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1 : 2015/05/14(木) 13:56:36.93 -
長門「今回の大規模作戦も見事に勝利を収めたな」
長門「流石は提督。頼りになるお方だ」
長門「……しかし、働きすぎではないだろうか?」
長門「就寝時以外、あの方が休まれている姿を見たことがない」
長門「月月火水木金金などという言葉もあるが……」
長門「いくら戦時中でも、休養は必要だろう」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431579386
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431579386/
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2 : 2015/05/14(木) 14:00:20.14 -
長門「無理にも休んでいただくか」
長門「いや、口で言って聞いてくださる方ではない」
長門「ううむ、どうしたものだろうか……」
鳳翔「あら、長門さん」
長門「む、鳳翔」
長門「……おお、そうだ!」
長門「名案を思いついたぞ!」
鳳翔「???」
-
3 : 2015/05/14(木) 14:04:44.07 -
長門「と、いうわけで、提督には休養を取っていただきます」
提督「なんだ、唐突に」
提督「休養だと? 今は戦時下だ。気を抜くことはできん」
提督「特に今は大事な時期だ。勝って兜の緒を締めよという格言もある」
提督「寝ている時間さえ惜しいほどだ」
長門「それがいけないのです!」
長門「油断なき采配は、尊敬に値するものですが……」
長門「そのように、目にクマを浮かべられては心配にもなります」
長門「この二年、休みらしい休みも取っておられないでしょう?」
長門「いい機会だと思って、ぜひ、休養を」
提督「そうは言ってもな」
-
4 : 2015/05/14(木) 14:09:55.63 -
長門「執務のことならご安心を」
長門「私を始めとする熟練秘書艦が、提督に恥をかかせないよう、万事取り計らいます」
長門「休養中は、鳳翔、雷、夕雲などの、包容力のある艦娘をお世話係としておつけします」
長門「いつものように、しかめ面の艦娘に囲まれていては心が休まりませんでしょう?」
長門「一週間だけと思い、どうか、ごゆるりと……」
提督「……」
提督「うむ」
提督「長門にそこまでさせておいて、断るほど私も狭量ではない」
提督「その計らい、喜んで受けよう」
長門「提督!」
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5 : 2015/05/14(木) 14:15:24.16 -
提督「最近、方々から働きすぎだと言われていてな」
提督「少し、気になっていたのだ」
提督「実際、過労は作業効率を大きく損なうからな」
提督「いい機会だ。のんびりと骨休めをするとしよう」
長門「それでは、提督。明日から一週間、執務は我々にお任せください」
長門「何事も間違いないように致します」
提督「ああ、任せた」
長門「では、打ち合わせをしてきますので、これで」ペコリ
-
7 : 2015/05/14(木) 14:18:33.00 -
~夜~
提督「……」
提督「ふむ、休みか」
提督「いざ休みが取れるとなると、疲労がドッと出てくるな」
提督「今までこの疲れに自覚症状がなかったとなると……」
提督「なるほど、長門が心配するわけだ」
提督「今日は風呂に入って、早く寝よう」
提督「書類仕事も、今夜からしばらくはさよならだ……」ガチャ
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8 : 2015/05/14(木) 14:24:05.98 -
鳳翔「おかえりなさいませ」ペコリ
雷「あっ、遅かったじゃない!」
夕雲「ダメよ、提督。仕事のことは忘れるんでしょ?」
大鯨「今日もお仕事、お疲れ様です」
提督「……はて」
提督「ここは私の私室のはずだが……」
提督「貴様ら、何をしているのだ?」
雷「あれ? 長門さんから聞いてないの?」
大鯨「わたしたち、お世話をするように命じられたのですけれど……」
提督「むむっ」
-
9 : 2015/05/14(木) 14:27:22.04 -
提督「もう夜も更けた。後は風呂に入って寝るだけだ」
提督「何も世話をしてもらうことなどないぞ」
雷「そんなことないわ。私たちに頼ってもいいのよ?」
提督「何をだ?」
鳳翔「お酌をしたり……」
大鯨「せせ、背中を流したり……」
夕雲「添い寝をしたり、ね」
提督「いらん」
-
13 : 2015/05/14(木) 14:35:26.15 -
