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1 : 2014/11/01(土) 23:49:32.35 -
真姫「ハロー、私はこの病院の院長、ドクター真姫こと西木野真姫ちゃんよ」
凛「凛は受付兼薬剤師兼助手兼ナースの凛こと星空凛だにゃ」
真姫「ここでは日々アイカツ!で心身を削りに削っている少女たちに…」
真姫「すっきりばっちりリフレッシュしてもらうために建立されたスクールアイドルによるスクールアイドルのための病院なの」
凛「というのはあからさまに建前なんだよねー」
凛「ホントは天才的マッドさいえんちすとの凛が作ったヤバくてマズくてアブナイお薬を内密に服用させちゃう実験施設なの!」
真姫「どんな薬を作ってるかは私も知らないし、凛も結構曖昧」
真姫「まぁ適当な診断を下して適当にお薬を与えちゃえばあとはなんかもうなせばなるって感じ?」
凛「説明がめんどくさくなってきてるにゃ…」
真姫「…ま、このクリニックについての説明はもうこの辺でいいでしょ。次はこのSS、とも呼べるかわからないよくわからないものについてよ」
真姫「改めて、久しぶりね。知ってる人は知っている、ドクター真姫よ」
真姫「このSSはかつて反響の大きかった?過去SSの『凛・真姫「西木野☆星空クリニックへようこそ!」』の復刻版的なSSよ」
凛「ちょうど連休でそこそこ余裕ができたから少しの間だけでもSSを書きたい。でも長編はムリだし新しいネタを考えるのも面倒」
凛「だったら過去作の続きをやっちゃえ!的なノリとその場の勢いだけで建てられたスレだにゃ」
真姫「ホント勢いだけで建てちゃったからネタとか全然思いついてないけどまぁ安価に頼れば9割9部なんとかなるでしょうたぶんきっとおそらく」
凛「そんなこんなで長くは続けられないかもだけどやっていくにゃ!」
真姫「じゃ、西木野☆星空クリニック…開院、ね」
※改めていうと安価スレです。ストーリーなんてないです。
※シュールギャグ目指します
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414853362
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414853362/
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4 : 2014/11/01(土) 23:56:25.30 -
ここは星の見える丘。そこに建てられた一軒の病院。
今日も二人の女の子が様々な病に悩む患者を待っています。凛「わぁい真姫ちゃん真姫ちゃん」
凛「真姫ちゃんとお医者さんできるようになるなんて凛夢のようだよ」
真姫「…棒読みすぎない?」
凛「だってなんか今更感漂うにゃー。できることはやり尽くした感じあるし」
真姫「いいのよ、過去にやったネタも積極的に再利用していきましょう」
凛「えっ」
真姫「というわけでまずはそうね…、眼鏡を…」
凛「それはいけない」
真姫「…何よ。ネタがないんでしょ?」
凛「真姫ちゃんに任せるとなにが起こるかわかんないから!地球がなくなっちゃうかもでしょ!」
真姫「さすがにそこまではないわよ、うん」
凛「そうとも限らないのが恐ろしいところにゃ。…まぁでも二人だけだとやれることは限られてくるしねー」
真姫「誰かを連れてくることから始めましょう。特に理由もなく」
凛「始まってからいきなりコンセプト無視だにゃ」
真姫「じゃあそうね…、凛」
真姫「>>5連れてきなさい」
-
5 : 2014/11/01(土) 23:57:44.03 ID:ch7qOsov0 - 絵里
-
7 : 2014/11/02(日) 00:03:33.90 -
数分後
凛「言われたとおり絵里ちゃんを連れてきたにゃ」
絵里「ちょ、ちょっと凛…。別に私どこも悪くないんだけど…」
真姫「いいからいいから。無自覚なだけで病魔は身体に巣食っていた!なんてことはザラにあるのよ?」
絵里「そうかしら…」
真姫「まぁ何はともあれとりあえずそこの椅子に座りなさい。話はそれからよ」
絵里「わ、わかったわ」スワリッ
凛「じゃあ今から触診とかで身体の悪いところを…」
真姫「その必要はないわ」
凛「だろうね」
絵里「えっ」
真姫「そこに座るだけでもわかるの。あなたはヤバイ状態なのよ!」
真姫「そうね、具体的に言えば…、あなたは>>7いう病気にかかっているの!」
-
8 : 2014/11/02(日) 00:04:34.19 - 不意の事故により安価がアレなことになった場合は言わずもがなその下ってことで!
-
11 : 2014/11/02(日) 00:29:34.45 -
真姫「ただの揚げパンをピロシキだと思い込み、ただの味噌汁をボルシチだと思い込む、っていう病気よ!」
絵里「えぇっ!?」
真姫「ロシア圏の人に多く見られる病気ね。最悪死ぬ」
絵里「え、死ぬの…?い、いやいや!揚げパンは揚げパンだし、味噌汁は味噌汁でしょ!?」
絵里「今日だってお母さんの作ったお味噌汁を食べたわよ!?」
真姫「ロシア人が味噌汁なんか飲むわけ無いでしょう!!あなたが味噌汁だと思っているそれこそが…」
真姫「ボルシチなのよぉっ!!!」
凛「な、なんだってー!!」
絵里「ロシア人だって味噌汁飲むわよっ!!だいたい言ってることがさっきと真逆じゃない!」
絵里「それだとボルシチを味噌汁だと思い込む病気でしょ!和風な症状になってるじゃないの!」
真姫「…くっ、負けたわ」
絵里「なんの勝負だったの…?」
凛「実は真姫ちゃんは最初にデマの病状を告げて患者をビックリさせるというアホみたいな趣味があるんだよね」
真姫「えぇそうよ。アホみたいでしょ」
絵里「開き直らないで。…はぁ、そんな病気あるわけないじゃない。引っかかる方がおかしいわよ」
凛「…前までは9割くらい引っかかってたのにね」
真姫「おかしいわね。私の知らないうちにμ'sのメンバーの知能がアップしてるのかしら」
凛「逆に真姫ちゃんの知能が下がってる可能性も考えられるにゃ」
絵里「どうでもいい会話は置いておいて…、私はなんのために呼ばれたのかしら?」
絵里「何もないなら帰りたいんだけど」
真姫「まぁ待ちなさい。μ'sベストカップルと名高いえりまきの仲じゃない。少しくらい付き合いなさい」
絵里「初めて聞いたわ」
真姫「名ばかりクリニックといえども一応は診療所だからね。どこか悪いところはないか診察してあげようかなって」
凛「絵里ちゃんは最近身体に不調があったとか、ない?」
絵里「いや…、これといってないけど…」
真姫「だったらもうなんか悩みでもいいわ!それさえなかったら痒いところでもいいわよ!掻いてあげるから!」
凛「話膨らませようと必死すぎにゃ…」
絵里「えぇ…。えーっと、悩み、悩み…。そうねー…」
絵里「あ、じゃあこれとかどうかしら」
絵里「最近寒くなってきたじゃない?風邪引くとアイドルとしては致命傷でしょ」
絵里「でも厚着するほどの寒さじゃないし、外出掛けるにしても中途半端な服装になりがちなのよね」
絵里「薄着過ぎると夜冷え込んで風邪を引く恐れもあるし、厚着すると荷物がかさばるし…」
絵里「だからこの季節の移り目に重ね着以外で風邪を予防する方法、って何かないか、って考えていたのよね」
真姫「なるほどね…。風邪予防…ね」
真姫「マスクでもしてればいいわ。はい次」
凛「こらこら!せっかく絵里ちゃんが長々とお悩み相談してくれたのにその対応はないでしょ!」
絵里「長々は余計でしょ…」
真姫「あーわかったわ!じゃあ教えてあげる!風邪を予防するとっておきの方法…、それは」
-
12 : 2014/11/02(日) 00:34:45.62 ID:djfyiK2I0 - 深夜徘徊
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13 : 2014/11/02(日) 00:36:29.39 ID:SI5gReFgO - ピロシキ(揚げパン)
-
14 : 2014/11/02(日) 00:54:46.74 -
真姫「深夜徘徊しながらピロシキを食べればいいの!これは多くロシアで用いられている民間療法よ」
真姫「ロシア人クォーターの場合は揚げパンでも問題はないわ」
絵里「ロシアのピロシキは焼いたものが多いのだけれど…そんなことはもうどうでもいいわ」
絵里「あからさまな嘘でしょうそれは」
真姫「う、嘘じゃないわよ!立派な風邪予防よ!みんなやってるはずよ!」
絵里「じゃあ何!?秋頃になると深夜徘徊をしながらピロシキやら揚げパンを食べる人が急増するってわけ!?」
絵里「警察の人困惑するわよ!」
真姫「…はぁ。絵里、あなたがまさかそこまで世間に疎いとは思わなかったわ」
絵里「はぁ?」
真姫「あなたが知らないだけでこれはれっきとした予防法なの。いい?ちゃんとした根拠もあるのよ」
真姫「まずピロシキに含まれる…」
数分後…
真姫「…で、それが最も効果的に働くのが深夜の気温なの。昼間だと暖かすぎるのよね」
絵里「は、はぁ…」
真姫「そしてなぜ徘徊しながらかというと…」
さらに数分後…
真姫「…というわけで、適度な運動を行うことによってさっき言った栄養素の吸収を促進させ…」
絵里「な、なるほど…」
絵里「って!それっぽく説明したって騙されないわよ!?」
真姫「絵里…、あなたがまさかここまで強情だなんてね…。いいわ、だったら私以外の誰かに電話して確かめてみれば?」
凛「ち、ちなみに凛もその予防法毎年やってるにゃー」
絵里「嘘くさ…。はいはい、わかったわよ」
ピポピ… プルルルル…
絵里「あ、もしもし?私だけど…実はかくかくしかじかで…」
絵里「真姫はそれが常識、って言うんだけど、あなたはこんなことしてないわよね?」
-
15 : 2014/11/02(日) 00:58:44.85 ID:3EJtQjgzO - 海未
-
16 : 2014/11/02(日) 00:59:33.06 ID:GrOIDK8OO - まきちゃん
-
19 : 2014/11/02(日) 01:09:46.70 -
絵里「真姫はそれが常識、って言うんだけど、あなたはこんなことしてないわよね?」
海未『まきちゃん』
絵里「…は?ちょっと、海未?いきなりどうしたのよ…」
海未『まきちゃんまきちゃん』
絵里「う、海未…?」
海未『まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまき』
ブツッ… プー…プー…
絵里「…」
真姫「どうだった?海未はなんて言ってたかしら」
絵里「…い、いや…。ごめんなさい。海未はよくわからないことになっていたわ」
凛「へ?」
絵里「よ、よし!じゃあ次は希にかけてみましょう!さっきのことは忘れて!」
プルルル…
絵里「あっ!もしもし?希ー?聞いてよー、真姫がねー…」
希『まきちゃん』
絵里「…えっ」
希『まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんま』
ブツッ… プー… プー…
絵里「…」
真姫「ど、どうしたのよ…?希に何か…」
絵里「次よ次!次は穂乃果…」
穂乃果『まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん』
絵里「にこ!」
にこ『まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん』
絵里「花陽ぉっ!!」
花陽『まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんおこめまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん』
絵里「ど、どうなってるのよ、これは…!?」
-
20 : 2014/11/02(日) 01:15:15.90 -
真姫「…もしかして、この症状…」
凛「知っているの!?真姫ちゃん!」
真姫「西木野症候群…、そのうち発症段階M5と呼ばれる症状によく似ている…」
絵里「なにそのピンポンイントな病気!?」
真姫「発症すればひたすらまきちゃんとしか喋られなくなりまきちゃんを求めるようになるらしいわ」
凛「こ、怖いにゃー…!」
絵里「え…、ちょっ…。待ってよ、まきちゃんを求める、ってそれじゃあ…!」
絵里「いずれこのクリニックにも大量の発症者が…!」
「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん」「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん」
「まきちゃんまきちゃんまきちゃん」「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん」「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん」
ドドドドドド
絵里「き、きたあああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」
真姫「ま、まずいわっ!このままじゃ私たちも奴らに噛まれて感染してしまうわよ!」
凛「え、そういう感染方法!?とんだパンデミックだにゃ!」
絵里「って言ったってどうす…」
真姫「誰かに犠牲になってもらうしかないわね!」
絵里「えっ!?」
凛「そんなひどいにゃ!」
真姫「3人やられるよりマシよ!さあ誰が犠牲になるのかしら!?」
絵里「あなたを求めてるんだからあなたが巻き込まれれば万事解決じゃない!!」
真姫「ふざけないで!私が死んだら誰がこの西木野☆星空クリニックを続けるって言うのよ!?第3部完には早すぎるわ!」
凛「こ、こうなったら平等にくじ引きで犠牲を決めるにゃ…!」
絵里「し、仕方ないわね…!」
真姫「じゃあ>>21コンマ一桁の人が犠牲ね」
>>21コンマ一桁が
0 真姫
1 絵里
2~9 凛真姫「よーし…じゃあルーレットスタート!」
凛「えっ…、ちょっ…」
-
21 : 2014/11/02(日) 01:16:31.80 ID:nTiE9xEno - まきちゃん
-
25 : 2014/11/02(日) 01:22:55.13 -
凛「これ凛が犠牲になるの前提じゃない!?」
真姫「もう回りだしたルーレットを止めることはできないわ!あははは!残念だったわね!」
絵里「とんだ外道ね」
真姫「せいぜい発症者どもの餌になるがいいわ!凛!!」
凛「あ、0に止まったにゃ」
真姫「えっ」
絵里「真姫が犠牲ね」
真姫「」
真姫「え、いや…、ちょっと、それは…」
凛「せいぜい発症者どもの餌になるといいにゃ」
絵里「外道にはふさわしい最後ね」
真姫「ま、待ちなさいよ!じ、冗談でしょ…!?わ、私を犠牲になんかするはずないわよね…?」
真姫「だって私このSSの主人公だし!主人公が犠牲になったら…、物語は終わっちゃうじゃない!」
真姫「だいたいさっきのルーレットだってほんの冗談で…、本当は誰も犠牲にならずに…」
凛「バイバイ真姫ちゃん」
凛「いっちゃえ」
ドンッ
真姫「ひっ…!」
真姫「このっ…!!」
真姫「裏切り者おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
凛「どっちが裏切り者だよ」
絵里「真姫が発症者にアレコレされてるうちに逃げるわよ!」
凛「オッケーにゃ!」
-
27 : 2014/11/02(日) 01:35:17.59 -
どこか遠く
絵里「ふぅ…。ここまでくればひとまずは安泰でしょう」
凛「まさかあんな病気が実在するなんて思わなかったね」
絵里「本当…、今でも冗談かと思うわ」
絵里「あんなバカみたいな病気があるなら…、もしかしたら深夜徘徊しながらピロシキを食べる風邪予防もあながち嘘じゃないのかもね」
凛「それは嘘だと思うよ」
凛「さてと…、これからどうしようかにゃ?」
絵里「どうしましょう…。μ'sのメンバーも発症していちゃスクールアイドルも続けられないし…」
凛「凛が考えられる道は二つだにゃ」
絵里「ん?」
凛「一つは…、このまま二人で、安全な場所に逃げる」
凛「このまま音ノ木坂にいれば発症者たちに襲われて凛たちもあの病気になっちゃうかも知れないにゃ」
絵里「たしかに…、当の真姫はもう助からないでしょうけど…。世界にはまきって名前の子はたくさんいるしね」
凛「そしてもう一つは…、みんなを助ける方法」
絵里「助ける…?」
凛「凛も持ちうるマッドさいえんちすとちからを存分に発揮して、街のみんなを元に戻す薬を発明すれば…」
凛「また、μ'sのみんなでスクールアイドルができるようになるにゃ」
絵里「そ、それなら…!」
凛「でもそれは同時に危険な場所に身を潜めることとなるにゃ」
凛「パンデミックを抑えるには短期間で薬の開発を急がなきゃいけない」
凛「時間がかかりすぎれば凛だけの力では抑えきれないほどの発症者が増えることとなる」
凛「だから…、安全な場所に逃げる余裕はない、にゃ…」
凛「ひとりでもサンプルを確保して、急いで抗体を作る…。しかも成功する保証はないにゃ」
凛「だから…、どちらかを選ぶかは絵里ちゃんが決めて」
絵里「えっ…」
凛「凛と逃げるか、病気と戦うか」
凛「二つに、ひとつ」
絵里「…」
凛「悩んでる時間は、ないよ。早く決めないと…」
絵里「…わかってる。決めた」
絵里「私の選ぶ道は…」
1.逃げる
2.戦う -
28 : 2014/11/02(日) 01:38:20.40 ID:sPruNAPOo -
おお久しぶりだ期待してます!
安価なら下 -
31 : 2014/11/02(日) 01:45:56.66 -
絵里「…私は、みんなが助かる道が少しでもあるならそれを選ぶわ」
絵里「答えは、戦う、よ」
凛「ふふっ。絵里ちゃんならそう言うと思ってたにゃ!」
凛「じゃあまずはサンプルを捕らえないと…。そこからみんなを治療するワクチンを生成して…」
絵里「待って。その前に…」
凛「にゃ?」
絵里「まだ連絡をとってない子がいるでしょう?」
凛「…あ!ことりちゃん!」
絵里「えぇ、もしかしたら…!」プルルル…
ことり『は、はいもしもし!?え、絵里ちゃん!?』
絵里「こ、ことり!無事だったのね!?」
ことり『絵里ちゃん大変なの!み、みんなが…!』
絵里「わかってる!今はとりあえず逃げて!」
ことり『う、うんっ…!!』
絵里「安全な場所についたら合流しましょう!」
ことり『わかった…!』
プツッ
凛「よ、よかった…。ことりちゃんは無事だったんだね…」
絵里「だけど安全なところまで避難できるかどうか…」
数分後…
プルルル…
絵里「あ、電話がかかってきたわ」
凛「ことりちゃんから?」
絵里「…えぇ」ピッ
ことり『はぁ、はぁ…。え、絵里ちゃん…』
絵里「ことり、安全な場所までたどり着いたのね?」
ことり『う、うん…。場所は…~~…、だけど…』
ことり『実は…』
絵里「…えぇ、うん、うん…」
絵里「…っ!そ、そんな…」
凛「にゃ?どうしたの…?」
絵里「…うん、うん、わかったわ。とりあえずそっちへ行く」
絵里「そこで、落ち合いましょう」ピッ
凛「な、なにがあったの…?」
絵里「まずはことりのいる場所まで行くことが先決よ」
絵里「…ことりの意識が、無事なうちにね」
凛「えっ…」
-
32 : 2014/11/02(日) 01:53:05.26 -
どこか安全な場所
絵里「ことりっ!」
ことり「あ…、絵里ちゃん…」
絵里「よ、よかった…。無事、みたいね…」
ことり「う、うん…。だけど…」
凛「こ、ことりちゃん…。絵里ちゃんから聞いたんだけど……」
凛「逃げてる途中に、感染者に噛まれた、って…」
ことり「あ、凛ちゃんも無事だったんだね…。よかった…」
ことり「そう、なんだ…。腕のとこ、噛まれちゃって…」
ことり「あは…、でも、穂乃果ちゃんだったから…。ちょっと嬉しい…」
凛「そんなこと言ってる場合じゃないよ!このままじゃことりちゃん…!」
絵里「あなたも、感染者に…」
ことり「うん、わかってる…。そんな、かんじがするの…」
ことり「あぁ…、あはは…、頭がね…。まきちゃんで埋め尽くされそうな、へんなかんじ…」
ことり「今は、必死に抑えてるけど…、もう、無理かもしれない…」
絵里「こ、ことり…!」
ことり「今は、まだ…、私平気、だから…」
ことり「その間に…、私のことは、放っておいて…、逃げて…」
ことり「このままだと、ふたりのことも、襲っちゃうかも、しれない…」
絵里「こ、ことりぃっ!!そんな…こと…」
凛「そんなこと、凛にはできないにゃ…!」
凛「…だから、ことりちゃん…」
凛「お願い、力を貸して」
ことり「…え?」
絵里「り、凛っ!もしかして、あなた…」
凛「…抗体を作るためのサンプル…」
凛「ことりちゃんに、お願いしたいの」
-
34 : 2014/11/02(日) 02:01:10.10 -
ことり「えっ…」
絵里「凛っ!あなた…!なんてこと…」
凛「でもっ!これは…、これはチャンスなんだよ!」
凛「ことりちゃんの意識はまだ、はっきりしてる…!今なら、発症者を捕まえるってリスクを、軽減できるんだよ…」
凛「ことりちゃんの意識がはっきりしている間に手足を縛って猿轡を噛ませれば凛たちを襲うこともないし…」
凛「極めて安全に、サンプルを入手、できるにゃ…」
絵里「凛っ!!あなたまでそんな外道にっ…」
凛「でもっ!!これを逃したら…、次はサンプルを捕まえるために凛たちのどちらかが、犠牲になるかもしれない…」
凛「そんなことになったら…、もうみんなを元に戻すなんて不可能だにゃ…」
絵里「だけどっ…!」
ことり「わかった。やるね」
絵里「えっ…」
凛「こ、ことりちゃんっ…!」
絵里「でもっ…」
ことり「いいの。これは私の決めたことだから」
ことり「意識がなくなって、誰かを襲うようになるより」
ことり「縛られても、誰も襲わない方が…、ことりは嬉しいかな、って」
絵里「ことり…」
ことり「それに…、みんなを元に戻すために役に立てるなら、そんなに幸せなことはないよ」
ことり「だから、やらせて。お願い」
絵里「…」
凛「…ありがと、ことりちゃん」
凛「じゃあまずは…」
絵里(そうして凛によるワクチンの開発が始まった)
絵里(完全に発症してしまったことりから血液を採取し、そこに含まれる成分を解析…)
絵里(そこから先は私には理解できない工程だったけど)
絵里(凛は信じられないほどの早さでワクチンを完成させた)
絵里(あとはこれをことりに試して、成功すれば…)
-
35 : 2014/11/02(日) 02:08:12.17 -
凛「ことりちゃん…。ワクチン、できたよ」
ことり「むぐーっ!!むぐぐーっ!!」
凛「口、外すね。よいしょっ…」
ことり「かはっ…」
ことり「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん!!!!!!」
ことり「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん!!!!」
絵里「うっ…!あ、あのことりが…」
凛「い、行くにゃ…。ことり、ちゃん…」プチュッ…
ことり「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん!!!」
凛「お願い…、うまくいって…!」
ことり「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん」
ことり「まきちゃんまきちゃっ…、!!!」
ことり「ぐぎぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!ぎっ…、あがっ…!!」
絵里「こ、ことりっ…!?大丈夫なの!?苦しんでるように見えるけど…!」
凛「大丈夫!体の中で抗体とウイルスが戦ってるって証拠だよ!」
凛「このままいけば…!頑張れ、ことりちゃんっ!!」
ことり「ぐぎぃっ…!がぁっ…!!うあぁぁぁっ…!!」
ことり「ぁ…」ガクッ
ことり「…」
絵里「ど、どうなったの…?」
凛「…」
ことり「…」
ことり「…ぅ」
ことり「うぅ…」
凛「…っ!」
絵里「こ、ことりっ…!!ねぇことり!大丈夫!?私のこと、わかる…?」
ことり「…ぅ、うぁ…」
ことり「…ぇ、絵里、ちゃん…?」
絵里「…っ!!や、やった…!!」
凛「実験は、成功にゃ…!!これで…、みんなを助けられる…!!」
ことり「え、えっと…、私どうしてたんだっけ…?あ、お腹すいたなぁ…」
絵里「ことり…、もう、バカ…」
ことり「あははは…」
-
36 : 2014/11/02(日) 02:18:21.99 -
絵里(そこから先は早かった)
絵里(凛はすぐさまワクチンの量産化に取り掛かった)
絵里(注射じゃ接近する必要があるからと、小型拳銃のようなものまであり合わせで開発もして…)
絵里(遠方からこれを打ち込めば発症者も元に戻る、ってことみたい)
絵里(ことりも正気に戻って、みんなを元に戻すのに協力してくれる)
絵里(私たちの反撃は、これからよ…!)
凛「…準備はいい?」
絵里「えぇ、もちろんよ」
ことり「みんなを、私たちが助けるんだよね…」
絵里「そう…。こんな嘘みたいな病気に狂わされた人たちを、私たちが救ってみせるの…!」
凛「まずは…、発症者の温床になってる音ノ木坂学院に向かうにゃ!!」
音ノ木坂学院前
凛「そーっと、そーっと行くにゃ…。発症者に見つかると厄介だにゃ…」
絵里「できるだけ見つからず…、背後からの一撃をお見舞い…」
グゥ~…
絵里「…」
ことり「あ、お腹なっちゃった…」
絵里「…何やってるのよ」
凛「そりゃこんな事態だから数時間は何も食べてないけどさ…」
ことり「うぅ…。早く何か食べたいよぉ…」
絵里「すぐに…、またみんなとご飯が食べられるわ…。まずは…」
「まきちゃん」
絵里「…っ!?ま、マズっ…!」
亜里沙「まきちゃん」
雪穂「まきちゃん」
絵里「あ、亜里沙っ!!あなたまで…!まずい、見つかったわ!」
ことり「こっちも…!!学校からいっぱい発症者が!」
凛「マズいにゃ…!発症者が発症者を呼び寄せてるんだにゃ!」
絵里「や、やばいっ…!!こっちにくる…!!凛、ことりっ!!早く銃で対抗するのよっ!!くっ!!」バンバンッ
ことり「えいえいっ!」バンバンッ
凛「で、できないにゃ…」
絵里「り、凛っ!何おじけづいてるの!今はそんなこと言ってる場合じゃないの!!」
凛「で、でも…」
絵里「でもじゃなくてっ…!!」
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37 : 2014/11/02(日) 02:19:53.62 -
凛「でもさ」
凛「凛にこれ撃つ必要、ないんだよね」
凛「だって発症者は」
凛「凛を襲わないように」
凛「なってるんだから」
絵里「えっ…?」
凛「そういう風に、なってる」
凛「そういうふうに」
凛「凛が作ったんだよ」
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38 : 2014/11/02(日) 02:29:23.59 -
絵里「なに、を…」
凛「おかしい、って思わなかったのかな?」
凛「こんな病気、あるわけないじゃん」
凛「だったら」
凛「誰がこんな病気、作ったんだろうね?」
絵里「…!」
凛「あそこで発症者に巻き込まれて、真姫ちゃんと絵里ちゃんが頑張って発症者と戦って」
凛「そこで凛と感動の再会。そういうシナリオも良かったけどさ」
凛「まさかウイルスの開発者とワクチンの開発者が同じ、なんて」
凛「王道っぽくてこっちもいい感じのシナリオになりそうじゃない?」
凛「もちろん、バッドエンドだけどね」
絵里「最初から、私たちを裏切っていたのね…!!」
凛「そうだよ」
凛「ごめんね絵里ちゃん。あとは…、凛と真姫ちゃんだけ頑張るから」
凛「絵里ちゃんはみんなに食べられればいいよ」
絵里「させるものですかっ…!!ことりっ…!今から二人でっ…!!」
ことり「…絵里、ちゃん…。お腹、空いた…」
絵里「今はそれどころじゃ…!!今の話聞いてた!?こいつは…」
ことり「なんか、ね…。絵里、ちゃんが…」
ことり「おいしそうな…、マカロンに見えるなぁ…」
絵里「え…」
ことり「マカロン…、おいしい…。マカロン…、すき…」
ことり「マカロン…、すき…」
ことり「まきちゃん」
絵里「なっ…」
凛「あっ、ごめーん」
凛「そのワクチン、数時間しか効果ないんだよね」
ことり「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん」
絵里「いっ…、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁっ!!!やめてっ!!ことりっ!!噛んじゃ、ダメッ…!!」
ことり「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん」
絵里「痛いっ…!!ぐぎゃっ…!!これっ…!このままじゃ、ちぎれっ…!!ぎぃっ…!!?がぁぁぁぁぁっ!!!」
絵里「噛みちぎらっ…!!?やだっ…!!あ、亜里沙…!?雪穂…!!来ないで…!!こっち来ないで…!!!!」
絵里「やだ…!やだ、いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
絵里「まきちゃん」
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40 : 2014/11/02(日) 02:36:27.63 -
西木野☆星空クリニック
真姫「…ん、んぅ…」
凛「真姫ちゃん。起きた?」
真姫「あ、あれ…?私、確か発症者に襲われて…」
真姫「…あっ!凛!!無事だったのね!?よかった…」
真姫「…ってあれ?そもそもなんで私無事なの…?発症者に襲われたのに…」
凛「大丈夫だよ。真姫ちゃんって言うだけで、実際は真姫ちゃんのことは襲わないから」
真姫「あぁそうなんだ…、ってなんで凛が知ってるのよそんなこと」
凛「ん?だって凛が作ったから」
真姫「…えっ?」
凛「まぁいいじゃん細かいことは!ほら、外見て外!」
真姫「外…?外が何よ…」
凛「いいから!」
真姫「わ、わかったわよ…。一体何が…」
「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん」
「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん」
「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん」
「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん」
「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん」
真姫「ひぃぃいっっ!!?」
凛「ほら、真姫ちゃん…。外には患者さんがたくさんいるよ」
凛「これで、もう患者さんに困ること、ないよね」
凛「このクリニックで、ずっとずっと、ふたりっきりでお医者さんごっこ、できるよ」
凛「夢、みたい…。そう…、ずっとずっと夢見てたんだ…。言ったよね、真姫ちゃん」
凛「『真姫ちゃんとお医者さんできるようになるなんて、凛夢のようだよ』って」
凛「さぁ、凛といつまでも」
凛「終わらないパーティを、楽しもう?」
おわり
-
42 : 2014/11/02(日) 02:47:07.52 -
凛「という夢をみたんだ」
真姫「そいつは愉快だ!HAHAHAHAHA!!」
凛「じゃないよ!なにこの凛ヤンデレエンド!?」
真姫「やっぱり安価は楽しいわね!思いもよらない展開を思いつくわ!」
凛「…色んな意味でビビるにゃ…」
真姫「えー…、そんなわけでこんな感じで一話完結型でやっていく予定よ」
凛「基本的に一日で終わるようにオチをつける予定にゃ」
真姫「もしかしたらやりたいことが増えすぎて一日じゃ終わらない可能性もあるけどそこはご愛嬌ね」
凛「さらにいきなり他作品のパロディやらクロスやらをブチ込む可能性もありうるにゃ!」
真姫「今までだとAngel beats!とか遊戯王とかかしらね」
凛「あとは言葉の端々に色んな作品のセリフを引用したり…、これは気づかなくても支障ないけど」
真姫「話の展開を思いつけばそこから安価がなくなるってこともまぁほぼ毎回あると思ってもらって構わないわ」
凛「それじゃあ今日はここまでにゃ!次回は明日かな?」
真姫「次に診察を受けるのはあなたかもね?」
真姫・凛「「まじ☆えんじぇー!!」」
はい 終わりです
連休中ならやれるかなと思い勢いだけで建てました 久々に書いたのでつまらなかったらゴメンね
このスレではうろライブはやらない予定なのであしからず
連休が終わったらそのまま終わりにするか、隔日更新くらいにするかは未定です
暇なときに書ければいいな程度で続けられるといいな
じゃ、安価に参加してくれた方々及び何かしらレスをくださった方々ありがとうやよ
あとは荒れたりしないことを祈るだけや! ほなな -
59 : 2014/11/02(日) 23:30:14.53 -
ここは西木野☆星空クリニックであって西木野総合病院じゃないから患者さんは部屋に戻ってね
じゃあ第二話?やっていきます 人来い -
61 : 2014/11/02(日) 23:36:23.93 -
真姫「こんばんは、ドクター真姫よ」
凛「べーたかよちん!ナース以下略凛だよ!」
真姫「懐かしいわねその挨拶」
凛「もっと広まればいいと思うにゃ」
真姫「えーっと…、それでー…」
真姫「この部分っていっつも何話してたっけ?」
凛「え」
真姫「一応ここって本編が始まる前のアバン的な立ち位置なのはわかるんだけど」
真姫「特に話すことが思いつかないわ」
凛「あー…、たぶん前話の振り返りとか?」
真姫「それは前回の最後にやるやつじゃないの?」
凛「えー…、じゃあ…、近況報告?」
真姫「誰が得するのよそれ」
凛「もう!なんだっていいでしょ!!ダラダラ中身ないこと喋ってる暇があったらとっとと本編始めるにゃ!」
真姫「結局いらないコーナーじゃない」
凛「いつか有用になるかも!それじゃあそろそろ始めるにゃ!」
真姫「西木野☆星空クリニック、開院ね!」
♪OP Beat in Angel(各自で再生してください)
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62 : 2014/11/02(日) 23:42:42.50 -
ここは星の見える丘。そこに建てられた一軒の病院。
今日も二人の女の子が様々な病に悩む患者を待っています。真姫「さてと…、今度こそ何かしらの病気で苦しむ子が来てるんでしょうね」
凛「それはバッチリにゃ!今日はねー、ちょっと人には言えない感じの病気の子を連れてきたよ」
真姫「人には言えない病気…?あぁ…」
真姫「癌ね」
凛「そんな死に至る病持ってこられても…、って前にもこの会話したよ」
真姫「じゃあアレでしょう。ついついダメな男に引っかかっちゃうって感じの病気」
凛「いやいや…、それは病気っていうか癖というか…。そうじゃなくて!」
凛「え、えぇい!はっきり言うにゃ!!今回の病気は~…」
凛「…ベンピにゃ」
真姫「べ、ベンピ…!?マズいわね…、汚いオチが目に見えるようだわ…!」
凛「思ってても先言っちゃダメ!本当にそっち方面に行くかもしれないじゃん!!」
真姫「そうね…。なるべくそれは回避するようにしましょう。わかったわね!?」
凛「誰に向かって話してるの…?」
真姫「それはさておきそのベンピで困ってる子をとっとと呼んできなさいな」
凛「オッケー!じゃあこっち来てー!>>63ゃん!」
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63 : 2014/11/02(日) 23:43:51.49 ID:9CRxR6q1O - ことり
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65 : 2014/11/02(日) 23:49:04.74 -
ことり「は、はぁい…」
真姫「ことり…。あなたが…」
ことり「な、何その目…」
真姫「…いえ、別に。たしかにいつもよりお腹が張っているわね」
凛「何日来てないんだっけ?お通じ」
ことり「え、えっと…、もう1週間ほどになるかなぁ…」
真姫「そいつぁ結構重たいわね…」
凛「年頃の女子にはキツい話題にゃ…」
ことり「そうなの…。だから真姫ちゃんたちがクリニックやってるって聞いて」スワリッ
真姫「あっ…」
ことり「相談しに来たんだけど…。えっと、まずは何から」
真姫「そこに座るだけでもわかるわ。あなたはマズイ状態なのよ」
ことり「いきなり何が始まったの?」
凛「あー…、実はそのイスには見えないスイッチがついてて云々」
ことり「はぁ…?」
真姫「ズバリ言いましょう!あなたは…!!」
真姫「>66>という病に侵されているのよ!!」
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67 : 2014/11/03(月) 00:09:10.07 -
真姫「あなたは気づいていないかもしれないけれど、寝ながら町内を歩き回る病に侵されているわ」
ことり「えっ…、ど、どういうこと…?」
真姫「俗に言うところの夢遊病ね。寝ていながらも身体が勝手に動いてしまうってアレよ」
ことり「私がその…、夢遊病患者、ってこと?ホントに?」
真姫「本当よ。私の言うことに嘘偽りなんて一切ないわ」
凛(息を吐くように嘘をつくねこの人)
ことり「見ただけでわかるの…?すごいね」
真姫「えぇすごいでしょう。医者の娘には標準装備されている技能だけどね」
真姫「何か自分でも心当たりがあるんじゃないかしら?起きたら部屋の様子が少し変わってただとか…」
ことり「え…?うぅん、特にそんなことないけど」
真姫「寝る前には閉めていたはずのドアが起きたら空いてたとか!」
ことり「覚えがないなぁ…」
真姫「起きたら布団があさっての方向に吹っ飛んでたとか!」
ことり「寝相はいいほうだと思うよ?」
真姫「キッチリ寝たはずなのに疲れが取れていないってことが…」
ことり「毎日元気だよ?」
真姫「…」
凛「…真姫ちゃん、ことりちゃん隙がないにゃ。そろそろネタバラシでいいと思…」
真姫「ま、まだよ…!それじゃあ面白くないじゃない!関係ない事柄でも関連付けて驚かせれば儲け物よ…!」
ことり「あの…?」
真姫「な、何かしら!?べ、べべ、別に内緒話なんてしてないんですけど!?」
ことり「誰もそんなこと言ってないし…。あのね、私が本当に夢遊病者だとすると…」
ことり「お母さん私がどこか行ったの目撃したりしてないのかなぁ…?」
真姫「そ、それよ!」
ことり「えっ」
真姫「理事長は何か言ってなかった?もしかしたらことりが夜外へ出掛けるのを目撃してるかもしれない…!」
真姫「だけど何か事情があるのかと察して直接的には言えてないってこともあるかも!」
ことり「いやぁ…。お母さんなら聞いてくると思うけどなぁ…。特にそんな素振りも見てないし…」
真姫「母親の心情っていうのは複雑なものよ!外面では察せなくても内心どう思ってるかなんて子が全部理解できるわけないもの!」
凛「真姫ちゃんすごい必死だにゃ」
真姫「何か些細なことでもいいわ!理事長の言ったことで気になること、何かなかった?」
ことり「えぇ…。普通の会話しかしてない気がするけど…」
ことり「…あ。でもアレは…」
真姫「あるのね!?さぁ言いなさいすぐ言いなさい!」
凛「必死すぎて怖いにゃ」
ことり「う、うん…。実は今日出かけるときお母さんに…」
ことり「『>>68って言われたの…」
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68 : 2014/11/03(月) 00:13:04.52 ID:XfxPaNZio - 食パン買ってきて
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70 : 2014/11/03(月) 00:39:48.24 -
ことり「『食パン買ってきて』って言われたの」
真姫「…」
ことり「特に夢遊病と関係あるとは思えないけど…。お母さんご飯派なのに珍しいなぁ、って思って」
真姫「…あ、あぁそうそう!!そうねきっとそう絶対にあなたの夢遊病を心配しての発言よ!」
凛「真姫ちゃん…、そろそろ苦しいと思うよ…」
ことり「苦しいといえば…、私のお腹も苦しいんだけど…」
ことり「…夢遊病の件は後で別の病院で見てもらうから、今はベンピのことを解決してくれない?」
真姫「…はい」
凛「結局驚かせることはできなかったね」
真姫「あー…、えっと、ことりはベンピになってから何か対策とか自分でやってる?」
ことり「うん。消化にいいものを食べたり、お腹を揺らしてみたり、あとは浣腸とか下剤とか」
ことり「それで少しは出るんだけど…、ベンピが治るまではいかないんだよね」
真姫「うー…、聞いてるだけで大変そうだわ。辛いわよね、ベンピ」
凛「凛は経験がないからわかんないにゃー。うんこ出ないのって辛いものなの?」
真姫「直接的な言葉を口にしない!そりゃ辛いわよ!ずっとお腹に溜まってる感じを味わうのよ!?」
真姫「なんていうかあの…!敵の体力が後1でやられた時のもどかしさを永遠に苦しむ…そんな拷問に近いわ」
凛「うえー…、たしかにそれは辛そうにゃ」
真姫「ラブライバーにもわかりやすく言えばそうね…、何回やっても日替わりEXがフルコン寸前でGOOD1が出ちゃう…そんな感じね!」
ことり「わかりやすいね」
凛「実際にそれであってるのかは凛にはわかんないけどね」
ことり「もうお腹もこんなにポッコリ出ちゃって…。これじゃあライブで人前にお腹を晒せないよ…」
凛「わー…、ちょっとした妊婦さんみたいだにゃー…」
真姫「この中全部に…そう考えると恐ろしいものがあるわね」
ことり「言わないでよー!恥ずかしい…」
真姫「私も実際にこんなお腹になったら恥ずかしくて外を出歩けないわ…」
凛「外で歩いてきた人が目の前にいるのによく言えたね」
真姫「こうなったら凛!何か即効性のある薬を用意しなさい!」
真姫「一気に腹の中のものを外に出せるようなヤツ!」
凛「そう言うと思って用意しておいたにゃ」
真姫「なんて手際のいい助手…!恐ろしい子…!」
凛「今回は二種類あるの!えっとねー…、一つ目が…」
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71 : 2014/11/03(月) 00:43:26.64 ID:UfG061SqO - パシリ用人形
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72 : 2014/11/03(月) 00:45:28.77 ID:1eFBknkbO - 人をパシらせる
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73 : 2014/11/03(月) 00:48:04.97 ID:0fLsP0zj0 - 中2病用語を使いたくなる
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74 : 2014/11/03(月) 00:49:43.69 ID:vPyZjSLto - びっくりするほどユートピア
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75 : 2014/11/03(月) 01:06:33.61 -
凛「一つ目がうんこをパシリ用人形に変化させて…」
真姫「待って。パシリ用人形って何よ?あとうんこって言うな」
凛「パシリ用人形は命令すればどんなこともいうことを聞いてくれる人形にゃ。便利でしょ?」
真姫「たしかに便利だけど…。そんなものを腸内に生成したら危ないんじゃ…」
凛「副作用は当分人をパシらせることができなくなるの!わー大変!」
真姫「せっかく生み出した人形の使い道がないじゃない!っていうか別にそもそもそんなに人をパシらせることってないんじゃ…」
凛「凛によく命令するくせによく言うにゃ。で、もう一つがねー…」
凛「肉体を中二病用語を使いたくさせることで腸の働きを促進するけれど、無性にびっくりするほどユートピアをしたくなる…」
真姫「ごめんなさい。ツッコミが追いつかないわ。…まず肉体に中二病用語を使いたくさせるって何…?」
凛「たぶん痛々しいタトゥーを欲するようになるんじゃない?終焉を招く舞踏会(ナイトメア・ダンスパーティ)とか彫りたくなる」
真姫「どうしてそれで腸の働きがよくなるのよ!?そしてなんであなたも効果を把握しきれてないの!?」
凛「…凛もどうなるかよくわからないのが凛特性お薬の特徴だにゃ」
凛「あ、びっくりするほどユートピアはわかるよね?全裸になってお尻パンパン叩くやつ」
真姫「どちらも利点が見つからないんだけど…。そんなもの飲ませたら最悪ことりが死ぬわよ…?」
凛「肉体的にも社会的にもね!」
真姫「何溌剌と言ってんのよ。これはナシ!何か別の…」
凛「いやいやいや!もしかしたら意外と行けるかも知れないにゃ!試しに飲ませてみようよ!」
真姫「人体実験するようなノリでアンタ…。…でもまぁそういう趣旨のコーナーだし間違ってはいない…?」
凛「じゃあことりちゃーん!このお薬どっちか選んで!」
ことり「あの…、丸聞こえだったんだけど…。これ言うなればどっちも毒だよね?POISONだよね?」
凛「違うよ?身体に良くないことが起こるお薬だよ?」
真姫「世間一般では毒です」
ことり「ちょっと…え、遠慮したいなぁ…」
凛「ぐぬぬ…!」
真姫「だったらこの下の人に判断を仰ぎましょう」
ことり「この下って何…?」
真姫「さぁこの下の人!あなたはどうする!?」
1.一つ目の薬を服用させる
2.二つ目の薬を服用させる
3.どっちも服用させる
4.別の策を考える真姫「さぁお答えは!?>>76
-
76 : 2014/11/03(月) 01:10:19.01 ID:UfG061SqO - 3
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77 : 2014/11/03(月) 01:19:43.07 -
真姫「…大方の予想通りどっちも服用させることと相成ったわ」
ことり「NANDE!?ただでさえ単体で毒のモノを二つ服用させられなきゃいけないの!?」
凛「もう決まったものは仕方ないにゃ。これは神の選択なんだよ」
凛「もしかしたら万が一二つの薬が合わさっていい感じに作用するかも知れないにゃ?」
ことり「万が一の可能性にすがらないといけない時点で躊躇うには十分すぎるよ!」
真姫「ごめんなさいことり!正直私もどうなるか見てみたい!!」ガシッ
ことり「あがぺっ!や、やめっ…!!羽交い締めにしないでぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
真姫「さぁやるがいいわ凛っ!!」
凛「おうにゃ!!行くよ~…」
ことり「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」
ゴクリッ
ことり「…!」
凛「飲ませたにゃ…!!」
真姫「どうなる…!?」
ことり「…」
ことり「…」
ことり「…あれ?」
凛「おや?」
真姫「これは…」
ことり「…なんともない」
凛「え、えー…!」
真姫「うまいこと作用して効果が相殺されたのかしら…」
ことり「よかったー!へへんっ!!運がよかったね!」
ことり「そうだ!さっきはよくもやってくれたね!!許さないんだから!!」
凛「うっ…」
ことり「お仕置きだよ!凛ちゃ」グギュルルルルルルルルルルル…
ことり「…」
真姫「…何今の音」
凛「ことりちゃんのお腹から聞こえたにゃ」
ことり「…」
ことり「…と、トイレ…、どこ…」
真姫「あっち」
ことり「…ッ!!」ダダッ
凛「マッハで駆け抜けていったにゃ」
真姫「…何はともあれお通じが来てくれたみたいね」
凛「それだけだとつまんないにゃ…。何かとんでもないことが起こるといいんだけどなー」
ブリュリュリュリュリュリュリュリュ…
凛「う…、音が汚い…」
真姫「トイレ結構遠いはずなのにここまで音が聞こえるとか相当ね…」
-
78 : 2014/11/03(月) 01:26:38.81 -
数分後…
「…」スタスタ…
凛「あ、ことりちゃん帰ってきた」
真姫「…でも、様子がおかしいわね…」
「…」スタスタ…
真姫「なぜか…、全裸だし」
凛「あ、あれかにゃ?びっくりするほどユートピアの成分で全裸になりたがってる的な?」
真姫「…汚物まみれだし」
凛「ことりちゃん、シャワーはあっちだにゃ」
シャー…
「…ふぅ」
真姫「さっぱりした?」
凛「うんうん、臭わないし…。お腹もシュッってしてスッキリしたみたいだね!」
「大義であった。褒美をさずけよう。なんなりと命ずるが良いわ」
真姫「…」
凛「…」
「どうした?余に命令せよと申しておるのだ。なんでもいうことを聞いてやろう」
真姫「…どうしてこんなに上から目線で命令を欲しているのかしらことりは」
凛「というかこの口調は一体何…」
ことり「ふ、ふたりとも!!待って!!」パンパンッ
真姫「こ、ことりっ…!?」
凛「でもこっちにもことりちゃんが…!」
ことり「そ、そっちは…、違うの!それはね…!!」パンパンッ
ことり「私のお腹の中から生まれた…、人形のことりなの!!」パンパンッ
真姫「に、人形…!?」
凛「ハッ…!!よく見たら関節の部分が球状になってる…!これなんてローゼン?」
真姫「そしてなぜことりは…」
真姫「全裸でお尻をパンパンしながらこっちへ来るのかしら…」
ことり「こ、これしかできなくなっちゃったのぉっ!!」パンパンッ
-
79 : 2014/11/03(月) 01:36:18.85 -
真姫「なるほど…、つまりこういうことね…」
真姫「二つの薬が体内で混ざり合った結果…」
真姫「『うんk…、排泄物が腸内で中二病のパシリ用人形に変化して、自身はびっくりするほどユートピアしかできなくなる薬』になってしまった…」
真姫「というわけでしょうね」
ことり「そ、それで…、ついでにその子に命令もできないの…」パンパンッ
ことり「だから勝手に行かないでって言おうとしても…口が動かなくて…」パンパンッ
ことり人形「命令されておらぬのならば余がどこへ行こうと勝手であろう?」
凛「そしてことりちゃんの中の中二病のイメージってこんな感じなんだね…」
ことり「えへへ…、でもなんかこの喋り方可愛いね」パンパンッ
真姫「言ってる場合…?どうするのこの人形…」
ことり人形「真姫ちゃんよ、余に何か命令を授けよ。さぁ早く!はようはよう!」
凛「こんなこと言ってるけどどうするにゃ」
真姫「でもまぁ…、本人が命令を欲しているなら何かしら命令してあげないと可哀想な気がするしね」
ことり人形「おぉ奏者よ!命令してくれるのか?余は嬉しい!」
凛「今人形ちゃんの元ネタが垣間見えた気がするにゃ…」
ことり「そうしゃって何…?」
真姫「んーと、そうね…、じゃあことり人形、あなたは…」
真姫「>>80なさい」
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80 : 2014/11/03(月) 01:38:04.49 ID:inbpSRJ10 - ひとっ走り、付き合いなさい
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81 : 2014/11/03(月) 01:46:40.57 -
真姫「ひとっ走り、付き合いなさい」
ことり人形「お、ジョギングか?よかろう!走るのは得意である!」
真姫「いえ!ドライブよ!」
ことり人形「ドライブ…、とな?」
真姫「スタートユアエンジーン!!さぁここに真っ赤なスポーツカーがあるわ!これを運転しなさい!」
真姫「あ!このタイヤ少し空気が抜けてるわね!よーし!タイヤコウカーン!!」
ことり「ど、どうしちゃったの…?真姫ちゃんいきなり元気になって…」パンパンッ
凛「分かる人にはわかるやつだにゃ」
ことり人形「ふむ、よかろう!運転は余に任せるがいい!案ずるな、騎乗スキル的なアレで…」
ことり「その前に服着て服!!」パンパンッ
凛「ことりちゃんも服着るべきだにゃ」
数十分後…
真姫「ふぅ…。楽しかったわ、ドラァーイブ!!ターイプ…」
凛「そいつは良かったにゃ」
真姫「あ、最後まで言わせなさいよ…」
ことり「や、やっとユートピア収まったよ…」
真姫「愛することが罪だとでも?」
ことり「何言ってるの…?」
ことり人形「さぁ次は凛!余に命令するがいい!」
凛「えー…、うーんと、それじゃあねー…」
凛「真姫ちゃんに>>82て」
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82 : 2014/11/03(月) 01:50:07.62 ID:chy2DYZDO - ことりちゃんの隠していたキスの才を使って真姫ちゃんを骨抜きに
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85 : 2014/11/03(月) 02:07:07.56 -
凛「ことりちゃんの隠していたキスの才を使って真姫ちゃんを骨抜きにするにゃ」
真姫「はぁっ!?」
ことり「はぁっ!?」
ことり人形「いいだろう!やってやる…!」
真姫「タイムタイム!!嫌よキスなんて!さっきまで汚物にまみれてたのに!」
ことり「わ、私にキスの才があるって…、どうして知ってるの!?」
真姫「存在自体は把握してるの!?」
凛「凛にはどんな隠し事も通用しないにゃ。凛知ってるよ?実はにこちゃんを脳トロきっちゅで手篭めにしてるってこと」
ことり「なんでそのことを…!?」
真姫「いや待ってさらに明かされる衝撃の真実!?私のにこちゃんがことりに脳トロですって…!?」
真姫「いつの間に!許せない!ずるい!羨ましい!!」
凛「真姫ちゃん本音がダダ漏れだにゃ」
凛「まぁそんなこんなでことりちゃんの特徴を受け継いでる人形ちゃんなら真姫ちゃんもきっちゅで骨抜きにできるかなって」
ことり人形「造作もないことよ!余は美しい少年も好きだが美しい少女はもっと好きだ!」
ことり「私こんなバイじゃないよ!?」
真姫「あんたも承諾するんじゃない!り、凛…!どうしてこんなこと…!何が目的なの!?」
凛「目的ぃ~?そんなの凛が日々真姫ちゃんに虐げられてる、その復讐に決まってるにゃ!」
凛「安心するにゃ、痛みは一瞬だ」
真姫「逆にキスして痛かったらビビるわよ!っていうか私がいつあんたを虐げて…!」
凛「問答無用!行け!!人形ちゃん!」
ことり人形「了解した!んむぅ~~~!!」
真姫「ちょっ…、まっ…!!ひぃっ…!!やめっ…、あむっ…、んむぅっ…!!?」
真姫「んじゅるっ…、んぁ…、あふ…」
凛「お、おぉ…、真姫ちゃんがみるみるトロ目に…」
ことり「う、うわぁ…。傍目から見たらこんなにエロティックなんだ…。キスって…」
真姫「れる…、あぶふ…、れろろ…」
真姫(ダメ…、わ、私にはにこちゃんっていう心に決めた子がいるんだから…!)
真姫(こんな超舌技巧のキス程度で…、心を揺らされるわけには、いかない…!)
真姫(キスなんかに、絶対に負けない!!)
数分後…
真姫「キスには勝てなかったわ…。こ、ことりぃ…」クタァ…
ことり「そっちはことりじゃなくて人形なんだけどね…」
ことり人形「かわいいな、真姫ちゃんは」ナデナデ
真姫「は、はふぅ…、幸せ…」
凛「…なんか命令しといてなんだけど、羨ましく思えてきたにゃ」
ことり人形「お?では凛ちゃんも余のキスを…」
凛「でも怖いから遠慮しておくにゃ」
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87 : 2014/11/03(月) 02:19:31.40 -
真姫「ふぅ、こういうのもたまにはいいわね」
凛「くっ…、あれほどのキスを受けてコロっとしてやがるにゃ…!真姫ちゃんコワイ」
ことり人形「余のキスが欲しいときはいつでも言うとよい」
ことり「…なんだか私の持ってるスキルを全部バラされそうで怖いよ…」
真姫「…さて、それで…」
真姫「この子、どうするつもり?」
ことり「えっ…」
凛「うーん、そうだにゃー…。さすがにかさばるし廃棄処分ってことで…」
ことり「ま、待って…!こ、壊しちゃうの…?」
真姫「仕方ないでしょう。いつまでもこうしておく訳にもいかないし」
凛「うちで飼う余裕もないしねー」
ことり「飼うって…、ペットじゃないんだから…」
真姫「ペットみたいなものでしょ。人格はあれど人形なのよ?」
ことり「で、でも…、なんだか可哀想…」
凛「だけどこの子の存在意義はパシられてなんぼなんだよ?でもこんな性格だし、いつかはウザったくなるにゃ」
凛「忘れ去れれて放置される方が、この子にとっては辛いことだと思うよ」
ことり「う、うーん…。ね、ねぇ…、あなたはどうなの?嫌でしょ、壊されるなんて」
ことり人形「余は構わない。それが命令だと言うのなら従うまでよ」
ことり「そうだよね…、あなたはそういう、よね…」
真姫「…どうするの。もう、壊しちゃうつもりだけど」
凛「お腹はスッキリしたんだし、もういいじゃん。ね?」
ことり「…」
ことり人形「…ことりちゃん」
ことり「わ、私…!」
ことり「私は…!!」
ことり「>>88
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88 : 2014/11/03(月) 02:21:20.39 ID:fkp0CLAHO - 連れて帰る
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89 : 2014/11/03(月) 02:27:48.81 -
ことり「…私は!」
ことり「この子…!!この子を連れて帰ります!!」
真姫「なっ…!?」
凛「な、なっ…!!?」
真姫・凛「「なんだってーーー!!!?」」
ことり「だって私から生まれた子だもん!私の娘みたいなものだよ!」
真姫「え…、でも…」
ことり「デモもストもない!」
凛「昭和のかほりにゃ!」
ことり「大丈夫!お母さんには頑張って説得するから!だから連れて帰るね!決定!!」
真姫「…ま、まぁ…、ことりがいいならそれでいいんだけど…」
凛「それで良かったのかにゃ…?」
ことり「あなたもそれでいいよね!?人形ちゃん!」
ことり人形「いいよ」
ことり「軽っ…。よ、よし!じゃあ帰ろ!我が家へ!」
みなみけ
ことり「…というわけなの!お願い!この子も住まわせてあげて!!食費はいらないから!!」
理事長「いいわよ」
ことり「軽っ…。え、いいの?」
理事長「反対すると話がこじれて長くなっちゃうでしょ?」
ことり「そんな理由…。で、でも!これで一緒に住めるね!人形ちゃん!」
ことり人形「あ、排泄物から生まれたからスメルと住めるをかけているというわけだな!さすがことりちゃん!」
ことり「そんなつもりはないから!」
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90 : 2014/11/03(月) 02:34:14.66 -
翌朝
ことり「…すぅ、すぅ…」
ことり人形「起きよ、もう朝だぞ。学校へ行く時間だ」ユッサユッサ…
ことり「う、うん…。あ、起こしてくれたんだ…。ありがと…。ふわぁぁ…」
ことり人形「昨日言われたとおり見張っていたが夜に寝ながら出かけることはなかったぞ」
ことり「あぁ、やっぱり…。嘘つくなんてひどいなぁ真姫ちゃん…」
ことり「じゃあ行ってきまーす!」
理事長「こんなに朝早くから出て行くの?」
ことり「朝練があるの!次のライブはでっかくやるんだ!」
理事長「ふぅん…。あ、そうそう。最近朝はパンにハマってるのよ。例のCM見て」
理事長「今日も1斤食べちゃって…。だから帰り際にパン買ってきてくれる?」
ことり「そういうのは…」
ことり人形「パンを買ってくれば良いのだな!?了解した!!ヒャッホー!!」ダダッ!!
ことり「あの子に頼んであげてね♪」
南ことり、16歳!
今日から、家族が増えました!
おわり
真姫「…何いい話風に終わらせてんのよ…」
凛「お、オチついたと言えば…、ついたのか…、にゃ?」
-
91 : 2014/11/03(月) 02:42:39.34 -
真姫「えー…、というわけで早くも新キャラ、ことり人形(CV丹下桜)が登場したわね」
凛「これ…、また出てくる予定あるの…?」
真姫「うーん…、最初は寝て起きたら元に戻ってましたオチも考えたんだけどね」
凛「それってつまり起きたら枕元にうんこが大量に…ヒエー」
凛「前回よりよっぽどホラーだよ」
真姫「うんこ言うな。…でも、ことり人形の元ネタが好きで好きでたまらないとの天の声を受信したので…」
真姫「とりあえずまだ生きながらえさせることにしたわ。もしかしたら次回以降も出る可能性もありうる!」
凛「というか今回はパロディネタが多かった気がするにゃ…。全部わかった人はどれだけいるのやら…」
真姫「正直序盤はネタ切れ感ヤバかったわ。元々考えなしに始めちゃったからね」
凛「もっと書きやすそうなネタ考えたほうがよさげだとわかったにゃ!」
真姫「たまには安価一切なしで書いてみるとかも、ね」
凛「まーそんなこんなで今回はここまでかにゃー?」
真姫「ネタ切れでもたまには面白いことが起こると信じて書き進めるわよ!」
凛「次にお薬を服用するのはあなたかもね?」
真姫・凛「「まじ☆えんじぇー!」」
-
102 : 2014/11/03(月) 23:25:12.41 -
意外とみんなExtraのこと知ってるのね さすが型月だ(パロネタでも)なんともないぜ
そいじゃ今日もやっていきます -
104 : 2014/11/03(月) 23:40:24.05 -
真姫「はいこんばんは。ドクター真姫ちゃんよ」
凛「べーたかよちん!ナース凛だにゃ!」
真姫「えー…、っと。結局ここで何話すんだっけ」
凛「別に何喋っててもいいと思うんだけど…、そんなに具体的な案が欲しけりゃくれてやるにゃ」
凛「OP前アバンと言えばやっぱり前回の振り返りが多いよね!」
真姫「つまり前回のラブライブ!ならぬ前回の西木野☆星空クリニック!をやればいいのね」
凛「長いから前回のクリニック!にするにゃ。じゃあ制限時間30秒ね。よーいスタート!」
真姫「えっ…、あ、ちょっ…」
凛「てれてってってれてーてれてっててれてーてれてってててててれれてってれれー」
真姫「こ、ことりの診察を受けた私たち!今回の病気はベンピだったの!」
真姫「もうお腹もこんなにポッコリ出ちゃって…。これじゃあライブで人前にお腹を晒せないよ…(ことりの声真似で)」
凛「はいおわりー」
真姫「なによ!?まだ30秒経ってないでしょ!!」
凛「めんどくさくなったにゃ。いちいちそんなん考えてる暇があるならとっとと始めるよ」
真姫「やっぱりいらないコーナー扱いなのね」
凛「じゃ、西木野☆星空クリニック、開院にゃー!」
♪OP Beat in Angel
-
105 : 2014/11/03(月) 23:51:07.83 -
ここは星の見える丘。そこに建てられた一軒の病院。
今日も二人の女の子が様々な病に悩む患者を待っています。真姫「さぁて、今日はどんな患者が…」
凛「それより凛合コンがしたいにゃ」
真姫「…は?」
凛「合コン。合同コンパ」
真姫「豪華なコーンポタージュのことじゃなくて?」
凛「そんな略し方してる人見たことないでしょ。普通に合コンだよ合コン!」
真姫「…あのね、このSSのタイトルわかってる?」
真姫「西木野☆星空クリニックよ!わかってるの!?クリニックよクリニック!!」
真姫「合コンなんてしたらクリニック全く関係なくなるじゃないの!」
凛「それは違うにゃ!はいロンパロンパ」
真姫「なっ…」
凛「タイトルは西木野☆星空クリニック、でしょ?だったらその半分の西木野と星空が出てりゃ何の問題もないにゃ」
凛「逆に言えばクリニックさえ映ってれば真姫ちゃんも凛も必要ないってことだけどね!!」
真姫「なんという意味☆不明な開き直り…!一種の納得すら感じさせるわね…!」
凛「でもでも!ただの合コンじゃないんだよ!あのね…ゴニョゴニョ…」
真姫「…ふむふむ。なるほど、それなら…」
凛「でっしょー?凛天才的!」
真姫「天才かどうかは置いておいて…、じゃあどうするのよ?誰と合コンするの?」
真姫「言っておくけれどラブライブ!のSSに男子なんか出した時にはそれはもう荒れるわよ!荒れに荒れるわ」
凛「なんだか鬼気迫る迫力…!でも心配ないにゃ!凛に男子の友達なんていないもん!」
真姫「それもどうかと思うけど…」
凛「やっぱりここはμ'sのメンバーから呼んでくるべきでしょ!もしくはその妹とか?」
真姫「そうなるわよね…。もはやただの女子会じゃない」
凛「男役と女役で分ければ問題ないにゃ。いわゆる合コンごっこ!」
真姫「じゃあ誰にする?」
凛「うーん…、やっぱり男女の数を合わせるために二人呼ぶとして…」
-
106 : 2014/11/03(月) 23:52:37.11 ID:5hn4wy8po - 穂乃果ちゃん!
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107 : 2014/11/03(月) 23:55:11.70 ID:YHDcbNnEo - 希ちゃん!
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108 : 2014/11/04(火) 00:07:51.29 -
穂乃果「やっほー!高坂穂乃果、ただいま見参っ!」
希「合コンやるんやって?楽しそうなことしてるね」
真姫「おぉ、相変わらず来るのが早いわね」
凛「うん、合コン!でも女の子同士だけどね」
凛「男女で二人ずつで別れて、お互いが初対面って設定で色々会話をしていくんだにゃ!」
凛「でー…、結果的にどうなれば成功なの?」
真姫「えっ…、それを私に聞くの?」
凛「なんか真姫ちゃんって百戦錬磨なカンジするじゃん!合コンとかも行きまくってるんでしょどうせ」
真姫「い、行ってないわよ!自慢じゃないけど私の非リアは二年後まで保証されてるんだから!」
希「本当にそれ自慢できることやないよね」
穂乃果「設定が自然にスイッチしていった希ちゃんが一番自慢できないけどね」
真姫「でも…、経験が少ない割に予想するけど、たぶんアレでしょ」
真姫「お持ち帰りできれば成功ってこと…、なんじゃないかしら」
凛「おぉ!お持ち帰り!」
希「いやここもうそっちの家みたいなものやん!既にお家に招かれてるやん!」
穂乃果「じゃあさじゃあさ!カップル成立!ってとこまで行ければ成功ってことにしよう!」
真姫「か、カップル成立…!?だ、ダメよ私にはにこちゃんという心に決めた人が」
凛「うちの真姫ちゃんは基本にこちゃん推しだからそこのところよろしくね」
穂乃果「今回はそういうこと全部忘れて!もしかしたら男性になりきるうちに本当に心が揺れるってこともありえるかも」
真姫「そ、そんなのないわよ!ありえない…!」
穂乃果「それがありえるかも!」
希「ミルク色の異次元?」
凛「ぴょんぴょんする話はおいといて!じゃあ誰が男性役する?」
真姫「じゃあ公平にくじびきで決めましょう。ここに爪楊枝が四本あるわ」
真姫「色が付いてた人が男役ね」
穂乃果「おぉ!既に合コンっぽい!」
凛「じゃあ引くよー…、うりゃっ!」
希「よっ!」
穂乃果「ほっ!」
真姫「…さぁ、色の付いてた人は名乗り出なさい!」
男性役
>>109110 -
109 : 2014/11/04(火) 00:09:59.15 ID:Rw1lmp2TO - 真姫
-
113 : 2014/11/04(火) 00:20:07.80 -
真姫「なんと…、クリニック組が男性とはね…」
凛「凛に男の子はぴったりだと思うけどー…、真姫ちゃんが男の子なんてね!珍しいにゃ!!」
真姫「真姫、なのに…お姫様なのに男…」
穂乃果「でー…、これからどうするの?」
凛「一旦男女で別の部屋に行くにゃ!で、その間にお手伝いさんが簡易パーティ会場を作ってくれてるから…」
希「お手伝いさんて…?」
真姫「前回ことりが出産したこの子よ」
ことり人形「ふふ!どんなことでも任せるが良い!大体のことはできるぞ!」
穂乃果「こ、ことりちゃんがことりちゃんを出産したの…!?ありえない…!」
凛「それがありえるかも!」
希「もういいってそれ」
真姫「この子はことりにそっくりなお人形だから気にしないで。声もどこぞのカードキャプターぽいでしょ」
穂乃果「本当!ロリっぽいのにそこはかとなくベテラン臭のする声だ!」
凛「このことり人形ちゃんがテーブルの設置とか料理とかしてくれるから、それまで別れて待機するの!」
凛「あとその間に凛たちは男装もしちゃおう!」
真姫「だ、男装…」
凛「ファッションショーのライブじゃ凛だけドレスだったからね!男装も一回してみたいの!」
希「じゃ、うちらは逆に徹底的におめかししてくればええんやね」
穂乃果「よっしゃー希ちゅあん!!二人を悩殺するようなメイク、がんばろー!!」
希「おー!!」
真姫「男装ね…。衣装でもないのにそれは、少し緊張するかも…」
凛「最悪下半身丸見えでスカート付きでも男装って言い張れば男装だよ」
真姫「丸見えはもっと嫌よ…」
-
114 : 2014/11/04(火) 00:30:03.95 -
女性側控え室
穂乃果「うんうん、希ちゃんいい感じ!」
希「ホント?なんか変な感じやけど…」
穂乃果「いいよ全然イイ!意外と結んでないのも似合うね!」
希「そかな?じゃあ穂乃果ちゃんは…、えい!ツインテールや!」
穂乃果「わわ!にこちゃんとかぶるよー。穂乃果そんなに髪長くないし」
希「ええやん!ほんのり短めのツインテでロリっ子穂乃果ちゃん!」
希「いつもとは違う新鮮な穂乃果ちゃんに二人のハートも鷲掴みかもね?」
穂乃果「ろ、ロリ…!そ、そうだね!真姫ちゃんはロリなにこちゃんが好きなんだもんね!」
穂乃果「よーし…!寝とるつもりでやってやるー…!!」
希「いや、そこまでじゃなくても…」
男性側控え室
真姫「や…!り、凛…、ダメ、そこは…!」
凛「大丈夫だよ、真姫ちゃん。凛に任せて」
真姫「だ、ダメェっ…!!二人きりだからって、そんなこと…!」
凛「あんまり声出したら、向こうに聞こえちゃうよ?聞かれてもいいの?」
真姫「う、うぅ…っ!い、イジワル…!!」
凛「ほら…、もう真姫ちゃんのここ…、こんなにグチュグチュ…」
真姫「…ねぇ、もうやめにしましょう」
真姫「いくらなんでも花陽の書いた夢小説を朗読するなんて酷すぎるわ!」
凛「えー…、これからがいいとこなのに!今からねっとりとした濃厚なエロシーンが…」
真姫「っていうか花陽も何こんな官能小説書いてるのよ!そしてそれをなんで持ち出してきてんのよアホなの!?」
真姫「しかもモデル私たちって…」
凛「これは仕方ないことなんだよ!だってこの小説は…」
凛「男体化した凛たちをモデルにしてるんだから!男の子の気持ちをつかむためには必要不可欠にゃ!!」
真姫「なんか決定的に間違ってる気しかしないわ…」
-
115 : 2014/11/04(火) 00:41:42.93 -
ことり人形「おーい二組ともー。用意が出来たぞー」
穂乃果「はいはーい!今行くね!」
希「お、おいしそうな料理やん!」
凛「よしいける…!イメトレは完璧にゃ…!!」
真姫「あれ…、そういえばあれは男性同士で恋してるからやっぱり意味ないんじゃ…」
ことり人形「では二組とも席に付け!まずは前菜を頬張りつつ次の料理が来るまで親睦を深めるのだー!」
穂乃果「…えっと、じゃあ…」
希「はじめましてー、ってことでいいんよね?お名前は?」
凛「あ、えー…、ゴホンッ!」
凛「星空…、凛太郎ですキリッ」
真姫「…///」
凛「何照れてるんだよ!さぁお前も!」
真姫「に、西木野…、真姫、です…」
凛「違う!西木野真王でマオだろ!さっき控え室で決めたでしょ!」
真姫「ややこしいわ!真姫でいいでしょもう!男性でもなくもない名前なんだし!!」
凛「仕方ないな!フフッ、ではそちらのお名前は?」
穂乃果「はい!高坂穂乃果17歳です!」
希「うちは東條希。よろしくね」
凛「うん、よろしくねキリッ」
真姫「さっきからなんなのよその喋り方…」
凛「ちゃんと男性っぽく喋るって決めただろう!ほら真姫くんも!」
真姫「わ、わかってる…。あ、えっとー…、じゃあご趣味、とかは…?」
穂乃果「ん?趣味ー?そうだなぁ…、やっぱり歌と踊り!かな」
希「うちは占いが趣味なんよ。スピリチュアルでしょ?」
真姫「うん、だいたい知ってた…」
凛「知らないふりする!わーソウナンデスカー」
真姫「棒読みはいいのかよ…」
希「ふたりの趣味はなんなん?」
凛「凛の趣味?>>116よ!」
真姫「わ…、僕は、>>117…、です」
-
116 : 2014/11/04(火) 00:44:25.30 ID:Q8ntavqF0 - 野球
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117 : 2014/11/04(火) 00:45:39.75 ID:VX+Gka7v0 -
薔薇(意味深) -
118 : 2014/11/04(火) 00:57:42.28 -
凛「凛は野球が好きなんだ!特に広島東洋カープのファンでね!」
希「へー、凛ちゃん…、じゃなかった、凛太郎くんは野球が好きなんや。広島のどんなところが好きなん?」
凛「ん?んー…、えー…」
凛「赤いところかな!!」
穂乃果「すっごい浅い理由だね…」
凛(テキトーに思いついただけだからそんなに追求されても困るにゃ…)
真姫「え、えーっと私は…、じゃなくて、僕は…なんだったっけ?」
凛「…薔薇」
真姫「あ、そうそう。薔薇が好き…、って言えばいいんだっけ」
真姫(凛が勝手に決めたことで意味はよくわからないんだけど…)
希「なっ…?!」
穂乃果「んまっ…」
真姫「ん…?」
希「ほ、ほうほう…。なるほどねぇ…。いや、結構結構…」
穂乃果「うんうん…!!いいよそれすっごくいいよ!!わー…、うわぁぁぁぁ…!!」
真姫「ねぇ二人共どうしちゃったの…?すごい目を輝かせ始めたんだけど…」
凛「だからそう言うといいって言ったでしょ?」
真姫「いえ逆になんだかすごい地雷を踏んじゃった気が…」
凛「さ!ここでステップ2!穂乃果ちゃんと希ちゃんがあんなにおめかししてきてくれたんだから…」
真姫「褒める、だったわよね…。えーっと、なんて褒めればいいのかしら…」
凛「そこらへんは真姫ちゃ…、くんの語彙力にお任せするよキリッ」
真姫「あぁっと…えーっと…」
真姫「じゃあ…(にこちゃんっぽい髪型の)穂乃果…さん!」
穂乃果「ほぇ?」
-
119 : 2014/11/04(火) 00:59:43.78 ID:AKZHG1jgO - にこちゃん
-
120 : 2014/11/04(火) 01:01:08.68 ID:k84eNBP50 - 美味しそう
-
121 : 2014/11/04(火) 01:15:16.97 -
真姫「今日の格好…、にこちゃんみたいでとっても美味しそうだね!!」
穂乃果「…ハァ?」
真姫「えっ…、あ…」
真姫(あんな怒気を孕んだ穂乃果の『ハァ?』は初めて聞いたわ…)
穂乃果「…にこちゃんって誰のこと?」
真姫「いや、そりゃにこちゃんはにこちゃん…」
凛「真姫くん!お互い初対面って設定なんだからにこちゃんのことを穂乃果ちゃんが知ってるわけ無いでしょ!」
真姫「あ…、そっか…。そういうものなのね…」
穂乃果「別の女子に例えられるなんてサイテー…!しかも言うに事欠いて『美味しそう』だなんて…!!」
穂乃果「下心丸見えだよ!!ふざけないでよね!!」
真姫「ご、ごめんなさい…」
希「おぉ怖…。あの温厚な穂乃果ちゃんがここまでキレるなんて…」
凛(結構穂乃果ちゃん、合コンごっこに乗り気…?ていうか本気?)
