ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1311706699/
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8 : 2011/07/27(水) 04:26:31.05 -
麦野「暇」
絹旗「超暇ですね」
麦野「なんか楽しいことないかなー…あ?」
絹旗「どうしたんですか…って、ああ」
上条「げっ、ビリビリ」
美琴「『げっ』って何よ! あとビリビリ言うな!」
絹旗「三位の人ですね。一緒にいる男は誰でしょう」
麦野「ちょうどいいじゃない。暇つぶしついでにこの前の借りを…」
絹旗「街中でのレベル5同士のマジバトルはやめてください。超迷惑です」
麦野「チッ わかってるよ」
上条「で、なんの用だよ」
美琴「べ、別に用がある訳じゃないけど…」
麦野「ん…?」
-
12 : 2011/07/27(水) 04:30:49.11 -
上条「じゃあもう帰っていいか?」
美琴「あ…うん…」
麦野「んー?」
美琴「ハァ なんでいつもこうなんだろ…」
麦野「ふーん…ふふふ…」
絹旗(わー、超悪いこと考えてる顔だー)
-
19 : 2011/07/27(水) 04:44:25.08 -
上条「ん…? 人が倒れてる…?」
「ハァハァ」
上条「あのー、大丈夫ですか…」
麦野「は、はい…。ただの立ち眩みですので…」
上条(うわっ、すげー美人)
麦野「ご心配をおかけしましてごめんなさい。もう大丈夫…あっ」グラッ
上条「危な…!」
ボフッ
麦野「す、すみません」
上条「い、いえ…」
絹旗(うぅわぁ…。超誰ですかあれ)コソコソ
-
21 : 2011/07/27(水) 04:57:30.55 -
麦野「すみません…立ち眩みが収まるまで、しばらくこのまま支えていてもらえますか…」ハァハァ
上条「え、ええ…」
麦野「…」
上条「…」
麦野「…もう、大丈夫です。本当にご迷惑をおかけしました。私はこれで…」フラフラ
上条「ちょ、ちょっと!」
麦野「はい…?」
上条「ふらふらじゃないですか。しばらく休んだ方がいいですよ」
麦野「いえ、もう…」
上条「いいから。このベンチに座っててください。今冷たい飲み物持ってきますから」タッタッタッ
麦野「あ…」
麦野「…フィッシュ」ニタリ
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28 : 2011/07/27(水) 05:13:24.66 -
上条「どうぞ」
麦野「ありがとうございます。ご迷惑をおかけした上にこんな…」
上条「大したことしてませんよ。気にしないでください」
麦野「私、麦野沈利と言います。あなたのお名前を伺ってもよろしいでしょうか…?」
上条「ああ、俺は上条当麻って言います」
麦野「上条当麻さん…良いお名前ですね」
上条「そ、そうですか? ありがとうございます」
麦野「あのっ、上条さん」ズイッ
上条「な、なんです?」
麦野「その…上条さんは、今おつきあいしてる女性とか、いらっしゃるのでしょうか…!?」
上条「え!? い、いませんよそんなの! いるように見えます? やだなあ、ははは…」
麦野(なんだ、第三位とはなんでもないのか。つまんね)
上条「? 今何か言いました?」
麦野「いえ、何も」
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29 : 2011/07/27(水) 05:20:52.34 -
麦野(まぁ第三位がこいつに惚れてるのは変わらないし、このままいこう)
麦野「よかった…。もし恋人がいたらどうしようかと…」
上条「え? それってどういう…?」
麦野(ここまで言って気づかないのかよ。駄目だこいつ)
麦野「…」ギュッ
上条(て、手を握られた!?)
麦野「上条さん…突然こんなことを言って驚かれるかもしれませんが…私、あなたのことが好きです…!」
上条「え。…えぇっ!?」
-
30 : 2011/07/27(水) 05:30:26.66 -
上条(ききき聞き間違いじゃないよな、なんでこんな美人が俺に…ついに上条さんにもモテ期が到来したのか!?)
