麦野「さぁて、上条を寝取って超電磁砲の出方でも見るとするか」


1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 03:58:19.82 ID:loDDZyLLO
するか?


ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1311706699/


8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 04:26:31.05 ID:wRpCs6360
麦野「暇」

絹旗「超暇ですね」

麦野「なんか楽しいことないかなー…あ?」

絹旗「どうしたんですか…って、ああ」

上条「げっ、ビリビリ」

美琴「『げっ』って何よ! あとビリビリ言うな!」

絹旗「三位の人ですね。一緒にいる男は誰でしょう」

麦野「ちょうどいいじゃない。暇つぶしついでにこの前の借りを…」

絹旗「街中でのレベル5同士のマジバトルはやめてください。超迷惑です」

麦野「チッ わかってるよ」

上条「で、なんの用だよ」

美琴「べ、別に用がある訳じゃないけど…」

麦野「ん…?」


12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 04:30:49.11 ID:wRpCs6360
上条「じゃあもう帰っていいか?」

美琴「あ…うん…」

麦野「んー?」

美琴「ハァ なんでいつもこうなんだろ…」

麦野「ふーん…ふふふ…」

絹旗(わー、超悪いこと考えてる顔だー)


19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 04:44:25.08 ID:wRpCs6360
上条「ん…? 人が倒れてる…?」

「ハァハァ」

上条「あのー、大丈夫ですか…」

麦野「は、はい…。ただの立ち眩みですので…」

上条(うわっ、すげー美人)

麦野「ご心配をおかけしましてごめんなさい。もう大丈夫…あっ」グラッ

上条「危な…!」

ボフッ

麦野「す、すみません」

上条「い、いえ…」

絹旗(うぅわぁ…。超誰ですかあれ)コソコソ


21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 04:57:30.55 ID:wRpCs6360
麦野「すみません…立ち眩みが収まるまで、しばらくこのまま支えていてもらえますか…」ハァハァ

上条「え、ええ…」

麦野「…」

上条「…」

麦野「…もう、大丈夫です。本当にご迷惑をおかけしました。私はこれで…」フラフラ

上条「ちょ、ちょっと!」

麦野「はい…?」

上条「ふらふらじゃないですか。しばらく休んだ方がいいですよ」

麦野「いえ、もう…」

上条「いいから。このベンチに座っててください。今冷たい飲み物持ってきますから」タッタッタッ

麦野「あ…」

麦野「…フィッシュ」ニタリ


28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 05:13:24.66 ID:wRpCs6360
上条「どうぞ」

麦野「ありがとうございます。ご迷惑をおかけした上にこんな…」

上条「大したことしてませんよ。気にしないでください」

麦野「私、麦野沈利と言います。あなたのお名前を伺ってもよろしいでしょうか…?」

上条「ああ、俺は上条当麻って言います」

麦野「上条当麻さん…良いお名前ですね」

上条「そ、そうですか? ありがとうございます」

麦野「あのっ、上条さん」ズイッ

上条「な、なんです?」

麦野「その…上条さんは、今おつきあいしてる女性とか、いらっしゃるのでしょうか…!?」

上条「え!? い、いませんよそんなの! いるように見えます? やだなあ、ははは…」

麦野(なんだ、第三位とはなんでもないのか。つまんね)

上条「? 今何か言いました?」

麦野「いえ、何も」


29 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 05:20:52.34 ID:wRpCs6360
麦野(まぁ第三位がこいつに惚れてるのは変わらないし、このままいこう)

麦野「よかった…。もし恋人がいたらどうしようかと…」

上条「え? それってどういう…?」

麦野(ここまで言って気づかないのかよ。駄目だこいつ)

麦野「…」ギュッ

上条(て、手を握られた!?)

麦野「上条さん…突然こんなことを言って驚かれるかもしれませんが…私、あなたのことが好きです…!」

上条「え。…えぇっ!?」


30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 05:30:26.66 ID:wRpCs6360
上条(ききき聞き間違いじゃないよな、なんでこんな美人が俺に…ついに上条さんにもモテ期が到来したのか!?)

