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1 : 2014/11/16(日) 22:32:24.78 -
由比ヶ浜「うーん・・・やっぱり上手く淹れられないね」
八幡「これは一体なんだ? 紅茶とは明らかに違う液体だぞ?」
雪ノ下「これだけ練習しても成果が出ないだなんて・・・」
由比ヶ浜「これどうしようっか?」
八幡「他人事みたいに言うなよ・・・」
由比ヶ浜「ゆきのんにはいつもお世話になってるから、少しでも手伝いたいな、って思ったんだけど・・・かえって迷惑かけちゃった・・・」シュン
八幡「おい、俺はどうした」
雪ノ下「由比ヶ浜さん、気持ちだけでも嬉しいわ。この男と違って本当に気持ちの優しい人間なのね」ニコ
八幡「俺を選択的緘黙症にさせたいのか?」
雪ノ下「既に発症しているから問題はないと思うのだけれど」
八幡「・・・もうやだこのひと」
由比ヶ浜「ゆきのん、ありがとう・・・」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416144734
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416144734/
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2 : 2014/11/16(日) 22:44:45.15 -
雪ノ下「(先程紅茶を飲み過ぎて、少し尿意を催してきたわ・・・)」ブル
雪ノ下「・・・私、ちょっとトイr」
平塚「失礼する」ガラ
八幡「ん・・・?」
由比ヶ浜「先生? どうしたんですか?」
雪ノ下「・・・!?」ビク
平塚「なに、ちょっと雪ノ下に話があってな」
雪ノ下「わ、私に話ですか・・・?」
平塚「うむ。奉仕部が受理した依頼件数、そしてその内容、解決法と無事に達成できたかをまとめた資料を作ってほしいんだ。一応作成手順は紙にまとめておいたが、説明もしておこうと思ってな」
雪ノ下「は、はい・・・(抜けづらいわ・・・)」ソワソワ
平塚「よし、良いか? 基本的な内容はこの通りで頼む。注意点として、トラブルを起こしてしまった件に関しては、その詳細も記載してくれ」
雪ノ下「はい・・・(また尿意が強まってきたわ・・・)」ブル
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4 : 2014/11/16(日) 22:51:15.67 -
平塚「・・・とまぁ、こんな感じで頑張ってくれ。では、私は失礼する」ガラ パタン
雪ノ下「(思ったよりも話が長くて・・・!)」プルプル
雪ノ下「(もう我慢できないわ・・・!)」ダラダラ
八幡「しかし、意外としっかりとした部活なんだな、奉仕部って」
由比ヶ浜「人数はこんなだけどね。それだけ責任が重いってことかな?」
八幡「俺はここにいて大丈夫なのか・・・?」
由比ヶ浜「先生がヒッキーを入部させたってことは、信頼しているんじゃない?」
八幡「まるで強制収容所に連行される要領だったぞ・・・」
雪ノ下「(た、立ち上がるだけで漏れそうだわ・・・!)」ソワソワ
雪ノ下「(ど、どうすれば・・・)」キョロキョロ
八幡「・・・? (雪ノ下は何をソワソワしているんだ?)」
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6 : 2014/11/16(日) 23:04:49.79 -
由比ヶ浜「あ、今日はちょっと早く帰るよ。優美子に遊びに誘われているんだ」ガタ
八幡「装うなかれ。許しには報復を、信頼には裏切りを、希望には絶望を、光あるものには闇を、生あるものには暗い死を・・・」ブツブツ
由比ヶ浜「なにそれ? ヒッキーキモい! 2人とも、お疲れ様!」ガラ パタン
雪ノ下「あ! 由比ヶ浜さん、私も・・・!」ガタ
雪ノ下「あ・・・!?」ズル
八幡「!」
雪ノ下「痛・・・!」ビタン
八幡「お、おい大丈夫か・・・?」
雪ノ下「・・・・・・」
八幡「ゆ、雪ノ下・・・?」タジッ
雪ノ下「・・・・・・」
雪ノ下「あ・・・・・・」ジワァ
雪ノ下「あ・・・あぁ・・・!」シャー
雪ノ下「い、嫌ぁ・・・止まってぇ・・・!」チョロチョロ
雪ノ下「う、うぅ・・・」ビシャ
八幡「」
八幡「(い、今起きたことをありのまま話すぜ! 雪ノ下が突然席を立ったと思ったら)」
八幡「(ズッコケて粗相をした!!)」
八幡「(え? マジで? どうすんの、これ)」アセ
