-
1 : 2011/09/28(水) 22:21:22.37 -
サイバイマン職人の朝は早い———
「どうしてこんなに早く?」
日が上り始めたころに職人は起きる
ナッパ「昼になるとサイバイマンが起き始めますからね、これくらい早く起きないとあいてないんですよ」
「辛くはないんですか?」
ナッパ「まぁ、最初は嫌でしたよ(笑)なんでこの俺があんなMハゲ王子にって」
ナッパ「でもこの仕事を続けるうちにどんどん苦にならなくなっていったんです」
そういいながら淡々とサイバイマンの首をもいでいる
下級戦士では到底狩りきれないような数も、職人はものの数十秒で片付けてしまう
何気ない収穫の一つでも職人技が光る
ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1317216082/
-
6 : 2011/09/28(水) 22:26:04.38 -
ある日のことだった、フリーザ軍の宇宙船が事故でとある星に不時着……
そこで数週間過ごすうち、食料が尽きたのである。
フリーザ「何をしているのですかドドリアさん!ザーボンさん!早く食料を奪ってきなさい!」
ザーボン「し、しかしフリーザ様…!何でもここの住民は水さえあれば生きていけるそうで……」
ドドリア「そ…それに岩と水ばっかで食えそうなもんがどこにも…」
フリーザ「困りましたね…宇宙船が復旧するまでにはまだ時間がかかりますし……」 グキュルル…
ナッパ「……」
-
7 : 2011/09/28(水) 22:29:24.39 -
ナッパ「フリーザ様、一つだけ生き延びる方法があります」
フリーザ「何ですかナッパさん、言ってみなさい」
ナッパ「ここにサイバイマンの種が100粒ぐらいあります」
ベジータ「…なんだと?ナッパ、貴様どうするつもりだ!?」
フリーザ「黙りなさいベジータさん…それで、その種を食べろと?」
ナッパ「いえ…こんな種じゃ持ってせいぜい1日2日でしょう……」
ザーボン「ならば…ハッ!?ナッパ!まさか貴様!!」
ナッパ「サイバイマン……食ってみたらどうでしょうかね……?」
-
10 : 2011/09/28(水) 22:32:54.90 -
ベジータ「馬鹿な…サイバイマンを食うだと!?」
ドドリア「正気かよ!頭イカレたんじゃねえのかナッパ!!」
ナッパ「うるせぇ!じゃあ他にどうしろっていうんだよ!!」 グギュルルル
フリーザ「……」
ナッパ「チッ…いいさ、てめぇらが食わないなら俺1人で食ってやる!!」
フリーザ「お待ちなさい」
ザーボン・ドドリア「!!」
フリーザ「……背に腹は変えられません」
-
14 : 2011/09/28(水) 22:38:19.41 -
ナッパ「へっ…この土じゃ良いサイバイマンは出来なさそうだな……」
そう言いながらナッパが種をいくつか土に埋め、水を注ぐ、すると……
サイバイマン「キキキ…」 ズボッ
サイバイマン「キキキィ…」 ズボッ
サイバイマン「キキッ…」 ズボッ
ザーボン「ちっ…何度見ても気持ち悪い奴らだ」
ナッパ「ふんっ!」 ブチブチブチィッ
気合を入れてサイバイマンの首をまとめてひきちぎるナッパ
ナッパ「よっしゃ、んじゃとりあえず焼いてみるか…味付けは塩で良いよな、ベジータ?」
ベジータ「俺に聞くな」
-
19 : 2011/09/28(水) 22:43:02.56 -
ジュウウウウウ……
辺りにサイバイマンを焼く香ばしい音と臭いが立ち込める……
ナッパ「へへ、まあこんなもんかな?」
フリーザ「そうですね、頃合でしょう」
ドドリア「ゴクリ…」
ナッパ「おーい!お前ら本当に食べないんだな!?」
ザーボン「チ…食ってやってもいいが貴様が最初に食べろナッパ!」
ザーボン「フリーザ様が食べるのに何かしらの得体の知れん毒なんかがあったらどうするつもりだ!」
ナッパ「んだよ面倒くせぇ奴だな…んじゃ、いただくとするか…」 ガブッ
ナッパ「……!」
ナッパ「う…うんめぇぇぇぇ~~~~っ!!!」 ガツガツガツ
ザーボン「!!?」
-
29 : 2011/09/28(水) 22:48:43.63 -
ナッパ「こ…この肉質…!噛めば油が染み出るジューシィ感!!!」 ガツガツガツ
フリーザ「た…確かに…!しかし見た目のグロテスクさとは逆に何て美味な…!!」 ガツガツ
ナッパ「くっ!この旨さ!うおおっ!たまらん!!」 ガツガツガツ
ドドリア「ゴクリ…」
ベジータ「え、ええい!ナッパ!俺にもよこしやがれ!」
ナッパ「なあに、種ならまだまだあるんだ、自分で作りやがれ!」
ザーボン「ば…馬鹿どもが…!!」
-
33 : 2011/09/28(水) 22:54:37.69 -
ドドリア「おおっ!ウメェェッ!この肉感がたまらねえ!!」 ガツガツ
ベジータ「だが皮もだ…!肉の余分な脂っこさをまるで野菜のような皮のサッパリ感が消してくれる!」 ガツガツ
ナッパ「くうっ…!この腕の引き締まった肉も中々…!!」 ガツガツ
フリーザ「私としたことがこのような素晴らしい食材に今まで気付かないとは…!!」 ガツガツ
ベジータ「ふはははは!舌の上でサイバイマンがしゃっきりぽんと踊るわ!!」 ガツガツ
ザーボン「……」 グギュルルル……
ナッパ「どうした、食えよザーボン」 ガツガツ
ザーボン「くそっ!もうどうにでもなれだ!!」 ガツガツ
ドドリア「最初からそうすりゃ良いんだよな」 ガツガツガツ
-
39 : 2011/09/28(水) 23:01:35.49 -
それから3日後、救助船によりフリーザ達は惑星フリーザへと戻り……そして……
フリーザ「ふう……」
キュイ「フリーザ様…どうなされたので?」
フリーザ「ああ、キュイさんですか…いえ……ナッパさんはまだ戻りませんか?」
キュイ「え、ええ…昨日任務に向かったばかりですし……」
フリーザ「そうですね……はあ……」
キュイ(この間戻ってきてからフリーザの奴の様子が変だな…何か変なもんでも食ったか?)
