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1 : 2015/04/24(金) 18:56:25.67 -
女提督「甘えさせたり甘えたり」http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1429869385
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429869385/
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2 : 2015/04/24(金) 18:57:27.30 -
いきなりミスしてますね
女提督「甘えさせたり甘えたり」
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1422373331の続きのようなものです
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3 : 2015/04/24(金) 19:02:58.13 -
提督「さあ!」
曙「はあ?」
提督「甘えてもいいんだよ!」
曙「…………」
提督「…………」
曙「…………」
提督「………どうしたの?」
曙「それはこっちの台詞よ!何?ついに頭おかしくなったの?」
提督「えー、私は至って正常だよ」
曙「ならなんでいきなり馬鹿みたいなこと言い出したのよ」
提督「ん?いやあ、曙というか駆逐艦の子ってみんな可愛いし、なんだか甘えられたいな〜って」
曙「あっそ、なら他を当たりなさい」
提督「あー!!ちょちょ、待ってよ曙ー!」
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4 : 2015/04/24(金) 19:03:26.35 -
女提督「甘えさせたり甘えたり」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422373331/ -
6 : 2015/04/24(金) 19:24:44.80 -
曙「何よクソ提督、まだ用があんの?」
提督「曙はそれでいいの!?」
曙「ええ」
提督「甘えたくないの?」
曙「ええ」
提督「えぇ…ドライすぎるよ曙…」
曙「というかさっさと仕事しなさいよ。加賀さんに怒られるわよ」
提督「ぶー、曙のケチ」
曙「まだ言うようならスネ蹴るわよ」
提督「はーい、分かりましたー」
曙「まったく…」
バタン
-
8 : 2015/04/24(金) 19:32:03.53 -
曙「………〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!」グググ
潮「あの、曙ちゃん…素直に甘えてもよかったんじゃ…」
曙「絶っ対ダメ!!そんなことしたらまたあのクソアホロリコン提督が調子に乗るでしょ!」
潮「そこまで言わなくても…」
曙「実際そうじゃない!あんたも何かされたんでしょ!?」
潮「まあ、なでなでされたりとか、MVP取った時にハグされたりとか…えへへ…」
曙「なんでそんなに嬉しそうなのよ!洗脳でもされてるの!?」
潮「いや、普段なかなか言い出せなくて甘えられないから嬉しくて…」
曙「もう完全に躾られてるじゃない…」
-
9 : 2015/04/24(金) 19:41:23.40 -
潮「なら、曙ちゃんはいつ甘えるの?」
曙「えっ?え〜っと…えっと、そ、そりゃあまたの機会によ」
潮「曙ちゃん、ほんとは提督の顔を見るのも恥ずかしいんだよね。私知ってるよ」
曙「ん、んなわけないでしょ!!誰があんなクソ提督なんかに!」
潮「ふふ」
曙「な、何笑ってんのよ!!///」
提督「んふww………あっ」
曙「えっ」
-
10 : 2015/04/24(金) 20:19:18.34 -
提督「あけぼのぉー」ニッコリ
曙「なによその気持ち悪い笑顔!いつから聞いてたの!?」
提督「んー?ずっとだよぉ?」ニコニコ
曙「なっあっ、えあ、あうあ////」カァアア
提督「甘えたいなら甘えたいって言えばいいのに〜…ほら、おいで?いいよ?」
曙「こっ、この」
「クソ提督ぅうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!」
-
11 : 2015/04/24(金) 20:19:52.04 -
導入編おわり
あとは適当にだらだらと書いていきます -
15 : 2015/04/25(土) 17:30:49.45 -
『似てる?』
あきつ丸「提督殿、任務完了の報告をしていただきたいのであります」
提督「ああうん、ちょっと待ってね…何の任務かな?」
あきつ丸「こちらの報告書を…」
提督「どれどれ…」
瑞鶴「……ねえ、翔鶴姉」
翔鶴「ええ…」
瑞鶴「…あの二人、似てるよね」
加賀「そうかしら」
赤城「私は似ていると思いますけど…」
瑞鶴「どっちも黒軍服に帽子だし…あきつ丸さんはスカートだけど」
翔鶴「そうね、髪の長さも同じだったら見分けが付かないかも…」
加賀「………そう言われてみればそうね…」
瑞鶴「でしょう?」
-
16 : 2015/04/25(土) 17:37:24.70 -
加賀「でも、眼鏡も掛けているしどちらかと言うと大淀さんに似ているような…」
翔鶴「あー、私もそう思います」
赤城「一時期は大淀さんと提督が入れ替わっているという説が流れたこともありましたね…」
瑞鶴「胸の大きさですぐ判明したけどね」
瑞鶴「………胸?胸……胸………」ペタペタ
翔鶴「瑞鶴……」
加賀「でも…そうね、提督の方が少し垂れ目気味に見えるわ」
赤城「確かに…」
-
17 : 2015/04/25(土) 17:45:32.84 -
翔鶴「つまりこれまでの統計をまとめると…あきつ丸さんの胸と軍服を持った大淀さんということになりますね」
加賀「ところでなぜ提督が任務完了報告の受理をしているの?」
赤城「まだ大淀さんが復帰出来ないほどの傷を負っているので…」
瑞鶴「誰かさんが暴れるから…」ボソッ
加賀「うぐ…」
翔鶴「まあまあ、落ち着いて…」
加賀「まだ何もしてないでしょう」
-
18 : 2015/04/25(土) 17:53:52.10 -
加賀「というか、まだ終わらないのかし……ら………」
提督「あ、あきちゃん…ちょっと近い、よ……」
あきつ丸「これくらいなんの問題もないであります。さ、報告の続きを」
提督「う、うん……ひゃっ!?ちょ、ど、どこ触って…!」ビクッ
あきつ丸「ふふふ、少しくらいよいではありませんか…ほら…」サワサワ
提督「こ、こら…んぅ…!」
あきつ丸「ふふ、ふふふふ…」
加賀「」ブチッ
瑞鶴「うわっ!?か、加賀さん落ち着いて!!翔鶴姉も手伝ってよ!」ガシッ
翔鶴「え、ええ!…すごい力!?」ズズズ
赤城「元気ですねぇ…」モグモグ
-
19 : 2015/04/25(土) 17:54:50.93 - あきつ丸は腹パン一発で済みました
-
23 : 2015/04/25(土) 20:53:05.78 -
『二航戦サンド』
提督「……………」ペラッ
「……て〜い〜と〜くっ!」ガバッ
提督「わっ!?えあ、なに、あっ、飛龍…どうしたの?」
飛龍「えへへー、提督が何してるのかなーって」
提督「何って…見たら分かる通り、本読んでるけど…」
飛龍「へー、何の本?」
提督「恋愛小説」
飛龍「え?でも提督、恋人いますよね?」
提督「うん…いや、男女の恋ってどういうものなのかなって思って…」
飛龍「へー…」
提督「……………」ペラッ
飛龍「……………」パタパタ
提督「……………」ペラッ
飛龍「……………」パタパタ
-
24 : 2015/04/25(土) 21:12:36.63 -
飛龍「……………」パタパタ
提督「……………」
飛龍「……………」パタパタ
提督「………ねえ飛龍」
飛龍「なーに?」
提督「暇なの?」
飛龍「うん!」
提督「……もしかして暇だから私の部屋に来たの?」
飛龍「バレた?」
提督「…いいよ、かまってあげるよ」
飛龍「ほんと!?だってさ、蒼龍!」
提督「へ?」
ガチャ
蒼龍「お邪魔しま〜す…」
提督「ありゃ…最初からこれが狙いだったんだ?」
飛龍「えへへ、ごめんね」
-
27 : 2015/04/25(土) 21:24:08.84 -
提督「というか蒼龍、枕を二つ抱えてるということは…」
蒼龍「…………」コクン
提督「……大人三人、入れるかなあ?」
飛龍「提督が真ん中で私達が提督にくっついたら大丈夫なんじゃないかな?」
提督「そうだね…というか飛龍はずっとくっついてるけど」
飛龍「えへへ、あったかいでしょ?」
提督「まあね」
蒼龍「…………」
提督「………あー、なんだか前が寒いなあ〜」
蒼龍「……!」ピクッ
提督「誰か暖めてくれる人はいないかな〜」チラッ
蒼龍「えっ、で、でも」
飛龍「ほら蒼龍、提督が寒そうだよ?」
提督「うぐあああ、凍え死ぬゥ〜ッ」
蒼龍「わ、分かったから、もう!……えいっ!」ギュッ
提督「おほー♪」
-
29 : 2015/04/26(日) 01:43:29.83 -
蒼龍「うぅ〜…」チラッ
提督「あはっ、あったかいねえ」ニコニコ
蒼龍「…………///」フッ
提督「ん、なんで顔伏せるのさ」
蒼龍「近いよお…恥ずかしいよぉ…///」
飛龍「蒼龍ってば、ウブすぎるよ!」
蒼龍「だって正面から抱き合ってるんだもん…密着してるんだもん…///」
飛龍「そんなの私だってそうだもん!」
蒼龍「飛龍はあすなろ抱きだから顔見えないじゃん…私の方はすごいんだもん…」
提督「すごいってなにさ」
-
30 : 2015/04/26(日) 01:49:10.24 -
蒼龍「だって…提督の顔、優しいんだもん…///」
提督「優しい?」
蒼龍「うう…///」ギュム
提督「うわお…どうしたの?みんな胸に顔埋めるの好きなの?」ナデナデ
蒼龍「あ〜〜〜〜〜……」
飛龍「うーん…?多分、提督に包まれたいとかそういうのじゃないかな?」
提督「包まれたいって?」
飛龍「知らないの?提督、包容力がすごいってみんなに言われてるんだよ。全員が出来ることならめちゃくちゃに甘えたいって」
提督「…そんなに?」
飛龍「うん」
提督「蒼龍もその一人ってことかぁ…よしよし…」ギュウ
蒼龍「ぁぅあ〜…//」
飛龍「……むう、私も正面から抱き付けばよかった」
-
31 : 2015/04/26(日) 02:07:06.31 -
提督「というか、お暇してたんじゃないの?何もしなくていいの?」
飛龍「んー?んー、私はこのままでもいいよ。蒼龍は?」
蒼龍「私もこのままがいい…」
提督「そう言うならそれでいいけど…何かしてほしいこととかないの?」
飛龍「ううん、このままでいいよ。このままがいいの」