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8 : 2014/11/16(日) 23:12:27.36 -
雪ノ下「うぅ・・・なんで・・・こんな・・・」ポロポロ
八幡「(なんてことだ・・・あの氷の女王が今、俺の前で大号泣している)」
八幡「(床にへたりこみ、そのスカートの下からは大量の水が滲出している・・・)」
八幡「(状況確認だけでも射精しそうだ・・・だが)」
八幡「(この胸の高まりは何なんだろうか・・・? こう、胸が熱くなるというか・・・)」
八幡「(・・・このまま雪ノ下に最低な接し方をすると、どうなるのだろうか?)」
八幡「(いやいや、さすがに可哀想だろ? いつも罵声を浴びさせてくる雪ノ下とはいえ、女の子なんだし・・・)」
八幡「(・・・いや、これはまたとないチャンスでもある。傷心に浸っている今こそ、本当にやり甲斐があるというものだ)」ニヤ
八幡「なぁ、雪ノ下・・・」
雪ノ下「ぐすっ・・・比企谷君・・・」グスグス
八幡「その・・・とりあえず俺は何か拭く物を持ってくる。お前今日ジャージ持ってきているか?」
雪ノ下「・・・・・・」フルフル
八幡「そうか・・・多少汗臭いかもしれんが、俺のを使ってくれ」スッ
八幡「ちょっと待っていてくれ、すぐ戻ってくる」ガラ パタン
雪ノ下「比企谷君・・・」ギュ
雪ノ下「・・・・・・///」
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12 : 2014/11/16(日) 23:19:16.99 -
八幡「俺は床を拭いておくから、お前は保健室に行って着替えてろ」
雪ノ下「比企谷君・・・ごめんなさい・・・」
八幡「気にするな・・・ってのはできないが、まぁ、なんだ、その・・・誰にだって失敗はある。俺は気にしないぞ、ボッチだからな(結局こうなってしまった・・・後悔はしていない)」
雪ノ下「・・・・・・」
八幡「あ、ちょっとここで垂れたところを拭いておくか。廊下が濡れるとアレだし・・・」
雪ノ下「・・・・・・」コク
八幡「お前1人で拭けるか?」
雪ノ下「・・・・・・」ポケー
八幡「(放心状態だな・・・余程ショックだったのだろう)」
八幡「雪ノ下、ちょっと我慢してくれ」サワ
雪ノ下「ん・・・!」ピク
八幡「!?(ん!? なんだ今の色っぽい声は!)」フキフキ
雪ノ下「あ・・・ん・・・!」ビクビク
八幡「(そんな声出すなよ! 期待しちゃうだろ!)」フキフキ
雪ノ下「ん・・・ふぅ・・・!」ビク
八幡「(無心無心無心無心無心無心無心邪淫・・・)」フキフキ
雪ノ下「比企谷君・・・」ポー
八幡「・・・よし、こんなもんだろ。行ってこい(はぁーい! 僕八幡! 何かな?)」
雪ノ下「えぇ・・・・・・」トボトボ
八幡「はぁ・・・(雪ノ下が一番辛いはずだが、来週から顔を合わせづらいな・・・)」
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15 : 2014/11/16(日) 23:25:53.74 -
八幡「雪ノ下、もう大丈夫か?」
雪ノ下「えぇ、着替えてきたわ」
八幡「もう下校時刻だし、帰るか」
雪ノ下「えぇ・・・」ボー
雪ノ下「比企谷君、このことは由比ヶ浜さんには・・・」
八幡「言うわけねぇだろ、仮に俺が誰かに言いふらしたところで、信憑性に欠ける」
雪ノ下「・・・・・・」
八幡「えーと・・・また来週、な?」
雪ノ下「えぇ・・・」
雪ノ下「比企谷君・・・・・・」
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16 : 2014/11/16(日) 23:33:24.80 -
— 雪ノ下宅 —雪ノ下「(・・・とりあえずお風呂には入ったわ。人生で最も屈辱を味わった瞬間だったわ)」
雪ノ下「(おまけに比企谷君に見られるだなんて・・・一生の恥だわ・・・)」
雪ノ下「とりあえず、このジャージも洗って返さないと・・・」
雪ノ下「(・・・・・・)」
雪ノ下「(・・・比企谷君のジャージ)」
雪ノ下「(今日、彼が体育の時間に使ったジャージ・・・)」
雪ノ下「(・・・彼の汗の染みこんだジャージ)」ジー
雪ノ下「(そんなジャージに、私の体液が付着した・・・)」
雪ノ下「(私と比企谷君の体液が混じったジャージ・・・・・・)」ゾクゾク
雪ノ下「ふふ・・・ふふふ・・・・・・」ゾクゾク
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19 : 2014/11/16(日) 23:43:40.04 -
八幡「うーっす」ガラ
雪ノ下「あら、いらっしゃい、比企谷君」
