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1 : 2016/04/20(水) 21:11:31.64 -
アニデレ時空
キャラ崩壊
拙文
武内Pは受けが似合うSSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461154281
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461154281/
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2 : 2016/04/20(水) 21:12:41.74 -
武内P(…最近、どうにも皆さんとのスキンシップが過ぎるような気がしてなりません)
武内P(身体の距離は心の距離とはよく聞く事です、信頼していただけているのだとしたら、それは嬉しいのですが…)
みりあ「ねぇプロデューサー、今日の収録もすっごく上手くいったよ♪」
武内P「そうですか、それは喜ばしい限りです」
みりあ「ねぇねぇ、みりあ偉い?」
武内P「ええ、素晴らしいと思います」
みりあ「えへへー、プロデューサーに褒められたー♪」スリスリ
武内P「……」
武内P(赤城さんは幼さ故か、このようにとても気さくに接して下さいます、コミュニケーションが得意とは言えない私としてはとてもありがたいです)
武内P(しかし、やはりそこはアイドルとプロデューサー…このようなスキンシップは良くない事なのではないでしょうか…?)
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3 : 2016/04/20(水) 21:14:00.12 -
武内P「あの、赤城さん」
みりあ「なぁにー?」ギュー
武内P「なんといいますか、その…あなたはアイドルなのですから、こういったスキンシップはあまり好ましくないかと…」
みりあ「!」
みりあ「あ…そ、そっか………えへへ、ごめんね」
武内P「いえ、分かっていただけたのでしたら…」
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4 : 2016/04/20(水) 21:16:41.25 -
みりあ「私、ちょっとプロデューサーの気持ち、考えてなかったかも…」
武内P「はぁ…気持ち、ですか?」
みりあ「好きでもない子にこんな事されたら、ちょっと…嫌だよね…」フルフル
武内P「っ!?」
武内P(なっ、泣いている…!?)
武内P「あ、赤城さん!?何か勘違いをされているのではないでしょうか?」アセアセ
みりあ「ごめんね、プロデューサー…みりあ、お家だとお姉ちゃんだから…パパもママも…あんまり構ってくれなくて…」
みりあ「プロデューサー、優しいから、つい甘えちゃって…ごめんね…ごめんね…」
武内P「すみません!赤城さん!私はそういうつもりでは…ッ!!」
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5 : 2016/04/20(水) 21:18:36.31 -
武内P「私としても、アイドルの皆さんの事は家族のように大切に思っていますし…個人的にも、赤城さんのような可愛らしい方に慕っていただけるのは大変に嬉しい事なのですが…」
みりあ「…」ピタッ
武内P「あまり過剰なスキンシップを取ると周囲に誤解を与えてしまう可能性もあるためですね…ッ!」
みりあ「えへへー♪」パッ
武内P「あ…」
武内P(な、泣いてない…?)
みりあ「引っかかった~♪」ギュー
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7 : 2016/04/20(水) 21:20:40.03 -
武内P「あ、赤城さん…?」
みりあ「プロデューサーが意地悪言うからお返しだよ!」プクー
武内P「…意地悪で言ったわけではないのですが」サスリサスリ
みりあ「でもでも、少し寂しいのは…ほんとだよ?」
武内P「!」
みりあ「今は妹は小さくて、一人じゃ何もできないし、パパもママもそっちに構わないといけないっていうのはわかってるけど」
みりあ「……お姉ちゃんだって、寂しくなる時くらいあるもん」