蒼龍「私達、加賀さん達や翔鶴達に比べたら影が薄いから…これでもすっごく嬉しいよ!」
提督「そっか…ならこのままでいっか」
飛龍「うん♪」
-
32 : 2015/04/26(日) 02:14:15.97 -
飛龍「………えい」
チュッ
提督「ひゃっ…ふふ、いきなり何?」
飛龍「んー、提督可愛いなーって思って」
蒼龍「わ、私も!」
チュッ
提督「ひひ…首筋はちょっとくすぐったいな…///」
蒼龍(うわ、可愛い…)
飛龍「こんなところ加賀さんに見られたら怒られるかなあ?」
提督「多分ねぇ…今日はいないから大丈夫だけど」
飛龍「まあそうだよね、いない時ぐらいしか提督とこんなこと出来ないし…でも、そっちの方が背徳感があっていいような気も…うーん…」
提督「私はいつでもオッケーだよ?」
蒼龍「そういうこと言うからたらしとか言われるんだよ?」
提督「むう…私はただ愛されること愛することをしたいだけなんだけど」
-
33 : 2015/04/26(日) 02:18:20.08 -
飛龍「……やることもないし、そろそろ寝よ?」
提督「そうだね、もういい時間だし」
蒼龍「はい飛龍、枕」
飛龍「ん、ありがと」
ゴロン
提督「…………」
飛龍「…………」
蒼龍「…………」
提督「……二人とも見事に私の方向いちゃって」
飛龍「えへへ」
蒼龍「えへへ」
-
34 : 2015/04/26(日) 02:22:02.82 -
飛龍「ねー提督、手繋いで寝よ?」
提督「うん」
ギュ
蒼龍「私は腕を抱き枕にさせてもらってもいい?」
提督「いいよ」
ギュウ…
提督「ふふふ、二人とも甘えん坊だね」
飛龍「提督が甘やかしてくれるからねえ」
蒼龍「いつまで経っても離れられないんだよ」
提督「あはは、ならずっとこのままでいいよ」
飛龍「えへへ」
蒼龍「えへへ」
-
35 : 2015/04/26(日) 02:24:18.50 -
提督「はぁ…これだけあったかいとすぐ眠れそうだね…」
飛龍「うー…私ももう眠くなってきた…」
蒼龍「私も…提督、あったかくて落ち着くから…」
提督「よしよし…おやすみ、二人とも…」
飛龍「おやすみ〜…」
蒼龍「おやすみ、提督…大好き…」
提督「ん……私もだよ…」
-
36 : 2015/04/26(日) 02:24:59.33 - 仲良きことは美しきかな
-
40 : 2015/04/26(日) 19:21:00.18 - 前スレの加賀と寝るちょっと前の話です
-
41 : 2015/04/26(日) 19:29:36.54 -
『弱みを見せるのは』
霧島「……………」カラン…
ガチャ
提督「ごめんね、待った?」
霧島「あ、司令…いえ、私もさっきぐずるお姉様を寝かしつけたところです」
提督(寝かしつけたって、ほぼ恐喝なんだろうなあ…)
霧島「司令?」
提督「え?あ、ああうん、お疲れ様」
霧島「司令こそ、お疲れ様です」
提督「うん、ふふふ」
霧島「ふふ…」
-
42 : 2015/04/26(日) 20:23:07.36 -
提督「さてと……お酒、飲むんでしょ?」
霧島「はい。もうおつまみも用意していますよ」
提督「わお…すごいねこれ、全部霧島が作ったの?」
霧島「ええ、司令のために頑張りました」
提督「気合入ってるね〜…」
霧島「司令と二人きりでこんな事が出来るのは滅多にありませんから…少しでもこの時間を良いものにしたいと思いまして」
提督「うふふ、ありがとね、霧島」ナデナデ
霧島「もう…そんな、子供じゃないんですから」
提督「ダメ?」
霧島「…もう少しだけ」
-
43 : 2015/04/26(日) 20:42:53.70 -
提督「ところで、なんのお酒飲むの?」
霧島「あ、はい。これです」ゴトッ
提督「おおっ、黒霧島!いいねえ、王道って感じするねえ」
霧島「ふふ、私の名前も入ってますよ?」
提督「黒霧島…霧島ァ、何か腹黒いところでもあるんじゃないの?」クス
霧島「まさか、私はいつだって素の私を見せてますよ」
提督「だよね、あはは!」
霧島「さ、グラスを」
提督「おっ、お願いしまーす♪」
-
46 : 2015/04/26(日) 22:44:14.79 -
クイ…
提督「……ふはぁ…あー、いい香りだねえ…」
霧島「はい、これをどうぞ」
提督「おー、ごぼうチップス…うん、美味しいねえ、ふふふ…」パリパリ
霧島「お口に合ったようで何よりです、ふふっ」
提督「霧島も飲みなよ、美味しいよ」
霧島「ええ、では」ゴクッ
提督「う〜ん、いい飲みっぷりだねえ」
霧島「やだ、そんなに見ないでくださいよ」
-
47 : 2015/04/26(日) 23:53:33.53 -
提督「まあまあいいでしょ、二人きりなんだし」
霧島「……司令のいじわる」
提督「ふふっ、霧島はお堅いねえ」
霧島「司令は無遠慮すぎます…」
提督「そうかな?」
霧島「そうですよ…もう…」
ポスン
提督「おっと…」
霧島「そういう態度を取るから、こうやってみんな勘違いするんですよ……」
提督「…………」グイ ポンポン
-
48 : 2015/04/27(月) 00:26:56.26 -
提督「どうしたの?なんだかいつもの霧島じゃないみたいだけど」
霧島「……司令…」
提督「……ふふ、なに?悩み事があるなら聞いてあげるよ」
霧島「……私、怖いんです」
提督「怖い?なにが?」
霧島「司令は、普段私に指揮を任せているじゃないですか。頼りにしてくれているというのは伝わるんですけど…でも…」
提督「うん」
霧島「私のせいで戦果を挙げられなかったり、作戦に失敗したり、最悪の場合、誰かが死んでしまうことになるかもしれないと考えると、怖くて怖くて…私、どうしたらいいのか…」
提督「うん…」
-
49 : 2015/04/27(月) 00:41:45.75 -
提督「……ごめんね、霧島」
霧島「え?」
提督「私の不安を全部霧島に押し付けて…」
霧島「いえ、そんな…私は司令のお役に立てるだけで…」
提督「ううん、私だってみんなの指揮を取れるか心配で怖くて、結局逃げ出してそれを霧島に押し付けただけだから…ね、代わりと言っちゃなんだけど」
霧島「……?」
提督「霧島が成功した時はいっぱい褒めて、失敗した時はぎゅっと抱き締めて、泣き言も弱音も全部全部受け止めて、私が頷いて、肯定してあげるから…ね?」
霧島「………!」
提督「……なんて、ちょっと臭すぎたかな?」
霧島「い、いえ…なんていうか、あの、心に響いたというっ、か、えと、うっ、うう」ジワッ
提督「あらら…」
霧島「あ、あれ、おかしいな、なんでだろ、涙が止まらない…っ」カチャ グシグシ
提督「……よしよし」ギュウ ポンポン
霧島「う、うう〜…司令ぃ……」グスッ
-
50 : 2015/04/27(月) 00:50:39.52 -
提督「………落ち着いた?」
霧島「………はい」ズズッ
提督「これで少しでも楽になってくれてたらいいんだけど…」
霧島「いえ、ほんと、聞いていただいただけでも救われま……し………////」カァアア
提督「?」
霧島「…落ち着いたら急に恥ずかしくなってきました…」
提督「えぇ…もっと弱音吐いてもいいのに」
霧島「素面じゃこんな話出来ませんよ…」ゴクゴク
提督「ちょ、そんな勢いで飲んだらすぐダメになっちゃうよ?」
霧島「私お酒強いから大丈夫ですよ。なんなら飲み比べでもします?」
提督「……やめといた方がいいと思うけど」
霧島「むっ、自信満々ですね…」
提督「…本気でやるの?」
霧島「ええ、もちろん!絶対負けませんよ!」
提督「はぁ…まあ、いいけど…」
〜〜〜
-
51 : 2015/04/27(月) 00:55:23.44 -
〜〜〜
霧島「」
提督「だからやめといた方がいいって言ったのに…」
霧島「うぐぉ…わ…私が負けるなんれ…」///
提督「ほら、もう遅いし部屋まで運ぶよ」グイ
霧島「うぅぅ〜……ごべんなざい、しれぇ〜……」///
提督「いいよいいよ、止めなかった私が悪いんだから」
霧島「おえっぷぉ……し、司令、もうちょっとゆっくり…」///
提督「はいはい…」
-
52 : 2015/04/27(月) 00:58:34.39 -
提督「霧島、明日はゆっくりしてていいからね」
霧島「ひゃい……」///
提督「…………」スタスタ
霧島「あ”〜〜……」///
提督「ちゃんと布団で寝なきゃダメだからね」
霧島「わかってまふ…」///
提督「…………」
霧島「う〜〜〜……司令…」///
提督「なーに、もう」
霧島「だいしゅき……」ギュー
提督「……はいはい…♪」
-
53 : 2015/04/27(月) 00:59:04.05 - お酒はほどほどに
-
57 : 2015/04/28(火) 00:14:37.86 -
『鎮守府の雪』
提督「…………」ペラッ
吹雪「…………」モグモグ
白雪「…………」カチカチ
初雪「……ふふん…」カチャカチャ
深雪「うげ!?昇竜精度良すぎだろ!?」ガチャガチャ
吹雪「白雪ちゃん、みかん取ってー」モグモグ
白雪「…吹雪ちゃん、あんまり食べると太るよ?」
吹雪「んー、これぐらい大丈夫だってー」
-
58 : 2015/04/28(火) 00:34:27.93 -
提督「……うあ…こたつで本読んでたら寝そう…」ゴソゴソ
白雪「風邪引きますよ?」
提督「うん…眠気覚ましにちょっと歩いてくる」スクッ
深雪「ふっ!ほっ!はっ!」ガチャガチャ
初雪「………!」カチャカチャ
吹雪「おおっ、頑張れ深雪ちゃん!」
深雪「よっしゃ!このまま押し切るぜええええ!!」ガチャガチャ
初雪「っ………」カチャカチャ
-
59 : 2015/04/28(火) 00:42:06.68 -
提督「ふあぁ…」ガチャ
バタン
ドドドドドドドド
バァーン!!!
提督「わあああああああああ!!??」
深雪「あっ!?」
初雪「ケーブル抜けた…」
深雪「ちょっと!いきなりなんなんだよ司令官!」
提督「えっ!?あっああ、違うの!外見て外!」
白雪「何をそんなに大騒ぎして…」シャッ
深雪「外に何が………ッ!??」
吹雪「こ、これって……!!」
初雪「わぁ…」
提督「もう積もってる…!こ、これが本物の…」
「「「雪だぁーーーーーーーーーー!!!!」」」
-
60 : 2015/04/28(火) 00:43:02.45 -
この鎮守府はまだ真冬です
ここで区切って寝ます -
68 : 2015/04/28(火) 22:39:34.84 - イベント猫りました(半ギレ)
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70 : 2015/04/28(火) 23:02:40.91 -
初雪「……………」
白雪「…初雪ちゃんは行かないの?」
初雪「ん……私は外で元気に遊ぶタイプじゃないから……」
白雪「………それもそうね」
初雪「寒い外に行くより、こたつでぬくぬくしていたい……」ゴソゴソ
白雪「ふふっ、そうね」
バァーン!!!
