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1 : 2013/06/28(金) 12:09:23.39 -
� 数日前、VIPに立っていたスレのタイトルをそのままSS化しました。
� つまらないものではありますが、とりあえず完結させます。
� 初投稿なので見づらい点などあれば、ご指摘下さい。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372388963
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372388963/
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2 : 2013/06/28(金) 12:11:24.21 -
結衣「ねぇ、答えてよヒッキー…」
八幡「……」
結衣「……そうだよね。あはは」
結衣「私、本当は最初からわかってたんだ…ヒッキーが本当に好きなのはゆきのんなんだって」
結衣「私のことは見てないんだって」
八幡「……ああ」
結衣「あっ、べっ、別にヒッキーを責めてる訳じゃないよ? でもヒッキーとゆきのんがホテル、入る…の見ちゃって…」
結衣「…」
結衣「…ごめん」ギュッ
結衣「私が…彼女じゃなくていい、一番じゃなくていい…なんて言っちゃったから…」
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3 : 2013/06/28(金) 12:13:36.61 -
ーーーこの事件の理由だが…時は少し遡る…ーーー
八幡「ゆ…雪ノ下!」
雪乃「…何かしら? 私は今、本を読んでいるのだけれど…」
八幡「来週の土曜! 一緒に…う、海でもいかねぇか!」
結衣「…!」ピタッ
雪乃「ふぅ…」
雪乃「…嫌よ」
八幡(や…やっぱダメか…)
読んでいた本を閉じ、冷たい目で睨む雪ノ下…
怖すぎだろ、危うく土下座してしまうとこだったぞ…
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4 : 2013/06/28(金) 12:15:35.56 -
雪乃「といいたいのだけど…」
雪乃「もし断ったらあなたは犯罪に手を染めるのが目に見えているし、幼い子の未来を間接的に潰してしまうことにもなりかねないわね…奉仕部の活動、として行ってあげてもいいわ。」
八幡(!!)
八幡「おい…いくら何でも犯罪なんてしねえし俺はロリコンじゃない…ていうかどっかに警察でも隠れてるんじゃないの…」
雪乃「あら、見当違いだったかしら? それに警察を警戒したから部室で誘ったのではなくて?」クス
八幡「あ、あぁ…」
今日の雪ノ下…何か調子狂うな…
まぁ、このやりとりで分かるだろうが、俺は雪ノ下雪乃に惚れてしまった。
一緒に海にいく時点で、全くの脈なし…とは考えにくいだろう…
…希望的観測…だろうか?
まぁいい、当日に少しでもポイントを稼ぐのみだ…
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5 : 2013/06/28(金) 12:19:20.63 -
結衣「…」
結衣(海…行くんだ…)雪乃「…それにしても、由比ヶ浜さん…遅いわね。」
八幡「ん…言われてみればそうだな…もう少ししたら、探しにいくか」
結衣(仕方ないよね…二人ともいい感じだし…)
結衣(ヒッキー最近…ゆきのんのこと好きっぽいし…)
結衣(ダメだよ、私…しっかりしなくちゃ…)結衣「…や、やっはろー!」ガラッ
八幡「由比ヶ浜…それ、マジでバカっぽいからやめとけ…」
結衣「あ、あはは…」
雪乃「由比ヶ浜さん。 何をしてたのかしら?」
結衣「…! い、いやぁ〜ちょっとね〜…」
八幡「…何かあったのか?」
結衣「いやぁ〜、何もないよ! うん、大丈夫!」
雪乃「そう…? それなら構わないのだけれど…」
何か態度がおかしいような…?
まさか、さっきの…聞かれてたとか……ないよな?
� 彼は前へ進む、代わりに彼女が立ち止まる
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6 : 2013/06/28(金) 12:20:22.97 -
土曜日
雪乃「…ずいぶん早いのね、比企谷君。」
八幡「…!」
雪乃「…何かおかしかったかしら?」
八幡「い、いや…その服…似合ってんぞ…」
雪乃「…え? その、あ、あり…がとう…///」
よし、これは八幡的にポイント高い!
…と思う。俺たちはバスに乗り、海へ向かった。
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7 : 2013/06/28(金) 12:23:04.48 -
海
八幡「やっとついたな…」
雪乃「バス、1日数本しか走ってないみたいね…」
八幡「帰りの時間には、気をつけないとかないと…」
雪乃「18時20分のバスで最後…のようね」
八幡「今が12時、飯食っても5時間は遊べるだろ?」
雪乃「そうね、じゃあ私はその…き、着替えてくるわね…」
八幡「お…おう…」
…もちろん水着、だよな?
