-
1 : 2015/08/08(土) 22:12:22.52 -
12月
八幡「さすがに寒くなってきたな」
八幡「駅前の花屋っていったらここだよな?まだ来てないか」
三浦「ヒキオ、後ろだっての」
八幡「うお…いたのかよ」
三浦「驚きすぎだっての」
八幡「それ言うなら、お前と出かけてる段階で驚きなんだけど」
三浦「あんたまだ観念してないわけ?」
八幡「してるから、ここにいるんだよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439039542
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439039542/
-
3 : 2015/08/08(土) 22:16:30.02 -
八幡(本日12月も入って非常に寒い日ですが…)
八幡(なんとあーしさんと出かけることになりました)
八幡(向こうから誘ってきたんだけどな…断ったが、無理だった)
八幡「で?今日ってなにすんの?」
三浦「特にこれといって決めてたわけじゃないけど…」
三浦「ていうか、あんた意外と服のセンスよくない?鞄とかも」
八幡「これは、この前由比ヶ浜が選んでくれたやつだからな」
三浦「結衣が?へえ~、納得って感じ」
-
5 : 2015/08/08(土) 22:23:13.86 -
八幡(これってデートなんですかね?いや、違いますよね?うん、違うな)
八幡(断じてデートなんかじゃない)
三浦「ま、いいや。とりあえず服でも見に行くし」
八幡「マジか?」
三浦「あんたも買うならおごるけど?」
八幡「はい?」
三浦「だから奢るけど?」
八幡「へ?」
三浦「殴るぞ」
八幡「いえ、すみません…」
-
6 : 2015/08/08(土) 22:26:30.53 -
八幡「ど、どういう風の吹き回しなんですかね?」
三浦「…今日のこれは…」
八幡「これは?」
三浦「お礼とかも含まれてるし…」
八幡「お礼って……ああ、あれのか」
三浦「そういうこと」
八幡「あれは依頼なんだろ?それでわざわざお礼って」
三浦「あんたに借りつくったままっていうのも嫌だし」
-
7 : 2015/08/08(土) 22:39:23.92 -
八幡(どんくらい前になるのかね?依頼してきたんだよな、こいつ)
八幡「はあ、わかったよ。お言葉に甘えますよ」
三浦「そう、あんたはそうやって素直にしてればいいの」
~回想~
ガラ
三浦「あ、あのさ…」
雪乃「あら?三浦さん、どうしたのかしら?」
結衣「あれ、優美子」
八幡「……」
三浦「い、依頼ってまだやってんの…?」
-
10 : 2015/08/09(日) 15:33:16.65 -
雪乃「今の季節をわかっているの?もう部活自体を退部してるのだけど」
三浦「それは…わかってるけど」
結衣「あ、ゆきのん…優美子も困ってるみたいだしさ」
雪乃「でも事実よ?私たちは受験勉強でここを使ってるだけに過ぎないわ」
三浦「…」
八幡「とりあえず、話すだけ話したらいいんじゃないか?」
三浦「え…あ、うん」
雪乃「それじゃあ、紅茶でいいかしら?」
三浦「え、いいの…?あ、ありがと」
雪乃「別にあなたがここに来て行けないことなんてないでしょう」
-
11 : 2015/08/09(日) 15:39:08.15 -
三浦「それは、そうかもしれないけどさ…」
結衣「優美子、話っていうのは何かな?」
三浦「うん、それだけどさ…なんていうのか…」
八幡「…」
三浦「隼人と仲良くしてみたいんだけど、手伝ってくんない?」
結衣「へ?」
雪乃「もう、葉山くんとは仲良いのでしょう?」
三浦「表向きは……でも、全然進展しないし、そもそも隼人の考えてることがわかんないし…」
~回想おわり~
-
12 : 2015/08/09(日) 15:45:37.61 -
スタスタ
八幡(予想できない依頼ではなかったかな…そもそも3年になってからもこいつらの関係は変わってなかったし)
八幡(三浦が現状に不安になって、相談にきたとしても不思議じゃなかったな)
八幡(まあ、この依頼は奉仕部としてできることなんてあんまりないわけで…)
八幡(あと、雪ノ下がいい顔はしなかったな…あいつは葉山とわだかまりがあるし)
八幡(それで、俺が個人的に受ける形になった)
三浦「そういや、ヒキオさお腹減らない?」
八幡「朝は食べてないからな」
三浦「朝食くらい食えっての」
八幡「家は小町至上主義だから、朝食用意されてないこともしばしば」
三浦「何それ?」
八幡「なんでもねぇよ」
-
13 : 2015/08/09(日) 15:52:32.00 -
三浦「そこのコーヒー店、入らない?」
八幡「服はいいのか?」
三浦「後で見れるじゃん、あーしもお腹減ってるから、先に軽食でもしようかなって」
八幡「じゃあ、入りますか」
三浦「あ、ここもあーしの奢りでいいから」
八幡「本当かよ?どういう風の吹き回しだ…」
八幡(こんなお礼されることしてない気もするが…ま、いいか)
-
15 : 2015/08/09(日) 15:57:12.31 -
~回想~
雪乃「葉山くんとの仲を進展させるのが依頼というわけ?」
三浦「えっと…進展っていうか…隼人と1年以上一緒にいたけど…まだ何もないし」
三浦「あーしも自分の気持ちがわからなくなってきたし」
八幡「でも、お前以前に現状維持がいいって言ってたよな?」
三浦「は?いつのこと持ち出してんの?」
八幡(こっわ、あーしさんこっわっ!)
