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1 : 2015/10/13(火) 20:16:25.42 -
璃緒「……」
ドルベ「メラグ!ついに私の数か月に渡る計画が実ったのだ……ッ!!」
璃緒「数か月貴方は一体何をしていたの」
ドルベ「まぁそんな冷たい目をせずに見てくれ。君の考えもきっと変わるだろう!」
手乗りナッシュ「……」チョコーン
璃緒「あら、思ったよりもよく出来ているのね」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444734985
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444734985/
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2 : 2015/10/13(火) 20:16:49.04 -
ドルベ「驚くのはまだ早い!適当に彼を触ってやってくれ」
璃緒「えっと……こう?」ナデナデ
手乗りナッシュ「イラットクルゼ」コテン
璃緒「……」
ドルベ「……」
璃緒「私が責任を持って育てますわ」ダバァ
ドルベ「メラグ、鼻血が凄いぞ」
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3 : 2015/10/13(火) 20:17:49.38 -
ドルベ「まぁいいだろう。それは元々君に渡すつもりの物だったからな」
璃緒「随分と気前がいいのね。本当に貰ってしまっていいの?」
ドルベ「量産を視野に入れているからな」
璃緒「え?」
ドルベ「遊馬経由でDr.フェイカーに量産できる施設を使わせてもらえるか交渉中なんだ」
ドルベ「まずはハートランド内での販売を視野に入れている。勿論、ナッシュには許可を取ってある。もっとも、彼は売れる事はないだろうと言って笑われてしまったが」
璃緒「……売る気なの?」
ドルベ「勿論売り上げは神代家にも入る。ナッシュはよく入院するそうだし出費もかさむ。将来の事も考えて、君たちのこの時代の両親の遺産もあまり手を付けるべきではないだろう」
璃緒「それはそうですけれど……」
ドルベ「よし、膳は急げだ!とっとと話を付けてこよう!!フフフ……ナッシュの良さを全国各地の皆に知ってもらわねば……フフフフフ」ブツブツ
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4 : 2015/10/13(火) 20:18:27.49 -
璃緒「行ってしまいましたわ」
手乗りナッシュ「……」
璃緒「しかし……」
手乗りナッシュ「?」
璃緒「それ」ツンツン
手乗りナッシュ「ヤメロー!」
璃緒「フフ、可愛い♪」
手乗りナッシュ「ニエタギッテキタゼ!」
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5 : 2015/10/13(火) 20:19:15.18 -
——————
———
—ドルベの必死の訴えの末、遊馬の手伝いもあってかDr.フェイカーとの交渉は成功してしまった!!
使われていなかった研究所を丸ごと貸し与えてもいいと大盤振る舞い
そしてなんと、スポンサーにはあのトロンが付いてくれるというのだ!
こうして無事に生産体制を整えた"手乗りナッシュ"はハートランド中のペットショップ(!?)に並ぶこととなったのだ!
その後、ナッシュもとい凌牙の考えとは裏腹に、日本全土に空前の手乗りナッシュブームが巻き起こってしまった……
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6 : 2015/10/13(火) 20:19:48.00 -
ドルベ「素晴らしい……」
遊馬「おー、流行ってるなー」
ドルベ「右を見ても左を見ても手乗りナッシュ……フフフ、私の頑張りは無駄ではなかったという事か」
遊馬「でもさドルベ、何でまた手乗りシャークなんてもん作ろうとしたんだよ」
ドルベ「商品名は分かりやすいように手乗り凌牙だがな。いや、ナッシュは他人とコミニュケーションを取ることをあまりしないからな」
遊馬「あー、うん、まぁ」
ドルベ「そのせいで誤解されやすい……というのは君もよく知っているだろう」
ドルベ「一国の王だった頃は、立場的にそんな振る舞いは出来なかったが……いや、現代の環境でそうなってしまったのだろう」
ドルベ「だったらせめて、そんなナッシュの一面だけでなく、本当は可愛い内面を皆に知ってもらおうと思ってな」
ドルベ「そこでこの……手乗りナッシュという訳だ!!この思い、分かるだろう遊馬!!」