穂乃果「ぷんすか…!」
凛「あちゃー…、ごめんねうちのツレがね!コイツ初心者だから!童貞だから!!」
真姫「いや童貞って…、まぁ間違ってはないけど…」
凛「そんなことより、ささ!ご飯食べよ!せっかく作ってくれてるんだし!」
希「お!せやね!!美味しそうやねー、この唐揚げ!」
真姫「じゃ…、わ、私も、じゃなくて僕も…いただきます」
穂乃果「…いただきます。もぐっ」
穂乃果「…あ、おいしい…。普通に美味しいねこれ」
真姫「本当…。クソみたいなものが出てくるかと思ってたら意外…」
ことり人形「誰の料理がクソか!余のことはどれだけ貶してもいいが余の料理を貶すのは許さん!!」
真姫「ご、ごめん…。でも本当においしい。ね?」
穂乃果「あ、うん!そうだね!希ちゃんも、美味しいよね?」
希「…」
穂乃果「希ちゃん?」
希「えっ…、あ、あぁ…。おいしいね…」
凛「…フフッ」
凛(実は希ちゃんのお皿に取り分けられた唐揚げだけ激マズなんだにゃ!と、ことり人形に命じておいたの!)
凛(しかしこれを見抜きフォローすれば男としての株が上がりカップル成立に近づく…!!)
凛(だけど真姫ちゃんのほうは…)
真姫「さ、さっきはごめんなさい。慣れていないからつい変なこと言っちゃって…」
穂乃果「うぅん、穂乃果も言い過ぎちゃったかも。ごめんね?」
凛(結構いちゃついちゃってるしここは凛がフォローするしかないようだにゃ)
希「もぐ…、う、うぅ…。やっぱこれ…」
凛「あ!希ちゃん!!その唐揚げだけど…」
凛(ここでカッコイイセリフ…!!)
-
122 : 2014/11/04(火) 01:20:03.11 ID:QVnd99blO - ヘルヘイムの果実
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123 : 2014/11/04(火) 01:24:23.45 ID:B9uzH1+AO - 恋人のにこちゃん
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124 : 2014/11/04(火) 01:27:07.06 ID:LNJR5BEaO - きす
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126 : 2014/11/04(火) 01:41:34.42 -
凛「その唐揚げだけど…」
凛「もしそれがヘルヘイムの果実だったら凛の恋人のにこちゃんときすしてあげるよ!!」
希「ハァァ!?」
穂乃果「お前の彼女かよォォォォォォ!!!」
真姫「あ、アンタいつの間ににこちゃんと…!!?」
凛「ぬおォォっ!!?凛はなんてことを口走ってしまったんだにゃ!!?」
凛「い、今のはカッコイイことを言おうとして口がから回っちゃっただけで…!!」
凛「っていうか別ににこちゃんとは付き合ってないしきすもしたことないからね!?」
希「信じられへんな…色んな意味で」
穂乃果「合コンってこんなつまらないものだったんだね…。ガッカリだよ…」
凛「い、いけないにゃ…。凛の一言のせいで場が凍りついている…!!」
凛「かくなる上は…!!人形ちゃん!」
ことり人形「ではここでハーフタイムに入る!一旦控え室に戻ってメインディッシュが来るのを待つがよい!」
ことり人形「その間同性同士でしかできない秘密の会話などを執り行うとよいぞ!」
女性控え室
希「ふぅ…。どう思う?穂乃果ちゃん」
穂乃果「うーん…、二人共頑張ろうとしてるのは感じ取れるんだけどねー…」
穂乃果「あんまり盛り上がらないなー…。合コンはもっと楽しくなれるものだと思ったのに…」
希「せやねー…」
男性控え室
真姫「…どうすんのよ。あれじゃどう考えても失敗ルートしか想像できないわ」
凛「くっ…、凛の作戦が裏目に出るなんて…!」
真姫「アンタの失言が一番の失敗だと思うわ」
凛「…真姫ちゃん。こうなったらアレでいこう」
真姫「…ついにやるのね。アレを…!」
凛「うん…!!ここをどこだと思ってやがる!!」
凛「泣く子も黙る…、ぁクリニック様だにゃ!!」
凛「二人が控え室にいるあいだに…、ことり人形ちゃんには秘密のお薬を渡しておくにゃ…!!」
凛「コイツさえ飲ませればふたりは凛たちにメロメロ…!!合コンはうまくいったも同然にゃ…!!」
真姫「…で。どんな薬を二人に飲ませるつもりよ?」
凛「えっとねー…、今回のビックリドッキリドラッグはねー…」
-
127 : 2014/11/04(火) 01:43:54.56 ID:hxzu0UrdO - ふとももを舌でなぞる
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128 : 2014/11/04(火) 01:46:26.54 ID:aE2tsQelo - 唐翌揚げ
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129 : 2014/11/04(火) 01:47:32.57 ID:alHiMCjDO - 性感帯への刺激
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133 : 2014/11/04(火) 02:04:24.71 -
凛「服用者がふとももを舌でなぞる度に唐揚げが性感帯への刺激になっちゃうお薬!」
真姫「これまた難解なものを…。唐揚げが性感帯への刺激ってどういうことよ…?」
凛「つまり!唐揚げを凛たちがぺろぺろしたり甘噛みすることで性感帯を直接いじられているような感覚になるということ!!」
真姫「一種の催眠のようなものね…。でも噛み切ったら気絶しそうなほど痛そう…」
真姫「…だけどね!条件が厳しすぎない!?私たちがふとももを舌でなぞるならまだしも…」
真姫「服用者…、つまり穂乃果と希に私たちのふとももを舌でなぞらせるなんて…」
凛「ふふふ…!たしかにそれは難しいかもだけど、でも合コンだからこそ可能とも言える!」
真姫「…どういうこと?」
凛「合コンと言えば外せないものがあるでしょ?そう、つまり…!!」
ことり人形「よーし!メインディッシュが出来たぞー!心して食うが良い!」
ことり人形「メインディッシュはなんとー…、唐揚げだー!」
ことり人形「なんてったって余は唐揚げしか作れないのでな!はっはっは!」
凛「やぁ、待たせたねキリッ」
希「…もうその喋り方鬱陶しいからやめてええよ」
凛「うっ…。まだ希ちゃん怒ってるにゃ…」
真姫「仕方ないでしょ…。あんなデリカシーのかけらもないようなこと言われちゃ」
穂乃果「ま、今はご飯を食べよ!ほら、今度も美味しそうな唐揚げ!」
凛「そうそう!唐揚げはいくら食べても飽きないからね!食べて食べて!」
希「さっきの激マズやってんけど…、もぐっ…。あ、これはおいしい…。もぐもぐ…」
穂乃果「うん!美味しいよ!もぐもぐ…。ごくっ…。あ、このジュースも美味しいね!」
真姫「もぐもぐっ…、ごくごく…。ふぅ…。ちょっと緊張してきたわね…」
凛「んぐっ…、ぷはぁ…。そうだね…、舌と喉が渇いて仕方ないにゃ…!」
希「ん?どうしたん?何する気?」
凛「い、行くにゃー…!」
凛「ドンドンパフパフ!」
真姫「いえー!」
凛「王!」
真姫「様!」
凛・真姫「「ゲーム!!」」
-
134 : 2014/11/04(火) 02:13:42.05 -
穂乃果「ほぇ?」
希「あー…、王様だーれだ、ってやつね」
凛「そうそう!王様のいうことは絶対!ってアレ!!あれをやろう!!」
真姫「またくじを作ったわ。これで今度はひとつだけ王様って書いてあるものがあるの!」
真姫「他には番号が書いてあって、王様になった人は何番と何番がどうこう!って命令!」
真姫「指名された人は必ず命令に従わなくてはならないのよ!」
穂乃果「おぉ…!それは緊張するね…!!」
希「どんなドギツイ命令が来るかわかったものやないからね…」
凛(…そう。王様ゲームの命令は絶対…!)
凛(これを利用して凛が王様になれば…、穂乃果ちゃんと希ちゃんに強制的にふとももをぺろぺろさせられる…!)
凛(真姫ちゃんとはアイコンタクトで番号を共有できるから確実に穂乃果ちゃんたちを指名できるにゃ…!)
凛(条件をクリアすればこっちのもの…!ひたすらからあげをいじりにいじって昇天させ…)
凛(意識がトロトロになったところに凛たちが甘いエスコートをかける…!)
凛(これでこの合コンは勝利したも同然にゃ…!!)
真姫「じゃ、クジ引いていって」
凛(ふふふ…!真姫ちゃんのクジにはトリックが仕掛けてある…。凛が絶対に王様を引く仕掛けが…)
凛(準備は万全…!凛の作戦はカンペキにゃ!)
希「そのクジなんか怪しいからこっちで作るね」
凛「」
穂乃果「はい出来た!じゃ、穂乃果これ!」
希「うちはこれかな」
真姫「えー…、っと、じゃあ私はこれね」
凛「…これで」
凛(ま、まだ大丈夫まだ大丈夫!凛か真姫ちゃんが王様を引く確率は二分の一だにゃ…!)
凛(ここでどっちかが王様を引けば何の問題もない…!)
穂乃果「じゃ、いっくよー…」
穂乃果「王様だーれだ!!」
王様>>135
-
135 : 2014/11/04(火) 02:14:56.53 ID:alHiMCjDO - まっきまきまー
-
136 : 2014/11/04(火) 02:24:52.85 -
真姫「きっ…!来た!!私が王よ!ひれ伏しなさい!!」
凛「お、おぉっ…!う、うわー、真姫ちゃんが王様かー」
希「なんか凛ちゃん一瞬喜ばんかった?」
穂乃果「グルなんじゃないのー?」
凛「そんなことないにゃ!!クジ自体は穂乃果ちゃんの作ったやつでしょ!?」
穂乃果「ま、そだけどさ」
真姫「よしじゃあえっと…」
真姫「みんな!王様のふとももをぺろぺろしなさい!!」
希「えっ…」
穂乃果「えー…」
凛「はぁぁぁぁっ!!?」
凛「ちょっ…!?真姫ちゃん!?」
真姫「…いいじゃない別に。あなたは関係ないんだし」
凛「…そう、だけどさぁぁぁ…」
穂乃果「真姫ちゃんのふとももぺろぺろ…。…イイ!」
希「え、いいんや…。いきなりハードなやつくるね…」
真姫「さ。ズボン下ろして私の麗らかなおみ足が顕になったわ。存分にお舐めなさい」
穂乃果「お、おぉ…!綺麗なふともも…!ほ、本当にいいの?」
希「穂乃果ちゃん乗り気!」
凛「ぐぅっ…!悔しいけどちょっと興奮してる自分がいるにゃ…」
真姫「さぁさぁお舐めなさい!お舐めなさいったらお舐めなさい!!」
希「真姫ちゃんテンション高いね…」
穂乃果「じゃあ…、いっただきまーすっ!!ぺろぺろぺろっ!!」
凛「れるっ…、じゅるっ…、んむっ…ふはぁっ…、ぺろぺろ…っ…、あむぅっ…ん」
真姫「おっ…ほぉぉっ…!穂乃果…、激しっ…、凛は舐め方が官能的だわ…!」
希「な、なんかノリに乗れないけど…じゃあうちも…。ぺろぺろ…」
凛「…よ、よしっ…!二人共真姫ちゃんのおみ足を舐めた…!!これで…」
凛「唐揚げを弄ればっ…、あー…あむっ!」
穂乃果「ひゃんっ!?」
希「あひゅっ!!?」
凛「ひにゃぁぁっ!!?」
真姫「…え?」
-
137 : 2014/11/04(火) 02:33:48.81 -
穂乃果「な、何今の刺激…?お、お股がチクッって…」
希「穂乃果ちゃんも?う、うちもなん…」
凛「…いや、そんなハズは…。も、もう一回…!もむっ…!」
凛「んひぃぃっ!!?」
穂乃果「ひゃひっ!」
希「くひゅぅっ!!」
真姫「り、凛…、もしかしてあなたも…?」
凛「ど、どうやらそうみたいにゃ…!?なんで…!?こ、ことり人形ちゃん!?」
ことり人形「どうした、凛ちゃんよ」
凛「あ、あのお薬…、穂乃果ちゃんと希ちゃんのやつにしか入れないはずじゃあ…」
ことり人形「ん?薬…?あれはスパイスではなかったのか?」
凛「あ、そうそう…。確かそういうふうに渡したんだっけ…。ふ、二人のにしか入れちゃダメって言ったのに…!」
ことり人形「そういうでない凛ちゃんよ。美味しいものは客人だけでなく、皆で味わってこそではないか!」
ことり人形「あのスパイスは全員分に詰めさせてもらったぞ!感謝するがいい!!」
凛「なっ…!?!」
凛「何やってんだにゃこのバカ人形!!」
希「…凛ちゃーん?聞こえたよ、今の話」
凛「…っは!」
穂乃果「やっぱりあの唐揚げに、何か入れたんだ…!」
凛「ご、ごめっ…!!これは…!!り、凛も被害者なの!!だから…」
真姫「ぺろっ」
希「ひゃぁっ!!?」
穂乃果「にひぃっ!!?」
凛「ほひゅっ…!!?ま、真姫ちゃっ…!!?何を…!!」
真姫「あは、本当…!面白いわね…、ふひひ…!」
凛「なんかゲスな笑みを浮かべてるにゃ…!!ま、まさか…!!」
真姫「いいじゃない、アンタも一緒に気持ちよくなっちゃいなさいよ。凛っ…!」
凛「こ、このっ…!!」
真姫「れろれろれろれろっ…!!」
凛「んにゃぁぁぁぁっ!!!!」
希「おほぉっ…!!こ、これは…!!」
穂乃果「きひっ…!!気持ち、ひぃっ…!!」
真姫「あははは!楽しぃっ!!あはは、あっははははははっ!!ほぉら!!ぺろぺろぺろっ!!」
穂乃果「やぁぁぁっ!!おまたっ…、くひぃぃっ!!」
凛「くにゃぁぁぁっ!!ら、らめぇっ…!!い、イっちゃ…」
希「そ、それ以上やったら…、うち怒るよ…!?」
真姫「知ったことじゃないわ!そぉれぺろぺろっ!!あははははっ!!」
希「うくっ…!!な、なんか今日の真姫ちゃん、ちょっとおかしい…!?」
-
138 : 2014/11/04(火) 02:42:42.35 -
穂乃果「あはっ…、あはははは!き、気持ちぃぃ…!まきひゃぁん…、もっとやっれぇ…」
凛「り、りんも…、頭が、なんかほわぁっ…ってしてきちゃって…」
希「二人共…!?」
真姫「えへぇ…、れしょぉ…?きもちい、わよねぇ…、えへ、えへへへ…」
希「真姫ちゃん、顔めっちゃ赤い…。っは!ま、まさか…!?」
希「さっきまでみんなが飲んでたこのジュースは…!?」
ことり人形「それはワインだぞ。飲みやすいようにしてあるがな」
希「お酒かぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
真姫「ほぉらぁっ!!もっといじくったげる…、うにゃぁぁぁっ!」
凛「ふひぃぃぃっ!!ゆ、指は入れちゃダメぇぇっ!!!!刺激が強すぎるにゃぁぁぁぁっ!!」
穂乃果「おふひぃぃっ!!あぁんっ…!!今の、イイ…!もっと、やっれぇ…」
希「う、うちは飲まんかったから酔わずにすんだけど…この状態は…!」
真姫「みんならけ気持ちよくなるのぉ…、ずるいわよぉ…。わらひも…」
真姫「りぃん…。さ、ふともも出してぇ…」
凛「ま、真姫ちゃ…、ダメだよぉ…。凛たち恋人同士なのにぃぃ…」
希「いや違うでしょ!?」
真姫「あはぁっ…!凛のふとももぉ…。ぺろぺろぉ…」
希「あっ…、真姫ちゃんまで舐めてしもた…!!」
真姫「これれぇ…、唐揚げもぉ…、ぺろぺろぉぉ…、んひゃんっ!!」
凛「くひぃっ!!」
穂乃果「あひゃうっ!!ず、ずるいよぉ…!!穂乃果も…、からあげぺろぺろぉ…!!」
希「ぬ、のわぁぁぁっ!!?あ、あかん穂乃果ちゃっ…!!ダブルでぺろぺろは…!!」
真姫「うるひゃいっ!!あんたもぉ…、飲みなさいっ!!」
希「んがぼぉっ!!?」
希(し、しまっ…!!ボトルごと…、口に…)
希(アカン…、これやと…、う、うちまで…)
希(堕ちて…、ま…、う…)
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
-
139 : 2014/11/04(火) 02:50:59.20 -
その夜 西木野☆星空クリニック
コンコン
ことり「あのー…、真姫ちゃーん?ことりちゃーん?」
ことり「あれー…?返事がない…」
ことり「入るねー?」
ガチャッ…
ことり「わ、真っ暗…。いないのかなぁ…。でも鍵は空いてたし…」
ことり「ねー、真姫ちゃーん?そっちにうちの人形ちゃんは…」
ことり人形「呼んだか?ことりちゃん」
ことり「わっ!!?い、いたんだ…」
ことり人形「あぁ。昼からな」
ことり「もー、ちゃんと帰ってこないと心配するでしょ?」
ことり人形「すまん。少し皆とパーティに勤しんでいてな!」
ことり「パーティ…?」
ことり「ほら、あそこでやってるやつ」
ことり「え…?」
凛「んはぁぁっ!!いいよぉっ!!真姫ちゃっ…、んはぁっ!!きもちぃぃぃっ!!」
真姫「でしょぉっ!!ふふっ…、やっぱり私っては…、んちゅっ…、天才よねぇ…!」
真姫「唐揚げとおまた…、同時に舐めれば…、二倍気持ちいいってきづくなんて…!!」
真姫「んはぁっ…!!凛のお汁と唐揚げの油が絡まって…、んじゅるっ…、んぶぶっ…とっても美味しい!!」
穂乃果「あぁぁ…、ずるいよぉぉ…。穂乃果も凛ちゃんのおまた舐めたいなぁ…。希ちゃんはもう潰れちゃったよぉ…」
希「あ、あうぅっ…、ふひっ…、ひ、ひひっ…」ビクンビクンッ
真姫「らぁめぇっ…!!凛のおまたはっ…、んぶっ…、わらひのなんらからぁぁっ…、れろぉっ…」
凛「くひゅぅぅっ!!ま、真姫ちゃぁぁっ…!!きも、ち、んああぁぁっ…!!い、イクうぅっ…!!」
ことり人形「実に楽しそうで羨ましいな!どうだ?ことりちゃんも一緒に」
ことり「…」
ことり「…帰ろっか」
ことり人形「ん?パーティは楽しまないのか?」
ことり「ワタシナニモミテイナイ」
ガタンッ…
その夜、星の見える丘に、数人の少女の嬌声が響き渡ったのでしたとさ。
めでたしめでたし。
おわり
-
140 : 2014/11/04(火) 02:55:40.85 -
×ことり「あのー…、真姫ちゃーん?ことりちゃーん?」
○ことり「あのー…、真姫ちゃーん?凛ちゃーん?」真姫「訂正してお詫びするわ」
真姫「…っと、いてて…、頭痛い…」
凛「二日酔いにゃ…」
真姫「何があったのか全く思い出せない…。合コンみたいな何かをしていた記憶はあるようなないような…」
凛「なんか思い出さない方がいい気がするにゃ…」
真姫「はぁ…。それはそれとして今日は少し長くなっちゃったわね」
凛「お薬の登場が遅かったせいでオチまで持っていくのに時間がかかっちゃったにゃ」
真姫「やっぱり薬は早めに出したほうが話も作りやすいわね!今更気づいたわ」
凛「じゃー長くなっちゃったし今日はこれでおしまいにするにゃ」
真姫「次に診察されるのはあなたかもね?」
真姫・凛「「まじ☆えんじぇー!」」
-
145 : 2014/11/04(火) 23:24:34.97 -
こんばんはー 軽く眠たいけどやてくよー
寝落ちしたらめんごめんご -
146 : 2014/11/04(火) 23:28:57.23 -
真姫「ハローピーポー、ドクター真姫よ」
凛「べーたかよちん!ナース凛だにゃ」
真姫「今回はどんな感じにしていくの?またクリニックから乖離した内容じゃないでしょうね」
凛「大丈夫大丈夫、今回は普通にやってくつもりだよ!」
凛「だってネタが思い浮かばないから」
真姫「単純にネタ切れなのね…」
凛「一応案はあるっちゃあるけどこれはあんまり余裕がない時用のものだからね」
凛「今日まではそこそこ時間に余裕があるからフリーダムに安価をバシバシ出していくにゃ!」
真姫「また話のまとめ方がわからなくなって遅くならなきゃいいけど」
凛「ある程度カオスな方が逆に話をまとめやすいってのもわかったから」
凛「今回は積極的にお薬を出していこうね!」
真姫「そいじゃ、そろそろ始めるわよ!」
凛「西木野☆星空クリニック、開院にゃ!」
♪OP Beat in Angel
-
147 : 2014/11/04(火) 23:36:28.04 -
ここは星の見える丘。そこに建てられた一軒の病院。
今日も二人の女の子が様々な病に悩む患者を待っています。真姫「さぁて、今週の患者さんは?」
凛「じゃーんけーんぽん、うふふふふ」
真姫「いやこれじゃ終わっちゃうわよ。とっとと患者を呼んできなさい」
凛「うーい、あ、今週の患者さんはねー…」
凛「筋肉痛に悩む患者さんに来てもらってるにゃ」
真姫「へぇ、筋肉痛ね」
凛「真姫ちゃんも経験があるでしょ?」
真姫「まぁね。元々そんなに運動するタイプじゃなかったから、スクールアイドルになってからは毎日痛みと戦ってたわね」
凛「凛もスポーツタイプだけどやっぱりライブとかの極限状態でのダンスは身体も緊張しているせいか筋肉痛になることが多いね」
真姫「ふーん…、でも私たちにとって筋肉痛なんて日常茶飯事なものじゃない?」
真姫「どうして今更クリニックを訪ねてくる必要があるのかしら…」
凛「そのへんも併せて患者さんに尋ねてみるにゃー!」
凛「おーい!>>148ゃーんっ!」
-
148 : 2014/11/04(火) 23:37:21.17 ID:01eKbvkVo - ことり
-
149 : 2014/11/04(火) 23:45:02.64 -
ことり「はーい」
真姫「ってまたことり…。ついに3連続登場よ」
凛「もはや人形ちゃん合わせて準レギュラーだにゃ」
ことり「って言っても痛いんだから仕方ないよー」
真姫「痛いってねぇ…。あ、どうぞ、座って?」
ことり「…座ったらまた嘘つくつもりでしょ」
真姫「え゛っ…!な、ナンノコトカシラ?」
凛「今すごい声でたね」
ことり「私が夢遊病って嘘だよね!毎日人形ちゃんに見張ってもらってるけど一回もそんなことなかったよ!」
真姫「あー…、えー…。それはー…」
凛「真姫ちゃん、もう観念しよう。正直最初のアレは下手するとすごい時間食うから尺がもったいないにゃ」
真姫「そんなメタいこと…。はぁ…、わかったわ。もうやめます」
真姫「いいから座りなさい」
ことり「はぁい」スワリッ
真姫「そこに座るわけでもわかるわ。あなたはマズイ症状なのよ」
真姫「ズバリ筋肉痛ね!」
凛「言ったよ」
真姫「言いたくて仕方ないのよ!言うくらい自由でしょ嘘はついてないんだから!」
凛「でー…、アホは置いといてことりちゃん。どうして今更筋肉痛で?」
真姫「あ、アホって…」
ことり「うん。筋肉痛はアイドルやってからずっと付き合ってきてるんだけど…」
ことり「今回はその…、変なところが痛くなっちゃって」
凛「変なところ?」
真姫「どこの筋肉が痛むって言うのよ?」
ことり「あのね…、>>150筋肉が…痛むの」
-
150 : 2014/11/04(火) 23:46:18.38 ID:hxzu0UrdO - 凛ちゃんのふともも
-
151 : 2014/11/04(火) 23:56:07.71 -
ことり「凛ちゃんのふとももが痛くて…」
凛「…」
真姫「…凛のふとももが痛いの?」
ことり「うん。おかしいよね」
真姫「えぇ、おかしいと思うわ」
真姫「あなたの言動が」
凛「ど、どどどどういうこと!?ことりちゃんは凛のふとももの筋肉が痛くてクリニックに来たってこと…?!」
凛「え、いやいや!凛のふともも別に痛くないけど!?ちょっと何言ってるかわかりかねますなぁ」
ことり「え…、あ!そっか…、凛ちゃん知らないんだ…」
凛「…あぇ?」
真姫「…ふともも…、あっ!まさか…、アレのこと…!?」
凛「あ、アレって何よ…。なんだか嫌な予感がするんだけど…」
ことり「実はね、ちょっと前に…」
ことり「私も凛ちゃんのような瞬発力を持ったダンスをしてみたい、って思って」
ことり「真姫ちゃんに頼んでみたの!」
ことり「ことりの筋肉を凛ちゃんと同じものにしてくれないかって!」
凛「」
真姫「まぁ私天才だから難なくそういうことできちゃうんだけど。あー、そのことね」
真姫「一瞬で出来ちゃってたからすっかり忘れていたわ。いやー天才って怖いわー自分が怖いわー」
凛「何アホなことしちゃってるんだにゃ!?」
真姫「別にいいでしょ。ことりは関節は柔らかくてもダンスのための筋肉は凛ほど卓越されてはいないし」
真姫「ダンスセンスはことりの方が凛より少し秀でてるって思ったから、筋肉さえどうにかなればスクールアイドルでも屈指のダンサーになれると思ったのよ」
凛「だ、だからって凛の筋肉をコピーするって…、凛よりよっぽどマッドさいえんちすとだよ…」
真姫「でも…、凛のふとももの筋肉が筋肉痛になるからって、何がおかしいのよ?ふとももは筋肉痛になりやすい方だと思うけど」
ことり「うん、それがね…」
ことり「ダンスの練習ならまだしも…、大した運動もしてないのに急に筋肉痛になることが多くなってきちゃって…」
ことり「昨日なんかダンスの練習はせずに>>152かしてないのに筋肉痛に…」
-
152 : 2014/11/04(火) 23:56:35.30 ID:HABhpw5p0 - ヴァンガード
-
153 : 2014/11/05(水) 00:09:56.54 -
ことり「昨日はヴァンガードしかしてないのにふとももが痛くなっちゃって…」
真姫「それはひどいわね…。まさかのシッティングプレイが主流のカードゲームでふとももが筋肉痛になるなんて…」
凛「凛遊戯王しか分からないにゃ…。ヴァンガードってあれでしょスタイリッシュ坊主めくりってやつでしょ」
真姫「余計なことは言わない」
ことり「これじゃあ前のことりの方が満足に踊れてたよ!せっかく凛ちゃんの筋肉に変えたのに…」
凛「筋肉を洋服かなにかみたいに表現するのはキモいからやめてほしいにゃ…」
真姫「ふぅむ…、でも筋肉痛で踊れないのはスクールアイドルにとって致命傷よね…」
真姫「凛の筋肉なら通常ならよほど激しい運動をしない限り筋肉痛にはならないはずなんだけど…」
凛「ことりちゃんについてる凛の筋肉に問題があるってこと?」
真姫「かも知れないわ。ことり、精密な検査をするから奥のCTスキャナーのある部屋まで来なさい」
凛「いつの間にそんなクソ高い精密機器を!?」
真姫「割と前からあったわよ」
ことり「私が前来たときも堂々と置いてたねー」
凛「さすが医者の娘…。恐るべしだにゃ…」
数時間後…
凛「にゃー!ま、まだコンボAで途切れちゃったにゃ…!」
凛「Beat in AngelのEXむずすぎるよ!指がおっつかないにゃ!」
凛「…というか二人はまだかにゃぁ?いったい何時間待たせるつもりだよ…」
凛「仕方がないから今度はストライクショットでもしとくにゃ…。今日は確かイザナミが降臨する予定のはず…」
真姫「終わったわ」
凛「わ!検査終わったの?で、どうだったの?ことりちゃん」
真姫「…残念だけど」
凛「えっ…」
真姫「ことりは…」
凛「なっ…!!」
真姫「>>154
-
154 : 2014/11/05(水) 00:11:50.57 ID:TtHk1DA20 - 語尾が〜ナリになった
-
156 : 2014/11/05(水) 00:32:13.28 -
真姫「語尾が~ナリになったわ…。X線の影響で…」
凛「なにそれ!?」
真姫「ことり、入ってきていいわよ」
ことり「真姫ちゃんおかしいナリ!どうしてこんなことになるナリよ!」
凛「うわぁホントになってる」
真姫「原因はやっぱりことりの筋肉を凛の筋肉と入れ替えてしまったことね」
真姫「自分の筋肉ではないせいで普段では起こりえない悪影響がことりの身体に発生しているの」
凛「その一つが…、コロ助化、ってこと?」
ことり「こんなのあんまりナリよ…。夜眠れなかったら真姫ちゃんのせいナリ…」
凛「真姫ちゃんがなんも考えずに変な手術するからことりちゃんおかしくなっちゃったじゃん!」
凛「もしことりちゃんがソロ曲歌ったら大変なことになるよ!?イメージしろ!」
真姫「ヴァンガード知ってるじゃない」
~イメージ~
ことり「みんなー!ことりのソロライブに集まってくれてありがとーナリ!」
ことり「今日は一人だから、ソロ曲のぶる~べりぃとれいんを歌うナリね!」
~♪
ことり「走り~出すナリ~、べりべ~りとれ~ん、甘くて、すっぱくて~…」
ことり「鏡さんー、教えてナリよ~、どうか~とびっきり~可愛くしてナリよ~」
ことり「おんなの子は~みんな悩むナリ~、とにかくおしゃれは最優先ナリ~」
~おわり~
凛「お、思ってたより悪くない!むしろちょっと可愛いかも!」
真姫「たしかに…」
ことり「よくないナリ!どうにかしてナリよ!!これじゃ穂乃果ちゃんに笑われちゃうナリ~…」
真姫「うーん…、安易に術を施した私の責任だからね…。どうにかするしかないわ」
真姫「あ、その前にことり。これ、これの名前言ってみて。鍋の上に置くやつ」
ことり「?蓋ナリ」
真姫「よーし!なんとかするわよ!」
凛「なんだったの今の」
真姫「…となると、やっぱりここは凛のお薬に頼るのが定石よね」
凛「そうなるんだ…」
真姫「常識を超越した症状には人智を逸脱したお薬で対抗するのが一番よ!さぁ凛なんでもいいからお薬を出しなさい!」
凛「えーっと、じゃあ昨日作ったこれで…」ヒョイッ
ことり「これ…、どういうお薬ナリ?」
-
157 : 2014/11/05(水) 00:33:06.36 ID:V9djm4170 - 子宮
-
158 : 2014/11/05(水) 00:34:49.86 ID:e7v1ZQ/Oo - 頭
-
159 : 2014/11/05(水) 00:36:50.79 ID:UNrj7x0cO - 卵を産む器官
-
160 : 2014/11/05(水) 00:42:50.29 -
ことり「?蓋なり」
おいこら
-
161 : 2014/11/05(水) 00:49:02.02 -
凛「これはことりちゃんの子宮が頭のように卵を産む器官へと変化を遂げる薬にゃ」
真姫「真ん中のようにさえなければまだ理解の及ぶ薬だけど…」
ことり「頭のように卵を産むってどういう意味ナリ!?」
凛「あ、間違えた。正しくは『頭のようなサイズの卵』…」
ことり「もっと嫌ナリぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
真姫「内側からスカルファックとかレベルが高すぎるでしょう…」
凛「これを飲んだ人の反応が見てみたかったんだにゃー。ささ、ことりちゃんグイっと」
ことり「嫌に決まってるナリ!!私の今の状況となんにも関係がないでしょナリ!」
凛「いいじゃーん!お腹ぷっくり膨れるのには慣れてるでしょ?」
ことり「ベンピと一緒にしないでナリ!」
凛「いいからいいから!ボテ腹ことりちゃんとかその手のファン大興奮…」
ことり「そ、そんなに薬を飲んだ人の反応が見たかったら…!!」
ことり「自分で飲むといいナリ!!」グイッ
凛「もがぁっ!!?」
凛「…ごくんっ」
真姫「あー…」
凛「の、飲んでしまったにゃ…!!?な、なんてことをしでかしてくれたのでしょう!」
凛「これじゃ凛のお腹がぷっくり膨らんでしまうにゃ!!」
真姫「いいじゃない幼女体型の凛のボテ腹もその手の趣味の人大興奮よ」
凛「そんなキモチ悪い人おことわりにゃ!!は、早く吐き出さないとっ…うぐぅっ!!?」
ボコォッ!!
凛「かはっ…!!り、凛のお腹…!ふ、膨らんで…」
ことり「わ、わー…、いきなりおっきな卵が…」
真姫「大変ね」
凛「ひ、他人事だと思って…!!こ、このぉっ…!!う、うぐぅっ…!!」
凛「こうなったら…、ことりちゃんか真姫ちゃんにも無理やりお薬を飲ませてやるにゃ…!!」
凛「喰らえ>>162ゃん!!」
-
162 : 2014/11/05(水) 00:51:05.30 ID:FfeNz2OFo - ことり
-
163 : 2014/11/05(水) 00:53:49.18 ID:EWcmN03fO - 口癖
-
164 : 2014/11/05(水) 00:53:59.49 ID:z2g8i5XyO - 戦国
-
166 : 2014/11/05(水) 01:09:50.06 -
凛「喰らえことりちゃん!」
凛「これは服用者の口癖を戦国化してしまう恐ろしい薬にゃ!!」ヒョイッ
ことり「むぐっ…!ごくんっ…」
ことり「し、しまったナリ…!」
真姫「いや別にそんな恐ろしくもないような…」
ことり「く、口癖が戦国化って…」
ことり「いったいどうなってしまうナリ候!?」
真姫「うわぁ」
凛「もしやこれは想像してたよりエグイかも!」
ことり「わぁぁぁぁ!!さらに変な言葉がついちゃったナリでござる!!」
真姫「これは人前では喋れないわね…」
凛「あはははは!凛に薬を飲ませた罰にゃ…うぅっ!!?」
凛「こ、これは…!!お、おまたが痛い…!!」
真姫「も、もしかして…、陣痛が始まったの…!?」
凛「どうやら…、そのようにゃ…!!うぎゅぅっ…!!」
凛「ぐぎ、ぎぎぎ…!!」
真姫「り、凛っ!!股広げなさい!手伝ったげるわ!」
凛「え、えぇっ…!?恥ずかし…」
真姫「言ってる場合じゃないでしょ!助産婦の経験はないけど…、人生初の出産、立ち合わせなさい!」
凛「そ、そういえばそういうことになるのね…、う、うぅっ…、処女なのに出産が先とか、泣けるにゃ…」
凛「う、ぐぎぃぃぃぃっ…!!い、痛いいぃぃぃぃぃっ…!!」
ことり「り、凛ちゃんっ!!頑張るナリで候!某も応援するナリでござるに候!」
凛「ぶっ…、ふひぃっ…、わ、笑わせないでことりちゃん!!力が抜けちゃ…」
真姫「凛!踏ん張るのよ!頭が見えてきたわ!」
凛「ひぃっ…、ひいぃぃっ…!!ふぎぃぃぃぃぃっ…!!」
ことり「わ、わぁぁ…、すっごい拡がってるナリで候…」
凛「ふひゅっ…!だからぁっ…!!」
真姫「もう少し…、もう少しよ…!!」
凛「ふひぃぃっ!!ひっ、ひっ…、ふぅぅっ…!!ふぅぅぅぅぅっ!!!」
凛「んっ…、んにゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
ヌルポンッ
凛「は、はぁっ…!!はぁっ…、はぁ…」
真姫「出たぁ…、ほら見て、卵よ!」
凛「こ、これが…!凛の卵…!!」
ことり「ぐすん…、感動ナリでござる…」
凛「…このことりちゃんは早々になんとかしたいにゃ」
-
168 : 2014/11/05(水) 01:23:35.27 -
数十分後…
凛「はぁぁぁ…、まさか出産というか…、産卵を経験する羽目になるとは…」
ことり「いやぁ映像に残したかったねー」
凛「残したくないよ…」
真姫「ことりの変な口調はなんとか取れたけど…、筋肉の問題はまだ残ったままよね」
ことり「そ、そうだった…!すっかり忘れてたよ…」
凛「忘れてるくらいならもういいんじゃないかなぁ」
真姫「いえ、良くないわ。さっきの検査によるとことりの筋肉をこのまま放っておくと…」
真姫「1週間後には痛みで立てなくなり、1ヶ月後には全身に激痛が走り…」
真姫「3ヶ月後には…、死に至るかも知れない」
ことり「そ、そんな…!」
凛「筋肉の入れ替えだけでそんなことが…!?」
真姫「身体の拒絶反応によるものでしょうね…。ことりの体が凛の筋肉を拒んでいるんだわ…」
ことり「じゃあ早く元の筋肉に戻してよ!まだあるんでしょ!?」
真姫「…そ、それが…」
ことり「無くなっちゃったの!?」
凛「一体どこにやったんだにゃ?」
真姫「…あ、あれよ、あれ…」
真姫「凛も…、食べたでしょ?」
凛「食べ…?」
ことり「た、食べたぁっ…!?」
凛「…あ!も、もしかして…!」
凛「あの唐揚げって…!!」
真姫「…えぇ…、ことりの…、お肉よ…」
凛「Oh…、前もことりちゃんのお肉を穂乃果ちゃんに食べさせたことあったけど…、まさか今度も…」
ことり「こ、ことりの筋肉食べちゃったの!?ダベヂャッダノ゛ォ゛!?」
凛「かよちんのモノマネ似てる!」
真姫「だから…、あなたの筋肉はないけど…」
真姫「あなたに適合する筋肉を探せばいいのよ!」
ことり「そ、その手があったか!」
凛「だからそんな気軽に…」
真姫「凛の筋肉がムリならことりは誰の筋肉が欲しい?」
凛「質問がキモいにゃ…」
ことり「うーんと、それじゃあ…」
ことり「>>169ゃんの筋肉がいいなぁ」
-
169 : 2014/11/05(水) 01:25:04.24 ID:XxK2Uf+70 - ほのパパ
-
170 : 2014/11/05(水) 01:36:57.94 -
ことり「穂乃果ちゃんのお父さんの筋肉がいいなぁ」
凛「やめておいたほうがいいと思うよ!?」
真姫「じゃあそれにしましょう」
凛「いいの!?」
凛(そんなこんなで穂乃果ちゃんのお父さんをクリニックに連れてきて筋肉の情報をコピーしたあと…)
凛(ことりちゃんから凛の筋肉を一旦全て剥ぎ取り…)
凛(ことりちゃんの体内に穂乃果ちゃんのお父さんの筋肉を接合させることに成功したにゃ)
真姫「…どうことり?気分は優れない?」
ことり「うぅん、なんだか力強い気分!いつもより張り切れそう!」
凛「…」
真姫「凛?どうしたのよ、元気ないわね」
凛「…ことりちゃんの筋肉を剥ぎ取るのが思いのほかグロテスクだったにゃ…」
真姫「今更じゃない。前一緒にことりを解体したことだってあるのに」
ことり「解体…!?」
真姫「あぁ気にしないでこっちの話」
真姫「もう身体が痛くないなら帰っていいわよ」
ことり「うん!ありがとう!」
凛(こうしてことりちゃんは穂乃果ちゃんのお父さんの身体を手に入れたのだったが…)
凛(数日後…)
ことり「おはよー穂乃果ちゃん」
穂乃果「あ、おはよ…、う…、こ、ことり、ちゃん…?」
海未「あぁ、おはようございま…、こ、ことりっ!?」
ことり「ん?どうしたの?」
穂乃果「どうしたのって…、そ、その身体…!?」
海未「も、ものすごく…ムッキムキになってますけど!?」
ことり「えっ…、あ、ホントだ気がつかなかった!」
凛(真姫ちゃん曰く、今度は過剰適合だそうで…)
凛(異常にマッチョ体型になっちゃったことりちゃんは、またもや難儀するハメになるんだけど…)
凛(それはまた、別のお話ってことで…)
おわり
凛「ふんぐぅぅぅぅぅっ!!な、なんで凛の産卵体質はぁぁっ…!!な、治らないのォォォォ!!?」
真姫「頑張りなさい凛っ!この謎の卵を売ればCTスキャナーの借金が返済できるかも!」
凛「借金してたんかいっ!!ふぐぅっ!!んにゅにゅにゅにゅぅぅっ…!!」
ニュポンッ
-
173 : 2014/11/05(水) 01:51:49.53 -
真姫「今日は早めに終わったわね」
凛「でもなんか消化不良にゃ…。あのままことりちゃんの筋肉の話を続けてたら冗長になっちゃいそうだったから終わらしちゃったけど」
真姫「以前より安価の捌き方が下手になっちゃってるのかもね」
凛「いつか面白いものが出来上がることを期待してクソを積み上げていくにゃ」
真姫「さてと、少し時間が余っちゃったわね。いつもは2時くらいに終わるのに」
真姫「いやまぁ…、別に寝てもいいんだけど」
凛「じゃあ時間潰す?」
真姫「何する気よ」
凛「ふふふ…、やっぱこれでしょ!じゃじゃんっ!」
真姫「ま、まさかそれは…!?」
凛「遊戯王カードだにゃ!これで戦うにゃー」
真姫「マジで言ってるの…?」
凛「大マジにゃ。以前から架空デュエルはやってみたかったんだけどー」
凛「何戦も書く余裕はなかったからちょうどいいかも!」
真姫「え、えっと…、そういうわけで今からデュエルするわ」
真姫「実際に持っているカードを使用して今からリアルタイムで一人デュエルをしていくから」
真姫「その様を私たちが再現していくという形にするわね」
真姫「もしかしたらデッキパワーの差で一瞬で勝負か付く可能性もなきにしもあらずよ」
真姫「興味がない人はスルーしてくれて構わないわ」
凛「誰に向かって喋ってるの?よーしそれじゃ行くにゃー!」
凛「戦いの伝導に集いしデュエリストたちが!」
真姫「…えー、何かしら」
凛「デュエル前の口上だよ!なんか言う!」
真姫「…も、モンスターと共に地も蹴らないし宙を舞う予定もないわ」
凛「座りながら淡々と戦う!」
真姫「見よ!これぞデュエルの通常進化系!」
凛「普通の~…」
真姫・凛「「デュエル!!」」
※というわけで唐突に遊戯王SSにスイッチングしていきます
※気づいたら2時前だけどまぁ30分くらいで終わると信じてやっていくよ
※凛「ドラグニティハーピィ」VS真姫「炎王妖仙獣」
-
176 : 2014/11/05(水) 02:05:23.91 -
凛「先行はもらった!凛のターン!」
真姫「言っておくけど先行1ターン目はドローできないわよ」
凛「知ってるもん!じゃあ凛は…」
凛「フィールド魔法、竜の渓谷を発動にゃ!」
凛「すかさず竜の渓谷の効果発動!手札コストとしてスピード・ウォリアーを捨てることで…」
凛「デッキからドラグニティと名のつくドラゴン族一体を手札に加えるにゃ!」
真姫「スピード・ウォリアー…?」
凛「凛はデッキからドラグニティ・ブラックスピアを手札に加えるにゃ!」
凛「さらに手札のハーピィ・クィーンを通常召喚!」
凛「カードを一枚伏せてターンエンドにゃ!」
真姫「私のターン!ドロー!」
真姫「うっ…、そこそこにひどい手札…」
真姫「私は手札から永続魔法、炎舞−「天キ」を発動!デッキから獣戦士を一枚手札に加えるわ!」
真姫「私が手札に加えるのは…、もちろんこれ!暗炎星−ユウシよ!」
凛「何が炎王妖仙獣だよ!炎星じゃん!」
真姫「スターだる私には星こそふさわしいのよ!もちろん…、星空凛、あなたもね!」
凛「えっ…」キュンッ
真姫「ホンキにすんな!私は暗炎星−ユウシを通常召喚!」
凛「くっ…!人の心を弄ぶなんてズルいにゃ!」
凛(だけど暗炎星−ユウシは自分フィールド上表側表示の炎舞カードを墓地に送って相手のモンスターを破壊するカード…!)
凛(打点1900のハーピィ・クィーンといえどやられて終わりにゃ…!ここは…!!)
凛「させない!リバースカードオープン!奈落の落とし穴にゃ!」
凛「攻撃力1500以上のモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、そいつを破壊して除外してやるにゃ!」
真姫「うぐっ…!やるじゃない…!!私はカードを二枚伏せてターンエンドよ…」
真姫「炎舞−天枢があればまだ展開できたものの…!」
凛「よし、なかなか効いてるにゃ…!凛のターン!ドロー!!」
-
177 : 2014/11/05(水) 02:17:46.71 -
凛「ふふっ…!いいカードを引いたにゃ…!」
真姫「なんですって…!?」
凛「凛は竜の渓谷の効果を発動!手札コストとして罠カード、リミッター・ブレイクを墓地に送り…」
凛「ドラグニティ−ブラックスピアをもう一回手札に加えるにゃ!」
真姫「リミッター・ブレイク…?機械族でも入ってるの…?」
凛「それはリミッター解除!凛のはリミッター・ブレイク!」
凛「このカードが墓地に送られた場合!どこからでもスピード・ウォリアーを特殊召喚できるにゃ!」
真姫「へ、へー…。別にいいけど…、星2の900打点くらい」
凛「ほざいてられるのも今のうちにゃ!凛はスピード・ウォリアーを特殊召喚!」
凛「そして手札から…ドラグニティ−ブラックスピアを召喚にゃ!」
真姫「…っ!ま、まさか…!!これは…!!」
凛「そう、凛のフィールドには星4のハーピィ・クィーンに星2、スピード・ウォリアー…」
凛「そして星3チューナーモンスター、ドラグニティ−ブラックスピアが存在する…!」
凛「この意味が分かるにゃ…?」
真姫「合計レベルは…、9!?」
凛「ふふ…、現れ出てよ…!!氷結界の龍…」
真姫「あ、ブラックスピア召喚時激流葬で」
凛「…」
真姫「なにか?」
凛「…ターンエンドにゃ」
真姫「私のターン…、ドロー!!」
真姫「私は手札から勇炎星−エンショウを召喚!そのままダイレクト!」
凛「ぐへぇ…、凛のライフが1700減ったにゃ…」
真姫「エンショウの効果はモンスターを破壊して墓地に送った時にしか発動しない…運が良かったわね」
真姫「そしてメイン2!…お情けで残しておいてあげたけど、破壊してあげるわ!」
真姫「私はリバースカード、サンダーブレイクを発動!手札コストとして激流葬を落とし…」
真姫「その竜の渓谷を破壊よ!手札コストで発動するカードもあるみたいだし、今のうちにね」
凛「う、うぅ…。ひどいにゃ」
真姫「一枚伏せてターンエンド。凛のターンよ」
凛「うぅ…!!凛のターン、ドローにゃ!!」
-
181 : 2014/11/05(水) 02:34:15.52 -
真姫(…そういえば魔法だしエンショウの効果で潰しておいたほうが良かったわね…。もったいないことしたわ)
凛「う…」
凛「り、凛は…」チラッ
真姫「ん?」
凛「…一枚セットして、ターンエンドにゃ」
真姫(凛ったらこっちをチラ見したけど…、なんだったのかしら)
真姫「ブラックスピアを伏せなかったのは賢明な判断ね。エンショウのサーチを避けるなんて」
真姫「じゃあ私のターン…、ドロー!」
真姫(引いたカードは…、妖仙獣 鎌壱太刀…!)
真姫(このまま召喚すればエンショウと合わせて3400…、凛のライフは残り2900になるけど…)
真姫「…」
真姫(あの伏せが怪しいわね…。また奈落みたいな召喚反応だとややこしいから…)
真姫「エンショウの効果を発動!凛のセットカードを破壊するわ!」
凛「う、破壊されるにゃ…」
真姫(…なんだ、魔法カードじゃない。ブラフね)
真姫「私は手札から鎌壱太刀を通常召喚!この子は他の妖仙獣がいれば相手の表側表示カードをバウンスできるけど…」
真姫「今は関係ないわね!!吹っ飛びなさい!!エンショウと鎌壱太刀でダイレクトアタック!!」
凛「くっ…、喰らうにゃ。これで凛のライフは残り3100…」
真姫「エンドフェイズ、通常召喚された鎌壱太刀は手札に戻る」
真姫「さぁ、あなたのターンよ。凛」
凛「…」
真姫「凛?どうしたの、あなたの…」
凛「フッ…、フッフッフッ…」
凛「あっはっはっはっはっ!!」
真姫「!?」
凛「何勘違いしてるんだにゃ、真姫ちゃんのターンはまだ終了してないぜ!」
真姫「なん、ですって…!?」
凛「凛はこのターンに破壊された永続魔法、ヒステリック・サインの効果を発動!!」
凛「このカードは手札またはフィールドから墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、デッキから…」
凛「カード名の異なるハーピィと名のついたカードを3枚まで手札に加えることができるにゃ!!」
真姫「なぁっ…!!?3枚も!?」
凛「最初はこのカード本来の効果を使用して万華鏡−華麗なる分身を加えても良かったんだけど…」
凛「ふふふ…!エンショウが場にいる状態で炎舞があれば、当然セットカードを破壊してくる…!」
凛「その心理を利用させてもらったにゃ!!」
真姫「くっ…、竜の渓谷が破壊されたせいで自分からヒステリック・サインを墓地に送る手立てがないから…」
真姫「わざとブラフとして破壊させ、効果の発動を狙ったのね…!」
凛「そして凛は!手札にハーピィ・チャネラー、ハーピィの狩場、ハーピィ・クィーンの三枚を加えて…」
凛「凛のターン!ドロー!!これで短時間に四枚ものカードが加わったにゃ!」
凛「さぁ…、逆転のときにゃ!!」
-
183 : 2014/11/05(水) 02:54:53.96 -
凛「凛は手札からハーピィ・チャネラーを召喚!」
凛「効果により手札の狩場を墓地に送ることでデッキからハーピィ・ダンサーを特殊召喚するにゃ!」
真姫「ダンサー…、まさか…!!」
凛「そのまさかにゃ!凛は二枚目…、もとい狩場合わせて三枚目のフィールド魔法を発動!」
凛「二大制限フィールドのうちの二枚目…!霞の谷の神風を発動にゃ!」
凛「このカードは自分フィールドの風属性モンスターが手札に戻った場合、デッキから星4以下の風属性モンスターを特殊召喚できる!!」
凛「そして凛はダンサーの効果を発動!手札に戻し…、さらにそのままダンサーを召喚にゃ!」
凛「この瞬間神風の効果発動!デッキから特殊召喚するのは…、こい!ハーピィ・レディ1!」
真姫「同じレベルのハーピィが三体…!来るわね…!!」
凛「ハァ?何がー?凛のデッキにはペット幻竜なんて入ってないにゃー」
真姫「えっ…」
凛「まだこんなんじゃ終わらないにゃ!凛は手札のブラックスピアと共に…」
凛「嵐征竜−テンペストを墓地に送り、テンペストの効果を発動にゃ!!」
凛「デッキからドラゴン族1体を手札に加える!凛が加えるドラゴンは…!!」
凛「レッドアイズ!!ダークネスメタル…、ドラゴンっ!!」
凛「そして凛はダンサーとレディ1、2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!」
凛「エクシーズ召喚!!灼熱の鎧身にまとい、今こそ虚空の彼方からその姿を現すがいい!!」
真姫「お、オリジナル口上ですって…!?」
凛「権限せよ!竜魔人!クィーンドラグーン!!」
凛「クィーンドラグーンの効果発動!!X素材を一枚取り除き、墓地に存在するレベル5以上のモンスター一体を特殊召喚!」
凛「テンペストを墓地より蘇らせるにゃ!」
凛「そしてさっき神々しく特殊召喚されたクイドラを除外!レダメを手札から特殊召喚にゃ!」
真姫「ひ、ひどい!」
凛「レダメ効果!墓地のブラックスピア蘇生!」
凛「そして効果によりレベル7となっているチャネラーとテンペストでオーバーレイネットワークを構築!」
凛「幻獣機 ドラゴサックをエクシーズ召喚!効果発動!X素材を取り除いてレベル3の幻獣機トークンを二体生成!」
凛「そして…、さっきは邪魔されたけど今度こそ…!!行くにゃぁぁっ!!」
真姫「ま、まさかっ…!トークン二体のレベルは3、そしてチューナーのブラックスピアも3…!」
凛「合計は…、9!」
凛「大気に潜む無尽の水よ!氷天の槍となりて静寂を貫け!シンクロ召喚!」
凛「降臨せよ!氷結界の龍、トリシューラッ!!」
真姫「なっ…、なんですってぇぇぇぇっ!!」
-
184 : 2014/11/05(水) 03:04:32.90 -
凛「フィールド、墓地、手札から一枚ずつ除外するにゃ!」
凛「なんか伏せが気になるけどここまで回して特に何もないならたぶん大丈夫なはず!」
凛「エンショウを除外にゃ!墓地はー…、テキトーに激流葬でー…、手札がこれ!」
真姫「うぐっ…、炎王炎環が…」
凛「よっしゃバトルフェイズ!このまま通れば2600+2800+2700で凛の勝ちにゃ!」
凛「まずドラゴサック!ダイレクト!」
真姫「通るわ!」
凛「トリシュ!」
真姫「ライフで受ける!」
凛「これで止め…っ!レダメでダイレクトアタックにゃぁっ!!」
真姫「…ま、負けたわ…」
凛「よっしゃあ!」
真姫「…くっ、サンブレ使うんじゃなかった…、コストで激流捨てるんじゃなかった…」
真姫「数々のプレミスが私の敗因よ…。あ、伏せはリビデでした…」
-
186 : 2014/11/05(水) 03:17:01.39 -
凛「というわけで5ターンしか経ってないのに1時間かかったにゃ」
真姫「でもまぁ逆に言えば1時間しかかかってないわけだし、深夜にこそこそとやるにはちょうどいいかもね」
凛「中途半端に時間ができたら今度からもやってくかもね!」
真姫「そして裏話なんだけど」
凛「何いきなり」
真姫「初手の私の手札に激流葬二枚あったんだけど…」
真姫「これそのまま使っちゃうと凛がリカバリー出来なさすぎてつまらない勝負になりそうだったからあえてコストとして使ったわ」
凛「なにそれ負け惜しみ!?」
真姫「だってそのデッキ激流2回使ったらどうしようもないもの!チャネラーとかで一気に手札使っちゃうから!」
真姫「いいところ見せさせてあげたんだから感謝しなさい!」
凛「次は真姫ちゃんのデッキが活躍できるといいね!」
真姫「…ホントにね。このデッキ決まればワンサイドゲームで終わっちゃうからアレだけど…」
真姫「さすがに鎌壱太刀しか出てこないのも可哀想だからね!」
真姫「次の機会があったら今度こそ勝ってやるわ!」
凛「これ見てよくわかんなかった人も、微妙に興味が沸いた人も」
凛「遊戯王始めるキッカケになるといいね!」
真姫「いや、クリニック内でいきなり遊戯王始めるのもどうかと思うけどね…」
凛「それじゃ今日のクリニックはここまで!」
真姫「次に診察されるのはあなたかもね?」
凛・真姫「「まじ☆えんじぇー!」」
急にデュエル始まって戸惑った方がいたらゴメンね
自分が遊戯王始めたきっかけがアイマスの遊戯王SSだったからこれキッカケではじめてくれる人がいるといいなぁ
とちょっと思って書いてみました 今の遊戯王は1ターンで殺すか止めるかのせめぎ合いだけどね
効果とか詳細に書いてると時間かかりすぎてアレなので分からなかったら各自でググってくだしあ
ちなみに二人が使用したデッキは自分のやつですが使ってるスリーブがそれぞれ凛と真姫ちゃんだったりします \どうでもいい/
明日、というか今日からまた忙しくなるので次回がいつになるかはわからないけど、
細々と続けていく予定なので付き合っていただけると幸い では次回をお楽しみに ほなな -
192 : 2014/11/06(木) 23:50:03.43 -
よーし相変わらずなんも考えずにやっていくぞー
WSはちょっとやろうかと思ったけどなんかカテゴリ混合とかできなさそうだったんで敬遠しましたあと相手いない
あと自分ベンピになったことないので過去の例えが正しいものなのかわからない経験者教えて
じゃ始めます こんな時間だけど人来ますように! -
194 : 2014/11/06(木) 23:56:07.74 -
真姫「こんばんは、真姫ちゃんよ」
凛「べーたかよちん!凛ちゃんにゃ」
真姫「最近はめっきり冷え込んできたわね。ちょっと前までは薄着でも平気だったのに」
凛「この季節の冷え込みは急だから怖いにゃー。風邪ひかないようにしないとね」
真姫「語ることがないから適当な話題でお茶を濁しているというのはナイショよ」
凛「言っちゃってる言っちゃってる」
真姫「今日も他人任せでやっていくわよ!あわよくばなんか面白いことになるといいわね!」
凛「うわぁこれはひどい」
真姫「それじゃ、西木野☆星空クリニック、開院よ!」
♪OP Beat in Angel
-
196 : 2014/11/07(金) 00:06:31.99 -
ここは星の見える丘。そこに建てられた一軒の病院。
今日も二人の女の子が様々な病に悩む患者を待っています。真姫「…開院したものの」
真姫「本当に今日は何もやること考えてないのよね」
凛「えー」
凛「もはや最初の二文が何の意味も成していないにゃ…」
真姫「ということでやはり他人任せと行きましょう」
真姫「場所とやることを決めて貰うのよ」
真姫「そこで何かしらしつつ誰かにお薬を渡す機会を粛々と窺うというわけね」
凛「やはりクリニックから離れて行く運命というワケだね」
真姫「じゃ、早速決めてもらうわよ」
-
197 : 2014/11/07(金) 00:07:59.01 ID:VSlbYMI7o - 理事長の部屋
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198 : 2014/11/07(金) 00:08:20.66 ID:QBytS4540 - 穂むら
-
201 : 2014/11/07(金) 00:19:30.35 -
真姫「南家の理事長の部屋で穂むらしましょう」
凛「それだと意味が分からないにゃ」
真姫「じゃあ家宅捜索ね。もちろんアポイントメントはナシで」
凛「それってただの不法侵入…」
真姫「よーし!それじゃ行くわよ!!」
みなみけ
真姫「今日は平日だから理事長は学校へいるはず…。チャンスね!」
凛「あれ…、平日なら凛たち学校へ行ってるはずなのにどうして他人の家に忍び込もうと」
真姫「くっ、鍵がかかってるわね…」
凛「ねぇ真姫ちゃんどうして凛たちは学校へ行ってないの…?」
真姫「こうなったらピッキングね!」
凛「聞いてやくれない」
真姫「よいしょっ…、ふぅ。開いたわ。天才にかかればこんなもんちょちょいのちょろすけね」
真姫「さぁ家宅捜索と行くわよ!」
凛「どうせ不法侵入で捕まって退学になるから何の問題もなかったにゃ」
理事長の部屋
真姫「ふむふむ…、ここがことりのお母さんの部屋ね…。なかなかにエレガンスね」
凛「お、大人の香りがムンムン立ち込めてるにゃ…!なんかエロい…!!」
真姫「やはり熟女の色香というものは性別問わず人を魅了するものなのかしらって私何言ってるの」
真姫「とりあえず凛!なんか面白そうなものを探すのよ!」
凛「言われずともやってるにゃ!」モソモソ
真姫「偉いわ!じゃあ私も…」モソモソ
凛「にゃっ…!こ、これは…!?」
真姫「何…?なにか見つけたの?」
凛「こいつぁ>>202にゃ!」
-
202 : 2014/11/07(金) 00:20:13.28 ID:IFFciVT8O - ヅラ
-
203 : 2014/11/07(金) 00:28:49.17 -
凛「これはヅラだにゃ!」
真姫「ヅラ…!?何のヅラなの?」
凛「すごいロングヘアのカツラで…、この独特の色合い…」
凛「理事長の髪の色と同じにゃ!ってことは…」
真姫「理事長は…、ヅラ!?」
凛「道理でおかしいと思ってたんだよ!日本人であんなベージュ色の髪の人なんかいるわけないもん!」
真姫「そうよね…。染めてたら逆にびっくりするし、そうそう街でも見かけないパンクな色だったし…」
真姫「日頃からあの髪色何なんだろうって不思議だったのよね」←赤
凛「あの不自然なまでの髪色はやっぱりヅラだったんだね!」←オレンジ
真姫「でないとあんなショッキングパーティな髪色の日本人なんているわけないわよね!」←赤
凛「だよねー!」←オレンジ
真姫・凛「「あはははははははは!」」←赤&オレンジ
真姫「物色再開と行くわよ!」
真姫「正直あの髪がカツラだろうと別にそんな衝撃もないわ!もっとビビるようなやつ頂戴!」
真姫「ロリっ子もののAVがベッドの下から出てきたとかだったらいい感じね!」
真姫「そんな見つけた瞬間からその人の見る目が変わってしまいそうなエグいものを私はご所望なのよ!」
凛「さすがにそんな致命的なものそうそう見つかるとは…」
凛「こ、これはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
真姫「見事なまでに速攻見つけてくれたわね!何があったのかしら?」
凛「これは…!」
真姫「なっ…!どうしてこれがこんなところに…!?」
-
204 : 2014/11/07(金) 00:30:45.51 ID:VSlbYMI7o - 矢澤ここあ
-
205 : 2014/11/07(金) 00:31:35.68 ID:yVrBFeITO - リコーダー
-
208 : 2014/11/07(金) 00:43:53.36 -
真姫「これは…!」
凛「にこちゃんの妹の…、こころちゃんのリコーダーだにゃ!」
凛「ちゃんと名前書いてるシール貼ってる」
真姫「どうしてこころちゃんのリコーダーがこんなところに…!?」
凛「なんかキナ臭いものを想像してきちゃうにゃ…!」
凛「まさかの…、理事長はロリコンだった!」
凛「小さい子に興奮してそのリコーダーを日夜えっちらおっちら…」
真姫「想像でアレコレ言うのはあまりよろしくないわ!真相を確かめたいところだけど…」
ガチャッ
真姫「や、やばっ…!?誰か帰ってきた…!?」
凛「か、隠れる時間ないよ~!」
「だ、誰っ!?」
真姫「あなたは…>>210複数可)!」
-
210 : 2014/11/07(金) 00:44:51.61 ID:lZKuYAji0 - ベクター
-
212 : 2014/11/07(金) 01:01:09.86 -
真姫「あなたはっ…!」
ことり人形「なんだ貴様らっ…!…って、真姫ちゃんに凛ちゃんではないか」
凛「あ、人形ちゃんだにゃ!」
真姫「ふぅ…、助かったわ。家主じゃなくて」
ことり人形「家主でなくても勝手に家に侵入するのは見過ごせんぞ」
凛「ご、ごめんにゃ…。すぐ帰るから見逃して欲しいにゃ」
真姫「そうそう!お願い!なにか盗るってわけじゃないんだし!」
ことり人形「本当か?」
真姫「ホントホント!ねぇ凛?」
凛「うん!そのつもりにゃ!」
凛(つい隠しちゃったリコーダーは持って帰るけど…)
真姫(とりあえずこころちゃんのリコーダーさえ手に入れば問題はないわ)
ことり人形「ふむ…。本来であれば有無を言わさず警察に突き出してやるところだが…」
ことり人形「知らぬ仲でもない。今回に限り許してやろうではないか!」
真姫「本当!?ありがとう!」
凛「さすがはことり人形ちゃんだにゃ!」
ことり人形「まぁまぁ!そう褒めるな!いややっぱりもっと褒めるがよいぞ!はっはっは!!」
真姫「よっ!ことり人形!」
凛「最高だにゃ!」
ことり人形「あっはっはっはっは!!」
ことり人形「ははははははははは…」
ことり人形「ふ、ふふふふふ…、ククククク…」
ことり人形「なぁ~んちゃって!!」
凛「!?」
真姫「!?」
-
214 : 2014/11/07(金) 01:19:21.24 -
凛「こ、ことり人形ちゃん…?」
ことり人形「イッヒヒヒヒハハハハ…!お菓子食ってお腹痛いではないか…!」
真姫「あなた、何を言って…」
ことり人形「面白いやつだ、お前たち…、それほどまでに余のことを…!クッフフフフフ…」
ことり人形「なら見せてやろうかァ!?もっと面白いものをよォ!!」
ことり人形「ふぅぅぅぅゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
ことり人形「バリアルフォォォォゼエエェェェェェェェッ!!!!」
凛「何っ…!?」
真姫「いやホントになにこれ…」
ベリベリボギョッ
ベクター「…フゥ」
凛「なっ…!?お、お前は!遊戯王ZEXALの名悪役真月零ことベクターだにゃ!」
凛「およそ2クールにも及ぶ主人公九十九遊馬との友情ごっこの末恐ろしい顔芸を披露して裏切るその様は…」
凛「見るもの全ての腹筋を破壊したと言われているにゃ!ファンですサインください!」
真姫「解説乙だわ!また特定の人にしかわからないものを…」
真姫「あなた!ことり人形に化けていたのね!それじゃ本物の人形ちゃんはどこよ!?」
ベクター「本物ォ?誰それ、俺☆ベクター。鈍いな、俺がことり人形ちゃんだよ!」
真姫「そんなアホな…。あなたがことり人形ちゃんなわけないじゃない!」
真姫「だとしたらあなたのその身体はことりの排泄物ということになるわよ!?」
ベクター「まだわからないのかよ!ことりちゃんのお腹の中から生まれたのも!この前唐揚げ作ってたのも!」
ベクター「全部俺!俺なんだよォ!!正確には、もうひとりの俺だけどなァ!」
凛「ま、まさか…!あの二つのお薬を混ぜ込んだせいでことり人形ちゃんの中にもう一つの人格が生まれたってこと…!?」
真姫「それにしては見た目までえらく変わってるんですけど!?」
ベクター「ジャンジャジャーン!今明かされる衝撃の真実ゥ~!」
真姫「う、うるさいわね!だとしてもなんだって言うのよ!まさか…、見逃さないつもり!?」
ベクター「もちろぉ~ん!俺は人の嫌がることを進んでやっちゃうイイ子チャンだからよォ~」
ベクター「どんな些細なことでもチクチクつついちまうぜェ~!!」
凛「姑息な手を…(リコーダーを後ろ手に隠しながら)」
真姫「…っく、だったら取引をしましょう」
真姫「私たちはあなたの条件をひとつだけ飲むわ。そうしたらここは見逃してくれない?」
ベクター「どうしよっかなぁ~、考えちゃうなぁ~」
真姫「あなたにとっても悪い話じゃないと思うけど?」
ベクター「ケッ、仕方ねぇ。そっちの方が俺にとっても得だからなァ~」
ベクター「じゃあお前ら!>>216てもらおうか!」
-
216 : 2014/11/07(金) 01:21:13.23 ID:lZKuYAji0 - WIXOSS
-
218 : 2014/11/07(金) 01:34:48.66 -
ベクター「お前ら二人でWIXOSSしてもらおうか!」
真姫「うぃ、ウィクロス、ですって…!?」
凛「そ、そんな…!」
真姫・凛((ルール全然知らない…!))
ベクター「おいおい?まさかできないとは言わねぇよなァ?」
ベクター「お前らの生み出した可愛らしいドール、ことり人形の頼みだもんだなァ?」
真姫「もっ…、もも、もちろんよ…!私に知らないゲームなんてあるはずないじゃない…!」
凛「ま、真姫ちゃんっ…!」
真姫(…いいから!今から必死でルール調べてテキトーにやればそれで見逃してくれるんだから!)
凛(わ、わかったにゃ…!)