深雪「うおおおおおおお!!見ろ初雪!!すげーぞ!!冷たいぞ!!」バタバタ
初雪「……冷たい………」バッ
提督「こらー!この雪の中こたつむりになるとはどういうことだー!子供は元気だ風の子だー!外で遊びなさーい!!」
吹雪「司令官が一番はしゃいでますけどね」
提督「だって雪だよ雪!!こんなの滅多にないよ!?」
-
71 : 2015/04/28(火) 23:10:55.15 -
提督「ほら、初雪も来なよ!一緒に雪遊びしよっ!」
初雪「……私はいい…」
提督「えー、つれないなあ…」
深雪「まーまーいいじゃん、気が向いたら来るだろうし。それより、雪合戦しようぜ雪合戦!」
吹雪「あ、私もやる!」
提督「白雪も来ないの?」
白雪「はい、私も外を眺めるだけで十分です」
提督「そっか…うわわ、深雪、引っ張らないでって」
深雪「司令官、はーやーくー!」グイグイ
提督「分かった、分かったから…それじゃ気が向いたら来てね!絶対だよ!」
初雪「………考えとく……」
バタン
-
72 : 2015/04/28(火) 23:55:26.81 -
大和「…なんだか外が賑やかね」
武蔵「む?ああ、そうだな。雪が降っているからだろう」
大和「雪……積もってるの?」
武蔵「ああ。どっさりだな」
大和「ふうん…そう…」
武蔵「…………」
大和「…………」ソワソワ
武蔵「……行きたいのか?」
大和「えっ!?えっえー、え、ええ」
武蔵「はぁ……ならそうと言えばいいだろうに」
大和「い、いいの?」
武蔵「ああ。私も行こう」
大和「やったぁ!」
-
73 : 2015/04/29(水) 00:03:24.57 -
白雪「……だいぶ積もってきてるね」
初雪「うん……駆逐艦の子達、みんな外に出てる…」
白雪「ええ……長門さんが混ざってるのが謎だけど…」
初雪「う、うん……」
白雪「………いいなあ、みんな楽しそうだなぁ…」
初雪「……行く?」
白雪「……うん」
初雪「ん…なら行こう…」
-
74 : 2015/04/29(水) 16:09:25.93 -
提督「お、二人とも!遊ぶ気になったんだ!」
初雪「みんな楽しそう……」
白雪「うわあ…真っ白ですね…」
提督「よーし、人も集まってきたし雪合戦でもしようか!」
北上「おっ、いいねえ、燃えるねえ」
大井「提督、私北上さんと同じチームがいいです!」
提督「はいはーい、じゃあ適当に分かれてー」
長門「よし!陸奥、お前はこっちだ!」
陸奥「えぇ、私もやるの?」
長門「当たり前だ!」
陸奥「はぁ……別にいいけど…」
雪風「長門さん、頼りにしてます!」
長門「ああ、任せろ!」
天津風「やるからには負けられないわね!」
時津風「勝つぞー!」
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75 : 2015/04/29(水) 16:54:50.47 -
提督「雪壁、準備出来たー?」
雪風「しれぇ、呼びましたか!?」
提督「呼んでない呼んでない、向こうで待機してて」
雪風「はいっ!」
ザフッ
木曾「マスター、作戦は?」
提督「そうだね、作戦の伝達をしないと…三人とも、集まって!」
暁「はーい!」
響「司令官、頼りにしているよ」
雷「司令官、こう見えても作戦指揮はすごい優秀だからねぇ」
提督「こう見えてもとは失礼な」
木曾「というか、なんで俺がここに入ったんだ?」
提督「いやー、電が争い事は好きじゃないから観戦する、って言ってたから代わりに入ってもらおうかなと」
木曾「そういうことか…なら仕方ないか」
提督「よろしくね、木曾」
木曾「ああ、お前達に最高の勝利を与えてやる」
提督「わー、カッコいい!」
-
77 : 2015/04/29(水) 19:45:39.98 -
提督「………以上、異論は?」
木曾「ナシ」
暁「完璧な作戦ね」
響「ああ、これは信頼出来る」
雷「それを遂行するのは私達よ。しっかりやりましょ!」
木曾「ああ!」
提督「よーし……」シュル ギュッ
雷「あ!司令官、ポニーテール!」
暁「気合い入ってるわね」
提督「ふふっ、勝ちに行きたいからね!」
木曾「……………」ジー
提督「……ん?なに?どしたの?」
木曾「あ、いや…なんていうか、活発な印象になったというか、その………す、すごく可愛らしい、ぞ…//」
提督「うぇ、ちょっ、い、いきなりそんな口説き文句言わないでよ///」カァ
雷「なにイチャついてるの!早く準備しなさい!」
-
78 : 2015/04/29(水) 20:01:36.58 -
那珂「えーでは、ルールを確認します!5vs5のチームに分かれて、雪合戦で勝負!雪玉が身体のどこかに当たればその時点でリタイア、相手を全員脱落させるか陣地奥のフラッグを取れば勝利となります!」
神通「なお、各チームに一つずつ胴体を守れるサイズの小盾が支給されます。その小盾に雪玉が命中した場合は脱落扱いとならず、そのまま試合を継続することが出来ます」
川内「守るも攻めるもこの小盾がキーになるってことだよ!というかこれ夜にやりたかった!」
那珂「ルールの確認は以上です!それでは皆さん、優勝賞品の一日提督を自由に出来る券を賭けて頑張ってくださいねー!」
提督「…………はぁ!?えっ、ちょ、そんなの聞いてないんだけど!?」
\ウオオオオオオオオオオオオオ!!!/
木曾「もう止めるのは無理そうだぞ…」
提督「まずいまずいまずい…!一日自由って何をされるか分かったものじゃない…!!」
木曾「そうだな、無事じゃ済まないかもしれないな」
提督「木曾っ!!」
木曾「おう!?」ビクッ
提督「勝つよ!!絶対!!!」
木曾「お、おう…」
-
79 : 2015/04/29(水) 20:13:04.95 -
那珂「ではAブロック第一回戦!提督率いるチーム迅雷VS長門型率いるチーム疾風!配置についてください!」
提督「よっし…」
長門「ふっふっふ、容赦はしないぞ!」
提督「徹底的に潰す」
長門「」
提督「…………」ザッ ザッ
陸奥「ガチムードじゃないの…」
長門「こ、このくらいで怖じ気付くんじゃないぞ!」
陸奥「怖じ気付いてるのあなただけでしょ…」
-
80 : 2015/04/29(水) 20:40:04.85 -
那珂「それでは、始めっ!!」
パーン
提督「よし……まずは作戦通りに動いてね」
暁「了解!」
響「任せて」
雷「司令官、後ろは頼んだわ!」
提督「うん、安心して行っておいで」
木曾「俺は盾だな…屈んでてくれ」
提督「うん、任せたよ」
-
81 : 2015/04/30(木) 00:30:36.48 -
シーン…
時津風「……動きがないね」
天津風「雪風、双眼鏡で偵察頼める?」
雪風「うん!」スチャ
ソー……
ビュンッ!!
バスッ
雪風「うぎゃ!?」
長門「なに!?」
天津風「うそ…!?」
那珂「まさかまさかの先制攻撃!頭を出した一瞬の隙を見事に撃ち抜かれました!しかしこんな技術を持っているのは…!?」
提督「ごめんね、雪風」ニヤ
那珂「これはダークホース!!電光石火の一撃で雪風ちゃんを沈めたのは我らが総司令官、提督だったーーーー!!!」
-
82 : 2015/04/30(木) 00:48:12.09 -
那珂「ここで先ほどのリプレイを見てみましょう!………これはまさにスナイパー!美しいほどに真っ直ぐでブレのない弾道、速度、そして精密性!侮っていたこの女、やってくれます!」
長門「くっ、どうする…早速戦力が減ってしまったが…」
陸奥「落ち着いて、あの子、狙う時は壁の前で立ってる。今はただの的よ」
天津風「なら誰かが囮になってる間に別方向から撃てば…時津風、囮をお願い!」
時津風「うん!」
サッ
時津風「こっちだよー!」
提督「!」ビュンッ
時津風「うわ、速っ…!」ササッ
天津風「今っ!!」ビュン
バスッ
長門「やったか…!?」
-
83 : 2015/04/30(木) 01:02:23.33 -
陸奥「………!」
木曾「ふっ、残念だったな」
那珂「これはイケメン!!小盾を持った木曾ちゃんが提督をしっかりガード!木曾ちゃんが男だったら惚れていた人も少なくはない!」
長門「まずいな…」
天津風「迂闊に顔が出せない…!」
那珂「まさに要塞!木曾ちゃんの的確なガード、そして提督のスナイピング!この二人の突破は困難を極める!さあ疾風チーム、どう動く!?」
木曾「……どうだ?」
提督「勝ったね」
木曾「だろうな」
提督「よし、畳み掛けるよ」
-
84 : 2015/04/30(木) 01:14:35.38 -
提督「暁型総員、前方に展開!全力攻撃を仕掛けて!」
暁「了解!」ダッ
響「この瞬間を待っていたんだ!」ダッ
雷「司令官は私達のものよー!!」ダッ
長門「しまった…!総員迎撃態勢!」
陸奥「ダメ、もう遅いわ!」
天津風「きゃあ!?」
バスッ
-
85 : 2015/04/30(木) 01:26:57.19 -
バスッ
時津風「わぁ!」
雷「このままフラッグ奪取よ!」
長門「まずい、陸奥、援護を!」
提督「させないよ!」ビュンッ!
