1 :
2014/07/25(金) 12:02:48.37
- 真姫「……」穂乃果「…スー…スー…」zzz真姫「穂乃果が寝てる…」
真姫「もうすぐ練習なのに…」
真姫「海未とことりはどこへ行ったのかしら」
穂乃果「んふ…」
真姫「…」
真姫「…」ツンツン
穂乃果「ふきゅ…」
真姫「ぐっすり…寝てるわね」
穂乃果「んふふ…」
真姫「可愛い寝顔…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406257358
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406257358/
2 :
2014/07/25(金) 12:15:02.55
- 真姫「…」キョロキョロ真姫「誰もいないよね…」穂乃果「……」zzz真姫「穂乃果」
真姫「ありがとうね…」
真姫「私を見つけ出してくれて」
真姫「んっ…」チュッ
穂乃果「んふっ…」
真姫「ありがとう」
真姫「私って…その…ポーカーフェイスだから…」
真姫「まだ…こんな時にしか言えないけど」
真姫「好きよ、穂乃果」
3 :
2014/07/25(金) 12:55:32.46
- 真姫「私、穂乃果に出会えて本当によかったと思ってる」真姫「あの頃の」真姫「私を救いだしてくれたのは穂乃果だったから」真姫「私を必要って」
真姫「ありのままの私を必要だって」
真姫「そう言ってくれたから」
穂乃果「んふふ…」ガサガサ
真姫「っと…!」
真姫「寝てるわよね…?」
真姫「こんなこと言ってるのを聞かれたら、恥ずかしくて死んじゃうわ」
希「ふふっ、そんなこと直接言わんと意味ないやん?」
真姫「そうだけど…!」
真姫「恥ずかしくて…」
真姫「って…希!?」
9 :
2014/07/25(金) 19:45:55.50
- 真姫「い、いまの聞いてたの!?」希「しー」チョンチョン穂乃果「かー…」zzz真姫「もうっ…」
希「寝てる穂乃果ちゃんにお礼言うなんて、可愛いところあるやん」
真姫「茶化さないで!」
希「はは」
希「でも、さっきも言ったように」
希「そういうことは穂乃果ちゃんに直接言うべきちゃう?」
真姫「言えたら苦労してないわよ…」
希「ふふっ、まあそうやな」
11 :
2014/07/25(金) 20:32:45.75
- 真姫「私って、いつもキツい態度とっちゃうし…」真姫「そうなの…素直になれない」真姫「自分が素直に思ってるように話せない…」真姫「昔から…ね」
希「そっか」
希「でも今は、素直に話してくれるやん?」
真姫「あなたには…」
真姫「何故か何でも話せちゃうのよね」
希「へー」
希「なんか嬉しいやん」
真姫「ママと話してるみたいで…」
希「ママって…」
希「ウチはまだ高校生なんやけど!」
真姫「それほど親しみやすいってことよ」
希「ふふん」
希「まあ、ありがとう…かな?」
12 :
2014/07/25(金) 20:45:04.66
- 希「ウチがなんでも聞くから、なんでも真姫ちゃんのこと話してな?」真姫「…」真姫「あの…私ね」真姫「今では、凛や花陽や…みんながいるけど」
真姫「穂乃果と出会うまで…友達らしい友達ってあんまりいなくて…」
希「…」
真姫「でも別にのけ者にされてたとか、いじめられてたとかそういうんじゃないの」
希「うん」
真姫「私の出た中学やこの学校はそんないじめとかする人はいないし」
真姫「皆優しい人ばっかり」
真姫「私が一人でいると、話しかけてくれる」
真姫「でも、結局…私は一人になる」
真姫「この性格が悪いの」
真姫「いっつもツンケンしてて…」
真姫「近づく人を皆はね除ける…」
13 :
2014/07/25(金) 21:06:49.70
- クラスメイト『西木野さん!』真姫『は、はい…なに?』クラスメイト『西木野さんって頭いいよね!』クラスメイト『いっつもテストは満点だし!』
真姫『そう…』
クラスメイト『何か勉強のコツとかあるの?』
クラスメイト『よかったら教えてよ!』
真姫『べ、別に…何も…』
真姫『ただ、効率よく勉強するだけよ…』