八幡「おぅ」
八幡「・・・・・・」
雪ノ下「・・・・・・」
八幡「(何て話せば良いんだ・・・?)」
八幡「(とりあえずあの話題は止めておこう)」
雪ノ下「比企谷君」
八幡「は、はいぃっ!?」ビク
雪ノ下「来て早々悪いのだけれど、上着を貸してくれないかしら?」
八幡「寒いのか? つーか、お前は持ってこなかったのか?」
雪ノ下「今朝は急いでいて・・・うっかり忘れてしまったのよ」
八幡「珍しいこともあるんだな・・・まぁ良いけどよ、ほら」ファサ
雪ノ下「・・・・・・!」ゾクゾク
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21 : 2014/11/16(日) 23:44:21.63 -
八幡「こんな時期だっていうのに、この前ストーブ壊れちまったからな・・・」
八幡「替えはないって言われたし・・・マフラーはするか?」
雪ノ下「え? 貴方、マフラーなんてしているの? 意外だわ」
八幡「そうか? マフラーまではさすがにいいか・・・」
雪ノ下「いいえ、頂くわ、比企谷君」クワッ
八幡「えっ!? そ、そうか・・・?」スルスル
雪ノ下「ん・・・・・・・!」ゾワゾワ
雪ノ下「(この感覚・・・比企谷君のニオイがいっぱい・・・)」スンスン
雪ノ下「(まるで彼に包まれているような・・・)」ポワー
雪ノ下「・・・・・・」ポケー
八幡「ゆ、雪ノ下、大丈夫か・・・? (もしかして、まだあのことを引きずっているのか?)」
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23 : 2014/11/16(日) 23:50:01.13 -
由比ヶ浜「やっはろー!」ガラ
八幡「おぅ、由比ヶ浜か」
雪ノ下「・・・・・・」
由比ヶ浜「この前はゴメンね? あれ? ゆきのんそんなに着飾ってどうしたの?」
八幡「今朝家を出るときに上着を忘れたらしい。だから俺が貸してやっているんだよ」
由比ヶ浜「マフラーも?」
八幡「おぅ」
由比ヶ浜「へぇ~・・・羨ましい///」ボソ
八幡「あ? なんか言ったか?」
由比ヶ浜「な、なんでもないし!///」
雪ノ下「・・・・・・」
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24 : 2014/11/16(日) 23:54:05.09 -
八幡「(あの事件があって以来、特に雪ノ下の様子は変わりなく、いつも通りに過ごしているようだ)」
八幡「(お互いにあのことを話すこともない)」
八幡「(だが、最近俺の周りで妙なことが起こり始めた)」
八幡「(俺の私物がどんどんなくなっていく現象だ)」
八幡「(筆記用具、制服、下着、内履き・・・どれも俺のいないときになくなっていく)」
八幡「(どうせまた俺の知らないうちに、誰かの逆鱗に触れたのだろう・・・俺は嫌われ者だからな)」
八幡「(しかし、こうもいじめが続くとさすがに堪えるものがある)」
八幡「(そろそろ俺の精神は、限界が来ていた・・・)」
由比ヶ浜「ヒッキー、今日はどうだったの?」
八幡「・・・今日は靴下がなくなっていた。恐らく、体育の時間に」
由比ヶ浜「酷い・・・! いくらなんでも酷いよ、こんなこと!」
八幡「一応先生には相談したんだがな・・・無駄だったか・・・」
由比ヶ浜「ヒッキー、私が絶対に犯人を見つけてあげるからね!」
八幡「すまん・・・」
由比ヶ浜「私はヒッキーを絶対に裏切らないからね!」
雪ノ下「・・・・・・」
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26 : 2014/11/17(月) 00:00:49.66 -
— 雪ノ下宅 —陽乃「ひゃっはろー! 雪乃ちゃーん! 久しぶりに遊びに来たよ!」ガチャ
陽乃「あれ? 留守だったかな? 雪乃ちゃーん?」キョロキョロ
陽乃「自室かな? 雪乃ちゃーん?」ガチャ
雪ノ下「はぁはぁ・・・比企谷君・・・」クンカクンカ
陽乃「!?」ビク
陽乃「雪乃ちゃん・・・? 何をしているの・・・?」オドオド
陽乃「(あれはYシャツ・・・? なんでニオイを嗅いでいるの・・・?)」チラ
陽乃「ひっ!?」ビク
陽乃「(部屋いっぱいに比企谷君の写真が・・・! き、気持ち悪い・・・!)」ゾク
陽乃「雪乃ちゃん! しっかりして!」ユサユサ
雪ノ下「ふふ・・・えへへ・・・比企谷君・・・」ニヘラ
陽乃「一体どうしてこんなことに・・・雪乃ちゃん・・・」ウル
——— 終 ———
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