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1 : 2015/07/04(土) 17:25:20.04 -
いろは「先輩、ちゃんとその荷物運んでくださいよ~」八幡「いやいや、なんで生徒会の仕事を俺は手伝ってんの?」
いろは「それは、わたしを会長にした責任というやつですね」
八幡「その発言いい加減に時効にしない?」
いろは「だめです。あと、3年生になったんですから時間あるじゃないですか」
八幡「いや、受験控えてるしむしろないんだが…」
いろは「は~い、このこの教室に入れておいてくださいね」
八幡「聞いてないな…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435998310
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435998310/
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3 : 2015/07/04(土) 17:28:33.25 -
いろは「奉仕部とか、3年になっても活動してるんですか?」
八幡「してないが…依頼は時々きてるぞ」
いろは「ああ、そういえばこの前来てましたね」
八幡「一色が知ってる時点でなんかおかしいけどね」
いろは「でも引退とかじゃ?」
八幡「普段は受験勉強してるな…由比ヶ浜とか気合い入ってるぞ」
いろは「結衣先輩が、そうなんですか」
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4 : 2015/07/04(土) 17:31:41.53 -
スタスタスタ
八幡「ん?あれは…」
いろは「どうしたんですか?って…葉山先輩?」
八幡「みたいだな…校舎裏だぞ、この先は」
いろは「はは~ん、わかりましたよ」
八幡「なにが?」
いろは「葉山先輩、呼び出されたんですよ」
八幡「校舎裏でボコボコにされるのか」
いろは「違います~葉山先輩は恨まれるような人じゃないです、先輩と違って!」
八幡「わかってますよ、てことは告白の方か」
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5 : 2015/07/04(土) 17:34:45.67 -
いろは「よ~し、覗いちゃいましょうか!」
八幡「…覗くの?お前的には微妙じゃねぇのか?」
いろは「大丈夫ですよ、葉山先輩断るに決まってますし」
八幡「…」
いろは「ほら、行きましょ、先輩!」
八幡「本当に行くのかよ…」
いろは「えっと…あ、あそこですね…」
八幡「見えるか?」
いろは「はい、声も聞こえそうですね…」
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6 : 2015/07/04(土) 17:38:15.28 -
八幡「相手もいるのか…?」
いろは「はい…ただ…」
八幡「ただなんだよ…?」
いろは「葉山先輩を呼び出したの、三浦先輩みたいです」
八幡「三浦か…」(なんか嫌な予感が…)
いろは「…」
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7 : 2015/07/04(土) 17:42:33.57 -
葉山「優美子、用っていうのはなにかな?」
三浦「隼人…多分さ、ここに呼び出した時点で察しはついてるだろうけど」
葉山「…」
三浦「あーしさ、隼人が好き…だから、付き合ってくれないかな…?」
葉山「優美子……」
三浦「……」
葉山「ありがとう、うれしいよ」
三浦「…」
葉山「わかった、俺でよければ付き合おうか」
三浦「え…?ほ、ホントに…!?」
葉山「ああ、俺も君のことは好きだからね」
三浦「は、隼人……」
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8 : 2015/07/04(土) 17:45:36.32 -
いろは「……」
八幡「……はあ」
いろは「あ……」
八幡「おい、一色…」
いろは「せ、せんぱい……?」
八幡「まあ、その…元気出せよ…て」
いろは「あ…あ…」ポロポロポロ
八幡「お、おい…泣くなよ…こんなところで…」
いろは「せ、先輩~~~」ダキ
八幡「おい、一色…これは色々まずいからな?とりあえず、落ち着け…」
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17 : 2015/07/05(日) 19:00:07.90 -
別の場所
いろは「…」ヒック ヒック
八幡「…落ち着いたか?」
いろは「……はい」
八幡「俺が言えることじゃないが…」
いろは「なんですか?」
八幡「お前、まだ葉山のこと諦めてなかったんだな」
いろは「それは……わかりません」
八幡(しかし、三浦の告白に葉山がOK出すなんてな)
八幡(ちょっと意外だった…でも、それが普通か?)
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18 : 2015/07/05(日) 19:05:14.51 -
いろは「自分でも驚いてるんです…まさか、涙出てくるなんて…」
いろは「だってわたしは…」
八幡「ん?」
いろは「なんでもないです」
八幡「そうか…今日奉仕部来るか?」
いろは「え…?どういうことですか…?」
八幡「雪ノ下や由比ヶ浜と話せば、気分も変わるだろ」
いろは「先輩…気を遣ってくれてるんですか?」
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19 : 2015/07/05(日) 19:13:44.49 -
八幡「…まるで俺が気を遣わないみたいな言い方だな」
いろは「そんなことないです、ありがとうございます」
八幡(あれ?そこはもっと蔑む言葉が来るところじゃないですかね?)
