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1 : 2015/04/03(金) 15:28:20.14 -
就職活動とは学生が学業途中や人生でドロップアウトしない限り必ず通る道である。そして、この作品の主人公である上条当麻(18)とその仲間たちも例外ではない。
上条「不幸だあああぁぁ」
小萌「また、落ちたのですね上条ちゃん……」
上条「先生! 私の何がいけないんでせうか?」
小萌「その前に上条ちゃんはどこの業界を志望しているんですかぁ?」
上条当麻が通う高校は進学する者がほとんどなのだが、上条の成績ではどうあがいても進学するという
幻想はぶち殺されてしまう。小萌「まったく、上条ちゃんが自分で企業を見つけるとか言うんで様子を見ていましたがそろそろ先生に相談してくれないと2ch住民みたいになりますよぉ~」
上条「それだけは嫌です…」
上条「わかりましたよ先生。もう変な意地は張りません!」
小萌「わかればよろしいのです~」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428042500
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428042500/
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2 : 2015/04/03(金) 15:29:42.03 -
小萌「で、上条ちゃんの志望業界はどこですか?」
上条「……V……界……です」
小萌「? よく聞き取れなかったのです。ぶい業界?」
上条「……A……業界です」
小萌「もう! 上条ちゃん! ハキハキ喋るのですよ!」
小萌「そんなんだと、面接も受かりませんよ!」
上条当麻は大きく深呼吸をして小萌の目を見つめ、決心した顔で言い放つ。上条「AV業界です!」
小萌「」(゜△゜)
小萌「……エ○ベックスですか?」
上条「アダルト業界です」
小萌「…………」はぁ
上条「なんでため息なんて吐くんでせうか!?」
小萌「上条ちゃんに呆れたからです」
上条「?」
小萌「じゃあ、良し悪し抜きで、なんでアダルト業界なんですか?」
上条「えっ、だって男のロマンじゃないですか?」
上条「上条さん、まったくモテないし、これだったら女の子と関われるかなt」
小萌「その幻想をぶち殺してやります!」バキッ!!!!!
上条「痛いっ!」
その小さな身体のどこに男子高校生を吹き飛ばす力があるのか? 上条当麻の右手を持ってしても一生解決しそうにない。
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3 : 2015/04/03(金) 15:32:17.99 -
上条「暴力反対っ!」
小萌「いつも男女平等に殴っている上条ちゃんに言われたくないのですぅ!」
小萌「それより……」
小萌「上条ちゃんは、そんな見せ掛けだけの異性との関わりで満足なんですかぁ?」
上条「そ、それは……俺だって」グッ
上条「俺だって! 健全な男女のお付き合いがしたいですよ!」
上条「でも、俺の右手が運命の赤い糸をぶった切るんです……」
小萌「そのしみったれた心をぶっ[ピーーー]んですよ!」バキッ!
上条「アウチッ!」
小萌「昔の教師が暴力を振るいたくなった気持ちがわかりますぅ」
小萌「話は戻りますが上条ちゃん?」
上条「……はい(あとでPTAに相談しよう)」
小萌「今日落ちたところもアダルト業界ですか?」
上条「はい、肉体については申し分ないそうですが特技が不幸という時点で帰れと」
小萌「……」はぁ
上条「?」
小萌「上条ちゃん。業界うんぬんの前に就職という意思はありますか?
上条「あんまり実感はわかないです……はい」
小萌「でしょうねぇ~上条ちゃんの学年で進学しないのはあなただけですぅ」
小萌「それ以前に卒業できるかもわからないんですよぉ」
上条「重々承知しております」
小萌「それなら、今日からは私の指示に従って行動するのですぅ」
上条「と、言いますと?」
小萌「まず、業界研究、自己分析、マナー、学力試験(適正試験)対策は最低限やるのですぅ」
上条「」
小萌「返事っ!」
上条「はいっ!」
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4 : 2015/04/03(金) 15:35:22.07 - こうして上条当麻は業界を初めから絞り直すことになり、小萌先生の熱血就活指導が始まった。
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5 : 2015/04/03(金) 15:36:32.06 -
一方、一方通行は。
某小学校
面接官「志望理由をお願いします」
一方「はン? うンなのロr……子供が好きだからに決まっているじゃねェか」
面接官「なぜ子供好きなんですか?」
一方「おまえはバカなンですかァ? 世界中の男は子供が好きなンだよ! 加藤○なんか見てみろ、
スーパーロリコンじゃねェか!」面接官「(だめだこいつ……教職免許もってないしロリコンだし)」
面接官「では、本日は以上です。結果は後日郵送にてお送りいたしますので」
一方「あァ、吉報待ってるぜェ」
その後、黄泉川が住むマンションの一室が消し飛んだのは言うまでもない。
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6 : 2015/04/03(金) 15:38:37.11 ID:1ilvZhsUo - 上条さんは進級できるのかな…
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7 : 2015/04/03(金) 15:39:23.65 -
まず申し訳ないです! 私のSS処女作なので文体や改行の規制に焦ってしまいました。すいません。 -
8 : 2015/04/03(金) 15:41:41.93 - こうして上条当麻は業界を初めから絞り直すことになり、小萌先生の熱血就活指導が始まった。
