マミ「首がぁ……首がぁぁああ!!?」 ほむら「……え?」


1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 01:59:43.74 ID:eRfG/fi50
 i ←マミさん


ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1301504383/


22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:11:46.15 ID:JUZrx8Ez0
まどか「マミさんっ!」

さやか「マミさん……」

杏子「マミっ!」

ほむら「……巴マミ」

QB「…………」


24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:13:40.65 ID:JUZrx8Ez0
マミ「みんなっ! 久しぶりになるわね、この顔は」

まどか「……まぁ……まむぃ…グス…まみさぁん……」

マミ「鹿目さん、まだ泣かないの。 泣くのは全て終わってから!」

まどか「……ゴシゴシ……、うん!」

ほむら「…………」

マミ「暁美さん、ありがとね。またあなた独りで戦わしちゃったわね」

ほむら「…………」フルフル

マミ「美樹さんもあんこちゃんも! 私の頭作ってくれてありがとう!」

さやか「こ、これぐらいどうってことないですっ! はいっ!」

杏子「あんこって呼ぶなーっ!!」

マミ「ふふ……さぁ~て、長い戦いだったけど最後は一気に片づけてやるわ!!」


26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:17:13.17 ID:REyoJVz40
杏子「あんこって呼ぶなーっ!!」
杏子「あんこって呼ぶなーっ!!」
杏子「あんこって呼ぶなーっ!!」

じゃあなんて呼べばいいんだよ
クリマザか?


28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:17:53.86 ID:JUZrx8Ez0

ワルプル《 エエエ~ェーェー エエエ~ェーェー 》

マミ「……あなたも元は希望に満ち溢れる魔法少女だったのかもね」

ワルプル《 エエエ~ェーェー エエエ~……ェー 》

マミ「でも私たちは進むわ。たとえあなたを踏み台にしても!!」

ワルプル《 エエ………ェー…ェー エエ…ェー………… 》

マミ「もう疲れたでしょ……。もう、いいのよ……。だから……早く休みなさい」

ワルプル《……………………………………》

マミ「ふふ……、いい子ね。じゃあ……いくわよ」

マミ「ギィィィイイガァァアア……! ティィィロォォォオオオオオ…………!!」

マミ「フィナァァァァレェェェェェェェェェエエエエエエエエエエエエエエエエエッッッ!!!!!」

  ドッッッガァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!!!


38 : >>27 すげぇ…… 2011/03/31(木) 02:20:49.68 ID:JUZrx8Ez0
まどか「………やっ……」

マミ「……ふぅ、……さよなら」

さやか「……やっ…………」

マミ「もう首無しじゃないけど、デュラハンの最後の使命を果たせたわよね?」

杏子「やっ……………」

マミ「きちんと天国に送れたかしら……」

ほむら「やっ…………やぁっ……」

マミ「あれ、みんな? どうしたの、黙っちゃって。終わったわよ」

「「「「やぁっっったぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!!!」」」」


41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:22:01.37 ID:eRfG/fi50
マミさぁぁぁん!!!

42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:22:35.06 ID:JUZrx8Ez0
まどか「ふぇぇぇえええん! よかったぁぁあ! よかったよぉぉおお!!」

マミ「ふふ、鹿目さんっ、かわいい顔が台無しだぞっ」

さやか「まったく……グス……まどかは泣き虫だなぁ」

杏子「そういうお前だってぇ……泣いてんじゃねえか」

さやか「杏子だって目に涙溜めてんじゃん」

杏子「ち、ちげえよっ! これは……目にゴミが入っただけだ!」

ほむら「…………エグ」

さやか「ほんとかよ……。あーっ! ほむらも泣いてるっ!!」

ほむら「!! な、泣いてなんかっ、いないっ、わっ、……わたしもっ目にゴミがはいっ、はいっただ……け……よぉ…」

マミ「…………暁美さん……ガマンしなくていいわよ」

ほむら「ぅぅ……別っにっ……そんなっ、ことっ、ぅぁ……ぇぐ……うぅぇ……うええぇぇぇぇええええぇぇえええええんっ!!!」


46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:25:08.05 ID:JUZrx8Ez0
マミ「よしよし」

