召喚士「スライムを召喚したいのに変なヤツばかり出てくる」


1 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 01:38:25 ID:LQ2QyZFk
<召喚士の家>

召喚士「よぉ~し、特訓を始めるか」

召喚士(なにしろ、未だにスライムすらまともに召喚できないからな……)

召喚士(『召喚士』の試験の時はたまたま調子がよくってパスできたが)

召喚士(もし、あれがマグレだってバレたら資格のはく奪だってありえる)

召喚士(今日中に、スライムぐらいは自在に召喚できるようにならなきゃ……!)


ソース: http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1429202305/


2 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 01:39:37 ID:LQ2QyZFk
召喚士「…………」ブツブツ…

召喚士「…………」ボソボソ…

召喚士「出でよ、スライム!」バッ

ズアッ!!!

召喚士「おおっ! いきなり成功か!?」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 01:41:00 ID:LQ2QyZFk
シュゥゥゥゥゥ……

魔神「ぬわっはっはっはっはっは!」

召喚士「!?」

召喚士(えらくごついのが出てきちまったぞ……なんだこいつ!?)

魔神「今の人間界でワシを呼び出せるほどの者がおるとはな……」

魔神「嬉しいぞ、人間!」

召喚士「はぁ、どうも」

召喚士(やけにえらそうな奴だな……)

召喚士(スライム召喚を失敗して出てきたわけだから)

召喚士(スライム以下の魔物だってことはまちがいないだろうけど)


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 01:42:31 ID:LQ2QyZFk
魔神「さぁ、どうする!?」

魔神「ワシになにを願う! なにをして欲しいのだ、人間!?」

召喚士「なにを願うっていわれてもなぁ……」

召喚士「強いていえば、スライムを出して欲しい、かな?」

魔神「スライムを出す!? ぬわっはっはっは、冗談はよせ!」

魔神「ワシにかかれば、どんなものだって破壊できる!」

魔神「村も町も、国も大陸も──この世界そのものすらもな!」

魔神「さぁ、願え! 人間よ! キサマにはその権利がある!」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 01:44:43 ID:LQ2QyZFk
召喚士「破壊……か」

魔神「ぬ?」

召喚士「壊すってのはさ……案外簡単なんだ」

召喚士「ちょっとしたことで、取り返しのつかないことになってしまう」

召喚士「壊すよりも作ったり直したりする方がよっぽど難しい」

召喚士「アンタもさ、もしそんなに自分の力に自信があるんだったら」

召喚士「これからは壊すよりも作る方に専念してみてはどうかな?」

魔神「!」ガガーン

召喚士(こないだ、お気に入りのマグカップ割った時はホントショックだったよ……)


6 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 01:46:32 ID:LQ2QyZFk
魔神(なんの野心もないのにワシを呼び出して、あまつさえ説教……!?)

魔神(なんという傲慢な人間……!)

魔神(だが、不思議と気分は悪くない……むしろいい気分だ!)

魔神(考えたことなどなかった……)

魔神(破壊や殺戮を司るワシが、“作る側”に回るなど……!)


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 01:48:44 ID:LQ2QyZFk
魔神「人間よ!」

召喚士「なに?」

魔神「ワシを……舎弟にしてくれい! アニキと呼ばせてくれい!」

召喚士「ん? まあいいけど」

魔神「おお、ありがとう!」

召喚士「だけど今俺ちょっと忙しいから、あっちにでも座っててくれる?」

魔神「うん、分かったよ、アニキ!」

召喚士(──さて、もう一度チャレンジだ!)


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 01:50:19 ID:LQ2QyZFk
召喚士「…………」ブツブツ…

召喚士「…………」ボソボソ…

召喚士「出でよ、スライム!」バッ

ズアッ!!!

召喚士「よし……今度こそ!」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 01:52:47 ID:LQ2QyZFk
シュゥゥゥゥゥ……

武神「ここは……人間界か?」

召喚士(またなんかちがうのが出てきた! これまたごついなぁ……)

武神「吾輩を呼び出したのは、貴公か」

召喚士「ええ、まあ」

武神「軟弱化した人間の中にも、骨のある者はまだいたということか……」

召喚士(魚やミルクは好きだから、たしかに骨密度には自信あるけど……)


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 01:54:19 ID:LQ2QyZFk
武神「喜ぶがいい」

武神「我輩が力を貸せば、おぬしは最強の人間となれる」

武神「いかなる武術の達人をも打ち負かせる力を手に入れられるのだ!」

召喚士「う~ん」

武神「む? 不服か?」

召喚士「俺、召喚士だから最強になれるっていわれても正直興味ないし……」

召喚士「それに他人を負かすより、自分に負けないようにする方が大切なんじゃ?」

武神「!」ズーン

召喚士(スライムすら召喚できない俺は、まだ勝ち負け以前の段階なんだけどさ)


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 01:56:59 ID:LQ2QyZFk
武神(他人ではなく、自分に負けないようにする……!?)

