ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1303649512/
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2 : 2011/04/24(日) 22:00:02.93 -
代行ありがとうございます
シャルル「・・・じゃあひとつだけ言うこと聞くよ」
一夏「セシリアの飛び方が一番綺麗だよな」
ラウラ「明日22日は”夫婦の日”だそうだ」
鈴「もう地球があんなに遠いよ」
ラウラ「よし、私が一夏の姉になってやろう」
千冬「一夏、すまない」
鈴「じゃあ、あたしも家の掃除手伝ってあげるわよ」
マドカ「織斑マドカ、だ」こういうのを書いたものです
そういう前提でよろしくおねがいしますでは少しの時間、お付き合いください
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3 : 2011/04/24(日) 22:03:42.33 -
一夏「・・・」コツ コツ
セシリア「・・・」
一夏「・・・」コツ コツ
セシリア「・・・あの、一夏さん・・・?」
一夏「・・・」チラッ
セシリア「あ、あの、わたくし、正座って苦手で・・・」プルプル
一夏「・・・」ツン
セシリア「んにゃ~~~~! あ、足、つつかないでください!」ジーーン
一夏「・・・」ツン ツン
セシリア「ああっ! や、やめ・・・!」ジーーン ジーーン
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5 : 2011/04/24(日) 22:06:37.97 -
セシリア「はぁ・・・ はぁ・・・」ピクピク
一夏「・・・」
セシリア「い、一夏さん・・・?」
一夏「・・・」
鈴「あ~あ、だから前から言ってたのに。 正直に言えって」
セシリア「正直にって、何のことですの?」
鈴「あんたの料理はまずいってことよ!」ビシィ!
セシリア「な、なんですって・・・」
鈴「今回の被害者、織斑一夏さんです」
一夏「ドウモ、オレ、イチカ」
鈴「ただいま、口の中が大変アレな状態なので、ちゃんと話せません」
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6 : 2011/04/24(日) 22:08:55.66 -
鈴「さて今回、一夏がああなったブツを見てみましょう」
鈴「セシリア、これは何?」
セシリア「わたくしの得意料理の、ビーフシチューです!」
鈴「なるほどなるほど」
セシリア「わたくしの大切なメイド・・・チェルシーから作り方を教えてもらった特製ですのよ!」
鈴「ほほう、本場モノってやつね」
鈴「いつもより、赤が鮮やかよねー」
セシリア「ああ、それはですね」
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9 : 2011/04/24(日) 22:11:42.39 -
セシリア「いつもはケチャップで赤さを調整するんですが」
鈴「この時点でおかしいよねー」
セシリア「丁度、ネパールからいらした方から、赤い粉の調味料を分けていだだけまして」
一夏「アカイ、コナ」
セシリア「いわく、『ホットになるよ!』と。 色もとってもきれいな赤で・・・」
一夏「ホット、ニ、ナル」
セシリア「たくさん入れたほうがおいしいって教わりましたので、たくさん入れました!」ニコー!
一夏「タクサン」
セシリア「そういえば何という調味料かは、笑って教えてくださいませんでしたわね」
一夏「・・・そりゃ唐辛子だーーーーー!」ガォォ!
鈴「あ、なおった」
セシリア「ひぃっ」
鈴「一夏、落ち着いて? タラコなくちびるが面白いわよ?」
一夏「はぁー、はぁー」ガルルル
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11 : 2011/04/24(日) 22:13:58.88 -
鈴「では次に、この緑の飲み物は何?」
セシリア「あ、それは用務員の轡木さんにいただきまして、抹茶と仰ってましたわ」
鈴「なるほどなるほど」
鈴「セシリアって、まだ読めない漢字あるわよね?」
セシリア「え、ええ、漢字難しくて・・・」
鈴「実はわたくし、セシリアさんの調理場へ潜入してきましたの」
セシリア「真似されてる・・・」
鈴「セシリアさん、これがその”抹茶”の袋ですね」
セシリア「あ、はい、そうですわ」
鈴「どうぞ、一夏さん」
一夏「・・・青汁」
一夏「青汁かーーーーー!」ギャオーン!
