-
1 : 2014/09/22(月) 05:50:04.28 -
上条「最近会ってなかったな、元気でやってるか?」
御坂妹「はいとても、とミサカはすこぶる元気であることをアピールします」
※禁書
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411332594
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411332594/
-
2 : 2014/09/22(月) 05:59:42.25 -
上条「他の妹達も変わりないか?」
御坂妹「はい特に問題はありません、とミサカは報告します」
上条「そっか、なら良かった」
御坂妹「はい、ところでこの後何か予定はありますか?とミサカはアナタに問いかけます」
-
3 : 2014/09/22(月) 06:12:44.29 -
上条「今日か?特に予定はねぇぞ」
御坂妹「そうですか、とミサカはホッと胸を撫で下ろします」
上条「ん?何か上条さんにようですか?」
御坂妹「はい、少し買い物に付き合って欲しいのです、とミサカは偶然の出会いを最大限に活かします」
上条「ああいいぜ、何買いに行くんだ?」
御坂妹「服を少々、とミサカは買い物の目的を打ち明けます」
上条「服か、そういや俺御坂妹が常盤台の制服着てる姿しか見たことなかったなぁ」
-
4 : 2014/09/22(月) 06:16:06.47 -
初ssなんですけどどっかおかしいとこないですかね?
禁書&電磁砲はアニメでかじった程度なんですが…。 -
10 : 2014/09/22(月) 13:27:56.22 -
おはようございます。
今後については多分限りなくシリアス寄りの展開になると思います。
某ssを読んでて終わり方にちょっとモヤモヤしたんで立てた次第なので、二番煎じ臭くなる覚悟で書いてます。
後書き溜めてないんで寄り超遅いですがよろしくお願いします。
-
11 : 2014/09/22(月) 14:10:40.62 -
御坂妹「はいミサカはクローンなので支給されているこの服しか持ち合わせていないのです、とミサカは少し悲しげに語ります」
上条「…そうだよな、御坂妹だってオシャレの一つもしたくなるよな、でもいいのか俺で?洋服選びならお前の姉ちゃんの方がセンスあるんじゃないか?」
御坂妹「いいえそれに関してはなんとも、とミサカは暗にお姉様の趣味が少し幼稚であることを暴露します」
上条「ひでぇ言われようだなぁ…」
御坂妹「はい、ですので相談できるのはアナタしかいません、とミサカは自分の交友関係の狭さをアピールします」
上条「そっか、よしわかった!なら上条さん今日は一日御坂妹に付き合いますよ!」
御坂妹「やったぜ、とミサカは内心ガッツポーズします」
上条「そんなに嬉しいもんかねぇ?」
御坂妹「そんなに嬉しいもんです、とミサカはアナタの手を引きながら正直に述べます」
上条「わっ…!ちょっ…そんなに急がなくても…!」
御坂妹「だめです、いつものように邪魔が入るといやなので急ぎます、とミサカ
ダッシュで目的地に向かいます」上条「わーっ!」
御坂「ん?あれって…」
-
12 : 2014/09/22(月) 14:29:24.28 -
× 御坂妹「だめです、いつものように邪魔が入るといやなので急ぎます、とミサカ ダッシュで目的地に向かいます」
◯御坂妹「だめです、いつものように邪魔が入るといやなので急ぎます、とミサカはダッシュで目的地に向かいます」
訂正
-
13 : 2014/09/22(月) 15:28:46.83 -
セブンスミスト
御坂妹「これはどうでしょうか?とミサカは気になったものを手に取ります」
上条「うーん、御坂妹なら何着ても似合うとは思うけど実際の着た感じとかサイズとかあると思うから試着してみたらどうだ?」
御坂妹「なるほど、正しい意見ですね、とミサカはよさげなものを幾つか見繕って試着室へ向かいます」
上条「おう、待ってるぞ~」
御坂「……」
初春「あれ?あそこにいるのって…」
佐天「あっ御坂さんだ何してるんだろ?」
御坂「……」
佐天「御坂さーん?」
御坂「」ギクッ
初春「御坂さんどうしたんですか?そんなところで」
御坂「佐天さんに初春さん…!?べべべ別になんでないわよ!?あははは…」
初春「?」
佐天「んー?」チラッ
御坂妹「こっちはどうですか?とミサカは次の服を着て見せます」
上条「そうだなぁ、さっきのやつの方が個人的にはいいかな」
御坂妹「なるほど、先程の方がお好みですか、とミサカはアナタの趣味を把握します」
佐天「んー!?」
-
14 : 2014/09/22(月) 15:30:06.40 - バイト行きます。
-
17 : 2014/09/23(火) 02:22:03.01 -
初春「どうしたんですか佐天さん?」
佐天「いや、あそこに…」
初春「え?」
佐天「御坂さんがもう一人…」
初春「えぇ?!」
御坂「いや、あのこれは…その、なんて言うか…」
初春「ぇ!?ホントに御坂さんがもう一人!!」
御坂「ちょ、初春さん静かにして…!」
上条「ん?」
御坂妹「…どうしました?とミサカはアナタに問います」
上条「いや、あっちの方がなんか騒がしかった気がしたんだか…」
御坂妹「……」
上条「特に誰もいないし、気のせいだよな…」
御坂妹「…そうですね、間違いなく気のせいです、とミサカは目の前の事を最優先にすることを推奨します」
上条「あぁ悪りぃ、もう決まったんだよな?」
御坂妹「はい、あとはレジで精算を済ませるだけです、とミサカは財布の準備を始めます」
上条「なぁ、なんだったら俺が買ってやろうか?」
御坂妹「お心遣いは感謝しますが大丈夫です、とミサカはその誘惑を跳ね除けアナタの懐具合を案じます」
上条「たはは…お見通しか…」
御坂妹「はい、心配して頂かなくとも大丈夫です、とミサカはレジに向かいます」
上条「ん、一緒に行こうぜ」
御坂妹「はい、では行きましょう、とミサカはアナタ手を再び引きます」
-
19 : 2014/09/23(火) 02:56:01.56 -
御坂「…危なかった~」
初春「ふぅー…」
佐天「で、結局あのそっくりさんの正体は誰なんですか?」
御坂「あー…ザックリ言うと、妹…」
初春「すごいそっくりでしたね!双子ですか?」
御坂「うん、まぁそんな感じ…」
佐天「ひゃ~御坂さんに双子の妹がいたなんてビックリですね」
御坂「…佐天さんが、前に声かけたのもあの子なのよ」
佐天「前?」
御坂「ほら、マネーカードの時の…」
佐天「!…あー!あの時の!どうりであの時無視された訳だ、あっちからしたら全然知らない人だし」
御坂「ごめんね、もっと早く言っとくべきだった」
佐天「気にしないでください。別に友達だからってなんでも話さなくちゃいけないわけでもないですし、誰にだって色々ありますよ」
御坂「ん…ありがとう」
佐天「気にしない気にしない!心の友よー!ってやつです!」
-
21 : 2014/09/23(火) 04:19:00.12 -
初春「それで御坂さんはこんなところで何を?」
御坂「あ、いやそれは…そうよ!アイツがうちの妹に変な事しないか心配で尾行してたの」
佐天「アイツ…ってあのツンツン頭の人ですか?」
御坂「そうよ!アイツはす~ぐ色んな女の子と仲良くなっちゃうやつなのよ!困ってる人がいたら必ず助けるような奴で、かと言ってそれを鼻にかけるわけでもなく!」
佐天(ん?待てよ、この反応…)
御坂「…そんでもって!「あの…」え?どうしたの佐天さん?」
佐天「もしかして御坂さん、あの人のこと…好きなんじゃないんですか?」
御坂「なっ…!そそそそそそそんなわけないじゃない!誰があんな奴!」
初春(あーそうゆうことですかー)
佐天(相変わらず御坂さんは可愛いなぁ!こうゆうとこ!)
-
23 : 2014/09/23(火) 04:51:28.53 -
初春「あ、御坂さん!あの二人もうどっか行くみたいですよ!」
佐天「追いかけなくていいんですか?御坂さんの想い人行っちゃいますよ~?」ニヤニヤ
御坂「わ、やばっ!って違う!アイツはそんなんじゃないから!ホントだから!」ダダッ
初春「頑張ってくださーい!」
佐天「後でタップリ話し聞かせてもらいますよー!」
初春「行っちゃいましたね」
佐天「うん、いやーしかし御坂さんも青春してるなぁ!」
初春「ですねぇ!顔真っ赤でしたよ!」
佐天「まあでも白井さんがいなくてよかったかなぁ?」
初春「…う~ん、そうですね。白井さんには悪いですが」
白井「わたくしがどうかしましたの?」
佐天・初春「」ビクッ
初春「し、白井さん!どどうしてここに?!」
白井「どうしてもこうしてもありませんわ。さっきから携帯にかけても出ないのでわざわざ探しにきましたの」
初春「え?…あ、あれ?ホントだ、着信履歴」
白井「さ、行きますわよ。風紀委員の仕事が待ってますわよ」
初春「わーっ!…」
佐天「…間一髪って感じだったね」
-
24 : 2014/09/23(火) 13:09:08.06 -
自販機の公園
御坂妹「…ふぅ、思いの外アッサリ買い物が済んでしまいました、とミサカはこのあとの予定について思案します」
上条「ん~、じゃそこのベンチで少し休むか」
御坂妹「そうですね、何か飲みながらまったりしましょう、とミサカは自販機の前に行きます」
上条「飲み物くらいなら上条さんも奢りますよ?」
御坂妹「心配ご無用です、とミサカはニヒルな笑みを返します」
上条「え?」
御坂妹「少し離れていてください、とミサカはアナタの安全を確保します」
上条「おまえ、もしや…」
御坂妹「チェイサー!とミサカはお姉様直伝の蹴りを放ちます」ドカッ
上条「あいつはいったい何を妹に教えてるんだ…」
御坂妹「ちょっと待っててください、もう一本いきます、とミサカは再度構えます」
上条「マジか…」
御坂「……」
-
25 : 2014/09/23(火) 13:52:04.37 -
上条「んでこの後どうする?」
御坂妹「そうですね、買い物も済みましたし無駄にお金を使う事もないでしょう、とミサカは冷静に判断します」
上条「そっか、まあ一日中付き合うとは言ったけど特に予定がないなら俺は帰りますよ?」
御坂妹「確かに、これ以上アナタを引き止めることはできませんね、とミサカは名残惜しさをこらえて素直に諦めます」
上条「おう、じゃあまたな~」
御坂妹「ちょっとお待ちください、とミサカはアナタを呼び止めます」
上条「ん?どうした?」
御坂妹「せっかくなので連絡先を交換しましょう、とミサカはこの機を逃さず提案します」
上条「あぁ、いいぜ」
御坂妹「よっしゃ、とミサカは携帯を取り出します」
上条「あれ?そう言えば御坂妹は携帯持ってたんだっけ?」
御坂妹「お姉様におねだりして買ってもらいました、とミサカは親指を立てます」
上条「なるほど…」
御坂(私は何やってんのよ、こんなとこで…)
-
31 : 2014/09/24(水) 01:43:07.44 -
御坂妹「今日はありがとうございました、とミサカは感謝の意を述べます」
上条「ははっ、気にすんなって。俺が行きたかったからついてったわけだし」
御坂妹「そうですか、ではお言葉に甘えます、とミサカは手をヒラヒラさせてアナタを見送ります」ヒラヒラ
上条「おう、またな!」
御坂妹「はい、あとでメールか電話をします、とミサカは別れの言葉を送ります」
御坂「.……」
御坂妹「……」ピッピッピッ
ピロロロロロロ!
御坂「」ビクッ御坂妹「……」
ピロロロロロロ!
御坂(……)ピッ御坂「もしもし…」
御坂妹「いつまでそこに隠れているつもりですか?とミサカは電話越しにお姉様に尋ねます」
-
32 : 2014/09/24(水) 03:07:51.02 -
御坂「……」スッ
御坂妹「こんにちはお姉様、とミサカは電話越しではなく直に挨拶をします」
御坂「…いつから気づいてたの?」
御坂妹「買い物の時点で、とミサカは素直に答えます」
御坂「…あー前にもなんか見つかった気がする。同じ能力だからだっけ?」
御坂妹「まあその様な感じでもあります、しかし…」
御坂「しかし?」
御坂妹「一番は女の勘です、とミサカは自信を持って発言します」
御坂「…とりあえずそれは置いとくとして…アイツに変なことされてないわよね?」
御坂妹「…可笑しな事を聞きますね、先程まで見ていたではないですか、とミサカはお姉様が言いたいことをハッキリ言うよう促します」
-
33 : 2014/09/24(水) 03:56:16.49 -
御坂「……」
御坂妹「まだ素直にならないのですか?もう建前は入りません、とミサカはお姉様のあの人に対する好意について言及します」
御坂「なっ…!ちが…!「ならミサカがもらいます」っ!?」
御坂妹「…お姉様には何度も助けて頂き、ここにミサカが生きていられるのもお姉様のおかげです、とミサカは感謝してもしきれない想いです」
御坂妹「そしてそれはあの人に対してもです、ボロボロになりながらもお姉様と共に命をかけてミサカ達を守る為に戦い、お姉様以外で初めてミサカを『人』として扱ってくれました、とミサカはあの時の出来事を鮮明に思い出しながら語ります」
御坂「……」
御坂妹「お姉様のあの人に対する気持ちはだいぶ前からわかっていました、お姉様に助けてもらった義理もあったので、ミサカの中にあった僅かに燻る気持ちを抑えてあの人のことは諦めようと思っていました、とミサカは今までの胸の内を明かします」
御坂妹「そう…思っていました、事実ミサカはお姉様とあの人が結ばれて幸せになることを心から願ってました、とミサカはさらに明かします」
御坂「……」
-
34 : 2014/09/24(水) 04:41:21.30 -
御坂妹「しかしお姉様はいつまでたっても素直になりません、想いを告げるどころか距離を縮めようともしません、そんなヘタレなお姉様とは裏腹にミサカの気持ちはエラーの様に蓄積していき、抑えるどころか胸を締め付け、酷く苦しめるようになりました、とミサカは自身に限界が来たことを知らせます」
御坂妹「だからミサカは決めたのです、お姉様がモタモタしてるなら…」
「あの人の心をもらいます」
御坂「…っ!」
御坂妹「とミサカは並々ならない覚悟を語ります」
御坂妹「これは宣戦布告です、とミサカはお姉様の目を真っ直ぐ見て宣言します」
御坂「……」
御坂妹「…いつまでそうやって黙っているつもりですか?わかってますよ?お姉様はミサカに負い目があるから何も言えないということくらい、とミサカはお姉様の思考を分析します」
御坂「!」
御坂妹「お姉様を焚きつけて身を引くつもりは毛頭ありません、これは今までの感謝の気持ちを込めた最後のチャンスです、とミサカはきちんと説明します」
-
42 : 2014/09/24(水) 05:27:03.63 -
御坂妹「これはミサカの勝手な推測ですが、普段は鈍感なあの人でも直球をぶつければ落せるでしょう、とミサカはごく簡単な結論を出します」
御坂妹「この予測の元トントン拍子でいけばミサカはあの人の腕の中です、しかしそれでは意味がありません、とミサカは続けます」
御坂妹「ミサカは正々堂々とお姉様と戦い、あの人を勝ち取ってお姉様に心から祝福して欲しいのです、とミサカは勝負の目的を告げます」
御坂「……」
御坂妹(ここまで言っても変化なしですか、とミサカは落胆します)
御坂「……」ビリッ
御坂妹「!」
御坂「…そう、アンタの考えてることがよ~くわかったわ」ビリビリッ
御坂「いつからそんな風になったのか知らないけど、いいわ…相手になってあげる」ビリビリッ
御坂「ちょっとでもアンタに譲ってあげようとか思ってた私が馬鹿だった…」ビリビリビリッ
-
48 : 2014/09/24(水) 13:38:20.49 -
御坂妹「…やっとその気になりましたか、とミサカはお姉様の戦意を感じとります」
御坂「ええ、もう遠慮はしないわ、そうよ…アタシはアイツが好き、だからアンタには渡さない」ビリビリッ
御坂妹「ならば今度こそ、お姉様に宣言します。私ことミサカ10032号はクローンとしてでも妹としてでもなく、『女』とさて勝負を挑みます、とミサカは意気込みを示します」
御坂「…ええ、アタシもオリジナルとしてでも姉としてでもなく、『女』として受けてたってやるわ…!」ビリビリビリッ
御坂妹「開戦の受諾、しかと受け取りました、ではまた会いましょう、とミサカは背中を向けて帰路につきます」
御坂「…ふんっ!」ビリッ
御坂妹(以前のミサカならここで手を引き、お姉様とあの人をくっ付けようとしたでしょう、しかし今回は本気で行かせてもらいます、とミサカは闘志を燃やします)
-
52 : 2014/09/25(木) 03:29:37.86 -
ファミレス店員「お客様何名様ですか?」
佐天「あ、友達が先に来て待ってます」
佐天(御坂さんどこだろ)キョロキョロ
御坂「」ズーン
佐天「わっ!?」
御坂「…あぁ、佐天さんごめんね、呼び出して」ドヨン
佐天「そんな顔で突っ伏してるからびっくりしましたよ…」
御坂「はははっ…色々あってね」ドヨン
佐天(あの後何があったんだろう…)
御坂「…初春さんは?」
佐天「初春なら白井さんに連れてかれました、風紀委員の仕事だとかで」
御坂「そう…まあ黒子がいないならいいや」
佐天(確かに今白井さんがいたら面倒だわ…こりゃ。初春には悪いけど足止めになってもらわないと)
御坂「とりあえず何でも奢るわよ…呼んだのはアタシだし」
佐天「すごく魅力的な発言ですが、まず呼び出した用件から聞かせてもらってもいいですか?メールでは恋愛相談って書いてありましたけど…」
御坂「…うん、まあ所々掻い摘んで説明するね」
-
53 : 2014/09/25(木) 04:28:51.55 -
ーーーーーーーーー御坂「…ってことがあった訳よ」
佐天「つまりこれから一人の男性を賭けた御坂姉妹による仁義無き戦いが始まると…」
御坂「うん、まあそんな感じ」
佐天(やばいなぁ…面白半分でホイホイ来たけど、どーしよ、これ)
御坂「…まさかああゆう風にあの子に言われるなんて思ってもみなかったわ」
佐天「それで御坂さんはへこんでるんわけですか…」
御坂「うん、まあそれもあるけどね…。妹の言動や態度にちょっと腹が立ってアタシも啖呵切って勝負受けたはいいけど、過去に色々あったことはやっぱり拭い去れないもんでね…。さっきから頭の中でずーっと同じことを考えてたらこの有様…」
佐天「…それにしたっていつもの御坂さんらしくないですね、まあそれだけ過去に何かあったってことは察しますけど」
御坂「そうだよね、らしくないよね…」
佐天「そうですよ!そのままだと本当に妹さんに持っていかれちゃいますよ?彼!いいんですか!好きなんでしょ?!」
御坂「うん、好き…大好き」
佐天(さっき会った時より凄い素直になってる…この感じだと思ったよりだいぶ焚きつけたみたいだなぁ、妹さん)
-
54 : 2014/09/25(木) 05:01:25.39 -
御坂「アタシは……アイツのこと取られたくない…」
佐天「だったら!いつまでも下を向いてちゃだめです!もう戦いは始まってるんです!前を向いて!攻めなきゃだめです!」バンバンバン!
御坂「ちょっ!佐天さん…!」
佐天「え?何ですか?」ハァハァ
御坂「まわりを…」カァ
佐天「ん?」キョロキョロ
客A「……」ジロジロ
客B「……」ジロジロ
客C「……」ジロジロ
店員「……」ジロジロ
佐天「……」カァ
佐天「あ、あははっ…し失礼しました………」
御坂「………ぷっ」
佐天「えっ?」
御坂「あっはっはっは!!!」ゲラゲラ
佐天「ちょ!笑わないでくださいよ~」カァ
-
55 : 2014/09/25(木) 05:33:51.33 -
御坂「あっはっは!ご、ごめんごめん」ヒィヒィ
佐天「もう!酷いですよ、人が真剣に相談に乗ってるのに」プンスカ
御坂「うん、ごめんね。でもありがと」
佐天「え?」
御坂「佐天さんのおかげで、色々考えてた自分がバカバカしくなっちゃった」
佐天「ちょっとそれどうゆう意味ですか!」プンプン
御坂「あはは、ごめんごめん」ケラケラ
御坂「うん、でもホントにらしくなかったわ」ガシガシ
佐天「御坂さん…」
御坂「よし!何が何でもぜ~ったい勝つ!必ずアイツのハートを、アタシの超電磁砲で射抜いてやるんだから!」フンス
佐天「その意気ですよ!御坂さん!」
佐天(よかった、いつもの御坂さんに戻った)ウンウン
佐天「じゃあ早速彼に連絡して、どこかお出かけに誘いましょう!」
御坂「……あ…うん」ドヨン
佐天「あ、あれ?どうしたんですか?」アセアセ
御坂「………」
佐天「………」
御坂「………」
佐天「……え?もしかして…」
御坂「……うん……実は連絡先知らないんだよね」
佐天「ええええええええええええ!!!!」
佐天(こりゃあだめかもしれん…)
-
68 : 2014/09/25(木) 23:38:33.86 -
要約すると「原作も読まず設定ろくに知らないけど、他のSSで悔しかったから美琴咬ませ犬にして妹SS書く!」が骨子
そういう話だと割り切った方がいいよ。もう唯一のソースらしいアニメ設定も踏み倒すとは思わなかったんだろうけど
-
73 : 2014/09/26(金) 03:29:24.42 -
上条さんの部屋
シースターズノイズ♪ヒビキハジメルー♪
上条「」ピッ
インデックス「とーまー、さっきからそればっかりなんだよ!そろそろご飯の時間だよ!」
上条「あ、悪いインデックス…今やるよ」
インデックス「帰ってきてからずっとあの調子なんだよーねースフィンクス」
上条「…あ、いけねぇ醤油切らしてた。すまんインデックス、急いで買ってくるからちょっと待っててくれ」ダダッ
インデックス「あぁ、とーまー!」
ガチャ、バタン
インデックス「もう!」
スフィンクス「にゃ~」
-
74 : 2014/09/26(金) 04:41:26.90 -
ーーーーーーーーー
佐天「とにかく、今日はどうにもならないとしても次に見かけたら何が何でも連絡先を聞いて、ガツガツ攻めないと追いつけませんよ!」
御坂「ええ!次に見かけたら速攻でいくわ!必ず…あ!」
佐天「え?」
御坂「さ、佐天さん!こっち!」グイグイ
佐天「ちょっ!?御坂さん!?」アセアセ
上条「」タッタッタッ
佐天「…もしかしなくても件の彼ですね?」
御坂「うん」
佐天「さっきのセリフはどこいったんですか?」
御坂「いやぁ、つい衝動的に…」ボリボリ
佐天「って、ほら!追いかけますよ!」グイ
御坂「わわっ!佐天!」ダダッ
-
75 : 2014/09/26(金) 04:50:37.93 -
修正
× 御坂「わわっ!佐天!」ダダッ○御坂「わわっ!佐天さん!」ダダッ
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76 : 2014/09/26(金) 05:17:53.53 -
上条「」タッタッタッ
佐天「どこに向かってるんですかね?」
御坂「わかんない、でもさっき見た表情的には一大事って感じじゃなさそうだったし、トラブルに巻き込まれた線は無さそう」
佐天「う~ん、あ!御坂さん!あそこのスーパーに入って行きましたよ!」
御坂「…はっはーん、料理中に材料切らして慌てて買いに来たって感じかな?」
佐天「そうみたいですね、ここら辺で出てくるの待ちましょうか」
御坂「そうね」
上条「ふぅ…」ウィーン
佐天「!…出て来ましたよ!」
御坂「うん!」
-
77 : 2014/09/26(金) 05:43:53.44 -
佐天「…にしても行きと違って随分ゆっくり帰って行きますね」
御坂「買えたことに満足してるんじゃないの?」
佐天「う~ん、それもあるんでしょうけど…」タタッ
御坂「佐天さん?」
佐天「…あ~やっぱり」
御坂「どうしたの?」
佐天「この店もうすぐ閉店時間なんですよ」
御坂「へ?まだ早くない?」
佐天「前にここテレビで特集してたんですよ、閉店が早いけど凄い安くて貧乏学生の味方って謳い文句で」
御坂「へー、ってこんなことしてる場合じゃないわ!」
佐天「おおっと!そうでした!さ、今度こそ行きましょう!」
-
82 : 2014/09/26(金) 22:08:38.75 -
美琴アンチ「続き楽しみにしてまってます 」
な流れだな
明らかに特定の粘着擁護が見られるし
案の定臭くなったなあ -
90 : 2014/09/29(月) 04:57:35.73 -
御坂「あ!いたいた!」
佐天(この見通しの良い直線コースなら見失うこともない筈…)チラッ
佐天「よし!御坂さん、今こそ出撃です!」
御坂「ええっ!?いやっ、でもこんな所で突然話しかけたらなんか不自然じゃない…?」アセアセ
佐天「いやいや、この後に及んで何言ってるんですか!寧ろ話しかける為に追ってきたんじゃないんですか?!それに理由なんて『姿を見かけたから』とか言っていつもの御坂さんらしくラフに話しかければ問題ないですって!」
御坂「いや…なんて言うかそう、いざ意識して向かっていこうと思うと…その」モジモジ
佐天(ああっもう!可愛いなぁ!可愛いけどこれいつもの御坂じゃないって!今必要なのはいつもの御坂さんなのよ!)くねくね
佐天(あ、でも逆にこの状態ならどんな男もイチコロなんじゃ…)ピタッ
-
93 : 2014/09/29(月) 06:13:21.68 -
佐天(う〜、でもこの状態だと御坂さん動く気配ないし…あ、もう一押しすれば動くか…?………………ん?)
佐天(…ちょっと待って、そもそも私達の本来の目的は何だ?)