武神(“武力”をもって他者を制することしか頭になかった吾輩にとっては)

武神(新しすぎる考え……!)

武神(す、すばらしい……すばらしいぞ!)

武神(吾輩はこの男によって、新たな武の境地を見たり!)


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 01:58:43 ID:LQ2QyZFk
武神「貴公の武の境地に……吾輩、感服いたした!」

武神「どうか……どうか……吾輩を弟子にしていただきたく……!」ガバッ

召喚士「弟子? まあいいけど」

武神「おおっ……! ありがとうございます!」

召喚士「だけど、今ちょっとやることあるから、あっちで座っててくれる?」

武神「分かりました、師匠!」

召喚士(なぜか弟子ができちまったぞ……。ようし、次こそは!)


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 01:59:20 ID:LQ2QyZFk
召喚士「…………」ブツブツ…

召喚士「…………」ボソボソ…

召喚士「出でよ、スライム!」バッ

ズアッ!!!

召喚士「手ごたえはあったけど……どうだ!?」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:02:52 ID:LQ2QyZFk
シュゥゥゥゥゥ……

女神「おや……? どうやら人間の世のようじゃな」

召喚士(おおっ、すげえ美人! 女の魔物か?)

召喚士「ど、どうも……こんにちは……」デレッ…

女神「ほぉう、わらわの色香に惑わされ、わらわを呼び出したのはおぬしか」

女神「なかなか整った顔立ちではないか、少々頼りなさそうだがな」

女神「最高の美貌を誇るわらわの相手としてはやや不足だが、いたしかたあるまい」

召喚士(なんだなんだ、この上から目線は……)


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:04:38 ID:LQ2QyZFk
女神「まぁよい。呼び出したからには、おぬしはわらわのものじゃ」

女神「思う存分楽しませてやろうぞ。さあ来るがよい」

召喚士「おいおい、ちょっと待ってくれ」

女神「む?」

召喚士「俺はアンタのものでもなんでもないし、俺にはまだやることがあるんだ」

召喚士「それにさ……アンタ、いくらなんでも高飛車すぎる」

女神「!」ピシャーン

召喚士(いくらキレイでも、やっぱり性格って大事だよなぁ)


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:06:42 ID:LQ2QyZFk
女神(わらわが……拒絶された? フラれた?)

女神(バ、バカな……こんなバカな!)

女神(だけど……なぜなの?)ドキ…

女神(なぜ、こんなにもわらわの胸はドキドキしてしまっているの?)ドキドキ…

女神(こんなときめき……数千年はなかった!)ドキドキ…


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:08:35 ID:LQ2QyZFk
女神「あ、あのう……」

召喚士「ん?」

女神「わらわ……反省いたしました!」

女神「どうか……ガールフレンドくらいにはしてもらえないでしょうか……」

女神(そしていずれ正妻に……)

召喚士「ガールフレンド? それぐらいならいいかな」

召喚士「だけど、俺は召喚の特訓しなきゃならないから、向こうに行っててくれる?」

女神「はい……待ってます……」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:09:41 ID:LQ2QyZFk
召喚士「…………」ブツブツ…

召喚士「…………」ボソボソ…

召喚士「出でよ、スライム!」バッ

ズアッ!!!

召喚士「頼むっ……!」


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:12:04 ID:LQ2QyZFk
シュゥゥゥゥゥ……

竜神「矮小なる人間よ……我を呼び出すとはなにごとか」ズゥゥゥン

召喚士(うわっ、でかっ!)

竜神「こんな狭い場所に呼び出しおって……」

竜神「体を縮小していなければ、こんなちっぽけな小屋、破壊してしまうところだった」

召喚士「!」カチン

召喚士「すみませんね」

召喚士「俺こそ、アンタみたいなでかいトカゲが出てくるとは思わなかったもんで」

竜神「!」ピク…

召喚士(トカゲというよりは竜に見えるけど……俺が竜なんか呼び出せるわけないしな)


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:15:24 ID:LQ2QyZFk
竜神「誇り高き竜である我をトカゲだと!?」

召喚士(えっ、竜だったの!? スライム以下の竜なんていたのかよ!)

