ドンパッチ「学園・・・都市・・・?」


1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/27(火) 23:12:36.59 ID:/vbDv/0S0
何を期待したのか産業で


ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1272377556/


28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 02:26:43.39 ID:vnw8lSe20
首領パッチ「なっはっはー!この首領パッチ様にハジケ具合で敵う奴なんかいるかっつーの!俺に勝ちたきゃ頭にお花畑でも咲かせてくるんだな!!」

初春「佐天さ~ん?ここですかぁ~?」   フラワァッ

首領パッチ「ってすっごい咲き乱れてるぅ———!!!」

初春「へぁあ!?」

首領パッチ「敵わねぇよ……満開には敵わねぇよ……」

初春「えっと……どちらさまで?」

佐天「えっと、太陽君」

首領パッチ「キー!あの子ってばちょっと髪飾りが目立ってるからって先輩無視するなんて生意気よ!!そうは思わない、涙子さん!?」

佐天「そうね。これは由々しき事態だわ」

初春「え、ちょっと佐天さん!?」

首領パッチ「この!このこの!!例え頭にお花畑が咲いてたってね!『とある科学の超電磁砲』のヒロインはあちきなのよ!?そこんとこしっかり理解しなさいよ!!!!
        あちきはねぇ、アンタなんかと違って30年!30年間下積み重ねてこの地位まで登って来たのよ!?」

初春「そ、それは凄いですねぇ……」

首領パッチ「やっくんだって今回のこの漫画のヒロインがアタシだって決まった時泣いて喜んで……やっくん!?やっくんが居ない!!やっくんが居ないと……やっくんが居ないと……

           ———    あなたの居ない学園都市  ~アナタの心臓レールガンでブッコ抜いてやろうか!!~   ———

初春「なんか映画の番宣みたいなの始まったー!?っていうかサブタイトル怖い!サブタイトルもっと何かなかったの!?」


45 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 14:25:57.03 ID:vnw8lSe20
上条「ん?なんかベランダに引っかかってる……布団にしてはオレンジ色だし……なんだこいつ」

首領パッチ「何見てんだコラァァァ!!!真鯉だぞ!!俺は鯉のぼりの真鯉だぞ!!!そんな目で見ていいと思ってんのかぁぁぁ!!!!!」

上条(……とりあえず、関わり合いになりたくないし、布団干して窓閉めて何もなかったように学校に行って補講を受けよう)
上条「い、いやー!きょうもふとんをほすのにいいてんきだナー!」

首領パッチ「待ってぇぇ!見捨てんといてええええ!!!もう嫌なのぉ!!緋鯉のいない鯉のぼりごっこはもう嫌なのぉおおおお!!!!」

上条「うわ、泣きながら足にすり寄るな気持ち悪い!!つーかなんだよお前!!」

首領パッチ「あぁ?俺はこのライトノベルの主人公に決まってんだろうが。それよりコーラない?」

上条「何ずうずうしく人の家の冷蔵庫漁ってんだよ!」

首領パッチ「それはね……この星が生まれた時に億千の愛が生まれ、僕も君もその愛に包まれて生きているからだよ……」

上条「なんですかそのロマンチックな説明は!!ここは上条さんのための家であってお前みたいな不思議生物の家じゃないんですよ!」

首領パッチ「うるせー!とっととコーラ買ってこいって言ってんだよ!!」

上条「わ、馬鹿!右手は……」

     バシュウウウウウウウウウウ!!!

上条「駄目だっていうのに……あんな不思議生物が消えないわけないよなぁ」

首領パッチ「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!首領パッチソードが!ネギラーメンになっちゃったーーーー!?」

上条「って生きてる———!?なんで!何ゆえ!?なにがおこってるっていうんですかァ—!!?」


51 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 17:48:31.64 ID:vnw8lSe20
上条「はっ!……夢か」
上条「変な夢だったなぁ。とりあえず、布団干すか……って増えてるぅーーーー!!!
    い、いつからこの家のベランダは変な人の詰め所になったんだよ……」

首領パッチ「よぉ、起きたか当麻!」

上条「あ、ああ、首領パッチ……そっちの白い服の人は?」

首領パッチ「バカだな……プレゼントだよ」

上条「は?」

首領パッチ「きっとサンタさんがいい子にしてた僕に緋鯉さんをプレゼントしてくれたんだ!!
        これで当麻も合わせて三匹の鯉のぼりごっこができるぜぇー!!シャー来いや!!当麻ァァァ————!!」

上条「いやいや、ありえないから!!今夏真っ盛りだから!!それになんで俺まで鯉のぼりごっこする事決定!?」

首領パッチ「いいじゃんいいじゃん!!しようぜ!!」

上条「引っ張るな!落ちる!!落ちる!!」

禁書「もー、うるさいなぁ。しずかにしてほしいかも」

上条「あ、スンマセン……って不法侵入者がなに言ってんだ!」

禁書「とりあえず朝ご飯にしようか」

首領パッチ「お、いいな!!」

上条「ちょっとは人の話を聞け———!!!」


54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 17:55:56.96 ID:vnw8lSe20
禁書「おなか減った……」

上条「ったく、冷蔵庫の中三人分もあったかな……」

   ガチャ

上条「……」

   バタン

上条「……いやいやいや」

   ガチャ

上条「なんで冷蔵庫の中いっぱいにネギが詰まってるんですかァ!?なにこれ、なにこの地味な嫌がらせ!!
    しかも冷凍庫までネギばっかりだし!!……ん、これは人形?」

首領パッチ「あぁ!!やっくぅん!!当麻ァ!てめーやっくんになにさらすんじゃああ!!」

上条「知るか!!っつーかこんなネギだらけじゃ三人分の朝飯どころか自分の分もつくれたもんじゃないじゃないですか!!」

禁書「ご飯まだー?」

首領パッチ「いやん、やっくんってば朝からお盛んなのねぇ。ウフフフフ」

上条「だーもう、不幸だァァァァ——————!!!!」


56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 18:00:14.08 ID:vnw8lSe20
上条「とりあえず食えるもんが無いわけですが」

禁書「えー!!やだやだやだやだ!!おなか減った!!

首領パッチ「チッ、しゃーねぇな。じゃあ、こうするか」

禁書「どーするの?」

首領パッチ「食えよ」

上条「へ?」

首領パッチ「遠慮せずにかぶりつきな!」

上条「……お前に?」

首領パッチ「おうさァ!!」

上条「食えるわけねーだろ、歩いて話す良く分からないナマモノなんか。つーか食えそうにも見えないし」」

禁書「いただきます!!」

      ガブッ!!

上条「って躊躇せずにいったー!?」

首領パッチ「フフフ、そんなにがっついちゃって。どうかしら、ママのお味は?」

禁書「おいしい!……たぶん」


57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 18:04:59.70 ID:vnw8lSe20
上条「……なぁ」

首領パッチ「どうした?当麻も食うか?」

上条「……一応聞くけど、首領パッチって食えるの?」

・ ・ ・ ・ ・ ・

首領パッチ「そうだ、オレ食えねぇ!!」

禁書「嘘、食べられないの!?」

上条「噛みついた時に気付けよ!!」

首領パッチ「チックショー、ただの噛まれ損じゃねーかよ」

禁書「うぅ……ますますお腹が減ったかも」

上条「……やっぱり、買い物に行くしかないかなぁ」

首領パッチ「いいや、まだ方法はある!!」

上条「言っとくが俺は食えないぞ」

首領パッチ「……」

禁書「……」

上条「な、なんですか二人揃ってその『またまたご謙遜を』って顔!!」


59 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 18:20:28.06 ID:vnw8lSe20
首領パッチ「じゃあ仕方ねぇな。俺の仲間を呼ぶ。それでいいだろ?」

上条「仲間って……まさかその仲間を食えってんじゃ」

禁書「なんでもいいからお腹いっぱい食べたいんだよ」

首領パッチ「まぁまぁ待て待て。そいつにかかりゃあ炭水化物食い放題だからな」

上条「炭水化物!なんて素敵な響き!!」

首領パッチ「よっしゃ、じゃあ呼ぶぜ!ライs」

    ガチャッ!!