佐天(別にこの場で告白してもらおうって言うわけじゃない。そう、今日必要なのは純粋に連絡先だ)
佐天(そして御坂さん曰く、彼は困ってる人がいたら助けずにはいられない性質だと…)
佐天「」キョロキョロ
佐天(!…なんてタイミング!ちょうどあの人の前方にガラの悪そうな不良達がいる)
佐天(…よーし)ガサゴソ
佐天(まず髪用のゴムで髪を束ねて)ギュ
佐天(スカートは可能な限り上に上げて短く見えるようにし)グイッ
御坂「?…佐天さん、何やってるの?」
佐天「念の為の保険です」
御坂「保険?」
佐天(前に衝動買いしたこの眼鏡をかけて、最後にイチゴの匂いのリップを塗って…出来上がり!)
佐天(……………って…………あれ?私何やってんの?え?これ私がやるべきことじゃないよね?)
佐天「………………」
佐天(…まあでも、困ってる友達見捨てたりできないよね。それに一度相談受けた身として責任もあるし、最後まで面倒見ますか)ガシガシ
佐天(怖くないわけじゃないけど、最悪の場合御坂さんが助けてくれるでしょ)ウンウン
佐天「…スー……ハー…………よし!」グッ
佐天(佐天涙子…!突貫します!)ダダッ
-
95 : 2014/09/30(火) 03:54:00.13 -
御坂「ちょ、佐天さん?!」
佐天「」ダダダダダダッ
上条「…ん?」
佐天「」ダダダダダダッ
上条「うおっ!?」ヒラリ
上条(危ねぇ!危うくぶつかる所だった…。理由は知らねぇけど、少しスピード落とさないと誰かにぶつかっちまうぞ……………あれ?嫌な予感が)
佐天「きゃ!」ドン
不良A「痛ってぇ!」
上条(やっぱりかぁ…)ハァ
-
96 : 2014/09/30(火) 04:44:50.45 -
不良A「おい、てめぇ!どこ見てんだ!」
佐天「ご、ごめんなさい!今急いでて」
不良B「ごめんで済んだら警備員はいらねぇんだよ!」
佐天「本当にごめんなさい!」
不良A「チッ!全然誠意が感じられねぇなぁ!お詫びとしてちょっと付き合えよ」
佐天「え?いや、でも…」
不良A「でもじゃねぇよ!これからたっぷり謝罪の仕方教えてやるよ。オラ、来いよ!」グイッ
佐天「いやあぁあ!!」
御坂「っ!」バッ
御坂「佐天さ「おい、待てよてめぇら」…!」
上条「確かに走っててぶつかったのはその子の不注意だ。けど、ちゃんと謝ってんだからもう許してやれよ」
不良A「あ?」
-
97 : 2014/09/30(火) 05:04:09.39 -
不良B「てめぇには関係ねぇだろ、引っ込んでろ!」ブン
上条「ぬわっ!いきなりか!」ヒラリ
不良B「がああああ!!」ダダッ
上条「ふっ!」バキッ
不良B「ぐっ…!」ヨロ
不良A「てめぇ!!」ブン
上条「っ!」ヒラリ
ガシッ!
上条「よし、逃げるぞ!」ダダッ
佐天「わわっ!?!」ダダッ
不良A「待てコラてめぇら!!!」ダダッ
不良B「逃げんじゃねぇ!!」ダダッ
御坂「……」ビリビリッ!
-
99 : 2014/09/30(火) 13:49:51.97 -
ーーーーーーーーー
上条「こ、ここまでくれば…追って来ないだろ…」ゼェゼェ
佐天(最初の角を曲がった後、後ろで男の悲鳴と発光があったから多分御坂さんがどうにかしてくれたんだろうなぁ…)ゼェゼェ
上条「大丈夫か?どっかケガはないか?」ハァハァ
佐天「ええ、大丈夫です」ハァハァ
上条「よかった、にしても何であんなに急いでたんだ?」フゥ
佐天「…友達との待ち合わせ遅れそうだったので」クター
上条「そっか、でも次から気をつけろよ?誰かにぶつかったら危ないってことはもうわかっただろうし」
佐天「…はい、すみませんでした」ペコ
上条「じゃ、気をつけてな」
佐天「あ、あの!」
上条「ん?」
佐天「助けていただいて、ありがとうございました!是非後日お礼がしたいので連絡先を教えて下さい!」ペコ
上条「いや、俺は別に…」
佐天「教えて下さい!」ズイ
上条(か、顔が近い)
佐天「お願いします!」
上条「わ、わかった」
佐天「やった!」ニコッ
上条(可愛い…)
佐天「ありがとうございます!」
ーーーーーーーーー
上条「それじゃあな」スタスタ
佐天「」ペコ
ブー!ブー!
ピッ
佐天「もしもし御坂さん?」御坂「やっと出た!大丈夫佐天さん!?」
佐天「おかげさまで無事です」
御坂「よかった…」
佐天「とりあえずいつものファミレスで落ち合いましょう」
御坂「わかったわ」
-
100 : 2014/10/01(水) 06:00:34.25 -
ファミレス
佐天「は〜い、こちらが御坂さんの愛する彼の連絡先です!」
御坂「佐天さん…」
佐天「はい?」
御坂「ホントにごめんなさい!」バッ
佐天「み、御坂さん?!ちょ、どうしたんですか?」アセアセ
御坂「私が…私のせいで佐天さんを危険な目に………」
佐天「な〜んだそのことですか、それなら御坂さんがちゃんと助けてくれたから大丈夫ですよー!」ケラケラ
御坂「でも…」
佐天「ん〜そうですねぇ、じゃあそんなに悪いと思うようでしたら今週一杯スイーツは御坂さんの奢りってことでどうですか?」
御坂「うん、奢る!いくらでも奢る!」
佐天「はい、ではこれでチャラです!さぁシャキッとしてください!私が体張って手に入れた連絡先をしっかり有効活用してくださいね?」
御坂「うん!あ、でも…」
佐天「おっと!言いたいことはわかってます!『御坂さんが何故、連絡先を知っているのか』って彼に不自然に思われるかも、ってことですね?」
御坂「あ、うん」
佐天「なら大丈夫です!いいですか?こんな風に言えば解決です!『今日友達が助けてもらったみたい』『この連絡先は友達から聞いた』って」
御坂「!」
佐天「フフン、気づいたみたいですね?そうです!これなら、その『お礼』と言うことで彼を連れ出すことができます!」
御坂「さ、佐天さん…!」
佐天「ま、とりあえず今日はもうお開きにしましょう。後は御坂さんの努力次第です」
御坂「佐天さん!ありがとう!」
佐天「いいってことです。じゃあ、しっかり頑張ってくださいね!」
御坂「うん!」
-
101 : 2014/10/02(木) 05:39:15.41 -
上条さんの部屋(夜)
シースターズノイズ♪ヒビキハジメルー♪
ピッ上条「」カコカコ
ピロンシースターズノイズ♪ヒビキハジメルー♪
ピッ上条「」カコカコ
ピロン<シースターズノイズ♪ヒビキハジメルー♪
インデックス「………眠れないんだよ…」
ピッ
上条「!」上条(デート…だと…?)
上条(ほ、本気で言っているのか?御坂妹は…?いや、待て落ち着け、御坂妹は二人で出かけることを単純にデートと呼称している可能性も…)モンモン
上条「………」
上条(何を考えてるんだ俺は…)ゴロリ
上条(とりあえず明日は特売だし、土曜日しかないよな)カコカコ
ピロン
-
102 : 2014/10/03(金) 05:07:05.29 -
ピロリン♪ピロリン♪
上条「ん?」
上条(この時間に知らないアドレスからメール…?広告メールか?)ピッ
上条「うぇ!?御坂だと?!」ガタッ
上条「………」カチカチ
上条(そういうことか……)フム
上条(別にお礼されるようなことしてねぇぞ、っと)カコカコ
ピロン
ピロリン♪ピロリン♪
上条「」ピッ上条「………」
上条(………日曜なら空いてるけど)カコカコ
ピロンピロリン♪ピロリン♪
上条「」ピッ上条「………」フゥ
上条「土曜は御坂妹、日曜は御坂か……」
上条「」ゴロリ
上条(インデックスの飯どうすっかなぁ…)
-
103 : 2014/10/04(土) 04:10:19.46 -
上条(一応夕方には帰れると思うが、もし帰ってこれなければ…)ムム
『インデックス「トウマ〜…!今何時だと思ってるのかなぁ…?お腹空いたんだよぉ…!」ユラァ
上条「ま、待てインデックス…!話せばわかる!」アセアセ
インデックス「」ガブッ
上条「不幸だあああああ!!」ギャー』
上条(…と、いつもの不幸な上条さんはきっとこうなる筈)
上条(来るべき土曜日のデートにも金は入り用、なるべく出費抑えねばならないから出前は論外…)
上条(出費を抑えつつ、インデックスの空腹を抑えられる方法は…………)
上条「………」
上条(よし、アイツに頼もう…!)
-
104 : 2014/10/05(日) 06:05:02.01 -
土曜日
インデックス「………ん」パチッ
上条「よう、おはようインデックス」
インデックス「…ふぁ〜……あれ?トウマ〜今日はガッコーないのに早いんだよぉ?」ゴシゴシ
上条「ああ、ちょっと今日は出かける用があるからなぁー。もしかしたら遅くなるかも」
インデックス「ええっ?!聞いてないんだよ!じゃあ私のご飯どうするの!?」ガバッ
上条(その点は抜かりない)
回想
『上条「もしもし、ステイルか?」ステイル「…なんだ突然」
上条「おまえ、前にインデックスの為なら何だってするって言ってたよな?」
ステイル「どうしたんだ?まさか、彼女に何かあったのか?!」
上条「黙って答えろステイル!おまえは、インデックスの為ならなんでもできるのか!?どうなんだ…!」
ステイル「…あぁ、できるさ」
上条「そうか、ならおまえに頼みたいことがある。おまえを…ステイルを男と見込んでの頼みだ…」
ステイル「…言ってみろ」
上条「今日、もし俺が夕方までに戻らなかったら、インデックス(の飯)を頼む…」
ステイル「何があった」
上条「すまねぇ…詳しいことは言えない。でも今思いつく限り、おまえしかインデックス(の飯)を任せられる奴が思いつかなかったんだ。」
ステイル「…わかった、そういうことならすぐに学園都市に向う」
上条「ありがとうステイル」
ステイル「勘違いするな、君の為ではない。あの娘の為だ…」
上条「ああ、わかってる。インデックス(の飯)を頼むぞ…!」
ステイル「…言われるまでもない、任せろ」』
上条(ステイルが快く引き受けてくれたから問題ないだろう)
-
106 : 2014/10/06(月) 04:31:37.20 -
上条「大丈夫だ、インデックス。夕方までに戻らなかった時の為にステイルを呼んでおいたから、夕飯はアイツに頼め」
インデックス「ホント?!じゃあ、いつもよりいっぱい食べれる?」
上条「ああ、もちろんだ!好きなだけ食わせてもらえ!」
インデックス「やったよスフィンクス!」キャキャ
上条(まあ、ステイルなら喜んで食わせてくれるだろう…)
上条「さ、とりあえず朝飯にしようぜ。昼は冷蔵庫にあるもん適当に食ってくれ」
インデックス「うん!」
・
・
・
・
・
・
・
・
・上条「よし、飯も食ったし行ってくる」スクッ
インデックス「いってらっしゃい〜」フリフリ
ガチャ
バタン
-
107 : 2014/10/07(火) 06:02:24.37 -
待ち合わせ場所
御坂妹「………」
上条「おーい!御坂妹!」ハァハァ
御坂妹「やっと来ましたか、とミサカはため息混じりにアナタを睨みつけます」
上条「すまん!色々あって…」
上条(いつもの不幸とは言え大分待たせちまったな…)
御坂妹「…待ち合わせ時刻より43分28秒の遅刻です、とミサカは時計を見ながら正確に時間をお知らせします」
上条「ホントにすまん!」
御坂妹「……実を言うとミサカも約10分程前に到着したのです、とミサカは真実を話します」
上条「え?」
御坂妹「なのでミサカは大して怒っていません、とミサカは正直に告げます」
上条「てことは御坂妹も遅刻?」
御坂妹「はい、不本意ながら、とミサカは自身も遅刻したことを深く謝罪します」
上条「へぇー、時間に正確そうな御坂妹でも遅刻とかすんのか…」
御坂妹「…予定時刻の10分前には到着する筈だったのですが、他のミサカを撒くのに手こずりました、とミサカは遅れたことに対する弁明をします」
-
108 : 2014/10/08(水) 13:55:55.22 -
上条「撒くって…他の妹達に追いかけられてんのか?おまえいったい何やらかしたんだ?」
御坂妹「いえ、単純に今日のアナタとの外出が他のミサカに露呈してしまったのです、とミサカは自分の不注意を嘆きます」
上条「俺との外出が知られると何で追いかけられるんだ?」
御坂妹「………わからないなら別にいいです、とミサカはまたため息をつきます」
上条「?…そうか」
御坂妹「はい、ところで」
上条「ん?」
御坂妹「この格好を見て何か言うことはないのですか?とミサカはアナタに尋ねます」
上条「あぁ、その服こないだ買ってた奴だよな。やっぱり似合ってて可愛いと思うぞ」
御坂妹「ありがとうございます、とミサカはアナタに褒められたことに満足します」
上条「ん…あ、そういや結局今日はどこ行くこんだ?」ポリポリ
御坂妹「特に決まりませんでした、とミサカはひとまず適当に歩いてから決めましょうと提案します」
上条「じゃあこの辺少しブラブラすっか」
-
109 : 2014/10/09(木) 05:40:16.34 -
修正
×上条「ん…あ、そういや結局今日はどこ行くこんだ?」ポリポリ
・・上条「ん…あ、そういや結局今日はどこ行くんだ?」ポリポリ
-
110 : 2014/10/09(木) 06:29:15.79 -
御坂妹「あの、つかぬ事をお聞きしますが、とミサカは今聞くのはタイミング的に間違っているとは思うので確認をとります」コツコツ
上条「どうした、何が聞きたい?」スタスタ
御坂妹「明日は何かご予定はありますか?とミサカはアナタの予定を尋ねます」コツコツ
上条「はぁ?さっき集合したばっかなのにもう明日のことか…確かに今聞く話しじゃねぇな」スタスタ
御坂妹「で、どうなのですか?とミサカはアナタに詰め寄ります」ズイ
上条「い、いや…一応予定はあるけどさ…」スタタ
御坂妹「…もしかしてお姉様ですか?とミサカは再度問いかけます」コツ
上条「ん、何だ知ってんのか」
御坂妹「………」
御坂妹(予定より少し動きが早いですね、とミサカはお姉様の迅速さを評価します)
上条「御坂妹?」
御坂妹(しかしミサカの方が一足速かったようですね、とミサカは少し安堵します)
御坂妹(ですが…お陰で計画を前倒しせざるを得ません、とミサカは…)
上条「おーい」フリフリ
御坂妹「……すみません考え事をしていました、とミサカは謝罪します」ペコ
上条「大丈夫か?」
御坂妹「はい、問題ありません、とミサカはおもむろにアナタの腕にミサカの腕を絡めます」ギュ
上条「み、御坂妹?!」
御坂妹「行き先が決まりました…さあ行きましょう、とミサカはこのまま前進を開始します」グイ
上条(む、胸が…)
御坂妹(なんとしても今日中にこの方をモノにしてみせます、とミサカは意気込みます)
-
111 : 2014/10/10(金) 03:48:44.43 -
同日 ファミレス
御坂「佐天さーん、こっちー」フリフリ
佐天「どーも、御坂さん!いよいよ明日ですね!」ビシィ
御坂「うん!でも何度も呼び出してごめんね」
佐天「な〜に言ってるですか、乗り掛かった船です。最後まで付き合いますよ〜。それに今日も御坂さんの奢りですし!」
御坂「………もしかしてそっちが本命じゃないの?」ジト
佐天「や、やだなぁーそんなわけないじゃないですか」アセアセ
御坂「ならせめてアタシの目を見て言ってよ…」
佐天「あはは…あ、一応初春にも何か後で奢ってあげてくださいよ?今日も白井さんの足止めの為に、わざわざ余計な仕事ほじくり返してまでやってるんですから」
御坂「うん、そうね。まあ、お陰でここ連日寮での黒子のスキンシップが無駄に激しいのよねぇ…」ドヨン
佐天「ははっ!じゃそんなお疲れな御坂さんには、今度私から何か奢ってあげますよ!白井さん共々!ただしこの件が落ち着いたらですけど」
御坂「わかった、楽しみにしてるわ」
佐天「フフン♪」
-
113 : 2014/10/11(土) 05:16:46.38 -
御坂「…で、明日の事なんだけど」
佐天「おっと!その前に見てもらいたいものがあるんです」ガサ
御坂「え?何々?」
佐天「じゃじゃーん!こちらです!」バッ
御坂「これ…地図よね?」
佐天「はい、学園都市の地図です」
御坂「何か色々印が付いてるけど…」
佐天「実はですね、昨日初春に彼の学校を調べてもらって、私が現地に行って調査してきたんです!」
御坂「ええっ?!」
佐天「この赤い丸が通ってる学校で、この赤い線が帰宅ルートです。黄色の丸が彼の寮で、階数と部屋番はここに書いてあります。青い丸がスーパーで、青い線が寮からスーパーへの経路です。学校から直にスーパーに行く場合は多分このルートかこの道を使う筈なので緑に塗っておきました」
御坂「いや、佐天さん…どうやって調査したの?それ。距離とか時間的に間に合わなくない?」
佐天「あー…ちょろーっと早めに放課後をいただきまして…」
御坂「…それって授業サボったってことじゃ」
佐天「何を仰いますか御坂さん、れっきとした早退です」キリッ
御坂「…佐天さん実は不良だったの?」
佐天「違いますよー!ていうか御坂さんの為なんですからねぇ?!」
御坂「あ、いや別にそこまでしなくても…」
佐天「…御坂さん、舐めてますね?」
御坂「え?」
-
114 : 2014/10/11(土) 06:06:49.97 -
佐天「いいですか?戦いに必要なのは情報です、どんなに強くても情報がなければ勝てません」
御坂「いや、でも…」
佐天「でもじゃありません!御坂さんは情報的にも状況的にも一歩遅れてるんです!」
佐天「例えばですよ?今日妹さんと彼がデートしてるかもしれないんですよ?」
御坂「なっ!?」
佐天「可能性は充分ありますよ?御坂さんとの約束が今日ではなく明日である理由の一つとして」
佐天「しかし!もしも御坂さんが妹さんより情報を多く手に入れていれば、そんな心配もなかった筈です」
御坂「うっ」
佐天「だからこそ!今後を視野に入れた情報収集を展開していかなければならないのです」
佐天「朝は寮にお弁当を届けに行き、帰りは校門で待ち合わせて、夕方にはスーパーに二人で買い物に行き、夜は作った手料理を彼の部屋で食べながら門限ギリギリまで談笑して…」
佐天「そしてこの私が調査して得られた地図は、そんな恋人みたいな夢の生活に不可欠なものになる筈です。わかっていただけましたか?」ア、スイマセーン
御坂「ありがとう、佐天さん………アタシが間違ってたわ」
佐天「わかっていただければ幸いです」コノブドウノパフェヒトツオネガイシマス
佐天「さて、じゃあ明日の作戦会議といきますか」
-
115 : 2014/10/12(日) 06:25:21.38 -
とある学区
上条「ずいぶんと遠いとこまで来たと思ったら、ここは…」
御坂妹「はい、遊園地です、とミサカは答えます」
上条「こんな場所に遊園地とは…」
御坂妹「遊園地と言うより、実際は学園都市の最新技術で建造したアトラクションの実験場ですね、とミサカは説明します」
上条「………実験場とは言っても、一応安全なんだよな?」
御坂妹「問題ありません、前情報によると死人は出ていないそうです、とミサカはさらに説明します」
上条「ちょっと待て!その言い方だと死人はいなくてもケガ人はいそうな感じだぞ?!」
御坂妹「さあさあ早く入場券を買いましょう、とミサカはアナタを急かします」グイグイ
上条「俺の質問無視かよ!」
御坂妹「やはり土曜日なので少し混んでそうですね、とミサカは列を見ながら軽くため息をつきます」
-
116 : 2014/10/13(月) 06:15:10.41 -
上条「あ、そういや俺そんなに沢山金持ってきてねーぞ?」
御坂妹「ご心配はいりません、先程申し上げた通りここは普通の遊園地ではなく実験場という立ち位置なので価格は格安です、とミサカは付け加えます」
上条「そうか」ホッ
御坂妹「それに」
上条「それに?」
御坂妹「今日の諸々の支払いは全てミサカにお任せください、とミサカはアナタに親指を立てて見せます」グッ
上条「へ?」
御坂妹「実はですね、ミサカは上位個体を通じて強力なスポンサーを獲得したのです、とミサカは得意げに語ります」フフン
上条「ス、スポンサー?」
御坂妹「はい、ミサカの為に特別に出資してくれました、とミサカは少し分厚くなった封筒を見せつけます」スッ
上条「もしやその封筒の中身は………!」
御坂妹「全て福沢諭吉です、とミサカはますます得意げに語ります」
上条「なん…だと…」
御坂妹「どうやらようやく券が買えそうですね、とミサカはさっそく諭吉をスタンバイさせます」
上条(なんだろう、この敗北感…)ズーン
御坂妹「中・高生二枚」
上条(いや、いくら上条さんが貧乏でも、流石に全額はないだろ)ボソボソ
御坂妹「準備万端、さあレッツゴーです、とミサカはアナタを強引に引っ張りながら走り出します」タタッ
上条「おわっ?!そんなに急がなくても乗り物は逃げねぇぞ!」タタッ
御坂妹「すみません、ですが今のミサカは高鳴る気持ちで一杯なのです、とミサカはやや興奮気味に答えます」タタッ
上条「…そういや初めてか、これも」
御坂妹「はい、知ってはいても実物は初めてです、とミサカはこの未体験に期待を隠しきれません」
上条(そっか…)
上条「…へへっ!なら今日は目一杯楽しむかぁ!」タタッ
御坂妹「そうこなくては、とミサカは本気モードに移行します」タタッ
-
121 : 2014/10/14(火) 02:49:08.73 -
上条「で、何から乗るんだ?」
御坂妹「あれです、とミサカは指をさします」ビシ
上条「看板には、えーっと…ジェットコースターかまあ定番だな」
御坂妹「はい、ここの二番人気です、とミサカはパンフレット片手に説明します」
上条「て言う割に人が全然並んでねぇぞ?土曜だってのに」
御坂妹「恐らくアレのせいです、とミサカは少しゲッソリしながら左方向を見ます」
上条「ん?げぇ!何だよあの行列………」
御坂妹「ここの一番人気ですね、ざっと見ても二時間以上は待つことでしょう、とミサカは遠い眼差しを送ります」
上条「スゲェ人気だな…」
御坂妹「もちろんそれもあるでしょうが、パンフレットを見る限りあのアトラクションが今日を最後に取り壊しになるというのが原因ではないかと、とミサカ分析します」
上条「ハァ?一番人気なのに取り壊すのか?」
御坂妹「はい、それがここの特徴で一定期間データを集めて、充分だと判断されれば取り壊されて新しいアトラクションがそこに建造されます。なので取り壊されれば二度と同じアトラクションには乗れません、とミサカはパンフレットの説明を掻い摘んで話します」
上条「へぇー、なるほどね。でも実験とは言え、えらく金がかかりそうなことをするもんだな」
御坂妹「きっと学園都市外に高く売り込むのでしょう、とミサカは適当な推測を立てます」
上条「まあ、要するに今日が最後だからみんなこぞって乗りたがってるわけね」
-
122 : 2014/10/14(火) 03:28:54.63 -
御坂妹「お陰でこちらはスムーズに乗れそうです、とミサカはついに目前まできた順番に緊張の色を見せます」
上条「おおっ、いつの間に」
係員「お二人ですね?ではこちらへ」
上条「なんか俺までドキドキしてきたぜ」
御坂妹「いよいよですね、とミサカははやる気持ちを抑えます」
係員「お荷物の方は安全の為こちらで預からせていただきます。お帰りの際に全て返却いたしますのでご安心ください」
上条「あ、はい」スッ
御坂妹「」スッ
係員「はい、では座席に座って安全バーとベルトをしっかりつけてお待ちください」
上条「やべぇ、ドキドキが…」ガシャ
上条「ガシャ?って、御坂妹さん?なんか足場がなくなったんですけど」
御坂妹「きっとより浮遊感を出すためでしょう、とミサカは解説します」
上条「あと乗り物が凄くスケルトンになってるような…」
御坂妹「はい、このアトラクションの特徴で、レールも乗り物も最新技術で透明に見えるようにして、空を飛んでる気分を味わうことが目的だとかなんとか「発射しまーす!」」
御坂妹「それから最初の加速が殺人的な速さだとか…」スゥッ
上条「あっ…」ビュウッ
数分後
上条「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
御坂妹「凄いGですね、とミサカは」
上条「冷静に解説してる場合じゃねえええええええええええええええええええ!!!!!!!!」
更に数分後
御坂妹「これは完全に垂直な落下ですねとミサカは」
上条「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
-
124 : 2014/10/15(水) 05:06:44.30 -
数十分後
上条「」ゴオオオ!
御坂妹「わー」ゴオオオ!
更に数十分後
上条「」ギュウン!
御坂妹「きゃー」ギュウン!
ラスト付近
上条「」ビュンビュン!
御坂妹「ミサカは風です」ビュンビュン!
ーーーーーーーーーーーーーー
御坂妹「ジェットコースターと言うのはとても面白いですね、とミサカは感嘆の声をあげます」ツヤツヤ
上条「」
御坂妹「聞いてますか?とミサカはアナタを揺すります」ユサユサ
上条「」グラグラ
御坂妹「うーん、眠ってしまう程心地が良かったのでしょうか、とミサカは首を傾げます」
御坂妹「しかしデートの最中に居眠りとは感心しませんね、とミサカは少し憤りを見せます」
上条「」
御坂妹「仕方ありませんね」チラッ
キャー! ワァ! タスケテェ!
