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1 : 2015/11/15(日) 21:22:19.48 -
八幡×ルミルミ第二弾
夏に昔のあるゲームを最初から再プレイした時思いついたネタ
ハッピーエンドですSSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1447590139
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447590139/
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2 : 2015/11/15(日) 21:22:55.84 -
ピンポーン
小町「……はい」ガチャ
静「こんにちは小町くん」
小町「平塚先生お久しぶりです」
静「…比企谷はあいかわらずなのか?」
小町「ええ…8年前からずっと…」
静「……そうか」
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3 : 2015/11/15(日) 21:25:41.81 -
十年前
修学旅行の一件から奉仕部の仲は悪くなり、小町とも不仲になり、そのまま和解されず時が流れた…
誰が言い出したのか八幡が雪ノ下や由比ヶ浜に見放されたという妙な噂が流れ、文化祭の一件の事もあり、一気に噂広まってしまった
『最低ヤロー学校くんじゃねえよ』
『[ピーーー]』
修学旅行後の奉仕部の空気と小町との不仲により精神的に弱っていた八幡には耐えきれなかった。
八幡の事を悪く思っていなかった者もいたが、圧倒的な人数差で守りきれなかった。
かろうじて高校は卒業した八幡だが、それ以来部屋に引きこもってしまった。
これにはあの日以来あまり八幡と会話していなかった小町もただ事ではないと気づいた。
小町は受験に失敗して総武高に行っていない。八幡は家では表面上平気なふりをしていたため、八幡が学校でどんな仕打ちを受けていたか気づいていなかったのだ。
小町は話にくそうにしている奉仕部の二人から修学旅行の事とその後の学校での態度を聞きだした。 -
4 : 2015/11/15(日) 21:26:46.37 -
8年前
小町「なんですかそれ…最終的にお兄ちゃんに任せたくせに後になってから非難するなんて、自分勝手じゃないですか!!」
小町「長い間お兄ちゃんと部活やっていたら、どんな方法を使うかわかっているはずでしょ!本気で告白したわけじゃないとわかっていながら…そんな…」
小町「あの状況でお兄ちゃん以外の解決案あったんですか!?」
雪乃「そ、それは…」
結衣「でもヒッキーが…」
小町「まだ自分たちが悪くないと言いますか!自己保身ばかりでお兄ちゃんの事全く考えてない…こんな人たちを小町は…お兄ちゃんに…」
結衣「こ、小町ちゃん…」
小町「行動しなかった人とろくに考えもしなかった人にお兄ちゃんを非難する資格はありません!!」
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5 : 2015/11/15(日) 21:28:01.35 -
小町「そもそも見た目がチャラ男と腐女子がどうやったら恋人同士になれると思うんですか!
由比ヶ浜さんなんでこんな無謀な依頼を受けようといったんですか!そんなに脈があるように見えたんですか!」結衣「そ、それは……今思えば全くなかったかも…」
小町「空気を読むことがあなたの特技だったんじゃなかったんですか!それはどこにいったんですか!
奉仕部をなんでも解決できる便利屋かなんかと幻想抱いていたんじゃないですか!」結衣「うう…」
雪乃「言い過ぎよ…小町さん」
小町「あなたもですよ雪ノ下さん!最初乗り気じゃなかったくせにあっさり由比ヶ浜さんの意見に流されて甘すぎじゃないですか!」
雪ノ下「っ!!」
小町「逆にお兄ちゃんにはつらく当たって…奉仕部は魚の捕り方を教える部であって与える部じゃなかったはずです!その理念はどこにいったんですか!」
雪乃(もう…私達を名前でくれないのね)
小町「流されるだけの人形が…」
雪乃「っ!?」
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7 : 2015/11/15(日) 21:30:30.50 -
小町「お兄ちゃんが言うとおり最初から、そんな自分本位な依頼受けなければよかったんですよ!
相模さんの依頼で軽々しく依頼を受けてひどい目にあったの忘れたんですか!!」結衣「そ、それは…」
雪乃「………言い返す言葉もないわ」
小町「依頼を受けない方がいいと忠告したお兄ちゃんの言葉は聞かず、あげく受けることに賛成だったあなたたちはろくに何もできず代わりに依頼を片付けたお兄ちゃんを否定した…
どんだけ身勝手なんですかあんたたちは!!」結衣(小町ちゃんのいうとおりだ…アタシ勝手に依頼を引き受けてばっかで…一度も自分で解決したことなかった…
いつもヒッキーがなんとかしてくれて…それに甘えてばっかりで…)小町「しかも…お兄ちゃんが学校でつらい目にあっていても助けようとしなかった…
噂を否定したり、奉仕部の依頼の事を話したりすれば状況は変わったはずなのに…」雪乃「そ、それは…」
小町「最低です…もう顔も見たくありません!二度と連絡してこないでください!!」
雪乃「ま、まって!!」
結衣「ヒッキーに会わせて!お願い小町ちゃん!」
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9 : 2015/11/15(日) 21:33:44.14 -
小町「まあ最低なのは小町もですけどね………事情を詳しく知らなかったくせにお兄ちゃんを無視したり、冷たい態度をとっていたし」
小町「でも最初に原因をつくったのはあんたたちだ!!」
「「!?」」
小町「返してよ…」
結衣「小町ちゃん………」
小町「小町のお兄ちゃんを返してよ!!あんたたちと関わらなければ小町のお兄ちゃんこうならなかった!!