手乗りナッシュ「マッタク、オマエッテヤツハ…」
遊馬「お、おう(まったく分かんねぇ)」
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7 : 2015/10/13(火) 20:20:19.42 -
遊馬「ん?」
ドルベ「どうした、私のナッシュに何かついているのか?」
遊馬「私のナッシュって……ああいや、なんか前見た時とちょっと変わってるなぁと思って」
ドルベ「フフフ、よく気が付いたな」
遊馬「へ?」
ドルベ「実はこの手乗りナッシュ!育て方によって姿形が変わっていくのだ!!」ドン☆
遊馬「な、なんだってー!?」
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8 : 2015/10/13(火) 20:21:00.43 -
ドルベ「例えば、私のナッシュはバリアン形態のナッシュだ」
手乗りナッシュ「コノデュエル、バリアンガセイス!」
遊馬「そういやそうだな」
ドルベ「しかしだ、周りを見てみろ」
遊馬「……あれ、みんな人間の姿のままだな」
ドルベ「そう!しつけ、睡眠時間、食事として与えたオーバーレイユニット!!あらゆる日常生活の中で日々ナッシュは皆のライフワークに応えるように進化してゆくのだ!!」
遊馬(オーバーレイユニットを食わすのかよ……)
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9 : 2015/10/13(火) 20:21:40.38 -
ドルベ「本来は皆、凌牙形態から始まる。俗に言うこのバリアンナッシュには、特殊な育て方をしなければ進化しないのだが、それはまぁ製作者たる私の特権という事にしておこう」
遊馬「あ、それズルくないか!?」
ドルベ「何とでも言うがいい、私とてナッシュを愛でなければならんのだ。そうだろう?私のナッシュ」
手乗りナッシュ「オマエナラキヅクハズダ…」
遊馬「そんな事言われてもだな……」
ドルベ「フフフ、まぁ時期が来れば誰かがバリアンナッシュへの進化方法を見つけるだろう。それまではこちらも情報は公開しないつもりだ!」
ドルベ「フハハハハハ!ではさらばだ遊馬!君も頑張って手乗りナッシュを育てたまえ!!」
手乗りナッシュ「ジャアナ!」
遊馬「……」
遊馬「いや、俺そもそも手乗りシャーク買ってねぇし」
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10 : 2015/10/13(火) 20:22:53.01 -
ドルベ「さて、街の皆がどんなナッシュを育てているか覗いてみるか……」
ドルベ「お、早速変わり種な育て方のナッシュがいるな……」
手乗り凌牙1「オーバーレイユニットヲヒトツツカウ!!」モヒモヒ
Ⅳ「フッハハハハ、ですが笑えますねぇ、昨日の粗相で貴方は食卓から追放、一方こっちの凌牙は上質なオーバーレイユニットを完食、随分と差が付きましたァ。悔しいでしょうねぇ」
手乗り凌牙2「テメェ!」
ドルベ「Ⅳか……彼は手乗りナッシュを二匹飼っているようだな」
ドルベ「一匹を甘やかし、もう一匹を厳しく育てて違う進化をさせようとしているのか」
ドルベ「しかし、愛が無ければどちらも碌な成長を遂げないぞ」
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11 : 2015/10/13(火) 20:23:32.43 -
キュピーン
Ⅳ「おお、進化が始まった!!」
入院凌牙1「……」シオシオ
入院凌牙2「……」コテン
Ⅳ「お、おい……凌牙?凌牙!?」
ドルベ「言わんこっちゃない。どちらも偏った食生活が祟り、入院状態になってしまったではないか。一度入院状態になると、立て続けに入院することになるぞ」
ドルベ「ナッシュはナイーブなんだ、あんな育て方ではダメだ……よし、次へ行こう」
Ⅳ「凌牙あああああああああああああああああああああああああ!!」
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13 : 2015/10/13(火) 20:24:14.21 -
……
鉄夫「見てくれよ!俺の手乗りシャークが侍シャークになったぜ!」
小鳥「私はヒーローシャーク!」
キャット「私は古代ナッシュよ!」
等々力「僕はチラシャークですね」
w
J( 'ー`)し<タカシ…徳之助「……カーチャンウラ……」
ドルベ「とはいえ、普通に育てている人が多いな」
ドルベ「しかし……やはりバリアン形態は敷居が高すぎたか」
ドルベ「必須進化の面倒くさい女病凌牙はチラホラ見かけるが……」
手乗りナッシュ「シャークスラッシュ!」
ドルベ「ふざけるなナッシュ」メッ
