-
1 : 2011/09/29(木) 21:03:35.49 -
幼「そうよ」
男「何買うのさ」
幼「ショーツ」
男「…俺も行かなきゃだめですか」
幼「貴方に選んで欲しいのだけど」
男「下着コーナーはちょっと…」
幼「じゃあ良いわ。今度穿かないで登校するから」
男「……俺は構わないけど、人に見られたらどうするんだ」
幼「貴方のせいとでも言えば良いかしら」
男「さて、財布どこ行ったかな」
ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1317297815/
-
7 : 2011/09/29(木) 21:11:18.55 -
幼「貴方は何か勘違いしているようだけど」
男「はい」
幼「選ぶのは貴方、買うのは私。ユーノゥ?」
男「しかし買い物デートとは、男としてだな…」
幼「金欠でしょう?下着は結構高いのよ」
男「何で知ってるの?」
幼「本棚、漫画あんなに手前に並べてあったかしら」
男「……」
幼「そういう本も結構高いのよね」
男「何で知ってるんだ…」
-
12 : 2011/09/29(木) 21:16:21.01 -
幼「良かったじゃない、今から合法的に下着が見放題よ」
男「分かってないな、幼ちゃん」
幼「分かってるわよ」
男「売ってるもの単体で見ても何も…」
幼「知ってるわよ」ピラ
男「……」
幼「良かったじゃない、今なら合法的に下着が見放題よ」
男「早く買いに行こうよ」
幼「待ちきれないのね」
男「耐えきれないんだ!」
-
15 : 2011/09/29(木) 21:21:34.41 -
男「着替えてから行く」
幼「別にそのままでも良いのよ」
男「一応余所行きに着替えるから」
幼「誰も貴方の事なんて眼中にないわ」
男「酷いな!」
幼「言い間違えたわ」
男「訂正してくれ」
幼「私以外、貴方の事なんて眼中にないわ」
男「すっげえ…」
幼「嬉しい?」
-
19 : 2011/09/29(木) 21:29:25.65 -
男「幼ちゃんは着替えないのかよ」
幼「私はこれで余所行き」
男「俺が断ったら出かけないつもりだったのに?」
幼「断る事があるの?」
男「あるもんか」
幼「知ってた」ギュー
男「ちょ…シワになるよ」
幼「…イカ」スンスン
男「パンツまで着換えろと」
幼「私は気にならないけれど」
男「俺は気になったの!」
-
22 : 2011/09/29(木) 21:37:26.98 -
幼「良いじゃない貴方らしくて」
男「そう言う言い方やめて…誰のせいだと」
幼「その調子じゃ下着売り場は大変ね」
男「分かってないな、幼ちゃん」
幼「分かってるわよ」
男「だから売ってるものだけ見ても…」
幼「試着室」
男「ああああああああああ」
幼「選ぶのは貴方」
男「ああああああああああ」
幼「……本当に穿ける訳ないでしょ、変態」
男「返す言葉もございません」
-
24 : 2011/09/29(木) 21:48:34.24 -
幼「仮に穿けたとして、見慣れているでしょう」
男「だって穿くってことは…」
幼「脱ぐわね」
男「そういうことだ!」
幼「ド変態」
男「遂にドレッドノートに並んだか」
幼「昇進おめでとう」
男「嬉しくない」
幼「昇進祝い、何が良いかしら」
男「変態的なものはいらないからね」
幼「…スコッティ」
男「変態じゃねーか!!」
幼「ティシューは鼻をかんだりするものよ、変態」
男「本当に返す言葉もございません」
-
26 : 2011/09/29(木) 21:56:53.14 -
幼「実用的なものが良いでしょ」
男「確かに実用的ではあるけどさ…」
幼「もっと実用的なものが良い?」
男「例えば」
幼「クレラップとか」
男「どこで得るんだその知識」
幼「知り合いの本棚」
男「誰の」
幼「貴方以外の男の人は知らないわ」
男「だからその言い方やめろ!」
幼「知ってたくせに聞くからよ」
-
31 : 2011/09/29(木) 22:03:51.69 -
男「早く行こう、こうしてたら日が暮れる」
幼「私は一向に構わないけれど」
男「ノーパンは困るから!」
幼「ショーツだからノーショーよ」
男「別に何でも良いよ」
幼「じゃあイェスショーするけど」
男「やめて」
幼「じゃあ玄関に行くから」
男「窓から来たのにか」
幼「余所行きの靴はこっち」
男「何で」
幼「大事な余所行きだからよ」
-
37 : 2011/09/29(木) 22:14:05.99 -
男「お待たせ」
幼「垢ぬけたわね」
男「もちろん、大事な余所行きだからね」
幼「しわを着けるのがもったいないわ」
男「別にそんな上等なものじゃないよ」
幼「じゃあ行きましょう」ギュウウ
男「手を握って下さい」
幼「良いんでしょ、しわになっても」
男「歩き辛いからさ」
幼「じゃあ腕にしましょうか」
-
43 : 2011/09/29(木) 22:24:27.89 -
男「バスで行く?それとも電車?」
幼「仲良く歩きながらなんてどうかしら」
男「日が暮れるよ」
幼「私は一向に構わないのだけれど」
男「バスで行こう」
幼「何故?電車のほうが早いけど」
男「この時間混んでるから、電車」
幼「座れれば良いんでしょう?」
男「…俺に椅子になれってことか」
幼「違うわよド変態マゾ」
男「ですよね」
幼「私が椅子になるのよ、ド変態サド」
男「本当にそういう風に映るからやめて下さい痴女王様」
-
47 : 2011/09/29(木) 22:35:14.35 -
男「バス、ちょうど乗れて良かったね」
幼「貴方の歩幅のお陰ね」
男「ごめん、無理してた?」
幼「いえ、股関節の良い運動よ」
男「今後気をつけるよ」
幼「別に良いわよ、もし辛いなら」
男「もう言ってるか」
幼「抱えて貰うわ」
男「ゆっくり歩こう」
幼「速歩きで良いのよ」
男「余計遅くなる…」
幼「失礼ね」
-
48 : 2011/09/29(木) 22:41:48.22 -
幼「今の言葉、訂正なさい」
男「そんなの気にする間柄でもないだろうに」
幼「別に気にしてはいないけれど、認識を誤っているわ」ポスッ
男「膝の上に座らないで…」
幼「どうかしら」
男「柔らかいです」
幼「ド変態」
男「もう、軽いから早く下りて…!」
幼「そんなの気にする間柄じゃないでしょう」
男「バカップル…」
幼「私以外、貴方なんて眼中にないわ」
-
55 : 2011/09/29(木) 22:48:06.61 -
幼「着いたわよ、行きましょう」
男「……すぐには立てない」
幼「もうたってるじゃない」
男「だからだよ!」
幼「鎮めてあげても良いのよ」
男「近寄らないで…」
幼「ほら、私が正面隠しててあげるから」ギュウウ
男「バカップル…」
幼「馬並みなの?」
男「違います!!」
幼「知ってる」
男「うわあああああああああ!」
幼「駆け降りると危ないわよ」
-
61 : 2011/09/29(木) 23:01:53.08 -
男「…で、行くんですか下着売り場」
幼「少し落ち着いてからにしましょう」
男「このまま恥かいた勢いで行ってしまいたいんだけど」
幼「事務所に行きたいの?」
男「生理現象が憎い…」
幼「私はそこまで憎くないわよ」
男「現象の話をしようよ…」
幼「ド変態」
男「ごめんなさい、当然ですよね」
幼「そっちはちゃんと憎いわよ、知ってるでしょう」
男「知り様がないってば…」
-
66 : 2011/09/29(木) 23:10:23.96 -
幼「落ちついた?」
男「…まあ、何とか」
幼「じゃ、行きましょうか」ギュウ
男「離れて歩こうよ」
幼「仕方ないわね、じゃあ隠しておいてあげる」ギュウウ
男「売り場の前までですか」
幼「売り場の中もよ」
男「視線が怖い…」
幼「事務所と比べて?」
男「視線バッチ来い」
-
69 : 2011/09/29(木) 23:18:55.39 -
男「知り合いがいたらどうしよう…」
幼「いつもの事と」
男「思うのか、やっぱり」
幼「そう、安心でしょう」
男「……知り合いじゃない人は…」
幼「バカップルと」
男「ですよね!」
幼「バカップルじゃ不満なの?」
男「バカは嫌だな」
幼「ップル」
男「俺がバカだった」
幼「勉強、頑張って」
男「はいはい」
-
74 : 2011/09/29(木) 23:30:11.33 -
男「で、どういうの買うのさ」
幼「何のために付いてきたの?」
男「じゃあこの黒いの」
幼「どうかしら」
男「うん良いと思う気に入ったすぐ買おう」
幼「……違うのね」
男「セクハラだ…」
幼「敏感な嘘発見器だわ」
男「優秀なって言えよ!」
幼「鈍感なの?」
男「…いや」
幼「早いのね」
男「セクハラだ…」
-
76 : 2011/09/29(木) 23:40:04.01 -
幼「これは…駄目みたいね」
男「俺の顔を見て下さいよ」
幼「参考にならない」
男「生理現象が憎い…」
幼「私は役に立てているわ」
男「こんな事の為に生まれたんじゃない…」
幼「貴方、おばさんの子でしょう」
男「不憫で不憫で…」
幼「存在理由、確かめたい?」
男「……遠慮するよ」
幼「チキン」
男「貞操に厳しいんだ!」
-
81 : 2011/09/29(木) 23:49:26.50 -
幼「お固いんだから」
男「顔を見て言えよ!」
幼「緩みきった顔しちゃって」
男「仕方ないだろ!」
幼「ほら、次のショーツ」
男「!」
幼「……なるほどね」
男「顔でも判断出来るんじゃないか」
幼「顔に出るレベルなのね」
男「早く買って下さい」
幼「それで店から出られるの?」ギュウウ
男「一緒に来いと」
幼「言うまでもなし」
-
84 : 2011/09/29(木) 23:56:30.23 -
男「もう疲れた…トイレ」
幼「楽しんでらっしゃい」
男「小便!」
幼「あらそう」
男「当たり前だろ!女の子と買い物中に…」
幼「別に私は気にしないわ」
男「手も握るんだぞ」
幼「気にしないわ」
男「…アイドルになった方が良いよ、幼ちゃん」
幼「貴方のなら是非」
男「もうなってる」
幼「ありがとーっ」
男「わざとらしい手の振り方だ」
幼「偶像ですもの」
-
90 : 2011/09/30(金) 00:06:24.47 -
男「ただいま」
幼「お帰りなさい、貴方」
男「…何か違うだろ」
幼「ショーツにした?それともブラにした?」
男「してない!」
幼「そうなの」ピラ
男「!…なんでもう穿いてるの!?」
幼「本当みたいね、お固いんだから」
男「顔を見ろ!」
幼「参考にならない」
男「ここ公共の場ですけど」
幼「眼中にないわよ」
男「俺じゃないよ!」
-
94 : 2011/09/30(金) 00:14:39.32 -
男「え…穿いたって事は」
幼「脱いだわよ」
男「事務所!」
幼「トイレ」
男「ああ…ビックリした」
幼「その為に急いだのよ?」
男「そうですか…」
幼「ドッキリ成功?」
男「ドッキリじゃすまない」
幼「あ、本当。ドキドキ成功」ギュウウ
男「離れて下さい…」
幼「ドクドク成功?」
男「失敗だ離れろ!」
-
98 : 2011/09/30(金) 00:28:49.46 -
男「何か冷たいもの食べよう、頭冷やす」
幼「頭じゃないでしょう」
男「幼ちゃんもだからね」
幼「私は冷静よ」
男「なおタチが悪い!」
幼「どうしたらタチが良いかしら」
男「普通の女の子みたいに」
幼「普通の女の子はどうするのか、貴方は知ってるのね?」
男「……」
幼「ありがとーっ」
男「はいはい夢中だよ、アイドルだもんな」
-
102 : 2011/09/30(金) 00:42:42.95 -
男「アイスで良い?」
幼「ええ」
男「サーティワンあったよな…」
幼「地下に行きましょう」
男「スーパーみたいな店しかないよ」
幼「パピコ」
男「そんな安いのじゃなくて…奢るからさ」
幼「いえ、久しぶりに食べたいわ」
男「前食べてたじゃん」
幼「貴方と、久しぶりに食べたいわ」
男「…分けたいんだ」
幼「久しぶりにね」
-
105 : 2011/09/30(金) 00:49:22.72 -
男「はい、どうぞ」パキ
幼「どうも」チュー
男「なつかしいね」チュー
幼「私の方が大きいって、いつも貴方不満言ってたわ」
男「そんなことも…幼ちゃんの方大きくない?」
幼「はい」ズボ
男「むぐっ!?」
幼「交換してあげる、貴方の頂くわ」チュー
男「……」
幼「美味しい?」