長門「うっ!?」バスッ
陸奥「ダメね、もう一人じゃどうにもならないわ…」
響「Ураaaaaaaaaa!!!!」バッ
ズザアアア
那珂「ここで響ちゃんがフラッグを奪取!!完封で勝利を抑えました!優秀な作戦指揮を見せた提督に盛大な拍手を!」
ワーワー パチパチパチパチ
-
86 : 2015/04/30(木) 01:38:15.47 -
木曾「完璧な作戦だったな」
提督「えへへ…でもまだ一回戦だからね、次の作戦を練らないと」
陸奥「完敗だわ…やっぱりチームワークは大切ね」
長門「悔しいな…だが、楽しい戦いだったぞ」
提督「あ、二人とも…お疲れ様」
長門「すごい作戦指揮だったな。実際に出撃する時も提督に指揮を頼みたいものだ」
提督「うーん…考えとく」
陸奥「でもそれ以上にすごいのはチームワークだったわ。これなら本格的に優勝を狙えるかも……頑張ってね」
提督「うん、ありがと!」
-
87 : 2015/04/30(木) 01:39:16.86 - アイムスリーピー
-
90 : 2015/04/30(木) 20:26:59.49 -
雷「さて、次の作戦ね」
提督「さっきは勢いで攻略出来たからいいものの、同じ手はもう使えないだろうしね…」
響「基本フォーメーションは同じでいいと思う。さっきのチームワークを見ればあれで不足はなさそうだ」
暁「なら誰がどう動くか、ね…」
木曾「俺に考えがある、聞いてくれ」
提督「うん」
那珂「さーあ先ほどの試合によって会場は熱狂的な盛り上がりを見せています!このまま皆さんにも熱い試合を見せてもらいたいものです!」
那珂「では続きまして、Aブロック第二回戦!ビスマルクさん率いるチームジャーマニーソール!迎え撃つはしおいちゃん率いるチーム伊号!それでは各人、ポジションについて…」
『始めっ!』
\ワーッ!!/
-
91 : 2015/04/30(木) 23:58:05.33 -
〜〜〜〜〜
提督「………ふぅ。これで一通りの作戦は完成だね」
木曾「ああ。どうしてもって時は各々アドリブで動いてくれ」
暁「そうね、暁達ならやれるわ!」
雷「はー…長いこと喋ってたら喉乾いたわね。何か持ってくるわ!」
暁「あっ、暁も!」
響「私も行く」
雷「司令官と木曾さん、何がいい?」
提督「私ココア!」
木曾「熱いお茶が飲みたいな」
雷「分かったわ!ちょっと待っててね!」パタパタ
-
92 : 2015/05/01(金) 00:13:55.80 -
提督「……うー、落ち着いたら寒くなってきたなぁ…」ブルッ
木曾「まあ雪が積もるほどだしな…というかまだ降ってるし」
提督「はふ、手袋なかったらしもやけコースだったねこれ…」
バサッ
提督「わお」
木曾「ふふ、どうだ?二人で入れば暖かいだろ?」
提督「わあ、マント…えへへ、あったかいね」
木曾「さらにこうすれば…」ギュッ
提督「うわー、あすなろ抱き…あは、お姉さんときめいちゃうかも…」
木曾「お姉さん?」
提督「なに?なにか言いたいことでもあるの?」ジト
木曾「いーや、なんでも」
提督「ならよし」
-
93 : 2015/05/01(金) 00:23:40.41 -
提督「…………」スンスン
木曾「どうした?」
提督「ん?いや、いい匂いだなーって思って」
木曾「……変態くさいぞ?」
提督「ふふ……木曾の匂い、優しいね…」ニコ
木曾「んなっ…!?い、いきなり変なことを言うんじゃない!///」
提督「あはっ、珍しく照れちゃって!」
木曾「馬鹿、茶化すな!///」
ダンッ!!
雷「お・ま・た・せ♪」
提督「うえっ!?い、いつの間に…」
雷「ふふっ、二人で楽しそーーーーになにやってたのかしら??教えて欲しいわねぇ???」
提督「え、え〜っと…ほ、ほら!ただのスキンシップだよ!ねえ、木曾!」
木曾「風花…もうお前を離さない…」キリッ
提督「ちょっと、木曾!?」
雷「(#^ω^)」ビキッ
提督「ま、待って雷、これは木曾の……!!うわっ!うわうわ、うわーーーーーっ!!!」
-
94 : 2015/05/01(金) 00:24:33.76 -
ねりゅううううううううう
書いてて思ったんですけど、那珂ちゃんってすごい実況似合いますね -
98 : 2015/05/01(金) 18:23:30.94 -
雷「まったくもう、司令官のバカ!」
提督「あはは…ごめんごめん、つい調子に乗っちゃった」
木曾「俺も悪ノリしすぎたな、すまなかった」
雷「むぅ…まあ、別に怒ってないけど…」
提督「優勝したら一日中甘えてもいいから、ね?」
雷「……それもそうね。よし!気を取り直して頑張りましょう!」
木曾「よかったな、嫌われなくて」
提督「だねぇ…ところであと何回勝てばいいの?」
木曾「そうだな、参戦してるチーム数的に………三回だな」
提督「私達はあと何人殺せばいい?私はあと何回あの子とあの子犬を殺せばいいんだ?ゼロは私に何も言ってはくれない……教えてくれ、木曾!」
木曾「何を言っているんだお前は」
提督「ごめん、言いたくなっただけ」
木曾「………W面白いよな」ボソッ
提督「!?」
-
102 : 2015/05/02(土) 17:28:06.63 -
雷「さあ司令官、次は私達の出番よ!」
提督「スー……」コックリコックリ
雷「……司令官!!」
提督「…んえ?あ、ああ、試合?」
暁「司令官、今寝てたでしょ」
提督「ね、寝てない寝てない!ちょっと目瞑ってただけだから!」
雷「なんでもいいわ、早く行きましょう!相手チームが待ってるわ!」ザフ
提督「……はっ、くしゅん!」
木曾「大丈夫か?」
提督「うー、マントがあるとはいえさすがに寝ると体温下がるなあ…」
木曾「無理はするなよ?」
提督「うん……よし、身体あっためるために前行くね!」
木曾「わかった、活躍ぶりを見せてくれ」
-
103 : 2015/05/02(土) 18:18:12.39 -
那珂「さあ再びやってまいりました、我らが提督率いるチーム迅雷!前回は会場が沸き立つようなプレイを見せてくれました!さて今回は提督が前に出ていますが、どんなプレイを見せてくれるのでしょうか!?実況の那珂ちゃんも胸が躍ります!!」
\ウオオオーーーーーーーーッ!!!/
ザワザワザワ…
<がんばれ提督ーっ!!
提督「なんか、すごい期待されてるんだけど…」
那珂「対するは深雪ちゃん率いるチーム雪走!
持ち前のコンビネーションを活かして、彼女達は一回戦を突破しました!言わずとも通じ合うその心に作戦などなし!アドリブの嵐をどう攻略するのか!?これも熱いカードです!」叢雲「はぁ、なんで私まで…」
初雪「まあ、同じ型だし……」
吹雪「そんなこと言って、叢雲ちゃんもさっき楽しそうだったよ?」
叢雲「う……ま、まあ、否定はしないけど…「
深雪「よっしゃあ!みんな、深雪さまについて来いっ!」
白雪「そうね、私達ならやれる!」
-
104 : 2015/05/02(土) 18:25:57.35 -
深雪「司令官!司令官達には負けないからな!」シュビ
提督「うん、手加減なしだよ」
深雪「それでよし!全力で来いっ!」
提督「ふふ……いい覚悟だね」
那珂「この寒さなど知らないかのような会場の熱気!早く始めろ、コールをしろと那珂ちゃんに痛い視線が突き刺さります!ああ、なぜ!アイドルなのに、どうして!そんな疑問も熱く熔かせ!天を焦がせ!!銀色の世界に走るのは迅雷か、それとも真っ白な吹雪か!白熱の第二回戦!!」
『───始めっ!!!』
-
105 : 2015/05/03(日) 19:57:51.07 -
提督「ほっ!」ズシャッ
深雪「はっ!」ズシャッ
那珂「両者、まずはキーとなる小盾を取りました!早くも前衛が決まりましたが、ここがどう動くかによって試合が一転も二転もすることでしょう!」
提督「おりゃ!」シュッ
深雪「おっと!」バッ
那珂「提督の先制攻撃!しかし深雪ちゃんも盾でしっかりと防いでいます!さらに続く提督の攻撃!深雪ちゃん、たまらず雪壁に隠れます!」
提督「おりゃ!出てきなさーい!」シュッ シュッ
白雪「くっ、こう弾幕を張られると迂闊に出られない…」
那珂「あっという間に制圧してしまいました!これは早くも勝敗が決したか!?」
深雪「………初雪!」
-
106 : 2015/05/03(日) 20:06:48.25 -
バッ
初雪「えいっ……!」シュッ
提督「うわっ!?」バッ
那珂「おっと!?これは初雪ちゃん、鋭いカット!予想外の攻撃でしたがかろうじてガードしています!」
深雪「今だ!かかれ!」
吹雪「白雪ちゃん!挟みこんで!」
白雪「うん!」
暁「司令官!」
木曾「待て、迂闊に出るな!お前まで巻き込まれるぞ!」
暁「でも…!」
木曾「あの子を信じろ、きっとどうにかなるはずだ…!」
那珂「ピンチ!ピンチ!ピンチ!提督、一気に追い詰められました!さすがのコンビネーション、一人での突破は不可能!」
-
108 : 2015/05/04(月) 01:58:10.02 -
深雪「いけ!潰せ!」
白雪「もらった!」シュッ
吹雪「そこぉっ!」シュッ
提督「はぁっ!!」ブンッ
バスッ バスッ
白雪「な…!?」
吹雪「うそ!?」
那珂「なんと!?F91を彷彿とさせるシールドバッシュ!二つの雪玉を同時に砕きました!!」
提督「でぇい!!」シュッ
白雪「きゃあ!」
バスッ!
深雪「白雪!くっそ、よくも白雪を!」バッ
吹雪「今だよ!雪玉を集中させて!」シュッ
深雪「くらえ!」シュッ
初雪「白雪の仇…!」シュッ
-
109 : 2015/05/04(月) 02:10:07.73 -
提督「甘いっ!!」バシュシュン
初雪「くっ…!」
吹雪「ああ、また…!」
叢雲「今!!」ダッ
深雪「うおおおおっ!!」ダッ
提督「やばっ……」
深雪「もらったぁ!!」シュッ
叢雲「終わりよ!」シュッ
提督「っ………死なば諸共ォッ!!」ダッ
深雪「なにぃ!?」
叢雲「深雪!?」
提督「ずあっ!!」
シュッ!
バスッ! バスッ!