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8 : 2013/06/28(金) 12:25:29.19 -
八幡「あー…あちー…女の着替えって、どうしてこう、長いのかねぇ…」
雪乃「ひ…比企谷…君…その、待たせてしまったかしら…」
八幡「…っ」
雪乃「どう…かしら…」
八幡「お、おう…に…似合ってる…な…」
雪乃「…///」
恐ろしいまでの白、純白…
健全な高校生男子の俺には、雪ノ下の水着は眩しすぎる…
…しかし…俺はぼっちで、一人の時間を大切にしていた…はずなのに、たかが女一人でここまで変わるのだろうか…
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9 : 2013/06/28(金) 12:27:02.06 -
夕方
八幡「さて、と。 そろそろ帰るか?」
雪乃「そうね、ちょうど良い時間じゃないかしら」
八幡「確かバスは18時20分で最後…え?」
雪乃「どうしたの比企谷く…っ…」
八幡「雪ノ下! あと5分もない!」
雪乃「急いで着替えましょう」
ーーーーー
「ほら、荷物貸せ!」
「あ…ありがとう…」
「おい、あれバスじゃねぇか?」
「わた…し…もう無理…」ーーーーー
-
10 : 2013/06/28(金) 12:28:20.55 -
八幡「間に合わ…なかった…か…」ハァハァ
雪乃「ゼェゼェ…ハァハァ…」
八幡「少し…休むか…椅子、座っていいぞ」
雪乃「えぇ…ありがとう…」ハァハァ
普通に考えて、間に合わないよなぁ…
雪ノ下は体力がないのだ。彼女の貴重な欠点である。
さて…どうしたものか…
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11 : 2013/06/28(金) 12:30:46.35 ID:WfuIJiZAO - 好きじゃないのに生でするのか
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12 : 2013/06/28(金) 12:48:45.59 -
八幡「大丈夫か?」
雪乃「…えぇ、大丈夫。落ち着いたわ」
雪乃「その…ごめんなさい…」
八幡「気にすんな、落ち着いたなら、良い」
八幡「じゃあ、これからのことだが…」
雪乃「歩くか…タクシーか…ね…」
八幡「ま、普通に考えて徒歩だな。タクシーだと1万は軽く超えそうだ」
雪乃「…でも、歩くと3時間くらいかかりそうね…」
八幡「ネカフェ、カラオケ…は夜には追い出されるしな…」
雪乃「…」
八幡「…ん? どうした?」
雪乃「…その…比企谷君さえよければ…だけど…」
八幡「珍しく勿体ぶるな、どうした?」
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13 : 2013/06/28(金) 12:50:45.17 -
雪乃「…その…」
八幡「…?」
雪乃「ラブホテル…っていう…手も…」
八幡「…………はい?」
雪乃「どこかで聞いたのよ。高校生でも入れる…って」
八幡「………」
雪乃「駄目…かしら…? あ、あまり歩きたくはないし…きっと持ち合わせでも…」
八幡「…」
雪乃「しゃ、シャワーも浴びたいし…」
八幡(何これどういう展開? ドッキリ?)
八幡(いや、あいつはそんなやつじゃない。平常心、男は度胸、だな…最後のは違うか? …違うな)
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14 : 2013/06/28(金) 12:53:36.06 -
八幡「…そそ…そうするか…俺の不注意が…原因だしな」
八幡(雪ノ下、すげぇ笑顔だな…どんだけ歩きたくねぇんだ…それとももしかして…)
雪乃「そ…それでも少し歩くわね…」
八幡「こっちで…いいか? わかん…ねぇけど…」
雪乃「え、えぇ…」
八幡(会話続かねー…)
かくして、俺と雪ノ下はホテルへと歩きはじめたのだった…
� 彼と彼女は、再び歩きはじめる
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15 : 2013/06/28(金) 12:55:52.54 -
>>11
一応、程々に理由がありますのでご容赦を…
はまちSSは格別、難しい気がします…雪乃「やっと…ついたわね…」
八幡(着いてしまった…)
結衣(あ…あれ? ゆきのんとヒッキー?)
結衣(どうしてラブホの前でボーッとしてんの?)