男「うん、うまいけど」チュー
幼「それは良かったわね」
-
106 : 2011/09/30(金) 00:50:59.31 -
幼「ありがとーっ」
これがすげーかわいい -
109 : 2011/09/30(金) 01:00:02.48 -
幼「冷静に…なってないわね」
男「顔を見ろよ!」
幼「見るまでもない」
男「誰のせいだと思ってるんだ」
幼「唾液に反応するなんて救いようのないド変態ね」
男「誰でも良いってわけじゃないんだぞ!」
幼「知ってる、男に反応しないでしょう」
男「女でもだ!」
幼「不能」
男「違う!」
幼「そのようね」
男「顔を見ろ!」
-
114 : 2011/09/30(金) 01:12:42.89 -
幼「さて、買い物は済んだけれど」
男「折角来たんだから、色々見て行くか」
幼「構わないわ」
男「疲れてない?」
幼「貴方ほどじゃないわ」
男「肉体的に」
幼「そんなに歳をとってないもの」
男「落ちつきっぷりは若年寄みたいだけど」
幼「肉体の話でしょう、どうなの」ギュウウ
男「はいピチピチです」
幼「言い方が年寄り臭い」
男「身体の話だろ!」
-
119 : 2011/09/30(金) 01:21:51.59 -
男「近場から、お惣菜コーナーでも行くかな」
幼「試食するのね」
男「美味しいじゃん」
幼「貧乏性」
男「金欠なんだぞ」
幼「お金なんかなくても」
男「愛があれば良いじゃない?」
幼「愛だけで食べていける訳ないでしょう」
男「ですよね」
幼「私が作るから食べていけるの」
男「リアリストだなあ、幼ちゃん」
幼「愛がないなんて言ってないのだけれど」
-
123 : 2011/09/30(金) 01:35:29.13 -
男「…うまいな、この漬物」ポリポリ
幼「買うわ」
男「即決だな」
幼「気に入ったんでしょう?お弁当に入れておくわ」
男「後で買えば良いよ」
幼「じゃあどんどん試食して」
男「貧乏くさいじゃん」
幼「事実じゃない」
男「せかさなくても」
幼「お気に入りを早く知っておきたいわ。最後にまとめて買うから」
男「他の所も回るしさ」
幼「じゃ、最後に来ましょうね」
男「はいはい」
-
130 : 2011/09/30(金) 01:50:10.68 -
男「ゲームコーナーとかどうかな」
幼「良いと思うわ、それらしくて」
男「それらしいって何だ」
幼「プリント倶楽部にクレーンゲーム、一人で出来る?」
男「やろうと思えばできるよ」
幼「プリント倶楽部はできないわ」
男「嘘!」
幼「本当、私は出来るけれど」
男「酷い話だ、男一人で撮っても良いだろ」
幼「じゃ一人で撮って。私は外で見てるから」
男「酷い話だ…」
-
133 : 2011/09/30(金) 02:05:42.75 -
男「ゲームコーナーなんて久しぶりに来たよ」
幼「ご両親が買い物してる間、良く遊んでたわね」
男「幼ちゃんもよく来てたっけ」
幼「うちの買いものに貴方が来る事の方が多かったけど」
男「でも一緒に遊んだ記憶がないんだけど」
幼「だって貴方下手じゃない、メダル落とすの」
男「ああ、幼ちゃんがやると帰れないんだよね…」
幼「貴方に分けるとすぐ帰れるけどね」
男「かたじけない」
幼「幼馴染の中に免じて貸し借り無しにしてあげる」
男「そうじゃなかったら破産してる」
幼「破産してもご飯くらいは作ってあげる」
-
135 : 2011/09/30(金) 02:11:15.13 -
>>133
>幼「幼馴染の中に免じて貸し借り無しにしてあげる」
おいもう貫通済みってことかおい
-
141 : 2011/09/30(金) 02:22:23.00 -
幼「はい、撮るわよ。笑って」
男「おう…」パシャ
幼「どうも違うわ」
男「笑ってるぞ」
幼「貴方にはもっと素敵な笑顔があるはずよ、私知ってるんだから」ギュ-
男「幼ちゃん!誰も見てないからって急に大胆…」
幼「……」ギュウウ-
男「あはは…参ったな」パシャ
幼「撮れたわね」パッ
男「は?」
幼「撮り直しボタン、押したの。…良い笑顔よ」
男「こんなニヤけてるのか…俺」
幼「貴方らしくて素敵よ?」
-
144 : 2011/09/30(金) 02:35:46.01 -
幼「携帯に貼りましょう」
男「恥ずかしいなあ」
幼「そんなこと気にする仲じゃないでしょう」
男「いや、顔が」
幼「人間、顔じゃないわよ」
男「表情だよ!」
幼「知ってるわ、素敵だと言っているでしょう」
男「冗談はよせ」
幼「冗談じゃないわ」
男「ホントかよ」
幼「じゃなかったらとっくに噴き出してるわ」
男「やっぱり変な顔なんだろ!」
幼「私にとっては素敵なの」
男「幼ちゃん以外の人は」
幼「眼中にないから大丈夫」ギュウウ
-
147 : 2011/09/30(金) 02:39:16.05 -
男「付き合ってください」幼なじみ「いまさら?」
の人? -
150 : 2011/09/30(金) 02:52:51.55 -
幼「さて、次はどうしましょう」
男「定番としてはクレーンゲームか?」
幼「大丈夫?」
男「得意とは言えないが、期待してくれよ」
幼「お財布よ」
男「ああ……いける!」
幼「いけない、獲れるまでやるの知ってるのよ」
男「全財産を掛けてでも良いとこ見せたいんだよ、幼ちゃん」
幼「バス代を女の子に無心する男ってどう思う?」
男「先見の明がないと思う」
幼「だからメダルを落とせないのよ」
男「女の子は落とせるんだけどな」
幼「……減らず口」
-
153 : 2011/09/30(金) 03:02:39.30 -
上の「乗っ取った」発言は、基本的にVIPでは穏便に引き継いでも
「乗っ取り」っていう言葉を使うからってだけね支援 -
154 : 2011/09/30(金) 03:10:29.48 -
幼「もし足りなくなっても貸すことにやぶさかではないわよ」
男「プライドというものがある」
幼「何をいまさら、うちの食材を毎日食べている癖に」
男「痛いとこ突くなあ」
幼「幼馴染の仲に免じて請求しないであげる」
男「ありがたやありがたや」
幼「その代り残さず食べてね」
男「でも毎日、やっぱり悪いな」
幼「据え膳喰わぬは漢の恥よ?」
男「使いどころ違う!」
幼「正しく使わせてくれるの?」ギュウウ
男「いや…」
幼「据え膳喰わぬは…」
男「言うな!」
-
160 : 2011/09/30(金) 03:20:52.47 -
幼「ちゃんと、残さず食べてね」
男「いや…遠慮する」
幼「さっきのお漬物も入れるから」
男「そっちかよ!」
幼「ド変態」
男「言い方が悪い!」
幼「言うなと言ったじゃない、そこでお終い」
男「俺が悪いのか…」
幼「勘違いを事実にしても構わないけど」ギュ
男「構います」
幼「貴方は良くなるわよ?」
男「その言い方やめろ!」
-
162 : 2011/09/30(金) 03:38:21.86 -
男「じゃ、金のかからない所に行くか…」
幼「ウィンドウショッピングで良いじゃない」
男「見るだけで楽しい?」
幼「とっても楽しいわ」
男「へぇ、幼ちゃんって一人でもそういう事するの?」
幼「する訳ないでしょう、そんな詰まらないこと」
男「詰まらないのかよ!」
幼「詰まらないわよ」
男「……」
幼「さ、詰まらなくさせないで」
男「楽しんでください」
幼「もう楽しいわ」
-
165 : 2011/09/30(金) 03:55:02.76 -
男「買わないからって、ジュエリーコーナーとか…」
幼「お金があったら来れるの?」
男「はいはい…幼ちゃんこういうの興味あるの」
幼「何、若年寄が着飾っちゃいけない?」
男「そうは言ってないよ」
幼「私も年頃の女の子よ、知ってるでしょう」
男「よく知ってる」
幼「じゃあ給料3か月分に憧れても良いわね」
男「昔って給料良かったんだな…」
幼「3か月分使ってくれれば構わないわ」
男「大したものは買えないよ」
幼「3か月分稼いで、3か月休みを貰って、3か月のハネムーン」
男「四半年も出かけるの」
幼「家でまったりするのも良いじゃない」
男「年頃だけど普通じゃないな」
-
167 : 2011/09/30(金) 04:03:22.78 -
幼「給料3か月をどう使うかは夫婦次第よ」
男「幼ちゃんは生活費に使いたいのか」
幼「ハネムーンよ」
男「出かけてないじゃん」
幼「私の家でまったりするなら出かけてるでしょう」
男「はい?」
幼「実家に帰らせて頂きます」
男「使いどころ違う!」
幼「実家で3か月まったり」
男「退屈そうだな」
幼「まったりしっぽりピーしたり」
男「何する気だよ」
幼「後は若いお二人に任せて…」
男「使いどころ違う!」
-
170 : 2011/09/30(金) 04:25:14.64 -
男「そもそも年頃であってもこういう所には来ないんじゃないか」
幼「確かに、周りは良い大人ね」
男「もっと安いアクセサリーショップとかあるだろ」
幼「ドクロや十字架のチョーカーが売ってるの?」
男「それはちょっと下げ過ぎじゃないですか」
幼「若い心を持ち続けるのは大事じゃない」
男「そこから一皮むけてこそだ、そのままじゃな」
幼「貴方はそうなの?」
男「勿論」
幼「前お風呂で見た時は」
男「身体の話じゃないだろ!」
-
171 : 2011/09/30(金) 04:31:08.29 -
男「見たのか」
幼「見たわよ」
男「う…訴えてやる」
幼「もう時効よ」
男「はい?」
幼「小さい頃、一緒に入っていたでしょう」
男「そのときのかよ!」
幼「そのときから、のようね」
男「…情けない」
幼「気にしないで」
男「幼ちゃんに何が分かるんだよ…」
幼「私もそうだから」
男「男女は区別するの!」
-
174 : 2011/09/30(金) 04:43:10.81 -
幼「ジェンダーフリーが時代の流れよ」
男「ジェンダーは身体じゃないだろ」
幼「じゃあ何フリーと言えば良いの」
男「せっ……」
幼「フリー」ギュウウ
男「それだと意味が違ってくるだろ!」
幼「間違った意味を正しても構わないわ」
男「貞操観念!」
幼「確かにフリーじゃいけないわね」
男「分かればよろしい…」
幼「リミット」ギュウウ-
男「結局同じ状況かよ」
-
176 : 2011/09/30(金) 04:58:48.78 -
幼「そもそもセックスは性別の意味よ」
男「公衆の面前で臆面もなく」
幼「つまりニャンニャンの意味合いはないの」
男「古いな!」
幼「ちなみにエッチは変態の頭文字」
男「どっちもニャンニャンの意味だろ最早」
幼「そう考える人が悪いのよ頭文字H」
男「何その速そうな呼び方」
幼「十分早いじゃない」
男「余計な御世話だ!」
-
182 : 2011/09/30(金) 05:18:48.32 -
男「幼ちゃん、公共の場であまりそう言う事言っちゃいけないよ」
幼「周りの人には言ってないわ」
男「聞こえるんだよ」
幼「一言でも直接的な単語を出したかしら」
男「ニャンニャン」
幼「猫の鳴き声がどうかした?」
男「そう考える方が悪いのか」
幼「恥ずかしがる要素がないわ」
男「そこまで割り切ってるならもうまんま言えば良いじゃん」
幼「まんま?」
男「ほら…サクセスの日本語的な」
幼「公衆の面前よ?ド変態」
男「直接のほうがまだ分かり辛いのに」
-
184 : 2011/09/30(金) 05:26:03.64 ID:8JQa+80r0 - いやむしろご自由にではないかと
-
186 : 2011/09/30(金) 05:27:31.37 -
>>184
フリー○○は「ご自由に○○どうぞ」だけど
○○フリーは「○○から自由になる」≒「○○撤廃」って意味になる
smoke freeで禁煙とか -
187 : 2011/09/30(金) 05:38:01.61 -
幼「貴方は私を恥ずかしい気持ちにさせたいの」
男「恥ずかしがる幼ちゃんて、中々見れないからね」
幼「言わないわよ」
男「別に良いよ、この前見たし」
幼「思い出してみて、どう?」
男「……我ながら、恥ずかしい」
幼「結構サマになっていたわ」
男「言わないで」
幼「後世に語り継げるほどキザ」
男「何このブーメラン」
幼「人を恥ずかしがらせていいのは、恥ずかしがる覚悟のある人だけよ」
-
190 : 2011/09/30(金) 05:55:47.68 -
男「痛み分けか」
幼「何でも分けあってきたでしょう」
