後輩「催眠耳かき?」


1 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:19:06.24 ID:bWSrotrMo
季節は冬に近づいていた。
朝の通学路の空は雲一つなく晴れており、青白く、秋特有の高さが感じられる。

吹き抜ける風に、亀のように首を縮めながら学校を目指していると、後ろから声をかけられた。

「おはようございますっ!」

振り返ると、少女がニコニコと微笑んでいた。
我が部活の唯一の一年生であり、我が唯一の後輩である。

セミロングの黒髪の上から、赤いマフラーを巻いている。お気に入りのようだ。
……毎度思うのだが、首に髪が当たって痒くはならないのだろうか。

「おぉ、おはよう。今日も寒いな」

「もうすっかり冬ですねぇ」

ここのところ毎日、この話題から会話が始まっている気もする。
……必死に話題を探すような関係でもないが。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387235945


ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387235945/


2 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:19:59.21 ID:bWSrotrMo
そんなに狭くはない道であるので、並んで歩く。

「……ん。 背、伸びたか」

「先輩が縮んでるんですよ」

「なるほど。……俺もマフラー買うかなぁ」

「選んであげましょうか。先輩センス悪いから」

言われて自分の格好を見る。
……服装が自由でなくてよかったかもしれない。

「そんなことはないと思うが……まぁ、若い子に選んでもらった方がモテるかもしれないな」

「マフラーひとつでモテはしませんよ」

わからんぞ。昨日は女子に話しかけられたんだ。しかも二人もだぞ、二人も。

……後輩が哀しそうな目をしている。哀しいのはこっちだ。
その丁寧にセットされた髪をぐちゃぐちゃにしてやろうか。

「……とにかく。じゃあよろしく頼む。今日でいいかな。部活も休みだし」

「いいですよ。駅前のモールで買いましょう」


3 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:20:39.81 ID:bWSrotrMo
話がまとまったところで、丁度学校に着いた。
学年が違うので、昇降口でお別れである。

「じゃあ、よろしく」

そう言って階段に向かった直後、服のすそを掴まれた。
振り返る。まだ何か伝えることがあっただろうか。

「あの、選んであげる代わりに、ですね……」

「ん、あぁ、待ち合わせは部室でいいかな」

「あ、はい、それはいい、というかむしろ好都合なんですが……」

彼女はなにやらやたらもじもじしている。
目も泳いでいるし、顔も少し赤い。……これは寒さのせいかもしれない。

普段快活な娘のこのような姿はたいへんにそそるものがあるが、
始業まで余裕もないので、続きをせかす。

「うん、で、どうした」

「あの……また、『あれ』、お願いしたいんですけど……」


4 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:21:08.50 ID:bWSrotrMo
あぁ、『あれ』か。
何度かやってあげたことがあるが、どうやらはまってしまったらしい。
……そんなに恥ずかしがる事だろうか。

「ん、おぉ、別にいいぞ。じゃあ放課後、マフラー買いに行く前に部室でな」

それを聞くやいなや、ガバッと顔を上げた。
先程までのしおらしさはすでにない。……写真を撮っておけばよかった。

「はい!ありがとうございます!」

「ちょ、声がでかい声が」

ギリギリの時間は人も多く、何事かとこちらに向けられる視線も多い。
それも気にせず、彼女は鼻歌を歌いながらスキップをして行ってしまった。
子供か。

もう少し、上下に揺れ動くスカートの端を見ていたいが、時間もないので階段を上る。

放課後の楽しみが二つに増えた。

……
…………
………………


5 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:21:51.66 ID:bWSrotrMo
『あれ』というのは、耳かきのことである。

小さい頃から妹にやってあげているので、腕はかなりのものだと自負している。
二人で部室の掃除をしているときにこれを話したところ、
じゃあやってみてくださいよ、といったことになったわけである。

彼女はなかなかに耳かきを気に入ったようで、それからも何度かやってあげている。
今日のように、何かの代わりに、ということが多い。
俺は耳かきをすること自体が好きだし、別にそういう形をとらなくてもよいのだが。

