伊織「この人形……やっぱり変よ……」


1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 01:48:16.22 ID:3ozWaWM50
—収録終わり 楽屋—

伊織「あら……?」

無い……
置き忘れ……?
そんなこと……

亜美「おつかれーいおりん……どしたの?」

伊織「……あの、いつも抱いてる……」

亜美「あ、うさちゃんのぬいぐるみ!……あれ?無いね?」


ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349628496/


2 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 01:49:26.21 ID:3ozWaWM50
伊織「そうなのよ……。置き忘れる……はずはないと思うんだけど」

亜美「大事にしてるもんねー」

あずさ「あら?どうしたの?」

亜美「あ、何か、うさちゃんのぬいぐるみがどっか行っちゃったらしいよ」


3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 01:50:35.71 ID:3ozWaWM50
あずさ「あらあら~、大変!探さなくっちゃ!」

伊織「そ、そう?じゃあ手伝って貰おうかしら」

亜美「おっけー!」

伊織(その後、3人で部屋の隅から隅まで探したけれど、見つからなかった……)


4 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 01:51:24.34 ID:3ozWaWM50

あずさ「う~ん、無いわねえ……」

亜美「事務所にあったりとか?」

伊織「確かにテレビ局には持ってきたわ」

伊織「あ、私はもう少し探すから、二人は先に行ってて」


5 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 01:51:58.49 ID:3ozWaWM50
律子「どうしたの?」

伊織「あ、えっと、うさちゃんが……」

律子「……あ、ぬいぐるみの」

伊織「そうなのよ……大切なものだから、どうしても見つけないと」

律子「わかった。私も探しとくわ」


7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 01:53:29.87 ID:3ozWaWM50
律子「あ、それから。ファンからの贈り物が届いてたから、ほら」
   
伊織「……人形……?」

律子「カワイイ人形でしょう?」

伊織(西洋人形かしら……。随分古いわね……。正直気持ち悪いんだけど……)

伊織「あ、うん。そこに置いといて。私うさちゃんを……」


8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 01:54:30.66 ID:3ozWaWM50
律子「駄目よ!!」

伊織「ひっ」

律子「ファンの人が折角贈ってくれたものをないがしろにするなんて許さないわこんなにかわいいんですもの
  ほらしっかり抱いて肌身離さずに持ち歩くのよほらかわいいかわいい似合ってるかわいいかわいい」

伊織「り、律子?」

律子「許さない許さない許さない許さない……」


10 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 01:56:18.63 ID:3ozWaWM50
伊織「わ、分かったわ。ほら、抱いてればいいんでしょ?」

律子「……」

伊織(律子、疲れてるのかしら……)

伊織(今日はスタッフの人に頼んで、もう帰ろうかしら)


11 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 01:56:59.16 ID:3ozWaWM50
—次の日 事務所—

亜美「おっはよー……うっ……」

あずさ「あらっ……」

伊織「何よ……」

亜美「その人形……どうしたの……?」

伊織「何か、ファンからの贈り物らしいんだけど……」


12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 01:57:51.04 ID:3ozWaWM50
あずさ「ア、アンティークな雰囲気ね」

伊織「……無理しなくていいわよ」

亜美「もうぶっちゃけるけどさー、それ、持ってないほうがいいと思う」

あずさ「そうね~、飾ってる分にはいいんだけど……」

伊織「でも、持ってないと律子が怒るのよね」


13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 01:59:00.97 ID:3ozWaWM50
亜美「えー、なんでー?」

伊織「こっちが聞きたいわよ」

伊織(まったく、律子ったらどうしたのかしら……?)

亜美「じゃあ、亜美達一足先に行ってるね?」

伊織「ええ、私もすぐ行くから」


15 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 01:59:58.53 ID:3ozWaWM50
prrrrrrrr

伊織「……電話よー?誰もいないのー?」

伊織「……仕方ないわね」

伊織「はい~、765プロです!」

『……』

伊織「あの?もしもし?」

『……』

伊織(無言電話かしら?全くもう……)

『……』

ガチャ


16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:00:57.88 ID:3ozWaWM50
—ラジオ収録—

伊織「流石に、この人形抱いて収録はできないわね……」

伊織「外に置いておきましょう……」

亜美「……なんで外に置くのさ……?」

伊織「え?」

亜美「抱いててあげればいいじゃん、かわいいんだから」


17 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:01:26.75 ID:3ozWaWM50
伊織「ちょ、ちょっと、あんたさっき……」

亜美「ほらこんなにかわいいかわいいかわいいかわいいかわいい」

伊織(これ……律子と同じ……)

伊織「わ、わかったわよ……」


18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:02:17.40 ID:3ozWaWM50
—収録終わり—

伊織(何かこの人形、本当に気味悪いわ……)

伊織(悪いけど、ここに置いてっちゃいましょう……)

