川嶋亜美「とらドラ25話見終わった・・・」


1 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/11(月) 21:16:51 ID:778s9LHc
竜児『この世界の誰一人、見たことがないものがある』

大河『それは優しくてとても甘い』

竜児『多分、見ることができたなら、誰もがそれを欲しがるはずだ』

大河『だからこそ、誰もそれを見たことがない』

竜児『そう簡単には手に入れないように、世界はそれを隠したのだ』

大河『だけどいつかは、誰かが見つける』

竜児『手に入れるべきだった一人が、ちゃんとそれを見つけられる』

大河、竜児『そういうふうにできている』

・・・・とらドラ!完・・・・・・・


ソース: http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1360585011/


2 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/11(月) 21:27:09 ID:778s9LHc
亜美「そういうふうにできている・・・じゃねーよ!!」

亜美「嘘だー!こんなのあたしが望んだ結末じゃないー!」

亜美「え、何これこれで終わり??終わりなの??」

亜美「亜美ちゃん、結局最終話で何もしてないよ!!体育倉庫で星探してただけだよ!?」

亜美「あたしの最後のセリフ『オッケ!』っていうセリフだったけどなにもよろしくない!」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/11(月) 21:37:47 ID:778s9LHc
亜美「亜美ちゃんスーパーモデルなのに、超超超美人なのに、この仕打ちはねーだろ!!最終回ほとんど空気だったよ・・・」

亜美「いや、もう何なら終盤ほとんど亜美ちゃん空気だったといってもいいレベル・・・」

亜美「駆け落ちするって言うから別荘の鍵貸したら結局あいつら使ってねーし」

亜美「あたし、終始あいつらのためにアドバイスしてただけじゃん!」

亜美「アドバイスしてんのに誰ひとり聞こうとしないし、挙句には殴られるし・・・」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/11(月) 21:49:48 ID:778s9LHc
亜美「あの馬鹿にも・・・なんか振られたみたいになったし・・・」

亜美「亜美ちゃん全然報われてなーい」

亜美「はぁ・・・一体いつからこんなことになっちゃったのかなあ・・・」

亜美「最初の方は高須くんともいい雰囲気だったと思うんだけどなぁ・・・」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/11(月) 21:58:04 ID:778s9LHc
亜美「こんなの全国の亜美ちゃんファンが許さないよ!」ドンドンドン!!

亜美「いやまぁ、あたしが許さないんだけどね」

亜美「はぁ…」

亜美「やり直したいなあ・・・」


6 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/11(月) 22:06:44 ID:778s9LHc
亜美「ここんとこずっとそんなこと考えてるなあ…あたし…」

亜美「心なしかお肌もカサカサになった気がするし…」

亜美「……」

亜美「もうなんか全てが虚しいや…」

亜美「DVD叩き割ってもう早く寝よう…」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/11(月) 22:18:49 ID:778s9LHc
亜美「zzz・・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

??「おーい川嶋??」

??「あーみん?」

??「こらばかちー、なにぼーっとしてんのよ!!」ゲシッ!

亜美「あいたッ!いきなり何すんのよ!」ガバッ

亜美「ってあれ!?ここどこ!?あたし部屋で一人で寝てたはずじゃ・・・」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/11(月) 22:30:28 ID:778s9LHc
大河「はあ?あんた何言ってんの?ついに性格と一緒に頭まで悪くなっちゃたの?」

亜美「誰が性格悪いって・・・ってあれ!?大河!?あんたいつこっちに帰ってきてたの!?」

大河「は?帰ってくるってなにいってんのばかちー。ほんとに大丈夫?」

竜児「ん?どうしたんだ川嶋??具合悪いのか?」

川嶋「高須くん!?なんであたしの部屋に高須くんが・・・」

川嶋「ってあれ?ここ私の別荘のデッキ??え?いきなりなんでこんなとこに」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/12(火) 03:22:21 ID:SoAvoKaA
亜美「・・・ねえ高須くん」

竜児「ん?どうした川嶋?」

亜美「高須くんと逢坂さんって付き合ってるよね・・・?」

大河・竜児「ブーッ!!!!!」

大河「ばっかじゃない!?何言ってるのよ!?わたしがこんな馬鹿犬と付き合うわけ無いでしょ!」

竜児「そうだよ!俺と大河が付き合うわけねえだろ!・・・俺が好きなのは・・・」チラッ

実乃梨「?」


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/13(水) 00:21:14 ID:OrcOEw26
竜児「む、胸!?」

亜美「いいから早く揉めって言ってんのよ!!」

竜児「・・・それじゃあ、お言葉に甘え」ドカッ

竜児「痛ってえ!!」

大河「なに本当に揉もうとしてんのよこのエロ犬!」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/13(水) 01:09:37 ID:OrcOEw26
竜児「いやだってよ、川嶋が揉めって・・・」

大河「うるっさい!!」ドガッ

竜児「ぎゃあああああ!」

大河「あんたもよ!この万年発情期のバカチワワ!」ゴンッ

亜美「痛ったい!何すんのよ!この暴力女!」


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/13(水) 01:17:36 ID:OrcOEw26
大河「あんたが変なこと言ってるからでしょ!」プイッ

亜美「それにしても加減ってもんがあるでしょ!」

亜美「あーあー・・・頭のとこコブができて・・・ってあれ??」

亜美(殴られて本当に痛かった!?)

亜美(今もコブが出来たとこを触ると痛いし・・・)ジンジン


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/13(水) 02:47:21 ID:OrcOEw26
大河「あー!待ってよみのりーーーん!!」ダッ!

北村「はっはっは!!待ちたまえふたりとも!はっはっは!」スタスタ

竜児「おい!お前ら!この別荘の掃除はどうするんだよ!?」

実乃梨「こんな綺麗な海が目の前にあるんだよ!?掃除なんて後々!」ダダダッ

竜児「おーい!・・・って行っちまいやがった・・・」ポツーン


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/14(木) 15:40:28 ID:G2r1Zmwo
竜児「さて、俺はどうするかな・・・」

竜児「海でみんなと遊びたい気持ちもあるが・・・ここの掃除も捨てがたいし・・・」

竜児「これは久しぶりに高須棒の出番が・・・ん?」

亜美「・・・・・・・」ブツブツ

竜児「そういえば川嶋はそんなとこで突っ立って何やってるんだ?」


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/14(木) 15:50:24 ID:G2r1Zmwo
亜美「なんでいきなり過去に・・・?」ブツブツ

竜児「おーい川嶋?」

亜美「駄目だ・・・分からない・・・だってあたしは部屋で寝てただけ・・・」ブツブツ

竜児「どうかしたのか?」トンッ

亜美「ふぇ!?」ビクッ


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/16(土) 03:22:21 ID:XTguT3X.
亜美「横に?なんで?」

亜美「あー、もしかして高須くんは亜美ちゃんに変なことする気なのかなー?」

竜児「・・・・・・」ズイ

亜美「ち、ちょっとなんで本当にこっちに近づいてくんのよ・・・?」

竜児「・・・・・・」ズイズイ

亜美「え?え?」

竜児「・・・・・・」ズイズイズイ

亜美「っっっ!///」


36 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/19(火) 01:21:41 ID:uq9/2lgw
竜児「・・・・・・」ピトッ

竜児「うーん、どうやら熱は無いようだな」

亜美(おでこに・・・手?あぁ、体調を心配してくれてたのか・・・)

亜美(び、、びっくりした・・・いきなり至近距離まで近づいてくるもんだからてっきり何かされるのかと・・・)

亜美(よく考えたら、高須くんにそんな甲斐性があるわけなかったわね・・・)


54 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/07(日) 16:15:30 ID:Qvi9N0fE
竜児「わかったよ」スッ

竜児「せっかく人が心配してやってんのに」ぶつぶつ

亜美「スーパーアイドルの亜美ちゃんに触れられたんだから感謝してよね」(違う!言いたいのはそんなんじゃない。ちゃんとお礼……)

竜児「はいはい」

竜児「熱無いみたいだし、俺は掃除しとくぞ」

竜児「具合悪くなったらすぐ言えよ。薬一式は持ってるから」スタッ


55 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/07(日) 16:16:38 ID:Qvi9N0fE
亜美「………………」

亜美「……………何でそんなに優しいのよ。鈍感なくせに……」グッ

亜美(何で過去に来ても素直になれないんだろ……)

亜美「……ドキドキしたせいで汗かいちゃった」

亜美「シャワー浴びよ……」

亜美「………の前に掃除が先みたいね」

亜美「高須くんに任すと時間掛かるだろうし、ちゃっちゃとやりますか」

シャー

亜美(あれ…これってこの後…)


56 : 原作セリフうろ覚え 2013/04/07(日) 16:17:31 ID:Qvi9N0fE
ガラッ

竜児「誰だよ、だしっぱなし……」

亜美「たかすくん?」

竜児「か、川嶋!?わりぃ!!入浴中だとは」ザッ

亜美「待って」ガシッ

亜美「せっかくだから一緒に……しよ?」

竜児「ばかっ、見えるぞ」

亜美「たかすくんなら………良いよ」

竜児「」ゴクッ

竜児「い、いや駄目だろ!!」

亜美「」ガラッ

竜児「やめ!!………ろ?」

亜美「ぷっ…………あははははは」


57 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/07(日) 16:18:07 ID:Qvi9N0fE
亜美「どうしたの?一緒に掃除………しよ?ぷぷ」

竜児「」パクパク

竜児「っ!」ダッ

—————————————

亜美「いやぁ、あの顔は何度見ても傑作ね」チャポン

亜美「……………………」

亜美「って、前と同じことしてたら意味ないじゃない!」

亜美(確か明日、高須くんに水着見せて…………みのりちゃ…筋肉脳天気振られ女を脅かそうって誘われるんだ。)