ベクター「ヒヒ…!」
近くの公園
真姫「構築済みデッキを二つ購入してきたわ!これでデュエルよ!」
凛「わかったにゃ…!行くよ真姫ちゃん!」
真姫「まずはルリグだのなんだのいうのをセットして…」
真姫「ライフクロスを並べる!」
真姫「そしてシグニでルリグを攻撃してライフクロスを削り、最後にプレイヤーを殴り倒せば勝利ね…!」
凛「そしてルリグをオープンにゃ!」バッ
真姫「まぁ構築済みデッキだから相手が何のルリグを使うかはわかりきってるんだけど…」
真姫「よし、まず私のターン!先行は1枚ドロー!最初はレベルが高めのカードをエナゾーンに置けばいいのだったわね…」
真姫「そして私はルリグのレベルをあげるわ!花陽・壱をグロウ!」
凛「あぁ!かよちんが成長したにゃ!」
真姫「そして私は…」
(ここからはカット)
勝者>>219
-
219 : 2014/11/07(金) 01:36:53.27 ID:kkg1cEtg0 - 凛ちゃん
-
221 : 2014/11/07(金) 01:54:20.09 -
真姫「ま、負けた…」
凛「おっしゃまた凛の勝ちだにゃ!」
真姫「くっ…、付け焼刃の知識じゃどうにもならないってことね…」
凛「凛も初心者なんだけど」
真姫「…で!これでいいんでしょ!もう用はないわよね!それじゃ!」
ベクター「あぁ、もういいぜ。…じゃあな、真姫ちゃん」
真姫「えっ、なんで私だけ…」
ドクンッ
真姫「グブッ…!?あがっ…!!ゴフッ…!」
凛「ま、真姫ちゃんっ…!?」
真姫「な、何がっ…!!オグゥッ…!!がぁっ…!」
ベクター「知らなかったのかよォ?そのWIXOSSってカードゲームはなぁ…」
ベクター「負けたら死ぬんだとよォ!ヒャハハハハハハッ!!」
凛「う、ウソっ…!?」
真姫「それって、三回負けると、って話、なんじゃ…!」
ベクター「豪華特典として一回で済むように捻じ曲げておいてやったぜぇ!」
凛「ひ、ひどい…!ひどすぎるよ…!!」
ベクター「ありがとうよ、俺との約束を守って、素直にwwwwwWIXOSSしてくれてよォwwwwwww」
凛「クッソォォォォォォォォォッ!!!このっ…!!」
ことり人形「ふ、ふえっ…!?ど、どうしたのだ凛ちゃんよっ!?」
凛「…っ!い、入れ替わりやがったにゃ…!!おい!逃げるな!!」
ことり人形「な、何を言っているのだ凛ちゃんよ…。余はどこにも逃げなどせんぞ…」
凛「うぅっ…!こっちは自覚ナシのやつだにゃ…」
真姫「も、う…、いいわ…。凛っ…」
凛「ま、真姫ちゃんっ…!」
真姫「それより、私の、そばに…、いて…」
凛「死んじゃやだよ…。真姫ちゃんっ…!!」
真姫「ありがとう、凛…。今まで一緒に、いてくれて…。あなたのおかげで、私…」
真姫「なりたかった自分に、なれた、気がするわ…。だから…」
真姫「…ゴフッ…!ぅ、ぐぅっ…!!り、凛っ…!」
真姫「大…」
真姫「す…」
真姫「…」
凛「ま…、真姫ちゃん…っ」
凛「ダイスが何!?サイコロと凛に何かしらの関係があったの!?ねぇ真姫ちゃん!?」
凛「真姫ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!!」
-
223 : 2014/11/07(金) 01:58:53.39 -
凛「仕方ないからここからは凛ひとりでやっていくにゃ」
凛「真姫ちゃんは死んじゃったけどいつかひょっこり生き返ると思うにゃ」
凛「まずはこの…、こころちゃんのリコーダーの真相を確かめるために理事長のいる学校へ行くにゃ」
凛「んん?でも普通は凛今頃学校で勉強しているはずなんだけどねおかしいなぁ」
凛「というわけで学校へ着いたよ!さて、どうしようか…」
凛「まずは理事長室に行ってみるにゃ!」
理事長室
凛「失礼しまーっす…。あれ、誰もいない…」
凛「おかしいなぁ…。いつもならここに理事長がいるはずなんだけど…」
凛「仕方ないから別の場所を探すにゃ」
凛「…その前に」
凛「せっかく理事長室に来たことだしなんか余計なことでもして帰るにゃー」
凛「>>224よ」
-
224 : 2014/11/07(金) 02:00:10.84 ID:qZFAp/N0O - 理事長机に放火
-
225 : 2014/11/07(金) 02:09:17.98 -
凛「机に放火するにゃ」っマッチ
シュッ ボォォォォ…
凛「おぉおぉよく燃えるよく燃える」
凛「高そうな机使ってるから見てて腹立つんだよねー」
凛「よーし気もすんだところで別のところに移動するにゃー」
凛「やっぱり一年の教室かなぁ…。今日学校に行ってないからきっとみんな心配してると思うにゃ」
一年教室
ガララッ
凛「おーい、みんなー…」
凛「…にゃ?あれれ…?誰もいない…?」
凛「おかしいなぁ…。平日のはずなのにどうして誰もいないの?」
凛「まるで凛この世界に一人ぼっちみたいじゃん…」
凛「あ!もしかして屋上でμ'sがライブをやってるのかも!」
凛「だからみんな屋上にいて教室には誰もいないんだね!」
凛「それならそうと早く行って欲しいにゃー。凛もライブしたい!」
凛「お!凛が今から参加すればサプライズになるんじゃない?これは楽しみにゃー!」
凛「行っくぞー!」
屋上
ポツーン…
凛「誰も、いない…」
凛「お、おかしい…。だって今日平日だよ?」
凛「学校に誰もいないなんておかしいじゃん…。だって…」
凛「おかしいよぉっ!!どうして…、どうして誰もいないの…?」
ガチャッ
凛「…っ!だ、誰にゃ…?」
穂乃果「…」
凛「あっ!ほ、穂乃果ちゃん!ねぇおかしいんだよ穂乃果ちゃん!」
凛「今日教室に誰もいないの!理事長もいなくて、それで…」
穂乃果「凛ちゃん」
凛「…にゃ?」
穂乃果「いい加減、目を覚まして」
穂乃果「…もう、学校はなくなったんだよ」
凛「…え?」
穂乃果「音ノ木はもう…、廃校になったんだよ」
-
227 : 2014/11/07(金) 02:23:24.73 -
凛「廃校…?」
穂乃果「ずっとずっと前に廃校になって、もう誰もこの学校にはいないの」
穂乃果「それに凛ちゃんだって、この学校に通うような年齢じゃないでしょ?」
穂乃果「もう、大人じゃん」
凛「え…。いや、そんなことないにゃ…」
凛「凛は…、15歳の女の子だにゃ…?」
穂乃果「違うよ…。凛ちゃんはもう25歳なんだよ…。にゃとか語尾につける痛い子は卒業したんだよ…」
穂乃果「だけどね、凛ちゃんは戻ってしまった。戻ろうとし始めちゃったの」
穂乃果「あの日、みんながいなくなってから」
凛「いなく、なった…?」
穂乃果「3年前、日本全土に致死性のウィルスが流行した」
穂乃果「瞬く間にそれは日本を死の恐怖へと包み込んだ」
穂乃果「一日に数十万人の人が息絶え、ワクチンの開発が間に合って生き残った数千人の人たちは群馬に移り住んだ」
穂乃果「でも、凛ちゃんと真姫ちゃんだけは、ずっとウィルスに抵抗して生き残ってたんだよ」
穂乃果「ずっと薬に触れ続けたせいで、あらゆるモノに対する耐性が付いてた」
穂乃果「だけど、そのせいで自分たちの体はウィルスの温床になってしまったの」
穂乃果「当然移民たちには受け入れられない。だから二人は音ノ木に残った」
穂乃果「音ノ木に残って、楽しかったあの日を、ずっとずっと続けることにしたの」
穂乃果「死人しかいない、この街で」
凛「そ、そんな…」
凛「それが本当だとしたら…、凛は最後のお友達の、真姫ちゃんを失って…」
凛「あ、あのベクターってやつ許せないにゃ!凛がぶっ殺してやるにゃ!」
穂乃果「違うよ」
穂乃果「この街にいるのは、凛ちゃんと真姫ちゃんだけだよ」
穂乃果「それ以外は、誰もいない。人形だろうが、なんだろうが」
穂乃果「だからね、真姫ちゃんをぶっ殺したのは」
穂乃果「凛ちゃん以外にいないんだよ」
穂乃果「今凛ちゃんが引きずってるそれは、一体何かな?」
穂乃果「それ、真姫ちゃんの首だよね」
穂乃果「凛ちゃんが殺しちゃった、何よりの証拠、だよね」
凛「…」
穂乃果「そろそろ目を覚まそうよ、凛ちゃん」
穂乃果「誰もいない場所に話しかけてても、虚しいだけじゃない」
穂乃果「ここには、」
凛「…穂乃果ちゃんなんて、いないんだから」
凛「…」
凛「…ずっと、ずっとわかってたことだよ」
凛「だけどもう、嫌になっちゃったんだ」
凛「うぅん、飽きちゃった。お医者さんごっこにもね」
凛「だから…、もう終わりにしちゃおう」
-
228 : 2014/11/07(金) 02:31:25.93 -
パチパチ、と音が聞こえる。
古びた校舎が、焼ける音だ。
さっき放った火が、学校全体に広がり始めたんだろう。
凛を包み込む光が、やけに暖かい。
足元が、今にも溶けそうだ。
今まで見ていた楽しい夢は、
凛の最後のお薬の効果。
だけど、その効き目も切れちゃいそうなんだ。
だから、まだ楽しい夢を見れている間に、
真姫ちゃんと、サヨナラしたかった。
そして、ワタシも。
パチパチ、と音が聞こえる。
まるで、ワタシを包む拍手のように。
真っ赤に光り輝くステージの上で、ワタシは踊る。
ここでは、凛がセンターだよ。
誰にも、譲らないんだから。
笑って、笑って、踊り狂おう。
足が動かなくなるまで、喉が枯れるまで、踊り歌おう。
そして祭りが終わり、ステージの火が消えたとき。
かつて音ノ木坂学院と呼ばれていたその場所には。
真っ黒な炭の塊だけが、残っていた。
おわり
-
229 : 2014/11/07(金) 02:33:29.20 -
花陽「…というお話を考案中なんだけど、どうかな!?」
凛「救いがなさすぎると思うにゃー」
真姫「もっとこう…、あるでしょう!?」
花陽「何が!?」
本当の本当におわり
-
231 : 2014/11/07(金) 02:42:35.67 -
凛「…いやー、かよちんの創作は面白いんだけどいつも暗い話ばっかりだよねー」
真姫「意外とああいう子がそういうの好きだったりするのよね」
凛「たまには底抜けに明るい話も考えて欲しいものにゃ」
真姫「…そんなわけでクソのようなオチだったけど楽しんでもらえたかしら」
凛「これしか思いつかなかったにゃ。ゴメン」
凛「でも1話完結型はどんな雰囲気の話にも持っていけるからそれだけで楽しいよね!」
真姫「特にこのクリニックはなんでもアリが定石になってるから前の話がどうであろうと無茶苦茶な方向へ持っていけるからね」
凛「結局ここあちゃんだったかこころちゃんだったかのリコーダーは有耶無耶になっちゃったけどそれも夢の話だったんだよ!」
真姫「しかしこのままだとオチがワンパターンになりかねないわね…」
真姫「また救いある感じの笑えるオチを考えられる頭を身につけないと」
凛「別に真姫ちゃんが考えてるわけじゃないのにおかしな話だにゃー」
真姫「そ、そうね…。そうだったわ」
真姫「じゃあ今日はここまでにしましょ!あ、そうそう!」
真姫「なにか忘れてると思ったら『今日の西木野☆星空クリニックはここまで!』ってセリフを忘れてたわ」
凛「うわぁどうでもいい」
真姫「じゃ、今日の西木野☆星空クリニックはここまで!」
凛「次にお薬を飲まされるのはあなたかもにゃ?」
真姫・凛「「まじ☆えんじぇー!」」
-
237 : 2014/11/08(土) 23:34:35.12 -
お、オチは弱くてもそれに至る過程を評価してくれてるんだよきっと
…なんで俺は自分のフォローしてるのだろうか 夢オチやそれに類するものは便利なのでこれからもじゃんじゃん使っていくよ
相変わらずこんな時間で人いるか不安だけどやっていくじぇ -
238 : 2014/11/08(土) 23:38:17.23 -
真姫「真姫よ」
凛「自己紹介短かっ!べ、べーたかよちん!ナース凛だよ!」
真姫「ねむい」
凛「ダメだよ!今からクリニック開院だっていうのに眠たがってちゃ!」
真姫「知るか」
凛「真姫ちゃーん…。目を覚ますにゃ…」
真姫「凛ひとりでやって」
凛「それは前回の最後にちょびっとやったでしょ!当分ナシだにゃ!」
真姫「うぇ」
凛「もはや言語としてなしてない…。こうなったら奥の手!」
凛「希ちゃん直伝…!わしわしだにゃ!」ワシワシ
真姫「あはんっ」
真姫「目が覚めたわ」
凛「そいつはよかった」
真姫「茶番はこれくらいにしてやっていくわよ!」
凛「西木野☆星空クリニック、開院だにゃー!」
-
239 : 2014/11/08(土) 23:41:45.53 -
ここは星の見える丘。そこに建てられた一軒の病院。
今日も二人の女の子が様々な病に悩む患者を待っています。凛「き、今日は深刻な病に苦しむ人を連れてきたにゃ…」
真姫「おっ、久しぶりにクリニックっぽいわね」
真姫「癌?ねぇ癌なの?」
凛「真姫ちゃん癌好きすぎでしょ。蟹座なの?」
凛「それほど深刻じゃないんだけど…、でもある意味ではそれより深刻でもあるかも!」
真姫「また恋の病とか抜かしたらお尻に傘ぶち込んでやるんだから」
凛「怖。…まぁ何はともあれ、入ってくるにゃー>>240ゃん」
-
240 : 2014/11/08(土) 23:43:05.83 ID:kGEAF5pkO - エリチカ
-
242 : 2014/11/08(土) 23:55:20.39 -
絵里「ふぅ、久々登場、かしこいかわいいエリーチカ様よ」
凛「絵里ちゃんだにゃ!ひゅーひゅー!」
真姫「最初に出て以来ね。そういえばまだ一切出てきてないのって…、にこちゃんだけかしら」
凛「海未ちゃんとかよちんも一瞬しか出てきてないにゃ」
真姫「始めの言葉で毎回出てくるけれどね」
絵里「あの、それで…、相談があってきたのだけれど」
真姫「ん?あぁ、そうだったわね。まぁいいわ。座りなさい」
真姫(…話した限りだとそんなに深刻そうに見えないんだけど…、なんの病気かしら)
絵里「…えぇ、座らせてもらうわね」スワリッ
真姫「そこに座るd…」
凛「ま、待ったぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
真姫「ひっ!!?な、何よいきなり大声だして…」
凛「そ、それなし!今回はそれなしで!!」
真姫「ハァ?いいじゃない少しぐらい。そんなに尺は取らないから」
凛「違うの!絵里ちゃんの心をちょっとでも揺すぶるのはやめて!」
真姫「どうして」
凛「じ、実は…、今、絵里ちゃんは…」
凛「…鬱病にかかってるんだにゃ」
真姫「…は?」
凛「だから…、鬱病。わかるでしょ?」
真姫「えぇ鬱病はわかるわだけど嘘でしょ絶対嘘よね嘘に決まってるわ」
真姫「だってどう見ても絵里元気じゃない!鬱の欠片もありゃしないわ!」
凛「あわわぁっ!もう、そんな大声で鬱だなんて言ったら…」
絵里「…うぅん、いいのよ凛」
絵里「いい子ぶって元気に振舞おうとした私が悪いの悪いのは全部私凛は少しも悪くないわ」
絵里「そうよ少しでも傷ついている素振りでもすれば真姫だって気づいてくれたのに無駄に笑顔なんか見せちゃってあぁバカだなぁ」
絵里「こんなにバカなら生きてる価値なんてないわよねえぇそうよねだってバカなんだものあは気づいちゃったバカな私にしては大発見」
絵里「死ぬわ」
真姫「MATTE!!」
絵里「…うぇー」ポケー
真姫「ふぅ、安定剤を打ってなんとか抑えたけど…」
真姫「…絵里はどうしてあぁなっちゃったの…?この間学校で会った時はとても元気そうだったけど」
凛「うーん、話を聞く限りだと…>>しちゃったことが原因みたいだにゃ」
-
244 : 2014/11/08(土) 23:56:15.41 -
安価し忘れたん
>>244 -
246 : 2014/11/08(土) 23:56:57.06 - 早すぎワロタ
-
247 : 2014/11/09(日) 00:02:18.96 -
凛「どうやら…、妖怪に取り憑かれちゃったのが原因みたいだね」
真姫「妖怪…?妖怪って取り憑くものなの?幽霊じゃないの?」
凛「今は地縛霊だろうが浮遊霊だろうがだいたい妖怪にカテゴライズされちゃう時代なんだよ」
真姫「はぁ…、そうなのね。よくわかんないけど、時代じゃ仕方ないわね」
真姫「いや仕方あるわ」
真姫「妖怪って何よ!?幽霊でも妖怪でもなんでもいいけどいきなりそんなオカルトぶち込んでくるの!?」
真姫「言っておくけどクリニックは神社でもお祓いでもなんでもないのよ!?薬じゃ解決できないことはこの世にごまんとあるんだから!」
凛「だって絵里ちゃん本人がそう言ってるんだもん!」
真姫「いや…、鬱病の言ってることなんて信用できそうなものでもないけど…」
真姫「一応聞いておくわ。…どんな妖怪に取り憑かれたの?」
凛「確か>>250て名前の妖怪に取り憑かれたみたいにゃ」
-
250 : 2014/11/09(日) 00:03:38.87 ID:rYXSfEJN0 - きつね
-
251 : 2014/11/09(日) 00:15:23.89 -
凛「きつねの低級霊に取り憑かれてるみたいにゃ」
真姫「やっぱり幽霊じゃない。ぬ~べ~がいたら全力でツッコミが入るところよ」
真姫「…でも妖怪に取り憑かれて鬱病になる意味もかなりイミワカンナイわね」
真姫「こうなったら本人に直接話を聞くしかないわ」
真姫「でもあまり刺激しすぎるとすぐに死のうとするから注意が必要ね」
絵里「うぇー…」
真姫「絵里、えーりっ」
絵里「…うぇ?あ、あぁ…、真姫」
絵里「なにかしら」
真姫「あの…、あなた、キツネに取り憑かれてるん、ですって?」
絵里「…えぇ、そうなのよ。一週間前の帰り道にね、電柱の影でひっそりと佇むキツネの幽霊がいたの」
絵里「だから話しかけようと近づいたらね、私に襲いかかってきたのよ」
絵里「そのキツネの霊は私の全身をまさぐるように蹂躙してきてその間はまるで内蔵が飛び出ているようだったわ」
絵里「気がついたら私は部屋で寝ていたの。亜里沙に話を聞いたら帰ってきてからの私は変人そのものだったって言っていたわ」
絵里「冷蔵庫を漁って生のままの肉をかじり出すわテーブルクロスは引っかきまくるわトリートメントを全身に塗りたくるわ」
絵里「その日から私の意識がなくなるとそのキツネの霊が騒ぎ出して変なことをするの私じゃ止められないの」
絵里「私は必死で押さえ込もうとしているんだけど無理なの私じゃ無理なのどうしようもないの」
絵里「だからもうこんな私なんて死んじゃえばいいのにねって思ってるんだけどどう?」
真姫「…いや、聞かれても」
絵里「やっぱり私変よね。前までこんな私じゃなかったのにどうしちゃったのかしらハハ」
絵里「あーあおかしい。これもみんな妖怪のせいなのねそうなのね今何時なのかしら」
絵里「あぁこれは一大事一大事だわ」
真姫「…」
絵里「…なんなのその目は。何よ、見ないでよそんな目で」
絵里「私のことおかしいって思ってるんでしょ!?わかってるのよ!!口では何も言わなくたって!!」
絵里「ふざけないでよ!!私なんかいない方がいいっていうこと!?μ'sのお荷物だって言いたいわけなのね!!?」
絵里「黙ってないでなんとか言ったらどうなのよ!?えぇ!?」
真姫「あー…」
真姫「>>253
-
253 : 2014/11/09(日) 00:19:33.24 ID:Z9I6D62zO - ベクター、来て
-
255 : 2014/11/09(日) 00:38:33.55 -
真姫「ベクター、来て」
絵里「はい?」
真姫「ベクタァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
凛「ま、真姫ちゃんがぶっ壊れたにゃ!?」
真姫「No.43魂魄傀儡鬼ソウルマリオネッターをよこしなさぁぁぁぁぁぁぁいっ!!」
真姫「それで今回のクリニックは全て終了よ!!ほわぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
絵里「うわぁ…、怖…。引くわ…」
凛「鬱病の人に引かれちゃってるにゃ…。真姫ちゃん!一旦こっちきて!」
真姫「はぁっ…、はぁっ…。あ、危なかったわ…。危うく持ってかれるところだったわ…」
凛「何に持ってかれるというのか…」
真姫「…絵里はもはやキチガイの域ね…。私もフィクションに解決を頼りかけてしまったわ」
凛「この世界にベクターなんているわけないにゃ」
真姫「それに関してはもう平気…。…ふぅ」
真姫「で、カウンセリングの結果だけど…、もし彼女が本当にキツネに取り憑かれているのでなければ」
真姫「彼女の鬱病の原因は今まで積もり積もったストレスが原因でしょう」
凛「どういう意味にゃ?」
真姫「絵里はμ'sの中でいわばオトナポジションの人物よ。それなりに周囲から働きを期待されているのは想像に難くないわ」
真姫「それに加えて生徒会長でもある。皆に手本となる毅然とした生徒像を常日頃から実践する役割も持っているわよね」
凛「そうだにゃー、絵里ちゃんはいっつもキリッっとしてカッコイイオトナな女性って感じだよね」
真姫「…しかし当の本人は違うのよ。絵里はむしろ子供っぽいのが本質ね」
真姫「どちらかといえば…、にこちゃんや穂乃果、凛に近いところがあるのかも」
凛「にゃ!?り、凛に?それはないんじゃ…」
真姫「うぅん。絵里ははっちゃける時ははっちゃけるわ。きっと理性を取り外したとき一番手がつけられなくなるのが絵里」
真姫「彼女は溌剌な自身の本質を養われた理性によって常に押さえつけてきた…」
真姫「けれど今回、ついに絵里は壊れてしまった…。キツネの霊、といういないもののせいにして、本能のままひたすらに突っ走り始めたの」
真姫「そして微かに残った理性が、絵里を鬱病という死をゴールとした逃げ道へ誘ってしまった。というのが私の見解よ」
凛「な、なるほど…。変になった自分を受け入れられなくて死にたがってるんだね…」
凛「だとするとなんだか絵里ちゃん可哀想だにゃ…。せっかく本当の自分をさらけ出せたのに…」
真姫「そうね…。けど解決策はいくらか考えてあるわ!」
凛「お!?なになに?教えて!」
真姫「それは次のレスを待ちなさい!」
凛「メタいよ」
-
257 : 2014/11/09(日) 00:46:37.38 -
凛「次のレスになったにゃ。解決策はよ」
真姫「まぁ慌てなさんな。まず一つ目」
真姫「絵里の理性を完全にとっ払うことね」
凛「え」
真姫「変に理性が残っちゃってるせいで死にたがってるんだから、もう完全に本能のまま行動させれば問題ないわ」
真姫「その結果どうなろうと私は知ったことではない」
凛「それ下手すると警察沙汰になる可能性もあるのでは…」
真姫「かもね。でもストレスをずっと抱えさせたままだと、警察どころか葬儀屋の厄介になることだってありうるわ」
真姫「…まぁ、私たちでなんとか警察沙汰を避けるように頑張ればなんとかなるでしょ」
凛「なんだかいい加減だなぁ…。で、他の案は?」
真姫「もう一つはやっぱり、お薬よね」
真姫「今の状態の絵里によくわからないお薬をぶち込めばもしかしたらなにかしらいい作用が起こりうる確率もないことはないかもしれないと言い切れないこともないし」
凛「えらく不安しか募らない提案だね…。まー、でもそれが手っ取り早いといえば手っ取り早いけど…」
真姫「もっとおかしくなればなったで絵里のストレスも解消されるかもしれないし!」
真姫「さ、どっちにする?」
真姫「1.絵里をこのままフルスロットルにおかしくするか」
真姫「2.変な薬で別方向におかしくするか」
凛「うわぁ最悪の二択」
真姫「さぁあなたの選択は?」
凛「えー…、じゃあ>>259」
-
259 : 2014/11/09(日) 00:48:52.53 ID:nQcwb8eRO - 1
-
260 : 2014/11/09(日) 01:00:07.16 -
凛「ここは絵里ちゃんの本能を最大限に引き出してみるにゃ」
凛「本当の絵里ちゃんの姿が見れるのは新鮮だからね」
真姫「了解!じゃ、絵里の理性を外す薬を作ってちょうだい」
凛「結局薬頼みなんじゃない…」
凛「できたにゃ」
真姫「相変わらず早いわね」
凛「これを飲ませれば『あっ…、今これここで言うと確実に引かれるな』みたいな精神からはお別れ」
凛「究極の空気読めない人間になってしまうお薬にゃ。別名・社会的即死薬」
真姫「これを絵里に飲ませるのね…」
凛「ある意味今まで作った中で一番の毒薬といっても過言じゃないから用量用法にご注意ね」
真姫「おっけー…」
絵里「…あ、ベクター真姫だわ」
真姫「ドクター真姫よ。変な名前つけないで」
絵里「ふふ、ごめんなさい。冗談よ…怒った?」
真姫「怒ってないわ。それより…」
真姫「あなたのキツネを解決する方法が見つかったわ」
絵里「本当?よかった!私…、キツネからサヨナラできるのね!」
絵里「もう変なことせずに済むのね!?あぁありがとう真姫!私あなたに救われたわ!!」
真姫「…とにかく、これを飲んで」スッ
絵里「えぇ飲むわ今すぐ飲むわ!!キチガイの私からオサラバできるならどんなことだって…」ゴクッ
絵里「うっ…!?あ、うぅっ…!ま、真姫っ…!!?こ、これって…」
真姫「ごめんなさい…。ひとまずオサラバするのはキツネじゃなくて…」
真姫「あなたの方よ、絵里」
絵里「そん…、な…、うっ…」
絵里「…」
真姫「…さて、理性にはお休みしてもらったわ」
真姫「今の絵里は暴走した100%の本能…。私たちにも、止められるかどうか…」
真姫「さぁ…、起きなさい…!!」
絵里「…ぅ」
絵里「…うぅ」
絵里「…」
絵里「うにゃーーーーーーーーーーー!!!!!」
真姫「…ッ!!きっ…」
絵里「真姫っ!!私の肉球を喰らえ!!もっちゃり爆弾!」
真姫「む、ムギュっ!!?そ、それおっぱい…」
絵里「あはははは!こしょばい!!真姫の顔が引っかかってる引っかかってる!!!」
絵里「おやおや!?真姫は目の前がまっくらになったのね!私の勝利だわ!おほほほほほ!!」
真姫「…」
真姫「…これはひどい」
-
261 : 2014/11/09(日) 01:06:59.42 -
絵里「だして!!ここから出してぇぇぇぇぇぇぇっ!!」ガンガンッ!!
真姫「…一旦閉じ込めたわ」
凛「あ、あれが絵里ちゃんの本能…」
真姫「想像以上にはっちゃけててビックリよ…」
絵里「あ、この檻もしかして鉄製!?だったら舐めたら甘いんじゃ!」
絵里「おっひょぉっ!鉄の味しかしないわ!ふざけてるわね!!」
凛「…これ、いつまで続くのかな」
真姫「絵里のストレスが解消されるまではこの状態が続くのでしょうね」
真姫「こんな状態の絵里を外に出したら即タイホだから、なんとか檻の中で面倒見てあげないと」
凛「もはや動物扱いだにゃ…」
絵里「ねぇ真姫ー、見て見てパンツ星人」
真姫「パンツは顔にかぶるものじゃないから」
絵里「うっ…、なかなかに芳醇なかほり…!卒倒しそうだわ…、我ながら見事なり…」
凛「なにやってんのこの人」
絵里「凛のパンツもよこしなさい!できればかわいいやつ!」
凛「嫌だよ!」
真姫「…とはいえ、このまま放っておくだけじゃいつまでたってもキチガイエリーチカのままね…」
真姫「こちらからもなにかしらアプローチかけてストレス減少を促進させたいところだけど」」
真姫「凛、なにか絵里にしてあげたいことない?」
凛「え゛っ…!そこで凛に振るの…?」
凛「えーっと…、じゃあ…」
凛「…>>262かしてあげるのはどうかにゃ」
-
262 : 2014/11/09(日) 01:08:33.53 ID:BOiuLqSx0 - クスリを更に飲ませる
-
264 : 2014/11/09(日) 01:16:08.90 -
凛「やはりここは真姫ちゃんの案を両方採用することにしましょう」
真姫「ま、まさか…」
凛「凛特性ふしぎなくすりをえりちに追加投入!」
真姫「やめなさいっ!たしかにストレスの消耗には役立つかもしれないけど…!」
真姫「これ以上手の付けられない状態になったら…」
凛「平気平気!これそんなに大したヤツじゃないから!」
真姫「本当でしょうね…?」
絵里「りんりんりん壁ー。まさに凛のおっぱいは壁よね良く出来てるわこの歌詞」
凛「殺すぞ」
絵里「怖っ…。凛ちゃんコワイにゃー。絵里ビックリビックリだよーぷにぷに」
凛「」イラッ
凛「さ、絵里ちゃーん、いい子だからこのお薬飲もうねー」
絵里「お、お菓子でしょうか、いいえケフィアです」
凛「薬だって言ってんだろうがはよ飲め」
絵里「ごくりっ…。おぉ、これは…」
真姫「…結局なんの薬を飲ませたの…?」
凛「この薬はねー」
凛「>>265>>267たくてたまらなくなる薬!さらに絵里ちゃんの>>268>>270形容詞・~しく、みたいな形で)なっちゃうオマケ付き!」
-
265 : 2014/11/09(日) 01:18:56.32 ID:cjHqIyq+0 - 頭を
-
267 : 2014/11/09(日) 01:22:26.04 ID:JWobd/y90 - ハラショー
-
268 : 2014/11/09(日) 01:22:42.36 ID:befGAtHV0 - なでなで
-
269 : 2014/11/09(日) 01:27:20.88 -
やっぱ>>270名詞でも可
あと>>268再安価かなー(´・_・`) >>271 -
270 : 2014/11/09(日) 01:32:03.07 ID:xtXs7+oc0 - ポニテ
-
271 : 2014/11/09(日) 01:33:47.75 ID:RhPMUogk0 - わきばら
-
273 : 2014/11/09(日) 01:42:35.66 -
凛「頭をハラショーしたくてたまらなくなる薬!さらに絵里ちゃんのわきばらがポニテになっちゃうおまけ付き!」
真姫「これ以上カオス要素増やしてどうすんのよ!?そしてわきばらがポニテってどういうこと!?」
絵里「うぎゅぎゅぎゅ…!わ、わきばらが…ポニテになってしまった…!!」
真姫「うわっ!わきばら付近の皮膚が締め上げられてあたかもポニテのように!キモイ!」
凛「あ、真姫ちゃんっ!それ以上近づいたら…!!」
絵里「はらしょぉぉぉぉぉっ!!!」
ゴツーンッ!!
真姫「ぶべらっ!!?」
凛「ダメだよ!今の絵里ちゃんは頭をハラショーしたくなってるんだから!」
真姫「は、ハラショーに頭突きの意味なんてないはずなんだけど…」
絵里「真姫!ハラショーさせなさい!ちゅっ!ちゅっ!!」
真姫「ひぃ!今度は額にキスし始めたわ!?ハラショー万能過ぎるでしょ!?」
絵里「…ふっ!隙有り!」ササッ
真姫「…なっ!」
絵里「檻の鍵は頂いたわ!」ガチャッ
絵里「さぁてこんな窮屈な世界からはオサラバよ!私は大空へと旅立つの!フライアウェーイ!!」ダダダッ
凛「まずっ…!!絵里ちゃんが逃げるにゃ!!なにやってんの真姫ちゃん!」
真姫「まさか鍵を奪うなんて…、あんなになってもそこそこの知能は持ってるのね絵里…」
凛「こ、こうなったら…、>>274絵里ちゃんを捕まえるにゃ!」
-
274 : 2014/11/09(日) 01:44:13.27 ID:gDKCEEhVO - チカチカホイホイ
-
275 : 2014/11/09(日) 01:51:02.80 -
凛「このチカチカホイホイで絵里ちゃんを捕獲するにゃ!」
真姫「なにこのでっかい紙製の家の模型…」
凛「こんなこともあろうかと脱走した絵里ちゃんを捕まえるための秘密兵器だよ!」
凛「中にはトリモチと亜里沙ちゃんの写真と亜里沙ちゃんのボイスが入ってるにゃ」
凛「これを置いておけば絵里ちゃんは亜里沙ちゃんに釣られてやってくるって寸法にゃ!」
真姫「あなたMaji天才ね」
凛「でっしょー?じゃ、これを設置して絵里ちゃんが捕まるのを待つにゃ!」
真姫「…」
凛「…」
『おねーちゃーん、亜里沙だよー』
真姫「…」
凛「…」
『おねーちゃーん、亜里沙だよー』
真姫「…」
凛「…」
『おねーちゃーん、亜里…ジジジッ…』
凛「…電池が切れたにゃ」
真姫「そりゃ1時間も待ってたら切れるわ!これに見向きもせずに絵里逃げちゃったじゃない!」
凛「ってことは今頃街に繰り出して…!?」
真姫「やっぱり最後に頼れるのは自分の足のみよ!追いかけるわよ!!」
凛「がってん承知だにゃ!!」
ダダダダッ…
一方その頃絵里は…
絵里「ふふっ、ついに外に出たわ!あーなんて素晴らしい日差しなのかしらー」
絵里「洗濯物のように干されたいわねー干されたいわー不祥事起こして干されたいわー」
絵里「よーし、不祥事起こしちゃうぞ☆」
絵里「というわけで手始めに全裸になることから…ん?」
絵里「あ!あちらから歩いてくるのはご存知>>276ゃない!」
-
276 : 2014/11/09(日) 01:53:04.93 ID:IDl4FII5o - 私の妹
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277 : 2014/11/09(日) 01:58:32.12 -
絵里「あちらから歩いてくるのはご存知私の妹、つまるところ絢瀬の亜里沙ちゃんだわ!」
亜里沙「あ、お姉ちゃん…、なにそのわきばら!?ポニテみたい!」
絵里「でしょう?これが現代のファッションなのよ。美しいでしょ?」
亜里沙「うーん…、美しいとは思わないけど、でもお姉ちゃんが言うんだったらそうなんだ!ハラショー!」
絵里「わぁよくできた妹だこと。可愛いやつめハラショーしてあげるからちこう寄りなさい」
亜里沙「…?ハラショーするって何…?」
絵里「頭をなでなでするのよ。あー亜里沙は我が家の天使だわマイエンジェル亜里沙」ナデナデ
亜里沙「も、もうお姉ちゃん!外じゃ恥ずかしいってばー…」
亜里沙「…あ、そういえばお姉ちゃん…、うつの方はもう、大丈夫なの…?」
絵里「鬱?私が?あはははは!そんなはずないでしょう!」
絵里「私はハイテンションガールまっしぐらよ!鬱なんて吹き飛ばしちゃえ!」
亜里沙「よ、よかった!お姉ちゃん元気になったんだね!」
亜里沙「ところでお姉ちゃん…、さっき服を脱ごうとしてたような気がするんだけど…」
亜里沙「何しようとしてたの?」
絵里「ん?それはもちろん…」
絵里「>>278ようとしてたのよ!」
-
278 : 2014/11/09(日) 02:00:05.46 ID:2YgmGIe30 - びっくりするほどユートピア
-
280 : 2014/11/09(日) 02:17:10.16 -
絵里「びっくりするほどユートピアしようとしてたのよ!」
亜里沙「び、びっくりするほど、ゆーとぅ、ぴぁ…?お姉ちゃん、なにそれ…」
絵里「亜里沙はまだ子供だから知らないでしょうけど、これは神聖なる儀式の一つなの」
絵里「一種の芸術美すらも感じうる最高の舞なのよ」
亜里沙「へー、お姉ちゃんすごいや。どんなの?見せて見せて!」
絵里「えっ…、あ、亜里沙にはまだ早いわ…///」
亜里沙「そんなことないもん!亜里沙もう中学生だよ!」
絵里「…そうね、亜里沙ももう大人だもんね…。いいでしょう!見せてあげるわ!」
絵里「私の、ホンキのびっくりするほどユートピアを!」
バサッ!!
亜里沙「…え、お、お姉ちゃ…?」
絵里「あそーれびっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!!」パンパンッ
亜里沙「お、おぉぉぉぉぉぉオネエチャン!?何やってるの!?」
絵里「これがっ!NIPPONの生み出した真の芸術!びっくりするほどユートピアよ!」パンパンッ
亜里沙「だ、ダメだよお外でハダカになっちゃ!怒られちゃう!」
絵里「いいの!びっくりするほどユートピアするときだけは外で全裸が許されているの!NIPPONでは常識よ!」パンパンッ
亜里沙「そ、そうなの…?」
絵里「えぇ!そうだ!亜里沙もやってご覧なさい!ちょうど周りに誰もいないし…、初心者でも安心よ!」パンパンッ
亜里沙「え、えぇぇっ!!?亜里沙も、お、お外で、脱ぐの…?」
絵里「大丈夫!自分を曝け出すの!全てっ!そう全て!!最っ高に気持ちいいわよ!!」パンパンッ
亜里沙「…っ」ゴクリッ
亜里沙「お、お姉ちゃんが言うなら…」サラリッ…
亜里沙「あ、ふ…!あ、亜里沙…、外で、お洋服脱いじゃってる…。恥ずかしい…」
絵里「もうじれったい!さっさと全部脱いじゃいなさい!!」バッサァッ!!
亜里沙「ひゃんっ!!お、お姉ちゃっ…!」
絵里「さ!そして自分のお尻を全力で叩きながら、大きな声で叫ぶの!」
絵里「びっくりするほどユートピア!!びっくりするほどユートピア!!」パンパンッ
亜里沙「…っ!び、びっくりするほど…ユートピア…」パンッ
絵里「声が小さいっ!もっと自分を包み隠さずっ!全部を出し切るのよ!!」
絵里「それでこそ、μ'sが務まるのよぉっ!!」
亜里沙「み、μ's…!こ、これができれば、私も海未さんと…」
亜里沙「…あ、亜里沙…、やるね!!」
亜里沙「びっ…、びっくりするほどユートピア!!びっくりするほどユートピア!!」パンパンッ
絵里「よくできたわ亜里沙っ!!それでこそ我が妹!!びっくりするほどユートピア!!」パンパンッ
亜里沙「びっくりするほどユートピア!!お、お姉ちゃんっ!!き、気持ちいいっ!すごい気持ちいいよっ!!」
絵里「でしょう?自分をさらけ出すのって…!!すっごい…気持ちいいぃぃっ!!!!」パンパンパンッ!!
「「びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!!」」
-
282 : 2014/11/09(日) 02:23:58.46 -
西木野☆星空クリニック
絵里「…ん、んぅ…」
絵里「…っは!あ、あれ、ここは…」
絵里「私…、何してたんだっけ…」
凛「あ!絵里ちゃんが目を覚ましたにゃ!」
真姫「絵里、大丈夫?どこか気持ちの悪いところ、ない?自分の名前言える?」
絵里「え、えぇ…。絢瀬絵里よ。エリーチカ」
真姫「パンツって何か分かる?」
絵里「…履くものでしょう?」
真姫「…えぇ、その通り」
凛「よ、よかった…!治ったんだね!」
真姫「よしっ…!」
絵里「え、えと…、あ!もしかして…、鬱病のこと?」
真姫「そうよ!あなたの鬱病は完治したわ!」
絵里「ほ、本当に?もう私、自分の奇っ怪な行動に頭を悩まさなくてもいいの?」
凛「平気にゃ!これ以上おかしな行動をとることはないはず!」
絵里「…あ、ありがとう!あなたたちは命の恩人よ!」
絵里「おぉ…、ハラショー!ハラショォォォォッ!!」
凛「お大事にー!バイバーイ!」
絵里「えぇ!バイバーイ!」
凛「バイバーイ…」
真姫「…」
凛「…ふぅ」
真姫「あのあと、なんとか見つかったけど…」
凛「…他の誰にも見られてなかったことだけが、救いだにゃ…」
真姫「しかも、自分の妹まで巻き込んで…」
凛「でも、一先ずは治療に成功した、と言えるのかな…?」
真姫「…それは、間違いない、んだけど…」
真姫「もう一件…、厄介な患者が増えてしまったわ…」
凛「…そう、だね…」
-
283 : 2014/11/09(日) 02:27:26.26 -
ガチャッ
「あのー…」
凛「あ、こんにちは…って!またその格好で!」
「ご、ごめんなさい…!どうしてもやめられなくて…」
凛「ま、真姫ちゃんっ!この子また…」
真姫「…あ、あなた…、またそんな…」
亜里沙「えへへ…、ごめんなさい」
亜里沙「でも、あの日から亜里沙…、目覚めちゃったんです」
亜里沙「お外で…、ハダカになることの快感に」
亜里沙「だ、だから今日も…、コートの下、何も着ずに来ちゃいました…」
亜里沙「こ、こんなダメな亜里沙を、治療してください…!」
亜里沙「その…」
亜里沙「お姉ちゃんと、同じクスリで、…ね?」
おわり
-
284 : 2014/11/09(日) 02:32:42.36 -
凛「というわけで今日はちょっとえっちぃ感じで終わっちゃったにゃ」
真姫「露出…!そそる響きね」
凛「引くわ」
真姫「じょーだーん。…っと、お薬の安価に時間を食っちゃったけどあんまり有効活用はできなかったわね…」
凛「なんだか最近は薬をうまく扱えてない感がヤバいにゃ」
真姫「今度から薬は変に縛り付けずにぶん投げちゃおうかしら」
凛「でもうまく行った時の爆発力は一度体験したらやめられないにゃ…!」
真姫「それもあるのよね…。さすがに4つ安価は欲張りだったかもね」
真姫「また縛りをちょっと緩くして、お薬のテンプレも単純なものにしていきましょう」
凛「試行錯誤の末に最高に面白いお話が出来上がるといいね」
真姫「いつの未来になるのかしら」
凛「えー…、じゃあ今日はこのへんかな」
真姫「最後に凛が一発芸しまーす」
凛「しません」
真姫「今日の西木野☆星空クリニックはここまで!」
凛「次にお薬を飲まされるのはあなたかもね?」
真姫・凛「「まじ☆えんじぇー!」」
-
290 : 2014/11/11(火) 02:59:27.28 -
隔日更新にしたかったけど今日はちょい頭が死んでてムリそうです
明日というか今日の夜できればやりたい -
291 : 2014/11/12(水) 00:39:27.09 - やっぱり今日も無理でしたー今日の昼か夜にやります
-
293 : 2014/11/12(水) 23:43:01.57 -
みんな、待たせた! かどうかはわかりませんが
そろそろやっていきます 日が空いたけど人が来てくれるといいな -
294 : 2014/11/12(水) 23:46:34.58 -
真姫「みんな久しぶりね!西木野☆星空クリニック院長のドクター真姫よ!」
凛「べーたかよちん!ナース凛だにゃ!」
真姫「全国300億9000万人の二日おきに私に会えないと中毒症状が出て全身が痙攣する病気の人たちには酷いことしちゃったわね」
凛「色々と突っ込みたいところはあるけれども気にしないでおくにゃ」
真姫「ふふふ、相変わらずのスルースキルだこと!じゃ、早速やってくわよ!」
凛「西木野☆星空クリニック、開院にゃー!」
-
295 : 2014/11/12(水) 23:55:05.13 -
ここは星の見える丘。そこに建てられた一軒の病院。
今日も二人の女の子が様々な病に悩む患者を待っています。真姫「ふふ、久しぶりの開院ね。腕はなまってないかしら」
真姫「よーし、今日もあらゆる患者をビシバシ治療していくわよー!」
凛「…」ポチポチ
真姫「…えー、今日の患者は誰かしらー、と…」
凛「…」シャンシャン
真姫「凛?今日の患者さんは…」
凛「もーちょい」スマスマ
真姫「あ、あぁ…、わかったわ」
凛「…」シャンシャン
真姫「…」
凛「…っよし、一位だにゃ」
真姫「そう、良かったわね。じゃあ今日の」
凛「…」ポチッ
凛「…あー、クール曲はユニット強くな…」
真姫「くぉるぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!次の曲始めてんじゃないわよ!!」
凛「ま、真姫ちゃん…、今スコアマッチで追い上げ中なんだにゃ…」
真姫「知ったことか!今は開院中、いわば仕事中よ!スマホいじり禁止!」
凛「おまたいじりは?」
真姫「それも禁止よバカ!ひとりきりの時にしなさい!」
凛「ぶー…、今度こそ上位狙ってたのにー」
真姫「はぁ…、これじゃスマホ依存症ね…」
凛「っは!依存症と言えば…」
凛「今日の患者さんはとあるものにのめり込んでしまった依存症の患者さんなんだよ!」
真姫「な、なんですって…!」
真姫「つまりこの長い前置きはそのための前フリ…!」
凛「その通りだにゃ!というわけで呼んでくるね!」
凛「>>296ゃーん、こっち来てー!」
-
296 : 2014/11/12(水) 23:56:05.33 ID:W6MZIEPKO - べーたかよちん
-
297 : 2014/11/13(木) 00:04:20.90 -
凛「べーたかよちんこっち来てー!」
花陽「はぁい…、ってべーたって何!?わ、私いつの間にかそんな大層なものに…」
真姫「気にしないで、ただの駄洒落だから。あと凛、さり気なく卑猥な言葉口走ってるわよ?」
凛「ほぇ?」
真姫「…気づいてなければいいわ」
花陽「真姫ちゃんたち、お医者さんなんだよねー。羨ましいなー…」
花陽「私も昔は女医さんに憧れたなぁ…。よく凛ちゃんともお医者さんごっこ、したよね」
凛「え、したっけ?」
花陽「し、したでしょ!公園で、よくほら…」
真姫「子供の頃の思い出話なんかどうでもいいからとっとと椅子に座りなさい」
花陽「扱い酷くないかなぁ…」スワリッ
花陽「えと、それでね…、今日ここに来たのは…」
真姫「聞く必要などないわ」
花陽「はいぃ…?」
真姫「そこに座るだけでも分かるの。あなたはエグい症状なのよ」
真姫「私には分かる…!あなたは>>298いう病に侵されている!」
-
298 : 2014/11/13(木) 00:05:39.88 ID:T/kc0f+UO - ヤンキー化
-
299 : 2014/11/13(木) 00:15:08.78 -
真姫「あなたはヤンキー化という病に侵されているの…」
花陽「や、ヤンキー化…!?」
凛「おぉ、なんと恐ろしい病気だこと」
花陽「凛ちゃんなんか棒読みじゃない…?」
真姫「ヤンキー化というのは読んで字のごとく徐々にヤンキーになっていく病気のことよ」
真姫「思い出して花陽、何か兆しとかあったんじゃない?」
花陽「や、ヤンキーの兆し…?うぅん…、思い当たらないけどなぁ…」
凛「あ!この前の雨の日!あれだよかよちん!」
花陽「雨の日…?あれって何?」
凛「ほら、雨の日に…」
凛「雨に濡れて弱ってる捨て猫を脇に抱えて拾って帰ったやつ!あれはまさしくヤンキーだにゃ!」
花陽「それヤンキーがやってるとなんかいい人に見えるってだけで行為そのものがヤンキーってわけじゃないよ!」
花陽「それに私猫なんて拾ってないよ!?行動を捏造しないで!」
真姫「え…、ヤンキーでも拾う猫を見捨てるなんて…。花陽、あなた見かけによらず非情なのね…」
凛「ヤンキー化も度を越すと鬼畜になるんだね…」
花陽「捨てられてる仔猫自体目撃してないのにどうやって拾えと!?」
真姫「…ふう、まぁそんなこんなで今のは嘘なんだけど」
花陽「あ、嘘なんだ…。よかった…、本当に私ヤンキーになっていくのかとちょっぴり不安だったよ…」
凛「純粋なかよちんも好きにゃー」
真姫「さて、冗談はこれくらいにして、今回花陽は結構マジで困ってることがあってクリニックに来たのよね?」
凛「そのはずだよ、ね、かよちん?」
花陽「う、うん…。その…、いわゆる依存症、ってやつなのかな…」
真姫「依存症…、由々しき事態ね。一体なんの依存症なわけ?」
花陽「実は…」
花陽「>>300存症なんだ…」
-
300 : 2014/11/13(木) 00:16:50.09 ID:Pj5FV0I6o - 凛ちゃん
-
303 : 2014/11/13(木) 00:31:34.82 -
花陽「…凛ちゃん依存症なんだ…」
真姫「…ん?」
真姫「あー…」
真姫「ノロケね」
花陽「ち、違うの!深刻な問題なの!」
凛「えへへー、真姫ちゃんに面と向かってノロケるなんて照れるにゃー」
花陽「凛ちゃんは黙っててよ話がこじれるからぁ!」
真姫「いや…、凛依存症って聞いてノロケじゃないと思う方がどうかしてるわ」
真姫「凛のことが好きで好きでたまらないのぉーって告白でしょ?それって」
花陽「ち、違っ…、くは、ないけど…」
真姫「ほら」
花陽「でもっ…!本当に深刻悩んでることなの…!」
花陽「こ、このままだと花陽…、普通の恋ができなくなっちゃうかも、って…」
凛「か、かよちーん、いいじゃんいいじゃん!凛たち一生の伴侶として生涯を共に謳歌しようよ?」
花陽「凛ちゃん…。うん…、それは、友達としてなら、いいんだけど…」
花陽「でも、ダメ…。もし仮に、凛ちゃんと結婚できたとしたら私…」
花陽「凛ちゃんを…、離したくなくなっちゃうから」
凛「へ?」
真姫「…さっきのスマホと一緒よ。片時も離れたくなくなる…、つまり、必要以上に束縛してしまいそうになる、って言いたいのね、花陽は」
花陽「う、うん…。最近、私自分の行動が怖くなってきてるの…」
花陽「朝起きたらまず凛ちゃんの写真に挨拶して…、お弁当は全部凛ちゃんの好きなオカズにして…」
花陽「凛ちゃんが好きなブランドの下着と靴を履いて、凛ちゃんの好きな匂いの香水もつけて…」
花陽「凛ちゃんと会ったら凛ちゃんの瞬きの回数や呼吸の回数とかも数えちゃうくらい凛ちゃんが気になっちゃって…」
花陽「この前なんか凛ちゃんの髪の匂いだけで…、うぅん、これは…」
凛「匂いだけで…、何?なんなの?」
真姫「それ以上は追求するべきじゃないわ。…いや、これはマズいわね、たしかに」
真姫「このままだと花陽は人間として崩壊しかねないわ」
凛「なるほどー…」
真姫「…なるほど、って。凛、この件に関してはあなたも真摯になってあげるべきなのよ?」
真姫「親友の花陽が困ってるんだから。…凛自体はこの件についてどう思ってるのよ、聞かせて」
凛「…ん?凛はねー…」
凛「>>304
-
304 : 2014/11/13(木) 00:37:02.88 ID:z5wALtkFO - 新たな境地、オーバートップクリアマインドに到達して心をリフレッシュすればいいと思う
-
308 : 2014/11/13(木) 00:53:00.53 -
凛「新たな境地、オーバートップクリアマインドに到達して心をリフレッシュすればいいと思うにゃ」
真姫「What's happen?」
花陽「ネイティブな発音の混乱が出たね…」
真姫「…えー…、あれよね、恒例の遊戯王発言ね」
凛「そだよ」
真姫「…仮に心をリフレッシュできたとしてそれで凛依存症が克服できると?」
凛「当たり前でしょ!オーバートップクリアマインドだよ!?上限を超えた透明な精神なんだよ!」
凛「凛のことなんてどうでもよくなるに決まってるにゃ!」
真姫「あなたはそれでいいのか…」
花陽「で、でも…、凛ちゃんなりに私の凛ちゃん依存症を治す方法を考えてくれてるってことだよ…、ね?」
凛「そうだよ!かよちんの苦しみは凛の苦しみ!かよちんが困ってるならどんなことであれ凛は助けるよ!」
花陽「あ、ありがとう凛ちゃん…!大好きっ!」ダキッ
凛「むぎゅっ…!ほ、ほふふ…!かよちんの豊満なおっぱいがぁ…!たまらん…!!」
真姫「こらこら花陽!凛が困って…、はないけど、すぐに抱きつくのはよしなさい」
花陽「あっ…。そ、そうだったね…、つい…。ずっと我慢してたから…、凛ちゃんをギュッってしたいな、って」
真姫「…ふむ、早くしないと手遅れになりそうな重症具合ね…。で、凛?そのオーバートップクリアマインド、略してOTCMに到達するにはどうすればいいのよ」
凛「ふふんっ!こんなこともあろうかと!既にお薬は用意してあるにゃ!!」
真姫「なんと」
凛「これを飲んで、バイクに乗りながら…」
真姫「タイム。…花陽がバイクの免許なんて持ってるわけないでしょう」
花陽「そだよ!まだ免許取れる年齢でもないのに!…ない、よね?詳しくないからわからないけど」
真姫「私も知らない。…けど花陽がバイクに乗れなきゃ意味がないでしょ。他の薬はないの?」
凛「甘いよ真姫ちゃん!…バイクは日本語で?」
真姫「…自転車だけど」
凛「そう!だから自転車に乗ればいいの!これなら大丈夫でしょ!」
真姫「最初から自転車って言いなさいよ…」
凛「最初から自転車だと『え?バイクじゃないの?』的なツッコミが入ったでしょ!」
凛「じゃあ気を取り直してお薬の説明にもどるよ!えっとね、これを飲んでから…」
-
309 : 2014/11/13(木) 00:54:19.35 ID:az0D7g9uO - ペンデュラム召喚
-
311 : 2014/11/13(木) 00:58:30.74 ID:GjMZXLTno - 真姫ちゃんとかよちんでオーバレイネットワークを構築
-
313 : 2014/11/13(木) 01:21:42.94 -
凛「自転車に乗ってペンデュラム召喚をしつつ、真姫ちゃんとかよちんでオーバーレイネットワークを構築に成功すれば、OTCMに到達できるよ!」
真姫「もう訳がわかんないわ!5D'sなのかZEXALなのかARC-Ⅴなのかはっきりしなさいよ!」
花陽「わ、私遊戯王あんまりわかんないんだけど、真姫ちゃんと私でオーバーレイ某を形成したら私たちはどうなっちゃうのかな…?」
凛「それはまぁ…、してからのお楽しみというわけで」
真姫「お楽しみって…」
凛「お楽しみはこれからだにゃ!」
真姫「唐突に決めセリフをブチ込むな!…は、花陽…。私にもいまいちよくわかんないんだけど、とにかくやってみる…?」
花陽「わ、私は凛ちゃんがやれって言うならなんでもやるつもりだけど…」
真姫「こらこら…、そういうところを治すんでしょう…?」
花陽「あっ…。そうだったね…、あははは…、はぁ…」
凛「…」
どこぞの公園
凛「よしっ、デュエルディスクを自転車にセットしたにゃ」
凛「あとはかよちんが自転車である程度のスピードを出しつつ、ペンデュラムスケールにペンシュラムカードをセッティングして…」
凛「お手製の《お注射天使マッキー》と《オコメ・イーター》のカードをX素材としてX召喚すれば…」
凛「OTCMに到達してかよちんの凛への依存症はすっかりなくなるはずにゃー」
花陽「もう遊戯王知らない人には何言ってるかさっぱりだよ…」
真姫「ここ数年で遊戯王のルールもだいぶ複雑化しちゃったからね…」
真姫「とりあえず、さっき言われた通りに手順をこなせばあなたの病気は治癒できるはずよ、たぶん」
花陽「確証はないんだね…。でもやるしかないよ!私、やってみるね!」
花陽「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」シャカシャカシャカシャカシャカシャカ
花陽「わ、私は…、スケール1の《星読みの魔術師》とスケール8の《時読みの魔術師》をPスケールにセッティング!」シャカシャカシャカシャカシャカ
花陽「こ、これで私は2から7までの…」
ヒュオォォォッ…
花陽「ひゃあっ!!?か、カードがぁっ!」
真姫「…自転車の漕いでる時の風圧でまともにカードが置けない、ねぇ…」
花陽「じ、自転車も普段あまり乗らないからバランスの取り方もわからないし…」
花陽「これじゃあまともにカードを並べることもできないよ…」
真姫「ちょっと凛、どうすればいいのよ」
凛「なんでもかんでも凛に頼るのはやめて貰いたいんだけどー…、ま、仕方ないにゃ!」
凛「こんなこともあろうかと、スペシャルな対策を用意しましたー!」
真姫「お、いつも以上に手際がいいわね。どうするの?」
凛「風圧でカードが置けない、そんなときはー!」
凛「>>314使えば解決にゃー!」
-
314 : 2014/11/13(木) 01:26:37.42 ID:GLV+e+N70 - サイクロン号型デュエルディスク搭載自転車
-
316 : 2014/11/13(木) 01:45:56.80 -
凛「このサイクロン号型デュエルディスク搭載自転車を使えば解決にゃー!」
真姫「どこにそんなもの隠してたのよ…。というかついに作品の枠まで越えてコラボレーションとは…」
花陽「こ、このフォルム…!カッコイイ!!」
真姫「えっ」
凛「でっしょー?かよちんにぴったりだと思ってたにゃー!」
真姫「ま、まぁ…、カッコイイと言えばカッコイイんでしょうけど…。花陽の趣味だとは思わなかったわ」
花陽「このバイク…、じゃなかった、自転車なら私いけそうだよ!」
凛「頑張ってかよちん!もう少しだよ!」
凛「…もう少しで…」
真姫「…ん?」
花陽「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」シャカシャカシャカシャカシャカシャカ
花陽「私はっ、スケール1の《星読みの魔術師》とスケール8の《時読みの魔術師》をPスケールにセッティング!」シャカシャカシャカシャカシャカ
花陽「こ、これで私はレベル2から7までのモンスターが同時に召喚可能!」シャカシャカシャカシャカシャカ
花陽「揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!」シャカシャカシャカシャカシャカ
花陽「ペンデュラム召喚!出てよ、我がしもべのモンスターたちよ!」シャカシャカシャカシャカシャカ
花陽「レベル1!《お注射天使マッキー》!さらにレベル1!《オコメ・イーター》!!」シャカシャカシャカシャカシャカ
花陽「そして見せてあげる!ペンデュラム召喚のその先を!」
花陽「私は、レベル1の《お注射天使マッキー》と《オコメ・イーター》でオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
花陽「暗雲立ち込めし邪悪なる世界に、真白き静寂と平穏をもたらす神の御使い!鋭き一対の双刃で闇を切り裂き、今こそその姿を我が前に示せ!」
真姫「な、なんかオサレな口上を叫んでる…!凄いのが来そう…!!」
花陽「おいで!No.63!!」
花陽「おしゃもじソルジャー!!」デデーン
真姫「お、おしゃもじソルジャー…?」
《No.63 おしゃもじソルジャー》
エクシーズ・効果モンスター
ランク1/光属性/天使族/攻 0/守2000
レベル1モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
「No.63 おしゃもじソルジャー」の効果は1ターンに1度しか発動できない。
●次の相手のスタンバイフェイズ開始時に、
お互いのプレイヤーはデッキからカードを1枚ドローする。
●お互いのプレイヤーは1000ライフポイント回復する。真姫「…すごい微妙なカードね…。私の期待を返していただきたいわ」
-
317 : 2014/11/13(木) 01:47:50.07 -
はっ…、しまった
おしゃもじを途中で思いついたせいで普通では出せないレベル1二体出てしまった…
もうめんどくさいから何がしかの効果で星読みのスケールが0になったという事にしておいてください -
319 : 2014/11/13(木) 01:58:34.16 -
花陽「や、やったよ凛ちゃん!私、OTCMに到達できたよ!」
真姫「ほ、本当だわ…。身体が光り輝いてる…」
凛「やったやったかよちーんっ!!」
花陽「私、これで凛ちゃん依存症に悩まされずに済むんだよね…?」
凛「うんうんっ!これでもう悩まずに済むんだよ!だって…」
凛「もうかよちんは、凛のことしか考えられなくなっちゃうんだから」
花陽「…えっ」
凛「…フッ」
凛「フフフフフフフ…」
真姫「…ま、まさか、あんたっ…!!」
凛「あははははははは!そのまさかだよ!」
凛「かよちんが凛依存症~?そんなウマウマな病気、治させるわけないじゃーん!」
凛「かよちんが凛のもの…、うぅん、凛がかよちんのモノになるなんて、最高じゃない…!」
凛「だから…、かよちんには凛依存症を末期のモノにしてあげちゃいましたー!」
真姫「…あの薬…!OTCMに到達する薬は…!」
凛「あれ?あぁ嘘嘘!OTCMに到達なんてしないにゃー!」
凛「正確には条件を達成すれば…、身体が光り輝いて、依存症がめっちゃ進行しちゃうお薬にゃー!」
真姫「…っく!あんたを信用した私がバカだった…!!そういえばそういうやつだったわねアンタは!!」
凛「もう何を言っても無駄無駄…。さ、かよちーん。凛はここにいるよ?かよちんの好きな風に凛をいじくりまわしていいんだよ?」
花陽「…ぅ、ぁ…」
真姫「だ、ダメよ花陽!!正気を保って!!」
花陽「り、凛ちゃっ…!!こ、こんなことした、らぁ…!だ、ダメェ…!!」
凛「ぐぬぬ…!まだ正気を保ってるなんて…!かよちんしつこいにゃ!」
凛「凛を滅茶苦茶にできる権利をあげてるのにどうして拒絶するのさ!さぁ来てよかよちんっ!」
花陽「り、んちゃっ…!」
真姫「だ、ダメよ花陽っ!…いっちゃ、駄目っ…!!」
花陽「わ、私、は…!」
1.依存症なんかに絶対に負けない!
2.依存症には勝てなかったよ…花陽「>>320
-
320 : 2014/11/13(木) 02:00:27.64 ID:THi7QqjwO - 1
-
322 : 2014/11/13(木) 02:13:43.66 -
花陽「依存症なんかに、絶対に負けない…!」
凛「どうして!楽になったら凛を…!」
花陽「だ、だって…、私は…」
花陽「…凛ちゃんを滅茶苦茶になんか、したくないから…!」
凛「か、かよちんっ…!」
花陽「私っ…、凛ちゃんのこと、大好き…、だよ…」
花陽「友達として、だけじゃなく…、恋人になりたい、って…、思ってる…!」
凛「…っ!」
花陽「だけどっ…、こんな、やり方…、私嫌なの…!」
花陽「ちゃんと、面と向かって…、凛ちゃんに告白して…」
花陽「オッケー貰って、恋人になって…」
花陽「最初はお互い、よくわからないところもいっぱいあるけど、その溝を少しずつ埋めていって…」
花陽「時にはケンカしちゃったり、意見をぶつけ合ったりして…」
花陽「でも最後には、それまで以上に仲良しになれる…」
花陽「私はね…、そんな、『普通の恋』を、…凛ちゃんと、したかったんだ…」
真姫「…花陽の言う普通の恋、って…、異性との恋愛とかじゃ、なかったのね…」
花陽「…うん」
花陽「今のまま、凛ちゃんに依存し続ける花陽じゃ…、凛ちゃんとの普通の恋なんて、出来ないから…」
花陽「だからっ…!わたしっ…、凛ちゃん依存症を治して…っ!それからっ…!!」
花陽「改めて…、凛ちゃんとお付き合いの、告白をしようって…、勇気を出して、好きです、って言おうって…、決めてたの…」
花陽「告白っ…、したかったのに…!凛、ちゃぁんっ…!!」
-
323 : 2014/11/13(木) 02:15:55.43 -
凛「…」
真姫「り、凛っ…!!あなた、これでも…!」
凛「か、よっ…ちんっ…」
真姫「…っ」
凛「ご、ごべん…!ごめんねぇっ…!!うぅっ…!!り、凛っ…!自分のことしか、考えてなかったにゃ…」
凛「かよちんが、そんなこと考えてたなんて…っ」
凛「それを、凛が台無しにしちゃうなんて…っ。凛は…、凛は…っ」
凛「大馬鹿モノだよぉっ!!」ダダッ
真姫「え、ちょっ…!どこ行くつもりよ!?」
凛「…ただいまっ!」ダダッ
真姫「うわ帰ってくるの早っ」
凛「…こんな時のために、作っておいたの…。もうひとつのお薬」
真姫「解毒薬、みたいなもの…?」
凛「かよちん。…これ」
花陽「凛、ちゃんっ…」
凛「これ、飲めば…、さっきまでのこと、全部忘れちゃうから…」
凛「んでっ…、凛も、忘れるからっ…!」
凛「だから…、もう、一回!」
凛「…凛に、告白、してくれる?」
花陽「…凛ちゃん」
花陽「うんっ…!」
真姫「…やれやれ、えらく遠回りさせちゃってくれるわね」
真姫「でもこれで…、円満解決、かしら?」
-
324 : 2014/11/13(木) 02:26:58.88 -
凛「じ、じゃあ早く飲んで!かよちん、辛いでしょ?」
花陽「う、うん…!今すぐにでも、凛ちゃんを襲っちゃいそう…」
凛「大丈夫!これ飲めばスッキリして依存症もなくなっちゃうにゃ!さ!」
花陽「んっ…、ごくりっ…」
花陽「…」
凛「…かーよちん」
花陽「…」
真姫「…は、花陽?ちょっと…、静かになったのはいいけど反応なさすぎじゃない?」
真姫「アンタ…、どういう薬飲ませたのよ」
凛「依存症がメッチャ暴走する薬」
真姫「ハァ!?な、何飲ませてんのよアンタッ…!!」
凛「たーだーしぃ…、もう一つ、効果があってぇ…!」
花陽「…ちゃん…」
凛「…かよちんの依存症の相手がぁ…」
花陽「…き、ちゃん…」
凛「真姫ちゃんに変わっちゃうお薬だにゃぁっ!!」
真姫「このアホがぁぁぁぁぁっ!!!」
花陽「真姫ちゃぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!!」
真姫「うわぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
凛「かよちん、こんな凛を好きでいてくれて、ありがとう」
凛「…だけど、やっぱりかよちんは、今のままが一番、だよ」
凛「そのお薬は、依存症を全て使い切れば、その人に対する恋心も、なくなっちゃうの」
凛「だって凛も、かよちんに愛されたくて愛されたくて、飢えてるんだもん」
凛「きっと、かよちんに告白なんかされちゃったら、凛…、かよちんを駄目にしちゃいそうだから」
凛「だから…、友達のまま。友達のまま…」
凛「普通の恋、しようね」
おわ
真姫「…ってぇっ!!何綺麗にまとめようとしてんのよこのバカぁぁぁぁぁっ!!」
花陽「ま、真姫ちゃんのお腹すりすりきもちいいぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」
真姫「ひ、ひやぁぁぁぁぁぁぁっ!!服を脱がさないで!ひっ!ぱ、パンツはもっとダメぇぇぇぇぇぇっ!!!」
花陽「むふぅっ…!!真姫ちゃんのおしりはずっと花陽のモノだからねぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
真姫「嫌あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
凛「うわ、羨ま」
おわり
-
327 : 2014/11/13(木) 02:40:19.20 -
真姫「…ひどい目にあったわ」
凛「まさか最後あんな…、うっ、今思い出しても鼻血が出るにゃ」
真姫「やめろバカ。もう思い出したくない…」
凛「はいはい。あーそれにしても凛の裏切りキャラがそろそろ定着してきたにゃー」
真姫「そうね…。基本アンタは最初とは違うルートを突っ走ろうとするわよね」
凛「こういうのしか引き出しがないから仕方ないにゃ。トライアンドエラーあるのみ」
真姫「仮想敵がいると話も作りやすくなるからね…。凛はその役にピッタリなのかしら」
凛「いわばドラえもん通常回のジャイアンみたいなものだにゃ」
真姫「いずれ映画版になることを期待しておくわ」
真姫「あ、あとねー…、遊戯王関連の安価が最近多い気がするんだけど」
凛「前回も一回だけだけどベクター云々ってあったね」
真姫「えぇ。…こちらから始めたことだから言い出しづらいんだけどね」
真姫「通常回でも遊戯王に傾きすぎると全然知らない人が困惑しちゃうと思うのよね」
真姫「だから次回からは遊戯王関連の安価は控えめにお願いしたいの」
凛「絶対ダメって言ってるわけじゃないけど、ま、ライト目にね!」
真姫「そのうちまたデュエルSSをやるから、その時に遊戯王で盛り上がるのは全然構わないけどね」
凛「本来西木野☆星空クリニックは遊戯王関係ないから、全部遊戯王で染まっちゃうのもなーって感じだにゃ」
真姫「住み分け大事!ってことよ。了承してもらえると助かるわ」
凛「それじゃ、今日の西木野☆星空クリニックはここまで!」
真姫「次に診察されるのはあなたかもね?」
真姫・凛「「まじ☆えんじぇー!」」
-
336 : 2014/11/15(土) 04:11:11.88 -
えーこんな時間だけど始めます 間開けるのもどうかと思ったので
ホントはまたデュエルSSを書こうかとしてたのだけれどADSで何戦やってもいいのが撮れない
一方的だったりプレミスだったりと 前回はリアルでやってたので手札の調整やら巻き戻しが効いたんですけどね
それはまた今度ということで前から考えてたネタをどうせなんでやりたいと思います
前から考えてたネタっつっても導入部しか考えてないのでどんなgdgdになるか知れたものではないけれど
さすがにこの時間なので安価はしないと思います もしまだ寝てない付き合ってくれる気がある人が数人いるならやるかも
じゃ、とりあえず粛々と書いていきますよ -
337 : 2014/11/15(土) 04:18:29.32 -
真姫「今回は前置きはナシでとっとと始めるわよ!」
凛「にゃ!」
夜
西木野☆星空クリニック 寝室
真姫「くかー…、くかー…、むにゃむにゃ…」
真姫「凛のばか…、また…、変なことしでかして…」
真姫「これ以上やったら…、構ってあげないんだからね…」
真姫「すぴー…」
西木野☆星空クリニック 研究室
凛「ふっふっふ…」
凛「もう4時だというのにこんな時間まで起きちゃって凛は悪い子だにゃー」
凛「こんな夜遅くまで起きてるような悪い子は凛以外にいるはずがないよねー」
凛「きっといたらそれはとんでもない奇特な人なんだろうね」
凛「…っと、今はこのお薬の開発に集中にゃ…。なんせこの薬は…」
凛「真姫ちゃんに絶対に知られてはいけない、シークレットはメディスンだからね…」
凛「あ、なんでクリニックで寝てるとかそういうツッコミは野暮だからナシでね!」
ピチョンッ… ピチョンッ…
凛「よし…、これの分量はこれでよし…、っと」
凛「あとはお砂糖、スパイスに…素敵なものをいっぱい投入!」
凛「全部混ぜれば、めっちゃアブナイお薬が…!余計なものを入れない限り…!!」
ピカー
凛「きっ…!」
凛「来たぁっ!!」
凛「完成だにゃ!!これこそ星空凛特性…!」
凛「ベタ惚れ薬だにゃ…っ!!」
-
338 : 2014/11/15(土) 04:25:35.57 -
朝
真姫「ふわー…、あふぅ」
真姫「今日もいい朝ね」
真姫「…あれ、隣のベッドがもぬけの殻だわ。凛にしては早起きね」
研究室
真姫「…まぁ、そんなわけ無いわよね」
凛「ぐー…、くかー…」
真姫「この子ったらまた朝までお薬の開発…」
真姫「身体に障るからやめなさいってあれほど言ってるのに…ホント言うこと聞かないんだから」
真姫「…凛っ!起きなさい!!」バシバシッ
凛「んにゃー…?まだねむ…」
真姫「あー…、このぉっ…!!」
真姫「起きろー!!朝よーっ!!」バンバンッ
凛「んっ…にゃぁぁぁぁぁぁっ!!うるっさい!!寝させろーっ!今何時だと思ってるの!?」
真姫「それはこっちのセリフ!何時まで起きてるつもりよ!今は9時よ!平日なら普通に起きてる時間でしょ!」
凛「いいじゃん土曜日なんだからぐっすり寝させてくれても!凛は12時までの就寝を希望するにゃ!」
真姫「ニートか!ダメよ身体に悪いから!」
凛「ぶーぶー!」
真姫「嫌なら早く寝なさい!以上!!…朝ごはん作ってくるわ」
凛「…うい」
凛「毎日毎日、真姫ちゃんは凛に小言ばっかりだにゃ」
凛「でも楽しいこともいっぱいあるから、いなくなっちゃえとは思わないよ」
凛「だから…、凛は真姫ちゃんを、凛の好きなように作り変えることにしたの」
凛「正確に言えば…、真姫ちゃんが、凛を好きで好きでたまらなくなるようにね」
-
339 : 2014/11/15(土) 04:30:58.34 -
食卓
真姫「あー!もうだからっ…!!」
凛「わかってるって!」
真姫「わかってないから苛立ってるんでしょう!?」
真姫「もっと机と近づいて食べないとパンくずこぼしちゃうでしょうが!」
凛「こぼれないように食べたらなんの問題もないにゃーっ!」
真姫「どれだけ注意してもこぼれるもんはこぼれるの!特にパンくずとかはね!」
真姫「だから机に近づいて食べたら後片付けも楽だって言ってるのに…掃除するの誰だと思ってるのよ!」
凛「凛はこの食べ方の方が楽なの!凛の周りだけ凛が掃除すれば問題ないでしょ!こぼしてればの話だけどね!」
真姫「あんた自分がこぼしたかどうかなんて気にせず部屋に戻るでしょ!そんなこと言ったって掃除なんてしないくせに!!」
凛「するよーっ!」
真姫「しないーっ!!」
凛「…そりゃ、今まではしなかったかも、だけどさ」
凛「凛だってこの時ばかりはやる気あったんだよ!でも、真姫ちゃんがさー…」
凛「あんなグチグチうるさいから、凛だってやる気なくなっちゃうにゃ」
凛「もっと優しくなってくれればいいのに」
-
340 : 2014/11/15(土) 04:39:42.03 -
真姫と凛の部屋
凛「くかー…くかー…」
真姫「…」
真姫「何昼間っから二度寝してんのよーっ!!」
スパァァンッ!!