フリーザ(く…いつまで経ってもサイバイマンの味が忘れられません…兵器研究班の方々なら何か知っているでしょうかね……)
-
42 : 2011/09/28(水) 23:08:04.95 -
フリーザ「失礼します」
研究者「フ、フリーザ様!?な、何の御用で……」
フリーザ「いえ…少しサイバイマンのことについて聞こうと思いましてね」
研究者「は、はあ…サイバイマンの…?」
フリーザ「ええ、あれらはいかにして育つのですか?」
研究者「そ、そうですね…言うなればサイバイマンは自立型の動物のような植物です」
研究者「植物とはいえかなりの筋力・戦闘力を持ち、育つ土にもよりますが大体500~2000程度の戦闘力を持ちます」
研究者「繁殖としては放っておくと自らの体内から種を作り出し、それを撒くことで仲間を増やします」
フリーザ「ほう…それで?サイバイマンはどこの星に生息しているのですか?」
研究者「惑星ベジータです」
フリーザ「!?」
-
47 : 2011/09/28(水) 23:13:48.46 -
研究者「惑星ベジータでは野生のサイバイマンが数種生息していました」
研究者「当初は下級戦士でもやられることのある危険生物扱いでしたが……」
研究者「ある科学者の手により品種改良した種が生まれ、サイヤ人が簡易戦闘兵士として扱うようになりました」
フリーザ「ば…馬鹿な…それでは野生のサイバイマンは……」
研究者「フリーザ様が惑星ベジータを破壊した時に絶滅したものと思われます」
研究者「品種改良した種の方も、今ではナッパさんが持ち歩いてる分しか残っていないと思われます」
研究者「あ、一応研究用のサンプルとして我々の方でもいくらか所有してありま……ぶあっ!?」
フリーザ「ちっ…ちくしょぉぉぉーーーっ!!」 バシュウッ
研究者「ゴホッ!フ、フリーザ様ーーっ!?」
-
51 : 2011/09/28(水) 23:17:51.97 -
ギニュー「む…うおっ!フリーザ様!?どうなされ……」
フリーザ「ギニューさん!ナッパさん達の向かった星は分かりますね!?」
ギニュー「は…昨日ベジータ達が向かった惑星ですか?ええまあ……」
フリーザ「それでは直ちにナッパさんに連絡を取りなさい!すぐに彼らを呼び戻すのです!!」
ギニュー「い、今からですか!?しかしお言葉ですが、昨日出発したとなると今ようやく到着したところかと……」
フリーザ「いいから早くしなさい!!間に合わなくなっても知らんぞーーーっ!!!」
ギニュー「は…はっ!」
-
55 : 2011/09/28(水) 23:24:23.92 -
とある惑星
ラディッツ「でりゃあああああっ!!」 ババババ
ベジータ「ずあっ!!」 ドォーンッ
ナッパ「うりゃあっ!!」 クンッ
ラディッツ「へっ、大したこと無いぜ!この星の奴らはよ!」 バババ
ベジータ「ふん、油断するなよラディッツ!」
原住民「おのれ…貴様ら絶対に許さんぞ!みんなーっ!!」
原住民ら「わーー!」 ドドドド…
ナッパ「チッ…数ばっかり増えやがる、仕方ねえな…残り30粒か……」
ナッパ「へへ…この土なら良いサイバイマンが育つぜ……」 ズボッ
-
58 : 2011/09/28(水) 23:29:28.66 -
ギニュー『ベジータ!おい!聞こえるか!?』
ベジータ「これはこれはギニュー隊長じゃないか、俺達に何の用だ?」
ギニュー『フリーザ様の命令だ、すぐに戻って来い!』
ラディッツ「なんだと!?さっきここに来たばかりだろうが!」
ギニュー『黙れ、とにもかくにもフリーザ様の命令なんだ!すぐに戻って来い!』
ナッパ「ち…勝手なこと言いやがるぜ、どうするベジータ?」
ベジータ「仕方あるまい…惑星フリーザへ戻るぞ!」
ラディッツ「サイバイマンはどうするんだ?」
ナッパ「んなもん置いてきゃ良いだろうが、どうせ宇宙船には入らねえんだ」
原住民「くらえええーっ!」 ズギュウンッ
サイバイマン「ギギィーッ!!」 ボンッ
-
63 : 2011/09/28(水) 23:34:25.78 -
ベジータ「ただいま戻りました、フリーザ様」
フリーザ「待ちわびましたよ…急に呼び出したのはナッパさん、あなたに頼みがあるからです」
ナッパ「へ?俺ですか?」
フリーザ「はい…あなたのサイバイマン…あれをどうにか増やそうと思いましてね……」
ナッパ「はあ」
フリーザ「場所と資金は提供します、どうでしょうナッパさん……」
フリーザ「あなた…私直属のサイバイマン職人になる気はありませんか?」
ナッパ「え、いや…あの……実はさっきの星で種使い切っちまったんですけど……」
フリーザ「……」