三浦「あーしは今は、変えていきたいって思ってんの」
結衣「うんうん、優美子、バレンタインの頃から積極的になってたもんねっ」
三浦「う、うん」
雪乃「…」
-
16 : 2015/08/09(日) 16:08:23.95 -
雪乃「やめておいた方がいいかもしれないわよ」
三浦「え…?」
結衣「ゆきのん?」
八幡「どういうことだよ?」
雪乃「言葉の通りだけど…今のままの方が良かったといえるかもしれないわよ」
三浦「それは……そうだけどさ…」
雪乃「それに、奉仕部は今はない状態なのよ」
結衣「ゆきのん…」
-
18 : 2015/08/09(日) 19:32:34.41 -
八幡(雪ノ下の奴…否定的だな、まあ葉山とは仲悪いし仕方ないけど…)
八幡(しかし、それだけか?それにしては…)
三浦「やっぱ、手伝ってくれないわけ?」
雪乃「そうは言わないわ、でも…」
結衣「ゆきのん、手伝ってあげようよ」
雪乃「由比ヶ浜さん…」
三浦「あーしとしても、はっきり言ってほしいんだけど?」
八幡「…じゃあ」
雪乃「?」
八幡「俺がやるってことでどうだ?」
~回想おわり~
-
19 : 2015/08/09(日) 19:39:18.98 -
三浦「ヒキオ、あんた何にする?」
八幡「ん、適当にサンドイッチでいい」
三浦「ふ~ん、じゃあ、あーしはホットケーキにしよっと。すみませ~んっ」
八幡(最初、雪ノ下が渋ってたのは、単に葉山が苦手だからとか思ってたが)
八幡(よく考えたら、あいつがそれだけの理由で断るはずなかったんだよな、去年からのことからしても)
葉山(なんだかんだで、葉山と行動してた時はあったんだし)
三浦「あんた何さっきから、心ここに非ずみたいになってんの?キモイんだけど」
八幡「ひでぇ…雪ノ下のことちょっとな…」
三浦「はあ?あんた雪ノ下さんのこと考えてたわけ?」
八幡「おい…変な言い方すんなよ…葉山のことも含めてな」
三浦「あ…そういうことか…てどっちにしろ、今考えることじゃないじゃん」
-
20 : 2015/08/09(日) 19:39:45.47 - 今日はこのくらいで終わります
-
30 : 2015/08/11(火) 17:27:34.42 -
八幡「三浦、葉山のことはどう考えるんだ?」
三浦「…前も言ったけど、しばらく離れようかなって思ってる」
八幡「そうか」
三浦「あーし自身も、隼人のことホントに好きだったのか怪しいしさ」
八幡「好きだったんだろ?」
三浦「他の子と同じ、外見で好きになってたかも」
八幡「………」
-
31 : 2015/08/11(火) 17:38:37.55 -
三浦「つーか、せっかく遊びにきてるのに、これ以上シリアスにすんなし」
八幡「いや、でもな…」
三浦「楽しい雰囲気とかぶち壊すタイプ?あんたって」
八幡「楽しむつもりなのかよ」
回想
八幡「はあ…?ほんとか?」
雪乃「ええ、正式に言われたわけじゃないけど…そうだと思うわ」
八幡「だから、三浦が依頼にきたとき、あんなに厳しく言ったのか」
雪乃「厳しく言ったつもりはないけれど」
八幡「いや、そこはいいから」
-
32 : 2015/08/11(火) 17:43:09.36 -
八幡「しかし、葉山は雪ノ下が好きなのか…」
雪乃「まだ告白はされていないわ」
八幡「いや、デート誘われて、もう少し仲良くしたいとか言われてるんなら同じじゃねぇか」
雪乃「そういうものかしら」
八幡「ああ、多分な」
雪乃「でも…」
八幡「?」
雪乃「私がどうするかなんて、あなたならわかるでしょう?」
八幡「断ったのか?」
雪乃「ええ、もちろん」
-
33 : 2015/08/11(火) 17:46:46.15 -
八幡「即答ね」
雪乃「私と葉山君なんてありえないわ。それに…」
八幡「……?」
雪乃「いえ、なんでもないわ」
八幡「というか、あの依頼の時に言ってほしかったんだが…」
八幡「もう、葉山と三浦のデートの段取りとかも終わってるのに」
雪乃「葉山君はOKをしたのね」
八幡「まあ、出かけるのはOKしてたな」
雪乃「そう、ならそれでうまく行けば問題ないわね」