-
110 : 2015/05/04(月) 02:23:27.24 -
那珂「あぁっと!ここで追い詰められた提督が深雪ちゃんを道連れに!大きすぎる置き土産を残していきました!」
叢雲「く…まずいわね…」
吹雪「ど、どうしよう…」
初雪「落ち着いて…まずは一旦引かないと…」
響「逃がさない!」シュッ
叢雲「危ない!」ガバ
吹雪「きゃ!」
暁「逃しちゃったか…」
木曾「こうなると迂闊には追えないな…」
吹雪「ごめんね、叢雲ちゃん…」
叢雲「気にしないで…それにしても四対三はちょっと厳しいわね…」
初雪「……作戦、ある」
-
111 : 2015/05/04(月) 15:34:42.44 -
木曾「………動きがないな」
響「何か企んでいるみたいだね…」
雷「どうする?下手に動かなければこっちの有利は変わらないけど…」
暁「でも、盾が遠くにあるぶん完全にこちらに分があるとは言いづらいわね…なんとかあれを回収出来たらいいんだけど」
木曾「誰か、頼めるか?」
響「……なら私が行く」
雷「気をつけてね!」
那珂「両者共に膠着状態!お互いに攻めあぐねているのか、出方を伺っているのか、それとも作戦を立てているのか!会場も緊張に静まり返っております!那珂ちゃんうるさいという視線が刺さります!」
提督「おおー、熱いねえ」
白雪「司令官、おしるこ飲みます?」
提督「あ、飲む!」
深雪「おー、あたしも!」
-
112 : 2015/05/04(月) 19:00:19.52 -
響「…………」タタッ スッ
雷「敵影なし!」
木曾『いいぞ、行け!』
響「ふっ……!」バシッ ゴロンッ
那珂「チーム迅雷、ここで盾を奪取!これでさらに優勢に持ち込めるか!?」
木曾「よし!よくやった、早く戻ってこい!」
叢雲「そうはさせないわ!」バッ
初雪「チャンス…!」
吹雪「逃がさない!」
暁「これは…!?」
那珂「あっと!?これは盾を構えた叢雲ちゃんを筆頭に、吹雪ちゃんと初雪ちゃんが並んだ単横陣です!一気にフラッグを掴みに行くのか!?さあどう食い止める!?」
響「私はもうダメか…!……木曾さんっ!」ブンッ
木曾「なっ…!」
那珂「響ちゃん、盾を木曾ちゃんパス!自らを犠牲にして、勝利を仲間に託す!!これは熱い!!熱い展開です!!」
-
113 : 2015/05/04(月) 19:27:45.74 -
響「私のことはいい!だから…」
吹雪「もらったぁっ!!」シュッ
木曾「お前っ……!」
響「勝ってくれ!!」
木曾「………ああ!」
暁「響!」
バスッ
那珂「無情のアウト…!さあこれで人数はイーブン、しかし勢いはチーム雪走に向いている!まだ先は見えません!!」
叢雲「このまま押し切るわよ!」ダッ
雷「まずいわ…!」
暁「回り込めない…!」
木曾「俺が先行する!援護を!」
-
114 : 2015/05/04(月) 20:01:14.10 -
木曾(一列なら盾を構えていれば攻撃も通らないはずだ…!)
木曾「行くぞォ!!」
那珂「木曾ちゃん、盾を突き出して突撃!!受け取れぇえええええええッッ!!!」
叢雲「ふふっ…!」
暁「!? 待って木曾さん!」
叢雲「この瞬間を待っていたのよ!!」
木曾「何!?」
叢雲「散っ!!」
吹雪「了解!」
初雪「作戦通り…!」
那珂「ああ!?これはまずい!木曾ちゃんを援護する陣形に対して個別にぶつかり合う形になった!勢いに乗っている方が投げる速度も速い!大ピンチです!!」
-
115 : 2015/05/05(火) 01:50:32.63 -
深雪「おやっ、これはあたし達の勝ちかな〜?」
提督「むっ、まだ分からないよ」
白雪「司令官、お茶をどうぞ」
提督「おっ、ありがと〜」
叢雲「この勝負、もらったわ!」
木曾「まだだ!暁っ!」ブンッ
暁「え、ええ!」パシッ
那珂「なんと!?ここでさらに盾をパス!防御なしで盾を持った叢雲ちゃんに立ち向かいます!」
叢雲「ふふっ、気でも狂っちゃった?」
木曾「まさか。まだまだ、ここからさ」
暁「木曾さん!」
木曾「暁!雷を守れ!なんとしてもフラッグは守るんだ!」
暁「でも…!」
木曾「安心しろ。俺は絶対負けないからな」
暁「………! 了解!」
-
116 : 2015/05/05(火) 16:32:45.53 -
暁「ここは通さない!」
雷「なんとしても、守り抜くのよ!」
吹雪「お願い、通して!私達は負けられないの!」
初雪「勝って、司令官と…!」
那珂「激しい攻防!互いに押し、退き合い、両者一歩も譲りません!インファイトを思わせる打ち合いに会場は大興奮!歓声で耳が潰れそうです!!」
叢雲「クライマックスには丁度いいムードね…」
木曾「ああ…これで幕を引こう」
叢雲「私達の」
木曾「俺達の」
「「勝利を以って!!」」
-
117 : 2015/05/05(火) 17:23:50.28 -
叢雲「はぁっ!」ダッ
木曾「!」ザッ
那珂「先に動いたのは叢雲ちゃん!盾がない木曾ちゃんを潰して決着を付けに行くか!?」
叢雲「私の勝ちね!これで終わりよ!」ブンッ
木曾「どうかな」
叢雲「!?」
-
118 : 2015/05/05(火) 21:19:43.49 -
木曾「だあっ!!」
ザンッ
叢雲「えっ!??」
木曾「もらった!」シュッ
叢雲「しまっ……!」
バスッ
那珂「え…!?い、一体何が起こったのでしょう!?木曾ちゃんの服に雪がついていないということは、盾を持っていたはずの叢雲ちゃんが負けている!?りっ、リプレイ!モニターに回してください!」
-
119 : 2015/05/05(火) 22:58:59.30 -
『だあっ!!』
那珂「こ、これは……!?雪の剣です!!雪を固めて作った剣で叢雲ちゃんが投げた雪玉を切り裂いています!!」
深雪「ウソぉ!?」
提督「木曾ー!!カッコいいよーーーっ!!!」
木曾「すぐ崩れるから一度きりだけどな…!」ダッ
初雪「しまった…!」
吹雪「えっ!?ちょっ、うそでしょ!?」
那珂「慌てて追いかけるがすでにその差は大きく開いている!もはや止めることは不可能!!そして走って、走って…!跳んだ!!見事フラッグをその手に掴みました!!雪も溶かすような熱い激戦を制したのはチーム迅雷!みなさん、盛大な拍手をーッ!!」
\ワァーーーーーーッ!!/ パチパチパチパチパチ
-
120 : 2015/05/05(火) 23:17:07.42 -
叢雲「まさか雪を剣にするなんてね……完全に予想外だったわ」
木曾「普段軍刀で砲弾を弾き返してるのを思い出してピンと来てな…まあ、そう何度も使えるわけじゃないし、時間もかかるから前には出られないんだけどな」
叢雲「一瞬の閃きね…負けたわ。でも、楽しかった」
木曾「ああ、俺もだ」
ドドドドド
「木曾ぉーーーーーーーーーーーっ!!!」
叢雲「あ、司令官がきt……うわっ!?」サッ
ガバッ
木曾「ん?うおおおぉ!?」ドサッ
提督「木曾ぉおお〜!よくやったよ木曾ー!!」
木曾「わ、分かったから!分かったから離せ!」
提督「えへへぇ木曾ぉ〜、大好きだよ〜愛してるよ〜♪」チュッチュ
木曾「ぬわ!?や、やめろ!みんな見てるから!こら!!///」
-
121 : 2015/05/05(火) 23:22:04.44 -
加賀「…………」モグモグ
赤城「おしるこ、美味しいですね」
加賀「ええ」モグモグ
赤城「………あ。加賀さん、見てください、あそこ」
加賀「?」
赤城「提督が木曾ちゃんに……ふふ、仲睦まじいようでなによりですね」
加賀「………………」グググ メキメキバキッ
赤城(箸を握り潰した!?)
-
122 : 2015/05/05(火) 23:22:39.93 - 亀更新ほんとごめんなさい
-
125 : 2015/05/06(水) 23:14:31.19 -
提督「えへへぇ、よくやったよ木曾〜」スリスリ
木曾「分かった、分かったから早く離れろってば!………うげっ!」
ダッ
提督「うわっと!?木曾、どこ行くの!?木曾ー!?」
赤城「ぷっ、ふふ」クスクス
加賀「お疲れ様」
提督「あ、加賀!試合、見てたの?」
加賀「ええ、いい健闘だったわ」
提督「ほんと!?……木曾も褒めてもらえばよかったのに」
赤城「加賀さんが怖いオーラ出すから…」
加賀「別にそういうつもりでは…」
-
126 : 2015/05/06(水) 23:22:07.82 -
提督「加賀は雪合戦しないの?」
加賀「私はあまりこういうことは…」
赤城「おしるこやお餅の方が気になるんですよね?」
加賀「それは赤城さんもでしょう…」
赤城「あら、バレました?」
加賀「はぁ…まあ、そういうことだから」
提督「そっかー、ちょっと残念かも」
『えーでは、間も無く次の試合に移りたいと思います!出場者はコートの方に集まってくださーい!』
提督「あ、もうそろそろ次が始まるみたい…応援行ってくるね!」
加賀「あ、ちょっと待って」
提督「?」
ゴソゴソ
加賀「はい、これ」スッ
提督「ん…これは?」
加賀「弾除けの御守り。さっきみたいに当たってほしくないから」
提督「おお…あ、ありがと!えへへ…」
-
127 : 2015/05/06(水) 23:29:39.30 -
加賀「風花」
提督「?」
加賀「勝ってね」
提督「………うん!」
<しれいかーん!はやくー!
提督「今行くー!それじゃあね、二人とも!」ダッ
加賀「ええ」
赤城「頑張ってくださいね〜」フリフリ
ザッ ザッ ザッ
加賀「…………」
赤城「どうですか?雪は女性を三割増しで美人に見せると言いますけど…」
加賀「そうね、今のところそうとは思えないわ」
赤城「あら、意外」
加賀「…………けど」
赤城「?」
加賀「………三倍可愛く見えるわ」
赤城「………一理ありますね」
-
128 : 2015/05/06(水) 23:36:05.57 -
提督「やー、お待たせ」
雷「ほら司令官、もう始まってるわ!」
提督「おー、ほんとだ!」
木曾「……ん?なあ、それなんだ?」
提督「え?ああ、これ?加賀がくれた弾除けの御守りだよ」
木曾「へえ、弾除けの御守り…」
木曾「…………」
木曾「…………」
木曾「…………ん?」
木曾(弾除けの、御守り………?)
木曾(……え?えっ?ということはあの中には…!?)