セシリア「ひぃぃっ」
鈴「きっと轡木さんはセシリアが漢字読めないこと知らないのよねー」
鈴「ほんの冗談がこんな惨劇を・・・。 まさに悲劇だわ」プククク
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14 : 2011/04/24(日) 22:16:02.93 -
鈴「つまり本日のメニューは」
鈴「唐辛子たっぷりビーフシチューと青汁」
鈴「というわけね」
一夏「うむ」
鈴「セシリア、味見した?」
セシリア「いえ、してませんけど・・・」
一夏「・・・」ギロ
セシリア「ひっ」ビクッ
一夏「セシリア、ちょと食べてみろよ」
一夏「まずはビーフシチュー」
セシリア「そ、それは食べた一夏さんが床を転げ回った・・・!」
鈴「そう、顔真っ赤にして「ヒュー」とか言ってたやつね」
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18 : 2011/04/24(日) 22:20:21.24 -
一夏「セシリア、あーん」ハイ、アーン
セシリア「・・・」プイッ
一夏「あーん」
セシリア「・・・」プイッ
一夏「セシリアー?」
セシリア「・・・」プイッ
鈴「一夏、一夏」
一夏「なんだよ、鈴」
鈴「ゴニョゴニョ・・・ゴニョゴニョ・・・」
一夏「え、そんなのでいいのか?」
鈴「いいから、やってみて」
一夏「お、おう」
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19 : 2011/04/24(日) 22:23:24.84 -
一夏「セシリア・・・」キュ
セシリア「な、なんですの、手を握ったりして」
一夏「俺、セシリアに食べてほしいんだ」ジッ
セシリア「一夏さん・・・」
セシリア(こんな真っ直ぐに見つめられたら・・・、わたくし)
一夏「さ、口を開けて」
セシリア「は、い・・・」
鈴(ちょろいわねー)
セシリア「あ・・・ん」
一夏「ほい」
セシリア(あっ!?)パクッ
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20 : 2011/04/24(日) 22:26:39.84 -
セシリア(ちょっと辛い・・・? でも、食べられないほどでは)
ゴックン
セシリア「————————————————— !!!!」
鈴「あ、きたみたいね」
セシリア(辛っ!? いえ、痛い!? な、なんですのこれは!!)
セシリア「ヒュー ヒュー」
セシリア(声が! 声が出ませんの!)
一夏「辛さは味覚ではなく、痛覚だそうだ」
鈴「一夏、物知りねー」
セシリア「ヒュー! ヒュー!」ガクガク
セシリア(なんでそんな暢気なんですか!? 水! 水を!)
鈴「さすがはイギリス貴族、吐き出したりしないのねー」
セシリア(み・・・水を・・・!)ブルブル
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23 : 2011/04/24(日) 22:27:51.31 -
セシリア「レシピの通りに作ればいいのでしょう?」
一夏(それ写真と同じだけだから!)本編ではこんなやりとりがががが
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25 : 2011/04/24(日) 22:28:53.14 -
一夏「さ、セシリア。 これを飲むんだ」スッ
セシリア「・・・! ・・・!」コクコク
セシリア(み、水・・・)ゴクゴク
鈴「セシリア、それ、青汁よ」
セシリア「————————————————— !?」
セシリア(く、草!? 草を搾った汁ですの!?)
セシリア(な、生臭い! なんですのこれはー!?)
一夏「セシリア、青汁ってのはな・・・、CMで『まずい!もう一杯!』ってやってたくらいなんだ」
鈴「懐かしいわねー。 よくあれで苦情がこないもんよね」
一夏「それだけまずいってこったろ」
鈴「ですよねー」
セシリア(ま、また暢気にお話を・・・! 助けて・・・!)プルプル
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27 : 2011/04/24(日) 22:36:00.39 -
セシリア製ビーフシチューについて
イギリスにいるメイドさんのチェルシーから教わった、問題なく美味しいもの
だがセシリアさんがなんとなく「赤が足りませんわね」と赤い調味料を追加して台無しに
見た目にこだわるだけで味は無視したので、惨状を引き起こした
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31 : 2011/04/24(日) 22:38:06.33 -
セシリア「はぁ・・・」グッタリ
鈴「水、いっぱい飲んだわねー」
セシリア「まだ足りない気分ですわ・・・」
一夏「セシリア」
セシリア「は、はいっ」ビクッ
一夏「ご飯を作ってくれるのは本当に嬉しいんだ」
セシリア「一夏さん・・・」
一夏「でも、それは、やっぱり基本が出来てないとダメだと思うんだよ」
セシリア「はい・・・」ショボーン
セシリア(もう作るな、って言われますの・・・?)
