やはり俺のホワイトデーは間違っている


1 : 1 ◆otNZqYYssM 2014/03/14(金) 22:20:32.98 ID:Y7ettaI00

やはり俺のバレンタインデーは間違っている
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1392388974/

上記の続編?番外編となります

今回も短め

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394803232


ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394803232/


2 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/14(金) 22:21:25.33 ID:Y7ettaI00

3月14日

それは、できる男にとっては絶望の日であり、できない男にとっては何の変鉄もないただの一日である

そう、俺も例年は後者であり、ただの一日を過ごすだけだった

だが、今年は何の間違いか、前者になってしまっている

結論を言おう

何をすればいいかわからない


3 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/14(金) 22:24:04.07 ID:Y7ettaI00

3月13日

八幡「さて、ホワイトデー前日な訳だが……」

八幡(どうするかなぁ……)

とりあえず貰った人をリストアップしてみたんだが……

戸塚
小町
雪ノ下
由比ヶ浜
戸塚
川崎
一色
三浦
城廻先輩
戸塚

八幡「さて、どうするかなぁ……逃げようかな……」

小町「だめ。てか、戸塚さんが三回入ってるんだけど……」

八幡(……流石に義理を受けたんだし最低限の義理は返さないといけないか……)

八幡「一人一人考えるのだるい……」


4 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/14(金) 22:26:14.11 ID:Y7ettaI00

3月14日

八幡(さて、やっぱり最初は……)

八幡「戸塚ー」

戸塚「あ、八幡。おはよう」

八幡(結婚したい……じゃなくて)

八幡「あー。これ。その、チョコのお返し」

戸塚「へ?うわー。ありがとう」ニコッ

八幡(可愛い。とつかわいい)

戸塚「あ、じゃあ僕も……はいっ」

八幡「え?」

戸塚「交換だね!」

八幡(もう戸塚ルートでいいですよね)

八幡「あー……その、サンキューな」

戸塚「うん!」


5 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/14(金) 22:28:30.88 ID:Y7ettaI00

八幡「さて……とりあえず第一関門は突破だな」

結衣「やっはろー!」

三浦「おはよー結衣」

八幡(……ぁー………あいつは部活の時でいいよな。うん)

八幡「川崎」

川崎「は?な、なに?」

八幡(何故噛んだし……)

八幡「これ……やる。まぁ義理でも嬉しかったしな」

川崎「そ、そう。嬉しかったんだ……」

八幡「?ああ。旨かったよ」

川崎「そっか。ありがとう」

八幡(やけに素直だったな?もっとこう、ツンケンされて断られると思ったのに)

川崎「……これ、なに?」

八幡「裁縫関係の本。お前服作るの好きみたいだし。まぁもし被ってたらすまん」

川崎「……ありがと」

八幡「ああ」


6 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/14(金) 22:30:33.06 ID:Y7ettaI00

八幡(さて、次は……次がキツいよなぁ……でも無視したら絶対に殺されるし……はぁ……)

三浦「へーそうなん?」

海老名「そうなの!」

八幡(由比ヶ浜はいないな)

八幡「……ぁー三浦」

三浦「ぁ?何だヒキオか。なんか用?」

八幡(貴女は話しかけられる度に威嚇するんですか……)

八幡「……これ。バレンタインのお返しだ」

三浦「……へえ。何か意外。……あんがと」

八幡「……これ。良かったら海老名さんも。シュークリームです」

海老名「いいの?ありがとー♪」

三浦「ふーん」

八幡(よし……これで一つ)


7 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/14(金) 22:31:29.18 ID:Y7ettaI00

三浦「結衣のは?」

八幡「……後でな」

三浦「そ。仲良くやんな。結衣泣かしたら許さないから」

八幡「……まぁ、努力はするよ」

三浦「うん。よろしく」

海老名「よろしくね♪」

八幡「……」ポリポリ


8 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/14(金) 22:32:54.18 ID:Y7ettaI00

八幡(さて……放課後か)

八幡(生徒会室は……っとあれは)

八幡「先輩」

めぐり「ほぇ?あ、比企谷くんー。こんにちは」ホワホワ

八幡(紙袋一杯にラッピングされた箱か……)

八幡「相変わらずですね」

めぐり「へ?何がかな?」

八幡「いいえ。何でも。それ、もし良かったら持ちますよ」

めぐり「本当にー?ありがとー。両手塞がってて大変だったんだぁ」

八幡「モテモテですね」

めぐり「んー。でも殆どは女の子からだよ?」

八幡(あー。友チョコとか沢山貰ってそうだもんな)

八幡「荷物になってしまうかもしれませんが、良かったら俺から」

めぐり「……うわー。ありがとう!」

めぐり「何かなぁ?」

八幡「トリュフです」

めぐり「おお、凄い。手作り?」

八幡「まぁ。味は保証しかねますが」

めぐり「ありがとう!」

八幡「ええ」


9 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/14(金) 22:34:00.00 ID:Y7ettaI00

生徒会室

八幡「……よう」

いろは「あら?まさか先輩が来るとは」

八幡「……まぁ、義理があるからな」

いろは「……ちゃんと三倍ですかぁ?」

八幡「バカ」

いろは「えへへ」

八幡(何か様子が変だな)

八幡「……葉山から貰えたか?」

いろは「……あはは」

八幡(地雷かよ……てか、アイツなら渡しそうだがなぁ)

