モバP「相葉夕美の邁進」


1 : 夕美ちゃんのめしべを○○○ 2014/09/11(木) 05:28:06.57 ID:URBU4qiMo
アイドルマスターシンデレラガールズ 相葉夕美のSSです。
いつもどおりまったり進行なのでご了承ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410380876


ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410380876/


2 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 05:28:47.92 ID:URBU4qiMo
P「聞いてくださいよちひろさん」

ちひろ「なんですか改まって」

P「ちょっと相談がありましてですね」

ちひろ「はぁ……」

P「自分の担当アイドルのことなんですが」

ちひろ「夕美ちゃんですよね?何かあったんですか?」

P「笑わないで聞いてくださいよ?」


3 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/11(木) 05:29:42.26 ID:URBU4qiMo
ちひろ「ええ、まあ、はい」

P「……最近、どうも男の影があるんですよ」

ちひろ「は?」

P「いや、ホントなんですって」

ちひろ「……あの夕美ちゃんに?」

P「なんか引っかかる言い方ですね」 

ちひろ「いや、だって、ねえ……」

ちひろ(あれだけ担当Pのあなたにアプローチかけてるのに……)ハァ

P「……まあいいや、つい最近こんなことがあってですね」


4 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/11(木) 05:30:19.96 ID:URBU4qiMo
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガチャ

夕美「ん……あっ、Pさんおはよう!」

P「ああ、夕美かおはよう」

夕美「今日もいい天気だねー」

P「確かにな、ちょっと暑いくらいだ」

夕美「最近あんまりいい天気じゃなかったから、お花もきっと喜んでるよ!」

P「確かにな……あれ?」

夕美「ん、どうしたのPさん」


5 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/11(木) 05:30:45.89 ID:URBU4qiMo
P「いや、なんか見た事ない鉢植えが増えてるなーと」

夕美「これ?」ヒョイ

P「そうそれ、なんか面白い花びらの形してるから目に留まってさ」

夕美「あはは、確かにね」

P「なんだろ、その花の形何か見覚えがあるような……」ウーン

夕美「多分、金魚じゃないかな?」

P「あーそれだ、なんか背びれのヒラヒラした種類に似てる」

夕美「これはリナリアっていう花なんだけど……別名はズバリ、ヒメキンギョソウだからね」


6 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/11(木) 05:31:13.56 ID:URBU4qiMo
P「へぇ……夕美はやっぱ詳しいな」

夕美「あはは、そっかな」

P「なんていうか、すごく女の子らしい趣味で良いと思うぞ」

夕美「……えへへ、ありがとっ♪」

P「やっぱりこの花にも花言葉ってあるんだよな……その、ゴテチアだっけ?あれみたいに」

夕美「うん、あるよっ!……ね、知りたい?」

P「ちょっと興味あるな」

夕美「えーっとね……ふふ、やっぱりナイショ♪」

P「えっ」

夕美「あっ、もうこんな時間……それじゃ私、レッスン行ってくるから!」

P「あっ、ああ……いってらっしゃい」


7 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/11(木) 05:42:13.93 ID:URBU4qiMo
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

P「ってことがですね……」

ちひろ(あれ、リナリアの花言葉って確か……)

P「んで、気になってすぐに調べたんですよ、リナリアの花言葉」

ちひろ「はぁ」

P「そうしたらあれですよ、『この恋に気づいて』っていうらしいじゃないですか」

ちひろ「そうですね」


8 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/11(木) 05:42:41.05 ID:URBU4qiMo
ちひろ(また露骨なアプローチね、夕美ちゃん)

P「これは絶対好きな男がいるに決まってますよ!」

ちひろ「まあ……そうなんじゃないですか?」

P「くそう……相手は一体誰なんだ……?学校の友人か?いや、仕事で知り合った人かも……」

ちひろ「はぁ……」

P「え、どうしたんですかちひろさん、ため息なんかついて」

ちひろ「……いえ、別に」

P「そうですか?」


9 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/11(木) 05:43:07.24 ID:URBU4qiMo
ちひろ「はい……で?」

P「え?」

ちひろ「いや、それだけなんですか?もっとこう、だれか男性と一緒にいるのを見たりとか」

P「いや……最近はプライベートでも結構一緒にいますけど、そんな事はなかったと思いますよ?」

ちひろ「じゃあ心配いらないんじゃないですかね」

P「実はまだあるんですよ、こんな感じの話が」

ちひろ「……」ハァ

P「あれはつい先日のことでした……」


10 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/11(木) 06:47:39.36 ID:URBU4qiMo
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夕美「Pさん、こっちこっちー!」ブンブン