武内P「……」
-
8 : 2016/04/20(水) 21:23:07.29 -
武内P「…赤城さん…先ほども申し上げましたが、私はプロデューサーで、あなたはアイドルです」
武内P「無暗にスキンシップを取ると周囲に誤解をされてしまう可能性があります」
武内P「そのような誤解であなたのアイドル活動に支障が出る事は、決してあってはならない事なのです、ご理解いただけますね?」
みりあ「うん…」シュン
武内P「ですので…その…事務所内のように、なるべく外部の目に触れない所であれば…」
武内P「私としても赤城さんとコミュニケーションを取れること自体は喜ばしいと思っていますので…」
みりあ「!」パァァ
みりあ「うん!わかった!」ギュー
武内P「そ、その…事務所内でも、できるだけ激しいスキンシップは避けていただいた方が…」
みりあ「えへへ♪プロデューサー、だーい好き♪」スリスリ
武内P「……」サスリサスリ
-
9 : 2016/04/20(水) 21:24:55.43 -
武内P「と、いうような事があったのですが」
美嘉「へ、へぇ~」
美嘉(みりあちゃん…寂しいならお姉ちゃん同盟の私に言ってくれればいいのに…)
武内P「アイドルの皆さんを、とても大切に思っている、その気持ちに偽りはありません」
武内P「ですが、ああいう場合、どのように対応すればいいのか分からず、あれでよかったのかと考えてしまって…」
美嘉「へぇ…ちょっと羨ましい、かな…」ボソッ
武内P「はい?」
美嘉「ううん、なんでもない」
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11 : 2016/04/20(水) 21:27:13.49 -
美嘉「アンタはさ、深く考えすぎなんだよ」
美嘉「みりあちゃんくらいの年の子なら、ちょっとベタベタしても周りは『懐いてるんだなぁ』くらいにしか思わないって」
武内P「そういうものでしょうか」
美嘉「そういうもんなの」
美嘉「それに、そんなに甘えてくるのなんて今のうちだけだろうし、楽しんどかなきゃ損かもよ?」
武内P「…私はそういうつもりでは」
美嘉「あはは、冗談だって★」
武内P「……」サスリサスリ
-
13 : 2016/04/20(水) 21:28:50.86 -
美嘉「ところでさ、なんでCPの娘じゃなくて、アタシに相談するわけ?」
美嘉「みりあちゃんのことだったら、同じユニットのきらりちゃんとか莉嘉に相談すればいいのに」
武内P「……それは、その…」
美嘉「?」
武内P「いえ、必要があればそうするつもりですが、まずは客観的な意見が欲しいと思いまして…」
美嘉「ふーん…?」
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14 : 2016/04/20(水) 21:30:50.74 -
美嘉「あ、そろそろ時間だから行くね」
武内P「そうですか、本日はお忙しいところ、お時間を割いていただき、有難く…」
美嘉「あーもう、そんなに堅い感じじゃなくていいって!」ペシペシ
美嘉「別にアタシだって嫌々相談受けてるわけじゃないしさ、またいつでも頼ってよ★」
武内P「城ヶ崎さん…」
美嘉「それじゃ、またね!」
武内P「はい、また今度…」
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15 : 2016/04/20(水) 21:33:57.49 -
美嘉(プロデューサーに相談受けるなんて、思いもしなかったな…)
美嘉(全部一人で抱え込むタイプだったのに…だから、あの時も……)
美嘉(……まぁ、アイツだって成長してるって事…かな?)
美嘉(CPの皆と一緒に…)
美嘉(本当…羨ましい…)
美嘉(あと、みりあちゃんに抱き付かれてるのもこの上なく羨ましい…ッ!!)ギリッ
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16 : 2016/04/20(水) 21:37:52.12 -
武内P(…城ヶ崎さんには色々と話を聞いてもらってしまいましたし…なにか、お礼をしなくてはいけませんね)武内P(それにしても、赤城さんのスキンシップの件は、私が意識し過ぎていただけなのでしょうか…?)
