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1 : 2015/06/09(火) 05:51:49.52 -
2月奉仕部の部室
雪乃「比企谷くん」
八幡「ん~~?」ペラ
雪乃「人が呼んでる時は、せめてこっちを向いてと言われなかった?」
八幡「小町至上主義の親に育てられたからな、教わってない」
雪乃「まあいいわ」
八幡「なんだよ?」
雪乃「これは…あくまでも、奉仕部の分析の為に聞くのだけど…」
雪乃「その、チョコレートはどのくらいもらったの?」
八幡「……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433796699
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433796699/
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2 : 2015/06/09(火) 05:59:40.88 -
八幡「なんの分析に使うんだよ…」
雪乃「ぼっちのあなたでも、チョコをもらうことができるのかを検討できるでしょう」
八幡「…」
雪乃「どうなの?」
八幡「す、少しもらった…少しな…少しだけど」
雪乃「そう」
八幡「お前の、あれも足すともう少し多くなる」
雪乃「私があげたチョコレートね」
八幡「ああ」
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3 : 2015/06/09(火) 06:04:41.58 -
八幡「ところで由比ヶ浜は?」
雪乃「平塚先生に呼ばれているわ。進路のことかしら」
八幡「そっか」
雪乃「話を戻すけど」
八幡「この話まだ続けるの?」
雪乃「当然でしょう?」
八幡「…」
雪乃「あなたは以前、本物が欲しいというようなことを言ってたわね」
八幡「ああ…恥ずかしいんであんま思い出させないでくれますかね」
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4 : 2015/06/09(火) 06:14:27.00 -
雪乃「まだ、10代の私なんかが言えることではないけど」
雪乃「世の中は嘘が多いわ」
雪乃「欺瞞に満ち溢れ…信頼できるはずの血のつながりも、信用できない」
八幡「なんか、シリアスな話だな、おい」
雪乃「まあ、それはいいのだけれど」
八幡「いいのかよ」
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5 : 2015/06/09(火) 06:17:28.63 -
雪乃「あなたが望む本物ってなにかしらね」
八幡「いや、わかんねぇよ…先生にも言われたしな」
雪乃「私もわからないけど…あのチョコは少なくとも、そういうのを込めてあなたに渡したわ」
八幡「…」
雪乃「つ、つまり…世間で言う本物という意味で…」
八幡「長い前振りだったな…」
雪乃「慣れていないのよ…」
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6 : 2015/06/09(火) 06:20:54.30 -
八幡「葉山にもあげなかったか?雪ノ下」
雪乃「どこで聞いたの?」
八幡「戸塚が言ってた。目撃したとか…」
雪乃「そう…でも彼にあげたのはギリギリの義理チョコよ。もうすぐ他人というラインの方のね」
八幡「ほう」
雪乃「安心したかしら?」
八幡「…」
雪乃「顔が赤いわね、比企谷くん」
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7 : 2015/06/09(火) 06:24:49.62 -
八幡「まあその…ありがとな。帰ってから見たが、あれ相当手間がかかってるだろ?」
雪乃「そうね、手作りだし。私も何回か失敗してしまったわ」
八幡「そうか…旨かったけどな」
雪乃「そう、そう言ってもらえると作った甲斐があるわね」
八幡「…」
雪乃「それで…誰にもらったの?他には」
八幡「それ、聞きます?」
雪乃「ええ。一人一人聞いて、藁人形を用意するわ」
八幡「冗談に聞こえないんでやめてもらえますかね、雪女様」
雪乃「冗談よ」
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8 : 2015/06/09(火) 06:29:16.99 -
八幡「まず…小町」
雪乃「妹さんになら普通ね、それで?」
八幡「川…なんたらさんもくれたな。すごいちっさい10円チョコだが」
雪乃「完全に義理ね。彼女の性格なら、軽いお礼でも渡しそうね」
八幡「あと戸塚にもらった。これは日ごろのお礼とかなんとか…」
雪乃「意外な伏兵ね…同性だから、本命かどうかの判断ができないわ」
八幡「これは戸塚を貫けってことですかね」
雪乃「気持ち悪い発想はいいわ、やめてちょうだい。彼が相手だと綺麗に感じてしまうけれど」
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9 : 2015/06/09(火) 06:33:37.03 -
戸塚『うわぁぁぁ!八幡のが…入ってくる…!…大きい…!』
八幡『大きいだって?誰と比較しているんだ?ん?』
戸塚『ち、違うんだ…!違うよ八幡…そういう意味じゃなくて…』
八幡『なにが違うんだ?』
八幡「……」
雪乃「変な妄想は終わったかしら。変態男」
八幡「な、なにもしてねぇよ…!」
雪乃「まあいいわ。それから誰にもらったの?」
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10 : 2015/06/09(火) 06:36:37.80 -
八幡「海老名…」
雪乃「あら、想像できなくはないわね。おそらく修学旅行のお礼でしょう」
八幡「まさにその通り」
雪乃「じゃあ、次」
八幡「軽いな」
八幡「あとは…一色だな」
雪乃「……彼女は葉山君に渡して、そのまま付き合ったと聞くけど?」
八幡「ああ…ビックリしたが…葉山がOKを出すなんてな」
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11 : 2015/06/09(火) 06:41:07.10 -
八幡「それから、俺にお礼ってことで、チョコレートと…その…」
雪乃「なにかしら?」
八幡「えっとだな…キスしていきやがって…」ポリポリ
雪乃「五寸釘が必要ね」
八幡「やめてくださいね?雪ノ下さん…マジ怖いです」
雪乃「葉山くんは私が好きだと思っていたけれど…意外ね」
八幡「気づいてたんですね、雪ノ下さん」
雪乃「ええ、でもどうでもよかったわ。安心したかしら?」
八幡「鬼っすね、雪ノ下さん…」
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12 : 2015/06/09(火) 06:44:17.76 -
雪乃「まあ私は振り向かないと悟って、後輩にいったのでしょうね」
雪乃「あさましい男だわ」
八幡「ひどいっす」
雪乃「それから…由比ヶ浜さんからも受け取ってるわね?告白も」
八幡「なんで知ってるんですか…」
雪乃「なんて答えたの?」
八幡「まだ何も…」
雪乃「敵は一番近くにいたわね…」
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13 : 2015/06/09(火) 06:46:35.52 -
ガラガラ
結衣「あ~~ごめん!遅くなっちゃった!」
雪乃「話はもういいの?」
結衣「うん、なんとか終わったよ~~」
八幡「…」
結衣「どうしたの?変な空気流れてるけど」
雪乃「由比ヶ浜さん」
結衣「へ?」
雪乃「負けないわよ」
おしまい
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