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1 : 2013/08/05(月) 23:39:28.70 -
prrrr…
佐天「電話…御坂さんからだ」
佐天「はい、佐天でーす」
『御坂「あ、佐天さん?ごめんね急に電話して…」』
佐天「いえいえ。それで、何かありました?」
『御坂「あー…えーと、ね、ちょっとお菓子でも作ってみようかと思って…」』
佐天「お菓子、ですか?」
『御坂「うん。と言ってもケーキとかじゃなくて、その……クッキー、とか…」』
佐天「ふむふむ…クッキーですか。でもどうして私に電話を?」
『御坂「その……わ、私にクッキーの作り方教えてほしいなって、思って」』
佐天「クッキーの作り方ですか?」
『御坂「ダ、ダメ、かな…?」』
佐天「そんなこと無いですよー!いいですよ、作りましょうよ!」
『御坂「ほ、本当!?ありがとうー!」』
ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1375713568/
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3 : 2013/08/05(月) 23:41:32.51 -
佐天「でもこう言っちゃなんですけど、クッキーなんてそんな難しい作り方じゃ無い気がしますけど…」
『御坂「まぁ普通のだったら私も作れるんだけど…もっとこう、高級洋菓子店で売ってるようなのを作りたいのよ」』
佐天「高級洋菓子店で作られてるクッキーなんて私も作れませんよ?」
『御坂「そ、そんなことないわよ。この前作った佐天さんのクッキー、銀○の洋菓子店で買ったクッキーと同じくらい美味しかったし」』
佐天「そんな、褒めすぎですよー」
『御坂「そんなことないわよ。まぁとにかく、普通のじゃなく、もっとおいしいクッキーを作りたいの」』
佐天「まぁその洋菓子店と同じレベルかどうかはわかりませんけど、この前のクッキーでよければ、作り方教えますよ。でも、どうして急にクッキーを作ろうと?」
『御坂「うぇぇっ!?あ、いや、そ、それは……」』
佐天「…!……ははぁーん、さては、誰かにあげるつもりですね~?」
『御坂「っ!?ち、違、べ、別にあいつが欲しいって言ったから作るわけじゃ…!」』
佐天「…あいつ?」
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4 : 2013/08/05(月) 23:43:31.62 -
『御坂「あ、えとその、も、もう!誰にあげるかなんていいじゃない!」』
佐天「なんか誤魔化そうとしてますー?」
『御坂「そ、その話はやめやめ!あ、そうだ、佐天さんのところのオーブン、貸して欲しいんだけど…」』
佐天「私の?まぁいいですけど。寮では作らないんですか?」
『御坂「……黒子にバレるとちょっと面倒そうなのよ…そうでなくても、他の寮生も居るし…」』
佐天「あぁー…なーる。わかりました、いいですよ」
『御坂「ありがとう。じゃあ材料買っていくね。なにが必要かな?」』
佐天「材料ならほぼ揃ってるんで大丈夫ですよ?」
『御坂「だ、駄目よ!作り方教えてもらうんだし、キッチン借りるんだし、材料くらい持っていくわよ」』
佐天「そうですかー、んー、じゃあ……薄力粉、無塩バター、粉砂糖、ショートニング、ベーキングパウダー、生卵、板チョコをお願いします」
『御坂「わかった、じゃあ買ったらすぐに行くね」』
佐天「待ってますねー」
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5 : 2013/08/05(月) 23:46:35.96 -
‐佐天部屋‐
コンコン
佐天「はーい」ガチャ
御坂「こんにちは、佐天さん」
佐天「いらっしゃーい、ささ、どうぞどうぞ」
御坂「ありがと。これ材料だけどあってる?」
佐天「ええ、大丈夫ですよー」
佐天「さて、手は洗ったし、じゃあ作りましょうか」
御坂「うん」
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7 : 2013/08/05(月) 23:49:00.71 -
佐天「まず、薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるいましょう。あ、粉砂糖もふっておきましょうか」
御坂「両方ふるのね」