ほむら「うえぇぇぇえええぇぇぇええええんっ!! ふぇぇぇぇえええええぇぇぇぇええぇぇえええぇぇえええええんっっ!!!」

さやか「あんなほむら初めて見たよ……グス」

杏子「ずっと溜め込んでたもんな……やっと叶ったんだもんな……ズズ」

まどか「……ほむらちゃん…ごめんなさい……わたし…キュゥべえと……」

ほむら「グス……エグ……全部言わなくていいわ……。いいのよ…あなたが無事ならそれで……もちろんみんなもっ!」

さやか「へへ///」

杏子「ふん、当ったり前だろ////?」

マミ(その張本人が見当たらないのだけれど……どこ行ったのかしら?)


47 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:26:28.20 ID:JUZrx8Ez0
さやか「てか、今更だけど何でまどかがここに!?」

まどか「え……え~と……、来ちゃった」

杏子「来ちゃった、じゃねえよ! 祈ってろって言ったろ!」

まどか「だって……みんなが心配で……」

マミ「まあまあ、その辺にしておきなさいよ」

ほむら「まどかがキュゥべえと一緒に来たときは、本っ当に焦ったわ。デジャヴ感が半端なかったわよ」

まどか「ごめんね、ほむらちゃん……もうしないよ、あんなこと……」ギュゥゥウ

ほむら(ほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむほむ///////)

杏子「ったく、まどかの奴、無茶して……あ痛たた……」

さやか「無茶なのはアンタも一緒だよ……こんな怪我までして……」

杏子「これぐらい唾つけてりゃ治るって言ったろ。……さやかの『癒し』のを……さ…////」

さやか「…………ばか杏子……////」

マミ「はいはい! まーた桃色空間かよ! 首の有る無し関係なしに、はぶられるのね、私!!」


56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:28:52.53 ID:JUZrx8Ez0
マミ「ところで、よく私の頭治せたわね。魔力足りたの?」

さやか「えへへー、大丈夫ですよ。結構ギリギリだったけど」

杏子「一番むずかったのは顔の部分だよな。さやかなんか間違えて松崎しげるみたいな顔にしてたし」

マミ「色黒ッ!?」

さやか「そ、そういう杏子だって、みのもんたみたいな顔にしてたじゃん!!」

マミ「朝ズバッ!?」

杏子「いやいや、さやかよりマシだって。他にも笑福亭鶴瓶みたいな顔に……はっ!?」

マミ「…………」ゴゴゴゴゴゴゴ

さやか「で、でででも! 最後には以前と全く同じ顔にできたわけだし!」

杏子「そ、そそそうだ! めっちゃ苦労したんだぞ! そのロールもッ!!」

マミ「私の髪型はぁぁ……、ツインドリルだぁぁぁあああッ!!!」

さやか・杏子「「キレるとこそこッ!?」」

 ワーワー! ギャーギャー! マチナサーイ!!

まどか「あはは!」

ほむら「クスッ」


62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:31:23.14 ID:JUZrx8Ez0
    アハハ! ワー! ワ-!
      キャッキャッ    ギガドリルゥゥ!
                     ギャァー!?

ほむら「……あは……あははは! ……やっと……」

ほむら「約束……果たしたよ」

ほむら「……まどか……」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「いいえ、何でもないわ……まどか」ファサァ


68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:34:24.42 ID:JUZrx8Ez0
さやか「あははは………ぇ? ……くぅ……っあああ!!!」

杏子「さやか? おい、どうし……た……? っ……ぅぅ……ぁぁ…ぁああああ!!!」

マミ「……え?」

まどか「さやかちゃん!? 杏子ちゃん!?」

ほむら「ソウルジェムがかなり濁っている……(やはり巴マミの頭を治すのに魔力を使い過ぎていたのね……)」

まどか「それじゃ……二人は……」

ほむら「安心して、まどか。ワルプルギスの夜を倒したのだから、そいつのグリーフシードを使えばいいのよ」

グリーフシード「…………」

QB「パクッ」

マミ・まどか・ほむら「「「あ!?」」」

QB「ゴクン、きゅっぷい」


79 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:36:44.57 ID:eRfG/fi50
うわあああああ

83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:38:03.68 ID:JUZrx8Ez0
マミ「グリーフシードを……」

まどか「食べちゃった……?」

ほむら「インキュベーターッ!!」ジャキッ!