上条「で、でも俺たちさっき会ったばかり…」

麦野「ひとめぼれ…って信じます? 誰かにこんなに親切にしていただいたのは初めてで…」ズイッ

上条「ちょ、ちょっと待ってくださいっ」

麦野「…私のこと、お嫌いですか…?」ウルッ

上条「き、嫌いじゃないです! 嫌いじゃないですけど…」

麦野「本当? うれしい」パァッ

上条「う…」


35 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 05:39:56.98 ID:wRpCs6360
上条「だ、だけどやっぱり俺たちはさっき知りあったばっかりで…」

麦野「お互いのことは、これからゆっくり知っていけばいいと思います」

上条「ですよね! ならまずはお友達…」

麦野「上条さん、携帯電話はお持ちですか?」

上条「から…え? あ、はい」

ピッ ピッ

麦野「はい。私の番号登録しておきました」

上条「あ、どうも」

麦野「さっきは本当にありがとうございました。後できっと連絡しますね!」スタスタ

上条「…」

麦野「あー、疲れた…」コキコキ

絹旗「…あんな演技、どこで身につけたんです?」

麦野「こっちはもともといいとこ育ちだっての。…さぁて、上条を寝取って超電磁砲の出方でも見るとするか」


39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 06:14:26.19 ID:wRpCs6360
美琴(今日こそはあいつと…)

美琴(…! いた)

上条「む、麦野さん、あの…」

麦野「どうかしました?」

上条「腕を組むのは…その…」

美琴(女!? ってあいつは…!)

美琴「あんた、何やってんのよ!」

上条「御坂…」

麦野「あら、御坂さん、こんにちは」

上条「え? 知り合い?」


43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 06:30:40.26 ID:wRpCs6360
麦野「ええ、大切な友人です。上条さんこそ御坂さんとお友達だったんですね」

上条「いや俺とこいつは友達というか腐れ縁というか…」

美琴「友人…? 馬鹿言わないで。それと、さっきからその気持ち悪い喋り方は何のつもりよ」

上条「御坂…?」

美琴「早くそいつから離れて! その女、危ないやつなのよ」

麦野「み、御坂さん? 何を…」

美琴「何が目的でそいつに近づいたのかは知らないけど、ケンカならいつでも買うわよ」

麦野「目的…と言いますか、私、上条さんと交際を始めたのですが…」

美琴「そう、交際…え?」

上条「え?」


55 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 06:52:42.26 ID:wRpCs6360
美琴「交際って…え? 恋人? え?」

上条「ま、待てよ。つきあうなんて俺一言も…」

麦野「で、でも昨日告白したら承諾して…」

上条「してねえよっ!」

麦野「…っ」ジワッ

上条「!? し、してない…と思う…んですけど…どうだったかな? もしかしたらしてたかも…」

美琴「し、しっかりしなさいよ! 何口走ってんの!」

上条「お、おう…」

美琴「あんた騙されてるのよ。今は猫被ってるけど、中身はとんでもない女なのよ、こいつ」

麦野「騙す…? 私、本当に上条さんのことが好きなんです!」

美琴「…っ! もう我慢できない! 今その化けの皮を剥いで…」

麦野「ひっ…!?」ビクッ

上条「や、やめろ御坂!」

美琴「!?」


63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 07:00:41.87 ID:wRpCs6360
美琴「なんでよ…。なんでそいつの味方するのよ…」

上条「…」

美琴「つきあいの長い私よりそいつの言うことを信じるの…?」

上条「御坂…」

美琴「ばかっ」ダッ

上条「あ…」

麦野「私、何か御坂さんを怒らせることしちゃったんでしょうか…」

上条「…」

麦野「…今日は帰りますね。…また、会いに来ていいですか?」

上条「え? あ、ああ、うん…」


73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 07:07:50.56 ID:wRpCs6360
麦野「~♪」