あずさ「伊織ちゃん?」

伊織「な、何?」

あずさ「今、そのお人形をここに置いてっちゃおうとしてるように見えたけど?」

伊織「うっ……、あ、あずさには関係ないでしょ?」


20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:04:08.91 ID:3ozWaWM50
あずさ「……」ピクッ

伊織「な、何よ……」

あずさ「駄目よ!!!」

伊織「ひいっ」

あずさ「駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目」

伊織(もう……何なのよ……)

伊織「こんなの絶対おかしいわよ……」


21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:04:57.22 ID:3ozWaWM50
伊織「結局、どこにも置いてこれなかったわ」

P「おーい、おはよう」

伊織「何だかあんた見るのも久しぶりな気がするわね」

P「お前ももう売れっ子だからなあ」

P「……あれ?うさちゃんどうしたんだ?」


23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:05:50.95 ID:3ozWaWM50
伊織「それがその……○×テレビに持って行ったときどこかに行っちゃって……」

伊織「ずっと探してるんだけど……」

P「ふーん、じゃあ俺も探しとくよ」

P「うさちゃんを持ってない伊織は何かしっくり来ないからな」

P「しかし、うさちゃんの代わりがこの西洋人形か……」

P「うーん……」


24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:06:36.47 ID:3ozWaWM50
伊織「……何も言わなくていいわよ……」

人形「……」

prrrrrrrrrrrr

P「おっと、電話電話っと」

P「お電話ありがとうございます。765プロです」


26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:07:25.07 ID:3ozWaWM50
『……』

P「あれ?あのー、もしもしー?」

『…………』

P「うーん?」

『………………よ…………』

P「はい?」

『……………行くよ…………』

ガチャ


28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:09:32.22 ID:3ozWaWM50
P「切れちゃった」

伊織「何?どうしたの?」

P「いや、何か妙な電話でさあ」

伊織「無言電話?」

P「ああ……いや、最後に何か言ってたな……」

伊織「(何か……?)


30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:10:22.47 ID:3ozWaWM50
—次の日—

小鳥「はい、はい、分かりました。お大事にしてくださいね」ガチャ

伊織「どうしたの?」

小鳥「プロデューサーさん、風邪で寝込んでるんだって。凄い熱らしくて動けないって」

伊織「え……?」

小鳥「心配ねー」

伊織「べ、別にあんなの何か心配じゃないわよ!タダの風邪でしょ?」

小鳥「へえ……」


31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:11:18.27 ID:3ozWaWM50
伊織「な、何よ?」

小鳥「じゃあ…………なの……じゃって……わね……」

伊織「……?」

小鳥「じゃああんなの死んじゃっていいわよね?」

小鳥「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」

伊織「ちょ、ちょっと小鳥!」


33 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:12:02.34 ID:3ozWaWM50
小鳥「……」

小鳥「ピヨ?あ、あら、伊織ちゃん、どうしたの?」

伊織「……プロデューサーが、風邪で休むって……」

小鳥「あら、大変ね!」

小鳥「社長ー!プロデューサーさんがー!」

伊織(何コレ……絶対おかしいわよ……)


35 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:13:10.87 ID:3ozWaWM50
prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr

伊織「!!」ビクッ

伊織「ちょ、ちょっと小鳥、電話ー!」

伊織「仕方ないわね……」ゴクリ

伊織「……はい、765プロです」

『………………』

伊織「また?ちょっとあんた、いい加減にしなさいよ!」


37 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:14:04.19 ID:3ozWaWM50
『…………て………』

伊織「な、何?」

『…………』ガチャ

伊織「……」

伊織(胸騒ぎがするわ……)


38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:15:38.92 ID:3ozWaWM50

—Pの部屋—

伊織(来ちゃった……)

運ちゃん「えーっと、1890円です」

伊織「はい。あ、あの、少しここで待ってて貰えます?」

運ちゃん「ええ、あんまり遅くならなきゃいいですよ」

伊織「ありがとうございます~。あ、荷物置いて行きますね」

伊織(さすがにこの人形は置いて行きましょ)

運ちゃん「はーい」


39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:16:35.57 ID:3ozWaWM50

ピンポーン

伊織「……出ないわね」

ガチャ

伊織「鍵、開いてるじゃない」

伊織「入るわよ~?」

伊織「うわ……汚い部屋ね、まったく……」


40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:18:09.44 ID:3ozWaWM50
P「う~ん……」

伊織「あ、起きたわね?」

P「うわっ……、伊織……、何でここに?」

伊織「まあ、ちょっとね……お見舞いに……」

P「そ、そうか。わざわざ済まないな」

伊織「べ、別に心配してたわけじゃないんだから!」


41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:19:29.27 ID:3ozWaWM50
伊織「そ、それにしても、昨日は元気そうだったのに、自己管理がなってないわね」

