ニート「大学受験生として、試験を受けるだけの簡単なバイト?」


1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:03:52.62 ID:CNJNbnnqO
父「ただ受けるだけじゃなく、不正行為を行ってもらう」
ニート「えっ?なんでさ」
父「ちょっと理由があってな、ニートのお前が適任なんだ」

冒頭こんな感じで誰か


ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330340632/


4 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:12:35.35 ID:CNJNbnnqO
ニート「でも俺にそんな事…」
父「お前だから良いんだ」
父「私がコネで大学に話をつけておく、お前は受験生のフリをして、ただ受験しに行けば良い」

やっぱ自分で書くか


6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:15:45.11 ID:CNJNbnnqO
父「わかったな?」

ニート「う、うん…」

父「じゃあこの金で何とか服と鞄を揃えるんだ」

ニート「わかった…」

父「頼んだぞ」


7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:18:28.53 ID:CNJNbnnqO
ニート「二万か…」

ニート「どうしよう…」
ニート「服…鞄…あと…靴も買わなきゃ…」

ニート「友達もいない俺にどうやったら買いに行けるのだろう…」


8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:22:42.76 ID:CNJNbnnqO
ニート「服を買いに行く服が無い…」

ニート「やっぱりネットで買うしかないか」

ニート「ウニクロで服は一通り揃いそうだな」

ニート「どれにしよう…」


9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:26:23.74 ID:CNJNbnnqO
ニート「よし、決めた」

ニート「無難なパーカーとジーンズで行こう」

ニート「目立つ必要はないもんな」

ニート「でもなんだって父さんは、受験するアルバイトなんて俺に頼んだんだろうか」


11 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:29:42.31 ID:CNJNbnnqO
ニート「まあいいか、俺がだらだら仕事もしないでいたからだよな…」

ニート「一日ぐらい何とか頑張れるだろう」

ニート「あとは鞄と靴か…」


14 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:34:38.01 ID:CNJNbnnqO
ニート「まあ適当にネットで買っとくか」

—そのころ父は

父「はい…できればそのようにお願いします」

???「しかしまあなんだね、君みたいな人の息子がニートなんかになっているなんてねぇ」

父「申し訳ない」

???「だが君とは古くからの付き合いだ、よし了解しよう」

父「ありがとうございます」


15 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:39:19.66 ID:CNJNbnnqO
—数日後

父「ニート、服と鞄は揃ったか?」

ニート「まあ…」

父「まあとはなんだまあとは」

父「まあとりあえず揃ったんだな?」

ニート「はい…」


16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:42:28.21 ID:CNJNbnnqO
父「よし、じゃあ試験日を伝えるぞ」

ニート「はい…」

父「今からちょうど来週の日、午前九時から午後三時までだ」

ニート「はぁ…」


17 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:44:26.14 ID:CNJNbnnqO
父「そして例の不正行為の件だが…」

ニート「はあ」

父「お前にある人をカンニングしてもらいたい」
ニート「はああ」


18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:46:55.22 ID:CNJNbnnqO
ニート「ある人の答案を見ればいいの?」

父「そうだ」

ニート「なんでそんなこと…」

父「訳ありなんだわかってくれ」

ニート「むぅ」


20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:50:16.83 ID:CNJNbnnqO
ニート「で、そのある人って?」

父「お前の目の前に座っているやつだ」

ニート「名前は?」

父「名前など知らなくていい」

ニート「せ、性別は?」


22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:54:10.61 ID:CNJNbnnqO
父「女だ」

ニート「!!」

父「動揺などするなよ?お前はただ、目の前の女子高生のを覗き見れば良いんだ」

ニート「ああ」

ニート「えっ?」


24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 20:57:45.31 ID:CNJNbnnqO
父「言い間違えた」

父「正しくは目の前の女子高生の答案を、どんなことをしても良いから見るんだ」

ニート「答案見るだけで良いの?」

父「いや」


26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:01:25.15 ID:CNJNbnnqO
父「何とかしてその答案の答えを、どこかにメモしてほしい」