天の助「呼んだ?」

上条「クローゼットの中からなんか真っ青なプルプルでてきたー!!」

首領パッチ「……あー、君、帰って良いよ」

天の助「またまたぁ~、お食事の事で困ってるんでしょう?首領パッチちゃんってば強情っぱりね!
     食事と言えばこのところ天の助!!さぁ、皆さん!レッツ・イート・ミー!!」

禁書「このプルプルさんは食べられるの?」

首領パッチ「あぁ、まぁコイツ一応ところてんだからな」

上条「ところてんが動いて喋るって……おかしすぎるだろ」


60 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 18:28:01.45 ID:vnw8lSe20
禁書「いただきます!!」

天の助(あぁ……苦節十数年……ようやく人に食べてもらえる……!!)

    ガブッ

天の助「お嬢ちゃん……俺、おいしいかい?」

              ペッ!

天の助(って吐きだされてる———!)

禁書「……まさか、こんなものがあるなんて……正直驚きを隠せないかも」

上条「食えないのか? ところてんなのに」

禁書「これはもう、食べられる食べられないの次元じゃなくて……口にいれたくない」

天の助「ひどい!!ひどすぎる!!俺だって他のところてん見たく皆に笑顔で食べて欲しいだけなのに!!ただそれだけなのに!!」

   ポン

首領パッチ「天の助……」

天の助「……首領パッチ!」

首領パッチ「荷物まとめてさっさと帰れ」

天の助「」


66 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 18:47:01.55 ID:vnw8lSe20
上条「さて、とりあえずネギラーメンで朝食を済ませたわけですが」

首領パッチ「首領パッチソードが四本も……四本も……!!」

上条「とりあえずアンタら一体何者なんだ?」

首領パッチ「えっとぉ~、アタシはパチ美。最近のマイブームはネイルアートでぇ~、あ、派遣社員やってまぁ~す。
        でもでも、恋人はやっくん以外お断り?みたいな」

上条「いつのギャルだよ」

天の助「ところ天の助!アピールポイントはおいしさと、かわいらしさでぇ~す♪」

上条「気持ち悪い」

禁書「私は禁書目録!十万三千冊の魔道書を記憶しているシスターなんだよ!!」

上条「……あのですねぇ。ちゃんと聞かれたら正直に答えるべきだって教わらなかった?」

禁書「やだなぁ、ちゃんと答えてるよ!」

天の助「俺も」

首領パッチ「当たり前じゃん」

上条「……もういい」


69 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 18:55:40.49 ID:vnw8lSe20
禁書「少なくとも私が言っている事は本当だよ?現に十万三千冊の魔道書の中身を記憶してるから狙われてたわけだし」

天の助「ほぉ~ら、あんよが上手!あんよが上手!!」

上条「狙われてた?じゃあなんでうちのベランダで鯉のぼりごっこなんかしてたんだ?」

首領パッチ「きゃああーー!!歩いたわ!やっくんが歩いたわ!!お父さん!!」

禁書「鯉のぼりごっこじゃないよ。追手に撃墜されてたの」

天の助「いやぁ、子供の成長は速いんだなぁ」

上条「撃墜って……大丈夫だったのか?」

首領パッチ「そうねぇ。この前まで寝返りもできなかったのにねぇ」

禁書「うん!なんてったってこの『歩く教会』があるからね!」

天の助「母さん似なら優秀な学者にでもなるかもなぁ」

首領パッチ「お父さん似なら運動スポーツなんでもこいなスポーツマンね!」

上条「……」

      ポイッ

首領パッチ「ああっ!!やっくん!!!」

天の助「飛んでかないでぇ~!!」


71 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 19:00:07.91 ID:vnw8lSe20
上条「ふぅん、歩く教会ねぇ……」

禁書「試してみる? ま、私の『歩く教会』を無効化できる能力なんて絶対に存在しないけどね!!」

上条「……どうなっても知らないぞ」

禁書「どんと来いなんだよ!!」

    ピトッ

首領パッチ「おい当m」                  パァン!!

上条「えええええ!?なんで首領パッチが破裂するんだぁぁぁああああああ!?」

天の助「いやいや、そりゃもちろn」           パァン!!

上条「こっちも破裂したあああああああああ!!!?」

禁書「やっぱり無効化なんてできないみたいだn」   パァン!!

上条「そして洋服も破裂したあああああああ!!」

禁書「……へ?」

上条「あああああああ……え、えっと……」


77 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 19:07:40.30 ID:vnw8lSe20
禁書「うぅ……見られたぁ」

上条「だからいったでしょ!!俺のこの右腕は幻想やらなんやらをぶち壊すんだって!!」

禁書「だからって洋服をバラバラにするなんて……もうお嫁にいけないんだよ。
    よし!修復完了かも!!」

上条「お、おお、直った……」

首領パッチ「ふう、一時はどうなる事かと思ったぜ」

天の助「まったくだ」

上条「ってなんか残りの二人も洋服の一部になってる—————!!」

—— ド根性首領パッチ 第二話 気になるあの子は…… ——

天の助「首領パッチさん!!好きです!!結婚して下さい!!」

首領パッチ「嬉しい!!天の助さん!!」

禁書「……人の胸元でいちゃつくような洋服は洗濯乾燥してやるんだよ」

「「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!」」

                                 —— おわり ——

上条「なんかすごい勢いで始まって終わった———!?」


78 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 19:16:43.46 ID:vnw8lSe20
上条「って、もうこんな時間じゃねーか!!補講に遅刻しちまう!!」

禁書「あれ、もしかして何処かに行くの?」

上条「ああ、俺はちょっとこれから用事があって……」

天の助「いやだわぁ、きっと浮気よ!パチ美さん!!」

首領パッチ「男が用事っていう時はたいてい麻雀か女って相場が決まってるのよ!!気をつけなさい、インちゃん!!」

禁書「浮気は許さないよ!!……じゃなくて、それじゃあ私もお暇しようかな」

上条「ん? おいおい、悪い奴から追われてるんだろ? 別にここに隠れてても……」

禁書「駄目。それじゃあ貴方に迷惑かけちゃうから……ありがとうね」

     バタン

上条「……行っちまった」

首領パッチ「まぁ俺はここに居座り続けるけどな!!」

天の助「あれ、ねえねえテレビジョンない?」

上条「てめーらは出て行け!!」


80 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 19:21:00.25 ID:vnw8lSe20
上条「……しかし、今朝は久々に楽しかったなぁ」

美琴「見つけたわよ!!」

上条「……なんだ、お前か。ビリビリ中学生。何の用だ?」

美琴「ふふふ、今日こそどっちが強いかはっきりさせてやるわ!!」

上条「……はぁ、不幸だ」

———

首領パッチ「キー!!なによ、なんなのよあの子!!いきなり出て来てヒロインみたいにふるまって!!
        この漫画のヒロインは私なのよ!!」

天の助「こりゃもうあれしかありませんな、パチさん」

首領パッチ「手伝っていただけるかしら、天さん?」

天の助「ま、やってやらないこともないですな」


82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 19:25:43.09 ID:vnw8lSe20
首領パッチ「ちょっとアナタ!!私のダーリンに何やろうとしてんのよ!!」

美琴「はぁ!?アンタ……」
美琴(嘘……あの生き物めちゃくちゃ可愛い……)

上条「お前、首領パッチ!?何でこんな所に」

首領パッチ「ダーリンもダーリンよ!!なんで私や子供が居ながら他の女とイチャイチャしてるのよ!!」

美琴「って子供ォ!?」

首領パッチ「ほぉ~ら、天ちゃん、こっちよぉ~」

天の助「バーブー」

美琴「……キモッ」

首領パッチ「ほら、ダーリンさっさと」

上条「……フン!!!」

     ボゴォ!!