QB「暁美ほむら、君は僕を殺したらグリーフシードが出てくると思うのかい?」

ほむら「くッ!」

さやか「ぁああ! ………っぅうあああ!!」

杏子「ぅぅぅうう!! っくぅ……うああっ!!」

まどか「なんでなの……どうしてなの……グリーフシード出してよ!!」

マミ「キュゥべえ……」

QB「どんな手でも使うと言ったろう? 悪いね、僕は君たちに二度、嘘をついていた」


88 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:41:05.19 ID:JUZrx8Ez0
マミ「うそ……?」

QB「ああ、ひとつはマミ、君にだよ。僕の挑戦はワルプルギスの夜の間って言ったけど、それは違う」

ほむら「…………ッ」

QB「マミの頭が治ってワルプルギスの夜を倒すのは予想外だったけど、計算外ではなかった。
  ワルプルギスの夜が終わって、希望の絶頂の今こそが本命だったんだよ」

まどか「いやだ……なんで…………全部終わったんじゃないの……」

QB「そしたらもうひとつの嘘も分かるよね?」

さやか「あああッ! っぁあ! あああぁぁァァァァアアアアアアアアアッ!!!」

QB「さっき言ったチェックメイト、あれが嘘だ」

杏子「くぅぅぅううう……さや……さやかぁぁ………さやかぁぁァァァアアアアアアアアッ!!!」

QB「今度こそ本当のチェックメイト、僕の勝ちさ! 魔法少女たち!」


96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:44:50.27 ID:JUZrx8Ez0
まどか「……あなたは……あなたはどうしてそこまでするの?」

QB「それが宇宙の為、僕の使命だからさ」

ほむら「まどかっ! そいつの言葉に耳を傾けちゃだめぇッ!!」

QB「早くしなよ。道は一つしかない。君たち人間に分かりやすいようにかなりシンプルにしたんだ。
  あとは決断だけ。簡単だろう?」

まどか「…………」

ほむら「まどかっ!!」

QB「見捨てるのかい? 君たちが言う友達って奴を。まどかの性格じゃ考えられないんだけどなあ」

ほむら「黙れッ!!」ゴォォォォォ!

QB「ああ熱い、熱い。その火炎放射器で僕の仲間が何体壊れたんだか」

ほむら「き、効かないっ!?」

QB「暁美ほむら。あまり僕の邪魔をすると、君から……潰すよ」

ほむら「ッ!?」


97 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:45:04.58 ID:R6GSWNZ8O
ショウさん「お嬢ちゃん、諦めるのはよくないぞ」
中沢「ありったけのグリーフシードを集めてきたぜ!」

104 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:47:40.43 ID:JUZrx8Ez0
マミ「キュゥべえ……」

QB「なんだい、マミ。黙ってたらいいものを。君も邪魔するってんなら、容赦はしない」

マミ「あなたは……私の恩人であると同時に敵でもあるのよね」

QB「……うーん。君たち人間が言うんならそうかもしれないね」

マミ「そう……」

QB「……それだけかい? だったら下がっててくれ。もうそろそろ最高のショーが見れるよ」

さやか「アアアアアアアッッ!! ァァァアアア、マ、マドカ……マ、まどかっ!」

まどか「さやかちゃん!?」

さやか「まどか……ゴメンね…最後がこんな落ちで……。でもね……後悔なんて無いんだからね……」

まどか「さやかちゃん……わたしっ」

さやか「あはは……なんつー顔してんのさ……アンタは優しい子だからね……でも今思ってることを…口にしちゃだめだよ…」

まどか「でも……ッ、でも……ッ」

さやか「キュゥべえの勧誘に屈すんじゃないよ………はあ…はあ……あと約束……守れなくて………ごめ……ん」

  パキンッ!
      ゴォォォォオオオオオォォォォォオオォォオオォオオォォオオオオォォォォォォオオオオオオッ!!!