-
34 : 2015/08/11(火) 17:52:04.84 -
八幡「いや、今の話聞いてたら、うまく行かないだろ?」
雪乃「依頼の時にそのことを言うと、また喧嘩になるかもと思って」
八幡「…わかったよ、あとはこっちでうまくやる」
雪乃「ごめんなさい」
八幡「いいっての、元々受けたのは俺だしな」
回想おわり
八幡(葉山が雪ノ下に告白してたとは意外だったな…あの後、正式に告白したらしいし)
八幡(まあ結果は変わらなかったが…)
三浦「あ、このホットケーキうまっ!」
八幡「サンドイッチもいけるな」
三浦「ちょっと頂戴っ」
八幡「て、おい…」
-
35 : 2015/08/11(火) 17:56:45.58 -
八幡(間接キス…三浦は気にしないのか?)
三浦「あ~うまいねこれ、ここ気に入った。また来よっと」
八幡(そういえば、三浦と葉山のデートも…何回かこなしたが…)
八幡(あまりうまく行かなかったんだよな…まあ、当然か。葉山は雪ノ下に意識が向いてるし)
八幡(友達と遊んでるくらいにしか思ってないだろうしな)
回想
スタスタ
三浦「あれ、ヒキオ…」
八幡「おう、早かったな、終わったのか?」
三浦「なんかつまんないから、早めに切り上げただけ」
八幡「そうか」
-
36 : 2015/08/11(火) 18:02:50.69 -
三浦「というかあんたは何してんの?」
八幡「お前がついてきてほしいって言ったんだろ…」
三浦「あ、そうだったね…」
八幡「なんですか、この扱い……」
三浦「ごめん、別に忘れてたわけじゃないんだけど」
八幡「忘れてましたよねっ」
三浦「あーし帰るね…」スタスタ
八幡「……」
三浦「隼人は…」
八幡「ん?」
-
37 : 2015/08/11(火) 18:05:57.23 -
三浦「やっぱり、あーしのこと見てないみたいだし…」
八幡「そうか…無理か…」
三浦「…うん」
八幡「これは言おうかどうか迷ってたんだけどな…」
三浦「隼人、雪ノ下さんのこと好きでしょ?」
八幡「えっ?」
三浦「なんかそんな感じはしてた」
八幡「もう、告白もしてるらしい…雪ノ下は断ったけど」
三浦「そうか…そうなんだ…だから、あーしといてもいつもと何も変わらないんだ…」
-
38 : 2015/08/11(火) 18:06:34.65 - 今日はここまで
-
45 : 2015/08/12(水) 18:57:14.41 - 読みづらくてすみません レスの途中では挟まないようにしていきます
-
47 : 2015/08/12(水) 19:02:11.74 -
三浦「なんかヒキオにも悪いことしちゃったね…あーしにつき合わせたりとか」
八幡「いや、それはいいけどな」
三浦「埋め合わせとかはすっから」
八幡「はあ、埋め合わせね」
三浦「うん、だからさ…その、色々愚痴とか聞いてくれるとありがたい…かも」
八幡「愚痴ですか…そういうのは由比ヶ浜とするんじゃねぇの?」
三浦「結衣には話しづらいし」
八幡「みっともない姿見られてくないとか思ってんのか?」
三浦「人の心読むなっての」
八幡「図星かよ」
回想おわり
-
48 : 2015/08/12(水) 19:07:34.05 -
三浦「そういやさ、ヒキオ」
八幡「なんだよ?」
三浦「そんな前でもないけど、あーしの愚痴に付き合わせたのもこんな場所だったね」
八幡「そういやそうだったな、近くの喫茶店につれて行かれたな」
三浦「あの時はありがと。おかげですっきりした」
八幡「愚痴っていうか、葉山との思い出話を延々に聞かされたな」
三浦「だってさ~、なんか悔しかったし…隼人、あーしのこと見てなくて」
八幡「悪口色々入ってたよな…」
三浦「あんた途中でラノベとか読みだすし、あれはむかついた」
八幡「お前、水かけてきたよな…どこのカップルだよ」
-
49 : 2015/08/12(水) 19:11:59.64 -
三浦「……」
八幡「あ、いや…例えばの話だからな?」
三浦「あんたさ」
八幡「は、はい?」(蛇ににらまれたなんとやらになるかな?)