P「悪い、待ったか?」

夕美「ううん、私も今付いたばっかりだしっ」

P「そうか、良かった」

夕美「……あっ、ううんやっぱり待った!すごく待ったよ!」

P「ええ?」

夕美「Pさんが来るまで一人で待ってたよ……」


11 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/11(木) 06:48:06.63 ID:URBU4qiMo
P「それは……すまん」

夕美「じゃあはい、これ」スッ

P「ん?手?」

夕美「お詫びに手、繋いで?」

P「あ、ああ……まあそれくらいなら」ギュ

夕美「今日一日、ずっとね?」

P「ずっと!?」

夕美「ふふ、いこいこ♪」

P「あっ、ちょっと引っ張るな、こら」


12 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/11(木) 08:03:33.62 ID:URBU4qiMo
今日はとりあえずこの辺で 続きはまた夜にでも書こうかと思います。

16 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/12(金) 10:18:38.86 ID:duYmpQImo
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

P「そういえば、今日はどこに行くんだ?」

夕美「あれ?言ってなかったっけ」

P「うん、買い物に行くとだけ聞いた気がする」

夕美「まあまあ、もうすぐ着くからっ」

P「歩きでいいのか?一応車で来てるけど」

夕美「うーん……いいや」

P「まあ最近こうやってのんびり歩くこともなかったしな、たまにはいいか」

夕美「うん♪」


17 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/12(金) 10:19:09.26 ID:duYmpQImo
P「……でも、手は離さないか?」

夕美「だーめ、約束したんだからっ」

P「そ、そうか……」

夕美「……Pさんは、私とこうするの、嫌?」

P「いや、別に……ただ」

夕美「?」

P「ちょっと照れくさいかな」


18 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/12(金) 10:19:37.63 ID:duYmpQImo
夕美「……ふふっ、そっか♪」

P「なんだよ、妙に嬉し……あれ?」

夕美「あ……着いちゃった」

『渋谷生花店』

P「ここ……ひょっとして渋谷さんの?」

夕美「うん、凛ちゃんのおうち」


19 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/12(金) 10:20:03.73 ID:duYmpQImo
凛「いらっしゃいませ……あれ、夕美?それに担当Pさんも?」

P「どうも」ペコ

夕美「あれっ、凛ちゃん?今日はお休み?」

凛「うん、まあね」

P「へえ……渋谷さんの実家が花屋さんとは聞いてたけど、ここがそうなのか」

夕美「うん、今日はお花を買いに来たんだ」

凛「……デート?」

P「えっ、いや、その」


20 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/12(金) 10:20:31.63 ID:duYmpQImo
夕美「うん♪」

P「夕美っ!?」

凛「ふふ……ごちそうさま」

夕美「そういう凛ちゃんは?今日は担当Pさんいないの?」

凛「あー……多分、上で寝てる」

夕美「へえ……」

凛「な、なに」

夕美「別にー♪」


21 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/12(金) 11:14:50.19 ID:duYmpQImo
凛「もう……それより、今日は何か買いに来たんでしょ?」

夕美「あ、そうだった……凛ちゃん、ハナミズキの苗ってあるかな?」

凛「えっ、苗?うーん……ちょっと待ってて」

P「……花じゃなくて苗?」

夕美「うん、ちょっと育ててみようかなって」

P「持って帰るの大変じゃないか?」

夕美「そこはPさんが、ね?」

P「お、おう……」

夕美「あはは、冗談だってば」

凛「……お待たせ」


22 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/12(金) 17:05:29.21 ID:duYmpQImo
夕美「あっ、凛ちゃんどうだった?」

凛「今はちょっとないみたい、予約って形になっちゃうけどいいかな?」

夕美「うん、大丈夫だよ」

凛「じゃあこっち……担当Pさんも、どうぞ」

P「あ、ああ」

凛「じゃあ、ここに名前と、あと連絡先もお願い」

夕美「はーい♪」


23 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/12(金) 17:06:45.51 ID:duYmpQImo
P「へぇ……」キョロキョロ

凛「……珍しい?」

P「ん?ああ、そうだね……あんまり花屋って行かないから」

凛「へえ……意外」

P「そう?」

凛「うん、夕美のプロデュースしてるくらいだから結構詳しいのかと思ってたよ」

P「人並みには知ってるつもりだったけど、流石に夕美には負けるかな」

凛「せっかく詳しい子が近くにいるんだからさ、色々教えてもらった方がいいんじゃない?」

夕美「なになに、何の話ー?」


24 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/12(金) 17:33:53.82 ID:duYmpQImo
凛「もうちょっとデートしなよって話」