提督「木曾、どうしたの?」
木曾「えっ!?あ、い、いや、なんでもないぞ!」
提督「そう?体調悪いならすぐに言ってね?」
木曾「あ、ああ。心得てる」
木曾(マジか、加賀…なかなか大胆だな…)
-
133 : 2015/05/08(金) 17:51:56.80 -
赤城「…………?」モグモグ
加賀「…………」モグモグ
赤城「……あの、加賀さん?」
加賀「なに?」
赤城「弾除けの御守りということは……その、アレ……」
加賀「入ってるけど」
赤城「ワオ……」
加賀「本物を入れないと効力なんて出るはずがないわ」
赤城「そ、そうですよね。願掛けは大事ですよね」
-
134 : 2015/05/08(金) 18:23:35.63 -
赤城「あのー…すごく気になるんですけど…」
加賀「なにが?」
赤城「提督って、そのぉ…よ、夜の方はどういう感じ…なのでしょうか…」
加賀「…………」ジロ
赤城「ち、違うんです!別にやましい気持ちがあるわけではなくて、ただ興味があるだけなんです!」
加賀「………はぁ…そうね…何から聞きたいの?」
赤城「えっ?い、いいんですか?」
加賀「ええ。早くしないと気が変わるわ」
赤城「え、え〜っと、じゃあ、どういう態度になるのかを詳しく…」
加賀「態度ね…」
-
135 : 2015/05/08(金) 18:48:36.86 -
加賀「…あの子、普段は可愛らしいというか、結構子供じみてるでしょう?」
赤城「そうですね、それを言うと怒りますけど…」
加賀「けど、夜戦の時はそれがまるでなくなって…しおらしくなるというか…いきなり美人に見えてくるというか…」
赤城「はぁ、なるほど…」
加賀「で…普段の比じゃないほど甘えてくるわ」
赤城「と、言いますと?」
加賀「いつもなら金剛さんに抱き着かれたり陸奥さんに頭を撫でられたりするだけで「みんな見てるから〜」…って真っ赤になって恥ずかしがるのに、夜戦する時になると自分から抱き着いてくるし首筋に鼻先を擦り付けてくるし…ええ、可愛すぎて死にそうね」ニコニコ
赤城「そ、そうですか…」
赤城(まさかこんな惚気話を聞かされるとは)
-
136 : 2015/05/08(金) 19:22:26.86 -
加賀「ずっと手を握って離さないし、キスしただけでスイッチが入って求めてくるし、終わった後のあどけない笑顔が可愛いし…」
赤城「はぁ…」
加賀「赤城さん、聞いてる?」
赤城「あ、はい、聞いてますよ、はい」
加賀「これだけじゃなくて私と二人きりの時には普段見せないような一面もあって…」
赤城「はあ」
加賀「私が居るのを見たらすぐ犬みたいに隣に来るし、私に寄り添っているとすぐ眠るし、本を読んでいると表情がころころ変わるのも本当に可愛らしいわ…ふふ…」
赤城「はあ」
加賀「あとは…そうね、好きな食べ物が出たら露骨に機嫌が変わったり、駆逐艦の子達が遊んでいるのを見ると一緒になって子供みたいにはしゃぐ笑顔も可愛いし、執務中の真面目な顔も可愛らしいわ」
赤城「はあ」
加賀「聞いてます?」
赤城「聞いてます」
-
138 : 2015/05/08(金) 20:01:25.89 -
赤城「でも、提督って他の子とも仲良くしてるじゃないですか?」
加賀「ええ、確かにそうね…けど、あの子はそういう人だから」
赤城「そういう人とは…?」
加賀「誰かに愛されるために、誰かを愛する。自己満足のようにも思えるけど、私があの子にもらった愛は本物だから。この愛に偽りはないわ」
赤城「……なるほど」
加賀「絶対に裏切らないと約束もしたし…それに」
赤城「?」
加賀「あの子が甘えてくるのは私だけだから」ドヤァ
赤城(うわ…ムカつく…)
-
140 : 2015/05/08(金) 20:05:41.75 -
赤城「しかし……提督って少しおかしいですよね?」
加賀「そう?」
赤城「だって、そんな愛情の形、歪んでいると思いません?」
加賀「……そう言われてみればそうかも」
赤城「一見普通に見えますけど…なんだか、何かが違うというか…普通の人ではないような…」
加賀「…前に本で人間は子供の頃にあった出来事が精神状態や性格に影響する、と見たわ」
赤城「だとしたら、子供の頃に何かが…?」
加賀「……………」
-
143 : 2015/05/08(金) 21:22:03.48 -
赤城「……………」
加賀「……………」
提督「………おーい」
赤城「……………」
加賀「……………」
提督「………わっ!!」
赤城「!?」ビク
加賀「!」ビク
提督「二人とも、そんな真剣な顔してどうしたの?考え事?」
加賀「え?あ、いえ…少し気になることがあって…」
提督「気になること?」
赤城「提督、小さい頃になにかありました?」
提督「小さい頃?うーん…」
-
144 : 2015/05/08(金) 21:28:05.84 -
提督「………うん、あるよ」
赤城「! それはどういう出来事でしたか?」
提督「うーん、分かんないや」
赤城「えっ?」
加賀「どういうこと?」
提督「いやね、何かあったのは覚えてるんだけど…その内容がどうしても思い出せないんだよね」
赤城「……そうですか。突然すみません、変なことをお聞きして」
提督「ううん、いいよ」
加賀「…もう試合は終わったの?」
提督「あ、うん!次は私達の決勝戦だよ!」
加賀「そう。なら私も見に行くわ」
提督「うん!先に行って準備してるね!」
-
145 : 2015/05/08(金) 21:30:59.37 -
加賀「………はぁ…」
赤城「真相は闇の中、というわけですね…」
加賀「少しでもあの子のことを理解してあげられればと思ったのだけど…ダメみたいね」
赤城「そんな、もう十分加賀さんは提督のことを知っていますよ」
加賀「……そうね。それに、過去になにがあったとしてもあの子はあの子よ」
赤城「そうですね、また何か思い出すことがあればその時聞きましょう」
加賀「ええ。…そろそろ試合が始まるわ」
赤城「私達も行きましょうか」
-
147 : 2015/05/09(土) 18:50:53.67 -
那珂「レディースエーン……レディース!!さーあ皆様、長らくお待たせいたしました!Aブロック決勝戦!!幾多の強敵を打ち倒し、ここまで登り詰めてきた雪の英雄達をご紹介しましょう!」
提督「那珂ちゃん、すっごいMC上手いなぁ…」
那珂「さあまずは青コーナー!持ち前のチームワークと完璧とも言える作戦!そしてそれを指揮する優秀な提督!普段の態度がアレなせいで驚いた人も多いことでしょう!」
提督「アレってなにさアレって!失礼な!」プンスカ
那珂「しかし優秀なのは作戦を指揮する提督だけではありません!木材だけでは火が起こらぬように、その火付け役が必要なのです!それがこの、第六駆逐隊の三人!子供と思って侮ると痛い目を…いや!冷たい目を見ることになるぞっ!」
暁「子供じゃないってばー!!」プンスカ
響「はいはい、早く準備しようか」
那珂「そして最後に、これまでの試合で幾度となくそのイケメンっぷりを見せつけてきた抱かれたい艦娘ランキング推定ナンバーワン!まさか…男!?いや違う!おっぱいのついたイケメンこと、球磨型の末っ子!木曾ちゃんです!!」
\木曾ー!カッコいいよー!!/
\木曾、勝ったら好きなもの奢ってやるクマー!/
\木曾ー!/\木曾ー!/\木曾ー!/
木曾「やめろよ!顔出しづらいだろ!!///」
-
148 : 2015/05/09(土) 19:48:48.76 -
那珂「続いては赤コーナー!なんとこのチーム、全員が重巡洋艦です!妙高型四姉妹と、人数合わせのために入れられた……と思いきや、かなりの活躍を見せる古鷹ちゃんです!」
古鷹「なんで私まで、と思ったけど…ここまで来たからにはやるしかないですね」
足柄「勝負事に負けるつもりはないわ!勝つのよ!!絶対!!」
妙高「久しぶりに燃えてきました…!」
那智「ああ…勝って提督と…」
羽黒「わ、私も司令官さんと…!はい!頑張ります!」
那珂「意気込みは十分!いよいよ試合が始まります!泣いても笑ってもこれが最後…提督を一日自由に出来る券を賭けたラストバトル!!」
提督「………そういえばそういう体だった」
那珂「それではいざ、尋常に……」
『始めっ!!!』
-
150 : 2015/05/09(土) 20:19:35.91 - 提督がいるところ以外書くのめんどくさい(屑並感)
-
152 : 2015/05/09(土) 20:55:31.76 -
那智「まずはこちらかr」バッ
提督「はぁっ!!」シュッ
那智「何!?」
バスッ
提督「ひとつ!」
妙高「那智!」
提督「まだまだっ!」シュッ
妙高「………!」
バスッ
提督「ふたつ!」
羽黒「ひいっ!」ササッ
提督「みっつ…はダメか…」
那珂「速い!速すぎる!提督の十八番が炸裂しました!!精密射撃によって早くも二人撃沈!大きくリードを奪いました!!」
木曾「いいぞ!」
-
153 : 2015/05/09(土) 20:56:06.46 - 正直なところ、もうネタがないんです…
-
157 : 2015/05/10(日) 18:32:44.97 -
提督「暁!」
暁「ええ!」ダッ
那珂「日和った隙に盾を取りました!早速見事な連携を見せています!」
羽黒「ど、どうしよう…!」
古鷹「落ち着いてください!まずはこちらに!」
羽黒「は、はい!」ササ
提督「!」ピクッ
足柄「待って!まだ提督が…!」
ビュンッ!
