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1 : 2014/10/27(月) 20:59:44.58 -
P「こう毎日残業が続くと、流石に堪えるなあ……」コキコキ
杏奈「……プロデューサーさん、疲れてる……の?」
P「ん? ああ、すまんな。急にため息なんかついて」
杏奈「目……クマ、出来てる……」
P「はは、こんなの珍しくともなんともないって」
杏奈「……プロデューサーさんは、お休みしないの?」
P「そんな暇があったら、お前達の為に体動かしてた方がよっぽど有意義さ」
杏奈「……お仕事以外に、やりたいこととかは……」
P「そうだなあ。もしそんな時間が出来るんなら、久しぶりに丸一日杏奈とゲームでも没頭してたいかな」ハハッ
杏奈「……杏奈と、ゲーム……」
P「もしの話だから気にするなって。ほら、そろそろ外も暗くなるし、杏奈も早く家に帰りなさい」
杏奈「……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414411174
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414411174/
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2 : 2014/10/27(月) 21:01:35.08 -
チュンチュン
P「うーん……結局徹夜しちゃったか」
ガチャ
P「?」
杏奈「おはよう……ございます……」
P「おお、杏奈か。今日は珍しく早いな……」
杏奈「……」ボロッ
P「って、どうしたんだその格好!? そんなにボロボロになって……!」
杏奈「……これ」スッ
P「こ、これは……俺が発売日当日、5時間並んでも買えなかった幻のゲームソフト……!?」
杏奈「……思ってたより時間、掛かっちゃったけど」
P「ま、まさかお前……わざわざ、このゲームソフトを俺にプレゼントする為に……?」
杏奈「プロデューサーさん……」
P「杏奈……っ!」
杏奈「……徹夜でクリア、しておいたよ……!」
P「なんでだよ」
-
3 : 2014/10/27(月) 21:03:47.47 -
P「うーん……」カリカリ
杏奈「プロデューサー……何か考え、中?」
P「ああ、杏奈か。いや、今度の営業の件なんだけどさ」
杏奈「……杏奈が、ドラマ出演するかもしれないって話……?」
P「そうだ。そこで、杏奈の魅力を上手くPRする為の資料を作ってるんだが……今迄以上のモノをと思うと、中々上手くいかなくてな」
杏奈「……杏奈を、PR……」
P「何かないかなあ。それこそビビッ! ってくるような、画期的な営業方法……」カリカリ
杏奈「……」
-
4 : 2014/10/27(月) 21:05:31.37 -
杏奈「……プロデューサーさん」
P「おお、杏奈か。急にどうした……」
杏奈「……枕営業って言葉、知ってる?」
P「!?」
杏奈「……さっき、ネットで色々検索してる時に見つけちゃったんだ……」
杏奈「……相手の偉いおじさん達と『交渉』して、無理やり契約を取り付ける営業の仕方……」
P「あ、杏奈……? お前、一体何を言って……」
杏奈「今度の仕事……もし取れなかったら、事務所の経営にも大きく関わってきちゃうんだよね……」
P「ま、まさか……!」ガタッ
杏奈「プロデューサーさん……」
P「やめろっ、杏奈ぁぁっ!!」
杏奈「……頑張って……!」
P「ふざけんな」
-
6 : 2014/10/27(月) 21:08:43.83 -
杏奈「プロデューサーさーん……」
シーン
杏奈「……誰も居ない、の?」
杏奈「……」キョロキョロ
杏奈「あ……小鳥さんの机に手紙が……」
杏奈「皆へのファンレター、かな……」
杏奈「……」ピラッ
杏奈「……!」
-
7 : 2014/10/27(月) 21:11:52.54 -
P「ええ!? 杏奈が居なくなった!?」
小鳥「まだ家にも帰ってないらしいんです……!」