三浦「奉仕部の…結衣たちとなんかあんの?」
八幡「は?なんかって?」
三浦「だから、それは…ほら、わかるでしょ」
八幡「恋愛模様ってやつか…?」
三浦「そう」
八幡「あるわけないだろ…」
-
50 : 2015/08/12(水) 19:15:59.50 -
三浦「マジで?バレンタインの後、なんか色々あったんでしょ?」
八幡「あ、あの時は…もう一年近く前じゃねぇか」
三浦「やっぱ、なんかあったんだ」
八幡「…」
三浦「ま、話したくないなら聞かないけどさ」
八幡「知りたいのかよ、こんなこと」
三浦「もうちょっと、ヒキオのこと知りたいかも」
八幡「え…?あーしさん…?」
三浦「ちょっとだけだから、ちょっとだけ、お礼も兼ねてるから」
-
51 : 2015/08/12(水) 19:19:04.64 - 短いですがこの辺で
-
58 : 2015/08/15(土) 11:21:50.69 -
八幡「あの時は…なにもなかったんだよ…」
三浦「…そうなんだ」
八幡「もしかしたら、もうちょっとがんばってたら変わったかもしれないけどな」
八幡「いつもの3人の関係に戻ってた」
三浦「…」
八幡「俺としては、そっちの方が良かったともとれるな。平和に受験勉強もできてるし」
三浦「どっちかと付き合うとかなってたら、奉仕部で受験勉強とかできなかっただろうしね」
八幡「そ、そういう話してるんじゃねぇだろ…!」
三浦「でもそういうことでしょ?男一人、女二人の関係なんだし」
八幡「うっ…」
-
59 : 2015/08/15(土) 11:29:13.11 -
三浦「あんた、予想以上に青春してるんだ、なんか腹立つ」
八幡「腹立てる意味がわかんねぇ…なにこれ?逆恨み?」
三浦「あーしの恋は終わったんだしさ…というか始まってもないけど」
八幡「俺も同じだっての」
三浦「絶対違うし…結衣の態度見てたら、すぐにでも始められるし」
八幡「何言ってんだよ…」
三浦「奉仕部で付き合うのがまずいなら…」
八幡「いや、誰もそんなこと言ってないけどね?」
三浦「それ以外の子と付き合えば?」
八幡「一色とか川崎とかか…?」
-
61 : 2015/08/15(土) 11:37:19.33 -
三浦「なんでそこで、その二人が出てくんの?」
八幡「え、いや…特に意味はねぇけど…」(怖いってほんと、あーしさん…)
三浦「ヒキオ、その二人と仲良かったねそういえば」
八幡「そ、そうでもないけどな…」
三浦「ていうか、そもそもあーしの名前でてきてないし…」ボソ
八幡「えっなんか言ったか?」
三浦「別になにも」
-
62 : 2015/08/15(土) 11:43:08.36 -
三浦「あ~あ、まあいいや。今日はとことん付き合ってもらうから」
八幡「なんか趣旨変わってきてないか?」
三浦「いいっしょ?どうせあーしの奢りなんだし」
八幡「わかったよ…付き合いますよ」
三浦「服見たあと、カラオケとかいいじゃん」
八幡「カラオケ?マジか?」
三浦「あんた、あんま行きそうにないけど、いいでしょ」
八幡「へいへい、どうせ強制ですよねっ」
三浦「なんか腹立つけど、まあいいやっ、じゃあそういうことで」
-
63 : 2015/08/15(土) 12:01:04.54 -
服屋
三浦「ヒキオ、ヒキオ。これこれ」
八幡「ん~?」
三浦「どうよっ?」
八幡「いいんじゃねぇか?」
三浦「じゃあ、これ買うから、今度から着て来てよね」
八幡「へ?」
三浦「結衣が選んだやつじゃなくて」
八幡(へ…また出かけるの…?あーしさんと…?確定事項?)