御坂妹「………」チラッ
上条「」
御坂妹「まだ目覚めそうにないので、待ってる間にもう一度乗りましょう、とミサカは単身向かいます」ワクワク
-
126 : 2014/10/16(木) 04:07:08.63 -
ーーーーーーーーーー
上条「ハッ…!?」ガバッ
上条「………」
上条「なんだ夢か………」
上条(一万人ちょいの御坂妹が手招きしてくるなんてどんな夢だ…)
御坂妹「ようやくお目覚めですね、とミサカはため息をつきます」
上条「あ…」
御坂妹「待ってる間に二回も乗れました、とミサカは待たされた時間を有効活用したことを報告します」テカテカ
上条「悪いな御坂妹…ところで俺は何でこんなとこで寝てたんだ?」
御坂妹「?…覚えていないのですか?とミサカは確認をとります」
上条「う〜ん、何に乗るか聞いたとこまでは覚えてるんだがその後がイマイチ思い出せん」
御坂妹「あれです、とミサカは指を指します」ビシ
上条「看板には、えーっと…ジェットコースターかまあ定番だな」
御坂妹「はい、ミサカ達はアレに乗ってました、とミサカは説明します」
上条「………ダメだ思い出せない」
御坂妹「ではもう一度乗りましょう、とミサカはアナタを誘います」
上条「ん、そうだな」
御坂妹「早く行かないと先程より人が増えてるので待つことになります、とミサカは同じ様なリピーターの多さに焦ります」
上条「おう」
上条「………あれ?」
御坂妹「どうしました?とミサカはアナタを覗き込みます」
上条「や、なんかわかんねぇけど震えが止まんねぇんだ」ガタガタ
御坂妹「ハテ?風邪でも引きましたか、とミサカは考えます」
上条「俺にもわかんねぇ、けどなんだろう…この、心から来るような震えは…」ガタガタ
-
127 : 2014/10/16(木) 05:00:39.31 -
御坂妹「仕方ありません、何か他のゆっくりとしたものに乗りましょう、とミサカは提案します」
上条「ごめんな、御坂妹」ガタガタ
御坂妹「体調不良なら無理はできません、それにミサカは三回乗りましたし、まあ満足です、とミサカは諦めの良さを示します」
上条「じゃあ次はどこ行く?」ガタガタ
御坂妹「そうですねぇ、とミサカはパンフレットを開きます」
上条(あれ?)ピタ
御坂妹「?…何か」
上条「いや、なんか震えが止まった…」
上条(なんだったんだ?今のは)
御坂妹「そうですか、なら少し激しいものでも大丈夫そうですね、とミサカはパンフレットに目を向けます」
上条「…お手柔らかに」
御坂妹「…………………決めました」
上条「お?」
御坂妹「これです、とミサカはパンフレットの一部を指し示します」
上条「これは…ホラーハウス?」
御坂妹「ただのホラーハウスではなく、シューティングホラーハウスです、とミサカは説明します」
上条「なんじゃそりゃ」
御坂妹「説明書きによると、ゾンビだらけになった街を知恵と武器を使って脱出を目指す、と言った内容です」
上条「へぇー」
御坂妹「技術的には、街の物やゾンビにも触れる特殊なホログラムの様なものらしいです、同じ様な技術が水着メーカーでも採用されているとかなんとか細かく書いてあります」
-
128 : 2014/10/17(金) 05:47:12.99 -
上条「で、肝心の場所は…なんだこの裏じゃねーか」
御坂妹「近くて助かりますね、とミサカはパンフレットをめくりつつ向かいます」スタスタ
上条「あんま人並んでないといいな」スタスタ
御坂妹「そうですね、まあ大部分は一番人気に吸い寄せられてるようなのでさほど問題ないでしょう、とミサカは先程より列の伸びたアトラクションを見据えます」スタスタ
上条「うわぁ…」
御坂妹「あれに並んだら丸一日持っていかれますね、とミサカは肩をすくめます」スタスタ
上条「ま、人それぞれだな」スタスタ
御坂妹「はい、ミサカ達は今を楽しみましょう、とミサカは目的の場所の目の前で立ち止まります」ピタ
上条「お、ここかぁ」
御坂妹「どうやら誰も並んでいない様ですね、とミサカは喜ぶと同時に少し不安になります」
上条「確かに一人もいないのはちょっと気になるな…もしかしてハズレか?」
御坂妹「とにかく入りましょう、とミサカはアナタの手を引きます」グイ
上条「お、おい御坂妹?ホントにいいのか?仮にもホラーハウスだぞ…?」
御坂妹「問題ありません、とミサカは答えます」
上条「そ、そうか」
係員「ようこそ、こちらは本物の銃を模したセンサー銃を使った本格ホラーが楽しめるホラーハウスです。お二人ですか?」
御坂妹「はい」
係員「この先に進みますと待機室があります。そちらに詳細な説明書きがありますので、よく読み、了承した上で壁のセンサー銃をお取りください」
係員「正面にある扉のスイッチを押すと開始されます。なお途中で気分が悪くなったり、体調不良を起こした場合は、お近くの光る看板の付いた扉より退室してください」
係員「それでは…good luck!」
-
130 : 2014/10/18(土) 03:26:16.39 -
御坂妹「はい、では行きましょう、とミサカはアナタの前進を促します」
上条「あ、あぁ…」スタスタ
御坂妹「どうしたのですか?まさか怖気ずいたのですか?とミサカはアナタの胸の内を探ります」スタスタ
上条「べ、別にそんなんじゃねーし!」フイ
御坂妹「………」ジー
上条「うっ…」
御坂妹「……嫌ならまだ引き返せますよ?とミサカはアナタに確認をとります」
上条「…へっ!何言ってやがりますか、上条さんも男です!ここまで来て逃げたりしますかっての…!」
御坂妹「頼もしいお言葉です、とミサカはアナタにより一層の期待をします」スタスタ
上条「お、おう…」スタスタ
御坂妹「着きました、ここが待機室のようです、とミサカは室内を見回します」キョロキョロ
上条「ビックリするぐらい真っ白でピッカピカな部屋だなぁ」
御坂妹「壁には銃、と説明書きですね、とミサカは説明を読み始めます」
御坂妹「………」
上条「あのー…」
御坂妹「少し黙ってください」
上条「あ、はい」
御坂妹「………」
上条「………」
御坂妹「………」
上条(…気まずい)
御坂妹「………全文目を通しましたので特定箇所のみ読み上げます、とミサカは報告します」
上条「お」
御坂妹「この先はグロテスクなことが多々ありますので、心臓の弱い方や持病をお持ちの方はご遠慮ください。禁止事項、能力の使用は施設の安全の為禁止、飲酒、ゴミのポイ捨て、放火、落書き、性行為など迷惑行為の禁止」
上条「迷惑どころじゃないのが混じってるような…」
御坂妹「このアトラクションの目標はゾンビだらけの街を脱出することで、最初の目的地は警察署です」
御坂妹「ゾンビは頭部に銃撃を当てるとクリティカルが発生し、一撃で倒せる場合があります」
御坂妹「ゾンビのダメージ判定はフィールドの随所に仕掛けられたセンサーがセンサー銃の銃撃を感知しておこないます、フィールドにあるものを投げたりぶつけたりしてもダメージ判定はありませんので倒せません」
御坂妹「プレイヤーのダメージ判定は噛まれることで、噛まれると少しビリッとします、一度噛まれたらその時点で終了となります。プレイヤーが複数の場合一人でも噛まれれば終了となります」
上条「けっこうシビアだな」
御坂妹「また一部の敵の殴る、引っ掻くなどもダメージとして適用されます」
-
131 : 2014/10/18(土) 04:19:51.57 -
御坂妹「プレイヤーの使用する本物を模したセンサー銃は幾つか種類はありますが、見た目が違っても性能に違いはありません、弾数も共通で十五発です。銃の底の部分にボタンがあり、押すとリロードされます」
御坂妹「また、フィールドの特定箇所に強力な武器が隠されていますので是非見つけてください」
御坂妹「プレイヤーが複数の場合、単独行動はできません。ただし、別行動可能な場所も一部あります」
御坂妹「フィールドの途中にチェックポイントがあり、そこで一旦やめることができます。登録後、来場の際はいつでもそこからスタートできます」
上条「入り口に誰も並んでなかったのはそうゆうことか」
御坂妹「その他注意事項や細かな説明は割愛します、とミサカ説明を終了します」
上条「結構長かったのにまだあんのかよ…」
御坂妹「一応ミサカは全文覚えたので大丈夫でしょう、とミサカは長い朗読を終え一息つきます」
上条「お疲れ」
御坂妹「本番はこれからですよ、とミサカはさらに気合いを入れます」
上条「そうだったな」
御坂妹「では銃を選びましょう、とミサカは壁の銃を吟味します」
上条「どれでも一緒なんだろ?」
御坂妹「そこは気分の問題かと、とミサカは銃を眺めます」
上条「んー俺はどれにすっかなぁ」
御坂妹「ミサカはこれにします、とミサカは壁から銃を、取り外します」カチャ
上条「それは?」
御坂妹「コルトガバメント、制式名称は…」
上条「いや、聞いといてなんだが長くなりそうな説明はもうお腹いっぱいです」
御坂妹「そうですか、とミサカは説明を中断します」
上条「うーん、じゃあ俺はこれにする」カチャ
御坂妹「それはベレッタ92です、とミサカは教えます」
上条「よ〜し、これでいつでも行けるぞ」
御坂妹「ではこのボタンですね、とミサカは扉のボタンを押します」ポチ
-
134 : 2014/10/19(日) 03:23:34.14 -
ガシャン
御坂妹「開きました、お先にどうぞ、とミサカは先を譲ります」スッ
上条「…うし、行くぞ!」ダッ
御坂妹「行きます」
上条「うわっ!なんだこの臭い!」
御坂妹「なるほど、まず五感から恐怖を与える演出ですね、とミサカは辺りを見回します」キョロキョロ
上条「肉が腐ったみたいな臭いだぜ…それにすげぇリアルな街並みだな、日本とは違うみたいだけど」
御坂妹「恐らくアメリカなどの市街地をモチーフにしているのでしょう、とミサカは分析します」
上条「手触りも本物みたいだ…」ペタペタ
御坂妹「落ちてる物もちゃんと再現してありますね、とミサカは学園都市の技術力に驚かされます」ヒョイ
上条「恐るべし学園都市の技術力…」
御坂妹「おや?誰かあそこにいますよ、とミサカは前方を指差します」ビシ
上条「うん?げげ!あれは…」
ゾンビ「………」
御坂妹「あれがゾンビですか、とミサカは非常に興味深く観察します」ジー
上条「グロいよ!あそこまでリアルに表現したら普通の女の子とかガチ泣きですよ?!」
御坂妹「その言い方だとミサカは普通の女の子ではないみたいです、とミサカは憤慨します」
御坂妹「それにリアルに見えるだけであそこら辺なんかは…」スタスタ
上条「お、おい御坂妹!そんなにホイホイ近ずくなって!」
御坂妹「やはりここは…」
ゾンビ「・ああ!」
上条「御坂妹!」チャキ
-
135 : 2014/10/19(日) 04:00:21.19 -
御坂妹「」パン!
ゾンビ「」バタッ
上条「いきなりクリティカルかよ…って大丈夫か?御坂妹」
御坂妹「問題ありません、寧ろ敵がスローすぎて欠伸がでます、とミサカは余裕の構えを見せます」
上条「まあゾンビだし」
御坂妹「反射もできない上にノロマとは、これではタダの案山子ですね、とミサカは余裕のリロードをします」カチャ
上条「上条さん的には充分怖いですよ…」
御坂妹「最初だけでそのうち多分慣れます、とミサカはアナタを勇気づけます」
上条「だといいけど…」
御坂妹「それでは先に…っ!」チャキ
上条「御坂妹?!」
御坂妹「後ろです」パン!
ゾンビ「」バタッ
上条「ふぅー…助かったぜ…」
御坂妹「さっさと進んだ方が良さそうです、とミサカはこの場を離れることを提案します」
上条「だな、モタモタしてるとケツからも噛まれるみたいだ」タタッ
御坂妹「アトラクション的には一本道の筈なので、太い道を行けば間違いないでしょう、とミサカは予測を立てます」タタッ
ゾンビ「あぁぅ…」ワラワラ
御坂妹「本格的に出始めましたね、とミサカは続々と現れる敵に射撃を開始します」パン!パン!パン!
上条「おい!それホントに同じ性能か?こっち全然クリティカルになんねーぞ!」パン!パン!パン!
御坂妹「単純に腕前の差です、とミサカ告げます」パン!パン!
上条「なんでだぁー!」パン!パン!
御坂妹「お忘れですか?ミサカは御坂美琴お姉様の『量産軍用モデル』なのですよ?このくらい朝飯前です、とミサカは自慢気に語ります」パン!パン!パン!
上条「ズルいぜ!ちくしょう!」パン!パン!
-
136 : 2014/10/20(月) 05:59:07.07 -
御坂妹「クリティカルの発生条件は恐らく眉間の真ん中を撃ち抜くことです、とミサカは丁寧に教えます」パン!パン!カチャ
上条「簡単に言いやがる!」パン!パン!パン!
御坂妹「しかしこのままでは埒があきません、ミサカが突破口を開くので一気に駆け抜けましょう、とミサカは簡潔に作戦を伝えます」パン!パン!
上条「わかった!」パン!パン!パン!
御坂妹「」パン!パン!パン!パン!パン!
御坂妹「今です」ダダッ
上条「うおおおおお!」ダダッ
上条「よし!抜けたぞ!」ダダダダッ
御坂妹「道が二手に分かれています、とミサカはアナタに報告します」ダダダダッ
上条「右と左、どっちだ?!」ダダダダッ
御坂妹「どちらかにそのまま進行した場合、出会い頭に襲われる危険があるのでまず道の状態を確かめてから進む方が無難です、とミサカは道端に寄り過ぎないように注意をします」ダダダダッ
上条「了解だ!」ダダダダッ
上条「っと!」ズササッ
上条「左は行き止まり、右は?!」クルッ
ゾンビ「………」ズラリ
御坂妹「先程と比較にならない数ですね、とミサカは即座にリロードをします」カチャ
上条「こりゃあ骨が折れるぞ」カチャ
御坂妹「突破は非常に厳しいですね、とミサカは…」
ゾンビ「ぶあぁ!」
御坂妹「っ!」ドッ上条「危ねえ!」パン!
ゾンビ「」ドシャ
上条「大丈夫か、立てるか?」スッ
御坂妹「助かりました、とミサカは感謝を述べます」ギュ
上条「これで借りは返したぜ」
御坂妹「すぐにまた借りることになりますよ、とミサカは今後を予想します」
上条「手厳しいなぁ」ボリボリ
御坂妹「それにしてもまさか建物からも現れるとは、とミサカは不覚をとったことを悔います」
-
137 : 2014/10/21(火) 05:24:09.38 -
上条「不意打ちだったし、しゃーないだろ。まあ誰だって躓くことくらいあるさ」
御坂妹「……そうですね、ならばミサカの背中はアナタに預けます、とミサカはアナタの背中にミサカの背中をくっつけます」ピト
上条「おう!任せろ」
御坂妹「ところで」
上条「ん?」
御坂妹「こんな呑気にしてる場合ではありませんでしたね、とミサカは現在の危機的状況を再確認します」
上条「あ」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」
ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」ゾンビ「…」御坂妹「右も後ろもすっかりゾンビだらけです、とミサカはもしかしたらこれは詰んでる可能性が高いのでは?と疑問を投げかけます」チャキ
上条「ふ、不幸だああああああああああああ!!!!」パン!パン!パン!
-
138 : 2014/10/21(火) 17:32:02.46 -
御坂妹「困りましたね、このままだとミサカ達はサンドイッチのハムですよ、とミサカは状況を解説します」パン!パン!パン!
上条「パンの部分はどっちも腐ってるけどなぁ!」パン!パン!パン!
御坂妹「何かいいアイディアはありませんか?とミサカは相棒に質問してみます」パン!パン!パン!
上条「あったら苦労しねぇよ!」パン!パン!パン!
御坂妹「む」ピコン
御坂妹「先程の行き止まりには何がありましたか?」パン!パン!パン!
上条「あー?ありゃ俗に言うパトカーだろ」パン!パン!パン!
御坂妹「ならばミサカはそれに賭けてみます、とミサカは一時後退します」タタッ
上条「おい!そっちいったらホントに袋の鼠だって!…ああっ!クソ!」パン!パン!カチャ
御坂妹「車のドアは開いて…」
ゾンビ「あぁ!」
御坂妹「」パン!ゾンビ「」グシャ
上条「どうしたぁ!」パン!パン!パン!
御坂妹「はい、中に持ち主がいたようでしたが、快く譲ってもらいました、とミサカは急いで運転席に着きます」バッ
上条「そりゃよかった!」パン!パン!パン!
御坂妹「確かこういった場合鍵はサンバイザーにあると…」スッ
チャリ
御坂妹「情報通りですね、とミサカは得意げに鍵を握り締めます」グッ
上条「御坂妹ぉ!」パン!パン!パン!
御坂妹「少しお待ちください」グイッ
ガタッ
御坂妹「今トランクを開けました、ミサカの予想通りなら中に何かある筈です、とミサカ中を確かめるよう促します」
上条「よし!」タタッ
スッ
上条「これは…ショットガンてやつか!」チャキ
御坂妹「どうやら当たりだったようですね、とミサカは自身の活躍にますます天狗になります」
上条「これなら!」バァン!
-
140 : 2014/10/22(水) 05:23:05.15 -
上条「どうだ!…ってあれ、御坂妹さん?何人か仰け反るだけで倒れないんですけど…」シャコ
御坂妹「確実に仕留めるのならば、もっと近くで頭部を撃たなければならないでしょう、とミサカは解決方法を提示します」
上条「無茶言うな!この数にこれ以上近づいたら俺がやられるよ!」バァン!シャコ
御坂妹「見つけるのが少し遅かったかも知れません、とミサカは現状手遅れであると暗に伝えます」
上条「手遅れ、じゃねぇよぉ!何か他にないのか!」バァン!シャコ
御坂妹「ならば最後の賭けにでます、とミサカはアナタにもう少し持ち堪えていただくよう頼みます」
上条「どうすんだよぉ!」バァン!シャコ
御坂妹「車を動かします、とミサカは大胆な行動に出ます」
上条「んなことできんのかぁ?!」バァン!シャコ
御坂妹「問題ありません、運転に必要な知識は一通り頭に入ってます、とミサカは…」
上条「そーじゃねぇよ!半ば背景みてぇなそいつが動くのかってことだ!」バァン!シャコ
御坂妹「だから賭けなのです、とミサカは鍵を回します」
上条「早くしてくれぇ!」バァン!シャコ
御坂妹「…」ル…ルルル…
上条「まだかぁ!クソ、弾切れか!」カチ
御坂妹「…」ル…ルルル…
上条「うおおおおお!」パン!パン!パン!
御坂妹「ヘイブラザー大変だ、エンジンかかんねぇ、とミサカは陽気な黒人のように喋りかけます」ル…ルルル…
上条「マジかよシスター?!やべぇよ!」パン!パン!パン!
御坂妹「これはホラー的にお決まりの展開ですね、とミサカはエンジンがかかるまで何度でも挑む姿勢をとります」ル…ルルル…
上条「だああああ!!!ヤバいって!もう無理だって!」カチャ パン!パン!
御坂妹「…」ル…ルルル…
上条「あああああああああ!!!!」パン!パン!パン!
ブルルルン!!!!
御坂妹「かかりました、とミサカは急いで助手席に乗り込むよう促します」ガタッ
上条「遅いぜ!相棒!」ダダッ!バッ
-
142 : 2014/10/23(木) 06:14:59.20 -
御坂妹「ショットガンはお持ちですね?とミサカは確認します」バタン!
上条「ああ」バタン!
御坂妹「今の内にリロードしてください、ミサカはこのままバックで車を出します、とミサカは轢く気満々の構えを見せます」グッ
上条「あれ?でも銃じゃなきゃダメージ判定ないんじゃ…」カチャ
御坂妹「ダメージ判定がないとはありましたが、当たり判定がないとは書いてありませんでした、とミサカは記載された情報を思い出します」ギュルル!
御坂妹「では行きます」ブゥーン!
上条「うわっ!」ドカッ ドカッ ドカッ
御坂妹「問題なく走行できてますね、乗り心地は悪いですが、とミサカは後ろを見ながら車を走らせます」ドカッ ドカッ ドカッ
上条「ちゃんと走るのな…これホントにホログラムの類いなのか?」ドカッ ドカッ ドカッ
御坂妹「ミサカにもよくわかりません、強いて言うなら、かがくのらちからってすげーとしか言えません、とミサカは考えることをやめます」ドカッ ドカッ ドカッ
上条「それから轢いてる音で聞こえ難いけど、リロードの音がまだするんだが」ドカッ ドカッ ドカッ
御坂妹「恐らく強力な武器のデメリットとしてリロード時間が長いのでしょう、弾は先程の感じから七発程とみられるのでその数だけリロードの音が聞こえる筈です、とミサカは予測を立てます」ドカッ ドカッ ドカッ
上条「こまめなリロードが大切って訳か」ドカッ ドカッ ドカッ
御坂妹「しばらくはアナタのお供になるので大事にしてください、とミサカは容易く手放さないように注意します」ドカッ ドカッ ドカッ
上条「りょーかいっ」ドカッ ドカッ ドカッ
御坂妹「それから、その銃は一応ポンプアクション式ではありますが、見た目だけで中身はセンサー銃なので引き金を引くだけで多分大丈夫ですよ?とミサカは一応知らせておきます」ドカッ ドカッ ドカッ
上条「いや、わかってるつもりなんだがつい…身体が…」ドカッ ドカッ ドカッ
-
143 : 2014/10/24(金) 06:17:14.70 -
御坂妹「まあアナタが良ければそれで構いません、あといつまでミサカはゾンビを轢き続けるのでしょう、とミサカはこの音と揺れに辟易します」ドカッ ドカッ ドカッ
上条「さあな、少なくとも今ここで停車しようものなら腐った野郎共から熱烈な歓迎を受けることになるだろうぜ」ドカッ ドカッ ドカッ
御坂妹「全然前が見えませんね、向き的にはこの場合は後ろでしょうか、とミサカは考えます」ドカッ ドカッ ドカッ
ドカッ ドカッ ドカッ ドカッ ドカッ
上条「お?なんだか少しひらけてきたような…」ドカッ ドカッ ドカッ
御坂妹「ここが最後尾のようですね、とミサカはホッと胸を撫で下ろします」ドカッ ドカッ ドカッ
上条「さらばだ、貪欲な屍体達よ。食欲旺盛なのは白い服の修道女だけでたくさんだぜ」ヒラヒラ
御坂妹「…おっと不味いです」
上条「今度はなんだ?!」バッ
御坂妹「見て頂ければわかりますよ」
上条「あれは…もしかしてバリケードか?」
御坂妹「はい、このままだと激突です、とミサカは新たなピンチに手に汗握ります」
上条「いや、車止めればいいじゃん」
御坂妹「…今この車を止めて徒歩でバリケードを越えに行ったとして、何事もなく済むとは限りません、もしそこで足止めを食らえば間違いなく後ろからきた死体達の追撃を受けます、とミサカは冷静に考えます」
上条「そうかもしんねーけどさ…」
御坂妹「それにいい具合に馴染んできたこのハンドルをミサカは手放したくありません、とミサカはグッとアクセルを踏み込みます」ブゥーン!
上条「単にまだ運転してたいだけかよ!あとさり気なく加速すんな!」
御坂妹「車は急に止まれません、とミサカは暗に何か手を考えろと伝えます」
上条「鬼かお前は…」
御坂妹「それにミサカ達はこのくらいでは死にませんよ、とミサカは力強く説きます」
上条「…そりゃアトラクションだし死にはしないだろうけど」
御坂妹「そうではありません」
上条「じゃあいったいどうゆう…」
御坂妹「いいですか?今ミサカ達は映画で言うなら主役的な立場です」
上条「はぁ?急に何を…」
御坂妹「物語の主人公及びヒロインはこんな序盤で死ぬことはありえません」
上条「ちょっと待て!お前はいったい何を言っているんだ?!」
御坂妹「大丈夫です、ミサカはアナタを信じてます、とミサカはアナタをジッと見つめます」
上条「余所見運転すんな!てか目を覚ませ、御坂妹!ここはアトラクションの中なんだぞ?!しっかりしろ!」
御坂妹「」ニコッ
上条(あ…ダメだこりゃ、これ完全に変なスイッチ入ってる…)
-
144 : 2014/10/25(土) 05:17:11.37 -
上条(って、どーすんだよ!これ!成す術ねぇよ!)
御坂妹「あ、そういえば」
上条「なんだよ!」
御坂妹「センサー銃で破壊できる箇所がフィールドの一部にあると書いてあったような…」
上条「はぁ!?そんな話し聞いてねぇぞ!」
御坂妹「はい、割愛しました」
上条「そんな重要な情報割愛してたのかよ!」
御坂妹「まさかこんなタイミングで必要になるとは思いませんでした、とミサカはテヘッ☆とドジな自分を可愛くアピールします」
上条(とにかく、これで少し希望が出てきた)
上条「でもどこを撃てばいいやら…そもそもあのバリケードに撃っても意味があるのか…」
御坂妹「あれなどどうでしょう?とミサカはあからさまに怪しい赤いドラム缶を示します」
上条「あれか…いやでも…」
御坂妹「大丈夫です、自信を持ってください、とミサカは自信満々に励まします」
上条「その自信はどっから湧いてくんだ!」
御坂妹「さあ早く撃たないともうぶつかってしまいますよ?とミサカはアナタを急かします」
上条(ああ!クソッ…なんて構え難い、せめて車の向きが前なら…)
上条「ええい!もうどうにでもなれ!」パン!パン!パン!
ドカーン!!!!!!!!
御坂妹「どうです、爆炎の中から現れるミサカ達はまさに主役級の格好良さではありませんか、とミサカはこのシュチュエーションに酔いしれます」ブゥーン!