111 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:50:47.10 ID:JUZrx8Ez0
      「オオオオオオォォォォオオォオォオオオオォォォォオオオオ!!!!」

QB「いやー、三度目の魔女化か。すごいね」

まどか「……さやかちゃん……」

杏子「くそっ……はあ…はあ…さやかの奴……先…いきやがって……いいよ…一緒にいてやるよ…。……おい、まどか…」

まどか「……杏子ちゃん……?」

杏子「アタシも……もう、もちそうにない……だから…さやかの後を追うよ……最悪な置き土産を…許してくれ……」

まどか「そんなっ……杏子ちゃんまで……っ」

杏子「アンタらと過ごした数日間……すごく楽しかったよ……みんなと出会えて本当に良かった……」

まどか「…………ぅぅ………ぅぅうう」

杏子「だからと言って……キュゥべえなんかに負けんじゃねえぞ……じゃねえとほむらが救われねえ……」

ほむら「…………ッ」

杏子「ああ…………もう一度だけ……みんなと…風呂……入りたかった……………なあ…」

   パキンッ!
      ゴォォォォオオォォォォオオォォオオオオォォオオオオオオォォォォォオオォォォオオオッ!!!


116 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:52:36.17 ID:JUZrx8Ez0
    「アアアアァァァァァァァアアアアアァァァァァアアアアアァァァァァ!!!!!」

QB「あ~あ、まどかがもたもたしてるから、二人とも魔女になっちゃったじゃないか」

まどか「ぅぅぅううう…………ぅうあああああ……うああああああああああああああああああ!!!!」

QB「まあ、まどかが魔法少女になれば二人とも救えるかもしれないよ?」

まどか「うぁぁあああああぁぁぁあああ…………うぁぁぁああぁあああああぁぁあああ!!!」

ほむら(どうして……どうしてこんなことに……)

QB「早くしてくれないかな? 僕だってずっと待ってるのは好きじゃない」

ほむら(なにか……なにかないの……?)

QB「さっさとしないと君の前から逃げちゃうよ……?」

ほむら(なにか……解決の糸口は……っ)

QB「希望が」

ほむら(希望は!)

マミ「…………」ザッ

QB「……マミ……」


120 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:55:03.68 ID:JUZrx8Ez0
マミ「…………」

ほむら(…………マミ)

QB「どうしたんだい、マミ。君もそろそろ危ないんじゃないかな?」

      「オオオオォォオォォオオォオオオオオオォオオオォォォォォオオ!!!」

      「アアアアァァァァアアァァアアァァァァァアアアアァァアアアア!!!」

マミ「……二人とも……みっともない姿になっちゃって……美樹さんにいたっては三度目じゃない! 懲りないわねえ」

QB「…………」

ほむら「巴マミ……あなた…いったい何を……。ッ! あなた……ソウルジェムが……」

マミ「うん、真っ黒」


124 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:57:35.82 ID:JUZrx8Ez0
マミ「綺麗なイエローだったのになあ……」

QB「……マミ……、君は……まさか…っ」

マミ「ふふ……ねえ、鹿目さん?」

まどか「ぅぅぅうああ……ぅぅ……ふぇ?」

マミ「ほら! もっとシャキッとして! 鹿目まどかさんっ!!」

まどか「ふぁっ!? はいっ!!」

マミ「ふふ、いい返事ね。これから先輩として、友達として最後の言葉を残すからね」

まどか「最後って……」

マミ「あら、なんか遺言みたいね。まあ、あまり変わらないか」

まどか「やだよぉ! マミさんまで……そんなのやだよぉ!」

マミ「こら! 人の話は最後まで聞く!」

まどか「ぅぅ……グス……ズズ」


130 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 02:59:41.28 ID:JUZrx8Ez0
マミ「鹿目さん……あなたは美樹さんが言ってたようにとても優しい子。そしてとても強くて、
   いっぱい希望が溢れてる子よ。あなたは……その希望を絶望に変えちゃダメなの」

