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1 : 2015/07/18(土) 22:36:12.71 -
~事務所~
凛「出来るの?」
まゆ「出来ますよ?」
凛「本当に?」
まゆ「どうして疑うんですか?」
凛「だって、まゆってポンコツじゃん」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1437226562
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1437226562/
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3 : 2015/07/18(土) 22:41:54.61 -
まゆ「ふふっ……そんなことありませんよ?」
凛「どうかな」
まゆ「信じられませんか?」
凛「じゃあ、見せてみてよ。そしたら信じるから」
まゆ「いいですよ。……今、雪美ちゃんがプロデューサーさんの膝の上に乗っていますね?」
凛「うん」
まゆ「羨ましいです」
凛「そう」
まゆ「違いました。お仕事の邪魔になっているので、離れてもらいます」
凛「へえ」
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4 : 2015/07/18(土) 22:48:20.78 -
まゆ「雪美ちゃん? プロデューサーさんがお仕事していますから、遊んでもらうのは後にしましょう?」
雪美「………プロデューサー……迷惑?」
まゆ「まゆ達のために頑張ってくれてるから、今は我慢しましょ? いい子ですから、ねっ?」
雪美「…………うん…………わかった」シュン
凛(シュンとしちゃったけど、このままにするつもり?)
まゆ(ナチュラルに脳に直接話しかけてきますね)
凛(蒼の力……かな)
まゆ(そうですか蒼の力すごいですね)
凛(それほどでもないよ)
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5 : 2015/07/18(土) 23:00:00.04 -
まゆ(もちろん、このままだと可哀想ですし、プロデューサーさんへの心証も悪いですから)
まゆ「お仕事が終わるまでは、まゆと遊びましょう? 猫さんの話とか、聞きたいです」
雪美「…………うん。ペロの話……する……」
まゆ(後はこのまま雪美ちゃんと遊んでいれば、プロデューサーさんとはくっつけません)
凛(なるほど、完璧な計画だね。実現不可能だってことを除けばね)
まゆ(まだそんなことを言うんですか?)
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6 : 2015/07/18(土) 23:08:36.34 -
雪美「…………じー」
まゆ「どうしました雪美ちゃん?」
雪美「……私……猫みたいって……言われる……」
まゆ「はい、猫さんみたいに可愛いですよ」
雪美「……まゆも……猫になる……にゃん」ネコポーズ
まゆ「え、ええ……? ちょ、ちょっと恥ずかしいですけど……にゃ、にゃん……」ネコポーズ
雪美「まゆも……可愛い……プロデューサーは……どう思う……?」
雪美「……二人共可愛い? ……ふふっ」
まゆ「まゆが可愛いですかぁ……? プロデューサーさんが褒めてくれました……うふふ……」トロン
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7 : 2015/07/18(土) 23:19:51.46 -
まゆ「猫のまゆが可愛いって……今度みくちゃんから猫耳を借りて……そうしたらもっと……」
雪美「……? もう……お仕事……終わり……?」
雪美「じゃあ……膝……いい……?」
まゆ「猫なら擦り寄ってもいいですよぇ……だって猫だもの……」
雪美「まゆ……ありがと……」
まゆ「プロデューサーさんにスリスリ……考えたら、体が熱くなっちゃう……」
雪美「……ん。プロデューサー……あったかい……」スリスリ
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8 : 2015/07/18(土) 23:27:25.08 -
まゆ「うふふ……プロデューサーさんに褒められちゃいましたぁ……」
凛「良かったね。それで、何のために雪美と遊んだんだっけ?」
まゆ「ええ? そんなことどうでもいいじゃないですかぁ? だって、プロデューサーさんが褒めて……」
まゆ「……あれ?」
凛「結局、雪美のレッスン始まるまでプロデューサーにべったりだったよ」
まゆ「……ほら、雪美ちゃんはまだ子どもですから。ライバルにはならないかなぁ、っていう無意識の手加減がですね」
凛「うん、わかるわかる」
まゆ「イラッと来ますね……。いいです、今度はお弁当を渡してアピールしますから」
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10 : 2015/07/18(土) 23:56:28.92 -
まゆ「プロデューサーさん? お昼は何処かに行くつもりですかぁ?」
まゆ「考え中? でしたら、お弁当なんてどうですか?」
まゆ「まゆがお弁当を作って——」
ガチャ
幸子「プロデューサーさん! 可愛いボクがお弁当を作って——」
凛「あっ」
幸子「……あっ」
まゆ「……」
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11 : 2015/07/19(日) 00:12:45.76 -
まゆ(幸子ちゃんもお弁当作ってきたんですね……)
凛(みたいだね。どうするつもり?)