ナッパ「……」
フリーザ「え?」
-
67 : 2011/09/28(水) 23:38:51.77 -
フリーザ「使い切った…ですって…?」
ナッパ「はあ…なにしろ相手が多かったもので……」
フリーザ「ほ、ほほほ…ナッパさんは本当に冗談がお上手ですね……」
ナッパ「いや本当に、ほらもう袋スッカラカンで」
フリーザ「ふふ…ふふはははは…初めてですよ…私をここまでコケにしたお馬鹿さんは……」 ゴゴゴゴゴ
ベジータ「フ…フリーザ……様……?」
フリーザ(最終形態)「絶対に許さんぞ虫ケラども!!!! ジワジワとなぶり殺してくれる!!!!!!!」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……
-
71 : 2011/09/28(水) 23:45:39.72 -
ラディッツ「あ…あ……」 ガクガク
ベジータ「ふ…フリーザの野郎…!本気だ…!!」
ナッパ「ら、ラディッツ!てめぇサイバイマン持ってねえのか!?」
ラディッツ「も、持ってるわけがないだろう!下級戦士の俺じゃ自爆されて死にかねん!!」
ギニュー「フ…フリーザ様!?どうなされました!!?」 ウィーン
フリーザ「サイバイマンを持たないサイヤ人に用は無い…それだけです…!!」 ゴゴゴゴゴ
ギニュー「な…お、落ち着いてください!何があったか知りませんがたかだか植物ではありませんか!!」
フリーザ「たかだか植物だと…サイバイマンのことか……」
フリーザ(100%)「サイバイマンのことかーーーーーーーーーーーーっっ!!!!!!」 ズオオオオオッッ
-
78 : 2011/09/28(水) 23:51:17.58 -
ラディッツ「 」 ピクピク
ギニュー「ふ…フリーザ様…!」
フリーザ「覚悟するんだな…こうなったら貴様ら全員…!」
ベジータ「く…クソッタレーーーーッ!!」 ドギュ
ナッパ「べ、ベジータ!?どうするつもりだ!!?」
フリーザ「ベジータ…!まずは貴様からだ!!」
ベジータ「待てフリーザ!こいつを見やがれ!!」 バッ
フリーザ「そ、そいつは…!」
ナッパ「サイバイマンの…種!」
-
82 : 2011/09/28(水) 23:53:00.53 -
ナッパ「へへ…この土なら良いサイバイマンが出来そうだぜ…」
クッパ「みんなでマリオパーティーしようず」このスレが並んでてちょっとワロタ
-
83 : 2011/09/28(水) 23:53:04.90 -
フリーザ「なんということでしょう・・・サイバイマンが絶滅しかかってるなんて」
ラディッツ「でもね。サイヤ人も悪いんですよ。」
ザーボン「ええっ!?」
ドドリア「まあっどうして!?」 -
85 : 2011/09/28(水) 23:56:10.61 -
ベジータ「くく…後で食おうと思ってな、昨日のうちに1粒だけナッパからかすめ取っておいたんだ……」
ナッパ「ベジータてめぇ」
フリーザ「ベジータさん…ほほほ…流石です、あなたは優秀な部下ですよ……」
ベジータ「ちっ…本当は独り占めして食う筈だったんだがな…」
フリーザ「良いではありませんか、どうせ1粒あれば増やせるのです」
フリーザ「さあナッパさん、それを元手にどうぞ存分にサイバイマンを栽培しなさい」
ナッパ「は…はあ……」
フリーザ「ふふ…今からサイバイマンの収穫が待ち遠しいですねぇ……」
———こうして惑星フリーザは救われたのであった
-
92 : 2011/09/29(木) 00:01:57.06 -
それからまた数ヶ月……
ラディッツ「おおナッパ、順調なようだな」
ナッパ「ラディッツじゃねえか、へへ、サイバイマン達は元気だぜ」
ナッパは惑星フリーザ内に新設されたサイバイマン栽培施設のリーダーを勤めるまでになっていた。
ラディッツ「全く…サイバイマン達は本当にうめぇからな…俺も最初はビビッたが、一度食ったらもう病み付きだぜ…」
ナッパ「ああ、そうだな」
ラディッツ「へっ、軍じゃ一気にサイバイマン料理が人気メニューに躍り出たしよ、フリーザ様も大満足だぜ」
ラディッツ「まさにナッパ様様ってわけだ、これからも頼むぜ」
ナッパ「……いや、まだだ」
ナッパ「このサイバイマン達は…まだ完全じゃねぇ…!」
ラディッツ「!!?」
-
97 : 2011/09/29(木) 00:07:25.52 -
ラディッツ「ど、どういうことだナッパ!」
ナッパ「確かにこのサイバイマンは旨い…だがまだだ…まだ上に行ける筈なんだ!」
ラディッツ「ナッパ…お前…!」
ナッパ「確かにこいつは良い土…良い水…良い湿度…サイバイマン栽培に最適だ……」