まどか「…………」

マミ「……だから……私と約束して。私がいなくなっても、キュゥべえと契約して魔法少女にならないって」

まどか「…………コクン」

マミ「いい子ね」クス

まどか「マミさんは……どうするんですか……いなくなっちゃうんですか……」グス

マミ「そうね……まだデュラハンとしての仕事が残ってるから……もう首は繋がったけど」

まどか「……ぅぅ……ぃゃ…………ぃゃぁ……」

マミ「まったく……、メソメソしない!『ずあっ!!』ってやるわよ!『ずあっ!!』って!」

まどか「ひぃ!?」ビクッ!

マミ「ふふ、冗談よ」


133 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:01:10.97 ID:JUZrx8Ez0
ほむら「…………」

マミ「ほっむほむぅ~!!」

ほむら「ビクゥ! な、なに?」

マミ「なにって、あなたにもあるわよ。えっと……もう遺言でいっか」

ほむら「別に聞きたくないわ」

マミ「え~! 冷たいなぁほむほむぅ~。眼鏡時代のほむほむはどうしたのよぉ!」

ほむら「…………んで……」

マミ「……え?」

ほむら「あなたは何ですぐ死んでしまうの! 私のループであなたは一度も生き残ったためしがないっ!
    あなたは何でそこまでッ! あなたは……なんで……どう…して……」

マミ「…………」

ほむら「もう……わたしに……あなたの…死んだ姿を…見せない………で…よぉ……」


139 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:03:44.52 ID:eRfG/fi50
やっぱ大きいな…マミさんの存在

140 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:03:47.89 ID:JUZrx8Ez0
マミ「…………」

ほむら「ぅぅ……ぁあぁぁぁあ…………ぅぅぅぁぁあああ……」

マミ「……フッ、私はほたr

ほむら「こんな時に冗談言ったら許さない」グスッ

マミ「……すいません」

ほむら「……エグ……グス……」

マミ「……何でって言われてもねえ……」

ほむら「…………」

マミ「そんなこと分からないわよ」

ほむら「え!?」

マミ「人がいつ死ぬのなんか分かるはずないわよ」


143 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:05:44.58 ID:JUZrx8Ez0
ほむら「……だってあなた運命を……」

マミ「運命はすでに変わってるわ。みんなと……あなたと会えた時から少しずつね」

ほむら「…………」

マミ「いい加減、私の遺言聞いてよぉ~ほむほむ!」

ほむら「……分かったわ」

マミ「ふふ……、暁美ほむらさん! 通称ほむほむ!」

ほむら「……あなただけよ」

マミ「あなたは……鹿目さんを守って欲しいの」

ほむら「え……?」

マミ「キュゥべえだけからじゃないわ。あの子は強いけど色々無茶するでしょ? それはあなたも同じことか……。
   まあ、ずっと一緒にいてやりなってことよ!」

ほむら「……巴…マミ……」

マミ「もう~! マミマミって言ってくれなきゃイヤっ!」

ほむら「…………マミ…さん」

マミ「何急にかしこまっちゃって! けどそれもかわいいから許す!」


145 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:07:55.11 ID:JUZrx8Ez0
ほむら「…………」

マミ「さあ、最初のお仕事よ。暁美さん。鹿目さんとできるだけ遠いところに逃げて」

ほむら「っ、……で、でも」

マミ「早く行ってッ!」

ほむら「っ!」

マミ「ふふ……」

マミ「かわいい後輩たちに……カッコ悪いとこ見せられないもの」

ほむら「ッ!!……行くわよ、まどか」

まどか「えっ!? で、でもマミさんが……」

ほむら「……行くのよ……」

まどか「でも……」

ほむら「まどかッ!!」

まどか「!! ぃや……やだ……マミさん…マミさ……マミさぁぁぁあああああんッ!!」


147 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:08:12.21 ID:JzZlNThe0
俺「そうだ、まだ俺がいるじゃないか」