P「くそっ! まさかファンレターに混じって、杏奈への悪質な批評が書かれていただなんて……!」
小鳥「すみません……これも私が、忙しいのを理由に手紙の仕分けを先延ばしにしていたから……!」
P「謝らないで下さい小鳥さん! まずは、杏奈の居場所を突き止めるのが先です!」
P「あいつは……あいつはっ! あんな紙切れ一枚で潰されていいアイドルなんかじゃないんだ!」
小鳥「プロデューサーさん……!」
P「待ってろよ、杏奈……!」
P「例え何時間……何日掛かろうと、必ず俺が見つけ出してやるからなっ!!」
奈緒「仮眠室におったでー」
杏奈「……プロデューサーさん、おはよう……」ファーア
P「少しぐらいは気にしろよ」
-
9 : 2014/10/27(月) 21:14:50.88 -
杏奈「プロデューサーさん……」
P「おお、どうした杏奈?」
杏奈「……今度、学校で文化祭があるんだけど……」
P「へえ……中学でもう文化祭があるのか。杏奈の学校は凄いな」
杏奈「……そこでね。出し物で、杏奈に一曲だけ歌って欲しいって皆が……」
P「歌うって、アイドルの曲をか?」
杏奈「うん……」
P「うーん……俺は別に構わんが、一応社長の許可が降りんことにはなあ」
杏奈「……やっぱり、ダメ?」
P「いや、待てよ。いい宣伝の機会にもなるし、そう難しい話でもないな……」ブツブツ
杏奈「……」
P「わかった、社長には俺から伝えておくよ。好きなように文化祭、楽しんできなさい」
杏奈「……ありがとう。あと、もう一つだけ……」
P「ん、まだ何かあるのか?」
杏奈「プロデューサーさんに……杏奈が歌ってるとこ、見守ってて欲しいの」
P「ぶ……文化祭を見に来いってことか?仕事との兼ね合いもあるし、流石にそれは……」
杏奈「……お願い……」
P「……」
-
10 : 2014/10/27(月) 21:19:20.57 -
P「はぁ、はぁっ……! まさか、お得意さんとの商談がこんなに長引くとは……!」タタタッ
P「時間は……くっ! ギリギリか!」チラッ
P「杏奈……!」
杏奈『……やっぱり、杏奈はプロデューサーさんが居ないとスイッチ入らないから……』
P「杏奈……っ!」ダダダッ
杏奈『やっぱり……アイドル『望月杏奈』は、プロデューサーさんが居てこそだから……』
P「待ってろよ、杏奈……もうすぐっ、もうすぐだからな!」タタタッ
バタンッ
P「着いた! 杏奈は……!?」
杏奈「イエーイッ! みんなーっ、盛り上がってるぅー!?」
\ワァァァァッ/
P「絶好調じゃねえか」
-
11 : 2014/10/27(月) 21:22:26.50 -
P「うーん……」ゴホゴホ
杏奈「……プロデューサーさん、カゼ?」
P「かもなあ。一応、体調管理には気をつけていたつもりなんだが……」
杏奈「……無理はしちゃ、ダメ」
P「大丈夫だって。これから片付けなきゃいけない仕事は山程あるんだ、お前達の為にまだまだ頑張らないとな」
杏奈「……」
-
12 : 2014/10/27(月) 21:25:05.65 -
P「……」ゴホゴホ
P「うーん……流石に風邪気味の身体に徹夜は堪えたか……」
P「まさか、この俺が熱で寝込むことになるとは……杏奈の言う通り、少し無理をし過ぎたかもしれんな」
コンコン
P「? はーい」
杏奈「……プロデューサーさん、入るよ……」ガチャッ
P「あ、杏奈!? お前、どうしてここに……」
杏奈「……プロデューサーさん、熱で大変そうだったから……」
P「ひょっとして……看病しに来てくれたのか?」
杏奈「……」コクッ
P「そ、そうか……あの引っ込み思案だった子が、こんなにも他人想いの女の子に成長してくれるとはなあ」グスッ
杏奈「……プロデューサーさんは、特別」
P「へ?」
杏奈「……プロデューサーさんには、いつも元気でいて欲しいから……」
P「杏奈……!」ブワッ
杏奈「……だから、美奈子さん呼んできた……!」
美奈子「プロデューサーさん! とりあえず、この鍋一杯のお粥でカロリーの補給を!」ドスンッ
P「嫌がらせか」
-
13 : 2014/10/27(月) 21:27:31.91 -