八幡(そんな素直な言葉が、一色から帰ってきたら…)
八幡「……調子狂うな…」
いろは「え?なにか言いました?」
八幡「いや、なんでも」
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20 : 2015/07/05(日) 19:16:51.52 -
放課後 奉仕部
八幡「うーす」ガラガラ
結衣「あ、ヒッキー、やっはろー!」
雪乃「こんにちは、比企谷くん」
八幡「おう、二人共早いな」
雪乃「そういえば…」
結衣「なに?ゆきのん」
雪乃「あなた達は二人で来ないのね」
八幡「俺と由比ヶ浜か?」
雪乃「以前は来ていたでしょ?」
八幡「2年の時だろ、それ」
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21 : 2015/07/05(日) 19:21:38.54 -
結衣「違うクラスになっちゃったしね」
八幡「別々に来た方が、節約っていうか」
八幡「わざわざ待ち合わせてもな…」
結衣「む…!」
雪乃「くす」
結衣「ゆ、ゆきのん……!」
八幡「ん?なんだよ…?」
結衣「え?あ、なんでもないよ!」
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22 : 2015/07/05(日) 19:26:43.32 -
ガラガラ
いろは「あ、あの~…こんにちは」
雪乃「……こんにちは」
結衣「えっ…えっと…」
八幡(あからさまに遠慮気味だな…いままでの元気さはどこへいった)
八幡(雪ノ下も由比ヶ浜も驚いてるじゃねぇか)
結衣「え~と、いろはちゃん、やっはろーーー!」
いろは「あ…や、やっはろーですっ…結衣先輩」
八幡(一際大きなやっはろーで、空気を少し戻した…さすが由比ヶ浜)
いろは「いいですか…入っちゃって…?」
八幡「いままでの図々しさが、今日はないな」
いろは「そんなことないですけど…」
いろは「ていうか、図々しさとか失礼です、先輩!」
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23 : 2015/07/05(日) 19:31:37.03 -
雪乃「あなたは部員ではないけど…今の奉仕部は受験勉強が中心だし」
雪乃「それの邪魔をしないのであれば、特に問題はないわ」
いろは「雪ノ下先輩……」
結衣「そうだよ、いろはちゃんがいないと活気が足りないからさ!」
いろは「結衣先輩…」
八幡「元気なのは由比ヶ浜だけでいい気もするけどな」
結衣「なんか、馬鹿にされてる気がする…」
いろは「じゃあ…お邪魔します…」ガタ
八幡(やっぱ元気ないな…というか、あれ見ただけでまさかここまで変わるとは)
八幡(あの一色がね…)
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24 : 2015/07/05(日) 19:32:30.76 - 今日はここまで
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27 : 2015/07/06(月) 16:15:03.16 -
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結衣「えっと、じゃあこれで解けばいいのかな?」
雪乃「そういうことになるわね」
結衣「ありがとう、ゆきのん」
雪乃「いえ、どういたしまして」
いろは「は~、やっぱり雪ノ下先輩は頭いいんですね、尊敬しちゃいます」
雪乃「ありがとう」
いろは「おまけに綺麗ですし~」
雪乃「…」
八幡(照れてますね、雪ノ下さん。顔が火照ってますよ…なんて言ったら、立ち直れない言葉浴びせられそうだ)
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28 : 2015/07/06(月) 16:22:00.18 -
結衣「ちょっとは元気になったかな、いろはちゃん」
いろは「え…あ、はい」
雪乃「そう、よかったわ」
結衣「ヒッキーが何かしたの?」
いろは「え?ち、違いますよ」
八幡「あれ、俺ってそんな信用ないのかよ」
雪乃「あなたは備品だから…いくら優秀でも備品なのよ」
八幡「褒めたり落としたり、どっちかにしてくれ…疲れる」
結衣「まあ、ヒッキーがいろはちゃん悲しませたりしないのはわかってるって」
八幡「そりゃどうも」
いろは「……」
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29 : 2015/07/06(月) 16:25:50.27 -
雪乃「じゃあ今日はこの辺りまでにして…比企谷くん」
八幡「なんだ…?」
雪乃「ちゃんと一色さんを送ってあげるのよ」
八幡「えっ…なに言ってんだ?」
いろは「ええ…あ、いえそんなことしてもらわなくても…」
雪乃「一色さんが嫌というなら仕方ないけど」
いろは「いえ…嫌では…」
結衣「じゃあ、ヒッキー。ちゃんと送ってあげなよ!」
八幡「わかったよ…お前らはどうするんだ?」
雪乃「私達は鍵を返して、それから帰宅するわ」
いろは「なら、雪ノ下先輩たちも…」
八幡「わかった、じゃあ行くか、一色」
いろは「え…?」
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31 : 2015/07/06(月) 17:12:51.25 -
八幡「帰る用意だっての」