結衣(海の帰り…なのかな…)
八幡「は、入るか…」
雪乃「そ…そうね…」
結衣(う…嘘……やっぱり…)
結衣(ヒッキー…)
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16 : 2013/06/28(金) 12:57:29.44 -
室内
八幡(ま…マジか…なんかすげぇな…)
八幡(お、飯も食えるし飲み物もあるんだな…)
雪乃「比企谷君、先にシャワー浴びても良いかしら?」
八幡「お、おう。い…いいんじゃね?」
雪乃「じゃあ、お先に失礼するわ」
八幡(っておぉおおい…ま、マジックミラーか!? な…中見えてるじゃねぇか…)
八幡(平常心だ、俺。長年のぼっち生活で鍛えた鉄の心で…)
八幡(成り行きで入っただけだろう比企谷八幡…期待するなんてバカげてる…こ、殺…○されるのがオチだ…)
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17 : 2013/06/28(金) 12:59:52.82 -
雪乃「ふぅ…気持ちよかったわ…」
雪乃「…何を…してるのかしら?」
八幡(うお…髪が濡れてて…いつもと違う雰囲気漂ってて…なんか、え、エロい…」
雪乃「…そ、そういう感想は…口に出すようなものではないと思うのだけれど…///」カァァ
八幡(え、今の声に出てた!? 今のはポイント低いはず…何とか弁明を…)
八幡「す、すまん雪ノ下! そんなつもりじゃ…」
雪乃「…あなたも…入ってくると良いわ…」
八幡「ひゃ、ひゃい!」
八幡(ふぅ…今日は疲れたな…)
八幡(墓穴掘ったと思ったんだが…大丈夫だったのか…?)
八幡(慣れないことは…するもんじゃねえな…)
ーーーーー
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18 : 2013/06/28(金) 13:01:36.58 -
八幡「雪ノ下、俺もあがったぞ。何か食べるか?」
雪乃「そうね…じゃ、私はこれとこれを」
八幡「了解、と。」prrrr
『こちらフロントです。』
八幡「これとこれ、あれとそれを1つずつ」
『畏まりました少々お待ちくださいませ』
八幡「うん、意外とうまいんだな…」
雪乃「もっとヒドいものを想像していたわね…」
ーーーーー
八幡「飯も食ったし、風呂も入った」
八幡「よし、寝るか」
八幡「俺はソファーで寝るから、雪ノ下はベッド使えよ」
雪乃(…)
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19 : 2013/06/28(金) 13:03:10.23 -
雪乃「…その…」
雪乃「ひ…比企谷君さえよければ……一緒に寝れば…いいと思う…のだけれど…」
八幡「…え? …雪ノ下?」
雪乃「別に…構わないって言ってるのよ? あなたも疲れているのだし…」
雪乃「信用しては、いるから…」
八幡(…落ち着け俺、流石にまずい)
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20 : 2013/06/28(金) 13:04:45.87 -
八幡「…あのな、雪ノ下」
八幡「健全な高校生男子だぞ? 好きな女子と一緒のベッドなんて、何もしないなんて断言出来ると思うか?」
八幡(うわああああああ違う違う違う冷静になれよ、比企谷八幡んんんんん)
八幡(…あれ? 俺今とんでもないこと言ってしまったんじゃ…)
雪乃「わ、私もその…」カァァ
雪乃「あなたのこと…き、嫌いじゃないし…寧ろ、ゴニョゴニョ///」
雪乃「お互い…す、好きなのだから…尚更構わない…と思う…けど…」カァァ
八幡「…雪ノ下…っ」
雪乃「比企谷く…んっ」
俺は、雪ノ下にキスをした。
そこから先はあまり覚えていない。
無我夢中、というのはこういうことなのだろう…そう思った。
俺はこうして…雪ノ下と付き合うことになった。
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21 : 2013/06/28(金) 13:07:22.54 -
(朝か…そろそろ起きるか…)
雪乃「あら、早かったのね」
八幡「…おう」
八幡「朝食は、ここで食べるか? 腹は減ってないが…」
雪乃「そうね…外で食べましょうか」
prrrr
『おはようございます、お帰りでしょうか?』
『では、本日の料金は8,200円となります。入り口付近の機械でお支払いくださいませ』
た、高い…
正直、ここまで高いとは思ってなかったぞ…
これで今月も貧乏生活、だな…
雪乃「8,200円ね…」スッ
八幡「いや、俺が出す。というか出させてくれ」
俺にもメンツやプライドってもんが…ないけど…
雪乃「そう? …では、朝食は私が出すから」
軽く朝食を食べ、その後はすぐにバスに乗った。
雪ノ下はやはり疲れていたようで、家まで送ったときには既に眠そうだった。
� こうして、彼らは新しい扉を開いた
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22 : 2013/06/28(金) 13:10:41.48 -
翌日
雪乃「比企谷君、由比ヶ浜さんは…休みかしら」
八幡「そういや見てねぇな。あとで平塚先生に聞いてみるか」
雪乃「そうね…病気ならお見舞い、行くべきかしら」
八幡「だな。ま、寝坊とかその辺だろ」
雪乃「…そろそろ時間ね、また放課後に会いましょう」
八幡「おう」
亜衣「雪ノ下さん、ヒキなんとか君とあんなに仲良かったっけ?」
麻衣「何か弱み握られてんじゃない…?」
美衣「マジ引くわ〜…」
なんか変な憶測が飛び交ってますけど…?