竜神「我をトカゲの如き下等生物呼ばわりするとは許さぬ! 焼き尽くして──」

召喚士「……許せねえ!」ギロッ

竜神「え!?」ギョッ

召喚士「俺、けっこうトカゲ好きなのに……下等生物呼ばわりするなんて!」

召喚士「竜だってトカゲだって、みんな一生懸命生きてるんだ! そこに差はない!」

召喚士「本当に下等なのは……アンタの心なんじゃないのか!?」

竜神「!」ドーン

召喚士(子供の頃、トカゲ飼ってたことあるから、つい熱くなっちゃった……)


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:17:45 ID:LQ2QyZFk
竜神(我は最高の生命体である竜を統べる存在……)

竜神(しかし、その驕りゆえに……心は醜く歪んでしまっていたのか……)

竜神(仮にも神の名を冠する者として、なんと情けない……!)

竜神(このことに気づかせてくれた人間に、我は恩返しをしたい!)

竜神(──なんとしても!)


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:20:04 ID:LQ2QyZFk
竜神「た、頼むっ! 我をキサマのしもべにして欲しい!」

召喚士「へ?」

竜神「一からやり直したいのだ……!」

召喚士「う~ん、だけどしもべってのはちょっと気が引けるな」

召喚士「だから……友だちってことでどう?」

竜神「おおっ、なんという寛大さ! ありがとう、ご主人様!」

召喚士(子供の頃、少年と竜が友だちになる、なんて絵本に熱中したっけな……)

召喚士「でも、あいにく今は遊んでるヒマないから、あっち行っててくれる?」

竜神「はいは~い」ズシンズシン…

召喚士(もう疲れたし、次でラストにしよう……次こそスライムを!)


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:21:38 ID:LQ2QyZFk
召喚士「…………」ブツブツ…

召喚士「…………」ボソボソ…

召喚士「出でよ、スライム!」バッ

ズアッ!!!

召喚士「スライム、来いっ!」


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:24:07 ID:LQ2QyZFk
シュゥゥゥゥゥ……

海神「余は海を統べる者なり」

召喚士(あらら……ダメだったか……)

海神「海を制することすなわち、この世を統べることと同義!」

海神「つまり、余を呼び出したお前は世界を制することができる!」

召喚士「たしかに、海って楽しいよな」

召喚士「魚や貝はおいしいし……水泳は楽しいし……サーフィンも悪くない」

召喚士「肌を焼いたり、浜辺で砂遊びなんかもいいよな」

海神「だろう?」ニヤッ


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:28:02 ID:LQ2QyZFk
召喚士「だけど、海もいいけど……山もいいよ?」

海神「なにっ!?」

召喚士「テント組み立ててさ、はんごうでご飯炊いてさ……」

召喚士「バーベキューして、みんなでキャンプ……なんてのもいいじゃない」

召喚士「夜はキャンプファイヤーしながら踊ったり、ゲームしたりしてさ」

海神「!」ギャーン

召喚士(そういや最近、海も山も行ってないな……行きたくなってきた)


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:29:13 ID:LQ2QyZFk
海神(余は……海こそ至高、他のものなど下らぬと思っていた……)

海神(しかし、この男はこんな余に新しい可能性を示してくれた!)

海神(海だけでなく、山もいいものだと……!)

海神(ありがとう、ありがとう……!)

海神(ぜひ、この男とキャンプに行きたい! 山のよさを知りたい!)


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:32:03 ID:LQ2QyZFk
海神「あ、あの……!」

召喚士「ん?」

海神「ぜひ……ぜひ、余と一緒に山に……!」

召喚士「ん~、まあいいけど」

海神「おお、ありがとう! マイフレンド!」

召喚士(この海好きのおっさんも友だちになっちゃった……ま、いっか)

召喚士(結局、今日はスライム召喚はできなかったな……)

召喚士(しゃーない! きっとどうにかなるさ!)

召喚士(それより、俺が召喚しちゃったあいつらをちゃんと世話してやらなきゃな)


28 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:35:50 ID:LQ2QyZFk
召喚士「みんな、放っておいてゴメンな!」

召喚士「今、紅茶入れるから! 俺、紅茶にはけっこう自信あるんだ!」

魔神(おお……ワシらを気づかってくれるとは。嬉しいよ、アニキ!)

