加賀「私は無愛想だけど…」


1 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 12:45:12.09 ID:FnuoFewR0
提督「……」カリカリッ

加賀「……」パラッパラッ

提督「……」ズズー

加賀「…提督、この書類に不備があります」

提督「どれどれ…あっ、本当だ」

加賀「このまま提出してたら少しまずかったわね」

提督「ああ…」

加賀「ところで、お茶が切れてますね…入れてくるわ」

提督「頼んだ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427600711


ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427600711/


3 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 12:56:51.70 ID:FnuoFewR0

加賀「ただいま戻り——」

金剛「バアアアアニングゥ!ラアアアアブ!」

提督「執務中に抱きついてくるんじゃない」

加賀「…何をしてるのかしら?」

金剛「提督にハグしてるだけヨー」

加賀「提督が困っているわ」

金剛「そんなことナッシングですよネー?」

提督「金剛…お前、いつも自分で時間と場所をわきまえろって言ってるだろ」

金剛「うっ…そ、それはお触りの話ネー」

提督「屁理屈を言うな~。加賀、任せた」

加賀「はい…来なさい」ガシッ

金剛「は、離すネー!」ズルズル


4 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 13:05:29.69 ID:FnuoFewR0

加賀「霧島に引き渡してきました」

提督「おう、すまんな…まったく金剛にも困ったものだ」

加賀「でも…私と違って、素直に自分の気持ちを表現できるのはうらやましいわ」

提督「加賀はクールだからなぁ」

加賀「無愛想なだけよ」

加賀「…ばぁーにんぐ、らぁぶ」ボソッ

提督「ん?今何か言ったか?」

加賀「なんでもないわ」


5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/29(日) 13:19:08.69 ID:mlUzj0bh0
>>加賀「…ばぁーにんぐ、らぁぶ」ボソッ
やばい……滅茶苦茶かわいい!

6 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 14:41:53.57 ID:FnuoFewR0
<バレンタイン>

加賀「今日はバレンタインデーね」

提督「そうだな」

加賀「……」

提督「……」

提督「えっ、これは加賀が俺にチョコをくれる流れじゃないの?」

加賀「実は…用意していたのですが、つい自分で食べてしまいました」

提督「ちょっと待てい」

加賀「冗談よ…はい、これ」

提督「真顔で言うもんだから信じかけたぞ…ありがとな」

加賀「どういたしまして」

提督「さっそく開けてもいいか?」

加賀「…お願いだから、部屋で開けてちょうだい」

提督「ふむ?まあ、加賀がそう言うのならそうしよう」


7 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 14:59:55.28 ID:FnuoFewR0
——

提督(さて、加賀のチョコをいただくとするか)

赤城「楽しみですね」

提督「ああ…って、なんでお前がここにいる?」

赤城「加賀さん、私にチョコ用意しているところを見せてくれなかったんで、どんなチョコなのか気になるんです」

提督「…分けてはやらんからな」

赤城「そこまでいやしくありませんよ」

提督「ならいいが…ご開帳!」

赤城「これは…!」

提督「ハート型…だと…!」

提督(もしかして…部屋で開けてと加賀が言ったのは、恥ずかしかったからか?)

赤城「加賀さんったら、やりますね」

提督「……」パクッ

提督「甘いなぁ」


8 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 15:18:49.13 ID:FnuoFewR0
<クイズ>

酒匂「酒匂ク~イズ!酒匂の好きなものはな~んだ?」

提督「いきなりなにを」

酒匂「とにかく答えるっ!」

提督「う~む…わからん」

酒匂「ヒントはね…『今私のすぐ近くにある』だよ!」

加賀「私かしら」

酒匂「ええっ!?さすがに予想外だよう…」

提督「お手上げだな…答えを教えてくれ」

酒匂「…まったく心当たりないの?」ジッ

提督「残念ながら」

酒匂「も~司令のニブチン!」ダッ

提督「行っちまった…結局何だったんだ?」


9 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 15:20:48.00 ID:FnuoFewR0

加賀「…加賀クーイズ」

提督「…加賀?」

加賀「私の好きなものは何でしょう?」

提督「ボーキ」

加賀「…私の好きな人は誰でしょう?」

提督「赤城」

加賀「…まあ、そうね」


13 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 16:25:20.51 ID:FnuoFewR0
また7,8時頃に投下すると思います。

