平塚「比企谷が私に相談とは珍しいな」


1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 22:48:12.46 ID:mGJTDWrW0
平塚「明日は雪が降るんじゃないか?」

八幡「はは、先生が結婚した翌日には必ず・・・」

平塚「ほぅ・・・?」ビキビキ

八幡「ひっ!?」ビクッ

平塚「・・・まぁ、私も教師だ」

平塚「生徒が困っているのなら、話を聞かなくてはな」

平塚「それで比企谷、一体どうしたんだ?」

八幡「・・・はい」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430747282


ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430747282/


2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 22:54:10.69 ID:mGJTDWrW0
平塚「・・・ふむ、なるほどな」

平塚「最近、他の生徒からの当たりが強過ぎて、精神的に参っている・・・と」

八幡「まぁ、自業自得なんですけど」

八幡「こうも理不尽に色々されると、もう・・・」

平塚「・・・・・・」

八幡「(俺がこんなにも豆腐メンタルだったとは・・・小町に笑われるな)」

平塚「比企谷、思い出すのも辛いとは思うが」

平塚「詳細を聞かせてくれないか?」

八幡「まぁ、良いですけど・・・」

八幡「まずは雪ノ下ですかね」

平塚「雪ノ下か・・・」


3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 23:22:45.14 ID:mGJTDWrW0
八幡「俺が何かするたびに、世界の古今東西で使われた」

八幡「ありとあらゆる罵倒の言葉の数々を浴びせてくるんです」

平塚「ほぅ・・・」

八幡「この前は・・・」

八幡『うーす』

雪ノ下『・・・誰?』

八幡『いや、俺だよ』

雪ノ下『私は貴方の顔を知らないのだけど? 熊谷君』

八幡『誰だよそれ、てかお前わざとやってるだろ』

雪ノ下『そんなことはないわ、私はいつだって真面目よ』

八幡『へぇへぇ、そうですか・・・』


4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 23:29:59.24 ID:mGJTDWrW0
八幡『・・・・・・』

雪ノ下『』ペラ

八幡『(なんで俺はいつもこいつに罵倒されるんだ?)」

八幡『(そんなに俺のことが嫌いなのか)』

八幡『(もしかして俺って、人間から嫌われる呪いでもかけられているのか?)』

八幡『(なにそれ怖い・・・小町、助けて)』

雪ノ下『・・・比企谷君』

八幡『な、なんだよ』


5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 23:31:19.53 ID:mGJTDWrW0
雪ノ下『その酷く濁って、今にも腐り落ちそうな瞳で私を見ないでくれるかしら?』

雪ノ下『酷く不快だわ』

八幡『・・・・・・』

雪ノ下『(・・・やってしまったわ)』

八幡『・・・そうかよ、悪かったな』

雪ノ下『あ・・・・・・』

雪ノ下『(また比企谷君に強く当たってしまったわ・・・)』

雪ノ下『(比企谷君と一緒にいると、何故か素直になれない・・・)』

八幡「という感じで・・・」

平塚「なるほどな・・・」


6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 23:34:41.28 ID:mGJTDWrW0
平塚「彼女なら、君のことを理解してくれると思ったんだがな・・・」ボソ

八幡「? 何か言いました?」

平塚「いや、なんでもない」

平塚「・・・ふぅ、まぁ君のことだ」

平塚「雪ノ下以外にもいるんだろう? 君に辛く当たる輩は」

八幡「・・・まぁ」

平塚「君も相当ストレスが溜まっているだろう、全部話してくれて構わないぞ?」

八幡「・・・じゃあ、次は由比ヶ浜です」

平塚「由比ヶ浜か・・・」


9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 23:40:22.14 ID:mGJTDWrW0
八幡「あいつが優しい奴だってのは知っているんですよ?」