クラスメイト『…』
クラスメイト『そ、そう…!』
クラスメイト『やっぱり、頭いい人は違うんだねー…!へへ』
クラスメイト『そ、それじゃあね!』タタッ
真姫『あっ…』
14 :
2014/07/25(金) 22:05:19.06
- 真姫「でも…この人はしつこかった」穂乃果「ふふん…」zzz真姫「何度突き放しても、『真姫ちゃん!真姫ちゃん!』って…」希「穂乃果ちゃんらしいね」
希「それで…真姫ちゃんは穂乃果ちゃんを好きになったと?」
真姫「ま、またそういうことを!」
希「まあ、聞かせてよ」
希「どんな風に穂乃果ちゃんを好きになったか」
希「『ママ』みたいなウチに聞かせてよ!」
真姫「希…あなた、ママって言ったこと、気にしてるでしょ」
希「別に…?」
15 :
2014/07/25(金) 23:33:17.85
- 真姫「まあ、いいわ…」真姫「さっきも言ったように、この人は何度も私を呼んでくれた」真姫「スクールアイドルなんてものに誘われちゃったけどね」真姫「でも、私は名前を呼ばれる度に冷たく突き放した」
真姫「でもね、穂乃果はそんな私を受け入れてくれた…」
穂乃果『真姫ちゃん!真姫ちゃーん!』
真姫『何?また来たの?』
穂乃果『くるよー!穂乃果、真姫ちゃんのピアノ大好きだもん!』
真姫『別に…私、特別にピアノがすごい訳じゃないし…』
真姫『クラシックのCDを聞く方がよっぽど良いわよ』
穂乃果『そんなことないよ!真姫ちゃんが弾いてるっていうのがいいんだよ!』
真姫『はぁ?』
穂乃果『ピアノの弾くときの顔の表情や手の動きとか…そういうもの全部含めて、真姫ちゃんのピアノが好き』
真姫『…!』ドキッ
真姫『か、顔なんか見ないでよ!』
真姫『もうっ!馬鹿!あっちいきなさい!』
穂乃果『えへへ、相変わらずキツいな~』
穂乃果『でもね、穂乃果…そんな真姫ちゃんが好き』
真姫『っ…!』
16 :
2014/07/25(金) 23:45:39.18
- 真姫『なっ、なに意味わかんない事言ってんのよ!』穂乃果『あのね』穂乃果『真姫ちゃんはそうやってキツく言うけど』穂乃果『本当は優しくて…綺麗で繊細な心を持ってるってこと知ってるよ』
穂乃果『だから、キツく言うのだって好きになれる』
真姫『…////』カァァァ
真姫『…あ、ああ』
穂乃果『あ?』
真姫『あ、あなたが私の何を知っているのよ!?』
真姫『勝手に私の心を決めないで!』
穂乃果『勝手に決めた訳じゃないよ』
真姫『はぁ?』
穂乃果『わかるの…』
穂乃果『真姫ちゃんのピアノを聴いていたら…』
穂乃果『真姫ちゃんの心が…凄く綺麗だって…』
17 :
2014/07/25(金) 23:52:15.28
- 真姫『…音』穂乃果『うん』穂乃果『穂乃果、音楽の知識とか全然無いけど…』穂乃果『真姫ちゃんが音に込めた気持ちは読める』
穂乃果『それはとても純粋で、綺麗で…とても脆くて…』
穂乃果『とても魅力的』
穂乃果『ずっと聴いていたくなる…心の音』
21 :
2014/07/26(土) 09:21:57.50
- 穂乃果『だから、穂乃果…真姫ちゃんのピアノが大好き!』穂乃果『それで、真姫ちゃんも大好き!えへへ』真姫『////』カァァァ穂乃果『もう少し、ピアノ…聴いていってもいい?』
真姫『か、勝手にしなさい!』プイッ
穂乃果『あはは、勝手にするよー』
真姫「私ってね、この性格…嫌いなの」
希「性格…ツンケンしてるところ?」
真姫「うん…まあ…いわゆるポーカーフェイスってところ」
真姫「さっきも言ったけどね」
真姫「上手く表情を出せなかったり、キツく当たっちゃったりで…周りの人たちは私から離れていっちゃう」
希「そう…」
真姫「でも、穂乃果はこんな性格も含めて私を好きだって言ってくれた」
22 :
2014/07/26(土) 09:31:36.82
- 真姫「私の音楽を…私を好きになってくれた穂乃果が私も好き」希「そっか…」真姫「穂乃果に出会えてよかった」真姫「μ’sに入ってよかった」
真姫「あなた達にも出会えたしね」
希「ふふっ、よかった」
希「ウチらだって真姫ちゃんの事大好きやのに~って思ってたから」