結衣「ゆきのん、こういうの似合うんじゃないかな~?」
雪乃「そうかしら?私にこういう可愛いのは…」
結衣「ゆきのん可愛いから似合うよ~」
雪乃「ちょ、ちょっと由比ヶ浜さん…」
-
64 : 2015/08/15(土) 12:03:53.59 -
八幡「なんか聞き覚えのある声が…」
三浦「どしたの、ヒキオ?」
八幡「いや…」
雪乃「あら…」
結衣「あ、ヒッキー…と、優美子…?」
三浦「あっ……」
八幡「お前ら…」
結衣「あ…あはは…えっと…」
雪乃「……」
-
71 : 2015/08/15(土) 21:24:54.42 -
すみません、寝てました
今度からいれるようにしますね -
72 : 2015/08/15(土) 21:29:06.35 -
雪乃「ええと、二人は依頼の関係でここに来ているの…?」
三浦「え?」
八幡「ん?」
結衣「ゆきのん…普通に考えて、それはないんじゃないかな~」
雪乃「そ、そうなの?私はてっきり…三浦さんが比企谷くんを呼んだのかと」
三浦「ま、まあ間違ってないけど」
八幡「依頼の延長線上って感じか?」
三浦「違うっての」
八幡「違うのかよ…?」
-
73 : 2015/08/15(土) 21:34:59.14 -
結衣「じゃ、じゃあやっぱり…デート?」
雪乃「……」
八幡「い、いや、デートって…」
三浦「ヒキオと、今回のお礼代わりでデートしてんの」
結衣「あ、そ、そうなんだ…」
八幡(あ、デートだったんですね…)
-
74 : 2015/08/15(土) 21:41:15.08 -
三浦「ヒキオは隼人とのデートについて来てくれたりして、愚痴とかも聞いてくれたし」
三浦「そのお礼で、今日奢るってことにしたのっ」
結衣「優美子…隼人くんのこと」
三浦「ま、色々吹っ切れたって感じかな」
結衣「よかったね、よかったって言っていいのかわかんないけど」
三浦「まあ、ちょっとは前に進めたかな?隼人はいつもと変わらないし、その辺はさすがっていうか」
結衣「そっか…優美子も前に進んでるんだ」
三浦「結衣と雪ノ下さんにも感謝してる、今度のことだけじゃなくてさ」
-
75 : 2015/08/15(土) 21:49:49.95 -
八幡「お前から、褒め言葉とか…怖いんですけど」
三浦「ヒキオ、水差すなっての。あーしだって似合わないことくらいわかってる」
結衣「そうだよヒッキー、そういうのダメだよy」
雪乃「私は何もしていないわ。それに隼人くんのことを黙っていたのは悪かったし」
三浦「ま、隼人が雪ノ下さんのこと見てるのはわかってたしさ」
雪乃「でも完全に断ったのだし、まだこれからもチャンスはあるんじゃないかしら?」
三浦「……ていうか」
雪乃「?」
三浦「そっちに持っていこうとしてない?」
-
76 : 2015/08/15(土) 21:57:24.40 -
雪乃「え…な、なんのことかしら?」
三浦「…ま、いいや。ヒキオ、そろそろ行くしっ」グイ
八幡「え、ええ…!?」スタスタ
三浦「じゃね結衣、また学校で」
結衣「え、う、うん…またね、ヒッキーも」
八幡「おう…またなっ」
雪乃「由比ヶ浜さん」
結衣「なに?ゆきのん」
雪乃「ここは、葉山くんと付き合うということで、動揺を誘った方がいいかしら?」
結衣「ええっ?ゆきのん?」
-
77 : 2015/08/15(土) 22:03:16.04 -
雪乃「もちろん冗談だけれど」
結衣「隼人くん、かわいそう…」
結衣「それに、今の優美子じゃあんまり動揺しないんじゃないかな~?」
雪乃「それもそうね…全く比企谷くんは…」
結衣「ぼっちぼっちとは言ってるし…ウソツッキーだよウソツッキーっ」
スタスタ
三浦「あんたさ」
八幡「なんだ?」
三浦「な~にが、始まってないんだか」
八幡「どういうことだよ」
三浦「とっくに始まってんじゃん…バカなん?」
-
78 : 2015/08/15(土) 22:08:13.21 -
八幡「バカとか失礼だな…お前より成績いいっての、多分」
三浦「うわっ、勉強しか能のない奴が言いそうなセリフ…」
八幡「引くのやめてねあーしさん…俺のガラスのハートがブロークンですから」
三浦「何言ってんの?ま、それはいいとして…」
八幡「流されたよ」
三浦「と、友達からで…」
八幡「は、はあ……?」
三浦「だから、あーしと友達からで…」
八幡「……」
三浦「あーし、あんたのこと良く知らないしさ…これから友達として付き合って行きたいんだけど…」
八幡(これって…告白か…?最初は友達からで、みたいな?)