八幡「ただ、いつもキモいキモい言われていると、辛くて・・・」

平塚「ふむ・・・」

由比ヶ浜『やっはろー!』

八幡『お前はいつも元気だな』

由比ヶ浜『え? そうかな?』

八幡『お前がテンション低いときの方が珍しいほどだ』

由比ヶ浜『は!? それっていつも私のこと見てるってこと!?』

由比ヶ浜『ヒッキーマジキモい! 最低! キモいキモ過ぎ!』

八幡『(何故だ・・・)』

由比ヶ浜『(・・・ヒ、ヒッキーそんなにいつも私のことを観察しているんだ)』

由比ヶ浜『(え、えへへへへ・・・・・・///)』

八幡「」ズーン

平塚「それは酷いな・・・」


11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 23:44:42.55 ID:mGJTDWrW0
平塚「由比ヶ浜は少しお人好しなところがあって」

平塚「優し過ぎる部分があるのかと思っていたが」

平塚「そうか・・・猫を被っていたわけか・・・」

平塚「」ギリ

八幡「せ、先生・・・?」

平塚「いや、大丈夫だ」

平塚「気にするな」ニコ

八幡「」ゾワ


13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 23:49:35.17 ID:mGJTDWrW0
平塚「さて、話の続きをしようか」

平塚「次は誰なんだ?」

八幡「その・・・名前がよく思い出せなくて・・・」

八幡「川・・・川内・・・? いや・・・川・・・」

平塚「川崎か?」

八幡「あぁ・・・多分それです」

平塚「(川崎が? 最近は落ち着いたと思っていたのだが)」


14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 23:56:03.74 ID:mGJTDWrW0
八幡「まぁ、その・・・睨まれるんですよ」

平塚「ほぅ?」

八幡『』キコキコ

八幡『(今日も朝起きて、自転車を漕いで学校に行く)」

八幡『(特に誰とも会話をすることもなく、時間は流れていき)」

八幡『(そして放課後になる)」

八幡『(そう・・・放課後になるんだ・・・)』

八幡『(俺は奉仕部に行き、また雪ノ下と由比ヶ浜から罵詈雑言を喚き散らされるのか・・・)』

八幡『(辛い・・・もう行きたくない・・・)』

八幡『』キキィ

八幡『』チャリチャリチャリ

八幡『(そう思っているうちに、学校に着いてしまった)』

八幡『はぁ・・・』


15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/04(月) 23:56:51.91 ID:mGJTDWrW0
平塚先生のハイライト吸ってきます

17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 00:09:57.65 ID:UKlA0dg70
沙希『』スタスタ

八幡『(な、何故俺は睨まれなければならないんだ・・・』

沙希『(・・・・・・///)』

八幡「はぁ・・・」

平塚「すまん・・・本気で君が可哀想になってきた・・・」


20 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 00:15:34.81 ID:UKlA0dg70
平塚「(以前、私にも反抗してきた生徒だからな)」

平塚「(多少強く注意しておいた方が良いのかもしれないな)」

平塚「・・・まさか、まだいるのか?」

八幡「・・・・・・」

平塚「・・・・・・」

平塚「い、いや、君が良いのならどんどん話してもらって構わないんだ」

平塚「はは・・・はははは・・・・・・」

八幡「・・・じゃあ、次はおか・・・三浦・・・さんです」

平塚「あぁ・・・ (今少し間が空いてさん付けしたな・・・)」


22 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 00:21:34.62 ID:UKlA0dg70
八幡「俺はただ、平和に過ごしたいだけなんですが・・・」

平塚「・・・・・・」

八幡『・・・・・・』

三浦『あ゛ー、あっつー・・・マジ最悪ー』

三浦『最近暑過ぎでしょ? マジありえないってのー・・・』

三浦『つーかマジ結衣と隼人どこ行ったし?」

三浦『みんないないとか暇だわー・・・』

八幡『(・・・何か嫌な予感がする)』

三浦『・・・・・・』

三浦『ねぇ』

八幡『・・・・・・』

三浦『おい、無視すんなヒキオ』

八幡『』ビク

八幡『(やはり俺か・・・)』


26 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 00:33:24.23 ID:UKlA0dg70
三浦『あんた目腐ってんじゃない? 結衣も隼人もいないの』