真姫「焼きもち?」
希「ちょっとね~」
23 :
2014/07/26(土) 09:42:36.77
- 真姫「それでね」真姫「穂乃果は…私のそのままを受け入れてくれる」真姫「でもね」真姫「だからこそ」
真姫「いつだって素直な自分でいたいって思うの」
真姫「ポーカーフェイスな自分から変わりたいって」
希「…」
希「そうかそうか…」ナデナデ
真姫「ちょっ!撫でないで!」
希「真姫ちゃん、頑張ってな」
ガチャ
真姫「え…?」
真姫「どこいくのよ!希!」
穂乃果「んっ…」
真姫「!」
真姫「あ…」
真姫「そっか…」
真姫「…希、ありがとう」
24 :
2014/07/26(土) 09:48:43.43
- 穂乃果「あえ…?」穂乃果「穂乃果…寝ちゃってたのか…」真姫「…」穂乃果「ふぁぁぁぁ…うう~」
穂乃果「真姫ちゃん、おはよー」
真姫「おはよーって、放課後なんですけど!」
穂乃果「あはは、ぐっすり寝ちゃってたからさ~」
穂乃果「おはよーって感じなの」
真姫「知らないわよ」
穂乃果「ところで真姫ちゃん一人?」
真姫「そうね」
穂乃果「ねぇ、何してたの?」
25 :
2014/07/26(土) 09:56:22.17
- 真姫「別に…」真姫「特に何も…」穂乃果「そっかぁ…」穂乃果「でも、側に真姫ちゃんがいてくれてよかったなぁ」
真姫「へぁっ!?」
穂乃果「えへへ、だって寝過ごしても起こしてくれるし」
真姫「馬鹿…」
真姫「…」
穂乃果「あえ?真姫ちゃんどうしたの?」
真姫「あ、あの…穂乃果」ドキドキ
穂乃果「ん?なあに?」
真姫「わ、私ね…穂乃果の事がね…」
真姫「す、す…」
真姫「すすすすす!」
穂乃果「す?」
真姫「ああー!?」
穂乃果「!?」ビクッ
ガチャ
真姫「やっぱり言えないー!」ダダダ
穂乃果「ど、どうしたのかな…真姫ちゃん…」
26 :
2014/07/26(土) 10:10:06.30
- 希「ふふっ、それで真姫ちゃん…可愛くて」希「素直な自分でいたいって…」希「何か恥ずかしいけど、真姫ちゃんがそんな事思うようになったのが嬉しいんよ」絵里「ふふっ、わかるわよ」
絵里「真姫ってμ’sに入って凄く変われた気がするのよ」
絵里「私もだけど…」
希「そうやね…」
希「あっ…そういえば」
希「今、真姫ちゃんと穂乃果ちゃんを二人きりにしてきたんやけど…」
希「真姫ちゃん、ちゃんと言えるかな…?」
絵里「真姫には上手くいって欲しいわ」
ドドドドドド
真姫「のぞみーー!」ダキッ
絵里「あら、噂をすれば…」
希「どうしたん?真姫ちゃん」
真姫「また、言えなかった…」
真姫「せっかく、二人きりにしてくれたのに…」
27 :
2014/07/26(土) 10:59:51.59
- 希「そっか…」ナデナデ真姫「もう嫌になっちゃうわ…」希「そんなに沈まないの」希「次、また頑張ればええやん」ナデナデ
真姫「うん…」
絵里「そうよ」
絵里「大事なのはしっかり伝えることだけよ」
絵里「焦ってもいいことないわ」
真姫「うぅぅ~」
真姫「ってエリー!?」
真姫「ちょっと!希!」
真姫「エリーに話したの!?」
希「あはは~、ごめんな」
真姫「酷いわ!」
絵里「聞かなくても真姫を見てたら何となくわかるわよ」
真姫「えっ」
絵里「ミーティングとかでもいっつも穂乃果の方をチラチラ見てるし」
真姫「えぅ…」
絵里「大丈夫よ、別に言いふらしたりしないし」
絵里「それに、私も真姫の事…応援してる」
28 :
2014/07/26(土) 11:09:35.41
- 真姫「エリー…」絵里「私もね…素直になれないっていう気持ち…多少はわかるのよ」希「…」絵里「でもね」
絵里「私のありのままの気持ちをぶつけても…」
絵里「変わらずに私を好きでいてくれる人がいるから」チラッ
希「?」
絵里「素直になれるっていうか…」
絵里「何言ってるんだろ…私」
絵里「上手く言葉がまとまらないわ」
真姫「…」
真姫「ありがとう、エリー」
絵里「うん」
絵里「真姫」
絵里「届くといいわね、あなたの素直な気持ち」
29 :
2014/07/26(土) 11:38:08.12