一夏「そこでだ」
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32 : 2011/04/24(日) 22:41:21.80 -
一夏「セシリア、一緒に料理の練習しないか?」
セシリア「えっ」
鈴「えっ」
一夏「俺も少しなら料理出来るし、教えられることもあると思うんだ」
セシリア「一夏さんが教えてくださいますの・・・?」
一夏「おう」
セシリア「ぜ、是非! お願いしますわ!」コクコク
一夏「わかった、一緒にやろうな」ニコッ
セシリア「はい!」パァァー
鈴「あ、あたしも!」
一夏「悪いな鈴、これはセシリアの初歩の練習なんだ」
一夏「上級者の鈴は、やることないよ」
鈴「そ、そう・・・」ガッカリ
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35 : 2011/04/24(日) 22:43:43.06 -
一夏「何を作ろうか?」
セシリア「折角ですし・・・、簡単でいいですから、日本の料理を教わりたいですわ」
一夏「そっか、じゃあそんなに凝らない物にしような」
セシリア「はい!」
一夏「じゃあ、また日曜に」
セシリア「はい、おやすみなさい、一夏さん♪」
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37 : 2011/04/24(日) 22:45:50.91 -
—セシリア自室—
セシリア「うふふふ」
チェルシー『お嬢様、浮かれてるようですけど・・・大丈夫ですか?』
セシリア「大丈夫・・・? どういうことですの?」
チェルシー『男が女を誘うという意味・・・。 軽く見てはいけません」
セシリア「・・・ごくり」
チェルシー『織斑様は、何と言われてましたか?」
セシリア「えーと・・・、エプロンだけ持ってきてくれればいい、と」
チェルシー『・・・お嬢様、そ、それは』
チェルシー『エプロン以外はダメ、ということでは・・・!?』
セシリア「ええっ!?」
モヤンモヤーン(妄想スタート)
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42 : 2011/04/24(日) 22:52:02.56 -
セシリア「・・・なんてことに・・・」ドキドキ
チェルシー『お、お嬢様・・・?』
チェルシー(冗談・・・だったんだけどなぁ・・・)
セシリア「一夏さんったら、いざという時にはとっても強引で・・・」
チェルシー『そ、そんな方には見えませんでしたが』
セシリア「チェルシー! わたくし、やりますわ!」
チェルシー『・・・程々にがんばってくださいね』
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45 : 2011/04/24(日) 22:54:47.75 -
—当日 調理場—
セシリア「い、一夏さん・・・」
一夏「おう、セシリア」
セシリア「・・・」モジモジ
一夏「どうした? 入ってこいよ」
セシリア「・・・は、はい」
ハダカエプローン
一夏「」
セシリア「よ、よろしくおねがいします」
一夏「せ・・・セシリア?」
セシリア「はい?」
一夏「なんで・・・なんで、裸エプロンなんだ・・・?」ワケガワカラナイヨ
セシリア「だって・・・一夏さんが、エプロン以外は許さないって・・・」ポッ
一夏「言ってないよね!?」ガビーン
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48 : 2011/04/24(日) 22:57:29.24 -
一夏「・・・」ジー
セシリア(み、見られてる・・・。 ケダモノのような目で一夏さんがわたくしを・・・)
一夏「セシリア・・・」ジー
セシリア「一夏さん・・・」
セシリア「そ、そんな目で見られますと・・・、わたくし・・・!」クルリ
一夏(尻っ!?)ブハッ
セシリア「一夏さん・・・?」
一夏「セシリア・・・!」ムフー ムフー
セシリア「一夏さん・・・」
一夏「セシリア・・・!」ジリ ジリ
一夏「セシリアーーー!」ガバァァ!!
セシリア「きゃー♪」
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50 : 2011/04/24(日) 22:59:57.17 -
箒「目潰し」ブシュ
一夏「ギャーーー!」
セシリア「ほ、箒さん!?」
一夏「目が・・・! 目がぁぁ!」ゴロゴロゴロ
セシリア「一夏さん! しっかり!」
箒「ふん、ただのレモンだ」
箒「お、お前もなんという格好をしているのだ! 服を着ろ!」ガォォ!