ニート「簡単じゃねえじゃん」

父「すまんな、だがお前にしか頼めんのだ」

父「それに今まで養ってきてやったろう?」

ニート「くっ…」


29 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:07:08.91 ID:CNJNbnnqO
父「では頼んだぞ」

ニート「で、何て大学でどこにあるんだ?」

父「T大学だ」

父「場所はわかるな?」

ニート「T大学…あの最高峰のT大学にか…」

父「では試験日までにカンニングの方法、その他もろもろの準備をしっかり怠るなよ」

ニート「うん…」


31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:13:03.39 ID:CNJNbnnqO
父「ああ、それとこれは軍資金だ、大事に使えよ」

ニート「えっこんなに?」

父「カンニングのためには色々道具が必要だろう」

ニート「父さん…そこまでして…一体何故?…」

父「すべてが終わったら正直に話そう、それまでは待て」

ニート「…」


33 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:16:37.18 ID:CNJNbnnqO
父「じゃあな」バタン

ニート(父さんには今までずっと世話になってきたし、何も言えなかったが…)

ニート「やるしかないのか……」


34 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:19:59.97 ID:CNJNbnnqO
ニート「さて…軍資金十万か…」

ニート「どうすれば試験官にバレずに、カンニングできるのだろうか…」

ニート「これは検索するしかないな」

ニート「「バレないカンニングの仕方」で検索だ」


36 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:26:31.07 ID:CNJNbnnqO
ニート「ん?aicezuki?」

ニート「こいつ捕まったのか…」

ニート「まさか…父さん…俺を…」

ニート「まさかな…」


38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:30:51.31 ID:CNJNbnnqO
ニート「なんだ良く考えたら、俺は携帯で回答を見ようとなんかしてないじゃん」

ニート「でもバレたら…」

ニート「恥さらしになるかも…」

ニート「何か良い方法は…」


41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:37:12.55 ID:CNJNbnnqO
—数日後

ニート「方法が思い浮かばん…」

ニート「鏡やカメラで覗くのも技術がいりそうだし、他に思い浮かばねぇええ」

ニート「やっぱこれだから俺ニートなんだろうな…」


42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:41:10.96 ID:CNJNbnnqO
ニート「はぁ…」

ニート「何でこんな事引き受けたんだろう…」

ニート「これだから俺は…」

ニート「はぁ…アニメでも見よっと」

ニート「ん!!」

その時ニートに何かがヒラメキました。


43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:42:37.57 ID:CNJNbnnqO
ニート「わかったあああああ」

ニート「しゃあああああああああ」


47 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:48:15.32 ID:CNJNbnnqO
ニート「父さんには悪いけど、これしかない…」

ニート「俺が目の前のJKの答案見たフリをして、適当にメモって提出すりゃあいいんだあああ

やったあああああああ

これで全部大丈夫で十万も俺の物だあああああ
」←バカ


49 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:54:01.66 ID:CNJNbnnqO
—試験日前日

ニート「父さん俺わかったよ、カンニングの仕方」

父「ほぅ、どういう感じにするんだ?」

ニート「えーっと…えーっと…」

父「どうした早く言ってみろ」

父「わかったんじゃ無かったのか?」


52 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 21:59:04.88 ID:CNJNbnnqO
ニート「ほら、それを言ったら父さんから周りに広まってってヤバいでしょ?」

父「俺は口が堅いから大丈夫だ、絶対言わん」

ニート「でもさぁ…
そうだ試験が終わったら教えてやるよ」

父「言わんて…」

ニート(うまい事ごまかせたぞ)


54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:04:44.61 ID:CNJNbnnqO
—三十分後

ニート「いい加減諦めたらどうだ?」

父「お前こそ…」

父「お前まさか本当は分からないんじゃ…」

ニート(しぶてー)

ニート(とりあえず適当に言っとくか)


56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:06:53.59 ID:CNJNbnnqO
ニート「あれだよ、試験中にトイレに行く時に仕掛けるんだよ」