ナッパ「だがよ…やっぱりサイバイマンはこんな宇宙船に閉じ込めておくべきじゃねえんだ…」
ナッパ「大空の下…大地の恵みを受けて育てるべきなんだよ…!!」
ラディッツ「…そうか…ならば俺に考えがある」
ナッパ「なに…?」
ラディッツ「実は今度の任務でな、俺は地球という星にサイバイマン料理のPRに行くことになっているんだ」
ナッパ「!!」
-
109 : 2011/09/29(木) 00:13:12.02 -
そう、サイバイマン栽培に目覚めたフリーザ達は惑星の地上げから手を引いていた。
各地にサイバイマン畑を作りサイバイマンを宇宙中に出荷することで
サイバイマンブームを巻き起こそうとしていたのだ。
そしてそれは地球も例外ではない……ラディッツ「でな…その地球の資料を見させて貰ったんだが…これが予想以上に良い自然なんだ」
ナッパ「ほう……」
ラディッツ「俺だってナッパ程では無いが土の良し悪しぐらいは分かる…地球の土は素晴らしい!」
ラディッツ「あそこでなら…俺達の夢…一面に広がるサイバイマン畑を作ることも不可能じゃない筈だ!」
ナッパ「ラディッツ…お前そこまでサイバイマンのことを……!!」
ラディッツ「どうだ?ここの畑は少しの間特戦隊に任せてよ」
ラディッツ「行こうぜ、地球へ!!」
-
119 : 2011/09/29(木) 00:17:32.29 -
ナッパに迷いは無かった。
地球という星でのサイバイマン栽培に対してこれ以上に無いワクワクを感じたのである。
そしてそれは農耕民族の本能でもあったのだった。——都会
ズドォォンッ
ラディッツ「へっ…ここが地球か…」
市民「な…なんだあいつら…」 ザワザワ
市民「変な格好……」 ザワザワ
市民「コスプレか…?」 ザワザワ
ナッパ「へっ、どれ、ピーピーうるせぇヒヨコどもに挨拶してやるとするかな」
-
127 : 2011/09/29(木) 00:24:19.72 -
そう言うとナッパは宇宙船から何やら機械と調理器具を取り出し始めた。
ナッパ「へ…予想通りだ!この土なら良いサイバイマンが育つぜ!」
サイバイマン「キキーッ」 ボコッ
市民「うわああーっ!化け物だーっ!!」
ラディッツ「さあて、このラディッツ様が地球人どもに最近話題のサイバイマンについて…あっ、おい!」
ナッパ「な…どういうことだラディッツ!地球人共が逃げ出しちまったぜ!」
ラディッツ「く…し、しまった!戦闘力の低い地球人どもに良い土で育ったサイバイマンは刺激が強過ぎたんだ!!」
ナッパ「チクショウ!そういうことか!!」 モシャモシャ
-
139 : 2011/09/29(木) 00:30:17.91 -
ラディッツ「ち…冷静に考えればいきなり街中で実演販売するのも間違っていたかもしれん」
ラディッツ達は一時都を離れ、田舎の山でサイバイマンをつまみに反省会をしていた。
ナッパ「確かにな、それに慣れると忘れがちだがサイバイマンは決して見た目がキレイなわけじゃねぇ」
ナッパ「どうするラディッツ、確かにこの星は良いサイバイマンが育ちそうだが地球人の理解を得られないとなると……」
ラディッツ「慌てるなナッパ、急に広めようとするのが間違っていたんだ」
ラディッツ「ブームとは本来ゆっくりと広まっていくものだ、急にゴリ押ししたからと言ってブームになるというものではない」
ナッパ「なるほどな…やっぱ営業担当は言うことが違うぜ…」
ラディッツ「まずは手始めにこのあたりの田舎から徐々に広げていこう…なに、時間はたっぷりある…!」
-
153 : 2011/09/29(木) 00:39:11.83 -
翌日・パオズ山周辺の村
チチ「えらく騒がしいべな、どうかしただか?」
村人「おお、チチさん、それがえれぇ格好の二人が何か始めるらしいんだべよ」
悟空「あれがそうか…!おでれぇた!かなりつぇぇ気を感じるぞ!」
ラディッツ「…というように、サイバイマンは見た目こそグロテスクですが、その肉質は極めて上品であり」
ラディッツ「ここ、地球の高級食材と比べても見劣りしない…いや、それどころか上回る程の味だと自信を持って言えます!」
ラディッツ「ここに調理済みのサイバイマン焼肉があります、どうぞ、試食ご希望の方は前に!」
村人「おおっ!こりゃウマイ!」 モグモグ
村人「なんて舌触りなのかしら…!おいしいっ!!」 モグモグ
ナッパ「はいはい、押さないでくださいねー」
悟空「旨そうな臭いだなー、おっちゃん!オラにも少しくれよ!」
ナッパ「はいはい、只今……カ、カカロット!!?」
悟空「!?」
-
161 : 2011/09/29(木) 00:45:19.81 -