……まぁ、何もなしにじゃ頼みにくいことかもしれない。
あまり人に見せられる光景でもないし。

彼女も最近はだいぶ慣れてきたらしく、リラックスして身体を預けてくるようになった。
俺の耳かきの腕前を信用してくれているのだろう。

今日は新しいことにチャレンジしてみようか。

……
…………
………………


6 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:22:20.81 ID:bWSrotrMo
放課後になり、部室にやってきた。
活動日ではないので誰もいない。後輩もまだ来ていないようだ。

茶道部であるため、奥の段が畳となっている。
フローリング張りよりはましだろうが、やはり寒い。
暖房をつけ、ポッドのお湯でおしぼりを作った。
暖かくなるまでしばらく耐えていると、彼女もやってきた。

「あ、先輩。早いですね」

「遅く着いたらよかったと思っていたところだ」

「あはは。部屋が暖かくて苦しゅうないぞ」

そう言って手さげの鞄を椅子の上に置く。
そういえばマフラーをしていないようだ。よく手入れされているであろう、艶のある髪が揺れている。

「じゃあ、あの……、よろしく、お願いします」

「おう、靴脱いで上がれ」

「は、はい」


7 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:22:47.91 ID:bWSrotrMo
彼女の顔ははっきりとわかるほどに赤くなっている。今度は寒さのせいではないだろう。

「別に初めてじゃないだろうに」

「恥ずかしいものは恥ずかしいんです」

「そんなものか」

「そんなものです」

話しているうちに、部屋も暖かくなってきた。
互いに上着を脱ぎ、畳部屋に上がる。俺は段差に腰掛ける形だ。

「じゃ、失礼しまーす……」

彼女が、タオルをひいた俺のももに仰向けに頭を乗せる。
膝枕だ。俺も一度やってもらいたい。今度お願いしてみよう。

部屋は暖かいとはいえ、やはり彼女の顔や耳はまだ冷たい。温めた方がいいだろう。
というか見上げるな。なにか恥ずかしい。


9 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:23:26.63 ID:bWSrotrMo
「おしぼり顔にのせていいかな」

「いいですよ」

「ん」

化粧は大丈夫かと聞いたことがあるが、問題ないらしい。
ファウンデーションぐらいしかしていないようだ。
おしぼりを彼女の顔にのせる。
これで覗き込まれなくなるな。

「熱すぎないか。熱かったら言ってくれ」

「大丈夫です」

「そうか。最近は空気も乾燥してるからな。肌と耳に蒸気を馴染ませて、ゆっくりやっていこう」

「傷がついたら大変ですもんね」

「それもあるな。……勉強して目も疲れてるだろう。上からまぶたを軽く押すぞ」

「お願いしまーす」

 ぐっ ぐっ ぐにぐに

「痛くはないか」

「はい。気持ちいいですけど、先輩の顔が見れなくて寂しいです」

「そうか、俺も寂しいぞ。じゃあ次耳温めるから横向け」

「流された……結構言うの恥ずかしかったのに……」

そう言いながら顔を俺の腹に向ける。
初めてのときはこれを恥ずかしがって、わざわざ立って場所を変えていたが、面倒になったようだ。


10 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:23:53.80 ID:bWSrotrMo
「はい、じゃあ耳温めるぞ」

「お願いしまーふ……」

「寝るな」

耳のアーチに合わせて、おしぼりでぬぐっていく。

 しゅ しゅ つつー

耳の後ろをなぞると、肩がピクピクと震える。敏感な場所らしい。

「ふっ……っ、ふぃ、ふぅぅ……」

「喘ぐな」

「だ、だってぇ……っ」

「はい、逆向け」

「はぁい……」

反対の耳も拭く。こちらは左ほど敏感ではないらしい。余裕を取り戻している。

「温めると、毛細血管が広がって、耳垢がとれやすくなるんですよね」

「よく覚えてるじゃないか」

「えへへ……」


11 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:24:19.93 ID:bWSrotrMo
「……よし、じゃあもう一度仰向けになってくれ」