亜美(その後、洞窟で高須くんと二人っきりになって……)


62 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/07(日) 22:08:43 ID:Qvi9N0fE
亜美「1からは無理だけど今からなら………」

亜美「私が高須くんと一緒に………」ギュ

亜美「でも、そんなことしたら私たちの関係はどうなるかな」

亜美「どうせ私のしたことは失敗ばかりだったんだ……それなら………」


63 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/07(日) 22:10:07 ID:Qvi9N0fE
亜美「ごめんね、タイガー、高須くん、みのりちゃん、ゆーさく………」

亜美「チャンスがあるなら………諦められないよ」ギュ ザバァ

大河「こらばかち——!!」ガラッ

大河・亜美「……」

大河・亜美「きゃああああああ」


64 : 最後のぼん!は今まで下の毛のことかとずっと…… 2013/04/07(日) 22:14:35 ID:Qvi9N0fE
——————————————
大河「………ばかちーの体、ぼん!ぼん!ぼん!って………」

大河「絵に描くと………」キュキュ
亜美「勝手に書くんじゃない!!」ゴツン

大河「…………」

亜美(やっぱりほとんど変わってない……)


68 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/10(水) 10:56:45 ID:cQlZ2LWk
——————————————
みのり「材料ゲットだぜー!」
竜児「おう、じゃあ準備始めるか」

みのり「あっ、あたしも手伝うよー!」

竜児「おう//」ビクッ

亜美(あっ…)

亜美「み、みのりちゃんは買い物行ったばかりだから私が手伝うわ//(何これ//私のキャラじゃ……いやキャラ作りとしてはあってるけど//)」

竜児「お、おう。そうだな」ホッ

大河「」キッ

竜児「うっ……」


69 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/10(水) 10:57:16 ID:cQlZ2LWk
亜美「高須くん私あんまり上手じゃないけど……」

竜児「おう。材料洗うだけでも助かる」

竜児「それより…………手伝うなんてどうしたんだ?熱でも……」ピタッ

亜美「なっ//熱なんて無いわよ!//さっきのお詫びよお詫び!」(高須くんの手、ひんやりしてて気持ちいい……)

竜児「す、すまん!」


70 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/10(水) 19:23:19 ID:cQlZ2LWk
亜美(もう………ずるいよ高須君はっ)

亜美「タイガーはいつもこういうのしてもらってたのかな……」ボソッ

竜児「ん、何か言ったか?川嶋」

亜美「なんでもないでーす」

亜美「ほら、これ、キャベツ洗い終わったよ」

竜児「お、サンキュ」


73 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/11(木) 23:54:53 ID:KVbOIrRU
——————————————
竜児「」ぺちゃ
大河「」くちゃ

北村「………」そーっ

亜美(高須君と大河がすごいくっついて座ってて、ゆーさくが盗み聞きしてる。やっぱりこれも一緒……)

亜美(前は二人がくっついてるのが………もやもやしてスルーしたけど)

北村「何………を………だ?」
竜児・大河「!!」

亜美「」コツコツ

亜美「何話してるの?あみちゃんにもきかせて?」ニコッ


74 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/12(金) 00:06:01 ID:v.51gsEQ
——————————————
竜児「」ぺちゃ
大河「」くちゃ

北村「………」そーっ

亜美(高須君と大河がすごいくっついて座ってて、ゆーさくが盗み聞きしてる。やっぱりこれも一緒……)

亜美(前は二人がくっついてるのが………もやもやしてスルーしたけど)

北村「何………を………だ?」
竜児・大河「!!」

亜美「」コツコツ

亜美「何話してるの?あみちゃんにもきかせて?」ニコッ


75 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/12(金) 00:06:33 ID:v.51gsEQ
竜児「か、川嶋まで!」

亜美「ふたりがあんまりイチャイチャしてるから出るか迷ったけどねー」

竜児「別に、」
大河「い、イチャイチャなんてしてないわよ!!」チラッ

北村「?」

亜美(あー、そっか。今はタイガーはゆーさくが一応好きなんだっけ………)

亜美「ま、何の話か聞かせてもらおうかしら」


77 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/12(金) 00:48:14 ID:v.51gsEQ
—————————————

竜児「川嶋」カチャ

亜美「はぁい」くねっ くねっ

竜児「………何してるんだ」

亜美「見とれてるのよ?」スッ

亜美「あみちゃん、可愛すぎじゃないかな?どうよ、谷間?」ウフ

竜児「すごいすごい。ほら、いくぞ」プイッ


78 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/12(金) 01:00:41 ID:v.51gsEQ
亜美「ここ外せるんだよ?」
パチッ

竜児「外すな、外すな!」

亜美「じゃあ高須君が付けて?」ギュッ

竜児「じ、自分でできるだろ//」
亜美「…高須君にしてほしいの」

竜児「自分でしろ//昨日というあんまりからかうなよな」

亜美「からかってるわけじゃないよ……」ボソ


80 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/12(金) 02:03:18 ID:v.51gsEQ
【洞窟内】

亜美「つまんない」

亜美「あみちゃん、別の道で先帰るね」スタスタスタスタ

竜児「お、おい!」

亜美「」スタスタ

竜児「川嶋、皆とはぐれちまうぞ!」スタスタ

亜美「ちゃんと地図渡してるから大丈夫」スタスタ


81 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/12(金) 02:03:49 ID:v.51gsEQ
竜児「適当に行って大丈夫なのかよ」スタスタ

亜美「小さい頃何度も遊んだから道覚えてるわよ」スタスタ

竜児「いいから待てって!」ガシッ

亜美「もう、しつこっ………アレ?」

竜児「どうした?」

亜美「ま、迷ったかも!」

竜児「えっ!?」

亜美「ここ、どこ!?」ガバッ

スタン


82 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/12(金) 02:04:36 ID:v.51gsEQ
亜美「どうしよう。一生出られないかも……こんなとこに助けなんてこないし」グスッ

亜美「ごめん……ごめんね高須君……」グスッグスッ

竜児「だ、大丈夫だ。きっと出れるから……」

亜美「ごめんね……ごめん」グスッ

竜児「大丈夫だって。心配するな!必ず助かる!」

亜美「ううん、ごめん………だって……」スクッ

亜美「迷ったってウ、ソだから……ぷぷ」ニコッ

竜児「はっ??」


84 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/13(土) 15:37:56 ID:brWsFfIU
亜美「亜美ちゃんが迷ったりするわけないじゃん」ニヤニヤ

竜児「っ!このっ」ぺちぺち

亜美「あははは、ちょっと高須くんっ」

竜児「本気で迷ったと思ったんだぞ」ぺちぺち

亜美「ははは、やめてやめて、ぬるぬるするからっ」

竜児「このっ!このっ!」ぺちぺち

亜美「ごめん、ごめんって、ふふふ」


85 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/13(土) 15:38:27 ID:brWsFfIU
竜児「………………はぁ」

亜美「ふふふ、ごめんね高須くん」

竜児「おぉ、もういいよ」ふいっ

亜美(懐かしいなあ。こんなことするの高須くんぐらいだし、ちょっと嬉しかったんだっけ)

亜美(嬉しくて………私もどうしたいか分からなくなったんだ………)

亜美「……」


87 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/13(土) 15:39:41 ID:brWsFfIU
竜児「川嶋、どうした?実は本当に迷ってましたとか止めろよな」

亜美「………ううん、大丈夫」
亜美「実乃梨ちゃんを驚かせたいんだよね?」

竜児「そのための洞窟探検だからな」

亜美「じゃあこっち!いこっ?高須くん」ギュウ

竜児「お、おい//腕組むなっ//」

亜美「えー、いいじゃん」スタスタ


89 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/13(土) 16:49:09 ID:brWsFfIU
——————————————
亜美「ここちょうど先回りできて、しかも隠れられるからバレないのよ」

竜児「……ちょっとくっつきすぎじゃないか」

亜美「隠れられる場所が狭いんだからしょうがないでしょ」

コツコツ

亜美「来たよ」ボソッ

亜美「ほら、準備してた小石と海藻」

竜児「お、おう」

実乃梨「あーみんと高須くんはどこ言ったんだろうねえ」

北村「まあ、亜美がいるから大丈夫だろ」

大河「もう竜児、みのりんと一緒にいなきゃ意味ないじゃない………」ボソッ


90 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/13(土) 16:49:40 ID:brWsFfIU
竜児「」ポイッ

コツン、コツン

実乃梨大河「ひっ!」

実乃梨「い、今のは……?」チラッ

北村「(俺じゃない)フルフル」

実乃梨「………」

亜美(ふふ、以前に茶番に付き合わされた報復をうけなさい、実乃梨ちゃん)ぽーい

実乃梨「」べちゃ

実乃梨「…………」スッ

大河「み、みのりんどうしたの?」

実乃梨「い、いやあああああ!!」ガクブル

亜美「がはは、亜美ちゃんの恐ろしさ思い知ったか!」

竜児「や、やりすぎじゃねえか?」


91 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/13(土) 16:50:17 ID:brWsFfIU
亜美「そう?ま、素知らぬ顔で出て行きましょ」ギュ

竜児「お、おい」

スタスタ

北村「あれ?お前らどっから」
亜美「高須くんがはぐれちゃってね。先回りしたのよ」ギュ

竜児「ち、違うだろ」

大河「そんな事より、その組んでいる腕は何よ」

亜美「これ?怖かったから高須くんにくっついてもらってるのよ」ニコッ

竜児「お前、怖いなんて一言も、」

大河「みのりん放ったらかして………あんたは何してんのよ!!」どかっ

竜児「ぶふっ」


92 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/13(土) 16:56:35 ID:brWsFfIU
北村「やれやれ」