ラディッツ「なにっ!?カカロットだと!?」
チチ「悟空さ知り合いだか?」
悟空「いやあ、オラこんな奴知らねぇぞ?」
ラディッツ「そうか、覚えていないのも無理は無い、この星に送り込まれた時のお前はまだ赤ん坊だったからな」
ナッパ「すっかり忘れてたがそうか…地球にはカカロットが送り込まれてたんだっけな……」
悟空「オラかかろっとなんて名前じゃねえぞ、悟空だ」
ラディッツ「そうか、お前は地球人に溶け込んで生活しているのだな…まあいい、後でゆっくり話そう」
ナッパ「だな…とにかく今はホレ、サイバイマンを食らえ!」
悟空「おう…んじゃいただき……う、うっひゃあ!うめぇ!オラこんな旨いもん食ったの初めてだ!!」
チチ「ほ、本当だべ…ほっぺたが落ちそうだべさぁ~!」
ナッパ「へへ、まだまだあるからどんどん食ってくれよな!」
-
168 : 2011/09/29(木) 00:48:30.66 -
ナッパ「へへ、まだまだあるからどんどん食ってくれよな!」
いい奴過ぎワロタwww
-
172 : 2011/09/29(木) 00:52:02.59 -
そんなこんなで悟空は自らがサイヤ人であること、ラディッツが実の兄であることを明かされる。
悟空「へぇ~…オラ宇宙人だったのかぁ~……」
ラディッツ「そういうことになるな…ところでカカロット、貴様結構な戦闘力を持っているじゃないか」
悟空「へへ、修行してるからな!でも兄ちゃん達の気がえれぇデカいんでおでれぇたよ!」
ラディッツ「ふん、毎日サイバイマンを相手にしていれば嫌でも戦闘力は上がる……」
ラディッツ「時にカカロット、貴様サイバイマンを育てるつもりはないか?」
悟空「ん?さっきの肉の奴か?育てるっつってもオラよくわかんねーぞ」
ナッパ「なあに問題ねぇ、ある程度の戦闘力さえありゃ誰でも出来る仕事だ」
チチ「仕事っていうことは給料も入るべか?」
ラディッツ「ああ、ここの土地で取れるレベルのサイバイマンなら中々の高値で取引されるだろうな」
チチ「悟空さ!引き受けるだよ!」
悟空「へへへ、そうだな、いっちょやってみっか!」
-
184 : 2011/09/29(木) 00:58:59.50 -
それからラディッツ達は
亀仙人「ウホッ!こりゃ旨いわい!」 モグモグ
地球各地を飛び回り
千兵衛「おおっ!これおいしいですよみどりさーん!」 モグモグ
サイバイマンの味を
ナム「残念だが私の村にはサイバイマンを育てる水が無いのだ……」
急速に広めた
悟空「いちち…へへ、今日は3匹も収穫できたぞ!」
全ては順調に行っていたかのように見えた
ピッコロ「俺は水しか飲まん」
が……
ヤムチャ「サイバイマンの種…こいつを植えて稼げば俺も…!」
悲劇は すぐそこまで迫っていた
-
196 : 2011/09/29(木) 01:05:55.60 -
ラディッツ「おかしい…何故だ、流行っているのは田舎ばかりで都会では全く売れん…!」
ナッパ「どういうことだよラディッツ!」
ラディッツ「俺に聞くな!くそっ!俺のマーケティングは完璧な筈だ…なぜ…!」
悟空「おーい、兄ちゃーん!」
ラディッツ「カカロットか、何の用だ?」
悟空「いやぁ、兄ちゃん達サイバイマン以外にも何か流行らせてんだなぁ、何でオラに教えてくれなかったんだ?」
ナッパ「なんだと!?俺達はサイバイマン一筋だ!サイバイマン以外の商品など売った覚えはねぇ!!」
悟空「そうなのか?いやぁ、でもこないだブルマんとこ行ったらこんなチラシ貰ってよぉ」
ラディッツ「こ…こいつは!?」
『最近話題の新商品!セルジュニア肉!おいしく手頃にいただけます!!』
-
210 : 2011/09/29(木) 01:12:22.68 -
ナッパ「な…なんだこいつは!!」
ラディッツ「㈲株式会社Dr.ゲロだと…!?どういうことだ…!!」
ナッパ「完璧にサイバイマンのパクリじゃねえか!しかも見た目がちょっとキモくねぇ!!」
ラディッツ「くそっ!やられた!パクリ商法だ!」
悟空「え、えっと…つまりどういうことだ?」
ラディッツ「サイバイマンの人気に目を付けた奴が偽者をこさえやがったんだ…!」
ナッパ「しかも見てみろよ値段を…サイバイマンが100gあたり598ゼニーなのにセルジュニア肉は298ゼニーだ!」
ラディッツ「くそっ…おいカカロット!貴様の家の電話を借りるぞ!!」
悟空「い!?ど、どうするつもりだよ!」
ラディッツ「決まっているだろう!クレームだ!事の真相を確かめてやるぜ!!」
-
228 : 2011/09/29(木) 01:16:58.70 -