ていうかあいつら誰だよ…絶対クラスメートじゃねえ…
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23 : 2013/06/28(金) 13:11:36.83 -
平塚「お前ら、席につけー」
平塚「由比ヶ浜は風邪で休みだ、他は全員いるな?」
マジで風邪かよ…バカは風邪引かないってのは嘘だったのか…
っと、雪ノ下に伝えなきゃな。雪乃「風邪…?」
八幡「あぁ、平塚先生が言ってた」
雪乃「では、今日の部活は中止にして、お見舞い…行きましょうか」
八幡「そうだな…」
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24 : 2013/06/28(金) 13:13:01.32 -
ピンポーン
結衣(誰だろ…今は一人になりたいんだけどな…)
結衣(嘘、ヒッキーとゆきのんじゃん…)
結衣(今はちょっと…会いたくないな…)
結衣(というか、今会いたくない人第1位じゃん…)
八幡「寝てるんじゃねえか?」
雪乃「そうかしら? 足音が聞こえた気がしたのだけれど…」
俺にも聞こえた気がするが…黙っておこう
雪乃「仕方ないわね…今日は帰りましょう」
八幡「そーか。家まで送るぞ」
雪乃「あ、あり…がとう…」
あ、今の八幡的にポイント高い! って、そろそろキモいぞ俺…
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25 : 2013/06/28(金) 13:15:07.21 -
八幡「じゃ、俺そろそろ帰るわ」
雪乃「えぇ…気をつけて」
八幡「んじゃ、また明日…な」
八幡(さて…由比ヶ浜の家に寄ってみるか)
八幡(ん、電気ついてるな。居るのは間違いない)
ピンポーン
結衣「はーい」ガチャ
八幡「よお」
結衣「え!? ヒッキー!? なんでここにいんの!? 」
八幡「さっき来たとき、足音が聞こえた」
八幡「そして今は電気がついている…つまり居留守だった」
結衣「そ、そんなんじゃない…けど…」
八幡「どうした? 何があった?」
結衣「ひ…ヒッキーには関係ないし!!」
八幡「そうやってムキになるってことは、俺に関係してるってことだな?」
結衣「…!」
八幡「部屋、あがってもいいか? 外にいると身体に障る…だろ?」
結衣「…うん…」
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26 : 2013/06/28(金) 13:17:58.36 -
ーーーーー
由比ヶ浜の部屋
八幡「なんで学校休んだんだ? 何があった?」
結衣「…」
結衣「…ねぇ、ヒッキー…」
結衣「……」
八幡「ん?」
結衣「ううん、何でも…ないよ」
八幡「…どうした」
結衣「…」
結衣「…ヒッキー、ごめん…!」ドンッ
八幡「…っ」
八幡(なんで俺は…由比ヶ浜に押し倒されているんだ…?)
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27 : 2013/06/28(金) 13:21:13.58 -
結衣(あぁ…やっちゃったなぁ…)
結衣(ここまできたら……)
八幡「…おい、由比ヶ浜。何考えてんだお前」
結衣「ヒッキー…ゆきのん…ごめんね…」
由比ヶ浜は俺の耳元でそう囁いた。
八幡「おい、ゆいがはm…っ!」
いくら男と女とはいえ、馬乗りになられると簡単ではない。
由比ヶ浜は頬を赤らめながらも、俺の口の中に舌を入れてくる。
時折、俺の下半身も触ってきた。
俺が抵抗するのをやめると、もう一度耳元で俺と雪ノ下に謝罪の言葉を紡ぎ、そしてー。
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28 : 2013/06/28(金) 13:24:13.30 -
八幡「お…おい、由比ヶ浜…お前、血が…」
結衣「…痛っ…」
結衣「…か、彼女じゃなくてもっ…いい、からっ」
結衣「一番じゃ、なくて…っ、いいから…っ」
結衣「ヒッキーが、好き…だからっ…」
俺は、雪ノ下を裏切ってしまったのだろうか…
何度も呼びかけた…だが…応じないからといって、ゴムもつけずに無抵抗で…されるがままに…
八幡(最低だ…俺って…)
行為が終わると…俺はすぐに帰宅した。
家を出るまで、由比ヶ浜は泣きながら謝っていた。
俺はすぐに風呂に入った。口を何度もすすぎ、全身を何度も洗った。
そうしないと、雪ノ下がいなくなる…そんな気がした。
� そうして彼女は、道を踏み外した
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29 : 2013/06/28(金) 13:26:10.88 -