男「主にパピコじゃないか」
幼「お弁当のおかずだって」
男「どちらかと言うと喰わせてもらってるだが」
幼「食べさせてあげるわ」
男「自分の箸があるからさ」
幼「もうないわ」
男「どうして!」
幼「洗い物削減」
男「はぁ…幼ちゃんの箸借りるから。良いよね?」
幼「食べさせてくれるの、凄く嬉しいわ」
男「………うん、楽しみにしてて下さいな」
-
193 : 2011/09/30(金) 06:15:37.37 -
男「弁当の話したら腹が減ってきた」
幼「微妙な時間帯ね」
男「時間を潰すか…そうだ、映画を見ませんか」
幼「お金ないでしょう」
男「クレーンゲームをしなかったお蔭でね」
幼「だからって高いわよ?」
男「カップル入場で安くなるんだ」
幼「そんな事調べてたの、付き合えもしないのに」
男「シミュレーションくらいさせてよ」
幼「寂しい貴方、可哀想に」ギュウウ-
男「今寂しいみたいに言うな!」
-
195 : 2011/09/30(金) 06:28:48.98 -
男「やっぱり恋愛映画かな」
幼「他人のニャンニャン見て楽しいのね」
男「ニャンニャン言うな!」
幼「私には理解できないわ」
男「そうなの?」
幼「貴方のパソコンに大量にあったけど詰まらなかった」
男「ニャンニャンしかしてないじゃん!!」
幼「じゃあ恋愛映画は違うのかしら」
男「ニャンニャンだけじゃないだろう」
幼「甘甘な話をニヤニヤ楽しむもの?」
男「ほろ苦い話もあるよ」
幼「スパイシーでホットな話はないの?」
男「それ恋愛映画じゃなくなっちゃうよ…」
-
206 : 2011/09/30(金) 08:09:52.38 -
男「ふう…良い映画だった、かな」
幼「例え姉弟だったとしても貴方の事が好きよっ」
男「ちょっと似てる」
幼「ありがとーっ」
男「恋愛映画もそうやって楽しむんじゃないの」
幼「内容を自分たちで再現してイチャイチャするのね」
男「まあお遊び程度に」
幼「私実は龍だったの」
男「は?」
幼「普通そうなるわよね」
男「過去の事は良いじゃないか!」
幼「猫の話は好きよ、ニャンニャン可愛いくて」
男「もう卑猥な言葉にしか聞こえない」
-
210 : 2011/09/30(金) 08:37:03.82 -
幼「じゃ、良い時間になったし食事をしましょう」
男「レストランコーナーか?」
幼「ファストフードが良いわ」
男「気を使わなくて良いって」
幼「で良いとは言ってないのよ」
男「本当に食べたいんだ」
幼「私はね、貴方は?」
男「…満漢全席とか」
幼「今度お弁当に入れてあげるから」
男「本当にやりそうで怖い、冗談だからね」
幼「一回くらいやってみても良いのよ」
男「盆と正月じゃ済まないな」
幼「そこにクリスマスと丑の日と感謝祭足してやっとイーヴン」
-
213 : 2011/09/30(金) 08:53:08.48 -
幼「一日数品を繰り返して満漢全席達成なんてどうかしら」
男「だから冗談だって」
幼「でも興味あるんでしょう」
男「まあ人生で一度くらいは食べてみたいね」
幼「早速中華街に行かなきゃ」
男「そんな本格的な…」
幼「30種類くらい珍味があったはずだから、長い旅になるわね」
男「学校どうするのさ」
幼「旅に出たと言っておいて」
男「俺の弁当は」
幼「お腹すかせて待っていなさい」
男「本気みたいで怖い」
幼「貴方の為なら本気を出すのもやぶさかではないわ」
男「俺の為に毎日弁当を作って下さい」
-
216 : 2011/09/30(金) 09:18:38.11 -
幼「たまのハンバーガーも美味しいわ」
男「安いしな」
幼「一口食べる?」
男「いや良いけど」
幼「頂くわね」バク
男「人の物に勝手に喰いつくな!」
幼「勝手に喰いついても良いのよ?ほら」
男「……」バク
幼「どう?」
男「結構味違うな」
幼「値段が違うもの」バク
男「だから勝手に人の物に…」
幼「ほら」
男「…しょうがないな」バク
-
219 : 2011/09/30(金) 09:39:35.43 -
男「飯も食べたし、そろそろ帰るか」
幼「忘れないで、お漬物」
男「また地下に行くのね」
幼「美味しいお弁当の為よ」
男「ご苦労様です」
幼「あと買わなきゃいけないものも」
男「何?」
幼「クレラップ」
男「やめろ!」
幼「実用的でいいじゃない、お弁当にも使うし」
男「にもってなんだよ…」
幼「あと…こんにゃく」
男「だからやめろ!」
幼「お弁当につかうのよド変態」
-
223 : 2011/09/30(金) 10:02:55.23 -
幼「貴方は食べ物に感謝の気持ちは無いの?」
男「勿論あるよ!」
幼「じゃあそんな事には使えないはずよ」
男「試した事は無いって…」
幼「興味あるくせに」
男「そう言いながらカップ麺を手に取るな!」
幼「火傷するわよ?」
男「知らんがな」
幼「あとは片栗粉かしらね」
男「もう料理する気ないだろ!」
幼「そんなことないわよ、貴方こそナニする気なの」
男「……料理だよ」
幼「ホワイトソースかけるだけじゃ料理と言えないわ」
男「もう勘弁してください」
-
226 : 2011/09/30(金) 10:28:59.12 -
幼「買い物も済んだし、あとはバスに乗るだけね」
男「昼間みたいなことはやめてね」
幼「何か問題があった?」
男「きちんと座席に座りましょう」
幼「座席がもし空いてないなら、私が」
男「立て!何のための吊り皮だよ」
幼「両手で持って痴漢じゃないアピール」
男「いい年して両手でつかまるのは…」
幼「子どもは2本、大人は1本なのね。使うのは」
男「まあ大体そんな感じ」
幼「ではお年寄りは何本でしょう」
男「スフィンクスかよ…その考えで行くと1.5本?」
幼「残念0本」
男「何で、立ってられないじゃん」
幼「優先席に座るもの」
-
259 : 2011/09/30(金) 13:39:31.74 -
男「あとは家までウォーキングか」
幼「……そのようね」
男「幼ちゃん、歩き方少し変じゃない?」
幼「そんなことないわ」
男「…靴ずれしてるじゃん、痛いでしょ」
幼「そんなことない」
男「やっぱり俺に合わせて歩いてたから」
幼「そんなこと、ない」
男「……」ヒョイ
幼「!…路上でお姫様だっことはバカップルだこと」
男「辛かったら抱えて貰うんでしょ」
幼「周りの目はもう良いのね」
男「眼中にないんじゃないか」
幼「貴方が私以外に、ね」ギュウウ-
-
262 : 2011/09/30(金) 13:53:25.39 -
幼「と言いつつも速足なのね」
男「だんだん恥ずかしくなってきまして…」
幼「ほら余計遅くなんてならなかったでしょう」
男「そこまで本当になるとは…はぁ…」
幼「ほら、あと100m。頑張って」
男「はぁ…やっぱり…はぁ…もう降りて貰っても…」
幼「初志貫徹なさい」
男「玄関までね」
幼「部屋まで送り届けてよ」
男「玄関開けられません」
幼「…もしもし、お母さん?玄関開け放しておいて」ピッ
男「おい」
幼「え、ビデオカメラ?そうね、うん、必要」
男「おいおい」
-
264 : 2011/09/30(金) 14:10:36.29 -
男「到着しましたよ、お姫様」
幼「ふむ、大義であった。褒めてつかわす」
男「身に余る光栄」
幼「して、そなたに褒美をしんぜよう」
男「有り難き幸せ」
幼「さ、これを持つがよい」
男「……スコッティ」
幼「初心忘るべからずじゃ、これからも精を出して励むがよい」
男「使い方違う!!……おい、この一連ビデオに撮ってるのか」
幼「お母さん、いるの?」
幼母「はいはいー」ジー
幼「あとでDVDにしておいてね」
幼母「パパにやって貰いましょうねー」
男「おじさんにまで…」
-
268 : 2011/09/30(金) 14:31:19.86 -
幼「中々良い三文芝居だったじゃない」
男「三文程度たかが知れてるよ」
幼「早起きも出来ない癖に」
男「返す言葉もございません」
幼「一緒にお芝居するのも久しぶり」
男「お遊戯会での白雪姫とか…」
幼「フフ…実に懐かしいのじゃ」
男「俺は毒リンゴの役だった、未だに意味が分からない」
幼「良いじゃない」
男「セリフも動きもないんだぞ、リンゴのほっかむりするだけ」
幼「でも白雪姫が最初に口づけるのは、王子様じゃなくてリンゴなのよ」
-
270 : 2011/09/30(金) 14:43:45.59 -
幼「でも白雪姫が最初に口づけるのは、王子様じゃなくてリンゴなのよ」
この言い回しカッコイイナ
-
271 : 2011/09/30(金) 14:44:53.66 -
男「喰われてんじゃん」
幼「舐めれば良かったの?」
男「そう言う事じゃない」
幼「ペロペロ」
男「今さらやめてください」
幼「バタン」
男「おいおい」
幼「………」チラ
男「え………良いの…」ソー…
幼母「あらあらーもうテープ終わっちゃったわー」
男「っあぶねぇ!!」バッ
幼「お母さん、デジタルだからテープは入ってないわ」
男「何て事してくれてんだ!」
幼「寝たふりしただけよ」
男「ネタフリじゃねーか!!」
-
275 : 2011/09/30(金) 15:02:45.67 -
幼「監視カメラは無くなったわ、チャンスよ」
男「何のチャンスだよ」
幼「バタン」
男「そこからか」
幼「………」チラ
男「……」
幼母「………」チラ
男「監視はつくんだな」
幼「興味本位で覗いてるのよ」
幼母「……」パシャ
男「監視カメラも健在じゃねーか!!」
幼「静止画なだけマシでしょう」
男「静止画でもまずいわ!!」
幼「そんなレベルの事しようとしてたのね超ド変態」
-
279 : 2011/09/30(金) 15:17:25.78 ID:p4ZHMEu10 - 誰か前スレのurl頼む
-
281 : 2011/09/30(金) 15:19:20.80 -
>>279
男「好きです付き合って下さい」幼馴染「いまさら?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1316969406/ -
282 : 2011/09/30(金) 15:23:00.82 -
男「そうじゃなくて、親の前なんですよ」
幼「親公認でしょう」
男「だからって幼ちゃんは平気なのかよ」
幼「貴方と同じくらい付き合いが長いのよ」
男「そりゃそうだ」
幼「だからどう行動するか知ってるわ」
男「制止しても聞かないって事ね」
幼母「……」ピロリロリーン
男「…動画になったぞ」
幼「大した画質じゃないでしょう、携帯なんて」
男「機種古いの」
幼「流行りものが好きなのよ、お母さん」
男「おばさん!!」
-
286 : 2011/09/30(金) 15:39:42.49 -
男「こういうのは止めましょうよ」
幼母「だって気になるんですもの」
幼「お母さん、見ていても楽しい事は起きないわ」
男「そうですよ」
幼「チキンだから」
男「貞操観念!」
幼母「据え膳食わぬは漢の恥、と言うわよー?」
男「おばさんが吹き込んだんですね」
幼母「バタン」
男「そっち!?」
幼「お母さん、お父さん今日は泊りで出張」
幼母「なーんだ詰まらない」スクッ
幼「残念ね」
男「なんだこの状況」
-
289 : 2011/09/30(金) 16:01:33.50 -
幼「やっと静かになったわね」
男「もうすっかり遅くなってしまった」
幼「別にいつでも帰れるでしょう、ゆっくりしていって」
男「家に何も連絡してないしな」
幼「出かける時におばさんに言ってあるわ」
男「こんなに遅くなるとは知らないだろう」
幼「今夜は帰らないかも、と」
男「人の親に何て事言ってんだ!!」
幼「帰らないかも知れないといっただけよド変態」
男「言葉そのままで伝わったのね、母親には」
幼「頑張って、という言葉を賜ったわ」
男「ちゃんと伝わってんじゃん!!」
幼「流石は貴方の母君様ね」
-
297 : 2011/09/30(金) 16:23:39.92 -
男「どんな顔して会えば良いんだ」
幼「知らないわ、おばさんとは貴方ほどじゃないもの」
男「どうせニヤニヤしてるんだろうよ…」
幼「息子がニャンニャンしてるんだもの」
男「まだ何もしてないだろうが!」
幼「これから何かするの?」ギュ
男「する訳ないだろう」
幼「だそうよ」
幼母「……」パタパタパタパタ…
男「ドアの後ろに隠れてたのか」
幼「知ってたわ」