16 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 21:31:29.35 ID:FnuoFewR0
<ホワイトデー>

提督「今日はこのくらいにしておこう」

加賀「はい、お疲れ様です」

提督「お疲れ…さて」

提督「加賀、これを受け取ってくれ」

加賀「これは…」

提督「ああ、バレンタインのお返しだ」

加賀「ありがとうございます…ここで開けてもよろしいでしょうか?」

提督「もちろんかまわんよ」

加賀「……!」

加賀「このクッキーは…」

提督「かわいいだろ?」

加賀「ハート型…」


17 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 21:37:50.39 ID:FnuoFewR0

提督「せっかくお前がハート型のチョコくれたんだしな」

加賀「うっ…」

提督「なんだ~?今更恥ずかしがってるのか~?」ニヤニヤ

加賀「…意地悪ね」

提督「ははっ…加賀の照れ顔とは、良いものを見れた」

加賀「もう…」

提督「俺の手作りだ…感想を聞かせてもらえると嬉しい」

加賀「ええ…では、いただきます」

加賀「…おいしい」

提督「それはよかった。まずいとか言われたらどうしようかと思ったよ」

加賀「私が提督の作ったものをまずいと言うわけないじゃない」

提督「…おう」


18 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 21:39:54.13 ID:FnuoFewR0
<がんばりました>

提督「今回のMVPは夕立か」

夕立「えへへ…提督さん、褒めて褒めて~」

提督「ああ、よくがんばったぞ」

夕立「…はい!」ズイッ

提督「頭を突き出して…撫ででほしいのか?」

夕立「ぽい!」

提督「いいだろう…ほれ」ナデナデ

夕立「はあ~…これだけでもがんばった甲斐があるっぽい…」

加賀「……」


19 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 21:43:02.03 ID:FnuoFewR0
————

加賀「今回は私も出撃します」

提督「うん?いや、今回の任務にお前が出撃する必要は——」

加賀「出撃します」

提督「お、おう…張り切りすぎないようにな」

——

加賀「やりました」

提督「加賀がMVPか…いっしょに出撃させた天龍がお前を怖がってたけど、なにかあったのか?」

加賀「私にはよくわからないわ」

提督「そうか…ならいいが」


20 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 21:46:03.74 ID:FnuoFewR0

加賀「提督」

提督「ん?」

加賀「私、がんばりました」

提督「おう、見事な活躍ぶりだ。よくやってくれた」

加賀「……」ズイッ

提督「…この頭は?」

加賀「私、とてもがんばりました」

提督「…やれやれ」ナデナデ

加賀「んっ…」

提督「気分はどうだ?」

加賀「…さすがに高揚します」


21 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/29(日) 21:55:14.17 ID:FnuoFewR0
とりあえずここまで。書きだめができ次第、どんどん投下していこうと思います。

28 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/30(月) 13:55:56.39 ID:9Wu5SCH30
いまさら三点リーダの正しい使い方と、!と?のあとは一マス開けることを知った……
これから先は直したいと思います。それで、全体の統一感を出したいので、スレを立て直したいとも考えたのですが、立て直しはやっても大丈夫なのでしょうか?
SS製作者用のスレ見てもわからなかったので……

31 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/30(月) 14:18:30.31 ID:9Wu5SCH30
コメントありがとうございます。ちょっと気にしすぎでしたね。
このスレで、形式も今まで通りにやっていくことにします。
次何か書くことがあれば、そのときは直していこうと思います。

