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1 : 2015/11/16(月) 23:07:26.32 -
智絵里「あー、マジさみー」
こずえ「さみー……」
仁奈「さみーです」
智絵里「こういう日はPさんに抱きしめてもらってあったかくなりてーなー」
こずえ「なりてーなー……」
仁奈「なりてーですなー」
ちひろ「これが巷で噂のヤンキーデレ、略してヤンデレというやつですか……」
P「違うと思います」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1447682836
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447682836/
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3 : 2015/11/16(月) 23:11:36.12 -
ちひろ「違うんですか?」
P「いやだって全然ヤンキーじゃないじゃないですか。言葉遣い真似ようとしてるだけで雰囲気めっちゃ穏やかだし」
P「もはや子どもとじゃれあうちょっと口の悪いお姉ちゃんですよ」
ちひろ「そもそもどうしてあんなしゃべり方をしているんでしょう?」
P「それは本人に聞いた方が早いでしょう。おーい、智絵里。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
智絵里「なんだこのやろー」
こずえ「このやろー……」
仁奈「このヤロー」
P「これほど威圧されない『この野郎』は初めてだ」
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4 : 2015/11/16(月) 23:14:43.92 -
智絵里「実は……こういう強そうな言葉を使った方が、物怖じしないですむかなと思って」
智絵里「勇気を出して、素直になれるかな、と」
P「なるほど。で、後ろのちびっ子二人は?」
智絵里「いつの間にかついて来ていました」
こずえ「へーい」
仁奈「ヘーイ!」
P「それはヤンキーじゃなくて世界レベル」
ちひろ「面白そうな遊びだと思ったんでしょうね」
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5 : 2015/11/16(月) 23:17:13.53 -
智絵里「でも、おかげでいつもより元気に話せてる気がします……じゃなくて、気がするぜ!」
P「そうなのか?」
智絵里「マジだぜ!」
こずえ「だぜー……」
仁奈「ですぜ!」
智絵里「余裕だぜ!」
ちひろ「ヤンキーというより熱血キャラですね」
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6 : 2015/11/16(月) 23:19:37.01 -
P「本当にマジか?」
智絵里「マジだぜ!」
P「本当の本当に?」ズイッ
智絵里「ま、まじだぜ」
P「本当の本当の本当に? シロツメクサに誓えるか?」
智絵里「ま、まーじ……」
こずえ「まじ……」
仁奈「まじーろ?」
P「懐かしいな、その呪文」
P「で、どうなんだ智絵里」
智絵里「う、うぅ……」
こずえ「ぷろでゅーさー……いじめちゃだめぇー」
仁奈「めっ! ですよ」
P「はは、ごめんごめん。ちょっと意地悪してしまったな」
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8 : 2015/11/16(月) 23:23:26.87 -
P「実際、はっきりものが言えるようになるのはいいことだからな。できれば言葉遣いはもう少し丁寧でいてほしいけど」
ちひろ「さっきも普通にプロデューサーに抱きしめてもらいたいって言ってましたからね。ばしばし言えるようになってますね」
智絵里「えへへ」
P「発言内容自体に若干問題がある気もする」
仁奈「智絵里おねーさん! 今度はPに直接言ってみるですよ!」
智絵里「えっ? ちょ、直接って……面と向かって?」
こずえ「ちえり……こんどは……だいれくとあたっくー」
智絵里「そ、そうだね……今のヤンキーなわたしなら、そのくらい朝飯前だぜ」
ちひろ「ヤンキーデレのデレの出番ですね」
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9 : 2015/11/16(月) 23:26:04.98 -
智絵里「……すー、はー」
P「………」
智絵里「………」
P「………」
P「……智絵里?」
智絵里「み」
P「み?」
智絵里「みなまで言わせるな察してくださいこのやろー!」
P「何も言ってないのにどこをどう察しろというんだ」
