【艦これ】憲兵「艦これ世界、チーッス」


1 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:13:31.27 ID:k5BALlCj0
短いです、連投で終わります。

現実⇒艦これ転生「憲兵」⇒???
な流れになってます。
転生ものが苦手な方はご了承ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410444801


ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410444801/


2 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:16:06.46 ID:k5BALlCjo
「あー艦これ、楽しいぜ!!」

「時雨たん、可愛い。ハアハア」

「金剛デースwww ちょっ、時間と場所を弁えますので続きを!www」

「艦これ最高ーーーーーー!」

***

「って、あれ?」

妖精「おう、死んでしまうとはなさけない」

「えっ? 俺死んだの?」

妖精「はい(こちらの手違いで)」

妖精「本当はあんたみたいなクソに構う時間はないんですが」

「クソッっていった! クソッっていった今!」

妖精「あなたの好きな世界に転生させてあげれますよ?」

「まじで!?」

妖精「はい、あなたは(うっかりクシャミで今日の死亡リストに入っちゃった)可愛そうな人ですので」

「なんかよくわかんねーけど」

「じゃ、じゃじゃっじゃじゃあ。艦これの世界にお願いします」

(ぜかましたん、金剛たん、あたごん。はぁはぁ)


4 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:18:01.34 ID:k5BALlCjo

憲兵「って、なんで憲兵やねん!」

憲兵「そこは提督だろうがよおおお!!!」

憲兵「おれは夜戦がしたいんだ!!!」

妖精「提督は大変ですよ? それこそ常に命の危険g」

憲兵「諦めます」

妖精「はやっ!」

妖精「ま、まあいいでしょう。あなたはクソみたいな人生でしたが、
まぁこちらの手違いで死んじまいましたので、生活環境は保障します」

憲兵「えっ? 俺、そんな軽いノリの手違いで死んだの?」

妖精「チッ」

憲兵「舌打ちされたよっ!?」


5 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:21:01.27 ID:k5BALlCjo
憲兵「はぁ…なぜだ…おっぱいでかい艦娘と全然出会えない」

曙「ったく、なんで私が罰なんか…あいつらが無能なだけじゃない」

憲兵「ん?」

曙「ん?」

憲兵(うわぁ…こいつ確かすげえ態度悪い艦娘だったよな)

憲兵(曙っていったっけ)

曙「何みてんのよ、あんた。うっざいなぁ」

憲兵「うっせー、クソガキ」

曙「なんですって!?」


6 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:22:37.95 ID:k5BALlCjo
数日後

曙「くっ…くそぉ…どうして皆、私の事を…」

憲兵(また、こいつと会っちまったよ)

憲兵(なんでおっぱい艦と出会えないんだ…)

憲兵(せめて軽巡クラスに…)

曙「クソックソッ」グズ

憲兵(……)

憲兵(変な場面に遭遇しちまったな)

憲兵(ああ、そういえば曙って史実では…)

憲兵(泣いてる子ってのはどーも苦手なんだよなぁ…)

曙「だれっ!?」

憲兵(ばれたか…)

憲兵「よう」

曙「なによ…」


7 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:24:04.79 ID:k5BALlCjo
憲兵「まぁなんだ」

憲兵「犬や猫だと思って俺に話してみないか?

曙「はっ、きもいし…」

曙「…でも、ま、無関係な、あんたになら別にいいかな」グズ

憲兵(なんだこいつ、可愛いとこあるじゃねぇか)

***

憲兵(この日、俺は曙という一人の女の子を守りたいと思った)

憲兵(ぶっちゃけ、この時、惚れちまったんだろうなぁ)

憲兵(というわけで)

憲兵「好きだっ!!」

曙「はわっ!? なんで!?」


8 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:25:09.65 ID:k5BALlCjo

憲兵「まてーーーー!!!」

曙「いやああああああ」

曙「っつうか、なんであんたそんなにしつこいの?」

憲兵「それはなーーー!!」

憲兵「お前が、本当に私を好きなら信じさせろって言ったか…」

曙「キャーーーーーーーー!!! その口を今すぐ閉じなさいっ!!」

漣「なんですかこの、臭いラブコメ臭」

潮「へ、平和で良いと思うな」


10 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:31:56.51 ID:k5BALlCjo
曙「はぁ、このクソ憲兵ッ! きもい! うざい! しね!」

憲兵「はは、そんな強烈な感情向けられると照れるぜ」

曙「…はぁ、あんた何いってもついてくるわね」

憲兵「俺が言った事を信じてくれるまではな」

曙「はぁ? そ、それって」

曙「あんたがわたしを、す、すす、すすす、すき」//

憲兵「OK!」

曙「へ?」キョトン

憲兵「クックックッ、バッチリ録音した」ピッ

『す、すき』

曙「あ、あ、あ、あ、あああああああ!!」///

曙「それよこせ! 変態憲兵!!!!」

憲兵「断るっ!!!」


11 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:33:12.68 ID:k5BALlCjo

憲兵(寝ずに考えてきたぞデートコース)