翌日雪乃「由比ヶ浜さん、今日も休みなのね」
八幡「あぁ…」
雪乃「私に連絡なしで休むなんて…今までなかったのに」
八幡「…そうだな」
雪乃「…比企谷君、あなたも少し…元気がないみたいね」
八幡「…あぁ」
雪乃「…今日も部活は休みにするから、帰ってよく休みなさい」
雪乃「か、彼女として…心配なのよ…」カァァ
八幡「…悪い…心配かけて…」
八幡(こんなに優しいやつを…俺は……)
八幡(…)
『学校終わったらお前ん家いくから』ピッ
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30 : 2013/06/28(金) 13:27:45.57 -
由比ヶ浜の部屋
八幡「雪ノ下が心配してんだよ」
結衣「大丈夫だよヒッキー、風邪治れば学校いくよ?」
八幡「…風邪じゃねえだろうがっ…」
結衣「…」
八幡(くそ…どうすればいいんだよ…っ…)
結衣「じゃあさ、ヒッキー」
結衣「最後にもう一回だけ、しよ?」
結衣「そしたら絶対、明日から学校も…部活も行くから…」
八幡「…っ」
八幡「本当…なんだな。」
結衣「…うん」
八幡(これでいい…バレたとしても…元々、俺と雪ノ下は釣り合わない…)
八幡(またぼっちに戻るだけだ…)
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31 : 2013/06/28(金) 13:29:49.61 -
八幡(あ…)
簡単に前戯を終えてから、ゴムがないことに気付く…
つい昨日、生でヤったからだろうか。
生でいいか…
甘すぎる考えではあるが、そのまま挿入しようとした。
…脳裏に雪ノ下がチラつく。
八幡(俺、どんだけ雪ノ下が好きなんだよ…)
俺は…挿入れようとした体勢のまま、困惑していた。
だがこの光景は、幸いにも由比ヶ浜には違うものに見えたらしい。
-
32 : 2013/06/28(金) 13:31:02.06 -
結衣「あはは…ゆきのんとはゴムでするのに私とは生でしちゃうんだ…」
結衣「ねぇ、答えてよヒッキー…」
八幡「……」
結衣「……そうだよね。あはは」
結衣「私、本当は最初からわかってたんだ…ヒッキーが本当に好きなのはゆきのんなんだって」
結衣「私のことは見てないんだって」
八幡「……ああ」
結衣「あっ、べっ、別にヒッキーを責めてる訳じゃないよ? でもヒッキーとゆきのんがホテル、入る…の見ちゃって…それで…」
結衣「…」
結衣「…ごめん」ギュッ
結衣「私が…彼女じゃなくていい、一番じゃなくていい…なんて言っちゃったから…」
結衣「私……ヒッキーだけじゃない…ゆきのんまで傷つけちゃった…」
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33 : 2013/06/28(金) 13:32:54.58 -
八幡「…」
八幡「…もう、いいんじゃねえか…」
八幡「明日は…学校に行って、部活で三人で他愛もない話をして」
八幡「いつも通りに戻ればいいだろ」
結衣「ヒッキー…」
結衣「ごめん…ごめんね! 酷いことして…謝って済む問題じゃないけど…っ!」
本当、由比ヶ浜結衣という人間は……真っ直ぐだな…
少し…羨ましいかもしれない。
俺には一生、真似出来ないだろう…そう思った。
-
34 : 2013/06/28(金) 13:35:38.35 -
次の日から、由比ヶ浜は学校にくるようになった。
散々泣いたんだろう…眼は充血していた。
…バレてもしらねえぞこいつ…
俺と雪ノ下は、今でも付き合っている。
罵倒されることも少なくなったが…
亜衣「雪ノ下さん、ヒキタニ君に優しくなりすぎじゃない?」
麻衣「なんか弱み握られてたりして…」
美衣「マジ引くわ〜…」
と、一部の女子の反感? を買ってしまったようだ…
ていうか、ヒキタニ君なんてこのクラスにいないと何度言わせるんだ、お前ら…
こうして、一連の事件は解決したのだった…
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35 : 2013/06/28(金) 13:36:42.02 -
材木座「ハーッハッハッハッ、比企谷 八幡っ!!!」
材木座「こんな小説を書いてみたんだが、どうだ?」
材木座「イラストは…ぽんかん�様がいいよなあ、八幡よ!」
八幡「お前なぁ…死んでもあいつらに見せるなよ…死ぬぞ…」
� やはり材木座の青春ラブコメは間違っている
完
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