凛「い゛ッ…!!?」
凛「痛ぁぁぁいっ!!な、殴ったにゃ!?何で凛をぶったの!?」
真姫「これ」
凛「ひぃぃ!布団たたき!?そんなもので凛の柔肌をぶっ叩くなんて…!しかもかわいいお尻を…!」
凛「これは立派な暴行罪だよ!」
真姫「正当防衛よ。布団を布団を干すのを邪魔しないで」
真姫「あと二度寝すんな」
凛「だ、だって眠たいんだもん!布団を干したかったら言ってくれれば起きたのに!」
真姫「昼夜逆転生活は健康を害するの!肌のハリや運動能力にも関わる深刻なものなのよ!」
真姫「スクールアイドルなのにそこらへんを意識してないなんて信じられないわ!」
真姫「そんな分かりきったことすら守れない子に言っても無駄だと思ったの」
凛「むっ…!!むっきー!!それじゃまるで凛がバカみたいじゃん!!」
真姫「バカなのよ」
凛「ひどいっ!!」
凛「言うに事欠いてバカはないよね」
凛「もっと言い回しを工夫して欲しいよ…。これでも凛はないーぶな心の持ち主なのに」
凛「これのおかげで喉が詰まっちゃって、凛はお昼ご飯を食べるのに15分もかかっちゃったにゃ。…いつもは5分くらいで終わるのに」
凛「真姫ちゃんのお小言の方が、凛の健康の害になるよ」
-
341 : 2014/11/15(土) 04:48:32.98 -
凛「今日は誰も来ないから暇だねー…。ねぇ真姫ちゃん、ゲームしよ!」
凛「最近凛はモンスターストライキってスマホゲーにハマっててねー…」
真姫「…ごめんなさい、近頃勉強してなかったから今日は復習するって決めてるの」
真姫「夜付き合ってあげるから、今は我慢して?」
凛「えっ…」
凛「えーっ!!嫌だよーっ!!凛は今真姫ちゃんと遊びたいのー!」
真姫「だからダメ!夜に遊んであげるから…」
凛「勉強は夜やって今遊んでくれればいいじゃん!」
真姫「計画が崩れるのが嫌いなのよ。お願い、今は勉強させて」
凛「やだよー…、真姫ちゃん遊んでよぉ…」
真姫「ダダこねないの。いつまでも子供じゃないんだから」
真姫「はい、これ私だと思ってこの子と一緒にモンストやってなさい」
凛「…えらくキツイ顔のクマのぬいぐるみにゃ…」
真姫「じゃ、そういうことだから」
ガチャンッ
凛「…」
凛「…うおー、ストライキショットー…」
ぬいぐるみ「…」
凛「…喋ってくれないにゃ」
凛「ほれ、グッジョブ押すくらいはしてもいいでしょ。ぽちぽち」
凛「…スマホ触らせても反応がないにゃ…。布だから…」
凛「…寂しいにゃ」
凛「いつまでも子供じゃないとかいって、自分が一番凛の事子供扱いしてるし!」
凛「寂しくないようにぬいぐるみ、って…。こんなので凛の気が紛れるとでも思ってるの!?」
凛「まーでもそこそこ真姫ちゃんに似てたからちょっと心は落ち着いたのは否定できない」
凛「だけど…、凛が寂しいときはもっとかまって欲しいにゃ…。そのくらいしてくれてもいいのに…」
-
342 : 2014/11/15(土) 05:03:37.52 -
夜
真姫「よーし、ここで…えいっ!」
凛「やった!スピクリ達成だね!」
真姫「えぇ、私のおかげね!…っと」
真姫「そろそろ寝る時間だわ…。化粧水塗らないと」
凛「えっ…、もう寝るの?まだ22時だにゃ」
真姫「寝る準備してたらちょうどいい時間になるわよ。それじゃ、おやすみ」
凛「ちょっ…、まだ0時からの降臨が残ってるよ!そっちのが本命なのに…」
真姫「そっちには参加できないわ。またの機会にお願い」
凛「で、でもっ…!」
真姫「私、…元々夜遅くまで起きるとすぐ身体壊しちゃうタイプだから」
真姫「夜ふかししてみんなに迷惑かけたくないのよ。アイドルにとって病気は大敵だし」
真姫「アイドルの病気のためのクリニック。それがこの西木野☆星空クリニック、でしょ?」
真姫「自分が風邪ひいてちゃ笑われるわ。医者の不養生だって」
凛「…ぅ」
真姫「それにあなたも、ゲーム中心の生活はやめなさい」
真姫「明日早く起きなきゃいけないときも、2時まで起きておくつもり?」
真姫「凛は身体が丈夫だから病気にはかからないかもしれないけど、悪影響があるのは確かなんだから」
真姫「ちゃんと早く寝ること。それに遅くまで起きてると…」
凛「わかってる!!」
真姫「…本当に?」
凛「本当だにゃ…。わかってるもん…」
凛「…今日は、早く寝るよ」
真姫「今日だけじゃダメ。ずっと早寝しなさい」
凛「…ゎかった」
真姫「声が小さくてよく聞こえないわ。なんて?」
凛「わかった!…おやすみ!!」
真姫「あ!化粧水と乳液付けて寝ないと肌荒れが…」
凛「…真姫ちゃんは凛のお母さんかっての」
凛「ここで二人で暮らしてるんだから、何をしようと真姫ちゃんに関係ないもん」
凛「病気になったことなんてないし、肌もピッチピチのままだもん」
凛「凛は…、真姫ちゃんと一緒に、もっとゲームがしたかっただけなんだもん」
-
343 : 2014/11/15(土) 05:07:44.13 -
凛「凛は、もっと真姫ちゃんに優しくなって欲しいから」
凛「真姫ちゃんが凛のこと、もっと好きでいてほしいから」
凛「だから…これを作ったの」
凛「これを飲んだら、次の日からその人は凛にベタ惚れ…」
凛「『究極の惚れ薬』…ってやつにゃ」
凛「ただ好きってだけじゃなくて、その人のやることなすこと、全部肯定しちゃう」
凛「そんな、ダメダメのベタベタに、なってしまうの」
凛「これで、真姫ちゃんは凛のもの…」
凛「もう、真姫ちゃんが凛に口出しなんて、できないんだよ」
凛「真姫ちゃんが寝る前に必ず飲む一杯のお水」
凛「その中に、このお薬を忍ばせて」
凛「宣言通り、凛は今日だけは、早く寝ることにした」
凛「あぁ…、明日が楽しみだにゃー」
-
344 : 2014/11/15(土) 05:16:46.44 -
明日
昼 12時
凛「…くかー…、くかー…」
凛「…むにゃ?あ…、も、もうこんな時間…」
凛「うーん…、2時には寝たのになー…。10時間も寝ちゃって…」
凛「…っは!?や、ヤバイ…!!真姫ちゃんに怒られ…」
凛「…あれ?そういえば真姫ちゃんは…?起こされた記憶もないし…」
モゾモゾ…
凛「…んにゃ?布団の中を何かが蠢いて…」
バサッ
凛「…」
真姫「…あ、凛。おはよう。良く眠れた?」
凛「ま、真姫ちゃん…。なんで凛の布団の中に…?」
真姫「ん?だってー…」
真姫「アハッ!」
モッギュー
凛「にゃぁぁっ!?」
真姫「こうやって寝起きの凛にー…、抱きつきたかったから!」
真姫「凛ー♪ふふふ…、凛っ。凛ーっ!ぎゅーっ!!」
真姫「大好きっ!」
凛「ひょ、ひょえぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
凛「…いきなりの豹変っぷりに半分頭寝てた凛は混乱してしまったにゃ」
凛「そんな出来事の数分後、凛は真姫ちゃんに薬を飲ませたことを思い出したのだった」
凛「ここまですきすきになるとは、正直予想外だったけど…」
凛「でもこれで…、もう真姫ちゃんにグチグチ言われる生活とはオサラバにゃ!」
-
345 : 2014/11/15(土) 05:18:53.90 -
夜中に書ききるつもりだったけど眠たくて脳みそ吹き飛びそうなので一旦中断
続きは今日の暇なときに携帯で書くか夜安価SS書く前に仕上げたいと思います
そんじゃおやすみ ほなな -
349 : 2014/11/15(土) 17:36:05.43 -
食卓
真姫「さ、時間的にはお昼だけど、凛にとっては朝ごはんの時間よ」
真姫「どうぞ、召し上がれ」
凛「わ、わぁぁぁぁぁぁ…!!」
凛「いつものトーストひと切れなんかじゃない…!すっごい豪華なお料理にゃー…!」
真姫「凛のために頑張ったんだからね?喜んでくれてる?」
凛「うんうん!真姫ちゃん最高だよ!」
真姫「あは、嬉しい!凛に褒められるとすごく幸せな気持ちになれるわ…。もっと褒めて!」
凛「真姫ちゃん天才!よっ!」
真姫「凛っ!大好きっ!」
凛「…っと、そんなことは置いておいて、じゃあ頂きますかにゃー」
凛「あむぐっ…」
凛「…っ!!!?!?!?!」
真姫「どう?美味しい?」
凛「…ぅぶっ…」
凛「なにこれ…」
真姫「ベーコンエッグだけど…」
凛「…土の匂いがする…」
凛「こっちのマッシュポテトは…もぐっ」
凛「…ぉぇっ…!なんか…、ネバネバしてるんですけど…!?」
真姫「お、おかしいわね…。ちゃんとレシピ通りに作ったのに…」
凛「…」
凛「…やっぱり真姫ちゃんはトーストでいいや」
凛「真姫ちゃんの料理の腕が壊滅的だということを忘れてた凛が悪いんだよ」
凛「真姫ちゃんが凛のために努力してくれる、その事実だけで凛はお腹いっぱい!」
凛「それにどれだけ食い散らかしても真姫ちゃんは一つも嫌な顔しなかったし、掃除もしてくれた!」
凛「やっぱり、あのお薬を作って正解だったにゃ!!」
-
350 : 2014/11/15(土) 17:49:21.76 -
15時くらい
凛「ねーねー真姫ちゃーん、凛眠たいにゃー。一緒に寝よ?」
真姫「いいわよ。同じベッドで寝ましょう」
ドサッ
真姫「ふふっ…、凛のベッド…。凛の匂いがする…」
凛「ま、真姫ちゃんっ…、凛のベッドにはさっき入ったばっかりでしょ」
凛「次は真姫ちゃんのベッドで寝るにゃー」
真姫「えー…。まぁいいわ。凛が好きな方で寝ましょう」
凛「んふー…、誰かと同じベッドで寝るなんていつぶりかにゃー…」
真姫「じー…」
凛「…って、なんでそんなに見つめてるのさ」
真姫「凛の顔がそこにあるからよ」
真姫「寝る前の凛の顔をこんなに接近して見たことなんてなかったからね。存分に観察しようかなって」
凛「は、恥ずかしくて寝れないにゃー!真姫ちゃんも寝てよー!目つぶらないと寝れないよ?」
真姫「だって…、私眠くないし」
真姫「だから、凛が寝るまでずーっと凛の顔を見ておくの」
真姫「じー…」
凛「う、うぅぅ…、落ち着かないよぉ…」
凛「結局一睡もできなかったにゃ…」
凛「休日のお昼寝タイムは凛の至福の一時だったのにぃ…。こういうのも考えものだね」
凛「でもまぁ、数日すればきっと慣れて、真姫ちゃんと一緒にスヤスヤできるようになるにゃ」
凛「いつか真姫ちゃんを抱き枕のように抱きしめて寝るのも悪くないかもねー」
-
351 : 2014/11/15(土) 17:59:09.02 -
真姫「凛っ、一緒にゲームしましょう」
凛「お、それ今凛も言おうとしてたの!今日はひと狩り行くにゃ!」
真姫「凛っ!今よ!!」
凛「うりゃっ!喰らえ大剣の一撃を!ずばーんっ!」
真姫「やーんっ!凛カッコイイ!!」
凛「あははははは!どうにゃどうにゃ!凛の事見直した?」
真姫「見直したなんてものじゃないわ!もー最高っ!おでこにちゅーしたげる!ちゅっ」
凛「おひょひょひょひょ!むふー!たまりませんなぁ!」
凛「よーし!もっかい行くにゃー!!」
数時間後…
凛「パリパリ…、もぐもぐ…」
凛「まきひゃーん、つぎどこいくにゃー…」
真姫「えっとねー、次は太刀の素材が足りないから…」
凛「んー…」
さらに数時間後…
凛「ふわぁぁぁぁぁ…、ねむ…」
凛「あっ、死んだ」
真姫「クエスト失敗ね…」
凛「もう凛おねむだにゃ…。おやすみ」
真姫「凛、寝るの?じゃあ私も寝るわ!一緒のベッドでね!」
凛「勝手にしてくれにゃー…。むにゃむにゃ…、ぐー…」
凛「真姫ちゃんと遊ぶのが楽しすぎて、夜から深夜までぶっ続けでゲームしちゃったにゃ」
凛「その日の夜ご飯はポテチだけで、歯も磨かずお風呂も入らず、化粧水なんかもっての他だったにゃ」
凛「それは真姫ちゃんもおんなじで、あれだけ時間に厳しかった真姫ちゃんは、今じゃ凛とずっとずっと一緒にいてくれる」
凛「これでもう、全然寂しくないよ!あのぬいぐるみを相手に遊ぶ必要も、もうないんだ!」
-
352 : 2014/11/15(土) 18:05:20.57 -
翌日 学校
凛「おはよー!かーよちんっ!」
花陽「うん、おはよう。…あれ、真姫ちゃんも一緒?」
真姫「えぇ、おはよう花陽」
花陽「…?」
真姫「な、何よ…。私の顔に何かついてる?」
花陽「あ、うぅん…。なんでもないの。あ、そうだ凛ちゃん。今日ねー、アルパカさんの機嫌がとっても良くて…」
凛「なになにー?凛も見に行くにゃー」
真姫「あっ…、凛待って!」
凛「にゃ?」
花陽「どしたの?」
真姫「…手」
凛・花陽「「て?」」
真姫「手、繋いで」
花陽「っ!!?」
凛「…むふふっ、もー真姫ちゃんってば甘えたさんなんだからー」
凛「はい、これでいい?」ギュッ
真姫「うんっ!」
花陽「」ポカーン
凛「学校でもラブラブカップルっぷりを発揮しちゃって目立って仕方なかったにゃー」
凛「かよちんなんて魂の抜けたような顔してたからね」
凛「凛もちょっぴり恥ずかしいけど、でも真姫ちゃんの嬉しそうな顔を見るだけでそんなの吹っ飛んじゃうにゃ!」
凛「なんだか彼女を連れてる雰囲気だにゃぁ…。くふふふふふふ…」
-
354 : 2014/11/15(土) 18:13:34.35 -
真姫「ねぇ、凛…。トイレ行きたいんだけど…」
凛「…それがどうしたの?勝手に行けばいいじゃん」
真姫「ついてきてくれない?」
凛「さ、さすがにそれは…」
真姫「…」ションボリ
凛「…なんか罪悪感ひどいにゃ…。トイレまで付き合ってられないよ」
花陽「ねー凛ちゃん。次の授業数学だけど、宿題、ちゃんとやった?」
凛「え…、宿題…」
花陽「…もしかして、やってないんじゃ…」
凛「わ、忘れてたにゃ…!この休日遊ぶことしかしてなかったから…」
凛「かよちんっ!お願い写させて!!」
花陽「え、えぇっ…!ダメだよぉ…!」
凛「だってこのままじゃ先生に怒られちゃうにゃ…!お願い…!」
花陽「…し、仕方ないなぁ…。次はちゃんとやらないと、私も怒るからね?」
花陽「はい、宿題」
凛「恩に着るにゃ!」
カキカキ…
凛「はいありがとかよちん!!」
花陽「どういたしまして。…あ!もう授業始まっちゃう!席につかないと…」
-
355 : 2014/11/15(土) 18:20:10.77 -
数学の授業
キリーツ、チャクセーキ、レーイ
真姫「…もー、トイレなんでついてきてくれなかったのよー」
凛「そこまでラブラブしてたら逆に気持ち悪がられちゃうって…。我慢してよー…」
真姫「…むぅ」
先生「それじゃ、宿題集めるぞー。ノートを前に提出しろー」
凛「お、キタキタ…。ふふんっ、ちゃんとやってるもんね!」
真姫「え…、あ…!宿題…」
真姫「…昨日やる予定だったのに…」
真姫「すみません先生…、宿題忘れました…」
先生「…えっ!西木野が?珍しいな…。次回、ちゃんとやって持ってくるように。いいな?」
真姫「はい…」
「西木野さんが宿題忘れるなんて…」「なにかやむにやまれぬ事情があったのかな…」
凛「あ…、真姫ちゃん宿題…やってなかったんだ…」
真姫「う、うん…。あ!いいのよ、凛は気にしないで…」
真姫「私が悪いんだから…。ちゃんと、次からは寝る前に宿題終わらせておかないとね…」
凛「う、うん…。そ、そうだよ!宿題やらないのはダメなんだにゃー」
真姫「えへへ、ごめんなさい。凛に叱られるなんて、変な感じね」
真姫「でも、凛が私を想ってくれてる証拠だから、とっても嬉しいわよ」
凛「えへへー、照れるにゃー…」
花陽「…」
凛「真姫ちゃんが宿題を忘れる…。ちょっと申し訳ないけど、なんか珍しいものが見れて面白かったにゃ!」
凛「今度も真姫ちゃんの勉強の邪魔して、宿題をやらせないようにしてみよっかなぁ…」
凛「…って、それはさすがに可哀想かもねー」
凛「でも、キツく叱られてる真姫ちゃん…。それも見たいって凛の中の悪魔が疼いてるにゃー…」
-
356 : 2014/11/15(土) 18:28:18.84 -
放課後
海未「ワン、ツー、ワン、ツー…」
凛「よっ、ほっ…」
真姫「ふっ、たっ…、はぁっ…」
凛(う、うぅっ…。この休日に夕方に寝る癖をつけちゃったせいで、すっごく眠たい…)
凛(あ、頭がフラフラして…、足が、もつれっ…)
グニッ
凛「ひょわっ…!!?」
バターンッ!!
花陽「り、凛ちゃんっ!!」
真姫「凛っ!!?」
凛「あたたたた…、こけちゃったにゃ…」
花陽「だ、大丈夫?怪我はない?」
凛「えへへ、平気だよー」
にこ「…なにヘラヘラ笑ってんのよ」
凛「えっ…」
にこ「アンタね、さっきから見てたけど、全然練習に気合入ってないわ」
にこ「やる気ないんなら帰って!ここはホンキでアイドルやりたい子の集まる場所だから」
凛「そ…、そんなことないにゃ…。凛やる気モリモリだよ…?」
にこ「凛!私は冗談言ってるんじゃないの!寝ぼけ頭で来られてもみんなの迷惑なのよ!」
穂乃果「に、にこちゃーん…、さすがに言い過ぎじゃないかなぁ…。凛ちゃんだってやるときはやるんだしー…」
海未「ですが、たしかに集中力が切れているのは目に見えました…。なにかあったのですか?」
ことり「調子が悪いなら、休んでてもいいんだよ?」
凛「え、あ、いや…」
にこ「凛っ!!どっちなの!!やる気あるの!?ないの!?はっきりしなさい!!」
凛「り、凛はぁ…」
真姫「ちょっとにこちゃんっ!!」
にこ「ま、真姫ちゃっ…?」
-
357 : 2014/11/15(土) 18:38:14.13 -
真姫「さっきから凛ばっかり責めてひどいわよ!凛が可哀想でしょ!?」
にこ「え、えっと…、真姫ちゃん…?どうしたのよ…」
真姫「さ、凛。にこちゃんの言うことなんて気にしなくていいわ。あなたはあなたの思うようにやればいいの」
凛「え…、あ、うん…」
にこ「ま、真姫ちゃんっ!!どうしたのよ…、いつもの真姫ちゃんっぽくないわよ…?」
絵里「そうねー…、いつもなら真っ先に凛を糾弾しそうなものなんだけど」
希「その言い方もどうかと思うよ…。でも、たしかにそうかも。真姫ちゃん、どしたん?」
希「あ、凛ちゃんのことかばってるんは、二人が付き合ってるからとかー?」
にこ「バッ…、なに空気呼ばずに冗談言ってんのよ希っ…!」
希「えへへー、ごめ…」
真姫「そうよ」
一同「っ!!!?」
真姫「…私は、凛が大好きなの。凛さえよければ、私は凛と結婚してもいいって思ってるわ」
にこ「え、ちょっ…真姫ちゃん…」
真姫「そのくらい好きってこと!だから、凛をいじめるヤツは誰であろうと許さないわ」
真姫「…あなたたちであろうともね」
凛「真姫、ちゃん…」
にこ「ちょっと、真姫…。アンタ…」
絵里「…えっと、これは…」
穂乃果「す、すごい熱烈な告白だねー…。ねぇ?」
海未「ほ、穂乃果…。今はそういう空気じゃ…」
ことり「…この空気、ヤダな…」
花陽「…」
真姫「…さ、練習、続けましょう。凛、やれるわよね?」
凛「う、うん…。も、もちろんにゃ!!今度はちゃんと気合入れてやるよーっ!!おーっ!!」
穂乃果「おぉー!!凛ちゃんがんばれーっ!!」
凛「あははは、は…。うんっ!」
海未「今回ばかりは、穂乃果の空気の読めなさに助けられましたね…」
絵里「だけど…、真姫の発言。あれは…」
にこ「…あたしらを、敵に回してもいい、って意味、よね…」
にこ「なに言ってんのよ、アイツ…!!」
-
358 : 2014/11/15(土) 18:49:55.04 -
帰り道
凛「…」
真姫「…元気ないわね凛。もしかして、にこちゃんに言われたこと気にしてる?」
凛「えっ…」
真姫「いいのよ。凛は今の凛らしくしてるのが一番よ!気にしないで」
凛「う、うん…」
花陽「ち、ちょっと…。真姫ちゃん、凛ちゃんを甘やかさせすぎじゃない…?」
花陽「それは花陽も…、そういうところあるかもしれないけど、でも、一応…先輩の注意なんだし…」
花陽「気にしないで、っていうのは…、その…間違ってると、思うの」
真姫「…そうかもしれないけど、あそこまで凛を責めるのはおかしいと思うわ」
真姫「凛だってちゃんとμ'sのこと考えてるし、凛にしかできないことだってたくさん…」
凛「もっ、もういいよ真姫ちゃんっ!さ、凛たちこっちだからー!」
凛「ばいばいかよちんっ!ま、また明日ねー!」
真姫「あっ…、うん。また明日」
タッタッタッ…
花陽「…」
花陽「真姫、ちゃん…」
凛「真姫ちゃん、その…、凛のことかばってくれるのは嬉しいんだけど…」
凛「あんまり…、みんなとの軋轢を産むのは、よくないにゃー…」
真姫「…でも、あのまま凛が責められるのを黙って見るなんて…、私にはできないわ」
真姫「きっといつか、ありのままの凛が一番だってこと、みんなにもわかってもらえるわよ」
凛「そ、そうだね…。っじゃなくて…えーっと、なんて言えば…」
真姫「んもうっ!つまらないことで悩んでないで、今は楽しいことだけ考えましょう?」
真姫「ほら、帰ったらまたゲームするのっ!それで嫌なことはぜーんぶ忘れちゃえばいいのよっ!」
凛「う、うん…」
-
361 : 2014/11/15(土) 19:10:01.72 -
凛「…ん、んぅ…」
凛「…っは!ね、寝てた…?今は…」
凛「…14時」
凛「遅刻ってレベルじゃ、ないにゃ…」
凛(…昨日あれから家に帰って、ご飯食べて…)
凛(んで、真姫ちゃんと一緒にゲームやって、楽しくなって…)
凛(確か…、深夜5時くらいまで起きてたのは覚えてるん、だけど…)
凛(それから、熟睡して…、こんな時間…)
凛「や、やらかしたにゃ…。む、無断欠席なんて…」
凛「うー…、どうしよー…。今から行って正直に…」
真姫「無断じゃないわよ」
凛「…わっ!ま、真姫ちゃん…!?どうして学校行ってないの…?」
真姫「凛は今日体調を崩して寝込んでる、って学校に連絡しておいたわ」
真姫「私は凛の看病、ってことで休む口実にさせてもらってるけど」
凛「その…、真姫ちゃんはいつごろ起きたの…?」
真姫「私?8時くらいだけど…。凛が幸せそうに眠ってたから、起こすのも可哀想かなって思って」
凛「真姫ちゃんは学校行けばいいのに…!」
真姫「ふふ、凛の寝顔が見ていたくて。それに、凛と一緒にいたほうが学校の授業よりずっと有意義よ」
凛「…っ。で、でも、練習は行かなきゃダメだよ。せめて放課後だけは…」
真姫「えー…、大丈夫よ。一日くらい休んだって…」
凛「ダメなの!いつもなら一日くらいで済むけど、今は…、ダメだよ…」
凛「絶対に、行かなきゃダメ」
真姫「そうなの…?凛が言うなら…、仕方ないけど行くわ。…っへくちゅっ!」
真姫「ずずっ…、あ、凛は寝てていいわよ。一応病気って建前なんだから、家にいないと」
凛「…うん」
-
362 : 2014/11/15(土) 19:27:30.22 -
凛「…」
凛(…なんか、思ってたのと違う)
凛(凛が思い描いていたストーリーは、真姫ちゃんが凛にベタ惚れして)
凛(その幸せな雰囲気にみんなも包まれて、ハッピーになって…)
凛(にこちゃんやかよちんがちょっとヤキモチ妬きつつも、笑顔になる物語なのに…)
凛(今笑顔なのは…、真姫ちゃんと…あと穂乃果ちゃんくらいだよ…)
凛「ズル休みするつもりなんてなかったのになぁ…」
凛「はぁ…」
凛「…」
凛「…静かだなぁ。お薬飲ませてから2日しか経ってないのに、真姫ちゃんの存在がえらく大きくなった気がするにゃ」
凛「うー、こうしてひとりっきりだと、すごい暇だにゃ」
凛「…スマホやっとこ」ポチポチ
凛「…」ポチポチ
凛「…ストライクショットー…」
凛「…なんか、虚しいにゃ」
凛「あ、そうだ…」
凛「ぬいぐるみー」
ぬいぐるみ「…」
凛「相変わらず無愛想な顔したクマだにゃー…」
凛「ほれ、話し相手になりなされ」
ぬいぐるみ「…」
凛「名前はなんていうのかなー?」
ぬいぐるみ「…」
凛「そっかー、マッキーって言うんだねー。凛は凛だにゃー」
ぬいぐるみ「…」
凛「凛はねー、今すごい退屈なんだー…。だから…」
ぬいぐるみ「…」
凛「…なんか喋ってよ」
ぬいぐるみ「…」
凛「…喋るわけ、ないよね」
凛「なにやってるんだろうね、凛は…」
-
365 : 2014/11/15(土) 19:49:50.53 -
夕方
ガチャッ
凛「…あ!帰ってきた!真姫ちゃんっ…」
花陽「…凛ちゃん」
凛「…え、あ…」
凛「かよちん…?」
花陽「お見舞いだよ。…明日は、学校来れる?」
凛「…う、うん。もう平気…」
凛「そ、それより真姫ちゃんは…?」
花陽「…今、薬局に行ってるところ」
凛「薬局…?どして?」
花陽「凛ちゃん、気づいてなかったかな」
花陽「…真姫ちゃん、風邪、ひいてたの」
凛「えっ…」
花陽「あと、貧血と寝不足も」
凛「そういえば…、出て行くとき…くしゃみしてた」
凛「風邪、ひいてたんだ…」
花陽「それに…、真姫ちゃん、肌荒れがすごかったよ」
花陽「いつもは瑞々しい真姫ちゃんのほっぺたが、カサカサになってて」
花陽「…昨日も、少し肌荒れしてるな、って思ったけど…、今日はもっとひどかった」
花陽「ねぇ凛ちゃん」
凛「…っ」
花陽「もしかして、真姫ちゃんになにか無理、させてない?」
花陽「あの真姫ちゃんが…、あんなに自分のことを気にしないなんて、異常だよ」
花陽「凛ちゃん。心当たりがあれば、教えて」
花陽「このままだと真姫ちゃんは、…ダメに、なっちゃうから」
凛「…」
凛「…わかった」
-
366 : 2014/11/15(土) 20:05:50.43 -
花陽「…そっか。そんなお薬…」
凛「凛はただ、真姫ちゃんに優しくなってもらいたかっただけなのに…」
凛「うぅ…、こんなつもりじゃなかったのに…」
花陽「…」
花陽「…真姫ちゃんには、黙ってて、って言われたんだけどね」
凛「え?」
花陽「真姫ちゃんは、凛ちゃんのこと、とっても羨ましがってるんだよ?」
凛「ま、真姫ちゃんが…、凛のことを?ど、どうして…?」
凛「そ、そりゃスポーツは凛の方が得意だけど、真姫ちゃんそんなキャラじゃないし…」
花陽「うぅん。運動のことじゃなくて、凛ちゃんの身体のこと」
花陽「あんなに不規則な生活してて肌も綺麗で病気にもならないなんて、信じられないわ、って」
凛「…」
花陽「ねぇ、凛ちゃん。真姫ちゃんって、とっても綺麗だよね。お人形みたいに綺麗な肌で」
凛「えっ…、あ、うん…。そうだね…、それが?」
花陽「あのね、真姫ちゃんはね」
花陽「努力しないで、綺麗なんじゃないんだよ」
花陽「むしろ、たぶん…、みんなの中で一番、綺麗であろうと努力してる子なの」
花陽「真姫ちゃん言ってたよ。昔から自分は、肌も弱いし病気にもかかりやすいから」
花陽「だから、誰よりも自分の身体を労らないといけない。そうしないと、みんなに迷惑をかけちゃうからって」
花陽「真姫ちゃんの人形みたいな肌は…」
花陽「まさに、陶器のように割れやすい土台の上で成り立ってるものだったんだよ」
花陽「だから、凛ちゃんが羨ましいんだって」
花陽「真姫ちゃんが音楽の天才だとすれば、凛ちゃんは健康で有り続ける天才」
花陽「まさに天才肌ね、なんて言ってたよ」
凛「…真姫ちゃんが、そんなこと思ってたなんて」
花陽「でも、凛ちゃんが本当にいつまでも健康で居続けられるなんて、わからないじゃない?」
花陽「だから真姫ちゃんは凛ちゃんのこと、すごく心配して、口うるさかったんじゃないかな」
花陽「凛ちゃんがずっとずっと健康で居続けられるように、って」
花陽「昨日の数学の時間、真姫ちゃんも言ってたでしょ」
花陽「『叱るのは、自分を想ってくれる証拠だから、嬉しい』」
花陽「真姫ちゃんが凛ちゃんを叱るのは、凛ちゃんを想ってくれてる証拠だよ」
花陽「…でしょ?」
凛「…」
凛「…そう、だったんだ」
凛「真姫、ちゃん…」
花陽「…私、もう帰るね。真姫ちゃん、もうすぐしたら帰ってくるから」
花陽「これからどうするかは、凛ちゃんの決めること、だよ」
凛「…うん」
-
367 : 2014/11/15(土) 22:58:20.55 -
凛「…凛の決めること、か」
凛「マッキー、どうしよっか」
ぬいぐるみ「…」
凛「…うん。答えはいらない、よね」
凛「凛のやるべきことはもう決まってるにゃ」
凛「真姫ちゃんが帰ってくる前に、大急ぎで——」
真姫「くちゅんっ!うー、寒…。冬の夜はやっぱり冷えるわねー…」
真姫「凛、心配してないかな…。そうだ、帰ったら美味しいご飯を作ってあげよう」
真姫「凛は私が守るんだから。ずずっ…、へっくち!」
ガチャッ
真姫「ただいまー、遅くなったわね、凛」
真姫「晩御飯は何が食べ…」
凛「おかえりにゃーっ!!真姫ちゃーんっ!!」ダ゛キッ!!
真姫「わわっ!!?な、何よいきなり…」
凛「お帰りなさい!寒くなかった?」
真姫「ん、大丈夫だけど…。ひっくち!じゅるっ…ふぇ」
凛「ほらー、くしゃみでてるにゃー。ささ、先お風呂入ってくるにゃ!」
真姫「で、でも私風邪だから…」
凛「いいのいいの!冬は身体温めないとダメなのー!」
真姫「わ、わかったわよ…」
風呂
シャー…
真姫「なんなのかしら…。私の心配なんかして凛らしくないわね」
真姫「まーでも…、こういうのもたまには悪くないかしらね」
凛「ふひー…、まだ完成してないのに真姫ちゃん帰ってきちゃったにゃー」
凛「もう少しなんだから…待っててよね…!」
-
368 : 2014/11/15(土) 23:08:47.31 -
食卓
真姫「こ、これは…?」
凛「風邪をひいたと聞いて、消化にいいものを作って帰りを待ってたにゃーっ!」
真姫「これ、全部凛が作ったの?」
凛「そだよ!はい、凛特性おかゆ!」
真姫「うっ…、見た目には美味しそうに見えるけど…。凛の料理の実力やいかに…?」
真姫「あむっ…、んぐっ…」
真姫「…!お、おいしい…!!これ、本当に凛が…?」
凛「そうだよ!んー、まぁクックパッドで調べながら作ったけどね」
真姫「わ、私なんかレシピ見ながら作ったものなのに不味かったのに…。ここにも実力の差が…」
真姫「むぅっ…、凛の癖に生意気だわ!悔しい」
真姫「さ、凛も一緒に食べましょう?それ、あーん」
凛「あー…、凛はさっき味見しまくってお腹いっぱいぱいにゃー。真姫ちゃんだけ楽しんで?」
真姫「あら、そうなの。残念ね」
真姫「…まぁ、凛に風邪がうつると大変だものね。あーんはまた今度にしておきましょう」
数分後…
真姫「ふぅ、美味しかった。ごちそうさまでした」
凛「お粗末さまだにゃー。はい、風邪薬」
真姫「ん、ありがと…。ごくっ…」
凛「どう?美味しかった?凛のご飯!」
真姫「うん…、すごいわね、凛…。料理も、できる、なんて…」
真姫「…あ、れ?なんでかしら、まぶたが、重たく…」
凛「…きっと、お腹いっぱいになって今までの疲れが一気に来たんだよ」
凛「気にせず、寝るといいにゃ」
真姫「ダメ、よ…。今日は、まだ…」
真姫「凛と一緒に、ゲーム、して…な…」
真姫「…ぅ」
真姫「…すぅ、…すぅ」
凛「料理に仕込んだ睡眠薬がよく効いてるようだね。これも凛特性だから」
凛「んで、さっきの風邪薬の中に紛れ込ませたもう一つのお薬も…」
凛「じゃ、真姫ちゃん。寝たあとで申し訳ないけど…」
凛「お肌の乾燥は女子の大敵!化粧水と乳液、たーっぷり塗らせてもらうにゃー!」
-
369 : 2014/11/15(土) 23:15:16.03 -
真姫と凛の部屋
凛「ふぬっ…!お、重いにゃぁ…!」
凛「よい、しょっ…っと」ドサッ
真姫「んにゅっ…、くぅ…」
凛「ふへー…。眠ってる人をベッドまで連れて行くのってこんなに大変なんだね…」
凛「っと、布団かけて…。おやすみ、真姫ちゃん」
凛「明日の朝は、ちゃんと起こしてね」
凛「…じゃあ凛はー…」
凛「また新しいお薬の開発と、ゲームで夜更かししまくるにゃー!」
数時間後…
凛「ねむっ…。うぅ、遅く起きすぎたにゃ…」
凛「じゃあそろそろ凛も寝させてもらうにゃー…」
凛「おやすみ…」
凛(結局一度も、真姫ちゃんを抱き枕にして寝ることはできなかったなぁ)
凛(でも、凛にはこのぬいぐるみがあるからいいや)
凛(無愛想なクマのぬいぐるみ)
凛(凛は、これにそっくりな顔の真姫ちゃんの方が大好きだよ)
凛(明日になったら、見れるといいな)
凛(明日が、楽しみだなぁ…)
凛「…くかー、…すぴー」
-
370 : 2014/11/15(土) 23:23:36.08 -
翌日
凛「くかー…、くかー…」
ジリリリリリリリリ… ジリリリリリリリリ…
凛「くかー…、ん、むにゃむにゃ…、うるさぁい…」ピッ
ジリリリ…
凛「くかー…、くかー…」
真姫「寝ながら目覚まし止めてんじゃっ…」
真姫「ないわよっ!!」
スッパーンッ!!
凛「い゛ッ…!!!?!?!」
凛「いったああぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!!!」
真姫「おっ、起きたわね」
凛「起きたわね、じゃないよ!?何でひっぱたいたの!?」
真姫「ハリセンよ」
凛「いつの間にそんな物騒なもの…」
真姫「そんなのどうでもいいの!もう目覚まし鳴ってるんだから起きなさい!」
凛「まだ鳴ってないにゃ!!」
真姫「アンタが消したのよ!寝ながら!いいから、早く着替えて学校行く準備する!」
凛「にゃー…、まだ眠い…。おやすみ…」
真姫「寝る、なぁぁっ!!!」
スパッシーン!!
凛「凛が食後、真姫ちゃんに飲ませた薬、それはもちろん」
凛「ベタ惚れ薬の効果を打ち消す薬…、解毒剤にゃ」
凛「こうして凛に優しい真姫ちゃんはさっぱりいなくなり、いつもの口うるさい真姫ちゃんが戻ってきたのでした」
凛「でも、凛はそれでいいの。こうやってオカンみたいに凛を叱ってくれる真姫ちゃんの方が好き、だから」
凛「無愛想なクマのぬいぐるみと並ぶと、笑えるくらいそっくりな真姫ちゃんが」
凛「凛は、大好き」
-
371 : 2014/11/15(土) 23:37:26.66 -
真姫「ちゃんと机の上で、こぼさないように食べる!当然のマナーよ!」
凛「わ、わふぁってふ…、もぐもぐ…」
真姫「食べながらしゃべるな!」
凛「ま、真姫ちゃーん…!昨日の宿題やってないにゃー…。写させて」
真姫「私も、よ。だから今急いでやりなさい。まだ時間は10分くらいあるわ」
凛「凛の頭じゃ無理だよーっ!!あ、かよちーん…」
花陽「だめだよー。一昨日、ちゃんと次は自分でやる、って言ってたでしょ?」
真姫「そういうこと。…ふぅ、おわり、っと」
凛「は、早っ!!ま、真姫ちゃーんっ!!お願い写させてよーっ!!」
真姫「ダメったらダメー!」
真姫「そこっ!!ステップなってない!」
凛「ひっ、ひぃぃぃっ…」
真姫「膝上がってない!手遅れてる!顔笑えてない!!やる気あるの!?」
凛「ごっ…、ごめんなさぁぁぁいっ!!」
にこ「…一番凛を責めてるの、真姫ちゃんじゃない」
絵里「でも、これがいつも通りの真姫、って感じよね」
穂乃果「なんか、心なしか凛ちゃん、喜んでるように見えるねー。楽しそう!」
にこ「そ、そうかしら…?悲鳴あげてるけど」
海未「…穂乃果は空気は読みませんけど、感情の機微にも敏感なんですよ」
ことり「だからこそ、みんなついていこう、って気になれるんだよね」
穂乃果「お?褒められてる?えへへー、照れますなー」
希「もっと奥ゆかしさも覚えたら魅力も増すと思うよー」
花陽「希ちゃんが言えることでもないような気が…」
凛「ふひー…、今日は忙しい一日だにゃー…」
真姫「この程度でバテないの。最近全然やってないんだから、今日くらいは開院しておくわよ」
凛「言われなくてもわかってるにゃー、もー、真姫ちゃんってばいちいちおせっかいなんだからー」
真姫「凛のためを想ってのことよ。さ、白衣は着た?椅子の準備は?」
凛「バッチリにゃ!あとは…」
凛「…このクマのぬいぐるみは、ここに置いておくにゃ。受付の、目立つところ」
凛「疲れきったみんなに最高のお節介を与える、スクールアイドルによる、スクールアイドルのための診療所」
凛「真姫ちゃんにそっくりなこの子がいれば、わかりやすいにゃ」
真姫「さぁ凛っ!今日の患者を連れてきなさいっ!」
凛「了解にゃっ!さぁ…、こっちだよ!」
真姫・凛「「西木野☆星空クリニックにようこそ!」」
おわり
-
372 : 2014/11/15(土) 23:40:58.03 -
というわけで長くなったけど西木野☆星空クリニックの日常でした
短く済ませるつもりだったのにどうしてこうなった ありきたりなストーリーだったけど楽しんでもらえれば幸せ
通常営業も12時頃から始めるので是非安価に協力してね ほなな -
376 : 2014/11/16(日) 00:11:10.52 -
じゃー一切なんにも考えてないけどノリだけでやっていくぞよ
こんな時間なのでちゃっちゃーちゃっちゃーと済ませてしまおう -
377 : 2014/11/16(日) 00:16:29.34 -
真姫「こんばんは、ドクター真姫よ」
凛「べーたかよちん!ナース凛だにゃー」
真姫「やっぱりいつもの私が最高ってことよね」
凛「なんだいきなり」
真姫「さっきの短編の感想よ。そういうことが言いたかったんでしょ?」
凛「どちらかといえばトムとジェリー的なことだと思うにゃ」
真姫「仲良くケンカしな、みたいな?うん、それもいいわよね」
凛「悪態付きながらも離れられない、そんな間柄って素敵だと思うの」
真姫「うんうん、いいわね。更年期過ぎてからの熟年夫婦って感じで」
凛「微妙なたとえやめていただきたいにゃ」
凛「でもまー、いつもの真姫ちゃんが最高なのは間違いないよ」
真姫「おほっ…、いきなり褒められると興奮するわね…。ハァハァ…」
凛「ちなみにこのクリニックの真姫ちゃんは言わずもがないつもの真姫ちゃんではないです」
真姫「チクショウ!それじゃあ始めて行くわよ!」
凛「西木野☆星空クリニック、開院にゃー!」
♪OP Beat in Angel
-
379 : 2014/11/16(日) 00:26:34.48 -
ここは星の見える丘。そこに建てられた一軒の病院。
今日も二人の女の子が様々な病に悩む患者を待っています。真姫「えー…、どうしよう」
真姫「どうすればいいと思う?」
凛「始まって早々なにその質問は」
真姫「最近クリニックがマンネリ化してきてると思うの…」
凛「あぁ、東京の区の一つで最後に区になった…」
真姫「それは練馬区。そうじゃなくて!」
真姫「やってること一緒だから飽きてきたってことよ!」
真姫「唯一差別化した合コンもエロで誤魔化したし!」
凛「じゃあ真姫ちゃんはどうしたいの?」
真姫「私、やめます…、ドクターやめます…」
凛「ってなるのは困るから、なにか刺激が欲しいってことね」
真姫「そういうこと!」
凛「じゃあ簡単にゃ!今までのクリニックに新しい要素を加えることで…」
凛「今までにない新しいクリニックの形を考案するの!」
真姫「お、おぉ…、なるほどね」
凛「題して…、『てさぐれ!クリニックもの』!なんてどう?」
真姫「やっぱりパクリじゃない!しかも前に使った題材だし!」
凛「まぁいいじゃん。コラボというかパロディはこのクリニックの醍醐味だよ!」
真姫「じゃあ新しいクリニックと言えば…」
凛「その前に、今までのクリニックについて振り返ってみようよ!」
凛「そうだなー…、じゃあこの西木野☆星空クリニックに絶対に欠かせないものと言えば!」
真姫「それはもちろん、>>380決まってるわ!」
凛「凛はー…、>>381必要不可欠だと思うにゃー」
-
380 : 2014/11/16(日) 00:28:00.95 ID:rAz21IJV0 - かわいいドクター
-
381 : 2014/11/16(日) 00:30:22.26 ID:YQk7zXMK0 - かよちん
-
382 : 2014/11/16(日) 00:39:18.03 -
真姫「それはまぁ、可愛いドクターは最低限必要よね」
凛「ふむふむ」
真姫「この真姫ちゃんさえいれば最悪クリニックは機能するといっても過言では…」
凛「でも真姫ちゃんが言ったのはかわいいドクター、でしょ?それは真姫ちゃんである必要はないにゃ」
真姫「えっ」
凛「まー例えば?凛の思うところの必要な要素はかよちんなんですけどー」
真姫「なんで花陽…。つい最近出てきたばかりじゃない」
凛「ほら、挨拶でいっつも最初に出てきてたじゃん!」
凛「まぁそれは置いといて、仮にかわいいかよちんがドクターになっても全然構わないわけじゃん?」
真姫「ちょっ…!そ、それじゃあ西木野☆星空クリニックじゃなくて小泉☆星空クリニックになるじゃない!もしくは西木野☆小泉クリニック?」
凛「真姫ちゃんがかわいいドクターって言ったんじゃん。それにー」
凛「題名から一度覆してみるのも悪くないと思うの」
真姫「っていうか私と凛でないとクリニックやってる意味がない気が…。元ネタBeat in Angelなんだから」
凛「まーまー、じゃあこれは一旦候補として置いておくとして」
凛「次は逆に、『もうこれいらないんじゃね?』ってものを挙げていくことにするにゃ」
凛「なにかある?いらないもの」
真姫「うーん、強いて言えば>>383しら」
凛「凛は圧倒的に>>384と思うにゃ」
-
383 : 2014/11/16(日) 00:41:10.30 ID:5hVTENwXO - エロ要素以外
-
384 : 2014/11/16(日) 00:41:13.38 ID:T69QmtEh0 - まともさ
-
385 : 2014/11/16(日) 00:58:35.29 -
真姫「んー、強いて言えばエロ要素以外の全てかしら」
凛「強いて言えばの割に範囲広くないですか」
真姫「やっぱりエロい事してれば世の男性陣の心をグッっと掴めるのよね」
凛「この世界に基本的に男性は出てこないんですが…(一部除く)」
真姫「まぁ世界の外にもいろいろあるじゃない?」
凛「外の世界って…」
真姫「ほら、知ってらっしゃるかしら?未だ高い評価を得ているちょっとエッチな安価SS…」
真姫「朝目覚めたにこちゃんに突如として現れた謎の肉棒を巡って奔走するあの伝説の作品…!」
真姫「矢澤にこ「朝起きたらアイドルとしてあるまじき…」
凛「どさくさにまぎれて宣伝すんな!」
真姫「くっ…、最後まで言わせなさいよ…!」
真姫「でも、エロ以外の全てとまではいかなくとも、エロは重要な要素だと思うのよね!」
凛「うちの真姫ちゃんは性に奔放すぎるにゃ…」
真姫「で、凛は何がいらない要素だと思うの?」
凛「あ、これはマジで考えてることなんだけど…」
凛「最近のクリニックはちょっとまともすぎると思うんだにゃ…」
真姫「ま、まとも…?」
凛「だってそうでしょ?最近は結局その人のお悩みを解決したり、人死にが出れば夢オチで済ませたり…」
凛「前は違ったよ!悩みなんて聞いてるフリ、結局全く解決できてないお薬に普通に死ぬ登場人物たち!」
凛「メガネをかければ死傷者多数、下手すれば地球が破滅!かよちんはアルパカと交配して希ちゃんは激やせしてゴボウを求める!」
凛「ことりちゃんのお肉を穂乃果ちゃんと海未ちゃんに食わせたと思ったら子宮に残ってたことりちゃんの子供が成長して凛たちを殺害したり!」
凛「穂乃果ちゃんの体から生えてきたちっちゃい真姫ちゃんが厨二病な覇王チビ真姫ちゃんに潰され穂乃果ちゃんの身体を乗っ取り凛の服は液体窒素になったり!」
凛「これだけ聞いたらもうさっぱりわけのわからん話ばっかりだったのに、今じゃそこそこ理解できる話しかないよ!」
凛「だからもっと…、人間の理解の範疇を超えたカオスの領域を踏みにじればいいと思うにゃ」
真姫「なるほどねぇ…。まともさはこのクリニックに必要ない、ね」
凛「そう!そんで最後!今までのクリニックになかった要素を一つ付け足してみるの!」
凛「そしてそれらを含めた今までの要素を鑑みてクリニックを再構築!」
凛「全く新しいクリニックが出来上がるって寸法にゃ」
真姫「なんだかアブナイものしか出来上がるイメージが湧かないんだけど」
凛「知らん!じゃ、真姫ちゃん。追加するべき要素、なにか」
真姫「…>>386んかいいんじゃない?」
凛「凛は>>387いいと思うにゃ」
-
386 : 2014/11/16(日) 01:00:18.23 ID:/7JNb9jH0 - 登場キャラクター
-
387 : 2014/11/16(日) 01:01:25.76 ID:a3zyxlLrO - ドロドロな人間関係
-
389 : 2014/11/16(日) 01:10:55.97 -
真姫「ここは登場キャラクターを追加するべきだと思うの」
凛「そ、それはラブライブ!以外で、ってことかにゃ…?パロディ多用しすぎるのは危険な気が…」
真姫「いえ、まだ出てきてない、ラブライブ!関連のキャラクターも含めてね」
真姫「例えば、A-RISEの3人とか、まだ一切出てきてないじゃない?彼女たちもスクールアイドルなんだから、このクリニックに出てきてもいいと思うわ」
真姫「それにスクールアイドルフェスティバルに登場するモブの子達も、よく見ると個性の塊って言えるわよ」
真姫「そういったキャラクターも追加したっていいと思うのよね」
凛「なるほどにゃー。真姫ちゃんにしては結構考えてるね」
真姫「してはって何よ…。凛は何を追加するべきだと思う?」
凛「ドロドロな人間関係、ってのはどうかにゃ?」
凛「いろいろ聞いていくうちに患者さんは実は誰それとほにゃららな関係で…」
凛「意外!彼女は実は…、みたいな、ショッキングでサスペンスな人間関係があるとドラマ性が増して喜ばしいと思うにゃ」
真姫「ほほぅ、それは私も好みね。いいんじゃない?」
凛「珍しく意見が一致したにゃ。じゃ、これらの意見を参考にして新しくクリニックを作り変えるにゃ!」
凛「かわいいドクターと、かよちんを全面に押し出し、程よくエロ以外の要素とまともさを排除し…」
真姫「登場キャラクターとドロドロな人間関係を追加する、ってところね」
凛「というわけで今から作ってくるから、ちょっと待っててねー」
真姫「…そんな簡単に作れるものなのかしら、新しいクリニックって…」
-
390 : 2014/11/16(日) 01:13:59.40 -
凛「できたにゃ」
真姫「早いわね。…どういう内容になったの?」
凛「まず凛と真姫ちゃんはいつも通りなんだけど、ライバルクリニックが登場するにゃ!」
真姫「ほうほう」
凛「それのドクターがかよちんで、ナースがA-RISEの三人なの」
凛「二つのクリニックは患者を巡って争い合うんだけど…、ここからは本編始まってからのお楽しみ!」
真姫「果たして今日中に終われるのかしら…」
凛「それじゃ、ネオ・ニュー西木野☆星空クリニック、開院にゃー!」
真姫「既聴感のある言葉ね」
-
394 : 2014/11/16(日) 01:29:03.38 -
元ネタ知らなくても意味が通じる程度ならいいかな、くらいで
別に最悪バイクと合体しても構わんよ 遊戯王ネタってわからなくても楽しめると思うし
固有名詞とか出てくるとそれ自体知らないとわからないと思うのでナシ、って感じだと思ってもらえれば -
395 : 2014/11/16(日) 01:29:35.11 -
ここは星の見える丘。そこに建てられた一軒の病院。
今日も二人の女の子が様々な病に悩む患者を待っています。真姫「ん、んぅっ…あはぁっ…、凛、凛っ…!」
凛「真姫ちゃっ…、んあぁっ…。そこ、ほじくっちゃやだぁ…」
真姫「ふふ…、凛もすぐに、気持ちよくなれるわっ…!さぁ、私に身を委ねて…!」
凛「真姫ちゃぁんっ…、凛、こわいよぉ…」
真姫「平気よ、さぁ、挿入れるわよぉ…」
凛「んひっ…!」
花陽「そうそれは耳かき!当たり前だよね!まさか白昼堂々クリニックでそんなそんな…」
凛「あはぁっ!!真姫ちゃんのぶっといのが凛のおまたに刺さってるにゃぁぁっ…!!」
真姫「いいわっ…!凛っ…、ヌルヌルしたお汁がたっぷり溢れて…、気持ち、いぃっ…!!」
凛「ら、らめぇっ…!!子宮の奥、真姫ちゃんの先っちょがツンツン突いて…、気持ちよすぎて凛、排卵しちゃうぅっ…!」
真姫「いいのよ、私の赤ちゃん、産みなさいっ!産むのよっ!産めっ!!孕んじゃえぇっ!!」
ビュルルルルルッ!!
花陽「…」
花陽「とりあえず写メっておこう」パシャッ
数十分後…
真姫「あ、あなたは!ライバルクリニック、『A-RICE小泉医院』の院長…、ドクター花陽!」
花陽「フフフ、気づくのが遅すぎるよ真姫ちゃん…。まさかお掃除フェラまで始めさせちゃうなんて…」
凛「んふぅ、お腹いっぱいにゃ。今更かよちんがやってきたところで真姫ちゃんのおせーしは分けてあげないよ?」
花陽「というかどうしてさも当然のごとく生えてるのかな?…それより!連れてきて!」
ツバサ「わかったわ」
真姫「…何をおっぱじめる気…?」
花陽「今から勝負をしましょう。これから用意するのは私の医院で薬品の実験として使われた検体…」
花陽「お薬のせいでその体は蝕まれてしまっているわ…。彼女を助けられればあなたたちの勝利としてあげる」
花陽「もし助けられず、死亡その他となれば…、私たちの勝ちだよ!」
凛「なっ…!A-RICE小泉医院…!なんて卑劣なことを…!人間をなんだと思ってるにゃ!!」
真姫「それをやって私たちになんの得があるというの!?お金をよこしなさい!」
花陽「聞こえないなー。…さぁ、今回の患者は>>396ゃんだよ!」
-
396 : 2014/11/16(日) 01:30:56.02 ID:rleeJuAD0 -
別世界のまきりんぱな
(1人だけなら真姫) -
399 : 2014/11/16(日) 01:40:25.70 -
花陽「未知の技術で連れてきた別世界の私たちだよ…!」
凛「な、なんだってー!!」
真姫「別世界の私たちを連れてくるなんて…!一体どんな技術を使えばそんなことができると言うの!?」
英玲奈「ふっふっふ、この天才スクールアイドル技術者、統堂英玲奈の力さえあれば容易いこと」
あんじゅ「やーん英玲奈ってば最高!さすが私のお嫁さまね!」
英玲奈「おいおい、私は旦那様だろう?ほら、どちらかといえば私の方がタチだし…」
あんじゅ「んーん!そんなことないわよ!なんなら今ここで試してみても…」
花陽「こらそこ!登場ついでに盛らないの!」
凛「別世界の凛たちを連れてきて一体どんな実験に使ったって言うのさ…!」
真姫「話によっては許さないわよ…、花陽!」
花陽「まぁまぁ落ち着いてよ二人共」
花陽「ただ体の一部が隆起し最終的に>>400化し、徐々に精神が蝕まれ挙げ句の果て>>402死ぬまで求め続けるお薬の実験に使っただけだよ」
凛「なっ…!?かよちん、そんな外道だったなんて…!」
真姫「なんて羨ましい…じゃない!ゲスなの!」
-
400 : 2014/11/16(日) 01:41:41.38 ID:v145wQBDO - 巨乳
-
402 : 2014/11/16(日) 01:44:12.00 ID:o+0yYIm+o - 無限プチプチ
-
404 : 2014/11/16(日) 01:58:08.15 -
花陽「ただ体の一部が隆起し最終的におっぱいと化し、徐々に精神が蝕まれ挙げ句の果て無限プチプチを死ぬまで求め続けるお薬の実験に使っただけだよ」
凛「なっ…!?巨乳…!?すごい欲しい!」
花陽「さっきと反応違くないかな」
真姫「無限プチプチを求め続けるなんて…、地味に優しいわね!」
花陽「え、そう?」
真姫「普通のぷちぷちなら消耗品ゆえ大量に求め続けるところを…」
真姫「無限プチプチなら電池以外枯渇することがないわ!やったわね!」
花陽「そ、そんなつもりで作ったんじゃないけどなぁ…」
凛「ねーねーかよちん!凛にもその薬ちょうだい!巨乳になりたいにゃ!!」
ツバサ「…ふっ、勘違いしているようね」
凛「にゃっ!?お、お前はかよちんのアシスタントナース、綺羅ツバサ!」
ツバサ「決して胸が大きくなる薬、とは言ってないわよ?」
ツバサ「体の一部が隆起して巨乳になる、と花陽さまは仰られたの。つまり、どういうことかわかる?」
凛「さっぱりわからない…」
ツバサ「実際に見ればわかるわ!来なさい!!」
別世界の花陽「う、うぅぅ…」
凛「ぬおぉっ…!!?こ、これは…」
凛「全身が規格外な巨大おっぱいになってる…!時々ネットに転がってる悪趣味な画像っぽいにゃ…!」
真姫「そ、そうか…、つまりこういうことね」シコシコ
真姫「身体の一部が巨乳化とはつまり、胸だけに限らずあらゆる部位が膨らみ巨乳になるという…」シコシコ
真姫「うっ」ピュッピュッ
真姫「もうどうでもいいや」
花陽「勝手に自慰して勝手に賢者になってるんじゃないの!」
凛「うぅ…、凛で気持ちよくなって欲しかったにゃ…」
ツバサ「彼女は唯一末期症状まで進んでしまった検体…。もうこうなれば彼女は助からないわ」
別世界の花陽「無限プチプチをくださいぃぃ…、一個や二個じゃ足りないよぉぉぉ…、100個、200個ォ…!もっと欲しいのぉっ…!!」
ツバサ「黙りなさいっ!醜いブタがっ!」パシンッ!!
別世界の花陽「ブヒィッ!!ご、ごめんなさいぃ…。我慢しますぅぅっ…」
真姫「へぇ…、思ってたよりヤバそうな病気だこと…」
凛「ど、どうする真姫ちゃん…。彼女たち放っておけばおっぱいの化物になっちゃうんだよね…」
凛「それはさすがに可哀想にゃ…。やっぱりこっちも対抗してお薬で助けてあげることは…」
真姫「その必要はないわ」
凛「えっ…」
-
405 : 2014/11/16(日) 01:59:41.59 ID:P5cloXGb0 - 別の薬
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406 : 2014/11/16(日) 02:04:48.42 ID:a3zyxlLrO - 花陽たちを下僕にする
-
407 : 2014/11/16(日) 02:17:54.44 -
真姫「こうなったらもう治すのなんか面倒だし別の薬で花陽たちを下僕にして解決しちゃいましょう!」
花陽「えぇぇっ!!?なんも解決してないよ!?」
真姫「これ以上犠牲者を増やさないためにも致し方ない選択よ」
凛「この子たちは既に犠牲者扱いなんだね…」
真姫「というわけでじゃーん!星空凛特性ぷちゅっと注入した途端肉便器へと変貌する薬を用意したわ!」
花陽「な、なにその都合のいい薬っ!!?」
真姫「これであなたも物言わぬド変態便器へと変えてあげる…!喰らいなさいッ!」
ツバサ「花陽さま危ないっ!」ドンッ
花陽「きゃっ!!」
ツバサ「うっ…!」プチュッ
真姫「…ちっ、外したか。まぁいいわ」
真姫「綺羅さん、これ」ボロンッ
ツバサ「う、うぅ…」
真姫「しゃぶりなさい」
ツバサ「わ、わかりまひたぁ…あぶっ…んぶっ…じゅるるっ…」
真姫「おほぉっ…、これはたまらないわね…」
花陽「つ、ツバサちゃん…!このままじゃ私も…!」
凛「ふひひ…!あの子達を犠牲にするのは少し気が引けるけど、でも…」
凛「かよちんを奴隷にできるなら凛は喜んで悪の道に堕ちるにゃぁっ!!」
花陽「ひっ…!!た、助けてっ…!英玲奈ちゃんっ!あんじゅちゃんっ!!」
英玲奈「あひぃっ!んひぃぃっ!!ごめんなさぁぃっ!!私がお嫁さまでしたぁっ!!だからぁぁっ!!」
あんじゅ「んふぅっ…、ダーメ。もっと、もっともっと体の奥までメスの快楽を刻みつけてあげるんだから…」
英玲奈「んぎぃぃぃっ!!ゆ、ゆるひてぇぇっ!!もうこれ以上イっちゃったら…!!おかひくなりゅぅぅぅっ!!」
あんじゅ「おかしくなれって…、言ってるの、よっ!!」ズンッ
英玲奈「おっほぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
花陽「ダメだあいつら!他人のクリニックでまぐわってる!」
凛「さぁ、観念するにゃ、かよちぃぃんっ!!」
花陽「だ、誰か助けてぇぇぇぇっ!!」
「ちょっとまって!!」
凛「…にゃっ!?だ、誰…?」
花陽「あ、あなたは…!」
別世界の凛「…その人に、手を出さないで…」
凛「別世界の凛…、どうして?彼女はあなたを…、そんな片腕おっぱい状態にした張本人なんだよ!?」
凛「そんな悪人を庇うの!?」
別世界の凛「でも、でもっ…!」
別世界の凛「その人は…、凛の>>408んです!!」
-
408 : 2014/11/16(日) 02:21:57.68 ID:1vUPu6nho - 母親になったかもしれないひと
-
410 : 2014/11/16(日) 02:30:53.61 -
別世界の凛「その人は…、凛の母親になったかもしれない人なんです…!」
凛「ど、どういう意味…?」
別世界の凛「凛には家族がいなくて…、ずっと路頭に迷ってて…」
別世界の凛「でも彼女は私を救ってくれたんです!家も用意してくれて…」
別世界の凛「そこで、色々な薬を投与されて、苦しかったりしたこともあったけど…」
別世界の凛「でも!その人の優しさだけは本物だった…!」
別世界の凛「だから、お願いですっ…!その人に、手を出さないで…!!」
別世界の凛「母親の愛を、凛にくれた人だからっ…!」
花陽「り、凛ちゃん…!」
凛「…って言ってるけどどうする?」
真姫「面倒だから二人まとめて>>411ちゃいましょう」
-
411 : 2014/11/16(日) 02:33:33.92 ID:o+0yYIm+o - ふたなり改造
-
413 : 2014/11/16(日) 02:46:18.65 -
真姫「面倒だから二人まとめてふたなり改造しちゃいましょう」
花陽「えっ」
別世界の凛「えっ」
真姫「大丈夫、心配することないわ。すぐに快楽の虜になるから…」
真姫「それにうまくいけば…、母親どころか…」
真姫「娘だって生まれちゃうかも知れないわよ…?」
花陽「ひっ…!!」
別世界の凛「ひぃっ…!!」
「「誰か助けてぇぇぇぇぇえええぇぇぇっ!!!」」
数日後
花陽「おひょっ!んひぃっ!!きもぢぃぃぃいぃぃっ!!こしゅるのぎもぢいいのぉぉぉっ!!」
別世界の凛「も、もうがまんできないにゃぁぁ…、いれさせてぇ…。おかあさぁん…」
花陽「やぁぁぁっ!私はこしゅこしゅのほうがすきなのぉぉぉぉぉっ!!いれるならわたひぃぃ!!」
別世界の凛「や、やだよぉぉっ…、凛のあそこ、まだちっちゃくてはいらないにゃぁ…」
花陽「うるさぁいっ!歯向かう子は…こうだよっ!!」ズリュッ
別世界の凛「んぎひぃいぃぃぃぃぃぃっ!!!いたぁぁぁぁぁぁぁいいぃぃぃぃぃぃっ!!!」
花陽「あはぁぁっ…、キツキツでぇぇ…、おててより何倍もきんもぢいぃぃぃぃ…」
真姫「ふぅ、平和になったわね」
ツバサ「んじゅるっ…、れるれるっ…、んぶっ…」
真姫「あ、そうそう…、その調子よ…。偉い子ね」
凛「それはいいけど…、もうひとり…、別世界の真姫ちゃんはどうなったの?」
真姫「さぁ…?うっ…、出るわよ」ピュルルッ
ツバサ「んぐっ…、んぐっ…。ぷはぁっ…。ご、ごちそうさまでした…」
真姫「はいよく出来ました。…そういえば彼女たちが来てからずっと放置されてる…」
真姫「あの海綿体の塊は一体何なのかしらね」
凛「心なしか赤い毛がちらっと見えたような気もするにゃ…。あ、おしっこでる」ジョロロロ…
英玲奈「んぐっ…、おごごごごっ…、ごくっ…」
凛「…ま、いっか」
おわれ
-
415 : 2014/11/16(日) 02:48:12.72 -
真姫「…」
凛「…」
真姫「どうだったかにゃ?」
凛「口調伝染ってる伝染ってる」
真姫「…やっぱり」
凛「まぁ、やっぱり…」
真姫・凛「「いつも通りが一番いいよね」」
おわり
-
416 : 2014/11/16(日) 02:53:46.00 -
真姫「というわけでネオ・ニュー西木野☆星空クリニックだったわ」
凛「余りにも喪失した部分が大きかった気がするにゃ…」
真姫「悪役の花陽より私たちの方がよっぽど悪役だったわね」
凛「直接的な表現はあんまり使ってないけど…、その…、えっちな部分も結構ハードだったし」
真姫「ヌルいエロなんぞエロのうちに入らないわ。やるなら徹底するわよ」
凛「…徹底するなら淫語も使えばいいんじゃない?」
真姫「それはほら…、恥ずかしいじゃない///」
凛「申し訳程度にウブな真姫ちゃんなのでした」
真姫「ま、多少マンネリ化は解消できたからよしとするわ」
凛「こ、これで…?」
真姫「うるさい。さ、今日も長くなっちゃったし、そろそろ終わるわよ」
凛「うーい。今日の西木野☆星空クリニックはここまで!」
真姫「次にふたなり改造されるのはあなたかもね?」
真姫・凛「「まじ☆えんじぇー!」」
凛「時々アドリブぶっこむのやめてくれる…?」
真姫「やだ。面白いじゃない」
-
420 : 2014/11/18(火) 00:52:15.83 -
えっちぃSSは疲れるので相当エロに飢えてる時しか自発的に書く事はないだろう
で、隔日を保つために先日いい感じのデュエルが撮れたので参考にしてデュエルSSを書いていくよ
ただし謎プレイング及びプレミスは相変わらず多発してるのでそこらへん気にしないでね
安価は控えめと言ったがこういう時は外野ではしゃいでくれてもええんやで じゃ、やってきます -
421 : 2014/11/18(火) 01:06:06.62 -
真姫「やっほー、ドクター真姫よ」
凛「べーたかよちん!ナース凛だよ!」
凛「今日はクリニックはおやすみして遊戯王するにゃ」
真姫「こんな時間だし安価は最低3時間くらいは費やすからね」
真姫「ちゃっちゃとやってちゃっちゃと終わらせてしまうわよ!」
凛「おっけーにゃ!じゃあねー…、凛はなんのデッキ使おうかなー」
真姫「私は一つしか持ってないから一つだけだけど…、凛はそんなにいっぱい持ってるの?」
凛「えへへー、いっぱいあったほうが楽しいでしょ?じゃ、これで!」
真姫「決まったわね!じゃあ行くわよー…」
真姫「戦いの殿堂に集いし…」
「ちょっと待ったー!!」
真姫・凛「「!?」」
「ふっふっふっ…、なかなか楽しそうなことやってるじゃないアンタたち…!」
「私も混ぜなさいよ」
真姫「あ、あなたはっ…!」
凛「謎のDホイーラー…!?」
謎のDホイーラー?「そうそうサングラスもしてるから…って違う!」
「私よっ!」サングラスバッ
-
422 : 2014/11/18(火) 01:07:14.94 -
にこ「ふふんっ!」
真姫「にこちゃん!あなただったのね!」
にこ「クリニックリターンズになってから著しく出番が少ないから自ら出向いてきてやったのよ!感謝なさい!」
凛「…ってことは、にこちゃんもデュエルするのかにゃ?」
にこ「いいでしょ!ダメだって言うの!?」
真姫「…いえ、いいでしょう。ここは私がお相手するわ」
凛「え、ってことは凛見学ですか…?ひ、暇だにゃ」
にこ「遊戯王詳しいんだからアンタ実況でもやってなさいよ」
にこ「それじゃ、始めるわよ!真姫ちゃんだからって手加減はしないんだから!」
真姫「それは、こっちこそ!」
にこ「戦いの殿堂に集いし決闘者たちが!」
真姫「モンスターと共に地を蹴ることも宙を舞うこともなく!」
にこ「テーブルトークで淡々と行う!」
真姫「見よ!これぞデュエルの通常形態!」
にこ「普通の~…」
「「デュエル!!」」
真姫【炎王妖仙獣】vsにこ【???】
-
423 : 2014/11/18(火) 01:18:52.44 -
にこ「先行はいただくわ!」
にこ「私は手札から、《炎竜星−シュンゲイ》を攻撃表示で召喚よ!」
凛「竜星…?」
真姫「なにあれ、あまり見たことないわね…、最近のやつ?」
凛「うん、第9期第1弾、デュエリストアドベントで新たな種族、幻竜族と共に現れた新テーマの一つにゃ」
凛「DUEAで出た新テーマのうちの一つだけど、シャドール、テラナイトの影に隠れて地味な印象は否めないところ」
凛「…だけど、その実力は侮れないよ。なにせ、自分フィールド上からならどうやって破壊されようと、墓地に送られれば効果を発揮する」
真姫「つまり、効果でも戦闘でも、ってこと?」
凛「うん、そしてその効果は、同名カード以外の竜星をデッキから特殊召喚する効果にゃ」
凛「今までに出たリクルートテーマの全てを凌ぐほどの、強烈なリクルートテーマデッキと呼べるにゃ!」
真姫「…ふぅん、でもなんかにこちゃんぽくないわね。もっと可愛いデッキ使うかと思ったけど」
にこ「解説は終わったかしら?私はカードを一枚伏せ、ターンエンドよ!」
にこ「さぁ、リクルートの無間地獄、真姫ちゃんはどう凌ぐのかしら?」
-
424 : 2014/11/18(火) 01:26:11.59 -
真姫「…私のターン、ドローっ!」
真姫「ふんっ、簡単なことよ。破壊して効果が発動するなら、破壊しなければいいこと」
真姫「例えば…、バウンスとかね?」
凛「真姫ちゃんのデッキに入ってるはずの妖仙獣はバウンスが得意だからね!」
真姫「はず、って何よ。ちゃんと入ってるわよ!」
真姫(…って言っても、一枚も手札に来てないのは否めないけど…)
真姫「仕方ないわね!私は手札から、《炎王獣 バロン》を通常召喚!そして…」
真姫「…カードを4枚伏せ、ターンエンドよ!」
にこ「がっ…、ガン伏せ…!?どんな手札よ…」
真姫「ふふっ…、来なさい」
真姫のフィールド
《炎王獣 バロン》
伏せカード×4
手札 1枚
にこのフィールド
《炎竜星−シュンゲイ》
伏せカード×1
手札3枚
にこ(図らずも似たステータスの炎属性対決ね)
にこ(あの伏せ…、そしてシュンゲイよりATKの劣るバロンを攻撃表示で召喚…)
にこ(なにかあるに決まってるわね!)