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9 : 2015/04/03(金) 15:42:38.24 -
一方、一方通行は。
某小学校
面接官「志望理由をお願いします」
一方「はン? うンなのロr……子供が好きだからに決まっているじゃねェか」
面接官「なぜ子供好きなんですか?」
一方「おまえはバカなンですかァ? 世界中の男は子供が好きなンだよ! 加藤○なんか見てみろ、
スーパーロリコンじゃねェか!」面接官「(だめだこいつ……教職免許もってないしロリコンだし)」
面接官「では、本日は以上です。結果は後日郵送にてお送りいたしますので」
一方「あァ、吉報待ってるぜェ」
その後、黄泉川が住むマンションの一室が消し飛んだのは言うまでもない。
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10 : 2015/04/03(金) 15:44:16.55 - そして、上条に戻る。
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11 : 2015/04/03(金) 15:45:05.30 -
就職活動指導の帰り
上条「なんとか小萌先生の指導のおかげで業界が絞れてきた」
御坂「あ、あんた!」
上条「自己PRも添削の嵐だったが形には成りつつある」
御坂「ちょっと!」
上条「あとは……学力試験なんだよな」トボトボ
御坂「無視すんなやあゴラァァァ!!」タックル
上条「不幸だー!!!」ドスン
上条「な、なんだよ御坂。俺は今忙しいんだよ!」
御坂「全く忙しそうにみえないんだけど」
上条「そりゃ、高校に入りたての一年坊には就職活動に励んでいる上条さんの気持ちなんてわからないよな?」
御坂「あ、あんた就職するの!?」
上条「上条さんのお粗末なオツムじゃ仕方ないことですのよ」タメイキ
御坂「今時、高卒で雇ってくれるとこなんて学園都市にはないわよ?」
上条「だよなあ。だから俺、地元に帰ろうと思っているんだ」
御坂「なっ!?」
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12 : 2015/04/03(金) 15:46:18.18 -
上条「都市開発がまだ進んでいない地元なら職があるだろうからな」
御坂「(それじゃ、もう……めったに会えないじゃない)」
御坂「だめよ……」
上条「?」
御坂「ダメダメ!!」
上条「どうした朱美ちゃん!?」
御坂「朱美ちゃん言うなァァァ!!」ビリビリ
上条「うわっと」キュイン
上条「まったく、いきなり攻撃してくるなんて」
御坂「で、あんた!」
上条「さっきの電撃はスルーということですね……はい」
御坂「どういったところに志望してんのよ」
上条「うーん。体力あるから土木作業か運送会社……」
上条「(アダルト業界については伏せておこう)」
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13 : 2015/04/03(金) 15:48:10.87 -
御坂「あんたはそれでいいの?」
上条「どういうことでせうか?」
御坂「あんたは230万分の一の天災なのよ」
御坂「それを活かさないでどうすんのよ!」
上条「だけど、この右手は不幸を呼んでしまう。それだったら田舎で慎ましく暮らしたほうが幸せじゃないのか?」
御坂「ほんとバカね、あんた。黒子が類人猿って言うだけあるわ」ハア
御坂「あんたは勘違いしてるかもしれないけどね!」
御坂「あんたに助けられて不幸だと思った奴なんて一人もいないのよ!」
上条「……」
御坂「あんたは自分が不幸になる代わりに周りを幸福にしてんのよ!」
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14 : 2015/04/03(金) 15:51:16.73 -
御坂「その一人がわたし……」
御坂「死のうとした私を止めてくれたとき」
御坂「嬉しかったなあ」
上条「……」
御坂「妹たちを連れて帰ってくるって約束してくれたとき」
御坂「かっこよかった」
上条「……」
御坂「そして、ボロボロになってまで約束を果たしてくれたとき」
御坂「私は上条当麻という人間に恋をした」ポロポロ
御坂「あんたが自分のことを不幸だなんていうなら……」ダキッ
御坂「私がその不幸を埋めてあげる」
上条「御坂……」
上条「ありがとう」
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15 : 2015/04/03(金) 15:56:25.16 - >>>6それは小萌先生の力でなんとか……
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16 : 2015/04/03(金) 15:58:55.57 -
あれから三年……母「あの、娘は治るんでしょうか?」
?「任せてください」キュイン
娘「……お、お母さん」
母「アリス!!」
娘「お母さん!!」
?「もう娘さんは大丈夫でしょう」
?「さて、俺はもう行きますね」
母「あの、お金は」
?「いりません。でも、その代わり娘さんを遊びに連れて行ってやってください」
?「娘さんの寝たきりは今日で終わりなんで」
母「ありがとうございます。ありがとうございます」
?「んじゃ、次いくか!」
?「まったく、無償で行うから家計はいつも火の車よ」
?「うん。でも不幸じゃないんだ」
?「美琴はこんな俺といて不幸か?」
美琴「何言ってんのよ。幸せに決まっているじゃない! バカ当麻」
当麻「そうか。俺も美琴が隣りにいてくれて幸せだ」
美琴「あんたが昔、約束を守ってくれたように」
美琴「私はあんたを一生不幸にさせないから覚悟しなさい!」
~fin~
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