男「流石は幼ちゃんの母君様だね」
幼「……気になったんだもの、仕方ないじゃない…」
-
302 : 2011/09/30(金) 16:45:10.15 -
男「帰りたくないなぁ…」
幼「あら、大胆」
男「そう言う事じゃない!」
幼「私も帰すつもりはないわ」ギュ
男「…はい?」
幼「今夜は帰さない」ギュウウ-
男「幼ちゃん、それはいくらなんでも大胆すぎ」
幼「今夜は家に男手がいないのよ、さっき言ったでしょう」
男「用心棒か」
幼「ほかの棒があると思ったの?」
男「うるさい」
幼「用心棒以外は鎮めて頂戴」
男「セクハラだぁ!」
-
306 : 2011/09/30(金) 16:57:56.67 -
男「泊ってもいいのかな…」
幼「何をいまさら」
男「年頃の女の子の家に、しかも男親のいない日に…」
幼「…もしもし、お父さん?」ピッ
男「!?」
幼「うん、お疲れ様。今日男君が泊るわ」
男「あわわわわ」
幼「うん、うん、そう。…はい」
男「俺に…!?」
幼「はい」
男「………もしもし…えと…おじさん?」
幼父「…………………」
男「あ…あのぉ………」
幼父「……………お義父さんだろ」プチッ…ツーツー
男「はい!?」
-
310 : 2011/09/30(金) 17:08:12.13 -
幼「別にどうってことなかったでしょ」
男「いやいやいやいや」
幼「泊っても問題ないじゃない」
男「他の問題が出てきた気が…」
幼「お父さんのこと、嫌いなの?」
男「いやぁ、無口で気難しそうな人だとは…」
幼「喋らなくなった私と考えて貰って差し支えないわ」
男「難しい人だな」
幼「嗜好も似てるし」
男「どうもそうらしいね」
幼「でも私よりだいぶせっかち」
男「良く知ってる…」
-
312 : 2011/09/30(金) 17:21:08.32 -
男「泊るにしても着替えがないな」
幼「私は服を貸すことにやぶさかではないわ」
男「着られるわけないだろう」
幼「誰も見てないわ」
男「サイズ的な問題ですが」
幼「じゃあお父さんの服にしましょう」
男「良いのかよ勝手に…」
幼「…もしもし、男君の寝巻がないの」ピッ
男「ひいい」
幼「うん、うん。…はい」
男「………もしもし」
幼父「………………奇抜な名前は良くない」
男「はい?」
幼父「………孫」プチッ…ツーツー
男「怖っえええええ…」
-
317 : 2011/09/30(金) 17:37:06.53 -
谷亮子「今夜は帰さない」ギュウウ-
うげえwwwwwwwwwwwww
-
318 : 2011/09/30(金) 17:38:35.21 -
幼「お父さん、見た目ほど怖くないでしょ喋ってみると」
男「二言三言でここまでビビるとは思わなんだ」
幼「考え過ぎよ」
男「特におじさんがね」
幼「さ、お父さんの部屋に着替えを取りに行くわよ」
男「ちゃんとしたものじゃなくて良いからね」
幼「貴方、スーツ着て寝るの?」
男「そういう意味じゃない」
幼「安物で良いのね」
男「洗濯が楽なものでね」
幼「助かるわ」
男「泊る身として当然」
幼「そんな優しい貴方には、優しい手触り綿100%がお似合いね」
男「人の話聞いてた?」
-
323 : 2011/09/30(金) 17:56:12.19 -
幼「パンツと…Tシャツ、あと着流し。こんなもんで良いかしら」
男「シンプルで良いじゃないか」
幼「サイズも問題なさそうね」
男「着流しで寝るなんて、おじさんカッコいいじゃん」
幼「お母さんも昔そう褒めたって言ってた」
男「それからずっと?」
幼「ゾッコンラブなのよ」
男「古いな!」
幼「当時の人間なんだから良いじゃない」
男「幼ちゃんは違うだろうが」
幼「当り前じゃない、当時がなかったら私はいないの」
男「ごもっとも」
幼「ゾッコンラブの申し子なのよ、私」
男「何かおかしい気がする」
-
328 : 2011/09/30(金) 18:17:53.32 -
幼「さて、じゃお風呂入りましょう」
男「入りましょうって…」
幼「先に入れという事よ変態」
男「後から踏みこんでくるくせに」
幼「今日はスクール水着で良い?」
男「先に入って下さい」
幼「来客が先に入るのがマナーよ」
男「マナーを気にする間柄じゃないだろ」
幼「じゃ、先に頂きます」
男「ほっ…」
幼「覗いても良いのよ」
男「するか、痴女め」
幼「幼馴染の仲に免じて桶もブラシも投げたりしないわ」
-
331 : 2011/09/30(金) 18:31:34.35 -
男「……遅いな…おばさーん?幼ちゃんがさー…」シーン…
男「もう寝たのかな…?」
男「女の子の風呂ってこんな長いもんなのか…?」
男「まさか風呂の中で倒れてるとか…」
男「幼ちゃんに限ってそんなドジは踏まないか」
男「……足、怪我してたよな…」
———————————————————
男「幼ちゃーん、大丈夫ー?」
男「水の音すらしないって、ヤバいかも…」ガチャ
幼「いらっしゃい、覗きに来たの?」
男「いるじゃねーか!!」
幼「出てないんだからいるわよ」
男「狙ってたな」
幼「まさか」
男「スクール水着で風呂に入る奴がどこにいる!?」バタンッ
-
335 : 2011/09/30(金) 18:45:30.78 -
幼「ドアを壊したら流石に弁償して貰うわよ」
男「誰のせいだ」
幼「勝手に覗いて勝手に怒ってる誰かさんのせい」
男「心配して損した」
幼「心配してくれたの」
男「当り前じゃないか」
幼「やっぱり貴方優しいのね、今すぐ抱きしめたい」
男「はぁ…俺は風呂に入らないからね、今日」
幼「そう…構わないわ」ガチャ…ギュウウ-
男「おいっ…濡れてる濡れてる!」
幼「服が濡れたら着替えるしかないわね、しょうがないわね」ギュウウ
男「おいおい…」
幼「着替えるついでにお風呂入っちゃえば良いわよね」
男「わかったよ…そのかわり一人でね」
-
337 : 2011/09/30(金) 18:57:44.25 -
男「ふう…やっと落ち着ける」カポーン
幼「濡らした服は洗濯しておくから」
男「ありがとう」
幼「……」スンスン
男「おい何してる」
幼「服を洗濯機に」
男「余計な事してるだろ」
幼「スモークガラスで見えない癖に、心外だわ」
男「音!」
幼「早くシャワーでも浴びたら?」
男「誤魔化すな!」
幼「……」スンスンスン
男「少しは誤魔化せよこっちが恥ずかしい」
-
341 : 2011/09/30(金) 19:08:34.78 -
男「幼ちゃん、いつまでそこにいるんだ」
幼母「あらあらー嬉しいわ」
男「おばさん…!?起きてたんですか」
幼母「そんなに若く見えた?」
男「スモークガラスで見えないので…」
幼母「それはちょっと残念ね」
男「何か御用ですか」
幼母「私お風呂まだなのよー」
男「……すぐ出ます!」
幼「お父さんがいなくてよかったわね」
幼母「いたとしても昔は一緒によく入ってたもの、気にすることないわよ」
幼「私もそう言っているのだけれど怒るのよ」
男「何この家族怖い」
-
346 : 2011/09/30(金) 19:22:38.42 -
男「そこにいられると出られないんですけど」
幼「ドアでも壊れたかしら」
幼母「まあ大変」
男「そうじゃない!」
幼母「幼ちゃん、退散しましょうか」ピロリロリーン
幼「そうね」
男「おばさん」
幼母「何か」
男「ムービーを終了させてから御退室下さい」
幼母「男ちゃん鋭い」
男「慣れてますから」
幼「トラップ得意なのよ、キザな男君」
幼母「詳しく聞かせてー!」
男「うわああああああああああ」
-
350 : 2011/09/30(金) 19:38:01.18 -
男「はい、良いお湯でした」
幼母「じゃ、言うよー」
幼「バッチ来い」
幼母「月が綺麗ですねー」
男「何この三文芝居」
幼「やってるこっちが恥ずかしいわ」
幼母「キッザー!」
男「いやもっと雰囲気が」
幼「はい、どうぞ」ギュウウ
男「ここでかよ」
幼「……」コク
男「……じゃ、言うよ」
幼母「……」ピロリロリーン
男「会場内での撮影はご遠慮ください!」
幼「集中して最後までやり遂げなさい大根役者」
-
354 : 2011/09/30(金) 19:51:53.79 -
幼母「着流し、似合ってるわね」
男「少し大きいですがね」
幼母「とってもカッコいいわー素敵っ」ニコニコ
男「こりゃゾッコンラブな訳だ」
幼「ねぇ」ニコニコ
男「うん……」
幼「………」ニコニコニコニコ
男「…何かわざとらしい笑顔だ」
幼「半分くらい似てても良いはずなんだけれど」
男「まあ、また違った魅力ですよ」
幼「ありがとーっ」ニコニコ
男「アイドルアイドルしてるなー」
幼「当然」
-
359 : 2011/09/30(金) 20:08:47.64 -
幼母「それじゃー私はお風呂に」
幼「私達は歯を磨いて、部屋に行きましょう」
男「俺は今日どの部屋で寝ればいい?」
幼「私の部屋よ」
男「布団、どっかから持ってこなきゃな」
幼「必要ない」
男「それはない」
幼「アリよ」
男「おじさんがいつも寝てる場所で寝る」
幼母「あらあらー朝パパが帰ってきたら修羅場確定ね」
幼「貴方まで修羅場趣味なの?」
男「他に布団は!?」
幼母「ないのよねー」
男「やられた」
幼「まだやってない」
-
367 : 2011/09/30(金) 20:29:08.24 -
幼「さ、歯を磨いて」
男「良く考えたら歯ブラシもないな」
幼「私の後が良い?先が良い?」
男「そこかよ」
幼「私は貴方の後でもいいわ、口内細菌も受け入れてあげる」
男「そんなこと気にしてたらキスも出来ない」
幼「してくれるの?」
男「それは…むぐっ」ズボ
幼「早く磨き終わって、待ちきれないわ」
男「もうこれで満足です」
幼「全く、初心なんだから」
男「……」シャコシャコ
-
368 : 2011/09/30(金) 20:37:15.67 -
男「……ぺっ」パシャ
幼「良く磨けました」
男「何歳だと思ってるんだ…はい」
幼「はい」パク
男「汚いな!」
幼「構わないと言ったでしょう」
男「直接はちょっと…」
幼「キスに比べたら衛生的よ」シャコシャコ
男「変な味とかしない?」
幼「貴方の味がする」
男「その言い方やめろ!」
幼「はいはいハンバーガー」
男「申し訳ない」
幼「私も食べたし気にならないわ」
-
375 : 2011/09/30(金) 20:53:02.62 -
幼「さて、寝ましょうか」
男「幼ちゃん、マジでこれしか布団ないの」
幼「覚悟を決めなさい、逃げ場はないわよ」
男「ああ、自分の部屋が恋しい…って電気ついてる」
幼「つけっぱなしで来たの」
男「そんな事ないと思……誰かいるな俺の部屋」
男母「……」グッ
幼「……」グッ
男「母親ぁ……!」
幼「言ったでしょう、逃げ場はないと」
男「曹操になった気分だ」
幼「伏兵はあと二人」
男「聞くまでもない…寝よう」
幼「それが良いわね」
-
382 : 2011/09/30(金) 21:07:51.59 -
男「幼ちゃん」
幼「何」ギュウ
男「暑いんですが」
幼「人肌ですもの」ギュウウ-
男「放してはくれないんだ」
幼「抱き枕代わり」スリスリ
男「男の体なんて固くて抱き心地良くないよ」
幼「確かにカチカチ」
男「その言い方やめろ!」
幼「じゃ不能なの?」
男「……触ってみれば分かるんじゃないですか」
幼「一向に構わないけど、貴方は本当に良いのね」
男「……」
幼「本当に良くなっちゃうのね。後のコトは知らないわよ」
男「ごめんなさい、触らないで下さい」
-
384 : 2011/09/30(金) 21:17:47.38 -
幼「抱き心地が良いように、私を抱きなさい」
男「その言い方やめろ!」
幼「そのままの意味じゃない、どうぞ」
男「……」ギュ
幼「どうかしら」
男「いつも通り柔らかいです」
幼「良い枕でしょう」
男「暑い事に変わりない…」
幼「……」スリスリ…スンスン
男「……」
幼「お父さんの匂いがする」
男「ちょっ……いや当たり前じゃん」
幼「いずれ貴方もこうなるわ」スンスン
男「その歳まで…か」
-
395 : 2011/09/30(金) 21:37:05.69 -
幼「すー…すー…」
男「…寝たか」
幼「うぅ…」コロン
男「お…おい…乗ってこないで…!」
幼「ん…むぅ…」
男「顔…近いって…起きてるんでしょ…?」
幼「う…ん……!…顔が近いわよ、寝込みを襲うなんてずるい貴方」ギュウウ-