にこ「ここは…」
にこ「にこのターン、ドローっ!」
-
425 : 2014/11/18(火) 01:44:59.49 -
にこ「いいわよ!なにかあるなら乗ってやるわ!」
にこ「にこはそのままスタンバイメインすっとばしてバトルフェイズに入るわ!なにかある?」
真姫「別にないわ」
にこ「じゃあ、バトル!私はシュンゲイでバロンに攻撃よ!」
にこ「そして攻撃宣言時!リバースカードをオープン!」
にこ「永続罠、《竜星の具象化》を発動よ!」
凛「あ、あれはっ…!竜星のキーカード!」
真姫「どういう効果なの?」
凛「竜星の持つリクルート効果…、それをあらゆるモンスターにつける効果、みたいなものにゃ」
凛「しかも墓地へ行く必要もない、自分フィールドならトークンが破壊されてもデッキから竜星をリクルートできるとんでもカードにゃ!」
真姫「…そいつは、たしかになかなかにエグいカードね…」
凛「ただ、1ターンに1回の制限と、エクストラデッキからの特殊召喚はシンクロしかできない縛りがつくけどね」
凛「でも同名制限はないから、2枚発動してたら一回の破壊でデッキから2体竜星が湧いて出る恐ろしいカードだよ!」
真姫「…なるほど、解説乙だわ」
にこ「そんなに伏せがあるなら、攻撃を防ぐ手段もきっとあるんでしょう?」
にこ「除外かもしれないけど、もしかしたら破壊されるかもしれないからあらかじめ発動しておいたわ!」
真姫「…その判断は、半分正しいわね」
真姫「だけど、そんな厄介なカード、使わせてなるものですか!」
真姫「リバースカード、発動よ!《サンダー・ブレイク》!」
真姫「手札を1枚コストとして捨てることで、相手フィールドのカードを一枚破壊する!」
真姫「私は、《竜星の具象化》を破壊するわ!」
にこ「ぐぎっ…!な、何もないわ。破壊される…」
にこ「で、でも!攻撃は止まらない!ATK1900のシュンゲイでATK1800のバロンは敵わないはずよ!」
真姫「ふふっ…、獣戦士のバンプ能力を侮らないことね。私はダメージステップ開始時に、もう一枚リバースカードを発動!」
真姫「永続罠、《炎舞−「天セン」》!」
にこ「うっ、それは…」
真姫「このカードは獣戦士のATKを永続的に300アップさせる。…だけじゃなく、このターンのエンドフェイズまで、獣戦士一体のATKを700アップさせるのよ!」
真姫「つまりこのターン、《炎王獣−バロン》のATKは1000アップして、2800となる!」
真姫「返り討ちよ!」
にこ「う、うぎゅっ…!!」
にこ LP8000→LP7100
にこ「でも破壊されたシュンゲイの効果があるわ!デッキから《地竜星−リフン》を守備表示で特殊召喚!」
真姫「DEF0のモンスター…?なんでわざわざ守備でSSするのかしら」
凛「シュンゲイやリフンといったATKが高くてDEFが0の竜星は、必ず守備表示でSSする効果なの」
凛「だとしても普通はDEFの高いビシキやジョクトを出しそうなものだけど…、何かあるのかにゃ?」
真姫「…まぁいいわ」
にこ「くっ、メイン2…、特に何もないわ。私はこれでターンエンド!」
-
426 : 2014/11/18(火) 01:53:24.78 -
真姫「私のターン、ドロー…っ!あ、ちょっ…」
にこ「…?」
真姫(…さっきのターンのエンドフェイズに発動するつもりだったカードを忘れていたわ)
真姫(でもカードはひいちゃったし…、仕方ないわね)
真姫「…何でもないわ。あ、ちなみにさっきコストとして手札から捨てたのは《勇炎星−エンショウ》よ」
凛「言い忘れてたんだね」
真姫「で…、バロンでヘイカンを攻撃…、といきたいところだけど」
にこ「何よ、攻撃しないの?」
真姫「…わざわざDEFの低いモンスター守備表示でをSSするなんて、破壊してくださいと言ってるようなものだわ」
真姫「ここは様子を見ましょう。どうせ破壊しても次の竜星が来るだけだし」
真姫「私はカードを一枚伏せてエンド!」
真姫のフィールド
《炎王獣 バロン》
伏せカード×4
手札 0枚
にこのフィールド
《地竜星−リフン》
伏せカード×0
手札4枚
にこ(…ぐぬぬっ、なかなか勘が鋭いわね…)
凛「でもどうせ《炎舞−「天セン」》の効果で攻撃力が2100になってるバロンは下級竜星ならなんでも倒せるから関係なけどね」
真姫「なんだ、じゃあ攻撃しても良かったかしら」
にこ(何も考えてないだけだったわ)
にこ「それじゃあにこのターン…、ドロー!」
-
427 : 2014/11/18(火) 01:59:00.44 -
あ、間違えてた
×《地竜星−リフン》
○《地竜星−ヘイカン》リアルでも時折やっちゃうんだぜ 脳内でこれに変えてね
-
428 : 2014/11/18(火) 02:01:17.84 -
ついでにもう一つ!
正しくは
真姫のフィールド
《炎王獣 バロン》
伏せカード×3 《炎舞−「天セン」》
手札 0枚
でした 重ねて訂正します
-
429 : 2014/11/18(火) 02:13:52.25 -
にこ(このカードを使えば《炎王獣 バロン》は破壊できる…、けど)
にこ(バロンは破壊した次のスタンバイフェイズ、デッキから炎王と名のついたカードを1枚手札に加えることができる効果)
にこ(おそらく手札に加えるのは《炎王の急襲》…!次のターン、からっぽの真姫ちゃんのフィールドから《炎王神獣 ガルドニクス》が飛んでくるのは明白…!)
にこ(ならば私はっ…!)
にこ「にこは手札から、《ブラック・ホール》を発動よ!」
真姫「…へぇ、いいのかしら?このカードは…」
にこ「知ってるわ!説明いらない!…で、何かある?」
真姫「別にないわよ」
にこ「じゃあフィールドの全てのモンスターを破壊!当然ヘイカンも破壊されるけど…」
にこ「竜星は効果破壊でも効果を発動できるのよ!ヘイカンの効果発動!」
凛「ちなみに竜星は『時の任意効果』!つまり、効果発動のタイミングを逃しちゃうの!」
凛「今の《ブラック・ホール》に対して、真姫ちゃんが《サンダー・ブレイク》か何かを使っていれば…」
凛「ヘイカンはチェーン2で破壊されたことになり、間に《ブラック・ホール》の効果処理が挟まるため、ヘイカンの効果は不発になるの!」
凛「DUEAの他の新テーマはどっちも『場合の任意効果』なのにどうしてこうなったにゃ…」
にこ「にこはデッキから《闇竜星−ジョクト》を守備表示で特殊召喚!何か!」
真姫「何もないわ」
にこ「じゃあお構いなく!私は手札から、《クレーンクレーン》を通常召喚よ!」
にこ「この子が召喚に成功したとき、墓地からレベル3モンスターを一体、蘇生できる!」
にこ「甦れ!《地竜星−ヘイカン》!」
真姫「なるほどね…、わざわざDEF0のヘイカンをSSしたのはクレーンクレーンの効果を使いたいがため、だったのね」
凛「でも警戒されて戦闘破壊されなかったから、仕方なくブラホで流したってことだにゃ」
にこ「そうよ!おかげで炎王が手札に加わっちゃうじゃない!」
真姫「あら、よくわかってるじゃない」
にこ「…でも問題ないわ!なぜなら…」
にこ「効果破壊されないモンスターを召喚すれば、ガルドニクスなんて恐るるに足らずよ!」
真姫「…へぇ」
凛「おやおやこれは…?」
にこ「今にこのフィールドにはレベル3のモンスターが二体と、そして闇属性チューナー、レベル2が一体…!」
にこ「これがどういう意味かお分かりかしら?」
凛「ま、まさかっ!」
真姫「シンクロ召喚ね!」
にこ「当たり前でしょ!そうじゃなくて…あぁもういいわ!」
にこ「私は、レベル3《地竜星−ヘイカン》と、レベル3《クレーンクレーン》に、闇属性レベル2《闇竜星−ジョクト》をチューニング!」
にこ「魔神を束ねし蠅の王よ!!ムシズの走る世界に陰りを!!」
にこ「シンクロ召喚!全てを濁せ!《魔王龍 ベエルゼ》!!」
-
430 : 2014/11/18(火) 02:24:38.78 -
凛「べ、ベエルゼ!」
真姫「なにあれ…、キモイ」
凛「ま、まあ確かに見た目はアレだけど、でも効果は侮れないよ!」
凛「あいつは戦闘でも効果でも破壊されず、ついでにベエルゼの戦闘ダメージはそのままあいつの攻撃力に加算されるの!」
凛「例えばATK4000のオベリスクがいても、ベエルゼで殴れば1000のダメージを受ける代わりにATKがオベリスクと並んじゃうって仕組み!」
真姫「なにそれ、良効果のオンパレードじゃない」
凛「でもチューナーに闇属性縛りがあるからどんなデッキでも使えるってわけじゃないけど…」
にこ「《闇竜星−ジョクト》はその名の通り闇属性。ベエルゼを呼ぶのにはうってつけってわけよ!」
にこ「さぁ、これがにこの竜星デッキ、第一の切り札…!そのガラ空きのボディに風穴開けてやるわ!」
にこ「バトルよ!行きなさい!《魔王龍 ベエルゼ》!!ダイレクトアタックよ!」
ベエルズ・カーニバル
にこ「 魔 王 の 赦 肉 祭!!」真姫「うぐぅっ…!!」
真姫 LP8000→LP5000
凛「はわわ…!真姫ちゃんのLPがいきなり3000も減っちゃったにゃ…!」
真姫「はんっ…、なんのこれしき…!」
にこ「にこはこのまま、ターンエンド!真姫ちゃんのターンよ!」
真姫のフィールド
モンスターなし
伏せカード×3 《炎舞−「天セン」》
手札 0枚
にこのフィールド
《魔王龍 ベエルゼ》
伏せカード×0
手札3枚
-
432 : 2014/11/18(火) 02:41:58.44 -
真姫「私のターン、ドロー!」
真姫「…!」
真姫「ふふっ…」
にこ「な、何よ、その笑みは…」
真姫「…いえ、正直その蠅、どうやって突破しようかって悩んでたけど…」
真姫「簡単だったみたいね!」
にこ「な、なんですって…!」
真姫「私はスタンバイフェイズに、前のターンに破壊された《炎王獣 バロン》の効果を発動するわ!」
真姫(ホントは《炎王炎環》で破壊する予定だったんだけど、ブラホのおかげでその手間もなくなったわ)
真姫「私はデッキより、《炎王の急襲》を手札に加える!」
凛「《炎王の急襲》は、相手フィールド上にのみモンスターが存在するとき、デッキから炎属性の獣・鳥獣・獣戦士のいずれかを特殊召喚する魔法カード!」
凛「でも効果は無効化され、そのターンのエンドフェイズに破壊されちゃうけど…」
真姫「炎王にとってはそれがプラスに働く!私は、通常魔法《炎王の急襲》を発動するわ!」
真姫「デッキより呼び出すのはもちろん…!」
凛「《炎王神獣 ガルドニクス》!」
真姫「えぇ、そのとおり!行くわよっ…!」
真姫「煌々たる赤き古の翼よ!輪廻転生の理を経て、我が前に降臨せよ!!」
真姫「おいでなさい!《炎王神獣 ガルドニクス》!!」
にこ「召喚口上…!?自分で考えたのそれ…?」
真姫「そうよ!凛も考えてたから羨ましくてね!」
にこ「…イタイ」
真姫「なっ、何よ!!にこちゃんだって気持ちよさそうに叫んでたじゃない!!」
にこ「あ、あれは漫画にちゃんとある口上だし…!」
にこ「そ、それより!ガルドニクスなんか呼んでも私のベエルゼは破壊できないわよ!」
にこ「《炎王の急襲》の効果でガルドニクスが効果破壊されることによってガルドニクスの効果が発動…」
にこ「次のにこのターンのスタンバイにSSされ、フィールド上の全てのモンスターを破壊するけど…」
にこ「ベエルゼには効果破壊耐性がある!無駄なことをしたみたいね!」
真姫「効果破壊耐性?無駄?…それはこっちのセリフよ」
にこ「なんですって?」
真姫「…『破壊されない』なんて効果…、今の環境じゃ痛くも痒くもないのよ!」
真姫「だって…、無効にすれば関係ないもの!」
にこ「…っ!!?」
真姫「私は手札から、《熱血獣士ウルフバーグ》を通常召喚!」
真姫「そしてウルフバーグの効果を発動!墓地に存在する《勇炎星−シュンゲイ》をSS!」
真姫「私は二体の獣戦士族レベル4モンスターで、オーバーレイネットワークを構築!」
真姫「エクシーズ召喚!現れよ…!ランク4!《魅炎星王−ソウコ》!」
真姫「私はソウコの隠されてない効果発動!このカードはX召喚に成功したとき、デッキから炎舞魔法・罠を一枚セットできるの!」
真姫「私は《炎舞−「天キ」》をセット!」
真姫「そして…、お楽しみはこれからよ!」
-
433 : 2014/11/18(火) 02:45:43.15 -
×《勇炎星−シュンゲイ》
○《勇炎星−エンショウ》これは初めてやった でもだって言葉の響きが似てるんだもの…
-
434 : 2014/11/18(火) 02:58:34.18 -
真姫「私はソウコの第一の隠された効果を発動よ!」
にこ「か、隠された効果って何よ!?」
真姫「X素材を一つ取り除くことで、相手ターンのエンドフェイズ時まで、フィールド上の獣戦士族以外の全てのモンスターの効果を無効にする!」
にこ「なっ…!?そ、そんな効果が!?」
真姫「どうよ!知らなかったでしょう!」
凛「結構使われてる効果だと思うけどなぁ…ソウコ可哀想にゃ」
真姫「これで、次のターン、ガルドニクスがSSされれば、効果が無効になっているベエルゼは破壊されるわ!」
にこ「ぐ、ぐぬぬ…!」
真姫「でもまぁ…、戦闘破壊はできそうにないし、ここは大人しく次に備えるとしましょうか」
凛「ちなみに今、ベエルゼの効果は無効になってるけど、ヘイカンをS素材にしたときの『戦闘破壊されない』って効果は無効にならないんだよ!」
凛「これはベエルゼ自身に効果を付与しているわけじゃなくて、S素材になったときに適用されるヘイカンの効果が永続的にかかってるからだね!」
真姫「私はたった今セットした《炎舞−「天キ」》の効果を発動!」
真姫「私はデッキから、ちゃんと入ってる《妖仙獣 鎌参太刀》を手札に加えるわ」
凛「うわ、ホントに入ってた」
真姫「だから言ってるでしょうが!」
真姫「…そして私は、さらに伏せカード、《炎舞−「天権」》の効果も発動!」
真姫「獣戦士一体の効果をこのターンのメインフェイズ1の間だけ無効化し、このカード以外の効果を受け付けなくするわ!」
真姫「ついでに永続的に獣戦士のATKを300アップさせる!」
にこ「…?どうして今そのカードを使う必要が…?」
真姫「まぁ見てなさい!私はこのままターンエンド!」
真姫「そしてエンドフェイズ、《炎王の急襲》の効果で、ガルドニクスが破壊されるわ」
真姫「さぁ、にこちゃんのターンよ!」
真姫のフィールド
《魅炎星王−ソウコ》
伏せカード×2 《炎舞−「天キ」》 《炎舞−「天権」》 《炎舞−「天セン」》
手札 1枚(《妖仙獣 鎌参太刀》)
にこのフィールド
《魔王龍 ベエルゼ》
伏せカード×0
手札3枚
-
435 : 2014/11/18(火) 03:12:35.02 -
にこ「私のターン、ドロー!そしてスタンバイ…」
真姫「この瞬間、ガルドニクスは墓地より舞い戻る!」
真姫「煌々たる赤き古の翼よ!輪廻転生の理の下、再びその両翼を擡げよ!!」
真姫「万象を焼き払え!《炎王神獣 ガルドニクス》!!」
にこ「口上二個目!?」
真姫「これは自らの効果でSSしたときの口上よ。再生効果と破壊効果も付与したいい感じの口上でしょ。使ってもいいのよ」
にこ「使わないわよ!第一ガルドニクスデッキに入ってないし!」
真姫「まぁとにかく、特殊召喚されたガルドニクスの効果を発動!このカード以外のフィールド上の全てのモンスターを破壊よ!」
にこ「ぐっ…、ベエルゼが破壊されるわ…!」
真姫「でも私のソウコも破壊されちゃう…、でもここでソウコの隠された効果、二つ目を発動よ!」
真姫「自分フィールド上に存在する「炎舞」魔法・罠を3枚墓地に送ることで、デッキから攻撃力が同じ獣戦士2体を守備表示で特殊召喚!」
にこ「そ、そんな効果があったの!!?」
真姫「そうよ!知らなかったでしょう!?」
凛「あれ、デジャブ」
真姫「私は《炎舞−「天キ」》、《炎舞−「天権」》、《炎舞−「天セン」》を墓地に送ることによって…」
真姫「デッキからATK1800の獣戦士、《炎王獣 バロン》と《妖仙獣 鎌弐太刀》を特殊召喚!」
真姫「ふふふっ…、これが見せたくてさっきのターン天権を使ったのよ!」
凛「普通にガルドニクス効果から天権でソウコ守れば良かったんじゃ…」
真姫「…」
にこ「滅茶苦茶アド損してる気がするわ」
真姫「う、うるさいわね!ロマンは時としてアドを凌駕するの!それに…」
真姫「このまま鎌弐太刀が残れば次のターン鎌参太刀を召喚してなにかしらをサーチ…」
にこ「にこは手札から《炎竜星−シュンゲイ》を召喚するわ」
真姫「」
凛「ロマンなんてなかった」
にこ「バトル!シュンゲイで鎌弐太刀に攻撃よ!」
真姫「鎌弐太刀が死んだ!」
凛「この人でなし!」
真姫「いいの!だってまだバロンが残って…」
にこ「にこは手札から《炎王炎環》を発動するわ」
真姫「そっちも炎王ですって…!?」
にこ「シュンゲイを破壊し、シュンゲイを墓地から特殊召喚よ!」
-
436 : 2014/11/18(火) 03:25:31.56 -
にこ「そしてシュンゲイが破壊されたので、効果を発動するわ!」
凛「さっき竜星は『時の任意効果』でタイミングを逃す、って言ったよね?」
凛「でもこの時、フィールドのシュンゲイが破壊されてから、墓地のシュンゲイがSSされてる」
凛「これってタイミングを逃す要因にならないの?って思ってる人もいるはず!」
凛「でも問題ないにゃ!なぜなら《炎王炎環》の効果、フィールド上の炎属性モンスターを破壊し、墓地の炎属性モンスターをSSする効果は…」
凛「破壊とSSが同時に行われる裁定だから!盤面上では破壊のあとにSSされているように見えても、本当は破壊とSSは同時に行われてるんだよね!」
凛「同時に行われてるってことは、シュンゲイの破壊の後にはなんの効果も発動されていない、ってことだから…」
凛「タイミングは逃さない!これ、大事だから覚えておくようにね!」
凛「ついでにさっきから説明なく使ってるSSって単語はスペシャルサモン、つまり特殊召喚の略だよ!」
にこ「解説乙!…にこはデッキから、《水竜星−ビシキ》を守備表示で特殊召喚!」
にこ「さらに、今特殊召喚したシュンゲイで、《炎王獣 バロン》を攻撃よ!」
真姫「ちっ…、させない!私はリバースカードを発動よ!」
真姫「速攻魔法、《炎王炎環》!」
にこ「あんたもか!」
真姫「私はバロンを破壊し、墓地のー…、攻撃力勝ってるのこいつしかいないわ。ソウコを攻撃表示で特殊召喚!」
にこ「くっ…、防がれたか…」
真姫「ふ、ふふんっ!一件アド損に見えて実はこれはバロンを能動的に破壊して炎王カードを手札に加えるための算段だったのよ!」
凛「さっきウルフバーグでバロン蘇生してその時に使えばよかったのに」
真姫「…」
にこ「完全にプレイミスね」
真姫「う、うるさいわね!で、どうするの!?」
にこ「仕方ないわ。メイン2、にこはカードを一枚セットしてターンエンドよ」
真姫「ふふふ…、無駄にソウコの隠された効果を使ってしまいさらに鎌弐太刀が破壊されたにせよ、私の圧倒的有利は変わらないわ…!」
真姫「私のターン、ドロー!」
-
437 : 2014/11/18(火) 03:44:22.15 -
真姫「…!」
真姫(今引いたカード…、《暗炎星−ユウシ》…!)
真姫(なんとか相手に戦闘ダメージを与えられたら、「炎舞」魔法カードをサーチできるわ…!!)
真姫「スタンバイフェイズ!私は前のターンに破壊されたバロンの効果を発動!」
真姫「デッキから《炎王の急襲》を手札に加えるわ!」
真姫「そしてメインフェイズ!私は手札からユウシを召喚!」
真姫「バトルよ!ソウコでビシキを攻撃!」
にこ「破壊されるわ…。そしてビシキの効果発動!」
にこ「えっと…、じゃあユウシに攻撃力の勝ってるシュンゲイを攻撃表示で召喚ね」
真姫「ぐぬっ…、ユウシに攻撃させないつもりね!」
真姫「いいわよ!いつかユウシが戦闘ダメージを与えられるようになるまで…、延々リクルートさせたげるわ!」
真姫「ガルドニクスでシュンゲイに攻撃!」
にこ「うぐっ…!」
にこ LP7100→LP6300
にこ「シュンゲイ効果!デッキから《光竜星−リフン》を守備表示でSS!」
真姫「こっ…、この!戦闘ダメージ与えられないじゃない!ま、まだまだ!」
真姫「私は伏せていた速攻魔法、二枚目の《炎王炎環》を発動よ!」
凛「えっ」
真姫「ん?」
凛「…なんでもない、続けて」
真姫「私はソウコを破壊し…、えっとメイン2に効果が発動できるウルフバーグを…」
凛「ハァ!?」
真姫「えっ」
凛「…続けて」
真姫「う、うん…。ウルフバーグをSSよ!そしてリフンに攻撃!」
にこ「破壊、そして効果発動!ヘイカンを守備表示でSS!!」
真姫「ぐぬぬっ…、結局最後まで戦闘ダメージを与えられなかったわ…。ソウコでヘイカン攻撃…」
にこ「破壊、効果でビシキSS」
凛「もうにこちゃんもめんどくさくなってきてるにゃ」
真姫「め、メイン2!私はウルフバーグの効果を発動するわ!」
真姫「墓地のエンショウを守備表示でSS!そして…、ユウシとエンショウ、二体の炎星でエクシーズ召喚!」
真姫「《間炎星−コウカンショウ》をエクシーズ召喚よ!そして効果を発動!」
真姫「X素材を二つ取り除き、フィールド、または墓地に存在する炎星、または炎舞カードを合計二枚デッキに戻すことで…」
真姫「相手フィールド、墓地のカードを合計2枚戻せるの!めっちゃ強い!」
真姫「私は墓地の天キと天センをデッキに戻して、にこちゃんのフィールドのシュンゲイとビシキをデッキバウンス!妖仙ロスト・トルネード!」
凛「それ違う」
にこ「うぐっ…!にこの竜星たちが…」
真姫「私はこれで、ターンエン…」
凛「…その前に、少しいいかな。真姫ちゃん」
真姫「え?」
-
438 : 2014/11/18(火) 03:59:40.80 -
凛「凛が思うに、真姫ちゃんはすごいプレイミスをしてるにゃ」
真姫「えっ、そうなの?」
凛「…多分ね。まず、《炎王炎環》があるならなんでメイン1で使わなかったの?」
凛「ソウコを破壊してウルフバーグをSS、そのままエンショウSSからのユウシNSでコウカンショウXS」
凛「コウカンショウ効果で竜星二体バウンス、そのまま殴ればにこちゃんのライフを圧倒的に減らせたのに」
真姫「あ」
凛「無駄にリクルートさせちゃって、墓地発動できるリフンまで墓地に送って!バカなの!?」
真姫「い、いやあれは…」
凛「それにもう一つ!真姫ちゃんはユウシで戦闘ダメージを与えようとするのに固執しすぎて大事なこと忘れてるよ!」
真姫「な、何よそれ…」
凛「さっきの炎環でエンショウをSSしてれば、リフンを戦闘破壊して炎舞をサーチできてたんだよ!?」
真姫「あ」
凛「そうすればコウカンショウでバウンス、ATK1600のウルフバーグを棒立ちさせることなく天キでなにかしらサーチできてたのに!」
真姫「…だ、だってアレサイクロンかもしれないし」
凛「それはまぁ…、そうかもだけど。でも凛の方が頭いい選択だと思うよ!」
真姫「う、うるさいわねー…!別に勝てば問題ないのよ!勝てば!ほら、私圧倒的に有利だし!」
真姫のフィールド
《炎王神獣 ガルドニクス》 《間炎星−コウカンショウ》 《熱血獣士ウルフバーグ》
伏せカード×0
手札 2枚(《妖仙獣 鎌参太刀》、《炎王の急襲》)
にこのフィールド
モンスターなし
伏せカード×1手札1枚
にこ「ぐぬぬ…、確かに…」
真姫「ね?」
凛「…逆転されても知らないよ?」
真姫「大丈夫!さ、ターンエンドよ!」
にこ「に、にこのターン…、ドロー!」
-
439 : 2014/11/18(火) 04:16:40.42 -
にこ「…!き、来た!」
真姫「っ!」
にこ「…凛、さっきの指摘だけど、少し的外れね」
凛「えっ…」
にこ「私はあの時、メイン1でコウカンショウを使われても、1体だけなら逃げることができた」
にこ「そしてさっきのコウカンショウでも…、逃げることは可能だったわ」
にこ「でも私は逃げなかった…!私のエースを信じてたから!」
真姫「エース…?」
凛「にこちゃんのエースモンスターって…?」
にこ「私が引いたカードは…!」
にこ「《炎竜星−シュンゲイ》!!」
真姫「そ、そいつがエースモンスター…?」
凛「散々みたにゃ」
にこ「ふっ…、まあ見てなさい!さっき私が温存しておいた伏せカード…、それは!」
にこ「リバースカードオープン!《炎王炎環》!」
真姫「や、やっぱりそれ!?」
にこ「私はシュンゲイを破壊し、墓地のシュンゲイを蘇生!」
にこ「そしてシュンゲイの効果と…、さらに墓地のリフンの効果を発動よ!」
真姫「そ、それがさっき凛が言ってたリフンの墓地効果…!」
にこ「リフンを墓地から特殊召喚し、デッキからシュンゲイの効果でヘイカンを特殊召喚!」
にこ「今、私のフィールドに3つの属性の竜星が揃った!」
にこ「今こそ見せてあげる…!竜星の真の切り札を!!」
にこ「にこはレベル4、シュンゲイとレベル3、ヘイカンに、レベル1、リフンをチューニング!」
にこ「えーっと…、特に口上とかは考えてないわ!シンクロ召喚!」
にこ「来なさい!《輝竜星−ショウフク》!」
にこ「この時自身の効果でSSしたリフンは除外されるわ」
真姫「ショウフク…!?鶴瓶かしら」
にこ「違う!ショウフクの恐ろしい効果発動よ!」
にこ「このカードのS素材に使用したモンスターの属性の数だけ、フィールド上のカードを持ち主のデッキに戻す!」
真姫「で、デッキバウンスですって…!!?インチキ効果もいい加減にしなさい!」
凛「お前が言うな」
にこ「ショウフクに使用した竜星の属性は3つ…!よって真姫ちゃんのフィールドの《炎王神獣 ガルドニクス》、《間炎星−コウカンショウ》、《熱血獣士ウルフバーグ》をバウンスよ!」
真姫「なん…、ですって…!?」
にこ「喰らいなさい!竜星ロスト・トルネード!」
真姫「ぐぬぬ…!それは妖仙獣の専売特許なのにぃ…!」
にこ「そして、シュンゲイの効果でATKが500上がりATK2800になってるショウフクでダイレクトアタック!」
真姫「くぅぅっ…!!」
真姫 LP5000→2200
真姫「や、やばっ…!」
にこ「私はターンエンド!さぁ、真姫ちゃんのターンよ!」
-
440 : 2014/11/18(火) 04:35:50.56 -
真姫(ま、まずい…、本当に逆転されそうじゃない…!)
真姫(確かに私の手札には《炎王の急襲》があるけど…、でも破壊のタイミングにラグがある…)
真姫(ATK2800のショウフクをガルドニクスは越えられない…!っていうかヘイカンの効果で戦闘破壊できないし!)
真姫(急襲の効果でガルドニクスが破壊され、次のターンにはショウフクは破壊できるけど…、私のフィールドはそれだけ…!)
真姫(何かしらで除去されれば、私のフィールドはガラ空き…、もしくは鎌参太刀を伏せればその場しのぎにはなるけど…)
真姫(…他にも色々方法はあると言えばあるけど…、でも安心できる方法とは言えない…。次のターンで十分に逆転されうる…!!)
真姫(これに…、このドローに全てがかかってる…!!)
真姫「私のターン…」
真姫「ドローッ!!」
真姫「…ッ!」
真姫「見えた…!勝利の方程式!!」
にこ「な、なんですって…!」
真姫「私は手札から、《炎王の急襲》を発動!」
真姫「デッキから呼ぶのはもちろん…、このデッキのエースモンスター…!!」
真姫「《炎王神獣 ガルドニクス》!!」
にこ「ぐっ…!でも、それだけじゃあ…」
真姫「それだけじゃないわ!私は手札からたった今ドローしたカード…《炎舞−「天キ」》を発動!」
にこ「なっ…!この局面で、天キを…!!?」
真姫「私がデッキからサーチするのは…、《妖仙獣 鎌壱太刀》!」
真姫「これがどういう意味かわかるわよね?…私は、《妖仙獣 鎌参太刀》を通常召喚!」
真姫「さらに鎌壱太刀効果で《妖仙獣 鎌参太刀》も召喚!」
真姫「そして!鎌参太刀の効果を発動よ!ショウフク!とっととおうちへ帰りなさい!」
にこ「ぐぬぬぬっ…!!にこのショウフクが、ば、バウンス…!」
真姫「今こそにこちゃんのフィールドはガラ空き!行くわよっ!総攻撃っ!!」
にこ「に、にこぉっ…!!」
にこ LP6300→LP300
にこ「て、鉄壁入ったわ!これで勝つる!」
真姫「それはどうかしら?鎌壱太刀が戦闘ダメージを与えたとき、鎌参太刀の効果を発動!デッキから《妖仙獣 鎌弐太刀》を手札に加える!」
にこ「…な、なんとか耐え切った…。これなら、まだ…」
真姫「安心するのは、まだ早いわ!」
にこ「え、えっ…!?」
真姫「にこちゃん、あなたに絶望をくれてやるわ」
-
441 : 2014/11/18(火) 04:44:33.74 -
真姫「私は!鎌壱太刀と鎌参太刀、2体のレベル4獣戦士族でオーバーレイ!」
にこ「な、何…?またソウコ…?」
真姫「いいえ、今度は…、こいつの出番よ!現れなさい…!」
真姫「《武神帝−カグツチ》!!」
にこ「…」
にこ「誰っ!?」
《武神帝−カグツチ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/獣戦士族/攻2500/守2000
獣戦士族レベル4モンスター×2
このカードがエクシーズ召喚に成功した時、
自分のデッキの上からカードを5枚墓地へ送る。
このカードの攻撃力は、この効果で墓地へ送った
「武神」と名のついたカードの数×100ポイントアップする。
また、自分フィールド上の「武神」と名のついた獣戦士族モンスターが
戦闘またはカードの効果によって破壊される場合、
その破壊されるモンスター1体の代わりに
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。
「武神帝−カグツチ」は自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。真姫「最初のX召喚時効果は強制だからとりあえず発動するわ」
真姫「私のデッキに武神も墓地発動できるカードも入ってないから意味ないんだけど」
真姫「こいつの特徴はその破壊耐性…、かのNo.101やマエストロークと同等以上の効果を持つ…」
真姫「ガルドニクスがSSされてもX素材を取り除くことでこのモンスターは生き残る…。まさに相性抜群のモンスターなの!」
真姫「これが…、私の【炎王妖仙獣】の、切り札よ!」
にこ「炎王妖仙獣なのに切り札が炎王でも妖仙獣でもないって…」
真姫「やかましい!さぁ、悔しかったらこの布陣を超えてみなさい!ターンエンドよ!」
真姫「この瞬間、ガルドニクスは《炎王の急襲》の効果で破壊され墓地へ!」
にこ「にこの、ターン…!」
にこ「ドローっ!!」
-
442 : 2014/11/18(火) 05:03:53.77 -
真姫「スタンバイフェイズ時、ガルドニクスは舞い戻り、全てのモンスターを破壊する!」
にこ「くっ…、ショウフクは破壊されるわ…」
真姫「そしてカグツチの効果発動!X素材を一つ取り除き、破壊を無効にするわ!」
真姫「さぁ…、これをどう乗り切るのかしら?」
にこ「…くっ」
にこ(にこの引いたカードは、《カメンレオン》…)
にこ(召喚時に墓地の守備力0のモンスター一体を蘇生できるレベル4チューナー…)
にこ(その効果を使用したターン、エクストラデッキから以外のSSはできなくなるけど…)
にこ(この局面においては十分すぎる引き…。できれば《貪欲な壺》か《竜星の輝跡》が良かったけど…)
にこ(墓地のシュンゲイかヘイカンを蘇生して即座にレベル7,8シンクロにつなげられる…!)
にこ(まだ、逆転のチャンスは…)
にこ「…」
にこ(でも、この状況で出せるカードで逆転できるカード、って…?)
にこ(今にこのエクストラデッキに入ってるシンクロ召喚できるカードは…)
にこ(《輝竜星−ショウフク》、《スクラップ・ドラゴン》、《邪竜星ガイザー》…)
にこ(《月華竜 ブラック・ローズ》に…、《ブラック・ローズ・ドラゴン》…)
にこ(ショウフクは素材となった幻竜族の属性の数だけバウンスするカード、ここでSSしてもカグツチかガルドニクスの一体しか、バウンスできない…)
にこ(スクラップ・ドラゴンに関しては論外…。今にこの手元には《闇竜星−ジョクト》しかない。効果を発動するには自身を犠牲にするしかない。しかも場ガラ空き…)
にこ(月華竜のバウンスもどちらか一方のみ…、攻撃力じゃ敵わない…。ブラック・ローズ・ドラゴンの全体破壊もカグツチには耐えられ、ガルドニクスの効果のトリガーになる…。次のターンにはやられる…)
にこ(ガイザーは効果の対象にならないけど…、破壊は…。あ!そっか…!)
にこ(ここでガイザーをSSして、守備で耐えれば…!!)
にこ(素材にしたヘイカンの効果でガルドニクスもカグツチもガイザーを破壊できない…!しかも仮に破壊されても後続がリクルートできる…!)
にこ(これよ!これしかない…!逆転の手は…!!)
にこ「私はカメンレオンを通常召喚!効果…」
にこ(…っ!!)
-
443 : 2014/11/18(火) 05:05:08.18 -
にこ(い、イヤ…、ダメだわ…!!さっき、真姫ちゃんが手札に加えた、あのカード…あれは…!!)
にこ(《妖仙獣 鎌弐太刀》…!あのカードの、効果は…)
にこ(攻撃力を半分にして、相手に、ダイレクトアタックできる…)
にこ(にこのライフは、残り300…。どうあがいても、勝て、ない…!?)
にこ「う、あ、あ…!」
真姫「一瞬だけ希望を与えられ、そして奪われる…」
真姫「それが私の、ファンサービス…そして…」
真姫「にこちゃん、それが絶望よ」
にこ「私の、負けよ…!」
にこ「サレンダー、するわ…!!」
WINNER! 西木野真姫
-
446 : 2014/11/18(火) 05:18:39.21 -
にこ「くっ…!負けたわ…」
真姫「ふぅ…、危なかったわね」
凛「結構ギリギリだったにゃー。あそこで天キ引いてなかったらわかんなかったね」
真姫「そうね。楽しいデュエルだったわ。ガッチャ!」
にこ「ぐぬぬぬぬ…!!」
真姫「…にこちゃん?」
にこ「こ、今度やるときは絶対に勝ってみせるんだから!!」
にこ「だってねぇ…!!まだ真姫ちゃんにはこのデッキの真価を1ミリだって見せちゃいないんだからね!?」
にこ「覚えておきなさいよ!このバカ!ばーかっ!!」
ダダダダッ…
凛「行っちゃったにゃ」
真姫「相当悔しかったのね」
凛「なんか気になること言ってたけど、本当かにゃ?」
真姫「さぁ、ただの負け惜しみじゃないの?」
つづく
凛「…というわけでデュエルSSだったけど」
真姫「何がちゃっちゃと終わらせるよ!?4時間以上経ってるじゃない!」
凛「さすがに11ターンは長かったにゃ…」
真姫「ま、でも安価を使用しないから誰もいなくても書けるってことだけは利点ね。健康とかは知らない」
凛「医者が匙投げちゃどうしようもないにゃ」
真姫「長々と書いちゃったけど面白かったかしら?遊戯王わからない人でも微妙にわかるようにちょくちょく凛が解説を挟んでくれたけど」
凛「いやぁ…、全くわからない人向けの解説じゃなかったような気がするんだけど…?」
真姫「まだ数本書けるデュエルSSはあるから好評だったら書くかも。…そうでもなくても書くけど。安価ナシでできる数少ないことだし」
凛「命削りながらね」
真姫「…で、今回のデュエル展開だけど、一応ADSで一人回ししたのを参考に多少変更したりして作ったものなのよね」
真姫「だから実際のリプレイとは展開が微妙に違うからどこか矛盾するところがあるかもしれないわね」
凛「最後にこちゃんが諦めてサレンダーしてたけど、あの状況でこうしたら勝てるよ!ってのがもしあったら教えて欲しいにゃ」
真姫「その他ミスや意味☆不明なことがあればどしどし聞いてちょうだいね」
凛「じゃ、今日の西木野☆星空クリニック番外編はここまで!」
真姫「眠たい」
真姫・凛「「まじ☆えんじぇー!」」
真姫「おやすみなさい…くかー」
凛「おやすみにゃー!」
-
447 : 2014/11/18(火) 05:43:59.29 -
はい間違い見つけましたー
442の最初でショウフク破壊されてるけどこの時にこのフィールド空っぽだから破壊されるモンスターはいませーん
もちろんデュエルの勝敗には関係ないけど -
452 : 2014/11/19(水) 23:47:54.89 -
遊戯王やるなら別スレでっていうのも一理ある
ただ夜遅いと安価しづらいし話考える必要もなく手軽にできそうなのがデュエルだったってやつなんで
更新を滞らせたくない手段の一つとして使ってます そんなにデュエルばっか書きたいわけでもないし
クリニックのついで程度だったので微塵も興味ねーよヽ(`Д´)ノウワァァァンって人はごめんね
そんなわけで今日は普通にクリニックやっていきます 久しぶり感あふれるけど人来てくれるかな -
454 : 2014/11/19(水) 23:55:26.39 -
真姫「こんばんは、ドクター真姫よん」
凛「べーたかよちん!ナース凛だにゃ!」
真姫「今日は通常営業よ」
凛「うーん、通常営業って言ってもねー」
凛「この前はデュエルだったしその前はよくわからんやつだったから」
凛「まともにやるのは久々な感じだね」
真姫「そうね。…でも、まともってどうなのかしら」
凛「へ?」
真姫「ほら、あなたも前々回言っていたじゃない。最近のクリニックはまともすぎるって」
凛「んー、まー言ってたような気もするね」
真姫「それってやっぱり患者たちの病気に焦点を当てすぎているところがある気がするのよ」
真姫「このクリニックの最大の特徴はそう!お薬なのだから」
真姫「もっとヤバくてマズくてアブナイお薬を量産していくべきだと思うわ」
凛「確かにねー、近頃お薬の登場が終盤入ったあたりだし」
凛「早めに使うのも悪くないかもね」
真姫「と、いうわけで!今日はそんな方針でやっていこうと考えてるわ!」
凛「どんなことするかはまださっぱり考えてないんだけどにゃー」
真姫「じゃ、西木野☆星空クリニック、開院よ!」
♪OP Beat in Angel
-
455 : 2014/11/20(木) 00:08:43.65 -
ここは星の見える丘。そこに建てられた一軒の病院。
今日も二人の女の子が様々な病に悩む患者を待っています。凛「真姫ちゃーん、それでどうする気?」
凛「お薬はあらかじめテキトーに作った法にだいしゅきホールドかましてるのが何個かあるけど」
真姫「そうねぇ…、でもやっぱりクリニック言うくらいだし患者は必要よね」
凛「ふむぅ、患者ねー…」
真姫「あ、そうだ。最近私の中で密かにブームになってることがあるのよ」
凛「なにそれ」
真姫「えっとねー、あ、これこれ」パラパラ
真姫「週刊少年ジャソブで連載してるスポーツ医学をテーマにした漫画よ」
真姫「スポーツ医学を武器に、この漫画のドラ○えもんを自称する主人公が体の不調を持つスポーツ選手をその手腕で治療していくって話」
凛「伏字が隠せてないにゃ。…ほー、でもそこそこ面白そうだね」
真姫「…のはずなんだけど、不安定な作画もさる事ながら日本語とストーリー展開が奇々怪々すぎて解読が困難な漫画と噂されているのよね」
凛「はぇ?ど、どういう意味…?」
真姫「いや、色々あるんだけど…学生寮に住んでて塩不足に陥ったり全国4位のボクサーがまともに食らった不良のパンチを主人公が見切った理由が『予備動作』だったり…」
真姫「親からもらった身体だから鍛えなかったり剣道とぞうきんがよく似ていたり…」
真姫「ま、そんな漫画の内容はさておいて、今日私たちがしたいのはそう!スポーツ医学」
真姫「…にこじつけて身体の不調をでっち上げて、お薬を飲ませる口実にしよう!って話よ!!」
凛「漫画と関係あるのスポーツ医学ってことだけじゃん…」
真姫「違う!でっちあげるのと私たちがドラえもん○並の便利キャラであるのも共通点よ!」
凛「もはや伏字ですらないよ何その○…。まぁ、いつものハッタリってことはわかったけど…」
凛「じゃあ誰を呼んでくればいい?どうせなら複数でも構わないにゃ」
真姫「ん、そうねー…、じゃあ>>456呼んできて!」
-
456 : 2014/11/20(木) 00:10:37.52 ID:jSUIEvjP0 - 絵里
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459 : 2014/11/20(木) 00:25:22.47 -
絵里「また私か…」
凛「祝!3回目の犠牲…訪問者だにゃ!」
絵里「今何か不穏な単語を言いかけなかった?」
真姫「ま、いいじゃない。慣れている方が何かと都合がいいこともあるし」
絵里「それはいいんだけど…いきなり呼ばれちゃったから何かと思って…」
絵里「一緒にいた海未も連れてきちゃったんだけど、いいかしら?」
海未「状況がよく飲み込めませんが…、なんで私ここにいるのでしょう」
真姫「深い理由はないわ。『また安価絵里かよ、あ、下海未だしどうせなら一緒に出しちゃえ』なんて考えてないから」
凛「メタいメタい…。んー、えっとね、今日絵里ちゃんを呼んだのは他でもなくって…」
真姫「私ね、そこに座る必要もなく分かっちゃったのよ…。絵里の身体の不調が」
絵里「身体の不調…?」
海未「もしかして…、最近絵里のダンスのキレが悪くなってきていることでしょうか?」
真姫「え、そうなの?」
海未「えっ」
絵里「えっ」
真姫「あっ」
真姫「…そ、そのとおりよ。まさか海未も気づいているとはね…」
凛(嘘から出た誠だにゃ)
海未「えぇ…、ですが私も原因はよくわからなくて…、絵里は気づいていましたか?」
絵里「い、いえ…。そうだったのね…。ダンスと言えば私の長所的なところもあるのにまさか衰えているとは…」
真姫「ふっふっふ…、でも心配しないで!私には理由がわかっているから!だってドクターなのだもの!」
海未「本当ですか!?では絵里のダンスのキレは治せると…」
絵里「またデタラメ言ってるんじゃないでしょうね?」
真姫「そんなこと…ないわよ!」
絵里「何よその一瞬の間は」
真姫「ないったらない!私にはあなたのダンスのキレが悪くなった原因もわかってるんだから!」
海未「何が原因なのですか?」
真姫「えー…、それはね。んーと…」
絵里「今考えてない?」
真姫「ないない。思い出してるのよ。えー…、あ、そう!」
-
460 : 2014/11/20(木) 00:26:42.12 ID:Coxayk0Eo - 幼いころにダンスで身体を酷使したこと
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462 : 2014/11/20(木) 00:29:06.97 ID:4LjcQfFw0 - 仙骨
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465 : 2014/11/20(木) 00:47:45.39 -
真姫「幼い頃にバレエダンスで身体を酷使したことが原因で骨が悲鳴をあげているのよ」
絵里「え、今頃になってくるものなの…?」
真姫「えぇ。幼い頃は成長途中でまだ骨が育ちきっていないの。つまり普通の骨より柔らかいのよ」
真姫「そんな状態で日々負担をかけていれば小さな傷が残り続けるわ。それが今になって身体に影響を及ぼしているというわけね」
凛(わぁなんかそれっぽいこと言ってる)
絵里「普通幼い頃の怪我ってすぐに再生して丈夫になるものでしょう?」
真姫「何!?私の見解が間違ってるって言うの!?スポーツ医学にも長けたこの私の判断が!」
真姫「あなたはスポーツ医学かじったことあるの!?ないでしょ!だったら黙ってなさいこの金髪ポニーテールかわいい」
絵里「ご、ごめんなさい…。でもなんで最後褒められたの…?」
海未「それで、具体的にはどのあたりの骨が悲鳴をあげているのでしょうか?」
真姫「それはね、仙骨よ」
海未「仙骨…?というのはどの辺りの骨なのですか?」
真姫「えっ…、あぁ…っと、どの辺だったかしら…」
絵里「場所すらうろ覚えなのによく堂々と診断を下したものね…」
真姫「し、知ってるわよ!た、確か頬骨の上の方…」
凛「脊椎の下部に位置する三角の骨のことだよ。大体股間のあたりね」
絵里「へぇ、そうなんだ」
絵里「…で、頬骨の上の方って?」
真姫「…にあった時期も人類には存在したのよ。これ豆な」
海未「なるほど…、大体は理解しました。ですが…」
海未「原因が骨となるとマッサージやトレーニングではどうしようもないのでは…」
海未「やはり絵里のダンスのキレを戻すことは…」
真姫「そんなことないわ!ふふ…、この天才ドクター西木野真姫の手にかかればね!」
海未「ど、どうやってですか…!?」
真姫「ふっふっふ…、凛!」
凛「にゃ!これね!!」ババンッ
海未「これは…、錠剤でしょうか」
凛「これを飲めばたちどころに股間の骨はいい感じに治癒されるにゃ。ささ、どうぞどうぞ」
絵里「本当に…?」
凛「ホントホント!凛嘘つかないにゃー」
真姫(…で?あの薬本当はどんな薬なのよ)
凛(あれはねー…)
凛(股間が>>466て、気が狂いそうなほど>>467気分になるお薬にゃ)
凛(そして副作用として>>469
-
466 : 2014/11/20(木) 00:50:56.22 ID:KzKIPKyDO - 熱く
-
467 : 2014/11/20(木) 00:51:09.47 ID:Coxayk0Eo - 陰鬱
-
469 : 2014/11/20(木) 00:52:08.11 ID:Ni5xDqz90 - 倫理観がぶっ壊れるにゃ
-
471 : 2014/11/20(木) 01:03:47.60 -
凛(股間が熱くなって、気が狂いそうなほど陰鬱な気分になるお薬にゃ)
凛(そして副作用として倫理観がぶっ壊れるにゃ)
真姫(…また絵里は鬱になるの…?どれだけ鬱にさせれば気が済むのよ)
凛(前回の鬱は凛がさせたわけじゃないですしお寿司)
真姫(そして絵里の倫理観が壊れる、って…どこかで聞いた話のような…)
凛(気のせい気のせい。さ、どうなるか見ものだね)
真姫(そうね…、とっとと飲むがいいわ)
絵里「…」
絵里(怪しい…、怪しすぎるわ…)
絵里(リターンズになってから私の登場回数3回目よ?そろそろ学習するわよ…。…一回は他人の夢の中だったけど)
絵里(どう考えたってこの薬…、ただのお薬じゃないことなんて明白…)
絵里(こんなの、自分から飲めるわけ無い…)
絵里(…となると、何とかして回避したいところね)
絵里(でも飲まなければどうせあの子達は私をここから帰さないだろうし…)
絵里(どうにかして目をそらしてから…)
絵里「…」チラッ
海未「…ん?どうしたのですか?私の顔に何か…」
絵里「いえ、なんでも」
絵里(…海未にでも飲ませちゃいましょう)
絵里(そうすれば私も変な薬の作用が見れる!ちょっと面白そうで一石二鳥ね!!)
絵里(となると、二人の目をそらす方法だけど…)
絵里(>>472れば、あの子達の視線は明後日の方向に動くはず!)
-
472 : 2014/11/20(木) 01:05:36.61 ID:A52rGKZC0 - 298円のオリジナルブレンドを用意
-
475 : 2014/11/20(木) 01:23:42.97 -
絵里「…」
絵里「あ、あの、二人共?」
凛「にゃ?」
真姫「何よ?」
絵里「これ、飲むための水とかはないの?」
真姫「え…」
絵里「普通錠剤って水と一緒に飲むものでしょう?そういうものはないの?」
凛「あー、そういえばそうだったにゃ」
真姫「常識にとらわれることをすっかり忘れていたわね。わかったわ、すぐに水を…」
絵里「あ!で、でも私その…、水はクリスタルガイザーしか飲まないタイプの人間なのよ。水道の水は少し硬くて、ね?」
凛「ロシアの血を引いてる絵里ちゃんが何を抜かしてるんだにゃ」
真姫「じゃあどうしろって言うのよ」
絵里「んーと、あ!じゃあこの…200g298円のKKEのオリジナルブレンドコーヒーを淹れてきてくれない?」
絵里「これなら水道水を沸かしたお湯でも飲めるわ。インスタントでも高品質で香りのいいコーヒーだから」
真姫「お薬をコーヒーで飲む、って…。非常識じゃない?」
凛「まーでも…」
凛(あのお薬は何で飲んだとて効果が変わるわけじゃないから問題ないにゃ)
真姫(ふーん、なら大丈夫ね)
凛「うん。じゃあ淹れてくるにゃー。お湯沸かすのに時間かかるからちょっと待っててね?」
真姫「早くしなさいよ?」
凛「おっけー。じゃ、行ってきまーす」
真姫「…ふぅ。少し間が空いてしまったわね」
絵里「そ、そうね」
絵里(…っく。あのまま二人共給水室へ行ってくれればその隙に海未に薬を飲ませたのに…!)
海未「絵里って水にそんなこだわりが…。では水筒に入れてきている水も全部?」
絵里「え、えぇまぁ」
絵里(んなわけ無いでしょどれだけお金かかるのよ少し考えたらわかるでしょうがこのマヌケ)
海未「絵里はすごいですね、飲むものにも気を配るなんて…。私にはない考えで、少し尊敬しました」
絵里(海未…、あなたすごくいい子ね…。ごめんなさいマヌケとか言って)
絵里(きっと将来騙されるから今私に騙されて痛い目見ればいいわ)
絵里(…っと、今は真姫の目をそらす方法を考えましょう…。そうね…)
-
476 : 2014/11/20(木) 01:25:22.41 ID:Jg5bzbuyO - 凛
-
477 : 2014/11/20(木) 01:26:42.04 ID:4hTSWVC60 - 真姫ちゃん大好きっ子
-
480 : 2014/11/20(木) 01:42:05.22 -
絵里「えっと、ただ待ってるってだけなのも味気ないから…」
絵里「…真姫、凛がいない今だけ、話しておきたいことがあるのだけど」
真姫「な、なになに?もしかして大事な話?」
海未「え、わ、私も聞いて大丈夫な話なのですか…?」
絵里「えぇ、平気…。実はね、凛なんだけど…」
真姫「う、うん…」
海未「ほうほう…」
絵里「真姫のことが大好きで大好きでたまらない、真姫ちゃん大好きっ子なんですって…!」
真姫「えっ」
海未「そ、そうだったのですか…!!?」
絵里「えぇ…、そうなのよ…。こないだ凛とふたりっきりの時に告白されて…」
絵里「いつか真姫に後ろから抱きつかれることを夢見ているらしいわ」
絵里「どう?今行って…」
真姫「えっと、あの…、非常に言いづらいのだけど…」
絵里「ん?」
真姫「…知ってるし」
絵里「へ?」
真姫「いや、凛が私のこと好きだなんて自明の理だわ…。私も凛のこと大好きだし」
絵里「え、えぇ!?そそそ…、そうなの!?」
海未「いやっ…、え、それは…、あの…女性として、ということ、ですか…!?」
真姫「ま、まぁ…、そういうことになるわね」
海未「まさかのっ…!両想い…!!ほ、ほほほ…!そ、そういうの、なんかいいですね…!」
絵里「海未のテンションがうなぎのぼり…!?え、ってことは、え…!?そういう、ことも…?」
真姫「し、してないわよっ!り、凛とは…、そういう関係はヤなの。なんていうか…、こうやって一緒に遊べるだけで幸せ、っていうか…」
真姫「一応同棲してるわけだし…、す、既に夫婦みたいな?あ、あはは!何言っちゃってんのかしら私ってば!///」
海未「お、お熱いのですね!余計な触れ合いは抜きでも感じあえる愛…!!実に萌えますね!」
絵里(…なんか想定外の方向に進んでしまったわ)
絵里「で、でも…、きっと凛は真姫からのアプローチを望んでいるはずだわ!そう言っていたもの!」
真姫「そ、そうなのかしら…!あー、でもぉ…、なんかそう言われればそういう雰囲気も醸し出してたような…」
絵里「そ、そうよ!だからね、えっと…、お湯を入れてる時にさりげなーく後ろから…さっ!って抱きついちゃうのって…」
海未「ひょええぇぇぇっ!!い、イイ!!とってもイイですよ絵里!そういうのかなりツボです!」
真姫「ど、どうしちゃったのよ海未…。そういう趣味なの…?」
真姫「…でも確かに、そういうのも悪くないのかも。刺激になるといえばなるわね」
絵里「で、でしょう!?わ、私たちのことは置いておいて、ちょっとお二人でコーヒーよりも熱いプラトニックラブ、育んできなさいよ!」
真姫「そ、そんなんじゃないわよぉっ!…ま、まぁでも!?そう言われていかないのも女が廃るってものよねー!」
真姫「…行ってくるわ!」ドヒューン
海未「が、頑張ってください!応援してますからね!」フンスフンス
絵里「海未、鼻息荒くなってるわよ」
-
481 : 2014/11/20(木) 01:47:36.50 -
絵里「…」
海未「…」フンスフンス
絵里(…さて、二人きりになったところで…)
絵里「海未。その…」
海未「は、はい!?なん、なんでしょっ…なんでしょうか!?」
絵里「え、えーっと…」
絵里(さっきので海未のテンションがボルテージMAXになってしまったわね…)
絵里(このままじゃこのアブナイ薬を自然に処理できないわ…)
海未「な、なんですかその目は…!ま、まさかあなたも…!?」
絵里「い、いやいやそんな…」
絵里(…!いえ、待って…。これを利用すれば海未に薬を飲ませることができるかも…!)
絵里(例えばそう…、口移しとかで!)
絵里「…ゴホンッ、う、海未…!」
海未「は、はい…!なんですか…?」
絵里「じ、実は…、実は私…」
絵里「海未のこと、前から>>483!」
-
483 : 2014/11/20(木) 01:51:45.81 ID:ceeut/T1o - 尻穴をなめたいくらい好きだったのよ
-
484 : 2014/11/20(木) 02:13:02.70 -
絵里「う、海未のこと前から尻穴を舐めたいくらい好きだったのよ!」
海未「なっ…!!?なんですってぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!?!?!?!?」
絵里(なんてことを口走ってしまったんだ私はぁっ!!?)
絵里(た、ただ好き、とだけ言ってしまえば流れで薬を飲ませることもできたかもしれないのに…!)
絵里(緊張のあまり口がトリプルアクセルをかましてしまったわ…!いえ、クアドラプル…、もといブリザードアクセルレベルで滑っちゃったわ!!)
海未「え、絵里がまさかそんな性癖の持ち主だったとは…」
絵里「ちっ、違うの!今のは口が滑って…」
海未「いえ、いいのです!大丈夫です絵里!私は気にしていませんからぁっ!!」
絵里「いや、そうじゃなくてっ…!」
海未「た、確かに驚きましたがっ!絵里の性癖であるならば受け入れましょう!」
海未「それに尻穴を舐めたい舐められたいとは人間誰しも一生のうちに一度は考えることでしょうし!私の場合はまだ思いもしませんでしたがそういうものなのでしょう!!」
海未「ですがこの際どうであろうと構いません!今私は絵里に尻穴を舐められたいと初めて思いました!ですからっ!!」ズルッ
絵里「う、海未ィイィィィィィッ!!?!?!何おもむろに脱ぎだしているのよぉっ!!?」
海未「違います!違いますおもむろに、の使い方が!本来はそれはゆっくりと、という意味で用いられるためサッっとズボンとパンツを脱ぎ捨てた私の行為に対して正しい行為と言えないアレッ?」
海未「な、何を私は言っているのでしょうか!?え、絵里!?ちょっと私何してるんですかね!?」
絵里「知らないわよ!?海未が混乱しすぎて下半身を顕にしてるんでしょう!!?」
海未「あぁそうでしたそうでした!ではどうぞ!さぁお舐めください!存分に!気が済むまで!!」クニッ
絵里「ちょぉぉいっ!!指で広げてこっちに突き出さないで!!いいから!海未の気持ちはわかったから!!」
海未「んなっ…!!?な、何がわかったというのですか!?私がこんなこと好きでやっているとでも!!?」
海未「こ、これはあなたの歪んだ性癖を思って嫌々ながらも理解を深めようとやっている行為であり決してあなたが」
絵里「わ、わかったから!わかったから落ち着いて海未!」
海未「分かってません!!絵里は私のことなんて全然分かってませんよ!もう許しませんからね!!」
海未「こうなったら私が気持ちよくなるまでお尻の穴を舐め続けてもらいます!そして私にもその性癖を開花させてください!!」
絵里「なんでそうなるのよぉっ!!?」
海未「絵里が悪いの!絵里が悪いんですっ!!あーもうわけわかんない…、とにかく舐めてください!恥ずかしくて…、鼻血が出そうで…」
絵里「お、おぉぉぅふ…」
絵里(海未は私の突然の性癖暴露と告白のせいで完全にパニックになってる…。もう言葉が通じる状況じゃないわ…)
絵里(で、でも…、う、海未のお尻って…、とっても…、綺麗ね)
絵里(じ、じゃないっ…!私こそ正気を保たなければ…)
絵里(このお尻の中に、座薬がごとく薬を突っ込むとかすれば…、いいのかしら?)
絵里(あぁでも…、海未のアヌス…、ヒクヒクして、か、可愛らしい…)
絵里(いぃぃぃぃいけないっ!こ、このままでは虚偽の異常性癖に飲み込まれる…!)
絵里(嘘が本当に、なってしまう…!)
絵里(くっ…、私は…!!)
1.おしりの穴舐める
2.奥深くまで舐める
3.周りを執拗に舐める
4.唇で噛むように舐める絵里(私は正気を保って>>485選択するわ!!)
-
485 : 2014/11/20(木) 02:17:48.82 ID:sAp/lY52o - 4
-
487 : 2014/11/20(木) 02:28:54.15 -
絵里(その…、あれね。なんだかその…唇みたいに見えてきたわ)
絵里(小陰唇とかそういうんじゃないけど…、でも私の目的は口移しなわけだから?)
絵里(それがアヌスでも特に問題はなかろうて)
絵里(もうどうでもいいから海未のお尻を味わいたい)
絵里「い、いただきますっ…!むちゅるぅっ!!」
海未「う、うひぃぃぃっ!!」
絵里「はむっ…、むひゅっ…」
海未「あ、あぅぅっ…!だ、ダメです…!甘噛みしてはぁぁぁん…!」
海未「こ、腰が抜けて、しまいますぅぅ…!」
絵里「んむふっ…、れるぅっ…」
絵里(ま、まさかの初キスがこ、こんな…!)
絵里(いえ…、これは口移し、口移しなのよ!)
絵里(…あれ?何を口移しするんだったかしら…?)
絵里(な、何がなんだか、わからない…)
凛「…まさか後ろから抱きつかれるとは…、悪い意味で鳥肌がゾワゾワだよ」
真姫「だ、だって絵里が煽ってきたんだもん…」
凛「真姫ちゃんにそういうの求めてないから…。せいぜいお手手繋ぐくらいだよ」
真姫「そんなの毎日やってることじゃない。つまらないわ」
凛「じゃあ久しぶりに一緒に寝てあげるから」
真姫「お、やった」
凛「おーい、絵里ちゃーん。ちょっと手間取ったけどコーヒー…」
絵里「んちゅるっ!!はむぅふっ!!れるれるっ…!!」
海未「うぐひぃぃっ!!絵里ぃぃっ!深いれすっ!こ、これ以上突っ込まれては…!!」
凛「何、してるの…?」
絵里「ッ!!」
海未「あ…、凛、真姫…。い、今…その…、絵里が性癖を…」
絵里「ち、違うっ!こんなの私の性癖じゃないっ!!えっと、今のは…」
絵里「そ、そう!海未の仙骨を私の舌で愛撫して治療してただけで…」
絵里「っていうかそもそも嘘なのよ!私が尻穴を舐めたいだとかダンスのしすぎで骨を痛めただとか!!」
絵里「だからこんな怪しい薬なんて飲むわけないでしょバカーッ!!エリチカおうち帰るっ!」ダダッ
海未「あっ…絵里っ…!待ってくださいせめて最後までっ!!」ダダッ
凛「…」
真姫「…」
凛「…なんだったんだ」
真姫「さぁ?」
-
488 : 2014/11/20(木) 02:33:39.11 -
凛「結局薬だけが残ってしまったにゃ…」
真姫「どうする?これ…」
凛「…」
真姫「…」
凛「…どうぞ」
真姫「いらないわよ」
凛「だよねー」
凛「よし!次回に持ち越すにゃ!」
真姫「…マジで?」
おわり
おまけ
凛「結局絵里ちゃんのダンスのキレが悪いのってなんだったのかな」
真姫「どうやら本当に骨が軋んでたらしくて今矯正治療中よ」
凛「わぁ本当に嘘から出た誠だぁ」
真姫「そして海未はおしりに雑菌が入ったとかでこれまた入院中よ」
凛「みんなもお尻の穴は綺麗にしようね」
おわり
-
489 : 2014/11/20(木) 02:42:52.16 -
真姫「今回はとんだカオスというかなんというか…支離滅裂だったわね」
凛・真姫「「尻だけに」」
凛「…言われたにゃ」
真姫「結局あのお薬、本当に次回に持ち越すの?」
凛「うん、そのつもりにゃ。使わないのももったいないしね!」
真姫「…次回も大変なことになりそうだわ」
凛「というかお薬の反応を見るつもりだったのに素面のはずがお薬服用時以上の錯乱した二人を見ちゃったにゃ」
真姫「元々あの子たちはそういう素質があったのよきっと」
真姫「…それにしても、長いことやっているせいかお薬を渡しても警戒されるようになってしまったわね」
凛「一度真姫ちゃんの西木野イリュージョンで世界をリセットするのも手にゃ」
真姫「嫌よ恥ずかしい。あの詠唱はあまり口に出したくないわ」
真姫「ふふふ、だけど次回以降はお薬の警戒なんて心配する必要はないわ。だって…」
凛「おっとここから先は次回のお楽しみ!このスレも半分ほど過ぎたところで新展開突入?」
真姫「じゃ、今日の西木野☆星空クリニックはここまで!」
凛「次にパニックになるのはあなたかもにゃ?」
真姫・凛「「まじ☆えんじぇー!!」」
-
496 : 2014/11/22(土) 01:32:12.13 -
べ、別にエロが来て喜んでるとかじゃないんだからね! そっち方面に持っていくしか能がないだけです
鬼畜っぷりというかもう幼い頃からそういうものを見て育ってきてしまったせいで普通のエロは書ける気がしません 全部パソコンが悪い
今日はこんな時間なんで安価は使う予定ないですがどうしようもなければ深夜でも一人くらい起きてるだろうと期待して出すかも
あと結構眠たいので今日で終わらない可能性も大 とりあえず始めて行くます -
498 : 2014/11/22(土) 01:50:42.83 -
真姫「こんばんは、西木野☆星空クリニック院長、ドクター真姫よ」
凛「べーたかよちーん、ナース凛だにゃ」
真姫「突然だけど昨日、元祖西木野☆星空クリニックで長いこと書いてたうろ覚えラブライブ!を見返してたのよね」
凛「ほんと突然だね」
真姫「自分で言うのもなんだけど面白かったわ。最後の方なんかよくこんなの思いついたなって感嘆したわね」
凛「熱すぎる自画自賛乙にゃ」
真姫「今じゃもうその手腕は失われて燃えカスみたいな文章力しか残ってないんだけど」
真姫「でも見返してると…、やりたくなってくるのよね。うろライブ」
凛「お?やるの?でもこのスレじゃやる予定はなかったんじゃなかったっけ?」
真姫「そうね、更新頻度も遅いし通常営業と並行してやる余裕はないわね」
真姫「だから真姫ちゃん考えたわ」
凛「嫌な予感しかしない」
真姫「また同じことを、次は別の薬をブチ込んでやってみましょう!って」
凛「…予感的中だにゃ」
凛「べ、別の薬って…?次はどんな薬を飲ませる気なのさ?」
凛「も、もしかして前回、次回に持ち越すって話をしたあの…!?」
真姫「いえいえ、あんな鬱になる薬なんか使っても話が進む前に終わっちゃうでしょうが」
真姫「私が投与しようと考えているのはその逆よ」
凛「ぎ、逆…?薬に逆もクソも…」
凛「…っは!?ま、まさか…!」
真姫「そう…、そのまさかよ」
真姫「絵里の鬱病を治療したあの薬…、通称は…」
真姫「社会的即死薬。あれをみんなに飲ませて…」
凛「だだだ、ダメェェェッ!!!あんなん飲ませたら…!」
凛「深夜だろうが絶対にテレビでは写せないようなひどいことになっちゃうよ!?」
真姫「だから場末のSSスレでやっちゃうんでしょうが。平気よ、どんな結果になっても世界をリセットすれば」
凛「詠唱は嫌だって言ってたんじゃ…」
真姫「いざとなればやってやるわ。…という訳で」
真姫「今回はラブライブ!第一話時点のみんなに理性をぶっ壊す薬を服用させるSSをやっていこうと思うの」
真姫「その名も…特に名称は考えてなかったわ。ま、アホライブでいいでしょ」
凛「テキトーにも程があるんじゃ…」
真姫「どうせ一話しかやる予定ないからいいのよ。こんなの数話にわたって続けたらこっちの精神がおかしくなるし」
真姫「そして注意事項としては、突拍子ない下品な会話や度の過ぎたキャラ崩壊、放送コードに引っかかりまくる罵倒の言い合いなどが含まれる可能性があるわ」
真姫「何も考えてないからどうなるかは誰も知らないけど」
凛「面白くなるかもわかんないんだよね…」
真姫「ま、進めてるうちにテンション上がってなんとかなるはずよ。…というわけで、始めていくわよ」
凛「生暖かい目で見守ってね」
-
499 : 2014/11/22(土) 02:02:43.57 -
音ノ木坂学院 校門前
穂乃果「…」
海未「…」
ことり「…」
穂乃果「だってー…」
海未「穂乃果、あの」
穂乃果「可能性感じ」
ことり「桜がきれいだねー」
穂乃果「たんだー、そ」
海未「トイレ行きたいです」
穂乃果「うだーすすー」
ことり「あ、ちょうちょ!かわいいねー」
穂乃果「めー後悔した」
海未「あ、漏れます。漏らしますよ!?いいんですか!?聞いてるんですか!??!」
ことり「こっちにはいもむしさんだー。わーい」
穂乃果「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!こちとらオープニング歌ってるんだよぉぉぉぉっ!!!」
穂乃果「ちょっとは空気読めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえっ!!!!」
↑
これこれが私、高坂穂乃果!高校二年!
今、私が通う音ノ木坂学院が大ピンチなの!それは…
昨日突然、理事長によって伝えられた、学校廃校の知らせが原因だった…。(廃校のプリントを前に佇む三人)
穂乃果「嘘ォ…!?」
ことり「廃校って…」
海未「学校がなくなるということですね…!?」
穂乃果「い、嫌だぁっ!!だって学校なくなるってことはまた受験し直さないといけないんでしょ?!」
穂乃果「穂乃果勉強全然できないのに編入試験なんて受けても学校は入れないよぉぉっ!」
穂乃果「そうなるときっと穂乃果は中卒でまともな仕事にも就けずアルバイトで日々を過ごすも貧困な生活を強いられ」
穂乃果「いずれ働くことにも飽きパチプーとなって生活をしのごうとするも無一文、借金することもできず野垂れ死に…!」
穂乃果「そんな人生になっちゃうんでしょ!!?絶対にいやーっ!!」
海未「私たちが卒業するまでは学校は存続するようですよ」
穂乃果「なーんだ、心配して損した」
ことり「お腹すいたー」
アホライブ!
完
-
502 : 2014/11/22(土) 02:15:15.15 -
保健室
穂乃果「…っは!?エビマヨガーデン!?」
穂乃果「なんだ、夢かー…。だよねー、まさか1レスで終わるわけ…」
穂乃果「何言ってるんだ私」
廊下
穂乃果「らんららんららーんっ!今日もいい天気ー!おっはよー!!」
穂乃果「よっ!無個性!ポニテ!チビ!」
無個性「ほ、穂乃果…?」
ポニテ「穂乃果ちゃん、私たちのこと言ってるのかな…?」
チビ「あんなこという子だったっけ…?」
穂乃果「そりゃそうだよねー。再受験の心配がないとしてもまっさか廃校になんか…」
穂乃果「うわぁっ!過剰演出とばかりに廊下の壁に大量のプリントが掲示されてる!!」
穂乃果「その紙面に書かれているのは廃校の二文字!?やはり穂乃果の夢は夢じゃなかった!!?」
穂乃果「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「こ、高坂さんどうしちゃったの…?」「廃校がショックすぎて頭おかしくなっちゃったのかな…?」
教室
穂乃果「はぁ…、別に廃校なんかどうでもいいけどなんか気が滅入るなぁ…」
海未「くんくん…、はぁぁぁ…、穂乃果の匂い…。いいですねぇ…」
ことり「穂乃果ちゃーん、一緒にランチパック食べよー」
穂乃果「なんでこんなに気が滅入るんだろ…。わたし、何かの病気なのかな…」
海未「はむはむ…、ふふふ…、髪の毛も美味しいです…。キューチクルが美味」
ことり「はい、あーん」
穂乃果「もぎゅふっ…、はむはふ、ふははふひ、はふひひふふ…」
海未「あ、そうだ見てください穂乃果。今日は私穂乃果と同じ下着を着けてきたんです」
ことり「どう?おいしい?穂乃果ちゃんのために私が作った特性ランチパックなの♪」
穂乃果「もぐもぐ…」
海未「あ、なぜ穂乃果の下着を知っているかといいますと実は盗聴器と隠しカメラが…しまった!!口が滑ってしまいました!」
ことり「中身はことりの愛情が詰まってます♪」
穂乃果「…血の味がする」
海未「すみません今のは聞かなかったことに」
ことり「意外と手首深く切っちゃったから痛いよー」
穂乃果「ここじゃアレだから中庭行こう」
-
503 : 2014/11/22(土) 02:26:40.53 -
中庭
海未「…それにしても廃校とは。驚きです」
ことり「まだ完全に決まったわけじゃないけどね。でも…」
海未「正式に決まってしまえば次から1年生は入ってこなくなるんですよね。後輩がいないというのは寂しいです」
穂乃果「…二人共、穂乃果の膝の上でしゃべるのはやめて」
海未「肩車がいいですか?」
穂乃果「気持ち悪いよ…」
ことり「穂乃果ちゃんっ」
穂乃果「何?」
ことり「え?何が?」
海未「あ、今のはことりのくしゃみですね」
穂乃果「もう意味がわからないよ…」
「ねぇ、ちょっといい?」
穂乃果「…はい?あ、金髪の綺麗な人…」
穂乃果「横にはデブが…」
希「誰がデブだコラァッ!!」ズゴォッ!!