憲兵「遊園地だっ」

曙「ふ、ふんっ。こんなところ子供騙しよ」

曙「キャー——!!」

憲兵「じぇっとこーすたあああ!!」

曙「こ……こわくなん…て…」

曙「キャッ」ギュッ

憲兵「お化け屋敷good job!!」

曙(なかなか可愛いじゃない、これ)

曙「なにこれ」ビックリバコ

曙「キャッ」

憲兵「」ニヤニヤ

曙「くっ…しねっ!」///

憲兵(か、かわいい。鼻血でそう)


12 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:37:29.83 ID:k5BALlCjo
憲兵「俺は絶対に曙を裏切らない」

曙「はぁ? いきなりなんなの、あんた」

憲兵(初めは、同情もあったのかもしれない)

憲兵(でも今は違うとはっきり言える)

憲兵「」ジー

曙「な、なによ」

憲兵「ちゃんと目、あわせろよ」ジー

曙「な、なんであんたなんかと」

憲兵「ちゃんと目合わせて嫌いっていやー諦めるよ」ジー

曙「うぅ」///

曙(わ、わたしが嫌いなんて、いつ言ったのよ…ばか)

憲兵「ツンデレぼの子かわいいぞーーーー!」

曙「ツンデレ!? ぼの子いうなっ!!」


13 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:38:42.56 ID:k5BALlCjo
憲兵「AL作戦だと!?」

曙「うちの鎮守府には提督がいないからね、AL方面に展開する部隊の派遣になったのよ」

憲兵(AL作戦なら……)

憲兵「……絶対に無茶すんじゃねーぞ」

曙「はっ、私を誰だと思ってるの」

憲兵「…」ギュッ

曙「はっ、はなせ」///

憲兵「グーグー、ネムイナーネムッタ(棒)」

曙「ばかーばかーばかーはなせーー」ポカポカ

憲兵(全然痛くない)


14 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:41:23.03 ID:k5BALlCjo

「MI作戦は成功したらしいな」
「わが軍の圧勝らしい」
「はっはっは、深海棲艦ごときに遅れはとらんよ」

憲兵(よかった、AL/MI作戦は思ったより無事に終わったみたいだ)

憲兵(にしてもMIで圧勝だって…? ま、艦これの世界だし史実と違う事もありえる…か?)

憲兵(だけど、なんだこの胸騒ぎ……)

憲兵(曙…無事だよな…うん)


15 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:43:05.56 ID:k5BALlCjo
AL帰還組

漣「曙っ! ちょっと早すぎますよっ!」

曙「うるさいなー! この海域の敵は倒したし、帰るだけだし別にいいでしょ!」

潮「ふふ、噂の殿方に会いたいんですね」

漣「そうなんですかねぇ、ってもう曙が見えない所まで…」

曙(もうちょっと)

曙(もうちょっとだ!!)

曙(もう少しで憲兵に会える!)

曙(あ、あいつ、今回の作戦で不安そうな子犬みたいな顔して寂しがってたし)

曙(しょうがないから、急いで帰ってあげるのよ!うん!)


16 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:49:15.11 ID:k5BALlCjo

曙(……ぇ?)

曙(あれは……深海棲艦!?)

曙(なんでこんなところに…)

曙(MI作戦はこっちの勝利で終わったはずよね…)

曙(しかもあの艦隊数…取りこぼしってレベルじゃない…)

曙(明らかに主力艦隊級だ…)

曙(!? もう陸が目と鼻の先じゃない)

曙(陸には…あいつが……)

曙(ゴクッ)

曙(震えが止まらない……)ガタガタガタ

曙(誰か…助けて……)

曙(憲兵)

曙(………)

曙(…違う)

曙(私がっ、助けるんだ!!)

曙(クソッ、震え止まりなさいよッ!)ガタガタガタ

曙「……ッ!」

曙「ぁ………!!!」

曙「ああああああああああああああ!!!!!!」

曙「…行かせない」

曙「おまえらにッ……私の大事な人が奪われて、たまるかああああっ!!!」

曙(せめて、時間稼ぎだけでも……)

曙(その間に…なんとか……)


17 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/11(木) 23:54:33.54 ID:k5BALlCjo
憲兵「鎮守府が襲撃を受けただとっ!?」

憲兵「クッ!」ダッ

「どうやら鎮守府は壊滅的打撃を受けたらしい」
「艦娘もたくさん轟沈したらしいな…」
「深海棲艦に不意をつかれるなんて!!」
「はぁ、しっかしりしてほしいよ。全く」
「駆逐艦が時間稼ぎしたらしい」
「はっ、時間稼ぎ? ちゃんと追っ払ってくれよ…」
「こんな時に役になってもらわねぇとなぁ」

憲兵(…!! クソ共がっ!)