上条「そうだな、格好良いな、この車の向きが後ろ向きじゃなければ」
-
145 : 2014/10/26(日) 06:22:21.96 -
御坂妹「………すみません、今ミサカは大変気分が高揚して意味不明な言動をしてるかもしれませんが、決してミサカのせいではありません、とミサカは知り合いに紹介されて見た映画の影響であると弁明します」
上条「知り合い?」
御坂妹「はい、サイトで知り合った方で現在はメル友です、自称超映画マニアだと言ってました」
上条「どんな映画を紹介したんだそいつは…」
御坂妹「B級映画やC級映画がメインです、とミサカは映画の内容を正確に評価します」
上条「へぇー、てか交友関係が狭いって言う割りにちゃんと友達作ってるじゃねぇか」ニヤッ
御坂妹「まだその方位しかいません、とミサカはまだまだ交友関係は狭い状態であると説明します」
上条「そっか、てもちょっと安心したよ。なんだかんだで御坂妹も『今』を満喫してるみたいだし」
御坂妹「いいえ、ミサカの青春はこれからです、とミサカはさらに加速させながら高みを目指します」ブゥーン!
上条「わっ!だからそんなに加速すんなって!」
御坂妹「あまりにもゾンビが現れないものでつい」
上条「あーそういやさっき振り切ってから全然いねぇな」
御坂妹「はい、今のところ道が真っ直ぐ続いているだけで何も出てきません、とミサカは少し拍子抜けします」
上条「う〜ん…ん?御坂妹、あの建物は?」
御坂妹「どうやら目的地のようですね、とミサカはこの車との来るべき別れの時を惜しみます」ギュ
上条「大分気に入ったみたいだな」
御坂妹「はい、できれば外でも乗りたい位です、とミサカは自身の意外な趣味の発見に驚きつつも本心を口にします」
上条「…外で乗る時はせめて普通に運転しろよ?バックで走り回られたらたまらん」
御坂妹「む、さてはミサカを馬鹿にしていますね?とミサカは怒りを露わにしつつアナタを睨みます」ギロ
上条「す、すまん」アタフタ
御坂妹「仕方ありません、とりあえず後でスポンサーに車をおねだりしてみます、とミサカはすっぱりこの車を諦めます」
上条「いや…それは流石に断られると思うぞ…」
御坂妹「そうでしょうか?」
上条「そうだろうよ」
御坂妹「では毎月スポンサーに今日と同じ位の額を出資してもらってそれを貯金しましょう、とミサカは新たな目標を定めます」
上条「毎月あれだけの額払わせる気かお前は…」
御坂妹「何か問題でも」シレッ
上条(…こいつのスポンサーは大変だな)
-
146 : 2014/10/27(月) 03:10:27.24 -
御坂妹「そろそろ着きます」
上条「よくよく考えたらここどんだけ広いんだよ…」
御坂妹「アトラクション的にはまだ先があるようですし、かなり広いと思われます、とミサカは考えます」
上条「入る時には全然気づかなかったけどなぁ」
御坂妹「そうですね、それどころではありませんでしたね、とミサカは入る前のアナタの様子を思い浮かべます」ニヤ
上条「う、うるせぇ!」
御坂妹「只今到着です」キキッ!
上条「ここが警察署か…何だか変わった建物だな…古めかしいって言うか」ガチャ バタン!
御坂妹「ミサカは中々良いと思います、とミサカは好印象を持ちます」ガチャ バタン!
上条「とりあえずまた襲われない内に中に入ろうぜ」スタスタ
御坂妹「そうですね、無駄な戦闘は避けた方が安全ですね、とミサカはアナタの意見に賛同します」スタスタ
ババババババババババババババババ!
上条「ん?なんだこの音、ヘリか?」
御坂妹「あそこです、今何か投下したようです」
上条「何を投下したんだ?まさか爆弾とかじゃねぇよな?」
御坂妹「ミサカ達を労って美味しいミルクティーでも投下してくれたのでしょうか、とミサカは僅かに期待します」ソワソワ
上条「流石にそれはねーよ」
御坂妹「そうですか、とミサカは少し落胆します」シュン
上条「迷惑な置き土産じゃなきゃ歓迎だな、入るぞ」グッ
-
147 : 2014/10/28(火) 05:55:57.26 -
ギィ…バタン!上条「広っ!何だよここ、本当に警察署か?」キョロキョロ
御坂妹「元々何かの施設だったのを警察署として使っているのでしょうか、とミサカは実用性の欠片も無い室内に驚愕します」キョロキョロ
上条「外観といい、元々何だったんだろうな」
御坂妹「美術館…のようにも見えますが、それだと少し違うような気もします」
上条「結局、目的地に着いた訳だが…俺達はこの後どうすりゃいいんだ?」
御坂妹「恐らくどこかに次の目的地を示す何かがある筈です、とミサカは周辺を探します」キョロキョロ
上条「あそこにパソコンとデスクがあるみたいだぞ」
御坂妹「何かありそうですね」スタスタ
上条「それは…ノート?」
御坂妹「…」すっ
ペラ
御坂妹「…」ペラ
上条「…何て書いてあるんだ?」
御坂妹「どうやらこれは日誌のようです、内容はこの警察署の地下から下水道に通じるルートがあり、生存者達はそこから脱出を試みるとの旨が書いてあります、とミサカは次の目的地を明らかにします」ポス
上条「また随分な設定だな」
御坂妹「まだまだ道は険しいようです、とミサカは銃を構えてやる気を示します」チャキ
上条「じゃあ進むか…え〜っと、どっちだ?」
御坂妹「あそこの大きな扉が少し開いているので恐らくあれかと」
上条「お、んじゃ行くか」スタスタ
-
149 : 2014/10/29(水) 06:21:56.87 -
ギィ…
上条「あれ、この部屋って…」キョロキョロ
御坂妹「見た所ここはチェックポイントのようですね、出口と専用の機材、ソファにお手洗いに自動販売機と至れり尽くせりですね、とミサカは早速ソファに腰掛けます」ボフッ
上条「…今まで入った奴の内、トイレはここに来るまでに済ませる奴が何人かいたかもな」ボフッ
御坂妹「?…ミサカの記憶が正しければ途中にお手洗いは無かった筈ですが、とミサカは来た道を、思い返します」
上条「あー…い、いや何でもないぞ、うん」ブンブン
御坂妹「?…そうですか」
上条「で、せっかくチェックポイントに着いた訳だが、どうする?少し休んでから進むか?それとも一旦止めるか?」
御坂妹「アナタはどちらが良いですか、とミサカはアナタに選択を尋ねます」
上条「そうだなぁ、俺は御坂妹が決めた方に着いて行くよ」
御坂妹「ミサカは…どうせなら行けるところまで行きたいです、とミサカは続行を希望します」
上条「了解、一先ず何か飲むか?」
御坂妹「紅茶かミルクティーをお願いします、それとお金はミサカが出します」スッ
上条「これくらいは俺が買うって、大体上条さんはそこまでひもじくはありませんって」ガシャガシャ
上条「えーと、俺はこれで」ピッ ガラン
ピッ ガラン
上条「ほいよ」スッ
御坂妹「ありがとうございます、とミサカはアナタのお言葉に甘えると同時に感謝を述べます」ギュ
上条「いいって、寧ろ感謝すんのは俺の方だって。ここの入場料払ってもらっちゃったし」プシュ
御坂妹「しかし、今日はミサカの我が儘に付き合って頂いてるのですからそのくらい当然のことかと」カコ
上条「なーに言ってんの、ここに来たのは俺の意思だし、本来なら俺が御坂妹の分も出すくらいじゃないといけない訳だし」
御坂妹「…そんなことはないと思いますが」
上条「俺としては今日のこと、結構楽しみにしてたんだぜ?あ、いやデート…てか御坂妹と遊びに出かけることをだな」アタフタ
-
150 : 2014/10/30(木) 04:03:57.17 -
御坂妹「何をそんなにアタフタしているのですか?とミサカは首を傾げます」
上条「…ゴホン、まあ要するに、お互いに細かいことは気にせず今日は楽しもうぜってことだ」ゴクゴク
御坂妹「もちろんです、とミサカは最初から最後まで楽しむつもりであると意思表明をおこないます」ゴク
上条「ん」ゴクゴク
・
・
・
・
・
・
・
・上条「それにしても他の奴は一向に入ってこないなぁ」
御坂妹「もっと先の方から再スタートしているのでは?とミサカはまだ見ぬ道に想いを馳せます」
上条「でもこの静けさといい…このまま誰とも出くわさなけりゃ、本当に生きてるのが俺達二人だけみたいな錯覚を起こすよ」
御坂妹「…もしもこのアトラクションの中の世界の様に、生き残っているのがミサカ達だけだったら、アナタはどうしますか?」
上条「んなもん決まってるさ」
上条「何がなんでも御坂妹を守る、そんでもって他に生き残ってる奴がどこかにいないか探して、見つけたら助ける、ってとこかな」
御坂妹「…なんともアナタらしいですね、とミサカはアナタの顔を眺めます」
上条「…へへっ」
上条「」ゴキュゴキュ
上条「ぷはっ、さ、そろそろ行こうぜ!」ガコン
御坂妹「そうですね、今ならどんな奴でも指先一つでダウンさせられそうな気分です、とミサカはみなぎる力をアピールします」ガコン
上条「頼もしいな」チャキ
御坂妹「頼っても構いませんよ?」チャキ
上条「へっ…ちょっとは上条さんにもカッコつけさせてくださいよ」
御坂妹「そうですね、ではミサカが頼りましょう、とミサカは全ての戦闘を託し、アナタの影に隠れます」サッ
上条「…ごめんなさい、やっぱりなんでもないです」
御坂妹「む、そうですか、では共に行きましょう」スッ
上条「おう!」グッ
-
152 : 2014/10/31(金) 05:46:07.62 -
ーー
御坂妹「成る程、これが日本に伝わる妖怪『垢舐め』と言うものですね、とミサカは本にあった内容を思い返します」パン!パン!パン!
上条「こんな脳味噌丸出しな垢舐めがいるかぁ!!」バァン!シャコ
ーーーー
上条「なんだよこの数!」バァン!シャコ
御坂妹「近接戦闘でレミトンM870は大活躍ですね、とミサカは相方の持つ散弾銃の隙を埋めるべく援護射撃をおこないます」パン!パン!パン!
上条「ゾンビとの距離が近過ぎるんだよぉ!」バァン!シャコ
ーーーーーー
上条「こいつはいつになったら倒れるんだ?!」バァン!シャコ
御坂妹「とんだタフガイですね、とミサカは大柄な相手からの一撃を華麗に避けつつ反撃します」ヒラリ パン!パン!
ーーーーーーーー
御坂妹「おや、こんなところに犬が、よしよし」ナデナデ
ゾンビ犬「ガルルルル……!」
上条「御坂妹ぉ!」チャキ
ーーーーーーーーーー
上条「またかよぉ!」バァン!シャコ
御坂妹「先程手に入れたこのイングラムM11の錆にしてくれましょう、とミサカはしつこいタフガイに鉛玉を食らわせます」ズダダダダダダダダダダダダダダダ!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
御坂妹「汚物は消毒だぁー、とミサカは火炎放射器で遠慮なく焼き払います」ボオオオオ!
植物「」メラメラ
上条「なぁ、御坂妹」
御坂妹「はい、なんでしょう」ボオオオオ!
上条「俺達は街を脱出するのが目的だったよな?」
御坂妹「その筈です」ボオオオオ!
上条「じゃあなんで俺達は研究所にいるんだ?」
御坂妹「なんか辿り着きました、とミサカはいかにも学園都市らしい展開に安心感を覚えます」ボオオオオ!
上条「おかしいだろ!なんで脱出が目的なのに元凶臭い場所に来てるんだよ!」
御坂妹「ミサカに言われても困ります、とミサカは一応街からの脱出は果たされていることを指摘します」ボオオオオ!
-
153 : 2014/11/02(日) 07:12:07.24 -
上条「う〜ん、ある意味そうかもしんねぇけどこの研究所は街の地下にあるような感じだし、結局脱出はできてないんじゃないか?」
御坂妹「ならば、ミサカ達はどこから脱出すればよいのでしょう」ポイ
上条「あれ、いいのか?捨てて」
御坂妹「もうあらかた歩く植物は殲滅しましたし、他の相手には威力が足らず、リロードも出来ない以上所持する意味はないと判断しました、とミサカは更に炎の演出はよく出来ていたと評価します」
上条「…とりあえずもう少し探索するか」
・
・
・
・
・
上条「やっと見つけたぜ…」御坂妹「ここまでほぼ一本道だっただけにこの研究所は少し複雑でしたね、とミサカはため息をつきます」
上条「英語で文字が書いてあるけど、なんて書いてあるんだ?」
御坂妹「『動力室』と書いてあります、と御坂は翻訳します」
上条「…脱出ルートには関係ない気がするけど」
御坂妹「しかし残っているのはここしかありません」
上条「仕方ない、入るか」グッ
ガチャン!
御坂妹「見た所特に何も見当たりません、とミサカはあちこち見回します」キョロキョロ
上条「ん〜…ん、なぁ御坂妹あれって溶鉱炉ってやつか?」
御坂妹「気をつけてください、アトラクションとは言えここまでの流れ的に落ちたらどうなるかわかりませ、とミサカは警告します」
上条「き、気をつけます…」
ドカッ!
上条「え?」クルッ
タフガイ「…」
上条「げ!こんなところでこいつか!」チャキ
タフガイ「」ブン!
上条「うお!」ヒラリ
御坂妹「アナタの相手はミサカです」ズダダダダダダダダダダダ!
タフガイ「」クルッ
御坂妹「すぐに楽にしてあげます、とミサカは…」ズダダダダダ! カチ
御坂妹「あっ…」
-
154 : 2014/11/02(日) 07:24:00.04 -
タフガイ「」グッ上条「避けろ!御坂妹!」バァン!シャコ
御坂妹「っ」ヒラリ
タフガイ「」ブン!
御坂妹「リロードを開始します」カチャ
タフガイ「」ブン!
御坂妹「くっ」ゴロ
ドガシャ!!
タフガイ「」グッ
上条「クソッ!コッチだ!この野郎!」バァン!シャコ
タフガイ「」クルッ
上条「どうした!来いよ!」バァン!シャコ
タフガイ「」ダッ!
上条「今だ!」ヒラリ
ドカッ!
バシャン!!!
上条「やったか?!」
御坂妹「この高さからあそこに落ちて助かる筈がありません、とミサカは今頃すっかり溶けているであろうタフガイを想像します」
上条「とりあえず大丈夫か、御坂妹」
御坂妹「はい、なんとか命拾いしました」
バチバチ!!!
上条「ん?さっきあいつが殴って壊した機械が…」
御坂妹「…これは不味そうですね、とミサカは嫌な予感がすることを伝えます」
上条「ああ、俺もだ」
-
155 : 2014/11/02(日) 13:55:02.60 -
「The self destruct sequence has been activated! Repeat, the self destruct sequence has been activated! This sequence may not be aborted! All employees proceed to the emergency car at the bottom platform!」上条「…なんだって?」
御坂妹「爆発するので最下層のプラットフォームから非常用車両で脱出してください、と言っています、とミサカは掻い摘んで翻訳します」
上条「爆発を止めることは…?」
御坂妹「出来ません」
上条「マジで?」
御坂妹「マジです」
上条「嘘だろぉ!?」
御坂妹「成る程、ホラーハウスというのは最後には爆発するものなのですね、とミサカは衝撃の事実に驚愕します」
上条「んなわけねぇだろ!」ダダッ!
御坂妹「では先程のタフガイとの戦闘は半ばイベント戦のようなものだったのかもしれませんね」ダダッ!
上条「そんなことよりどうやって最下層に行くんだ!」ダダダダッ
御坂妹「あのエレベーターで行ける筈です」ダダダダッ
上条「さっき最下層なんてあったか!?」ダダダダッ
御坂妹「緊急時のみ最下層に行けるようになるのではないかと、とミサカは先程の戦闘がイベント戦である可能性に確信を持ちます」ダダダダッ
-
156 : 2014/11/03(月) 05:54:04.98 -
上条「なんだっていい!早くここから脱出しないと!」ガチャン!
御坂妹「そうですね」バッ
上条「残り時間はあとどれ位あるんだ?!」ダダダダッ
御坂妹「わかりません」ダダダダッ
上条「クソッ!まだ爆発してくれるなよ!」ダダダダッ
御坂妹「見えました、エレベーターです、とミサカは何度か乗ったエレベーターを見つけ安堵します」ダダダダッ
上条「早く開け!」ピッ
御坂妹「開きました、乗りましょう」ウィーン
上条「よし!で、どれだ!」
御坂妹「恐らくこれです、とミサカは機械を操作します」カチ ピッ
ブーン
ウィーン
上条「着いた、これは…列車か」
御坂妹「しかし見た所電力が供給されていないようです、とミサカはどこかにある発電装置を作動させなければならないことを伝えます」
上条「あっちか?」
御坂妹「行ってみましょう」
上条「この戸の先か」キィ
「5 minutes untill detonation!」
-
157 : 2014/11/03(月) 06:20:34.81 -
話は変わるが
新約で食蜂操折を記憶出来なくなったとある
ようするに上条が「食蜂操折」という個体に対してだけ脳が記録出来ないのである
さて、この個体の名前を変えたらどうなるか
姿形を変えたらどうなるか
上条が「食蜂操折」と認識する要素が変わるとどうなるのであろう
結果はもちろん記憶出来る!なのだって小説誰か書いてクレメンス
-
163 : 2014/11/05(水) 06:47:59.13 -
上条「今のは?!」
御坂妹「残り時間はあと五分だそうです、とミサカは申告します」
上条「マジか!」
ゾンビ「あぁぅ…」ゾロゾロ
上条「後ろから?!クソッ!こんな時に」チャキ
御坂妹「ここはミサカに任せて先に行ってください、とミサカはアナタの背後を守ります」ズダダダダダダダダダダダダダ!
上条「でもこの数じゃ…!」
御坂妹「ここで時間をかければどの道二人とも終わりです、それに電力供給後の列車の準備をする者がいなければすぐには脱出出来ません、とミサカはアナタにさっさと行くように伝えます」ズダダダダダダダダダ!
御坂妹「さあ早く行ってください、ミサカを守ってくれるのでしたらちゃっちゃと済ませて早く戻ってきてミサカを助けてください」ズダダダダダダダダダダダダダ!
上条「…わかった!戻ってくるまでくたばんなよ!」ダダッ
御坂妹「急いでください…」ズダダダダダダダダダ!
ゾンビ「あぁっ…」フラフラ
御坂妹「…」ポイ
御坂妹「…こっちの方が早いですね」パン!パン!パン!
ーーーーーーーー
上条「こっちか!」ギィ
上条「どこだ?!発電装置は!」ダダッ!
上条(うっ…地面が揺れてる!マジでヤバいぜ!)グラグラ
上条「ん!何か落ちてる、こいつをここに差し込めばいいのか?」カチャン
ピー
上条「よしっ!」
バン上条(なんだ?明かりが消えて…)
-
166 : 2014/11/06(木) 06:49:18.98 -
ドカッ!上条(まさかこの音は…)バッ!
超タフガイ「…オオオオオオオオオオオ!!!!」メラメラ
上条「冗談だろ…」チャキ
上条(なんだよあの爪!前よりパワーアップしてるじゃねぇか!)
超タフガイ「」ダダッ!
上条「うお!」ヒラリ
超タフガイ「」ビュ!
スカッ上条「っ!…しつこ過ぎんだろ!!!」バァン!シャコ
超タフガイ「」ドスンドスン
上条「クソッ!」バァン!シャコ
超タフガイ「」ダダッ!
上条(ダメだ!これじゃ間に合わねぇ!)ヒラリ
超タフガイ「」ビュ!
スカッ上条「くっそおおおおお!!!」バァン!シャコ
御坂妹「これを使ってください!」ビュン
ガチャ!
-
169 : 2014/11/07(金) 06:21:06.36 -
上条「御坂妹!?」
御坂妹「それは地対空ミサイル、スティンガーです、とミサカは時間がないので急ぐように伝え、列車の発車準備に入ります」ダダッ!
上条「ありがてぇ!」バッ!
超タフガイ「」ドスンドスン
上条「いいぜ、お前がまだ俺達を追って来るって言うのなら…」チャキ
超タフガイ「」ダダッ!
上条「まずはそのふざけた幻想を、ぶち殺す!」バシュン!
バァン!!!!
上条「…今度こそ仕留めたぞ、っと!時間がねぇ!急げ!」ダダッ!
・
・
・ゴオオオ
上条「早っ!もう列車動かしてんのかよ!…うわっ」グラグラ
御坂妹「早く乗ってください!」ブンブン
上条「わわっ!やべぇ!置いてかれる!」ダダッ!
-
170 : 2014/11/07(金) 16:51:16.39 -
上条当麻(木原数多)「あれだ、あれ。あれ持ってこい」
超タフガイ(一方通行)「演出ご苦労!」
こういうことですね。分かります。
-
171 : 2014/11/08(土) 05:56:17.51 -
上条「うおおおおおおお!!!」ダダッ! バッ!
ドシャ
上条「っつ〜!」ゴロゴロ
御坂妹「よく飛び乗れましたね、とミサカは少し大袈裟に驚きます」ガシャン
上条「お前俺を置いてく気か?!」
御坂妹「仕方ありませんでした、爆発まで残り僅かだったのでアナタの身体能力に賭けて発車させました、とミサカは危ないので伏せろ、とアナタを押し倒します」ガバッ
上条「うお?!いて!」ドカッ
ドーン!!!!
御坂妹「…どうやら本当に無事脱出できたみたいですね」
上条「あぁ、うん、そうだな…」
上条(俺の身体に何だか柔らかい物が当って…)ドキドキ
御坂妹「どうかしましたか?」
上条「いいいや!別に!」アセアセ
御坂妹「そうですか、しかしこれからどうすれば良いのでしょう、とミサカはアナタに尋ねます」スッ
上条「あっ…あーうん多分もう終わりだから何か起こるだろ」ポリポリ
ガコン
御坂妹「列車が止まったみたいですね」
プシュー
上条「開いたここからでればいいのか?」スタスタ
御坂妹「恐らく」スタスタ
上条「あ!?何もねぇ!」
御坂妹「どうやらこれがここの本来の姿のようですね、とミサカは改めて学園都市の技術に驚愕します」
上条「今の列車は?!」クルッ
御坂妹「なくなっています」
上条「…狸に化かされた時ってきっとこんな感じなんだろうな」
「お疲れ様でした、そのまま真っ直ぐ進んでいただき、正面にあるエレベーターで地上までお上りください」
上条「終わったな…」スタスタ
御坂妹「はい」スタスタ
-
172 : 2014/11/10(月) 05:53:20.66 -
上条「振り返ってみると、途中からホラー要素が薄くなってた気がするなぁ」スタスタ
御坂妹「はい、ミサカは充分楽しめましたが、確かにホラーと呼ぶには少し違う気もしました、とミサカはここまでの道を思い返します」スタスタ
ウィーン
ポーン
ウィーン係員「お疲れ様でした、この後お時間がございましたら、あちらのテーブルで簡単なアンケートにご協力ください」
御坂妹「…どうやら最初の受付に戻ってきたみたいですね」
上条「そうらしいな…」
御坂妹「どうします?アンケートに答えますか?とミサカはアナタに意見を求めます」
上条「ん、せっかくだからやってくか」
係員「ご協力ありがとうございます、ではお席に座って専用の用紙にご記入ください」
上条「はーい」ガラッ
御坂妹「」ガラッ
上条「まぁ書くことは決まってるよな」カキカキ
御坂妹「そうですね」カキカキ
上条「もっとホラー色を強くして欲しい、っと」カキカキ
御坂妹「…」カキカキ
上条「よし、書けた」
係員「ありがとうございます。最後まで到達できた方限定でこちらのクジが引けますのでよろしければどうぞ」
上条「へぇー、御坂妹引いてみるか?」
御坂妹「ではお言葉に甘えて」ガサゴソ
御坂妹「これです」バッ!