P「ちょ……渋谷さん」

夕美「も、もー何言ってるの凛ちゃんは」バシバシ

凛「夕美、痛い」

P「そ、そういえば!ハナミズキってどんな花なんだ?」アセアセ

夕美「えっ、うーん……」

凛「そうだね……ハナミズキは花って言うか、木なんだよね」

P「木?」


25 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/12(金) 17:34:50.40 ID:duYmpQImo
凛「うん、庭木とか街路樹として植えられることが多いんじゃないかな」

P「へえ……」

夕美「結構大きい木になるらしいから、庭木にするにはしっかり剪定しないといけないらしいんだけど」

凛「鉢植えとかでもあるんだけど……そっちの方がいいんじゃないかな?」

夕美「うーん……そうかなあ」

P「へえ、鉢植えなんかあるのか」

凛「うん、鉢植えなら多分こっちに……あ、あった」


26 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/12(金) 18:00:09.03 ID:duYmpQImo
P「……綺麗な花だな」

夕美「サクラと取替えっこで日本に入ってきた木なんだって」

P「ふうん……」

凛「なんだっけ……確かアメリカからとかなんとか?英語の教科書でそんな話があった気がする」

P「そういえば、曲名でもあったな」

夕美「そうだね、今でもカバーされたりしてるんじゃないかな」

凛「お母さんが好きだったな、あの曲」


27 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/12(金) 22:15:51.62 ID:duYmpQImo
P「……なんの話だっけ」

夕美「なんだっけ」

凛「結局苗と鉢植えどっちにするの?」

夕美「あっ、そうだった」

P「うーん、やっぱり鉢植えの方が手軽でよさそうだけどなあ」

夕美「そうだね……」

凛「まあ、今はお客さんもいないしゆっくり決めてよ」


29 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/15(月) 01:58:20.81 ID:3OTWHQ5lo
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ちひろ「……で、その日はどうされたんです?」

P「え?ああ、結局鉢植えの方にしてそのまま持って帰りましたよ」

ちひろ(立派なデートね……)

ちひろ「ちなみにPさん、ハナミズキの花言葉ってご存知ですか?」

P「いや、知らないですけど……」

ちひろ「……はぁ」


30 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/15(月) 01:58:51.05 ID:3OTWHQ5lo
P「どうしたんです?ため息なんかついて」

ちひろ「いえ、なんでも……」

ちひろ(夕美ちゃん……頑張るのよ)

P「それで、ハナミズキの花言葉っていうのは」

ちひろ「……夕美ちゃんに教えてもらってください」

P「え、あ、はい……」


31 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/25(木) 23:39:45.48 ID:cEmEavOTo
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

P「……教えてもらえといわれたものの」

夕美「~♪」

P(まあそこまで気になる物じゃなし、今度でいいか)

P「夕美ー?」

夕美「はーい?」

P「飯でも食いに行かないか?」

夕美「あ……」

P「ん?」


32 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/25(木) 23:40:16.38 ID:cEmEavOTo
夕美「その、今日は」

P「あー……ひょっとしてもう予定でもあったか?」

夕美「じゃなくて……はいっ」

P「……弁当?」

夕美「作ってきたから、一緒に食べましょっ!」

P「……」

夕美「……Pさん?」

P「……」ブワッ

夕美「!?」


33 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/25(木) 23:42:20.18 ID:cEmEavOTo
P「いいのか……?」

夕美「う、うん……」

P「ありがとな……女の子から弁当もらったのなんか、初めてだよ」

夕美「そうなの?」

P「ああ、だからすごく嬉しくてつい……」

夕美「えへへ……」

P「じゃあ、いただこうかな」

夕美「はい、召し上がれ♪」

パカ


34 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/25(木) 23:42:48.12 ID:cEmEavOTo
P「おおっ」

夕美「響子ちゃんや留美さんと一緒に作ってみたから、味の方はバッチリだと思うんだけど……」

P「うん、見た目もいいしすごくうまそうだ」

夕美「じゃあはい、あーん♪」

P「えっ」

夕美「あーん♪」

P「あ……あーん」

夕美「……どうかな」

P「……」モグモグ


35 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/25(木) 23:43:14.28 ID:cEmEavOTo
夕美「……」ドキドキ

P「……うん、うまい」

夕美「ほんと?」

P「うん、こんなうまい弁当食べたの初めてだよ」

夕美「そっか……ねね、Pさん」

P「ん?」モグモグ

夕美「あーん♪」

P「あ……あーん」


36 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/25(木) 23:43:40.64 ID:cEmEavOTo
夕美「んっ……うん、美味しいっ」