手乗りナッシュ「ショボーン」
ドルベ「しっかりしつけをしないと、ふざけるナッシュに進化してしまうからな。許せナッシュ」
ドルベ「ふむ、しかしポテンシャルを限界以上引き出している者はあまりいないな……」
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14 : 2015/10/13(火) 20:25:14.29 -
ドルベ「ん?アレは……」
ミザエル「おお……これが……」
ドルベ「ミザエル?手に持っているのは手乗りナッシュか?」
ドルベ「どれどれ、奴がどんなナッシュを育てたか見てみるか」チラッ
ミザエル「手乗りタキオン……素晴らしい……」
手乗りタキオン「ギャオオオオオン!!」
ミザエル「タキオン!!タキオン!!タキオン!!……ふぅ」
手乗りタキオン「///」
ドルベ「……」
手乗りナッシュ「トンダプレイングミスダ!」
ドルベ「ナッシュ、見ちゃいけません」スッ
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15 : 2015/10/13(火) 20:27:26.48 -
ドルベ「しかし参ったな、手乗りナッシュの人気に便乗した商品まで出回っているのか」
ドルベ「まったく、モンスターの商品の商標登録はI2社の許可も取らねばならないから私も避けたというのに……」
ベクター「よぉドルベ、こんな所で何してんだ?」
ドルベ「む、ベクターか」
手乗りナッシュ「ベクター!!」
ドルベ「こらこらナッシュ、噛みつこうとするな」
ベクター「……」
ドルベ「ああ、すまない。手乗りナッシュの正常な行動なんだ。お前を見たとき限定でな」
ベクター「ヒデェ差別だな」
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16 : 2015/10/13(火) 20:27:55.53 -
ドルベ「ところでベクター、何の用だ」
ベクター「いやぁ、随分と儲けてるみたいで、こうして祝いに来てやったのよ」
ドルベ「私の取り分は全て研究費か寄付に回している、それにお前に祝われる筋合いはない」
ベクター「冷たい事いってくれるじゃない。素直な気持ちなのによぉ」
ドルベ「お前の素直な気持ちとやらは相手を嘲笑う為だけのものだろう」
ベクター「あらあら、信用無いことで……ま、お前に見せたいものがあってな。それがコイツだ」
ドルベ「なんだ?」
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17 : 2015/10/13(火) 20:28:56.81 -
手乗り遊馬「カットビングダーオレー!」
ドルベ「ンなッ!?」
ベクター「ンッヒヒヒヒ!よく出来てるだろ?」
ドルベ「ま、まてベクター!!これはどういうことだ!?」
ベクター「どういう事も何も、俺もコイツを売り出そうと思っててな。丁度工場もスポンサーも抑えたところなんだよ」
ドルベ「これは手乗りナッシュのパクリではないか!!」
ベクター「パクリぃ?何それ?これ遊馬!!鈍いなぁ、ウチのオリジナルだよぉッ!!」
ドルベ「貴様ッ!!」
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18 : 2015/10/13(火) 20:30:03.53 -
ベクター「勿論遊馬はOK出してくれたぜぇ?なんたって俺たちは大親友なんだからなぁウッヒヒヒヒヒヒwww」
ドルベ「遊馬……何故……」
ベクター「ま、色々と有象無象がこの業界に参入してくると思うけどよぉ、お互い頑www張wwwってwww行wwwこwwwうwwwぜwww」
ベクター「精々シェアを取られないようにな!!」
ドルベ「……」
手乗りナッシュ「ドルベ、ダイジョウブカ?」
ドルベ「ああ、大丈夫だよナッシュ。遊馬には悪いが、君は彼に負ける事なんて無いさ」
手乗りナッシュ「……」
-
19 : 2015/10/13(火) 20:31:47.00 -
——————
———
—しかし、ドルベの思っていた以上に最悪な事態が発生した
この業界に大嵐、いやハーピィの羽箒が舞い降りてしまった!!
ベクターが発売した手乗り遊馬。こちらは手乗りナッシュと違い、愛想よく、それでいて愛嬌があると大人気!!
ペットショップに並んでいた手乗りナッシュを押しのけて堂々と人気ナンバーワンを掻っ攫っていったのだ!!
これにはスポンサーについていたトロンも大慌て、次の策を練るようにドルベに催促をするが、ドルベは首を縦に振らなかった
あくまで趣味の範囲で行っていたもの、それにお金が発生すれば儲けもの程度にしか考えていなかった彼にはこれ以上の考えてはなかったのだ!