「あれ、まだ耳かきしてくれないんですか」

「ああ、今日は更にリラックスしてもらおうと思ってな」

「先輩の前ではいつもリラックスしてますけどね」

「…………、まぁいい。今からするのは一種の催眠みたいなものだ」

「催眠ですか。だんだん眠くなるあれですかね」

「ん、確かに眠くはなるな。まぁ、怖いことはない。目を閉じて」

「わかりましたぁぁふ……」

「本当に寝るなよ……。まずは深呼吸をしよう。ゆっくりとな」

「すぅぅぅぅ……はぁぁぁぁ……」

「腹式呼吸を意識して……」

普段は子供みたいだが、こうして見るとなかなかに色っぽい。
上下する胸もそれなりに……ってやばいやばい。勃ったら即バレだ。無心無心……


12 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:25:04.38 ID:bWSrotrMo
「そのまま深呼吸を続けて……」

「すぅぅぅぅ……」

「吐き出す息と共に、身体の力が抜ける……」

「はぁぁぁぁ……」

「右肩に、意識を集中……」

「すぅぅぅぅ……」

「吐き出す息と共に、右肩の力を、抜く……」

「はぁぁぁぁ……」

「次は、右腕……」
「左肩……」
「左腕……」
「右太もも……」
「右の足先……」
「左太もも……」
「左の足先……」
「腹筋……」
「胸……」
「首……」
「顔……」
「額……」


13 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:25:32.64 ID:bWSrotrMo
「はぁぁぁぁ……」

「はい、力が抜けた……呼吸を浅くしないで、深呼吸を続けて……」

「すぅぅぅぅ……はぁぁぁぁ……」

「身体が痺れて、宙に浮いているみたいで気持ちいいね。ずっとこうしていたいね」

「すぅぅぅぅ……はぁぁぁぁ……」

「でも、いったん帰ってこようか。俺が3から0までカウントすると、それにあわせて目が覚めるよ。

 いいね。……3、2、1、0、はい」

「ふぁ……」

開かれた目はとろんとしていて、焦点があっていない。
催眠誘導の初歩はうまくいったようだ。

「おはよう。しっかりと目は開いているね。
 さっきの気持ちいいのはトランス状態っていうんだ。どんな感じだったかな」

「ピリピリして、フワフワして……気持ちよかったです……」

「そう。気に入ってもらえたかな」

「はい……」


14 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:26:00.90 ID:bWSrotrMo
「よかった。じゃあ、もう一度、その気持ちのいい状態に戻ろうか。
 さっきよりも簡単に落ちていくことができるよ。目を閉じて」

「………………」

「今度は、1から3まで数えるよ。数字が大きくなるにつれて、
 身体の力が抜けて、どんどん気持ちよくなるよ。……いいかな」

「……ぁい…………」

「いくよ。
 いち。ずーんと沈んでいく……
 に。気持ちよーく沈む……どんどん沈む……
 さん。まだまだ沈む……深く、深く……」

「ふぅ、ふぃ、ふぅ……」

「深呼吸を忘れないで……お腹を膨らまして……」

とはいえ、先程の誘導で腹筋に力を入らなくしたため、腹式呼吸による深呼吸はし難いだろう。

身体を自由にできないというその感覚がより、裸の心、精神を浮き彫りにさせる。
この心や精神に直接働きかけるのが、催眠である。……らしい。


15 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:26:27.13 ID:bWSrotrMo
「沈めば沈むほど、気持ちいい。気持ちいいのは、嬉しいね。幸せだね」

「んひゅひゅ…………」

にへら、と嬉しそうに笑っている。
感情を支配することには成功したようだ。

正直なところ俺もかなり緊張しているが、それを彼女に悟られて、不安にさせるわけにはいかない。
努めて、優しく語りかける。

「気持ちいいことが大好き。気持ちいいことが幸せ。他のことはどうでもいい。
 この声だけが気持ちよくさせてくれる。この声だけしか聞こえない。他のことはどうでもいい……」