武内P(それならそれで構わないですが…念のため、赤城さんにはもう一度お話をしておきましょうか…)
武内P(…もうこんな時間ですか…神崎さんを収録現場まで迎えにいかなければ)
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37 : 2016/04/21(木) 21:46:13.47 -
蘭子「……」ソワソワ
武内P「神崎さん」
蘭子「我がともっ!」
武内P「申し訳ありません、お待たせしてしまい…」
蘭子「言うに及ばず、汝が輪廻の歯車に囚われしものという事は承知している(そんな、プロデューサーが忙しいのは分かってますし、気にしないでください!)」
武内P「そう、ですか…そう言っていただけると幸いです…」ポリポリ
武内P「それで、今日の収録の方はいかがでしたか…?何か問題などありませんでしたか?」
蘭子「うむ!力が滾り、汝と同じ称号を持つ者も我の魔翌力には唯々驚嘆するばかり…(はい!今日は絶好調でした!番組のプロデューサーさんにも褒めてもらっちゃったんですよ!)」
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38 : 2016/04/21(木) 21:48:19.94 -
武内P「それは何よりです」
蘭子「くくく、真の魔王への覚醒も近いか…」
蘭子「……」
蘭子「……あの、えっと、それで、その…」モジモジ
武内P「…?」
武内P「どうかされましたか?神崎さん?」
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39 : 2016/04/21(木) 21:52:47.11 -
蘭子「っ!」ギュウ
武内P「神崎さん!?何を!?」
蘭子「わ、我は枯渇した魔翌力を再び蓄えねばならぬ…」
蘭子「はふぅ…///」ギュゥゥ
武内P「お、お疲れでしたらすぐに車を回しますので控室の方でお待ちいただければ…!」アセアセ
蘭子「もうすこし…このまま…」ムフー
武内P(マズい、スタッフの皆さんもいらっしゃるのに…このままでは神崎さんのイメージが)チラッ
スタッフA「ん?ああ、気にしないで良いっすよ、プロデューサーさん来るのずっと待ってたみたいですし」
スタッフB「仲が良いんですよね、よくプロデューサーさんの話してますもん」
スタッフC「蘭子ちゃん、大人っぽいけどまだ中学生だもんなぁ、誰かに甘えたくなることくらいありますよ」
武内P「…お気遣い、ありがとうございます」サスリサスリ
武内P(良いスタッフさんたちでよかった…)
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40 : 2016/04/21(木) 21:57:29.81 -
車内
武内P「あの、神崎さん、少しよろしいでしょうか?」
蘭子「何用か、我が友よ」
武内P「先ほどの…その…『魔翌力を蓄える』というのは、一体どのような意味があるのでしょうか…?」
蘭子「なっ!?」カァァ
蘭子「そ、それは我が禁忌…その、我が友と言えど…」ゴニョゴニョ
武内P「…今回の現場にいらっしゃったのは、幸運にも、神崎さんの事をよく理解し、応援して下さるスタッフさんばかりでした」
武内P「しかし…当然のことではあるのですが、全ての人たちがそうであるという訳ではありません」
武内P「ですので……あ…」
蘭子「?」
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43 : 2016/04/21(木) 21:59:24.72 -
武内P(ここで一方的にスキンシップを控えてほしいと言ってしまうと、赤城さんの時のような誤解を招く可能性がありますが……)
武内P(どう伝えればいいのでしょうか……上手い言葉が見当たりません)
蘭子「混沌の渦に身を投げんとするかのような面持ち、まさか禁じられた書に記されし終末の時が…(だ、だいじょうぶですか?何か言いづらいことでも…)」
武内P「あ、いえ……」
武内P(…いや、小細工を弄するのはやめよう、ありのまま伝えれば、神崎さんもきっとわかってくれる筈です)
-
45 : 2016/04/21(木) 22:04:46.22 -
武内P「神崎さん…」
武内P「私は…あなたの事を、とても大切に思っています」
蘭子「ぴぃっ!?」
武内P(ぴぃ…?)
武内P「あなたがアイドルとして、皆に笑顔を届けている姿を見るのが好きです」
蘭子「す…!?」プシュウウ
武内P「それを理解したうえで、聞いていただきたいことがあります」
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46 : 2016/04/21(木) 22:09:20.50 -
蘭子「スキンシップ…禁止…」
武内P「禁止…という訳ではありませんが…できるだけ控えるようにしていただけないかと」
蘭子「わ、我が力の源が…断たれた…」
蘭子「栄枯盛衰は世の条理…という事ね(上げて落とすなんて…酷いです…)」シュン
武内P(…ひどく落ち込んでしまいました)
武内P(私は…何か間違えてしまったのでしょうか…?)
-
47 : 2016/04/21(木) 22:16:05.25 -
事務所
武内P「ただいま戻りました」
蘭子「ただいま……」ショボーン
みりあ「プロデューサー!おかえりー!」ダキッ
蘭子「!?」
武内P「おはようございます、赤城さん…お一人ですか?」ナデナデ
蘭子「…っ!?」
みりあ「さっきまで凛ちゃんがいたんだけど、クローネに用事があるっていって行っちゃった」ギュゥゥ
蘭子「え…!?な…!?」
武内P「…そうでしたか」
-
48 : 2016/04/21(木) 22:24:16.80 -
みりあ「ねぇ!聞いて聞いて?今日はねぇ」
武内P「赤城さん、立ち話もなんですので、あちらで待っていてください…紅茶でも淹れて、お話しましょう」
みりあ「うん!わかった!」トテトテ
武内P(神崎さんも、温かいお茶を飲みながらゆっくりお話すれば、少しは気持ちが和らぐでしょうか…?)