穂乃果「おぶぁぁっ!!」
海未「生徒会長…、絢瀬絵里さんでしたっけ?なんですかその金髪。不良ですか?」
ことり「ビッチは私と穂乃果ちゃんの半径3km以内に入ってきて欲しくないよねー。菌が伝染る」
絵里「そこの失礼なことを言ってる狂った髪型の南ことりさんは確か理事長の娘さんだったわよね?」
ことり「でも顔はいいかも。染めない?」
絵里「理事長、何か言ってなかった?」
ことり「狂った髪型ってどういうこと!?」
海未「反応が遅くないですか」
絵里「…そう、ありがとう」
希「わしわし」ワシワシ
絵里「希、人前で胸を揉むのはやめて。興奮するわ」
穂乃果「…中庭も落ち着かないなぁ。このふたりがいないところ行きたい。あと殴られたほっぺた痛い」
ことり「お腹すいたー」
海未「さっきパン食べたばかりじゃ、あ!穂乃果どこ行くんですか!置いていかないでください!!」
-
505 : 2014/11/22(土) 02:37:45.17 -
穂乃果「来年の入学希望者が定員を下回った場合に廃校になるんだよねー…」
穂乃果「じゃあこの学校のいいところをアピールすればいいんだ!」
穂乃果「…でも私が音ノ木坂学院を廃校から阻止することになんの意味が…?」
穂乃果「うーん、面倒だし諦めようかなぁ…」
海未「あ、見つけましたよ穂乃果!」
ことり「ホノカチャーン」
穂乃果「あ!キチ○イが来た!!逃げないと!」
穂乃果(そして私は授業を受けることもなく放課後まで幼馴染だったはずの二人から逃げ続けた…)
穂乃果(どうして、こんなことになってしまったんだろう…)
穂むら
穂乃果「はぁっ…、はぁっ…!や、やっと逃げ切れた…!」
ガララッ
雪穂「あ、お姉ちゃんおかえりー」
穂乃果「うん、ただい…、あ!雪穂!ダメだよそんないやらしい太ももが見えるようなズボン履いて!」
雪穂「えっ、な、何いきなり…。そんなこというキャラだっけお姉ちゃん…」
穂乃果「女の子なんだからもっときっちりした服装を着ないといけないってお父さんも言ってたでしょ!さ、着替えて!!」
雪穂「どうしたのよいきなり…?」
穂乃果「もううんざりなの!急に豹変したように見えるけど私にはわかるの!あのふたりは前から心の中では穂乃果に魔物の牙を向けて…!」
穂乃果「四六時中脳内で私の服を剥いで襲う妄想に勤しんでるってこと!!変態なんだよあの二人は!」
穂乃果「もうそんなのイヤなの…、だから雪穂…、あなただけは女の子らしくしないとダメだよ…」
雪穂「な、なんかよくわかんないけど…、わかった…。おねえちゃんも大変だね…」
-
506 : 2014/11/22(土) 02:46:34.90 -
雪穂「ところでお姉ちゃん、あんこ入りのチョコいる?」
穂乃果「いらない。アンコ飽きたから」
雪穂「…そ」
穂乃果「ねぇ雪穂。その読んでるのって…?」
雪穂「あー、UTX?私、来年受けるんだー」
穂乃果「へー…、パンフレットパラパラ。そこには美麗に映る美少女達」
穂乃果「名前はA-RISEと書いてアライズと読むらしい。スクールアイドルという学校で…」
雪穂「お姉ちゃん…?頭で考えてることを口に出すのやめてくれない…?」
穂乃果「え?私今何か言ってた?」
雪穂「…病院行ったほうがいいんじゃない?」
穂乃果「ふーん、スクールアイドルかぁ…。こういうの、女の子って感じだよねぇ…」
穂乃果「あのふたりにも見習ってほし…ん?」
穂乃果「ちょっと雪穂!あんた音ノ木坂受けないの!?」
雪穂「時間差すぎだよ!」
穂乃果「お母さんお母さーん!雪穂音ノ木坂受けないって言ってるよ!?」
ほのママ「聞い」
穂乃果「うちはお母さんもおばあちゃんも音の木坂なのにおかしいよ!」
雪穂「ていう」
穂乃果「ねぇどうして!?どうして音ノ木坂受けないの!?お姉ちゃんと同じ学校行きたくないの!?」
雪穂「あの、話聞」
穂乃果「私のこと嫌いになっちゃった!?ヤだよ雪穂までいなくなったら私の味方はどこに行っちゃうの!?」
雪穂「おちつ」
穂乃果「お願い!嘘でもいいから音ノ木坂受けるって言って!私の心を落ち着かせて!」
雪穂「私音ノ木坂受けます!」
穂乃果「よかったー」
雪穂「…」
雪穂「…ねぇお母さん」
ほのママ「何?」
雪穂「お姉ちゃんが怖い…」
-
508 : 2014/11/22(土) 02:56:10.59 -
穂乃果の部屋
穂乃果「…あの、もしもし」
ことり『あ、穂乃果ちゃんの声だ。何?』
穂乃果「声じゃなくて私だよ…」
ことり『でも穂乃果ちゃんはここにはいないよ?だからこれは穂乃果ちゃんの声だよ』
ことり『正確に言えば穂乃果ちゃんの声を模した合成音声だよ』
ことり『そう思うとなんだか憎たらしくなってきちゃったなぁ…。穂乃果ちゃんを真似するなんて』
穂乃果「あ、あの…、ことりちゃんのお母さんなんか言ってた…?」
ことり『うるさいなぁっ!!穂乃果ちゃんの声で話しかけてこないでよ!!』
バキッ!! ツー…、ツー…
穂乃果「…」
穂乃果「…もうやだ」
一階
穂乃果「お母さーん…、一緒に寝たい…。心細いよ…」
ほのママ「…」
穂乃果「お母さん?何してるの?本?本読んでるの?」
ほのママ「え?あ、あぁ穂乃果…?何急に」
穂乃果「お母さん、何読んでるの?あ、これ…アルバム?卒業アルバムだ…」
穂乃果「へぇ…、お母さんの卒業アルバムかぁ…。あ、お風呂先入っていい?」
ほのママ「え、えぇ…、いいわよ。先入っても」
ほのママ「ねぇ、穂乃果…。その…」
穂乃果「何?あ、そうだ…。一緒に寝たいの。今日なんか寂しくて」
穂乃果「お母さんと同じ布団で寝たらきっと安眠できると思うなぁ」
ほのママ「そ、そう…?仕方ないわね。わかったわ」
穂乃果「えへへ、ごめんね子供みたいなこと言っちゃって」
ほのママ「いいのよ。…じゃ、布団温めて待ってるわね?」
穂乃果「うん」
ほのママ(雪穂は穂乃果の頭がおかしくなったって騒いでたけど…)
ほのママ(寂しいだけだったのね。甘えちゃって、かわいい子)
-
509 : 2014/11/22(土) 03:04:01.05 -
穂乃果「…ふーん、お母さんの卒業アルバムかー」
穂乃果「ぺらっ、っと」
穂乃果「表紙をめくる私。わ、メイクが古い…。眉毛が太くて唇が赤いなぁ…。いつの時代だよ…」
穂乃果「あ、これお母さん…?うわぁ、今と結構変わってるかも…!美人さんだなぁ…」
穂乃果「あ、生徒会長やってたんだ…。すごいなぁ…」
穂乃果「これ、弓道場で…、これはクラスの写真で…運動会の…」
穂乃果「合唱コンクールに…、あ…」
穂乃果「お母さんが全校生徒の前で、演説してる…。カッコイイなぁ…」
穂乃果「…」
穂乃果「…私の知らない音ノ木坂が、いっぱいあるんだよね」
穂乃果「この前の年も、この前の前の年も、また別の音ノ木坂だったんだ」
穂乃果「いろんな思い出が積み重なって、今の音ノ木坂学院があって…」
穂乃果「それが今…、消えようとして…るんだ…」
雪穂「お姉ちゃん?ねぇお姉ちゃん、お風呂空いたよ?電気つけっぱ…」
穂乃果「うぅっ…!うあぁぁぁぁっ…!!うぎゅうぅぅぅっ…」
雪穂「っ!!?お、お姉ちゃん…!?」
穂乃果「やだよぉぉぉっ…!!学校なくなって欲しくないよぉぉっ…!!」
穂乃果「私音ノ木坂大好きだもんっ…!!だから嫌だぁぁぁぁぁっ…!!」
穂乃果「絶対に、絶対に廃校なんかさせないんだからぁぁぁぁっ…!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁんっ…!!」
雪穂「お、おね…」
雪穂「…」
雪穂「…空けとくね。おやすみ」
-
510 : 2014/11/22(土) 03:10:49.07 -
翌朝
ガララッ
穂乃果「行ってきます!お母さん!あ、雪穂!!これ借りてくね!」
ほのママ「えっ、あっ…」
穂乃果「お母さん!ありがとう!」
ほのママ「はい…?」
タッタッタッ…
雪穂「やっぱお姉ちゃん、どこかおかしいよね…。早起きが霞むレベル…」
ほのママ「…う、うん。いきなりありがとうって言われるなんて…、どうしたのかしら」
ほのママ「でも…」
雪穂「ん?」
ほのママ「なんだか今のあの子も、悪くないような気がするわね」
雪穂「え、えぇ…。そうかなぁ…」
ことり「ウミチャー」
海未「あ、穂乃果のおまけ…じゃなくてことり」
ことり「穂乃果ちゃんはー?」
海未「さぁ、来てませんね…。メールは来てないんですか?」
ことり「昨日鯖折りしちゃって壊れちゃった」
海未「はぁ…、そうですか。仕方ありません、来るまで待ちましょう。家まで迎えに行きましょうかね?」
ことり「穂乃果ちゃん会いたいなぁ」
海未「お腹もすきましたね」
ことり「穂乃果ちゃん」
海未「眠たいです」
-
511 : 2014/11/22(土) 03:23:39.52 -
UTX学院前
穂乃果「ほぇー!でっかい!」
穂乃果「スマホで認証とか現代かよ!豪華だなぁ…!羨ましいなぁ…!!」
穂乃果「やっぱり穂乃果もこっちに入ろうかなぁ…。あ、廃校になればこっちに編入…」
穂乃果「できないんだったぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!やっぱりダメだ!」
グラサン少女「ちょっとあんた!さっきから大声でうるさい!」
穂乃果「へ…?あ、私?」
グラサン少女「あんたしかいないでしょうが大声でしゃべってるの!」
穂乃果「わ、私大声出してた…?」
グラサン少女「あんたの大声のせいでA-RISEのライブ映像に集中できないじゃないの!」
穂乃果「アライズ…、あぁ、スクールアイドルの」
グラサン少女「きゃーっ!!ツバサさまーっ!!麗しいっ!!私もあんなふうになりたーいっ!!」
穂乃果「なりたいの?」
グラサン少女「なりたいのよ!!あぁ…、スクールアイドルかぁ…」
穂乃果「スクールアイドル…」
凛「か、かよちーんっ!面倒だよー!早く学校行こうよー!」
花陽「ほら見て!あれだよあれあれ!!A-RISE!!すごいでしょ!?すごいよね!!?」
凛「どうでもいい…」
花陽「はぁ!?この素晴らしさがわからないなんて凛ちゃんのバカッ!しらないっ!!」
凛「かよちん、やっぱり凛ついていけないよ…。ごめん、学校行ってるね」
花陽「どこにでも行っちゃってよ!ははんっ!!」
凛「かよちぃん…うぅ…」トボトボ
穂乃果「す、すごい…!この映像に写ってるのが、A-RISEなんですよね?」
グラサン少女「そうよ!憧れちゃうわよねー…、ってあんた、よく見たら音ノ木坂の…?」
穂乃果「え、そうですけど…」
グラサン少女「ちょっ…!!早く言いなさいよ…!!はずかしっ…」
穂乃果「え、何が…」
グラサン少女「わ、私も音ノ木坂だからよ!…って言っちゃった!!」
グラサン少女「そ、そういうわけだから!!じゃあね!」
穂乃果「あっ!ま、待って!」ガシッ
グラサン少女「何よ!?映像は惜しいけど音ノ木坂の生徒がいるとわかったらそうはいかないわ!言いふらされるのが怖いから!」
グラサン少女「だから離してっ!」
穂乃果「さ、さっきのこと、本気!?」
グラサン少女「さっきのことって何!?」
穂乃果「スクールアイドルになりたいってこと!」
グラサン少女「そうよ!ホンキよ!!ホンキで目指してたけどなれなかったのよぉっ!!クソったれ!!」
穂乃果「だったら!!」
穂乃果「私たちでなろう!!私も…、なりたいって今思ったから!!」
-
512 : 2014/11/22(土) 03:33:05.37 -
グラサン少女「えっ…」
穂乃果「そこの音ノ木の子!あなたも!!」
花陽「…」
穂乃果「君だよっ!君!!」
花陽「…はい?」
花陽「もしかして…、私?」
穂乃果「そう君!!名前は?」
花陽「だ、誰ですか!?私は小泉花陽です!」
穂乃果「小泉さん!一緒にアイドルをやろう!決定!!」
花陽「はいぃぃっ!!?」
グラサン少女「ちょっ…!こっち来なさい!!」グイッ!!
穂乃果「いたっ…!!?な、何するのーっ!!?」
グラサン少女「ここじゃ目立つって言ってんのよ!」
ハンバーガーショップ
にこ「…はぁ、学校サボるつもりはなかったのに」
穂乃果「矢澤先輩!それで…」
にこ「にこでいいわ。あなたは…、花陽ちゃんね」
花陽「は、はいぃ…。なんなんですかこの人…。気持ちわるいんですけどいきなりアイドルになりたくないかって…」
穂乃果「気持ち悪くない!気持ちわるいのは私の幼馴染二人だよ!くたばれ!!」
にこ「それで…?あんたこそホンキで言ってるの?アイドルになるって」
穂乃果「そうだよ!思い立ったら即実行!!これこそ高坂穂乃果流!」
にこ「…そう」
にこ「気に入ったわ!やりましょう!!私たちでスクールアイドル!!」
花陽「ほわぁぁっ!!?い、いきなりなんなんですか!?」
穂乃果「あなたもアイドル好きなんだよね!友達が引くくらい熱中してたけど!」
花陽「そ、そうですけど…ていうか見てたんですか…」
花陽「す、好きですけどお…、やるとかそういうのは恥ずかしい…」
穂乃果「じゃあいいや!二人でやろう!」
花陽「えっ…」
にこ「そうね、名前は何にする?」
穂乃果「じゃあ…」
花陽「や、やっぱりやります!!!なんだか羨ましいから!」
穂乃果「よっしゃその意気だぁっ!!」
店員「…お客様、他のお客様の迷惑となりますので大声は外で…」
-
513 : 2014/11/22(土) 03:35:03.14 -
昼
道路
ことり「来ないねー」
海未「穂乃果のお母さんかつ私のお義母さんももう穂乃果は出かけたと言っていましたし」
ことり「空が青いなぁ」
海未「きっと穂乃果は回り道をしているのですね」
ことり「穂乃果ちゃん大好き」
海未「私もです」
-
515 : 2014/11/22(土) 03:42:03.64 -
理事長室
絵里「単刀直入に言います。廃校はやめてください」
理事長「あのね、絢瀬さ」
絵里「私の敬愛するおばあさまの母校なんです。ここが無くなったなんておばあさまにしれたらとても悲しみます」
希「絵里ちゃんのおっぱい柔らかい」モニュモニュ
絵里「理事長、お願いします。副生徒会長のご無礼は目に余ると思いますが何卒…!」
理事長「でもね、これは」
絵里「お願いしますっ!どうか…、どうかこの命捧げても構いません…!!」
絵里「ですからおばあさまが悲しむようなことはやめて頂けませんか…!」
絵里「なんでもします!私個人で許されることならばどれほどのことでもして差し上げますのでどうか廃校だけは…!!」
希「お、絵里ちゃんのパンツ丸見えよ?恥ずかしいなぁ」
理事長「…わ、わかったわ。数日間、考えさせてもらえる?」
絵里「ありがとうございます!ありがとうございます!!恩に着ます!!」
希「絵里ちゃんかわいいなぁ」
理事長「…ことりと言いあの子達と言い…、狂ったように人が変わってしまって…」
理事長「何がどうなっているの…?」
-
516 : 2014/11/22(土) 03:52:56.64 -
昼休み 屋上
にこ「…でね、その子達にはやる気もなかったの!だから私は…」
花陽「さ、最低ですねその人たち!!スクールアイドルやるんだったら最後までホンキでやるべきです!!」
穂乃果「あの…、先輩の昔話はもういいんで、スクールアイドルとしてまずすべきことを教えてくれませんか?」
にこ「すべきこと…?そうねー…、まずは可愛い服装でしょ!」
花陽「違います!アイドルたるもの体力をつけることから始めないと!何かのDVDでも言ってました!!」
穂乃果「…」
穂乃果「やっぱりこの人たちは間違いだったかもなぁ…」
穂乃果「…確かに服装も体力も必要だと思うよ?でもアイドルとして活動するにあたって必要なのはやはり人材だと思うの」
穂乃果「作詞者も作曲者もいなかったら歌も作れないよ?それに服飾だって自分たちでやらないといけない」
穂乃果「穂乃果たち3人じゃどうしようもないよ。協力してくれる人を探そう」
花陽「こ、高坂先輩って…、すごくしっかりしてるんですね!尊敬します!!」
にこ「あなたからはアイドルを目指す女の決意が感じられるわ…!にこのライバルにしてあげてもいいわよ!!」
穂乃果「遠慮しておきます」
にこ「作詞なら任せて!にこはいっつも詩作りに没頭してるから、ちょっとくらいなら出来るわ!」
花陽「わ、私も!出来ると思います!!やらせてください!!」
穂乃果「うん、任せるよ。…じゃああとは作曲だけど…」
花陽「私は…、無理です」
にこ「できなくもないわ!…1小節くらいならね!」
穂乃果「誰かいないかなぁ…」
「 …そーん…るここ…らーここがー… 」
穂乃果「ん?何か聞こえる…」
にこ「音楽室の方からだわ!可愛い声ね!」
花陽「行ってみましょう!!」
穂乃果「あっ…、速いな…」
-
517 : 2014/11/22(土) 04:00:29.04 -
音楽室
穂乃果「…」ポカーン
にこ「…」ポカーン
花陽「…」ポカーン
真姫「だってパーティ終わらないー!だってパーティ終わらないー!!」
穂乃果「…」
真姫「わーたーしーのーマキシムー!笑顔☆無敵!そんなー…」
穂乃果「あの…」
真姫「きぶんひょわぁぁぁぁぁっ!!!?!?!!だ、誰!?見てたの!?」
真姫「真姫ちゃんはっずかしーーーー!!!」
にこ「何あの子…、痛い…」
真姫「ふぅん、スクールアイドル?おもしろそうじゃない!」
穂乃果「いいの?」
真姫「うん!やるわ!私前からアイドルに興味あったの!作曲にも自信があるから任せて!!」
にこ「トントン拍子で仲間になってくれたわね…」
花陽「よし!これで歌は作れますね!」
穂乃果「あと、活動場所だけど…」
にこ「アイドル研究部って知ってる?にこが部長なのよ!」
真姫「えっ、あのアイドル研究部の部長さんだったのー?ビックリ!」
花陽「あ、聞いたことあります!にこ先輩がそうだったんですね!」
穂乃果「もうだいたい揃ってんじゃん!あとは今度の新入生のアレで盛り上げよう!」
にこ「そうね!生徒会に行って講堂の使用許可をもらいましょう!」
花陽「そうですね!」
真姫「いくわよー!私に続けーっ!!」
-
518 : 2014/11/22(土) 04:03:24.41 -
夕方
道路
ことり「お腹すいたー」
海未「穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果」
ことり「お腹すいたー」
海未「穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果」
ことり「うるさい海未ちゃん」
海未「穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果」
ことり「ことりのおやつにするよ?」
海未「穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果」
ことり「えいっ」ゴキィッ
海未「穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果ほのっ」
海未「ぐぎいぃっ」
海未「…」プラーン
ことり「あ、寝ちゃった。海未ちゃん?こんなところで寝たら風邪引くよ?」
海未「」
ことり「お腹すいたー」
-
519 : 2014/11/22(土) 04:14:55.47 -
生徒会
希「絵里ちゃん…、ほら、もうこんなに…」
絵里「希…、うん…、いいわ、気持ちいい…。して、もっと…」
希「こんなにやらしいとこ立たせて…えっちな絵里ちゃんね…」
穂乃果「あのぉ…、お取り込み中すみません…」
絵里「…ッ!み、見たのね…!?」
希「いいじゃない、見られても。見せてあげましょ?」
絵里「こ、こういう姿は希にしか見せたくないから…」
希「あは、もう絵里ちゃんったら」
花陽「誰、あれ…?」
にこ「希…、アンタ関西弁使ってたんじゃ…」
絵里「…えっと、で、なんだっけ?アイドル研究部への入部届け…?それと講堂の使用許可と…」
希「ごめんね?一年生はまだ部活動に入部することができないのよ。今度の部活紹介まで待ってもらえる?」
真姫「そうなのっ!?残念だわ!」
花陽「そうなんですか…」
にこ「じ、じゃあこの子達のアイドル部への入部は後でいいわ!とりあえず講堂を借りさせなさい!」
絵里「どういう理由で?それがわからないことには…」
穂乃果「スクールアイドルをやって、学校を盛り上げて…、廃校をなくすんです!私、この学校が好きだから!!」
絵里「全力を以て応援するわ!私もアイドル部入る!!!」
にこ「え、あ…、よ、ようこそ…」
絵里「アイドル…、確かに盛り上げるにはいいかもしれないわね…!これで廃校がなくなれば貰い物ね…!!」
絵里「希!あなたは!?」
希「私はいいや。絵里ちゃんが楽しそうならそれで」
絵里「よーしっ!アイドルとして活動しまくるわよっ!!!」
花陽「す、すごい…!こんな早さで仲間を増やすなんて…!高坂先輩尊敬します!!」
真姫「あー、アイドルをやるのってそういう理由だったのねー。カッコイイ!」
-
520 : 2014/11/22(土) 04:22:31.90 -
校門前
絵里「私はね!おばあさまが大好きだったこの学校に憧れたの!そして今も大好きよ!!」
絵里「だからこそなくしたくない!あなたもわかるでしょ!?」
穂乃果「うんっ!すごくわかります!!私もそうだから!!」
絵里「気が合いそうね!よし!景気づけに一発、歌いましょう!」
にこ「う、歌うったって何を歌うのよ!?」
真姫「あ、じゃあ私がさっき歌ってた曲どう?私がセンターのつもりで作ったんだけど」
花陽「あ、あれあなたが作った曲だったんだ!すごい!えっとー…、確か西木野さん!」
にこ「ま、真ん中は私よ!私がセンター!」
真姫「違うっ!センターは私!」
花陽「私もできればセンターがいいなぁっ!!」
絵里「どう考えてもセンター顔してる私が適任よ!」
穂乃果「じゃあみんながセンター!決まり!!」
穂乃果「それじゃあ、行くよっ…!!」
穂乃果「終わらないパーティを、はじめようっ!!」
穂乃果(そう、まだ始まったばっかり)
穂乃果(私たちの終わらないパーティは、これからなんだ…!)
第一部 完
ことり「違うんです、私じゃないんです」
ことり「だって海未ちゃんがうるさいから、お腹すいてたから…」
警官A「…彼女は危険だ、刺激しないように」
警官B「それにしても首の骨を折るなんてなんて腕力なんだ…」
ことり「はぁ…お腹すいたなぁ…」
おわり
-
521 : 2014/11/22(土) 04:30:11.33 -
真姫「というわけで勢いでやったアホライブでした」
凛「アホライブっていうかキチライブだよ…。あと凛の出番少なすぎ…」
真姫「映像で見ると凛は滅茶苦茶可愛い格好をしていたけれどね」
凛「すっごいメルヘンなカバン持ってたにゃ…。あれが理性なしの凛なんだね」
真姫「でもアイドルには興味ないのね。よくわかんない設定だわ」
凛「まぁ完全に思いついたことを羅列しているだけだから設定なんて全くないよ」
真姫「理性を取り払った割には妙に理性的な子もいたしね。特に穂乃果」
真姫「まぁ彼女に関しては普段アホな理性が省かれてカリスマな本質が剥き出しになったという感じではあるけど」
凛「突っ込みどころは大量にあるだろうけど語っても無駄すぎるにゃ。10割テキトーだもの」
真姫「まぁ…、よくわかんなかったけど面白かったって人がいれば万々歳ね」
凛「稀有な人だね」
真姫「きっといるはずよ!…たぶん」
凛「それじゃ今日の西木野☆星空クリニック?はここまで!あ、次回は通常営業だよ!」
真姫「次に時空を超えるのはあなたかもね?」
凛「お、意味深?」
真姫・凛「「まじ☆えんじぇー!」」
-
526 : 2014/11/22(土) 23:58:05.91 -
12時だけど今からやります安価もします
誰か付き合ってください -
528 : 2014/11/23(日) 00:10:44.75 -
真姫「ハロー、ドクター真姫よ」
凛「べーたかよちん!ナース凛だにゃ!」
真姫「昨日のアレを見返したら途中書いた覚えのない文章が挟まっていてビックリよ」
凛「極限状態でやってたからね…」
真姫「今もそこそこにオネムだけど私を待ってくれている人たちがいるもの!やめられない!!」
凛「はいはい。で、今日は何するつもりなの?」
真姫「ふふ、よくぞ聞いてくれたわ。ついにこのスレも半分過ぎたということで」
真姫「そろそろ新展開も必要と思ってね」
凛「おぉ!!なになに?また新企画かにゃ?」
真姫「見てなさい!スイッチON!!」
(クリニックから機械的な翼が展開される音)
(ロケットエンジンが何処からともなく展開される音)
(着火する音)
(クリニックが宙高く舞い上がる音)
真姫「というわけで高度3000m気分でこんにちは」
凛「前にも聞いたにゃ…。実際に高度3000mまで来ちゃってるよ…」
真姫「そんなわけで今回からは西木野☆星空クリニックインザスカイリターンズをやっていくわよ!」
真姫「さぁ凛、説明を!」
凛「…えーっと、西木野☆星空クリニックインザスカイっていうのはね…」
凛「今までの患者を呼んで診察するスタイルから一転して、今度はこのクリニックが空を飛んじゃうの」
凛「そして謎の力で時空間を駆け巡り、この世界とは別の平行世界や、過去の世界に時間旅行をするんだにゃ!」
凛「そしてそこから真姫ちゃんや凛たちも含めた平行世界、過去世界のμ'sのみんなに、このクリニックから直接脳内にお薬を転送する機械を使って…」
凛「安全にお薬を服用させ、その様子を高みの見物するという趣味が悪いにも程があるコーナーなんだよ!」
真姫「よく出来ました。褒めてあげるわ」
凛「これのおかげでいろいろひどい目にあったからあまり思い出したくないにゃ…」
真姫「そうね。じゃ、前置きはこれくらいにして本編を始めていくわよ!」
凛「西木野☆星空スターゲイザー、発進にゃ!!」
♪OP Beat in Angel
-
529 : 2014/11/23(日) 00:24:18.02 -
ここは高度3000m。そこに浮かぶ一件の病院。
今日も二人の女の子が様々な薬を試そうと悪い笑みを浮かべています。真姫「あ、説明し忘れていたけどね」
真姫「この宙に浮いてる状態のクリニックのことを西木野☆星空スターゲイザーと呼ぶわ」
真姫「この星を眺めるもの…、なんとも荘厳なネーミングよね」
凛「ダサいと思うにゃ。某機動戦士のパクりだし」
真姫「おだまり。で、早速私たちが活躍する別世界に飛ぼうと思うの」
真姫「どういうのがいい?」
凛「またアバウトな質問…。テキトーに安価で決めちゃえば?」
真姫「ダメよ。アバウトすぎる安価は答える方が戸惑っちゃうでしょ。具体的な案を出しなさい」
凛「アバウトすぎる質問に戸惑ってる最中なんだけどなぁ」
凛「んーとじゃあ…、やっぱりここはオーソドックスに!」
凛「凛たちμ'sが、スクールアイドル以外のことで音ノ木坂学院の廃校を阻止しようとしている世界に!」
真姫「なるほど、前もやったわね」
凛「前は遊戯王ですごい迷走してたけどね。今回はどういうのになるか楽しみだにゃ!」
真姫「ちなみにこちら側の詳しくないものを出されるとすごく困るわ」
凛「そのへんもできれば考慮して欲しいにゃ」
真姫「じゃ、μ'sがスクールアイドルの代わりに、>>530活躍している世界に出発ね!」
-
530 : 2014/11/23(日) 00:26:01.62 ID:NVXsoRWUO - ゴボウでしばきあい
-
531 : 2014/11/23(日) 00:33:58.68 -
真姫「よし!μ'sがスクールアイドルの代わりにゴボウでしばきあいしている世界にしゅっぱ…」
凛「ウェイト」
凛「なんだそれ」
真姫「何よ。文句あるの?」
凛「そのゴボウのしばきあいとやらでどうやって廃校を阻止するつもりなの?μ'sは」
真姫「そんなの私が知るわけないでしょ。たぶんそういう世界もあるんだろうし、行ってからのお楽しみよ!」
凛「どんな世界なんだにゃ…」
真姫「それじゃ、ワープの際の揺れにお気をつけください!発射!」ポチッ
世界戦変動率 5,14891%
真姫「うっ…!ひ、久しぶりにワープすると酔うわね…」
凛「頭がぐぁんぐわんするにゃ…」
真姫「さてと…、じゃあ早速私たちを探しに行こうかしら」
真姫「この世界中ありとあらゆる場所が見渡せるカメラで捜索よ!」
凛「お!いきなり発見にゃ!屋上で何か活動をしている…?」
真姫「何してるの?」
凛「んー、これは…」
-
532 : 2014/11/23(日) 00:35:16.07 ID:x6gCmeTXO - 真姫
-
533 : 2014/11/23(日) 00:36:36.77 ID:NX9OyPHao - ツバサ
-
535 : 2014/11/23(日) 00:51:18.85 -
凛「真姫ちゃんとA-RISEのツバサちゃんが音ノ木坂学院の屋上でゴボウのしばきあいに勤しんでおりますにゃ」
真姫「わぁ意味わかんない。なんでA-RISEが音ノ木坂に…」
凛「その謎も含めてモニターで二人の会話を拾ってみるにゃ!」
音ノ木坂学院 屋上
真姫「くっ…!はぁっ…、はぁっ…!」
ツバサ「その程度なの。μ'sの二刀流、西木野真姫」
真姫「まだ、まだよっ…!」
ツバサ「甘いっ!」
スパァンッ!!
真姫「あぎゅぅっ!!」
ツバサ「…やはりあなたはμ'sのお荷物ね、西木野さん」
真姫「そんっ…、なこと!」
ツバサ「今の実力であなたたちが私たちA-RISEを予選から弾き落としたのは」
ツバサ「ひとえに高坂さん…、彼女の実力に比重が偏っているわ」
ツバサ「彼女ほどのゴボウ捌き…、プロですら見たことがないもの」
ツバサ「それに剣道の技術を応用した園田さん、バレエが如く舞うようにゴボウを振るう絢瀬さんも捨てたものではないわ」
ツバサ「…だけどそれ以外は、全国に通用するレベルとは思えない。特にあなたは…、基礎からできてないわね」
ツバサ「二刀流を交互に操り、防御する隙も与えず攻撃するスキルは確かに並みのバードックアイドルを凌ぐ…」
ツバサ「けれどそれにかまけて防御が疎か。多少腕のあるバードックアイドルならば、あなたの攻撃なんて児戯に等しいわ」
真姫「…っ」
真姫「…ありがとう。そんなに正直に言ってくれて。スッキリしたわ…」
ツバサ「ま、あなたもそれがわかってるから、私をわざわざこんなところに呼んで、稽古をつけて欲しがったんでしょう?」
真姫「えぇ…、かつてバードックアイドル最強の二刀流と謳われた綺羅ツバサ…」
真姫「あなたの教えを請いたかったのよ」
ツバサ「でも、あなたに私の技術を伝えるには、あなたは拙すぎるわ」
ツバサ「てんで話にならない」
真姫「…っ!」
ツバサ「…だけど」
ツバサ「これから一週間…、共に特訓すれば、もしかしたら…」
真姫「本当!?」
ツバサ「地獄のような特訓に耐えられるなら、の話よ?」
真姫「耐えてみせるわ…!私は彼女のゴボウの重みも背負ってるのだもの…!」
真姫「にこちゃん…!腕を切断するまでの怪我を負った彼女のゴボウを、絶対に全国まで届けてみせるわ…!」
-
537 : 2014/11/23(日) 00:57:03.59 -
凛「ツッコミどころ満載の会話だったにゃ」
真姫「…バードックアイドルって何よ…」
凛「たぶんゴボウで戦う少女たちの名称なんじゃないかな。なんかいろいろな流派のある」
凛「それの大会的なものの東京予選が行われて無事μ'sがA-RISEを破り全国へのキップを勝ち取った後の場面のようだね」
真姫「その大会でどうして腕を切断するまでの大怪我を負うのよ!?」
凛「高度に発達したゴボウさばきは魔法と見分けがつかないってよく言うからね…。きっとにこちゃんは」
真姫「言わないわよ!何いけしゃあしゃあとこの世界に順応した会話繰り広げてんのよ!」
凛「凛だってわけわかめだけど順当に考えればそういうことになると思うにゃ」
真姫「そ、そうでしょうけど…」
凛「ん?あっ!動きがあったようだにゃ!」
凛「真姫ちゃんとツバサちゃんが特訓をしているところに…」
凛「>>538ゃんが乱入してきたようだよ!」
凛「どうやら彼女は二人に対して>>540るためにやってきたみたいだね!」
-
538 : 2014/11/23(日) 00:58:34.12 ID:pjO031K00 - 希
-
540 : 2014/11/23(日) 01:01:55.14 ID:YdLaIl2x0 - 必笑の必殺技を伝授
-
541 : 2014/11/23(日) 01:18:39.20 -
凛「希ちゃんが必笑の必殺技を伝授しに二人に会いに来たみたい!」
真姫「なんだか必勝の字が間違っているように聞こえるわ…」
凛「口頭で字面なんて伝わるわけ無いにゃ。じゃ、様子を見てみるにゃー」
滝
真姫「あだだだだだだだ!!」
ツバサ「耐えなさい!この滝に打たれてこそ真のゴボウ二刀流への道が開けるのよ!」
真姫「って言われでもぉぉぉ…!痛いし冷たいしぃ…!!うぎゅぁぁぁぁぁぁっ…!!」
ツバサ「この程度でへばってちゃ未来は見えないわ!さぁ次は…」
希「待ち。…こんなところでA-RISEのツバサちゃんが何やってるんかなぁ?」
ツバサ「…っ。念動力でゴボウを操る前代未聞のバードックアイドル…、東條さん」
希「うちの真姫ちゃんに変なことさせて…、どういうつもりなんかな?」
ツバサ「これは変なことじゃなくて…、れっきとした特訓よ」
希「そんなことしても真姫ちゃんは強くなれへんよ!」
ツバサ「なっ…!私の特訓を否定する気!?確かに私たちは敵同士だったけど今は…」
希「君の特訓じゃ真姫ちゃんは強くなれないって言ってるだけよ。特訓自体を否定する気はない」
希「真姫ちゃんは君たちの思ってるより…、秘めたる力を持ってるんよ」
ツバサ「どういう…、こと?」
希「…真姫ちゃんは今滝行でここじゃ声が届かへんな」
希「実は…、うちのにこっちの腕を切断したのは…」
希「暴走した真姫ちゃんの一閃なんや…」
ツバサ「…っ!なんですって…!?」
希「真姫ちゃんはそのことを覚えてないんやけどね」
希「彼女の中に眠る野獣が覚醒するとき、人すらも殺める力を発揮する…」
希「真姫ちゃんは既に、うちらの誰より強いんよ。ただ、その引き出し方を知らないだけ」
ツバサ「じゃあ、どうするって言うの…!」
希「うちが必殺技を教えたるんや。…真姫ちゃーん!滝行は一回中断して降りてきてー!」
真姫「の、希…?わ、わかったわ…!うぅ…、冷たい…」
希「真姫ちゃんの力を制御するための必殺技の習得には強敵が必要…。手伝ってもらうよ?ツバサちゃん」
ツバサ「…なんなのかしらね、この感情は」
ツバサ「私の知らない世界に足を踏み入れた…、そんなワクワクした感情が胸に渦巻いているわ…!!」
ツバサ「西木野真姫…!!腕を切断するほどの実力を秘めた野獣…!彼女の真の実力を見極めるためなら…」
ツバサ「最強ゴボウ二刀流と呼ばれたものとして、協力せざるを得ないわね…!!」
希「…よろしい」
-
542 : 2014/11/23(日) 01:25:46.46 -
凛「あー…、これはあれだね。このあとの展開はー」
凛「希ちゃんの伝授とツバサちゃんの指導で日々強さを増す真姫ちゃん」
凛「しかしひょんなことからにこちゃんの腕を切断したのが自分だと知る真姫ちゃん」
凛「それに絶望し、そのことがきっかけで内なる野獣を目覚めさせ、手の付けようがなくなる真姫ちゃん」
凛「その真姫ちゃんを止めるため、ツバサちゃんが命懸けで応戦」
凛「その命のやり取りの中で真姫ちゃんは内なる野獣をコントロールする術を身につけていくのだが…」
凛「最後に放った真姫ちゃんの必殺技でツバサちゃんは絶命…。涙ながらにμ's最強の剣客もといゴボウ客となった真姫ちゃんであった…」
凛「というパターンのやつだにゃ」
真姫「ネタバレ乙だわ。ていうかなんでそんな事細かに未来のことを予測できるのよアンタは」
凛「もう何回も使い古されたパティーンのお話だよ」
真姫「あとゴボウが時々お話の中に入ってくるせいでそこそこ燃える話なのに乗り切れないわ…」
凛「んじゃ!そろそろお薬タイムと行っちゃいましょうかにゃ!」
真姫「で、どんな薬を飲ませるの?」
凛「うーん、そうだねー。このバトル漫画チックな雰囲気を一気に…」
凛「>>543画チックな雰囲気に変えちゃうお薬かな!」
-
543 : 2014/11/23(日) 01:27:14.88 ID:VQnFQJ6Zo - 育児
-
545 : 2014/11/23(日) 01:32:26.15 -
凛「じゃあ育児漫画チックな話になっちゃうお薬で」
真姫「い、育児…!?子供が出てくるわけ…!?」
凛「まぁそういうことですね」
真姫「一体どんな内容のお薬なのよ…!」
凛「んとね、(>>546コンマ以下○×の○+×)歳、年が若返って(0歳未満にはならない)、>>546性格になってひたすら>>548求めちゃうお薬!」
凛「を、あの3人のうちの…>>550ゃんに転送にゃ!」
-
546 : 2014/11/23(日) 01:33:27.68 ID:VQnFQJ6Zo - ksk
-
548 : 2014/11/23(日) 01:36:10.70 ID:qI0tXVde0 -
お金
-
550 : 2014/11/23(日) 01:40:29.21 ID:So4t4UYSO - ツバサ
-
551 : 2014/11/23(日) 01:53:14.06 -
凛「14歳年齢が若返って、あまえんぼな性格になってひたすらお金を求めちゃうお薬!」
凛「を、あの3人のうちのツバサちゃんに転送するにゃ!」
真姫「若返りの薬ねぇ…。後半は聞かなかったことにして」
真姫「綺羅ツバサって年齢何歳なのかしら」
凛「正確な年齢はわかんないけどだいたい3,4歳になっちゃうってわかればそれでよし!」
凛「じゃあ無情なまでに発射!見た目は子供で頭脳も子供になってくるがいいにゃ!」
滝前
希「そう!がに股の状態からー…」
真姫「うぐぐぐぐ…」
希「そこで一発ギャグ!!」
真姫「ぐっ…!」
真姫「ごぼうが二本で、じゅうぼう!なんちゃって!」
シーン…
真姫「…」
希「そうして敵の虚をついたところに一閃を叩き込むんや!」
真姫「…帰りたい」
ツバサ「あははは!!じ、ジュウボウ…!!ごだからじゅう…!!あははははははっ!!」
希「時間差でめっちゃウケてるけど?」
真姫「逆に傷つくわ」
ツバサ「アハハハハハ!…うっ!?」
ツバサ「うぐぐぐぐ…!!こ、これ、何…!?」
希「…っ!?ツバサちゃんの体が…!」
真姫「みるみるうちに縮んでいく…!?」
ツバサ「う、うぅぅぅ…!!」
ツバサ「…」チョミーン
希「よ、幼稚園児ほどの見た目に、退化しおった…!?」
真姫「こ、これは一体…」
ツバサ「…ほぇ」
ツバサ「ほえぇぇぇぇ!?な、なにこれぇぇっ!」
ツバサ「やらぁぁっ!真姫ちゃんたしゅけれぇぇっ!ちっちゃいのやぁっ!」
真姫「こ、このツバサ…!」
真姫「>>552!」
希「うちはこのツバサちゃん>>553と思うわ」
-
552 : 2014/11/23(日) 01:54:48.43 ID:VQnFQJ6Zo - 不細工
-
553 : 2014/11/23(日) 02:01:55.33 ID:yu5/veO70 - ごぼうの代わりに使える
-
554 : 2014/11/23(日) 02:09:23.98 -
真姫「こ、このツバサ…!」
真姫「めっちゃ不細工ね…」
ツバサ「ふぇぇ!?ひどいよ真姫ちゃぁんっ!」
希「ホント?…うわ、ほんまや。昔はのっぺりした顔やってんなぁ…」
ツバサ「どおしてそんなこというの!ぶじょくざいだよ!!いしゃりょうをせいきゅうする!」
希「…うわ、ブスにそんなん言われるとなんかイラッっとくるわ」
希「真姫ちゃん、このツバサちゃんゴボウ替わりに振ってもかまわんよ」
真姫「え、いいの?」
希「うん、腕力鍛えるのに使えると思うわ」
ツバサ「え、ちょっ…!まっ…」
真姫「えいっ!!」ブオンッ!!
ツバサ「きゃああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!?!!?!?」
真姫「ふっ!はぁっ!!」
ツバサ「ひょえっ!?ぎゅふぅっ!!?」
希「よしそこで一発ギャグや!」
真姫「わかったわ…!ここで必殺の…!!」
真姫「バサバサツバサ!」ブンブンッ!!
ツバサ「たすけてぇぇぇぇぇ!!そしておかねちょうだああいあいあいあいああああ!!」
真姫「小学生のツバサ!ってこれ幼稚園児やないかい!」バシィンッ!!
ツバサ「おぎゅふぅっ!!」
希「あははははははははは!!!今のおもろい!これはいけるんとちゃうか!」
ツバサ「あ、あは、ははは…」
真姫「な、なんだか自分でも強くなってきた自覚があるわ…!よし、行ける…!!」
真姫「この調子で真の必殺技習得に挑むわよ!おー!」
ツバサ「お、おー…」
-
556 : 2014/11/23(日) 02:14:02.09 -
真姫「…」
真姫「どのあたりが育児漫画なのかしら…」
凛「こんなはずじゃなかったにゃ…。若返ればきっとその子を育てるために奔走するふたりが見れると思ったのに…」
凛「というかツバサちゃんが可哀想すぎてもう見れないにゃ…。帰りたい…」
真姫「ふぅん、まぁいいけど…。あ、その前に…」
真姫「確か前にもゴボウ関連のお薬あったわよね。希に飲ませたやつ」
凛「あぁそういえば…確か体重が16kg減る上にゴボウが食べたくなるお薬だったっけ」
真姫「帰る前にあれを希に服用させたらどうなるか見てみたいわ」
凛「またげっそりした希ちゃんを見ることになるんだね…。わかったにゃ。じゃ、転送、っと」
凛(この時はまだ知る由もなかった)
凛(軽い気持ちで転送したこの薬が、あんな悲劇を生むことになるだなんて)
-
557 : 2014/11/23(日) 02:24:55.75 -
希「…うっ!?な、なんや、うちもおかし…」
ゲソォッ…
希「う、うぅ…」
真姫「うわ!?希がやせ細った!?」
ツバサ「きょしょくしょうのひとみたいなかららになってるわね…」
希「あ、アカン…。真姫ちゃん、希ちゃん…」
希「逃げ、て…」
真姫「…え?ど、どういうことよ…」
希「今の、うち…、なんでか知らんけど…」
希「ゴボウが、めっちゃ、食べたくなって…」
真姫「なっ…!!?」
ツバサ「そんなっ…!だめよとうじょうさんっ!」
真姫『なんであの二人あんなに慌ててるの…?たかがゴボウなのに…』
凛『さぁ…?』
真姫「私たちが競技用に使っているゴボウが食用のゴボウとは全く別物だって知ってるでしょう!?」
真姫「あれを食べたら…!希は完全なる化物になってしまう!」
真姫・凛『『っ!?』』
真姫「この競技の由来は太古の昔に栄えたとされる殺戮競技…、『御暴斬波鬼』が由来とされている…!」
真姫「人を異形の化け物に帰る未知の植物『御暴』を武器に人々が殺し合いを行い…」
真姫「このままでは負ける、という最後の時のみ、『御暴』を食すことによって『斬波鬼』に姿を変えることが許されるのよ…!」
真姫「私たちの競技用ゴボウはその『御暴』を化石から抽出したDNAによって再生された一種…。つまりそれを体内に取り込めば私たちだろうと『斬波鬼』になってしまう…!」
真姫「民明書房出版の教科書にも書いていたことを忘れたの!?」
真姫『な、なんたることよ!?』
凛『あのゴボウ…、そんな危ないものだったなんて…。そしてすごい説明口調だにゃ…』
希「もう、我慢できひん…!もぐもぐ…」
ツバサ「まきちゃんっ!にげるのよっ!ここは私が…っ!」
真姫「だ、ダメよツバサっ!!斬波鬼となった希にかなうわけがっ…!」
「グガァァァァァァァァァッ!!!」
斬波鬼『希』「グルルルルル…!」
-
558 : 2014/11/23(日) 02:33:36.96 -
凛『植物を食べると化け物になる…。なんかどこかで見たことがある展開だけど…』
真姫『の、希が化物になってしまうなんて…!私はなんてことを…!!』
斬波鬼『希』「グアガァァァァァッ!!」
バキィィィンンッ!!
ツバサ「きゃあぁぁぁぁぁっ!!!」
真姫「ツバサっ!…っぐ!希の念動力でゴボウを操る力が何倍にも強化されている…!」
真姫「このままじゃ二人共、やられる…!」
斬波鬼『希』「グル、ルルッ…!…ッギッ!!?」
斬波鬼『希』「マキ、チャ…!」
真姫「…っ!の、希…!?」
斬波鬼『希』「ウチ、ハ…、モウアカン…。ダカラ、サイゴニ、ツタエテオキタイコトガ…」
斬波鬼『希』「ニコッチノウデヲ、キッタ、ノハ…!!」
真姫「…」
真姫「私、なんでしょう」
斬波鬼『希』「…っ!シ、シッテタノ…!」
真姫「えぇ、薄々ね。…にこちゃんのお見舞い行った時から。にこちゃん、わかりやすいんだもの」
真姫「傷つけないようにしてくれてるの、モロバレよ」
真姫「…私に恐ろしい力が隠されていることも知っている」
真姫「それを引き出すのが怖くて…、今までゴボウしばきから逃げていたのに…」
真姫「穂乃果が…、全国なんて夢を見せてくれたせいで…。私は、大切な人を…」
斬波鬼『希』「マキチャ…!」
真姫「…だけど、私は止まったりしない!」
真姫「一度夢見た世界への扉を手にするまでは、絶対に止まらないってにこちゃんと約束したんだから…!」
真姫「だから、あなたも超えていくわ…!希ッ…!!」
斬波鬼『希』「…フフ。ソノイキ、ヤ…!!」
斬波鬼『希』「…ッギ、グアアァァァァァァッ!!!」
-
560 : 2014/11/23(日) 02:41:24.90 -
真姫「…っ!」
ツバサ「ま、まさかあの化物とたたかうきー!?むりよそんなゴボウなんかで!」
真姫「それを言ったらおしまいでしょうが…!」
真姫(…行ける、希に言われたことを思い出すのよ)
真姫(自分の中に宿る力を、二本のゴボウに全て集める…!)
真姫(そうすることによって、内なる野獣の力を全てゴボウに集約し、放つ…!)
斬波鬼『希』「グギギギギッ…!グガガァァァァァッ!!」
真姫「あなたの教え、決して忘れない…!」
真姫「これがっ…!」
真姫「その答えよ!!…っはぁ!!」
シュバァッ!!
真姫「…そしてっ!」
真姫「もう一撃ィィッ!」
ズバシュゥゥッ!!
斬波鬼『希』「グッ…!」
斬波鬼『希』「グギッ…!ガァァァァァァァッ!!」
ブシャァァァァァッ!!
ドサァッ…
真姫「ゴボウ二刀流真之太刀…、『鬼殺し』…!」
ツバサ「ほ、ホントにやっちゃった…!」
真姫「…」
斬波鬼『希』「…」
真姫「おやすみ、希…。あとは私に任せて」
真姫「あなたから受け継いだ技と一緒に、私は全国を超える。…世界へ、行くから」
ツバサ「…あっ!わ、私は…、どうなるの!?」
真姫「…ふ、そうね。元に戻るまで…一緒に住む?」
ツバサ「え、いいの?やったぁ!まきちゃんあいしてるっ!」
真姫「…でもその顔は何とかしなさい。…マジでブスだから」
ツバサ「ひどいっ!?」
-
561 : 2014/11/23(日) 02:51:39.96 -
西木野☆星空スターゲイザー内
真姫「…少し違うけど結構凛の予想通りの展開になってしまったわね」
凛「やっぱり誰かの死を乗り越えて必殺技を手にするのは王道だよね」
真姫「ふむ…。一応希の死、という一区切りは付いたけれども…」
真姫「このあとどうなったかすごい気になるわ…」
凛「あ、真姫ちゃんも!?凛もだにゃー。全国、取れたのかな!?」
真姫「続きが気になる時は…」
凛「…ちょっと未来にタイムスリップにゃ!えっとーじゃあだいたい1ヶ月後で!」
真姫「行きましょう!」
1ヶ月後
穂乃果「ぐ、ぎぃっ…!まるで、歯が立たない…!!」
海未「どうして、どうしてあなたがこんなことを…!?」
絵里「ねぇ、ちょっと…!ことり、息してない…!!」
凛「かよちんっ!かよちーんっ!!目を覚ましてよぉっ!!」
ツバサ「…もう、何もかもおしまいなのよ」
ツバサ「これからこの世界は彼女が総てを支配する」
ツバサ「そう、鬼の力を律することのできる選ばれた人間…」
ツバサ「『斬波姫』…、西木野真姫様が…!」
真姫「…」
真姫「目障りよ、消えなさい」
真姫「ゴボウ二刀流…、無之太刀…!」
真姫「『希』ッ!!」
穂乃果(次の瞬間、強烈な光と嵐のような風圧が私たちを包んだ)
穂乃果(咄嗟に手にしたゴボウで身を守った私だったけどかつてないほどの衝撃に気を失って)
穂乃果(気がついたのははそれからしばらくした頃で)
穂乃果(目覚めた私の目に写ったのは)
穂乃果(私と真姫ちゃん以外の、μ's全員が…、事切れた姿だった)
真姫・凛「「どうしてこうなった!?」」
おわり
-
563 : 2014/11/23(日) 02:57:03.63 -
真姫「まさかゴボウがあんなことになるなんてね…」
凛「これを元ネタに全編書いてくれる人募集にゃ。20円までなら出す」
真姫「誰が書くのよ…」
凛「ちなみに斬波鬼は、しばきと読むにゃ。御暴斬波鬼で、ゴボウしばきってことね!」
真姫「使い古された男塾の民明書房ネタよ」
凛「そういえば次回に回すって言ってた鬱になる薬はどうしたの?」
真姫「…忘れてたわ。そんなのあったわね」
凛「次回は使えるように覚えておこうね!」
真姫「それじゃあ今日の西木野☆星空クリニックインザスカイはここまで!」
凛「次はあなたの世界に行っちゃうかも?」
真姫・凛「「まじ☆えんじぇー!」」
-
565 : 2014/11/23(日) 03:07:19.18 -
SS見つけたぞ!
穂乃果「ゴボウしばき合い対決~!」
http://viper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1399038462/ -
569 : 2014/11/24(月) 23:51:55.76 -
時間に余裕あったけど漫画読んでたらいつもと同じに
それでもやりますお付き合いくださいな -
571 : 2014/11/24(月) 23:58:05.68 -
真姫「ハイ、ドクター真姫よ」
凛「べーたかよちん!ナース凛だにゃ!」
真姫「今日は宣言通り前々回に使うはずだったお薬を上空からぶち込んで行こうと思うわ」
真姫「正確にはなんて薬だったかしら…」
凛「股間が熱くなって、気が狂いそうなほど陰鬱な気分になるお薬」
凛「副作用として倫理観がぶっ壊れるの」
真姫「見れば見るほど扱いづらそうな薬ね…。はてさて、どうなっちゃうのかしら?」
凛「それは始まってからのお楽しみ!」
真姫「それじゃそろそろやっていきましょう!」
凛「西木野☆星空スターゲイザー、発進にゃ!!」
♪OP Beat in Angel
-
572 : 2014/11/25(火) 00:08:17.76 -
ここは高度3000m。そこに浮かぶ一件の病院。
今日も二人の女の子が様々な薬を試そうと悪い笑みを浮かべています。真姫「そういえばこの↑の定型文だけど」
真姫「正確に言えばクリニックは病院じゃなくて診療所なのよね」
凛「この文以外では基本的に診療所扱いはしてきてたけどね」
真姫「まぁ個人病院ってことで言えば間違ってはないんだけどね」
真姫「この際だし変えようかと思ったけど今更過ぎるからもうこのまま突き通すわよ!」
凛「はいはい。…で、今日はスターゲイザーに乗ってどんな世界に行く予定なの?」
真姫「決めかねているのよね…。いつもここを考えるのが億劫だわ」
凛「ネタの困窮に悩む漫画家かなにかなのかな真姫ちゃんは」
真姫「今回は扱う薬も並みのものじゃないからあまりぶっ飛んだ設定は控えたいところだけど…」
真姫「それを決めるのは私たちではないからね。運と裁量に任せる他ないわ」
凛「いや…、え、真姫ちゃんが決めるんでしょ?」
真姫「はいはいメタな話はやめにして…そうね」
真姫「今回向かう世界はほとんど私たちの世界と同じ、スクールアイドルで廃校を救おうとするμ'sの世界…」
真姫「だけど少しだけ違うところがある、みたいな軽い縛りにしましょう」
凛「ほうほう、して、どう違うの?」
真姫「えーっと、その世界のμ'sの少し違う点、それは…」
真姫「>>573いうことよ!」
-
573 : 2014/11/25(火) 00:09:04.19 ID:rz44FO0c0 - 歌が大嫌い
-
575 : 2014/11/25(火) 00:20:46.40 -
真姫「みんな歌が大嫌い!ってことよ!」
凛「どうして歌が嫌いなのにスクールアイドルをやっているの!?」
真姫「どんな理不尽な設定だろうが可能性の上で成り立っている世界の中ではありえないことなんてないの」
真姫「何かやんごとなき理由で歌嫌いなのにスクールアイドルをやる羽目になっちゃったんでしょうね」
凛「なんだか不穏な空気が漂ってるけど…、存在するなら行っちゃおう!」
真姫「そうね…、今度こそ揺れに覚悟を決めて…!」
凛「目的の世界へー…、発進!」
世界線変動率 5.02918%
真姫「ふぅっ…!た、耐えた…!!」
凛「むしろ慣れたら楽しいもんだよ」
真姫「ジェットコースターみたいにね、じゃなくて…」
真姫「とっとと探しましょう。μ'sのみんなを」
凛「言われなくてもー。…ん、いたにゃ」
凛「また屋上みたいだね。今度は全員いるみたい」
真姫「ふーん、どんな会話をしているか聞いてみましょう」
屋上
海未「わんつーすりーふぉーふぁいしっせぶえいっ…」
穂乃果「ほっ!はぁっ!!」 凛「にゃっ!えいっ!」
ことり「ふっ、ふっ!」 絵里「こうして、こうっ!」
真姫「こっちで、こうして…」 花陽「えいっ、やっ…」
にこ「にっこにっこ…にっ!!」 希「うやっ!とやっ!」
真姫『へー、思ったより楽しそうに練習してるじゃない』
凛『やっぱりどんな世界でもμ'sはスクールアイドルが大好きなんだね!』
海未「…はい。振り付けの練習はここまで。次は歌の練習を…」
一同「えええええーっ!!!!!嫌だーっ!!」
真姫『…』
凛『…』
真姫『練習が楽しそうだったのは…』
凛『ダンスは好きだったからなんだね…』
-
576 : 2014/11/25(火) 00:27:16.95 -
海未「き、気持ちはわかりますが、ダンスだけではアイドルは務まらないんですよ!」
穂乃果「だったら海未ちゃんだけ歌えばいいじゃん!穂乃果イヤー!!」
ことり「私も…、少し遠慮したいかな、って」
花陽「ひ、一人でも自分の歌声なんか聞きたくないのに、それをみんなの前で披露なんて…」
凛「できっこないにゃーっ!!」
真姫「別にアイドルだからって歌う必要ないわ!ダンスと演奏でなんとかすればいいのよ!」
にこ「賛成!にこはずっとにっこにっこにー!しておくから!ね?」
絵里「だ、ダメよみんな!わ、私だって嫌だけど、歌わないと…」
希「うーん、せやけどなぁ…」
真姫『みんな本格的に歌が大嫌いみたいね』
凛『なのにどうしてスクールアイドルになったんだろ?』
真姫『じゃあその理由をあっちの私に聞いてもらいましょう』
凛『え?』
真姫『念波を送る装置、作動よ!』ピピッ
真姫「…そもそも!どうして私たちアイドルはじめようってなったのよ!?」
真姫「ってあれ…?く、口が勝手に…」
凛『いつの間にそんなものを…』
真姫『これを使用すれば好きなタイミングで好きな子に好きなセリフを叫ばせることが可能よ』
凛『相変わらずなんでもアリだにゃ』
穂乃果「それは…、ほら!決まってるじゃん!」
海未「今更でしょう、あなたたちを勧誘する前にも言ったじゃないですか」
穂乃果「私たちがスクールアイドルをやってるのは…」
穂乃果「>>578からだよ!」
-
578 : 2014/11/25(火) 00:30:44.91 ID:TSPL21kHo - 衣装がかわいいと思った
-
579 : 2014/11/25(火) 00:44:20.02 -
穂乃果「衣装がかわいいと思ったからに決まってるでしょ!」
ことり「みんなきらびやかな可愛い衣装で…、羨ましいよねー…!」
真姫『だからってわざわざアイドルになる必要…』
凛『コスプレイヤーにでもなれば良かったにゃ』
海未「ですから!か、かわいい衣装を着るためには…、我慢してでも歌を歌わなければいけないのですっ!」
海未「全ては衣装のため!さぁ歌いますよっ!あーあーあーあーあー…!」
海未「…っ!!ぐ、うぅぅっ…!!」
にこ「も、もうやめてよっ!聞いてるこっちまで気持ち悪くなるじゃない!」
海未「我慢ですっ!我慢してこそ衣装を着た時の高揚感がたまらなく愛おしいのです!」
花陽「それは確かに…」
絵里「衣装を来てお客さんの前に立ったときの興奮は他じゃ得がたいものがあるわよね…」
凛「そ、そしてっ…、そんな服を来て凛たちの一番嫌いな歌を歌ってるって背徳感が…!」
希「イケナイことしてるって思えて…、めっちゃ気持ちいいんよね…!!」
真姫「あの感覚だけは、やめられないわ…!」
海未「でしょう!?でも人に見られるためにはパフォーマンスにも磨きをかける必要があるのです!」
海未「人並み以下の歌唱力ではお客さんも去ってしまいます!」
海未「なので歌の練習は自らに枷を課している気持ちで励みましょう!さぁ、いきますよっ!!」
穂乃果「う、うぅっ…!うん、やろうっ…!ライブまでの辛抱だよ!」
ことり「…っ」ゴクリ
絵里「えぇ…、こんなところでくじけてちゃいけないわ…!」
絵里「ラブライブに出場すれば、全国に私たちの歌声が中継されるのだもの…!それを考えればこんなところで辞めるわけには…!」
海未「その意気です!皆も一緒に!あーあーあーあーあー…」
「あーあーあーあーあー…」
真姫『歌歌うだけでどんな決意乗り越えてんのよ…』
凛『あれが日常ならあの決意を毎日毎日やってるんだね…、大変だ…』
-
580 : 2014/11/25(火) 00:47:14.00 -
西木野☆星空スターゲイザー内
凛「じゃあなんとなくの世界観が掴めたところで…」
真姫「誰に例の薬を転送するか、ね」
凛「別に凛は誰でもいいんだけど…」
真姫「私も誰がいいとかは考えてないわ。どうする?」
凛「テキトーでいいや」
真姫「じゃあテキトーに…」
真姫「>>581転送しましょう」
-
581 : 2014/11/25(火) 00:48:28.25 ID:rz44FO0c0 - 海未
-
582 : 2014/11/25(火) 00:56:10.40 -
真姫「海未に転送するわよ!」
凛「はいはーい。ぽちっとな」ポチッ
真姫「…さて、今までの中でも指折りに厄介そうな薬だけど、一体どうなるのかしら」
凛「ワクワクと嫌な予感が合わさって変な感じだにゃ」
屋上
海未「あーあーあーあーあー…」
海未「あ…、…ッ!?」ドクンッ
海未「う、うぅっ…!ぐっ…!」
穂乃果「…海未ちゃん?どうしたの、お股押さえ込んでうずくまって…」
ことり「も、もしかして…その…、アレが来ちゃったのかなぁ?」
花陽「えぇっ!?た、たた大変…!凛ちゃん、そこのバッグに花陽のポーチがあるから…」
海未「…」
海未「…いえ、なんでも…フヒッ…、ありませんよ…」
海未「えぇ…、何でもないんです…、フフ…フフフフフ…」
絵里「そ、そう…?それなら、いいけど…」
希「なんかあったらすぐ言いや?無理したらあかんよ」
にこ「さ、歌のレッスンの続き!やるんでしょ?」
海未「歌ァ…?アハハハ…、もう、歌なんて、いいじゃないですか…ヒ、ヒヒッ…」
海未「逆に、練習なんてしないほうが、本番ドキドキして楽しめるかもしれませんよ?」
真姫「な、何言ってるのよ…。レッスンしないと、って言ったのは海未の方じゃない」
凛「う、海未ちゃんも練習嫌になっちゃったのかにゃー?」
海未「そう、ですね…。どうでも、いいかもしれませんねぇ…ヒヒ…」
海未「お股が疼いて…、それどころではないのですから」
海未「あ、そうです」
海未「みんな、歌のレッスンはやめて…、これからみんなで>>584しませんか?」
-
584 : 2014/11/25(火) 01:03:23.94 ID:rz44FO0c0 - 上
-
585 : 2014/11/25(火) 01:17:51.73 -
海未「これからみんなで山頂アタックをしましょう」
絵里「山頂アタックって…、今から!?」
海未「そうです…、今からです…フフフ…」
真姫「今から山まで行ってたら登りきった頃には真っ暗よ?」
海未「いいじゃないですか…、フフフ…。明日はちょうど休日なのですし…」
凛「あ!ってことはキャンプ!?わぁい!!」
穂乃果「キャンプかー、久しぶりだね!いいかも!」
にこ「え、ちょっと!着替えもないのに?!」
希「んー…、うちは乗り気じゃないけど、やるんなら今から家帰って着替えとキャンプ用具を持ってきて…」
希「それから集合、ってことになるね」
ことり「ち、ちょっと面倒じゃない…?」
海未「いいじゃ、ないですか…、ダメなんですか…?これは私がμ'sのためを思ってやっているのです…」
海未「あなたはそれを阻もうというのですか…?許しません…!」
ことり「ひっ…!う、海未ちゃんなんか怖い…」
穂乃果「なんか今の海未ちゃん怒らせると怖いし…。言うこと聞いておこ?ね?」
ことり「う、うん…」
花陽「それに、キャンプも悪くないよ、きっと」
凛「よーし決定っ!キャンプ行くにゃーっ!!」
夕方6時
真姫「揃ったけど…、もうこんな時間」
希「今から山登りかぁ…、疲れるなぁ」
海未「えー…、それではぁ…、みなさんに…一つ…」
絵里「う、海未…。声が小さくて聞き取りづらいわ」
海未「…すみません。気分が乗らなくて…」
にこ「自分から提案しておいて気分がのらないってどういうことよ…」
海未「みなさんに一つ、注意というか…、言っておきたいことが…」
ことり「なに?」
海未「…山頂に着くまで、皆さんには…」
海未「>>586しながら山に登ってもらいます…」
-
586 : 2014/11/25(火) 01:21:00.74 ID:/zEs3fODO - ほふく前進
-
587 : 2014/11/25(火) 01:30:02.02 -
海未「ほふく全身をしながら山に登ってもらいます…」
「「えぇぇぇっ!!?」」
穂乃果「ちょっ…!ど、どういうこと!?ほふく前進って…!」
ことり「さすがに無理があるよ…!」
凛「そんなのしながら山に登ったら山頂に着くのは夜どころか朝になっちゃうにゃー!キャンプじゃないよ!」
絵里「海未っ!あなたどういうつもりか知らないけど…」ガシッ
海未「…ぁ?何、掴んでるんですか…」
絵里「練習にしてはやりすぎよ!ほふく前進なんて…」
海未「ふっ!」ゲシィッ!!
絵里「ひっ…!?」
ドテェンッ!!
絵里「いたっ…!な、何するのよ…!」
海未「何って…、こうするのです…よっ!」ブンッ!!
絵里「えっ…」
バキィッ!!
絵里「ー…ッ!!!?!?い゛ッ…!!」
希「な、何しよんの!海未ちゃんっ!!?」
にこ「え、絵里の足に、大きな岩を投げつけて…!」
真姫「絵里、大丈夫!?」
絵里「くぅっ…!!足、がぁっ…!!」
真姫「こ、これ…、折れてるじゃないの…!海未ぃっ!!」
海未「これで…、山頂に上るためにはほふくでないと難しくなりましたね…」
ことり「…っ!う、海未ちゃん…!そのために絵里ちゃんの足を…!?」
海未「さぁ、皆さん…。このようになりたくなければ、素直に従ってください…」
海未「これは、皆さんのためなのですから…ふふふふふふ…」
-
588 : 2014/11/25(火) 01:35:44.30 -
ザッ ザッ ザッ…
にこ「はぁっ…、はぁっ…」
凛「もうやだよー…、帰りたいにゃぁ…」
海未「山頂は、まだまだ先ですよっ…、ふぅっ…、こんなところでへばっていてはいけません…」
穂乃果「ふっ、はぁっ…」
花陽「はぁっ…、ひぃっ…、ひぃっ…!」
穂乃果「花陽ちゃん、平気…?かなり疲れてるみたい…」
花陽「だ、大丈夫…。早く行かないと…、海未ちゃんに怒られちゃうよ…?」
ことり「うぅん、今はかよちゃんが大事だよ…。さ、手、出して」
花陽「あ、ありがとうことりちゃん…んっ」ギュッ
絵里「…いつつ」
希「えりち、まだ痛む?」
真姫「一応応急措置は済ませたけど…」
絵里「だいぶマシにはなったけど…、流石に骨をやられていてはね…」
真姫「…そう。…それにしても、海未…。少し、どころか…かなりおかしいわ」
希「うん…、そんなことする子やなかったのに…。いうことを聞かせるために足の骨を折るやなんて…」
絵里「…やっぱり、どうにかして海未を止める必要があるわ。花陽もかなり疲弊してる…このままじゃ山頂に着く前に…」
希「でも今の海未ちゃんを止めようとしたら…、下手すると大暴れして手がつけられなくなるかも…」
真姫「…」
絵里「真姫は、どうする方がいいと思う?」
真姫「…そうね、私は…」
真姫「>>589るべきだと思うわ」
-
589 : 2014/11/25(火) 01:38:31.02 ID:rz44FO0c0 - 媚薬を投与
-
590 : 2014/11/25(火) 01:49:11.28 -
真姫「そうね、私は…」
真姫『ここで私の念波を送信よ!』
凛『これ以上カオスにする気かにゃ…』
真姫「やっぱりとめたほ」
真姫「媚薬を投与すべきだと思うわ」
絵里「えっ…!?」
希「ま、真姫ちゃ…?」
真姫「え、いや…違っ…」
真姫「きっと欲求不満なのよ、媚薬で発散させれば一気にストレス発散できていいと思うわ」
絵里「真姫…、それ本気でいってる…?」
真姫「えぇホンキホンキ。ほら、媚薬だってここにちゃんと…」
真姫「なんで媚薬持ってるの私!?」
希「自分で取り出しておいてなんで驚いてるんや…」
真姫『ふふ、すかさず転送しておいてやったわ』
凛『脳内以外にもいろんなところに転送できるのがこの装置の強みだにゃ』
真姫「えっと…、今のは私が言ったんじゃなくて…えーっと…なんて言えばいいのか…」
絵里「でも…、アリかも知れないわ」
真姫「え、マジで?」
絵里「今の海未はどこかおかしくなってる、それは間違いないもの。だから…」
絵里「それを性欲で上書きしてしまえば、おかしい部分は多少マシになるんじゃないかしら」
希「なるほど…」
真姫「ぎ、逆に手をつけられなくなる可能性だって…」
絵里「もしその結果海未が私たちを襲いだしたとしたら…」
絵里「私が囮になるわ」
希「え、えりちっ…!ホンキなん…!?」
真姫「え、絵里…!」
絵里「このままほふく前進を続けたら、遠からず私たちみんな野垂れ死ぬわ!…誰かがやるしかないのよ…!!」
希「わかった…。じゃあ次の休憩のとき、うちがさりげなく海未ちゃんに媚薬入りのドリンクを手渡すから…」
希「あとは、頼んだよ…、えりち…」
絵里「…うん」
-
591 : 2014/11/25(火) 01:58:48.39 -
海未「ふぅっ…、はぁっ…」
海未「さて、一旦…、ここで休憩としましょう…。ついてきていますか?皆さん…」
にこ「はぁっ…、はぁっ…。もう、ダメ…。死んじゃう…」
凛「凛も…、限界にゃ…」
海未「だらしないのですね…。それに…」
花陽「げはぁっ…、こほっ…、はぁっ…、ひぃっ…」
ことり「か、かよちゃんが…!」
穂乃果「疲れきってる…、もう、もたないよ…!」
海未「花陽は、終わりのようですね」
にこ「じゃあ…、花陽は帰してあげるの?」
海未「…ハァ?そんなわけ無いでしょう…」
海未「たとえ息絶えようと…、私たちは9人でμ'sなのですよ…」
海未「一人が山頂まで引きずるに、決まってるじゃないですか…」
にこ「…っ!!?あ、アンタねぇっ…!もう我慢のっ…!」ダッ
凛「に、にこちゃんダメッ!!」
海未「ふんっ!!」
ズガァッ!!