上条「で、でも俺たちさっき会ったばかり…」
麦野「ひとめぼれ…って信じます? 誰かにこんなに親切にしていただいたのは初めてで…」ズイッ
上条「ちょ、ちょっと待ってくださいっ」
麦野「…私のこと、お嫌いですか…?」ウルッ
上条「き、嫌いじゃないです! 嫌いじゃないですけど…」
麦野「本当? うれしい」パァッ
上条「う…」
-
35 : 2011/07/27(水) 05:39:56.98 -
上条「だ、だけどやっぱり俺たちはさっき知りあったばっかりで…」
麦野「お互いのことは、これからゆっくり知っていけばいいと思います」
上条「ですよね! ならまずはお友達…」
麦野「上条さん、携帯電話はお持ちですか?」
上条「から…え? あ、はい」
ピッ ピッ
麦野「はい。私の番号登録しておきました」
上条「あ、どうも」
麦野「さっきは本当にありがとうございました。後できっと連絡しますね!」スタスタ
上条「…」
麦野「あー、疲れた…」コキコキ
絹旗「…あんな演技、どこで身につけたんです?」
麦野「こっちはもともといいとこ育ちだっての。…さぁて、上条を寝取って超電磁砲の出方でも見るとするか」
-
39 : 2011/07/27(水) 06:14:26.19 -
美琴(今日こそはあいつと…)
美琴(…! いた)
上条「む、麦野さん、あの…」
麦野「どうかしました?」
上条「腕を組むのは…その…」
美琴(女!? ってあいつは…!)
美琴「あんた、何やってんのよ!」
上条「御坂…」
麦野「あら、御坂さん、こんにちは」
上条「え? 知り合い?」
-
43 : 2011/07/27(水) 06:30:40.26 -
麦野「ええ、大切な友人です。上条さんこそ御坂さんとお友達だったんですね」
上条「いや俺とこいつは友達というか腐れ縁というか…」
美琴「友人…? 馬鹿言わないで。それと、さっきからその気持ち悪い喋り方は何のつもりよ」
上条「御坂…?」
美琴「早くそいつから離れて! その女、危ないやつなのよ」
麦野「み、御坂さん? 何を…」
美琴「何が目的でそいつに近づいたのかは知らないけど、ケンカならいつでも買うわよ」
麦野「目的…と言いますか、私、上条さんと交際を始めたのですが…」
美琴「そう、交際…え?」
上条「え?」
-
55 : 2011/07/27(水) 06:52:42.26 -
美琴「交際って…え? 恋人? え?」
上条「ま、待てよ。つきあうなんて俺一言も…」
麦野「で、でも昨日告白したら承諾して…」
上条「してねえよっ!」
麦野「…っ」ジワッ
上条「!? し、してない…と思う…んですけど…どうだったかな? もしかしたらしてたかも…」
美琴「し、しっかりしなさいよ! 何口走ってんの!」
上条「お、おう…」
美琴「あんた騙されてるのよ。今は猫被ってるけど、中身はとんでもない女なのよ、こいつ」
麦野「騙す…? 私、本当に上条さんのことが好きなんです!」
美琴「…っ! もう我慢できない! 今その化けの皮を剥いで…」
麦野「ひっ…!?」ビクッ
上条「や、やめろ御坂!」
美琴「!?」
-
63 : 2011/07/27(水) 07:00:41.87 -
美琴「なんでよ…。なんでそいつの味方するのよ…」
上条「…」
美琴「つきあいの長い私よりそいつの言うことを信じるの…?」
上条「御坂…」
美琴「ばかっ」ダッ
上条「あ…」
麦野「私、何か御坂さんを怒らせることしちゃったんでしょうか…」
上条「…」
麦野「…今日は帰りますね。…また、会いに来ていいですか?」
上条「え? あ、ああ、うん…」
-
73 : 2011/07/27(水) 07:07:50.56 -
麦野「~♪」
浜面「…麦野のやつ、えらくご機嫌だな。なんかあったのか?」ゴニョゴニョ
絹旗「さ、さあ…」ゴニョゴニョ
浜面(いつもみたいに雑用頼んでこねえし…。なんか気になるな…)
滝壺「…」
-
81 : 2011/07/27(水) 07:17:53.18 -
麦野「~♪」
浜面(街で偶然麦野を見かけて、隠れて後をつけて…って、何やってんだ俺は)コソコソ
浜面(これじゃまるっきりストーカー…ん?)