「はぁぁ……ふひ……へへぇ……」

およそ少女らしくない笑い方までしだした。
もう、完全に心は無防備となっているだろう。
よし。そろそろ、耳かきに繋いでいこう。


16 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:26:56.18 ID:bWSrotrMo
「今から、気持ちよくなるおまじないをかけるよ。
 あなたは気持ちいいことが大好きだから、喜んで受けいれちゃうね。嬉しいね」

「……ぇへぇ…………」

「あなたの耳はとても敏感……
 耳の周りを撫でられると、びくびくしちゃうぐらい気持ちいい……
 耳の中をコリッと擦られると、声が抑えられないぐらい、すごい気持ちいい……」

「……んぁ、ふ…………」

想像だけで感じているのか、触ってもいないのにピクピクと震えている。

耳に、手でぱたぱたと風を送ってみた。

「ぅぁぁ…………」

整った顔が、悦楽に歪む。
眉根をよせて、口は半開きになって震えている。

朗らかな可愛らしい少女のそのような姿に、ゾクゾクとした黒い興奮を覚えた。


17 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:27:49.24 ID:bWSrotrMo
「耳が気持ちいいね。……でも、まだまだ気持ちよくなれるよ。嬉しいね。
 ……この音を聞いたら、あなたの耳は更に敏感になり、気持ちよさは2倍になります」

 ぱちんっ

「ぁぁぁっ…………」

……よかった。指鳴ったわ。左手でもできるようにだいぶ練習したからな。
そろそろ、耳かきを始めよう。乱れに乱れてもらおうか。

「じゃあ、君の大好きな耳かきをしようか。体を左に向けてね」

「ぁい……」

「ん………………」

 ふぅーーーーっ

「ふゃああぁぁん……!!」

「恒例行事だ、恒例行事」

猛烈なむず痒さとくすぐったさ、そして甘美な快感が彼女の耳を襲う。

力の入らない身体では、何かを掴んだりすることで快感を外に逃がすということもできず、
快感はひたすらに内に留まり、彼女を苛み続ける。


18 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:28:27.59 ID:bWSrotrMo
「はぁ、は、ふぅ、ふぅぅ……」

「じゃあやってくぞ。声は抑えなくていいからね」

竹のさじ型の耳かき棒を構える。

「まずは入り口を……」

 しゃっ かりっ かりっ

「うう……うぁっ……うぁあっ」

目は虚ろで、口は開きっぱなしになり、よだれが伝っている。

「気持ちいいのはわかるけど、深呼吸は続けなきゃだめだよ」

「ぁぃい…………」

「続けるよ。円を描くように……」

 ぐぐっ かりりっ

「ふぃっ、ふっ……」

「息は止めないで」

 こりっ かつっ

「ふぅぅ……」

 こりゅりゅっ

「ひきゅうぅっ……!」


19 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:28:57.29 ID:bWSrotrMo
「10日前にやってから、一度も掃除してないね。自分ではやらないのかな」

 くりっ かりっ つつ~

「だってえぇ……っ、ふぃ、いっぱいやってほしいかっ、らぁ……」

「へえ……耳かきしてもらうの、そんなに好きなのか」

 ぐりりっ

「ふゃああっ……ぁい……だいすき、です……」

「そうかい。でもやり過ぎるのもよくないからね。そろそろ終わりだよ」

「あ……そんなぁ……」

 ぐりゅりゅりゅんっっ

「ふぃぃぃぃっ……!」

「はい、終わり」

「あぁ…………ふぅぅ…………じゅるっ」

彼女の顔を覗き込む。
整っていた顔はどろどろに蕩け、目の周りは涙で、口の周りはよだれで濡れている。

その目からは、悦楽の牢獄から解放されたことの安堵が、
そしてそれ以上に、更なる快楽への期待が見て取れる。


20 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:29:25.84 ID:bWSrotrMo
「じゃあ、こっちを向いて……」