天の助「あべしッ!?」

上条「……悪い、ビリビリ。今日はこいつらの面倒見なきゃならないから帰るわ」

美琴「うん……まぁ、頑張って」

首領パッチ「オオーーーッホッホッホ!!これぞ愛の勝利!!正ヒロインはアタシなのよ!!!オホホホホホホ!!!!!」


83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 19:30:20.06 ID:vnw8lSe20
上条「何か言いたい事は」

首領パッチ「……ごめんなさい」

天の助「もうしません」

上条「ったく、今度やったら追い出すからな……ん?うちの前に何か……」

禁書「」

上条「あれは、インデ」

首領パッチ「ハンペーーーン!!!!」

禁書「わ、わたしはいんでっく」

天の助「大丈夫かはハンペン!!」

首領パッチ「傷は浅いぞハンペーーーン!!!」

禁書「いんで」

首領パッチ「クソぅ、だれがハンペンをこんな目に!!」

天の助「仇はとってやるぞハンペン!!]

禁書「……うぅ」

上条「あー、その……どういう状況だ、コレ」


109 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/28(水) 21:02:20.55 ID:pTctGD6WO
ボーボボワールド!!

ドンパッチ&天の助「聖域キター(・∀・)ー!!」
鼻毛「待ってたぜ…」
『さぁ、宴の始まりだ!!!!』
みたいなヒキが大好きだった


133 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 01:47:32.00 ID:cne8PDkt0
首領パッチ「コノヤロー!!出て来い!!ハンペンの仇は俺がとる!!」

天の助「復讐のハンペン掌!!復讐のハンペン掌!!」

上条(インデックス……誰がこんなひどいことを)

ステイル「へぇー……仇は取るって、出来るの?」

首領パッチ「……テメェが」

天の助「ハンペンを……」

ステイル「んー、まぁ、ハンペンじゃないけど。その子を傷つけたのっていう意味なら正解かな?」

┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”

首領パッチ(メチャクチャ怖ぇ——————!!!!)

天の助(コイツ絶対強い!!俺たちなんてひとひねりとかしちゃいそうなくらい!!!)

上条「テメェが……インデックスをこんな目にあわせたっていうのか」

首領パッチ「わー!!このバカ!!なにそのお方にそんな口聞いてんだよ!!」

天の助「すみません!この子ちょっと頭が悪くて!!見逃して下さい!!見逃して下さい!!!」

上条「ちょ、なに平謝りしてんの!!」

ステイル「……大丈夫か、こいつら」


135 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 01:54:07.34 ID:cne8PDkt0
ステイル「まあいいや。君達がその子を守るっていうんならこっちの敵ってことには変わりないんだし」

首領パッチ「ほら見ろ!!すねちゃったじゃん、あの赤毛の兄ちゃん!!」

上条「てめーらにはインデックスを救いたいっていう気持ちはねーのかよ!!」

天の助「……待て、当麻」

┣”┣”┣”┣”┣”┣”

上条「……天の助」

天の助「ここは俺に任せろ」

┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”

ステイル「へぇー、魔術師相手に丸腰で突っ込んでくるの。勇気あるねぇ」

天の助「……プルプル神拳奥義!!」

   ——— 最高級ところてん媚売り!! ———

天の助「ここはこのところてん詰め合わせセットで一つ……」

上条「なに買収しようとしてんだよ!!」

天の助「ね? ここでの戦いなんてお互いの利益にならないじゃないですか!!だから」

ステイル「なにこのまずそうなの」


136 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 02:01:39.22 ID:cne8PDkt0
天の助「……テメェは」

ステイル「なに?聞こえないんだけど」

天の助「テメェは言ってはいけない事を言ったぁぁぁぁ!!!!」

    ベチャァッ!!

上条「そのまま詰め合わせセットブチまけた——!!」

ステイル「……へぇ、やる気なの」

天の助「全面戦争じゃあああああああ!!!!ところてんの威信をかけての、全面戦争じゃあああああああああああああああああ!!!!!」

ステイル「じゃあこっちもちょっと本気」

    ジュッ
天の助「にゃあああああああああああああああああ!!!」

上条「ッ!今のは!?」

首領パッチ「わぁ、綺麗なところてん花火!ねぇ、赤毛バーコード君。来年もまたこのところてん花火を見に……」

ステイル「あら、分からなかった?火だよ、火」

首領パッチ「無視すんなやゴルァァァアアアアアアアアアア!!!!」

      ドゴォッ!!

ステイル「ヘブッ!?」


138 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 02:08:15.56 ID:cne8PDkt0
ステイル「ぐッ……この!!」

上条「また火か!!」

首領パッチ「なんの!ところ天ガード!!」
天の助「まだまだ!当麻ガード!!!」
上条「え、ちょ!!バカ!!このッ!!!」

  ジュウウウウウウウウウウウウウ!!!

ステイル「三人纏めて死ぬなんて仲がよろしいようで。そんじゃあ」

上条「……っああ!!死ぬかと思った!!」

首領パッチ「死ねばよかったのに」

上条「あぁ!?首領パッチさん、今何て言った?」

首領パッチ「えー、なにこれ。もしかして新手のナ・ン・パ? キャー!!でも、お茶くらいなら……」

上条「だー!動きにくいからひっつくな!!」

天の助「ねぇ、オレどうよ」

上条「うわ……天の助、干物みたいになってる……」

天の助「ところてんの干物……大ヒットの予感!!」

ステイル「な、なんで……死んでないんだ!?」


145 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 02:20:45.60 ID:cne8PDkt0
上条(右手で何とか防げたけど……正直ヤバかったな)

ステイル「……成程、その右手かな。彼女の『歩く教会』を破壊したのは」

上条「……あ、そっか。歩く教会を破壊出来たんだから魔術にも効くのか」

天の助「奥さん奥さん、この干しところてん一つどう? ダイエットにも効果があるってものみんたさんが言ってたよ!」

ステイル「……じゃあ、僕の方も手抜きはできないね。『世界を構築する五大元素のひとつ、偉大なる始まりの炎よ……』」

首領パッチ「なぁーんだ!!お前弱いのな!!食らえ、首領パッチソード!!首領パッチソード!!」

天の助「どう? 今ならひとつ200円でいいんだけど」

ステイル「『我が身を喰らいて力と為せ』!!!」

     轟ッ!!

首領パッチ「ぎゃあああああああああああ!!燃える!!燃えてる!!!」

天の助「溶けちゃう!!あたし溶けちゃうううううううう!!!」

上条「邪魔だ!!」

     ジュッ!!


146 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 02:26:37.43 ID:cne8PDkt0
上条「首領パッチ!!天の助!!」

首領パッチ「なに?」

  はぐれドンパッチ が あらわれた
  はぐれてんのすけ が あらわれた  ▽

上条「って溶けてる!!二人ともドロドロに溶けてますけど!!大丈夫なのか!?」

ステイル「余所見は禁物だよ」

上条「何ッ!?」

首領パッチ「フフフ、見よ!この逃走に徹した完璧なボディ!!」

天の助「 ェァ 逃げる !!」

  しかし まわりこまれてしまった ▽

首領パッチ「ぎゃあああああああああああああああ!!」

天の助「固まっちゃう!!変な形で固まっちゃううううううううううううううううううう!!!!」

上条「な、なんで消せないんだよ!!」

天パッチ「「溶けた二人が弾けて混ざる!二神合体、天パッチ参上!!」」

     轟ッ!

天パッチ「「ぎゃあああああああああああああああ!!!!」」


147 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 02:32:52.29 ID:cne8PDkt0
禁書「『—————ルーン』」

上条「……インデックス!?」

禁書「『『神秘』『秘密』を指し示す———』」

首領パッチ「喋んなコラアアアアアアアアアア!!!!」

    ドゴォッ!!

禁書「げふっ」

上条「ああああああああああ!!!なにやってるんだよ首領パッチ!!!」

首領パッチ「だって!あたしの出番この子が取ろうとするんだもん!!いつもの当麻ちゃんなら許してくれるでしょ? ね?」

上条「吹っ飛べクソ太陽!!」

    ドスッ!!