男「そう言いながら余計近づくな」
幼「ん…眠れない?」
男「…トイレ」
幼「んむ…楽しんで…」
男「小便」
幼「すー…すー…」
男「トイレで寝るかなあ…」
-
402 : 2011/09/30(金) 21:51:45.32 -
幼「起きて、朝」
男「………あ…」
幼「朝」
男「……トイレは………?」
幼「ビックリしたわ、トイレに座ったまま寝てるんだもの」
男「何で……幼ちゃんと布団で………?」
幼「夜中に私が見つけて連れて来たのよ、覚えてない?」
男「…………ない」
幼「そうよね」
男「……すー…」
幼「二度寝はだめ、起きて」
男「……ん…起きた起きた………」
幼「今すぐ起き上がらないと、寝てる間に増殖した口内細菌全部移すわよ」
男「………!顔が近いよ」
幼「さすが毒リンゴ、目覚めのキッスはいらないのね」
-
403 : 2011/09/30(金) 21:52:36.32 -
店員「こちらの幼馴染は345万円になりますが」
俺「買う!」 -
422 : 2011/09/30(金) 22:11:12.16 -
幼「目が覚めた?」
男「いつも悪いね」
幼「良いのよ別に」
男「というか週末はあと一日残ってるじゃないか」
幼「もっと寝ていたかった?」
男「まあ、そうだね」
幼「じゃあ一緒に寝ましょう」ギュ
男「いや…どうせ眠れなくなる」
幼「私は起きているから、子守唄をどうぞ」
男「何歳だと思ってるんだ」
幼「ねーむれー、ねーむれー」
男「からかうなよ」
幼「…胸で寝なきゃいけないみたいね」ギュウウ
男「もう眠れない!」
-
429 : 2011/09/30(金) 22:22:41.13 -
男「今日はゆっくりしよう」
幼「貴方となら出かけることもやぶさかではないわ」
男「足、痛いだろ。家でゆっくりしよう」
幼「…悪いと思ってるなら、足を舐めなさい」ズイ
男「それはちょっと…」
幼「冗談よ、ご褒美になっちゃうもの」
男「酷いな」
幼「悪いと思ってるなら、一緒にゆっくりしてね?」
男「俺の部屋でも良いよ、こっちに長くいるのも悪いし」
幼「ゆっくりしっぽりピーしたり」
男「だから何をする気なんだ」
幼母「後は若い二人にお任せして…」
男「おばさん!!」
-
432 : 2011/09/30(金) 22:36:58.47 -
幼母「二人ともー朝ごはん出来てるから、ほどほどにね」
幼「分かったわ」
男「程々にって…」
幼「さ、行きましょう」
男「ああ」
幼「今日は何かしら」
男「ベーコン焼いた臭いじゃないかこれ。…!?」
幼父「………………」
幼「お父さん、帰ってたのね」
男「おじさん!?」
幼父「………………」ジロ
男「お………お義父さん」
幼「お父さん?」
幼父「………お早う、二人とも」
-
435 : 2011/09/30(金) 22:47:55.95 -
幼「どうしたの、こんなに早く帰ってきて」
幼父「………………母さんの朝食が食べたかった」
幼母「またまたそうやって嬉しい事言ってー、ベーコン追加しちゃうっ」
幼父「…………」モグモグ
男「幼ちゃん、今日は俺の部屋でゆっくりしよう」ボソ
幼「構わないけど」
幼父「………男君…!」
男「は…はい!」
幼父「………………雛と五月」
男「はい?」
幼父「…………………どちらも買って構わないね?」
男「………いやいやいやいや」
幼「お父さん、人形が欲しいなら私と男君のが両方あるじゃない」
幼父「……………品定めする手間が省けた」モグモグ
男「怖っえええええええ……」
-
443 : 2011/09/30(金) 23:10:16.25 -
男「殆ど喉を通らなかった…」
幼「お父さん、苦手?」
男「いや、長く話すととんでもない事になりそうで」
幼「あまり遠ざけないであげてね。貴方の事、気に入ってるのよ」
男「それは本当によく知ってる」
幼父「………男君!」
男「はいぃ!」
幼父「………その着流しだが」
男「あっ…返すのを忘れてました、すみません」
幼父「………君にあげよう」
男「はい?」
幼父「……………それは私が父から貰ったものだ、では」パタパタパタ…
男「……安物で良いって言ったじゃないか…」
幼「安物のはずよ、結構古いから」
男「安物とは重みが違う……」
-
448 : 2011/09/30(金) 23:28:00.19 -
男「あー自分の部屋は落ち着くな…」
幼「自分の匂いがするからでしょう」
男「それは案の定」
幼「イカ」
男「掃除するか…時間あるし」
幼「まずはそのゴミ箱から溢れたスコッティをどうにかしましょう」
男「触るなよ」
幼「別に構わないわ」ギュッギュッ
男「押し込むな!」
幼「ゴミ捨てる時は押し込んで圧縮でしょう」
男「素手!」
幼「貴方と手を繋ぐにもゴム手袋が必要?」
男「俺の手はそこと同じレベルかよ」
幼「……うん、同じ」グイ…スンスンスン
男「人の手の匂いかがないで」
-
454 : 2011/09/30(金) 23:46:01.17 -
幼「じゃあこれを縛って…燃えるごみ」
男「ご苦労様です、俺は床でも片付けようか」
幼「じゃ私は本棚」
男「いやそこは…」
幼「大丈夫、勝手に配置や隠し場所変えたりしないから」
男「そんなに隠れてなかった!?」
幼「大丈夫、ご両親には言ってないから」
男「頼もしいね」
幼「昔からそうでしょ、頼るのは」
男「幼ちゃん的にどう、もっとマシな隠し場所ある?」
幼「あるわ」
男「どこ!?」
幼「窓の向こう」
男「勘弁して下さい」
-
456 : 2011/09/30(金) 23:56:46.48 -
幼「司書しても良いのよ」
男「そんなニッチな司書世界初だな」
幼「将来の夢はお花屋さんだったけれど、諦めてもいいわ」
男「また女の子らしい夢だ事」
幼「私も年頃の女の子ですもの」
男「いくらなんでも年下がりすぎ」
幼「お花に囲まれて暮らすとか素敵じゃない」
男「メルヘンすぎるよ」
幼「白いバラに囲まれて暮らしてる貴方に言われたくない」
男「うちは金木犀しかないけど」
幼「スコッティ・ローズ、世界中で精産されるこの花は」
男「もう燃えるごみに捨てたよ!!」
幼「ほっとくとまた生やす癖に」
-
462 : 2011/10/01(土) 00:13:05.28 -
男「幼ちゃんにはあれがバラに見えるのか」
幼「見かけによっては開きかけの」
男「開いてたら大変だ」
幼「花は開くと芳香を」
男「芳しくないし香りでもない!」
幼「ちゃんと花の香りしてるけれど」
男「嘘!?」
幼「本当」
男「どうしよう糖尿かも…」
幼「心配いらないわよ」
男「どうして」
幼「貴方と私、殆ど同じ食生活」
男「にしたって花の香りは病気だろう」
幼「健康よ、栗の花」
男「そっちかー…」
-
465 : 2011/10/01(土) 00:24:18.10 -
幼「そもそも糖尿になると甘い香りになるの?」
男「知らないよそんな事」
幼「確かめてみる?」
男「どうやって」
幼「明日から、お弁当の調味料全部砂糖と間違えるわ」
男「それは間違えるって言わない」
幼「てへっ」
男「!!」
幼「こう言えば間違えた事になるでしょう」
男「…事実を後から捻じ曲げるなよ」
幼「てへっ」
男「気に入ったんだね」
幼「てへへっ」
男「これならトップアイドル目指せるよ」
幼「ありがとーっ」
-
470 : 2011/10/01(土) 00:33:49.71 -
男「糖尿になったら大変なんだぞ」
幼「病気だもの、大変だわ」
男「毎日決まった時間に注射を打たなきゃいけないし」
幼「私が忘れず打ってあげる」
男「それに食事制限だって」
幼「私が管理してあげる」
男「好きだった物だって」
幼「食べられるように作ってあげる」
男「悪くしたら手足も」
幼「私が歩いて掴んであげる」
男「なんでそこまで」
幼「私が調味料を間違えたから…」
男「…絶対やるなよ」
幼「てへっ」
-
473 : 2011/10/01(土) 00:43:41.65 -
「てへっ」→「ありがとーっ」
このコンボはノーベル賞2つくらいは受賞できるレベル -
477 : 2011/10/01(土) 00:59:48.57 -
幼「お弁当はいつも通りで良いのね」
男「正確に作ってな」
幼「じゃあ正確に食べてね」
男「全部食べればいいんだろ」
幼「欲を言えば、味について聞かれたら正確なコメントを」
男「俺は評論家じゃないからなぁ」
幼「塩辛いかと聞かれたら、どうか。甘すぎないかと聞かれたら、どうか」
男「答えれば良いわけね」
幼「そしたら次の日からもっと美味しくなるわ」
男「研究熱心だなあ」
幼「知りたいし、知らせたい。いつもの事でしょう」
男「何でも知られてしまうね」
幼「人の事言えない癖に、貴方末恐ろしい」
男「何でも知らせてくれるからさ」
幼「隠したつもりだったのに……」
-
481 : 2011/10/01(土) 01:14:41.25 -
男「幼ちゃん、思ってる事の隠し方はそんなに上手くないから」
幼「十分隠してるつもりなんだけれど」
男「俺の隠し場所、バレバレなんでしょ?」
幼「良く分かるわ」
男「それと同じだよ、よく分かる」
幼「恥ずかしい」
男「顔、赤くないけど」
幼「それでも恥ずかしいの、知ってる癖に」
男「顔に殆ど出ないからなあ、幼ちゃん」
幼「体は構わないけれど、心を丸裸にされるのは貴方相手でもね」
男「流石に丸裸にはできない」
幼「したいと思ってる癖に」
男「させてくれるのか?」
幼「嫌よ、恥ずかしい」
-
484 : 2011/10/01(土) 01:31:24.92 -
幼「じゃ、この棚片付けるけれど」
男「はいはい」
幼「やっぱり結構な量ね」
男「そんなまじまじ見ないで片付けてよ」
幼「ジャンル別に分けた方が良いでしょう」
男「恐ろしい司書さんだ」
幼「これ、私より全然胸ないけど良いの?」
男「そう言う気分の時もあるんだよ」
幼「ごめんなさいね、ここまで縮める事はできないの」
男「俺の気分で体系代える気かよ」
幼「お父さんにさらしでも借りようかしら」
男「巻く気なの?」
幼「今は、このくらいで我慢してね」ギュウウ-
男「我慢なんてとんでもない」
-
491 : 2011/10/01(土) 01:59:34.25 -
幼「とりあえず、嗜好で分けて、右から左にサイズアップ」
男「完璧じゃないか」
幼「にしても貴方、多趣味なのね」
男「全然良い意味に聞こえない」
幼「そんなことない、良い趣味してるわ」
男「なお悪い!」
幼「私も対応し切れるかどうかわからないわね」
男「別に対応しなくて宜しい」
幼「まずは痛みを快感にできるようにならなきゃ」
男「よりによってそっから!?」
幼「そうすれば貴方とどこまでも歩いていけるわ」スッ
男「…履きなれた靴で出かけようよ」
幼「確かに、歩くだけでゾクゾクしたら困るわね」
男「疲れで息が上がるだけじゃなく」
幼「余計にハァハァしちゃうわ、恥ずかしい」
-
495 : 2011/10/01(土) 02:12:41.86 -
幼「じゃあどこから始めたいの?」
男「どこからって…」
幼「どこでも構わないわよ。へそでも、ひざの裏でも、首筋でも」
男「何故そんなニッチな」
幼「貴方、多趣味な人だから」
男「その言い方、まあ助かるな」
幼「オススメは後ろ首筋」バサッ
男「……弱いの?」
幼「普段髪に隠れてるし、触られる事もないから。痛くして傷つけても平気」
男「……」ソー…ピトッ
幼「んー…」
男「……」サワサワ
幼「んう?…ん、感じるわ」
男「そりゃ触覚がなかったらおかしいだろ!」
幼「だから感じていると言っているでしょう」
-
499 : 2011/10/01(土) 02:26:42.81 -
男「で…どうなの」サワサワ
幼「こそばゆい」
男「じゃあここはそういう場所じゃないんだよ」
幼「念の為、舐めてみて」
男「無茶言うなよ…」
幼「どうなっても良い様に、毎日時間かけて清潔にしてるのよ?」
男「そういう問題じゃなくてさ」
幼「ペロペロがきっかけで目覚めるかもしれないでしょう」
男「目覚めるとしたら俺の方だ!」
幼「じゃ、つねってみて」
男「より深みに嵌る…」ギュッ
幼「あー…痛い」
男「当り前だ」
幼「目覚めた?」
男「つねっただけで目覚めたら病気だ!」
-
503 : 2011/10/01(土) 02:41:33.48 -
幼「そもそも病的なものでしょう、こういう嗜好」