麦野「上条さーん」
上条「あ、麦野さん…」
浜面(あ、あいつは…! なんであいつが麦野と…!?)
-
86 : 2011/07/27(水) 07:28:16.64 -
浜面(あの雰囲気は…まさかつきあってんのか!?)
浜面(…べ、別にいいじゃねえか、麦野が誰とつきあおうが。俺には関係ないし。っていうか俺には滝壺がいるんだし…)
浜面「…幸せになれよ、麦野」ボソッ
麦野「上条さんっ」ギュッ
上条「だ、だから腕を組むのは…」
浜面「!?」
浜面(なんだよあの表情、あの態度…。あんなの一度だって俺に向けてくれたことがあったか…?)
浜面(悪質なストーカーばりに俺のこと追いかけ回しておいて、それはねえだろうが…!)
滝壺「…」
-
93 : 2011/07/27(水) 07:42:42.12 -
美琴「ハァ」
美琴(この前はついカッとなっちゃったけど、あれは私の説明も足りてなかったわよね…)
美琴(あの女が何を考えてるかはわかんないけど、碌でもないことに違いない)
美琴(どういう女なのかちゃんと説明して、あいつの目を覚ましてやらないと…)
麦野「あら」
美琴「!?」
上条「どうかしたのか?」
麦野「いえ…なんでもありません」ニコ
美琴(なんでまた一緒にいるのよ! そんでもってなんで隠れてんの私!)コソコソ
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94 : 2011/07/27(水) 07:55:44.15 -
美琴(う、腕組んで歩いて…これじゃまるでデ、デートじゃない! ふざけんじゃないわよ!)
麦野「…」ギュー
上条(うおぉ…やばい柔らかいやばい)
麦野「ふふっ」
美琴「~っ!」ギギギ
浜面(くそ! うらやまし…いや、けしからん!)
滝壺(はまづら…)
絹旗(麦野を監視してたら…。なんなんですかこの状況…)
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98 : 2011/07/27(水) 08:05:11.45 -
美琴(買い物して食事して…本当の恋人同士みたい。いいなぁ…)コソコソ
上条「…」
麦野「…上条さん、さっきから何を考えてるんですか?」
上条「え?」
麦野「私が何を話しても上の空じゃないですか。…考えてるのは、御坂さんのことですか?」
上条「な、なんでそこで御坂の名前が…」
麦野「うろたえるってことは、やっぱりそうなんですね…」
上条「…」
-
102 : 2011/07/27(水) 08:14:11.80 -
麦野「御坂さんが言ったこと…私が悪い女だって話、信じてるんですか…?」
上条「い、いやそんなことは…。…ただ、御坂を傷つけちまったみたいだから、そのことを考えてただけで…」
麦野「…」
上条「麦野さん…?」
麦野「上条さん、知ってますか? 私、こう見えて結構嫉妬深い性格なんです」ズイッ
上条「!」
麦野「私といるときに、他の女性のことは考えてほしくない…」ズイッ
上条「む、麦野さん、顔が近…」
麦野「上条さん…」ズイッ
美琴(な、ななな何するつもり!? まさか)
浜面(や、やめろ麦野!)
滝壺(いけ、むぎの。いけ)
-
109 : 2011/07/27(水) 08:27:15.73 -
ドッカーン!