「ふぁい…………」

ぐるん、と身体を回す。
しばらく左手のポジションに悩んでいたが、俺の腰にそえることで落ち着いたようだ。

「左耳の方が気持ちよくなりやすいんだっけ」

「ぁい……そうです……」

「そっか。じゃあじっくりやっていこうかな」

「はぁぁい…………」

「入り口からな」

 かりっ

「ふぃぃぃぃぃっっ……!!」

ひとかきしただけで身体がびくびくと痙攣する。
その筋肉の運動に指向性はなく、依然としてその身体は彼女の自由にはなっていないようだ。


21 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:29:56.46 ID:bWSrotrMo
しかし……歯は食いしばれるみたいだな。
顎を上げさせ、指で口をこじ開ける。
そしてそのまま舌を撫で、摘み、扱き、捻る。

「耳の中まで固くなっちゃうから歯を食いしばっちゃだめって、こないだ言っただろう」

 ぴちゃ ぐに ごしゅごしゅ

「ひゃ、ごめ、わぷ……ちゅ、ん……んぅぅ……ちゅぱ」

「指を吸うな……続けるよ」

噛まれてちぎられては困るので、指を引っ込める。

「んぅ、……ちゅぼっ……ぁあん……」

「吸いたいなら後でな」

「ぁい……」

 かりゅっ

「ぃああぁ……!」

 しゃっ

「はぁぁんっ……」

 かりかりかり

「あぁーっ……じゅるっ、あ、ぁぁぁっ!」

よだれがタオルを浸透して俺のズボンをびちゃびちゃにしている。
外は寒いし、ジャージで帰ることになりそうだ。後で埋め合わせをさせてやろう。


22 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:30:30.56 ID:bWSrotrMo
「そろそろ奥もやってくぞ」

「…………ふぃ」

奥、と聞いただけで肩と腰がぴくん、と震える。
いつの間にか彼女の腕は俺の腰を抱えるように回されており、
顔は腹にぴたりとつけられ、その表情は伺い知れない。

「いくぞ……始めはゆっくり……」

 こり……こり……

「へぁぁあああ…………」

 かつ……ぐに……

「にゅぅぅ、ふぅぅ……」

かいている、いないに関わらず腰がぴくぴくと痙攣している。
……痙攣の間隔が小刻みになってきている。


23 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:31:03.61 ID:bWSrotrMo
「ゃぁぁぁん……も、もっとぉ……」

しばらく優しくかいていると、耳の奥が広がってきた。
どうやら、強く、激しくされるのをお望みのようだ。

「めちゃくちゃにしてほしいかい」

「……! はぃぃ……ごりごりってぇ、してくださいっ……!」

「いいよ。やってあげよう。
でもその前に。俺の左手を見てごらん」

「ふぇ……」

お姫様がちょっとだけ不満そうに、そのぐじゅぐじゅに蕩けた顔を上げる。

その目の先にあるのは、指ぱっちんの形をとった俺の左手。

「……この音を聞くと、君はどうなっちゃうんだっけ」

「あ……ああ…………や、やめ……」

「そんなに嬉しそうな顔をして言われてもなぁ」

 ぱちんっ

「ぅあああっ……!!」


24 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:31:32.24 ID:bWSrotrMo
「じゃあ、ごりごりしちゃおうか」

頭の向きを戻させる。
彼女がやめてと言うのは口だけだ。
顔には浅ましい笑みが張り付き、耳の穴の奥は広がりきっている。

 ごりゅっ

「はああああんっ!!!!」

 ぐりっ ぐぐりゅん ががっ

「んああああああっ!!! ふうううあああっ……!!」

かく場所、強さによって素晴らしい反応を返す。
まるで非常に上質な玩具のようだ。
腰は壊れたように痙攣し、腕は痛いほどに腰を掴んでくる。

……この最高の玩具を更にめちゃめちゃにするために。
俺は右手で耳かきを続けながら、左手を構えた。


25 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:32:03.99 ID:bWSrotrMo

 ぱちんっ

「ふおおっ……!!! あああああっ!!!!」

 ぱちんっ ぱちんっ

「あ゛あ゛あ゛っ……!! ひああああんっ!!!」

 ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ
 ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ
 ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ

「あ゛ーーっ!!! あ゛あ゛ーーーっ!!!!」

気持ちよすぎて辛いほどの快感が襲っているのだろう。
腰はがくがくと前後に振られ、ちらっと見えた目に理性の光はない。


26 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:32:30.70 ID:bWSrotrMo
そろそろとどめだ。
一番奥まで耳かきを差し入れ、そこから入り口まで、
螺旋を描きながら、擦り……ぬくっっ!!