浜面「…麦野のやつ、えらくご機嫌だな。なんかあったのか?」ゴニョゴニョ

絹旗「さ、さあ…」ゴニョゴニョ

浜面(いつもみたいに雑用頼んでこねえし…。なんか気になるな…)

滝壺「…」


81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 07:17:53.18 ID:wRpCs6360
麦野「~♪」

浜面(街で偶然麦野を見かけて、隠れて後をつけて…って、何やってんだ俺は)コソコソ

浜面(これじゃまるっきりストーカー…ん?)

麦野「上条さーん」

上条「あ、麦野さん…」

浜面(あ、あいつは…! なんであいつが麦野と…!?)


86 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 07:28:16.64 ID:wRpCs6360
浜面(あの雰囲気は…まさかつきあってんのか!?)

浜面(…べ、別にいいじゃねえか、麦野が誰とつきあおうが。俺には関係ないし。っていうか俺には滝壺がいるんだし…)

浜面「…幸せになれよ、麦野」ボソッ

麦野「上条さんっ」ギュッ

上条「だ、だから腕を組むのは…」

浜面「!?」

浜面(なんだよあの表情、あの態度…。あんなの一度だって俺に向けてくれたことがあったか…?)

浜面(悪質なストーカーばりに俺のこと追いかけ回しておいて、それはねえだろうが…!)

滝壺「…」


93 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 07:42:42.12 ID:wRpCs6360
美琴「ハァ」

美琴(この前はついカッとなっちゃったけど、あれは私の説明も足りてなかったわよね…)

美琴(あの女が何を考えてるかはわかんないけど、碌でもないことに違いない)

美琴(どういう女なのかちゃんと説明して、あいつの目を覚ましてやらないと…)

麦野「あら」

美琴「!?」

上条「どうかしたのか?」

麦野「いえ…なんでもありません」ニコ

美琴(なんでまた一緒にいるのよ! そんでもってなんで隠れてんの私!)コソコソ


94 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 07:55:44.15 ID:wRpCs6360
美琴(う、腕組んで歩いて…これじゃまるでデ、デートじゃない! ふざけんじゃないわよ!)

麦野「…」ギュー

上条(うおぉ…やばい柔らかいやばい)

麦野「ふふっ」

美琴「~っ!」ギギギ

浜面(くそ! うらやまし…いや、けしからん!)

滝壺(はまづら…)

絹旗(麦野を監視してたら…。なんなんですかこの状況…)


98 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 08:05:11.45 ID:wRpCs6360
美琴(買い物して食事して…本当の恋人同士みたい。いいなぁ…)コソコソ

上条「…」

麦野「…上条さん、さっきから何を考えてるんですか?」

上条「え?」

麦野「私が何を話しても上の空じゃないですか。…考えてるのは、御坂さんのことですか?」

上条「な、なんでそこで御坂の名前が…」

麦野「うろたえるってことは、やっぱりそうなんですね…」

上条「…」


102 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 08:14:11.80 ID:wRpCs6360
麦野「御坂さんが言ったこと…私が悪い女だって話、信じてるんですか…?」

上条「い、いやそんなことは…。…ただ、御坂を傷つけちまったみたいだから、そのことを考えてただけで…」

麦野「…」

上条「麦野さん…?」

麦野「上条さん、知ってますか? 私、こう見えて結構嫉妬深い性格なんです」ズイッ

上条「!」

麦野「私といるときに、他の女性のことは考えてほしくない…」ズイッ

上条「む、麦野さん、顔が近…」

麦野「上条さん…」ズイッ

美琴(な、ななな何するつもり!? まさか)

浜面(や、やめろ麦野!)

滝壺(いけ、むぎの。いけ)


109 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 08:27:15.73 ID:wRpCs6360
ドッカーン!