一同「!?」
上条「な、なんだ今の音。あっちから…?」ダッ
麦野「あっ。ちょ、ちょっと!?」
上条「…なんだよ、これ…」
上条(瓦礫の山…。あちこちの建物が崩れて…地面も穴だらけで…)
「あー…」
上条(! こいつがやったのか…!?)
-
114 : 2011/07/27(水) 08:32:40.37 -
麦野「上条さん! 待って…」
上条「麦野さん!? く、来るな!」
麦野「え…?」
「ん? お前は…」
麦野「!? なんで、お前が…」
上条「え!? また知り合い?」
麦野「垣根帝督…」
垣根「麦野か。久しぶり…なのか? よくわかんねえが」
-
128 : 2011/07/27(水) 09:00:18.89 -
上条「どちらさまで…?」
麦野「…レベル5の第二位だよ」
上条「二…っ!?」
麦野「…私の記憶が正しければ、あんたは脳みそだけになってたはずだけど。その体、どうしたんだよ」
垣根「お前も覚えがあんだろ。学園都市の医療技術さまさまってやつさ」
麦野「なるほどね…。で? 街中で能力ぶっ放したのはどういう考えからだ?」
垣根「無理矢理生かされて生きかえさせられて、俺は今最高にむかついてんだよ。こんなもんじゃ全然収まらねえ…」
麦野「…」
垣根「麦野、お前ちょっと俺のストレス発散につきあえよ。お前じゃ俺に勝てねえが、
原型留めるぐらいの抵抗はできんだろ?」上条(せ、背中から翼が…)
麦野「ハッ 大昔の勝敗で見下してんじゃねえぞ。今やったら私が…」
上条「麦野さん! 危ないっ!」ドンッ
麦野「かぐぇっ!?」
-
137 : 2011/07/27(水) 09:11:43.54 -
垣根「上手くかわしたな」
麦野「何しやがる、テメェ…」
上条「翼が麦野さん目がけて飛んできたからつい…」
麦野「あれぐらい自分で防げたよ。…いいから。あんた邪魔だから。逃げなよ」
上条「そういうわけにはいかないだろ。麦野さんこそ逃げろ。…あいつは俺がなんとかする」
麦野「は?」
垣根「あ?」
麦野「あのね、話聞いてた? あいつは学園都市の第二位だって」
上条「二位なんだろ? …じゃあ絶対勝てないってことはないはずだ」
麦野「…」
垣根「ムカついた。一般人なら見逃してやろうと思ったが撤回するぜ。テメェとも一緒に遊んでやるよ」
-
145 : 2011/07/27(水) 09:26:41.91 -
垣根「死ね」
ゴォッ!
麦野「! 逃げ…」
パキーン!
麦野「!?」
垣根「あん?」
上条「…」
垣根(翼の一枚が跡形もなく消えた…!? こいつ、何しやがった…)
上条「っ」ダッ
垣根「!」バッ
上条「と、飛んだ!?」
垣根(右手か…? あれに触れると能力が無効化される…? …なんにせよ、近づくのは下策だな。
やつの手の届かないところから攻撃して殺す) -
152 : 2011/07/27(水) 09:38:08.60 -
上条(くそっ、空を飛ばれたんじゃこっちの攻撃が…)
垣根「その右手、なんでも消せるのか?
上条「…」
垣根「例えば、変質した太陽光線とかは…」
ジュウ…!
上条「く…!」
パキーン!
垣根「…消せるのか。能力を介したものは全部消せるって考えた方がいいな。じゃあ次は…」
ゴォッ!
垣根「ぐ…!」
麦野「受け止められたか。器用な翼ね。…テメェの相手は私だろうが」
-
157 : 2011/07/27(水) 09:49:18.06 -
垣根「うぜぇ。先に死ね」
麦野「…!」
ガガッ…!
垣根「…そのビーム、たしかに前とは違うみてえだが…」
グググ…
麦野(押されてる…!?)