ごりゅりゅりゅりゅりゅんっ!!!!

「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛~~~~っっっ!!!!」

獣のような声をあげ、善がり狂う。
その姿は淫靡というより、むしろ芸術品のような美しさを放っている。

「~~~~っっっっ!!!!」

まだ痙攣は続いている。
腰は緩やかにひくんひくんへこんへこんと揺られてお……なんだ、この音。

シャァァアアアアア…………

あらやだ。


27 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:32:57.40 ID:bWSrotrMo
……お姫様はとても幸せそうな笑みを浮かべて気絶している。
俺は彼女の頭を畳の上に置き、下半身側に移動する。

これでも俺は中学時代、仲間内でパンツ脱がし8段の二つ名で呼ばれていた。
気絶している女子のスカートからパンツを抜き取るなど、造作もない。

ぴらっとスカートをめくる。
黒。この娘は白しか持ってなかったはずだが……。
新しく買ったのだろうか。いずれにせよまだ早過ぎる。
没収。

パンツ……いや、ショーツというのだろうか。
腰の両側から閉じた手を入れ、肌とショーツの間に滑りこませる。
そして指を開き、ショーツを肌から離しながらゆっくりと下ろしていく……

とれた。
……すんすん。
アンモニアと……嗅いだことはないがクセになるような匂いがする。

昼飯を食った後に洗ってあるタッパーにショーツを入れ、蓋を閉じる。
……コレクションが増えた。


28 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:33:40.63 ID:bWSrotrMo
畳を拭き、眠り姫に換えのくまさんパンツをはかせ、
俺自身もよだれまみれのズボンを脱いでジャージに着替える。

全ての後始末を完璧に済ませ、心地よい疲労感と達成感が俺の胸を満たした……

……
…………
………………


29 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:34:08.15 ID:bWSrotrMo
10分後。
お姫様が目を覚ましたようだ。

「ん、ぅぅ…………はっ!!」

バッと下腹部に手をやり、ほっとなにか安心している。
見ていてなかなかおもしろい。

「……ん……、は、えぇっ!!」

今度は自らスカートをたくし上げている。
はしたないからやめなさい。

「おはよう。耳かきは終わったし、約束通りマフラー買いに行くぞ」

「ふわっ! せ、先輩! え、あ、あれぇ……おかしいなぁ……」

頭に疑問符を浮かべている。
何か悩み事でもあるのだろうか。
……それよりマフラーだな。

「ほら、さっさといこう。そろそろ6時の下校時刻だ」

「は、はい!」


30 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:34:38.53 ID:bWSrotrMo
駅までの帰り道。
朝と同じように、二人で並んで歩く。

「……あ、そうだ」

「なんですか、唐突に」

「俺のズボンがお前のよだれまみれではけなくなった」

「ふぇっ! す、すいませんっ!!!」

「いや、謝ってほしいわけじゃない。代わりに……」

「か、代わりに……なんでしょうか」

そんなに緊張するようなことだろうか……


31 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:35:08.30 ID:bWSrotrMo
「パンツを選んでやろう。黒はまだ早過ぎる」

「なっ……!! 先輩のばかぁーーっっ!!!」

すぱぁんっ!!!

「……ビンタはないだろう」

「うるさいっ!! ……うぅー、勝負下着だったのに……」

「あ、それと」

「まだなにかあるんですかぁ……」

「あの黒は没収な」

すぱぁんっっ!!!!


32 : VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/17(火) 08:35:58.32 ID:bWSrotrMo
終わり

さいなら

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