父「何をだ?」

ニート「それは言えねぇよ」

父「もういい…御託はこれまでだ」

ニート「えっ?」


57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:11:35.92 ID:CNJNbnnqO
父「お前がどんなに考えようと、たぶん無理だろう」

父「今の試験場はかなり厳しく、厳重に監視されている」

父「ましてやT大学だ、天才でも無理かもしれん」

ニート「じゃ、じゃあでうやって…」


58 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:13:05.58 ID:CNJNbnnqO
父「私が試験官だ」

ニート「!!」


61 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:16:20.26 ID:CNJNbnnqO
父「お前がどのようにカンニングをするのか、試していた」

ニート「なっ…」

父「仮にも私の息子だ、どんな知恵を使ってくるか、楽しみだったのだが…」

ニート「…」


63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:20:30.08 ID:CNJNbnnqO
父「だがお前の努力は認めよう、ニートなお前が必至に考える所は見物だったぞ」

ニート「…
騙したなっ…」

父「お前も騙そうとしていただろう、父の目はごまかせんぞ」

ニート「…」


65 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:24:49.28 ID:CNJNbnnqO
父「とにかく私が試験官なのだ、だから明日はお前は私の言った事を問題用紙にメモしろ」

ニート「くっ…」

ニート(何だか後味が悪いぜ)

ニート「わかったよ」


66 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:28:39.76 ID:CNJNbnnqO
父「では明日は頼んだぞ」

父「っと言い忘れた」

父「お前は昼夜逆転している生活みたいだが、大丈夫か?」

ニート「ん」

ニート(いっけねー忘れてた試験は朝だったぜ…どしよ)


68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:33:01.94 ID:CNJNbnnqO
父「じゃあなおやすみ」バタン

ニート「何とか寝るにしても、俺のする事はただ父さんの言った答えをメモするだけ…」

ニート「楽勝だ!」

ニート「あれこれ考えてた自分が馬鹿みたいだな」

ニート「ちょっとイラついたけど、実際楽ならいいや」


70 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:43:15.82 ID:CNJNbnnqO
—試験日当日

ニート「っいっけねーあやうく寝坊していけなくなるとこだったぜ」

ニート「三時間は寝れたかな…」

ニート「父さん朝早く出たみたいだな…」

ニート「机の上に何かあるぞ?」


72 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:46:24.37 ID:CNJNbnnqO
ニート「受験票と飯だ!!」

ニート「当日に受験票貰うって……」

ニート「しかし父さんが飯を用意してくれるなんてな」

ニート「中学以来かな……」


73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:48:53.50 ID:CNJNbnnqO
ニート「とにかくそろそろ行かなきゃ…」

ニート「えーっと持ち物は…」

ニート「あれ?」

ニート「筆記用具買ってないじゃん…」


74 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:51:12.77 ID:CNJNbnnqO
ニート「まあ買ってる暇無いし何とかなるか」

ニート「さあ行こっと」


75 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:55:45.83 ID:CNJNbnnqO
—試験場に行くまでの道のり

ニート「うわあ、こいつらみんな受験生か?」

ニート「俺浮いて無いかな?…」

ニート「年齢的に多浪だし、何よりT大…」

ニート「賢そうな奴いっぱいリア充いっぱい俺ぼっち」


76 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 22:59:30.37 ID:CNJNbnnqO
受験生A「うわーあいつ一人で何かぶつぶつ喋ってるよー」

受験生B「うわー何あのカバン…」

ニート「あれ何かジロジロ見られてる気が…」

受験生C(あいつ意外とできそうね)


77 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:03:29.69 ID:CNJNbnnqO
ニート「まさか俺がニートってバレたか…?」

ニート「そんなはずは無い無難な服装してるはずだし、バレる要素が…」

大学の人A「受験生の方はこちらでーす」

大学の人B「こちらでーす(えっ何あのカバン)」

ニート「こっちか」


81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:08:19.49 ID:CNJNbnnqO
大学の人A「なぁ…さっきの人…」