いろは「まー。葉山先輩には大分前に振られてますからねぇ」

八幡「え。まじ?」

いろは「ええ。クリスマスの時に」

八幡「クリスマスってかなり前じゃねーか」

いろは「ええ。ですからいいんです」

八幡「……悪かったな」

いろは「何言ってるんですか?キモいです」

八幡「おい」

いろは「あはは。冗談ですよ。それに良いんです。…その分貰えましたから」

八幡「?」

いろは「先輩は解らなくて良いですよ」

いろは「ありがとうございました♪」


10 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/14(金) 22:34:53.45 ID:Y7ettaI00

八幡(……さて、後は奉仕部か)

八幡「うす」ガラガラ

結衣「あ、やっはろー」

八幡「雪ノ下は?」

結衣「平塚先生の所だよー」

八幡(あ、やべ、先生の分を忘れてた)

八幡「そうか……まぁ、あれだ。これ」

結衣「へ?」

八幡「お返しだ……その、チョコの」

結衣「うっわー。何これ」

八幡「ホワイトチョコ」

結衣「わー。美味しそうー」

八幡「今食うのかよ……」

結衣「?」モグモグ

八幡「いや、別にいい」

結衣「……うん!やっぱり美味しい!ヒッキーはやっぱ料理上手だね」

八幡「……これもやる」

結衣「へ?」

八幡「簡単なお菓子作りの本だ。まぁ使うかどうかは自由だ。あ、流石に目の前で捨てるのは勘弁な」

結衣「そんなことしないよ!?……ありがとう。沢山勉強するね!……そしたらヒッキーも食べてくれる?」

八幡「……ああ」

結衣「ありがとう!」ニコッ

八幡「……」プイッ

ガラガラ

雪乃「あら、来てたのね。比企谷菌」

八幡「またお前は……」

結衣「あはは」


11 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/14(金) 22:35:26.79 ID:Y7ettaI00

雪乃「それじゃあ、今日はここら辺で止めにしましょうか」

結衣「うん。それじゃ!バイバイ。ゆきのん!ヒッキー!」ピュー

雪乃「……?何か急ぎの用でもあったのかしら?」

八幡(わかりやすい気の使い方だなぁ……まぁありがたいか)

雪乃「貴方も早くでなさい。鍵を閉めるから」

八幡「あー。何だ。雪ノ下」

雪乃「?」

八幡「……これ、やる」

雪乃「……てっきり逃げると思っていたわ」

八幡「そうしないぐらいは成長したさ……俺も……お前も」

雪乃「……そうね」

八幡「由比ヶ浜のお陰だな」

雪乃「……本当にね」

八幡「……そのさ」

雪乃「何かしら?」

八幡「……チョコ美味かったぞ」

雪乃「当然よ」

八幡「……それとな」

雪乃「……何かしら?」

八幡「……俺達なら大丈夫だと思うぞ」

雪乃「……」

八幡「大学がバラバラでも……社会人になって会えなくなっても……」

八幡「俺達の関係はそう変わらなと思うぞ」

雪乃「そうね……そうだといいわね」

八幡「……簡単に壊れたりしないだろ……多分」

雪乃「最後の言葉で台無しね」

八幡「……」

雪乃「でも……そうね。私達は本物になれたものね」

八幡「……ああ」

雪乃「ありがとう。比企谷くん」ニコッ

八幡「……」


12 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/14(金) 22:36:34.91 ID:Y7ettaI00
小町「どうだったー?」

八幡「んー。まぁ。ボチボチかな」

小町「そっかー」

八幡「……今日はお前の好きな物を作るから……リクエストあるか?」

小町「おおー!お兄ちゃんが働いてる!」

八幡「おい」

小町「んふふー。そうだなぁ。お兄ちゃんと一緒にご飯食べれたら……それで小町は満足かな!」

八幡「……そうかい」

小町「うん!」

八幡「……んじゃま、小町の入学祝も兼ねて本気だすか」

小町「おー。じゃあ手伝うね」

八幡「……お前が主役なんだぞ?」

小町「いーからいーから!その代わり今日の出来事沢山聞かせてねー!」

八幡「ええー……」

小町「あ、因みに今日皆来るよー」

八幡「皆って誰だよ」

小町「雪乃さんやー結衣さんや、一色さんや戸塚さん、川崎さん。城廻先輩!」

八幡「うげぇ……」

小町「ほらほら、気合い入れて作るよー!」


13 : 以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/14(金) 22:37:01.94 ID:Y7ettaI00

3月14日

ホワイトデー

俺は今までそんなものとは無縁だった

そしてこれからも無縁だと思っている

だが、まぁ今年ぐらいは……

雪乃「ほら、由比ヶ浜さん、包丁の使い方が間違ってるわよ」

結衣「あわわ」

いろは「先輩ー。お皿どこですかー」

めぐり「あ、ドレッシングこれでいい?」

川崎「ちょ、あんた、猫退けて……」

戸塚「八幡ー野菜買ってきたよー」

八幡「頼むから一辺に話しかけないでくれ……とりあえずカマクラお前はあっちいってろ」

悪くないよな?

俺にこんなホワイトデーがあっても

雪乃「……」ジー

八幡「……?」

雪乃「……」ニコッ

八幡「!?」カァァ

雪乃「……ニャー」

八幡(あ、カマクラに微笑んだんだね、そうだよね)

八幡「……まあ、いいか」

End

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