佐久間まゆ「Pさんて、すごいですよねぇ」


1 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 22:30:11.71 ID:EEHSw9cLO
モバP(※以下P表記)「どうしたんだ急に?」

まゆ「ほら、まゆ達のいる事務所って、とっても個性的な人がいっぱいいるじゃないですかぁ」

P「そうだな」

まゆ「それで、その中でも蘭子ちゃんてとっても個性的な喋り方をしますよね」

P「そうだな」

まゆ「その蘭子ちゃんと難なく普通にお話できるPさんは、やっぱりすごいなぁって……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446298211


ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446298211/


2 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 22:38:03.32 ID:EEHSw9cLO
P「あれ? まゆって蘭子と会話できなかったか?」

まゆ「いえ……まゆも日常会話とかぐらいなら、ある程度は出来ますよぉ? でも……」

P「でも?」

まゆ「ここ何日かのPさんと蘭子ちゃんとの会話で……──」


──
───


3 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 22:43:44.21 ID:EEHSw9cLO
─────

P「蘭子ー、今日の晩ごはん何が食べたい?」

蘭子「切り刻まれし畜生共の肉塊を……」(ハンバーグ!)

P「おっけー、ハンバーグな。じゃあ、今から作るからなー」

蘭子「やったー♪」ピョンピョン


4 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 22:48:01.18 ID:EEHSw9cLO
─別の日─

P「蘭子ー、今日の晩ごはん何が食べたい?」

蘭子「無惨にも刻まれ、命を落とした哀れな獣達の魂を我に捧げよ」(ハンバーグ!)

P「おっけー、ハンバーグな。じゃあ、今から作るからなー」

蘭子「やったー♪」ピョンピョン


5 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 22:53:52.21 ID:EEHSw9cLO
─別の日─

P「蘭子ー、今日の晩ごはん何が食べたい?」

蘭子「非業の死を遂げ押し固められた獣達の無御魂……それを我が糧とせん!」(ハンバーグ!)

P「おっけー、ハンバーグな。じゃあ、今から作るからなー」

蘭子「やったー♪」ピョンピョン


8 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 22:58:16.67 ID:EEHSw9cLO
───
──

まゆ「──……っていう会話があったじゃないですかぁ」

P「うん、確かにあったけど……」

まゆ「けど?」


9 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 23:00:38.59 ID:EEHSw9cLO
P「わかるよね?」

まゆ「わかりませんよぉ」

P「いや、普通わかるでしょ」

まゆ「いえ、普通わからないですよぉ」

P「えぇ……」

まゆ「えぇ……」


10 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 23:09:09.32 ID:EEHSw9cLO
P「わかると思うんだけどなぁ……」

まゆ「……わかりましたぁ。今のは百歩譲ってまだわかるとしますねぇ」

まゆ「けど、今のとはまた別の日のPさんと蘭子ちゃんとの会話で……──」


──
───


12 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 23:15:34.33 ID:EEHSw9cLO
─────

P「蘭子ー、今日の朝食はパンとご飯、どっちが良い?」

蘭子「大地の恵みを賜りし穀物を……」(パンが良いな!)

P「おっけー。パンに塗るのはバターとジャムとどっちが良い?」

蘭子「ジャム!」

P「わかった。じゃあ、今から作るからちょっと待っててなー」

蘭子「はーい」


13 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 23:19:03.24 ID:EEHSw9cLO
─別の日─

P「蘭子ー、今日の朝食はパンとご飯、どっちが良い?」

蘭子「大地の恵みを賜りし穀物を……」(今日はご飯が良い!)

P「おっけー。味噌汁の具は茄子と大根とどっちが良い?」

蘭子「大根!」

P「わかった。じゃあ、今から作るからちょっと待っててなー」

蘭子「はーい」


14 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 23:21:45.60 ID:EEHSw9cLO
───
──

まゆ「──……っていう会話があったじゃないですかぁ」

P「うん、確かにあったけど……」

まゆ「けど?」


15 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 23:23:22.72 ID:EEHSw9cLO
P「わかるよね?」

まゆ「わかりませんよぉ」

P「いや、普通わかるでしょ」

まゆ「いえ、普通わからないですよぉ」

P「えぇ……」

まゆ「えぇ……」


16 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 23:39:16.83 ID:EEHSw9cLO
P「……っていうかさ」

まゆ「はい」

P「今更だけど、なんでまゆが俺の家の俺と蘭子のやり取りを知ってるの?」

まゆ「うふふ……確かにPさんは蘭子ちゃんに取られちゃいましたけどぉ……」

まゆ「それでもまゆはPさんが大好きですから……好きな人の事は何でも知りたいですからね」

まゆ「この前遊びに行った時に、つい盗聴機を仕掛けちゃいましたぁ」

P「いやいや、いくら好きな人の事が知りたいからって盗聴機なんて」


17 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/10/31(土) 23:40:29.46 ID:EEHSw9cLO
P「仕掛けないよね?」

まゆ「仕掛けますよぉ」

P「いや、普通仕掛けないでしょ」

まゆ「いえ、普通仕掛けますよぉ」

P「えぇ……」

まゆ「えぇ……」


18 : ◆jCuNTsyVe2Xz 2015/11/01(日) 00:07:34.36 ID:RRcTscPcO
P「取り敢えず、家の会話を聞かれるなんて恥ずかしいから、盗聴機を外しに来てもらっても良い?」

まゆ「えぇ、別にいいじゃないですかぁ。お家の会話を聞かれるなんて普通ですよぉ」

P「ダメ」

まゆ「むぅ……はぁい、わかりましたぁ。じゃあ外しに行きますから、Pさんと蘭子ちゃんのお家に行っても良いですかぁ?」

P「うん、良いよ。ちょうど俺も仕事終わったし、今から行くか」

まゆ「はぁい」

P「それじゃ、お疲れ様でーす! お先に失礼します!」

まゆ「お疲れ様でぇす」

 ガチャ バタン

卯月「……」

瑞樹「……」

卯月「……普通って、なんでしょうね……」

瑞樹「わからないわ」

卯月「……普通って、難しいですね……」

瑞樹「わかるわ」

おわり

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