三浦『見りゃわかるでしょ』

三浦『今ここで動けてあーしの言うこと聞けるのはあんただけなの』

三浦『わかる? あーしが買ってこいって言ってんだからさっさと動くし!』

八幡『・・・・・・』

八幡『・・・何を買ってくりゃ良いんだよ』

三浦『あーしレモンティーが飲みたーい』

八幡『』トボトボ

三浦『早くしろしヒキオ、3分以内でー』

八幡『(俺はパシリかよ・・・)』

三浦『・・・・・・』

三浦『(ちょっと酷かったかな・・・?)』

八幡「先生、泣きそうです・・・」

平塚「比企谷・・・!」


27 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 00:44:21.61 ID:UKlA0dg70
平塚「(かつて、マルコムXは言った)」

平塚「(自衛のための暴力は、暴力とは呼ばず)」

平塚「(知性と呼ぶ)」

平塚「(穏やかで礼儀正しく、人を尊敬する人間であれ)」

平塚「(ただし、誰かがお前に手を出そうとしたときは)」

平塚「(そいつを墓場に送ってやるんだ)」

平塚「・・・・・・」

平塚「(今回は比企谷が被害者だ)」

平塚「(自衛ではなく、彼を守るために)」

平塚「(三浦に制裁を加えても、それは知性と呼べるのだろうか?)」

平塚「・・・ふふ、教師の考えることではないな」ボソ

八幡「先生? 大丈夫ですか?」

平塚「あ、あぁ」


29 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 00:49:03.21 ID:UKlA0dg70
八幡「そう言えば先生、今日はタバコ吸わないんですね」

平塚「なーに、ちょっと禁煙でもしようかとね」

八幡「・・・先生、病院行った方が良いですよ」

平塚「どういう意味だ」

八幡「いや、天変地異でも起きるんじゃないかと・・・」

平塚「ほぅ・・・?」ビキビキ

八幡「ひっ!?」ビク

平塚「」ハッ

平塚「(いかん、比企谷は今非常に敏感になっているんだ)」

平塚「(あまり悪い刺激は与えないようにしよう)」

平塚「(何かリラックスできるものは・・・)」

平塚「(・・・・・・)」

平塚「・・・・・・」

平塚「・・・・・・・・・」


31 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 00:52:48.62 ID:UKlA0dg70
平塚「・・・比企谷」

八幡「なんですか?」

平塚「丁度、リラックスできるものがあるんだ」

平塚「最近買ったアロマなんだがな、この部屋で試してみても良いかな?」

八幡「は、はぁ・・・まぁ、良いんじゃないんですか?」

平塚「そうか・・・」


33 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 00:55:27.96 ID:UKlA0dg70
平塚「」キュッキュッ

平塚「」カタン

平塚「」コト

平塚「・・・・・・」

平塚「・・・・・・・・・」

http://iup.2ch-library.com/i/i1429006-1430754891.jpg


34 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 01:01:27.16 ID:UKlA0dg70
平塚「・・・さて、こうなったらとことんまで君の話を聞こうじゃないか」

平塚「今度はどんなことをされたんだ?」

八幡「次は・・・」

八幡『』トボトボ

八幡『(はぁ・・・放課後になってしまった)』

八幡『(憂鬱だ・・・)』

相模『げっ』

八幡『(俺を見るなりそれかよ・・・)』

相模『最悪・・・』ボソ

相模『』タッ

八幡『・・・・・・』

八幡『小町、お兄ちゃんもう疲れちゃったよ・・・』

八幡「いや、もうこれは仕方がないんですけどね?」

平塚「比企谷・・・」


35 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 01:06:28.73 ID:UKlA0dg70
平塚「比企谷、もうそろそろ辛くなってきたんじゃないか?」

八幡「まだ3人分話していないんですが」

平塚「どれだけの人間が君に対して憎悪の念を抱いているんだ・・・」

平塚「(それに、話に出てくるのは女性しかいないじゃないか・・・)」

八幡「俺って、本当にみんなの嫌われ者なんですね」

八幡「実際になってみて得られるものは孤独と汚名」

八幡「失うものは信頼と人の温もり・・・」

平塚「ま、まぁまぁ落ち着きたまえ! な・・・?」

八幡「・・・っす」


36 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 01:12:40.21 ID:UKlA0dg70
八幡「次は他校の生徒なんですが・・・」