ペリッ
係員「はい、こちらF賞のストラップと次回のアトラクションの先行テスターチケットになります、どうぞ」スッ上条「なんだこれ?白い四角とナイフ?」
御坂妹「タグには『豆腐』と書いてありす」
上条「…なんで豆腐なんだ?」
御坂妹「何故でしょう」
係員「お帰りの際はお気をつけてどうぞ」ペコ
-
173 : 2014/11/10(月) 06:31:00.23 -
上条「あー、長かったなぁ…」スタスタ
御坂妹「チケットをもらえたのでまた次回来ましょう、とミサカはアナタとまた来る約束を持ちかけます」スタスタ
上条「あぁいいぜ、って次回は何になるんだ?あそこ」スタスタ
御坂妹「一緒に付いてた限定パンフレットによると次回は恐竜物らしいです」スタスタ
上条「…俺らの意見が反映されるのはいつなんだろうな」スタスタ
御坂妹「当分先ではないかと、とミサカはなんとなく予想します」スタスタ
上条「他にそのパンフレットには何が書いてあるんだ?」スタスタ
御坂妹「前回のアトラクションのステージについてと最短突破記録の人物写真と場面が載ってます、前回は洋館が舞台だったようです」ペラ
上条「どれどれ、ってこれ…」
御坂妹「どうかしましたか?」
上条「あー…この人ちょっとした顔見知りだ…」
上条(黄泉川先生何してんすか…)
御坂妹「…話しは変わりますがどうでしょう、そろそろ食事にしませんか?とミサカはアナタに提案します」
上条「確かに腹減ってきたな、時間的にも昼飯だな」
御坂妹「では第7学区に戻りながらどこかで食べましょう」
上条「ここで食ってかないのか?」
御坂妹「この後の予定の都合上その方がよいと考えました。それにここへはまた来る約束もしていただいたのでミサカはもう満足です」
上条「そっか、まあその辺は御坂妹に任せるよ。で、何食うんだ?」
御坂妹「そうですね………」
10039号「こちらミサカ10039号、目標を発見しました」
-
174 : 2014/11/11(火) 05:03:04.18 -
ファミレス
佐天「…つまり、最後まで諦めないことが肝心なわけです」
御坂「でもそれはちょっと…」
佐天「いいですか御坂さん、もし彼が先に妹さんと付き合うことになったとしても、それは単に告白のタイミングが御坂さんより早かったと言うだけの話しです」
佐天「そこで御坂さんが告白なり誘惑なりして揺らぐようなら、まだ脈は残ってます」
佐天「付き合って直ぐならほぼ進展はない筈ですから、逆転を狙うならそのタイミングしかありません」
佐天「まぁ、彼がキッパリ御坂さんの告白を断ったら諦めるしかありませんけど」
御坂「う〜ん…」
佐天「ま、最後まで諦めないって言う心構えって感じで、あくまでも例えみたいなもんですからそんなに間に受けないでください。それに、そんなに直ぐ妹さんも告白しないでしょうし、焦ることはないと思います」
御坂「…そうよね」
佐天「そうですよ。あ、そろそろお昼にしません?私お腹空いちゃいました」
御坂「あれだけ甘いもの食べたのにまだ食べるの…?」
佐天「甘いものは別腹です」キリッ
御坂「佐天さんがそんなに甘いもの食べるイメージなかったんだけどなぁ…」
佐天「いやぁ、普段初春が食べてるのを見て、私も何だか食べたくなっちゃって」
御坂「あー、人が食べてるのって何か美味しそうに見えるわよね」
佐天「そうなんですよ、これがまた初春が美味しそうに食べるもんで…」
-
175 : 2014/11/12(水) 06:40:01.34 -
御坂「確かに…」パサッ
御坂「ん?」
御坂(足元に…紙飛行機?)スッ
佐天「?…どうしました?」
御坂(雷のマークが書いてある…もしかしてアタシに?いったい誰が)キョロキョロ
佐天「御坂さん?」
御坂(ダメ、見つからない。とりあえず開けてみればいいのかしら?)カサ
『トイレまで来てください』
御坂「…ごめん佐天さん、ちょっとトイレ」スッ
佐天「?…あ、はい」キョトン
バタン
御坂「…誰?アタシを呼び出したのは」キィ
ミサカ「…」御坂「な…!なんでアンタがここに…!」
13577号「落ち着いてください、ミサカは渦中のミサカではありません、とミサカは自分がミサカ10032号ではなく、ミサカ13577号であることを伝えます」
御坂「そう…」
御坂「で?アタシを呼んだ理由は何?何かあったの?」
13577号「実はお姉様にどうしても伝えなければならないことがあってここに来ました、とミサカは重大な情報をタレコミに来たことを述べます」
御坂「いったい何よ」
13577号「それがですね」
御坂「うん」
13577号「…」
御坂「…」
13577号「…」
御坂「…」
13577号「…」
御坂「早く言ってよ」
13577号「すみません、ちょっと別の案件が入ったもので」
御坂「別の案件?」
13577号「別動のミサカ19090号が偶然遭遇した第5位に…」
御坂「ハァ?!ちょっとどうゆうことよ!」
13577号「それが…」
御坂「あぁ!もう!詳しい話は後で聞くからとりあえずその場所に連れてって!」
13577号「お姉様がそうおっしゃるのなら案内します、とミサカはお姉様を誘導します」
バタン
御坂「ごめん!佐天さん!ちょっと急用ができたから行ってくる!直ぐ戻るから待ってて!」
13577号「それではごきげんよう、とミサカは別れの挨拶をします」
佐天「え?あ、はい」
佐天「………あれ?」
-
176 : 2014/11/13(木) 06:27:09.94 -
別のファミレス
上条「…アレコレ悩んだ末、結局ファミレスで昼飯か」
御坂妹「はい、いくら資金が潤沢とは言え、アナタは高校生、ミサカは身体的にはお姉様と同じ中学生相当である為ここが最も適切な場所であると考えました、とミサカは身分相応をわきまえて選択したことを述べます」
上条「まぁ…いきなり俺らが高級レストランとかで食事してたらなんか不自然だしなぁ」
上条(常盤台とかのお嬢様ならともかく)
御坂妹「では何を食べましょう、とミサカはメニュー表を広げて眺めます」スッ
上条「そうだなぁ…」スッ
御坂妹「…」
上条「うーん」
御坂妹「パスタとハンバーグ、どちらにしようか悩み所です、とミサカは双方の写真を見比べながら慎重に選びます」
上条「迷うんならどっちも食えばいいんじゃねぇか?」
御坂妹「そんなに食べられません、とミサカは自身の食の細さをアピールします」
上条「あーまぁ普通はそうだよな」ウンウン
上条(インデックスとは大違いだ)ジーン
御坂妹「アナタは決まりましたか?」
上条「俺は…まあ無難にハンバーグのセットかな、あとドリンクバー」
御坂妹「ではミサカはサラダとパスタ、そしてドリンクバーをチョイスします、とミサカは最終決定を告げます」
上条「よし、じゃあ店員さん呼ぶか」ピンポーン
店員「はい、ご注文をお伺いします」
上条「えっと、こっちのパスタとハンバーグのランチセットとサラダ。あとドリンクバーを二つお願いします」スッ
店員「ご確認いたします。パスタがお一つとハンバーグのランチセットがお一つ、サラダがお一つ、ドリンクバーがお二つでよろしいでしょうか?」
上条「」チラッ
御坂妹「」コクッ
上条「はい、それでお願いします」
店員「かしこまりました、ドリンクバーの方セルフサービスとなっておりますのであちらの方からお飲みください。出来ましたらお持ちいたしますのでお待ちください」ペコ
上条「んじゃ飲み物取りに行こぜ」スッ
御坂妹「はい」スッ
-
177 : 2014/11/14(金) 04:18:26.85 -
ーーー店員「お待たせしました、こちらハンバーグのランチセットとパスタになります、鉄板の方大変お熱くなってますのでお気をつけ下さい」
上条「お、来た来た」
御坂妹「先に来たサラダはもう食べ終わってしまったので待ってました、とミサカはメインの到着に喜びを表します」
店員「ご注文の方以上でお揃いでしょうか?」
上条「はい」
店員「かしこまりました、ごゆっくりどうぞ」カサッ
上条「やっと飯にありつけるぜぇ」カチャ
御坂妹「ではいただきましょう」カチャ
上条「なぁ御坂妹」カチャ
御坂妹「はい、なんでしょう」クルクル
上条「さっき次回またあの遊園地に行く約束したよな?」パク
御坂妹「はい、それが何か、とミサカは質問の意図を確認します」パク
上条「もう俺はジェットコースターには乗らねぇぞ」モグモグ
御坂妹「何故ですか?」モグモグ
上条「…いや、まあ」モグモグ
上条(ホラーハウスで頭打った時に部分的に思い出したんだよ…)ゴクッ
-
178 : 2014/11/14(金) 04:21:03.98 -
御坂妹「あ」
上条「どうした」
御坂妹「そちらのハンバーグを一口もらってもよろしいですか?とミサカは食べられなかったもう一方をおねだりしてみます」
上条「ん、いいぜ」カチャ スッ
御坂妹「アーン」パカッ
上条「え」
御坂妹「アーン」
上条「口に入れろってことか?」
御坂妹「」コクッコクッ
上条「しょーがねぇなぁ…はいよ」スッ
御坂妹「」パクッ モグモグ
上条「美味いか?」
御坂妹「」コクッ
上条「そりゃよかった」
御坂妹「」ゴクッ
御坂妹「…ではミサカのパスタもどうぞ、とミサカはお返しをします」クルクル スッ
上条「いや、俺はいいよ」
御坂妹「アーン」
上条「いや…」
御坂妹「アーン」
上条「わかったよ…」
上条「」パクッ モグモグ
御坂妹「美味しいですか?」
上条「ん…」モグモグ
御坂妹「それはよかったです、とミサカは満足気に頷きます」
上条(あぁ…そういえばデートだったな)モグモグ ジーン
-
179 : 2014/11/15(土) 06:45:44.24 -
御坂妹「?…そんなにパスタが美味しかったのですか?とミサカはアナタの顔を眺めながら質問します」クルクル
上条「なんと言うか…これがデートなんだなぁって、上条さんちょっと感動してたわけですよ」
御坂妹「…食べ比べでそこまで喜んで頂けるとは、とミサカは少し驚きます」
上条「いやーさっきまで単に遊んでただけだったし、デートって実感なかったんだよ」
上条「でもここに来て、本当にデートなんだなぁって思ったら、生まれてこの方モテない上条さんは感動してしまったって次第で」
御坂妹「…本気で言っているのですか?とミサカは耳を疑います」クルクル
上条「そりゃ今まで女の子に好かれた事なんて一度もないし、どう考えてもモテない野郎でしょ」
御坂妹(…………)
御坂妹「…ミサカはアナタの事、好きですよ」パク
上条「………………え?」
御坂妹「」モグモグ
-
182 : 2014/11/17(月) 07:32:27.92 -
・
・
・
・
・御坂妹「ではそろそろ行きましょう、とミサカは退店を促します」
上条「…ん、了解」
上条(結局真相は聞けず…)
御坂妹「ここの支払いもミサカにお任せ下さい、とミサカは席を立ちつつ鞄から封筒を取り出します」ガタッ
上条「あ、自分の分位は払うぞ」
御坂妹「ではその分は後で頂きますので店の外でお待ち下さい、とミサカは支払いを済ませにレジへ向かいます」スタスタ
上条「わかった、入口で待ってるぞ」
御坂妹(…さて困りました、とミサカは少し考えます)
御坂妹(ここに来るまでの道で他のミサカに見つかるとは完全に想定外です、とミサカは外に張り込んでいるであろう追ってに頭を悩ませます)
御坂妹(どうやって撒いたものか…)
不良達「ギャハハ!」ゲラゲラ
御坂妹「!」
御坂妹(あの方達に協力していただきましょう、とミサカは一計を案じます)
-
183 : 2014/11/18(火) 05:11:26.64 -
ファミレスの外上条「…」
御坂妹「お待たせしました、行きましょう、とミサカは待たせた事を詫びつつ歩みを進めます」
上条「おう」
御坂妹「…実はアナタにお知らせする事があります、とミサカは歩きながら説明します」スタスタ
上条(何だろう、悪い予感がする…)
御坂妹「先程から他のミサカが一人ミサカ達を尾行しているのです、とミサカは向こうに目線を向けます」
上条「………あれは隠れてるつもりなのか?」
御坂妹「はい」
上条(…まああれくらいなら可愛いもんだ、よかった)ホッ
御坂妹「それともう一つ」スタスタ
上条「今度はなんだ?」スタスタ
御坂妹「支払いの時に、ミサカが多量の万札を封筒から出していたのをガラの悪そうな方々に目撃されてしまい、目をつけられてしまいました。とミサカはファミレスの入口にソッと視線を送ります」
上条「」クルッ
不良達「」ゾロゾロ
上条「あ」
上条(これは…)
御坂妹「なので食後のランニングと洒落込みましょう、とミサカは走り出します」ダダッ
上条「ふ、ふ………不幸だああああ!」ダダッ
不良達「逃げたぞぉ!」ダダッ
-
184 : 2014/11/19(水) 06:26:08.80 -
上条「どこに逃げればいいんだぁー!」
ダダダダッ御坂妹「そうですね…」ダダダダッ
上条「アテがあるのか!」ダダダダッ
御坂妹「こっちです、とミサカは路地裏へ誘導します」ダダダダッ
上条「うわっと!こっちか!」ダダダダッ
御坂妹「………」ダダダダッ
上条「次は!」ダダダダッ
御坂妹「そこを左に」ダダダダッ
上条「わかった!」ダダダダッ
ーー
上条「ハァ…ハァ」ダダダダッ
御坂妹「…ハァハァ」ダダダダッ
上条「…なあ」ダダダダッ
御坂妹「…なんでしょう」ダダダダッ
上条「これグルグル回ってるだけじゃないか…?」ダダダダッ
御坂妹「はい、ですが問題ありません、とミサカは予定通りであるとこを、告げます」ダダダダッ
上条「まさかアイツらが諦めるまで走り続けるつもりじゃねぇよな?」ダダダダッ
御坂妹「そうではありません、ですがそろそろの筈です、とミサカは時刻を確認します」ダダダダッ
上条「もしかして警備員に連絡してあったのか?」ダダダダッ
御坂妹「違います、上位個体に連絡を取りスポンサーを呼び出したのです」ダダダダッ
上条「はぁ?なんでそこでまたスポンサーが出てくるんだ?」ダダダダッ
御坂妹「それはですね…」
「うわああああああああああああああああ!!!!」
上条「なんだ?!今の魂の奥底から出したような声は…」
御坂妹「どうやらスポンサーが到着したようです、とミサカは逃走終了のお知らせをします」
-
186 : 2014/11/20(木) 03:35:31.09 -
上条「…お前の言うスポンサーはあれだけの数を相手に一人でどうこうできるのか」
御坂妹「はい、今頃はあの不良達をちぎっては投げ、ちぎっては投げの大暴れでしょう、とミサカはスポンサーの無双ぶりを想像します」
上条「お前のスポンサー何モンだよ………」
御坂妹「強いて言えば学園都市最強のスポンサーです」
バキッ!
「ああああああああああ!!!」
ブチッ!
上条「今エライ音がしたんですが…」
御坂妹「上位個体の話しをまとめると、スポンサーがトイレに入った直後に呼び出した所為で大変機嫌が悪いようです、とミサカは音の原因を述べます」
上条「あ、いやそうじゃなくてですね?」
御坂妹「さあ今の内にずらかりましょう、とミサカはそそくさとこの場を離れます」スタコラサッサー
上条「ちょっ!置いてくなー!」ピュー
-
187 : 2014/11/21(金) 04:39:24.52 -
御坂妹「おっと」ピタッ
上条「ぬおっ!急に止まるな…!」ヨロッ
御坂妹「そういえばこの近くの映画館に行く予定でした、とミサカは進路を変えます」
上条「あぁ、次は映画か…って確かホラーハウスで映画がどうとか言ってたな」
御坂妹「はい、ちょうど見たい映画がありまして」
上条「…まさかさっき言ってたB級映画とかC級映画じゃないだろうな?」
御坂妹「いいえ、最近公開された恋愛物の映画です、とミサカは比較的人気の映画を視聴予定であると告げます」
上条「お、人気作か、なら期待できるな」
御坂妹「はい、ミサカも期待しています、とミサカは前評判を鵜呑みにして多大な期待をします」
上条「うし、じゃあ案内頼むぜ」
御坂妹「お任せ下さい」スタスタ
ファミレス
佐天「」ゴクゴク
佐天(あ、この組み合わせ美味しい)
佐天「ふぅ」コトッ
佐天「御坂さん…早く戻ってこないかなぁ…」カラン
佐天「…」
佐天「次のやつ持ってこよ」スッ
-
188 : 2014/11/21(金) 04:39:24.52 -
御坂妹「おっと」ピタッ
上条「ぬおっ!急に止まるな…!」ヨロッ
御坂妹「そういえばこの近くの映画館に行く予定でした、とミサカは進路を変えます」
上条「あぁ、次は映画か…って確かホラーハウスで映画がどうとか言ってたな」
御坂妹「はい、ちょうど見たい映画がありまして」
上条「…まさかさっき言ってたB級映画とかC級映画じゃないだろうな?」
御坂妹「いいえ、最近公開された恋愛物の映画です、とミサカは比較的人気の映画を視聴予定であると告げます」
上条「お、人気作か、なら期待できるな」
御坂妹「はい、ミサカも期待しています、とミサカは前評判を鵜呑みにして多大な期待をします」
上条「うし、じゃあ案内頼むぜ」
御坂妹「お任せ下さい」スタスタ
ファミレス
佐天「」ゴクゴク
佐天(あ、この組み合わせ美味しい)
佐天「ふぅ」コトッ
佐天「御坂さん…早く戻ってこないかなぁ…」カラン
佐天「…」
佐天「次のやつ持ってこよ」スッ
-
190 : 2014/11/21(金) 05:19:21.91 -
ーーーー映画館
御坂妹「先程買ったチケットによると、ここがミサカ達の席です」
上条「ここか」
御坂妹「どうやらもうすぐ始まるみたいですよ、とミサカは興奮しつつ席につきます」ポフ
上条「おお」ポフ
御坂妹「ところで」
上条「ん?」
御坂妹「先程、他のミサカが尾行している話しをしたと思いますが」
上条「おう」
御坂妹「何とかあのゴタゴタで撒いたようなのですが、恐らく今は付近を探索している筈です」
御坂妹「しかし距離やその他の要素から、ここにミサカ達いるのがバレるのは時間の問題…そこでミサカは思いつきました」
上条「何を思いついたんだ?」
御坂妹「ミサカネットワークをONにすれば他のミサカ達を釘付けにできるのではないか、とミサカは結論を出します」
上条「??…それって…」
ブー
御坂妹「始まるようです」
上条「あ、ああ…」
御坂妹(ミサカネットワークに接続…感覚共有をONに…)
ーーーーーーーーーー
19090号「………」
13577号「………」
食蜂「………」
御坂(…あれ?急に黙っちゃった)
食蜂「…ポップコーン買うけどいるかしらぁ?」
13577号「ミサカはキャラメルポップコーンとミルクティーを」
19090号「ではミサカも同じものを…」
食蜂「わかったわぁ、じゃあお願いしちゃうゾ☆」ピッ
縦ロール「はい」スッ
御坂「え?は?え?」
-
191 : 2014/11/22(土) 05:43:32.83 -
ーーーーーーーーーー<スキダ…
上条(ヤバい、超眠い)ウトウト
御坂妹「………」
<…ゴメンナサイ
上条(ダメだ、寝るな俺。寝たら何の為にここに来たかわからなくなる…)ウトウト
御坂妹「………」
<ドウシテ!
上条(でも今日は走ってばっかでちょっと疲れたたんだよなぁ…)ウトウト
御坂妹「………」
<ユルシテ…
上条(あぁ、何か心地良く………)ウトウト
御坂妹「………」
<タノム、マッテクレ!!
上条(zzz…)
御坂妹「………」
-
192 : 2014/11/24(月) 06:50:07.71 -
・・
・
・
・
上条「」うつらうつら
<アッ…アッ…
上条「!」ハッ
<アン…ン…
上条(あ、あれ?おかしいなぁ…)
上条(確か恋愛ものを見てた筈なんだけど…)タラタラ
上条(なんでこんなに濃厚なベットシーンに突入してるんですかねぇ…)タラタラ
上条(…この場面で間違っても御坂妹の方に顔を向けられ…)ドキドキ
ギュ
上条「」ビクッ!
上条(え?ちょっと待て?少し整理しよう。今俺の隣には御坂妹がいるわけだ)
上条(そんで御坂妹のいる方から俺の手を握る手がある)
上条(御坂妹のいる席に御坂妹以外がいるわけがないわけで…つまりこの手は御坂妹の手ってことで…)
<…アッ!
上条(なんで御坂妹はこんな場面で手を繋いで来たんだ?え?)ドキドキ
上条(上条さんヤバい)ドキドキ
御坂妹(確か雑誌には『映画鑑賞時に、意中の人と手を繋ぐと良い』と書いてあった筈ですね)ギュ!