P「いやー、今日の仕事は疲れたなあ」
杏奈「……」
P「腹も減ったことだろうし、軽く飯でも食べて……」
杏奈「……」ジー
P「……?」ピタッ
杏奈「……」ジー
P「さっきから、杏奈は一体何を見てるんだ?」
杏奈「……新作の、ゲーム……」ジー
P「へえ。杏奈は、こういうジャンルのゲームも好きなんだな」
杏奈「……」ジー
P「……欲しいのなら、買ってやろうか?」
杏奈「……ううん、大丈夫……」
P「今更遠慮なんてしなくてもいいんだぞ? 今日のお前頑張ってたんだし、飯だって良いモノ食わせて……」
杏奈「遠慮なんてしてない……だって……」
P「?」
杏奈「杏奈……プロデューサーさんからはもっと、大事なモノいっぱい貰ってきたから……」
P「……」
杏奈「……それこそ今更、プロデューサーさんの少ないお給料でゲーム買ってもらわなくても、平気」
P「一言多いんだよ」
杏奈「ふふ……」
-
14 : 2014/10/27(月) 21:30:34.41 -
ガチャ
杏奈「……プロデューサーさん、おはよう……」
P「ああ、杏奈。おはよう」カタカタ
杏奈「……?」カサッ
P「……」カタカタ
杏奈「プロデューサーさん、これ……」
P「そのゲーム、欲しかったんだろ?」カタカタ
杏奈「……けど杏奈、昨日は大丈夫だって……」
P「バカ、子供が一丁前に気を使うんじゃない。それに……」
杏奈「……」
P「大事なモノ、両手じゃ数え切れないくらい貰ってきたのは俺も同じだからさ」
杏奈「……!」
P「安っぽくてスマンが、これぐらいの礼はさせてくれよ」
杏奈「……プロデューサーさん……」
杏奈「……杏奈が欲しかったの、これのリメイク版なんだけど……」
P「そういうところで気を使えよ」
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16 : 2014/10/27(月) 21:33:13.82 -
恵美「プロデューサーってさ、好きな人とか居るの?」
P「なんだ、藪から棒に?」
恵美「いやー……プロデューサーって、結構皆からアタック受けること多いじゃん?」
P「美希と翼が大半だけどな」
恵美「クラッ、ときたりしないの?」
P「しないな」
恵美「少しぐらいなら手出してもいいかなー、とか思ったりは……」
P「社会的に殺されるだろ」
恵美「……やっぱり、プロデューサーって好きな人居るでしょ」
P「そんなに気になることか、それ?」
恵美「だってそうでもないと、事務所の皆と何の音沙汰もないのはおかしいもん」
P「な、何怒ってるんだ?」
恵美「別に! 何でもないよっ!」プイッ
杏奈「……」
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17 : 2014/10/27(月) 21:36:15.90 -
杏奈「……プロデューサー、さん……」
P「ああ、杏奈か。……って、そんな神妙な顔してどうかしたか?」
杏奈「……杏奈ね。プロデューサーさんに、大事な話があるの……」
P「大事な話……?」
杏奈「その……」
P「はは、なんだよ。そんなにかしこまって」
杏奈「……っ」
P「ああ、分かった。また一緒にモンハンやって欲しいとか、そういう……」
杏奈「……あ、あの……! プロデューサーさん……!」
P「……? お、おう」
杏奈「……やっぱり、ホモなの……?」
P「やっぱりってなんだ」
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18 : 2014/10/27(月) 21:38:48.20 -
杏奈「……」ポチポチ
杏奈「ダメ……今、去年から好評配信中の、ミリオンライブのイベント走ってるんだけど……」
杏奈「どうしてもアイテムが足りない……」
杏奈「……あと、ほんの少しポイント稼げれば1200位以内に入れるのに……」
杏奈「……」
杏奈「」チラッ
『今だけ! 数量限定、お得価格で課金アイテム配信中!』
杏奈「……」