平塚「ふむ」

折本『うっわ! 比企谷じゃーん!』

八幡『・・・・・・』

折本『こんなとこで何してんのー? と言うか外出先でも会うとかマジ最悪だわwwwww』

折本『なに? 私のことストーカーでもしてるわけ? キモいわwwwww』

八幡『・・・・・・』

八幡『(何故だ・・・)』

八幡「偶然会っただけなのに・・・」

平塚「(後で海浜総合高校に連絡を入れておこう)」


40 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 01:36:31.61 ID:UKlA0dg70
八幡「あとの2人はちょっと違うんですよ」

八幡「なんつーか、その・・・いつも見張られているような気がするというか・・・」

平塚「ん? さらに穏やかではないな」

八幡「まぁ、その・・・雪ノ下さんとか?」

平塚「陽乃か・・・」

陽乃『あれぇ? 比企谷君じゃーん!』

八幡『(ゲッ・・・)』

陽乃『いつも暗い顔して大丈夫?』

八幡『(この人と一緒にいると、色々面倒臭いことになるから嫌なんだ・・・)』


43 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 01:49:40.84 ID:UKlA0dg70
陽乃『ねぇ、比企谷君』

八幡『な、なんすか』

陽乃『君が捻くれ者だっていうのは知ってるけどさぁ』

陽乃『雪乃ちゃんを悲しませたらダメだよ?』

八幡『いや、だから俺は知らないって』

陽乃『もしもの話ってこと』

陽乃『あ、そうそう』

陽乃『それとね? 雪乃ちゃんも素直な子じゃないけどね』

陽乃『あぁ見えて、結構比企谷君のこと気に入っているんだぁ』

八幡『いや、それはありえなi』

陽乃『だからさぁ』

陽乃『雪乃ちゃんを選ばないと』

陽乃『絶対に許さないから』ニタァ

八幡『』

陽乃『ま、そういうことだからそこんとこよろしくねぇー ♪』

陽乃『じゃぁね』

陽乃『比企谷君』

八幡『』

八幡「俺、もう家から出たくないです・・・」

平塚「またあいつは・・・」


44 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 01:58:47.24 ID:UKlA0dg70
平塚「随分と長い相談になってしまったな」

平塚「まさか、君がこんなに病んでいたとは・・・」

平塚「すまない、私は生活指導担当でもあるというのに・・・」

平塚「君が悩んでいることに気づいてやれなかった・・・」

八幡「・・・いや、別に良いっすよ」

八幡「ちゃっちゃと最期の1人を言いますよ」

平塚「あぁ・・・」

八幡「まぁ、後輩の一色なんですが」

平塚「(あのブリッ娘か・・・)」


45 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 02:03:39.22 ID:UKlA0dg70
八幡「あいつ、なんか怖いんですよ」

八幡「目っていうか・・・声とか表情とか・・・」

八幡「最近様子がおかしくて・・・」

平塚「・・・? (てっきりあの態度が辛いと思っていたのだが)」

八幡『はぁ・・・雪ノ下さん怖い・・・』トボトボ

八幡『(もう疲れた・・・早く家に帰って休もう・・・)』

いろは『先輩』

八幡『』ビク

いろは『先輩こんにちわぁ~!』

八幡『お、おう・・・』

いろは『最近よく私と会いますよねぇ~』

いろは『なんででしょうね?』

八幡『(し、知らねぇよ・・・)』


46 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 02:10:58.16 ID:UKlA0dg70
いろは『そうそう、先輩』

八幡『なんだよ』

いろは『さっき先輩と一緒にいた女の人』

いろは『 あ れ 、 誰 で す か ? 』ニコ

八幡『』ビク

いろは『先輩って、本当に色んな女の人と一緒にいますよねぇ~』

いろは『なんでかなぁ~? なんでかなぁ~?』

いろは『・・・・・・』

いろは『面白くないです』

いろは『本当に』ニコ

八幡『』ガタガタ

八幡「俺が何をしたって言うんだよ・・・!」

平塚「・・・・・・」


47 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 02:17:26.33 ID:UKlA0dg70
平塚「比企谷、もう良い・・・もう良いんだ・・・」