武内P「神崎さんもご一緒に、いかがでしょう…か…!?」
蘭子「うぅ……」ジワ
武内P(な、泣いている!?)
武内P「か、神崎さん!?」
蘭子「ふぇぇ…」ポロポロ
武内P「どこか痛むのですか!?体調が悪いようならすぐに病院に…っ」オロオロ
-
50 : 2016/04/21(木) 22:27:31.89 -
蘭子「うああああああん!!」
蘭子「やだぁ!プロデューサー、嫌いにならないでぇ!」ビエーン
武内P「嫌いに…!?な、なんの事でしょうか…!?」
蘭子「私はダメで…みりあちゃんは…抱き付いて…撫でてもらって…」グスン
蘭子「私…いつも分かりにくい言葉で…プロデューサーも…こまらせて…だから…っ!」
蘭子「うぅぅううう…」ポロポロ
武内P「神崎さん、とにかく落ち着いてください…!」
武内P(神崎さん…ダメ…赤城さん…抱き付く…?)
武内P(そういう事か…!)
-
51 : 2016/04/21(木) 22:29:14.57 -
—
———
————武内P「鼻を…」スッ
蘭子「ぢーん゛っ゛!」
武内P「大丈夫ですか…?」フキフキ
蘭子「…うん」コクリ
武内P「つまり、神崎さんにはスキンシップを控えるように言っておきながら、赤城さんが抱き付いているのは許容されている…」
武内P「それが、私が本当は神崎さんのことを避けている…そのように感じられてしまった…という事で、間違いありませんか?」
蘭子「…」コクリ
武内P(何をしているんだ…私は…)
-
52 : 2016/04/21(木) 22:33:09.32 -
武内P「……申し訳ありませんでした」武内P「そのような誤解をさせてしまうとは…」
蘭子「誤解…?」グスン
武内P「はい…先ほど車内で申し上げた言葉、あれは紛れもない本心です」
武内P「…私自身、皆さんと親睦を深めることは望ましいと思っています」
武内P「しかし、あまりに距離が近すぎると、周囲にあらぬ勘違いをさせてしまうと思いまして…」
蘭子「プロデューサー…私の事、嫌いになってないの…?」
武内P「はい、私が神崎さんを嫌うなど…あり得ない事です」ナデ
蘭子「ふぁ…」
蘭子「……よかった…」
蘭子「よかったぁ…っ!」
-
53 : 2016/04/21(木) 22:41:18.07 -
武内P「同じことを、赤城さんにも説明したのですが…」
武内P「色々と…事情がありまして…外部の目の触れない場所であれば、その…多少距離が近くなってもいいというお話に」サスリサスリ
蘭子「!」
蘭子「…それは至上の時へと誘う禁断の知識…」ボソッ
武内P「神崎さん?」
蘭子「な、何でもない…」ゴシゴシ
蘭子「…緋色の雫を振る舞うのよね?私も共に行くわ(そういえば、みりあちゃんに紅茶を淹れてあげるんでしたよね?私もお手伝いします)」
武内P「…はぁ、ありがとうございます…?」
-
73 : 2016/04/24(日) 18:50:17.84 -
—
——
———みりあ「今日もいっぱいお話しできて楽しかったー!ありがとね、プロデューサー!」
武内P「はい、私も楽しかったです」
みりあ「蘭子ちゃんも!またお話ししようね!」
蘭子「ええ、言の葉を交わすことは、私にとっても喜ばしい事よ(うん、私もお話しできて嬉しかった♪)」
武内P(すっかりいつもの調子ですね…誤解を解くことができて良かった…)
みりあ「じゃあ、今日はもう帰るね!」
武内P「そうですか、よろしければ駅までお送りしますが」
みりあ「ううん!一人で大丈夫!」
武内P「しかし…」
みりあ「もう!」トテトテ
みりあ「今日は蘭子ちゃんの傍に居てあげなきゃダメだよ?」ボソッ
武内P(!)
-
74 : 2016/04/24(日) 18:53:44.71 -
武内P(結局赤城さんはそのまま帰宅されてしまいました…)
武内P(気を…遣わせてしまったでしょうか…?)