まゆ(……? まゆと幸子ちゃんのお弁当を食べてもらえば、それでいいですよ)
まゆ(本当はまゆのお弁当だけ食べて欲しいですけど、それは我儘過ぎますから)
凛(ふーん。けど、幸子は弁当隠しちゃったよ)
まゆ(えっ、どうして……)
凛(幸子は自信家だけど、自分のことはちゃんとわかってるから。まゆの料理に勝てないのはわかってるんじゃない?)
凛(負けるとわかってる勝負には、なかなか挑めないよ)
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12 : 2015/07/19(日) 00:22:40.99 -
幸子「な、なんでもありません! なんでもないんですよ! なんでも……」
まゆ(プロデューサーさん、幸子ちゃんのお弁当見えちゃいましたよね……)
凛(だね、困った顔してるし)
まゆ(……まゆが何食わぬ顔でお弁当差し出したら、食べてくれると思います?)
凛(食べてはくれると思うよ。嬉しそうにかは、わからないけど)
まゆ(……そうしたら、幸子ちゃんはどうすると思います?)
凛(『ボクのお弁当を食べれないなんて、プロデューサーさんは可哀想な人ですね!』って」
凛(上擦った声で言いながら、自分で弁当を食べるんじゃないかな)
まゆ(……ハッキリ言いますね)
凛(聞かなくてもわかってたでしょう?)
まゆ(…………)
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13 : 2015/07/19(日) 00:23:48.52 -
まゆ「プロデューサーさん、まゆがお弁当を作ってきましたよぉ。食べてくれますか?」ニコッ
幸子「……」
凛「……」
まゆ「はい、どうぞ。あっ、ちょっと待ってくれますかぁ? 味見を忘れたので、ちょっと確認させてくださいねえ?」
まゆ「んー……少し味が薄いですね。確か塩があったと思いますから、待っててください」パタパタ
凛(……まゆ)
まゆ(いいんです……これで)
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16 : 2015/07/19(日) 00:25:49.80 -
まゆ「ああ、ありました。これをかけて……ああっ!」ダバァ
まゆ「ごめんなさいプロデューサーさん……うっかりかけ過ぎちゃいました。これじゃ食べれませんね……」
まゆ「ああ……偶然お弁当を持った自称カワイイ子が通りかからないでしょうか……」チラッチラッ
幸子「あっ……じ、自称じゃないですがカワイイボクが、たまたまお弁当を二人分持ってきたのであげてもいいですよ!」
幸子「ほ、ほら遠慮せず食べてもいいんですよ! ボクの手料理なんて、国宝級なんですからね!」
まゆ「良かったですねぇ、プロデューサーさん。幸子ちゃんがお弁当を二人分作ってきていて」
凛(……まゆは、それでいいの?)