羽黒「きゃあ!?」バッ
提督「!?」
木曾「避けた!?」
-
158 : 2015/05/10(日) 19:34:24.14 -
那珂「提督の精密射撃を躱した!?偶然か、それとも…!?」
木曾「…どうする?」
提督「いや、このまま押し切る!みんな行くよ!」
雷「了解!」
那珂「作戦決行!このまま勢いに乗って押し潰せるか!?」
古鷹「来ます!羽黒さん、迎撃態勢を!」
羽黒「は、はい!」
足柄「私達は少しでも多く数を減らすわ!」ダッ
暁「盾もなしで来るなんて!」
木曾「畳み掛けるぞ!」
-
159 : 2015/05/10(日) 19:41:44.73 -
提督「………!?待って木曾!様子がおかしい!」
木曾「なに?」
暁「せいっ!」シュッ
古鷹「くっ…!」サッ
響「逃がさない!」シュッ
バスッ
古鷹「っ……足柄さん!」
足柄「ええ!」シュッ
暁「まずっ…!」
バスッ
雷「暁の仇ぃー!」シュッ
足柄「ここまでね…」
バスッ
那珂「さらに二人ノックアウト!一人犠牲になりましたが、四対一!これは試合が決まってしまったか!?」
-
160 : 2015/05/10(日) 20:24:51.25 -
雷「このまま挟み込んで!」
響「わかった!」
提督「ダメ!二人とも戻って!」
木曾「…聞こえていないみたいだ」
提督「うあぁ…私のミスだ…」
木曾「……何がだ?これなら俺達の勝ちじゃないのか?」
提督「ううん…どうして相手チームが決勝まで残ったのか分かる…?」
木曾「…どういうことだ?」
提督「一人一人は強いけど、古鷹がいる分五人全員の連携は取れていない…これは五人全員が協力して勝つ競技。ならそれであのチームがどうやって勝ってきたのかって」
木曾「………!まさか…」
提督「そう……」
-
161 : 2015/05/10(日) 20:29:47.11 -
妙高「……そろそろでしょうか」
那智「ああ…少し心許ないが」
足柄「そう?少なくとも二人はやれそうだけど」
古鷹「完全に油断していたみたいですしね…」
那智「意外だっただろうな。一回戦の時のあいつと同じで誰もその存在を警戒していない。まさかそんな、と思うだろう…そう」
-
162 : 2015/05/10(日) 20:30:29.17 -
『「ダークホースという、存在を」』
-
163 : 2015/05/10(日) 23:49:20.19 -
ヒュヒュンッ
雷「え?」
バスッ バスッ
響「……え?」
提督「ごめん……」
那珂「え……な、何が起こったのでしょう!?雪玉をぶつけられ痕跡が見えますが…え、え?雪玉を…投げた?一瞬で?二人に向かって同時に!?あ、り、リプレイが届いているようです!モニターに回してください!」
ザワザワ…
那珂「……た、確かに両方に投げています!しかもどちらとも当たっています!恐るべし羽黒ちゃん!!最後の最後で、秘められし力を発揮しました!これは大番狂わせか!?」
木曾「まずいな…一気に二対一まで持ち込まれたぞ…」
提督「………まさか羽黒があそこまでやるなんて…完全にノーマークだった…私のミスだ…」
木曾「お、おい…弱気になるな、まだ負けたわけじゃない」
提督「……うん。まだ、策はあるよね」
-
164 : 2015/05/10(日) 23:53:07.98 - 女提督が加賀に監禁されるSS書きたい(唐突)
-
168 : 2015/05/11(月) 00:43:27.96 -
書くとしたら別スレ建てることになりそうです
話に矛盾が生まれるので -
170 : 2015/05/11(月) 07:45:51.48 -
ココロの処方箋が要りそうなタイトルですね
そのタイトルで建てるかもしれません -
172 : 2015/05/11(月) 18:26:45.12 -
提督「…………」ソーッ
羽黒「うぅ…ご、ごめんなさい…」
木曾「……どうだ?」
提督「動く気配はないかな…防衛に徹してるみたい」
木曾「さすがに二人といえど単身で突っ込めば的になるだけだからな…動きながらあの投げ方は出来ない、ということか」
提督「……けどこのままじゃジリ貧だよ…」
バスッ!
羽黒「は、早く降参してください!」シュッ
バスッ!
木曾「試合時間もあるしな…焦り始めた向こうが雪壁の上から叩き込んでくる可能性もある」
提督「だからと言って迂闊には出られないし……」
提督「…………!!」
木曾「どうした?」
提督「…思い付いたよ、打開策」
木曾「! 本当か!?」
提督「うん、まずは………」
-
173 : 2015/05/11(月) 18:57:00.55 -
提督「………どう?」
木曾「……確かに決定力はあるが…本気か?」
提督「相手があれじゃどう策を講じても突破は無理だと思って、ね…」
木曾「………まあ、それもそうだな」
提督「でしょ?」
木曾「ああ、どうせやるなら当たって砕けろだ」
提督「うん!私達なら出来るよ、きっと」
木曾「……よし!行くぞ!」
提督「ラストバトルだああああ!!」
-
174 : 2015/05/11(月) 19:39:26.66 -
羽黒「!」ピク
木曾「俺が先陣を切る!後に続け!」
提督「わかった!」
那珂「決死の突撃!木曾ちゃんが盾を前面に突き出し、提督が続きます!何か策があるのか、それとも雪合戦の女神に全てを委ねるか!?」
羽黒「ひっ!こ、来ないでくださいぃぃ!」シュッ
木曾「うおっ!」
ボスッ
提督「木曾!」
木曾「大丈夫だ!だがカバー出来ていないところを的確に狙われた、次はないぞ!」
提督「分かってる!行くよ!」
木曾「ああ!」
提督「羽黒ォーーーーー!!!」
ビュン
羽黒「ひぃっ!」サッ
提督「今のうちに!」
木曾「ああ!」ザッ
-
175 : 2015/05/11(月) 19:55:58.05 -
那珂「!? 木曾ちゃんが屈みこんで、盾を頭上に……えっ、えっ!?」ガタッ
木曾「跳べッ!!」
提督「おおおおあああああああああ!!!!」ダンッ
バッ
羽黒「うそ…」
那珂「木曾ちゃんを踏み台にしたぁ!??」
足柄「ええええええええええ!!???」
那智「なん……だと……」
妙高「これは……ダメみたいね…」
古鷹「チームワークがここまでとは…」
-
176 : 2015/05/11(月) 20:25:11.86 -
提督「だあああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ギュオオオオオオオ
那珂「そのまま一直線!向かうはフラッグ!!もう止められない!そして!そして!!」
提督「私達のおおおおおおお!!!勝ちだああああああああああああああ!!!!」
ズザアアアアァァァ
那珂「フラッグをゲットオオオオオオオオオオオオオ!!!これが!!チーム迅雷の絆だああああああああああああああ!!!」
\ワアアアアアアアアアア!!!!/
\キャアアアアアアアアア!!!!/
\提督カッコイイー!!抱いてー!!/
提督「へへ…えへへへ……」
-
177 : 2015/05/11(月) 20:38:16.70 -
〜〜〜
羽黒「うう…最後まで動きが読めませんでした…」
妙高「負けましたね…まさか、上を攻められるとは」
古鷹「チームワークの勝利ですね…私達に足りなかったのはそれだったのでしょう」
足柄「あ”ーーーーーーーーっ!!!くやしいいいいいいいっ!!!」バタバタ
提督「あはは…足柄、みっともないよ…」
雷「というかかなり跳んでたわね。見る限り3m以上は…」
暁「木曾さんすごかったわ!」
木曾「ふっ、まあな。愛のなせる業さ」
提督「も〜、またまたぁ」バチーン
木曾「〜〜〜〜〜〜!!!」
響「うわぁ…」
-
178 : 2015/05/11(月) 23:18:45.14 -
那珂「お聞きくださいこの大歓声!寒さを忘れ、汗すら流すほど熱狂的な叫び!Aブロック優勝は、チーム迅雷!!今一度この英雄達に惜しみない拍手を!!」
パチパチパチパチパチパチ
暁「うわー、耳が壊れそう…」
木曾「ああ。だが、悪くない」
提督「みんなで勝ち取った勝利だからね」
雷「司令官、見て見て!ほら、これ!」
提督「ん?なにこれ?」
響「何って…司令官を一日自由に出来る券だよ」
提督「………あ!!そういえばそういう話だった!」
木曾「優勝して良かったな、ほんと…」
提督「危ない危ない、他のチームに渡ったら何をされるか分かったものじゃなかった…」
-
179 : 2015/05/11(月) 23:33:28.65 -
電「みんな、優勝おめでとうなのです!」
提督「おー電!ふふっ、見てたの?」
電「はい!司令官さん、カッコよかったのです!」
提督「えへへぇ、照れるねえ」
雷「ねえ、これの使い道どうする?」
暁「そうねえ、悩みどころね…」
響「そう焦らずとも、ゆっくり考えればいいさ」
電「あ………」
木曾「……………」
-
180 : 2015/05/11(月) 23:50:37.87 -
電「…………」
木曾「……ほら」
電「え?」
木曾「これ、やるよ」
電「えっ…!で、でも…!」
木曾「なんだ?これを誰かに渡しちゃいけないなんてどこにも書いてないだろ?」
電「そ、そんな…木曾さんに悪いのです!ダメなのです!」
木曾「いいからもらっておけ、お前達に比べたら提督といる時間は長いからな」
電「……でも…」
木曾「そんな顔するなよ、あいつの幸せは俺の幸せなんだ。お前達が一人でも欠けたらあいつも幸せになれないぞ?」
電「…………ありがとう、なのです」
木曾「ああ」
-
182 : 2015/05/11(月) 23:58:11.06 -
雷「電、もうやりたいことは決まった?」
電「…はい、大丈夫なのです!」
提督「私に出来る範囲でお願いね?」
暁「分かってるわよ!はい、司令官!今日の夜12時ちょうどから明日が終わるまで、ずっと一緒がいい!」
雷「私も!」
提督「おお…すごくまとも…うん、約束ね!電は?」
電「えっと…電は…」
木曾「……………」
電「電は…司令官さんとお姉ちゃん達と、木曾さんも、一日ずっと一緒がいいのです!」
木曾「んお……お、おい?」
電「ダメですか…?」
提督「もとより私に拒否権なんてないだろうしねえ…もちろんいいよ。私も、木曾に一緒に居てほしいし」
電「本当ですか!?やったのです!」
木曾「………はは…こりゃ一本取られたな」
-
184 : 2015/05/12(火) 00:06:49.41 -
提督「さて、響は?」
響「ん?私は司令官のおっぱ」
提督「は?」
響「私も一日ずっと一緒がいいな」
提督「そっか、やっぱりみんな考えることは同じなんだねえ」
響「……………」
提督「なに?」
響「なんでもないです…」
-
185 : 2015/05/12(火) 00:12:42.61 -
提督「よし…じゃあみんな、寝る時間になったらみんなを起こさないように私の部屋に来てね」
暁「了解!」
雷「ふふっ、楽しみねえ」
電「もちろん木曾さんも一緒なのです!」
木曾「はいはい、分かってるさ」
響「……フフ、みんなと一緒なら悪くないかな…」
提督「それじゃあ私、そろそろ他の子達見てくるね!」
暁「はーい、行ってらっしゃーい」
雷「司令官も大変ねえ…」
木曾「一番はしゃいでるのはあいつだがな」
響「違いない」
-
186 : 2015/05/12(火) 18:14:27.83 -
提督「うー、寒い寒い…」サスサス
提督「……あれ、他の子の姿が見当たらない……おぉっ!?なにこのかまくらの群れは!?」
ヒョコ
深雪「お、司令官!司令官もかまくらの中で餅食べよーぜ!」
提督「お餅?みんなお餅食べてるの?」
吹雪「えっ、司令官いるの!?」ヒョコ
提督「あ、みんないるんだ」
深雪「ほら、みんなで食べた方がおいしいから!なっ!」
提督「そうだね、そういうことなら」
深雪「やーりぃ!」
-
187 : 2015/05/12(火) 18:44:47.14 -
提督「おじゃましま〜す」ザフザフ
叢雲「あら、いらっしゃい」
提督「どうも〜」
初雪「お皿……」スッ
提督「あ、ありがと」
吹雪「今焼いてるところなのでもう少し待ってくださいね」
提督「はーい…いやー、しかしよく出来てるねえ」コツコツ