ゲロ「ふふふ、セルジュニア肉の売り上げは順調なようだな」
桃白白「くく、皆して面白いように騙されてくれるわい」
ゲロ「私が現在製作中の人造人間セル…その劣化版…簡易版とでも言うべきセルジュニア」
ゲロ「資金繰りの為にサイバイマンに似せて適当に作ったものがここまで売れるとはな」
鶴仙人「ひひひ、今頃フリーザ社の奴らも困っていることだろうな」
ジリリリリリリリリ
ゲロ「ふふ…そろそろかかってくると思っていたぞ!」
ゲロ「はいもしもし、ドクターゲロです」 ガチャ
-
234 : 2011/09/29(木) 01:23:55.95 -
ラディッツ「くそったれ!貴様らどういうつもりだ!!」
ゲロ『はて、何のことですかね』
ラディッツ「とぼけるな!あのセルジュニアとかいうのはうちのサイバイマンのパクリだろう!!」
ゲロ『おやおや、変な言いがかりは辞めて欲しいものだな、アレは我が社オリジナルの商品だ』
ラディッツ「なんだと貴様…!!」
ゲロ『第一私がパクったという証拠がどこにあるのかね?』
ラディッツ「それは……」
ゲロ『ふふ…これ以上妙な言いがかりはやめてくれたまえ、では失礼……』 ガチャッ ツー ツー
ラディッツ「……」 ツー ツー
プ ツ ン
ラディッツ「……ち……チクショォォォォーーーーッッ!!!!」 ゴゥゥッ
その日、伝説のスーパーサイヤ人が誕生した。
-
243 : 2011/09/29(木) 01:30:16.44 -
ラディッツ「はぁ…はぁ…!ぐ…ぐぅぅ…っ!!」 シュイン シュイン
ナッパ「ラディッツ……」
ラディッツ「くそ…もうおしまいだ…!都会の大部分を奴らに取られた…!くそっ…!!」
悟空「で、でもよ兄ちゃん!サイバイマンは味が命じゃねぇか!あんなのに負けねぇだろ!!」
ラディッツ「無理だ…確かに味が良くても値段は奴らの方が圧倒的に低い…!」
ラディッツ「値段に開きがある以上…サイバイマンが商戦で勝つのはもう…」
ベジータ「ふん…相変わらず情けない野郎だぜ…!」
ナッパ「べ、ベジータ…どうしてここに!」
ベジータ「ふん…やはり、貴様らだけでは頼りないからな…!」 ニヤッ
ナッパ「ベジータ…!!」
-
248 : 2011/09/29(木) 01:36:17.60 -
ラディッツ「だがベジータ…勝算はあるのか…!?」
ベジータ「ふん、まず教えてやろう…サイバイマンが都会でウケが悪かったのは…」
ベジータ「セルジュニア云々以前に…貴様らの調理がなってないからだ!!」
ラディッパ「!!?」
ベジータ「全く…貴様らときたら試食販売ではサイバイマンの焼肉ばかり…これじゃいくら旨くても失敗するぜ」
ナッパ「す…すまねぇベジータ…俺は料理はあんまり……」
ベジータ「ち…馬鹿め、だから俺が来てやったんだ…このチラシを見ろ」 バサッ
ラディッツ「あん…こ、こいつは…!?」
ベジータ「そう…地球最高峰の料理トーナメント……天下一試食会だ!!」
-
263 : 2011/09/29(木) 01:43:43.01 -
ラディッツ「天下一試食会…世界中の食品企業がしのぎを削るあの大会か!」
悟空「よく分かんねーけどスゴイのか?」
ナッパ「ああ、この大会で優勝すりゃその会社はもう大儲けだろうぜ…」
ラディッツ「ああ…恐らく奴らもセルジュニア肉の評判を絶対的な物にする為に参加してくる…」
ベジータ「勝負は一ヵ月後…それまで俺は修行して最強のサイバイマン料理で望む…!」
ベジータ「貴様らはそれまでに最高のサイバイマンを用意しておくんだな!はーっはっはっは!!」 ドギュウッ
ラディッツ「へっ…頼むぜベジータ!」
ナッパ「こうしちゃいられねぇ…カカロット!俺達は試食会までに何としてでも極上のサイバイマンを栽培するぜ!!」
悟空「おう!へへへ、オラなんだかワクワクしてきたぞ!」
-
274 : 2011/09/29(木) 01:57:23.56 -
そして天下一試食会当日——
司会「とうとうやってきました!天下一試食会!」
司会「果たして審査員から一番の評価を得るのはどの料理なのかーっ!!」
悟空「うひゃあ!すげー料理だなぁ、全部食っていいのか!?」
フリーザ「これはあくまで試食会です、自重はしなさい」
ラディッツ「ちっ…やっぱり奴もいやがる…!」
ゲロ「ふふ……」
ベジータ「ふん、あんな奴は放っておけラディッツ」
ナッパ「俺達もこの日の為に最高のサイバイマンを用意してきたつもりだぜ!ベジータ!絶対勝てよ!」
ベジータ「ち…誰に向かって口をきいてやがる」 ニヤッ
ゲロ(ふふ…私はこの日の為に更にセルジュニアの改良を重ね、秘策も用意してきた…負ける筈が無い!)