天の助「えーっと、巻き戻しボタンは鼻でよかったんだっけ? ポチッと」

上条「いいわけないだろ!!」

禁書「『—————ルーン』」

上条「良かったぁぁぁ————————!?」


149 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 02:40:23.05 ID:cne8PDkt0
上条「つまり、『ルーン』の刻まれてる範囲内でしかあの『魔女狩りの女王』は使えないってわけか」

首領パッチ「……それなら、作戦『TON』しかないな」

上条「TON?」

首領パッチ「天の助を!!」

天の助「ぬ?」

首領パッチ「囮にして逃げる!!」

天の助「え、ちょ、そりゃねーよ!!!」

ステイル「『魔女狩りの女王』」

天の助「なんの!!ぬのハンカチガード2010枚!!」

 ——— それはさながらハンカチの結界 有象無象森羅万象を拒む最強の盾 !! ———

天の助「さぁこいやァァァ—————————!!!!」

      ジュウウウウウウ!!

天の助「駄目でしたぁ———!!!」

ステイル「……あと二匹、だけど……まぁ僕はこの子を連れて帰ればいいだけだし……ってあれ?」

ステイル「禁書目録が……居ないッ!?」


153 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 03:09:25.52 ID:cne8PDkt0
ステイル「……へぇ、やるじゃん。まさか本当にこのグロテスクなの囮にして禁書目録持って逃げちゃうなんてね」

上条「囮にしちゃいねーよ」

ステイル「……あらら、帰って来たの? せっかくの逃げるチャンスなのに」

上条「確かに天の助はドジで間抜けで不細工で不味くてどうしようもないクズだ。でも、こいつは俺の友達だ。
    こう見えても上条さんはお人よしですからね、友達を見捨てて逃げるなんて出来ないんですよ」

天の助「当麻きゅん……♡」

上条「キモい顔すんな、天の助。ちゃんと助けてやるから」

ステイル「あのさぁ、そういうのを蛮勇って言うんだよ。君さぁ、『魔女狩りの王』の打開策なにもないんでしょ?」

上条「関係ないね」

ステイル「ふーん、そう。『魔女狩りの王』」

上条「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

   ジュウウウウウウ

上条(かき消せない……次から次へと炎が出て来て、幻想殺しが追い付かないッ!!)


154 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 03:16:40.82 ID:cne8PDkt0
上条「駄目だ……全く歯が立たねぇ……!!」

          グラァ

ステイル「ッ!?」

上条「……今、『魔女狩りの王』が揺らいだ!?」

ステイル「馬鹿な!!ルーンは完璧なのに、どうして……」

上条「まさか、首領パッチ……」

———上条さんの幻想

首領パッチ「チクショー!!俺はなんにもできないっていうのかよ!!」

首領パッチ「こ、これは……ルーン!?」

首領パッチ「そうか!!これを消せば!!! 待ってろ当麻ァァァ!!!!」

———

上条「恩に着るぜ首領パッチ!!」

ステイル「クソッ!!焼き払え、『魔女狩りの王』!!!」


155 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 03:21:12.86 ID:cne8PDkt0
———現実

首領パッチ「ったく、当麻の奴オレにハンペン預けてどっか行きやがって……」

首領パッチ「もしかして、この子との関係をあの赤毛バーコードに許してもらいに行った!?」

首領パッチ「キイイイイイ!!!!あたしというものがありながらあああああああああ!!!!」

首領パッチ「元はと言えばこの子が悪いのよ!!復讐してやるうウウウウウウウウ!!!」

首領パッチ「……ん?なによこの紙」

首領パッチ「そうだ!パチ美いい子と思いついちゃった~!!これを喉に詰めて窒息させてやる!!」

          もぐもぐ

首領パッチ「って食いやがったこのアマ!!チィ!!じゃあこれならどうだ!!!」

     むしゃむしゃ

首領パッチ「クソ!!紙ないのか紙!!えっと……おお、こんなとこにもあった!!」

               もぐもぐ

首領パッチ「……コイツもしかして前世はヤギかなんかなの?」

———


181 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 14:37:47.96 ID:cne8PDkt0
上条「首領パッチ!!」

首領パッチ「そぉ~れ!!どんどん食べて元気になるのよぉ~」

禁書「」

上条「って何やってんだお前!!!!」

首領パッチ「あぁ?見て分からねーのか!!!」

上条「紙口に詰めてるようにしか見えないから言ってんだよ!!」

天の助「当麻きゅ~ん♪こんなのいいからところてんバイキング行こ?」

上条「うっとおしい!離れろ!!」

天の助「いやん、当麻君のいけずぅ~」

首領パッチ「最近当麻君ってばやけにツンツンしちゃって……反抗期かしら?」

天の助「母さん、親ってのはこういう時はどんと構えて当麻を見守ってやるべきだよ。はぁ、どっこいしょ……ほーら、餌だぞー」

禁書「」

上条「だから紙口に詰め込むの止めろっつってんでしょうが!!」


183 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 14:52:06.06 ID:cne8PDkt0
上条「ったく……せっかく少し見直しかけて立って言うのに……あんまりふざけるとゆるさねぇぞ」

首領パッチ「全くだ。誰だろうね、天の助くん。今までふざけていたのは」

天の助「いやいや、人命がかかってる時にふざける奴なんて居るわけないじゃないの首領パッチ君」

上条「……」

首領パッチ「ハッハッハ、私たちがオフザケなんてするわけないじゃないですか」

魚雷ガール「本当に?」

首領パッチ「嘘だと思うなら俺の棘ひっこ抜いてみるといい」

      [ うそです♪ ]

首領パッチ「ギャハハハハ!!!当麻の奴また引っかかってやんの!!!!俺達がふざけないなんてそんな」

魚雷ガール「……おふざけは」

首領パッチ「そ、そ、そ、そ」

魚雷ガール「ゆるさなああああああああああああああああああああああああああい!!!!!」

首領パッチ「そんぬれらああ!!!」

天の助「なんで俺まで!!?」

上条「……またなんか出てきた……」


186 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 14:59:45.43 ID:cne8PDkt0
魚雷ガール「全く!!やっぱり先生が居ないと駄目ね!!……あら、あなたは?」

上条「はぁ……上条当麻です」

魚雷ガール「そう、あなたも私の生徒になりたいのね。仕方ないわ、特別に許可しちゃう!!」

上条「言ってない言ってない言ってない!!」

魚雷ガール「さぁ!!皆で夕日に向かって走るのよ—————!!!」

上条「少しは話を聞いてくださいよ!!」

天の助「一番ふざけとんのお前やん」

・ ・ ・ ・ ・ ・

魚雷ガール「おふざけは……」

上条「あの、ちょっと……なんで上条さんを狙ってるんですかね? 今言ったのは天の助であって俺じゃ!!」

魚雷ガール「許さない!!!!」

上条(クソッ!!!こいつには右手が通用するのか!?つーか通用しなきゃ死ぬ!!!!ここで上条さん死んじゃう!!!!!)

      ボォン!!
上条「効いたかッ!?」

大根「」

上条「大根になってる——————!?」


188 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 15:04:46.20 ID:cne8PDkt0
上条「だ、大丈夫なのか!? お前らの先生大根になっちゃったけど!!!」

首領パッチ「よっしゃあああああああああああああああああ!!!!!これでふざけまくれるぜえええええええええ!!!!!」

天の助「ギャッハッハッハッハ!!!!大根の状態で俺達のボケが殺せるか!?ほぉーれほぉーれおしりふ~りふ~り」

首領パッチ「サルディバンコ~、サルディバンコ~」

天の助「グッチャッチャ!!グッチャッチャ!!」

     ボォン!!

