凛「希ちゃんの膝の上」


1 : </b> ◇CX0HNqeKIQm0<b> 2014/11/18(火) 00:02:32.55 ID:iV9JeE9C0
・のぞりん
十数レスで終わります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416236542


ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416236542/


2 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:03:18.43 ID:iV9JeE9C0
——部室

ガラガラ

凛「わっ、希ちゃん! 今日は早いね」
希「カードが言ってたんよ、早めの行動が大事って」
希「それに、早いのは凛ちゃんも同じやん?」
凛「そうかな? 気のせいだと思うんだけど……」
希「ほら、いつもは集合時間ギリギリやん?」
凛「あーっ、希ちゃんひどいっ! 凛はそんな穂乃果ちゃんみたいなことしないよ!」
希「穂乃果ちゃんみたいなっって……」
希「(穂乃果ちゃん、確かに時間にきっちりしてる方じゃないけど)」
凛「そんなこと言って凛のことばかにしてると、希ちゃんの上に座っちゃうよ!」
希「えっ?」
凛「失礼しまーす!」スタッ


3 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:04:09.57 ID:iV9JeE9C0
希「ちょ、ちょっと凛ちゃ——はぁ、もう」
凛「えっと、希ちゃん、嫌だった? ごめんね、すぐに——」
希「嫌なんて言ってないやん? それに、今日は寒いし、存分に凛ちゃんをゆたんぽにさせてもらうよっ」ギュッ
凛「えへへー、こうやってくっついてるとあったかいもんね!」
凛「——うん、やっぱり希ちゃんって、あったかいにゃ」
希「うち、そんなに体温高くないと思うんやけど」
凛「そういうのじゃなくて、なんだろ……こころ? 希ちゃんと一緒だと安心するの!」ニコッ
希「うふふ、そうやろ?」
凛「あっ、希ちゃん、あったかくなった。照れてるでしょ!」
希「あ、バレちゃった? 凛ちゃんにはかなわないなー」
凛「ふふんっ! 凛のするどい感覚は誤魔化せないんだにゃ!」

4 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:04:49.21 ID:iV9JeE9C0
凛「そういえば、凛、今日はお菓子持ってきたんだ」
希「おっ、どれどれ?」
凛「えーっと、確かカバンのこのへんに……」ガサゴソ
凛「あった! じゃーん、ポッキー!」
希「それ、冬限定のやつ?」
凛「うん! おいしそうだったから買っちゃった!」
凛「希ちゃん! 一緒に食べよ!」
希「ありがと、凛ちゃん……えっと、その手は?」
凛「食べさせ合いっこにゃ! はい、あーん」
希「いいけど、この体勢じゃやりにくくない?」
凛「確かにそうかも。うーん、そうだなあ……じゃあ」
クルリン
凛「こうすればっ——」
ポヨーン
凛「……希ちゃん、大きすぎ」
希「あはは……えっと、じゃあ、普通に食べよ?」
凛「世の中不公平な気がするにゃ」ボソリ

5 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:05:26.73 ID:iV9JeE9C0
凛「ポッキーおいしいね♪」ポリポリ
希「ねー♪」ポリポリ
凛「そうだっ!」
希「どうしたん?」
凛「凛が希ちゃんに食べさせてあげるのは出来なくても、希ちゃんが凛に食べさせるのはできるはずにゃ!」
凛「ということで、はい、これ!」
希「はいはい、凛ちゃんはあまえんぼさんやな?」
凛「甘えたくなっちゃうような希ちゃんが悪いにゃ!」
希「はいはい、ごめんなさいね。じゃあ凛ちゃん、あーん」
凛「あーん」ポリポリ
希「(んー、こうして見ると、猫さんっていうより、わんこかな?)」

6 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:05:56.67 ID:iV9JeE9C0
凛「あ、今失礼なこと考えたでしょ!」
希「そんなこと考えてないよ? ただ、凛ちゃんは動物に例えたらなにかなーって思っただけ」
希「凛ちゃんは語尾が猫さんなのにわんこみたいやん?」
凛「えー? そうかなぁ……」
希「甘えたがりなところとかね」
凛「もうっ、希ちゃん、カラカワナイデ!」
希「ひょっとして今の、真姫ちゃんの真似?」
凛「あ、わかった? 似てたでしょ!」
希「凛ちゃんはモノマネが上手やなぁ」
凛「みんなのこと、ちゃんと見てるからねっ」
希「ふふ、凛ちゃんはμ'sのみんなが大好きなんやな」
凛「もちろん! 希ちゃんも大好きだよ?」
希「ふふ、嬉しいなぁ」