実乃梨「大河が驚かすと見せかけて、逆に私たちが驚かすはずがさらに逆に驚かされて……どういうこと!?本当にワカメの呪いっ!?」ガクブル

竜児「おい櫛枝!櫛枝!」ゆさゆさ

亜美「ふふん」

大河「ガルル」

亜美(…………)

亜美(しまった、二人っきりのチャンスが………)

亜美(これじゃ、実乃梨ちゃんが驚かされただじゃない)


94 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/16(火) 00:41:35 ID:fcmZZu42
—————————————

パチパチ

亜美「あーぁ、結局何も変わらないのかな」ジジジジジ

竜児「何がだ?」

亜美「ひゃっ」ビクッ

亜美「高須君か。もう、ただでさえ顔怖いんだから急に出て来ないでよ」

竜児「あっ、ひでえ!川嶋だって一人で寂しく線香花火なんかしてる癖に」

亜美「……」


96 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/16(火) 00:43:00 ID:fcmZZu42
亜美「じゃあ………私が一緒に横にいたら嬉しい?」

竜児「それは………川嶋は面白い奴だから、一緒に居ると楽しいぜ」

亜美(嬉しい?って聞いたんだけどな)

亜美「ふふ、高須君くらいだよ。アイドル亜美ちゃんを面白い奴なんて言うのは」

竜児「アイドルらしいとこはネコ被る演技力くらいしか知らないからなあ」

亜美「あれあれ?亜美ちゃんのナイスバディー見足りなかったかな」スッ

竜児「こ、こら胸元を開くな//」

亜美「ふふ」


99 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/16(火) 00:44:54 ID:fcmZZu42
ひゅるるるる ばーん

亜美「あ、花火」

竜児「お、どっかで祭りでもやってるのかもな」

亜美(高須君が私の横に居る…タイガーは?)チラッ

実乃梨・大河「おー!!」キャッキャッ

亜美(二人で遊んでる。でもタイガーがちらちら、こっち見てるな)

亜美(明らかに変わってる……)

竜児「きれいだな」

亜美「」ハッ

亜美「う、うん。そうだね」


106 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/17(水) 22:09:01 ID:U4XeF8CU
大河「何よ、ばかちー、気持ち悪い。暑さで頭変になっちゃった?」

亜美「なっ」

亜美「ふ、ふふ。ちょっと良いことがあったからね。どうしてもって言うなら、可愛い亜美様教えてくださいって言えば教えないこともないわよ」

大河「別にあんたのことなんか興味ないわよ」ゲシッ

竜児「痛ってー!なんで俺を蹴るんだよ!」

大河「うるさい!自分で考えろ!駄犬!!」

竜児「?」ヒリヒリ

亜美「ふふふ」


107 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/17(水) 22:09:57 ID:DhDrOix.
……

実乃梨「帰ってきたぜ! 我が故郷!!」

北村「家に着くが旅行だからな。じゃ皆、新学期まで元気でな」

実乃梨「あたしらはどうせ明日部活で会うじゃんかー」

亜美「高須君、休み中に連絡するからまた遊ぼうね。今度はふ、た、りで」

高須「へいへーい」

亜美「本気だからね」ジッ

高須「うっ//」

大河「暑い!発情するな、お前ら!」ドゴッ

竜児「痛ってーー!」

亜美「それじゃあねー」」


112 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/22(月) 11:27:14 ID:qy5upSmY
竜児『あれは、冗談じゃ…』

大河『竜児ー、ご飯まだー?』

亜美「タイガー…居るんだ」

竜児『ちょっとまて大河!、え、何だって川嶋』

亜美『別にー、じゃぁ明日10時駅前ね。待ってるから』

竜児『おい、ちょっと待て。まだ行くとは…』

亜美「」ぴっ

亜美「同棲かよ、ちくしょう!」ガンッ

亜美「ちくしょう………」ぎゅ


115 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/22(月) 11:31:38 ID:qy5upSmY
大河「適当に何か買うわよ。今日は遊ぶ友達がいない可愛そうなばかちーに付き合ってあげなさい」

亜美「なんですって!?」

大河「ばいばーい」

亜美「フーフー」グルル

竜児「どうどう」

竜児「で、どこいくんだ?」

亜美「これ」サッ

竜児「遊園地のチケット?」

亜美「そ。仕事場でもらってね、期限近いから今日しかないのよ(本当は普通に買ったんだけど)」

亜美「使わないのももったいないしね」

竜児「おい、二人で遊園地ってデー…」

亜美「さぁ、行こ。高須君」ギュ

竜児「お、おい。ひっぱるな!」


118 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/22(月) 12:35:33 ID:qy5upSmY
竜児「まぁ、もう良い時間だし、そろそろ帰るか?」

亜美「もうそんな時間か………(もうちょっといたいな)」

竜児「……最後に何か乗ってくか?」

亜美「最後………」

亜美「じゃぁ、アレ」スッ

竜児「ん?」チラ

竜児「……ホントにあれでいいのか?」

亜美「うん。いやなら別にいいよ」

竜児「いや、川嶋が乗りたいならいいけど…」

亜美「じゃぁ、いこ?」ギュ

竜児「お、おう///」


120 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/22(月) 12:42:39 ID:qy5upSmY
竜児「いや、仕事で嫌なことでもあったから、俺を誘ったんじゃないのか?」

亜美「(そうきたか……)確かに仕事復帰してちょっと大変だけどそんなことはないよ」

竜児「無理してるわけじゃないのか?その……自分を隠すのに」

亜美「…今更そんなの苦じゃないよ」

亜美「もっと大変な挑戦してるんだし……」ボソ

竜児「ん?」

亜美「なんでもない。それより相談…何でも聞いてくれるの?」

竜児「おう、できることならな」


122 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/22(月) 12:48:00 ID:qy5upSmY
亜美「」ジー

竜児「何だよ?」

亜美「呼んで」

竜児「なっ、別に今じゃな…」
亜美「やっぱり嘘なんだ」グスッ
竜児「おい、バレバレだぞ」

亜美「ふふ」

亜美「………ねえ、呼んでよ」
竜児「………あ、亜美///」

亜美「ふふふ」

亜美「あ!あたしも、竜児君って呼んでいい?」

竜児「勝手にしろ///」


126 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/22(月) 17:18:03 ID:qy5upSmY
—————————————
部屋

バタン

亜美「ふー………」ボフッ

亜美「///」ジタバタ ゴロゴロ

亜美「何だあれ!//亜美ちゃんキャラちげー//」ゴロゴロ

(竜児「……亜美」」)

亜美「う〜〜//」ゴロゴロ

亜美「はぁ//」

亜美「まあ、作ったんじゃなくて素直な気持ちってのは間違ってない//」


127 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/22(月) 17:18:39 ID:qy5upSmY
亜美「あんなこと素で言えるのは高須君くらいだし」

亜美「仕方ない。そう、ちゃんとタイガーたちに割り込んで意識させるために仕方ないんだ」

亜美「………」

亜美「竜児くん//」ギュ

亜美「うがー//」ゴロゴロ

亜美「ふぅダメだ。まだ序の口。もっと頑張らないと…」

亜美「前の私ならこんなの絶対無理だったろうな……」


132 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/23(火) 19:25:54 ID:J2wrb8ls
実乃梨「わたしゃ、部活&バイト戦士だったんだよ。だから皆の話しで潤しておくれ」

亜美(ほっ)

木原「なーんだ。私は何もなかったわよ。あみちゃんは?撮影で出会いとかなかった?」

亜美「そうねえ。特に無かった……かな?」チラッ

竜児「…」スタスタ

亜美(むっ)

実乃梨「む、何やら含みが有るような言い方だねえ?どれどれお姉さんに詳しく話してごらん?」


133 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/23(火) 19:28:12 ID:J2wrb8ls
亜美「えー、何もないよ。それより」

亜美(…………)

亜美「竜児君は何か無かったの?」

大河「!?」

竜児「……別にねえよ」

木原「高須君は無さそうだよね。それより亜美ちゃん?」

亜美「ん?」

木原「高須君のこと下の名前で呼んでたっけ?」

亜美「前から呼んでた気がするけどどうだったかなぁ?」ニコッ

木原「そうだっけ?」

実乃梨「…」


137 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/27(土) 02:26:04 ID:gNcuFZsg
—体育ー

ダムダム

亜美(流石にさっきのはまずかったかな)

大河「ばかちー、へいパスっ」ポイッ

亜美(何かあったって思われるわよね)ヒョイ

大河「なんで避けんのよ!」

亜美「だって爪はがれちゃうじゃない。ボール何て触れなーい」

大河「なにー!ふざけるな、ばかちわわー!」ボフッ

亜美「ごふっ…この、やったわね!」グィ

大河「くげ」バタン


138 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/27(土) 02:27:20 ID:gNcuFZsg
大河「あんたが悪いんでしょうが」ゲシッ

亜美「あいた!こんのー!」スッ

実乃梨「こら大河!何してるの」

大河「だってばかちーが…」

実乃梨「試合負けちゃうでしょ!」

大河「ぐぅ……」

亜美(…タイガーも実乃梨ちゃんもあんまりさっきのこと気にしてなさそうね?杞憂だったかしら)

実乃梨「け、ケンカなんかしちゃダメだよ二人とも?」アセアセ

亜美(…いや、めっちゃ気にしてる。相変わらず分かりやすいなぁ)


139 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/04/27(土) 02:28:59 ID:gNcuFZsg
亜美(竜児君をめぐって私と大河で何かが起こるって思ってるとこかしらね)

亜美(竜児君次第じゃ最悪また罪悪感で悩ませることになるけど…)

亜美「亜美ちゃんが喧嘩なんかする訳ないよ」ニコッ

……

—昼休み—

実乃梨「あーみん、ちょっと良いかな」

亜美「どうしたの?」

実乃梨「ちょっと話がしたいから、時間とれないかなって」

亜美「うん、大丈夫だよ」

実乃梨「二人で話がしたいから屋上でいこう」

亜美「…わかった」


149 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 16:31:19 ID:foDxVDMg
亜美「何言ってんだろ私…」スタスタ