大学の人B「何あの子供用みたいなマジックテープのカバン…」

大学の人A「たぶん他の人の気を、散らそうとしてるんじゃないかな」

大学の人B「なるほど」

大学の人A「たまにいるのさ奇抜な格好をして、相手の集中力を奪う奴が」


82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:12:33.37 ID:CNJNbnnqO
大学の人A「しっかしあれは確かに、子供用だったね」

大学の人B「あなたって何でも知ってるのね」

大学の人A「ああだからさ俺と付きあ

ニート「あのー」

大学の人A「…」
大学の人B「…」


84 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:16:19.88 ID:CNJNbnnqO
ニート「あのー、どっちでしたっけ…?」

大学の人B「あちらですよ」プッ

大学の人A(お前いいところで…)

ニート「ありがとう」スタスタ


85 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:20:35.58 ID:CNJNbnnqO
大学の人B「で、さっきの話は?」

大学の人A「だから俺と…

大学の人B「あのさーさっきの人あのカバン背負って、真面目に話してくるからつい笑っちゃったよー」

大学の人A「あ、ああそうだね笑っちゃうよねハハハ」

(あの男許すまじ)


86 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:23:33.95 ID:CNJNbnnqO
—試験場

ニート「よおし着いたぞおお」

ニート「早速自分の席に向かおう」

ニート「あれ?自分の席に誰かいるぞ?」


89 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:27:23.41 ID:CNJNbnnqO
ニート「あのぉ…」

受験生D「えっ?」(うわ何こいつのカバン)

ニート「そこ自分の席なんですが、」

受験生D「私はここで合ってますよ」

ニート「あるぇ?」


91 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:32:41.10 ID:CNJNbnnqO
ニート「間違えたかな…」

ニート(この独自の雰囲気に飲まれてテンパったかな…)

ニート「すいませんした」

受験生A「あれーここ席ちがくなーい?受験生D?」

受験生D「違うよ」

受験生A「えっ?」

受験生D「これで邪魔者は一人消えたわ」


94 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:38:46.41 ID:CNJNbnnqO
受験生A「うわあ…」

受験生D「何よ!あんなふざけたカバン持ってる奴何か落ちちゃえばいいのよ!」

受験生A、受験生Dを突き飛ばす

受験生A「そんな汚い事をしてまでも、T大に入りたいって言うの?」


95 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:41:36.56 ID:CNJNbnnqO
受験生D「ええ」

受験生A「あいつは一人でぶつぶつ喋るし、変なカバン持ってる」

受験生A「でも一緒に受験する仲間なのよ」

受験生D「悪かったわ…」


96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:43:51.67 ID:CNJNbnnqO

受験生D「今すぐさっきの人に謝ってくる!」タッタッタ

父(イイハナシダナー)


99 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:48:43.75 ID:CNJNbnnqO
ニート「あのぅ」

大学の人C「何でしょう?」

ニート「この番号ってどこですか?」

大学の人C「ここは…… ……ですね」

ニート(あれやっぱりさっきのとこじゃん…)

ニート「ありがとう」

大学の人C「プッ


101 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:52:00.78 ID:CNJNbnnqO

ニート「あれさっきの人いなくなってるぞ?」

ニート「やっぱここでいいのか」

ニート「よいしょと」

受験生A「あのぅ」

ニート「はい?」

受験生A「さっきあなたの事を追って受験生Dが…」


102 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:55:35.38 ID:CNJNbnnqO
ニート「向こうの間違いだったみたいですね…」

ニート(ちょっ何このJK…かわいい)

ニートを続けて何年が経っただろう
ニートは今、忘れていた何かを思い出した。

ニート(でも俺ニートだったあああああ)


104 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/27(月) 23:58:53.86 ID:CNJNbnnqO
—数分後

受験生D「さっきはすいませんした」

ニート「いえいえ」

ニート(ああ俺がニートじゃなかったら)

父(ニートよ良い顔をしておる)


105 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:04:35.57 ID:yHaEQBp3O
試験官「では皆さんそろそろ着席し~~以下略