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19 : 2014/10/27(月) 21:41:08.31 -
P「ダメだ」
杏奈「え……?」
P「杏奈はまだ中学生だろ? そう簡単に課金なんて言葉を口にするんじゃない」
杏奈「で、でも……! せっかく、ここまで頑張ってきたのに……!」
P「それだ」
杏奈「?」
P「今迄費やしてきた時間と労力……それを全部、お金で解決しようだなんて絶対に間違ってる」
杏奈「……!」
P「少なくとも学生の間から、俺はそういう遊びをお前達に学んで欲しくないんだ」
杏奈「プロデューサーさん……」
P「報酬が得られずに悔しいお前の気持ちも分かるが、立場上どうしてもそれを勧めるわけには……」
杏奈「うん……大丈夫。杏奈、もう少しで大事なモノまで失う所だったよ……」
P「杏奈……」
杏奈「……この間経費でラブ◯イブの課金してた、小鳥さんみたいな大人になるなってことだよね……!」
P「ちょっとその話詳しく聞かせてくれないか」
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20 : 2014/10/27(月) 21:45:16.33 -
可奈「最近寒いねー、志保ちゃん」
志保「……そうね」パラパラ
可奈「衣替えの季節だねー」
志保「……そうね」パラパラ
可奈「私、実は今日薄着で来ちゃって……」
志保「……」
可奈「さっきまで身体冷え冷えでさ、事務所に辿り着くまでは本当にジゴクだったよ」アハハ
志保「……」スッ
可奈「?」
志保「……」ポスッ
可奈「へ? し、志保ちゃん、身体近い……」
志保「……寒いのは、私も苦手なの」
可奈「志保ちゃん……!」パアッ
百合子「ちょっと! 昴さん、近いですよ!」ギュムッ
昴「いいだろ別に。寒いんだから」ギュムッ
百合子「良くないっ! これじゃあ、せっかく今日買ってきた小説が読めないじゃないですか!」
昴「最初にくっ付いてきたのは百合子だろ?」
百合子「あ、あれはその……! 手頃な人間カイロが手元に欲しかっただけです!」
昴「百合子も言うようになってきたよなあ」ムニュ
百合子「ひゃ……っ!? こ、今度はどこ触ってるんですか!」
昴「お胸」
百合子「ちょっとお上品に言っても駄目です!」
昴「おっぱい」
百合子「普通に言ってもダメッ!」
杏奈「……」
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21 : 2014/10/27(月) 21:49:29.17 -
杏奈「……最近」
P「?」
杏奈「……事務所の皆、仲良いよね」
P「……急に、どうかしたか?」
杏奈「……ううん、なんでもない……」
P「そっか……」カタカタッ
杏奈「……」
P「……」カタカタッ
杏奈「……」スススッ
P「?」
杏奈「……」ピトッ
P「……」
杏奈「……」
P「……」カタカタッ
杏奈「……プロデューサーさんは、杏奈のことキライ?」
P「……なんだよ、また唐突に?」カタカタ
杏奈「だって……」
杏奈「……普通はここでクールにデレたり、杏奈の胸揉んだりするものなのに……」
P「何言ってんだお前」
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22 : 2014/10/27(月) 21:51:23.47 -
未来「プロデューサーさーん!」タタタッ
P「未来か。そんなに慌てて、どうかしたか?」
未来「この間のライブ映像、見てくれましたかっ!?」
P「ああ……ついさっき見てきたよ。頑張ったな、未来」ナデナデ
未来「え、えへへ……」デレデレ
翼「あっ、未来ばっかりずるーい! プロデューサーさん、私もー!」ダキッ
P「分かった分かった。お前も今日のレッスン、真面目にこなしたら頭撫でてやるから」
翼「本当!?」パアッ
静香「……」
P「ああ。それとな……」チラッ
静香「……?」
P「静香も、本番は最高の出来だったぞ」ナデナデ
静香「……へ!? あ、えと……」
P「」ナデナデ