魚雷ガール「ふぅ、一時はどうなる事かと思ったわ……あら?」

上条「普通に戻ったぁぁぁ——————!?」

首領パッチ「」

天の助「」

魚雷ガール「……」

———

上条「えーと……そうだ!インデックスの治療だ、どうするべきか」

首領パッチ「なーに気にするなって!!どうせ次のコマになったら……」


191 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 15:13:45.08 ID:cne8PDkt0
禁書「治ったんだよ!!」

上条「ありえねええええええええええええええええええ!!!!!」

首領パッチ「いやいや、これは有り得るだろ」

天の助「こんなの普通だろ、普通」

上条「いや、これは絶対ふざけてるって。ふざけてますって。ふざけていやがる三段活用!!そうですよね、先生!?」

魚雷ガール「いやだわぁ、当麻ちゃん。これは常識よ」

上条「いやいやいやいや、先生よく見てください!!おかしいですってこれ絶対!!!!」

禁書「そうだよ当麻!!これは実は常識だったんだゲフゥッ!!」

上条「メチャクチャ血ィ吐いたぁぁぁぁぁ—————!!!!
    ほら見ろ!やっぱり上条さんの言った通りじゃないですか!!!」

首領パッチ「そんな事言ったって血を吐くくらい……コンチクショー!!」」

      ボゴォッ!!

天の助「ゲハァァッ!!!」

首領パッチ「……な?」

上条「な、じゃなくて!!……くそッ、だれか、相談できる人は……」


192 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 15:23:40.63 ID:cne8PDkt0
小萌「それで、先生のおうちに来たんですか」

上条「……迷惑かけてしまって申し訳ないです」

小萌「いいんですよ、ほかならぬ上条ちゃんの頼みですし!……それより」

田楽マン「んーーー!!!んーーー!!!」
田楽マン(首領パッチ!!天の助!!助けて!TASUKETE!!ここにいると僕絶対死んじゃうのら!!)

首領パッチ「……なぁ天の助、この人形どっかで見た事無いか?」

天の助「んー?この口のガムテープが無かったらもっとよく見えるんだけどなー」

田楽マン「んー!!んんんーーーー!!!!!」
田楽マン(はがして!!はがして!!!!)

魚雷ガール「あら駄目よ二人とも、人様の家でおイタしちゃあ」

「「はーい!!」

田楽マン「んんーーーー!!!」

魚雷ガール「……フフッ」

田楽マン「(わかっててやってるのら!!魚雷ガールは絶対わかっててやってるのらああああ!!!!チクショウ、助けて、誰か助けて———!!!)

小萌「そっちの方たちは一体どちらさまなんですか?」

上条「えっと、それは……俺にもよく分からなくて」


194 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 15:33:11.58 ID:cne8PDkt0
小萌「なにはともあれ……怪我人ならまず公共機関に助けを求めるべきじゃないですか?」

上条「……あ」

小萌「んもう、上条ちゃん!こんなの常識ですよー?」

上条(いかん。周りの非常識に染められてる!!)

魚雷ガール「そうよ、当麻ちゃん!常識よ」

天の助「そんな事も気が付かなかったのかお前」

首領パッチ「当麻って意外と常識ないよなー」

田楽マン「んーーーー!!!!んーーーーー!!!!!」

上条「お前らがいうなああああああああああ!!!!ってあれ?今この人形……喋りませんでしたか?」

田楽マン「ん!?」
田楽マン(千載一遇のチャンス到来!!!黒髪の兄ちゃん助けて!!僕を助けて!!助けてくれたら友達になってあげてもいいよ?)

小萌「……フン!!」

     ボゴォ

田楽マン「ん”ん”!?」

小萌「いやですよぉ上条ちゃん。お人形さんが喋るわけないじゃないですかー。上条ちゃんには常識が足りてませんねー」

上条「……不幸だ」


196 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 15:46:27.38 ID:cne8PDkt0
禁書「『出血に伴い、血液中にある生命力が』」

首領パッチ「喋んなコ」
魚雷ガール「ふざけんなコラアアアアアアア!!!!」

首領パッチ「ぐへぁ!!」

禁書「『……流出しつつあります』」

———

上条(……つまり、『魔術』で傷を治すって事か……俺の右手じゃあ出来ないし、ここに来て正解だったかも)

上条「あの、先生!」

魚雷ガール「なぁに当麻ちゃん」

上条「いや、魚雷先生じゃなくて!!小萌先生!!」

小萌「あら、どうかしましたか?」

上条「俺ちょっと救急車呼んでくるんで、その間インデックスの相手お願いしますね!!死なないように適度に相手してやって下さい!!じゃっ!!」

   バタン!!

小萌「あらら、いっちゃいましたね……」

魚雷ガール「青春ねえ。ギョララララ!若いっていいわぁ!!」

小萌「まったくですねぇ。先生も後十歳若かったらなぁってときどき思います」


197 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 15:55:41.98 ID:cne8PDkt0
上条「……飛びだしたのはいいけど……どこに行くかなぁ」

破天荒「おいアンタ」

上条さん「……へ?」

破天荒「兄ちゃん、アンタだよアンタ」

上条(……うわー、金髪赤目長身のハンサムなんて不良の代名詞そろい踏みじゃないですか。もしかして上条さん因縁フッ掛けられてる?)

破天荒「おやびんを知らないか?」

上条「えっとお金は……っておやびん?」

破天荒「そうだ!おやびんだ!!俺がこの変な町に居るってことは即ちおやびんもここにいるという事!!!隠すとためにならないぜ?」

上条(って鍵ちらつかせながら言われてもなぁ……)

上条「そもそも、おやびんってどんな人なんですか?」

破天荒「お前おやびんしらねーのか!?おやびんはなぁ、強くて、優しくて、ハンサムで、ユーモアがあって、一流のハジケリストで!!」

上条(……あー、あれだ。この兄ちゃん頭が夏の暑さにやられちゃった人だ)

破天荒「あああああああああ!!!こうしちゃいられねぇ!!待ってて下さい、おやびーーーーーーん!!!!!!」

上条「って、行っちゃったし……なんだったんだ?」


210 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 19:55:41.48 ID:cne8PDkt0
小萌「あ、あのぅ……確かに面倒を見るようには言われていますけど、先生電波な話とかは付いていけませんよ?」

禁書「『お願いします』」

小萌「でも……うう、分かりました」

禁書「『まずはこのテーブルの上に『この部屋』を作ります』」

   シュッ!!

小萌「わぁ!」

禁書「『このテーブルの上の『この部屋』で起こる事はこの部屋で起こる事なので……フンッ!!!!』」

      ベゴン!!

首領パッチ「ギャピッ!!な、な!?」

禁書「『このようにこの人形が傷付けば貴方も傷付く事になります。十分に注意を払ってください』」

天の助(色々やられてムカついてたんだろうなぁ)

小萌「はぁ……がんばります」

禁書「『では……天使を降ろします。私の後に続いて歌ってください』」

小萌「え、歌!?えっとどんな……」


212 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 20:02:03.33 ID:cne8PDkt0
禁書「『~~~♪~~~~~~~♪』」

小萌「~~~♪~~~~~~~♪」

魚雷ガール「フンフフン♪ラブラブソフトン ラブソフトン♪」

禁書「『♪~~♪~~~~~~~~~~~♪』」

小萌「♪~~♪~~~~~~~~~~~♪」

魚雷ガール「ラブラブソフトン ラブソフトン♪」

禁書「『~~~~♪~~~~~~~~♪』」

小萌「~~~~♪~~~~~~~~♪」

魚雷ガール「ソフトン イズ ラブ ♪」

    ガゴン!!

禁書「『思い浮かべなさい!!金色の天使!』」

魚雷ガール「ソフトン様はどこじゃああああああああああああ!!!!ソフトン分が足りんのじゃあああああああああああああああ!!!!!」

小萌「え、え!?え、えっと……」

    ┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”

禁書「はやく!!」


213 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 20:09:40.51 ID:cne8PDkt0
┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”

ソフトン「……ここは」

小萌(なんかすごいの呼び出しちゃいましたぁぁぁぁ—————————!!!)