ニート「おっと、そういやバイトの事すっかり忘れてたぜ」

ニート「目の前の女の…

じゃなかった」

ニート「父さんから目の前の女の答えを聞いて、メモするんだったな、よし」


110 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:13:58.80 ID:yHaEQBp3O
受験生A「あのぅ…」(小声)

受験生A鉛筆と消しゴムをニートに渡す。

ニート「ありかとう」(小声)


112 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:20:23.60 ID:yHaEQBp3O
試験官「筆記用具が無い方いますか?」

ニート「えっ」(借りれたのかよっ)

ニート(借りなくても、良かったんじゃんorz)
ニート(まあいいか)

試験官「いませんね?はい」

父(おい、息子忘れてるじゃねーかよ!!貸してやれよ!!)


118 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:27:29.46 ID:yHaEQBp3O
試験官「始めてください!」

パラパラパラパラ

ニート(ちょっと待て…)

ニート(これ俺超絶暇じゃん)

ニート(てか何時トイレ行けば…)

父、ニートにウインクをする。

ニート(へ?)


119 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:31:34.03 ID:yHaEQBp3O
ニートそぉーっと手を上げる

試験官駆け寄る

※以下小声

ニート「トイレ、トイレ行きたいっす」

試験官A「よろしい」

父試験官「私が連れて行きましょう」


121 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:37:29.85 ID:yHaEQBp3O
—ニート、父と共にトイレへ

父「よし、誰もいないな?」

父「作戦は簡単だ、俺が何とか終了時間五分前になるまでに、前の女の答えを暗記する」

父「お前は終了時間五分前になったら、トイレに行け」

父「そしてそれを伝えたらメモれ、わかったな?」

ニート「はーい…」


123 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:41:12.29 ID:yHaEQBp3O
ニート「てか俺、超暇なんだけど…」

ニート「それにこんなことして何になんだよ」

父「言わん約束だろ?絵でも書いてるんだな」

ニート「うーむ…」

受験生A(あれさっきの人開始早々トイレ…?)


126 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:46:08.11 ID:yHaEQBp3O
—ニートと父試験室に戻る

ニート「ふぅ…」

カリカリカリカリ

ニート「暇だな…」

ニート「マークシートか…」

ニート「適当に塗っちゃえ」


127 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 00:48:08.56 ID:yHaEQBp3O
ニート「萌え絵でも書くかな…」

カリカリカリカリ

ニート「つまんね…」

ニート「寝よ…」


135 : 保守あり 2012/02/28(火) 01:25:47.78 ID:yHaEQBp3O
試験官「試験終了五分前です。もう一度回答用紙に書か~~~

ニート「おっと、寝過ごしそうだったぜ」

※以下小声
ニート「すいませーん」

ニート手を上げ、父とトイレに


137 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:28:35.40 ID:yHaEQBp3O
—トイレ

ニート「ふぁ~あ、良く寝た」

ニート「さて回答を教えて貰おうか」

ニート「その為に来たんだからな」

父「あのな、ニート、そのことなんだが…」


138 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:32:03.35 ID:yHaEQBp3O
ニート「ん?まさか記憶出来なかったとか無いよな?」

ニート「あれだけ目の前の女の席を、行ったり来たりしたんだがら父さんの頭なら余裕だろ?」

父「記憶は出来たんだがな…」

ニート「じゃあ何がダメだったんだ?」


139 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:37:12.66 ID:yHaEQBp3O
父「ほれ、これ」

ニート「あっ 」

父、トイレに隠してあるメモ帳を見せる。

ニート「つまり…」

父「ああ」

ニート「どういう事なの?」

父(わかれよっ!)