拡大していったナッシュ生産工場もDr.フェイカーの意向により次々と手乗り遊馬生産に切り替えられていった
しかし、こんな横暴を認められるワケが無い!ドルベはベクターを相手取り裁判を起こすのであった……
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21 : 2015/10/13(火) 20:32:57.34 -
ドルベ「どこからどう見ても手乗りナッシュの二番煎じ……いや、丸パクリではないか!!貴様のやっている事は著作権法違反だぞ!!」
ベクター「ハァ?お前何言ってんの?こっちは商標登録はしっかり通っている上に済ませてんだよ。俺を訴えるくらいなら、そこら辺で跋扈している便乗品に突っかかった方が有意義だろ」
ベクター「例えば……そこの手乗りタキオンとか真っ黒だろ?最悪商品回収何て事もあるんじゃねーの?」
ザワザワ……
ミザエル「ッ!!やめろ!!私からタキオンを取り上げようというのか!!」ダキッ!!
手乗りタキオン「キュウ……」
ベクター「他にも持ってる人いるんじゃなーい?そっくりな便乗品をよ!」
カイト「ハルト、手乗り兄さんだよ」
ハルト「兄さんは嫌いだ」
カイト「えっ」
ドルベ「ぐっ……そもそも遊馬!!何故君はベクターに生産を許したのだ!!」バンッ
遊馬「え!?い、いや、俺はただ……軽く返事しただけで……」
ベクター「おいおい、ここで遊馬に噛みつくなんてお門違いだぜ?」
ドルベ「くっ!」
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22 : 2015/10/13(火) 20:34:08.68 -
ベクター「いいかドルベ?世の中上手く渡った方が勝ちなんだよ」
ベクター「お前がパクリだと訴えたところで、世間様は誰一人それを認めちゃいないんだ。俺の遊馬はこうしてみんなに認められる存在になってるんだ、お前のナッシュもそうだったろう?」
ドルベ「何も言えんのがここまで悔しいとは……ッ!」
遊馬「ベクターの奴今サラッと変な事言わなかったか!?」
ドルベ「しかし!!そうは言うが誰の目から見ても意識しているのは明白だ!!」
ベクター「だったら証拠出してみろやァ!!俺の可愛い遊馬がテメェの薄汚いナッシュを真似したっていう証拠をなァ!!」
ドルベ「私のナッシュが薄汚い……?貴様ッ!!もう一度言ってみろ!!」
遊馬「なんだこの……なんだ」
-
23 : 2015/10/13(火) 20:34:43.91 -
ベクター「ヒヒヒヒヒwwwさぁさぁ、往生際が悪いなぁ、なんとか言ってみろよ!!」
ドルベ「くそ……悔しいが、私にはどうする事も出来ない……すまないナッシュ、私はただ、君の素晴らしさを世界中の人々の知ってほしかっただけなのに……」
ベクター「これでこの業界のナンバーワンは俺の遊馬!お前はお役御免ってわけだ、ごちそうさまナッシュ……」
璃緒「お待ちなさい!!」バン☆
ベクター「何ッ!?」
ドルベ「メラグ!?」
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24 : 2015/10/13(火) 20:35:34.04 -
ベクター「妹君の登場という訳かメラグ……兄貴がコケにされてるのが耐えられなくなったか?」
璃緒「それで潰れる程度なら、私は凌牙を見捨てていますわ」
遊馬「いや、シャークはこれ直接的には関係ないと思うんだけどな……」
ドルベ「すまないメラグ……私ではナッシュを護る盾にはなれなかった……」
璃緒「諦めないでドルベ、決定的な証拠を掴んで来たわ」
ベクター「何!?」
璃緒「これを見なさい!!」
-
25 : 2015/10/13(火) 20:36:20.38 -
拘束ナッシュ「クッ…コロセ!」
ドルベ「これは!?レアナッシュの拘束ナッシュ!!」
ベクター「テメェ!!なに勝手に俺のナッシュを持ち出していやがるんだ!!」
ドルベ「!?」
ベクター「ッ!しまった!!」
璃緒「あら、随分すんなり吐いてしまったのね。色々と責める手立てを考えていたのだけれど」
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26 : 2015/10/13(火) 20:37:56.09 -
ベクター「チッ、返しやがれ」バッ
拘束ナッシュ「ベクター…」
璃緒「随分可愛がっていたみたいね」
ベクター「ハッ、気紛れで遊んでやっただけだよ」
璃緒「でもこれでハッキリしたわ。ベクターは手乗りナッシュを解析した上で手乗り遊馬の製作に取り掛かった事が。悪いけど、貴方のパソコンも既に押収させてもらったわ」