武神(我々如きに紅茶を振るまって下さるとは、さすが師匠……!)グスッ…

女神(やはり、わらわの夫……この人こそが相応しい!)

竜神(我は一生、ご主人様についていくぞ!)

海神(マイフレンドの入れる紅茶は、きっと大海に勝る美味であろう……!)


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:38:23 ID:LQ2QyZFk
その後──

<町>

召喚士「あのさ……いちいちついてこなくていいんだよ?」

魔神「水くさいこといわないでおくれよ、アニキ!」

武神「師匠、どうかお供させて下さい」

女神「わらわはあなたの後ろ姿を追いかけてるだけで、幸せなの……」ドキドキ…

竜神「我を置いていかないでくれぇ! ご主人様ぁ!」ズシン…

海神「こうしている方が、海にいるよりずっと楽しいんだ!」

召喚士「まぁ……そこまでいうんなら、ついてきてもいいけど」

召喚士(こいつらを元いたところに送り返そうにも、やり方分からないし)

召喚士(スライムは未だに召喚できないし、ホント俺ってダメ召喚士だな……)

召喚術師A「あいつ、すげえな……あんなに神々を従えてるぜ」

召喚術師B「まさか、あいつにあれほどの才能があったなんてな……」

召喚術師C「オレなんて未だにスライムぐらいしかまともに召喚できないよ」


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:42:20 ID:LQ2QyZFk
……

…………

………………

<山>

召喚士「よ~し、今日はみんなでキャンプだ! はりきっていくぞ!」

魔神「アニキ、テントを作るのはワシに任せてくれ!」

武神「吾輩はイノシシを仕留めてこよう」

女神「はんごうでのご飯炊きは、わらわに任せてもらおう!」

竜神「火を起こすのは我の役目だ!」

海神「じゃあ余は川で魚でも釣ってくるかな。川もいいものだ」

召喚士「…………」


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:45:14 ID:LQ2QyZFk
ワッハッハ…… アッハッハ……

召喚士「メシはおいしかったし、キャンプは最高だな!」

召喚士(ホントいうと、ご飯はちょっと水っぽかったけど)

魔神「ああ、とっても楽しいよ、アニキ!」

武神「吾輩、こんなに楽しい夜は初めてだ」

女神(わらわのご飯、水加減失敗したのにオイシイといってもらえた……)ドキン…

竜神「いやぁ~、愉快、愉快!」

海神「海もいいが、山もよい!」

ワッハッハ…… アッハッハ……

召喚士「…………」

召喚士「……なぁ、みんな」

神々「!!!!!」ピクッ


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:48:55 ID:LQ2QyZFk
召喚士「……ありがとな」

召喚士「俺みたいなダメ召喚士に召喚されちまって、迷惑だったろうに」

召喚士「こうしてキャンプまで付き合ってくれて……」

召喚士「俺、お前たちと一緒にいると、なんだかんだいって楽しいよ」

召喚士「これからもよろしく……なーんて」

魔神「アニキィィィィィ!」ブワッ…

武神「し、師匠! やはりあなたは最強……いえ最高です!」ジーン…

女神「ああもう! やめて! これ以上わらわをときめかせないで!」ハァハァ…

竜神「ご主人様、あなたのお心に比べて我はなんと矮小なのかぁっ!」

海神「ぜ、ぜひ次は海にお越しを!」

召喚士「そうだな、次は海に行こう」

召喚士(ホントノリがいいなぁ、こいつら)

召喚士(こいつらのためにも……いつか立派な召喚士になってみせるぞ!)


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/04/17(金) 02:52:08 ID:LQ2QyZFk
召喚士「よぉし、場も盛り上がってきたし“神様ゲーム”でもやるか!」

召喚士「簡単に説明しとくと──」

召喚士「くじを引いて“神様”になった奴が、他の奴に命令を下せるってゲームだ」

魔神「お、いいっすね、アニキ! 面白そう!」

武神「賛成です、師匠!」

女神(絶対召喚士とキスする! 絶対キスする! 絶対する!)ドキドキドキ…

竜神「よぉ~し、絶対“神様”を引いてやるぞ!」

海神「なんの! 余が引いて面白い命令を下してやる!」

ワハハハ…… ワイワイ……

こうして、騒がしくも和やかな、召喚士と神々の夜は更けていくのであった……。

─ おわり ─

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