32 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/30(月) 16:58:48.15 ID:9Wu5SCH30
<胃袋をつかむ>

加賀「夕食の用意ができました」

提督「おう、ありがとな」

提督「いただきます」

加賀「それでは私も…いただきます」

提督「うん…うまい」

加賀「おいしくできたようでよかったわ」

提督「やっぱり加賀の料理は絶品だな」

加賀「鳳翔さんや間宮さんには及びませんが」

提督「あの二人は別格だからな…でも、お前の料理、俺は大好きだぞ」

加賀「そう言ってもらえると嬉しいわね」

提督「しかし、お前がときおり俺の食事の用意をしてくれるようになって、もうけっこう経つな」

加賀「そうね…」


33 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/30(月) 17:00:11.72 ID:9Wu5SCH30
……
…………
………………

大和「今日は提督のためにディナーを用意しちゃいました」

提督「ん?それはありがたいが…」チラッ

加賀「私のことなら気にしないで。そろそろ食堂に行ってくるわ」

提督「そうか」

大和「ささっ、どうぞ」

提督「じゃあ、いただくよ…うん、うまい」

大和「ふふ、よかった」

提督「嫁さんをもらうなら、大和くらい料理のうまい人がいいな」

大和「ええっ!?そんな、いきなり…恥ずかしいです…」

提督「ははっ、すまんすまん。ちょっとした戯れだ」

加賀「……」


34 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/30(月) 17:02:26.56 ID:9Wu5SCH30
————

加賀「鳳翔さん」

鳳翔「はい、なんでしょう?」

加賀「今度、私に料理を教えていただきたいのですが」

鳳翔「…もしかして、提督のため、ですか?」

加賀「!!」

加賀「…はい」

鳳翔「ふふ、わかりました。私に任せてください」

加賀「ありがとうございます」

………………
…………
……

加賀「……」

提督「どうした?ボーっとして」

加賀「いえ…ちょっと、昔のことを思い出していただけです」


35 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/30(月) 17:59:13.38 ID:9Wu5SCH30
<サイズじゃ負けていても>

提督「昼食もすませたし、執務室に戻ろう」

加賀「ええ」

愛宕「あっ、提督はっけ~ん!」

愛宕「ぱんぱかぱーんっ!」ダキッ

提督「…いきなり抱きついてくるんじゃない、愛宕」

愛宕「え~駄目かしら?」

提督「金剛の抱きつきもなかなかに悩ましいが…お前のそれは洒落にならん」

愛宕「うふ、やっぱり意識しちゃう?」

提督「するなと言う方が無理だろう」

加賀「……」ギロッ

愛宕「あらあらぁ?加賀さんの目がすごいことに…こわ~い」パッ

提督「やれやれ…あまり俺をからかうんじゃない」

愛宕「は~い、以後気をつけま~す」

提督「ニコニコしながら言われてもなぁ…」

加賀「……」


36 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/30(月) 18:04:26.91 ID:9Wu5SCH30
——

提督「さて、今日はここまでにしよう」

加賀「はい」

提督「いや~働いた働いた」

加賀「今日も一日お疲れ様です」

提督「おう、お疲れさん。さて、自分の部屋に戻るか」

加賀「……」ジー

提督「ん?どうした?」

加賀「…ちょっと動かないでいて」スタスタ

提督(俺の後ろに回って…いったい何を…)

加賀「……」ギュッ

提督「!?」

提督(抱きついてきた…というか)

提督「か、加賀…」

加賀「はい」

提督「その…あ、当たってるんだが…」

加賀「当ててるのよ」

提督「!?」


40 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/30(月) 23:53:28.32 ID:9Wu5SCH30
<仮眠>