まゆ(……まゆだけがいい思いをしても、プロデューサーさんが喜べないなら意味が無いですから)
まゆ(それに、幸子ちゃんは大切なお友達です。お友達を大切できない子は、プロデューサーさんに嫌われてしまいますから)
まゆ(……だから、今はいいんですよ)
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17 : 2015/07/19(日) 00:27:48.75 -
幸子「……プロデューサーさん、その……」
幸子「……わかってる?」
まゆ「……なんですかプロデューサーさん?」
まゆ「……ああ、お弁当なら気にしなくてもいいですよ? まゆがドジだっただけですからぁ」
まゆ「……また作ってきて欲しい? え、ええ……! ほ、本当ですかぁ……!」
まゆ「プロデューサーさんが、まゆのお弁当を食べたいって……」トロン
凛(まゆ、幸子)
まゆ「あっ、ええと、まゆはいいんですけど……」
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18 : 2015/07/19(日) 00:29:08.89 -
幸子「……」
まゆ「その……」
幸子「大丈夫ですよね、プロデューサーさん。二人分の弁当でも食べれますよね?」
まゆ「えっ……?」
幸子「ボクだって、今は料理が上手くなくても、これから上手くなりますからね! なんたって、ボクはやればできる子ですからね!」
幸子「だから、人の好意に甘えるのは一回だけです! 勝負に手加減は無用ですから! ねっ?」
まゆ「……幸子ちゃん、ありがとうございます」
幸子「お礼を言われるようなことはしてませんよ。ただ、まゆさんがドジって、今度は二人のお弁当を食べてもらおうってだけの話ですから」
幸子「けど、ボクはなんだかお礼を言いたい気分なので言っておきます。……ありがとうございました」
まゆ「……プロデューサーさん。そういうことで、いいですか?」
まゆ「……うふふ。楽しみにしていてくださいねぇ?」
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19 : 2015/07/19(日) 00:30:45.72 -
凛「良かったね、まゆ」
まゆ「はい……今から楽しみです……」トロン
凛「けど、やっぱり証明できなかったね」
まゆ「ですねぇ……。けど、この事務所じゃ出来ませんね」
まゆ「皆さんはお友達で、悪い虫じゃなくてライバルですから」クスッ
凛「……うん、そうだね」フフッ
まゆ「……そう言えば、凛ちゃんはいいんですか?」
凛「何が?」
まゆ「何って、プロデューサーさんを——」
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20 : 2015/07/19(日) 00:31:59.84 -
ガチャ
卯月「おはようございますっ」
凛「おはよう、卯月』
まゆさち「おはようございます」
卯月「プロデューサーさん、お疲れ様です。この間はありがとうございました」
凛「この間って?」
卯月「はい、この間動物園でイベントを行なったんですけど、その後一緒に園内を回ってもらったんです」
卯月「一人より、二人の方がいいって我儘言っちゃって……けど、楽しかったです!」
凛「……ふーん」
卯月「凛ちゃんは、動物園って好きですか?」
凛「まあ、悪くないかな。アルパカとか好きだよ」
卯月「そうなんですか! じゃあ、今度一緒に行きませんか?」
凛「えっ……けど、プロデューサーと回ったんでしょ?」
卯月「時間がなくて全部は見れなかったんですよ。だから、今度は凛ちゃんと一緒に行きたいなぁって」
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21 : 2015/07/19(日) 00:34:00.91 -
凛「……」
凛(卯月と動物園……ふーん、まあ、最高かな)
まゆ(ああ、そういうことですか……)
卯月「どうでしょうか?」
凛「……み、未央も誘って3人で行かない?」
まゆ(ここでヘタれるんですか)
凛(私は友達思いなの)
卯月「未央ちゃんは誘ったんですけど、用事があるからって断られちゃいました」
卯月「『しぶりんと二人で楽しんできなよ!』って言ってましたよ」
まゆ(友達思いなのは未央ちゃんですね)
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23 : 2015/07/19(日) 00:35:22.29 -
凛「えっと……じゃあ、二人で行こうか」
卯月「はい! 楽しみにしてますね!」ニッコニコ
凛(かわいい)
まゆ(可愛いですね)
幸子(ボクには敵いませんけどね!)
凛「……」チラッ
まゆ「……?」
幸子「……?」
凛「……あげないよ」
さちまゆ「取りませんから」
卯月「?」
おわり
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