『今日は蘭子ちゃんの傍に居てあげなきゃダメだよ?』
武内P「……」
武内P(とはいえ、今日はもう神崎さんのお仕事は終了しましたし…あとは帰るのみなのですが…)
武内P「…神崎さん、この後、ご予定が無ければ寮の方までお送りしますが」
蘭子「うむ…い、いや…預言書に未だ啓示がなく、先は我が意思に委ねられているが…(いえ、予定はないんですけど…)」
武内P「? どうか、されましたか?」
蘭子「祝祭の記録によりてその機は失われ…故に我が体が贄を欲している…(撮影でご飯の時間が取れなくて…ちょっとお腹すいちゃった…かな///)」
-
75 : 2016/04/24(日) 18:58:07.06 -
武内P「そうですか…」
蘭子「…」ジー
武内P「…」サスリサスリ
武内P「では…私も、食事がまだですので…」
蘭子「!」パァァ
武内P「一緒に…食べに行きますか?」
蘭子「うん!」
-
77 : 2016/04/24(日) 19:04:21.62 -
食後 帰り道
武内P「いかがでしたでしょうか?」
蘭子「うむ!至高の味であった!(とっても美味しかった!)」
武内P「それは何よりです」
武内P「あのお店は行きつけのお店でして…特に今日食べたハンバーグが絶品なのですが、他にはオムライスなどもお薦めです」
蘭子「黄金の丘…甘美なる響…(オムライス…美味しそう…)」
武内P「…神崎さんさえ良ければですが、またお連れしますが」
蘭子「そ、それは真か!?」
武内P「はい、気に入っていただけたのなら、食事くらいは、いくらでも」
武内P「それに…」
蘭子「?」
武内P「普段は一人で食べていたのですが…誰かと共に食事をするというのも、いいものだと、思いまして…」サスリサスリ
蘭子(か、かわいい…)キュン
-
80 : 2016/04/24(日) 19:11:27.65 -
—
——
———武内P「他にもよく行くお店がこの辺りに…あのお店は和食が美味しく…」
蘭子「ふふふ」
武内P「…どうされました?」
蘭子「真の意思を語るとき、言の葉は止まる事を知らないものね!(好きなものの事を話す時って、お喋りになっちゃうんですね♪)」
武内P「!」
武内P「す、すみません」アセッ
蘭子「…」フルフル
蘭子「我が友の異なる一面を垣間見ることは、共に歩む我にとっても代えがたい歓びぞ!(プロデューサーの普段と違う一面が見られて嬉しいなぁ♪)」ニコッ
武内P「…いい、笑顔です」サスリサスリ
-
83 : 2016/04/24(日) 19:16:02.43 -
程なくして
武内P(寮まであと少しですね…事務所に戻ったらあの資料を片付けて…新しい企画の方も一応、進めておきましょうか)テクテク
蘭子「……」キョロキョロ
蘭子「わ、我が友よ…」
武内P「どうされました?」
蘭子「時は来た」
蘭子「先の契約により、我に汝の身に浴する資格を…その…」
武内P(契約…?浴する…?)
武内P「あの、神崎さん、それはどういう…」
蘭子「だ、だから…うー…」
蘭子「えいっ!」ダキッ
武内P「!?」
-
85 : 2016/04/24(日) 19:20:05.39 -
武内P「あ、あの、神崎さん…?」
蘭子「くくく、待ちわびたぞ、この時を…」ギュウゥゥ
蘭子「はぅ…プロデューサー…あったかい…」ムニュムニュ
武内P(先ほど抱き付かれた時も…意識しないようにしてはいましたが…柔らかい感触が…!やはり神崎さんはかなり発育の良い方だという事でしょうか…?)ゴクリ
武内P(はっ…いけない、そんな邪な事を考えては…!!)ブンブン
武内P「神崎さん…その、このような場所で、そういったことをするのは控えてほしいと…先ほどお伝えしたはずですが…」
蘭子「案ずるなかれ、聖域に近づく者の中においても、この道は秘したるもの…何者も我らをとらえる事は出来ぬ…」トローン
(この近くは女子寮に用事がある人しか通らないし、特にこの道は人通りが少ないし…誰も気づきませんよ…///) -
86 : 2016/04/24(日) 19:25:17.68 -
武内P「しかし、万が一という事もありますし…その…」サスリサスリ蘭子「ぷ、プロデューサーが…」モゾモゾ
武内P「なんでしょう…?」
武内P(あまり動かれると…胸が…)
蘭子「2人きりの時なら…甘えてもいいって、言ったから…///」カァァ
-
88 : 2016/04/24(日) 19:30:00.57 -
武内P(あ、甘える…ですか…)
武内P(神崎さんはCP唯一の一人ユニットですし…寂しさを感じることも多いのでしょうか…?)