-
79 : 2015/08/15(土) 22:15:10.20 -
八幡「なんで俺なんだよ?」
三浦「それは…あんたに興味でたっていうか…結衣も気に入ってるみたいだし」
八幡「由比ヶ浜が気に入ってるって…」
三浦「なんでそこで嬉しそうにすんのよっ」
八幡「し、してねぇし…」
三浦「あんた結衣のこと好きなん?」
八幡「な、なに言ってんだよ…それは終わったって言っただろ…」
八幡「とにかく行こうぜ…」スタスタ
三浦「…結衣にも雪ノ下さんにも渡さないし…」ボソ
-
81 : 2015/08/15(土) 22:28:23.47 -
カラオケ
三浦「なんか久しぶりに歌ったって感じ」
八幡「4時間とか、長い気がするんだけどな…疲れた」
三浦「ヒキオ体力無さ過ぎ、声小さいし」
八幡「俺に大声で歌わせようとしたのは誰ですかね…」
三浦「あれ面白かったね、なんだっけ」
八幡「みかんのうたとか勘弁してくださいね、本当に…」
戸部「いや~やっぱ隼人君やべ~わ~、うまいわ~」
葉山「そんなことないからな」
いろは「そーですね~、先輩だとああはいかないでしょうね」
戸部「いや、いろはす~さっき俺の歌聞いてなかったかのような口ぶりじゃん~」
葉山「多分、戸部のことじゃないな今のは」
いろは「さっすが葉山先輩、わかってらっしゃいますね~」
八幡「なんか聞き覚えのある声が…」
三浦「あ……隼人…」
-
82 : 2015/08/15(土) 22:34:32.41 -
葉山「比企谷と、優美子…」
八幡「なんつータイミングだ、今日人に会いすぎ」
三浦「そんなこと冷静に言われても…」
戸部「あれ~優美子とヒキタニくんじゃん~すげぇ偶然、てかすげぇコンビっ?」
八幡「お前らも、意外と見ないトリオだよな」
葉山「こっちはサッカー部つながりさ、もう引退したけどね」
八幡「12月だしな」
いろは「せんぱい」チョコン
八幡「び、びっくりした…!」(いつの間に隣に来たんだよ…)
-
83 : 2015/08/15(土) 22:39:24.50 -
いろは「なんで三浦先輩と一緒にいるんですか?あ、デートですか?」
八幡(こっわっ!久しぶりに見たよ、この声の低さ…)
いろは「先輩って三浦先輩とそんなに仲よかったんですか?雪ノ下先輩たちは知ってるんですか?」
八幡「い、一応知ってるぞ…うん」(こわいこわい…近い近い…)
いろは「わたしに内緒ってどういうことですか~?わたし知りませんでしたよ~?」
八幡「話、飛んでるよね?色々変だよね?あと怖いぞ一色…」
三浦「…」
葉山「優美子…」
戸部「あ…これは…」
八幡「葉山、ちょっといいか?」
-
84 : 2015/08/15(土) 22:43:57.35 -
離れた場所
葉山「やっぱり君が裏で動いてたのか」
八幡「やっぱりってなんだよ…そもそも、お前がちゃんとしてれば三浦も依頼に来なかったんだよ」
葉山「それは悪かった、雪ノ下さんのことで頭がいっぱいでね」
八幡「結果は…」
葉山「振られたけどね」
八幡「…」
葉山「俺も正直に素直に生きることにしてみたんだ…まあ、優美子には悪いことをしてしまったな…」
八幡「三浦のこと、デコイにしてた面もあるのか?」
葉山「デコイか…そんなつもりはもちろんないけど、結果的にはそうなのかもな」
-
86 : 2015/08/15(土) 22:46:49.97 -
八幡「お前、これからどうすんの?」
葉山「そうだな、もう少し雪ノ下さんを追いかけてみるさ」
八幡「そうか」
葉山「しかし、優美子まで君に惹かれるとは…さすがだな」
八幡「惹かれるとか…なにがさすがなんだよ…」
葉山「雪ノ下さんの件もあるし…やっぱり君には嫉妬するかな」
八幡「……」
-