ベジータ「さあて、てめぇらまとめて料理してやるぜ!!」
司会「天下一試食会!開催ーーっ!!」
-
276 : 2011/09/29(木) 01:59:11.14 -
>ベジータ「さあて、てめぇらまとめて料理してやるぜ!!」
やだ……こんな頼りになるベジータ初めて……
-
282 : 2011/09/29(木) 02:03:45.50 -
ゲロ「私達の料理はこちらです」
ブリーフ(審査員)「うむっ…これは…!」
ゲロ「季節の野菜とセルジュニアの彩りソテー…どうぞお召し上がりください」
ピラフ(審査員)「むほぉっ!これは旨い!旨いぞ!」
占いババ(審査員)「うむむ、これは確かに…このソースがまた何とも言えんのう」
ブリーフ「それにこの野菜とのバランス…!素晴らしいものじゃわい…!」
ピラフ「くっ…!病み付きになってしまう!」 ガツガツ
ブリーフ「ああ!もっと食べたくなってくるわい!」 ガツガツ
ゲロ「ふふふ……その味でかつ低コストということもお忘れなく……」
ラディッツ「くそっ…あいつ……!」
ベジータ「……」
-
286 : 2011/09/29(木) 02:08:01.85 -
ピラフ「さて、次はフリーザ社の商品か」
占いババ「フリーザ社といえばサイバイマンじゃな、近頃は先程のセルジュニアに押され気味じゃが…」
ブリーフ「さて、メニューを聞こうかの」
ベジータ「へっ、聞いて驚きやがれ…!俺様のメニューはこれだ!!」
ナッパ「!」
ラディッツ「!?」
フリーザ「なっ…!」
ベジータ「そう…俺の料理は…サイバイマンラーメンだ!」
-
292 : 2011/09/29(木) 02:12:52.12 -
ブリーフ「ラーメンじゃと…!?」
占いババ「うむむ、年寄りに油物はこたえるのう……」
ベジータ「へっ…つべこべ言わずに食いやがれ!」
ピラフ「ふむ…ではまずはスープから……こっ、これは!?」
ベジータ「……」ニヤリ
ブリーフ「こ…これは…ラーメンと言いながらしつこい油っぽさがまるで無い!」
占いババ「むしろさっぱり系…!かつサイバイマン特有の肉感は生きておる!」
ゲロ「なんだと!?」
ナッパ「本当だ超うめぇ!」 ズルズル
フリーザ「はっ!ズルいですよナッパさん!」
-
307 : 2011/09/29(木) 02:21:05.07 -
ベジータ「へっ…今回のラーメンはまずダシにこだわったからな……」
ベジータ「老人の多い審査員の為にサッパリ系…薬膳のようで消化に良いサイバイマンの皮をベースに…」
ベジータ「麺にはサイバイマンの味を引き立てる為にミキサーにかけた肉を練り込んである」
ベジータ「そしてチャーシュー、これにはサイバイマンのエキスを使ったタレを塗り」
ベジータ「この俺様が気でじっくり何時間もかけて作った傑作だ!じっくりと味わいやがれ!」
ピラフ「うおおっ!こりゃ旨い!たまらん!」 ズルズル
占いババ「むほほっ!スルスル食べられるわい!おかわり!」 ズルズル
ブリーフ「こりゃええ、今度ブルマに作ってもらいたいのう!」 ズルズル
ゲロ「ばっ、馬鹿な!」
-
313 : 2011/09/29(木) 02:25:12.84 -
ゲロ「ありえん!このわしの料理が敗れるなど!」
ベジータ「ほう…随分と自信満々なんだな、ドクターゲロさんよ…」
ゲロ「はっ…!?」
ラディッツ「ずああああっ!!!」 バウッ
司会「うおっとー!どうしたことかラディッツ選手が突然ゲロ選手のキッチンを…」
ベジータ「へっ…やっぱり使ってやがったか…!」 パシッ
ゲロ「ぬうっ!き、貴様!それは!」
フリーザ「おや…ベジータさんが持っているアレはもしや…!」
ピラフ「ぬおっ!あれは!」
ベジータ「ああ…化学調味料だ!!」
-
327 : 2011/09/29(木) 02:33:48.26 -
ゲロ「くっ…き、貴様ぁっ!」
ベジータ「チッ…こんなもんで味付けして勝とうなんてふざけた奴だぜ」 バキャッ
ゲロ「ふん、化学調味料の何が悪い!料理など所詮は味さえ良ければ過程がどうあれ関係あるまい!」
ベジータ「黙りやがれぇぇぇっっ!!」 ゴォゥッ
ゲロ「!!」
ベジータ「化学調味料が全て悪いとは言わん…だが貴様は何も分かってない!」
ベジータ「素材への愛…そして食事をする相手への思いやり…それを無くして料理はできん…!!」
ベジータ「大方その化学調味料にもロクでもないものが入っていたんだろう…食べる相手の体を壊して何が料理だ!!」
悟空「オラは旨けりゃ何でもいいけどな」 ガツガツ
ベジータ「黙れ!!カカロットォォォォォォ!!!!!!」
-
335 : 2011/09/29(木) 02:43:12.95 -
そんなこんなで天下一試食大会は幕を閉じた……
ドクターゲロは会社をたたみ、科学者ではなく料理人として1からやり直すようだ。そうした結果、無事にサイバイマンは地球に浸透。
悟空や天津飯をはじめとしたサイバイマン栽培家も徐々に増えつつあった。フリーザ(採集形態)「ふふふ、サイバイマンがまさかここまで人気になるとは正直思いませんでしたよ」
ギニュー「全くですな、よっと」 ブチィッ
ジース「へへ、どうでしょう隊長!そろそろ休憩してこのサイバイマン食いませんか?」
ギニュー「この馬鹿者が!仕事中に食ってどうする!」
バータ「うげっ!す、すいません隊長!」