憲兵(いや……急がないと)

憲兵(……大丈夫だ、大丈夫)

憲兵(曙はAL方面に向かったはず…)

憲兵(居残り組じゃない…)

憲兵(だから…無事のはずだ)


19 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/12(金) 00:12:20.87 ID:fDim2uuXo

憲兵「曙おおおお!!!」

憲兵「やっとみつ…け……」

曙「はぁはぁ……なによ…そんなに…急いで……」

憲兵「ッ!」

憲兵(曙の状態はかなり酷かった、素人目にも分かる。これは、もう……)

提督「お前…なんで………」

曙「はっ……あん…な…雑魚ども……よゆう……よ」

曙(あんたがいるこの場所を…あいつらに、荒らさせるわけにはいかない…じゃない…)

曙「それ…より……」

曙「せっか…く早く…帰ってきて…あげ…たのに……あんた……どこに……いるの……」

曙「声しか…きこえない…の」

憲兵(もう…目が…)

憲兵「俺はここだ」ギュッ

曙「…へ…へ……んたい……せく…はら…よ」

憲兵「構わない。何を言われても絶対離さない」

曙「ば…ばか」

曙(あたたかい…な)


20 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/12(金) 00:13:13.29 ID:fDim2uuXo

曙「私、がん…ばっ…たわ…じかん…かせ…いだの……」

憲兵「ああ、よくがんばった」

憲兵「街中の噂になってるぞ、勇敢な駆逐艦が奮闘したって、英雄だって」

曙「へへっ、わた…しにかかれ…ば、これ…くらい」

憲兵「さすがだ、さすがは俺の嫁だ」

曙「……ば……ばか…じゃない……の」

憲兵「…大真面目だよ」

曙「……そう…ふふ…やっぱり…あんた…おおばか…よ…」

憲兵「……そうかもな」


22 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/12(金) 00:16:21.37 ID:fDim2uuXo

曙「ああ…もう…ねむ……いわ……」

提督「あ…ぁ、ゆっっぐり、やすっ…めっ!!」

曙(ごめんね、私の事で涙を流させて)

曙(…でもね、ちょっと嬉しいかも…)

曙(はは、今、幸せだな…)

曙「憲兵…」

曙「……わたしね……あんたの事が……」

曙(あぁ…でも……もっと早く…素直になれていれば…な…)

曙「……す…」

曙「…」

憲兵「曙…?」

憲兵「冗談だろ…? おいっ、起きてくれよ。曙!!」

憲兵「ははっ……ったく、演技がへたくそなんだよ……」

憲兵「バレバレなんだよ……ははっ」

憲兵「………」

憲兵「あ…け…ぼの…ッ…!!」


23 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/12(金) 00:18:19.80 ID:fDim2uuXo
俺の腕の中で曙が段々と熱を失い冷たくなっていく。
同時に、俺の視界が世界が色を失っていく。
アア、もう、ドウデモイイナ。
こんな世界…

***

妖精「ここにいましたか」

憲兵「…」

妖精「……曙を助ける事ができますよ」

憲兵「…ッ!? ほ、本当か??」

妖精「……ええ」

妖精「まず、あなたが提督になってくれれば、ですが」

妖精「再度忠告しておきます」

妖精「今までの比較にならないほどの危険に見舞われ」

妖精「あなたが今、目の前にしている悲劇が何度でも繰り返されるでしょう」

妖精「それでもあなたは、提督になることを選びますか?」

憲兵(ああ)

憲兵(ゴチャゴチャうるせえな)

憲兵(選ぶかどうかだって? 決まってるだろ)

憲兵(俺に大切な事実は一つだけ)

憲兵(曙が救える)

憲兵(それだけで十分だ)

腕の中の曙を強く抱きしめる。
曙を救えるなら……何でも何にだってなってやる。


24 : ◆h5MWZ0TTlE 2014/09/12(金) 00:19:31.61 ID:fDim2uuXo
憲兵「…曙が救えるなら、何だってしてやる」

憲兵「だから、頼む」

憲兵「曙を救ってくれ…」

妖精「わかりました」

妖精「では」

憲兵「ああ、俺を提督に—-」



妖精「その願い叶えましょう」

妖精(…ただ、もうあなたが知っている彼女ではないかもしれませんが、ね)





海沿いの小さな町。
そこに1人の男が佇んでいる。
男の容姿は平凡そのもので特にこれといった特徴はない。

—いや、1つだけ特徴があった。
何もかに絶望し、とても暗い瞳。
だがその奥に確かな強い意志を感じる不思議な目をした。

彼は"この世界"にどんな影響を与えるのだろうか。
そして、何かを決意したかのように、新たな一歩を今、踏み出そうとしている。

果たして彼が向かうその先は、
輝かしい英雄の道か、あるいは、もっと別の—-

『提督が鎮守府に着任しました。これより艦隊の指揮に入ります』

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