静香「と……当然、です……」カァァッ
翼「あー!? プロデューサーさん、二人ばっかりエコひいきしてズルいー!」
P「こうでもしないとお前、練習本気出さないだろ」
翼「むうぅぅ……っ! こうなったら、レッスンの先生が驚いて腰抜かしちゃうぐらい、凄い奴見せちゃいますから!」
P「おう。期待してるぞ」
杏奈「……」
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23 : 2014/10/27(月) 21:53:37.92 -
杏奈「……プロデューサー、さん……」
P「ん?」
杏奈「……この間のライブ映像、見た……?」
P「おう、見たぞ」
杏奈「……」
P「……」
杏奈「……それだけ?」
P「ああ」
杏奈「……感想、とかは……」
P「そうだなあ。皆、凄く可愛らしかったというか……」
杏奈「……っ」
P「杏奈こそ、他に用事はないのか?」
杏奈「……ない、けど……」
P「そうか」
杏奈「……っ、ゴメン、杏奈もう帰るね……」
P「……杏奈」
杏奈「何、プロデューサーさん……」
P「本当に、良く頑張ったな」ナデナデ
杏奈「……!」
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24 : 2014/10/27(月) 21:55:27.64 -
杏奈「……」
P「……杏奈?」
杏奈「……遅い……」
P「?」
杏奈「……褒べるの、おぞい……っ!」ポロポロ
P「はは。……意地悪して、悪かったな」ナデナデ
杏奈「……っ!」ギュウゥゥゥッ
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26 : 2014/10/27(月) 21:59:38.00 -
杏奈「……」ポー
P「どうした杏奈。そんなところでポケっと突っ立って」
杏奈「……プロデューサーさん……」
P「何か考え事か?」
杏奈「考え事……というより、ただの妄想かも……」
P「……妄想?」
杏奈「……プロデューサーさんが、いつも杏奈に優しいのはね。自分がただ、中学生好きのロリコンなだけであって……ていう、妄想」
P「なんだその悪意のある設定」
杏奈「……もしそうなら数年後、成長した杏奈のことは見限って、若いアイドルに手を出しに行くのかなとか考えてた……」
P「お前の妄想の中の俺、最低じゃねえか」
杏奈「……男の人は皆、こういうものだってお母さんに聞いたよ?」
P「まあ、確かに若い子に目移りしやすい男は多いだろうが……」
杏奈「……プロデューサーさんは?」
P「少なくとも俺は、杏奈を途中で見捨てたりはしないさ」
杏奈「……なんか、嘘っぽい……」
P「手厳しいな」
杏奈「……もっと具体性かつ、胸にビビッと来るような言葉じゃないと杏奈は倒せない……」
P「プロデューサーが自分の担当アイドル倒してどうすんだ」
杏奈「……杏奈と勝負するの、怖いの……?」
P「分かったよ。胸にビビッと来る言葉、ねえ……」
杏奈「……」
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27 : 2014/10/27(月) 22:01:57.81 -
P「ずっと一緒に居たい、とか?」
杏奈「……イマイチ」
P「杏奈を一生かけてプロデュースしたい、とかは?」
杏奈「……重い」
P「今まで仕事頑張ってたのは、実は全部杏奈の為でしたとか」
杏奈「……微妙」
P「プロデュースし始めた時から好きでした」
杏奈「……変」
P「他のアイドルの告白も杏奈の為に断ってました」
杏奈「……勿体無さ過ぎ」
P「杏奈がトップアイドルになれたら、プロポーズしようと思ってました」
杏奈「……まだ14歳だったらどうするの」
P「結婚しよう」
杏奈「……プロデューサーさん……」
P「なんだ?」
杏奈「……そのロリコン、杏奈が大人になる頃には治しててね……」チュッ
P「おう」
おしまい
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