ベクター「おいおい、そりゃまた別の罪でお前を立件できそうな話だな」
璃緒「コードネームVと名乗るどこかの誰かが貴方のPCをハッキング、そして勝手に私にリークしたという形にさせてもらっているけれど。ああ、拘束ナッシュはたまたま見つけただけという事にもしておくわ。責めるのならその人を責めなさい」
ベクター「滅茶苦茶やりやがるぜ……つーかオイ、名前出しちまってるぞ」
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27 : 2015/10/13(火) 20:39:28.61 -
ベクター「あーあー、イケルと思ったんだがな。ま、引き際を間違えた俺の責任か。後はテメェらで勝手にしな」
璃緒「随分と素直ね。何か企んでいるんじゃなくて?」
ベクター「まさか、打つ手なしで自分に呆れてるんだよ」
ドルベ「……」
ベクター「なんだ?俺を笑うか?いっそそっちの方が清々しいんでな、思いっきり笑ってくれや」
ドルベ「お前は……手乗りナッシュを大切にしていたのだな」
ベクター「あ?」
ドルベ「この拘束ナッシュは、感情値が一億ポイントにならなければ進化しない形態なのだ。それは並大抵の接し方では到底到達しない領域だ」
ベクター「ポイント制!?」
ドルベ「見てみろ、拘束ナッシュはお前によく懐いている」
拘束ナッシュ「ウアァアアアア!!」ビリビリビリ
ベクター「……こんな時にまで……俺に擦り寄ってくるんじゃねぇよ」
遊馬「え、アレ懐いてるの?」
-
28 : 2015/10/13(火) 20:40:32.10 -
璃緒「それだけじゃないわ、見て見なさいベクター。私の可愛いペット達を」ヒョイ
手乗り遊馬「シャーク!デュエルシヨウゼ!!」
手乗りナッシュ「コイユウマ!!」
ドルベ「これは……ッ!!」
ベクター「一体……ッ!?」
璃緒「この二匹、実はね……」
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30 : 2015/10/13(火) 20:41:00.78 -
——————
———
—その後、ベクターへの控訴は取り下げられた
ドルベはベクターが手乗りナッシュを本当に好きだったという事が知れた為に許すとの事だ
厳重注意という形で済ませ、それでお互いが納得したそうだ
何故そういった形になったかというと他にも理由があり、彼らが作った手乗りナッシュと手乗り遊馬に互換性とも言えるある特徴が見つかったのだ
他の便乗品には見られない、二匹で生きピッタリの会話をするものだ
このバグとも言える仕様の発覚により、再び手乗りナッシュは息を吹き替えし、手乗り遊馬共々お互いの売り上げに貢献した
今日もまたどこかで、この二匹はお互いを高め合っているだろう……
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31 : 2015/10/13(火) 20:42:19.51 -
……
ドルベ「うーむ」
璃緒「あら、どうしたのドルベ」
ドルベ「いや、こうして手乗りナッシュと手乗り遊馬を一緒にさせたのはいいのだが……少し物足りなくてな」
璃緒「物足りない?」
ドルベ「ああ、せっかく二匹存在するのに、デュエルの真似事程度しかしないというのはいかがなものかと」
璃緒「いいじゃない、この子達は楽しそうなんだし」
手乗り遊馬「イケー!ホーケースラッシュー!!」
手乗りナッシュ「ムカエウテ!ブラックレイランサー!!」
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32 : 2015/10/13(火) 20:43:24.92 -
ドルベ「スポンサーからも次の展開を急かされているからな。新しい物を作るよりも彼らに新しいことを教えた方が早いかもしれない」
璃緒「確かに、一匹に教えればどういう訳か他の子達にもすぐに伝わっていきますからね」
ドルベ「うーむ……」
ドルベ「……あ、二匹で子供を作ってみるなんてのはどうだろうか」
璃緒「まぁ素敵!じゃあ早速私の子達に教えてみようかしら!」
手乗り遊馬「?」
手乗りナッシュ「?」
……
ベクター「っていうプランを盗聴したんだけどよぉ、先にこっちでライセンス取っちまって一泡吹かせようと思うんだが」←懲りてない
ベクター「名付けて、♀遊馬と♀ナッシュwwwコレは売れるぜぇwwwwww」
遊馬「お前らやめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
ドルベ「ついに完成したぞ!手乗りナッシュ!!」おわり
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