一同「!?」

上条「な、なんだ今の音。あっちから…?」ダッ

麦野「あっ。ちょ、ちょっと!?」

上条「…なんだよ、これ…」

上条(瓦礫の山…。あちこちの建物が崩れて…地面も穴だらけで…)

「あー…」

上条(! こいつがやったのか…!?)


114 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 08:32:40.37 ID:wRpCs6360
麦野「上条さん! 待って…」

上条「麦野さん!? く、来るな!」

麦野「え…?」

「ん? お前は…」

麦野「!? なんで、お前が…」

上条「え!? また知り合い?」

麦野「垣根帝督…」

垣根「麦野か。久しぶり…なのか? よくわかんねえが」


128 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 09:00:18.89 ID:wRpCs6360
上条「どちらさまで…?」

麦野「…レベル5の第二位だよ」

上条「二…っ!?」

麦野「…私の記憶が正しければ、あんたは脳みそだけになってたはずだけど。その体、どうしたんだよ」

垣根「お前も覚えがあんだろ。学園都市の医療技術さまさまってやつさ」

麦野「なるほどね…。で? 街中で能力ぶっ放したのはどういう考えからだ?」

垣根「無理矢理生かされて生きかえさせられて、俺は今最高にむかついてんだよ。こんなもんじゃ全然収まらねえ…」

麦野「…」

垣根「麦野、お前ちょっと俺のストレス発散につきあえよ。お前じゃ俺に勝てねえが、
 原型留めるぐらいの抵抗はできんだろ?」

上条(せ、背中から翼が…)

麦野「ハッ 大昔の勝敗で見下してんじゃねえぞ。今やったら私が…」

上条「麦野さん! 危ないっ!」ドンッ

麦野「かぐぇっ!?」


137 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 09:11:43.54 ID:wRpCs6360
垣根「上手くかわしたな」

麦野「何しやがる、テメェ…」

上条「翼が麦野さん目がけて飛んできたからつい…」

麦野「あれぐらい自分で防げたよ。…いいから。あんた邪魔だから。逃げなよ」

上条「そういうわけにはいかないだろ。麦野さんこそ逃げろ。…あいつは俺がなんとかする」

麦野「は?」

垣根「あ?」

麦野「あのね、話聞いてた? あいつは学園都市の第二位だって」

上条「二位なんだろ? …じゃあ絶対勝てないってことはないはずだ」

麦野「…」

垣根「ムカついた。一般人なら見逃してやろうと思ったが撤回するぜ。テメェとも一緒に遊んでやるよ」


145 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 09:26:41.91 ID:wRpCs6360
垣根「死ね」

ゴォッ!

麦野「! 逃げ…」

パキーン!

麦野「!?」

垣根「あん?」

上条「…」

垣根(翼の一枚が跡形もなく消えた…!? こいつ、何しやがった…)

上条「っ」ダッ

垣根「!」バッ

上条「と、飛んだ!?」

垣根(右手か…? あれに触れると能力が無効化される…? …なんにせよ、近づくのは下策だな。
 やつの手の届かないところから攻撃して殺す)


152 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 09:38:08.60 ID:wRpCs6360
上条(くそっ、空を飛ばれたんじゃこっちの攻撃が…)

垣根「その右手、なんでも消せるのか?

上条「…」

垣根「例えば、変質した太陽光線とかは…」

ジュウ…!

上条「く…!」

パキーン!

垣根「…消せるのか。能力を介したものは全部消せるって考えた方がいいな。じゃあ次は…」

ゴォッ!

垣根「ぐ…!」

麦野「受け止められたか。器用な翼ね。…テメェの相手は私だろうが」


157 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 09:49:18.06 ID:wRpCs6360
垣根「うぜぇ。先に死ね」

麦野「…!」

ガガッ…!

垣根「…そのビーム、たしかに前とは違うみてえだが…」

グググ…

麦野(押されてる…!?)