垣根「前と違うのは何もテメェだけの話じゃねえ」
垣根(一方通行との戦いでつかみかけた、俺の能力の先…)
垣根「敵の強さがそのままだなんて夢見てんじゃねえぞ、雑魚が!」
ゴォッ!
麦野(別の翼が…!)
上条「麦野さん!」
パキーン!
麦野「!」
-
174 : 2011/07/27(水) 10:10:36.89 -
麦野「馬鹿! 後ろ…」
上条「え…」
ドガッ
上条「ぐ…っ!?」
垣根「希望通りの行動、ありがとう」
上条(三つ目の翼…くそ…)ドサッ
麦野「上条…!」
垣根「どうやって潰そうかと考えてたが助かったぜ。足手まといの第四位さんのおかげでな」
麦野「…」
垣根「怒ってんな。馬鹿にされたからか…それともまさかそいつを壊されたからか?」
麦野「…」
垣根「どれだけ怒ったところで状況は逆転しねえよ。テメェと俺の差は埋まら…? …誰だ?」
美琴「…」
-
179 : 2011/07/27(水) 10:24:23.28 -
美琴「…なによこれ…。なんでそいつが…」
上条「…」
美琴「あんたがやったの?」
麦野「…」
垣根「ああ、そいつをやったの俺だ」
美琴「…あんた誰」
麦野「第二位の未元物質だよ」
美琴「! こいつが…!?」
垣根「そういうお前は第三位の超電磁砲だな。…レベル5の安売りかよ」
美琴「…」
垣根「どうする? やるか? 逃げるのか? まぁ逃げても殺すんだけどな」
美琴「…どうするかなんて、決まってるでしょう…っ!」バチバチ
-
192 : 2011/07/27(水) 10:44:48.07 -
麦野「…」
美琴「? 何?」
麦野「勝算はあるの? あいつ、私の原子崩し正面からねじ伏せてきたけど」
美琴「…! 勝算なんて関係ない。そんなもんなくたって…」
麦野「戦う。私もだよ」
美琴「…あんた…」
垣根「…おいおい。まさか仲良く力を合わせれば勝てるとでも思ってんのか。三位と四位の共闘なら二位に届くって…
そんな甘い考えでいるんじゃねえだろうな」美琴「…」スッ
垣根(コイン…? …なるほど、あれが…)
垣根「…いいぜ、同時に撃ってこい。お前らが何をしようが、俺の未元物質に通用しねえってことを教えてやる」
美琴「っ」キンッ
麦野「…!」
ゴゴォッ!!
垣根「ハッ」
ガ、ガガッ!
-
199 : 2011/07/27(水) 10:54:56.46 -
垣根「ハハッ、やはりその程度か!」
麦野「クソ・・・あの翼、破れない・・・!」
美琴「あの翼さえなければ・・・」
上条「ビリビリ!」
美琴「!?」
上条「俺を磁力で打ち上げろ!翼は俺が消す!!」
美琴「馬鹿!? アンタの身体がもたないわよ!?」
上条「それでも二人がやられる位なら・・・」
-
203 : 2011/07/27(水) 11:00:57.73 -
美琴「…っ!」
麦野「く…」
ガガガガガ…
美琴(私の超電磁砲と…)
麦野(大出力の原子崩しをぶつけても…)
垣根「効かねえよ。徹らねえんだよ!」
美琴(あの翼と、翼から出てる粒子の膜を突き破れない…!)
垣根「攻撃が通じねえこの状況がそのまま現実だ。一位二位とそれ以下の間にはどうにもできねえ力の壁がある!
テメェらが何しようが何人いようが、俺には勝てねえんだよっ!」 -
207 : 2011/07/27(水) 11:03:46.13 -
美琴「く…ぅ」
垣根「もう満足したろ。俺も飽きた。死…」
ゴォッ!
垣根「!?」
ガンッ!