ボッチでシスコンで数学苦手でひねくれたお兄ちゃんのままで!けして部屋に引きこもって、妹の私が入っただけで怒鳴りつけるような人にならなかった!!」雪乃「比企谷くんが!?」
結衣「あのヒッキーが小町ちゃんにそんな態度とるなんて…信じられない」
小町「そのヒッキーって呼び方やめろ!小町のお兄ちゃんが引きこもりになってバカにしているのか!!」
結衣「ち、ちがっ…」
小町「もう二度と顔も見たくない!!お兄ちゃんは小町がずーと守っていきます!!!」ダッ
雪乃「小町さん!」
結衣「うう…ごめんヒッキー…ほんとにごめん…」グスッ
雪乃(私のせいで一人の人生が…いや二人の人生を狂わせてしまったのね………なにが世界を変えるよ…人を一人救うどころか不幸にして、自信過剰にもほどがあるわ!あのころの私!)
雪乃(私と由比ヶ浜さんは取り返しもつかないことをしてしまった…それは償うことも権利さえない…ごめんなさい比企谷くん…ごめんなさい…)
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10 : 2015/11/15(日) 21:35:06.52 -
現代
静「比企谷に渡してくれないか」つマックスコーヒー一ダース
小町「…いつもすいません」
静「比企谷に会って話をしたいが、やっぱり入れてくれないだろうな…」
小町「無理ですね…妹の私でさえ中に入ろうとするだけで怒鳴るので、この家でお兄ちゃんの部屋に自由に出入りできるのはカマクラだけです」
静「………」
小町「あの町から引っ越す時もそれは大変でした…」
静「できれば小町くん。雪ノ下と由比ヶ浜を比企谷に会わせてやってくれないか?」
小町「愚問ですね。そんなこと許すはずないじゃないですか。謝って罪悪感を減らしたいだろうけどそんなことさせますんよ。
それに意味がない。お兄ちゃんを拒絶しておいて後から自分から近づくなんて都合良すぎです」 -
11 : 2015/11/15(日) 21:37:02.78 -
小町「っていうか、小町あの二人を見たら何するかわかりませんから」クスッ
静「…っ」ゾクッ
小町「平塚先生…」
静「な、なんだね小町くん?」
小町「あの二人にこの場所教えてないですよね?」
静「もちろんだ…いくらあの二人が元教え子とはいえ…比企谷がああなったのもあの二人の言葉と態度が始まりだったからな…
小町くんの許可なしにあの二人に教えたりしないさ」小町「………そうですか」
静「陽乃は雪ノ下たちに愛想尽きたみたいでな。おそらくこの場所を知っているが二人に教える気は全くないようだ。むしろあの二人に罪は一生消えないよ…と、いっていた」
小町「陽乃さんが…」
小町(昔のお兄ちゃんに匹敵するぐらいシスコンの陽乃さんが雪ノ下さんに見限るなんて…)
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12 : 2015/11/15(日) 21:38:13.37 -
小町(どんな悪い状況でも楽しむあの人でさえお兄ちゃんの事を考えてくれてるんだな…)
静「陽乃からの伝言だ。あの子の姉である私の顔なんて見たくないだろうけど、もし何かあったら言ってね!協力するから。もちろんあの子達には一切教える気はないから安心してね、だと」
小町「………」
静「私の理想では比企谷が元気になって、雪ノ下達が謝って、二度とこうならないようにより深い絆で結ばれるのがいいんだがな…」
小町「平塚先生…そんなのありえませんよ」
静「………」
小町「現実は優しくない……現実は全く優しくない…」
小町「そんな平塚先生が思い描くような未来予想図は絶対ありえませんよ」
小町「平塚先生には恨みはありません。在学中お兄ちゃんを庇っていたようですし…」
小町「でも時々思うのですよ…平塚先生がお兄ちゃんを奉仕部になんか入れなければと」
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13 : 2015/11/15(日) 21:40:12.32 -
静「!?」
小町「お兄ちゃんが奉仕部に入っていなかったらこんな結末にならなかっただろうと、どうしても!どうしても!思ってしまうのです!」
小町「この私の苦しみわかりますか!!」
静「す、すまない!もう二度とこんなことはいわない…」
小町「………」
静「戸塚はどうしてる?」
小町「三日前きてくれましたよ。お兄ちゃんの部屋で話を聞いてくれていました」
静「そうか…すごいな戸塚は」
小町「全くです。あの人が女性だったらほんとよかったのに…あの人ならお兄ちゃんを安心してまかせられるのに…どうしてこううまくいかないんでしょうね…」
静「そろそろ私は帰るとするか…小町くん何かあったらいつでも言ってくれたまえ」
小町「…はい。気をつけて帰ってください」
静「またくるよ」バン
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14 : 2015/11/15(日) 21:42:48.75 -
比企谷母「…平塚先生帰ったの?」
小町「……うん」
比企谷母「もうすぐ、ミヤネ屋で引きこもりの事いうみたいだからテレビ見にいきましょう…」
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15 : 2015/11/15(日) 21:43:39.57 ID:EEmPl6aQ0 - はち○んこじゃないよな?