テリーマン「俺もいるぜ」
キン肉マン「テリーマン」
ブロッケンJr「お前だけに、いいカッコさせるかよ」
キン肉マン「ブロッケンJr・・・」
ロビンマスク「正義超人は、おまえだけじゃないんだぜ 」
ウォーズマン「コーホー」
キン肉マン「みんな・・・」

悪魔超人「こ、これが友情パワーか」


149 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:09:49.96 ID:JUZrx8Ez0
QB「……行ったみたいだね」

マミ「ええ……。あなたにもあるわよ、キュゥべえ」

QB「……?」

マミ「しつこい男は嫌われるぞっ☆」

QB「………そうかい。……なあ…思いついたのかい? あの答えを」

マミ「ええ、ワルプルギスの夜を倒して、みんなと喜びあって……やっと思いついたわ」

QB「それじゃ、聞かしてくれよ。何故君たち人間は、赤の他人を信じられるのかい?」

マミ「それは———————

      —————————— 心が繋がってるからよ」


155 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:13:12.00 ID:JUZrx8Ez0
QB「心が……? それは君たちのソウルジェム……」

マミ「いいえ魂ではないわ。心はソウルジェムより脆くて……弱い……」

QB「…………」

マミ「けれど……ソウルジェムより壊れにくくて、強いのよ」

QB「……矛盾してないかい?」

マミ「そうかもね」

QB「……はあ……また人間の訳が分からないことが増えたよ」

マミ「だったらもっと人間を勉強して、理解しなさい」

QB「理解……か。うん、善処するよ」

マミ「なら、よろしい。あっ、私、キュゥべえに一つ嘘ついてたわ」

QB「おかえしかい?」

マミ「まあ、そうなるわね」

QB「……聞かしてくれよ」


159 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:15:54.70 ID:JUZrx8Ez0
マミ「ええ、ベランダで話したことなんだけど……魔法少女は運命を変えられるみたいな話になったじゃない?」

QB「ああ……そうだね」

マミ「私は……運命を変えられるのは何も魔法少女だけじゃないと思うの。変えたいって意思さえあれば、
   普通の子供、普通の大人、普通の女子中学生、でもね」

QB「…………」

マミ「……否定しないの?」

QB「……いまさらマミの発言を否定してもきりがないからね。そもそもそれは嘘だったのかい?」

マミ「うっ……、うるさいわねえ! さっきからあなたにしてやられてるから、これぐらいいいでしょ!」

QB「ははは。しかし驚いたよ。君がこんな手段を選ぶとはね。怖くは無いのかい?」

マミ「怖いわよ。でも私は生き続けるわ」

QB「?」

マミ「あの子たちの中でね」


162 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:17:52.62 ID:JUZrx8Ez0
QB「……ふう……それといい、復活の時や必殺技といい、君はグレンラガンが好きだねえ」

マミ「え!? なにキュゥべえもグレンラガン知ってたの? なによぉ~、もっと早く言ってくれたら色々語ることもあったのに!」

QB「そうだね……もっと早く……ね」

マミ「…………ええ……」

          「オオオオオオオォォォオオオオオォォォオオオオオ!!!」

          「アアアアァァァアアァァアアアアアアァァァァアア!!!」

マミ「悪いわね……あなたたち、随分待たしちゃった。…………、キュゥべえ」

QB「なんだい?」

マミ「あなたも早くここから離れた方がいいわ。巻き込まれるわよ」

QB「いや……いさしてくれ。君の最期が見たいんだ」

マミ「え? 何それ? あは…あははは! 似合わないわねえ! あははははははははは!」

QB「…………」

マミ「ふぅー…あーおかしい。……まったく、変なこと言わないでよねえ……でも、ありがと……はあ……ホントに…もう……ぅ…」


166 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:19:52.70 ID:lorhAidg0
俺『ならこの世界必ず守れよ』

167 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:21:41.52 ID:svXod63G0
>>166
俺「当たり前だ、だから俺も俺を信じてくれ」

変な気もするがグレンラガン的には問題ない


172 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:25:14.76 ID:JUZrx8Ez0
          ・
          ・
          ・
          ・
          ・