7 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:06:31.20 ID:iV9JeE9C0
希「ところで凛ちゃん、お勉強の方は大丈夫なん?」
凛「うん! かよちんと真姫ちゃんに教わってるし、課題もちゃんと出してるよ!」
希「それは重畳やなぁ」
凛「ちょうじょう? って、どういう意味?」
希「とっても喜ばしいって意味。凛ちゃん、勉強不足じゃない?」
凛「テストにはそんな言葉出ないよ~!」ムスッ
希「うふふ、冗談やよ?」
凛「むぅ、だったらいいけど……」
希「ほら、ポッキー。機嫌直して?」
凛「ん」ポリポリ
凛「えへへ、おいしい」ニパッ 

8 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:06:57.71 ID:iV9JeE9C0
凛「……ねぇ、希ちゃん」
希「ん? なあに?」
凛「もうちょっとくっついていいかな?」
希「おおっ、凛ちゃん積極的やん!」
凛「もっと希ちゃんを近くに感じたいにゃ!」
希「おおう、ならその期待に答えないとあかんなぁ」ギュゥッ
凛「希ちゃん、あったかいにゃ」
希「凛ちゃんもあったかいよ?」
凛「ぽかぽかだねー」
希「ねー」

9 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:08:21.18 ID:iV9JeE9C0
凛「希ちゃん、ごめんね?」
希「急にどうしたん?」
凛「えっと、その、いきなり膝の上に乗ったりなんてして」
希「ええんよ。さっきも言ったやん? 今日は寒いし、凛ちゃんはあったかいから」
凛「脚、痺れたりしない?」
希「大丈夫、大丈夫! 凛ちゃんは軽いからなぁ」
凛「良かったぁ。凛、希ちゃんに迷惑かけてないか心配で心配で……」
希「(それにしては幸せそうに笑ってたけどね)」
凛「希ちゃん、大好きっ」ニコッ
希「ウチも凛ちゃんのこと大好きやっ」ニコッ
希「(わたしも凛ちゃんのこと言えないなぁ)」
のぞりん「えへへっ」

11 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:08:54.54 ID:iV9JeE9C0
凛「ふわぁ」

凛「なんだか、眠くなってきちゃった」

希「このままお昼寝してもええよ?」

凛「いいの? じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかにゃ」

希「おやすみ、凛ちゃん」ナデナデ

凛「おやすみ、希ちゃん」


12 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:09:26.02 ID:iV9JeE9C0
——

ガラガラ

絵里「あら、ふふっ」

絵里「(幸いにもまだ時間はあるし、そっとしておいてあげましょうか)」


13 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:10:07.94 ID:iV9JeE9C0
——
ガラガラ

花陽「誰か居ますかー?」

絵里「あら、花陽、真姫。今は静かにお願いね?」

真姫「ん? ——はぁ、仕方ないわね」


14 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:10:55.33 ID:iV9JeE9C0
——

ガラガラッ

にこ「まさか課題で残らされるとは……って、やけに静かね」

真姫「にこちゃん、これを見て騒げると思う?」

にこ「どれどれ? あー、これは無理ね」

花陽「ふたりとも、幸せそうだもんね」


15 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:11:48.04 ID:iV9JeE9C0
——

ガラガラッ

穂乃果「ごめんねっ、遅れちゃった! 生徒会の仕事が長引いちゃって——ってあれ?」

海未「穂乃果が真面目に取り組まないからです——あら」

ことり「海未ちゃん、穂乃果ちゃんだって頑張ってるんだから——あっ」

絵里「三人共、今は静かに、ね?」

穂乃果「凛ちゃん、ずるいなーっ」

海未「穂乃果、駄目ですよ。ふたりを起こしてしまいます」

ことり「うふふっ、かわいいっ」

凛「すぅ……すぅ……」
希「ん……すぅ……」


16 : ◆CX0HNqeKIQm0 2014/11/18(火) 00:12:27.76 ID:iV9JeE9C0
海未「今日の練習は、二人が起きるまで待ちましょうか」

絵里「そうね。たまにはこんな日があってもいいかもしれないわ」

真姫「私は別に起こしてもいいと思うけど」

にこ「相変わらず真姫ちゃんは素直じゃないわね」

真姫「カラカワナイデ! それににこちゃんには言われたくないわっ」

花陽「あの、静かにしないとふたりが……」

穂乃果「いいなぁ、私も希ちゃんの膝の上に座りたいなぁっ」

ことり「穂乃果ちゃん……」アハハ

凛「えへへ、希ちゃん……すぅ……」
希「すぅ……凛ちゃん……」

おわり

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