垣根「自動車ぁ!? なんでそんなもんが飛んで…」
絹旗「超リベンジですね。借りを返す機会が巡ってくるとは思ってませんでしたよ」
垣根「窒素装甲のガキ…!」ギリッ
-
213 : 2011/07/27(水) 11:14:09.90 -
絹旗「さてもう一発…いやもう一台…」
垣根「舐めやがって…!」
麦野「! 絹旗っ、逃げろ!」
絹旗「え?」
ギュオォ…!
麦野(衝撃波…!)
ドゴッ!
垣根「…自動車の次はバイクかよ…」
浜面「無事か? 絹旗」
絹旗「ええ、なんとか…」
垣根(衝撃波が当たる寸前にかっさらいやがって、くそ)
麦野「浜面? なんで…」
浜面「え!? い、いやそれは…そ、そんなことは後だ、後!」
-
221 : 2011/07/27(水) 11:32:00.76 -
美琴「余所見してんじゃないわよ!」
ゴォッ!
垣根「フン」
ガガッ!
垣根「余所見するぐらいがちょうどいいハンデだろうが」
グググ…!
美琴「ぐ、く…」
垣根「まずテメェから潰れろ」
キィ…ン
垣根(!? なんだこりゃ…能力の制御が…。…これはたしか…)
滝壺「能力追跡。未元物質に干渉を続行」
-
227 : 2011/07/27(水) 11:40:47.99 -
垣根「あぁぁぁぁぁぁぁ!! くそっ、糞どもが! ムカつくんだよ! 数揃えても無駄だっつってんだろっ!」
ドゴォッ!
絹旗「うわ…!?」
浜面「な、なんだあの爆発!」
垣根「死ねっ、死ね!」
ゴォッ!
滝壺「…!」
浜面「滝壺…!」
パキーン!
上条「…」
垣根「…!」
美琴「あ、あんた…」
-
232 : 2011/07/27(水) 11:53:02.09 -
上条「空…」
美琴「え?」
上条「あいつ空飛んでるから、俺の攻撃届かないんだけど…何かいい方法ないか?」
浜面「…絹旗なら飛ばせるんじゃないか?」
絹旗「に、人間撃ち出せって言うんですか? 超無茶ですよ、それ」
上条「よし、それでいこう」
絹旗「だから無茶ですってば!」
垣根「させるかよ…」
ゴォォォ…
垣根「特大質量の未元物質で、まとめて潰れろ!」
-
238 : 2011/07/27(水) 12:00:26.53 -
美琴「…」
ゴォッ!
ガッ!
垣根(超電磁砲…!)
麦野「…」
ガガッ!
垣根(原子崩し…! 糞がっ。潰れろ! 潰れろ!)
美琴「…!」
麦野「…!」
ガガガガガガガガ…!
垣根(押しきれねえ…っ!)
-
242 : 2011/07/27(水) 12:06:08.35 -
上条「頼む!」
絹旗「ええいっ、ままよ!」ドンッ
上条「うおわぁぁぁぁぁぁぁ!?」ビューン
垣根「っ!?」
上条「お、おぉぉぉ…!」グッ
垣根「…く、くんなぁぁぁぁぁぁぁっ!」
パキーン!