P「……」

夕美「……?どうしたのPさん?」

P「あっ、いやなんでもないよ」

P(ちょっと見とれてたなんて言えない)

夕美「はい、お茶もあるからねっ」

P「至れり尽くせりだなあ」ズズズ

夕美「ふふ……」ニコニコ


37 : ◆klx9zSJI.g 2014/09/28(日) 08:17:49.49 ID:Wy+i+XZ2o
うーん…なかなか難しいです。
最後まで書ききるつもりではいますので気長にお待ちください、すみません。

39 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/02(木) 22:04:20.61 ID:He7FqtLYo
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

P「ふう……ごちそうさま」

夕美「お粗末さまでしたっ♪」

P「ほんとに弁当箱は洗わなくてもいいのか?それくらい……」

夕美「お片づけまでがお料理って、響子ちゃんにも言われてるのでダメですっ」

P「……そうか、悪いな」

夕美「いーえっ」

P「……」ズズズ

夕美「……」ニコニコ


40 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/02(木) 22:04:48.01 ID:He7FqtLYo
P「夕美は、今日この後レッスンだったか」

夕美「うん、ボーカルレッスンだったかな」

P「まだ少し時間あるな……」

夕美「じゃあPさん、お話しない?」

P「話?」

夕美「うん、最近あんまりPさんとゆっくりした時間って取れなかったでしょ?」


41 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/02(木) 22:05:14.01 ID:He7FqtLYo
P「あー……まあ、確かにな」

夕美「どこかに行ったりすることはあったけど……久しぶりにゆっくりお話、したいなって」

P「だな……まあ、いきなり話すって言っても何を話せばいいのか」

夕美「そうかな?私はPさんに聞いて欲しいこといっぱいあるけど」

P「そうか……じゃあ、色々聞かせてもらおうかな」

夕美「うんっ!」


42 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/02(木) 22:05:40.63 ID:He7FqtLYo
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夕美「ただいま……あれ?」

P「……」グゥ

夕美「Pさん?寝てるの?」

P「……」スヤァ

夕美「もう……ソファで寝てたら風邪引くよ?」

P「ううん……」

夕美「しょうがないなぁ」クス

エーット、タシカコノヘンニ

……ア、アッタアッタ


43 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/02(木) 22:06:12.25 ID:He7FqtLYo
夕美「Pさん、毛布ですよー」

P「……」グゥ

夕美「そーっと……きゃ!?」

ぐいっ

P「んん……」モゾ

夕美(え、あれ、なんで?)

夕美(かけようとした毛布ごと引っ張りこまれた、のかな)

P「……」スゥ


44 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/02(木) 22:06:39.63 ID:He7FqtLYo
夕美(と、とりあえず起きなきゃ)

P「ん……」ギュ

夕美「ひゃ」

夕美(Pさんって抱きグセあるんだ……がっちり抱きつかれちゃった)

P「……」スゥ

夕美「どうしよ……」

P「……ゆみ」

夕美「っ!」


45 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/02(木) 22:07:06.20 ID:He7FqtLYo
夕美(今、名前……ほんとは起きてるとか、ないよね?)

P「……」スゥ

夕美「……もう」

ぎゅ

夕美(あ……毛布越しでも、あったかいなぁ)

夕美(お日様みたい……)

P「……」モゾ


46 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/02(木) 22:07:41.21 ID:He7FqtLYo
夕美(……ソファ、狭いからくっつかないと落ちちゃうよね)

ぎゅうぅ

夕美「……えへ」

P「……んぅ」

夕美(……ちょっと、眠くなって来ちゃったかも)

夕美(すこしだけ……いいよね?)

夕美「おやすみ……Pさん」


47 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/02(木) 23:13:58.82 ID:He7FqtLYo
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

P「ん……?」パチ

P(なんか、背中が熱い……)

P「っと……」クル

夕美「……すぅ」

P「……えっ」

P(あーうん、えっと)

P「……なんで?」


48 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/02(木) 23:14:47.05 ID:He7FqtLYo
P(俺、ソファでちょっと仮眠取るつもりで……うわもうこんな時間か、それで夕美が戻ってきてて……)

P(……うん、なんでこうなってるのかさっぱりわからん)

夕美「……Pさん?おきたの……?」モゾ

P「あっ、ごめ……」ガタ

くらっ

P(あ、やばい立ちくらみ……)

どさ


49 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/02(木) 23:15:13.76 ID:He7FqtLYo
夕美「きゃ」