にこ「ぐぶぅっ…!!」
海未「誰が、立っていいと言いました…?」
にこ「ちょっ、待っ…」
海未「お仕置きです。…その足、頂きます…」
にこ「…っ!」
希「す、ストーップ!う、海未ちゃん!!」
海未「…なんですか、希。それに…、絵里…」
絵里「…」
希「に、にこっちかて悪気があったわけやないんよ…、ゆ、許してあげてくれん?」
海未「…」
希「ほ、ほら!これ!海未ちゃんも相当汗かいてんねんから水分補給は欠かしたらあかんよ?」
海未「…仕方ないですね。にこの処遇は休憩後に…」
海未「…んぐ、んぐっ…。ふぅっ…」
希(飲んだ…!)
絵里(これで…!)
海未「それでは、水分補給も済んだことですのでそろそろ休憩は…」
海未「…うっ!?こ、これは…!?」
海未「カラダが…!熱いぃぃ…!!い、意識が、モウロウと…」
-
593 : 2014/11/25(火) 02:08:58.88 -
希「みんなっ!今のうちやっ!!今なら海未ちゃんはまともに動けへん!」
希「逃げるんよっ!!」
穂乃果「に、逃げるんだって!」
凛「わ、わかったにゃ!」
にこ「ここは…っ、自分の身が最優先っ…!!」
ことり「かよちゃん、捕まって!おんぶしてあげる!」
花陽「は、はいぃ…」
海未「あなた…!何か、盛りましたね…!」
希「せやよ…!これ以上は海未ちゃんの好き勝手にはさせられんからね…!」
海未「ふぅっ…、ふぅっ…!急な発汗…、温度の上昇…、意識の混濁…」
海未「そして…、胸と、股の疼き…。なるほど、これが…、媚薬というものですか…!」
海未「ちょうど、良かったです…。ふふっ…、さっきからムラムラして、大変でしたから…」
海未「希…、あなたで発散するといたしましょう…!」
希「…っ!」
絵里「ま、待って…!ここは、私が…!」
海未「絵里…」
絵里「私が、あなたの性欲を満たしてあげるわ。だから、希は…」
海未「…ふっ、うふふふ…、いいでしょう、この際、これを満たして頂けるなら誰でも…」
海未「ですが…、私の疼きは…、一朝一夕でとどまりそうもありませんよ…?」
海未「覚悟、してくださいぃっ…!」ダッ
絵里「くっ…!希っ…!逃げっ…!!」
バッ ドンッ
絵里「えっ…?」
真姫「希っ!絵里を連れて逃げなさいっ!!」ググッ…
海未「ま、真姫ぃぃぃっ…!邪魔を、しないでくださいぃぃ…!!はーっ…、はーっ…!」
絵里「ど、どうして…!なんで逃げなかったの…!?」
真姫「あなたは、足を怪我しているでしょう…!万が一海未に隙ができても、その足じゃ逃げられない…!」
真姫「ここは私に、任せなさい…!」
絵里「でもっ…!…きゃっ!!?」グイッ
希「真姫ちゃんっ…!!ありがとっ…!!」ダダッ
絵里「の、希っ…!!ダメ、ダメよっ!!真姫っ!真姫ーっ!!!」
-
594 : 2014/11/25(火) 02:18:48.58 -
真姫「…行ったわね」
海未「なんてことを…、してくれたのですか…。あなたたちは…」
海未「これは全て…、μ'sのためだったというのに…」
真姫「…あなたの中ではそう思っていても、私たちにはそうじゃなかったのよ」
海未「もう、いいです…フヒッ…、今は、このっ…、どうしようもなく胸で渦巻く劣情を…」
海未「あなたに、吐き出すだけですからぁぁっ!!」ドンッ!!
真姫「ぐぎっ…!こ、このっ!」フンッ
海未「ふっ!」ガシィッ
真姫「ぐ、うぅっ…!!」
海未「生意気な、腕ですね…。これは、こうして…、こうっ!」バキィッ!!
真姫「…っ!!ぐ、ぎぃぃぃぃぃっ!!う、腕の、骨がぁっ…!!ぁがっ…!!」
海未「私だって、これ以上…、壊したくないのですよ…?さ、周りには誰もいません…」
海未「山奥で、動物のように、獣のように…、盛りあいましょう…」
パチンッ… パチンッ…
海未「はっ、はっ…はぁっ…んっ…」
真姫「ひっ、ひぁっ…あ、ぐぃっ…」
真姫(私と海未が身体を交わらせ続けて、もうどれほどの時間が経っただろう)
真姫(周りは何も見えない暗闇で、誰もいない山奥は静かで、ただ私たちの吐息と、肉と肉がぶつかり合う音だけが、響き渡っていた)
真姫(反撃を試みた私だったけど、猛獣のように猛った海未にはどうしようもなく)
真姫(ただ体力をすり減らし、そして何度も何度も、無理やり絶頂を迎えさせられ…)
真姫(今はもう、抵抗する体力もなく…、ただ海未の交わりを受け入れるしかできなかった)
海未「んっ…、またイクっ…!んんっ…!!」プシィッ
真姫「んっ…、ぁ…う…」
海未「はぁっ…、はぁっ…。まだ、まだです…」
海未「もっといっぱい擦れ合わせて…、二人の恥部が溶け合うまで…愛し続けましょう、真姫…」
真姫「…ぅ、ぁ…」
真姫(今日、幾度目かの絶頂)
真姫(嫌になるほど…、気持ちよかった)
-
595 : 2014/11/25(火) 02:26:04.12 -
海未「はぁっ…、はぁっ…、はぁっ…。少し、休憩です…」
海未「真姫…んちゅっ…、んむぅっ…れろっ…。んん…」
真姫「んぶっ…、えぅっ…、える…」
真姫(私は海未に、されるがままだった)
真姫(けれどそれは、降伏したわけではない)
真姫(むしろ逆。…私は、そのときを)
真姫(海未への反撃の機会を、体力を温存して、待ちわびた)
真姫(彼女に最適な、最後の切り札を…)
真姫(…私も、かなり、したくない事なんだけど)
海未「んっ…、ぷはっ…、うふっ…愛していますよ、真姫…」
海未「あなたも、私のこと、愛してくれていますよね…?こんなに、気持ちよくさせてあげたのですから…」
真姫(そうして、私の声を聞くために顔を近づける)
真姫(この瞬間を)
真姫(私はずっと、待っていた…!)
真姫「う、み…」
海未「はい、なんですか?」
真姫(最初はわざと、消えそうなほど小さな声で)
真姫(そして、耳元を口に近づけさせる)
真姫「私も…」
真姫「あい、してる…」
真姫「…」
真姫「…ばんざーい!!ここでーよかーったー!!!」
真姫「わたしーたーちのいまがーここにあるーっ!!!」
海未「…ッ!!!?!?!?!!?」
真姫(近づけたその刹那、私は…)
真姫(大きな声で…)
真姫(…歌った)
-
597 : 2014/11/25(火) 02:34:42.45 -
真姫(耳元で大きな声を出されれば、誰もが怯む)
真姫(けれど、彼女にとっては、これはそれ以上に効果的)
真姫(なぜなら、彼女は…、そして、私も)
真姫(歌が、大嫌いだから)
真姫「あいしてるばんざーい!!はじまったばーかーりーっ!!」
海未「や、やめっ…!」
真姫(彼女が怯んだ隙に、身体を跳ね除ける)
真姫(そして、私は…—)
真姫「あしたーもよーろしくねーほらーっ!!」フッ…
真姫「まえむいてーっ!!」ズゴォォッ!!
ベキィッ!!
海未「ぎぃっ…!!!?」
海未「ぐぎぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!!!」
真姫(海未の足めがけて、近くの大きな岩を…)
真姫(投げ下ろした)
真姫「もう一発っ!!」ドゴォッ!!
海未「ぐがぁっ!!うがぁぁぁっ!!!」
真姫(そうして両の足を破壊し、すかさず全速力で逃げる)
真姫(私も体力をかなり消耗していたけれど、無抵抗だったおかげで走れるくらいには元気だった)
真姫(ただ無理やり岩を掴んだせいで、折れた腕がもっとひどいことになってしまったけれど)
真姫(息からがら、私は山から降り、ひとまず逃げ延びた)
真姫(海未はもう…、助からないだろう。両足を破壊されれば、あの体力で山を下るのは、不可能だ)
真姫(水も飲めず、何も食べれず、餓死する運命だと思う)
真姫(…でも、こうするしかなかった。暴走した海未から逃れるためには)
真姫(ごめんなさい、海未…、ごめん、なさい)
真姫(無力な私は、心の中で謝る事しか…、できなかった)
-
598 : 2014/11/25(火) 02:45:06.89 -
1週間後
病院
花陽「…海未ちゃんの遺体は見つからなかったんだって」
絵里「そう…」
真姫「ただ、おそらく海未のものだと思われる両足が、獣に食い散らかされた状態で見つかったわ」
ことり「もしかしたら、海未ちゃん…、山の動物さんたちに食べられちゃったのかな…」
にこ「…もう、忘れましょう。海未のことは」
にこ「あの子は遭難して…、行方不明になっちゃったのよ」
絵里「そう、ね…」
真姫「…」
真姫(事実、世間ではそういう扱いになった)
真姫(私たちが結託して、そういうことにしたから)
真姫(やっちゃいけないことだとは思うけど…、でも)
真姫(友人を…、自らの手で葬ったことを受け入れるには、私たちは弱すぎたから)
ことり「…足、いつごろ治りそう?」
絵里「あと1ヶ月はかかるって…。ごめんなさい」
にこ「アンタが謝ることじゃないわよ。…そのかわり」
にこ「治ったらちゃんと、アイドル、続けるのよ」
絵里「…うん」
にこ「歌も、歌う。…わかった?」
絵里「うん…」
帰り道
ことり「明日も歌の練習かー、やだなー…」
花陽「うん、だけど…」
にこ「ああなっちゃった海未が、最後に私たちに遺してくれた教訓よ」
にこ「ちゃんと守らないと、海未に失礼でしょ」
真姫「そう、ね…」
真姫「…これからは、歌も好きになっていきましょう」
真姫「胸を張って、アイドルって言えるように」
真姫(海未、私たちは、あなたの分までアイドルを貫いてみせる)
真姫(歌って踊れる、並じゃないスクールアイドルになれるまで!)
おわらない
-
600 : 2014/11/25(火) 02:49:26.67 -
ジリ… ジリ…
ことり「それじゃ、私はここで」
花陽「あ、私も…、真姫ちゃん、一人で帰れる?」
真姫「平気よ。そんな遠い道じゃないんだから」
にこ「気をつけなさいよ?腕骨折してるんだから…」
真姫「はいはい、心配性ね。…それじゃ、バイバイ」
花陽「うん、またあしたね」
ジリ… ジリ…
スタスタ…
真姫「…ふぅ」
真姫「…ん?」
ジリ… ジリ…
真姫「…」
真姫「…気のせい、か」
真姫「一瞬誰か後ろにいるような気がしたんだけど」
真姫「気にしすぎかしら」
海未「気のせいじゃありませんよ」
真姫「えっ」
海未「見ぃつけた」
-
602 : 2014/11/25(火) 02:53:46.28 -
真姫「ひぃっ…!?う、海未…!?」
海未「ひどいじゃないですか。足を折るなんて」
海未「痛くて痛くて、どうしようもなくて」
海未「だから私、足、置いてきちゃいました」
海未「ずっとほふく前進で、ここまで真姫を探してきたんです」
海未「あの夜、真っ暗な中、唯一見えたあなたの赤い後ろ髪を思い出しながら」
海未「あなたに対する愛と、そして」
海未「憎しみを胸に」
海未「大好きですよ、真姫」
海未「だから」
海未「その足、ください」
真姫「えっ…」
ズシャァッ
真姫「あ」
バタッ…
真姫「あ、あれ…?」
真姫「私の、足が…」
真姫「見える…」
真姫「何が、どう、なって…」
真姫「あぁ、そっか」
真姫「腰が、千切れちゃったんだ」
真姫「あ、は…は…」
真姫「…」
-
603 : 2014/11/25(火) 02:56:07.75 -
「ねぇ、知ってる?」
「綺麗な女の人の足を奪っていく妖怪のこと」
「うん、聞いたことある確か…」
「赤いものを持ってる人を、襲うんだよね」
「うん。だから襲われないためには赤いものを捨てるか、もしくは…」
「歌を聴かせればいいんだって」
「へー、変なの。で、なんて妖怪、なんだっけ?」
「うん、名前はね、その変な歩き方から取って…」
「てけてけ、って言うんだって」
おわり
-
605 : 2014/11/25(火) 03:04:44.70 -
真姫「というホラーチックな感じで終わらせてみたわ」
凛「都市伝説のてけてけは実は海未ちゃんだったんだねー。恐ろしや」
真姫「いや、そんなわけないんだけど」
真姫「でもいい感じに要素が揃ってきたからいいんじゃないかな、ってことでこんなお話になっちゃったわ」
凛「たまにはこういうのも悪くないんじゃないかにゃ」
真姫「いいのかしら…」
凛「あ、あと一人で安価取りすぎるのもほどほどにね!」
真姫「まぁ全く安価来ないよりとても助かるんだけどね」
凛「ありがたかったりもするからどう言っていいかわかんないにゃ」
真姫「空気を読みつつ、ってことでよろしくね」
凛「じゃあ今日の西木野☆星空クリニックインザスカイはここまで!」
真姫「次はあなたの世界に行っちゃうかもね?」
真姫・凛「「まじ☆えんじぇー!」」
-
615 : 2014/11/26(水) 23:25:25.46 -
今宵はたぶん無理!
明日余裕があれば -
617 : 2014/11/27(木) 07:00:30.69 -
突然ですが、宣伝です!
((((;゜Д゜)))))))((((;゜Д゜)))))))((((;゜Д゜)))))))
((((;゜Д゜)))))))((((;゜Д゜)))))))((((;゜Д゜)))))))
((((;゜Д゜)))))))((((;゜Д゜)))))))((((;゜Д゜)))))))
^o^((((;゜Д゜)))))))^o^((((;゜Д゜)))))))^o^
なんと!つまらないと今話題のこのSSスレが…
とうとう宣伝用のスレになってしまったぁ!
文句があればこのスレまで
P「俺が…タイムスリップ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367720550/ -
618 : 2014/11/28(金) 01:30:16.41 -
意外な高評価にビックリだよ みなさんホラー好きなんですね
そしてそんなに安価処理に期待されてもうまくいく時といかない時があるからね!今回は思いついたってだけででまぁ、期待されているにも関わらず、もうこんな時間なので今回は安価ナシです
というかいつもやる気出るのが12時過ぎてからという残念体質になってしまったので
今後テッペン過ぎてからやる気出たら安価ナシの話 12時前にやる気出たら安価の体を取りたいと思います
そんで安価ナシの話をさっき風呂の中で考えてたら終わらすのに結構かかりそうな感じだったので
一話完結ではなく続きものとして今から書いていきます んで、安価使うときは一旦ぶつ切りの形になります
その話がもしこのスレで終わりそうになければまた新しいスレ立ててそっちで続きをやるかもね
じゃ、長くなったけど始めていくよん -
620 : 2014/11/28(金) 01:45:13.66 -
西木野☆星空スターゲイザー内
真姫「今日もこの時間がやってきたわね!」
凛「じゃ、早速平行世界に行って誰かに薬を投与するにゃ!」
凛「フフフ…、実は今回はみんながあっと驚くようなパラレルワールドを考えてきたんだにゃ…」
真姫「へぇ?どんな世界?」
凛「えっとね、真姫ちゃんのあそこに…」
凛「おっと!これ以上は着いてからのお楽しみだにゃ!」
真姫「嫌な予感しかしないけどどうせそれは私じゃないからオールオッケーね!」
凛「よっしゃー!目的の世界へ向けてー…」
真姫「西木野☆星空スターゲイザー、発進よ!!」
ワープ中 時空の狭間
真姫「う、うぅっ…、なんか今日揺れ激しくないかしら…」
凛「うーん、なかなか激しい条件の世界を選んじゃったから航路が安定しないのかなー?」
真姫「うぷっ…、やば、吐きそう」
凛「え、あ、ちょっと!ここで吐かないでよ!?」
真姫「わかってる…、うぶっ…、やばっ…」
真姫「ご、ごめ…私トイレ…」
凛「あぁ…、行ってらっしゃい…」
タッタカター
凛「ふぅ、危うくお茶の間に見せられない文章を垂れ流すところだったにゃ」
凛「まー今から行く世界も到底地上波じゃ流せないようなー…って、あれ…」
凛「何か重要なことを忘れてるような気がするにゃ…、なんだったっけ…」
真姫「うー、トイレトイレ…上から漏れそうだわ…」
ガチャッ
真姫「…」
真姫「トイレが、ない…」
真姫「どころか…、個室自体がないんだけど…」
真姫「そして私は急いでいたので何もない空間に足を踏み入れ」
真姫「そのまま時空の狭間にダイブする5秒前」
真姫「というか今その真っ最中ぅぅぅぅっぅぅぅぅっぅぅぅううううわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
ヒュオォォォッ…
凛「あ!トイレぶっ壊れちゃったから部屋ごと分離させたんだった!」
凛「ま、真姫ちゃんなら言わなくても気づくよねーアハハハハ」
真姫「誰か、助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」ヒュオォォォッ…
-
621 : 2014/11/28(金) 01:57:48.76 -
真姫「ひょわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
真姫(時空の狭間の中で、永遠とも一瞬とも思える時間を漂った末に)
真姫(私はとある世界にはじき出された)
ドサァッ
真姫「い、いたたた…」
真姫「っは!こ、ここは…?」
真姫「…神田明神だわ」
真姫「ということは…、音ノ木坂の近く、かしら」
真姫「…って、またドジ踏んじゃったわ…。まさかスターゲイザーから落ちるなんて…」
真姫「いつ凛が気づいて助けに来てくれるかもわからないし…」
真姫「とりあえずここは行動あるのみね!」
真姫「そうね…、まずすべきは…」
真姫「味方が欲しいわ」
真姫「きっと事情を話せば驚かれるでしょうけど、いつぞやの希や凛のときみたくすんなり受け入れてくれるかもしれないし」
真姫「今の時刻は…、おそらく夕方ごろかしら」
真姫「だったらみんなは音ノ木坂の屋上にいるはずね」
真姫「どんな世界かは知らないけど、それほど異常な世界でもないみたいだし」
真姫「まずはμ'sのみんなと会って話し合いたいわ」
真姫(どんな世界かは知らないけど、それほど異常な世界でもない)
真姫(この時の私はそんなこと言っちゃってるけどね)
真姫(でも、結論から言えば、その世界は…)
真姫(まったくもって、異常な世界ではなかった)
真姫(ゴボウでしばきあいもしないし、先輩が都市伝説になることもなく、二人で一人な探偵が変身することもない)
真姫(至って普通の世界で)
真姫(そして、その中で唯一、決定的に違っていたのは)
音ノ木坂学院前
真姫「…嘘、でしょ」
真姫「私たちの、学校が…」
真姫「…ない」
真姫(音ノ木坂学院は、既に廃校になっていた、ということだった)
-
622 : 2014/11/28(金) 02:09:31.86 -
音ノ木坂学院『跡地』前
真姫「い、いや…」
真姫「まだ学校があるなら理解できるんだけど…」
真姫「影も形もないじゃない…」
真姫「おっきな空き地があるだけの、何もない…場所」
真姫「…」
真姫「ま、そんな世界もあるわよね。全然普通普通」
真姫「今まで行った世界に比べれば屁でもないくらい普通だわ」
真姫「…普通なのはいいんだけど」
真姫「じゃあ、μ'sはどこ…?」
真姫(むしろ、μ'sというスクールアイドルが存在しているかも微妙)
真姫(というかこの時代に私たちは高校生なの?)
真姫(もしかしたら私たちが学生をやっていた時代より数年後という可能性だってあるし)
真姫(近くのコンビニによって新聞で日付を確認してみることにした)
真姫(どこかの主人公がタイムスリップしたライトノベルでも新聞は日付だけは嘘つかないって言ってたし)
真姫「…ふんふん、年数は私たちの世界と変わらないみたい」
真姫「ただ今はどうやら…9月のようね」
真姫「うぅ、確かにさっきから少し暑いと思ってたのよね。どこかに服を脱ぎ捨てたいくらい」
真姫(でも、そんなことはできない。私にだって乙女として必要最低限くらいの恥じらいは残ってるんだし)
真姫(…というわけで)
西木野邸前
真姫「…どうやら私の家は残っていてくれたみたいね。こっちもなくなってたらどうしようかと思った」
真姫「じゃ、おじゃましまーす…」ガチャリ
真姫(所持していた鍵で私は家の中へと侵入…もとい堂々と入った)
真姫(こういうのって不法侵入になるのかしらね)
-
623 : 2014/11/28(金) 02:23:04.06 -
西木野邸内
真姫(私の家の中は静かだった)
真姫(まぁ当然と言えば当然だけど)
真姫(パパとママは病院にいて遅くまで帰って来れないし。帰ってこない日もある)
真姫(私は学校にいるはずだから、今この家には誰もいないのだから)
真姫「まずは落ち着ける場所でゆっくり対策を考えないと…」
真姫「さてと、久しぶりの我が家だわー。ずっとクリニックで寝泊まりしてたから」
真姫「自分の部屋の有様すら覚えてな」ガチャッ
真姫「えっ」
真姫「えっ」
真姫(静かな私の部屋の中には)
真姫(私がいた)
真姫(だらしない皺だらけのシャツ一枚で、せっかくの美貌が台無しになるほどのクマを目の下に生やして)
真姫(高級そうなヘッドホンをして、PCの前でファーストパーソンシューティング…FPSに勤しんでいた)
真姫(あと私の部屋はこんな生ゴミだらけじゃなかった)
真姫「え、あ…、あぇ?だ、誰…?」
真姫「えっと、えっとー…」
真姫(視界に映るものの分析を終えて目の前の状況を解決するのに頭を使う)
真姫(まず第一に厄介なのはこのままじゃどっちの私が喋ってるのかわかりづらい。あいにく名前欄に☆シールを貼る余裕もないし)
真姫(そして次に面倒なのは…、あっちの私にこの状況を理解されること)
真姫(いきなり同じ顔の人間が部屋に入ってきたらパニックを起こすかもしれない…)
真姫(ここは…)
真姫「くらいなさいっ!星空凛特製…」
真姫「一瞬で夢心地になれる催眠スプレー!」プシュッ
真姫「えぁっ…、ふぉぇ…ぇ…」
真姫「くかー…」
真姫「よ、よし…。私は寝たわね。とりあえず危機は去ったわ…」
真姫「…ふぅ、無駄な汗をかいてしまった」
真姫(流石に9月に白衣+音ノ木坂の制服(冬服)は暑すぎる)
真姫(私服に着替えようとクローゼットに手をかけ、開いた私の目に飛び込んできたもの)
真姫(それは…)
真姫「…え」
-
624 : 2014/11/28(金) 02:28:57.03 -
クローゼットを開けた私の目に飛び込んできたもの、それは…
新品同様で。
しかしどうしようもなく埃をかぶった。
UTX学院の制服だった。
もしライブ! ~もしもμ'sのみんながUTX学院生だったら~
-
625 : 2014/11/28(金) 02:56:03.96 -
この世界の真姫「くかー…、すぴー…」
真姫「…なるほどね」
真姫(ここまでの情報を整理してみる)
真姫(この世界は既に音ノ木坂学院が廃校になった世界)
真姫(だから私は音ノ木坂ではなく、UTX高校に入学した、ってわけね)
真姫(でもこの時間にこの姿でゲームをしている…)
真姫(そして制服の夏服、冬服どちらにも使われた形跡が少なく、埃をかぶっていることから鑑みるに…)
真姫「この世界の私は、不登校児…ってことかしら」
真姫「…はぁ、不名誉なことね」
真姫「でも、自分で言うことじゃないけど私の家の家庭環境は複雑だから、何がきっかけで引きこもりになったとしてもおかしくはない、のかな」
真姫「…」
真姫(これは、困った)
真姫(つまり今の私にはおそらく…、外界とのつながりがほとんどない)
真姫(私を知っている人は多分、パパとママくらい)
真姫(これじゃ…、味方を得られない…)
真姫(凛の助けを待つしか道はない、ってこと…かしらね)
真姫「…はぁ。面倒なことしてくれるわね、この私も」
真姫「さて、どうするか…」
真姫「…」
真姫「…UTX、ね」
真姫「実は結構興味があったり…」
真姫(…別に私がUTXに入学したいとか、そういうわけではないんだけど)
真姫(μ'sがラブライブを制覇するまで、最強のスクールアイドルだったA-RISE)
真姫(彼女たちの学園生活が少し気になるのは事実だった)
真姫(あとあの無駄にだだっ広い校舎。一度探検してみたかったりもする)
真姫「…」チラッ
この世界の真姫「くかー…、すぴー…」
真姫「…どうせあの制服、使わないんだったら」
真姫「使わせてもらっても、いいわよね…?」
-
626 : 2014/11/28(金) 03:05:31.79 -
翌朝
西木野邸 真姫の部屋
この世界の真姫「ん、ん…あれ、私…」
この世界の真姫「…あっ!ね、寝てた…!?」
この世界の真姫「しまったー!深夜にフレと約束してたのにぃ…。すっぽかしちゃった…」
UTX学院前
真姫「…よし」
真姫(あの部屋のクローゼットの中のUTX学院がかけてあったハンガーには、今は音ノ木坂の制服がかけてある)
真姫(今の私は、何処からどう見てもUTX学院生…!)
真姫(さぁ、いざ馳せ参じるわよ!)
UTX学院内 改札前
真姫「…」
女学生A「」ピッ
女学生B「」ピッ
真姫(なんかスマホみたいなのかざして中に入ってる)
真姫(当然私はそんなの持ってない)
真姫(試しに自分のスマホをかざすとどうなるかやってみた)
ビーッ!!
真姫「はわぁっ!!ご、ごめんなさいっ!!」ダッ
真姫(このままじゃ中に入れず終わっちゃうんですけど!?)
真姫(どどど、どうしよう…。一旦部屋に帰ってとってこようかしら…)
真姫(でもこの世界の私はもう目が覚めてるし…、また催眠スプレーをぶちまけるのも…)
「ね、キミ!…どうしたん?」
真姫「え、あ!いや…その、えっと…」
真姫(急に背後から声をかけられてキョドる私。慌てて振り向くと、そこにいたのは…)
真姫「の、希…!?」
-
627 : 2014/11/28(金) 03:19:25.70 -
希「ん?うちのこと、知ってるん?」
真姫「あ、その…」
真姫(希までUTX学院生に…!まぁ、予想はついた事だけど…)
真姫(でもいきなり知った顔に会えたのは幸運…)
真姫(…いえ、そうでもないかも…。だって今の私は、UTX学院生の皮をかぶった不審者…)
真姫(もし私が制服だけ盗んで侵入しようとしている他校生と知れたらどうなるか…!)
真姫「え、えーっと…」
真姫(なんて答えようかしら…。怪しまれないように、怪しまれないように…!!)
希「…ん?…あ!!キミ…!」
真姫「ッ!」
真姫(も、もしかして…、バレた…!?)
希「キミ…」
真姫「…っ」ゴクリッ
希「…西木野、真姫ちゃん?」
真姫「えっ…」
希「一年生の、西木野さんよね?春先から来てなかった」
真姫「あ、え…、そ、そうだけど…」
希「だよね!?わ、わー…!学校、来てくれたんや!嬉しいなぁ!」
真姫「え、え…、そ、その…えっと、どういうこと…?」
希「ん?あぁ、急にそんなん言われたらびっくりするよね。なんで不登校だったの知ってるの、とか…」
真姫「えぇ…」
希「うちね、問題のある子のことはずっと目をつけてるんよ。何とかしてそれを解決してあげたいから」
希「なにせうちは、この学校の生徒会長サマやからね!」
真姫「えぇっ!!?希が生徒会長!?」
真姫(い、意外…。あの希が、まさかの生徒会のトップ…!補佐ならわかるけどまさか生徒会長だなんて…)
希「なによ、不服ー?…って、そういえばなんでうちの名前…?」
真姫「あー、その、えっと…」
真姫(…でも、これはチャンスだわ。これで私が在校生であることの証明ができた。あとは…)
真姫「えっと、その…それは置いておいて」
真姫「私、久しぶりに学校に来て、この学校のことほとんど覚えてなくて…」
真姫「だからその…、みんながピッピッってやってるあれも無くしちゃって…、どうしようかなって考えてたんです…」
希「あー、電子生徒手帳、無くしちゃったんか。だから困ってたんやね」
真姫(電子生徒手帳…!?あれ生徒手帳だったの…?どこのダンガンなんとかよ…)
希「そういうことならうちにお任せ!こういう時のための貸し生徒手帳があるんよ!」デデンッ
希「はい、これ貸したげる!帰る前までに新しい生徒手帳の発行を済ませて、返してね?」
真姫「お、おぉ…!ありがとう…ございます」
希「どういたしまして!他にも困ってることがあったらうちになんでも聞きに来てな!」
希「だってうちは、泣く子も黙る生徒会長サマやねんもん!」
-
628 : 2014/11/28(金) 03:41:56.10 -
UTX学院 食堂
真姫「…」ピッ ピッ
真姫(希の言う電子生徒手帳…、ほとんどスマートフォンと変わらない性能を持ってた)
真姫(こんなのを生徒全員に配るなんて…さすがの財力ね)
真姫(それもそうか。何せUTXは勉学だけじゃなく、学科に芸能科なんてのを作ってアイドルを育成し、それを全力でバックアップするくらいだもの)
真姫(生徒の才能を開花させるためにお金に糸目はつけないってことね)
真姫「…とまあ、こんなものかしら」
真姫「なるほどね、大体わかった」
真姫(このUTX学院がどんなものであるのか)
真姫(それはこの電子生徒手帳の中に事細かに記されてあった)
真姫(まず先程も言ったように、このUTXにはA-RISEも選択している芸能科って学科があるけれど…)
真姫(それだけじゃなくって、他にもいろいろな学科があるのね…)
真姫(デザイン学科、演劇学科、芸術学科…)
真姫(様々な芸に繋がる学科が用意されていて、生徒はその中から自身にあった学科を選択するわけね…)
真姫(そしてその学科の中もまた、細かく分類されている)
真姫(芸能科であれば、モデル専攻、歌手専攻、ダンサー専攻…)
真姫(そして驚くことにその中には)
真姫(アイドル専攻というものはなかった)
真姫(つまりスクールアイドルA-RISEは、芸能科の中の様々な専攻の中から選ばれた珠玉の三人)
真姫(芸能科を選択する全ての少女の憧れであり目標…、それがスクールアイドル)
真姫「…最強と呼ばれる所以がわかるわ」
真姫「私たちのような寄せ集めじゃない、数多くのアイドル候補生をふるいにかけたうちのたった数粒のダイヤモンド」
真姫「それがA-RISEだったのね…」
真姫「大変な世界に生きているのね、彼女たちも…」
真姫(それをポッっと出の私たちが追い抜いちゃうんだから、人生って残酷よね)
真姫(…きっと、ラブライブ予選敗退した彼女たちは、泣きたいほど悔しかったんでしょうね)
真姫「そして、今私も大変な世界に生きている」
真姫「…クラスがどこかわからない」
-
629 : 2014/11/28(金) 03:54:23.54 -
真姫「大体広すぎるのよこの学校ー!」
真姫「一年生だけでも何クラスあるのってハナシ!」
真姫「希は頼ってくれてもいいって言ったけど、肝心の彼女がどこにいるのかすらわからないし…」
真姫「はぁ、油断して希から離れるんじゃなかった…」
真姫「誰か私のクラスを知ってる人は…いるわけないわよね。不登校児だし」
真姫「あー、どうしよう…ん?」
真姫「あ、あれはっ!」
ダダダダッ…!!
「…ん?あ、足音…?」
真姫「かーよちーんっ!!」ダキィッ
花陽「ひ、ひぃぃぃっ!!い、いきなりなにぃぃぃっ!?」
真姫(つい花陽を見つけたことで反射的にダッシュして抱きついてしまったわ)
真姫(凛みたいな真似して…、恥ずかし真姫ちゃん)
真姫(しかし花陽までUTX…。これはいよいよμ's全員がUTXに入学している説が濃厚ね…)
花陽「あ、あなた…誰ぇ?」
真姫「あ、えっと…、ごめんなさい。私は…」
女学生C「ちょっと!いきなり小泉さんに抱きつくなんてどういうつもり!?」
女学生D「ズルい…じゃなくて!親衛隊でもないのに小泉さんに近づかないでもらえるかしら!」
真姫「…は?し、親衛隊…?」
女学生E「あなた知らないの!?小泉花陽親衛隊!」
女学生F「我が芸能科歌手専攻一の癒しキャラこと花陽ちゃんをお守りする小泉花陽親衛隊!」
女学生G「あなたなんかが気安く話しかけていいお方じゃないのよ!」
真姫「花陽が、歌手…!?それに、守られてるって…」
真姫(確かに守りたくなるキャラクターをしているのは理解できるけど…そんなファンクラブチックなものまで作られるほどの人気とは…)
真姫「ん?でも、あれ…?」
真姫(そんな親衛隊に真っ先に入りそうな凛がいない…?もしかして凛はUTXじゃない?)
花陽「み、みんな…。いいの、いいから…」
親衛隊ズ「「花陽様は私たちがお守りいたします!」」
真姫「…挙句には『花陽様』ね…」
真姫「…ごめんなさい。急に抱きついてしまって。次からは気をつけるわ」
花陽「あ…」
花陽「…」
-
630 : 2014/11/28(金) 04:00:57.14 -
疲れたので今日はここまで 1回10レスが限度だな
やはり安価は偉大 話を考える刺激としては最高やね 0から考えるのは頭がしんどい
というわけでμ'sがUTXに入学している話でした 他の人のSS読まないからもしかしたら二、三番煎じかもしれぬ
まー元から入ってた設定はおそらくないだろうからきっと大丈夫
そしていつか書こうと思っていたA-RISEスピンオフSSのためのオリジナル設定をここで吐き出してしまった(学科・専攻の部分)
でも多分一生書く事はないと思うのでここらへんで使ってもいいや 独自設定を受け入れてもらえると助かります
じゃ、今日はここまで 次回は安価になるかもしくはこれの続き ほなな -
639 : 2014/11/29(土) 01:43:31.76 -
今日も今日とてこないな時間なので昨日の続き
リアルタイムで書いていくけど一応プロットは練ってるから話の矛盾とかはないはず
文章がおかしなところは推敲してないからなので見逃してください じゃやってくお -
640 : 2014/11/29(土) 02:02:33.49 -
UTX学院 職員室
真姫(自分のクラスがわからなかったらやっぱりここに来るべきよね)
先生「西木野、西木野、と…。春先から休学してたんだってな?」
真姫「えぇ、まぁ…」
先生「うん、学校に来てくれただけでも嬉しいよ。もう休まないように頑張れよ!」
真姫「あ、ありがとうございます。頑張ります」
先生「で、西木野の教室は…、E組だな。担任の先生がもうそろそろ教室へ行く頃だから、一緒について行きなさい」
担任「西木野さん、ここがあなたの教室よ」
真姫「は、はぁ」
担任「しばらくはクラスの空気に馴染めないかもしれないけど、西木野さんならすぐにみんなとも仲良くなれるわ。応援してる」
真姫「…ありがとうございます」
真姫(つまり…、面倒は起こすな、ってことかしらね)
1年E組
担任「みなさん、おはようございます」
担任「西木野さんの席はそこの空いている机よ」
真姫(後ろの席か…。目立たなくて済むわね)
ざわ…
「西木野さんって確か…、ねぇ」 「うん、アレのせいで…」
ざわ…
真姫「…」
真姫(早速噂されてるわね…。こういうのあんまり慣れないわ)
真姫(私には教室の角にひっそり収まってるのが一番似合ってるわ)
-
642 : 2014/11/29(土) 02:22:11.47 -
授業中…
先生「…でここがこれでこうがこれのそれがそうで接点tは出なくて…」
真姫(見たところこのクラスには知った顔をいないわね…。花陽も凛も…)
真姫(花陽はいいとして凛…。あの子はこの学校にはいない可能性もありえるわね)
真姫(バカだし)
先生「じゃあこの問題は…西木野、お前」
真姫「3xです」
先生「お、おう…正解だ」
真姫(…この程度の問題、私にとっては楽勝だけどね)
真姫(私天才だから仕方ないけど!)
昼 食堂
真姫「…天才でも友達はそうそう作れないのよね」
真姫(休み時間の間でも私に話しかけてくれる人は皆無だったし)
真姫(どうやらこの世界の私は何かしら問題を起こしたか何かで不登校になったらしいって雰囲気もわかったし…)
真姫(どこまでも面倒を押し付けてくれるわね…)
真姫「とにかく、お昼ご飯は一人で食べるほかないみたいね」
真姫「…考えてみると、久しぶりな気がするわ」
真姫「もぐもぐ…」
真姫(お、美味しい…!!UTXの学食めっちゃ美味しい!!)
真姫(おのれUTX…!!毎日こんなカツ丼を食べていると思うと妬ましいわ…!)
真姫「次は親子丼でも頼もうかしら…、っと。いけないいけない…」
真姫「このままじゃ希みたいな体型に…っは!殺気…!?」
真姫「…なんだ、気のせいか。びっくりさせるわね」
真姫「さてと、お腹もいっぱいだしどこで暇を潰そうかし…」
真姫「…ん?あっ…!あの後ろ姿…!!」
海未「…もぐもぐ」
ことり「でねー…。それから…」
海未「なるほど、そうだったのですか…もぐもぐ…」
真姫(海未とことり!)
-
644 : 2014/11/29(土) 02:30:37.22 -
真姫(二人で向き合って一緒にご飯を食べているわ)
真姫(やっぱりあの二人も入学していたのね、UTXに…)
海未「はぁ、それではやはり…もぐもぐ…」
ことり「もー海未ちゃん?食べながらしゃべるのはめっ!ですよ?」
海未「うぶっ…む。すみません、気をつけます」
真姫(海未がことりに行儀のことを注意されている…!?)
真姫(滅茶苦茶珍しいものを見てしまったわ。あの厳格な海未が…)
真姫(…そういえば)
真姫(あの二人はいるのに、穂乃果がいない…)
真姫(今日はたまたま一緒じゃないのか、それともやっぱり…)
真姫(…まぁ、穂乃果も筋金入りのおバカさんだし、ありえるわね)
真姫(それとなく話しかけたいけど…、さっきの花陽みたいなこともあったし、ここは放っておきましょうか)
真姫(それに、学校の探索もしたかったところだし。まず音楽室があるか探してみようかしら)
スタスタ…
ことり「最近、気が抜けてるんじゃない?やっぱり…」
海未「…彼女がいないから、かもしれませんね」
ことり「…海未ちゃん。もうやめよ、その話は」
海未「…はい」
-
645 : 2014/11/29(土) 02:46:36.80 -
6限目 音楽室
真姫(6限は芸能科歌手専攻の人たちを対象とした授業のようね)
真姫(専攻により別の授業、別のクラスに分けられる、という形みたい)
真姫(時間割を見るに1週間にこういった形の授業は結構あるようね…。週一ってわけじゃないんだ)
真姫(ていうか私歌手専攻だったのね…。ということは…)
花陽親衛隊員A「ちょっと、聞いたわよ?さっき小泉さんに抱きついたっていうあなた…」
花陽親衛隊員B「春先から今日までずっと引きこもってたんですってね!」
花陽親衛隊員C「そんな人が小泉さんにちょっかいをかけるなんて許せませんわ…!」
真姫「…」
真姫(あの子達と、そして…)
花陽「も、もーみんな…。気にしてないから、平気だってば…」
真姫(花陽もいるみたいね)
真姫(あの不意に抱きついてしまった出来事のせいで私のことは親衛隊全体に広まっているようね…)
真姫(下手なことはするものじゃないわね…。あまり目立ちたくなかったのに…)
親衛隊ズ「「じー…」」
花陽「はわわぁ…」
真姫(めっちゃガン付けられてるし…こわこわ)
真姫(花陽も言うならもっとはっきり言いなさいよね…。下手に口出ししたら逆効果じゃない…)
真姫(…や、でもそれは酷な話かしら。だってこの花陽は…μ'sじゃない)
真姫(人前で大きな声を出せる勇気は、持っていないのかしらね)
-
646 : 2014/11/29(土) 02:59:34.51 -
授業中…
先生「えー、確か西木野さんは今日まで休学なさっていたとか」
真姫「はい。すみません…」
先生「勇気を出して学校に来てくれたのは喜ばしいことですが…」
先生「まず、あなたがこの授業についていけるかどうかを図らせてもらいます」
先生「この曲を歌ってみてください。みんなの前で」
先生「正しい音程で歌えていなかった場合、今日は居残りで補修ということになります」
真姫「はぁ…」
花陽親衛隊員A「あの子、困ってる困ってる」
花陽親衛隊員B「長い間引きこもってた子に人前で歌を歌わせるなんて…先生も人が悪いわね」
花陽親衛隊員C「下手な歌で恥をかくといいですわ」
真姫(陰口めちゃくちゃ聞こえてるんですけど…)
真姫(ったく、私を誰だと思っているのかしらね)
真姫(日本一のスクールアイドルμ'sの中でも最も歌の上手な西木野真姫ちゃんよ?)
真姫(日本の高校生で私以上に歌える女子なんているはずもないわ)
真姫「…といってもね」
真姫(かえって本気を出しても目立つだけ…。下手すればあの親衛隊員に目をつけられる口実にもなりかねないし)
真姫(ここは…)
真姫「あ~お~げば~とうとし~わが~しの~おん~…」
先生「…はい、ありがとうございます」
先生「及第点といったところですね。久しぶりに人前で歌ったでしょうに、なかなか声が出ていてよろしい」
先生「あとは音程をもう少し正していけば上手になれると思います」
真姫「はい、ありがとうございます」
花陽親衛隊員A「ふーん、なかなかやるじゃない」
花陽親衛隊員C「でもあの子の歌…、クスクス…。とっても下手でしたわね」
花陽親衛隊員B「もー、言ってあげないでよー。まぁ、ビブラートも何もあったもんじゃなかったけど…、低音も出てなかったし」
花陽親衛隊員A「アンタが一番言ってんじゃん!アハハハ!」
真姫「…」イラッ
真姫(ぶん殴りたいあいつら…!私が本気を出せばあんたらの数倍、いや数億倍はうまいっての!)
真姫(…っと、いけないいけない。気を鎮めないと…。目立つことはしない、しない、っと…)
花陽「…」
花陽「…西木野さん、かぁ」
-
647 : 2014/11/29(土) 03:06:52.79 -
授業中
先生「…えー、それでは小泉さん、ここを…」
花陽「はい」
花陽「らー、らららー…」
親衛隊ズ「「きゃー…!相変わらず透き通るようないい歌声…!」」
真姫「ふぅん…」
真姫(確かに、始めて歌を聞いた時よりもずっと声が出てる…)
真姫(それにとっても…、上手ね)
真姫(アイドルでもない花陽がここまで歌が上手だなんて…少し意外)
真姫(やっぱり歌手専攻なだけあって、一学期で相当歌の練習もしたんでしょうね)
親衛隊員D「やっぱり、花陽ちゃんが最もA-RISEに近いと思うなぁ…!」
親衛隊員E「もったいないよね、あんなに歌上手なのに…」
真姫「ん?」
真姫(気になる言葉が聞こえたわね…。A-RISEっていう言葉も、この学校に来て初めて他の生徒から耳にしたけど…)
真姫(それより、『もったいない』って…どういうことかしら)
真姫(もしかしたら花陽にも私の知らない事情があるのかもしれない…)
-
648 : 2014/11/29(土) 03:20:10.09 -
「きりーつ、れーい…」
「「ありがとうございました!」」
放課後
1年E組 教室内
真姫「ふぅ…」
真姫(やっと一日の授業が終わった…。新鮮なことが多すぎてかなり一日が長く感じたわ…)
真姫「さてと、じゃあ帰ってクリニックの準備…」
真姫「…じゃなかった」
真姫(今は別世界でUTX学院生だったわ…。忘れてた)
真姫(この世界に、私の知っている凛がいない、のよね…)
真姫(そう思うと心細くなってきたかも…。凛、早く迎えに来てよ…)
真姫「…このモヤモヤした気持ちと、さっきの音楽室でのイライラを解消するためには…」
真姫「…思いっきり歌うしかないわね」
真姫「そうと決まれば…!」
音楽室
真姫「…誰かいますかー?」ガチャッ
真姫「よし、誰もいないわね。ここなら本気で歌える…!」
真姫「ピアノもあることだし、ここは久しぶりに弾き語りでもしてみようかしら」
真姫「よいしょっ、っと…」
真姫「ピアノの調子は…」ポロロロンッ…
真姫「うん、綺麗な音。さすがUTX、いいピアノ使ってるじゃない」
真姫「じゃー…そうね。イライラしてる感情をぶつけるためにもここは激しい曲がいいかしら…」
真姫「そうね、μ'sのいないこの世界にはぴったりかも」
真姫「…LOVELESS WORLD」
~♪
真姫「さーよならーのキースしてー、かなーしみのーくーにへー…」
真姫「ラブレスワァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」
真姫「…ふぅ。思いっきり叫んでやったわ。気持ちよかっ…」
パチパチパチ…
真姫「ヴぇええええっ!!?は、拍手…!?誰…?聞いてたの…?」
「…歌、上手ね。聞き惚れちゃった」
真姫「あ、あなた…」
真姫(…絵里)
-
649 : 2014/11/29(土) 03:31:19.71 -
絵里「…1年生?見ない顔ね」
絵里「今日、転校してきた…とか?でもそんな話聞いてないけど」
真姫「あ、えっと…私不登校で…。今日久しぶりに学校に出てきたの…です」
絵里「あぁ…、そうだったの。道理で」
絵里「じゃあ一つ忠告するけど…」
絵里「…あなた、音楽室の使用許可、とった?」
真姫「え、使用許可…?」
絵里「授業に使用する教室を空き時間に利用するためには生徒会の許可が必要なのよ」
絵里「知らなかった?」
真姫「…はい」
絵里「でしょうね。…生徒手帳にも明記されてるんだけどな」
真姫「すみません…」
絵里「別にいいわよ、私に謝らなくても。先生や生徒会の人たちに見つからなくて良かったわね」
真姫(…え?)
真姫「あ、あの…絵里…じゃなかった、あなたは…生徒会役員じゃないん、ですか?」
絵里「私が?生徒会?」
絵里「ふふ…、面白いこと言うわね。私が生徒会に入ったことなんてないわよ」
真姫「あ…、そ、そうだったんだ…」
真姫(希が生徒会長だから、もしかしたら絵里は副生徒会長なのかも、って思ってたけど…)
真姫(カンが外れたわね…。じゃあ絵里は何をやってるのかしら…)
絵里「…あなた」
真姫「っ!?は、はい…?」
絵里「…いえ、何でもないわ。私の気のせいかしらね」
真姫「はぁ…」
絵里「それじゃ、またね。今度は許可を取るか…誰にも見つからないようにしなさいよ?」
真姫「あ、はい…。ありがとうございます」
絵里「…さよなら。真姫」
真姫「うん、さよなら…」
真姫「…って、え?なんで私の名前…」
真姫「って、もういないし…」
真姫(この世界の絵里…、今までで一番よくわからないわね…)
-
650 : 2014/11/29(土) 03:41:08.47 -
音楽室前
真姫「…はぁ、時間潰すつもりだったのに」
真姫「あの家に帰ればまたこの世界の私と鉢合わせになるし…、どこ行こうかな…」
真姫「とりあえず、一旦学校からはもう出ようかしらね…」
タッタッタッ…
「はぁっ…、はぁっ…」
「…ねぇ!今、歌ってたの…」
真姫「あ…、あなた…」
花陽「西木野さん…、やっぱり…」
真姫「聞こえてたの?さっきの…」
花陽「う、うん…。一人で屋上にいたから」
花陽「そこの音楽室ね、廊下側の防音は完璧なんだけど、外からだと微妙に音漏れしてるんだ」
花陽「だから、聞こえてたの」
真姫「そ、そうだったのね…。恥ずかし」
花陽「そんなことないよ!」
真姫「…っ!?び、びっくりした…」
真姫(急に大きな声出すから…。っていうかそんな大きな声出せたんだ花陽)
花陽「すっごい上手だった!私よりずっとずっと上手!」
真姫「そ、そんなこと…」
花陽「やっぱり音楽の時間はホンキじゃなかったんだよね!?なんとなく気づいてたの!」
花陽「すごいなぁ西木野さん!羨ましい!!ねぇ、A-RISEに入るつもりなの!?それとも…」
真姫「あの…、花陽…!お、落ち着いて…」
花陽「あっ…。ご、ごめんなさい…。私興奮するとつい…」
真姫「え、えぇ…」
花陽「…あっ!そうだ、言いたいことがあるの!」
真姫「言いたいこと?」
花陽「あの、ね…その…」
花陽「…今日の朝、抱きつかれた時はすごくビックリしたんだけど…」
花陽「私、ああいうことされたことなかったから、すごく新鮮で…胸がドキドキして…」
花陽「その、だから…西木野、さん…!」
真姫「は、はい…」
真姫(これは、もしや…)
花陽「わ、私っ…!!」
花陽「西木野さんのこと、す…好きっ…!!」
-
652 : 2014/11/29(土) 03:49:36.26 -
真姫「っ!!?ちょっ…!」
真姫(まさかのいきなり告白ゥッ!?)
花陽「…あっ!え、えっと…!」
花陽「違うの!!ごめんなさい、そうじゃなくて…そういう好きじゃなくて…」
花陽「…と、友達になって欲しいって、思ったの」
真姫「友達…?」
花陽「うん、私…気軽に話せる友達がまだ、いなくて…」
真姫「え、でもあなた、親衛隊がいるじゃない」
花陽「あの子達は…違うの。私じゃなくて…きっと私の歌声と、キャラクター性が好きなだけなの」
花陽「私、普段は声も小さくて引っ込み思案だから、よく守りたくなる、母性をくすぐるって言われてて…」
花陽「最初はクラスの子が打ち解けるためにおふざけで始めたことのはずだったのに、それがいつしかホンキになって行っちゃって…」
花陽「そばにいてくれるのは嬉しいんだけど、誰も私と心から向き合ってくれる子はいなくて」
花陽「いつもみんなが作り上げた、私の偶像を見てるだけ、って感じがして…」
花陽「でも、そんなこと言えなくて…ずっと心から話せる友達が欲しくて…」
花陽「西木野さんなら、なってくれるかもって…そう思ったんだ」
真姫「花陽…」
花陽「ダメ、かな…?お友達…」
真姫「…ふふ」
真姫「もちろん、ダメじゃないに決まってるでしょ」
花陽「…!じ、じゃあ…」
真姫「でも一つ、条件があるわ」
花陽「条件…?も、もしかしてパシリになれ、とか…?」
真姫「ノンノン、そういうのじゃなくて」
真姫「私のことは、名前で呼んで」
花陽「えっ…」
真姫「西木野さん、なんて他人行儀な呼び方、好きじゃないのよ」
真姫「友達なら、下の名前で呼び合うものでしょう?…花陽」
花陽「あっ…。…う、うんっ!」
花陽「真姫ちゃんっ!」
-
655 : 2014/11/29(土) 04:04:47.72 -
真姫(こうしてこの世界にも一人、仲間が増えた)
真姫(奇しくも、私が音ノ木坂に入って初めて出来た友達と同じ)
真姫(これも、運命なのかもね。…花陽)
花陽「ふふふっ…。真姫ちゃんっ」
真姫「な、なによー…。そんなにくっつかれると歩きにくいじゃない」
花陽「ごめんね、でもなんだか嬉しくって!ふふ、友達かぁ…」
真姫「あっ…」
真姫(…そっか、さっきの話を聞く限りじゃ、幼馴染の凛はこの学校にはいない、みたいね)
真姫(でなければ花陽に友達がいない、なんてありえないし…)
花陽「…ん?どうしたの?何か私の顔についてるのかな」
真姫「あっ…違っ…」
真姫(どうやら無意識のうちに花陽の顔を見つめていたみたいだわ)
花陽「えぇっ!?ち、血が付いてるの!?どこどこ!?」
真姫「あー、そうじゃなくてっ…!えーっと、そう、花陽はどうしてUTXに入ったのか聞こうって考えてたの!」
花陽「え…?」
真姫「ほ、ほら…。花陽は引っ込み思案じゃない?…そう、私には見えるのよね」
花陽「あ、うん。確かに引っ込み思案だよ。えへへ、恥ずかしい…」
真姫「なのにこの学校になんで入ったのかな、って。それに、芸能科の歌手専攻だなんて」
真姫「明らかに人前で歌わされること確実な学科を選択するなんて、花陽らしくないな、って思って」
花陽「あ、そうかもね…」
真姫「もしかして、誰かに誘われた、とか?」
花陽「うぅん!そんなことないよ!この学校には自分の意志で入ったの」
真姫「へぇ…意外ね」
花陽「私ね、昔から歌、っていうか、アイドルが好きで…」
花陽「だからUTX学院が家の近くに出来た時は、これだ!って思って…」
花陽「本当はお母さんも通ってた、音ノ木坂学院ってところに通う予定だったんだけど…花陽が小学生の頃に廃校になっちゃって」
花陽「学費も結構したんだけど、お父さんとお母さんに入学させてもらえるように頼み込んで、なんとか入学できた、ってかんじかな」
真姫「ふぅん…。そうだったのね。アイドルが好きだから、か…」
真姫(確かにアイドル好きなら、花陽がUTXに通うのも頷けるかもね)
花陽「…だから、今のこの状況は…あまりよくないの、かな」
真姫「…え?」
花陽「私、A-RISEに憧れて、私もこの学校に入ったらA-RISEの一員になろうって、そう頑張ってたんだけど…」
花陽「今は、もう…やめちゃったの。アイドル目指すの…」
真姫「えっ…、どうして?」
花陽「それは…」
-
656 : 2014/11/29(土) 04:17:14.33 -
『UTX高校へようこそー!!』
真姫「…っ!?な、なに…?」
花陽「あっ、A-RISEのPVが流れる頃なの。この時間」
真姫「アライズ…」
花陽「真姫ちゃんはA-RISE、知ってるかな?芸能科の子で結成されたスクールアイドルで…」
真姫「し、知ってるけど…。学内でも流れるのね、あれ。学校の前のモニターだけかと思ってた」
花陽「よかったら、見に行こう!A-RISEの凄さがわかると思うの!」
真姫「う、うん…」
UTX学院 学内モニター前
ガヤガヤ…
真姫「うわ…、すごい人だかり…」
花陽「そっか、今日学内限定で新PVの発表があるんだっけ…」
真姫「それでこんなに…」
花陽「いち早くA-RISEのPVが見れるっていうのも、学院生だけの特権だからね!」
花陽「そのためにこの学校に入ったって人も少なくないかも?」
真姫「へ、へぇ…。そうなんだ」
花陽「あっ!始まったよ!静かにして」
真姫「う、うん…」
~♪
真姫「あ、これ…」
真姫(第二回ラブライブの時の予選に使った曲…)
真姫(確か曲名は…Shocking Partyだったっけ)
真姫(あのキレキレのダンスには圧倒されたわね…。一瞬心奪われそうになったわ)
真姫(でもこの時期にこれが流れるってことは…この世界では第二回ラブライブは行われていない…?)
真姫(…そっか、あれはμ'sがランキング外になったのをA-RISEが目にかけて開催されたいわば…)
真姫(μ'sのための大会だったわけだから、この世界では行われていない、ってわけね…)
真姫(でもPVのクオリティとしては全く遜色ない…。うぅん、むしろ出来が増してるかも)
真姫(それにしても、前見たときよりステージが少し広い…?)
「キャーッ!!来たーっ!!」
真姫「えっ…?何が…?」
真姫(そうしてモニターに目を戻した時、私が見たもの)
真姫(それは、予想だにしていなかったもので)
真姫「ん、なぁっ…!!!?」
-
657 : 2014/11/29(土) 04:24:34.84 -
真姫(あ、A-RISEに…)
真姫(バックダンサーが付いてる…!?)
「きゃーっ!!きゃーっ!!」
真姫(しかもA-RISEが出てきた時より、盛り上がってない…?)
真姫(…いや、ただバックダンサーが付いてるだけなら、こんなに驚きはしないわよ)
真姫(でも、でもでもでもっ…!!)
真姫(こんなの、こんな、ことって…!!)
「きゃーっ!!」
「穂乃果さまーっ!!」 「凛ちゃーんっ!!」 「にこにーっ!!」
真姫(モニターに映る、A-RISEのバックダンサーの3人)
真姫(それはまさしく、私の知っている顔で)
真姫(それは、紛れもなく)
真姫(高坂穂乃果と、星空凛と、矢澤にこ)
真姫(μ'sの3人が、A-RISEと共に、モニターの中で踊っている)
真姫(こんなの、冗談以外のなんだって言うのよ…)
花陽「…凛、ちゃん」
真姫「…」
花陽「…あっ!す、すごいでしょ?ね?A-RISE、カッコイイよね!」
花陽「それにね、あのバックダンサーの人たち!あの人たちは次期A-RISE候補の3人で…」
花陽「…真姫ちゃん?」
真姫(花陽の言葉なんて耳を通らず)
真姫(私はそのモニターを、呆けたように見入るしか、出来なかった)
-
658 : 2014/11/29(土) 04:37:06.44 -
テク、テク、テク…
花陽「あれが新PVかー…。すごいかっこよかったなぁ…」
花陽「ね?よかったよね?」
真姫「え、あ、あぁ…」
真姫(あの映像を見させられてから数分して、花陽と一緒に学校から出ようとしている途中にやっと意識が戻ってきた)
真姫(いろいろ気になることはあるけど、…一番気になったことを花陽に訪ねてみましょう)
真姫「花陽、質問いい?」
花陽「ん?なにかな、A-RISEのこと?」
真姫「えっと、そうじゃなくて…バックダンサーの方」
真姫「…あの、やざ…ツインテの先輩、って…、3年生じゃないの?次期A-RISE候補って言われてたけど…」
花陽「え?にこにー?…あ、にこにーっていうのは愛称で、本名は矢澤にこ先輩って言うんだけど…」
花陽「あの人は2年生だよ?」
真姫「えっ…、に、2年生…!?それ、確かなの!?」
花陽「うん、そのはずだよ…?」
真姫(どういうこと…!?この世界ではにこちゃんは生まれるのがみんなより1年遅かった、ってこと…?)
真姫(それともまさか、初期の希現象の逆が起きて2年に設定が変更されたとか!?)
花陽「…あっ、そういえば噂で聞いたことある」
花陽「矢澤先輩は一度UTXに入るために浪人したんだって噂。だから今2年生なのかな」
真姫「えっ、浪人…高校入るために…!?」
花陽「う、噂ってだけだよ?でも真姫ちゃんが矢澤先輩をそう勘違いしてるならもしかしたらその噂関係なのかなって」
真姫(…なるほど、高校浪人とは信じがたいけど…どうやらその噂、本当みたいね)
真姫(UTXに入るためににこちゃんは1年浪人して、だから今2年生…それなら計算が合うわね)
花陽「えっと、聞きたいことってそれだけ?」
真姫「…」
真姫「えぇ、それだけ」
真姫(凛のことも、とても気になったけど)
真姫(でもこれは、気軽に聞ける話じゃないってどこかで察して、そのまま質問タイムは終了となった)
-
659 : 2014/11/29(土) 04:50:29.43 -
UTX学院 改札前
真姫「あ」
花陽「ん?どうしたの?真姫ちゃん」
真姫「ご、ゴメン!やっぱり先帰ってて!やらなきゃいけないこと思い出した!」
花陽「?…いいけど。じゃあまた明日ね!」
真姫「うん、また明日!」
真姫(…って、明日も来れるかわかんないんだけど)
真姫(それより、今は電子生徒手帳のこと!)
真姫(再発行するの、忘れてた!)
真姫(希に帰るまでに、って言われてたのに…)
真姫(…でも再発行ってどこでするのかしら)
真姫「…」
真姫「…困ったらいつでも頼れって、言ってたしね」
生徒会室
ガララッ
希「はい。…あ、西木野さんやん!」
真姫「こ、こんにちは」
希「どしたん?あ、入り入り!お茶でもどう?」
真姫「ありがと…。それより聞きたいことがあって」
希「ん?なになに?」
オフィス
希「…で、これに記入ね」
真姫「っと、こう…ね。はい」
希「うん、これで申請は完了や!」
希「じゃあ…はいこれ!真姫ちゃんの新しい電子生徒手帳!もう無くしたらあかんよ?」
真姫「え、こんなに早く再発行できるの…?数日かかるとかじゃ…」
希「そんなかかったら学校入れへんやん!生徒のデータさえ入力すればすぐにできるよ」
希「その代わり、どこかに行っちゃった前の生徒手帳のデータは自動的に削除されるんやけどね」
真姫「へ、へー…。そうなのね…」
真姫(この世界の私、なんかごめん。どうせ使ってないんだからいいでしょ)
真姫「ありがとう、忙しいのにこんなことまで付き合わせちゃって」
希「ん?うぅん、ええんよ。うちもそろそろ帰るつもりやったし!」
真姫「そう。じゃあ私これで…」
希「…待った!」
真姫「え…?な、なに…?」
-
660 : 2014/11/29(土) 04:58:35.95 -
希「にょにょにょにょにょ…はぁっ!」
真姫「わぁ…なによ」
希「真姫ちゃん、なんか悩んでるでしょ?」
真姫「そ、そりゃ人間生きてれば悩みの一つや二つあるって…」
真姫「なに?エセ占い師の真似?真似が二つかぶってるけど」
希「いやいや、うちスピリチュアルやからね。真姫ちゃんの考えてること、少しわかるんよ」
希「ついさっき…、心臓の飛び出るくらい驚くことがあったでしょ?」
真姫「えっ…!?」
希「おや、図星かな?」
真姫「な、なんでわかるのよ…」
希「んー、スピリチュアルやからかな」
真姫「真面目に答えて!」
希「じゃあ真面目に答えると…匂いやね」
真姫「はぁ?」
希「真姫ちゃんの匂いが変わってる。…汗の匂いかな」
希「緊張というか、驚いたときに発せられる汗の匂いが仄かに漂って…数分は経ってる感じ」
真姫「あ、アンタ何者よ…?」
希「ふふふ…、生徒会長はここまで出来て一人前なんよ?」
真姫(…そんな生徒会長この世界に一人しかいないっての)
希「で、もう一つ…。真姫ちゃん、帰るところなくて悩んでるんやない?」
真姫「それも、汗…?」
希「これはまぁ…表情でね」
真姫「…すごいわね。当たり。…ちょっと家に帰れない事情があって、どうしようかなって悩んでたのよ」
希「ふぅん…」
真姫「な、なによ…。まだ何かあるの?嘘じゃないわよ?」
希「嘘やなんて言ってないよ。…ふむふむ、家に帰れない、か」
希「だったら…」
希「今夜、うちに泊まらない?」
真姫「ハァ!?」
-
661 : 2014/11/29(土) 05:02:47.96 -
今日はここまで
学費云々で行けない子は、と考えてくれている人いましたが、この世界は元々μ'sがUTXに入ったら、って設定の世界なので
たとえどれほど貧乏だろうが何かしらで絶対に入学しているという運命なのです というか財政状況とか全く考えてなかったよ正直
まぁみんな食えないことはない程度だと考えてください もしかしたら以降ネタにする可能性も無きにしも非ず
今日書きたいところプロットにしてそこまで書いたらこんな時間だよ じゃあそろそろニートも寝る時間 おやすみ ほなな -
667 : 2014/12/01(月) 01:31:09.72 -
クレイジーに行きたいところだけど前ほど面白い安価SSが書けないカラダになっちゃったんだよぅ
時間はあったけどやりたいこと色々やってたらこんな時間になっちゃったのでまた前回の続きから
安価楽しみにしてくれてる人がいたらごめんね あんまり話考えてないから今日は短めかも
じゃやっていきます -
670 : 2014/12/01(月) 01:53:59.48 -
希の家
真姫「ほわぁ…」
希「ふふ、気にせんであがって?うち一人暮らしやから、どんなに騒いでもお隣さんからしか文句は来ないよ?」
真姫「え、あぁ…じゃあ遠慮なく…」
真姫(希のお家か…。一度行ったことはあったけど)
真姫(こっちの希の家もあまり変わらないわね…)
真姫(っと、今はそれより…)
真姫「…ねぇ、ところで」
真姫「どうして私を家に招待してくれる気になったの?」
真姫「生徒会長サマが家に帰らない不良生徒を匿っていいのかしら?」
希「せやねー。上級生に敬語を使わない悪い子をわざわざ家にあげる生徒会長もそうそうおらんよね」
真姫「…あ、ご、ごめんなさい。つい癖で…。気に障ってたのなら気をつけます…」
希「あはは。なんや意外と素直やん。別に気にしてへんよ?」
希「真姫ちゃんの接したいように接してくれたらええよ」
真姫「あ、そうなの。…というか、あなたもいつの間にか西木野さんから真姫ちゃんに…」
希「いいやんいいやん。同じ屋根の下で暮らす仲になったんやし、気にしないで」
希「で、なんやったっけ?あ、どうして家にあげるか、ってことやったっけ?」
希「別に、深い意味はないよ。家に帰れなくて困ってる子がいたから、助けてあげた」
希「それだけ、やん」
真姫「…そう」
希「あ、あと一人暮らししてると人の温もりが恋しくなってくるっていうのもあるね」
希「誰かをお泊りさせるのなんか久しぶりでめっちゃワクワクしてるわ~。うふふ」
真姫「そういうの、あんまりしないの?友達とかで…」
希「ん~、そこまで深い付き合いの友達はいないからねぇ。そういう機会には恵まれなくて」
真姫「…幼馴染とか、いないの?」
希「…」
希「どうやろうね」
真姫「あ、そう…」
真姫(希と絵里にも、何かのっぴきならない事情があるのかしらね…)
真姫(はぁ、ややこしいわね…。こんな世界に入り込むんじゃなかったと今更後悔してきたわ)
-
671 : 2014/12/01(月) 02:21:36.75 -
真姫「…」
真姫(後悔してても始まらない、か)
真姫(…希のおかげで腰の落ち着けるところも確保できたし、今は状況の整理をしましょう)
希の部屋
真姫(まずは、あのA-RISEのバックダンサー…)
真姫(私たちの世界では存在しなかったバックダンサーがいることもびっくりだけど、それ以上に…)
真姫(それがμ'sの3人…穂乃果、凛、にこちゃんのバカ3人組だなんて)
真姫(…でも、今になって考えてみてみれば、さして衝撃的でもないのかも…)
真姫(穂乃果やにこちゃんなら、アイドルになりたい…、A-RISEの一員に加わりたい、って思うのも、UTXに通っていればありうるでしょうし)
真姫(だけど問題は…、言ってしまえば、この世界の『異常』は…)
真姫(…親衛隊が作られるほどの花陽に、凛が関わっていないこと)
真姫(そして、今日の昼…食堂で海未とことりが昼食を食べていた時に、穂乃果の姿がなかったこと…)
真姫(希と絵里にも、何かあるみたいだし…)
真姫(この世界のμ'sのみんながUTXに入学したことで、それまで付き合いのあったもの同士に、亀裂が生じている…のかしら)
真姫(それに、あの花陽が…、アイドルに誰よりも憧れる花陽が)
真姫(アイドルになるために入ったUTXで、アイドルを諦めた、って言っていたのも気になるし)
真姫(…はぁ。て言うか、なんで私がこの世界の人間関係に頭をひねらなくちゃならないのよ…)
真姫(どうせこの世界の私は休学中。明日にはいなくなっても誰も不審がらない)
真姫(あとは凛が私を探し出して迎えに来てくれるまで、どこかで身を潜めていればいいだけの話なのに)
真姫(気まぐれに行ってみたUTXでまさかこんなことになっているとはね…)
真姫「…厄介なことに首を突っ込んだものだわ」
真姫「やっぱり、バックレようかしら」
希「…ん?今なんて?」
真姫「わっ!の、希…!いたの?」
希「うん。ノックもしたけど返事なかったから、勝手に入ったよ?」
真姫「あぁ…そうだったの。ごめんなさい」
希「と、そうそう。ご飯できたよ。一緒に食べよ?」
真姫「…いいの?貴重な食費を私に割いて」
希「誰もタダでなんて言ってないやん?」
真姫「…いくらよ」
希「あはは!冗談冗談!お金はいらんよ!」
希「真姫ちゃんとの楽しい食卓を提供してもらえれば、うちにとってはそれが一番の報酬やよ」
-
672 : 2014/12/01(月) 02:46:33.52 -
食卓
希「いただきまーす」
真姫「…頂きます」
真姫「…もぐもぐ」
真姫(美味しい。UTXの食堂ほどではないけど、素朴に純朴な味…)
真姫(いわば、おふくろの味っていうのかしら。どこか懐かしくなるような味ね)
希「…どう?お口にあうかな?」
真姫「えぇ、とても美味しいわ。こんなものを頂いちゃって、少し申し訳ない気分よ」
希「うふふ。そう言ってくれると嬉しいわ」
真姫(それから十数分、会話も交えつつ晩ご飯を食べ続ける二人)
真姫(話題も尽きてきたので、気になったことを希に訪ねてみることにした)
真姫「もぐもぐ…、そういえば、A-RISEの事なんだけど…」
希「A-RISE?」
真姫「えぇ、その…私が入学した直後にはバックダンサーなんていなかったと思うんだけど、あれっていつから?」
希「あー、あれね…。あれはー…」
希「…真姫ちゃんは、A-RISEってどうやって構成されてるか知ってる?」
真姫「うぇ?い、いきなりね…。え、えっと…」
真姫(といっても…他校のアイドルのことなんてそんなに詳しくないから知らないし…)
真姫「…芸能科でアイドル志望の子が集まってできてる、って聞いているけど」
希「うん。そのとおり」
希「芸能科には専攻がいくつかあるけど…大きく分けると次の三つに分類されるんよね」
希「歌手専攻、モデル専攻、ダンサー専攻」
希「A-RISEは基本的にその三つの専攻の中のアイドルを志望する子のうち、トップの子を専攻ごとに選出して結成される」
希「ただその基点に達するまでの道のりも激しい…。ただでさえ忙しい学業をしつつ、アイドル志望の子達には7限目以降が追加されるんよ」
希「すなわち、アイドル専攻の授業が、ね」
希「それは志望すれば追加の学費も必要なく、誰でも受けられる授業だけど…それだけに厳しい」
希「やる気のないもの、サボろうとするもの、そういう子がいれば即刻二度と授業は受けられんくなる」
希「アイドルの見込みがない、と判断されたものもすぐに落とされる」
希「学業に支障がある、と思われても、それでおしまい」
希「すごい狭い門をくぐり抜けて、A-RISEは作られてるんよ」
真姫「なっ…」
真姫(…スクールアイドルを学校が全力でバックアップしてるとは聞いていたけど…)
真姫(専用の授業が存在して、しかもそんなに競争率が激しいなんて…)
-
673 : 2014/12/01(月) 03:05:48.69 -
真姫(でもそう考えると、あのバックダンサーの3人は、それを乗り越えたってこと…?)