ほむら「…………巴マミ……」

まどか「うぁぁぁぁあぁぁぁぁ……うううぅぅぅぅぁぁあああ………」

ほむら「………………ぅぅ……」

QB「いやー、すごい爆発だったね」

ほむら「イン……キュベーター……」


175 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:27:46.22 ID:JUZrx8Ez0
QB「生への執着心がすごい巴マミが自爆とは……これは予想外であり、計算外だったよ」

ほむら「……何しに来たの…」

QB「君じゃないよ、用があるのは鹿目まどかだよ」

ほむら「あなたまだッ……!」

まどか「……グス……なに…? キュゥべえ……」

QB「これで最後だ、鹿目まどか」

QB「僕と契約して、魔法少女になる気はあるかい?」


176 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:28:23.82 ID:u5CoqHv30
マミ「さよなら……」パリン

まどか「マミさあああああああんっ、うあああああああ」

まどか「マミさああああん、戻ってきてよ! お願いだからああああ」

ほむら「まどか、しっかりして……、まどか!」

まどか「ほむらちゃん、時間戻せるんでしょう?!マミさんを返して!さやかちゃんを、餡子ちゃんを返してよ!1」ガクッ

ほむら「まどか、落ち着いて聞いて!…多分…私ももう無理。私は魔女になって、もうこの運命を変えることはできなくなる…」

まどか「え…ほむらちゃ…」

まどか「……嘘…でしょ…」

ほむら「まどか…生き延びて…その優しすぎる心を大切にして…………」パリン

まどか「ほむらちゃああああああああああああああん

                                        保守」


180 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:32:00.02 ID:JUZrx8Ez0
まどか「……それは……」

ほむら「…………」

まどか「……それは質問じゃなくて、確認だよね……キュゥべえ…」

QB「…………」

まどか「私は……何も役に立たない自分が嫌だった…。みんな戦ってるのに何もできない自分が嫌だった」

ほむら「…………ッ」

まどか「でもそれは違う……。何も役に立たないんじゃなくて、何も役に立とうとしない自分。何もできないんじゃなくて、何もしない自分に気づいたの」

QB「…………」

まどか「私だって……私にしかできないことをやるんだって決めたの」

ほむら「…………」

まどか「苦しいことも悲しいことも、いっぱい、いっぱいあったけど……私は希望を捨てないっ! あなたの力なんか借りないっ!」

まどか「私は魔法少女にならないっ!!」

まどか「それが……さやかちゃんの想い、杏子ちゃんの祈り、ほむらちゃんの願い……そして———————

——————————————マミさんとの約束だからっ!!」


181 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:32:59.32 ID:utqrkwD60
繰り返すあやまちを照らす 灯をかざせ
君にも僕にも すべての人にも
命に付く名前を「心」と呼ぶ
名もなき君にも 名もなき僕にも

命の別名/中島みゆき


183 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:34:49.96 ID:JUZrx8Ez0
QB「…………」

ほむら「……まどか……」

QB「なるほどねえ……僕の挑戦は敗北で終わったというわけか」

まどか「……ぅぅ……みんな……」

ほむら「…………」

QB「でもただじゃ終われないね」

ほむら「……っ!? ああっ!! ぅぅぅああああっっ!!!」


188 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:38:06.05 ID:JUZrx8Ez0
まどか「ほむらちゃん!? キュゥべえ! ほむらちゃんに何したのっ!?」

QB「何もしてないさ。たぶん暁美ほむらの魔力が底に着いただけだと思うよ」

ほむら「あああっ!! くぅぅぅぁあぁぁあああっ!!」

まどか「ほむらちゃん……」

QB「さて、どうするんだい? 鹿目まどか。君しかできないことをやって見せてよ」

まどか「ほむらちゃん……ちょっと待ってて……すぐ戻って来るから……」

ほむら「ま…まどっ! ぁぁああああぅぅぅうあぁぁああああッ!!」

QB「何する気だい?」

まどか「魔法少女はここだけじゃないでしょ……今から行ってグリーフシードを譲ってもらう……。
    それか……この前の病院みたいにグリーフシードが落ちてるかもしれない……」