深雪「へへー、みんなが試合してる間に作ったんだよ!身体冷えると思ってな!」
提督「おお…深雪はえらいねえ」ナデナデ
深雪「へへへ…♪」
初雪「私も頑張った……」ススス
提督「よしよし、初雪もえらいえらい」ナデナデ
初雪「ふふん……」
吹雪「わ、私も頑張りました!」
叢雲「わ、私だってやったわ!」
提督「うんうん、みんなえらい子」ナデナデ
吹雪「きゃ〜♪」
叢雲「ふんっ、それでいいのよ///」
-
188 : 2015/05/12(火) 19:01:54.39 -
白雪「司令官、醤油をどうぞ」
提督「ん…あれ、醤油しかないの?きな粉は?」
叢雲「きな粉、あるにはあるけど…ここ、誰も食べないからもらってないわよ?」
提督「えー、きな粉おいしいのに」
深雪「他のところにならあると思うけど…まだ焼けないし今のうちにもらってきたらいいんじゃない?」
提督「うん、そうする」ザッ
-
189 : 2015/05/12(火) 19:33:38.14 -
提督「んっと…ここならあるかな…失礼しまーす」ヒョイ
北上「ん?おー、ふーちゃん」
大井「あ…提督…」
球磨「何か用クマ?」
提督「えっとね、きな粉ないかな?私がいるところになくって…」
多摩「ここにあるにゃ」スッ
提督「お、ありがとー」
大井「はぁ………」
提督「…大井、どうしたの?元気ないみたいだけど」
北上「さっきからずっとこの調子なんだよね、何があったか分からないんだけどさ」
提督「大井?体調でも悪いの?」
大井「………」フルフル
-
190 : 2015/05/12(火) 19:58:24.09 -
大井「……一日提督を自由に出来る券…」
提督「ああ、あれ…あれが欲しかったの?」
大井「はい…悔しいです…」
北上「まあ負けちゃったものはしょうがないからねえ」
提督「なるほど…ところで一日自由になって、何がしたかったの?」
大井「提督の貞操を」
球磨「…………」ササ
多摩「」ススス
北上「うわ……」ジリ
提督「私帰るね」クル
大井「違うんです!!!」
-
191 : 2015/05/12(火) 20:11:38.66 -
大井「待ってください提督!!」ガシッ
提督「やめてください触らないでください」ググ
北上「さすがにそれはキモいよ大井っち…」
多摩「死ね」ボソッ
大井「違います!私はただ提督を愛しているだけなんです!だから貞操を奪いたいんです!!」
提督「何その理屈!?どうあがいても変態でしょ!?」
大井「違いますゥー!他の誰かに取られたくないんですゥー!提督のものは全部私のものにしたいんですゥー!」
提督「やだよそんなの!?そもそも私もう処女じゃないし!」
大井「えっ?」キョトン
北上「えっ?」
球磨「えっ?」
多摩「えっ?」
提督「えっ?」
-
194 : 2015/05/12(火) 20:37:18.07 -
大井「今、なんと」
提督「え?い、いや、もう処女じゃないって…」
大井「………………………」
提督「……あ、あの」
大井「どこの男ですか?」
提督「へ?」
大井「どこの男ですか?誰ですか?どういう関係ですか!?いつのことですか!?今すぐ私がその首捻じ切ってああああああああああああああああああ!!!!!!」
提督「うわあ!?お、落ち着いて大井!」
球磨「大井がぶっ壊れたクマ!!」
多摩「もともとにゃ」
球磨「それもそうクマ」
北上「そんなこと言ってる場合じゃないってば!大井っち!」
大井「ウオアアアアアアアアア!!!殺す!!ぶち殺してやるうううううううううう!!!」
-
196 : 2015/05/12(火) 20:46:17.58 -
提督「大井!話を聞いて!まだ続きがあるから!!」グググ
大井「離せええええぇぇぇぇ!!殺す!!今殺す!!すぐ殺す!!骨まで砕いてやるうううううううううう!!!!!」
提督「話を聞けええええぇぇぇぇ!!!」グアオオオ
大井「おお!?おっおっおっおおおお!??」
提督「どりゃあ!!!」
ゴシャァッッ
球磨「うわ……」
多摩「すごいにゃ…」
北上「直下式ブレーンバスターなんて初めて見たよ…」
提督「ハァ……ハァ……話、聞く?」
大井「ききまふ」鼻血ダラダラ
-
198 : 2015/05/12(火) 23:31:27.04 -
球磨「で、続きってなにクマ?」
提督「え?ああ、うん…えっと…」
提督「…………////」カァアアア
多摩「え?ど、どうしたにゃ?」
提督「いや…なんかこれ言わなきゃいけないとなるとすごい恥ずかしくなってきて…///」
大井「どんな羞恥プレイさせられたんですか」ミシミシ
提督「そんなんじゃないってば…というか崩れるから壁に拳突き立てるのやめなよ…」
北上「もー、じれったいなぁ…ならどういう理由だったのさ」
提督「………あの…」
球磨「…………」
多摩「…………」
大井「…………」
北上「…………」
提督「………自分でやりました……」
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199 : 2015/05/12(火) 23:34:11.51 -
大井「…………」
大井「…………」
大井「………えっ?」
北上「えっ?」
球磨「えっ?」
多摩「えっ?」
提督「……………/////」
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200 : 2015/05/12(火) 23:45:09.81 -
大井「え……じ、自分、で?って?」
提督「うん、一人で…」
北上「ど、どうやって?」
提督「……イヤ、その…高校生の時に…あの…お…」
球磨「お?」
多摩「お?」
提督「お………オモチャで………/////」
北上「………えと、あの……なんていうか、ごめん…」
提督「いいよ別に…どうせ誰かに捧げる予定もなかったし…あの頃は盛んだったし…」
大井「…………」グスッ
北上「そんなに嬉しいんだ…」
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201 : 2015/05/12(火) 23:54:47.79 -
大井「いや……提督、料理上手だし掃除も洗濯もするしお裁縫出来るし面倒見いいし、家庭的だから彼氏の一人や二人居てもおかしくないんじゃないかって……」ズズッ
北上「まあ、確かに…」
提督「残念ながら生まれてこのかた一度も彼氏なんて出来なかったんだよね…」
多摩「作ろうとは思わなかったにゃ?」
提督「うーん…いや、そもそも男の人を好きになるっていうのがよく分からなくて…私、小さい頃からずっと幼馴染にべったりだったし…」
球磨「告白?とかされたことは?」
提督「何回かあるなぁ……男の子に七回、女の子が十回だったけど…」
球磨「モテモテクマ」
提督「まあ、全部断った結果が独身アラサーという有様なんだけど…」
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202 : 2015/05/12(火) 23:59:19.87 -
大井「いや…でも良かったです、どこの馬の骨とも知れない男に奪われるぐらいなら提督自身の
手の方がよっぽど綺麗です」提督「当時は相当なショックだったけどね…」
北上「というか、そろそろ戻らなくていいの?」
提督「おっと、忘れてた…それじゃあきな粉もらっていくね」ザッ
球磨「片付けは任せたクマ」
提督「はーい」
多摩「ばいばいにゃ」
ザッザッザッ…
大井「さて北上さん!私達もお餅食べましょう!」
北上「切り替え早いね…」
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203 : 2015/05/13(水) 00:06:53.35 -
ザフザフ
提督「よいしょっと…ただいまー」
深雪「ん、おかえりー」モグモグ
提督「あ、もうみんな食べ始め………あれ?私のお餅は?」
叢雲「あんたが帰ってくるの遅いからもう私が食べたわ」モグモグ
提督「あー!?なんてことを!!」
白雪「まあまあ、まだ数はありますから」
吹雪「もう一度焼きましょう、私達も食べますから!」
提督「むー…食べ物の恨みは恐ろしいんだからね」
叢雲「ちょっとは節制しなさい」
提督「」グサッ
初雪「…………」モグモグ
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204 : 2015/05/13(水) 00:10:29.72 -
パチンッ パチッ…
提督「うわっちち、あちちち」
深雪「もっとこっち寄りなよ、火花飛ぶよ」
提督「うん」
プクー
提督「あ……ふふ、膨らんできた…」
白雪「もうちょっとですね」
提督「楽しみだなぁ…」
叢雲「誰かに取られないように気を付けなさいよ」ニヤ
提督「そんなことしないもーん、べーっだ」
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205 : 2015/05/13(水) 00:14:12.24 -
提督「いや〜……しかし、静かだねえ…」
吹雪「そうですね…やっぱり、雪がずっと降り続いているからでしょうか」
提督「うん………」
深雪「…………」
初雪「…………」モグモグ
白雪「…………」
叢雲「…………」
提督「…………」
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206 : 2015/05/13(水) 00:27:30.03 -
提督「………なんだか、こうして降り積もっていく雪を見ていると昔のことを思い……出、す…………?」
『……みて!…おね…ちゃ…………だよ!ゆき…』
『い…ぱい………つも…る!ゆ…がっせ……み…なでや………』
『………ちゃんも、おと……んも…かあさ……!』
『み…な…一緒に──────
提督「───………?…、…?」
深雪「おいっ、司令官?司令官?」ユサユサ
提督「………え?あ、ああ、なに?」
深雪「いや、もう焼けたって言ってるのにずっと反応がないからさ…食べないの?」
提督「あ、食べる!食べるから、叢雲ォ!!」
叢雲「あ、バレた」
提督「バレたじゃないでしょもう!」
初雪(……よかった、いつもの司令官だ…)
提督「まったく、もう…」
提督「……………」
提督(私……さっき、何を思い出そうとしたんだっけ……)
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207 : 2015/05/13(水) 00:30:15.54 -
〜〜〜
深雪「くぁ〜……もうすっかり夜だな〜…」ググッ
提督「そうだねえ、そろそろお開きにしよっか」
深雪「そだなー、なんか名残惜しいな」
白雪「明日には溶けてなくなっているでしょうね…」
初雪「でも、今だけでも楽しめたから……感謝……」
吹雪「ありがとうございました、雪さん」
提督「雪に感謝!」ビシィ
深雪「感謝!」ビシィ
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208 : 2015/05/13(水) 00:34:25.49 -
提督「それじゃあ私、みんなの誘導してくるから」
深雪「おー!七輪はあたしらが片づけとくなー」
提督「うん、よろしくー」
深雪「よーし、じゃあ戻ろうぜー」
「楽しかったねー」
「次雪合戦やる時は絶対勝つわよ!」
「叢雲ちゃん、一番楽しんでる……」
「べ、別にそんなんじゃないけど!?」
「まあまあ、恥ずかしがることじゃないから…」
ゾロゾロ…
提督「………さてと!私もみんなの誘導済ませて電達が来るための準備しよっと」
提督「〜〜出会ったこ〜ろは〜…♪」
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209 : 2015/05/13(水) 00:35:25.63 -
鎮守府の雪おわり
そろそろ提督の過去も掘り下げていきたいです
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