平塚「君は全て私に話してくれた、だからもう良いんだ・・・」

八幡「・・・・・・ (今気づいたが、あのアロマ、結構良い香りがするな)」

平塚「辛かっただろう、君はこういうことは誰にも相談せずに」

平塚「いつも自分でどうにかしようとする人間だ」

平塚「だが、今回は私に相談してくれた、私に助けを求めてくれた」

平塚「後のことは私に任せてくれ、悪いようにはしない」

八幡「先生・・・・・・ (なんだ? 頭がボーッとしてきた・・・)」


49 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 02:24:11.27 ID:UKlA0dg70
平塚「比企谷・・・」ギュッ

八幡「あ・・・・・・」

平塚「もう君が悩む必要なんてないんだ、君が犠牲になる必要なんてないんだ」

平塚「君は正しい、周りが間違っているだけなんだよ・・・」

八幡「(先生・・・・・・)」

平塚「君は決して1人じゃないぞ? 私はいつだって君の味方だ」

平塚「・・・・・・」

八幡「(ん・・・段々意識が・・・・・・)」

平塚「そうだ・・・深呼吸をしようか」

平塚「このアロマはリラックス効果もあるからな・・・」

平塚「呼吸の調子も整えて、落ち着く空気も吸える」

平塚「一石二鳥だな」

八幡「すぅー・・・はぁー・・・」

平塚「そうだ、その調子だ・・・」

八幡「すぅー・・・はぁー・・・」

平塚「そう・・・もっと・・・もっと吸うんだ・・・・・・」

八幡「(あぁ・・・あぁ・・・ぅ・・・・・・)」

平塚「ふふ・・・・・・」ニタァ


52 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 02:29:14.22 ID:UKlA0dg70
平塚「八幡、今日はどうだったんだ?」

八幡「ハイ、ミンナ優シカッタデス」

八幡「モウ、ナニモ辛クナイ」

八幡「ヤット苦シミカラ解放サレマシタ」

平塚「そうかそうか・・・ふふ・・・良かったな」

平塚「快適な学校生活が送れるようになって、私も安心だ」

平塚「ふふ・・・・・・」ナデナデ

八幡「ハハ」


53 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 02:36:19.03 ID:UKlA0dg70
雪ノ下「ア・・・ア・・・ヒ・・・比企谷君・・・」

八幡「・・・・・・」

平塚「雪ノ下、下がっていろ」

雪ノ下「チ・・・違・・・私ハ・・・彼ヲ・・・」

平塚「雪ノ下」

平塚「聞こえなかったのか?」

平塚「 下 が っ て い ろ と 言 っ た ん だ 」

雪ノ下「ア・・・ゥ・・・・・・」

雪ノ下「」トボトボ

平塚「ふふ・・・そうだ・・・利口じゃないか・・・・・・」

八幡「・・・・・・」


54 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/05(火) 02:44:36.14 ID:UKlA0dg70
平塚「もう、君が奉仕部にいる必要はなくなってしまったな」

平塚「当たり前だ、今まで散々理不尽な言葉の暴力を浴びせられていたんだ」

平塚「間違った人間の集団の中に、君がいる必要はない」

平塚「そうだ・・・新しい奉仕部でも作ろうじゃないか」

八幡「・・・?」

平塚「部員は君で・・・顧問は変わらず私で・・・」

平塚「そうだな・・・では、早速君に依頼してみようか・・・」

平塚「八幡、私にたっぷりご奉仕してくれるかな・・・?」シュルシュル・・・

八幡「・・・ハイ」

平塚「ふふ・・・良い子だ・・・」チュ

八幡「ン・・・」

平塚「愛しているぞ、八幡・・・」ファサ

八幡「・・・俺モデス」

八幡「先生・・・・・・」

『Good End : 優しい先生』

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