木原「あ、亜美ちゃんおかえり。何だったの?」

亜美「ううん。何でもないよ」

木原「そっか。あーあ、もうすぐ文化祭か。面倒くさいなあ」

亜美「私は皆と一緒に何かできるの楽しみだよ」

木原「亜美ちゃん良い子すぎるよ…」

香椎「そういえば午後のホームルームでクラスの出し物決めるんだったわよね」

木原「そうだった……簡単なやつがいいな」

亜美「例えば?」

木原「んー、展示物とかなら他のとこ回れるよね」

亜美「それも楽しそうね(それなら一緒に回れる?)」


150 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 16:32:00 ID:foDxVDMg

ホームルーム

亜美(プロレスやめて展示物にしたら竜児君と文化祭回れるかもだけど…)

春田「皆だしたかー?じゃあ抽選しちゃうよ!じゃかじゃかじゃか……」ゴソゴソ

春田「じゃん!!うちのクラスの出し物は!!…………プロレスショー(ガチ)??」

春田「却下しまーす!!次っ、次っ」ゴソッ

恋ヶ窪「ふふふ…」スッ

亜美(あー、ゆりちゃん先生行っちゃった)チラッ

亜美(まあショーも楽しかったし、止めなくて良いか)

亜美(でも、文化祭少しは回れるようにしとかないとな)


151 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 16:32:36 ID:foDxVDMg

亜美「竜児君おはよう。朝練頑張ろうね」

竜児「お、おう」スッ

大河「私も居るんだけど」

亜美「あら、どっかから声g、ぐふっ…」

大河「良く見えたかしらばかちー?」ドスッ

亜美「あんたみぞうちを…ちょっと竜児君、どうい…あれ?」

大河「先に行っちゃったわよ」

亜美「竜児君たまには私たちとご飯食べよう」ニコッ

竜児「あっ、俺春田たちと食う約束してるから」

春田「えー、俺亜美ちゃんと食べたーい」

竜児「良いから行くぞ」スタスタ

……


152 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 16:33:56 ID:foDxVDMg
……

亜美「あっ、竜児君一緒にショーの練習しよ?」

竜児「い、いや大河と打ち合わせがあるから。すまん」スッ

亜美「…」

亜美「…気のせいじゃないわよね」

亜美「何か避けられてる…」

亜美「何かしたっけな」

亜美「もぉ……どうすれば良いのよ」


153 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 16:38:01 ID:foDxVDMg
……
亜美(最近全然話せてない…)ムスッ

大河「何むすっとした顔してるのばかちー」

亜美「別に」

大河「ふーん。そんな不機嫌なばかちーに優しいあたしが幸せになれるものをあげよう。はいっ、お土産」

亜美「はっ?」

大河「昨日レストラン行ったのよ。だからお土産」

亜美「はいはい」スッ

大河「食べっ…あっ」

亜美「ぱくっ。はい、要求は何かしら?」

大河「…やけに素直ね」

亜美「まあね(何させられるか知ってるしね)」

大河「一回だけで良いから私を主役にして欲しいの」

亜美「そっ、わかったわ」


155 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 16:40:14 ID:foDxVDMg

竜児「お前そりゃあんまりだろ!何も分かってないくせに決めつけるなよ!」

実乃梨「会ったんだ。高須君その人に会った時ちゃんと両目開けて見た!?その目はちゃんと見えてたの!!」

亜美「ん?」

大河「えっ?」

ザワッ

大河「ちょっとみのりん、竜児!」アセアセ

亜美「…」

大河「はい、仲直りー」スッ

竜児「ふんっ」スタスタ

実乃梨「…」


157 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 16:48:44 ID:foDxVDMg
竜児「…」

亜美(あーあ、自販機の隙間に入っちゃって)

亜美「そこは私の隙間なんだけどな」

竜児「亜美か…」

亜美「ほら、どいたどいた」グイッ

竜児「何だよ」スッ

亜美「ほら、ぴったり」

竜児「………櫛枝は?」

亜美「帰ったよ。よくもまあ好k…女の子にあそこまで怒鳴れたわね」

竜児「あいつが悪いんだよ」

亜美「あーあ、カッコ悪いよ。そんなこと言っても慰めたりしないからね」

竜児「だろうよ」


158 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/11(土) 16:55:17 ID:foDxVDMg
亜美「でも、話くらいは聞くよ。タイガーがお土産持ってきたのも関係あるんでしょ?」

亜美「とりあえずほら、帰ろ?クラスの雰囲気はフォローしまくっといたから」

竜児「……お前変わったよな」

亜美「そう?」

竜児「……俺も変わりてえよ」

亜美「…私はね、竜児君とは馴れ合いなんかしたくないし」

亜美「今は竜児君の前を歩いていくよ」

亜美「いつかは対等な関係で竜児君の………横を歩いていきたいけどね」ボソッ

竜児「ん?」

亜美「何でも。あっ、そういえば最近竜児君、私のこと避けてない?」

竜児「」ビクッ

竜児「た、たまたまだ//」

亜美「それなら良いけど…。練習終わったらさっきの話聞かせてね」

竜児「おう」スタスタ

竜児「………変わらないとな」


166 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/25(土) 22:27:21 ID:6Afq8WnE
大河「急に仕事が入って無くなったのよ。家に送ってもらう途中で、あんたたちがいちゃついてるのが見えたから下ろしてもらった」

竜児「別にいちゃついてなんか…」

大河「ふーん。ま、どうでも良いけど。お腹空いたから帰ってご飯にするわよ」グイッ

竜児「お、おい大河!亜美、すまん。また明日!」

亜美「うん。じゃあね」

大河「…」チラッ

亜美「…」


167 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/25(土) 22:30:10 ID:6Afq8WnE
—次の日—

亜美「実乃梨ちゃん、ちょっと良いかな」

実乃梨「お、どうしたんだい。」

亜美「うん。この前は実乃梨ちゃんに誘われたから今度は私がって思ってね」

実乃梨「おーおー。おー?」

亜美「というわけでちょっと着いてきてもらえるかな」

実乃梨「らじゃー」ビシッ

亜美「…」スタスタ

実乃梨「どこまでいくんだい。まさか暗がりに連れ込んで……」サッ

亜美「誰がするか。もう着いたよ」

竜児「……よう」

実乃梨「高須君…、そっかそういうことか」

亜美「まあ、実行委員としては仲良くやって欲しいわけだから、ちょっと仲立ちをね」スッ

亜美「少しお話しよう」


169 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/25(土) 22:33:10 ID:6Afq8WnE
実乃梨「そっか…。高須君は去年の私と一緒だね」スッ

竜児「えっ」

実乃梨「やっぱり大河は私が守るよ。あいつから離れるように説得しないと」スタッ

竜児「何でだよ。何で親友のお前が応援してやらないんだよ!!」

実乃梨「高須君はあいつのこと何も知らないからだよ!!」

亜美「はい、ストップ。実乃梨ちゃん、一人で納得してないで話してくれない?」

亜美「竜児君だってタイガーのこと考えてるのはわかるでしょ。それとも信用できないかな?」

実乃梨「そんなことはない!……高須君のおかげで大河は前よりもっと楽しそうに笑うようになったよ」


170 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/25(土) 22:33:52 ID:6Afq8WnE

実乃梨「高須君が大河のこと心配してくれてるのは分かるよ。でもあいつは大河には必要ない」

実乃梨「それで高須君と離れるなら尚更だよ…」ボソッ

竜児「だから何で…」

実乃梨「去年…去年もね、似たようなことが有ったんだよ。」

竜児「!」

実乃梨「私も喜んだんだ。私は高須君みたいにずっとご飯作ってあげたりなんか出来なかったから尚更ね」

実乃梨「毎日ご飯一緒に食べて、引越しの話もあったかな。たまに学校まで迎えに来たこともあったよ」

実乃梨「大河も喜んでるように見えた」

竜児「…」


172 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/25(土) 22:38:06 ID:6Afq8WnE
竜児「でも、今度こそ本当に!」

実乃梨「高須君は電話一本で引越しも止めて、一年もまた会いにすら来なかったやつを信用出来るっていうの!!」

竜児「っ!」

亜美(なるほどね)

実乃梨「ごめん…高須君は信用してるよ。でもあいつは許せないんだよ」スタスタ

亜美「…行っちゃったよ?もう良いの?」

竜児「…何て言って止めるんだよ」


184 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 00:01:33 ID:Zs4ET1Qs
竜児「それでもお前も大河のこと心配してくれてるじゃねえか」

亜美(竜児君が思ってるほど良い奴じゃないよ。私は…)

竜児「?」

亜美「あーあー、やめ。この話なし」

亜美「ほら、さっさとタイガーのとこ行ってきな」

竜児「何だよ。お前は来ないのかよ」

亜美「私が?私は直接関わってないんだから。あくまで相談乗ってるだけ。ほら、行ってきな」バシッ

竜児「…ああ」スタスタ


185 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 00:03:48 ID:Zs4ET1Qs
………

亜美「」スタスタ

実乃梨「忘れちゃったの!あいつは大河を裏切ったんだよ!」

亜美「実乃梨ちゃん…とタイガーと竜児君?」

亜美「何も自販機の前で話さなくても…」ハァ

大河「みのりんありがと。去年のことは忘れてないよ。でも今度こそ大丈夫だよ。私は頑張ることにしたんだから」


189 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 00:17:54 ID:Zs4ET1Qs
亜美「竜児君の知ってるタイガーは人に言われたからって本当に嫌なことをする奴だった?」

亜美「少なくとも私が知ってるタイガーは違う。竜児君が背中を押したのかもしれないけど決めたのはタイガーだ。タイガーの応援するんでしょ。だったら近くで支えてあげなよ」トンッ