男「否定はしない」
幼「ある種の狂人よ」
男「それは言い過ぎじゃないのか」
幼「痛いのがー気持ちくてぇーあああ狂っちゃうー…って感じで」
男「三文にもならないな」
幼「そう、じゃ首筋触って」
男「…はい」サワ
幼「ひ…ひぅぅっ!?」
男「は?」
幼「はっ…はぁっ…しょんな…トコ触られたらぁ…!うぅんっ!」
男「おいおい!」
幼「ふっ…ふあああぁぁっっ!!狂っちゃムグっ!?」グイッ
男「親が来るだろうが!!」
幼「ぷはっ…今のに何文出せる?」
-
507 : 2011/10/01(土) 02:56:13.36 -
男「二度とやらないでね」
幼「もう一度しろと言われても覚えてないわ」
男「どこでそう言うの覚えて来るのこの子は!!」
幼「貴方のパーソナルなコンピュータ」
男「パーソナルも糞もねぇ!」
幼「いっそパブコンに改名したら?」
男「パブでの合コンみたいじゃん」
幼「行くの合コン」
男「行く必要はないな」
幼「じゃあパブコンで良いわ、勘違いしないし」
男「人のパブコンを勝手に見るのはやめてね」
幼「皆のパブコンよ」
男「公って恐ろしい」
幼「下手すると大火傷するもの」
-
516 : 2011/10/01(土) 03:38:01.99 -
男「じゃあ普通の本の整理をよろしく」
幼「貴方は床を磨いてね」
男「クイックルワイパーでか」
幼「床に臭いがついてるじゃない」
男「犬かよ」
幼「違うわ、人間。貴方床に紙を敷く方でしょう」
男「それも知ってるのか!?」
幼「そうじゃなかったらこんなにクイックル要らないもの」
男「自分のものは自分でか」
幼「身から出た錆よ」
男「錆びてないよ、失礼な」
幼「身から出た精ね」
男「そのまんまじゃないか」
-
518 : 2011/10/01(土) 03:52:33.49 -
男「床もだいぶ綺麗になった…はず」
幼「どれどれ…んー」ペタン…スンスン
男「犬じゃないか」
幼「四つん這いになって臭いをかいでも人間よ」スンスン
男「どうですか」
幼「うん、貴方の匂い…」ペタペタ…スンスン
男「おい…」
幼「貴方の匂い、まだするわ」ギュウウ…スンスン
男「どんどん近づいてきたんだから当たり前だ!」
幼「鼻が利かないから貴方部屋から出てて」
男「牝犬が!」
幼「牝人間よ」スンスン
男「部屋から出るから放して下さい」
-
522 : 2011/10/01(土) 04:08:43.84 -
男「幼ちゃん、嗅ぎ終わった?」
幼「んー…」
男「まだどこか?」
幼「ドアの隙間が」
男「俺だよ!」
幼「貴方ね」
男「入って良い?」
幼「構わないわ」
男「どうも」ガチャ
幼「完璧よ」
男「なんで下着姿なんだ!!」
幼「邪魔な貴方の臭いを排除したまでよ」
男「抱きつくからだ!」
幼「抱きついちゃいけない?」ギュウウ-
男「ドア空いてるから!!」
-
527 : 2011/10/01(土) 04:21:01.02 -
幼「ドアを閉めれば問題ないのね」
男「問題ある」
幼「もう貴方の匂いがついても問題ないわ」
男「下着姿な事だ!」
幼「見なれているでしょう」
男「服はどこに行ったかが問題なんだよ…」
幼「屋根の上」
男「なんてところに」
幼「不満なら取りに行ってくるわ」
男「俺が行く」
幼「良いのに」
男「通報されたら困る」
幼「痴女が一人検挙されるだけ」
男「俺が怪しまれるんだ!」
-
534 : 2011/10/01(土) 04:42:46.99 -
男「はい、取ってきたよ」
幼「どうも有難う」
男「風で飛ばされでもしたらどうするのさ」
幼「屋根から自分の部屋に行くわ」
男「ごもっとも」
幼「それにしても、だいぶスッキリしたわね」
男「幼ちゃんもスッキリしすぎ」
幼「着れば良いんでしょ、着れば」
男「宜しい」
幼「あとは貴方をスッキリさせてお終いね」ギュ
男「折角脱臭したのにか!」
幼「汚れるために綺麗にするのよ」
男「何か違う様な…」
幼「だったらモデルルームにでも住んでなさい」
-
536 : 2011/10/01(土) 04:59:29.35 -
男「部屋が前より広くなった気がする…」
幼「開放的な気分になるわね」
男「いい加減着て下さい」
幼「こんなに開放的なのに」
男「ほんとに開放されてたら通報されるんだからね」
幼「閉鎖的な場所なんだから問題ないでしょう」
男「まあ全開放じゃないだけマシか」
幼「そしたら貴方、隠し場所もお楽しみもバレバレだものね」
男「部屋の話じゃない!」
幼「じゃあ部屋は良いのね?」
男「マシって言ったけど…感覚ズレて来てるな俺」
-
541 : 2011/10/01(土) 05:16:38.76 -
幼「ふう…別に私も、いつも理由なく脱いでるわけじゃないのよ」スポ
男「じゃなかったらただの露出狂だろ!」
幼「公共の場では脱がないし」
男「パンツ見せたりブラ見せたりも大概にね」
幼「良いじゃない、誰も損してないでしょう」
男「周りも役得か」
幼「皆さんに幸せを届けましょう」
男「男だけじゃないか、皆さん」
幼「そう思っているの?世間が狭いわね」
男「そっちかよ」
幼「私は違うわ」
男「知ってるよ」
幼「でももし貴方がそう望むなら、友人に手を出す事もやぶさかではないわ」
男「友達なくすよ?」
幼「恋人になるんだもの」
-
547 : 2011/10/01(土) 05:50:34.58 -
幼「女の子同士は興味ないのね」
男「…見てみたい気もする」
幼「誰に恋しようかしら」
男「本気にするなよ」
幼「最初は友情を装って、徐々に愛情を注いでやればメロメロよ」
男「悪女だなあ」
幼「良い女よ」
男「すっげえ自信」
幼「すっげえ事実」ギュウ
男「……異論なし」
幼「是非もなし」
男「誰にも恋しなくて良いからね」
幼「貴方以外に、ね」
-
603 : 2011/10/01(土) 11:48:23.64 -
幼「折角、部屋を整理したのだから」
男「だから?」
幼「頭の中も整理したらどうかしら」
男「お勉強ですか」
幼「部屋の乱れは学力の乱れよ」
男「安定して低いんだけどな」
幼「安定して汚いからよ」
男「確かに幼ちゃんの部屋は整然としてるけど」
幼「良く使う物を手前に、使わない物を奥に。これをするだけ」
男「それだけで綺麗になるのか」
幼「答案もね」
男「答案?」
幼「頻出の公式から覚えなさい」
男「金言どうも」
-
607 : 2011/10/01(土) 12:05:28.78 -
男「数学か…」
幼「苦手意識を持たない事ね」
男「イメージが湧かないんだよ」
幼「日常の事に置き換えて考えなさい」
男「例えば」
幼「今日、貴方を一度抱きしめる。明日は四度、明後日は七度」
男「はぁ」
幼「一年後にはどうなるか計算できる?」
男「良く分からんけど一日中抱きついてると思います」
幼「国語の授業じゃないのよ、出題者の気持ちなんか答えないで」
男「一日中が良いのかよ」
幼「数学よ、回数を答えなさい」
男「えー……」
幼「1+3×365で出るでしょう、これが数列」
男「やっぱり一日中であってるだろ」
-
614 : 2011/10/01(土) 12:35:50.53 -
幼「理論的に考えてね」
男「出題が思いっきり感情的なんですが」
幼「じゃあ問題を変えましょう」
男「分かりやすいのでよろしく」
幼「ある日のお弁当のおかずの種類が1種類、次の日が3種類、そのまた次の日が9種類」
男「はぁ」
幼「何日後に満漢全席になるでしょう?」
男「社会じゃねーか!!」
幼「社会×数学…経済学かしら」
男「世界史!」
幼「新しい学問の扉が開きそうね」
男「ただの高校生クイズだろ」
幼「因みに約100種類、一日で揃えるなら6日、総和で揃えるなら5日」
男「一週間中華か」
-
617 : 2011/10/01(土) 12:52:33.99 -
幼「料理も計算なのよ」
男「調味料の量だったり時間の計算だったりか」
幼「まずレシピ通りに作れない人は駄目ね」
男「料理の得手不得手はそこね」
幼「そ、公式を正しく使えるかどうか」
男「俺は厨房に立つなと」
幼「必要ないでしょう」
男「でも幼ちゃん、醤油とか目分量だよね?」
幼「公式は応用するものよ」
男「適当じゃなかったのか」
幼「貴方に合わせて式変形」
男「そこまでしてくれてたとは」
幼「だから残さず、正確に解答してね」
-
622 : 2011/10/01(土) 13:06:57.93 -
男「しかし何でも計算づくの人生など薄っぺらい」
幼「薄っぺらい金言どうも」
男「そう思わない?」
幼「計算で私を騙した癖に」
男「人聞きの悪い」
幼「事実じゃない」
男「騙してたのは自分じゃないか」
幼「…キザ」
男「俺は騙されなかったけどね」
幼「…減らず口」
男「たまには俺も言うよ?」
幼「その生意気な口塞いであげる」ギュウ
男「ちょっ…タンマタンマ!」
幼「…次は本気よ」パッ
男「いつも本気じゃん」
-
633 : 2011/10/01(土) 13:25:23.05 -
幼「問題解けた?」
男「すぐ脱線するからな」
幼「貴方ともっとお話したいのよ」
男「じゃ勉強やめる?」
幼「本当なら授業で十分なはずなんだけど」
男「かたじけない」
幼「今やっておけば後々ゆっくり話せるでしょう」
男「学校でか」
幼「今夜」
男「こっちで食べていくのか」
幼「朝を迎えていくわ」
男「そこまで!?」
幼「そのつもりで来たのよ」
男「いや…でも親に相談してみないと」
幼「伏兵、全員もう知ってるわ」
-
636 : 2011/10/01(土) 13:39:14.65 -
男「計算してるのはどっちだよ」
幼「私、数学得意だから」
男「人海戦術も大したもんだ」
幼「恋は戦争よ」
男「兵法に長けた者が勝つのか」
幼「人心誘導も基本ね」
男「だんだん外道じみてきたぞー」
幼「むしろ王道よ」
男「四面楚歌とはこのことか」
幼「正確には五面楚歌」
男「一面でっかいのが入ったな…」
幼「私ね」
男「いや…おとうさん」
幼「おじさん、そんなに協力的なの」
男「そういうことじゃないんなぁ」
-
641 : 2011/10/01(土) 14:10:31.33 -
男「もう親に相談する必要もないのか」
幼「言ったでしょう、親公認と」
男「こっちもとは」
幼「もともと親が4人いる様なものじゃない、私達」
男「それもそうか」
幼「家族旅行と称して貴方がついてきた事が何度あったか」
男「何度どころか全部じゃないか」
幼「そう言う事よ」
男「邪魔じゃなかったか」
幼「貴方いつから、うちに来た時お邪魔しますって言わなくなった?」
男「……覚えてない」
幼「そう言う事よ」
-
645 : 2011/10/01(土) 14:20:25.46 -
男「ふぃー…解いた解いた」
幼「どれどれ」
男「合ってる?」
幼「合ってると思って書いたんでしょう」
男「それで何度も痛い目見てる」
幼「…うん、一応全部合ってるみたい」ギュウ
男「ご褒美のつもりですか」
幼「感情記憶よ、ずっと覚えていられるように」ギュウウウウ-
男「体に覚えさせるのか」
幼「テストの時は私を思い出してね」
男「やめて、テストの後立てなくなる」
幼「たってるじゃない」
男「だからそれ言うのやめろ!」
幼「パブロフの牡犬ね、条件反射」
男「牡人間!」
-
651 : 2011/10/01(土) 14:45:31.97 -
幼「じゃあ次はどの教科にする?」
男「休憩を要求する」
幼「まだ授業一時間分も経ってないわ」
男「もう一時間分以上の頭使ったよ」
幼「それが原因ね、授業を受けきれない」
男「ずっと集中するのは厳しいよ」
幼「要点で集中すればいいの」
男「幼ちゃん、ずっと集中してるわけじゃなかったんだ」
幼「難しいわね」
男「幼ちゃんほどの人が難しいとは」
幼「心配事があるとどうもね」
男「だったら相談してよ」
幼「………」
男「はい、勉強頑張ります」
-
653 : 2011/10/01(土) 14:56:58.90 -
幼「お菓子を食べなさい」
男「休憩させてくれるのか」
幼「糖分がなきゃ頭に入らないでしょう、貰ってくるわ」ガチャ
男「悪いね」
————————————————
幼「ただいま」ガチャ
男「何かあった」
幼「おばさんが用意してくれてたわ」
男「持ってくりゃ良いのに」
幼「一度持って来たそうよ」
男「なんで戻った」
幼「私のあえぎ声が聞こえたので遠慮した、と」