武内P「わ、わかりました…しかし、ここでは本当に誰の目があるかわかりませんので…」
蘭子「……」プクー
武内P「むくれられましても…困ります…」
蘭子「それでは…今より先…我を真名にてよぶがよい…それを対価としよう…///」ギュウ
武内P「…下の名前で呼べ、という事でしょうか?」
蘭子「///」コクリ
武内P「…しかし、それは…」
武内P(名前で呼ぶのは慣れませんが…抱き付かれるよりは余程健全…でしょうか…)
蘭子「…」ジーッ
武内P「…善処…します…蘭子、さん」サスリサスリ
蘭子「!」パァァッ
-
89 : 2016/04/24(日) 19:33:17.07 -
—
——
———蘭子「~♪」ニギニギ
武内P(なぜか神崎さんと手を繋ぐことになったりもしましたが…)
武内P(やっと女子寮に着きました…)
蘭子「…終焉はその時を待たぬもの(楽しい時間は、あっという間に過ぎちゃうものですね)」
蘭子「さりとて、我が友よ、今宵の宴は素晴らしきものだったわ!」
武内P「…それは何よりです」
蘭子「あのね…」モジモジ
武内P「はい?」
蘭子「送ってくれて…ありがとう…うれしかった…です」モジモジ
-
90 : 2016/04/24(日) 19:34:46.51 -
武内P(色々ありましたが)
武内P「…はい、これくらいでよければいつでも仰ってください、お送りします」
蘭子「でも、プロデューサー…いそがしいから…迷惑に、ならないかな?」
武内P「ええ、勿論時間に余裕があるときに限られますが、迷惑ではありません」
武内P「あなた流に言うなら…『友』への…友誼の証と、言えば伝わるでしょうか?」
蘭子「!」
蘭子「…ふふふ、我が友!今、確かな魂の共鳴を感じたぞ!」
武内P「そうですか」クス
蘭子「今宵の宴はこれにて幕引き…しかして、終焉は新たなる刻を告げる鐘音に過ぎない!」バッ
蘭子「いずれ、その時まで!我が友よ!闇に飲まれよ!」バッ
武内P「はい、お疲れさまでした」
武内P(活き活きとした神崎さんの笑顔を見られたので…良しとする事にしました)
-
135 : 2016/04/29(金) 23:39:57.13 -
帰り道
武内P(ここから事務所までの所要時間は…よし、資料作成は間に合いそうだ…企画の草案は…来週まで…まだ時間はあるが…)スタスタ
ガサッ
武内P「!」ビクッ
武内P(し、茂みの中から音が…!?)
武内P「だ、誰かいらっしゃるのですか…?」
ガサガサ
武内P(ここは女子寮の近く…まさか…不審者…?)