魚雷ガール「キャーーーー!!!ソフトン様ぁん!!お久しぶりギョラッ!!」

禁書「『天使のイメージの固定化に失敗。しかし神の呼び出しに成功しました、続いて治療に移ります』」

ソフトン「……成程、私は君に呼び出されたのか。バビロン神は全てを受け入れる」

小萌「えーっと……ソフトクリームさん。貴方、この子の治療とかできますか?」

ソフトン「傷が深いな。難しいだろうが……やってみよう」

魚雷ガール「キャーーー!!!ソフトン様かっこいいいいい!!!カッコよすぎて、魚雷思わず……」

     ガシィ!!

首領パッチ「え、ちょ!?」

魚雷ガール「雪崩式ジャーマンしちゃうッ!!!」

   ズゴォォン!!!

ソフトン「ちょっと静かにしてくれないか」

魚雷ガール「イエッサー!!ほら静かにしろテメェらああああああああああああ!!!!!!」


214 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 20:22:16.57 ID:cne8PDkt0
ソフトン「他神教徒の治療をしたのは初めてじゃないが……この子はどうやら凄く、それこそ神と同等なほど特別な存在のようだな。
      応急処置は出来たが、入り込んだ治療をしようとすると排除するようになっている」

小萌「ふぇ……あ、とりあえずは絶対安静って事ですか!」

ソフトン「そうしてくれるのならばそれが一番いいだろうな……それよりもここは?」

魚雷ガール「二人の愛・の・巣・よん♪」

ソフトン「なッ!?」

魚雷ガール「さぁ!!レッツハネムーン!!!!!!!!」

     ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!

小萌「ああああああ!!う、うちの窓が……」

天の助「やれやれ、嵐は去ったみたいですな」

首領パッチ「よかったあああああああああ!!!生きてる!!俺生きてる!!!!」

天の助「今、この気持ちを誰に伝えたいですか?」

首領パッチ「実家でテレビを見てる母ちゃんに!!見てる?俺生きてるよー!!」

天の助「はい、ありがとうございました。続いては天気予報、中継の月詠小萌さ~ん?」

小萌「はーい!こちら自室の小萌です!今日はちょっとスキマ風が強いですね~……ってなにやらせるんですか!!」


220 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 20:33:38.86 ID:cne8PDkt0
禁書「へくちっ!」

上条「どうやら一命は取り留めたみたいだな。いやー失敗しちゃったらと思って上条さん結構ひやひやしてたんですよね実際」

禁書「まさか他の神様が助けに来てくれるなんて思ってなかったんだよ。これはもしかしたら……」

首領パッチ「そーれ、行くわよぉ~♪ レシーブぅ~」

天の助「トスぅ~」

小萌「アタアアアアアアアアアアアアアアアアック!!!!!」

    ベゴチャァァアッ!!

田楽マン「ん”ん”!!!」

禁書「『彼ら』のおかげかも」

上条「彼ら……って首領パッチと天の助か? あいつらにそんな力があるとは思わないがな」

禁書「それよりとーま、鼻ちーんして!!」

上条「はぁ!? ガキじゃあるまいし!!」

禁書「鼻が気持ち悪いの!自分じゃ動きたくないの!!っていうか動いたら負けかも……病人は動かしちゃいけないんだよ?」

上条「……まったくお前は何処の家の自宅警備員さんですか!ほれ、ちーん」

首領パッチ「あのアマァァァ……」


221 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 20:43:09.65 ID:cne8PDkt0
禁書パッチ「ねぇー、とーまぁぁぁ?私もちーんしてほしいかも!!」

上条「だああああ!!なんだお前そのカッコ!!つーか顔!!顔全部鼻水で汚れてるじゃねーか!!つーか鼻水ですかそれ!?もっと有害な何かなんじゃないんですか!?」

禁書の助「もしちーんしてくれたら……食べてもいいよ?」

上条「お前はなんで頭からポン酢かけてんだよ!!汚れてる汚れてる!修道衣が真っ黒になってる!」

小萌「えっと、私の分のインデックスちゃんの服は何処に」

上条「先生も乗ろうとしなくていいですから!!」

禁書パッチ「なによぅ!!そっちのハンペンには鼻ちーんが出来て私には出来ないっていうの!?」
禁書の助「差別だわ!魚雷先生に訴えてやる!」

上条「おい馬鹿やめろ! っていうか魚雷先生は何処に行ったんだ?」

小萌「魚雷のお姉さんなら昨日の夜ソフトクリームさんとハネムーンに行きましたよー。ところで上条ちゃん」

上条「言っておきますけどインデックスの服は洗濯中でここにはないですからね」

小萌「ずっと思ってたんですけど……この人たち誰なんですかー?」

上条「……あ、そ、それは……なんていうかその……」

禁書「妹です!」
禁書パッチ「恋人です!」
禁書の助「食料です!」

上条「お前ら喋るな!!」


223 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 20:45:01.44 ID:4OxLZbkF0
>禁書の助「食料です!」
いいよww

226 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 21:01:49.18 ID:cne8PDkt0
上条「えっと、なんて言うかこいつらちょっと複雑な理由があってうちで預かってるっていうか湧いて来たっていうか降ってきたっていうか……」

小萌「上条ちゃん、妄想と現実の区別はつけた方がいいですよ?」

上条「い、いや!!ほんとに若干二名どこからともなく湧いてきた奴らが居て!!」

小萌「とにかく!しっかり話してもらいますからね!! 先生少しの間買い物に行ってきますから、その間に話す内容決めておいてくださいね?」

上条(……どうにも逃げ道はなさそうだな……観念するしかないか?)

小萌「あ、そうそう。先生結構お買い物に集中しちゃう人ですからお話聞く事忘れちゃうかもしれません。
    上条ちゃん、先生がおうちに帰ってきたらちゃんと自分から話して下さいね?」

———

上条「……ごめんな先生」

首領パッチ「んもう!そういうのは本人の前でちゃんと言いなさいってお母さん何度も言ってるでしょ!!」

禁書「とーま、変な顔」

上条「……そういえば、俺、お前らの事なんにも知らないんだよなぁって」

首領パッチ「んあぁ? そうかぁ?」

天の助「俺は見たまんまのところてんだぞ」

上条「そもそもそれがおかしいんだっての」


229 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 21:13:15.47 ID:cne8PDkt0
禁書「私の事は……話せない。アハハ、ごめんね。私の事を話せば、きっと皆を巻きこんじゃうから」

首領パッチ「えっとぉ~私はパチ美っていってぇ~、外資系の彼氏と付き合っててぇ~」

天の助「ぬのハンカチの事も教えてやろうか?このハンカチはなぁ……」

上条「……まだしらばっくれる気かよ」

上条「十万三千冊の魔道書だぁ? 動いて喋るところてんだぁ? 挙句の果てにゃあ良く分からない生き物まで居やがるだぁ?
    どいつもこいつも上条さんの数少ない常識をメッタメタに壊すだけ壊して知らぬ存ぜぬでこの場を離れようってんですか?
    んなもん許すかよ、例え神様が許したって俺は許さない。お前らが話さないって言おうと俺はお前らが話すまで聞き続ける。お前ら何者なんだよ」

禁書「……」

首領パッチ「……」

天の助「……」

上条「……何モンなんだよ」

     プゥ~

上条「……誰だよ、今屁したの」

首領パッチ「せ、センセー!!天の助くんです!!天の助くんがやりました!!」

天の助「えええええええ!?お、俺ところてんだから屁とかできるわけないだろ!!どうせどっかにヘッポコ丸が居るんだろ!!」


232 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 21:27:04.53 ID:cne8PDkt0
禁書「……えへへ」

上条「ん、どうした?」

禁書「とーまも、どんぱっちも、てんちゃんも、みんな凄いなぁって思って。私のために死にそうになったのに私と一緒にいてくれて。まるで私が居るのが当然みたいに扱ってくれて」