バキッ
垣根「…ぶはっ」グラッ
上条「あ、え…? …あぁぁぁぁぁぁぁ…」ヒュー
-
249 : 2011/07/27(水) 12:18:44.54 -
絹旗「わたしが超ままですっ!」
で一ネタ思い付いた -
250 : 2011/07/27(水) 12:20:13.61 -
「担架持ってくるじゃん!」
麦野「警備員もようやく到着か。…それにしても、なんで生きてんのあんた」
上条「丈夫なだけが取り柄ですので…いたっ、いたた…」
麦野「…ちゃんと病院行きなよ? 落ちたときの怪我もそうだけど、垣根のアレも喰らってるんだし…」
上条「…麦野さん、喋り方…」
麦野「あ」
上条「御坂の言ってたこと、本当だったんですね」
麦野「…まあ、ね」
上条「猫被ってるって」
麦野「そこかよ。…危ないやつだってのも、とんでもない女ってのも本当。さっきのでなんとなくわかったでしょ?」
-
254 : 2011/07/27(水) 12:29:40.27 -
上条「そうですか? 別にそんな感じはしませんでしたけど…」
麦野「変なやつ。…本性がこんなのでがっかりした?」
上条「いえ、今の麦野さんの方が親しみやすいですよ。俺はこっちのが好きです」
麦野「そ、そう? ありがと」
美琴「…」
浜面「…」
上条「な、なんだよお前ら…」
-
256 : 2011/07/27(水) 12:35:14.22 -
上条「俺、麦野さんみたいな大人の女性大好きなんです!」
上条「御坂は俺のこと気にかけてくれて、大切な友達なんだけど…」
上条「恋人にするならやっぱ、20代中盤の熟れかけてる人が…とにかく、麦野さんはドツボなんです!!」
浜面「」絹旗「」
麦野「」
上条「あれ…みんなどうした?」麦野「かーみじょう?」
上条「はい?」
麦野「私はまだ18よ」
上条「え…」
麦野「ぶ ち こ ろ し か く て い ね (ハァト」
上条「ふ…不幸だーーーーッ!!!」
-
262 : 2011/07/27(水) 12:41:52.75 -
上条「ああ、そうだ。御坂」
美琴「…何?」
上条「ごめん。あのときお前を信じてやれなくて…。結局お前の言ったこと全部本当だったらしいし、本当に悪かった」
美琴「い、いいわよ。もう気にしてないから…」
上条「お詫びに俺にできることならなんでもするから、それで勘弁してくれないか」
美琴「な、なんでも? 本当?」
上条「ああ」
美琴「えっと、じゃあ…えっと…」
上条「別に今すぐ決めなくても…ゆっくり考えて後で言ってくれよ」
美琴「う、うん、わかった。そうする」
-
265 : 2011/07/27(水) 12:51:46.38 -
麦野「…」
絹旗「麦野…?」
麦野「さてと。そろそろ帰ろっか」
浜面「そうだな! そうしよう、すぐ帰ろう」
滝壺「むぎの、ゆっくりしていったら? せっかくのデートだったんだし、もっと親睦を深めた方がいいよ」
麦野「もともと暇つぶしで始めたことだしね。十分満足したし、もういいよ」
美琴「暇つぶしって…?」
麦野「そいつと仲良くしたのは暇だったから。好きとか言ったのも全部嘘」
美琴「本当?」ホッ
浜面「本当?」ホッ
滝壺「はまづら…」
上条(そ、そんな…。とうとうモテ期が来たと思ったのに…弄ばれてたなんて…)
-
270 : 2011/07/27(水) 13:00:16.99 -
麦野「娯楽でそいつと仲良くするのはもうおしまい」
美琴「そう…ん? それ、どういう…」
麦野「娯楽じゃなくて、本気で狙ってもいい?」ボソッ
美琴「!? だ、ダメッ。それはダメ!」
上条「?」
麦野「ならさっさと関係進めなよ。いつまでもそのままなら、さっき言ったこと本当にしちゃうからね」
美琴「う…」
麦野「じゃあね、二人とも。あんまケンカすんじゃないよー」スタスタ
上条(その原因を作った人が言うことじゃねえ…)
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283 : 2011/07/27(水) 13:12:31.66 -
麦野「浜面、ジュース買ってきて」
浜面「しょうがねえな…」
浜面(あれから麦野は元に戻り、俺の雑用の日々が再開した。口では不平を言いつつも、
心はどこか満足している自分がいる…)絹旗(うわぁ犬みたいに喜んでる…超気持ち悪い)
滝壺「はまづらぁ…」
麦野「…あいつら、上手くやってるかな。あれだけ発破かけたんだからそうなってるといいけど…。
…上手くいってなかったら、それはそれで面白いかもね」麦野「…今度はいつちょっかいかけに行こうかな」
おわり
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