武内P(警備員を呼んで…いや、もし本当に不審者だったら私が目を離した隙に逃げてしまうだろう)
武内P(逃げている途中に鉢合わせになったアイドルの方が襲われる…という事も、考えたくはありませんが、ありえなくはないですね…)
武内P「確かめて…みますか…」
武内P(野良猫などなら、私が積極的に可愛がって終わりです…そうであってほしい)ガサガサ
-
137 : 2016/04/29(金) 23:43:29.54 -
武内P「誰も…居ない?確かにこの辺りで音が…」ガサガサ
「わぁ!」
武内P「ッ!!」バッ
小梅「こ、こんばんは、プロデューサーさん」
武内P「白坂さん…?」
小梅「月が綺麗な夜ですね…」
武内P「今の…茂みの音は…あなたが?」
小梅「…えへ、びっくりした?」
武内P「…白坂さん」
-
138 : 2016/04/29(金) 23:47:40.15 -
小梅「ごめんね…?本当はすぐに声かけようと思ったんだけど」武内P「いえ、不審者でなければ…よかったのですが…」
小梅「プロデューサーさんと蘭子ちゃんが、すごく『楽しそうに』してたから…」ニコ
武内P「……白坂さん、誤解です」
小梅「た、楽しかった?楽しかったよね?蘭子ちゃん、おっぱい大きいもんね…?」ウフフ
武内P「白坂さん、聞いてください」
小梅「…えへ、冗談だよ、プロデューサーさんの反応、かわいいから、もっと見たくなっちゃう」
武内P「……」サスリサスリ
-
139 : 2016/04/29(金) 23:50:44.95 -
—
——
———
武内P「…という訳がありまして…決してやましい事をしていたわけでは…」小梅「へぇ、そんなことがあったんだ」
武内P「私の不徳の致すところで…神崎さんを泣かせてしまうなど…猛省しています」
小梅「…」
小梅「ねぇ、プロデューサーさん?」
武内P「はい、何でしょうか?」
小梅「蘭子ちゃんは…なんで泣いちゃったんだろうね?」
武内P「はい…?と、言いますと?」
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140 : 2016/04/29(金) 23:52:54.98 -
小梅「除け者にされてるって思っちゃったのは仕方ないけど…そんなに取り乱して泣いたりする…かな?」
武内P「…それについては…色々考えたのですが…」
小梅「うん」
武内P「これは勘違いかもしれませんし」
武内P「なんというか…白坂さんには、自惚れと思われてしまうかもしれないのですが…」
武内P「神崎さんは…その、私の事を…」
小梅「…!」
小梅(も、もしかして…)
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141 : 2016/04/29(金) 23:54:51.04 -
武内P「父親のように…慕ってくれているのでは…と、思いまして…」
武内P「流石に親子という程年が離れている訳ではありませんが…」
小梅「……」
小梅(…やっぱりプロデューサーさんは、色々な意味でプロデューサーさんだね…)
小梅(……よかった)
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142 : 2016/04/29(金) 23:56:50.82 -
武内P「あの…?白坂さん?」
小梅「…あ、うん、何でもない…よ?」
武内P「それで…その…白坂さんは、この私の考えについては…どう思われますか?」
武内P「やはり、私の自惚れなのでしょうか…?」
小梅「…えっとね」
小梅「例えば…生まれ育った土地を、中学生の娘が、離れる事になるとする…でしょ?」
小梅「その娘は人見知りで、恥ずかしがり屋で、上手く周りとコミュニケーションを取る事も出来ない」
小梅「不安で不安で…仕方なかったと思う」
武内P「……」
-
143 : 2016/04/29(金) 23:59:14.68 -
小梅「そんな時…自分の言葉を…自分自身の事を、理解しようとしてくれる人が現れたら…?」
小梅「…不器用で、鈍感で、お互いの気持ちがすれ違っちゃう事もあるけど…」
小梅「でも、不器用なりに、誰よりも誰よりも…一生懸命に、自分の事を大切に想ってくれる…そんな人が現れたら?」
小梅「その人のことを信頼して…もっと仲良くなりたいと思って…だ、大好きになっちゃうのも、仕方ないって、私は思うな」
小梅「大好きだから…一緒に居られたら嬉しいし、大好きだから…嫌われたと思ったら…悲しくなっちゃう」
小梅「だから、プロデューサーさんの思ってる事…少なくとも、間違いじゃないと思う」
武内P「……」
小梅「プロデューサーさん…何か言ってくれないと…照れちゃう…よ///」
武内P「す、すみません…なんといいますか…上手く言葉が見つかりませんが…」
武内P「…白坂さんにお話が聞けて…良かったと思います…」
小梅「お役に立てて嬉しい…です…えへへ」
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144 : 2016/04/30(土) 00:02:01.05 -
小梅「でも、ちょっと心配…かも…」
武内P「心配…ですか?」
小梅「うん…さっきも言ったけど…プロデューサーさん、鈍感で不器用…」