87 : 2015/08/15(土) 22:55:01.82 -
葉山「俺は所詮、外見だけなんだよ」
八幡「お前、性格だっていいだろ?」
葉山「違う、俺の性格は作られたものだよ、俺の本質を理解して近づいてくれる人は少ない」
八幡「…」
葉山「そういう意味では、君とは真逆なのかもしれないな」
八幡「真逆か…」
葉山「君は見えないところで動くのを厭わないタイプだし、そういう本質に惹かれてみんな近づいている」
葉山「俺は比企谷のそういうところに憧れてるのかもしれないな」
八幡「外見に惹かれてる自分とは真逆…外見いいっていうのは認めるんだな」
葉山「これでも苦労してるんだぞ、外見保つのは楽じゃない」
葉山「特に俺の場合は、なにか一つのささいなミスも危険だ」
八幡「校内で聞こえるように屁しただけで評判変わりそうだな…」
葉山「そういうことだ」
八幡「ちょっとお前のこと好きになったかもしれん」
葉山「やめるんだ…」
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88 : 2015/08/15(土) 22:56:22.23 -
>八幡「ちょっとお前のこと好きになったかもしれん」
???「キマシタワー!」ブシャアッ
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90 : 2015/08/15(土) 23:00:32.20 -
三浦「だから、ホントにヒキオとは付き合ってないっての」
いろは「ホントですか~?ウソだったら、いくら三浦先輩でも許しませんよ~?」
いろは「わたしの生徒会での権限はまだまだ健在なんですから、色々行使しますよ~?」
三浦「……あんたって、こんなに怖かったわけ?ヒキオも大変だし、ホント…」
戸部「いろはす…怖いよ、いろはす…」
葉山「やあ、待たせたかい?」
八幡「おう」
いろは「あ、遅いですよ~」
三浦「なに話してたの?」
八幡「ま、ちょっとな…」
三浦「おせっかいじゃん、バカ」
八幡「……」
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91 : 2015/08/15(土) 23:06:28.85 -
葉山「ははは、見抜かれてるな」
八幡「うるせぇよ…」
八幡「そうだ、これから晩御飯食べようと言ってたところなんだが、よかったら一緒にどうだい?」
三浦「あーしらと?」
八幡「あ…ま、いいんじゃね?」
三浦「あんたがいいなら、いいけどさ」
戸部「え、なにこれ?恋人っぽくない?」
いろは「先輩…」
八幡(一色の顔は見ないでおこう…)
葉山「じゃあ、決まりだね。行こうか」
いろは「むむむむむむっ!」
三浦「…」
三浦「ヒキオ」
八幡「なんだ…?」
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92 : 2015/08/15(土) 23:12:22.25 -
三浦「あーしとあんた友達なんだし、今から番号交換するし」
八幡「今からかよ?」
三浦「そ、いまから」
八幡「わかりましたよ…」
いろは「ななな…」
戸部「いろはす~ほんとに怖いよいろはす~?」
葉山「はははは、見せつけるな」
三浦「あ、あとさ、ヒキオっ」
八幡「んっ?」
三浦「誰にも負けるつもりはないから、覚悟しといてよっ」
八幡「…それってどういう意味ですかね~?」
三浦「ふ~ん、シラ切るんだ、じゃあわかりやすく…」
チュウ
八幡「む、むぐ……!?み、三浦…!?」
三浦「こういうことっ、わかった?」
終わり
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