竜児「」ハァ

亜美「むっ。何で溜め息なのよ。そんな変なこと言った?」

竜児「いや、お前は本当にすごい奴だなって。俺の悩みを一発で覆しちまうんだから」

亜美「竜児君が単純だからじゃない?ふふ」

竜児「悪かったな、単純で」

亜美「ほらほら。今は出来ることをしてこい」


190 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 00:21:52 ID:Zs4ET1Qs
竜児「ああ……ありがとな」スッ

亜美「あいよ」ヒラヒラ

亜美「…ごめん、ちょっとウソついた」

亜美「本当にタイガーが頑張ったのは竜児君が言ったからだと思うよ」

……

文化祭 マラソン

亜美(やっぱり……結局、来なかったわね)チラッ

大河「…」


191 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 00:22:23 ID:Zs4ET1Qs
亜美(タイガー、何て辛そうな顔してんのよ)

亜美「…もう少し待っていれば迎えが来るよ」

大河「えっ?」

香椎「あ、先頭集団来たよ!!」

木原「高須君と櫛枝がいる!!」

大河「!!」バッ

香椎「でも……3位ね」

木原「二人とも、頑張れーー!!」


192 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 00:27:45 ID:Zs4ET1Qs
木原「おお!!一位二位に高須君がタックル!」

香椎「………有りなのかしら」

会長「良いではないか!!熱き肉弾戦こそ祭りを盛り上げるんだ」

木原「文化祭なんだけどね……。まぁ、いっか」

竜児「櫛枝!行け!!」グッ

実乃梨「高須君…」

実乃梨「」スッ

竜児「櫛枝?」

実乃梨「ほら!後ろ来る前に早く」グイッ

竜児「」ダッ

実乃梨・竜児「」タッタッタッ

パァン

会長「一位は櫛枝!高須!」

亜美「一応……おめでとう」パチパチ


193 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 16:58:05 ID:Zs4ET1Qs
……

文化祭 夜

実乃梨「〜〜〜」
竜児「〜〜〜」

亜美「結局こうなるのか」チラッ
香椎「あれ、亜美ちゃん一人?」

亜美「ちょっと…何となくね」
木原「えー、せっかくだから楽しまないと」

木原「亜美ちゃんなら踊って欲しがる男子たくさんいるんじゃない?」

亜美「えー、そんなこと無いよ」フルフル

大河「出たわね。ぶりっこチワワ」グイッ

亜美「ひゃ」

亜美「いきなり何よ」

大河「竜児に聞いたら何かあんたも噛んでるみたいだったから…その…」

亜美「?」


194 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 16:59:34 ID:Zs4ET1Qs
大河「みのりんと竜児が仲直り出来たのはあんたのおかげみたいだし」

亜美「??」

大河「あ、ありがとう……」

亜美「あんた父親来なかったからって心が壊…」ゴフッ

大河「人が真面目にお礼言ってるってのに!」ドスッ

亜美「じ、じゃあ殴るなよ……」

大河「まあ、正直みのりんと竜児のおかげであんまり落ち込むことも無かったし、ばかちーにもお礼を言っとこうかってね」


195 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 17:01:57 ID:Zs4ET1Qs
大河「ありがと。それじゃ」

亜美「」ぽかーん

亜美「あはははは」

木原「亜美ちゃん、どうしたの?今の何だったの」

亜美「さあ。祭り空気にあてられたのかもね」

竜児「」スタスタ

木原「おっ、今日のMVPの一人が来たよ」

竜児「何だよそれ」スタスタ

木原「劇とマラソンで大活躍だったじゃん。あとはタイガーと…」ススッ

香椎「あ、まや。あっちにマルオ居るよ。捕まえに行こ」グイッ
木原「あっ本当だ。ちょ、でも何で押すのー」ススッ

香椎「」チラッ ニコッ

亜美(……)ニコッ


200 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 17:14:31 ID:Zs4ET1Qs
竜児「お前は……良いから行」ハァ

亜美「だから二人で踊ろっ」ギュッ

竜児「っ!」ドキッ

竜児「…皆あっちに居るんだぞ」

亜美「亜美ちゃんと躍る機会なんてそうそう無いんだけどなー」

竜児「…分かったよ」

♪♪♪〜〜〜〜

亜美「…本当はお礼なんかじゃなくて一人だったから呼びに来たんじゃない?」クルクル

竜児「そんなつもりはねーよ」

亜美「ふふ、竜児君は本当に優しいね」

竜児「それはお前もだろ」

亜美「私は優しいんじゃなくて計算してるだけ」

竜児「計算?」


202 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 17:16:34 ID:Zs4ET1Qs
亜美(竜児君が優しいのは知ってるよ…)

亜美「本当、何のための計算かしらね…」

亜美「ねえ竜児君。私は…」

竜児「ん?」

亜美「私、竜児君が…」

春田「隊長亜美ちゃんを独り占めしてる不埒者を発見しましたー!」

北村「よし、すぐに確保だ!円に加えろーー!」ズダダ

竜児「ちょっお前ら」

亜美「きゃ!」


203 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/05/29(水) 17:23:07 ID:Zs4ET1Qs
香椎「ごめん。止められなかったよ」ボソッ

亜美「だ、大丈夫よ。むしろグッジョブかも」

香椎「?」

亜美(危ない危ない。私、今雰囲気に呑まれて何を口走ろうとしてた!?)チラッ

竜児「〜〜〜!」
春田「〜〜!」

亜美「ふふふ」

木原「あれ、亜美ちゃん嬉しそうだね。何か良い事あった?」

亜美「ちょっとね」

木原「うー、良いなあ。私も北村と」ブツブツ

春田「皆、本当におつかれさまー!!」

ワーワー!

亜美(言ってたらどうなったかな…)

………


211 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 01:08:40 ID:lG1PzcRg
木原「そうかなあ。亜美ちゃんは良いよ。大人っぽいしさ。スタイルも良いし、モテモテだもん。私は試さずにはいられないよ。ああ、タイガー早く来ないかなあ」

香椎「私も試しに触ってみるつもり」

亜美「ななこまで…」

春田「お、タイガー来たんじゃね?」

能登「本当か!?よし行くぞ」

春田・能登「タイガー!!」ガラッ ガバッ

大河「ぎゃー!!」ドカッ バキッ

大河「な、何なのよいきなり!」

竜児「一体どうしたんだ?」スタスタ

亜美「何かね」スッ

亜美「大河に触ったら幸せになれるって都市伝説みたいな噂があるのよ」グリグリ

大河「…」イラッ

亜美「たまたまだろうけ………!」チラッ


212 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 01:09:39 ID:lG1PzcRg
竜児「?」

亜美「ま、まあ少しくらいなら効果はあるのかもね」

大河「…」

大河「」ズバッ

亜美「んがっ…」

大河「あんたらはショーで触りまくってるから、さぞや幸運が舞い降りることでしょうよ。感謝しなさいよね」

亜美「は、鼻はやめ…ろ」ググッ

大河「ああ、やだやだばかちーの汚い粘膜がついちゃった」スッ
亜美「私の服で拭くんじゃない!竜児君も何か言ってやってよ」バシッ

竜児「お、おう」

大河「…………ふんっ」スタスタ


213 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 01:11:37 ID:lG1PzcRg
恋ヶ窪「はい!ホームルーム始めますよ」パンッパンッ

恋ヶ窪「もうすぐ期末試験です。文化祭気分は早めに切り替えて勉強に取りかかってくださいね」

亜美(触ったら幸せにか……ご利益あっても結局は自分次第みたいだけど)

亜美(あーそれよりも竜児君の顔見ると文化祭の夜のこと思い出すなあ)

亜美(あんなことで照れるなんて亜美ちゃんともあろうものが不覚だわ)

亜美(それにあっちは相変わらず全く気にしてない感じなのが何か癪だわね)


214 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 01:14:57 ID:lG1PzcRg
亜美(文化祭準備中に避けられてたのって意識されてるからだと思ってたけど違ったのかな…)

恋ヶ窪「そ、それと文化祭で浮かれて上手くいったからって、羽目を外さず、け、健全な交際を心がけてください」グスッ

生徒「ゆりちゃん先生……」

恋ヶ窪「生徒の憐れみの目が辛い……」

恋ヶ窪「ですけど知っておいてください。将来までそれが続くのはほんの一握りです。学校のではありませんよ。日本のです。だから今を楽しむのは間違っていません。それではホームルームを終わります」

生徒((さりげなく言い切りやがった。この教師……))


215 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 01:17:35 ID:lG1PzcRg

プルル プルル
亜美(お母さんからだ)

亜美「ちょっと電話行ってくるね」

木原「はーい」

亜美「お母さん?うん、大丈夫だよ。あの変な人も出なくなったしね。……そっか、一応落ち着くまでだったのよね。でも、もうすぐテストもあるし、もう少し考えさせて。うん。それじゃ」ピッ

竜児「何の電話だ?」

亜美「何?亜美ちゃんのこと気になる?」ニヤニヤ

竜児「まあ………それなりにはな」

亜美「それなり……か」


216 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 01:18:56 ID:lG1PzcRg
竜児「オレンジ、オレンジ…」チャリン

亜美「ご飯なのにジュース?竜児君って意外と子供舌?」ニヤニヤ

竜児「俺のじゃねえよ。大河のだ」

亜美「…」ムッ

亜美「本当にもう保護者だね。甘やかしすぎなんじゃないかな」

竜児「そんなつもりはねえよ」
亜美「へー、保護者のつもりではないんだ。じゃあ世話焼き彼氏?」

竜児「そんなつもりもねえ」

亜美(つもりはなくても実際はどうなのよ、全く)

亜美「そんなんで彼女でもできたらどうするの?」


217 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 01:20:58 ID:lG1PzcRg
竜児「どういう意味だよ」