垣根「前と違うのは何もテメェだけの話じゃねえ」

垣根(一方通行との戦いでつかみかけた、俺の能力の先…)

垣根「敵の強さがそのままだなんて夢見てんじゃねえぞ、雑魚が!」

ゴォッ!

麦野(別の翼が…!)

上条「麦野さん!」

パキーン!

麦野「!」


174 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 10:10:36.89 ID:wRpCs6360
麦野「馬鹿! 後ろ…」

上条「え…」

ドガッ

上条「ぐ…っ!?」

垣根「希望通りの行動、ありがとう」

上条(三つ目の翼…くそ…)ドサッ

麦野「上条…!」

垣根「どうやって潰そうかと考えてたが助かったぜ。足手まといの第四位さんのおかげでな」

麦野「…」

垣根「怒ってんな。馬鹿にされたからか…それともまさかそいつを壊されたからか?」

麦野「…」

垣根「どれだけ怒ったところで状況は逆転しねえよ。テメェと俺の差は埋まら…? …誰だ?」

美琴「…」


179 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 10:24:23.28 ID:wRpCs6360
美琴「…なによこれ…。なんでそいつが…」

上条「…」

美琴「あんたがやったの?」

麦野「…」

垣根「ああ、そいつをやったの俺だ」

美琴「…あんた誰」

麦野「第二位の未元物質だよ」

美琴「! こいつが…!?」

垣根「そういうお前は第三位の超電磁砲だな。…レベル5の安売りかよ」

美琴「…」

垣根「どうする? やるか? 逃げるのか? まぁ逃げても殺すんだけどな」

美琴「…どうするかなんて、決まってるでしょう…っ!」バチバチ


192 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 10:44:48.07 ID:wRpCs6360
麦野「…」

美琴「? 何?」

麦野「勝算はあるの? あいつ、私の原子崩し正面からねじ伏せてきたけど」

美琴「…! 勝算なんて関係ない。そんなもんなくたって…」

麦野「戦う。私もだよ」

美琴「…あんた…」

垣根「…おいおい。まさか仲良く力を合わせれば勝てるとでも思ってんのか。三位と四位の共闘なら二位に届くって…
 そんな甘い考えでいるんじゃねえだろうな」

美琴「…」スッ

垣根(コイン…? …なるほど、あれが…)

垣根「…いいぜ、同時に撃ってこい。お前らが何をしようが、俺の未元物質に通用しねえってことを教えてやる」

美琴「っ」キンッ

麦野「…!」

ゴゴォッ!!

垣根「ハッ」

ガ、ガガッ!


199 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 10:54:56.46 ID:W8j7clAv0
垣根「ハハッ、やはりその程度か!」

麦野「クソ・・・あの翼、破れない・・・!」

美琴「あの翼さえなければ・・・」

上条「ビリビリ!」

美琴「!?」

上条「俺を磁力で打ち上げろ!翼は俺が消す!!」

美琴「馬鹿!? アンタの身体がもたないわよ!?」

上条「それでも二人がやられる位なら・・・」


203 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 11:00:57.73 ID:wRpCs6360
美琴「…っ!」

麦野「く…」

ガガガガガ…

美琴(私の超電磁砲と…)

麦野(大出力の原子崩しをぶつけても…)

垣根「効かねえよ。徹らねえんだよ!」

美琴(あの翼と、翼から出てる粒子の膜を突き破れない…!)

垣根「攻撃が通じねえこの状況がそのまま現実だ。一位二位とそれ以下の間にはどうにもできねえ力の壁がある!
 テメェらが何しようが何人いようが、俺には勝てねえんだよっ!」


207 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 11:03:46.13 ID:wRpCs6360
美琴「く…ぅ」

垣根「もう満足したろ。俺も飽きた。死…」

ゴォッ!

垣根「!?」

ガンッ!