雷「そんなぁ! それじゃ、何もできないじゃない!」
夕雲「提督、気持ちを切り替えると決めたのでしょう?」
大鯨「それなら、そうした方が……えとえと」モジモジ
提督「むっ」
提督「……一理ある」
提督「では、鳳翔。風呂上りに酌を頼む」
提督「他の者は、今日のところは帰れ」
雷「はぁーい」
-
14 : 2015/05/14(木) 14:38:14.17 -
~お風呂上り~
鳳翔「では提督。一献どうぞ」トクトク
提督「うむ……」クッ
提督「美味い」プハッ
鳳翔「うふふ」ニコニコ
鳳翔「最近はいつも厳しい顔をしていらっしゃったので……」
鳳翔「柔らかな顔が見られて、ホッとしました」
提督「そうか」
-
15 : 2015/05/14(木) 14:42:36.46 -
提督「む、桜が散っている」
提督「夜桜で一杯、と洒落込もうとしたのだがな」
鳳翔「ふふっ、提督、もう五月ですよ」
鳳翔「桜はずいぶん前に散りましたよ」
提督「……そうか」
提督「季節の移ろいに気がつかないほど、余裕がなかったのだな」
提督「やはり私は病んでいたらしい」
提督「長門には感謝しないとな」
鳳翔「そうですね……」
-
17 : 2015/05/14(木) 14:45:25.77 -
提督「一週間の休養、ゆっくりと羽休めをしよう」
提督「まずは……このとっくりを空にすることからだな」
提督「鳳翔。貴様も飲め」
提督「一人で飲むには、春の夜は侘しい」
鳳翔「ええ」
鳳翔「いただきます……」コク
鳳翔「ほうっ……」
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18 : 2015/05/14(木) 14:48:27.93 -
提督(こうして、春の夜は穏やかに更けていった)
提督(鳳翔と二人、注ぎつ注がれつ)
提督(言葉は少なく、大きな動きもない)
提督(まるで時間が止まってしまったかのような一時)
提督(このような時間が持てたのは何年ぶりだろう……)
提督(私は今、疲れや、心の中の澱がじわり、じわりと溶けていくのを感じていた)
-
19 : 2015/05/14(木) 14:49:08.54 -
いったん休憩
続きは夜に!
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26 : 2015/05/14(木) 18:39:25.18 -
~一週間後~
長門「ふうっ。これで今日の仕事は終わりか」
大淀「お疲れ様でした」
長門「ああ、疲れた。提督の日頃の苦労が察せられる一週間だった」
加賀「これほどの仕事量を一人で抱え込んでいただなんて……」フウッ
利根「頼もしいを通り越して、無茶であると言えるな」
長門「まったく、私たちに一声かけてもらえば」
加賀「ええ。可能な限り手伝っていたわ」
利根「やれやれ、ペース配分も考えられんとは。まだまだ我輩の指導が必要なようじゃの」
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27 : 2015/05/14(木) 18:43:37.85 -
大淀「みなさん、あまり提督を責めないであげてください」
大淀「提督はいつもこうおっしゃってました」
大淀「『私は海に出られない。戦いは艦娘に頼るしかない』」
大淀「『だから私は、それ以外のことを力の限りにこなすのだ』」
大淀「『この国の……いや、世界のために戦う、彼女たちのためにな』、と」
艦娘「「「提督……」」」ジーン
-
28 : 2015/05/14(木) 18:47:54.55 -
加賀「そういうことなら、また明日からこき使ってあげるわ」
利根「ふふふ、加賀よ。顔が少し火照っておるぞ?」
利根「なんじゃ、今ので少しきゅんときたか。胸きゅんか」カカカ
加賀「……貴女こそ」
利根「んなっ!?」アタフタ
大淀「ふふっ」
長門(そうか、提督は私たちのために……)
長門(そう思うと、胸が温かくなるな)
長門(……出勤は明日からだが)
長門(少し、提督に会いに行くか)
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31 : 2015/05/14(木) 18:54:55.79 -
~提督の私室前~
長門(……)
長門(い、勢いでここまで来てしまったが)
長門(もういい時間だ。子どもは寝ていてもおかしくない時間だ)
長門(は、はしたないと思われないだろうか)ソワソワ
長門(いやっ! このようなところを人に見られる方が問題なのでは!?)キョロキョロ
長門(……)
長門(ここは腹をくくって……は、入ろう)
長門「提督、夜分遅くに失礼します。長門です」トントン
??(はーい、開いてるわよー。入って入ってー)
長門「失礼します」ガチャ
長門(……ん? 今の声は……?)