亜美「仮に彼女できてもまだ大河の面倒見るのって聞いてるの」

竜児「あー、面倒って言っても飯作ってるだけだからな。大した手間はかかんないんだよ。もう家族みたいなもんだし、やす……お袋も大河居ないと寂しがるしな」

亜美「…………はぁ」

竜児「何だよ」

亜美「冗談で聞いただけなのに、何で真面目に答えちゃうかな」ふぅ

竜児「なっ、悪かったな。それにどうせ出来る予定なんかねえよ」

亜美(…本気で言ってるんだろうな。本当、女心のおの字も分かってないんだから)


218 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 01:27:40 ID:lG1PzcRg
竜児「何だよ…何か言えよ」

亜美「別に、それじゃあね」スタスタ

竜児「あっ、亜美」

亜美「ん?」

竜児「ほらっ」ポイッ

亜美「」ポスッ

亜美「はちみつレモン?」

竜児「なんか朝から疲れた顔してるぞ。それで糖分とビタミンとっとけ」

亜美「あ、亜美ちゃんを太らせようだなんてどういうつもり」

竜児「そんなことして何の得が有るんだよ」

亜美「…ありがとう」スタスタ

竜児「おう」


219 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 01:31:37 ID:lG1PzcRg
亜美(ちくしょう//相変わらず鈍感なくせに//変なとこで気がついて優しいんだから)

亜美(ふぅ、落ち着いて亜美。いつもの顔に戻さないと)ニコッ

木原「あ、亜美ちゃん電話長かったねえ」

亜美「ちょっと話し込んじゃって。どうかしたの?」

木原「うん、文化祭の写真が掲示されたんだって。見に行かない?」

亜美「んー」

木原「あれ、あんまし乗り気じゃない?」

香椎「亜美ちゃんの写真一杯あるだろうしねえ」

木原「あっ、そっか。自分の写真眺めるのは恥ずかしいよねえ」

亜美「撮られるのは慣れてるんだけどね。でも、良いよ。見に行こうか」ガタッ

木原「うん、行こ行こ!」


220 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 01:33:30 ID:lG1PzcRg

香椎「結構、人居るね」

木原「だね。特に亜美ちゃんコーナーの男子共。恥ずかしくないのかなあ」はぁ

木原「さて、良いの有るかなあ」スッ

香椎「あれ、亜美ちゃん用紙ない?」

亜美「あ、うん。私は別に良いかなあ」

木原「そっか。あ、これ何だか良くない!?皆で円陣作ってるやつ!それと………」

香椎「マルオのならここあるよ」

木原「べ、別にマルオの写真なんて!」

亜美(あっ……。こんなとこに竜児君と踊ってる写真。……まあ確かにこれを私のコーナーに置いたら大変なことになるわね)


221 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 01:36:59 ID:lG1PzcRg
亜美(85番、実乃梨ちゃんと竜児君の1-2フィニッシュの写真もあるんだ…)

亜美「」チラッ チラッ

実乃梨「どうしたんだい、あーみん?」ガシッ

亜美「ひゃ」ビクッ

実乃梨「自分の写真写りが気になるかい、それとも……何か良い写真でもあったかい?」グヘヘ

実乃梨「おや、用紙持ってないのかい。私のを分けてあげよう」ピラッ

亜美「私は別に…」

実乃梨「気になる写真あるなら買っとかないと。後悔しちゃうぜ」


222 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 01:58:11 ID:lG1PzcRg

亜美(……気付いてて言ってるの?)

亜美「そうだね。じゃあお礼に私も教えてあげるね。85番の写真面白いよ」ピッ

実乃梨「ほう、あーみんオススメとは、どれどれ。あっ……う//」シュン

亜美「」スタスタ

木原「亜美ちゃん、何か良いの見つけた?」

亜美「ううん。そろそろ戻ろうか」カサッ

木原「そうだね。目ぼしいのはチェックしたし」

香椎「………あれ?用紙渡したっけ?」

亜美「あー、実乃梨ちゃんに渡されちゃって」

香椎「………写真の焼き増しは業者がするみたいだから大丈夫だからね、まや」

木原「え、うん。知ってるよ?知ってる人に何買うか知られたらって考えると恥ずかしいよね」

木原「や、恥ずかしい物なんて買ってないけどね!!でもどうしたの、いきなり??」

香椎「一応ね」ニコッ

亜美「へー、そうなんだー」


223 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 02:31:50 ID:lG1PzcRg
……

亜美(結局、買っちゃうんだけどさ…)カサッ

亜美(竜児君も買ったのかな。…買わなそうだな。私のことはそれなり……なんだろうし)

亜美「でも買ってたら……嬉しいな」

恋ヶ窪「川嶋さん、どうかしましまか?」

亜美「あ、いえ!すみません//」シュン

生徒「」ギロッ

恋ヶ窪「あれ、今の悪いの私?」

恋ヶ窪「ごほん。そうですか……。それじゃあ、最後の連絡です。もうすぐ生徒会選挙があります」


228 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 16:30:29 ID:lG1PzcRg
…翌日
職員室前

会長「失礼しました」ガラッ

竜児「本当に、北村はどうしたんだろうな」

亜美「駄々こねてるだけよ。自分の思いどおりにならないから金髪にしてアピールしてるんじゃない?」

竜児「何か知ってるのか?」

亜美「知らないよ。でも会長さんなら何か知ってるんじゃないですか?」

会長「………知らないな。もし私の考えた通りなら私は奴を軽蔑するよ」

会長「まあ生徒会を辞めるというなら私には関係がない話だがな」スタスタ

亜美「…本当、ばかばっかり」

亜美「私会長嫌ーい。何か知ってそうに含み持たせてさ、しかも偉そうだし」

竜児「…」

亜美「…今、お前が言うなって思ったでしょ」

竜児「」ギクッ


229 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 16:33:10 ID:lG1PzcRg
竜児「……何か俺たちが出来ることはないのか?」

亜美「ゆーさくが何か言ってくれないと何ともね」

竜児「…そうだよな」

亜美「会長脅して聞き出してみる?」

竜児「お前は何てことを…。それに知らなかったらどうすんだよ」

亜美「……知ってたらやるんだ」

竜児「いや、脅すじゃなくても普通に聞き出せば良いかなって」

亜美「教えてくれないだろうけどね」

ガラッ

櫛枝「高須君!北村君どうしちゃったって!?」ガバッ

竜児「うおっ!」


230 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 16:34:20 ID:lG1PzcRg
木原「ゆりちゃん先生にマルオのことで呼び出されてたんでしょ!?マルオ何か言ってた!?」

竜児「もう、皆知ってんだな」
亜美「朝から校門で大騒ぎだったからね。副会長がぐれたーって」

竜児「いや、北村のやつずっと黙ってて何も分からないんだ」

櫛枝「そっか……」

木原「あれ、マルオじゃない?校門」

恋ヶ窪・教師「〜〜〜」ワーワー
北村「〜〜〜」ワーワー

竜児「何やってんだよ。あいつは」

亜美「帰ろうとしてるんじゃない?」

竜児「お前は何でそんな落ち着いて…」


231 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 16:38:50 ID:lG1PzcRg
櫛枝「……高須君、今日北村君の家行ってみない?それで話を聞いてみようよ」

竜児「おう、そうだな」

櫛枝「あーみんも一緒にどうかな」

亜美「私はパス。かまってちゃんの相手なんかしたくなーい」
竜児「亜美、お前な…」

実乃梨「高須君…」グッ

竜児「……」


翌日

亜美「それでこうなるのか」

大河「私が会長に立候補するから投票しなさい!」
竜児「お前ら、大河が会長になったら覚えておけよ」
ワーワー

亜美「」チラッ

北村「…」スタスタ

亜美「はぁ……」


232 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 16:44:03 ID:lG1PzcRg

数日後

大河・竜児「」ワーワー

北村「…」
亜美「皆頑張ってるわね」

北村「……」プイッ スタスタ

亜美「」イラッ

………
ピンポーン
ガチャ

亜美「あ、おじさん。こんばんは。お久しぶりです」ニコッ

北村父「ああ、久しぶりだね。いらっしゃい」

亜美「あの、ゆーさく君居ますか?」

北村父「ああ、部屋にこもってるよ。わざわざすまないね」

亜美「いえ。ゆーさく君にも何か有るんですよ。力になれるかわからないけど話だけでも聞いてみますね」スタスタ


233 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 16:57:44 ID:lG1PzcRg
亜美「」ガチャ

北村「……亜美か。何で勝手に入ってきてるんだ?」

亜美「別に良いでしょ。それよりあんた何してんのよ」

北村「関係ないだろ」

亜美「そうね。別にどーでも良いんだけど」ドサッ

北村「………じゃあ何しに来たんだよ」

亜美「何?何か聞いてほしいなら聞いてあげるわよ」

北村「………」

亜美「本当に子供ね、駄々捏ねてたら誰か助けてくれるって?相手が変わってくれるって思ってるんでしょ」

北村「……!」ピクッ

亜美「あーあ、ばかばかしい。やっぱり来るんじゃなかった」
北村「何が分かるっていうんだ…」

亜美「………私はね、ゆーさくには一応感謝してるのよ」

北村「?」


235 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 17:12:45 ID:lG1PzcRg
北村母「亜美ちゃん、夕飯一緒にどう?家の方には連絡しといたから」

亜美「はい。それじゃあ頂きますね」ニコッ

北村父「馬鹿息子は反省しそうかな」

亜美「どうでしょう。話はしたんですけど…」

北村父「いや、悪いのはあいつなんだ。さて飯に呼んでくるか」

ガタッ ガタッ

亜美「?」

北村「」ダッ

ガチャ

北村父「祐作!!」

亜美「どうしたんですか」

北村父「いや済まないね、本当にみっともないところを…。聞き分けがないからひっぱたいたんだが………飛び出していったよ」


236 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 17:15:34 ID:lG1PzcRg
北村父「気にしないで良いよ。少しは外で頭を冷やせば良いんだ」

亜美「…」パクッ


翌日

亜美(関わらないって決めたのに、結局口だしちゃうのよね。)はぁ

亜美(ま、後は竜児君たちが何とかしてくれてるでしょ)

大河「〜〜」ワーワー
竜児「〜〜」ワーワー
ワーワー

北村「そこまでだ!」

ワーワー!ワーワー!