いろは「え~っと、わかりました」
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いろは「あの…先輩」
八幡「ん?」
いろは「よかったんですか?待たなくて」
八幡「察してくれたんだろ、雪ノ下も由比ヶ浜も」
いろは「どういうことですか?」
八幡「お前の元気ない事情、俺は知ってると思ったんだろ」
いろは「ああ、そういうことですか…ていうかわかり合ってるんですね」
八幡「そうか?」
いろは「さっきのやり取り見てて思いました」
八幡「まあ、昔よりはな…去年の年末から色々あったしな…」
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32 : 2015/07/06(月) 17:18:24.17 -
いろは「よかったですね、先輩。それって先輩がほしかったものじゃないんですか?」
八幡「どうだろうな、積極的に動いたから手に入った物だろうけどな…」
いろは「積極的にですか…」
八幡「で、元気は戻りそうか?」
いろは「……先輩が元気づけてくれるんですか?」
八幡「まあ、一応当事者だしな…」
いろは「涙も見られちゃいましたしね」エヘヘ
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33 : 2015/07/06(月) 17:25:45.41 -
いろは「女の涙見た罪は重いんですよ?」
八幡「え?そんなのあんの?」
いろは「じゃあ明日からも、生徒会の仕事とか手伝ってもらいますからね、先輩!」
八幡「わかったよ…ったく…」
いろは「あと、デートとかにも連れて行ってもらいますからね」
八幡「デート…なんか採点とかされそうだ」
いろは「もちろんありますし、50点はとってくださいよっ!」
八幡「葉山じゃないから−10点なんだろ?」
いろは「…」
八幡「ん?」
いろは「じゃあ、よろしくお願いしますね」
八幡「あ、ああ…」
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35 : 2015/07/06(月) 17:34:15.33 -
しばらく経過 奉仕部の部室
結衣「ねえ、ヒッキー」
八幡「ん~?」
結衣「いろはちゃんさ、元気になってるよね?」
八幡「そうだな…もう大丈夫じゃないかとは思うが」
雪乃「あなた達、デートにも行ってるんでしょう?」
結衣「そうだよ、あとなんか付き合ってるとか噂あるし?」
八幡「べ、別に付き合ってねぇよ…」
結衣「デートしてるんだからさ、付き合っちゃえばいいのに」
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36 : 2015/07/06(月) 17:40:43.66 -
八幡「…お前にそれ言われるとな…」
結衣「ヒッキー、あたしとのことは決着ついたじゃん。ヒッキーが振ったんでしょ…」
八幡「まあ…そうだけど…」
雪乃「比企谷くん」
八幡「な、なんだ…?」
雪乃「今の私たちの関係が、あなたの出した答えでしょ?」
八幡「…そうだな」
雪乃「嫉妬がないと言えば嘘になるわ…でも、あなたが別の誰かと付き合えるなら動かないと」
雪乃「もう二度と手に入らないかもしれないわよ?」
八幡「うわ…ひでぇ…」
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37 : 2015/07/06(月) 17:44:49.63 -
生徒会
八幡「おっす」
いろは「あ、先輩…待っててくれたんですか?」
八幡「今日、部室来なかったろ?だから寄ってみた」
いろは「あ、ありがとうございます…」
八幡「そこはなんか悪口が飛んでくるところなんじゃねぇの?」
いろは「礼儀正しい後輩を演じたのになんですかその反応は~!」
八幡「演じてたのかよ…」
いろは「大体先輩は…あ」
八幡「ん?」
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38 : 2015/07/06(月) 17:48:35.25 -
三浦「隼人~~どっかで夕食食べて行こ!」
葉山「そうだな、そうしようか」
三浦「うん、楽しみっ!」
八幡「…うまく行ってるみたいだな、あの二人」
八幡「一色…?」
いろは「……」グス
八幡「…」(もう大丈夫…か)
八幡(全然だったな…最近、葉山達を見てなかったから勘違いしてたが)
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39 : 2015/07/06(月) 17:57:44.68 -
八幡(普段は元気そうにしてても…実際見ると悲しみが込み上げてくるか)
八幡(はあ、一色を慰めるのはまだまだこれからが重要ってことか…)
八幡(先は長そうだな…)
八幡「一色」
いろは「はい…?」
八幡「夕食、奢るから行くか?」
いろは「先輩…はい、行きます」
八幡(積極的に動いててにいれた奉仕部の信頼関係…)
八幡(俺は由比ヶ浜や雪ノ下と付き合わない選択肢をとった)
八幡(それにより、今でも受験勉強などに華を咲かせる関係をてにいれた)
八幡(俺が一色に対して積極的に動くことで交際が待ってるのか?)
八幡(この一色いろはを元気づける事の先に何があるのかは…まだわからないな)
おわり
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