上条「困った奴がいれば助けるのは当たり前だろ」

首領パッチ「べ、別にアンタを助けたってわけじゃないんだからねっ!ただ……そ、そっちの方が面白そうだからよっ!」

天の助「一度まずいと言われたくらいでところてん推進運動をやめる俺じゃない」

禁書「…………ありがとう」

上条「話してくれるか?」

禁書「……うん」

———

上条(十万三千冊に、教会の秘密か。確かに話せねぇわけだ)

禁書「……ごめんね、こんな話聞かせちゃって」

首領パッチ「なんだ、そんなもんかよ」

禁書「へ?」

天の助「もったいぶるからどれほどのものかと思えば……これなら俺や首領パッチの話の方が面白いな」


233 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 21:35:34.50 ID:cne8PDkt0
———

上条「そ、それ本当の話なのかよ……」

首領パッチ「マジもマジ!大マジに決まってんだろ!!教会だか倒壊だかしんねーけど敵じゃないね!!」

上条「……成程ねぇ。じゃあ俺達のやる事は決まったわけだ」

禁書「へ?」

上条「まずはインデックスをその『教会』の奴らから守る。んで、その後首領パッチと天の助が元の世界に帰れる方法を探す!」

首領パッチ「面白くなって来たぜ!その『教会』ってとこにハジケリストがどれほど居るかってとこだな!!」

首領パッチ(そのなんとか言うのを軽くいなせば、俺は晴れて主人公!!)

天の助(ハッ!……いっその事その教会って言うのを乗っ取って、ところてん教の総本山にすれば!!)

天の助「友のピンチだ。手を貸さぬわけには行くまい」

禁書「……皆ぁ」

上条「ほら見ろ。お前の心配なんざこの程度なんだよ。何かあったら俺達でなんとかしてやるからお前は今は寝てろ」

禁書「うん、ありがとう」


237 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 21:51:51.87 ID:cne8PDkt0
———

禁書「じゃあ私お風呂入ってくるから待っててね?」

上条「ああ、早めにすませろよ」

禁書「うん!!」

首領パッチ「……行ったな。よし、帰ろう!」

上条「はえぇよ!!待つ気0じゃねーか!!」

首領パッチ「ねぇ、当麻きゅん? お邪魔虫も居なくなったしあたしたちの夜はこれからよね?」

上条「あれ、天の助どこだ?」

首領パッチ(聞いてね————)

天の助「なぁ当麻、温泉につかったらこんなんなっちゃったんだけど」  ドロォッ

上条「また溶けたのか……まぁほっとけば治るだろ」

天の助「うん、頑張る」   ウネウネ

首領パッチ「なぁ、当麻見てくれよ。俺のトゲ実はさ……パンパカパーン!アイスのコーンでしたぁ~!!」

上条「インデックスが帰ってくるまで散歩でもするかな」

首領パッチ(……めっちゃ無視されとる!!)


239 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 21:57:15.40 ID:cne8PDkt0
首領パッチ「……当麻冷たいッ!!もう、知らないんだから!!」

     ダダダダッ!

上条「へ?あ、オイ!!」

首領パッチ「……チラッ」

上条「……」

首領パッチ「……なんだよお前!追いかけて来いよ!!俺一人バカみたいじゃねーかよ!!!!」

上条「いや、無茶ぶりすぎるだろ!」

首領パッチ「フンだ!当麻なんかもう知らないもん!天の助くーーん!!あーs−ぼーーー!!!」

天の助「はーあーいーーーーー!!!!」

首領パッチ「何して遊ぶ、何して遊ぶ!?」

天の助「そうだなーーー!あ、じゃあさ!!当麻の家の子供が見ちゃいけない本を持って小萌先生の家に遊びに行こうぜ!!」

首領パッチ「その話乗ったァァァ———————!!!!」

上条「え、ちょ!!やめろ馬鹿!!!!それはマズイ!!ぜってーマズイからやめろおおおおおおおおおお!!!!」

首領パッチ「止められない!!」
天の助「止まらない!!!」

上条「だああああああああああああ!!!!!不幸だああああああああああ!!!!」


240 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 22:08:56.72 ID:cne8PDkt0
上条「待ててめーらああああああ!!!」

首領パッチ「ウフフフフ、ほ~ら、捕まえてごらんなさぁ~い」

天の助「こっちよぉ~、こっちよぉ~」

          スパスパスパスパスパッ!!

首領パッチ「ん?」

上条「天の助ッ!?」

天の助「ぎゃあああああああああああ俺いつの間にか食べごろ一口サイズにされちゃってるうううううううううう!!!!!
     ハッ!もしかして、誰かが俺があまりにもおいしそうだから路上で襲っちゃった? いやんもう、言ってくれれば食べさせてあげたのにぃ~」

神裂「……切り刻まれながらも話す生き物、ですか。たしかに奇怪ですね」

上条「誰だ!」

神裂「神裂火織……とだけ名乗っておきましょう。『魔法名』は出来れば名乗りたくないので」

上条「魔法……テメェ、あの赤毛バーコードの……」

神裂「その節はステイルがお世話になったようで……目的は彼と同じです。禁書目録をこちらに渡してもらいたい」

首領パッチ「ちょっとアンタ!!!」

神裂「……なんでしょう?」

首領パッチ「あのねぇ!!いきなり出て来てなんなのそのカッコ!!男に媚び売ってますって格好して!!!!お母さんそんな格好するような子にアンタを育てた覚えはありませんよ!!!!」


244 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 22:23:24.69 ID:cne8PDkt0
     スパスパスパスパッ!!

上条「ッまた!? 首領パッチ!大丈夫か!?」

首領パッチ「ぎゃあああああああ!!ココナッツミルクが、ココナッツミルクが漏れちゃう————!!!」

上条「って、その棘の中ココナッツミルクが詰まってたのかよ!!」

神裂「三度目は言わせないで下さいね。『私が魔法名を名乗る前に禁書目録を渡して下さい』」

上条「嫌だと言ったら」

神裂「名乗って連れて帰る。それだけです」

上条(近付くのはマズイ……あの剣、あの剣で天の助や首領パッチを細切れにしたんだ。
    怖いのはそこじゃない、『切る瞬間が全く見えなかった』ってとこ……どんな速さで剣振ればそんな事が出来るんだよ!!)

天の助「ほぉーら、お嬢ちゃん、おいしいところてんだよぉ~?」

首領パッチ「チクショー!!お前俺のチャームポイントになんて事してくれてんだよ!」

上条「あ、馬鹿!!不用意に近付くなッ!!」

神裂「五月蠅い」

        スパッ!!

首領パッチ「ぎゃああああああああああああ!!!!」
天の助「ぐああああああああああ!!!!」


250 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 22:32:10.43 ID:cne8PDkt0
上条「ッ!!」

上条(今……確かに、剣筋が見えた……)

天の助「ふぅ……このぬのハンカチが無ければ死んでいたぜ」

首領パッチ「クソー……おい当麻!アイツたぶんあの刀使って攻撃してるぞ!!」

上条「見りゃわかりますってそんくらい」

上条(なんだ……何かモヤモヤする……なんかおかしい……)

神裂「……死なないなんて不気味な生き物ですね。どうやれば死ぬんですか?」

首領パッチ「ハジケリストが死ぬ時は、ハジケる事を忘れた時だ!」

天の助「俺は人に丸ごと食われたら死ぬんじゃないかな?」

上条「……お前らって本当に不死身だよな」

首領パッチ「いいぜぇ、テメーが刀を使うっていうんなら……」

   ——— 首領パッチソード!! ———
                ——— 魔剣大根ブレード!! ———

    「「 こっちも刀を使わせてもらう!! 」」

        スパスパスパスパッ!!