P「面目ない」

P「ちょっとな……笑うなよ」

伊織「何よ?」

P「昨日、人形に……食われる夢を……」

P「で、今朝起きたら高熱が……」

伊織「……」

P「まあ多分明日には……」


42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:20:08.39 ID:3ozWaWM50
P「!?」

P「あ……あ…………」

伊織「どうしたの?具合でも悪いの?」

P「あ、あそこ……」

伊織「あそこって……」

伊織「!!」

P「に、人形が……人形が……」


43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:22:00.34 ID:3ozWaWM50
伊織「あ……あの人形、どうしてここに……」

人形「……」

伊織「……」

P「……」ガタガタ

伊織「……ごめんなさい……持って帰るわ……」

伊織「あのっ……お大事にね……」


44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:22:33.41 ID:3ozWaWM50
P「伊織……」

prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr

P「け、ケータイか……」

P「は、はい」

『…………わたし……を……』

P(あの時と同じ!)


46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:24:01.64 ID:3ozWaWM50
—外—

運ちゃん「お帰りなさい、早かったですね?」

伊織「あの、ちょっと聞きたいんだけど……」

運ちゃん「はい?」

伊織「この人形、私、置いて行かなかったかしら」

運ちゃん「はあ?あ、そういえば、置いて行きましたね?」

運ちゃん「あれ?でも、今……?あれ?」

伊織「……まあいいわ。元の765プロまでお願いします」

運ちゃん「うーん……?」


48 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:25:18.09 ID:3ozWaWM50
—事務所 今日の仕事終わり—

伊織(絶対変だわ、この人形……)

伊織(お祓いでもしてもらおうかしら……)

prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr

伊織「ひいっ!」

伊織「だ、誰か、電話よー!」


50 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:26:40.76 ID:3ozWaWM50
伊織「例によって誰もいないのね……」

prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr

伊織「は、はい、765プロ……」

P『伊織か?』

伊織「プ、プロデューサー……?」


53 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:28:10.24 ID:3ozWaWM50
伊織「うっ……ぐすっ……」

P『伊織、ど、どうしたんだ?』

伊織「最近、変なことばっかり起こって……もういやぁ……」

P『な、泣くな伊織!そう、その人形なんだけどな』

P『どうもいわくつきの人形らしいんだ』


54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:28:43.83 ID:3ozWaWM50
伊織「……いわくつき?」

P『ああ、有名な呪いの人形らしい。すぐに呪いを解かないと大変なことになる』

P『いまから、俺の言うとおりにしてくれ』

伊織「わ、わかったわ……」


55 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:29:31.15 ID:3ozWaWM50
伊織「えーっと……」ガサゴソ

伊織「これね?蝋燭……」

伊織「あと、洗面器に水っと……」

伊織「えーっと、鏡は……私の手鏡と……」


59 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:30:29.55 ID:3ozWaWM50
伊織「全部揃えたわよ」

P『ああ、おつかれさま』

P『じゃあ、そいつらをな、会議室の四隅に配置して……』

伊織「人形は?」

P『ん?……ああ、蝋燭の近くに置いてくれ。お前の私物、ハンカチとかの上に乗せてな』


61 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:31:08.30 ID:3ozWaWM50
伊織「……できたわ……」

P『よし、じゃあ、そのまま夜12時まで会議室にいるんだ。誰か来ても絶対に開けちゃ駄目だぞ』

P『いいか?絶対にだ』

伊織「……あの……」

P『どうした?』


62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:31:46.39 ID:3ozWaWM50
伊織「私のケータイにかけなおしてくれないかしら……?」

伊織「その……会議室に電話無いでしょ?一人じゃ怖くて……」

伊織「あんたの声、聞いてれば、ちょっとは気がまぎれるから……」

P『ん?ああ……お安い御用さあ』


63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:32:29.88 ID:3ozWaWM50
—会議室—

伊織「うう……」

伊織「これって、電気とか付けちゃダメなの……?」

P『伊織、頑張れ!』

伊織「わかったわよ……」

伊織「もうすぐかしら……?」


65 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:33:11.84 ID:3ozWaWM50
23:25

伊織「あと30分くらいね……」

P『ああ、あと30分だ!』

ドンドンドン!


69 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:34:05.47 ID:3ozWaWM50
P「伊織!!ここか?開けてくれ!!伊織!!」

伊織「ふぁ!!!」

P『来たな……いいか、絶対開けるなよ!』

伊織「分かったわ!」


73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:34:45.19 ID:3ozWaWM50
P「伊織!だ、誰かと話してるのか?」

伊織「は、早く消えなさいよ偽者!!」

P「偽者?い、伊織!そいつは俺じゃないんだ!」

P「信じてくれ!」


74 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:35:30.68 ID:3ozWaWM50
ドンドンドン!!