亜美「ふふ」


237 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 17:18:35 ID:lG1PzcRg

竜児「亜美、ありがとな」

亜美「え?いきなり、何?」

竜児「昨日、北村に話をしに行ってくれたんだろ。夜に北村と会ってな」

亜美「あ、そういうこと」

竜児「興味無いって言ってたのにどうしたんだ?」

亜美「別に何もしてないわよ。それに竜児君も話したんでしょ」

竜児「まあ…な。でも亜美が励ましに来たって北村言ってたぞ」

亜美「……たまたまよ。それに選挙が上手く行くか分からないわよ」

竜児「北村以外に誰が会長するんだよ」

亜美「……私が竜児君推薦したら当選するわよ」ニコッ

竜児「冗談に聞こえないからやめてくれ」


238 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 17:32:53 ID:lG1PzcRg
………
選挙後

亜美(これも変わらないわよね)

亜美(ゆーさくが告白して玉砕。タイガーの殴り込み。ばか会長の告白。でも、ゆーさくはまだ良いじゃない…)

亜美「ほら皆、教室片付けよう」パンッパンッ

木原「あれ、この生徒手帳…」ヒョイ

香椎「開けたら名前あるんじゃない?…あっ」

木原「タイガーのだ。それにこの写真……タイガー、本当にマルオのこと」

実乃梨「………!」

木原「あれ、後ろにもう一枚……」

亜美「これは、私が返しとくよ」ヒョイ

亜美「ほら早く片付けよ」

木原「うん」


239 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/02(日) 17:51:12 ID:lG1PzcRg
亜美「」チラッ

実乃梨「……」

亜美「………」スタスタ

亜美「私は………言うつもりだよ。実乃梨ちゃんはどうするの」ボソッ
実乃梨「」ビクッ

亜美「………!」ハッ

亜美「っ!」スタスタ!

亜美「……私も変わってない。バカのままだ…。これじゃ前と一緒じゃん」

亜美「ごめん、実乃梨ちゃん」

亜美「竜児君……」ギュッ


244 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/03(月) 23:02:28 ID:t/Ub8ox.
………

亜美「文化祭も選挙も終わったし、後はクリスマスパーティーか」

亜美(………実乃梨ちゃんをどうやってフォローしよう)

亜美(同じ様な失敗繰り返すなんて……そうそう結果は変えられないってこと?)

亜美(それにクリスマスパーティーが終われば、前と同じ結果になりそうだし)

亜美「実乃梨ちゃんに、もっと働きかけた方が良かったのかな」

亜美「言うよって言っといてあれから何もしてないしね」はぁ

竜児「何ぶつぶつ言ってんだ」

亜美「ひゃ!」


246 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/03(月) 23:06:27 ID:t/Ub8ox.
亜美「ううん、何でもない。ただ一緒なら良いなって思っただけ。まあ竜児君が居ればいいんだけどね」

竜児「お前らそんなに仲良かったか?」

亜美(…竜児君のとこスルーしたわね)

亜美「何言ってるの。私は皆と仲良しさんだよ」ニコッ

竜児「はいはい。そうだな」

亜美「」ムッ

亜美「そんな態度とるなら係やめちゃおっかなあ」

竜児「目立ちたがりの亜美がこんなイベント逃すわけないだろ」

亜美「うぐっ」


248 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/03(月) 23:17:08 ID:t/Ub8ox.
亜美「心配してくれたんじゃないの?ほら、おでことおでこで」

竜児「おい、前は手だっただろ」

亜美「えー、そうだっけ。前もおでこだったよ」グイッ

竜児「できるかっ」

亜美「してくれないなら竜児君のせいで係しないって言いふらすよ」

竜児「おまえなあ」

亜美「ほら、今なら皆ゆーさくの方見てるよ」グイッ

竜児「……っ」

亜美「…」ドキドキ

竜児「…」ドキドキ スーッ

ピタッ

竜児・亜美「あつっ!!」

大河「何やってんのよ。あんたらは」


249 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/03(月) 23:20:19 ID:t/Ub8ox.
亜美「何でこんな熱いの……って缶!?あ、あんた…!」

大河「ちょっとは頭冷えた?あ、ごめーん。これホットだったわ。ま、寒い冬にはちょうど良いわよね」

亜美「ぐっ…」ヒリヒリ

竜児「ああ、全く。大丈夫か?亜美」ピタッ

亜美「ひぇっ」

竜児「とりあえず熱はないみたいだな」

亜美「うん…(結局、手か。まあ良いかな)」チラッ

亜美「ふふん」

大河「何よ、盛った顔して」

亜美「さかっ…」

大河「で、勉強会の方はどうすんの」

亜美「勉強会?」


252 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 00:01:45 ID:zU7lwAZs

亜美「誰も居ない。ちょっと早かったかな」

木原「そうだね。おっ、きたきた」

竜児「よっ」
大河「どーも」

北村「ちょうどだったかな」
春田・能登「あ、亜美ちゃんの私服//」

亜美「そんなに見られたら恥ずかしいな」くねっ

春田・能登「ぐはっ」

竜児「馬鹿やってないでさっさと入るぞ」

亜美「」むっ

実乃梨「お、いらっしゃいませ。7名様ですね。あちらのお席へどうぞー。テーブル二つでお願いします」

春田・能登「」チラッ

能登「よし亜美ちゃんは当然奥の上座、その横に高須、そこに木原」

能登「そっちの机にタイガーで、横に北村、んで俺と春田はここっと」


254 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 00:09:58 ID:zU7lwAZs
亜美「竜児君、何食べる?」グイッ

竜児「ん、ああ」

大河「」ジーッ

北村「ほら、逢坂何にする?」
大河「え、あ、うん」

木原「私は軽いのにしようかな…」

櫛枝「おっと、そいつは勿体無い。今ならフルーツ一杯みのりスペシャルパフェが可能ですぜ」

木原「」ゴクッ

大河「みのりん、私もそれー!」

大河「あいよ」

櫛枝「ストレスはダイエット戦士の天敵だぜ。せっかくだ食べていきな」ボソッ

木原「………じ、じゃあ私も」
櫛枝「毎度!」


ピッピッピッ

櫛枝「ほい。ご注文承りました。しばしお待ちになっておくんなまし」


255 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 01:02:12 ID:zU7lwAZs
能登「それじゃ、飲み物とってくるか。皆で行くのもなんだし北村とタイガー頼んで良いか」

北村「そうだな。逢坂行こう」

大河「う、うん」スタスタ

竜児「………」

竜児「…で、どういうつもりだよ」

能登「どうもこうも、この前の失恋で傷心中の北村と、北村のために乱闘までおこしたタイガー、その二人をくっつけようってな。お似合いだろ、ほら」チラッ

北村「〜〜〜」
大河「〜〜〜」


256 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 01:18:47 ID:zU7lwAZs
春田「そうそう。たかっちゃんは寂しいかもしんないけどさ。応援しようぜ」

亜美(やっぱり、そういうことか。やり方がお子様。……でも)ジーッ

竜児「………」

亜美(効果は抜群みたいね)

能登「おれちょっとトイレ」

春田「あ、俺も」ガタッ

木原「……た、高須君はそれで良いの?タイガーとられちゃうよ?!」

竜児「…俺は別に」

木原「皆ね、高須君は世話焼きだからっていうけど、それだけじゃ無理だって私は思うの。だから私は高須君を応援してるから!」

竜児「だから俺は…」

亜美「………」


257 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 08:57:36 ID:zU7lwAZs
亜美「まや、あっちの席にいこっか。女の子は女の子同士で座ろ」

木原「うん…良いのかな」

亜美「大丈夫。竜児君どいてくれる?」

竜児「ああ」スッ

北村「あれ、俺の席は?」

亜美「ゆーさくはあっち。タイガーは同じとこ」

北村「高須、席替えしたのか?」ガタッ

竜児「みたいだな」

木原「亜美ちゃん、ありがとね?」

亜美「気にしないで(変な風に引っ掻き回されたくなかっただけだから)」


258 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 08:58:48 ID:zU7lwAZs
櫛枝「みのりスペシャル上がり。およ、私の席はどこかな?こっち?」

亜美「実乃梨ちゃんはこっち。そっちでも良いけど何されるか分からないよ」

櫛枝「そいつは危険だ。こっちの女子会に参加させてもらおう」スッ

大河「みのりんもうバイト終わり?」

櫛枝「うん、早上がりさせてくれたよ」

能登「あ、あれ?何か変わってる…」キョロキョロ

竜児「席替えだ」

能登「ぬぬぬ」

北村「さ、勉強の前に軽く腹ごしらえだ」


259 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 09:45:16 ID:zU7lwAZs
亜美「まや、あっちの席にいこっか。女の子は女の子同士で座ろ」

木原「うん…良いのかな」

亜美「大丈夫。竜児君どいてくれる?」

竜児「ああ」スッ

北村「あれ、俺の席は?」

亜美「ゆーさくはあっち。タイガーは同じとこ」

北村「高須、席替えしたのか?」ガタッ

竜児「みたいだな」

木原「亜美ちゃん、ありがとね?」

亜美「気にしないで(変な風に引っ掻き回されたくなかっただけだから)」


260 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 09:46:40 ID:zU7lwAZs
櫛枝「みのりスペシャル上がり。およ、私の席はどこかな?こっち?」