セシリア「は、はいー」スタコラサー
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54 : 2011/04/24(日) 23:02:18.68 -
箒「まったくお前は・・・!」
一夏「いや待て箒、あれは俺がやらせたわけじゃないぞ」
セシリア「え、でも一夏さん、エプロンだけで来いって」
箒「・・・一夏」チャキン
一夏「だから! 他の準備は俺がするって意味で! 刀は仕舞って!?」
箒「だ、だからと言って・・・、あんなにジロジロ見るもんじゃないだろう」
一夏「・・・箒」ズイッ
箒「な、なんだ」
一夏「目の前にセシリアの尻があって! 目を離せるわけがないでしょーー!(血涙)」ゴォォォ!!
箒「アホかーー!」スパーン!
セシリア「一夏さん・・・」ポッ
箒「セシリアも! 感激してない!」
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58 : 2011/04/24(日) 23:04:55.97 -
一夏「ところで、箒は何をしに来たんだ?」
箒「わ、私は明日の弁当の準備を・・・」
一夏「へえ、弁当かー」
箒「う、うむ、夜は混むからな。 今のうちにと思って」コクコク
箒「また、あの唐揚げを作ろうと思っているのだが・・・、い、一夏も食べるか?」
一夏「いいのか? あれ美味かったよなー」
箒「う、うむ、あときんぴらごぼうと玉子焼きを・・・」
一夏「そうか、楽しみだな!」
箒「う、うむ、楽しみにしていろ」コクコク
箒(た、楽しみって言われた・・・)ニヘラー
セシリア「むぅー」プクー
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59 : 2011/04/24(日) 23:07:55.40 -
セシリア「そ、そろそろ始めませんか。一夏さん!」
一夏「ああ、そうだな」
箒「何をするのだ?」
一夏「セシリアの料理の練習だよ」
箒「そ、それなら私も一緒に・・・」
一夏「いや、箒は随分上達してるからな。 今日はセシリアの特訓だよ」
箒「そ、そうか・・・」ズーン
一夏「じゃあまたな、箒」
箒「あ、ああ」
箒(・・・同じ調理場にいるのだ。 またチャンスはあるだろう・・・あるといいな)クスン
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60 : 2011/04/24(日) 23:10:24.16 -
セシリア「それで先生、今日は何を作りますの?」
一夏「まぁ普通の朝ごはんってことで、目玉焼き・キャベツの千切り・味噌汁・炒めたウインナーにしよう」
セシリア「和風でしたら、焼き魚では?」
一夏「焼いた魚と、焼けた魚は違うんだよ。 セシリアにはまだ早いよ」
セシリア「はぁーい・・・」
一夏「それじゃ、始めるか」
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65 : 2011/04/24(日) 23:12:53.91 -
一夏「お米をとぎます」
セシリア「はい」
一夏「力を入れすぎて、米を割らないようにな」
セシリア「では・・・」スチャッ
一夏「はいそこー、洗剤は置いとくようにー」
セシリア「は、はい」
一夏「水が白くにごったら、入れ替えます」
セシリア「よいしょ、よいしょ」ザッシュザッシュ
セシリア「できました!」ピッカー
一夏(洗いすぎて水が澄んでる・・・。 ほんとセシリアは真面目だな)
一夏「では炊飯スタート」
セシリア「ポチッとな!」ピッ
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68 : 2011/04/24(日) 23:15:08.84 -
一夏「次はキャベツを刻んでみましょう」
セシリア「むぅ」グググ・・・
一夏「はいストーップ」
セシリア「え?」
一夏「何だよその構えは! 落馬した騎士にトドメ刺すみたいですよ!」
一夏「左手で抑えて、右手を軽く引くように・・・ああ、指を曲げないと危ないぞ」
セシリア「指を曲げる・・・?」
一夏「左手でグーを作って・・・はいセシリア、にゃーってやって」クイッ
セシリア「にゃー」クイッ
一夏「そうそう、それで第一関節と第二関節の間の指の背に包丁を当てて・・・」
セシリア「こ、こうですか?」
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70 : 2011/04/24(日) 23:16:23.85 -
>セシリア「にゃー」クイッ
殺人的な可愛さだ死ぬな -
71 : 2011/04/24(日) 23:19:59.64 -
一夏「ちょっと危なっかしいな・・・後ろから支えてやるよ」ソッ
セシリア「い、一夏さん・・・(///」ポッ
セシリア(う、後ろから抱き締められてるみたい・・・)
一夏「力を抜いて・・・」
セシリア「は、はい(///」
セシリア(こんな耳元で囁かれますと・・・わたくし・・・)
モヤンモヤーン(妄想スタート)
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73 : 2011/04/24(日) 23:26:11.18 -
セシリア「・・・ぇへへ」ポヤーン
一夏「おぉ、初めてにしては上手いもんだな」
セシリア「へっ?」
セシリア(ぜ、全部切れてるー!?)