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10 : 2015/11/16(月) 23:30:01.83 -
智絵里「うぅ……だめでした」カアァ
ちひろ「やっぱり智絵里ちゃんにはハードルが高かったみたいですね」
こずえ「だいれくとあたっく……」
仁奈「は、難しいでごぜーます」
智絵里「もっとがんがん攻める感じで言葉を出していかないと……」
智絵里「あげぽよでいきます!」
P「ヤンキーじゃなくてギャルだな」
ちひろ「もう懐かしい単語ですね」
P「うちにはいまだに現役で使ってそうな子がいるような」
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11 : 2015/11/16(月) 23:32:35.34 -
智絵里「さ、作戦ターイム! です」
P「認める」
智絵里「ごにょごにょ」
こずえ「こしょこしょ……」
仁奈「く、くすぐったいですよっ」キャッキャッ
仁奈「だったら仁奈は智絵里おねーさんに!」コショコショ
智絵里「きゃっ! ふ、ふふっ、くすぐったい……!」
5分後
智絵里「決まりました」
P「ほとんどくすぐり合いしているように見えたが」
智絵里「いいえ、大丈夫です」
こずえ「だいじょーぶ……」
仁奈「ダイジョーブですよ!」
P「カタカナ表記だと40パーセントくらいしか信用できない」
友紀「パワプロあるあるだね」
ちひろ「友紀ちゃんどこから出てきたんですか」
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12 : 2015/11/16(月) 23:38:08.01 -
智絵里「とにかく、今度は勢いありまくりです」
P「ほう」
智絵里「YO!」ズンチャ
こずえ「よー」ズンチャ
仁奈「YO!」ズンチャッチャ
P「もうただのラッパーじゃないか」
ちひろ「勢いはありますよね」
智絵里「Pさんのことがす、すすうすすきなんだにょっ!」
P「しかも結局噛みまくりで言えてないぞ」
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13 : 2015/11/16(月) 23:41:35.59 -
智絵里「ま、まだです。まだわたしには——」
こずえ「ふわぁ……こずえ、そろそろおひるねするぅー」
ちひろ「あらあら、少しお疲れみたいですね」
P「レッスンまで時間あるし、少し寝てていいぞ」
こずえ「わかったー……ふわぁ」ポフッ
智絵里「! し、自然な動きでPさんの膝を枕に……」
仁奈「仁奈もお昼寝していいですか?」
P「ああ、いいぞ」
仁奈「わーい」ポフッ
智絵里「(に、仁奈ちゃんまで!)」
ちひろ「プロデューサーさん、大人気ですね」
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14 : 2015/11/16(月) 23:45:29.30 -
智絵里「………」ソワソワ
智絵里「あ、あのっ。わたしもちょっとだけ眠いかもしれません……」
P「おう。仮眠ならあっちの部屋のベッドが空いてるぞ」
智絵里「………」
智絵里「なんでやねんっ」
P「うおっ」
ちひろ「今日一番の言葉の強さでしたね」
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15 : 2015/11/16(月) 23:50:09.40 -
智絵里「むぅ……」プクー
P「いや、そうツッコまれてもな。こずえや仁奈ならともかく、智絵里を俺が膝枕するとなると……いろいろと問題が」
智絵里「な、なら、私がPさんを膝枕しますからっ」
P「何が『なら』なのかわからないが、まったく解決になっていないことはわかる」
智絵里「………」ジーー
P「………」
智絵里「だめ……ですか?」
P「うぐっ……仕方ないな。すでに二人乗ってて狭いけど、俺の膝を貸してやろう」
智絵里「ありがとうございます♪」パアァ
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16 : 2015/11/16(月) 23:51:21.00 -
ちひろ「押し切られちゃいましたね。プロデューサーさん」
P「無意識の上目遣いにやられました」
P「しかし……ヤンキー言葉なんか使わなくても、随分押しが強くなったと思いませんか?」
ちひろ「それだけプロデューサーさんが信頼されているってことです」
P「だと、いいですけどね。ははっ」
こずえ「すー……すー……」
仁奈「むにゃむにゃ」
智絵里「……♪」
おしまい
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