-
193 : 2014/11/25(火) 06:53:42.50 -
上条(さっきより強く握ってきた?!)ドキッ
ーーーーーー
19090号「」ビクッ
13577号「」ビクッ
食蜂「」ビクッ
御坂(?…並んでポップコーン食べ始めたと思ったら、今度は急に顔真っ赤にしたりして一体なんなのよ…)
ーーーーーーーーーーーーーー
<ズットイッショダ…
<ウン…
御坂妹「…」
上条(『上条さん』がちっとも鎮まらない…どうしよう…)ドキドキ
ーーーーーーーーーー
19090号「」グスッ
13577「…」
食蜂「」グスッ
御坂「???」
御坂(いきなり泣き出した…)
-
194 : 2014/11/27(木) 05:43:13.54 -
映画館の外
御坂妹「とても感動的でした、とミサカは涙を堪えて感想を述べます」
上条「あ、ああ…そうだな」
上条(映画の内容なんて頭に入りませんよ…)ポリポリ
上条「…あー、この後はどこに行くんだ?御坂妹」チラッ
御坂妹「そうですね…」クンクン
上条「?」
御坂妹「今日は何度か走りまわったおかげで、ミサカもアナタも汗をかいた筈です、とミサカは自身の体臭を気にしつつ確認をします」クンクン
上条「確かに今日は走ってばっかだったなぁ」クンクン
上条(う〜ん…)
御坂妹「なのでこの後行く場所は…」
銭湯
カポーン
上条「…」
-
195 : 2014/11/28(金) 06:23:14.20 -
上条「…」ゴシゴシ
上条「…」ジャー
上条「…」シャカシャカ
上条「…」ジャー
上条「…」ワシワシ
チャプッ
上条「はぁ〜…」
上条(…なんだこれ)
女湯
御坂妹「…」ゴクッゴクッ
御坂妹「プハァ、とミサカは腰に手を当て伝授された飲み方を実践します」
御坂妹「なるほど、確かにお風呂上がりにはムサシノ牛乳が一番ですね、とミサカは納得の表情を浮かべます」
御坂妹「…」ジー
御坂妹「…」ムニムニ
御坂妹「バストアップに効果があると聞きましたが、即効性ではないのですね、とミサカは肩を落とします…」
-
197 : 2014/11/30(日) 06:30:32.98 -
ーーーー上条「ふぅ…風呂上がりの風は気持ち良いなぁ」
御坂妹「人を待たせておいてそのセリフですか、とミサカはアナタの発言に足りない言葉があると指摘します」
上条「う…スマン、つい長湯を…」
御坂妹「これはペナルティが必要ですね?とミサカはアナタに詰め寄ります」ズイ
上条「うおっ…」
上条(すげぇ良い匂い…これが噂に聞くお風呂上がりの女の子の匂いか…!)クラッ
御坂妹「…このまま本日最後の予定に付き合っていただきます、とミサカはアナタの手を引いて歩きます」スタスタ
上条「?…別にペナルティじゃなくても付いて行くぞ?」スタスタ
御坂妹「言ってみたかっただけです、とミサカは正直に述べます」スタスタ
上条「そうかい」スタスタ
上条「で、本日の最後を締め括る予定とは一体…」
御坂妹「付いてくればわかります」
ーーーーーーーーーー
上条「ここは…」
御坂妹「そうです」
御坂妹「『あの』操車場です」
-
200 : 2014/12/02(火) 07:14:57.57 -
御坂妹「あの時の事、覚えてますか?」
上条「…忘れる訳ねぇよ」
御坂妹「…」
御坂妹「ミサカは…あの時アナタに助けていただきました」
御坂妹「そしてアナタはミサカの事を初めて一人の人間として認めてくれました」
御坂妹「改めて、ミサカはアナタに心からの感謝を述べます、とミサカは深々と頭を下げます」ペコ
上条「…最後の予定って、あの時の礼をしたかったってことか」
御坂妹「そうでは…ありません」ギュ
上条(?…御坂妹にしては珍しく歯切れが悪いな…)
御坂妹「…」フゥ
御坂妹「ミサカは、お姉様の事が好きです。あの人もアナタと同じように命懸けでミサカを助けようとしてくれました」
御坂妹「ミサカはそんなお姉様のクローンであることがとても誇らしいです」
御坂妹「しかしミサカは…」
御坂妹「アナタの事がもっと好きです」
御坂妹「お姉様よりも、世界中の誰よりも」
-
201 : 2014/12/04(木) 09:55:57.84 -
上条「…」
上条「…はい?」
御坂妹「そこで聞き返しますかこの野郎、とミサカは張り倒したい気持ちをぐっと堪えます」
御坂妹「わかりました、アナタが理解できるまで何度でも言ってやります、とミサカは半ばヤケクソになります」
御坂妹「ミサカことミサカ10032号は、上条当麻の事が好きです」
上条「な、な、な…!」カァ
御坂妹「ミサカ10032号は上条当麻の事が大好きです」
上条「ちょっ、御坂妹…!」バッ
御坂妹「ミサカ10032ご…」
上条「ストップ!ストップ!」ガシッ
御坂妹「おや、やっと届きましたか、とミサカはホッと胸を撫で下ろします」
上条「そりゃあまぁ…」ボリボリ
御坂妹「それでは」
上条「え?」
御坂妹「答えをお聞かせください、とミサカは詰め寄ります」ズイ
上条「だぁ!近い近い!」グッ
上条「……」ガシガシ
上条「あー…本当に俺でいいのか?」チラッ
御坂妹「アナタ以外には誰もいません、とミサカはこの想いをぶつけます」
-
203 : 2014/12/05(金) 07:02:42.14 -
御坂妹「それにミサカは普通の方と違い寿命が短いです、短命です」
御坂妹「残りの人生をせめて想い人であるアナタと、共に歩ませてください、とミサカは必死に懇願します」
上条「…こんな俺で良ければ、いつまでも付き合ってやるよ。御坂妹」
御坂妹(最後のセリフは少し卑怯でしたね、とミサカは思わず出た言葉を取り消したい気分に駆られます…)
御坂妹「…これでミサカ達は恋人同士ですね?とミサカは大事な事を確認します」
上条「…そうだな」
御坂妹「ではせっかく恋人になれたのでアレをしましょう、とミサカは彼女からの最初のお願いをします」
上条「アレって?」
御坂妹「もちろんキスです、とミサカは頬を染めながらアナタを上目遣いに見ます」
上条「キ、キ、キスだぁ!?」
御坂妹「恋人同士なのですから当然です」
上条「いやぁ、それはそうだけど…そういうのはもうちょっとお互いを知ってからで…」タラタラ
御坂妹「…」クルッ
御坂妹「ううっ…」つ目薬 ババッ
上条「 み、御坂妹?どうした?!」アセアセ
御坂妹「…先程の言葉は嘘だったのですか?とミサカは本当に恋人同士になれたのか目に涙を溜めて尋ねます」ウルウル
上条「う、嘘じゃねぇよ!」タジタジ
御坂妹「では証拠を見せてください、とミサカはアナタを見つめます」ジッ
上条「…ああ、いいぜ!見せてやるよ!」ギュ
御坂妹「あっ…」ピト
上条「うっ…」カァ
御坂妹「…」ドキドキ
上条「…」ドキドキ
御坂妹「…」ドキドキ
上条「…い、行くぞ?」ドキドキ
御坂妹「はい、来てください…」ドキドキ
-
204 : 2014/12/05(金) 07:13:29.91 ID:c+6SQ+nA0 -
噛ませにするのは話の都合上仕方ないと思うけど、この流れじゃ御坂を出した意味がまるでなかったな
別に御坂妹メインのssなんだから御坂妹とくっ付くのは当たり前なんだが、いくらなんでも構成考えるの下手過ぎ
人様のssどうこう言っといて自分がこれかよw
恋愛描写も明らかに不足してるし、それに対してゲームの描写は無駄に長すぎる
御坂妹ssとして期待してたがお粗末な出来だった -
210 : 2014/12/05(金) 13:11:37.62 -
至極真っ当な意見だと思います。
あまりにも静かだったんでいなくなったのかと思いましたが、ここまで見てくださってるようでホッとしました。
実を言うと御坂妹成分が不足しているのはわかってました。なのでここ後の美琴編の更に後に書く後日談短編で補おうと考えてます。
構成の粗末な所は言い訳できないです。
正直自分の才能じゃこんなんが限界です。
が、あくまでこれは他所様で見たssを「こんな風が自分好みだなぁ」と言った具合で自分なりに書いてるだけで、人様のssにケチをつける気は毛頭ありません。
人のオナニー見て自分も似たようなオナニーを始めた結果がこれなので、後悔はしてません。後一つ、このタイミングでしか意見を飛ばせなかったのはわかってます。
ただ欲を言わせてもらうと、もっと早く出てきて欲しかったなぁ、と思ってます。
(悩んだ箇所は沢山あったのでアドバイスがもらえるのは嬉しい反面、ご覧の
通り終盤に近くなっており、私の残念なオツムと粗末な構成上もう意見を反映させるのは難しい)最後にもう一つ、美琴氏の出番がもうないと勘違いしてらっしゃるみたいですが
まだ私のバトルフェイズは終了してません
それではまた今夜
-
213 : 2014/12/05(金) 14:40:18.75 ID:vC1WGYpRo - 美琴編って言うから√分岐型のマルチエンディングかと思った
-
215 : 2014/12/05(金) 19:20:28.42 ID:7edjN51WO -
ここですぐに返事をさせるんじゃなくて、改めて翌日の御坂編(出来レースなら殆ど省いても構わない)の後に上条さんに返事をさせるのが良かったかも
御坂妹に最初にわざわざ煽るようなこと言わせたんだから、二人とデートした後に改めて上条さんに返事をさせたらよりフェア感が強かったと思う
この後に御坂との話を書いても既に御坂妹と付き合ってるんだから御坂の惨めな描写になるだけ
御坂をそういう風に扱いたいんだったら別に構わないけどね -
216 : 2014/12/06(土) 06:18:30.44 -
>>215一応>>213方が思った通り、美琴編はルート分岐による別エンディングなので、このルートでは御坂妹がどうやっても勝ってしまいます。(逆に美琴編では何があっても美琴が勝つ)
ただですね…実を言うと当初、このスレを立てるに当たって多大な影響を受けた本家様の個人的にワクワクした部分を終盤の、大体ここら辺ぐらいに少し弄った奴を組み込む前提で話しを構成してました。
で、その内容についてなんですが改めて指摘されて、冷静に考えるとこのスレを御覧の方々が求めているものとは違うのではないのかと思い始めました。
この盛り上がり方を見るに、十中八九誰も得しない展開になるんじゃないかと…
(ご指摘の通り多分このままだと美琴氏が大分惨めになるなぁ、と)大変すみません、とんだ思慮不足です。
一応ハッピーエンドになるようには考えてはありますが、その過程がやはり問題よなぁと考え始めた次第です。
(弁明するとすれば、個人的には本当にそれを読んでワクワクしてました。最初に考案してた時は「あの部分は凄くワクワクしたから絶対入れよう!」と純粋に考えていました。でも、自分がワクワクしたのはそのシチュエーションにです。そこに登場するキャラ、ましてや読む人の事など念頭にありませんでした)まぁ要するにこのまま進むべきか悩み始めた状態です。
(正直なところ、どのssを読んで、あの部分を借りてみようと思うけど、どうよ?なんて相談できれば気楽なもんだったんですが)軌道修正しようにも、この段階で前半部分を活かすような道に進むにはちょっと頭捻らないといけないので、直ぐには書けないです。
更に言うと自分にはこの先どうすべきか客観的に判断する術がありません、なのでここから先の展開はこれを御覧の皆様に委ねたいと思います。
予定以外はほぼ無策なのでパッと思いついた展開、かなりふざけた選択肢も複数混ぜときますのでどれかお好きな数字をお選びください。一番多いものを採用します。
1.上条さんがまた記憶喪失になる(忘却エンド)
2.ここまで御坂妹の夢だった(夢落ちエンド)
3.上条さんが背後から五和に刺される(心中エンド)
4.学園都市が核の炎に包まれる(世紀末エンド)
5.何とかして打開策を捻り出す(未知のエンド)
6.この場で御坂妹と肉欲に溺れる(快楽エンド)
7.予定通りにゲロ以下の展開、美琴氏は次の世界線(美琴編)に期待(モヤモヤハッピーエンド)以上です、現状はこれが限界です。
チキン野郎とかど低脳野郎とか好きに罵っていただいて結構です。
重ねて皆様にお詫び申し上げます。 -
227 : 2014/12/06(土) 23:04:53.26 ID:Kk7fGr9XO -
>>225
書くのの邪魔になってるよりは全然いい
楽しみにしてる人もたくさんいるんだし気に入らないなら黙ってスレ閉じてろよ -
230 : 2014/12/06(土) 23:59:20.41 -
>>227
いや、>>1批評はどんどん書いてくれって言ってるじゃん思うように続けろといいつつ「7で」とか筋通ってないし
脳内設定きついね
-
238 : 2014/12/08(月) 04:52:15.01 -
ピリリリリリリ
上条・御坂妹「」ビクッ
上条「…こんな時に…」
御坂妹「…ミサカに構わず出てください」
上条「…すまん」ピッ
上条「もしもし…って土御門か?!」
上条「……」
上条「…わかった、すぐ行く」ピッ
上条「悪い、ちょっと急用ができちまった」
御坂妹「…」
御坂妹「…仕方ありませんね、気をつけて行ってください」
上条「この埋め合わせは今度必ずする!すまん御坂妹!」ダダッ
御坂妹「…」フリフリ
御坂妹「…」フゥ
御坂妹「またお会いしましたね」
御坂妹「お姉様」
御坂「…」ビリリッ
-
239 : 2014/12/10(水) 07:27:48.72 -
御坂妹「いつから見てましたか?とミサカは念の為確認を取ります」
御坂「…アンタがアイツに好きだって連呼してた辺りからかしら?」
御坂「それより、これはどうゆうことかしら?」
御坂「確かアンタ、正々堂々と戦って〜とか言ってたわよね?これのどこが正々堂々なわけ?」
御坂「アタシはまんまと出し抜かれたってことよねぇ?」
御坂妹「…そうですね、結果的にはそうなってしまいましたね」
御坂妹「ですが、ミサカからも逆に質問です」
御坂妹「ミサカが宣戦布告した後、お姉様があの人へ告白するチャンスは全く無かったのですか?」
御坂「あったと思うの?」
御坂妹「宣戦布告をした日を除いても、少なくとも丸一日ありました、お姉様はあの人と全く出会わなかったのですか?」
御坂「そりゃ…」
『御坂「ええ!次に見かけたら速攻でいくわ!必ず…あ!」
佐天「え?」
御坂「さ、佐天さん!こっち!」グイグイ
佐天「ちょっ!?御坂さん!?」アセアセ
上条「」タッタッタッ
佐天「…もしかしなくても件の彼ですね?」
御坂「うん」
佐天「さっきのセリフはどこいったんですか?」
御坂「いやぁ、つい衝動的に…」ボリボリ 』
御坂「いつもいつも簡単に出会えるわけ…」
『佐天「よし!御坂さん、今こそ出撃です!」
御坂「ええっ!?いやっ、でもこんな所で突然話しかけたらなんか不自然じゃない…?」アセアセ
佐天「いやいや、この後に及んで何言ってるんですか!寧ろ話しかける為に追ってきたんじゃないんですか?!それに理由なんて『姿を見かけたから』とか言っていつもの御坂さんらしくラフに話しかければ問題ないですって!」
御坂「いや…なんて言うかそう、いざ意識して向かっていこうと思うと…その」モジモジ』
御坂「ないじゃない…」
-
240 : 2014/12/12(金) 05:30:35.15 -
御坂妹「…会ったのですね?」
御坂「会ったわけじゃないわよ!ただ…見かけただけよ」
御坂妹「しかし今の反応からしてチャンスが無かったわけではないのですね?」
御坂「……」
御坂妹「…確か明日、あの人と何かしかの予定があると聞きましたが、その約束を取り付けたのはいつですか?」
御坂「…一昨日の夜」
御坂妹「その時昨日の予定について彼に尋ねましたか?」
御坂「聞いてない。だってアイツは日曜なら空いてるっていったし」
御坂妹「では今日の予定はどうでしょう、ここに来たのはあの人に聞いたからではない筈です」
御坂「ええ、他の妹達に聞いて急いで来たのよ」
御坂妹「ではもし、あの日の夜に今日の予定を聞き、ミサカとのデートだと知ることができたのなら…」
御坂「そんなの決まってるじゃない」
御坂妹「無理にでも昨日に予定をねじ込んだ、ですね?」
御坂「当たり前よ」
御坂妹「…つまりそう言うことです」
御坂妹「見かけた時に声をかけなかった理由も、どんな約束をあの人として、予定を取り付けたのかもミサカにはわかりません、ですがその気になればお姉様にもチャンスがあったわけです、とミサカは説明します」
御坂妹「もちろん、今日ミサカが告白をするなんて夢にも思ってなかったようなので、そこまで変化はなかったかもしれませんが」
-
241 : 2014/12/14(日) 04:56:37.85 -
御坂「………そうね、認める。アタシはモタモタしてた」
御坂「でもね、アンタのやり方は卑怯よ」
御坂「自分で、トントン拍子でいっても意味は無い、正々堂々戦って勝ちたい、って言ってた癖に結果的にはその意味の無いことを自分でやってるじゃない」
御坂「正々堂々の戦い?ちゃんちゃら可笑しいわね」
御坂「アンタのやった事はただの不意打ちよ、勝って当然」
御坂「アンタはね、アタシが怖かったのよ」
御坂「大口叩いて喧嘩売ったはいいけど、全てにおいてどうやっても勝てない、そう思ったから不意を突いた、違う?」
御坂妹「…ミサカは前言を撤回します、とミサカは報告します」
御坂妹「先程お姉様に、結果的にそうなってしまった、とミサカは言いましたが、間違いでした」
御坂妹「恐怖と言う感情はミサカにはわかりません、ですがこうしなければ勝てない、と思う気持ちが無かったと言えば嘘になります」
御坂妹「見た目や声は同じでも、お姉様より何もかも劣っているミサカでは長期戦は不利だと判断したのも事実です」
御坂「へぇー、驚いた。認めるんだ」
御坂妹「はい、ですが決して卑怯な手ではない、とミサカは申し開きをします」
御坂「はぁ?何言ってんの?今故意的な不意打ちだったこと認めたじゃない」
-
242 : 2014/12/17(水) 01:41:57.53 -
御坂妹「お姉様、ミサカが本気で不意打ちを狙うならばわざわざお姉様に宣戦布告をしません、とミサカは説明します」
御坂「………」
御坂「…あぁ、そう言うこと」
御坂「要は宣戦布告した段階でアンタはフェアだって言いたいのね?」
御坂妹「………」
御坂「わかった、百歩譲ってアンタの言う通りだとする」
御坂「でもあの告白は何?アイツの同情を誘うような台詞言ってさ」
-
243 : 2014/12/20(土) 04:41:03.85 -
御坂妹「…ミサカは確かこうも言った筈です」
御坂妹「クローンとしてでも妹としてでもなく、『女』として勝負を挑みます、と」
御坂妹「ミサカはミサカなりに勝つ為に全力を尽くしました」
御坂妹「結果として、ミサカはお姉様より『女』として勝っていただけです」
御坂「」カチン
パシッ!
御坂妹「…っ」
御坂「…」
御坂妹「…」ジッ
御坂(あっ…)
御坂妹「…これ以上お話しが無いようでしたらミサカは帰ります、とミサカは踵を返します」
御坂妹「それではお姉様、また会いましょう」スタスタ
御坂「…」
御坂(何やってんのよアタシは…!)ガッ
-
245 : 2014/12/22(月) 06:51:25.00 -
御坂(…わかってたじゃない、どれだけあの娘がアイツを想ってるかなんて)
御坂(出遅れたアタシがとやかく言うことじゃない…)
御坂(生い立ちを考えれば、あの娘にも人並みに幸せになる権利はあるのよ。あの娘は今それを掴もうとしてる)
御坂(なんやかんや理由を並べても、あの娘の言う通りアタシは負けた…)
御坂(………)
御坂「…いいよね」ボソッ
御坂(諦めても…)
『「…つまり、最後まで諦めないことが肝心なわけです」 』
御坂「…」ハッ
御坂(………………………………………………………)
御坂(アタシも…)
御坂(アタシもアイツと…)
-
246 : 2014/12/22(月) 07:42:25.92 -
日曜日上条「やっべぇ!!」ダダダダッ!
上条(いくら昨日色々あったからって一時間の寝坊はねぇよ!)ダダダダッ
上条(こりゃビリビリコース確定だぁ…)ダダダダッ
上条「…」ハァハァ ピタッ
上条「」キョロキョロ
上条「あ、あれ?」ハァハァ
上条(…どこにもいねぇ!もしかして場所間違えたか!?)がーん
上条(やべぇって!携帯携帯!)ポロッ
上条「あっ」ガシャ
上条「ええい、クソッ」スッ
御坂「おーい!」ダダダダッ
上条「ん?」ぴゅー
ブワッ
上条(ぬおっ!?)
御坂「ごめん!ちょっと用事があって遅れちゃった!」ハァハァ
上条「ああっ…俺も今来たとこだよ」タジッ
上条(なんで御坂の奴今日短パン履いてねぇんだよ!)
御坂「ほんっとごめん!アタシがお礼するって言って呼び出したのに」ペコッ
上条(そういやそうだっけ、忘れてた…)
上条「気にすんなって、俺も寝坊したし」
御坂「そう?」
-
248 : 2014/12/22(月) 07:46:29.21 -
上条「おう、んで今日は何処行くんだ?」
御坂「今日は…」ピチョ
上条「ん?」ピチョ
ポツ ポツ ポツ
上条「あれ!今日は雨だったっけか!」
御坂「あー…そう言えばそうだったかも…」
上条「マジか…」
上条(洗濯物どうしよ…)
ポツ ポツ ポツ ポツ ポツ
上条「雨足が強くなり始めたな」
御坂(………………………………)
『佐天「いいですか御坂さん、もし彼が先に妹さんと付き合うことになったとしても、それは単に告白のタイミングが御坂さんより早かったと言うだけの話しです」 』
御坂「………ねぇ」
『御坂妹「結果として、ミサカはお姉様より『女』として勝っていただけです」』
御坂「……アンタの家に行かない?」
上条「え?俺の部屋?」
御坂「この雨じゃ予定してたとこに行くの大変だし、アンタのとこならこっから近いでしょ?」
上条「まあそうだけど…」
御坂「どうせなら冷蔵庫にあるもんで美琴センセーが美味しい料理作ってあげるわよ?お礼も兼ねて」
上条「うーん、御坂がそれでいいなら俺は…」
御坂「よし!決まり!さあ、急がないと二人ともずぶ濡れになるわよ!」ダダッ
上条「っと!わかってるって!」ダダッ
サアアアアアアアア
-
249 : 2014/12/22(月) 07:48:39.37 -
サアアアアアアアア
サアアアアアアアア
御坂妹「………」
サアアアアアアアア
-
250 : 2014/12/25(木) 05:14:48.90 -
上条さん部屋
ザアアアアアアア
バタン!
御坂「うーわっ、結局びしょ濡れになっちゃったじゃない…」ポタポタ
上条「すげぇ土砂降りになったもんなぁ」ポタポタ
ゴソゴソ
上条「っと、ちょっと待ってろ」タタッ
ガチャ
上条「これ使え、タオルだ」ポイ
御坂「ん、ありがと」ガシッ
御坂「」ワシャワシャ
御坂「んじゃ改めて、おじゃましまーす」ゴソゴソ
上条「よーこそ、上条さん家へ」
御坂「へー、こんな部屋に住んでるんだ」
上条「まあ常盤台のお嬢様から見たら大したことない部屋だろうよ」
御坂「でもこんなもんでしょ、普通の学生は」
御坂「えーっと、台所は…ここね。とりあえず冷蔵庫見るけどいい?」
上条「どうぞどうぞ」ワシャワシャ
-
251 : 2014/12/28(日) 08:32:02.81 -
ガラッ御坂「」
御坂「…ちょっとアンタ」ワナワナ
上条「ん?どした?」
御坂「これ、冷蔵庫の中すっからかんじゃないのよ!」
上条「は?そんなわけ…」
『上条「さ、とりあえず朝飯にしようぜ。昼は冷蔵庫にあるもん適当に食ってくれ」』
上条「…」タラタラ
上条(しまったー!そういやインデックスにそんなことを…!)ガクッ
御坂「流石に冷蔵庫の中身が無いのは想定外だわ…」ガシガシ
上条「…すまん」
上条(寝坊で朝飯食わずに飛び出したもんだから、冷蔵庫の中身なんてチェックしてなかったぜ…)
御坂「まあ無いものはどうしようもないわね〜…」
御坂「あ」
上条「お、何かあったか?」
御坂「ネギが」
上条「ネギかよ!」ズコッ
御坂「う〜ん、キッチンには胡麻油はあるみたいだし…」ガサゴソ
御坂「引き出しには…あった小麦粉、一応一品ぐらいなら作れるけどどうする?この雨の中買いに行くのもアレだし、出前って手もあるけど」
-
254 : 2014/12/30(火) 23:11:24.64 -
大変申し訳ないんだが、
御坂「(台詞)」
御坂妹「(台詞)」だと紛らわしいんで
ミサカ妹「(台詞)」とかにできませんかね?? -
257 : 2014/12/31(水) 05:04:12.11 -
上条「んん…」
御坂「あぁ、出前にするなら代金はアタシが払うから遠慮しなくていいわよ」
上条「って言われてもなぁ…」
御坂「どっちにすん…クッシュ!」
上条「大丈夫か?」
御坂「うーん、濡れてるからちょっと冷えてきたみたい」
上条「風呂場貸すから、風邪引く前にシャワーでも浴びてきたらどうだ?」
御坂「…気持ちはありがたいけど、なーんか信用出来ないのよねー」ジト
上条「の、覗いたりなんかしねぇよ!」ガタッ
御坂「ふーん…」ジー
上条「うっ」
御坂「ま、信じるわ。じゃあ、お言葉に甘えてお借りするわよ」タタッ
上条「あ、そっちだからな」
御坂「はーい」
ガチャ
バタン
-
259 : 2015/01/03(土) 04:44:08.73 -
ガチャ
御坂「あ、出てくるまでにどうすんのか決めといてよ?」
上条「あ、はい」
バタン
上条「」フゥ
上条「…」ボフッ
上条(御坂妹は今頃どうしてっかなぁ…)ゴロリ
上条(一応昨日のことメールで謝っとくか?)
上条(………いや、やめとこう)ゴロ
上条(客が来てる時にメールのやり取りすんのはマナー違反だな)
上条(御坂としても、自分といる時に誰かとメールされたら気分悪くなるだろうし)
上条(………………)ゴロゴロ
上条「何か飲むか」パッ
スクッ
上条「…」スタスタ
ガラッ
上条「うわ、ホントに何もねぇ…」
上条(飲み物は無事みたいだが)
上条(ん?あれ?ゴタゴタしてて忘れてたけど、そういやステイルにインデックスを二日間預かってくれなんて頼んだっけ?)
上条(………まあどの道頼むつもりだったしいっか。ステイルなら心配いらないだろうし)
上条(さて、何飲むかねぇ…)
上条「あ」
上条(…御坂は何飲むんだ?)
-
260 : 2015/01/06(火) 06:36:39.25 -
上条(入る前に聞いときゃよかったな…)
上条(お茶で大丈夫か?)
上条「…」
上条(出てから聞こう)コトッ
トプトプッ
上条「」ゴクッゴクッ
上条「プハッ」
上条「さて」
上条(今の内に見られたら不味いものを隠そう)イソイソ
上条(青ピに借りたアレとかコレとか)ガサゴソ
上条(見つかる訳にはいかん)ギュムギュム
上条(これでよし!)フゥ
上条(後は…)
上条(この雨で長居するだろうし、幾つかゲームソフトを見繕っておくか)
-
261 : 2015/01/09(金) 05:42:23.93 -
上条「二人で出来るのは…」スッ
上条(まずは無難にテトリス)コトッ
上条(ぷよ○よ)コトッ
上条(ウイ○レ)コトッ
上条(メタ○ラ)コトッ
上条(三○無双)コトッ
上条(ス○ーキングメテオは…そうか、土御門に貸してるんだった…)
上条(まあこんなもんかな)
上条(あっ、そう言えばこの前青ピが物凄く面白いって絶賛して俺に無理矢理貸し付けてきたのがあったっけか)ポン
上条(青ピが都道府県がどうのとか言ってたけど、なんかホラーっぽい感じで、イマイチやる気が起きなかったんだよなぁ)
上条(せっかくだし御坂と一緒にやってみるか)ゴソゴソ
上条(どこに置いたっけか?)ゴソゴソ
上条(えーっと確かタイトルが…48なんとかって奴だったよな…)ゴソゴソ
-
262 : 2015/01/11(日) 05:56:10.05 -
上条(ん〜…)
上条「へ、へっくし!」
上条(いけね、俺も濡れてんだった。せめて着替えないと俺の方が風邪ひく)ズズ
上条「」ヌギ
ポイ
ガチャ
上条(ん?)クルッ
御坂「…………」
上条「…………」
御坂「…………」
上条「…………」
御坂「…………」
-
264 : 2015/01/14(水) 05:58:38.41 -
御坂「…」バタン
上条「」ハッ
上条「お、おま…!人ん家でなんて格好してやがりますか!上条さん風邪引いてもしりませんよ!」アタフタ
御坂「そう言うアンタもなんて格好してんのよ」
上条「俺は着替えてる最中なんだよ!」
御坂「じゃあアタシにも着替え用意してよ!濡れてる服着るわけいかないし、かと言ってアンタは着替え置いといてくれてないし!」
御坂「致し方なくバスタオル巻いて出てきたこっちの身にもなってよ!」
上条(あ…)サー
上条「た、大変失礼致しましたぁ!」ドゲザ
上条(マジで何やってんだよ!俺!)
上条「ずぐに着替えを…」ワタワタ
御坂「あ、ちょーっとストップ」
上条「な、なんでしょう」タラタラ
御坂「いいこと思いついたわ。アンタさ、マッサージしてくんない?」
上条「…はい?」
御坂「だからマッサージよ、マッサージ。最近なんだか疲れが溜まってる感じなのよねぇ、歳かしら」トントン
上条「俺より若い奴が何言ってやがる」
上条(てか中学生で歳って…)
御坂「…まあ要は疲れ気味だから、肩揉んだり、腰の辺りちょろっと押して欲しい訳よ。アタシとしては」
-
265 : 2015/01/15(木) 04:59:21.99 -
上条「…白井にやって貰えばいいだろ、ルームメイトなんだし」
御坂「やってもらったわよ、でもダメ。最初は良いんだけど、段々手つきが怪しくなってきて最終的にはアタシが電撃放つ状態だし」
上条「大丈夫なのか?それ…」
御坂「平気よ」
御坂「それに黒子じゃパワー不足な感じなのよねぇ。丁寧さも大事だけど、マッサージには力強さも必要なのよ」
上条「それで俺にやれと」
御坂「そそ、あと腹ごしらえの前にリフレッシュしたいってのもあるけど」
御坂「とりあえずベッド借りるわよ」
上条「あっ」
御坂「ん?何よ」ボフッ
上条「いえ、何も…」
上条(ここ俺の部屋だよな?)
御坂「ほら、早く。身体冷える前にやってよ」
上条「…服着ていいか?」
御坂「アタシの方が薄着なんだし平気でしょ?」
上条「いや、風邪ひくって!」
御坂「あれ?アンタ知らないの?」
上条「え?」
御坂「バカは風邪ひかないのよ」ニヤッ
上条「ぐっ!バカなのは認めるが…!」
御坂「あはははっ!ま、勉強で困ったら美琴様が教えてあげるから大丈夫大丈夫」ウンウン
上条「ぐぬぬ」
御坂「さ、まずは肩からお願いね」スッ
上条「ええい!こうなったらやってやりますよチクショウ!」
御坂「その意気その意気」ケラケラ
上条(…あれ?こいつ何しに来たんだっけ?)
-
266 : 2015/01/18(日) 05:58:22.74 -
上条(ま、いいや)
上条「じゃ、いくぞ?」
御坂「ん」
ギュム
上条「」ギュムギュム
御坂「あだだだ、ストップストップ!」
上条「あ、悪りぃ痛かったか?」
御坂「あのねぇ…確かにアタシは力強さも必要って言ったけど、少し力み過ぎよ」
上条「わかった、もう少し柔らかめにやる」
御坂「ん、お願い」
ギュ
上条「」ギュギュ
御坂「そうそういい感じ」
上条「ふふん、上条さんのテクニックも中々のもんでしょ」ギュギュ
御坂「褒めたからって調子に乗るなっての」
上条「はい…」ギュギュ
御坂「あ、今より少し右」
上条「」ギュギュ
御坂「行き過ぎ」
上条「」ギュギュ
御坂「あともうチョイ下に」
上条「」ギュギュ
御坂「あ〜そこそこ、そこを重点的にお願い」
上条「かしこまりました、っと」ギュギュ
-
269 : 2015/01/20(火) 04:30:57.77 -
御坂「ん〜、いいわね〜あと5分位お願いねぇ」
上条「へぇい…」ギュギュ
ーー
御坂「ん、もういいわよ」
上条「ぬぉー終わったー!」
御坂「5分位で何言ってんのよ」
御坂「じゃあ今度はうつ伏せになるから腰辺り押してちょうだい」ゴロ
上条「はいよっ」ギュツ
御坂「んっ」ビクッ
上条「ちょ、変な声出すな!」
御坂「バカぁ!急に押すからでしょ!」
上条「押せって言ったのはお前だろ!」
御坂「一声かけてよ!それに変な声とか、アンタ変な事考えてんじゃないわよね?」
上条「お、お前なぁ…」
御坂「あぁ、もういいわ。とりあえず続けて」
上条「…」ムッ
上条(なんで俺はこんなことやってんだ…?)