一夏「さすがセシリアだ、器用なもんだな」ニコニコ
セシリア「え、ええ、このくらいお安い御用ですわ・・・ほほほほ」ダラダラ
セシリア(い、いつの間に・・・)
箒「な・・・あんなに密着して・・・!」ギリギリ
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74 : 2011/04/24(日) 23:29:34.69 -
一夏「次は味噌汁」
セシリア「日本のスープですわね」
一夏「具は豆腐とネギで」
セシリア「わたくし、トーフ好きです!」
一夏「そりゃよかった」ニコッ
セシリア「はい!」ニコッ
一夏「豆腐は柔らかいので、手のひらの上で切ります」スッスッ
セシリア「あ、危なくないんですの?」
一夏「包丁は引かないと切れないからな。 こう、包丁の重みで切るように・・・」
セシリア「なるほどなー。 わたくしも・・・やってみたいですわ」
一夏「おう、やってみろよ」
セシリア「ま、また支えてくださいますか・・・?」ポッ
一夏「おう、危ないからな」スッ
セシリア「えへへ(///」ポッ
箒「・・・」ギリギリ
-
80 : 2011/04/24(日) 23:33:22.56 -
一夏「次は目玉焼き」
セシリア「これは簡単ですわね!」
一夏「卵料理を甘く見ちゃいけません。 ではまず卵を割りましょう」
セシリア「(コンコン)・・・割れませんわね」
一夏「もうちょっとだけ強く・・・」
セシリア「ていっ(グッシャアアア) ああ、砕けてしまいました」
一夏「もうちょっとだけ、って言ったのに・・・」
———————————————
—————————————————セシリア「やっとちゃんと割れましたわ・・・」
一夏「この失敗した分はどうするか・・・予想以上に多いな」
セシリア「す、すみません」ションボリ
一夏「練習なんだから、失敗していいんだよ。 これは後で卵焼きを作ってやるよ」
セシリア「はーい」
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82 : 2011/04/24(日) 23:35:30.88 -
一夏「フライパンが温まったら、卵を入れます」
セシリア「そーっと・・・」ジュワー
一夏「少量の水を入れてふたをします」
セシリア「裏返したり、しませんの?」
一夏「それは次の機会にしよう。 今回は裏返しなしのサニーサイドアップで」
セシリア「はーい」
一夏「蒸し時間で半熟、固めと自在に調整できます」
セシリア「なるほどー」ジー
一夏「はい完成」パカッ
セシリア「熱っ!」
一夏「蒸気が出るから、顔近づけてると危ないぞー」
セシリア「先に言ってくださいっ!」
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90 : 2011/04/24(日) 23:37:57.79 -
一夏「最後にウインナー」
セシリア「どうしてこんなに赤いんですか?」
一夏「赤いほうが美味しそうじゃないか」
セシリア「そ、それだけの理由で赤いんですの?」
一夏「おう」
セシリア「日本ってすごいんですのね・・・」
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93 : 2011/04/24(日) 23:40:19.30 -
一夏「このウインナーをふたつに切って、端っこに切れ目を」スッスッ
一夏「そして炒める」ジュー
セシリア「まあ・・・! タコですわ!」キラキラ
一夏「ふふふ、タコさんと呼ぶんだ」
セシリア「タコさん!」
一夏「ここにこう切れ目を入れると・・・」
セシリア「カニですわね!」
一夏「カニさんだ」
セシリア「カニさん!」
一夏「面白いだろ?」ニコッ
セシリア「はい!」ニコッ
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95 : 2011/04/24(日) 23:44:22.49 -
箒「い、一夏」
一夏「ん? どうした箒」
箒「そ、そのウインナーの切り方・・・、私にも教えてくれないか?」
一夏「おう、いいぞ」
セシリア「箒さん、すごいんですよ! ほらほら!」ニコニコ
箒「あ、ああ、すごいものだな」
一夏「ほら、今度はペンギンさん」
箒・セシリア「「おぉ・・・」」キラキラ
一夏「上手い人は動物園みたいに作るけどな。 切り込みだけで作るならこんなものだろ」
箒「いや、これでも十分に可愛いものだな」コクコク
一夏「子供のお弁当とか、いいかもな」
箒・セシリア「「子供・・・」」
モヤンモヤーン(妄想スタート)
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100 : 2011/04/24(日) 23:50:30.50 -