垣根「自動車ぁ!? なんでそんなもんが飛んで…」

絹旗「超リベンジですね。借りを返す機会が巡ってくるとは思ってませんでしたよ」

垣根「窒素装甲のガキ…!」ギリッ


213 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 11:14:09.90 ID:wRpCs6360
絹旗「さてもう一発…いやもう一台…」

垣根「舐めやがって…!」

麦野「! 絹旗っ、逃げろ!」

絹旗「え?」

ギュオォ…!

麦野(衝撃波…!)

ドゴッ!

垣根「…自動車の次はバイクかよ…」

浜面「無事か? 絹旗」

絹旗「ええ、なんとか…」

垣根(衝撃波が当たる寸前にかっさらいやがって、くそ)

麦野「浜面? なんで…」

浜面「え!? い、いやそれは…そ、そんなことは後だ、後!」


221 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 11:32:00.76 ID:wRpCs6360
美琴「余所見してんじゃないわよ!」

ゴォッ!

垣根「フン」

ガガッ!

垣根「余所見するぐらいがちょうどいいハンデだろうが」

グググ…!

美琴「ぐ、く…」

垣根「まずテメェから潰れろ」

キィ…ン

垣根(!? なんだこりゃ…能力の制御が…。…これはたしか…)

滝壺「能力追跡。未元物質に干渉を続行」


227 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 11:40:47.99 ID:wRpCs6360
垣根「あぁぁぁぁぁぁぁ!! くそっ、糞どもが! ムカつくんだよ! 数揃えても無駄だっつってんだろっ!」

ドゴォッ!

絹旗「うわ…!?」

浜面「な、なんだあの爆発!」

垣根「死ねっ、死ね!」

ゴォッ!

滝壺「…!」

浜面「滝壺…!」

パキーン!

上条「…」

垣根「…!」

美琴「あ、あんた…」


232 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 11:53:02.09 ID:wRpCs6360
上条「空…」

美琴「え?」

上条「あいつ空飛んでるから、俺の攻撃届かないんだけど…何かいい方法ないか?」

浜面「…絹旗なら飛ばせるんじゃないか?」

絹旗「に、人間撃ち出せって言うんですか? 超無茶ですよ、それ」

上条「よし、それでいこう」

絹旗「だから無茶ですってば!」

垣根「させるかよ…」

ゴォォォ…

垣根「特大質量の未元物質で、まとめて潰れろ!」


238 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 12:00:26.53 ID:wRpCs6360
美琴「…」

ゴォッ!

ガッ!

垣根(超電磁砲…!)

麦野「…」

ガガッ!

垣根(原子崩し…! 糞がっ。潰れろ! 潰れろ!)

美琴「…!」

麦野「…!」

ガガガガガガガガ…!

垣根(押しきれねえ…っ!)


242 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 12:06:08.35 ID:wRpCs6360
上条「頼む!」

絹旗「ええいっ、ままよ!」ドンッ

上条「うおわぁぁぁぁぁぁぁ!?」ビューン

垣根「っ!?」

上条「お、おぉぉぉ…!」グッ

垣根「…く、くんなぁぁぁぁぁぁぁっ!」

パキーン!

バキッ

垣根「…ぶはっ」グラッ

上条「あ、え…? …あぁぁぁぁぁぁぁ…」ヒュー


249 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 12:18:44.54 ID:G5lFT8rp0
絹旗「わたしが超ままですっ!」
で一ネタ思い付いた

250 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 12:20:13.61 ID:wRpCs6360
「担架持ってくるじゃん!」

麦野「警備員もようやく到着か。…それにしても、なんで生きてんのあんた」

上条「丈夫なだけが取り柄ですので…いたっ、いたた…」

麦野「…ちゃんと病院行きなよ? 落ちたときの怪我もそうだけど、垣根のアレも喰らってるんだし…」

上条「…麦野さん、喋り方…」

麦野「あ」

上条「御坂の言ってたこと、本当だったんですね」

麦野「…まあ、ね」

上条「猫被ってるって」

麦野「そこかよ。…危ないやつだってのも、とんでもない女ってのも本当。さっきのでなんとなくわかったでしょ?」


254 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 12:29:40.27 ID:wRpCs6360
上条「そうですか? 別にそんな感じはしませんでしたけど…」