真姫(普段からサボり癖のある凛が…?それにあの幼児体型のにこちゃんまで…)
希「そんで、こっからはバックダンサーの話やねんけど」
希「今まではA-RISEのメンバーは1年ごとに交代して行ってたんよ。専攻ごとのトップ、そのうちの3年生が基本的にA-RISEとして選ばれる」
希「せやけどそれじゃ、スクールアイドルとして表舞台で活躍できるのは1年の間だけ」
希「せっかくキツイ門をくぐり抜けた優秀な生徒なのに、それはもったいない。…って、提唱した子がいてね」
希「結果、A-RISE自体は増えなかったけど…その代わり、A-RISEとともに舞台で活躍するバックダンサーとして、メンバーは増えることになった」
真姫「それが、あの3人…」
希「そう。そしてその選出基準は2年次以下で専攻ごとの成績が最も優秀な子が選ばれる」
希「次代のA-RISE…、その最有力候補が、あの3人なんよ」
真姫「…っ!」
真姫(つまり、あの3人は厳しい授業を乗り越えただけじゃなく…)
真姫(その中でトップに位置する3人…!)
真姫(し、しかもそれじゃあ凛は…)
真姫「あの、ショートカットの子って…1年生なんでしょ?なのに…」
希「…うん。有名よね、星空凛ちゃん」
希「UTX始まって以来の…化物や、ってよく言われてる」
真姫「う、嘘…」
希「入学当初は身体が硬かったりダンスの基礎ができてなかったりと、むしろ成績は下の方やったらしいけど…」
希「一度基礎を覚えれば、成長は早かった。圧倒的な速度でダンスを学び、今じゃA-RISEに最も近いダンサーって言われてる」
希「だから特例として、凛ちゃんだけは来年、A-RISEに加入することが許されてる、ってわけやね」
真姫「…それは、ダンサー専攻の2年生は悔しいでしょうね。まぁ彼女、ダンスだけは誰にも負けないだろうし…」
希「…うぅん、ダンスだけやない」
真姫「え…?」
希「専攻ごとのトップって言っても、その専攻ごとのことしかしないわけじゃないから」
希「アイドルになるにあたっては、芸能科の全ての専攻の能力を兼ね備えている必要があるんよ」
希「歌手のような歌唱力。モデルのように自分を美しくみせる能力。ダンサーのように巧みに踊る能力」
希「そのための、アイドル専攻の授業ってわけ。むしろダンサー専攻の人たちは歌と自分を美しくみせる術を重点的に教えてるみたいやね」
希「だからバックダンサーの子たちは、その専攻だけじゃない。全ての能力を兼ね備えた、最強の3人やねんよ」
真姫「…」
真姫(もはや、声も出ない)
真姫(私の知っているあの3人が、それを乗り越えられるとは、到底思えなかった)
真姫(彼女たちは、そう思えるほど努力し、勝ち上がり…そして、あのバックダンサーという立ち位置を得ている)
真姫(…だからこそ、なのだろうか)
真姫(彼女らが、私の知らない3人になってしまっているからこそ)
真姫(普通じゃ生まれるはずのない亀裂が、生じてしまっている、ということ、なんだろうか…)
-
674 : 2014/12/01(月) 03:35:04.65 -
希の部屋
希「布団しかないけど、いいかな?」
真姫「いいわよ、別に。雑魚寝は慣れてるし」
希「ふぅん…?意外やね、真姫ちゃんお金持ちそうやからベッドでしか寝てないんかと思った」
真姫(胸のモヤモヤを抱えたまま、夜となった)
真姫(UTXの驚きのアイドル育成方針…。確かにこれなら、A-RISEは最強のスクールアイドル足り得るだろう)
真姫(想像以上に、そのふるいは小さく険しいものだったけれど)
真姫(…場所さえ違っていれば、スクールアイドルとして才能を開花していた子もいたかも知れない)
真姫(小さな芽は食いつぶす…、それよりもっと大きな才能を芽生えさせるための糧として)
真姫(私がUTXの方法から得た感想は、そうした残酷なものだった)
希「それじゃ、電気消すね」
真姫「…うん」
パチッ
真姫「…」
真姫(真っ暗の中、考える)
真姫(…UTX学院は、私が足を踏み入れていい場所じゃなかったんじゃないかって)
真姫(あそこは戦場だ)
真姫(日々アイドルを目指す者たちが、互いの才能を踏み台に上へと駆け登る、凄まじいバトルフィールド)
真姫(蹴られた者は二度と立ち上がれず、散っていく…。まさに、死者のように)
真姫(UTX学院生、アイドル志望の少女たちは、そんなことを毎日毎日、繰り返して…アイドルを目指している)
真姫(たった3人しか掴めない、A-RISEという…生存の道を)
真姫(日常が、戦争…か)
真姫「…」
希「…真姫ちゃん、何か、考えてるでしょ」
真姫「…まだ起きてたんだ。よく、わかるのね」
希「うち、スピリチュアルやからね。…誰が何考えてるか、って結構わかるの」
希「だから、言うけどね」
希「…きっと、UTXにも、真姫ちゃんの居場所はあるよ」
希「むしろ、真姫ちゃんにしかできないことがあると思うんよ」
真姫「…私にしか、できないこと」
希「うん。…だから明日も、学校、行こうね」
希「引きこもりからは…おさらば、や…。…くぅ、…すぅ」
真姫「…」
真姫(生徒会長の責務から、引きこもりの私をこれからも学校に行かせるために説得する)
真姫(どうやらそれが…、希が私をここに呼んだ、本当の目的だったみたいね)
真姫「…はぁ」
真姫(正直、もう行きたくなかったけど…。あなたのせいで、明日も行かなきゃいけなくなっちゃったじゃない…)
真姫「…恨むわよ、希…」
-
675 : 2014/12/01(月) 03:44:38.80 -
今日はこれだけ いわば設定披露試写会でした
書きたいことの断片はあるけどつなげていくのが難しい 次回、一つの山場と考えているところが描けるといいな
そして安価もやれるといいな でもこっちを書くほうがちょっと楽しくなってきちゃったよチクショウ
あと絵里と希は別に幼馴染じゃねぇよ俺のバカ 高校入学以前の設定は大体アニメと同じものと考えてください
じゃ、次回をお楽しみにね ほなな
-
678 : 2014/12/01(月) 23:58:19.56 -
ギリギリ12時前だしやろうか 安価
短く済みますように あと人来ますように -
679 : 2014/12/02(火) 00:08:42.80 -
真姫「こんにちは、西木野☆星空クリニック院長、ドクター真姫よ」
凛「べーたかよちん!ナース凛だにゃ!」
真姫「おかしいわね、私は今別世界を彷徨って凛とは離れ離れなはずなんだけど」
真姫「どうして隣に凛がいるのかしら」
凛「細かいことは気にしないにゃ」
凛「じゃ、今日も始めていきますか!」
真姫「いつもどおりなんにも考えてないけどね!」
凛「西木野☆星空スターゲイザー、発進にゃ!」
♪OP Beat in Angel
-
680 : 2014/12/02(火) 00:29:17.77 -
ここは高度3000m。そこに浮かぶ一件の病院。
今日も二人の女の子が様々な薬を試そうと悪い笑みを浮かべています。真姫「ついに12月が始まってしまったわね…」
凛「もーいーくつねーると…クリスマス!」
凛「サンタさんからのプレゼントは何かな?」
真姫「あのね、凛や私の元にサンタさんが来るわけないでしょ」
真姫「日頃から悪いことばっかりしてるんだから」
凛「あぁ…、えぇ、そうですね」
真姫「あ、今からいい子にしててもダメなのよ?サンタさんはいつでも子供たちを見守って…」
凛「確かに!うんうん、今からいいことしてもサンタさんは許してやくれないにゃ!」
凛「だから開き直って悪いこといっぱいしちゃうにゃー」
真姫「開き直ったらそれこそダメでしょ…。豚の臓物をぶちまけられるのよ?」
凛「…真姫ちゃんはどこまで純真なのかな」
凛「豚の臓物をぶちまけられたらホルモン焼きにすればいいじゃない!」
凛「そんなわけで今日は悪いことしがいのある世界へ行っちゃおうかにゃ?」
真姫「悪いことしがいのある世界…。一体どんな世界にするつもり?」
凛「んー…、ここは久々に世界をまたぐのはナシにしちゃおうかなー?」
真姫「おや?」
凛「今回は素直にタイムスリップでもしちまうかにゃ?」
凛「そんでもって一旦薬を投与するでしょー?んでまたこの世界に戻ってくる!」
凛「するとバタフライエフェクトによりこの現代にも影響が!?」
真姫「今週のジャンプ読んだわね凛」
凛「なんのことかさっぱ凛だにゃ」
真姫「んー、とじゃあ何年前に飛ぶつもり?」
凛「うーん、凛たちが生まれてないくらい前過ぎても仕方ないし…」
凛「幼稚園児or小学生or中学生の頃のどれかにしようかな」
凛「じゃあ…」
凛「みんなが>>681時代にタイムスリップ!」
-
681 : 2014/12/02(火) 00:29:55.88 ID:4nPyq3JFo - 中学生
-
683 : 2014/12/02(火) 00:36:48.33 -
凛「みんなが中学生の頃にタイムスリップだにゃ!」
真姫「みんなが中学生…というと、3年前が妥当ね」
凛「うん!よーし、じゃあ3年前へ~…」
凛「西木野☆星空スターゲイザー、発進!」
3年前
真姫「ふぅ、今回はあまり揺れずに到着したわね」
凛「うんうん。…で」
凛「3年前にはμ'sのみんなは2年生組や凛とかよちん以外は全く顔を合わせてないわけだけど」
凛「誰に薬を投与するつもりにゃ?」
真姫「なんで私に聞くのよ…」
凛「全部凛が決めてもつまらないと思ってね!」
凛「あ、でも最初に言っておくと…今回は凛と真姫ちゃんに薬を投与するのはやめておいたほうがいいよ!」
凛「薬を投与した瞬間から歴史が少し変わっちゃうわけだから、スターゲイザー内で何が起こるかもわかったものじゃないからね!」
真姫「オッケー、じゃあ私たち以外の誰に薬を投与するか、まずはそれから考えるわけね…」
真姫「だったら…ここは>>684薬を投与することにしましょう」
-
684 : 2014/12/02(火) 00:38:12.04 ID:G8Ia+cPDO - あんじゅ
-
687 : 2014/12/02(火) 00:42:40.46 -
真姫「ここはまさかのA-RISEの優木あんじゅちゃんに薬を投与しましょう」
凛「…なんでプライベートがほとんどわかんない子を選んじゃうかな」
真姫「プライベートがわかんないからこそ過去に遡った甲斐があるってものでしょうが」
真姫「中学時代もし素行不良とかだったらそれをネタにスキャンダルにして表舞台から引きずり下ろし…」
凛「目的変わってる変わってる…。まーあんじゅちゃんでもいいけどさ」
凛「それじゃああんじゅちゃんをこのモニターで探してみるけど…えーっと、どこにいるのかなぁ…」
凛「あ、いたにゃ」
真姫「どこにあんじゅがいたの?」
凛「これは…秋葉原の>>688ね」
-
688 : 2014/12/02(火) 00:43:04.05 ID:C9dEKsRaO - とらのあな
-
689 : 2014/12/02(火) 00:59:00.59 -
凛「どうやら東京秋葉原のとらのあなにいるみたい」
真姫「とらのあな…?なにそれ、虎の生息地が東京にあるの?それとも上野動物園が移動したのかしら」
凛「違うよ!とらのあなっていうのはいろんな漫画が売ってるところ!東京に住んでて知らないの!?」
真姫「漫画とか…あまり興味ないし。凛が買ってくるのをちょろっと読むだけよ」
凛「それじゃあ主なファン層と会話を合わせられないよ?ファンのみんなはちょっとオタクな女子に心惹かれるもんだにゃ」
真姫「別に…私そっち方面目指してないし。鉄血にして冷血にして熱血のクールアイドルを目指してるから」
凛「あれ…?今オタッキーな用語が聞こえた気がするんだけど…」
真姫「気のせいよ。…で、あんじゅはそのとらのあなとやらで何を買いあさっているのかしらね」
凛「やっぱり漫画を見回ってるみたいだけど…どういうジャンルなのかな?」
真姫「もっと拡大してどんな漫画を買っているか見てみなさい」
凛「わかってる、今やって…あ!これは…」
凛「どうやらあんじゅちゃんは>>690手にとっているようだにゃ!」
-
690 : 2014/12/02(火) 00:59:40.35 ID:bIn6KAT9O - ガチムチ漫画
-
692 : 2014/12/02(火) 01:15:45.73 -
凛「ガチムチ漫画をあんじゅちゃんが手にとってそれをカゴに…」
凛「シューッ!超!エキサイティン!!」
真姫「何一人で盛り上がってるのよ…?何ガチムチ、って…」
凛「み、見ればわかるにゃ!ほらほら!!」
真姫「ん?どれどれ…?」
東京秋葉原 とらのあな
あんじゅ「ふんふふんふふ~ん…」
あんじゅ「あ、あはぁ…この人の新作、出てたんだぁ…。チェックし忘れてたけど…」
あんじゅ「むふ…。ほーほー…、虎徹おじさんと牛角さんの濃厚なカラミ…!!」
あんじゅ「これは買わざるを得ないわ…!これも確保と…」
あんじゅ「あ!おやおやこれはイスカンダル受け…!?珍し…」
あんじゅ「あぁん…、でも攻めはウェイバーきゅんなのね…。残念だわ…。保留と…」
あんじゅ「ん…?お、おほぉっ!こ、これはぁ…!!」
あんじゅ「P4の完二×シャドウ完二本!しかも…二冊も!?」
あんじゅ「やっぱり最近のP4の流れパネェわね!うふぅんこれも確保!」
あんじゅ「あー、今日の夜が楽しみだわー…」
真姫「…なにあれ、お、男と男が絡んで…」
真姫「お、オエェェェ…!」
凛「しかも細男は趣味じゃないとか…。筋金入りの筋肉萌え…!」
凛「真姫ちゃん!当初の目的とは違うけどこれすっごいスキャンダルだよ!」
凛「あのA-RISEの優木あんじゅが実は…ガチムチホモォ大好き腐女子だったなんて!」
真姫「…え?そ、そんなのどうでもいいけど…うぅ…キモい…」
真姫「あんなの見て何が楽しいのよ…。神経疑うわ…」
凛「…あぁ。やっぱり慣れてない人はそう感じちゃうよね…。凛も結構キツいけど…」
凛「でもやっぱり真姫ちゃんはノーマルだったんだね!真姫ちゃんも腐女子だったらどうしようかと…」
真姫「ん?…あ!あれは…!!」
真姫「Aチャンのるん×トオルのふたなり本!?しかもちょっと前に絶版になったやつじゃない!」
真姫「マイナーなサークルな上に売れ行きが良くなくて市場に出回ってる数は少ない超レアな一冊…!ずっと探してたのよね…!!」
真姫「あ、あっちにあるのはセイクリッドセブンのフェイきゅん攻めのルリ陵辱本だわ!あれもマイナーだからあまり売ってなくて…」
凛「どのつくほどのアブノーマルだったにゃ」
-
694 : 2014/12/02(火) 01:35:32.97 -
西木野☆星空スターゲイザー内
凛「まさかの衝撃の事実が発覚しちゃったにゃ…」
凛「あんじゅちゃんがガチムチ好きなのと…」
凛「真姫ちゃんが百合ふたなりだとかショタ攻め陵辱とかが好きだってことが。しかも少しマイナーアニメの」
真姫「べ、別に私の嗜好はなんでもいいでしょうが!…後で降りて買ってこよ」
凛「それは好きにしてくれて構わないけど。…で、あんじゅちゃんにどんなお薬を投与しようかな?」
真姫「まだ決めてないの?」
凛「うん、予定してたのはキャンセルするにゃ。…あんな強烈な本性を利用しない手はないよ」
真姫「ガチムチ好きを利用ね…。難しいお題ね」
凛「んーと…、じゃあこれだね!」
凛「服用者が他人と>>695た時、服用者の妄想を>>696て、その>>695れた他人は>>696感化され>>697ちゃうお薬!」
真姫「めちゃくちゃややこしい薬ね…」
-
695 : 2014/12/02(火) 01:36:55.85 ID:4nPyq3JFo - ストレッチ
-
696 : 2014/12/02(火) 01:37:15.85 ID:Wj39gKtfo - 具現化
-
697 : 2014/12/02(火) 01:37:59.20 ID:AGMNHFAo0 - ガチホモ
-
701 : 2014/12/02(火) 01:49:01.90 -
凛「服用者が他人とストレッチした時、服用者の妄想を具現化して、ストレッチされた他人は具現化した妄想に感化されガチホモになってしまうお薬にゃ!」
真姫「長い!そしてあんじゅとストレッチするのって主にUTX学院生なのでは…」
真姫「女性なのにガチホモになるの…?」
凛「この場合女性だとガチホモ趣味になっちゃうってことで一つ」
真姫「アレみたいな濃厚な男同士の絡みを所望するようになるってことね…」
凛「…さて、じゃあ静かにあんじゅちゃんにお薬を投与したところで」ポチッ
真姫「え?今ので?」
凛「現在に戻ってどうなっちゃうかを確かめるにゃ!」
真姫「えっと…しばらく様子を見たりしないの?」
凛「アイドルでもないあんじゅちゃんが誰かとストレッチするのを待てと?」
真姫「あぁ…そう言われると確かに日常生活で誰かとストレッチなんてそうそうないわよね…」
凛「このよくわからない力を得たあんじゅちゃんが3年間のUTXでの生活を経てどんなことになるのか…」
凛「むふふ、楽しみだにゃ」
凛「それじゃ…現在にタイムスリップだね!」
現在
真姫「ホントに薬を投与しただけで戻ってきちゃっ…あ!るん×トオル本買うの忘れてた!」
凛「しらんがな。えっと…、それじゃ外の様子は…」
凛「にゃにゃっ!?」
真姫「ど、どうなってるのよ?」
凛「こ、これは…」
凛「この世界が…>>702化している…!?」
-
702 : 2014/12/02(火) 01:53:28.20 ID:4nPyq3JFo - 筋肉達磨のアニメキャラクターに支配されてる
-
703 : 2014/12/02(火) 02:05:22.05 -
凛「筋肉達磨のアニメキャラに支配されている世界と化しているにゃ…!?」
真姫「あぁ…妄想が具現化しちゃうんだものね…。そりゃあそうなるわ…」
凛「ち、ちょっと怖いけど…降りてみる?」
真姫「う、うん…」
街道
真姫「…」コソコソ
凛「…」コソコソ
「おい、そこの女。何をコソコソ歩いている」
凛「ビクゥッ!」
真姫「み、見つかった…!」
凛「あ!あなたは…!!ジョジョの奇妙な冒険第3部主人公の空条承太郎さん!」
凛「ファンですサインして…」
「やかましい!うっとおしいぞこのアマ!!」
凛「ひぃっ!!そ、そんなにうっとおしいことした覚えないのに…」
「オレは女には興味はねぇ。近寄るようなら…」
「てめーはこの空条承太郎がじきじきにブチのめす」
真姫「やはりあんじゅの妄想の産物…。一人残らずホモォなわけね…」
凛「うぅ…。凛の知ってる空条承太郎はこんなのじゃないにゃ…」
真姫「…言ってる場合じゃないわ。さっきの声で周りを支配しているアニメキャラたちに気づかれた…!」
真姫「逃げるわよ!」
凛「う、うんっ!」
-
705 : 2014/12/02(火) 02:19:46.72 -
真姫「っく…!!」ダダッ
凛「ひぃぃっ!!」
「アラララララララララァァイッ!!」
「■■■■■■■■■■■■■■■!!!」
凛「バーサーカーのヘラクレスがイスカンダルのアイオニオン・ヘタイロイと共に追いかけてくるぅぅぅぅっ!!」
真姫「なんて夢のコラボ…、ってそんなの言ってる余裕ない…!」
真姫「このままじゃ追いつかれて馬の下敷きよ…!」
凛「わ、わかってる…!!でも…」
穂乃果「真姫ちゃん!凛ちゃん!!こっちだよ!!」
真姫「ほ、穂乃果っ!」
凛「どうしてここに…!わかった、そっち行くね!」
裏路地
真姫「はぁっ…、はぁっ…。助かったわ。ありがとう」
凛「ここなら追っては来れないね…」
穂乃果「危なかったね…。ここも安全じゃないから、動きながら話そう」
真姫「…えっと、いつからこんな事態に…?」
穂乃果「ずっと前からだよ…。真姫ちゃんも凛ちゃんも知ってるはずでしょう?」
凛「そっか…。凛たちがタイムスリップしたのはついちょっと前ってことになってるんだよね…」
真姫「それまでは私たちもこの世界で逃げ回るか弱い女性の一人ってことなのね…」
穂乃果「でも大丈夫!今から行く場所はこんな荒れ果てた大地に荘厳と佇む地上の楽園だから!」
穂乃果「きっと二人のことも受け入れてくれるよ!」
凛「よ、よかったにゃ…。こんなところを走り回るのはもうごめんにゃ…」
真姫「…」
穂乃果「はい、着いたよ!」
真姫「こ、ここって…」
凛「ゆ、UTXだよ!?」
-
706 : 2014/12/02(火) 02:46:12.53 -
凛「ここが地上の楽園ってどういう…」
真姫「や、やっぱり穂乃果…、あなた…!」
穂乃果「平気だよ、凛ちゃん」
穂乃果「ここには理性的な男の人がいっぱいいるから」
穂乃果「粗野な男の人には襲わず、いっぱい濃厚な絡みが見れるよ」
真姫「既にガチホモ趣味に…!」
凛「あんじゅちゃんにストレッチされた後ってこと?!」
真姫「つまり、このUTXは…!」
凛「既にホモの巣窟と化している…!?」
海未「今更気づいたところでもう遅いのです」
ことり「ちょこまかとどこまでも逃げ回って…」
にこ「でぇもぉ…もう逃げられないわよぉ…!」
花陽「凛ちゃんも、一緒に男の人同士の熱い絡みを堪能しようよ…!!」
絵里「全て受け入れてしまえば楽になれるわよ…!」
希「さぁ、二人共…!」
真姫「ぐっ…!既にμ'sは全滅…!!」
凛「周囲を完全に包囲されているにゃ…!逃げ場がない…!!」
あんじゅ「ふふ…、見つけたわよ。凛ちゃん、真姫ちゃん」
真姫「あ、あんじゅっ…!」
あんじゅ「あなたたちを支配すれば、この東京は私の手に落ちる…!」
あんじゅ「東京は夢の筋肉ワールドとなり、あらゆるところであられもない男たちの饗宴が繰り広げられるのよ…!」
真姫「そ、想像しただけでおぞましい…!」
凛「でも、このままじゃ凛たちも…!」
あんじゅ「さぁ…、ストレッチしましょう…!!」
凛「な、何か打つ手はないの…!?」
真姫「…あるわ」
凛「えっ…!?」
真姫「凛…!あの薬を飲むのよ!」
真姫「アレを飲んで…、私にストレッチしなさい!」
-
707 : 2014/12/02(火) 02:57:41.75 -
凛「えっ…!そ、それって…」
真姫「あれを飲んでストレッチすれば、凛の妄想が具現化される…!」
真姫「この状況を打開できる妄想をすれば、切り抜けられるわ…!」
凛「で、でもいきなりそんな…。こんな危機を抜けられる妄想なんてそうそうないよ…!」
凛「だってほらあそこ!めだかボックスの言彦とかいるし!メチャクチャ強いんだよあいつ!」
凛「ほ、他にも全知全能レベルのホモたちがいっぱい…。勝てるわけないよぉ…」
真姫「諦めないで!凛なら出来るわ…!」
真姫「いつも希望を忘れない凛なら…、きっと全てを凌駕する妄想を生み出せる!」
凛「う、うぅ…!」
真姫「さぁ飲みなさい!そして私にストレッチするの!」
真姫「私はガチホモ趣味になっちゃうけど…凛がなんとかしてくれるって信じてるから!」
凛「…っ!ま、真姫ちゃん…!!」
凛「わかった、凛…。やってみるにゃ!!ごくんっ」
凛「い、行くよ…真姫ちゃんっ…!!」
あんじゅ「フフッ…、何をしようと無駄なのよ、無駄無駄…」
あんじゅ「こっちにはラインハルト・ハイドリヒ卿までいるのよ?もう誰も知らないだろうけど最強なんだから」
あんじゅ「このガチホモ軍団に勝利できる妄想なんて…ありえないわ!」
凛(凛が思う、最強の妄想…!)
凛(誰にも負けないような、そんなもの、って…)
凛「っ!!」
凛(…そうだ、これだ…!)
凛(誰にも負けないって言ったら…これしかない…!!)
凛「うにゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!」グイィィィッ
真姫「痛い痛い…そんなに前屈できな…あだだだだっ!!」
-
708 : 2014/12/02(火) 03:05:07.89 -
真姫「はぁっ…、はぁっ…。こ、これで…」
あんじゅ「誰にも負けない妄想?…そんなもの、どこにあるのかしら?」
真姫「そ、そういえば…ちょっと凛!な、何も出てこないじゃないのよ!?どうなって…」
凛「…大丈夫、心配しないで」
凛「聞こえる…。やってくる…」
真姫「やってくる、って…何が?」
凛「…凛が思う、最強の存在…」
凛「それは…、この世界の創造主…!」
あんじゅ「ま、まさか…!神を呼んだとでもいうの…!?」
あんじゅ「…フンッ!残念!こっちには神をも凌ぐ…」
凛「違うよ、神様じゃない…」
凛「それよりもっともっと、強いもの…」
あんじゅ「神様より、強い…!?」
真姫「り、凛っ…、もったいぶらないで早く言いなさいよ!一体何を妄想したの…?」
凛「真姫ちゃん」
真姫「は?」
凛「凛が思う一番強いのは、真姫ちゃん」
凛「だからここに50億人の真姫ちゃんを具現化したの」
凛「そろそろ…来ると思う」
真姫「あんた…え、何言って…」
ドドドドドドド…!!
あんじゅ「な、何っ…!?地震…!?」
真姫「ち、違う、これはっ…!」
凛「来たっ…!」
真姫ちゃんズ「「「うおおぉぉぉぉおおぉおぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」」」
凛「50億の真姫ちゃんの軍勢がっ…!!」
真姫「キモイ!!」
-
711 : 2014/12/02(火) 03:14:06.95 -
真姫(そこから先は、早かった)
真姫(具現化した50億の真姫たちは迫り来るガチホモたちをちぎっては投げ、ちぎっては投げ)
真姫(あるものは目からビームを出して倒し、あるものは西木野イリュージョンで全てをなかったことにし)
真姫(特に眼鏡をかけているやつは一瞬で死んだ)
真姫(そんなこんなであんじゅが生み出した筋肉達磨なアニメキャラは全て無に帰され)
真姫(あんじゅは百合グッズしかない部屋に一人監禁される刑に処された)
真姫(憎悪にまみれた悲鳴をあげたのを最後に静かになったので部屋を開けてみると)
真姫(液状化して死んでた)
真姫(腐女子ゆえに肉体が腐敗し死に至ったのだと思う)
真姫(そして、その後の世界の行方なのだけれど)
真姫(凛の呼び出した50億の私を消す方法がわからず)
真姫(解決法を探しているうちに50億の私たちは世界を侵略)
真姫(全ての国名に真姫ちゃんが冠し、歴史に新たな1ページが刻まれ)
真姫(そして、世界は真姫ちゃんに包まれた…)
真姫「えー…、ごほんっ」
真姫「ぱらるくめらるくあうすとらろぴてくす!黒い世界を真っ白に!」
真姫「ぜーんぶなかったことに、真姫真姫戻っちゃえ!」パリューン
凛「あ、ごめん。その詠唱じゃなかった。こっちが世界をリセットする呪文で大体200文字くらい…」
真姫「もう嫌ァッ!!」
おわり
-
714 : 2014/12/02(火) 03:20:04.25 -
真姫「最初に言っておくわ」
真姫「…今日は何も思いつかなかった」
凛「ひどい出来だね」
真姫「でもクレイジーにはなったと思うの」
凛「このクレイジーはイケナイクレイジーだよ。世の中に出しちゃいけない気味の」
真姫「今日は楽しんでもらえたかしら!楽しんでくれたよね?アハッ☆」
凛「おぉ、ついに狂ったかにゃ」
真姫「こうして忘れようとしないとやっていけそうにもないわ」
凛「うまくいかないときとうまくいく時があるって言ったでしょ」
凛「今日はそのうまくいかなかった時なんだよ。気にしない気にしない」
真姫「そうね。気にしないわ」
凛「立ち直りはやっ」
真姫「じゃあ今日の西木野☆星空クリニックインザスカイはここまで」
凛「次に行くのはあなたの世界かもね?」
真姫・凛「「まじ☆えんじぇー!」」
-
725 : 2014/12/04(木) 02:29:09.03 -
今日はパスしようとしてたんだけど待ってくれている人がいるなら仕方ない やってやるぜ
まぁ今日は時間的にももしライブ!の続きからになるんですけど
ただプロットのストックと体力的に前回言ってた一つの山場的なところまで到達できないかも ご了承ください
そしてこのSSの設定的にA-RISEは全員3年生です今更だけど じゃ、やっていくぞよ -
727 : 2014/12/04(木) 02:41:28.67 -
希「真ー姫ーちゃんっ」
真姫「…んん…、なによ、もう…」
希「真姫ちゃーん?朝やよー?」
真姫「うるっさいわねぇ…。今日は朝練はナシのはずでしょ…」
希「朝練?…よくわからへんけど、起きぃよ?」ユッサユッサ
真姫「んぁぁ…、鬱陶しい…!」
真姫「なんだっていうのよ!!」ガバッ
希「あ、起きた。おはよ、真姫ちゃん」
真姫「…へぁ?なんで希がここに…?」
希「なんで、って。ここうちの家やし」
真姫「え…?」
真姫「…あ」
真姫(そうだった。昨日は希の家にお泊りしちゃったんだっけ…)
真姫(スターゲイザーから落っこちて別の世界に来て…)
真姫(この世界の私のUTXの制服を盗んだはいいものの、帰る家もなかったからって…)
真姫(…てことは)
真姫「私…、学校行かなきゃいけないの…?」
希「うん。うちは真姫ちゃんが学校に来てくれるととっても嬉しいよ」
真姫「あー…」
真姫(希は私を、この世界の不登校だった私だと思っている)
真姫(だから学校へ行かせて引きこもりを解消させようと思っているのだけど)
真姫(…私が学校へ行きたくない理由はそうじゃないのよね)
真姫「…わかったわ。学校、行くから」
希「ホント?よかったよかった!その調子やよ?」
真姫「…うん」
真姫(私が学校へ行きたくない理由)
真姫(それはもちろん、私がUTX学院生じゃないから)
真姫(昨日お遊びで一日だけUTXの中を冒険する気が、生徒会長サマに捕まって再度学校へ行くことになるなんて)
真姫(…だけど、学院生じゃないって理由以外にも、行きたくない理由はある)
真姫(芸能科全体から感じられるピリピリした空気…。音ノ木坂にはなかったあの感覚…)
真姫(私は、アレが嫌だった)
-
728 : 2014/12/04(木) 02:52:42.31 -
真姫(着替えを済ませて出ていこうとすると、希がトーストを差し出してきた)
真姫(朝食、だそう)
希「ホントはもっとちゃんとした朝食を取らないと元気出ないんやけどねー」
希「どこかの誰かさんがずっとオネムやったせいで朝ごはん作る時間なかったしー」
真姫「わ、悪かったわよ…。最近夜ふかしに慣れてたから朝起きられなくて」
真姫(私の朝食も大体トースト1枚だからこれでも全然構わないんだけど)
真姫(だけど…やっぱり学校へ行くのは億劫だった)
真姫(本来なら、あの学校に私の居場所なんてない)
真姫(…希のいう、私にしかできないこと…。そんなもの、あるわけがない)
真姫(私はこの世界の真姫じゃないんだから)
真姫(今から希だけでも事情を話して本来の真姫の引きこもりを矯正してもらおうかしら…)
真姫(…はぁ。いや、ムリよね…。そんな話しても信じてもらえるとも思えないし…)
真姫(だから今は仕方なく、希の言うとおりUTXに向かうしか私に出来ることはなかった)
真姫「…まぁ、この世界でも友達はできたし」
真姫「花陽に会いにいくって目的だけでも、学校へいく価値はあるのかしら、ね…」
希「…ん?なんか言った?」
真姫「別に。独り言よ」
希「んー、そう?」
真姫「それより…、どうして今日はそんなに急いでるのよ」
真姫「まだ出ていくには余裕があるんじゃない?」
真姫(時計の針は7:50を指していて、さほど早すぎるわけでもないが、ここからUTXまで近い希にしてはそこそこに早い時間に出かけようとしている)
真姫(もう少しゆっくりして、朝食を作ってもいいと思うんだけど)
希「んー…、いっつもはそうやねんけどね。今日は…大事な朝礼があるから」
真姫「朝礼?そんなのあるのね。…大事な、ってどういうこと?なんの朝礼?」
希「うん、それはね…」
希「今日からうちが、生徒会長じゃなくなる朝礼やよ」
-
729 : 2014/12/04(木) 03:02:21.92 -
UTX学院 講堂
真姫(今日から生徒会長じゃなくなる朝礼)
真姫(つまり今日は、新生徒会長就任のための朝礼というところかしら)
真姫(希とは別れ、私は多くの名も知らぬクラスメイトと共に講堂の椅子に腰掛けていた)
真姫(…確かに、音ノ木坂でもちょうど今日くらい、新生徒会長の就任の挨拶があった、わね)
真姫(あの時はセリフもグダグダでひどい挨拶だったけど…)
真姫(UTXでは誰が生徒会長に就任するのかしら)
真姫(集団の中の孤独な私は、そんなことを一人ずっと考えていた)
真姫(花陽がいてくれたら話し相手もいたんでしょうけどね…。クラス違うから仕方ない)
真姫(ただ時間が過ぎるのを待っていると朝礼が始まった。全校生徒の挨拶やら校長先生の長い話やらが終わったあと…)
真姫(ついに新生徒会長がお目見えになるそうだ)
『…それでは、前生徒会長、東條希さん。新生徒会長について何か一言』
希「うん。えー、うち…私は、この学校の生徒会長として、時に厳しく、でもそれ以上に優しく、生徒のみんなを見守ってきたつもりです」
希「次の生徒会長にも、そういった包容の精神を持って励んで頂きたいですね」
『はい。ありがとうございました』
『それでは新生徒会長。壇上へ』
真姫(そして、舞台奥から登場する新、生徒会長)
真姫(毅然とした態度で舞台の上に立ち、真っ直ぐな背をそそり立たせ、冷たく張るような声で)
真姫(自分の名を、口にした)
「たった今ご紹介にあずかりました」
「新生徒会長の」
「高坂、穂乃果です」
-
730 : 2014/12/04(木) 03:21:52.20 -
真姫「…やっぱり、か」
真姫(この世界でも変わらず、穂乃果は生徒会長だった)
真姫(聞くところによると、穂乃果のお母さんが音ノ木坂の元生徒会長だったそう)
真姫(だから彼女も、生徒会長にふさわしい血筋?みたいなものを受け継いでいるのかな、って思った)
真姫(どこか久しぶりに穂乃果の声を聞いたような気がして、とても懐かしい気持ちで彼女の挨拶を聞いていたんだけど)
真姫(…だけど、その穂乃果は)
真姫(私の知っている穂乃果とは、どこか違っていた)
穂乃果「私は、ルールこそが第一だと考えます」
穂乃果「規律規範を守ってこそ、質実剛健とした精神が鍛えられるのです」
穂乃果「故に、生徒の皆さんには、健全かつ堅実な学園生活を送る上で」
穂乃果「常にUTXのルールが自らの身体を縛っている、と考えていただきたい」
穂乃果「息苦しいかもしれません、逃げ出したくなるかもしれない」
穂乃果「しかし、それに耐えそれに従ってこそ、社会の規範の基礎が学生のうちに身に付くのです」
穂乃果「この学院から社会に羽ばたくものが、一人たりとも人生の落伍者であってはならない」
穂乃果「私はこのUTX学院に誇りを持っているから、だから学名に一抹の汚れをも残したくありません」
穂乃果「あなた方は誇り高きUTX学院生という勲章をその胸に掲げている」
穂乃果「そのことを毎時意識し、自分は選ばれた強き人間であると自覚してください」
穂乃果「最後になりますが皆さん」
穂乃果「完全で完璧な学園生活が、あなた方の人生に彩りを齎さんことを」
真姫(…誰?)
真姫(私の知ってる穂乃果は、あんな難しい言葉は使わなかった)
真姫(音ノ木坂での挨拶とは打って変わって、流れる水のような滑らかでキリッっとした挨拶)
真姫(そして…冷たい氷のような、感情を感じさせない喋り口調)
真姫(絵里よりも毅然に、海未よりも厳しいその態度は…)
真姫(あれは本当に、私の知っている高坂穂乃果、なのだろうか)
真姫(あの顔で、あの声で、何処からどう見ても、高坂穂乃果その人であることに、間違いはないのに)
真姫(彼女が喋り終え、朝礼が終わるその時が来ても、私はまだ信じられずにいたのだった)
-
732 : 2014/12/04(木) 03:38:39.29 -
廊下
真姫(どこか夢心地で…あまり良くない意味での夢心地で)
真姫(足元が覚束無いまま、教室へ戻っている途中)
真姫「…悪い夢でも、見ているようだわ」
真姫「いえ、実際夢のような世界なんだけど…でも、これって…」
真姫「…はぁ」
真姫「ん?あっ…」
真姫(またもや、知った顔に出くわした)
真姫(昨日の私なら、花陽に出会ったあとからの私だったら、そんなことはしなかっただろうけど)
真姫(先ほどの、別人のような穂乃果を見てしまって、どこか混乱に近い状態になっていた私は)
真姫(つい話しかけてしまった)
真姫(大親友であるところの…星空凛に)
真姫「り、凛っ…」
凛「…はいっ?」
真姫「え、あっ…えーっと…。あの、私同じ学年の西木野真姫って言うんだけど…」
凛「西木野、さん?…が、凛になんのようかな?」
真姫「あー…っと、そうね…」
凛「…もしかして、凛のファンかな?凛のダンスに惚れちゃったカンジ?」
真姫「あ…、え、えぇ!そうなのよ!すごいダンスだなぁ、って昨日のPV見て驚いちゃって!」
真姫「あなた一年生なのにA-RISEの後ろで踊れるなんてカッコイイわよね!私…」
凛「あー…、もういいよ。そんなの聞き飽きてるし」
凛「ていうか、ジャマなんだけど。どいてくれない?」
真姫「えっ…」
凛「あのさ、もしかして、凛にお近づきになりたいって子?」
凛「だとしたらゴメンね。凛は自分と同じレベルの子としか付き合わないの」
凛「君、アイドル志望の子じゃないでしょ?そんな意識低い子と話してたら凛がバカになっちゃうじゃん」
凛「だから凛に近づきたかったらせめてアイドル専攻の授業でトップクラスを取ってもらわないとさぁ」
凛「あ、でも君…、よく見るとすっごいかわいい顔してるね!これは点数高いかも?」
凛「凛のパシリくらいになら、お願いしてくれたらしてあげないこともないよー?アハハハハ!!」
真姫「…」
真姫(そう言い残し去っていく背中を)
真姫(私の知っているはずの、知らない誰かの背中を)
真姫(滅茶苦茶ムカつく事言われてるはずなのに、私は)
真姫(ただ呆然と見送ることしか出来なかった)
-
737 : 2014/12/04(木) 03:53:10.70 -
1年E組
授業中
真姫「…」
真姫「…なにこれ、意味わかんない…」
真姫(教壇で話す教師の声なんて私の耳には全く届かず)
真姫(私は頭を抱えて机に突っ伏していた)
真姫(誰よ…、あいつら誰なのよ…?)
真姫(今まで会ったこの世界のμ'sのメンバー)
真姫(その中で穂乃果と凛…あの二人だけ…)
真姫(…明らかに性格が変わっていた)
真姫(穂乃果は冷たく厳しい性格に…凛は他人を見下し友人を選ぶようなクズに…)
真姫(海未も、ことりに窘められるような性格に多少は変化していたみたいだったけど、この二人とは性質が全く違う…)
真姫(穂乃果はこの1年半で…凛に至っては半年も経たずに…)
真姫(屈託ない明るい性格から、がらんと歪んでしまった)
真姫(一体何が…UTXでの生活で一体何が彼女たちをあそこまで変えてしまったのか…)
真姫「…どうして、どうして私が…」
真姫「なんでこんなことで悩まないといけないのよ…」
真姫(私はこの世界に無関係の人間なはずなのに)
真姫(希に、半ば強制的にこの世界の歯車に組み込まれてしまった)
真姫(誰とも接点を作らず、ただ遊びのつもりで入ったUTX学院で)
真姫(私はその学院生の一人となってしまったのだ)
真姫(その時点で私は、この世界の住人)
真姫(故に、私の世界との乖離を苦痛に感じてしまう)
真姫(あの穂乃果が、あの凛が)
真姫(私はあんな二人を…見たくなかった)
真姫(この世界で、ただただ私の凛の迎えが来るのを待っていたら、こんな気持ちにならなくて済んだのに)
真姫(私はなんで今、こんな気持ちになっているのだろう。なんでここにいるのだろう)
真姫(なんで、悩まなきゃいけないんだろう…)
真姫(わからない、わからない…)
教師「えー…じゃあここを…西木野」
真姫「…わかりません」
教師「即答…!?」
真姫(今の私には、何もわからなかった)
-
738 : 2014/12/04(木) 04:13:06.16 -
昼休み
食堂
真姫(ぼーっとして授業を受けていたら、いつの間にか昼休みになってた)
真姫(私は今お昼ご飯を食べるために食堂に立っているけど…)
真姫(昨日と同じ状況のはずなのに、なぜか昨日より、寂しさが増して感じた)
真姫(無性に、誰かと一緒にご飯が食べたかったけど)
真姫(そういえば私は、花陽が何組であるかすら、まだ聞いていなかった)
真姫「…一人で食べるしかない、か」
真姫「もぐ…」
真姫(美味しい…はず、なのに)
真姫(何を食べているのか、さっぱりわからなかった)
真姫(箸が異様に重く感じて、親子丼のご飯を掴むだけでも大変に重労働だった)
真姫「…はぁ」
真姫「この世界の問題であることはわかるのだけど」
真姫「あの穂乃果が…、あの凛が…ねぇ」
真姫(どちらも、私の人生に大きく影響の与えてくれた人物であるがゆえに)
真姫(たとえ別世界であれどもあんなに性格が捻じ曲がった彼女らを目の当たりにしたのは、相当にショックだった)
真姫(そしてそうなると…)
真姫「あの子達はどちらもA-RISEのバックダンサー…性格の歪みの原因がそこにあるのだとしたら」
真姫「…あのにこちゃんも…」
真姫(にこちゃんも…性格が変わっているのだろうか)
真姫(皮肉屋で猫かぶりでバカなにこちゃんが、一体どうなっているのかなんて想像もつかなかったけど)
真姫(想像したらそれだけで凹んじゃいそうだから、やめておいた)
真姫「…はぁ」
真姫(今日何度目かもわからないため息をついたところで)
真姫(私に声をかける人物が現れた)
「…ねぇ?ここの席、空いてるかな?座らせてもらっていい?」
真姫「…え?あぁ…空いてると思う…あぁっ!!」
「は、はいっ!?な、何?」
真姫「こ…」
真姫「…ことり」
ことり「え…?私のこと、知ってるの…?」
-
739 : 2014/12/04(木) 04:26:38.08 -
真姫「あ、え、えーっと…!」
真姫(いきなりことりから私に話しかけてくるものだからつい名前を口走ってしまった)
真姫(でも見知らぬはずの少女が自分の名前を知ってたら気持ちわるいわよねぇ…)
真姫(なんて弁明しようかしら)
真姫「あのー…、そ、そう!」
真姫「あなたいっつも青い髪の人とご飯食べてるじゃない?」
真姫「あなたたちがとっても綺麗だから、いつも気になってたのよ!そ、それで…」
真姫「その青い髪の人…?確か海未ちゃん?ってあなたが呼んでる人が、ことり、ってあなたを呼んでたからそれで…」
真姫(我ながら苦しい言い訳だと思うけど。かなりハッタリも入っているし)
真姫(けれど当のことりはさほど気にも留めず)
ことり「へー、そうなんだ…。変な子だね、あなた」
真姫(『変な子』と私にレッテルを押し付けて、そのまま私の前の席で鶏天丼を貪り始めた)
真姫「あ、あー…」
ことり「…もぐもぐ」
真姫(めっちゃ気まずい)
ことり「…ごくんっ。…あ、ごめんね?一人でご飯食べてたなら邪魔しちゃって」
ことり「この時間混んでて座るところなかったから。少しだけだから、我慢してくれる?」
真姫「あ、うぅん…。気にしてないから…」
真姫(…あっちから話しかけてきてくれた。これはチャンス!)
真姫「ところで…今日はあの…海未、って人は?いないの?」
ことり「もぐもぐ…ごくんっ。…ん?あなた、あー…えっと」
真姫「真姫よ。西木野真姫」
ことり「真姫ちゃんは、海未ちゃんの方が気になっちゃう子?」
真姫「あ、いや…、どっちが、じゃなくって…いっつも二人なのに今日は一人なのはなんでかな、って」
真姫(いつも二人かどうかは完全に私のハッタリだ。一回しか目撃してないんだし)
真姫(でもこのふたりなら…大概二人っきりな気がする。…穂乃果が、あんな調子だったし)
ことり「うん、今日は海未ちゃんが忙しくて…なんでも今日中に専攻の授業で使う脚本を仕上げる必要があるとか」
真姫「あ、そうだったのね…。だから今日は一人…」
真姫「…ん?」
真姫「き、脚本…!?」
真姫(専攻の授業で、使う脚本…?芸能科の授業に脚本を使う授業なんて、あるの…?)
真姫(いえ、それともまさか…私が思い込んでるだけで、海未は…)
ことり「あ、海未ちゃん、演劇学科の脚本家専攻なの」
真姫「…っ!?」
-
740 : 2014/12/04(木) 04:45:00.59 -
真姫「え…、脚本っ…!?げ、芸能科じゃないの…?」
ことり「どうして?芸能科以外を選択している人なんていっぱいいるでしょ?」
真姫「え、えっと…それは」
ことり「私だってデザイン学科の服飾デザイン専攻だし…」
真姫「えっ…!あ、そ、そうなのね…」
真姫(それに関しては納得だった。ことりは元々そっちを目指していたわけだし…)
真姫(だけど海未が…演劇で脚本、だなんて…)
ことり「海未ちゃん、そんなに芸能科っぽいかなぁ…?あ、でも…」
ことり「海未ちゃんの家ね、日舞の家元だから…、昔から踊りは大の得意らしいし」
真姫「あ、あぁ…そうだったのね。だからダンスやってる人っぽいって印象があって芸能科だと思い込んじゃったのかしら」
真姫(これも苦しい言い訳ね…)
ことり「ふぅん…そう見えるんだぁ…。私にはよくわかんないけど」
ことり「あ!でもね?海未ちゃんすごいんだよー。本当はねー…」
ことり「演劇学科の演劇舞踊ってマイナーな専攻だったんだけど、2年次で習うようなところは全部マスターしちゃってるっていうから…」
ことり「今同時にもう一つの専攻…脚本家の専攻の授業も受けてるんだよ?すごくない?」
真姫「そ、それは本当にすごいわね…」
真姫(演劇舞踊…確かに聞きなれないワードね…。幼い頃から日舞を学んできたらしい海未にとっては学校でのカリキュラムは既に通り過ぎちゃったところなのかしら)
ことり「…っと。あはは、ちょっと喋りすぎちゃったかなぁ?ごめんね?身の上話を延々と…」
真姫「あ、うぅん…。全然気にしてないから…。むしろ仲良くなれたら嬉しいな、って思って…」
真姫「私、友達少ないし…」
ことり「…そうなの?」
真姫「え、えぇ…」
ことり「じゃあ!今日から私たち、友達になろう?」
真姫「へ…?」
ことり「友達になりたい!って思ってそうな子がいたら、すぐに声をかけて誘ってあげる!って、私の友達が…」
ことり「あ…」
真姫「…え?」
ことり「…うぅん!なんでもない!真姫ちゃん、だったよね?携帯電話持ってる?メアド交換しよ!」
真姫「え、あぁ…」
真姫(携帯を取り出し、ことりとメールアドレスの交換をする)
真姫(二人目の友達がまさかのことりとはね…)
真姫(…でも、このことりのアグレッシブな感じ…。私の世界のことりとは少し違う…)
真姫(私の知っている穂乃果に近いような、そんな…)
真姫(だけどそんなに変わらない…むしろ彼女はいい方向に性格が変わっているかも)
真姫(それを知れただけで、さっきまで暗澹としていた気持ちが少し楽になれた)
真姫「…ありがとう、ことり」
ことり「ん?あ、どういたしまして!えへへ…よくわかんないけどー」
-
741 : 2014/12/04(木) 04:53:17.36 -
真姫「あっ…」
ことり「ん?」
真姫(彼女たちが、穂乃果と一緒にご飯を食べていない理由)
真姫(友達になったついでに、それも聞いておこうかしら)
真姫(もしかしたら…ただ穂乃果とは学科が違うから、芸能科のアイドル専攻が忙しいからってだけの理由で)
真姫(共に昼食をとっていないだけ、かもしれない)
真姫(今ここにいないだけで、彼女たちの関係が破綻したと考えるのは総計だ)
真姫(壇上ではあんな口調だったけど、もしかしたら素の穂乃果は…)
真姫「えっと、あなたたちと…」
ことり「…あっ!もうこんな時間!早くご飯食べないと次の授業に間に合わなくなっちゃうよぉ!」
真姫「えっ…」
ことり「次体育なの!着替えの時間が必要だから、早く教室戻らないと!…もぐもぐっ!!」
ことり「もぐもぐもぐっ…ごくんっ!ごちそうさま!」
ことり「あ、真姫ちゃんのトレイも一緒に片付けておくね!じゃ!」ドヒューンッ
真姫「あっ…」
真姫「…忙しい人ね」
真姫(そういうところもまとめて、穂乃果らしくなってる気がする)
真姫(だけど彼女に穂乃果のことを聞けなかったのは…)
真姫「…いえ、逆に良かったのかも」
真姫(もし穂乃果が完全に変わっていた、なんて今の私が聞いたら)
真姫(ちょっと元気になりかけてる私の心が、押しつぶされるかも)
真姫(それを知るのは、もう少し後でもいい)
真姫(今の私には、希望が必要だった)
真姫「私も、そろそろ食べ終えないとね」
真姫(重かった箸は、ちょっとは軽くなったように感じられた)
真姫(冷え切った親子丼も、まぁまぁ美味しかった)
-
742 : 2014/12/04(木) 04:55:31.94 -
今日はここまでー
予定してた山場までは書けなかったずぇ 始めたの遅かったから仕方ないね
あとこのSSが面白いのはラブライブ!の元の関係があるからであってオリジナルだとそうはいかないんだぜ!
やはりラブライブ!は偉大 ラブライブフォーエバー そんなこんなでまた次回 ほなな -
746 : 2014/12/07(日) 02:09:01.04 -
最近忙しくて書けそうにないでござる しかし今日はやる
来週はほぼ書けないと思うので今日もしくは明日を最後に1週間ほど間空くと思われます
ついでにこんなに忙しいのに真姫ちゃんイベントが来て阿鼻叫喚 書いてる最中もちょくちょく時間が空くかも
そんなスローペースでも付き合って頂けるならもしライブ!続きからやっていきます -
748 : 2014/12/07(日) 02:24:09.98 -
6限目前休み時間 音楽室
真姫(今日も歌手専攻の授業があるみたいね…)
真姫(花陽と会える数少ないタイミングではあるから嬉しいんだけど…)
親衛隊ズ「「花陽様~!」」
花陽「ひゃぁぁ~…!」
真姫(相変わらず親衛隊が花陽を取り囲んで話ができない)
真姫(…まぁでも)
親衛隊J「花陽ちゃん!こ、今度一緒に秋葉原駅前に新しく出来たカフェ行かない!?」
親衛隊K「キャー!言っちゃった!ねーねー小泉さん?いいでしょ?」
花陽「え、えっとぉ…」
親衛隊L「私たち花陽様とカフェに行きたいの!あそこのケーキ、美味しいのよ!」
花陽「ホント…?あはっ、じゃあ…いいよ」
親衛隊ズ「「「やったぁ!!」」」
真姫(花陽が言ってたより、ずっといい子達じゃない)
真姫(友達がいないなんて嘘ばっかりね)
真姫(あー、でも彼女引っ込み思案だから…、そういう意味では私みたいな押さないタイプの友人は欲しかったのかもね)
真姫(なんであれ、花陽自身は変わってなくて良かったわ)
真姫「…」
真姫「…だけど」
(花陽「…凛、ちゃん」)
真姫(昨日モニターに向かって囁いたあの名前…)
真姫(そして凛の変わりよう…。花陽の『アイドルを目指すのをやめた』って発言…)
真姫(まだ私の知らない、UTXの黒い部分が残されてる…。心労は絶えてくれないようね)
真姫「って、私に何ができるって言うのよ…」
真姫(…そう。考えても私に花陽や凛のことなんてどうしようもないのに)
真姫(こんなに悩んで、私はどうしたいのかな…)
真姫(…やめやめっ!悩みはお肌に悪影響しかないのよ!)
真姫(今はただ目立たず、凛が迎えに来るまで平穏な日々を過ごせばいいだけの話)
真姫(ただ、それだけ)
-
749 : 2014/12/07(日) 02:37:44.49 -
6限目 音楽室
授業中
花陽「らー、らーらー、ららら~…」
真姫「…ふぅん」
真姫(この歌声を聴いていると…、親衛隊ができるのもあながちおふざけだけじゃないって思えるかも)
真姫(心安らぐ歌声…。なんだか眠ってしまいそうなほど…)
真姫「…うにゃぁ」コクッ… コクッ…
女生徒A「に、西木野さーん、船漕いでるー…!」ツンツンッ
真姫「…っは!あ、危ない危ない…」
女生徒A「寝てた?」
真姫「い、逝きそうになってたわ。ありがとう…」
女生徒A「どういたしまして。…音楽のセンセー居眠りにうるさいから、気をつけてね?」
真姫「以後気をつけるわ。ご忠告痛み入るわね」
女生徒A「でも、小泉さんの歌声聴いてると眠くなっちゃうってのはなんかわかるなー…。なんていうか…ゆりかごで揺られてる気分になるよね」
真姫「えぇ…、そうね」
真姫(あれほどの歌のセンスは私の世界の花陽も持ってなかった…。それだけUTXの教育は素晴らしいものなのかしら)
女生徒A「それだけに、惜しいよね…。絶対彼女ならA-RISE目指せると思うのに…」
真姫「え?惜しい…?」
真姫(そういえば前ももったいないって言われてたけど…)
女生徒A「あ、そっか。西木野さんは知らないんだっけ。小泉さんのあのこと」
真姫「あのこと…?」
女生徒A「…小泉さん、もうA-RISEになれない、ってこと」
真姫「えっ…」
女生徒A「アイドル専攻の授業から、逃げ出しちゃったんだって。だからもう二度とA-RISEになるための授業は受けられないの」
真姫「逃げ出した…?」
真姫(前、花陽はアイドルを目指すのはやめた、って言ってた)
真姫(でも逃げ出す、って…よっぽどのことがあったのかしら…)
女生徒A「あっ…あんまり話してると先生に目つけられるや。もう、寝ちゃダメだよ?」
真姫「う、うん。ありがとうね」
真姫(誰よりもアイドルが好きな花陽が、アイドルを目指すのをやめるきっかけになるほどのことって…)
真姫(アイドル専攻…どうやらここにUTXの闇がありそうね)
-
750 : 2014/12/07(日) 02:49:49.77 -
キーンコーンカーンコーン…
真姫「ふぅ…、今日も長い授業が終わったわね」
真姫「大きな声で全力で歌えないのはちょっとストレスだから…花陽誘ってカラオケでも行こうかしら」
真姫「まだ授業終わったばっかりだし、花陽もまだ音楽室に…あれ」
真姫「もういない…。先に教室に戻ったのかしら?」
真姫「仕方ないわ。放課後後に誘ってみましょう」
廊下
真姫「ふんふんふ~ん…。カラオケねー…、久しぶりな気がするわ」
真姫「歌って言ったら基本屋上で歌ってたし」
真姫「こうやって個室で誰かと一緒に歌うのとか何週間ぶり…」
「…から…、…しは…!」
「…って!へい…ってば…」
真姫「…ん?声…?」
真姫「あっちの階段奥のほうね…。だけどこの声って…」
真姫「花陽…?」
-
751 : 2014/12/07(日) 03:06:27.63 -
階段奥
真姫(こんな早く音楽室出て、こんなところで誰と話し…)
真姫「…あ」
親衛隊A「…だからさー、きっと小泉さんならイケるって!」
親衛隊B「もったいないよー!その歌声なら、ゼッタイA-RISE目指せるよっ!」
親衛隊C「埋もれさせるには惜しい才能だと思いますわ」
花陽「あ、あぅ…」
真姫(あれは…、私の陰口叩きまくってた親衛隊の3人…)
真姫(A-RISE…、の話?でも、花陽はもうA-RISEを目指すためのアイドル専攻は受けられないはずじゃ…)
花陽「も、もう…いいから…。私、アイドルは…」
親衛隊A「一度逃げ出したのは知ってるけどさー…、小泉さんなら許されると思うんだよねー」
親衛隊C「私の友達の知り合いの子も、一回ドロップアウトしても謝ればまた授業受けさせてもらえたって聞きましたわ」
親衛隊B「だってさ、ね?小泉さんも許してもらおうよ。で、もっかいイチからA-RISEのために…」
真姫(あぁ…、花陽にアイドル専攻を受けさせようと説得してるってこと、なのかな)
真姫(だけどわざわざどうしてこんな人気のないところで、花陽囲んで…)
花陽「…も、もうっ…やめてっ!!」
真姫「…っ!?」
-
752 : 2014/12/07(日) 03:18:01.29 -
花陽「私ぃっ…!!もう、アソコには戻りたくないのっ…」
花陽「だから、ほっといてよ…。イヤ、なのに…ゼッタイに、嫌…」
真姫(な、涙目で震えてる…!?そんなにアイドル専攻の授業が嫌いなの…!?)
真姫(い、一体何があったっていうのよ…!?)
花陽「もう、何度も言ってるのに…、どうして分かってくれないの…!」
真姫「えっ…」
真姫(…何度も?)
親衛隊A「…」
親衛隊A「…アハ、でもさぁ…」
親衛隊B「うんうん、勿体無いって…クスクス…」
親衛隊C「絶対に戻るべき、ですわ…ウフフ」
真姫「…ッ!あ、あいつらっ…!!」
真姫(よく見てなかったけど、あいつらの顔…!)
真姫(笑ってる…!ただの笑顔じゃない…、弱者をいたぶるときの顔…!)
真姫(あの3人…、花陽がアイドル専攻の授業に戻りたくないってこと知ってて…)
真姫(それなのに、気弱な花陽に、善意のフリして戻るよう説得して…からかってる)
真姫(何が、親衛隊よ…!いじめのターゲットにするための隠れ蓑じゃない…!!)
真姫「このっ…!今すぐ止めないと…」
真姫「っ…」
真姫(…でも、ここで私が出ていけば)
真姫(今まで目立たなかったように歌も全力で歌わないよう猫かぶってたのに)
真姫(あんなやつらと敵対したら、一気に目立ってしまう)
真姫(平穏に暮らそうと計画してたのに、歯車が狂ってしまう)
真姫(どうしよう、ここで…見て見ぬふりすれば、私の静穏な日々はこれからも…)
真姫(なんて考えは)
真姫(全く浮かばず)
真姫(気づけば私は)
真姫(花陽の前に割り込み、腹からの大声で、叫んでいた)
真姫「私の友達にぃっ…何してんのよおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!」
-
753 : 2014/12/07(日) 03:36:00.38 -
花陽「ま、真姫…ちゃん?」
真姫(砂煙が舞うほどのスライディングを決めて)
真姫(世界新狙えるほどの加速で短距離走して)
真姫(スーパーモデルもびっくりなほど堂々とした、人差し指を前に突き出したポーズで)
真姫(私は、私の友達を守るために、平穏を捨てた)
真姫「あんたたちぃっ…!何、やってんの」
親衛隊A「なっ…、何よ、アンタ…」
親衛隊B「私たちは小泉さんのために…」
親衛隊C「そうですわ!親衛隊でもないあなたにとやかく言われる筋合いは…」
真姫「黙りなさいぃっ!!」
親衛隊ズ「」ビクッ
真姫「花陽のために…?彼女はこんなに震えて、目に涙も溜めてるのよ!?」
真姫「嫌だって言っている子を無理やり誘って、泣かせるのがアナタたちの親切のつもりなのかしら!?」
真姫「だとすれば…とんだ迷惑!いらないおせっかい!余計なお世話ってやつよ!!」
親衛隊B「なん、ですってぇ…!!」
親衛隊A「アンタねぇ…!言わせておけば言いたい放題…!!」
親衛隊C「ナマイキ、ですわ…!」
真姫「…花陽、行きましょう。こんなやつらに構う必要なんてない」
花陽「えっ…、あっ…、でも…」
真姫「こいつらはね、あなたの親衛隊って名目であなたをいじめてた、最低のクズどもよ」
真姫「こんなやつらと付き合ってたら、花陽が汚れちゃうわ」
花陽「真姫ちゃっ…」
親衛隊C「アナタ…!!」
親衛隊A「うちらを怒らせたらどうなるか…!」
親衛隊B「…チッ。行こ。シラケちゃったよ」
花陽「真姫ちゃん…」
真姫「…はぁ。あーあ…、何やってるのかしらね、私…」
真姫「ホント、バカみたい…。明日が休日で助かったわ…。来週からどんな目に遭うか知れたものじゃないけど」
花陽「…」
真姫「…でも、あなたが泣きそうだったんだもの。そんなの…、駆けつけるしかないじゃない」
真姫「友達、なんだから」
花陽「…っ!」
真姫「ホームルームが始まるわ。…放課後、音楽室の前で待ってて」
花陽「う、うん…」
-
754 : 2014/12/07(日) 03:53:04.12 -
放課後
音楽室前
花陽「…」
真姫「…花陽。待った?」
花陽「あ、真姫ちゃん…」
真姫「さ、入りましょう。こんなところで立ち話もアレだし」
花陽「え、でも、許可は…?」
真姫「いいのいいの。別にピアノ使うわけじゃないし。それに」
真姫「いけないことしてるっていう秘密の共有も、友達には必要なものなのよ」
花陽「そ、そうなのかなぁ…」
音楽室
真姫「よいしょっ…っと、やっぱり私はピアノの椅子が落ち着くわね」
花陽「あ、あの…」
真姫「ん?花陽も座っていいのよ?」
花陽「うんっ…、だけどその前に…!」
花陽「ありがとう、真姫ちゃんっ…!!」
花陽「私っ…、怖くて怖くて…、自分で逃げ出すこともできなくて…」
花陽「あの3人は…、時々ああやって無理やり私を呼び出して…」
花陽「才能が勿体無いとか…歌が上手だから認められるって言われて…アイドル専攻の授業を受けさせようと…」
花陽「でも私…もう行きたくなかった…、二度と、あそこには…。でも、言っても分かってくれなくて、ずっと言われてて…」
花陽「だけど、真姫ちゃんが前に出てきて、私を守ってくれたとき…すごく嬉しくて、びっくりして…でも、ホッとして…」
花陽「でもそのせいでもしかしたら真姫ちゃんにヘンなこと起こっちゃったらご、ゴメンナサイって言いたくて…えーっと…」
真姫「あーもうっ!言いたいことはわかるけど…まとまってなさすぎ!無理に喋ろうとしなくてもいいのよ」
花陽「あ…、うん…。でも、やっぱりもう一回、これだけは言わせて」
花陽「…ありがとう」
真姫「どういたしまして。当然のことをしたまでだとは思ってるけど」
花陽「ふふっ…。真姫ちゃんって、カッコイイね」
真姫「そう?…ふふ、まぁ、そうかもね」
花陽「うふふっ…」
-
755 : 2014/12/07(日) 04:13:53.27 -
真姫「えと、それでね。わざわざ花陽をこんなところまで連れ出したのは理由があって」
花陽「理由?なに?」
真姫「うん。聞きたいことが…あるの。あなたにとっては辛いことかもしれないんだけど」
花陽「辛いこと…?あ、でもっ…!真姫ちゃんのためなら私、なんでも答えるよ!」
真姫「ありがと。じゃあ、遠慮なく聞かせてもらうけど…」
真姫「…花陽、あなたはどうして…そこまでアイドル専攻の授業を拒むの?」
花陽「…!」
真姫「一度、逃げ出した、とも聞いたわ」
真姫「…もしかしたら、アイドル専攻の授業が、あなたがアイドルを目指すのをやめた理由なのかもしれないって思って」
花陽「うん…、そう、だよ」
真姫「…やっぱり、ね。そんなに…イヤなもの、なの…?アイドル専攻の授業…」
花陽「少なくとも…私にとっては…最悪だった」
花陽「あんなの…私の憧れるアイドルじゃ、ないよ…」
真姫「…じゃあ、聞かせて。アイドル専攻の授業って、どんなのなのか」
真姫「思い出したくもないのかもしれないけど」
花陽「…大丈夫。言うよ…。全部、包み隠さず…」
花陽「私はね、アイドルに…というか、A-RISEに憧れて、この学校に入ったの」
花陽「私もA-RISEみたく…うぅん、A-RISEになりたいって思って」
花陽「でね、A-RISEになるためにはアイドル専攻を通常の授業とは別に取らないといけないって言われて…」
花陽「取っても必ずA-RISEになれるわけじゃない、とか、普通の授業よりしんどいもの、っていうのはわかってた」
花陽「でも、私が想像してるより…その授業は過酷なものだった」
花陽「授業での成績がトップだと認められた人以外は、居残りで追加の練習」
花陽「2番や3番の人でも1時間は残らされるけど…、ダメな人は、夜になっても、身体がボロボロになるまで、喉がカラカラになるまで練習させられる」
花陽「途中で根を上げたり、休憩したりするだけで、即刻授業から追い出されて、もう受けられなくなるの」
花陽「トップだって喜んで、練習を怠っても…それ以下の人はそれ以上に努力してすぐに抜かされる…」
花陽「でね…トップが抜かされると、その日はその人以外のみんなが帰らされるまで、ずっとその人も練習させられるようになるの」
花陽「一度トップに上がれば…、もう二度と落ちることは許されない。落ちれば地獄が待っている…って」
花陽「だけどね…それだけなら、まだ私耐えられた…。アイドルになるため、って考えれば、こんなの全然平気って…そう、思って、努力したんだ」
花陽「でもね…、私以外のみんなは違った…。自分がトップになるためにした行動は自分を磨くことじゃなくて…、他人の邪魔をすることだった」
花陽「心の負担になるようなことしたり、されたり、言ったり、言われたり…。アイドル専攻の子たちはみんな、敵同士なの…」
花陽「いつも一緒に練習していた子がいたんだけどね…、その子、一度歌でトップになったら…」
花陽「それまで話してた他の子たちから無視されて、嫌がらせ受けて…次の日トップから落ちて、ずっと練習させられて…」
花陽「もうその次の日から、アイドルなんて嫌い、って…それまで大好きだったアイドルグッズ、全部、捨てちゃったんだって…」
花陽「…私、そんな風に、なりたくなかった…。大好きなアイドルを、嫌いになってしまうのが怖くて…」
花陽「だから…逃げ出したんだ」
-
756 : 2014/12/07(日) 04:30:04.43 -
真姫「…っ」
真姫(花陽から聞いた、UTXのアイドル専攻の授業は)
真姫(想像していた以上に壮絶で…、凄まじいものだった)
真姫(だけど、これなら…)
真姫(穂乃果も、凛も、このアイドル専攻を生き抜き、トップに君臨しているのだとしたら)
真姫(性格が一変するのも頷ける)
真姫(常に周囲から命…アイドル生命を狙われている状態で、頂点に立ち続けるなんて、並の精神じゃやっていけるわけがない)
真姫(完璧で有り続けるために、穂乃果は心を凍らし、凛は自分より上なんて存在しないと思うことで、心の平衡を保ってきていたのね)
真姫(…でも、そんなの)
真姫(そんな、在り方…って)
花陽「…私、私ね…」
花陽「アイドル、って…もっと、楽しいものだって思ってたの…」
花陽「きらびやかな衣装を着て、光り輝くステージの上で、みんなに笑顔を届ける、夢に溢れたお仕事だって…」
花陽「そんなアイドルは、きっと練習も、全部全部、夢に溢れてるんだって…そう、思ってた…」
花陽「でも、でもでも…でもね…」
花陽「この学校に…私の夢見たアイドルは…なかった」
花陽「練習に笑顔なんてなくて、いっつも誰かに狙われてるって…危機感と恐怖だけ…」
花陽「やっぱり…、これって、花陽が間違ってるのか、なぁ…?」
花陽「みんなに笑顔を届けるアイドルになるには…」
花陽「みんなを楽しませるアイドルになるには…」
花陽「自分が楽しんじゃ、ダメ、なのかなぁ…?」
花陽「私が夢見たアイドルは…」
花陽「どこにも、いない、のかなぁ…?」
-
757 : 2014/12/07(日) 04:33:15.54 -
真姫(そうやって、私を見つめつつ)
真姫(今にも壊れてしまいそうな笑顔で)
真姫(とめどなく涙を流し続ける花陽を目の前にして私は)
真姫(ただひたすらに、考えていた)
真姫(そして、ただひたすらに、頭の中で否定した)
真姫(そんなことはない!そんなはずはない!!)
真姫(私のっ…!)
真姫(私が知っている…最高のアイドルってやつは!)
真姫(みんなが楽しくて…みんなが笑顔になれる…!!)
真姫(あなたの夢見た通りの、何一つ間違っていないアイドルなんだ!!って)
真姫(…けれど、私にはそれを伝える術がない)
真姫(この溢れ出る気持ちを、目で見て、耳で聴き、肌で感じた情景を花陽に伝えることは)
真姫(今いかなる技術を使っても、伝えられそうになかった)
真姫(だとするならば私は)
真姫(私は今、何をするべきか)
真姫(私は今、何をしたいのか)
真姫(私のやりたいこと)
真姫(そんなのもう、決まりきっている)
-
758 : 2014/12/07(日) 04:46:12.56 -
真姫「…ねぇ、花陽」
花陽「ぐずっ…、ん?な、なにかな…真姫ちゃん。まだ聞きたいこと…」
真姫「スクールアイドルって…、A-RISEだけじゃないって知ってるよね?」
花陽「ん?うん、そうだね…。東京にもいくつかあるし…有名なところだと福岡のDreamっていう…」
真姫「そのスクールアイドルたちはね」
真姫「A-RISEよりずっとずっと、恵まれない環境でやっているの」
真姫「全部自分たちで作って、自分たちの考えた練習をしているらしいのよ」
花陽「うん、それで…?」
真姫「つまりね」
真姫「スクールアイドルなんてものは、学校からのバックアップなんて必要ないってこと」
真姫「1から、自分たちだけでなせるものなのよ」
花陽「…真姫、ちゃん…。もしか、して…」
真姫「花陽」
(希「むしろ、真姫ちゃんにしかできないことがあると思うんよ」)
真姫(あなたの言うとおりだった、希)
真姫(これは私にしかできないこと)
真姫(この世界の人間じゃない私にしか、成し得ないことよ)
真姫「なければ、作ればいいのよ」
真姫「貴女の夢見た、貴女のスクールアイドル」
真姫「私は、それをやってのけた人を知ってる」
真姫「だからっ…」
真姫(私は…!)
真姫「新しいスクールアイドルを、このUTXで作りましょう」
真姫「A-RISEを…、いえ、UTXの闇…その元凶を倒し、この学院に笑顔を取り戻すために」
もしライブ! 第一部
おわり
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