提督「ふわああ~…眠くなってきた」

加賀「昼食後だからしかたないわ」

提督「それもあるが…昨日は鈴谷に付き合わされて、夜遅くまで寝られなかったんだよ」

加賀「…二人きり、でしたか?」

提督「いや、最初はそうだが、少しして川内が乱入してきたな」

加賀「そう…あまり夜更かしはしない方がいいわ」

提督「わかってるさ…しかし、本当に眠い」

加賀「眠いまま仕事をして、ミスをされても困ります…少し仮眠をとったらどう?」

提督「ああ、ソファで少し寝させてもらうよ」

提督「…あの」

加賀「なに?」

提督「なぜ俺は膝枕されているのでしょうか?」


41 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/30(月) 23:54:30.74 ID:9Wu5SCH30

加賀「なんとなくよ」

提督「なんとなくなのか…」

加賀「気に入らないかしら?」

提督「いや、心地よいことこの上ないが」

加賀「…そう」プイッ

提督(あっ、照れてるなこれ)

提督「しかし、これはまずい…気持ち良すぎて、仮眠で済みそうにないぞ」

加賀「三十分ほどで起こすから心配いらないわ」

提督「そうか…それじゃ、頼むわ…」

加賀「ええ」


42 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/30(月) 23:55:19.45 ID:9Wu5SCH30
——

加賀「そろそろ三十分…でも」

提督「zzz…」

加賀「…ふふ、もう少しこのままで」

パシャ!

青葉「……」

加賀「……」

青葉「あっ、私はもう行きますんで、そのままでどうぞ」

加賀「そのカメラをこちらに渡しなさい」

青葉「失礼しまーす」ピュー

加賀「…頭にきました」


43 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/30(月) 23:57:34.86 ID:9Wu5SCH30
————

提督「良い写真だよなこれ」

加賀「データも写真も全て処分させたはずなのに、なんであなたがその写真を?」

提督「なんとか隠し通したとか言ってたぞ、青葉のやつ。それを俺が買い取った」

加賀「…あとでまたお仕置きしないといけないようね」

提督「ほどほどにな」

加賀「それにしても…買い取るほどのものでもないでしょう」

提督「微笑むお前が写ってりゃ、俺にとっては値打ちものだよ」

加賀「そ、そう…」


44 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 00:03:23.65 ID:xlVXhwLR0
<釣り>

提督「……」

加賀「……」

提督「なあ」

加賀「なにかしら?」

提督「退屈じゃないか?」

加賀「そんなことないわ」

提督「せっかくの休日だってのに、俺の趣味に付き合うなんてもったいないぞ」

提督「釣りなんて見てておもしろいものでもないし」

加賀「そうね」

提督「ならなんで…」

加賀「こうしてあなたとゆっくりできるだけでいいのよ」

提督「…そうか」

加賀「ええ」

提督「おっ、かかった…フィッシュ!」バッ

提督「ん~と、これは」

加賀「アジね」

提督「アジだな」


49 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 02:52:08.67 ID:xlVXhwLR0
<夏祭り>

加賀「お待たせしました」

提督「おう…浴衣似合ってるぞ」

加賀「ありがとうございます」

提督「赤城はいっしょに行かなくてよかったのか?」

加賀「私も誘ったのですが…五航戦の子たちと回るそうです」

提督「ふ~ん、なんか意外だな。あいつが加賀とじゃなくて、五航戦の二人といっしょとは」

加賀「……」


50 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 02:54:11.48 ID:xlVXhwLR0
……
…………
………………

加賀「夏祭り、いっしょに行きませんか?」

赤城「あら?加賀さんは提督といっしょに行くんじゃなかった?」

加賀「はい。ですから提督と私たちの三人ということになりますね」

赤城「それなら私がいっしょに行くわけにはいきませんね」

加賀「えっ…なぜですか?」

赤城「二人の邪魔をしたくありませんから」

加賀「そんな、邪魔なんてことは…」

赤城「ふふ、私のことは気にしないで。五航戦の子たちと回ることにするわ」

加賀「そう、ですか」

赤城「がんばるのよ」

加賀「はい…ありがとうございます」

………………
…………
……


51 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 02:57:13.77 ID:xlVXhwLR0

加賀「……」

提督「じゃあ行くか」

加賀「ええ」

——

提督「焼きそばにたこ焼きにお好み焼き、ついでにチョコバナナ…けっこう食べたな」

加賀「次はりんご飴でも食べようかしら」

提督「本当によく食うなぁ」

加賀「せっかくのお祭りですもの」


52 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 02:58:19.13 ID:xlVXhwLR0

ドンッ!