-
32 : 2015/05/14(木) 19:00:01.40 -
長門「提督、誰か先客がいるの……」
提督「バブーwwwww」
雷「はーい、提督。もうねんねしましょうねー」
提督「ファーwwwwww」キャッキャッ
雷「なぁに、おっぱいほしいの?」
雷「提督ったらおっぱいが大好きなんだから」
雷「ほら、もーっと私に甘えていいのよ?」ソイネー
提督「ウキャーwwwww」キャッキャッ
長門「です……か………………」
-
37 : 2015/05/14(木) 19:05:07.63 -
金剛「アーッ、今日の添い寝係は私デース!」ガチャ
金剛「ドサクサに紛れていいとことっちゃ、ノー! なんだからネ!」
雷「でも、提督が離してくれないのよ」
雷「きっと、まだまだ私に甘えたいんだわ!」
金剛「そう言って頭を抱え込んでいるのはライの方デース!」
金剛「Get out! お子様はもう寝る時間ネー!」ヒョイ
雷「あーん、提督ぅー!」ジタバタ
提督「アンマ、アンマ」
長門「何なのだ……」
長門「何なのだ、これは……」
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41 : 2015/05/14(木) 19:09:51.43 -
鳳翔「あら、長門さん。こんばんは」
長門「鳳翔! どういうことなのだ、これは!」
鳳翔「どういうこと、ですか?」
長門「説明してもらおう!」
長門「提督に何があったのだ? 頭でも打ったのか!?」
長門「あの様子は尋常ではないぞ!」
鳳翔「言われてみれば……一週間前に比べて、リラックスされましたね」
長門「リラックス!? あれは幼児退行というのだ!」
鳳翔「そんな大げさな」
鳳翔「でも、まあ、この一週間、色々ありましたね……」
-
46 : 2015/05/14(木) 19:15:55.36 -
~一週間前~
??「……はよう……おはよう……ございます」ユサユサ
提督「う、うーむ」
提督「誰だ? いや、もう朝か……?」
古鷹「おはようございます、提督」
古鷹「よくお眠りでしたね」ウフフ
古鷹「ですが、もう日も高いので、勝手ながら起こさせていただきました」
提督「なに? ……なっ!? もうこんな時間か!」
提督「昼前ではないか……!」
提督「こうしてはおれん。急ぎ着替えて、執務室に行かねば!」バサッ!
古鷹「きゃっ!」カー
提督「む、す、すまん」
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48 : 2015/05/14(木) 19:18:42.47 -
提督「だが、急がねばならんのだ」
提督「古鷹、すまないが退室していてもらえるか?」
古鷹「いえ、その必要はありませんよ」
古鷹「お仕事なら長門さんたちが始めています」
提督「なに? ……む、そういえば」
古鷹「はい。今日から提督はお休みです♪」
提督「そうだったな……」
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49 : 2015/05/14(木) 19:22:06.23 -
提督「そうか、休みか……」
提督「そういえば、昨夜は鳳翔と酒を酌み交わしたな」
提督「そして、そのまままどろんでいって……」
提督「あのように穏やかな気持ちになれたのも、こうも熟睡したのも、久しぶりのことだ」
提督「なるほど、人間、たまにはこのような時間が必要かもな」
古鷹「普通の人は週に一度はお休みするんです」
古鷹「この一週間、今までの分を取り戻すために、たっぷり休んでくださいね?」
提督「ああ」
-
50 : 2015/05/14(木) 19:26:10.00 -
提督「とは言われても、私は仕事人間だ」
提督「急に休みをもらっても、何をしていいものやら……」
古鷹「そうおっしゃると思って、私たちが色々とプランを考えておきました」
古鷹「艦娘のシフトを渡しておきますね」
古鷹「空いている時間に私たちを訪ねてくだされば、心ばかりのもてなしをさせていただきます」
古鷹「事前に伝えていただければ、合同企画も考えますので、ぜひ」
提督「なるほど」
提督「分かった。このシフト表、ありがたく使わせてもらおう」
古鷹「はいっ♪」
-
52 : 2015/05/14(木) 19:39:39.33 -
~一日目 正午~
提督「さて、遅めのブランチも取ったことだし」
提督「早速、誰かを訪ねてみるか」
提督「ふむ、この時間帯は……」ピラッ
提督「間宮が一息つくころだな」
提督「食後のお茶と甘味を楽しむとするか」スタスタ
-
53 : 2015/05/14(木) 19:44:57.15 -
~甘味処 間宮~
提督「邪魔をするぞ」
伊良湖「あっ、提督! い、いらっしゃいませ!」
間宮「提督さん、お久しぶりです」
提督「む? ……そういえば、久しかったか」
間宮「ええ、随分とご無沙汰で……」
間宮「少し寂しかったんですよ?」ウフフ
伊良湖「ア、アダルティーな会話です!」ヒャー!