小梅(そういう所も…かわいいけど…)
武内P「はい…それは自覚しているつもりですが…」サスリサスリ
小梅「私みたいに…プロデューサーさんと、もう…ラブラブってくらいの仲良しさんなら…大丈夫だと思うけど」
武内P「ら、ラブラブ…?」
小梅「じょ、冗談…だよ?」クスクス
武内P「…」サスリサスリ
小梅「やっぱり…今日の蘭子ちゃんみたいに…勘違いして…不安になっちゃう娘も…いると思う」
武内P「私の未熟のせいで…アイドルの皆さんにあんな顔をさせてしまうのは…避けたいですね…」
小梅「でも、プロデューサーさんが…本心でぶつかっていけば…きっと皆、分かってくれると思う…それだけは、忘れないで」
武内P「本心…」
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145 : 2016/04/30(土) 00:05:06.39 -
武内P「申し訳ありません、白坂さん、相談に乗っていただく形になってしまい…」
小梅「ううん、いいよ…いつでも、頼って?」
武内P「いえ、そう言う訳には…白坂さんの迷惑になってしまいますので…」
小梅「…遠慮しなくていいのに…プロデューサーさんの役に立てると…嬉しい、から」
武内P「しかし…」
小梅「さっきの話だけど」
武内P「はい?」
小梅「プロデューサーさん、耳…かして?」
武内P「はぁ…?」スッ
小梅「プロデューサーさんの事が大好きなのは、蘭子ちゃんだけじゃ…ないよ…?」ボソッ
武内P「白坂さん…?それは一体…?」
チュッ
武内P「!?」
小梅「…えへ」ニコッ
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146 : 2016/04/30(土) 00:08:52.14 -
小梅「…大好きだから…もっとこの人の役に立ちたいって…思っちゃう…」
小梅「だから…困ったことがあったら…すぐに相談…してね?」
武内P「し、白坂さん…!?」
小梅「あ…そろそろ時間…帰らなきゃ…おやすみなさい、プロデューサーさん」ペコリ
小梅「また…お電話ください…待ってます…」
武内P「白坂さん、まっ、待ってください…!?」
武内P「い、居ない…?」キョロキョロ
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164 : 2016/04/30(土) 23:12:40.05 -
OMAKE 蘭子 その後
蘭子(今日はプロデューサーの前で泣いちゃったりして、恥ずかしかったなぁ…)カキカキ
蘭子(でも、ご飯に連れていってくれたし…一緒に帰ってくれた)
蘭子(楽しかった…)
蘭子「~♪」カキカキ
「私は…あなたの事を、とても大切に思っています」
蘭子「…ッ///」ポフッ
「私が神崎さんを嫌うなど…あり得ない事です」
蘭子「———————!」カァァ
「…善処…します…蘭子、さん」
蘭子「///」
蘭子「……んっ///」モゾ・・・
コンコン
「ランコォ?居ますか?」蘭子「わひゃぁっ!?」ビクッ
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165 : 2016/04/30(土) 23:13:38.60 -
「ランコ…?」
蘭子「い、今開けます!」
ガチャ
アーニャ「やみのま、です…どうしました?顔、赤いです」蘭子「な、なんでもないです…///(せ、詮無き事…気にせずともよい)」カァァ
アーニャ「そうですか…?」
アーニャ「借りてたCD、返しに来ました」
アーニャ「とってもфантастический…アー、幻想的?な音楽、素晴らしかったです♪」
蘭子「そ、そう…それは良かった…」
アーニャ「またオススメがあったら、貸してください」
蘭子「ええ…」
アーニャ「それでは、おやすみなさい」
蘭子「……」コクリ
パタン蘭子「———ッ!!——————ッ!」ゴロゴロ
蘭子(私、何してるの!)ゴロゴロ
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166 : 2016/04/30(土) 23:15:34.96 -
OMAKE その2 小梅 その後
アーニャ(蘭子、少し様子がおかしかったですが…大丈夫でしょうか?)テクテク
トンッ
「わっ」コテン
アーニャ「あ、Я сожалею…ごめんなさい、大丈夫、ですか?」スッ
小梅「よいしょ…」クイッ
小梅「うん、平気…こっちこそごめんなさい、少し…ぼーっとしてた…かな」
アーニャ「コウメ、何かありましたか?嬉しそうですね」
小梅「え?そうかな…?えへへ…」
小梅「うん、ぷろ…」
アーニャ「ぷろ…?」
小梅「…ううん…なんでもない…とっても、良いこと、あったから…少し、浮かれちゃってるかも…」
小梅「それじゃ、おやすみなさい」ペコリ
アーニャ「はい、お休みです、コウメ」
小梅(プロデューサーさんに…キス…しちゃった)
小梅(今日はほっぺだったけど…いつかは…)
小梅「えへ…えへへ…」テレテレ
アーニャ「ぷろ…?」
OMAKE おわり
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