加賀「うっ…」

提督「大丈夫か?」

加賀「ええ」

提督「しかし、すごい人混みだな…はぐれないように気をつけんとな」

加賀「…それなら、私に名案があるわ」

提督「それはいったい?」

加賀「こうするのよ」ギュッ

提督「なるほど…手をつないでいれば、はぐれることもないな」

加賀「ええ…離さないでね」

提督「もちろんだ」


53 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 03:00:53.73 ID:xlVXhwLR0

「間もなく花火の打ち上げを開始します」

加賀「楽しみね」

提督「ああ」

ヒュルルル…ドーン!

加賀「綺麗ね…」

提督「ああ…でも」

加賀「私の方が綺麗とでも言うつもり?」

提督「…参ったな。読まれてたか」

加賀「月並みな流れですから」

提督「そうか…それでも言わせてもらうぞ」

提督「お前の方が綺麗だよ」

加賀「…嬉しいです」


54 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/31(火) 03:07:30.71 ID:owSMBZlu0
また新たな砂糖職人が誕生していたのか…

55 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/31(火) 03:26:27.31 ID:WLTK49QOo
壁を用意しておかないとな

56 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 03:38:30.30 ID:xlVXhwLR0
>>54>>55
あの砂糖職人の方のSSは自分も大好きであります。

ネタ切れにつき、どんなに遅くても今日中には完結させると思います。


57 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 10:25:21.02 ID:xlVXhwLR0
<飲みすぎ注意>

提督「よ~し、今日の仕事は終わりだ」

加賀「はい。お疲れ様です」

提督「お疲れ…ところで加賀」

加賀「なにかしら?」

提督「最近良い酒が手に入ってな…今夜いっしょに飲まないか?」

加賀「いいわね…ぜひ」

提督「よしきた」

加賀「美味しいわね」

提督「ああ、やはり良い酒だ」

加賀「もう一杯いただけるかしら」

提督「少しペース早くないか?」

加賀「まだまだ大丈夫よ」

提督「ほどほどにな…」

加賀「ええ、わかってるわ」


58 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 10:26:56.83 ID:xlVXhwLR0

加賀「ヒック…ていとくぅ」

提督「やってしまいましたなぁ…」

加賀「ふふふ」ギュッ

提督「こらこら…いろいろ危ないから抱きつくな」

加賀「いいじゃないの~」

提督「普段のクールな加賀はどこに…」

加賀「これがわたしのばぁーにんぐらぶです」ギュー!

提督「…かわいいなぁチクショー」


59 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 10:28:27.41 ID:xlVXhwLR0
——

加賀「…あの、提督」

提督「おう、おはよう加賀」

加賀「おはようございます…その…さ、昨晩は失礼しました」

提督「ああ。酔ったお前を部屋まで連れていったり、けっこう大変だったんだぞ」

加賀「はい…申し訳ありませんでした」

加賀「あと…みっともない姿を見せてしまったことも…」

提督「それはかまわんよ」

加賀「えっ?」

提督「酔って甘えてくるお前は最高にかわいかったぞ」

加賀「か、かわ…!」

提督「なぜ顔を逸らす」

加賀「わかってるのでしょう…やっぱり意地悪ね」

提督「はっはっは」


61 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 13:04:22.43 ID:xlVXhwLR0
<11月17日>