QB「不可能だ。間に合うはずがない」

まどか「不可能とか可能とかじゃないっ! やるのッ!!」

QB「…………」

ほむら「……まど…か………っぅぅうぁああ!」


190 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:39:44.83 ID:JUZrx8Ez0
QB「…………」

まどか「…………」

QB「……ふぅ、ダメだ。全く理解できない。本当に訳が分からない。君たち人間、君たち魔法少女」

               「君、鹿目まどかは」

グリーフシード「コロコロ」

まどか「! これ……」

QB「使いなよ。さっきの魔女が落としたものさ」

まどか「でも……」

QB「安心しなよ。別にこれと交換条件に魔法少女になれ、なんて言わないよ。ちょっと前の僕なら言ってたかもしれないけど」

まどか「……ッ」ギュッ

      シュゥウウ……

ほむら「ま……まどか……?」


194 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:42:18.27 ID:nOVMBYIn0
QB「(喉に手IN)おふ…っ おぶ、ぐびぇっぐぶげぼげびゅびゅじぇるぇ」

QB「使いなよ。さっきの魔女が落としたものさ」(キリリッ)


197 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:44:09.00 ID:JUZrx8Ez0
まどか「ほむらちゃぁぁああん!! うわぁぁぁぁぁあああああああん!!」ダキッ

QB「良かったね、暁美ほむら。これで当分魔女化する心配は無くなったよ」

ほむら「あなた……今度は何を企んで……ッ」

QB「…………」クルッ

まどか「ぁぁぁああああああ……ぅぅぅうううう……みんなぁ……」

QB「これは独り言なんだけど……」

ほむら「…………」

QB「まだ宇宙のエネルギーのノルマを達成できていないんだ。まどかが魔女になってくれれば達成できそうだけど……」

              ・・・
          「まあ、今回は無理そうだね」

ほむら「……何が言いたいの…?」

QB「さあ? あっ、そうそう!」クルッ


211 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:51:02.11 ID:JUZrx8Ez0
ほむら「…………」

まどか「ぁぁぁああああああああ…………ぅうぁぁぁあああっうぅぅ………」

QB「…………」

ほむら(これが私の望んだ未来……?)

まどか「ぅぅぁぁ……さやかちゃぁぁああん………きょうこちゃぁぁあん……ぅぅああ…」

QB「…………」

ほむら(これが私の願った未来……?)

まどか「ぅぅぇえぇぇ…………まみ……まみさぁぁぁあん」

QB「…………」

ほむら「……これが……」

まどか「ぅぅぅぁぁ………ぅぅぅうう…………………みんなぁ…」

QB「…………」

ほむら「 ま ど か と 約 束 し た 未 来 ? 」


216 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 03:54:55.22 ID:JUZrx8Ez0
ほむら「…………」

QB「…………」

まどか「ぅうっ……えぐっ……うう…………」

ほむら「……ごめんね、まどか」

QB「…………」

まどか「……グス……ふぇ?」

ほむら「やっと……やっと果たせたのに……」

QB「…………」スゥ

まどか「……え……? なにを言って……?」

ほむら「約束…………破ることになりそう」

まどか「ほ……ほむらちゃ

———————————カチ カチ カチッ  カチンッ
 

                   ギュン————————————————————————


238 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/31(木) 04:03:09.65 ID:JUZrx8Ez0
ほむら「はっ!」

ほむら「…………」

ほむら(いつもの部屋……)

ほむら(いつもの服……)

ほむら(いつもの……日付)

ほむら(……戻ってきた……)

ほむら(……何やってんだろ……私……。まどかだけでも精一杯だったのに……全員だ…なんて……)

ほむら「けど……挫けない……あの日々を、あの日常を取り戻すまで」

ほむら「自信は……ない。だけど、やる。やってみせる。これは私だけができることだと思うからっ!!」

  「メ、メガンテェェェェエエエェェぇぇぇぇえええええぇええぇえええええッッッ!!!???」

ほむら「……え?」

                                       Fin.

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