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16 : 2015/11/15(日) 21:44:37.59 -
『この番組はホーリーナイトメア社の提供でお送りします』
小町「………」
比企谷母「………」
比企谷母「当時は八幡がここまでひどい引きこもりになるなんて思ってもいなかったわ………あの子なんだかんだ言っても大体のことは一人でやってきたし、学校もあまり休まず通っていたから…」
比企谷母「大学生になれば適当にほっぽりだして一人暮らしさせようとさえ思っていたのに……それなのにこんなことになるなんて…」
小町(お母さんはお兄ちゃんが完全に引きこもってから、1ヶ月もしないうちに会社をやめ、専業主婦になった…)
小町(お兄ちゃんの様子があまりに異常だったからか? それとも小町が泣いてばかりいたから心配になったのか? おそらく両方かな…)
小町(普段からお兄ちゃんをないがしろにしていたお母さんやお父さんもこんな状態のお兄ちゃんを追い出して一人暮らしさせようとしなかった…)
小町(息子への愛情は一応あったのか…それとも一人にさせると事件を起こしかねないから目の届く場所におきたかったからかもしれない…)
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18 : 2015/11/15(日) 21:49:18.33 -
比企谷母「十年前…八幡がそんな目にあっていたなんてほんと知らなかったわ…あの子何も言ってくれなかったから…私たちも聞こうとしなかったけど…」
小町「………」
比企谷母「結局…八幡が高校卒業した後まで気づけなかった…
ほんと私達って小町ばかりに構って、息子をどれだけないがしろにしていたか思い知ったわ…」小町「お母さん…」
比企谷母「八幡が変わったのは高校卒業後…まるで別人のように変わってしまった」
比企谷母「あの頃は思いもしなかったわ。八幡が私たちにあんな冷たい目で見るようになるなんて…あんなに大事にしていた小町にさえ、そんな目で見た時は目を疑っていたわ。
あんなシスコンだった八幡がこんな変わってしまうなんて…」小町「あのころはそんな日がくるなんて思ったことなかったよ…
どんなに小町がワガママ言っても本気で怒った事がないお兄ちゃんが…」比企谷母「いま、この家で八幡が普通に接しているのはカマクラだけだもんね…カマクラにだけには冷たい眼差し向けないし、ネコだからなのかもしれないけど…」
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19 : 2015/11/15(日) 21:51:11.37 -
小町「お兄ちゃんいつも部屋に引きこもって全然小町と話してくれなくなった。
私が部屋に入ろうとするとすごく怒るし…昔はあんなじゃなかったのにきっともう私のことなんか好きじゃなくなっちゃったのよ」母「人は変わってしまうのね…」
小町「うう…」グスッ
母「時間に流されたり…何かに押しつぶされたりして…」
小町「小町が…小町があの時お兄ちゃんを支えてあげられていたら、こうならなかったかもしれないのに…」グスッ
母「悲しいけれど私たちにはどうすることもできないわね…時や運命に逆らえる者なんていやしないから…」
小町「そんなことない!絶対お兄ちゃんを元に戻して見せる!それでもダメだったら、小町がお兄ちゃんを一生守る!!」
母「小町…」
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20 : 2015/11/15(日) 21:55:48.60 -
ピンポーン
母「今日は来客が多いわね…」
小町「…小町が出てくる」
小町「…はいどちらさまですか?」
?「…八幡いる」
小町「え~と…お兄ちゃんの知り合いですか?」
小町(すごくキレイな人だな…大学生くらいかな? なんでこの場所を知ってるんだろう? でもどこかで見たことあるような…)
留美「留美…鶴見留美…十年前キャンプの時、八幡に救われた」
小町「…留美ちゃん!? あのときの…どうやってここに?」
留美「平塚さんという人に教えてもらった」
小町(あの人が…どうする…お兄ちゃんに会わせるべきか追い返すべきか…)
留美「お願い八幡に会わせて!」
小町(この子さっき救われたといった…つまりあの時の出来事の真相に気づいているということかな…? なら…)