提督「誕生日おめでとう!」

赤城「誕生日おめでとうございます」

加賀「ありがとうございます」

提督「料理もたくさん用意した…存分に楽しんでくれ」

赤城「ケーキも特大サイズですからね」

加賀「さすがに気分が高揚します」

提督「赤城、お前は少し抑えろよ」

赤城「わかってますよ」


62 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 13:05:45.70 ID:xlVXhwLR0

提督「これは俺からのプレゼントだ」

赤城「こっちは私から」

提督「俺のがマフラーで、赤城のが手袋だ」

赤城「これから寒くなってきますし、ちょうどいいかなと思ったんです」

加賀「嬉しいわ…二人とも、ありがとうございます」

提督「喜んでもらえたなら何より」

赤城「ささっ、それではパーッといきましょう」

加賀「ええ」


63 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 13:07:34.12 ID:xlVXhwLR0
——

提督「さて、そろそろお開きにするか」

加賀「そうですね…今日は楽しかったわ」

提督「あ~その、加賀…この後、少し散歩に付き合ってほしいんだが…」

加賀「ええ、かまいませんよ」

赤城「じゃあ、私は先に部屋に戻ってますね」

赤城「…提督、しっかりね」ボソッ

提督「ああ…ばっちり決めてやるさ」

加賀「?」


64 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 13:09:50.71 ID:xlVXhwLR0
——

提督「……」

加賀「……」

提督「なあ、加賀」

加賀「はい」

提督「その、だな…」

加賀「なんでしょうか?」

提督「いや…なんというか…」

加賀「あなたにしては珍しく歯切れが悪いわね」

提督「うっ…」

加賀「いったいどうしたの?」

提督「……」スーハースーハー

提督「…よしっ」


65 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 13:12:08.00 ID:xlVXhwLR0

提督「渡したいものがあるんだ」

加賀「誕生日プレゼントならさっきもらったのに、まだ何かをくれると言うの?」

提督「受け取ってもらえないかもしれないから、誕生日プレゼントとしては渡せなかったんだよ」ゴソッ

加賀「?」

提督「これを…」

加賀「!!」

加賀「これは…」

提督「ケッコンカッコカリの指輪だ…受け取ってもらえるか?」

加賀「なぜ、私に…」

提督「お前のことを愛してるからに決まってるだろう」


66 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 13:13:53.79 ID:xlVXhwLR0

加賀「…私は可愛げのない女です」

提督「……」

加賀「それでも、私でいいのですか?」

提督「当たり前だ」

提督「可愛げのないだと?そんなことはない」

提督「隣でお前を見てきた俺が言うんだから間違いない…お前は最高に可愛い」

提督「俺は、凛々しくも可愛いお前が愛しくてしかたがないんだ」

提督「どうだ?ここまで言っても納得できないか?」


67 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 13:15:44.90 ID:xlVXhwLR0

加賀「…提督」

提督「おう」

加賀「その指輪、私の指にはめてもらえるかしら?」

提督「じゃあ…!」

加賀「ええ…私もあなたのことを愛しています」

提督「嬉しいよ…さあ、左手を」

加賀「…はい」

提督「愛してるぞ加賀」

加賀「愛してます提督」


68 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 13:20:00.90 ID:xlVXhwLR0
<私は無愛想だけど…>

加賀「提督」

提督「おう」

加賀「私、今とっても幸せです」

提督「…そうか」

加賀「私は無愛想だけど…あなたを想う気持ちは誰にも負けません」

提督「俺も、誰よりもお前のことを想っているよ」

加賀「ふふ」

提督「ははは…さあ、そろそろ戻ろうか」スッ

加賀「ええ」ギュッ

加賀「この手はもう離さないわ…覚悟してね」

提督「ああ、離しやしないさ」


69 : ◆Xg2hgTZEF9gM 2015/03/31(火) 13:22:46.60 ID:xlVXhwLR0
これにて完結です。作者の発想が貧困で、量が少ないのは勘弁してください。

鈴谷「夜はこれから!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426584466/

よろしければこちらもお読みください。それでは失礼します。

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