箒・セシリア「「良い・・・」」
一夏「へっ?」
箒「い、いや、なんでもないぞ、うん」
セシリア「そうそう、なんでもありませんの、ホホホ」
箒(一夏との子供・・・、きっと強い子になるだろうな)ニヤニヤ
セシリア(い、一夏さんと・・・子供・・・きゃー♪)ニヤニヤ
一夏「どうしたんだ、二人とも」
箒「大丈夫だ、私もがんばるからな」
セシリア「わたくしもがんばりますわ、一夏さん!」
一夏「お・・・? おう・・・?」
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101 : 2011/04/24(日) 23:53:55.40 -
一夏「完成でーす」
セシリア「ひゃっほー」
一夏「では試食です」
セシリア「はーい」
一夏「箒も食べてくれよ」
箒「い、いいのか?」
一夏「ちょっと多く出来ちゃったからなー。 卵焼きとか」
セシリア「そ、それは」カァッ
一夏「さ、どうぞ」
箒「う、うむ、では、ご相伴にあずかろう」
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102 : 2011/04/24(日) 23:58:03.94 -
一夏・箒・セシリア「「「いただきます」」」
セシリア「一夏さん、目玉焼きには何をかけますの?」
一夏「・・・セシリア、それは自分で決めるんだ。 そして他の人に聞かない、強要しない」
セシリア「は、はい」
一夏「目玉焼きの争いは・・・、人類滅亡の恐れがある」
箒「ま、まずい」ガタッ
一夏「あかんねん・・・、これだけは・・・、あかんねん・・・」ブツブツ
箒「一夏! 帰って来い! 一夏!」ペシペシ
一夏「・・・はっ お、俺は一体・・・?」
箒「何も聞くな・・・。 何も無かったんだ・・・」ナデナデ
一夏「あ、ああ・・・」ブルブル
セシリア「」ポカーン
セシリア「な、何かつらい思い出でもあるのでしょうか・・・」
箒「昔、少しな・・・」
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112 : 2011/04/25(月) 00:03:23.62 -
箒「私は醤油派だったんだが・・・」
箒「姉がな、ちょっとアレな味覚で・・・マヨケチャ七味ドレッシングマスタードソースをかけてな」
セシリア「ま、マヨ・・・?」
箒「どこぞの欠番メンバーのように、大量にかけて・・・それを見た千冬さんが激怒してな」
セシリア「・・・ごくり」
箒「竜巻を人間が作れるなんて思ってもみなかった・・・」
箒「姉はあっという間に逃げたのだが・・・小学生だった一夏はその竜巻に巻き込まれて空に」
セシリア「そうでしたの・・・」
箒「素手のたった一撃で家は半壊。 一夏も千冬さんが拾って無事だったが、しばらくは口も利けない状態だった」
セシリア(・・・篠ノ之博士も大概アレですけど)
セシリア(織斑先生って・・・一体・・・)
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115 : 2011/04/25(月) 00:07:47.89 -
一夏・箒・セシリア「「「ごちそうさまでした」」」
一夏「セシリア、どうだった?」
セシリア「はい、とっても美味しかったです!」
一夏「そりゃよかった」ニコッ
箒「悪くなかった、特に卵焼きは美味しかった」
一夏「あれは俺が作ったんだよな。 気に入ってくれたか?」
箒「う、うむ、あれは私の好みだ。 ・・・す、好きだぞ」ポッ
一夏「おう、ありがとな」
箒「こ、今度、卵焼きの作り方を教えてくれ・・・。 お前のこ、好みを知っておきたいから」
一夏「わかった、また今度な」
箒「う、うむ、約束だぞ」コクコク
セシリア「むぅー」プクー
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118 : 2011/04/25(月) 00:12:44.33 -
一夏「後片付けまでが練習です」
セシリア「はーい」
セシリア(こんな風に一緒に家事をしてると・・・)
セシリア「ふふっ、なんだか夫婦みたいですわね」
一夏「ああ、そうだな」
セシリア「へっ」
一夏「奥さん、皿洗いはよろしくな」
セシリア「ひゃいっ(///」
セシリア(奥さんって言われた! 奥さんって言われた!)キャー
モヤンモヤーン(妄想スタート)
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120 : 2011/04/25(月) 00:16:15.42 -
セシリア『一夏さん、そろそろ起きてください。 朝食も出来ましたわよ』コンコン
セシリア『一夏さん、起きてますか?』ガチャ
一夏『セシリアか・・・おはよう』ムクリ
セシリア『おはようございm・・・、チェルシー!?』