男「来てたのかよ!!」
幼「私も気づかなかったわ」
男「気付いてやってたら最悪だ!!」
-
655 : 2011/10/01(土) 15:12:25.07 -
幼「ちゃんと言っておいたわ、演技だと」
男「当然だ」
幼「おばさん、気の毒そうな顔してたわ」
男「誤解が解けてねぇ!」
幼「まあ実際気持ち良くも何ともなかったし」
男「そういう言い方やめろ!」
幼「別に貴方のテクニックが悪いとは言ってないじゃない」
男「首筋触るのにテクニックも糞もあるか」
幼「貴方の嗜好に対応できない私の体が悪いのよ」
男「…そういう事言うのやめろよ」
幼「そう?」
男「幼ちゃんは全然悪くない」
幼「じゃ、多趣味の貴方が悪いわ」
男「返す言葉もございません」
-
660 : 2011/10/01(土) 15:29:48.47 -
幼「お菓子、食べないの?」
男「ああ、食べる食べる」
幼「飲み物も貰ってきたから」
男「オロナミンCか懐かしい」
幼「茶色の瓶は何でもそう見えるの?」
男「まむし…」
幼「私はピーチジュースを頂いたわ」
男「母親ぁ!」
幼「買い物に行ったわ」
男「逃げたな」
幼「後は若い二人にお任せして、と」
男「流行ってんのその言い回し…」
-
665 : 2011/10/01(土) 15:39:28.82 -
男「親父はいなかったのか」
幼「おじさん?テレビ見てた」
男「平常運転なのは親父だけか」
幼「涙ぐんでたわ」
男「珍しい、テレビ番組で感動するなんて」
幼「番組じゃないわよ」
男「はい?」
幼「私達の成長記録、ビデオ繋いで」
男「あんの野郎…」
幼「良いお父さんじゃない」
男「騙された」
幼「勝手に勘違いした癖に」
-
668 : 2011/10/01(土) 15:57:23.72 -
男「というか、バタバタしてるうちに昼を食い損ねてた」
幼「もう午後も良い時間ね」
男「頭が働かない訳だ」
幼「その為のお菓子よ」
男「昼飯代わりかよ」
幼「こんな微妙な時間にしっかり食べたらお夕飯が美味しくないわ」
男「夕飯を買いに行ったんだな」
幼「そのようね…パブコン、使っていい?」
男「公共物だからな」
幼「それもそうね」カタカタ…カタ
男「余計なフォルダ開くなよ」
幼「数学は十分やったじゃない」
男「なら良いけど」
幼「えー…と、スッポン…さばき方…っと」カタカタカタ…カタ
男「全然良くねえ!!」
-
673 : 2011/10/01(土) 16:20:00.87 -
幼「良いでしょ、調べなければ分からないわこんな事」
男「母親ぁ…!」
幼「あ、言い忘れてたけど今夜はお鍋よ」
男「知ってるよ!!」
幼「あつくなるわね」
男「顔見て言えよ!」
幼「あつくなるわね」
男「あったまるの間違いだろうが」
幼「楽しみだわ」
男「どこに期待してるんだ…」
幼「お肌がプルプルになる事に」
男「コラーゲンの方か」
幼「変態」
男「悪意を感じる」
幼「厚意よ、ご両親の」
-
678 : 2011/10/01(土) 16:35:33.19 -
男「そんなにホイホイ売ってるもんじゃないだろう」
幼「そうでしょうね、だから早めに出たのでしょう」
男「しかもまるまる売ってることもないだろう」
幼「そうでしょうね、食材売り場に並ぶなら」
男「じゃあ何でさばき方?」
幼「もし見つからなかった時の為に」
男「ないなら意味ないじゃん」
幼「ペットショップ」
男「…アホだろ」
幼「ご両親を悪く言うのは頂けないわ」
男「だってアホじゃん!止めろよ!」
幼「あくまで最終手段よ、万が一」
男「食べないという選択肢がないのが怖い」
-
684 : 2011/10/01(土) 16:56:44.67 -
幼「大体分かったわ、出来そう」
男「凄いな」
幼「これで使える食材が増えたわ」
男「弁当は勘弁してくれ」
幼「昼休み立てなくなるものね」
男「ごもっとも」
幼「満漢全席に一歩近づいたわ」
男「どれくらいさばき方覚えれば良いんだ」
幼「……32珍てあるから、最低32種類かしら」カタカタ
男「シェフになった方が良いよ、幼ちゃん」
幼「ありがとーっ」
男「そっちもあったか」
幼「お花屋さんが一番好きよ」
-
688 : 2011/10/01(土) 17:09:22.67 ID:bWuwbKQa0 - 前作とな?
-
690 : 2011/10/01(土) 17:12:15.36 -
>>688
男「好きです付き合ってください」幼馴染「いまさら?」
だったはず -
692 : 2011/10/01(土) 17:16:34.89 -
幼「次は味付について調べないと」
男「スッポン鍋って何味なの」
幼「……お酒に、生姜を入れて臭みを消して、塩で味を調整みたい」カタカタ
男「塩味か」
幼「まる鍋というものは醤油ベースに砂糖とお酒ね」
男「醤油良いね」
幼「食べさせてあげたいけれど、これは鍋を使いこまなきゃダメみたい」
男「そんな条件あるの」
幼「出汁を何度も鍋にしみ込ませて、風味を出すのよ」
男「鍋も含めて料理なのか、面白いな」
幼「これから毎日私の家でお夕飯食べない?」
男「いや、おじさんの体が心配だ」
幼「大丈夫よ、お父さん元気だから」
男「元気だと余計に問題だろ」
-
695 : 2011/10/01(土) 17:18:42.81 -
>>688
男「好きです付き合って下さい」幼馴染「いまさら?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1316969406/ -
701 : 2011/10/01(土) 17:36:05.75 -
幼「さて、おばさんが帰ってくる前にもう一勉強しましょう」
男「うへ」
幼「次は貴方の得意教科、国語」
男「いつからそうなった」
幼「心情理解、得意でしょう」
男「登場人物の気持ちなんて知らないよ」
幼「こころが分からないのね?」
男「そんな単純に分かるもんじゃないだろ」
幼「それもそうね、Kが死んだ訳も所詮は分からずじまい」
男「そっちかよ」
幼「分かるの?」
男「授業で言ってたじゃん、忘れたけど」
幼「あれは後の偉い人達の推論よ」
男「じゃあ何で死んだのさ」
幼「戦死よ」
-
704 : 2011/10/01(土) 17:47:22.64 -
男「それは天下の夏目先生も怒るだろ」
幼「恋心を内に秘めるのは辛い事よ」
男「素直になれば良いのに」
幼「なれたら苦労はしないの」
男「それにあれは相手が悪かった」
幼「策略家だものね」
男「あんな言葉を二回言うのはずるいと思う」
幼「三回でしょう」
男「畳みかけて二回じゃないか」
幼「時間をおいて三回よ」
男「…精神的に向上心云々」
幼「月が綺麗ですね」
-
706 : 2011/10/01(土) 17:57:20.08 -
幼「精神的に向上心のない者は馬鹿だ、よ」
男「そう、それそれ」
幼「貴方はキーワードから抜けているのね」
男「申し訳ない」
幼「全く、しょうのない人」ギュウ
男「またですか」
幼「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」ギュウウ-
男「……」
幼「精神的に向上心のない者は、馬鹿だ」ギュウウウウ-
男「……僕は…馬鹿だ」
幼「知ってるわ」
男「Kの気持ちが痛いほどよく分かった…」
幼「良かったわね、心情理解できて」
-
711 : 2011/10/01(土) 18:12:44.46 -
男「もっと明るい話にすれば良いのに」
幼「天下の夏目先生にモノ申すのね」
男「いや、折角の作りものだからハッピーエンドでも良いじゃないか」
幼「戦争にハッピーエンドはないわ」
男「怖い事言うなよ」
幼「略奪戦争の事よ」
男「俺は敵国じゃないのね」
幼「敵対した事があって?」
男「さしずめ侵略領地ってとこか」
幼「よそよそしいわね」
男「じゃ、さしずめ」
幼「国土」
-
720 : 2011/10/01(土) 18:27:27.71 -
幼「ハッピーエンドが良いなら、坊ちゃんなんてどうかしら」
男「名前は知ってるけど、最後どうなるの」
幼「主人公を小さいころから世話してくれていたお婆さんが死ぬ」
男「バッドエンドじゃん!」
幼「だって最後の最後にそう書いてあるのよ」
男「それ必要か」
幼「天下の夏目先生に言って」
男「それでもハッピーエンドなんだな」
幼「勧善懲悪な話だったと」
男「坊ちゃんてヒーローものなの?」
幼「アウトローだけど」
男「ダークヒーロー的な?」
幼「バットマンとは全然違うわよ」
男「もしそうだったら夏目先生ご乱心だ」
-
721 : 2011/10/01(土) 18:38:35.30 -
男「とりあえず、国語の要点はまとめたよ」
幼「精神的に」
男「向上心のない者は馬鹿だ」
幼「黒い光とは?」
男「罪の意識じゃないのか」
幼「先生がいとこと結婚しなかったのは」
男「関係が近すぎたから」
幼「ああ」
男「失策ったと私は思いました」
幼「恥の多い」
男「人生…は違うだろ」
-
727 : 2011/10/01(土) 18:57:06.52 -
男母「男ー!幼ちゃーん!帰ったわよ!」
幼「あ、おばさんね」
男「帰ってきたか…」
幼「料理手伝わなきゃ、下に行きましょう」ガチャ…トットットットッ…
男「はあ…恐ろしい」トボトボトボ…
幼「おばさん、手に入りましたか」
男母「苦労したけどねっ、可愛い幼ちゃんの為なら安いもんよ!」
幼「有難う御座います」
男「まさかペットショップまで行ったのか、母さん」
男母「まさか、ちゃんと食用の肉の部分だけよ!」
男「良かった…」
男母「あとアンタ、誰でも最初はへったくそだから気にしちゃダメよ」
男「……違うよ!!」
-
732 : 2011/10/01(土) 19:13:28.70 -
幼「私はおばさんと料理してくるから」
男「ちゃんと誤解を解いておいてくれよ」
男母「あ、お父さんと話した?」
男「え?いや、ずっと部屋にいたから」
男母「話があるみたいだから鍋出来るまでに喋っときな!」
男「あいよ。……親父、何か用か」
男父「男、若い時には色々あるものさ。気にしちゃあいけないよ」
男「いや、だから違うって」
男父「ははは、恥ずかしいのは分かるさ。父さんも昔、よく言われて赤面したものだよ」
男「聞きたくないわ…そんな話」
男父「だがね、焦れば焦るほどに物事は悪化して行くものなんだ…っ…っ」
男「なんだこの親父…」
男父「如何なる時も冷静に。これが…今日旅だった君に…っ…父として送る言葉だよ…っ」ホロリ
男「まずあんたが落ちつけ色ボケ親父!」
-
736 : 2011/10/01(土) 19:24:44.11 -
幼「お鍋出来たけど、何してるの」
男「ビデオ観賞会」
男父「嗚呼この画面に映った二人が、ここまで…何とも感慨深いじゃあないか…」
男「この調子で幼ちゃんの誕生日からビデオ見させられてる」
幼「貴方が生まれてないところから?」
男「何でそこからあるんだよビデオが」
幼「それは…私が貴方の実の姉だからよ」
男「へー」
幼「例え姉弟だったとしても、貴方の事が好き!」
男「ドラゴンには変身しないのか」
幼「だから猫の話が好きなの」
男「じゃあ猫か」
幼「にゃーんにゃん」
男「鍋食えないぞ」
幼「にゃんにゃんお終い、さ、食べましょう」
-
738 : 2011/10/01(土) 19:30:53.57 -
> 幼「にゃーんにゃん」
>
> 男「鍋食えないぞ」
>
> 幼「にゃんにゃんお終い、さ、食べましょう」俺「~~ッッ!!!」
-
740 : 2011/10/01(土) 19:40:18.19 -
幼「美味しい?」
男「旨いよ」
男母「全くこの子はもっと気の利いた事言えないのかね!?」
男父「ははは、夫婦円満の秘訣は細かく褒める事だぞ。男よ」
男「気の利いた褒め方ってなんだよ」
幼「体が元気になるような美味しさだね、とか」
男「美味しさのせいじゃないだろうが!」
幼「美味しいもの食べると元気にならない?」
男「そりゃ、なるけどさ」
幼「じゃあ元気出して…はい」
男「ここ学校じゃないんですが…」
男母「………」
男父「………」
幼「ん………」
男「こいつら……うん、旨いよ」パク
-
743 : 2011/10/01(土) 19:46:28.59 -
>>男「ドラゴンには変身しないのか」
幼「だから猫の話が好きなの」
男「じゃあ猫か」どゆこと?