ギニュー「全く…だが仕事が終わったら皆でサイバイマンレストランに行くぞーっ!いいなーっ!?」
特戦隊「おおーっ!!」
フリーザ「やれやれ、仕事が終わる前から終わった後の話をしてはいけませんよ、皆さん」
-
343 : 2011/09/29(木) 02:47:57.55 -
ヤムチャ「なっ!頼むよ悟空!一匹だけでいいからさ!」
悟空「ったく、仕方ねーなあ、ヤムチャは」
ヤムチャ「へへ、良いだろ、天津飯だってやってるんだし」
天津飯「俺は修行の一環として育てているだけだ」
悟空「んじゃ、そこらのサイバイマン連れてっていいぞー」
ヤムチャ「そうかそうか、んー、やっぱ元気な奴のがいいんだよなー…おっ、こいつとか…」
サイバイマン「ギィッ!」 バゴッ
ヤムチャ「いでっ!こっ、この野郎!やりやがったな!」 ガンッ
サイバイマン「ウギィイ!」
-
351 : 2011/09/29(木) 02:52:13.68 -
ヤムチャ「…じゃあプーアルで良いか…」
プーアル「…ヤムチャ様何ですか?え?…」
-
352 : 2011/09/29(木) 02:52:44.81 -
ヤムチャ「狼牙風風拳!ハイーーッ!!」 ビシッビシッ バキィッ
サイバイマン「ウギィッ!!」
ヤムチャ「はぁはぁ…て、てこずらせやがって…」
悟空「なー、やっぱヤムチャじゃ無理だろ、やめといた方が良いんじゃねぇか?」
ヤムチャ「なんだよ悟空、心配しすぎだって、見ただろ?俺にだってこのぐらい……」
サイバイマン「ギキィィーッ!」 ガバッ
ヤムチャ「うっ、うおっ!こいつっ!離れ……」 ドォォォォォーーーンッ
トv’Z -‐z__ノ!_
. ,.’ニ.V _,-─ ,==、、く`
,. /ァ’┴’ ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. ,
rュ. .:{_ ” ヾ 、_カ-‐’¨‾フヽ`’|::: ,.、
、 ,ェr<`iァ’^´ 〃 lヽ ミ ∧!::: .´
ゞ’-”ス. ゛=、、、、 “ _/ノf:::: ~
r_;. ::Y ”/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;.
_ ::\,!ィ’TV =ー-、_メ:::: r、
゛ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ::: ._´
;. :ゞLレ’:: \ `ー’,ィァト.:: ,.
~ ,. ,:ュ. `ヽニj/l |/::
_ .. ,、 :l !レ’::: ,. ”
`’ `´ ~悟空「ヤムチャーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!1」
-
360 : 2011/09/29(木) 02:59:17.66 -
ベジータ「くそったれぇ!何やってやがるキュイ!肉の大きさがバラバラじゃないか!!」
ラディッツ「い、いいだろ?どうしたって旨いんだし」
ベジータ「馬鹿野郎!いいか!?大きさを均一に揃えないと焼いた時の火の通りが……」
ブリーフ「ほほ、やっとるねベジータ君」
ベジータ「ちっ…また貴様か…そらよ!サイバイマンの刺身だ!」
ブルマ「ちょっと、客に対して何なのよその態度」
ベジータ「やかましいぞ!さっさと食べて帰りやがれ!」
ブルマ「何よそれ!あんたそんなんだからモテないしMハゲなのよ!」
ベジータ「なっ…くっ…くそったれぇぇぇぇ!!!!」
キュイ「ざまぁ」
-
367 : 2011/09/29(木) 03:05:08.77 -
ザーボン「おいラディッツ!ヤードラット星にサイバイマン畑を作る案はどうなったんだ!」
ラディッツ「なんだと!?それはドドリアの管轄だろう!」
ザーボン「ドドリアにそんな高度な仕事ができると思うか!?せいぜいサイバイマン畑を耕すのが精一杯だ!」
ラディッツ「クソが…!あいつはどうして営業を希望したんだ!」
ザーボン「いいからそっちの件も速い所片付けておいてくれ!」
ラディッツ「やかましい!俺だってナメック星人に食の概念から説明するのに忙しいんだ!」
ザーボン「ナメック星人は水しか飲まんだろうが!!」
ラディッツ「聞かれたんだから仕方ないだろうが!!」
ピッコロ「ち…これが旨いというのか…?やはり分からん……」
-
379 : 2011/09/29(木) 03:14:46.57 -
「この仕事の楽しみとは?」
ナッパ「やっぱりサイバイマンが育っていく過程ですかね……」
ナッパ「良い土を探して育てると…本当、健康的に育っていくのがわかるんですよ」
「あなたにとっての『サイバイマン』とは?」
ナッパ「人生…ですかね…サイバイマンが旨くなかったら俺の人生は全く変わってたと思うんですよ」
ナッパ「やっぱりまあ…年中ずっと戦って…それでそのうち『戦えなくなったサイヤ人など必要ない』って切り捨てられたり(笑)」
ナッパ「誇り…ですか、はは、持ってますよ、当然」
ナッパ「サイヤ人としての誇り…もですけど、やっぱりサイバイマン職人としての誇りですね」
ナッパ「そのプライドがある限りは……俺がサイバイマン職人を辞めることはないでしょうね」
今日も職人は、日が昇るよりも早く仕込みを始めた
明日も、明後日もその姿は変わらないだろう
そう、サイバイマン職人の朝は早い───
おわり
最近のコメント