亜美「実乃梨ちゃんはこっち。そっちでも良いけど何されるか分からないよ」

櫛枝「そいつは危険だ。こっちの女子会に参加させてもらおう」スッ

大河「みのりんもうバイト終わり?」

櫛枝「うん、早上がりさせてくれたよ」

能登「あ、あれ?何か変わってる」キョロキョロ

竜児「席替えだ」

能登「ぬぬぬ」

北村「さ、勉強の前に軽く腹ごしらえだ」


264 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 10:40:41 ID:zU7lwAZs
北村「まあでも薄々気付いてるだろうが亜美は裏表すごいからな」

能登「………やっぱり?」

春田「そうなの?いや、それでも亜美ちゃんは俺らの天使だよ」

竜児「まあ、根本的なとこは変わらないし、別に良いんじゃないか。良い奴だよ亜美は」

北村「!」ジーッ

竜児「どうした?」

北村「いや、やっぱり高須に紹介して良かったなって」ニコッ

春田「……やっぱりたかっちゃんかあ。家事も何もかもできるし、しょうがないよなあ」

能登「ああ!やっぱり旅行か!?旅行がきっかけだったのか!?」

竜児「何の話だよ」


265 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 10:43:38 ID:zU7lwAZs
男達「」ワイワイ

実乃梨「男子諸君は楽しそうだねえ」

亜美「ふふ、そうだね(ゆーさくは後でしめるけど)」

大河「……」むしゃむしゃ

木原「また変な企みしてるんじゃないでしょうね、能登のやつ」ソワソワ


266 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/04(火) 10:46:44 ID:zU7lwAZs
………

店員「ありがとうございましたー」

カランカラン

北村「〜〜」
大河「〜〜」
能登「〜〜」

竜児「〜〜」
木原「〜〜」

実乃梨「あーみん」

亜美「?」

実乃梨「ちょっと一緒に歩かないかい」

亜美「……うん。良いよ」

実乃梨「…」テクテク
亜美「…」テクテク


277 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/30(日) 19:34:22 ID:24FFoWNA
実乃梨「高須君ならきっとどんな結果になっても、大河にもあーみんにも応えてくれるって思うから」

実乃梨「あはは、ごめんね。言ってること滅茶苦茶で訳わかんないよね」

亜美「……それはフラれた方のそばにいるってことだよね」

実乃梨「そんなことは!………ないけど。そういうことになるのかな」

亜美「ふざけないで。少なくても私はそんな同情は欲しくない」

実乃梨「同情なんかじゃ……」

亜美「……私が言ったことはそういうことじゃない。私たちのことじゃなくて、実乃梨ちゃんの気持ちはどうなの」

実乃梨「私の気持ちは……今言ったとおりだよ」

亜美「……実乃梨ちゃんの高須君への気持ちよ」

実乃梨「別に……それは関係ないから。私は何にも……」

亜美「そう……じゃあ勝手にすればいい。でも、もしそういう結果になっても、タイガーだって今の実乃梨ちゃんに慰めて欲しいなんて思わないよ」スタスタ

実乃梨「……っ」グッ

亜美「」スタスタ

亜美「あーあ、こんな結果のために頑張ってきた訳じゃないんだけどな……」

亜美(もうあとはクリスマス次第か)


279 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/30(日) 19:40:50 ID:24FFoWNA
——クリスマスパーティ前日——
北村「よーし、今日の練習はこれで終わりだ。皆、明日に備えてしっかり休んでくれよ!」

亜美「タイガー、ちょっと良い?」

大河「何? サプライズのこと?」

亜美「そうじゃなくて。あんたに言っとくことがある」

大河「何よ? 藪から棒に。ま、まさかあんた私のことが…!」

亜美「ちゃんと聞け」ムギュ

大河「むぐ………」

亜美「私、明日竜児君に告白するから」

大河「……!」

大河「へー、そうなんだー。ばかちーは竜児が好きだったんだー」

大河「でも、何で私に言うの? 私には関係ないんだし、好きにすればいいじゃん」

亜美「本当に関係ない?」

大河「関係……ないわよ」

亜美「そう……」

亜美「ホントに……あんたも実乃梨ちゃんも意地っ張りなんだから」


282 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/30(日) 19:45:24 ID:24FFoWNA
……
北村「お疲れ様! ありがとな。あとはお前たちもパーティを楽しんでくれ! メリークリスマス」カラン

大河「」スタスタ

亜美「タイガー、どこ行くの?」

大河「疲れたから帰るのよ」

亜美「」ガシッ

大河「離してよ」

亜美「ちゃんと見届けていって。竜児君がどうするか」

大河「竜児とあんたがどうしようとあたしには関係ない! 離して!!」

実乃梨「大河!?」ダダッ

亜美「実乃梨ちゃん、タイガー捕まえてて!」

実乃梨「…えっ!」ガッ

大河「離せ、離せ!離せ!!離せーーー!」バッ

大河「」ダダッ

実乃梨「あっ!たいがっ!」ダッ

亜美「もう……」


283 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/06/30(日) 19:47:12 ID:24FFoWNA
——会場——
♪ ♪ ♪ 
女生徒「フルーツポンチひとつくださいー」

竜児「あいよ」スッ

亜美「私にもちょうだい?」

竜児「おっ。お疲れさん。さっきのステージ良かったな。お前らいつの間に練習してたんだ?」

亜美「こっそりしないと、サプライズにならないでしょ」

竜児「大河のやつも褒めてやらないとな」キョロキョロ

亜美「タイガーなら帰っちゃったよ」

竜児「え? なんでだよ。まだ始まったばかりじゃないか」

亜美「見たくないものがあるからでしょ」

亜美「それより竜児君、話があるから少しだけ時間もらえない?」

竜児「今じゃダメなのか? 大河を迎えに行かねえと……」

亜美「すぐ終わるから、お願い」ギュッ

竜児「……わ、分かった」


292 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 19:52:18 ID:W9bYlq0.
……

亜美「わぁ、雪降ってきたね」

竜児「おお、ほんとだ。ホワイトクリスマスってわけだ」

竜児「それで、話ってどうしたんだ?」

亜美「せっかちね。そんなにタイガーが気になる?」

竜児「そんなつもりじゃねえけどよ」

亜美「話はすぐ終わるよ」

亜美「……ふー」ぐっ

竜児「亜美?」

亜美「私は……私は、竜児君が好き!」

竜児「!」

亜美「本当の私のことを知っても変わらず接してくれて、見返りも求めないで私のことを気遣ってくれて」

亜美「竜児君にふさわしいのは何て言わないよ。私が竜児君と居たい」

亜美「私とも……私と一緒にいてほしい。今よりも、友達としてよりももっと近くで……」


294 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 19:57:31 ID:W9bYlq0.
亜美「好きな人も、今すぐ会いに行きたい人もいるくせに」ボソ

竜児「え?」

亜美「ううん。そっか……分かった。答えが出るまで待ってるよ」

亜美「ほら、タイガーのとこに行くんでしょ?」ペチン

竜児「……ああ。北村たちに先に帰るって言っておいてくれ」

亜美「ん」ヒラヒラ

竜児「」ダッ


295 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 19:58:18 ID:W9bYlq0.
亜美「考えるって言うくせにもう選んでるじゃん」

亜美「ざーんねんっ。もしかしたらって思ったけど、やっぱりメインイベントは変わらないか」

亜美「ずるいよ。みのりちゃんは元から想われててて、タイガーとは一緒に暮らしてて」

亜美「出会った時から私が入り込む隙間なんかなかった」

亜美「私が最初にあってたら…」

亜美「ふー、2回目のチャンスも逃したんだからもう良いか」

亜美「あーあ、私も帰ろっと……」ポロッ

亜美「あれ……?」ポロポロ

亜美「ぐすっ、ひっく。っ……はは、まだ帰れそうにないや」ポロポロ


296 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 19:59:16 ID:W9bYlq0.
………

亜美「んっ……」ゴシゴシ

亜美「よし、泣いた泣いた。結構時間たっちゃったな。もうパーティも終わってるだろうし……帰るか」

亜美「へっくち!」ズズ

亜美「うう、早く帰ろ」テクテク

プルルプルル

亜美「誰よ。空気読みなさいよね、全く」

プルルプルルプルッ……

亜美「……」

…… プルルプルルプルル

亜美「あーもう! はいはい、もしもし!?」

大河「何怒ってるの? さっさとでなさいよ、ばかちー」

亜美「タイガー? 何よ。あんた竜児君と……」

大河「竜児ならもう居ないわよ」

亜美「? どういう……」


302 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 20:17:41 ID:W9bYlq0.
竜児「で、でどうなんだよ」

亜美「?」

竜児「だから、俺もお前が好きなんだから、その……」

亜美「何、私に言わせようっての?」ジトー

竜児「お、お前からいったんだろうが!」

亜美「へー? 女の子に言わせるんだ? やっぱりやめようかな」

竜児「わかった。ちょっと待てっ! ふー」

竜児「おれは亜美が好きだ。だから、お、俺と付き合ってくれ!」ガバッ

亜美「……」

竜児「あれ? 亜美」チラッ

亜美「……はい、グス……よろしく、ひっく」ポロポロ

竜児「な、何で泣いてるんだよ」アタフタ

亜美「ご、ごめん。まさか本当に……嬉しくて」ポロポロ

竜児「えーと、その」アタフタ


303 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 20:18:23 ID:W9bYlq0.
亜美「」ダダッ 

竜児「うおっ!」ガバッ

竜児「亜美//?」

亜美「」グイ

竜児「お、おい……ムグ!

亜美「んっ……」ちゅ

亜美「」スッ

竜児「お前いきなり///」

亜美「へへ……よろしくね//」

竜児「ああ!!」

おわり

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