「「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!」」


260 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 22:41:17.97 ID:cne8PDkt0
神裂「口ほどにもないですね」

首領パッチ「クッソー……こんな時、アイツが居てくれれば……」

上条「あいつ……魚雷先生か?」

天の助「いいや、アイツは魚雷ガールなんかよりも強い」

上条「そ、そんなやつが……!?」

????「少し待たせ過ぎちまったかな?」

首領パッチ「こ、この声は!?」

神裂「……応援ですか。まぁ、それもいいでしょう」

????「久しぶりに会ったっていうのに、不満足そうな顔しやがって」

天の助「まさか……この世界でも会えるなんて……」

上条(この二人がここまで信頼を置く奴……いったい何者なんだ!?)

神裂「名を名乗るくらいはしてもらってもいいと思うんですけど」

????「俺か?俺の名は……」


263 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 22:43:45.63 ID:cne8PDkt0

     サービス「さすらいのサービスマンだ」

上条「オバ●みたいなのが居た——————————!!!!!」

首領パッチ「
           サービスマン!!!!
天の助                           」

上条「しかもアイツがこの二人の信頼する奴だった————!!!!」

サービス「手伝ってやるぜ」

首領パッチ「ヘヘッ、アンタが居れば百人力だ!」

天の助「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!やるぞおおおおおおおおおおおおお!!!!


274 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 22:49:15.33 ID:cne8PDkt0
サービス「君達はそこで私の『サービス』を目に焼き付けていてくれ」

「「了解です!!」」

上条(一体……どんな戦い方を……)

サービス「……」

神裂「……丸腰で私に近付いて来るとはいい度胸ですね」

     シュピン             スカッ

神裂「ッ!?避けられた!!?」

サービス「サ————————!!!!」

神裂(速いッ!!避けられない!!?)

サービス「ビスッ!!!」         ガバッ!!!

上条「  履 い て な い ッ ! ? 」

神裂「」

サービス「ハイッハイッハイッハイッサービスサービスゥ—————!!!!」

首領パッチ「勝ったな」
天の助「ああ」

上条「いや、状況全く変わってないんですが!!」


276 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 22:58:44.46 ID:cne8PDkt0
神裂「……い」

神裂「いやあああああああああああああああああああああ!!!!!!」

        ズババババババババ!!!!

サービス「ゲハァッ!!」

上条「おい、やられたぞサービスマンって奴」

首領パッチ「なぁ、レールガンの最新刊ってこれ?」

天の助「うん、それで全部」

上条「漫画読んでんじゃねーよ!!」

サービス「ぐぐぐ……サ————ビィィスッ!!!」

神裂「下劣なあああああああああああ!!!!!」

上条「……うん、まぁ……なんかいい勝負なんだな……上条さん出る幕ないみたいだし座ってますね」

神裂「避けるなああああああ!!!」

サービス「サービス!!サービス!!」


282 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 23:11:53.84 ID:cne8PDkt0
———10分後

神裂「……むなしい、むなしすぎる勝利だ」

上条「いやー、その、なんて言うか……お疲れ様です」

黒子パッチ「それじゃあ勝負再開ですの!」

神裂「もう分かったでしょう? 貴方達の切り札であるあの破廉恥男も私には勝てなかった」

黒子の助「男だと判別できるなんていやらしい人ですの!」

      シュピン

黒子の助「ぎゃああああああああああああ!!」

上条「いや、サービスマンだって無駄に戦ったわけじゃなかった……サービスマンのおかげで、俺はアンタを倒せる」

神裂「……なに?」

上条「ずっと気になってたんだよ。どうしてアンタの斬撃に『見えない数発』と『かろうじて見える一発』があるのか……
    サービスマンとの戦いでようやく分かったよ。この辺りにワイヤーが張ってある事に」

神裂「……それが分かったから私に勝てる、と?」

上条「勝てるじゃねえ、『倒せる』って言ったんだ」

神裂「だからそれ……はッ!?」


283 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 23:12:14.19 ID:4OxLZbkF0
敵の名前が思い出せねえ

ザクロ真拳とか誰だっけ


285 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/29(木) 23:14:03.61 ID:cne8PDkt0
>>283
極悪斬血神拳「ザクロ」
OVERさんだな

飯食ってくる


307 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 00:02:05.76 ID:W3TBdiwv0
天の助「グヘヘヘヘ……食べられなかったところてんの祟りじゃあああああああ!!!!」

神裂「な、真っ二つに切ったのに!!」

天の助「これぞプルプル神拳奥義!『ところてんイリュージョン 人体切断の儀』!!!続けてくらえ!プルプル神拳奥義『アメーバ領域』ッ!!!」

神裂「な……プルプルが、纏わりついて……」

    うにょーん

天の助「どうじゃこらあああああああああああああ!!!」

上条「胸しか包めてないじゃねーかぁぁぁ————!!」

天の助「でも天ちゃん大満足♪」

神裂「下劣ッ!!」

    ズバッ!!

天の助「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!」

上条「今だ!首領パッチ!!」

神裂「!?」

黒子パッチ「了解ですの!」


310 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 00:09:36.49 ID:W3TBdiwv0
首領パッチ「うおおおおおおおおおおおおお!!!!」

神裂(……攻撃の後のスキを突く気ですか……でも)

神裂「考えが甘いですよ!!」

小早川パチ(僕は、学校ではただのパシリの小早川パチだけど……でも、フィールドの上でなら……
         皆と一緒なら!!パチシールド21で居られる!!)

       スルゥ!!

神裂「斬撃を……すり抜けたッ!?」

ヒル麻「真っ直ぐな刀じゃ……幽霊は切れないぜ」

天の助「出た———!!!デビルバットゴーストだあああああああああ!!!!」

小早川パチ「目指せクリスマスボウル!!」

          ドゴォッ!!

神裂(な、なんだコイツら……ふざけてるのに……攻撃の鋭さが、あがってる!?)

上条「……倒れたな」

神裂「なにッ!?」

上条「上を見てみな」

神裂「……あ」


317 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 00:18:10.96 ID:W3TBdiwv0
神裂「ああああああああああああああああああああ!!!!」

サービス「急行直下型!!脳天唐竹割りサ—————ビイイイイイイイイイス!!!!!!!!!」

神裂「いやああああああああああああ!!!!!!!」

・ ・ ・ ・ ・ ・

上条「やったか?」

   ビクン!!

天の助「決まったァァァ—————!!!デーモンハジケバッツ!クリスマスボウル出場決定!!」

小早川パチ「ヒル麻さん!やりましたよ!!」

上条「もういい!!」

首領パッチ「しかしあっけねぇな」

上条「あのなぁ!なんとかうまく言ったから良かったようなものの、一歩間違えれば皆危なかったんだぞ!!」

首領パッチ「なっはっは!正義は勝つ!!ってなぁ!!!」

天の助「フンフンフ~ン」

上条「って、天の助は何してんだよ」

天の助「え? 夏とは言えこんな恰好で寝たら風邪ひくだろうし、このぬのパジャマを着せてあげようと思って」


327 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/30(金) 00:27:00.98 ID:W3TBdiwv0
首領パッチ「そんな、もういっちゃうのかよ!!」

サービス「ああ。私のサービスを待ち焦がれる人が居る限り……私はサービスを続けなければならない」

首領パッチ「……悔しいけど、ヘヘ、そうだよな!!頑張ってくれよ!!!」

上条「しかし二回も零距離で『サービス』されちゃって……可哀相になぁ、トラウマにならなきゃいいが……」

天の助「こうしてサービスマンの活躍によって学園都市に平和が訪れた!!」
天の助「しかし、彼の旅は……彼のサービスは終わらない!!」
天の助「彼のサービスが全世界を救うと信じて!」

                                 ご愛読ありがとうございました!
                                            ——— おわり ———

・ ・ ・ ・ ・ ・

上条「いやいや、まだ終われないだろ。この姉ちゃんには幾つか聞きたい事がある」

首領パッチ「スリーサイズ?いやん当麻ちゃんエッチ~」

      ボコッ!!

天の助「重要なのはところてん派か寒天派かって所だな」

上条「それも違う。インデックスについて、こいつなら何か知ってるだろ」

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