上条(…おかしくないか?)
上条「…」ジッ
御坂「…」
上条(今の御坂は完全な無防備な状態)
上条(右手で触れとけばビリビリされない)
上条(………)
上条(普段電撃浴びせられることも含めて、これはお仕置きが必要だな)ワキワキ
御坂「まだぁ?」
上条「あぁ今やるよ」ニヤリ
上条(いざ!)
上条「くらえ!」コチョコチョ
御坂「ふゃ?!ちょ!ふひっ」ビクッ
上条「ふははは!上条さんを甘く見たなぁ?存分に笑い転がしてやるぜ!」コチョコチョ
御坂「こ、こら、ふひひ!やめ、あはははっ!」ジタバタ
-
272 : 2015/01/21(水) 06:08:38.93 -
上条「これでどうだ!」コチョコチョ
御坂「あっはははっ!こ、このっ!」ビシ
上条「ぐえ」ヨロ
御坂「…っ」グリン
上条「お?」
御坂「どっ」グッ
上条「う?」
御坂「せい!」バッ
上条「うお?!」ゴロ
上条(あの体勢からひっくり返された?!)
御坂「………」ギロ
上条「あはは…」
御坂「ふっふふっ…さぁて、どうしよっかな〜」ニタリ
上条「あ、あの〜御坂…さん?」
御坂「覚悟、できてんでしょうね?」ニマー
上条「いや〜…ほんの冗談で〜…」タラー
御坂「倍返しだぁ!」コチョコチョ
上条「ひょ!?ふっ!ふは!」ビクン
御坂「そりゃそりゃそりゃ!」コチョコチョ
上条「ぶははは!じ、直には!ふははは!」ジタバタ
御坂「おや〜?さっきまでの威勢はどこいったのかしら〜?」コチョコチョ
-
273 : 2015/01/22(木) 06:08:45.89 -
上条「くっ、ははっ!にゃ、にゃろう!」グッ
御坂「きゃ」ドサ
上条「形成逆て…」スッ
御坂「なんの!」コチョコチョ
上条「ふっう!負けるかぁ!」コチョコチョ
御坂「あっははははっ!」コチョコチョ
上条「っはははははは!」コチョコチョ
ーーー
上条「……ゼェ………ゼェ…」
御坂「ハァ………ハァ………」
上条「…な…なぁ…もう休戦…しよう…」ゼェゼェ
御坂「…………うん………」ハァハァ
上条(激しい戦いだった…)ゼェゼェ
上条(ん?)
御坂「…」ハァハァ
上条「!」フイッ
上条(やべー!バスタオルがはだけて際どいことに…!)
上条(いや、よく考えればそれ以前に…)
上条(上半身裸の男とバスタオル一枚の女がベッドの上でじゃれ合ってることの方が問題じゃないか?)
上条(………)
上条(落ち着け、上条当麻。別に何もやましい事はしていない)
上条(ただ格好と場所がアレなだけで俺達は戯れてるだけだ)ウンウン
-
275 : 2015/01/23(金) 05:11:30.60 -
上条(大丈夫、彼女持ちの俺が変な間違いを犯すはずもない…)
御坂「………あの、さ」
上条「え?あ…ど、どうした?御坂」
御坂「こんな時に言うのもなんだけど…」
上条「?」
御坂「………ありがとう、アタシの友達を助けてくれて」
上条「……なんだよ、言ったろ?気にすんなって」
上条「…つってもお礼がしたいって言われて断りきれなかった俺が言っても説得力ないか」ガシガシ
御坂「………」
上条「御坂?」
御坂「…うん」
上条「大丈夫か?もしかして本当に風邪引いたんじゃないのか?」
御坂「ううん、大丈夫…」
上条「そうか、じゃあそろそろ服を…」
御坂「ねぇ」
上条「ん?」
御坂「一つ、聞きたいことがあるの」
上条「…なんだ?」
御坂「………………今聞くのも可笑しい気はするけど…」
御坂「アンタさ、アタシの事どう思ってる?」
-
277 : 2015/01/24(土) 05:57:27.13 -
上条「………藪から棒だな」
御坂「いいから答えて」
上条「………」
上条「…短気ですぐビリビリしたり、自販機蹴って飲み物出したり、てんでお嬢様らしくねぇ奴だけど、俺なんかより強くて頼りになって、気さくで、なんだかんだ言っても優しくて、すげぇいい奴だと思うぞ、俺は」
御坂「………………ありがとう」
御坂「でもね、アタシが聞きたいのは…」
御坂「異性としてどう思ってるのか、なの」
上条(………………………………………………………………………………………………)
上条「What…?」
御坂「だ〜か〜ら…アタシを異性としてどう思うのかって聞いてんの」
上条「………………」
上条(…つまりどういう事だ?)
上条(異性として?要は男の俺から見て御坂をどう思うかってことだよな…?)
上条(…目鼻立ちは整ってる、可愛い系ではなくどちらかと言えば綺麗系の顔つきだ)
上条(身体の線は細い、スレンダーだ)
上条(胸は…年相応…って待て待て!)
-
278 : 2015/01/25(日) 05:00:53.39 -
上条(何を考えてんだ俺は…)ブンブン
上条(とりあえず率直に言えば大丈夫だろ、多分…)
上条「…御坂さんは美人さんだと思いますよ?上条さんは」
御坂「………」
上条「…御坂?」
御坂「………そっか」
御坂「じゃあ、さ」
御坂「アンタ」
御坂「アタシとキスできる?」
-
280 : 2015/01/27(火) 04:24:59.50 -
上条「!?…御坂お前、何を言って…!」
御坂「…」ジッ
上条「…っ」
上条(どういうつもりなんだ…?)
上条(ふざけてるようには見えない)
上条(…御坂の真意はわからない、でも)
上条(俺は…)
上条「…御坂、俺実は「アタシは!!」
御坂「…アタシは」
御坂「アタシは………」
御坂「アンタが好き」
-
281 : 2015/01/28(水) 05:03:30.40 -
上条「え………」
御坂「二度は言わない」
御坂「これがアタシの気持ち」
上条「…」
上条「本気、みたいだな」
御坂「当然よ」
御坂「何よ、アタシじゃ不満なの?」
上条「いや…」
御坂「ならいいじゃない、どうせアンタに彼女なんていないんでしょ?」スッ
上条「っ!みさ…」
御坂「いいわよ」
上条「………へ?」
御坂「…しても、いいわよ」ギュ
ドクン
上条「な、何を…?」
上条(早く言え、上条当麻。言わなきゃいけないことがあるだろ…!)
御坂「………」ジッ
ドクン
上条(クソッ、何で言葉が出ない!俺は……!)
御坂「…」スゥッ
御坂「………アンタが考えてる、変なこと、してもいいって言ってんのよ」キュ
-
282 : 2015/01/29(木) 07:50:12.34 -
ドクン ドクン
上条(さっきまでただじゃれ合ってただけなのに……)
御坂「………」サワッ
上条(…御坂………)
ドクン ドクン ドクン
上条「………」
御坂「………」ギュッ
ピンポーン
-
283 : 2015/01/30(金) 05:38:10.87 -
上条「」ハッ
御坂「………」
上条(今、俺は………)
御坂「…出た方がいいんじゃない?」パッ
上条「あ…え?」
御坂「……出ないの?出ないなら…」
上条「…………行ってくる」スクッ
上条「」スタスタ
上条(何をやってるだ、俺は…)ガサ
ガチャ
ザアアアアアアア
土御門「よーう!カミやん」ニッ
上条「…土御門」
土御門「ん?どうしたカミやん、随分ワイルドな格好だにゃー?」
上条「…お前に言われたかねぇよ」
土御門「そっかそっか、いやーにしても昨日は本当お疲れ様だぜよ」
上条「……なぁ土御門、何か用があって来たんじゃねぇのか?」
土御門「おっと!そうだったにゃー」
土御門「」クイクイ
上条「ん?」ヌッ
ポタ…ポタ…
御坂妹「………」ポタポタ
上条「御坂、妹…」
-
284 : 2015/01/31(土) 04:48:03.74 -
土御門「最初寮の外で、ボーッと突っ立ってたんだぜよ。ずぶ濡れで」ヒソヒソ
土御門「見かねて声をかけて話しを聞いてみれば、彼氏が自分の姉と出かけるのを尾行してたって言うわけだにゃー」ヒソヒソ
土御門「んで、二人がこの雨で寮の部屋に入ってしまいどうすることも出来ず部屋を眺めてたって話しで」ヒソヒソ
土御門「更に、話しを聞くとこれがビックリ!その彼氏とはカミやんだったんだぜよ!」ヒソヒソ
上条「………」
土御門「あのフラグを乱立させるだけだったカミやんに彼女!これには俺も衝撃だったぜよ」ヒソヒソ
土御門「部屋にいる姉についても話しと当人の顔でピーンときた。そこの当人については、まあ知ってはいたがこれまた驚いたぜい」ヒソヒソ
土御門「で、別に遠慮せず部屋に行けばいいって俺は言ったんだにゃー」ヒソヒソ
土御門「その方がおもしろ…じゃなくてカミやんも喜ぶかと思ったんだせよ」ヒソヒソ
上条「………」
土御門「ま、そういう訳で愛しの彼女をカミやんの部屋まで連れてきたんだにゃー」ヒソヒソ
土御門「?…カミやん、変な顔してどうし…」
土御門「………」
上条「………」
土御門「…カミやん「違う」
土御門「………」
土御門「……そうか」
土御門「ま、なら後は三人で楽しく過ごすといいにゃー」ニッ
土御門「というわけで、お邪魔な俺は早々に退場するぜよ」
土御門「じゃ、またにゃー」フリフリ
ガチャ
バタン!
上条「………」
御坂妹「………」
-
285 : 2015/02/02(月) 06:07:18.68 -
上条「……御さ「ごめんなさい」上条「………」
上条「…どうして謝るんだ?」
御坂妹「………」
上条「………」
御坂妹「…………心配だったのです」
上条「………」
上条「ごめん」
御坂妹「………」
御坂妹「……服が濡れて身体が冷えてしまいます、とミサカは暗に中に入れて欲しいと上目遣いに訴えかけてみます」
上条「………ごめんな、中、入れよ」
御坂妹「お邪魔します…」
-
291 : 2015/02/03(火) 23:29:02.47 -
つーかキャラ崩壊し過ぎて「このキャラはこんな○○しないだろ」という前提すら成り立たんな
全員誰キャラ -
293 : 2015/02/04(水) 04:49:08.91 -
バタン!
ゴソゴソ
上条「今タオル持って来るから、待ってろ」タタッ
ガチャ
御坂妹「ありがとうございます」ポタポタ
バタン
上条「はいよ」スッ
御坂妹「どうも」ギュ
御坂妹「」ワシャワシャ
御坂妹「では」
御坂妹「失礼します」ゴソゴソ
上条「………」
スタ
上条「…御坂ー、御坂妹が遊びにきてくれぞー」
御坂「………」
御坂妹「………」
上条「………」
-
300 : 2015/02/05(木) 05:11:07.88 -
御坂妹「…お姉様、何故そのような格好でそこにいるのですか?とミサカは率直に聞いてみます」
御坂「………見ての通りよ」
上条「……」
御坂妹「ミサカにはわかりません」
御坂「わからない?」
御坂妹「はい」
御坂「ふーん」ニヤ
御坂妹「…何か」
御坂「ううん、何でもない」
御坂「…ところで」
御坂「アンタこそ何しに来たの?」
上条「御坂、そんな言い方はないだろ…」
御坂妹「…たまたまこの部屋の前まできたので少し寄っただけです」
御坂「…なるほどねぇ」
-
321 : 2015/02/07(土) 03:39:58.52 -
御坂「たまたま、つまり偶然ってわけよねぇ?」
御坂妹「…はい」
御坂「変わった偶然もあるもんね」
御坂妹「……そうですね」
御坂「ま、いいわ」
御坂「で、いつまでいるつもり?」
御坂妹「……」
御坂「見ての通りアタシ達忙しいの」
御坂妹「…どう言う意味でしょう」
御坂「そうねぇ、わかりやすく言えば」
御坂「もうソイツはアンタなモノじゃないってことよ」
御坂妹「…」
パチン
-
322 : 2015/02/07(土) 03:41:05.59 -
御坂「…っ」
上条「おい!」
御坂「」スッ
御坂「…いいの、アタシが先にやったから」
御坂「これでおあいこ」
御坂妹「はい」
上条「…?」
御坂「GO」
御坂妹「」ギロ
上条「へ?」
御坂妹「」ゲシ
上条「ぐへ」
御坂妹「ミサカと言う彼女がいながらハッキリ断らなかった罰です、とミサカは脛にももう一発お見舞いします」ゲシ
上条「いって!ちょ!?」
御坂「まったくよねー、断らないどころか付き合ってることすら言わないし」
御坂妹「ではもれなくもう一発プレゼント」ゲシ
上条「ぶっ!え?」
御坂「」チラッ
御坂妹「」チラッ
ぷっ
御坂「あっはっはっ!」ゲラゲラ
御坂妹「」ニタリ
上条「え?え?え?」
-
323 : 2015/02/07(土) 03:42:58.10 -
御坂「…ごめん、悪いけど試させてもらったわ」ケラケラ
『御坂(アタシも…)
御坂(アタシもアイツと…)
御坂「………」
御坂(やっぱりだめ)ブンブン
御坂(何考えてんのよアタシ)
御坂「………」
御坂(アタシがしなきゃいけないのは)
ピッ
プルルルル…
御坂妹《…はい》
御坂「………さっきはぶってゴメン」
御坂妹《………》
御坂妹《………ミサカの方こそ…》
御坂妹《……ミサカの方こそ今まで口が過ぎました。お姉様、申し訳ありませんでした》
御坂「…いいのよ」
御坂「アタシがアンタなら、同じことしてたと思う」
御坂妹《お姉様…》
御坂「ね、まだ時間ある?」
御坂妹《はい》
御坂「自販機のある公園でもう一度会えない?」
御坂妹《わかりました》
-
325 : 2015/02/09(月) 05:34:15.60 -
自販機の公園
御坂「……」
ザッ
御坂(来た)クルッ
御坂「…って」
御坂妹「…」
10039号「…」
13577号「…」
19090号「…」 』
上条「試させてもらったって…つまり今までのは…」
御坂妹「はい、お姉様と打ち合わせの上です」
『御坂妹「…これ以上お話しが無いようでしたらミサカは帰ります、とミサカは踵を返します」
御坂妹「それではお姉様、また会いましょう」スタスタ
御坂妹「………」スタスタ
御坂妹(ミサカは…)スタスタ
御坂妹(…ミサカはこんな結末を望んでいたのでしょうか?)スタ
御坂妹(ミサカが本当に言いたかったのはあんなことだったのでしょうか?)スタ
御坂妹(ミサカは………)
10039号「…」ザッ
御坂妹「!」
御坂妹「」クルッ
13577号「…」
19090号「…」
-
326 : 2015/02/11(水) 06:28:25.21 -
御坂妹「…」
10039号「…………ミサカ10032号」
13577号「ミサカ達はこれまでの事を」
19090号「大まかではありますが、把握しています」
10039号「先を越されたことは、ミサカ達も遺憾ではありますが」
13577号「あの人が決めた以上、ミサカ達はどうすることもできません、とミサカは涙をのんで10032号を祝福します」
10039号「しかし、お姉様を連れて来た結果」
13577号「この様なことになるとは」
19090号「あまりにも予想外な事なので非常に困惑しています、とミサカは正直に述べます」
10039号「そこでミサカ10032号、あなたに質問です」
13577号「本当にこれでいいのですか?
御坂妹(………)
19090号「このままではお姉様と完全に決別してしまいます」
10039号「あなたは上条当麻だけが望みだったのですか?」
13577号「あんなことを言って後悔はないのですね?」
19090号「ミサカ10032号」
御坂妹「……………………………………」
御坂妹「………ミサカは……」
ピリリリリリ!
御坂妹「!」バッ
《 着信 お姉様 》
-
328 : 2015/02/13(金) 06:45:00.68 -
ピッ
御坂妹「…はい」
御坂《………さっきはぶってゴメン》
御坂妹「………」
御坂妹「………ミサカの方こそ…」
御坂妹「……ミサカの方こそ今まで口が過ぎました。お姉様、申し訳ありませんでした」
御坂《…いいのよ》
御坂《アタシがアンタなら、同じことしてたと思う》
御坂妹「お姉様…」
御坂《ね、まだ時間ある?》
御坂妹「はい」
御坂《自販機のある公園でもう一度会えない?》
御坂妹「わかりました」
ピッ
御坂妹「………」ギュ
10039号「…行くのですね」
御坂妹「はい」
13577号「ではミサカ達も同行します」
御坂妹「ですが…」
19090号「ミサカ10032号、これはあなただけの問題ではありません」
御坂妹「!」
-
329 : 2015/02/15(日) 06:48:10.31 -
10039号「忘れないでください、【ミサカ】は一人ではないのです、とミサカはこの問題は既に全てのミサカの問題でもあることを告げます」
13577号「一人は皆の為に、皆は一人の為に、とミサカは大一大万大吉のようなことを言ってみます」
19090号「それに一人より四人の方がお姉様の気持ちもやわらぐかもしれません」
御坂妹「…」
10039号「ミサカ10032号」
13577号「ミサカ達は」
19090号「【妹達】です」
御坂妹「……」
御坂妹「ありがとうございます」
10039号「…一人だけいいカッコさせられるかよっ、とミサカはミサカ10032号の後に続きます」
13577号「お前の物は俺の物、とミサカはジャイアニズムを唱えながら更に後に続きます」
19090号「…行きましょう」
御坂妹「はい」
-
330 : 2015/02/18(水) 05:41:44.79 -
10039号「と、言う訳で毎週金曜日のデートはミサカが受け持ちます」キリッ
13577号「お待ちください、ミサカも金曜日がいいです」キリッ
19090号「あ、あ、ミサカは…」ワタワタ
御坂妹「…………」
自販機の公園
ザッ
御坂「!」クルッ
御坂「…って」
御坂妹「…」
10039号「…」
13577号「…」
19090号「…」 』
-
331 : 2015/02/20(金) 04:56:30.78 -
上条「……」フゥー
ペタン
上条「…てっきりマジもんの修羅場かと」
御坂妹「半分はアナタに原因があると思います、とミサカは分析します」
上条「……う」
上条「…でもなんでまたこんなことを…」
御坂「あー…実はね」ポリポリ
『御坂「…四人はちょっと予想外」
御坂妹「……………お姉様」
御坂妹「本当に、ご「ストップ」
御坂「…さっきも言ったでしょ」
御坂「もういいって…」
御坂妹「…」
御坂「……」
御坂「あーあ、やんなっちゃうなぁ〜。すぐまわりが見えなくなって、挙句思ったことも言わずに変なこと口走ってさ」フイッ
御坂「…ホントにこの子は」フゥ
御坂「誰に似たのかしらねぇ…」
御坂妹「お姉様…」
御坂「…」ニコッ
-
332 : 2015/02/21(土) 05:45:40.88 -
御坂「…ま、今回は出遅れた訳だし、悔しいけどアタシの負けよ」ヒラヒラ
御坂「勝ちはアンタに…」
ゲコゲコ
御坂「!」
御坂妹「…メールですか?」
御坂「そうみたい」ピッ
御坂「」
御坂妹「?」
13577号「どうされました?」
御坂(忘れてた…)
御坂「…ごめん、呼び出してなんだけど、場所変えていい?」
御坂妹「はい」
10039号「…ではミサカ達はここでお暇させていただきます」
19090号「またお会いしましょう」
13577号「アディオス」フリフリ
御坂妹「」ペコ
御坂「結局あの三人は何だったの?」
御坂妹「…ミサカの付き添いです」
御坂「ふーん」
御坂妹「それでは参りましょう」』
-
333 : 2015/02/21(土) 06:04:30.96 -
御坂「アタシの友人に勧められてね…」
上条「…はい?」
『 ファミレス
御坂「ごめん佐天さん!待たせちゃって」
佐天「」スースー
御坂「」ズコッ
御坂「さ、佐天さん?!」
佐天「」ハッ
佐天「ああ…すみません、なんせ三ヶ月間もほぼ席に座りっぱなしだったもんでつい眠くなって」ガバッ
御坂「佐天さん何言ってるの?」
佐天「いえ、何でもないです。こっちの話しです」
-
334 : 2015/02/23(月) 06:28:12.78 -
御坂「佐天さん、紹介するわね。アタシの妹」スッ
御坂妹「どうもミサカです」
佐天「あ、どうも佐天涙子です」
佐天「…って御坂さん、どう言うことですか?これ」ヒソヒソ
御坂「…ちょっと色々あったのよ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー御坂「…て、訳よ」
佐天「…………」
佐天「…なるほど」
佐天「一ついいですか?」
御坂「何?」
佐天「何だかあっさり過ぎやしませんか…?」
御坂「いや、まぁ普通に考えてくっ付いた時点でもうそれで終わりだし…」
佐天「確かにそうですけど…」チラッ
御坂妹「」ズズー
佐天「」チラッ
御坂「?」
佐天「…」ジー
御坂「どうしたの佐天さん?」
佐天「…いやぁ、私双子って滅多に見ないもんで」
佐天「この前見た時も似てるなぁって思いましたけど」
佐天「こう間近で見ると、似てるってのを通り越して、まんま御坂さんが二人いるみただなぁって」チラッチラッ
御坂「あ、あはは…」
-
335 : 2015/02/26(木) 05:12:17.74 -
佐天「うーん」ジー
御坂「…」
佐天「あぁ!!」
御坂「」ギクッ
佐天「御坂さん!」
御坂「な、何?佐天さん…」ドキドキ
佐天「アレやってみてくれませんか?」ワクワク
御坂「アレって?」
佐天「アレですよ」
佐天「幽体離脱」
御坂「!?」
御坂妹「幽体離脱と言うのは、生きている人間の肉体から…」
佐天「違う違う、そっちじゃなくてよく芸人がやる、ゆーたいりだつーって奴です」
御坂妹「それはいったいどのようなものですか?」
佐天「えーっと、こう…」
御坂「あの…佐天さん?」
佐天「はい?」ユータイリダツー
御坂「…今ここでやるの?」
佐天「あ、それでしたらアジの開きでも大丈夫です」
御坂「」
-
336 : 2015/03/01(日) 06:36:38.74 -
ーー佐天「…で、これは双子ならではの
技で…」ペラペラ御坂妹「ふむふむ」メモメモ
御坂「…」
御坂妹「なるほど、良くわかりました、とミサカしっかり情報を得たことを伝えます」キリッ
佐天「じゃあお願いできます?」ワクワク
御坂妹「お任せください。お姉様、早速やってみましょう」
御坂「あ、うん」
御坂「…アタシ下で」
・
・
・御坂妹「ゆーたいりだつー」
御坂「…」
佐天「おお…」
御坂妹「どうでしたか?」
佐天「うん、素晴らしいです。流石双子って感じでした、ただ…」
御坂妹「ただ?」
佐天「…妹さんちょっと表情硬いかなぁーって」
御坂妹「どうすればいいですか?」
佐天「そうですねぇ、じゃあ今度は御坂さん上で…」
御坂「」ピシッ
・
・
・御坂「ゆーたいりだつー」ニコッ
御坂妹「…」
佐天「おおお!!」
佐天「完璧です!ありがとうございます!」
御坂「あ、うん、それはよかった」ドヨン
御坂妹「ご満足いただけて幸いです」
御坂妹「ところで先程言っていたアジの開きとは」
佐天「あぁ、それは…」
御坂「ふぇ…」
-
339 : 2015/03/04(水) 06:22:54.17 -
ーーーーー
<チョット!チョットチョット!