P「ご、ごめんいま……」

夕美「あ……」

P「どく、から……」

P(ちか、近い)

P(息がかかるどころか、瞳の中に自分の顔が見えそうな……)


50 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/02(木) 23:15:41.18 ID:He7FqtLYo
夕美「P、さん」

P「っ!」

P(と、とにかく起きないと)

ぐっ……

夕美「あ……」

P(……なんでそんな、悲しそうな顔)

P「……夕美」

夕美「……っ」


51 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/03(金) 00:23:34.99 ID:gA/j8ar8o
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夕美(……Pさん)

P「どく、から……」

夕美(近い……)

夕美(Pさんの、顔)

夕美(私の、大好きな人の)

夕美(さっきはあれだけ落ち着けたのに)

夕美(いま、どきどきしてる)


52 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/03(金) 00:24:00.51 ID:gA/j8ar8o
夕美「P、さん」

P「っ!」

夕美(……離れ、ちゃう?)

夕美「あ……」

夕美(嫌だ)

夕美(まだ……)


53 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/03(金) 00:24:37.24 ID:gA/j8ar8o
P「……夕美」

夕美「……っ」

夕美(Pさん、優しい目してる)

夕美(全部、見透かされそうな)

夕美(このどきどきとか、ぜんぶ)

夕美「……Pさん」


54 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/03(金) 01:02:27.72 ID:gA/j8ar8o

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夕美「……Pさん」

P「うん?」

夕美「私いま、すっごくどきどきしてる」

P「それは……まあ、俺も」

夕美「じゃあ……この気持ちもおそろいかな」

P「……うん、多分」

夕美「あは、そっかぁ……」


55 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/03(金) 01:02:58.41 ID:gA/j8ar8o
P「なあ、夕美」

夕美「なに?」

P「……ハナミズキの花言葉って、なんなんだ?」

夕美「……『私の想いを受け取ってください』だよ」

P「……そうか」

夕美「やっと、気づいてもらえた?」

P「じゃあ、今までのも全部……」

夕美「……うん」


56 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/03(金) 01:03:26.20 ID:gA/j8ar8o
P「……ごめんな、気づいてやれなくて」

夕美「ううん、いいの」

P「……ありがとな」

夕美「ね、Pさん」

P「なに?」

夕美「私、Pさんのことが好き。
ずっとずっと、好きだった」

P「……俺も、夕美のことが好きだ」


57 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/03(金) 01:03:52.20 ID:gA/j8ar8o
夕美「……気持ち、おそろいだったね」

P「そうだな」

夕美「えへへ……」

P「……その、夕美」

夕美「ん……なあに、Pさん?」

P「すまん、そろそろ限界」

夕美「腕、つらい?」

P「いや」

夕美「?」

P「我慢のほう」

夕美「きゃ……んっ」


58 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/03(金) 01:04:19.48 ID:gA/j8ar8o
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夕美「……うー」

P「いやその、すまん」

夕美「……じんじんする」

P「ごめん……」

夕美「……ばか」

P「すみませんでしたぁ!」ドゲザー

夕美「……ふふっ」


59 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/03(金) 01:04:45.40 ID:gA/j8ar8o
P「え?」

夕美「うそ、怒ってないよ」

P「ほんとか……?」

夕美「うんっ」

P「はぁ……よかった」

夕美「でも次は、もっと、その……」

P「うん、なに?」

夕美「や、優しくして欲しいなって……」

P「……努力します」

夕美「……えへへっ♪」

P「……ははっ」


60 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/03(金) 01:06:56.81 ID:gA/j8ar8o
夕美「帰ろっか?」

P「そうだな、ちゃんと送るよ」

夕美「あっ、ねえPさん!」

P「どうした?」

夕美「その……手、つなご?」

P「駐車場までだけど……いいのか?」

夕美「いいの、ほら」


61 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/03(金) 01:07:52.34 ID:gA/j8ar8o
P「……ん」

ぎゅ

夕美「……あったかい」

P「……そうだな」

夕美「やっぱりPさんって、お日様みたい」

P「それなら夕美は……やっぱり花かな」

夕美「そうだね、なら……」


62 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/03(金) 01:08:18.32 ID:gA/j8ar8o

夕美「私っていう花が咲けるように、これからもずっと一緒にいてね?Pさん♪」


63 : ◆klx9zSJI.g 2014/10/03(金) 01:12:30.37 ID:gA/j8ar8o
これにて完結です!
またダラダラと引き延ばしてしまって申し訳ありません……反省してます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました、良ければまたお付き合いください。

Comments are closed.

Post Navigation