140 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:40:32.18 ID:yHaEQBp3O
父「実を言うとお前は要らなかった訳なんだ」

ニート「つまり父さんが、自分でトイレでメモれば良かったって事?」

父「そうだ…」

父(俺さっききずいたんだがな)


145 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:45:19.51 ID:yHaEQBp3O
ニート「父さん…二度も騙したね」

父「すまない、私もさっき気付いたんだ」

ニート「嘘だっ…さっき気付くなんてありえないよ」

ニート「何度も騙すなんてひどいや」タッタッタ

タッタッタ

ニート「あっとりあえず一緒に帰ろう」


147 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:51:41.73 ID:yHaEQBp3O
試験官「休み時間は~~~

父(俺はお前が少しでもやる気になったから、良かったと思ってるぞ…)

ニート「はぁ…休み時間か…」


148 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:55:15.40 ID:yHaEQBp3O
—休憩時間

ニート「はあ…する事も無いし飯食って寝よっと…」

ニート「モグモグ」

ニート「うまいな…」

ニート「働かずして食う飯は不味かったのに…」

ニート(そういや、えんけし借りてたな)


149 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 01:58:35.57 ID:yHaEQBp3O
ニート(言っとくか)

ニート「あのぅ」

受験生A「はい?」

ニート「えんけしありがとう」

受験生A「いやいや受験生はみんな仲間ですから」ニパッ

ニート(Cawaii!)


151 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:02:52.57 ID:yHaEQBp3O
ニート「くそっ、俺もリア充だったらな…」

受験生A「は、はい?何か言いました?」

ニート「いっ、いえ、おたがいがんばるましょう」

受験生A「は、はい?」

ニート「がっ…がんばりますぇ…」

受験生A「頑張りましょうね!!」


152 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:06:07.88 ID:yHaEQBp3O
—数分後

ニート「あー寝れねえし暇だし帰りてー」

ニート(ん?ちょっと待てよ?)

ニート(俺帰れば言いじゃん)


153 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:10:24.95 ID:yHaEQBp3O
ニート「ちょっと父さん」

父試験官「なんだ?あとここではその呼び方やめろ…」

ニート「では試験官さん俺帰りたいんですけど、帰ってもよろしいか?」

父試験官「良いんじゃね?」

ニート「了解した」タッタッタ

ニート(仕事もこれで終わりか…またいつもの生活に…)


154 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:13:38.73 ID:yHaEQBp3O
—試験場出口

ニート「すいませーん」

大学の人A(またお前かクソ)

大学の人B「何でしょーかー?」

ニート「帰りたいんですけど、ここ通してもらえます?」


156 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:18:32.13 ID:yHaEQBp3O
大学の人B「すいませんねー、試験が終わるまでは試験場から出られないんですよ」

大学の人A(ざまあwww)

ニート「そうなんですか…」

ニート(また騙したのかクソオヤジめ)

ニート「どうもありがとう」タッタッタ

大学の人B「ぶははははは」


157 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:22:33.50 ID:yHaEQBp3O
—試験室

ニート「はあ…出られないのか…あと数時間か、耐えられるかな…」

ニート「寝てるか…」

そんなこんなで休憩時間が終わった…


158 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:25:09.20 ID:yHaEQBp3O
試験官「二時間目の科目は~~~

ニート「クソまたすることが何も無いのか、つらいな」

二ート「寝るか…」


159 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:28:30.31 ID:yHaEQBp3O
—ニートの夢の中

ニート「やったあああ合格したあああ」

受験生A「やったわね!ニート君、私も合格したわ」

ニート「あははははははは俺は大学生になったんだーー」

受験生A「そうよ、私とバラ色のリア充生活よ~~~~

ニート「やったあああああ~~~~


160 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:30:46.49 ID:yHaEQBp3O
父「よくやったな!ニートよ、いやもうニートじゃないが…」

ニート「わーいわーいわーいわーいわーい


161 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:32:47.10 ID:yHaEQBp3O
ニート「はっ!!」

試験官「終了時間五分前です~~~~

ニート「…」カリカリカリ


164 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:39:44.80 ID:yHaEQBp3O
試験官「少しの休憩時間を挟みまして、次の最後の試験を行います」

ニート(でも、必死にマークシート塗りつぶした)

ニート(もしかしたら…)