<チョット!チョットチョット!麦野「るせーなぁ」イライラ
絹旗「なんだか超騒がしいですね」
フレンダ「ま、結局学生なんてお子ちゃまだから常に騒がしいってわけよ」ウンウン
滝壺「大丈夫、私は常に騒がしいふれんだも応援してる」
フレンダ「ぬぁ…!」』
御坂「…まあ、そうは言っても理由としては3分の1かな、それは」
上条「???…残りの3分の2は?」
御坂「…アタシと」
御坂妹「ミサカです」
-
340 : 2015/03/07(土) 05:02:26.61 -
『御坂「」グニャ
佐天「いやー眼福眼福!」ホッコリ
御坂妹「それはそれは」
佐天「?えっと」
佐天「んー…あれ?」
御坂妹「どうしましたか?」
佐天「さっき何か別の話ししてた気がしたんだけど………………って思い出した」ポン
佐天「…ちょっと脱線し過ぎちゃいました」たはは
佐天「で、結局妹さんと彼が付き合う事になったってことでいいんですよね?」
御坂「うん」ムクッ
御坂妹「はい」
佐天「ふむふむ、それでAまでいきました?」
御坂「へ?」
御坂妹「A…とは一体」
佐天「…Aはキスのことです」
-
343 : 2015/03/11(水) 06:25:24.09 -
すいません、最近現実の方が何かと忙しくて直ぐに眠くなってしまうのでちょっと遅くなりました。
(多分こういったことが今後度々起こるとは思うので、もしも一週間ぐらい更新がなくても「寝てるのかな?」程度に思っていただければ幸いです)
兎に角どんなに遅くなっても完走はしますのでご安心ください_φ(・_・
-
344 : 2015/03/11(水) 06:29:28.57 -
御坂妹「答えはNOです、とミサカ首を横に振ります」ブンブン
佐天「ふむふむふむ…」
佐天「………」
佐天「…御坂さん、確かこの間『すぐ色んな女の子と仲良くなる』って、彼のことで言ってましたよね?」
御坂「うん、言ったけど」
佐天「…どうでしょう、ここは一つ彼を試してみませんか?」
御坂「試すって…」
御坂妹「それはどういうことですか?」
佐天「説明します」
佐天「すぐ色んな女の子と仲良くなる、つまり彼の周りには友人知人などの多くの女性がいると推測できます」
佐天「個人差は当然あるとは思いますが、周りに沢山の異性がいるという状況は男性からすれば大なり小なり誘惑があるはずです」
佐天「二人の絆が強ければそういった誘惑は跳ね除けることも容易いでしょう」
佐天「ですが」
佐天「告白してOKをもらって表面上カップルになっただけなので今はまだ二人の絆は真っさらに近い状態です」
佐天「まあ、普通ならそんなに先急がずにゆっくりと互いの関係を近づけてゆけばいいと思うんですけどね」
-
345 : 2015/03/14(土) 05:24:33.75 -
佐天「しかし今述べたように彼の周りには沢山の異性がいます」
佐天「例えば、その中の一人が彼に好意を持ち、彼に対して熱烈なアプローチをしてきたとします」
佐天「場合によっては妹さんより先にキスされてしまうかもしれません」
御坂妹「そんなことは…」
佐天「わかります、当然彼を信頼していますよね?」
佐天「でももしそんなことが起こってしまえば、まだ関係の薄い状態です。彼はほぼ確実に迷うでしょう」ビッ
御坂「…ねぇ、ならとっととアイツとキスしちゃえばいいんじゃないの?」
佐天「お、流石御坂さん。いいところに気がつきましたね」
佐天「でも、それだけじゃダメなんです」
佐天「もしお二方が親密な関係になったとしても、まだ不安要素があります」
-
347 : 2015/03/18(水) 03:47:15.92 -
佐天「そう、依然として数多いる女性達は変わりません」
御坂「…ちょっと待って佐天さん、さっき二人の絆が強ければ誘惑は跳ね除けられるって」
佐天「はい、跳ね除けられるでしょう、概ね」
佐天「…問題はそこではありません」
佐天「まあ先に言っちゃうとこっから先は拾い物の知識なんですがね…?」ゴホン
トントン
佐天「問題は『ここ』です」トントン
御坂妹「?」
佐天「感情、あるいは心って奴です」
佐天「感情というのは時として自分の意思とは違った動きをするものです」
佐天「この先二人の中が深まったとします」
佐天「あなたはある時彼の隣に見知らぬ女の子がいるのを見かけました」
佐天「彼女は誰の目から見ても美しく、自分には無いものを数多く持っています」
佐天「そんな彼女が今、彼と楽しそうに会話をしています」
佐天「もちろん彼を信頼している、しかし見ていると何故か胸の中でモヤモヤする気持ちが現れます」
佐天「嫉妬と言う感情です」
-
348 : 2015/03/23(月) 06:41:50.36 -
佐天「人によって関係が深いほどこれが増すことがあります」
佐天「ま、当たり前ですが、嫉妬自体も人によってはあったりなかったりするわけですが」
佐天「でですね?こういった負の感情を発生させると人間よからぬ行動をとってしまいがちです」
佐天「そこで、今この段階で試すことにより信用度を高めてそういった感情を発生しにくくして、ようって話で…」
佐天「要するに今の状態で誘惑されても揺らがないなら心配いらないって寸法です」
御坂「うーん…」
御坂妹「…しかしそれは彼を信頼していないということになるのでは?」
佐天「…実際それ言われると弱いんですよね〜」
佐天「自分でも結構穴がある話しだとは思いますし」
佐天「…まあここまで言っておいてアレですが、これは一種の提案って奴です。どうするか決めるのはお任せします」
佐天「あ、やるならもちろん協力しますよ?」
御坂妹「……」
御坂妹「…お姉様はどう思いますか?」
御坂「………佐天さんの言うようにこの話しは穴だらけで突っ込みどころも多いんだけど…」
御坂「そういった方面ではアイツ…ちょっと信用ならない部分もあるし、アタシなら…やってる可能性もあるかなぁ」
-
349 : 2015/03/29(日) 06:23:34.66 -
御坂妹「…」
御坂妹「…具体的にはどのようにあの人を試すのですか?」
佐天「そうですねぇ…やっぱり他の女性に誘惑してもらうって手ですかねぇ」
御坂「それ、なんならアタシやるわよ?」
御坂「明日アイツと会う約束してあるし」』
上条「ってほぼ自分の意思じゃねぇか!」
御坂「あ、あははは…」
上条「…そんなに俺って信用ないか?」
御坂「ない」
上条「即答かよ!」
御坂妹「一応ミサカは信じていましたよ?」
上条「そのセリフは目を逸らして言うものか…?」
-
351 : 2015/04/05(日) 06:48:25.42 -
御坂「いやいや、アンタの信用今だだ下がりだから…」
『佐天「明日ですか、考えてたより早いですが…どうでしょう?」
御坂妹「…すみません」
御坂妹「やはりミサカはあまり乗り気ではありません、とミサカはその後の事を考えて首を横に振ります」
佐天「んー…何事もなければ私が彼に謝り倒しますよ?」
佐天「私が扇動したって事にすれば大きな問題にはならない筈ですし」
御坂妹「…」
御坂妹「…そこまで仰るなら、と半ば強引な勧誘にミサカは首を縦に振ります」フゥー
佐天「ふふん、決まりですね」
御坂「佐天さん何か嬉しそうに見えるけど…」
佐天「や、そんなはないですよ…?」
御坂妹「…なんだか不安です」
-
352 : 2015/04/12(日) 04:17:23.34 -
佐天「とりあえず計画を進めましょう」ゴホン
御坂妹「悪巧みですね」
佐天「そうとも言います」ニッ
佐天「御坂さん、彼との待ち合わせ場所はもう決まってるんですか?」
御坂「うん」
佐天「どこら辺ですか?」
御坂「えーっと…あっ、佐天さんさっきの地図ある?」
佐天「はいはい」ガサ
バッ
御坂妹「これはまたアナログな代物ですね、とミサカは興味深く眺めます」シゲシゲ
佐天「ちょっと色々ありまして」
テヘヘ御坂「…で、アイツとはこの辺りで待ち合わせを予定してるのよ」トントン
御坂妹「ここですか」
佐天「じゃあ当日は、そうですね〜…ここ」トン
佐天「妹さんはここら辺でスタンばってもらって、二人が動いたら尾行を開始する形で」
御坂妹「わかりました」
佐天「明日はどこか行く所は決まってるんですか?」
御坂「んー、特に目的地は決めてなかったけど」
スッ
佐天「それじゃあですね〜」カチ
佐天「…」ジッ
佐天「ん!」ピキーン
御坂「どうしたの?」
佐天「明日の天気は雨です」
-
353 : 2015/04/19(日) 06:13:49.70 -
御坂「うーわっ…そりゃツいてないわ」
佐天「まあ正午からですけど」
御坂「そう、予定では十一時に待ち合わせだからギリギリって感じかなぁ」
佐天「….…」
佐天「…御坂さん明日の待ち合わせ場所、彼の寮からそんなに遠くないですよね?」
御坂「え?うん」
佐天「思い切って明日は彼の寮に行ってみませんか!」
御坂「えええっ!?」
佐天「理由は雨が降ってきたからって」
御坂「でも一時間も間があるし…」
佐天「大丈夫です、一時間遅れて行きましょう」
御坂「流石にそれは…」
御坂妹「問題ないと思われます」
御坂「え」
御坂妹「現に彼は今日、約束の時間に遅れて来ました。なのできっと明日も遅れて来るのではないかと、とミサカは憶測を述べます」
御坂妹「なので一時間程度なら然程問題なく、寧ろ丁度良い頃合いかと思います」
御坂「…」
御坂「それもそうね」
-
355 : 2015/04/26(日) 19:24:09.00 -
御坂「というか一回の遅刻で随分根に持つのね」
御坂妹「いえ、なんだか明日は特に遅刻するような気がしました」
御坂「ふーん」
御坂「って、そうじゃなくて!」
御坂「なんでアイツの家に行く事になるのよ!」バンバン
佐天「そりゃあ公共の場だと彼も大胆な動きはしないでしょうし…」
御坂「大胆な動きって…」
佐天「大丈夫ですよ、御坂さんなら何かあっても対処できる筈ですし」
御坂「ん、まぁそうだけど」
御坂「アンタ的にはどうよ?」
御坂妹「構いません、とミサカはもうどうせやるなら徹底的にやる方が良いと判断します」
御坂「いきなりやる気になってんじゃないの…」
-
358 : 2015/05/03(日) 06:01:33.95 -
佐天「で、話しを進めますけど」
御坂「おーい…」
佐天「当日の服は……あ、いつものですね」
御坂「うん」
佐天「じゃあ中身で勝負ですね」
御坂「中身?」
佐天「はい、流石に白井さんが持ってるようなのちょっとアレですけど」
御坂「??…ごめん、何の話し?」
佐天「え?下着の話しですけど」
御坂「?!」
御坂妹「既にご存知かもしれませんが、お姉様は普段短パンを着用しています、とミサカはそれとなく報告します」
御坂「ちょっ」
佐天「当日は短パンNGの方向で」
御坂「う」
佐天「ゲコ太プリントのもNGで」
御坂「」
佐天「お願いします」
御坂「……………はい」
御坂妹「お姉様、もし手持ちの問題でお困りでしたら」スッ
御坂「ん?」
御坂妹「ミサカのを貸します」ヌギッ
佐天「」ブフォ
御坂「わー!わー!タンマタンマ!ここで脱がない!」ワタワタ
佐天「…あれ?妹さんもしかして白井さん側の人ですか?」
-
359 : 2015/05/10(日) 04:30:33.72 -
ーーーー
黒子「クシュ!」』
上条「…あんなもん男の子ならみんな成す術ないですよ」
御坂「それがダメなんでしょーが」
上条「ん?ちょっと待てよ…」
上条「あれ?じゃあさっきの土御門もグルなのか?」
御坂妹「イレギュラーな出会いです、とミサカは部分的に否定します」
御坂「うん、そうよね。予定より早いからアタシも少し焦ったわ…」
上条「えっ、偶然…?」
御坂妹「はい、ただいくらか会話をした後何かを察したように笑い、「面白そうだから協力するにゃー」
と言っておられました」御坂妹「なのでグルと言えばグルかもしれません」
上条「あの野郎…」
御坂妹「先程の玄関先での会話もミサカの話しから彼が作り上げたものです」
上条「待て、お前はアイツになんて言ったんだ?」
御坂妹「はい、ミサカの目的などありのままを伝えました」
上条「察するも何も全部しゃべってんじゃねぇーかよ!」
-
362 : 2015/05/18(月) 04:35:40.98 -
『佐天「…ゴホン」
佐天「えー……脇道にそれちゃいましたが、続きを」
御坂「…一応明日の名目はお礼ってことでの約束なのよ」
佐天「んー」
佐天「なら手料理は外せませんね、訪問の理由としてもプラスです」
佐天「でその後…」
ーーー
佐天「…それからボディタッチは基本ですね」
佐天「あ、それか逆にボディタッチを誘発するのもアリかもしれません。マッサージして欲しいとか言って」
御坂「マッサージはちょっとレベル高いかも…」
佐天「たはは…流石に無茶ですよね〜…」
-
363 : 2015/05/26(火) 07:42:02.78 -
御坂「…佐天さん、まさかとは思うけど実践したりとか」
佐天「やですねぇー!今はネットの時代ですよ?そのくらいの知識はありますよ」
御坂「へ、へぇ…そう」
佐天「はい、なので別に人格改変だとか実はビッチだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてありません」キリッ
御坂「どこ見て喋ってんの佐天さん」
佐天「なんでもないです」
佐天「で、先程言ったプランでいいと思うんですけど…」
御坂「けど?」
佐天「なーんか物足りないんですよ」
御坂妹「はぁ」
佐天「なんか、こう…おお!ってなるようなのが…」
御坂「って」
御坂妹「言われましても…」
-
365 : 2015/06/01(月) 06:30:50.90 -
佐天「」ムー
御坂妹「すみません、ちょっと飲み物を…」スッ
ふわっ
佐天「!」
佐天「」クンクン
佐天「妹さんストップ」
御坂妹「はい」ピタ
佐天「もしかして今日銭湯に行きました?」
御坂妹「はい、行きました、とミサカは正直に報告します」
佐天「…ほうほう」
御坂妹「何か」
佐天「いえ」
御坂妹「そうですか」
御坂妹「…行っても大丈夫ですか?」
佐天「あぁ、すいません、どぞ」
御坂妹「」タタッ
佐天「…」
佐天「…」カァ
御坂「佐天さん?」
佐天「…御坂さん、強烈なのを思いつきました」
御坂「へー、どんな?」ズズー
佐天「お耳を拝借」スッ
ゴニョゴニョ
御坂「」ゴクゴク
ゴニョゴニョ
御坂「?!」ゴキュ
御坂「ぶふ!」ブッ
佐天「だ、大丈夫ですか…」
御坂「…き……器官…に…」ケホッケホッ
-
367 : 2015/06/09(火) 05:49:51.60 -
御坂「…ケホッ…ケホッ」
御坂「」ゼーゼーハァハァ
御坂「…さ、佐天さん…?」ハァハァ
佐天「…はい」
御坂「…却下」
佐天「ですよねー」
御坂「無茶とかそんな次元じゃないわよ…」
佐天「…雨の降る中、身体を濡らした若い男女が一室であられもない姿、そこへやってくる男の恋人…ってまさに昼ドラみたいでドキドキしません?」
御坂「目的変わってんじゃないのよ」
佐天「バレました?」
御坂「…もしかして遊んでない?」
佐天「半分くらい本気ですよ」
御坂「あのねぇ…別にマジで墜としにかかるわけじゃないんだから…」
佐天「え?」
御坂「え?」
-
368 : 2015/06/18(木) 05:53:26.55 -
佐天「あはは、冗談で…」チラッ
御坂妹「……」スッ
佐天「…」ジッ
佐天「御坂さん」ヒソヒソ
御坂「?」
佐天「実際、どうなんですか?」ヒソヒソ
御坂「何が?」
佐天「彼の事ですよ、本当に諦めたんですか?」ヒソヒソ
御坂「………どうしたのよ」
佐天「…当人がいいって言う以上、横からとやかく言うのは余計なお世話だとは思います」ヒソヒソ
佐天「ですが、やっぱり納得できません」ヒソヒソ
御坂「……」
-
369 : 2015/06/25(木) 05:37:56.77 -
佐天「…それに未練がある状態でこの計画を進めると、多分御坂さんが辛くなると思います」ヒソヒソ
佐天「すみませんが、今一度真意を聞かせてもらいたいです」ヒソヒソ
御坂「…ま、そうよね」
御坂「佐天さんから見たらいきなりすぎて不自然だもんね」
佐天「…」
御坂「んーそうねぇ…全くない!って言ったら嘘になるかなぁ」ガシガシ
御坂「でもさっきも言ったようにくっ付いた以上もう終わり、ゲームセットなわけ」
御坂「そーなっちゃうと、ある程度気持ちもどっか行っちゃうのよ」クルクルー
御坂「まあ、さっきと言ってること何も変わってないけど、一応それが諦めた理由かなぁ」
佐天「でも…」
御坂「あ、実は後もう一つ理由があって…」
御坂妹「ただいま戻りました」スッ
佐天「」ビクッ
御坂「おかえり、遅かったわね」
御坂妹「はい、特定の飲み物をブレンドすると美味しくなると聞いたので実践してみました、とミサカは特製ジュースを見せつけます」ビシ
-
370 : 2015/07/04(土) 00:37:00.16 -
佐天「あ、それ」
御坂「…………」
御坂妹「はい、先程教えていただいたものです」
御坂「…」
御坂妹「…お姉様?」
ガシッ
御坂「…ごめん、ちょっとお手洗い付き合って」スッ
御坂妹「お姉様、それはつまり連れショ…」
御坂「黙ってきなさい」ビリッ
御坂「はい」スタッ
佐天「…」フゥ
佐天「…私も飲み物取りいこ」
ーー
バタン
御坂「…」
御坂妹「…」
御坂「…ごめん、実はちょっとお願いがあってきてもらったの」
-
371 : 2015/07/12(日) 23:34:42.88 -
御坂妹「何でしょうか」
御坂「…明日の事なんだけど」
御坂妹「はい」
御坂「明日アタシをぶって欲しいの」
御坂妹「…どういうことでしょうか」
御坂「もしアイツがアタシに揺らいだり傾いたりしたらの話しなんだけどさ」ボリボリ
御坂「佐天さんの意見を採用してちょっと芝居がかった流れにしようと思うのよ」
御坂「とりあえず何か適当に合図出すから、そしたらアンタは何とかアイツに部屋に入れてもらって…」
御坂「んで、入ってきたらアタシがアンタの事煽るから、ぶって欲しいの」
御坂「もちろん会話の流れ的にぶっても良さげな辺りで」
-
372 : 2015/07/21(火) 22:49:37.45 -
御坂妹「拒否します、とミサカは首を横に振ります」フリフリ
御坂「やっぱダメかぁ」
御坂妹「…ぶたなくてよいのであれば承諾しても構いません」
御坂「それが大事なんだけどね」
御坂「演出の流れ的にも必要だし」
御坂「それにアンタにも借りを返せるし」
御坂妹「後者が本音ですね?」
御坂「まあね」
御坂妹「では尚更承諾できません。あれは元はと言えばミサカが悪いので返される借りはないかと思います」
御坂「…アタシはそれじゃ納得いかないのよ」
御坂妹「しかし…」
御坂「………」フー
御坂「…アンタがぶたないなら、演技じゃなくて本当にアイツ盗っちゃうわよ?」
御坂妹「………」
御坂「冗談よ」
御坂「でもさぁ…」
御坂「……少しでもアタシに悪いと思ってたり引け目を感じてるなら、アンタも言う事聞いてくれてもいいんじゃない?」
御坂妹「………………」
御坂妹「…検討します」
御坂「交渉成立かしら」ニッ
御坂妹「どうでしょうか、とミサカは首を傾けとぼけてみます」
-
373 : 2015/07/29(水) 23:46:35.70 -
御坂「ま、アイツが変な動きしたりハッキリした態度とらないって事にならない限りは考える必要ないんだけどね」
御坂妹「ミサカとしてもそれが一番です」
御坂「そりゃあね、あ、もしアンタがアタシをぶつような展開になったら、絶対アイツもはっ倒してやりなさいよ」
御坂妹「それはお任せください」
御坂妹「ところで」
御坂「ん?」
御坂妹「何故ミサカ達は個室で話してるのでしょうか?」
御坂「表で話すのはまずいでしょ」
御坂妹「個室の外でも中でも会話の秘匿性は限りなく薄く大差ないのでは?とミサカは疑問をぶつけてみます」
御坂「き、気分の問題よ」
御坂妹「そういうものですか」
御坂「そういうもんよ」
御坂妹「そうですか」
御坂「…とりあえず、他の細かい部分はまた佐天さんを交えて詰めていきましょ」ギィ
御坂妹「はい」
バタン
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
』
-
374 : 2015/08/06(木) 00:01:17.84 -
御坂妹「テヘペロ、とミサカはドジっ子アピールをしてみせます」
上条「いや、テヘペロってお前…」
御坂「はーいストップ」
上条「ん?」
御坂「そろそろ、彼女に言うべき事があるんじゃない?」
上条「あ、はい」
上条(何か釈然としねぇけど…)
上条「」クルッ
上条「その…ごめん、ハッキリした態度とれなくて」
御坂妹「……いえ、こちらこそ付き合った次の日にこんなぶっ飛んだことに付き合わせて申し訳ありませんでした」ペコ
上条(…………)ガシガシ
上条「……改めて、こんな俺だけどよろしくな」
御坂妹「はい、ミサカの方こそ、お世話をかけます」
御坂「……」フー
御坂「……」ボリボリ
上条「…で?」
御坂「え?」
上条「この後は?」
御坂「この後?」
上条「…収まった後の事とか何か計画されてねーの?」
御坂「…」
御坂妹「…」
上条「いや、そこで無言になるなよ」
-
375 : 2015/08/17(月) 00:34:59.12 -
ピンポーン
御坂妹「誰か来たようです」
上条「……」スタスタ
ガチャ
ザアアアアアアア
土御門「よーう!カミやん」ニッ
上条「おっ…!」
上条「…」ワナワナ
土御門「ほいっ」ポイ
上条「っと!…これは?」パッ
土御門「いやー面白いもん聞かせてもらったお代だにゃー」スタスタ
土御門「じゃ、そういうことでー」フリフリ
ガチャ
バタン!
上条「…………」ポカーン
上条「…」ハッ
上条「…な」ワナワナ
上条「なんじゃそりゃー!!!」
バタン!
上条「…」スタスタ
御坂「どうしたの?」
上条「…」ガサ
パッ
御坂「……なんで麺?」
上条「俺が聞きてぇよ」
-
377 : 2015/08/25(火) 00:11:50.11 -
御坂妹「…クシュ」
御坂「流石に冷えてきたわね…」
御坂「悪いけどまたお風呂借りるわよ」
上条「あ、はい」
御坂「ん」スッ
上条「え?」
御坂「…さっきのやり取りもう忘れたの?」
上条「…すまん、着替えか」ワタワタ
御坂「何?もしかして今度は二人でバスタオルの方がよかった?」ニヤニヤ
上条「滅相もございません」
上条(…ちょっといいなと思った)
御坂「二人分よ」
上条「はいよー」パッ
御坂「サンキュー」ギュ
御坂「あ、麺は台所に置いといて。
出たらやるから」上条「へーい」
バタン
上条「…」
上条「いい加減俺も服着よ…」
-
378 : 2015/09/01(火) 00:52:07.16 -
ーーー
ーー
ー上条「ごちそうさまです…」
御坂「はーい」カチャ
御坂妹「ネギがあってよかったですね」カチャ
御坂「それを言うなら麺の差し入れの方が助かったわよ。何にするか決まってなかったし」カチャ
上条「…面目無い」
御坂「よっと、あーごめん洗い物お願いできる?」
御坂妹「はい」カチャ
御坂「乾いてるかな〜」トトトトト
ガチャ
御坂「…うーん、まぁしょうがないか」
バタン
ガチャ
御坂「着替え完了」バッ
上条「はやっ」
御坂「新技よ」
上条「それでいいのかお嬢様」
御坂「いいのよいいのよ」ケラケラ
-
379 : 2015/09/10(木) 00:00:45.61 -
御坂「じゃ、用も済んだしアタシ帰るわ」
御坂妹「あ、お待ちください、洗い物がまだ」
御坂「アンタはいいの、もう少しここでゆっくりしていきなさい」スタスタ
上条「…気をつけてな」
御坂「ん、じゃ、またね」ヒラヒラ
ガチャ
上条「あ、おい、か」
御坂「ごめん、言い忘れてた」
御坂「洗濯物、取り込んだ方がいいわよ」
バタン
上条「…」クルッ
ザアアアアアアア
洗濯物「」ビチャビチャ
-
381 : 2015/09/19(土) 00:12:04.66 -
ーー
ー<……だあああ!!!! ドタドタ
ザアアアアアアア
御坂「…」スゥ
御坂「…」ハァ
御坂「…傘借りればよかった」ペチ
御坂(………………………)ガシガシ
御坂「なぁにやってんのかねぇ、アタシは…」スタスタ
ーーー
ーー
ー御坂「…」スタスタ
御坂「!」
佐天「お疲れ様です」スッ
御坂「…ありがと」
スタスタ
御坂「来れないとか言ってなかった?」
佐天「一応この作戦の責任者なので。なんとか抜けてきました」
御坂「…そうなんだ、おかげで助かったわ」
佐天「いえいえ」
佐天「…」クルッ
御坂「どうしたの?」
佐天「なんでもないです」パッ
御坂「………そう」
佐天「…雨でよかったですね」
御坂「ホントね」クスッ
御坂「ねぇ、この後カラオケ行かない?」
佐天「あ、なら初春と白井さんも呼びませんか!」
御坂「いいわねじゃあ…」
ザアアアアアアアザアアアアアアア
ーーーーーーーーーーーー
ーーー
ー
-
383 : 2015/09/22(火) 06:03:59.98 -
ーーーーーーーー
ーーーー
ー
プルルルル…
プルルルル…
御坂妹《はいもしもし》
御坂「もしもし?アタシ」
御坂妹《お姉様、何かご用でしょうか?とミサカは尋ねます》
御坂「ううん、ちょっと気になって電話しただけ。どう?調子は」
御坂妹《すこぶる良好です、とミサカはご機嫌な様子をお伝えします》
御坂「そ、よかった」
御坂妹《お姉様の方はいかがでしょうか?》
御坂「ボチボチってとこね」
御坂妹《そうですか》
御坂「あと一応聞くけど、 アイツに変なことされた?」
御坂妹《………………特に何も》
御坂「今の間は何よ」
御坂妹《何でもありません》
御坂「そ、まぁアンタが元気そうでホッとしたわ」
御坂「とりあえず事故には気をつけてね?」
御坂妹《…はい、ありがとうございます》
御坂「フフッ、じゃまたね」
御坂妹《はい》
ピッ
御坂(…幸せになりなさいよ)
黒子「お姉様ー!」ブンブン
御坂「今行くー!」
御坂(今日は佐天さんの奢りだっけ…)
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384 : 2015/09/22(火) 06:14:05.66 -
ーーー
ー
御坂妹(…お姉様)
上条「♪〜」
御坂妹「!」
キキッ!
ガチャ
バタン!
御坂妹「」ブンブン
上条「!」
上条「御坂妹じゃねぇか」
御坂妹「こんにちは、とミサカは挨拶をします」
END
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