小町「わかった。入っていいよ留美ちゃん…でも平塚先生に聞いていると思うけど、お兄ちゃん部屋から全く出てこないから話できないかもしれないけどそれでもいい?」
留美「うん。私は八幡にあの時のお礼を言いたくて…」
小町「ありがとう留美ちゃん…お兄ちゃんは二階の奥の部屋だから」
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21 : 2015/11/15(日) 21:57:26.52 -
留美「八幡」コンコン
八幡「…だれだ」
留美「私だよ鶴見留美。八幡にお礼をいいに来たの。開けてくれる」
八幡「……聞き覚えがない声だな…まあいい、カギは開いてる入ってきていいぞ」
留美「…ありがとう」
留美(なんて感情がこもってない声…よほどつらい目にあったんだね)
留美(私は八幡のおかげで救われた。だから今度は私の番!八幡は私が救ってみせる!)ガチャ
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22 : 2015/11/15(日) 21:59:19.35 -
留美「!?」
八幡「やあ、こんにちはちょうどお祈りをしていたところだよ」
留美(これが八幡の部屋……なんて薄暗い部屋なの。怪しげな証明とロウソクの明かりで照らされてはいるけど、カーテンは締め切っているし…)
留美(それにあの像は何…? 大きさは人間サイズくらい…? でも全く見たことない…手作りかな?)
留美(部屋の半分が祭壇になっている。妙な装飾をされた柱が四本もあるし…他にもいろいろ飾られている…)
留美(ベッドや本棚が見当たらない…改造して祭壇にしたのかも…)
留美(部屋に引きこもって、怪しい宗教を創り出したと聞いていたけど…ここまでとは思ってなかった)
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23 : 2015/11/15(日) 22:02:56.35 -
八幡「ごらんこれはマッカン様というんだ。この世の者に癒しと潤いを与えるマックスコーヒー。
そのマッ缶をたくさん集めて、それを元に作り上げたのがこのマックス様の像だ。安らぎと幸運を呼ぶお守りだよ」八幡「優しさと癒やしの波動がビンビン伝わってくるだろう。苦い人生にすばらしい甘みと愛をくれるメシアだよ」
八幡「考えてみるがいい、兄弟。なんと私たちの毎日は不安と恐れに支配されているだろう」
八幡「いつの間にか消え去る昨日、なにひとつ見えない明日、そして、なすすべもなく流されるだけの今日…
そんな中で日々私達を守り、力強く支えてくれるのがこうした人の祈りがこもった、神聖なアイテムなんだよ」八幡「さあ兄弟よ。私とともに祈りを捧げて心の平安を取り戻そうじゃないか!真の癒やしと安らぎはすぐそこに!マッカン様とともにある!!」
留美「………八幡」
留美(こんなになるまで追いつめられていたんだね八幡………心に深い傷を負って不安定になって…支えが必要になるほど…
自分が大好きだったもの、いまだ信じられる物を心の拠り所にして宗教にまでしてしまうなんて…)
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24 : 2015/11/15(日) 22:03:58.29 -
八幡(私も八幡の心の支えになりたい!戸塚さんや材木座さんという人みたいに…いやそれ以上に!
女の私にだってできることはきっとある!私はけして見捨てたりしないよ八幡…私は願望も理想も押しつけたりしない…今の八幡の姿や考えを全て受け止めてみせる)留美(だって…私は八幡のことが……)
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26 : 2015/11/15(日) 22:14:17.43 -
今日はここまで
>>15
私はハチマンコじゃないですよ。以前、ポケモンネタで八幡×ルミルミ書いた者です
サキサキがいないのは大志が八幡の小町への態度に抗議してそれで八幡が怒って…サキサキは悪くないけど大志の巻き添えくらってこれなくなった
とりあえず前半終了…次回で完結。この時点で何のゲームをネタにしたのかわかる人がいたらまじすごい。ニュータイプ並の勘の良さかも…
ヒント、あのモンスターなんで攻撃して元の位置に戻る時、首が180度回転するんだろう…ほんと不思議だわ
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