伊織「か、会議室の扉はこないだ直したばかりで頑丈なんだから!」

伊織「あんたなんかに開けられるわけないでしょ?」

P「伊織っ!頼む、信じてくれ!」

P『伊織、奴の言葉を聞くな!』


81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:36:37.27 ID:3ozWaWM50
ドンドンドン!!!

P「ゴホッ!ゲホッ!か、風邪がぶりかえして……」

P「た、頼む……伊織……俺を、信じて……」

伊織「……」

P『伊織!』


82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:37:12.91 ID:VtyDnrS50
コブラ「おっと待ちなよ」

偽P「き、貴様は……」

コブラ「年端もいかねぇ女の子を怖がらすなんて、いい趣味じゃねぇな」バシュ

偽P「ぎゃあああああああ」グシャ

コブラ「女の子にはもうちょっとやさしくしなよ」

終わり


83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:37:30.47 ID:3ozWaWM50
伊織「ねえ……」

P「な、何だ?」

P『どうした?』

伊織「私、あんたのことが好き……愛してる」

伊織「どう?私と付き合ってくれる?」


85 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:38:17.04 ID:3ozWaWM50
P「……」

P『当たり前じゃないか!誰よりも愛してるよ!』

P「……すまん伊織、俺にはできない……」

P「だって、言ったじゃないか!トップアイドルになって、お父さんやお兄さんを見返すって!」

P「今は律子がプロデューサーだけど、俺はお前がトップに上り詰めるまで、ずっとサポートする」

P「だから、それまでは付き合えない!スマン!」


90 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:39:26.78 ID:3ozWaWM50
伊織「……全くもう……馬鹿なんだから……」

P?『お、おい伊織?どうしたんだ?』

P?『止めろ、止めてくれ!』

伊織「……」ガチャ

伊織「入っていいわよ……プロデューサー」

P「い、伊織……!」

伊織「……何であんたがうさちゃん抱いてるわけ?」

P?『畜生ー!!!!!うさぎの人形め!!!」


93 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:40:59.59 ID:3ozWaWM50
P「伊織……良かった……」

フラッ

伊織「ちょ、ここで倒れないでよ!」

伊織「プロデューサー!!」


95 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:41:42.74 ID:3ozWaWM50
—後日談—

P「ど、どうだった……?」

伊織「うん、霊能者の先生、もう大したものは感じないけど、一応あの人形預かってくれるって」

P「よ、良かったー……」

P「もうあれ見るたび怖くて怖くて……」


97 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:42:15.87 ID:3ozWaWM50
伊織「で、あんたの方は?」

P「ああ……」

P「あの人形を送ってきたファンは、確認できなかった。律子も知らないそうだ」

伊織「そう……」

P「これからは、もっと厳しくプレゼントのチェックをしないとな」


98 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:43:20.29 ID:3ozWaWM50
伊織「で、あんたの方は?」

P「ああ……」

P「あの人形を送ってきたファンは、確認できなかった。律子も知らないそうだ」

伊織「そう……」

P「これからは、もっと厳しくプレゼントのチェックをしないとな」


99 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:43:57.22 ID:3ozWaWM50
あ、ミスった

103 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:46:23.54 ID:3ozWaWM50
P「あの時な……」

伊織「うん」

P「変な電話かかってきて」

P「わたしを伊織ちゃんのところまで連れて行ってって……」

P「で、その後気を失って……」

P「気づいたらうさちゃん抱いてたんだよ」


104 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:47:09.72 ID:3ozWaWM50
伊織「うさちゃん……」

P「で、物凄い胸騒ぎがして、とりあえず事務所まで行ってみたんだよ」

P「きっと、うさちゃんが、お前を守りに来てくれたんだな……」

伊織「うん……」


105 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:47:55.16 ID:3ozWaWM50
伊織「さて、行きましょうか」

P「おう」

伊織「レッスンスタジオまで直接行ってちょうだい?」

P「おう、やる気だな」

伊織「ええ」

伊織「だって、トップアイドルになったら、あんた付き合ってくれるんでしょ?」

P「ぶふっ!!い、伊織、アレはだな……」

伊織「にひひ!すーぐトップアイドルになっちゃうんだから!見てなさいよ!」


107 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/08(月) 02:50:04.12 ID:3ozWaWM50
—後日談2—

霊能者「ああは言ってはみたけど……」

霊能者「あの人形からは、まだまだドス黒い波動を感じる」

霊能者「大体、アレが伊織さんにやらせようとしたのは」

霊能者「悪質な呪いの類……」

霊能者「早く除霊しないと……大変なことに」

霊能者「……!!!!」

霊能者「い、いない!!」

冬馬「何だこりゃ?きったねー人形だな」

人形「……」ニヤッ

終わり

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