-
54 : 2015/05/14(木) 19:48:44.70 -
間宮「それで、今日は何を差し上げましょうか?」
間宮「お食事がまだなら、そちらも用意いたしますが……」
提督「いや、食事は済ませてきた」
提督「さっぱりしたものをもらおう。煎茶と豆かんを持ってきてくれ」
間宮「はい。少々お待ちくださいね」
間宮「その間、伊良湖ちゃんとのお話をお楽しみください」ウフフ
伊良湖「えっ!?」ビクッ!
-
55 : 2015/05/14(木) 19:52:18.12 -
伊良湖「……」ビクビク
提督「……」
伊良湖「……!」オドオド
提督「……」
伊良湖(ひゃ、ひゃー!)
伊良湖(雲の上の人だー!)
伊良湖(面と向かって話をするのは、これが始めてだけど……)
伊良湖(何だろう、何を話せばいいんだろう!?)
-
56 : 2015/05/14(木) 19:54:56.70 -
提督「伊良湖……」
伊良湖「はははいっ!」
提督「大規模作戦の際、いつも助かっている」
伊良湖「はっ! ……え?」
提督「お前が作ってくれる甘味のおかげで、後一歩を踏ん張れるとみんな言っている」
提督「ありがとう」ペコリ
伊良湖「そ、そんなぁー」
伊良湖「わたしこそ、みなさんには頼ってばかりで……」
-
57 : 2015/05/14(木) 19:58:43.96 -
伊良湖「提督に比べたら、わたしの頑張りなんて微々たるもので……」
伊良湖「あっ、そうだ!」
提督「ん?」
伊良湖「迷惑でなければ、わたし、マッサージをしますよ!」
伊良湖「お疲れだと聞いていたので、よければ揉み解しますが……」
提督「いや、願ってもないことだが……いいのか?」
伊良湖「はい。いつも間宮さんの腰を揉んでいるので、腕は確かだと思いますよ!」
提督「それなら……せっかくだ。頼もうか」
伊良湖「はいっ!」
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58 : 2015/05/14(木) 20:02:30.36 -
~お座敷でマッサージ中~
伊良湖「んしょ、んしょ」グイグイ
提督(むう、これは……)
提督(心地よいな。強張っていた筋肉が解れていく)
提督(まさに夢心地……ああ、力加減もちょうどいい)
提督(遅く起きたというのに、なんだか眠気がぶり返してきそうだ)
提督(うむ、これは……)
提督「zzz」
伊良湖「提督、いかがでしょうか?」
伊良湖「提督?」
伊良湖「あっ、寝てる……」
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59 : 2015/05/14(木) 20:09:16.49 -
~一日目 夜~
提督「むう、まさか夕方まで寝てしまうとは」
提督「寝てばかりの一日だったな」
提督「いや、しかし、伊良湖のマッサージは気持ちよかった」
提督「またの機会に、お願いしてみよう」
提督「……しかし、目が冴えたな」
提督「果たして、眠れるかどうか……」
赤城「そういう時は、添い寝に限りますよ」
提督「赤城」
-
60 : 2015/05/14(木) 20:12:36.20 -
赤城「眠れぬ夜は添い寝に限ります」
赤城「ささっ、提督。今夜は私が寄り添いますので」
提督「何を馬鹿なことを」
提督「乳飲み子ではないのだ。添い寝などするはずがなかろう」
赤城「しかし、今夜眠れないとなると生活リズムが狂ってしまい」
赤城「今後の生活にも支障が出ると思いますよ?」
提督「むう……」
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61 : 2015/05/14(木) 20:14:00.08 -
提督「……一理ある」
赤城「でしょう?」
赤城「さあ、物は試しと申しますし……」
赤城「ささっ……ささっ……」
提督「……」
提督「まあ、いいだろう」
-
62 : 2015/05/14(木) 20:15:58.79 -
提督「では、寝ようか」ドサッ
赤城「はい♪」パサッ
提督「……」
赤城「……」ギュッ
提督(むう、これは……)
提督(柔らかな感触と……甘い匂い……)
提督(幼少のころを思い出すな……)
-
63 : 2015/05/14(木) 20:16:53.98 -
>伊良湖「はい。いつも間宮さんの腰を揉んでいるので、腕は確かだと思いますよ!」
普通に間宮さんの胸って読んでた
もう俺はだめだ -
64 : 2015/05/14(木) 20:19:58.73 -
>>赤城「しかし、今夜眠れないとなると生活リズムが狂ってしまい」
>>赤城「今後の生活にも支障が出ると思いますよ?」色々な物が狂っちゃって支障どころじゃないんだよなぁ……
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66 : 2015/05/14(木) 20:26:16.96 -
提督「zzz」スヤァ
赤城「ふふっ」
赤城「このようにあどけない顔を見たのは始めてですね」
赤城「まるで子どものよう……」
赤城「うふふ、かわいい♪」ナデナデ
提督「zzz」スヤァ
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68 : 2015/05/14(木) 20:32:02.69 -
提督(こうして、私の長い休暇は始まった)
提督(毎日ぐっすりと寝て、昼間は駆逐艦と戯れたり)
提督(さもなくば、金剛主催の茶会に出席していた)