麦野「変なやつ。…本性がこんなのでがっかりした?」

上条「いえ、今の麦野さんの方が親しみやすいですよ。俺はこっちのが好きです」

麦野「そ、そう? ありがと」

美琴「…」

浜面「…」

上条「な、なんだよお前ら…」


256 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 12:35:14.22 ID:G5lFT8rp0
上条「俺、麦野さんみたいな大人の女性大好きなんです!」

上条「御坂は俺のこと気にかけてくれて、大切な友達なんだけど…」

上条「恋人にするならやっぱ、20代中盤の熟れかけてる人が…とにかく、麦野さんはドツボなんです!!」

浜面「」絹旗「」
麦野「」
上条「あれ…みんなどうした?」

麦野「かーみじょう?」

上条「はい?」

麦野「私はまだ18よ」

上条「え…」

麦野「ぶ ち こ ろ し か く て い ね (ハァト」

上条「ふ…不幸だーーーーッ!!!」


262 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 12:41:52.75 ID:wRpCs6360
上条「ああ、そうだ。御坂」

美琴「…何?」

上条「ごめん。あのときお前を信じてやれなくて…。結局お前の言ったこと全部本当だったらしいし、本当に悪かった」

美琴「い、いいわよ。もう気にしてないから…」

上条「お詫びに俺にできることならなんでもするから、それで勘弁してくれないか」

美琴「な、なんでも? 本当?」

上条「ああ」

美琴「えっと、じゃあ…えっと…」

上条「別に今すぐ決めなくても…ゆっくり考えて後で言ってくれよ」

美琴「う、うん、わかった。そうする」


265 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 12:51:46.38 ID:wRpCs6360
麦野「…」

絹旗「麦野…?」

麦野「さてと。そろそろ帰ろっか」

浜面「そうだな! そうしよう、すぐ帰ろう」

滝壺「むぎの、ゆっくりしていったら? せっかくのデートだったんだし、もっと親睦を深めた方がいいよ」

麦野「もともと暇つぶしで始めたことだしね。十分満足したし、もういいよ」

美琴「暇つぶしって…?」

麦野「そいつと仲良くしたのは暇だったから。好きとか言ったのも全部嘘」

美琴「本当?」ホッ

浜面「本当?」ホッ

滝壺「はまづら…」

上条(そ、そんな…。とうとうモテ期が来たと思ったのに…弄ばれてたなんて…)


270 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 13:00:16.99 ID:wRpCs6360
麦野「娯楽でそいつと仲良くするのはもうおしまい」

美琴「そう…ん? それ、どういう…」

麦野「娯楽じゃなくて、本気で狙ってもいい?」ボソッ

美琴「!? だ、ダメッ。それはダメ!」

上条「?」

麦野「ならさっさと関係進めなよ。いつまでもそのままなら、さっき言ったこと本当にしちゃうからね」

美琴「う…」

麦野「じゃあね、二人とも。あんまケンカすんじゃないよー」スタスタ

上条(その原因を作った人が言うことじゃねえ…)


283 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/27(水) 13:12:31.66 ID:wRpCs6360
麦野「浜面、ジュース買ってきて」

浜面「しょうがねえな…」

浜面(あれから麦野は元に戻り、俺の雑用の日々が再開した。口では不平を言いつつも、
 心はどこか満足している自分がいる…)

絹旗(うわぁ犬みたいに喜んでる…超気持ち悪い)

滝壺「はまづらぁ…」

麦野「…あいつら、上手くやってるかな。あれだけ発破かけたんだからそうなってるといいけど…。
 …上手くいってなかったら、それはそれで面白いかもね」

麦野「…今度はいつちょっかいかけに行こうかな」

おわり

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