- 穂乃果「う~!穂乃果だって頑張ってるんだもん!」真姫「あっ!ほの…」海未「結果が出ないと意味ないでしょう!」
穂乃果「本番になったら出来なくなっちゃうんだもん~!」
海未「それはあなたの努力が足りないからです!」
真姫「あ…」
海未「いいですか!今日から寝る前に二時間は勉強してください」
穂乃果「無理!寝ちゃうもん!」
海未「なら、学校が終わったらうちに寄ってください」
海未「勉強をみてあげます」
穂乃果「ええー!?」
真姫「……」プクー
真姫(相変わらず…仲いいわね…)
穂乃果「ん?あっ!真姫ちゃん!」
真姫「…!」
穂乃果「真姫ちゃーん!ねぇ、さっきは何を言おうとしたのー!?」
真姫「別に!何も!」
30 :
2014/07/26(土) 11:55:07.91
- 穂乃果「何もないことないでしょー」穂乃果「教えてよー!」ユサユサ真姫「ああもうっ!」穂乃果「えへへ、教えてよ~」
海未「穂乃果、真姫が嫌がってますよ」
穂乃果「あっ、ごめんね…真姫ちゃん」
海未「穂乃果はいつもいつも強引なんですから!」
海未「いいですか、穂乃果はもうちょっと奥ゆかしさというものをですね…」
穂乃果「ううっ…」
真姫「むぅぅ…」
真姫「…もう行くわ」
穂乃果「あっ!真姫ちゃん待ってー!」
31 :
2014/07/26(土) 12:11:08.75
- 海未「あっ…真姫…」穂乃果「行っちゃった」海未「…」海未「穂乃果」
海未「真姫を…追いかけて」
穂乃果「え?」
穂乃果「ちょっとまって、穂乃果何がなにやら…」
海未「そんなことはいいですから」
海未「はやく…!」
穂乃果「う、うん!わかった!」ダッ
海未「はぁ…今日は特別ですよ」
海未「頑張ってくださいね、真姫」
32 :
2014/07/26(土) 12:22:16.60
- 音楽室真姫「はぁ…」真姫「もう、馬鹿みたい…」真姫「海未に嫉妬しちゃって…」
真姫「はぁ…」
真姫「こんなんで伝えられるのかしら…私の気持ち」
真姫「嫌になっちゃうわ…」
真姫「寝てる間だったら言えたのにな…」
『真姫ちゃん、みーつけた!』
ガシッ
真姫「きゃっ!」
穂乃果「えへへ、真姫ちゃん捕まえたっ!」
穂乃果「もう逃げないでよ!」
真姫「ほ、穂乃果!」
真姫「は、話なさい!」
穂乃果「いーや!」
33 :
2014/07/26(土) 12:23:25.35
- >>32音楽室真姫「はぁ…」真姫「もう、馬鹿みたい…」
真姫「海未に嫉妬しちゃって…」
真姫「はぁ…」
真姫「こんなんで伝えられるのかしら…私の気持ち」
真姫「嫌になっちゃうわ…」
真姫「寝てる間だったら言えたのにな…」
『真姫ちゃん、みーつけた!』
ガシッ
真姫「きゃっ!」
穂乃果「えへへ、真姫ちゃん捕まえたっ!」
穂乃果「もう逃げないでよ!」
真姫「ほ、穂乃果!」
真姫「は、離しなさい!」
穂乃果「いーや!」
34 :
2014/07/26(土) 12:29:34.46
- 穂乃果「ねえ」穂乃果「こんな暗いところで何で隠れてるの?」真姫「別に…」穂乃果「何でさっき走って逃げちゃったの」
真姫「何でもないわ」
穂乃果「言ってくれるまで離さないよ!ぎゅーっ!」
真姫「あぅ…」
穂乃果「真姫ちゃん」
穂乃果「穂乃果は真姫ちゃんの事は何でも受け入れるよ」
穂乃果「だって真姫ちゃんの事大好きだから」
真姫「ほ、穂乃果…」ジワッ
穂乃果「だから何でも言って?」
真姫「…」コクッ
真姫「あ、あのね…」
真姫「私…穂乃果の事が好き」
35 :
2014/07/26(土) 12:40:15.82
- 穂乃果「…!」真姫「あなたの優しいところ、明るいところ、暖かいところ…全部好き」真姫「この学校であなたに出会えてよかった」真姫「どうしようもなくて…何の輝きもない日々から、私を救ってくれてありがとう」
真姫(やっと伝えられる…この気持ち)
真姫(私の素直な気持ち)
真姫「私を見つけ出してくれて、ありがとう」
おわり
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