-
745 : 2011/10/01(土) 19:53:28.65 -
幼「さて、締めは雑炊で良いわよね」
男「あっつい…何これ」
幼「あつくなったじゃない」
男「まさかこれほどとはね…」
幼「大丈夫、食べられる?」
男「別に体調悪い訳じゃないから」
幼「はい…ふー…ふー…」
男「いや、病人じゃないから」
男母「あっついあっつい」
男父「ホント、あつくて敵わないな。ははは」
幼「ん………」
男「こいつらぁ………うん、旨いよ」パク
-
749 : 2011/10/01(土) 20:08:12.12 -
男「ご馳走様…」
男父「はは、ごちそうさま」
幼「お粗末様」
男母「おそまつっ」
幼「じゃあ、片付けるから。ゆっくりしててね」
男「俺も手伝うよ」
男母「じゃ!後は若いお二人にまかせて」
男父「ははは、夫婦円満の秘訣は細かい手伝い。分かってきたな、男」
男「もうやだこの空間」
幼「ならお望み通り、キッチンへご案内するわ」
男「俺んちなんだけどな」
幼「じゃ案内して」
男「はい、一名様ごあんなーい」
-
752 : 2011/10/01(土) 20:22:16.54 -
幼「すすいだらここに置いてね」
男「俺は水で流すだけか」
幼「洗うの慣れてないでしょ、まずは基本から」
男「修業の基本は皿洗いからだろ」
幼「皿洗いも奥が深いのよ」
男「とりあえず入門編なのね、すすぎが」
幼「貴方は私の初めての弟弟子よ」
男「弟子より下か」
幼「師匠がいるもの」
男「ああね」
幼「おふくろの味、良く出来てるでしょう」
男「んー、青は藍より…云々」
幼「…有難う」ギュ
男「濡れる濡れる」
-
760 : 2011/10/01(土) 20:37:04.20 -
幼「はい、これで全部」
男「お疲れ様です」
幼「こんな所で疲れてられないわ、元気が湧いてくるもの」
男「全然あつくなさそうだったけど」
幼「ちゃんとあついわよ」バサバサ
男「だからスカートで扇ぐな!」
幼「今夜は眠れそうにないわね、あつくて」
男「顔を見て話せ!」
幼「今夜は寝かせてくれる?」
男「その聞き方はどうかと」
幼「今夜どう?」
男「なおタチが悪い!」
-
767 : 2011/10/01(土) 20:52:25.39 -
幼「お風呂、どうするの」
男「入らないという解決策を思いついた」
幼「水場でそんな事言っていいの?」
男「同じ手は食わない、着替えて済ませる」
幼「貴方、匂う」ギュウウ-
男「その手にも乗らない」
幼「じゃあ私、ずっと入って待ってるから」
男「それは言っちゃダメだろ」
幼「……しまった」
男「俺は入らないよ」
幼「私は待ってるから、根競べよ」スタスタスタ…
男「ついに開き直ったな!」
-
772 : 2011/10/01(土) 21:04:45.05 -
男母「あーあっつい、早くお風呂入りたいわー!」
男父「ははは、風呂上がりのビールは最高なんだがなあ」
男母「今日は買い物で遠出したし疲れたわー!」
男父「今日は一日ビデオ見て肩が凝ったなあ、ははは」
男母「汗流したいー!」
男父「ビールー…」
男母「お父さん久しぶりに一緒に入る!?」
男父「良いねえお母さん。でも母さん気紛れだからなあ」
男母「あれーっ何だか入りたくなくなってきたわ!」
男父「あははは、残念だなあ…実に残念だなあ…」
男「………うるせ—————!!入りゃいいんだろう入りゃ!!あと良い歳していちゃつくな!!」
男母「じゃ、これ持って行って!幼ちゃんの着替えよっ」
男「……謀られたぁああ」
-
774 : 2011/10/01(土) 21:16:38.07 -
男「幼ちゃん、入るよ」ガラ
幼「女の子を待たせるなんて、マナー違反よ」
男「マナーなんて気にする間柄じゃ、ないよね」
幼「成る程、水着」
男「ここは俺の家だからね、今までの様にはいかないよ」
幼「そう、私は構わないけれど」
男「にしてもやってくれたね」
幼「ばれちゃった?」
男「三文にもならない芝居に、着替えまで渡して…どうするつもりだったの」
幼「根競べよ、貴方が折れるまで服なんて要らない」
男「すっげえ度胸」
幼「そうよ、何も要らない覚悟があるの」
男「………その巻いてるタオルの下」
幼「私は構わないけれど?」
-
779 : 2011/10/01(土) 21:29:11.52 -
男「状況が悪化してるじゃねーか!!」
幼「お互いじゃないだけマシじゃない」
男「絶対取らないでよ」
幼「絶対見ないでなんて言わないわ」
男「体洗うから湯船入って」
幼「背中流しっこしましょう」
男「勘弁して下さい」
幼「貴方は何か勘違いをしている様だけど」
男「勘違いも糞もあるか」
幼「背中を流すだけなら、背中しか見えないのよ。それに貴方も脱ぐ必要はないわ」
男「……確かに……そうなんだけど」
幼「じゃ、構わないわね」ハラ
男「背中向けてから取れ!!」バッ
-
782 : 2011/10/01(土) 21:41:58.38 -
男「あの、髪が…」
幼「あら、ごめんなさい。今まとめるから」バサ
男「……こんな感じでどう?」ソー…ゴシゴシ
幼「もっと強くして良いわよ、範囲も広げて」
男「はいはい…これでどう?」ゴシゴシゴシ
幼「んんー…感じないわ」
男「これそう言う事じゃねえから!!」
幼「恋人設定でお風呂なのに」
男「設定じゃないだろ!」
幼「じゃあ何の問題もないじゃない」
男「どこで知るんだそう言う事…」
幼「パブコン」
男「捨てようかな…」
幼「そうよ、私がいれば良いじゃない」
男「良くない!!」
-
794 : 2011/10/01(土) 22:01:10.56 -
男「流すよ」ジャー
幼「ああー…気持ちいいわ」
男「これそういう事じゃ」
幼「シャワーを浴びて気持ちいのは当り前でしょうド変態」
男「…返す言葉もございません」
幼「さ、交代」クルッ
男「俺より先に振り返るな!」バッ
幼「テント穿いてるじゃない」
男「水着だよ!!」
幼「見間違えたわ」
男「パブコンか…」
幼「見たままを言葉にしただけ」
男「知ってるままに水着と言えよ!」
-
804 : 2011/10/01(土) 22:20:34.69 -
幼「かゆいところは御座いませんか?」ゴシゴシ
男「ないない、早く終わらせて」
幼「じゃ、流すわね」ジャー
男「はぁ…良かった…」
幼「最終チェック」ギュウウ
男「………」
幼「んー………」ギュ-…スンスン
男「………」
幼「ぷはっ…貴方の匂い、酷くなってる」
男「もう…止めて下さい…」
幼「……大丈夫?」
男「これ以上だと…はぁ…一緒の湯船入れなくなる……」
幼「………やりすぎたわ、御免なさい」
男「良いよ。ただ普通が良いね、昔みたいに」
-
808 : 2011/10/01(土) 22:33:07.35 -
幼「落ちついた?」
男「何とか」
幼「水着は脱いだの」
男「念の為。タオルは巻かせて貰うよ」
幼「構わないわ…………御免なさい」
男「気にしなくて良いって、俺が初心過ぎるのが悪い」
幼「そ…そんなことないっ。距離感がない私が」
男「良いって良いって。ゆっくり風呂入ろう」
幼「うん」
男「嫌でも、嫌いでもないからね」
幼「うん」
男「ゆっくり、したいんだ」
幼「うん」
男「そのうち振り向けるように頑張るから」
幼「…うん」
-
812 : 2011/10/01(土) 22:46:47.21 -
男「ほら親父、母さん。早く入れよ」
男母「随分長いお風呂だったわねっ」
男「うるさい」
男父「それじゃあ母さん、久しぶりに…」
男母「やっと汗流せるっ!お父さん、先にお風呂頂くからっ」スタスタスタ
男父「あ…あはははは」
男「なんなんだろうこの夫婦」
幼「良い夫婦じゃない、とっても」
男父「……男よ」
男「何、慰めて欲しいの?」
男父「うちは二馬力だから、お金の事は気にしなくていいぞ。あははは」
男「……こいつ」
幼「良かったじゃない、金欠だったんでしょう」
男「そういう規模じゃない気が…」
男父「あっはははははは」
-
815 : 2011/10/01(土) 22:59:16.15 -
男母「あーっ!良いお湯だった!お父さんどうぞっ」
男父「やっぱり入るの一番最後なのが家長の辛いところだな、あっははは…」トボ…トボ…
男「親父ぃ……あ、母さん、幼ちゃんの布団用意してあげて」
男母「そんなもんないよっ」
男「は…?いや、来客用の布団」
男母「捨てた!お父さんとあたしのも捨てた!」
男「…アホだろ…買ってこいよ!!」
男母「お金もないよっ」
男「親父ぃ!!」
男父「あははははは、スッポンって高いみたいでね。次の給料日まで布団は無しだ」
男母「お父さんとあたしはソファーで寝るから!あとよろしくっ」
男「このホラ吹き三文芝居夫婦が…!」
男母「親は子供の為だったら何でもやるさ!」
男父「ちょうど布団も買い替え時だったしね、母さん」
-
819 : 2011/10/01(土) 23:10:10.20 -
男「幼ちゃん、布団がないのは事実の様だ…」
幼「私は構わないわ」
男母「布団はアンタの部屋しかないからね!」
男「知ってるよ!」
幼「さ、それじゃ歯を磨きましょう」
男「母さん…」
男母「捨てた!」
男「ですよね」
幼「構わないわ」
男「…もはやそうか」
幼「私は最初から」
男「俺はやっとこさ」
-
822 : 2011/10/01(土) 23:20:59.44 -
幼「……布団、確かに敷いてあるわ」ガチャ
男「風呂の間にか……って」ドタドタドタドタ
男母「階段駆け下りない!」
男「布団捨てたんだろ!?」
男母「確実に捨てた!」
男「枕は!?」
男母「なきゃ寝辛いでしょうが!」
男「来客用か…」トボ…トボ………ガチャ
幼「お帰りなさい」
男「もう布団入って……俺の枕じゃん」
幼「貴方は隣のをどうぞ」スンスンスン
男「来客扱いか…」
幼「いらっしゃい、貴方も好きね」ピラ
男「古いな!!」
-
826 : 2011/10/01(土) 23:32:46.57 -
男「電気消すよ」
幼「構わないわ」
男「はぁ…今日は何か疲れた」ドサッ
幼「お疲れ様」ギュ
男「また暑いなぁ」
幼「今夜は眠れそう?」ギュウ
男「正直厳しい」
幼「元気、出したら?」
男「その言い方やめろ!」
幼「私は構わないわ」
男「そしたらまた起きなきゃだろ」
幼「貴方は寝てて良いわ、私が」
男「自責の念で眠れなくなるからやめて」
幼「気にしなくていいのに」ギュウウ-…スリスリ
-
836 : 2011/10/01(土) 23:46:05.18 -
幼「昨日と違って、お父さんの匂いはしないわ」ギュ-…スンスン
男「そりゃまだまだ若いからね」
幼「布団も枕も、全部貴方の匂いね」
男「ああ、イカ?匂いが移ってたかな…」
幼「いえ、貴方の匂い…」スンスン
男「……しっかし幼ちゃん、貴女の配下の伏兵は皆強者ですな」
幼「よくやってくれていたわ、褒めてつかわしましょう」
男「そうだね、女王様が釣られて大胆になるくらい」
幼「!…またそうやって」
男「幼ちゃん昨日からだいぶ舞い上がってたもんね」
幼「……」ギュウウ
男「あんまり大胆なんで俺もう大変だよ、今も」
幼「だって相談したら…お父さんも、お母さんも、おじさんも、おばさんも」
男「本当、ノリノリで困っちゃうよな」
-
844 : 2011/10/02(日) 00:01:35.06 -
幼「皆盛り上がってるから…私もつい」
男「まあ仕方ないよ、あそこまであからさまにやられたら」
幼「………」
男「もう逃げ場ないでしょう」
幼「………そうよ!もう逃げ場はないわ。追い詰められているのよ貴方」バッ
男「顔が近いよ、幼ちゃん」
幼「五面楚歌よ、逃がさない」
男「俺達が、四面楚歌じゃないの?」
幼「私は…構わないの!」
男「幼ちゃん…素直になったね」
幼「これで五面楚歌。諦めなさい」
男「確かに五面囲まれた…」
幼「今度は私が、してやったわ。降参なさい」
男「そうだね…」
-
852 : 2011/10/02(日) 00:11:38.12 -
男「…でも、降参するにはまだ早い」
幼「負け惜しみは聞きたくないわ」
男「まだ、俺は楚歌を聞いてない」
幼「………!」
男「……」
幼「……キザ!」
男「良く知ってるだろう?」
幼「……減らず口!」
男「俺も言う時は言うよ」
幼「今度やったらその口を塞ぐって、言ったでしょう」
男「顔が近いよ」
幼「喋らないで、次はないわよ…!」
-
855 : 2011/10/02(日) 00:17:11.68 -
幼「…………」
男「…………」
幼「………じゃあ……言うから」ギュウ
男「……」コク
幼「………」ギュウウウウ
男「………」ギュ
幼「大好きです、お嫁にして下さい」
男「…いまさら?」
おしまい
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