佐天「次にボールにバターとショートニングを入れて、泡だて器で混ぜ合わせます」
御坂「ふむふむ」
佐天「ツヤが出てきたら、卵の卵黄と粉砂糖を入れて混ぜます」
佐天「後は、合わせておいたベーキングパウダーと薄力粉を3回に分けてヘラで混ぜます」
佐天「ボールを回しながら、ヘラで生地を縦に切るように混ぜます」
御坂「粉っぽいけど大丈夫?」
佐天「大丈夫ですよ。ボールを何回か回しながら混ぜていけば粉っぽさはなくなりますから」
御坂「あ、本当だ」
佐天「混ぜ終わったら、板チョコを細かく砕いて入れましょう」
佐天「で、生地をラップに入れて、冷蔵庫で1時間くらい寝かします」
御坂「じゃあ待ちましょうか」
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9 : 2013/08/05(月) 23:52:14.28 -
‐1時間後‐
佐天「さて、今日はすでにこちらに1時間前に作ったものをご用意いたしました」
御坂「料理番組じゃないんだから…」
佐天「あはは、すみません、じゃあ続きいきますか」
御坂「そうね」
佐天「では、生地を綿棒で伸ばして、型を取りましょうか。いろいろありますけど、どれ使います?」
御坂「そうね…ゲコ太の型は」
佐天「ゲコ太の型は無いですね」
御坂「うー…じゃ、じゃあ……あっ、これクマさん?これにするわ!」
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11 : 2013/08/05(月) 23:54:48.88 -
佐天「じゃあそれ使いましょうか。他にもありますけどどうします?」
御坂「沢山あるのね…あれ、これは…四葉のクローバー?」
佐天「よくわかりましたね。ハートが四つくっ付いてるのいいですよね」
御坂「じゃあこれも使うわ」
佐天「じゃあ型取りしてっと…さて、じゃあオーブンを余熱しますか」
佐天「150度で使うので3分くらいですかね」
佐天「…余熱したら、後は焼くだけですね。150度のオーブンで30分焼きます」
御坂「完成が楽しみね」
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13 : 2013/08/05(月) 23:56:16.28 -
-30分後-
佐天「はい、完成です」
御坂「美味しそうー!」
佐天「ちょっと味見しましょうか」
御坂「そうね」
パクッ サクッ
御坂「ん~おいしー!」もぐもぐ佐天「上手に焼けましたねー」もぐもぐ
御坂「ありがとう、佐天さん!これであいつに渡せるわ!」
佐天「あいつ?あいつとは一体誰のことですかー?」ニヤニヤ
御坂「あぅ…い、いや、それは…」
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14 : 2013/08/05(月) 23:57:44.10 -
佐天「もーしーかーしーてー、殿方に渡すものですかー?」ニヤニヤニヤ
御坂「だ、だだ誰でもいいじゃないっ!」
コンコン
初春「佐天さーん、いますかー?」佐天「あれ、初春?どうしたのー?」
初春「新しいゲーム買ったんで一緒にしませんかー?」
御坂「ほ、ほら、初春さん呼んでるし、じゃあ私行くね!」
佐天「あ、御坂さん!」
ガチャ
初春「佐天さーん……あれ、御坂さん?」御坂「初春さん、こんにちはー!じゃあねー!」タタタッ
初春「あっはい…」
初春「佐天さん、御坂さんどうしたんですか?ってなんですかこれ」
佐天「ちょっとクッキー作ってたんだよー」
初春「クッキーですか?」
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18 : 2013/08/05(月) 23:59:49.81 -
———
——
—初春「成程ー、そういうことだったんですかぁ」
佐天「そうそうー」
初春「御坂さんが、へぇー」
佐天「寮の厨房だと、いろいろ周りの目がうるさいから、私んちのオーブン貸してーって、もう大騒ぎだったんだからぁ」
初春「それでこんなに。…ふふ、なんか意外ですねー」
佐天「でしょー?…まぁでも、御坂さん元気になったみたいでよかったー」
初春「ですねー。でもいったい誰にプレゼントするんでしょう?」
佐天「それがいくら聞いても教えてくれなかったんだよねぇー」
初春「へぇー?」
佐天「ねぇー?」
初春&佐天「ふふふっ♪」
完
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