試験官「はい、では休憩時間です」


165 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:44:31.39 ID:yHaEQBp3O

ニート「暇だな」

ニート「そういや目の前の女の答案を見るってのが、与えられた仕事だったな…」

ニート「なんで前の女何だろ」

目の前の女「…」

ニート「別段変わったところは無さそうだが…」


166 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:47:17.44 ID:yHaEQBp3O
目の前の女「フフッ」

ニート「あれ?」

目の前の女「フフフッ」

ニート「何だこいつ、今小さな声で笑ったぞ!?」

目の前の女「…」

目の前の女「フフッ」


167 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:49:29.46 ID:yHaEQBp3O
目の前の女「フフッ」

ニート「何か変なオーラが出てる気もする」

ニート「悪魔か何かか?」

ニート「うむぅ…わからん」

目の前の女「フフッ」


170 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:52:31.39 ID:yHaEQBp3O
そうしている内に休憩時間は終わり…

試験官「では試験を開始しま~~~~

ニート「どうせダメだろうし、つまらん夢見ないで寝てよっと」

ニート「zzz…


172 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:55:07.01 ID:yHaEQBp3O
ニート「はっ!!」

試験官「終了時間五分前です~~~~

ニート「一応埋めるだけはなっと」カキカキ


174 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 02:59:46.99 ID:yHaEQBp3O
試験官「試験はこれで終わりですお疲れ様でした」

ニート(本当に終わったな…)

ニート(これ返しとかなきゃな)

ニート(えんけしよさらば…)


176 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 03:04:41.15 ID:yHaEQBp3O
ニート「あのぅ…これ」

受験生A「ああ、ありがとう」

受験生A「でもいいわっ、それ安物だし」

ニート「えっ?」

受験生A「あなた天才なんでしょ?試験中もほとんど寝てたし」

ニート「…」

受験生A「T大来るんでしょ?なんてったってここは最高峰だもんね」


177 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 03:08:32.93 ID:yHaEQBp3O
受験生A「入学後に返してよ、ねっ」

ニート「…」

ニート「で、でも…

受験生A「私受かってるか分からないけどさ、その方がなんかいいじゃん?」ニパッ

ニート「…」

受験生A「じゃあねキッズカバンさん!」

ニート「え」


179 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 03:13:13.21 ID:yHaEQBp3O
ニート「え」

ニート「あっ…行っちゃった…」

ニート「あれこのカバン…

ニート「子供用って書いてある…

ニート「なんで…」

ニート「うわああああん」タッタッタ

父(イイハナシダナー)


181 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 03:19:18.82 ID:yHaEQBp3O
—戦い終わって数日後

ニート「はあ…父さんが用意してくれたバイトも終わっちまったなあ…」

父「そう気を落とすな、前に戻っただけじゃないか」

父「明日からまた頑張れば良い」


185 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 03:37:31.44 ID:yHaEQBp3O
ニート「ところでよぉ、何で目の前の女なんかのカンニングしなきゃならなかったんだよ?」

父「聞きたいのか?」

ニート「聞きたい」

父「本当に?」

ニート「もったいぶらずに教えてくれ」


187 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 03:40:02.39 ID:yHaEQBp3O
父「お前の為を思ってだ」

ニート「えっ?」

父「俺はお前を男手一つで育ててきた」

ニート「…」

父「でもお前はひきこもりんになってしまっただろ?」

ニート「…」


188 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 03:43:24.48 ID:yHaEQBp3O
父「中学もろくに行ってなかったし、高校もやめてしまった」

ニート「…」

父「それでそのままお前はニートになった」

ニート「…」

父「父さんはお前がそれで良いなら、良いと思っていた」


190 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 03:45:29.57 ID:yHaEQBp3O
父「でもその考えはたぶん違ったんだ」

ニート「…」

父「今からでも遅くない、大学に行って見ないか?」

ニート「!!」


191 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/28(火) 03:49:06.53 ID:yHaEQBp3O
父「働くのでも良いぞ」

父「明日からまた頑張ってみろ、な?」

ニート「仕方ねえな、いっちょやってみっか」

—おわり

Comments are closed.

Post Navigation