提督(働いていないと時間がゆるやかに過ぎていくようで)
提督(朝日の煌き、青空の高さ、夕暮れに伸びる影)
提督(執務室の中にいては気づかなかったことが)
提督(私の心を、段々と穏やかにしていった)
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69 : 2015/05/14(木) 20:36:15.60 -
提督(思えば、仕事、仕事の日々だった)
提督(お国のために、と言いながら、ひたすらに滅私奉公の毎日)
提督(使命感や、それに応える充実感はあったが)
提督(疲労は否応なく溜まっていくものだった)
提督(…………)
提督(ああ、魂が浄化されていくようだ)
提督(休むことの意義、素晴らしさが、今なら分かる)
提督(いや、忘れていたことを思い出せたのかもしれない)
提督(母の温もり、まどろみの癒しを)
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72 : 2015/05/14(木) 20:42:57.77 -
提督(愛宕が優しく抱きしめてくれる)
提督(雪風が無邪気に甘えてくれる)
提督(榛名が用意してくれるお茶やおかしはおいしい)
提督(如月といっしょにねると、心がやすらぐ)
提督(仕事はひしょかんのみんながしてくれる)
提督(めんどうくさいろ号さくせんだって、かたづけてくれていた)
提督(わたしは何もしなくていい……)
提督(……)
提督(でも、これでいいのだろうか)
提督(ときどき、ふあんに)
~一週間後~
提督「ファーwwwwww」
長門「しっかりしてください、提督! 提督!」
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74 : 2015/05/14(木) 20:49:54.20 -
長門「くっ……」
長門「よくも提督をここまで甘やかしてくれたな」
長門「提督は私が連れて行く! 元に戻すのだ!」
浦風「待ちねえ! 今の提督さんに仕事は無理じゃ!」
朝潮「そうです。司令官はお疲れなんです」
敷波「あたしらがちゃんと世話するから……なっ?」
長門「悪化するのが目に見えている!」クワッ!
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75 : 2015/05/14(木) 20:56:55.12 -
長門「ストレスフルな環境から、一度に休暇を与えすぎたのがいけなかったのだ」
長門「何事も適切な量があるということだ」
長門「提督! お気を確かに!」
長門「この長門、次は間違えません!」
長門「仕事と休暇が釣り合う点を……」
長門「きっと、きっと見つけてみせます!」グッ
提督「アンマー」キャイキャイ
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76 : 2015/05/14(木) 21:02:20.35 -
~一ヵ月後~
長門(あの忌まわしき事件から一ヶ月が過ぎた)
長門(過度に甘やかされた提督は、半ば精神崩壊を起こしていたが……)
長門(皆の助けもあって、元の状態に回復するに至った)
長門(今では精力的に執務に励んでおられ、)
長門(週末はゆっくりと骨休めをされるようになった)
長門(よかった……一事はどうなることかと思ったが)
長門(終わりよければ何とやら、だな)ウンウン
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77 : 2015/05/14(木) 21:04:16.21 -
提督「長門。これが次の大規模作戦の概要書だ」
提督「目を通しておいてくれ」
長門「はい」
長門(……)
長門(……しかし)
長門(この凛々しい提督に甘えられるというのは)
長門(一体、どのような気分なのだろう?)
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80 : 2015/05/14(木) 21:06:46.90 -
長門(求められ、全てを委ねられる)
長門(それは究極の信頼と愛情だ)
長門(ケッコン指輪はもらったが……)
長門(果たして、それほどの親愛が、提督にはあるのだろうか?)
長門(ううむ……)
長門(……)
長門「あ、あの、提督?」
提督「む。なんだ?」
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81 : 2015/05/14(木) 21:10:16.14 -
長門「仕事もひと段落つきましたし、休憩を取られてはいかがでしょうか?」
提督「そうだな……そうするか」スクッ
長門「あ、その、つきましては、ですね」
長門「私が膝を貸しますので、そこに頭を載せていただいて……」カァァ
提督「……なに?」
長門「膝枕で、仮眠を取られては、と」マッカ
提督「……」
長門「……」
提督「…………」
長門「…………」
<ファー!
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82 : 2015/05/14(木) 21:13:19.45 -
以後、提督の症状は回復したりぶり返したりするのだが——。
それはまた、別のお話である。
おしまい
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