チェルシー『おはようございます、お嬢様・・・いえ、奥様』ムクリ
セシリア『な、なぜチェルシーが一夏さんのベッドに!』
チェルシー『メイドですから』キリッ
セシリア『なっ・・』
チェルシー『旦那様がお命じになれば、ベッドにも椅子にもなります・・・』ポッ
チェルシー『でもその代わり、旦那様には・・・枕になっていただきます』ポポッ
一夏「いい子だ・・・、チェルシー」
チェルシー「旦那様・・・(///」
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122 : 2011/04/25(月) 00:19:14.60 -
> セシリア「ひゃっほー」
かわいすぎワロタけど再生できない
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123 : 2011/04/25(月) 00:19:28.64 -
セシリア「おのれチェルシー! 謀りましたわね!」クワッ
一夏「」ビクッ
セシリア「あんの雌狐めぇ・・・!」ギリギリ
一夏「せ、セシリア? どうしたんだ?」
セシリア「・・・はっ、な、なんでもありませんわ、ほほほほ!」
セシリア(な、なぜわたくしの妄想にチェルシーが・・・?)
セシリア「むぅ・・・」
セシリア(前に一夏さんと話したときも、満更でなさそうでしたし・・・)
セシリア(一夏さんも、年上好きみたいですし・・・)
セシリア(チェルシー・・・! 要注意かしら・・・!)
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125 : 2011/04/25(月) 00:20:31.77 -
> セシリア「むぅー」プクー
……ふぅ… -
126 : 2011/04/25(月) 00:21:57.28 -
セシリア「一夏さん、今日はありがとうございました」ペコリ
一夏「いや、俺も楽しかったよ」
セシリア「・・・また、教えてくださいますか?」
一夏「もちろん、いいぞ」
セシリア「ありがとうございます!」パァァー
一夏「じゃあお休み、セシリア。 また明日な」
セシリア「おやすみなさい、一夏さん♪」フリフリ
セシリア「・・・」フリフリ
セシリア「また明日、かぁ・・・」ウフフ
セシリア「ふんふんふ~ん♪」スキップスキップ
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129 : 2011/04/25(月) 00:26:17.50 -
—セシリア自室—
チェルシー『まさか本当に裸エプロンで行かれるとは』
セシリア「ちぇ、チェルシーが言ったんじゃありませんの!?」
チェルシー『それはそうですが』
セシリア「・・・チェルシー? あなた一夏さんに興味があったりは・・・しませんわよね?」
チェルシー『お嬢様の想い人ですから・・・、全く無い訳ではありません』
セシリア「お、想い人って」ポッ
チェルシー『どんな方なのか、見定めたいと思います』
チェルシー『お嬢様は大変賢明な方ですが・・・ちょっとアホですから』
セシリア「アホって」
チェルシー『ぶっちゃけると、ちょろいのです』
セシリア「ちょろ・・・」
チェルシー『大事な大事な妹をお任せできると確信するまでは、要チェックです』
セシリア「・・・ありがとう、チェルシー」ジーン
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133 : 2011/04/25(月) 00:30:45.51 -
チェルシー『まぁ個人的にも興味はありますが』
セシリア「わたくしの感動を返して!?」
チェルシー『冗談です』
セシリア「そ、そうなの」
チェルシー『少しだけ』
セシリア「全部じゃないんですのー!?」
チェルシー『・・・とまあ、お嬢様はこんなにちょろいのです』
セシリア「ぐぬぬ」
チェルシー『冗談は置いておいて』
セシリア「うぅ・・・」
チェルシー『第一印象としては、とても良い方と思いました』
チェルシー『ですので、頑張ってイギリスまで連れて帰ってきてくださいね』
セシリア「当然! わたくしと一緒にイギリスに帰ってもらいますわ!」
セシリア「この、セシリア・オルコットと一緒に」
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136 : 2011/04/25(月) 00:35:17.79 -
セシリア「わたくし、狙いは外しませんのよ」
セシリア「一夏さん」
セシリア「バーン♪」
おわり
チェルシー『でもちょろい性格はなんとかしましょうね』
セシリア「・・・はぁい」
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