-
1 : 2015/05/18(月) 19:40:01.85 -
大淀「はい、間違いありません」
大淀「作戦内容が深海棲艦側に漏れているようです」
大淀「そして、それを流しているのが……」
長門「スパイ、というわけか」
陸奥「そんな、まさか……一体、誰が!?」
港湾「テイトク、ワタシ、コワイ……!」ブルブル
提督「大丈夫だ。心配するな」ギュッ
提督「スパイなど、すぐに見つけ出してやるからな……!」
※安価SS
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431945591
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431945591/
-
2 : 2015/05/18(月) 19:44:05.21 -
提督「身内を疑うのは心苦しいが……」
提督「日頃から、素行が怪しい者がいたのは確かだ」
提督「そういった艦娘に内々に接触し、スパイを炙り出す」
長門「分かりました。では、早速、私が——」
提督「いや、そのような役目を貴様にさせるわけにはいかない」
提督「嫌われ役は私がやろう。貴様らはフォローを頼む」
陸奥「提督……」
-
3 : 2015/05/18(月) 19:47:48.13 -
提督(とは言ったものの、まるで思いつかないな)
提督(この二年間、皆、同じ釜の飯を食ってきた面々だ)
提督(スパイがいるとは考えたくないが——)
提督(いざという時は、私も腹をくくろう)
提督「——さて」
提督「怪しい艦娘は、誰だ……?」
-
5 : 2015/05/18(月) 19:48:50.13 ID:UbHtBFZ00 - 金剛
-
11 : 2015/05/18(月) 19:53:54.67 -
提督(……)
提督(考えてみれば……)
提督(金剛は、怪しくないか?)
提督(初対面から私に明らかな好意を示し、)
提督(それを公言して憚らない)
提督(あれは……私に近づくための演技だったのでは?)
提督(人の恋愛感情を疑いたくはないが——)
提督(念のために、話を聞いておくか)
-
14 : 2015/05/18(月) 19:56:35.10 -
~艦娘寮 廊下にて~
提督「ああ、金剛。ここにいたのか」
金剛「Wow、提督ぅー! 私に会いに来てくれたの?」
金剛「んー、チュッチュッ! 嬉しいデース!」
提督「うわっぷ。ま、待て。時と場所を弁えろ」
提督「まずは私の用件を聞いてくれ」
金剛「What?」
-
16 : 2015/05/18(月) 20:02:33.08 -
提督「単刀直入に聞こう」
提督「金剛。貴様、何か私に隠していないか?」
提督「私の目を見て、包み隠さず話してくれ」
金剛「提督……」
金剛「……どうやら、本気のようネ」
金剛「誤魔化しや言い逃れは……できそうにありませーん」
金剛「Yes……隠し事、ありマス」
金剛「それは……」
-
18 : 2015/05/18(月) 20:03:30.85 ID:wpWH5B0EO - 実は深海側のスパイ
-
27 : 2015/05/18(月) 20:06:58.37 -
金剛「実は深海側のスパイ……だったのデース……」
提督「っ!!!!」
提督「ば、馬鹿な……!?」
提督「そんな、どうして……!?」
提督「嘘だろう? 嘘だと言ってくれ!」ガシッ
金剛「……」
金剛「残念ながら、事実デース……」
-
28 : 2015/05/18(月) 20:11:51.26 -
金剛「おかしいとは思いませんデシタか?」
金剛「ヴィッカース社で作られたのは私一人」
金剛「それ以降、英国から艦娘が送られてキマシタか?」
金剛「深海棲艦は人類共通のenemy」
金剛「それなのに、どうして、英国は音沙汰がないのか——」
金剛「不思議には思いませんデシタか……?」
提督「……っ!」
-
29 : 2015/05/18(月) 20:13:13.20 ID:PrKHBJgkO - もしかして執務室に落書きの人だったりする?
-
30 : 2015/05/18(月) 20:14:41.51 -
金剛「答えはeasy」
金剛「ヴィッカース社は深海棲艦が作った架空会社で——」
金剛「初期型の艦娘である私は、この戦争のパワーバランスを保つため、」
金剛「人類に贈られた兵器」
金剛「そして……スパイなのデス」
提督「馬鹿……な……!」
-
31 : 2015/05/18(月) 20:15:24.06 -
>>29
違うぞい。スパイ大作戦の人だぞい。 -
33 : 2015/05/18(月) 20:18:55.40 -
金剛「フフッ、面白かったデス」
金剛「私が細工しているとも知らずに——」
金剛「羅針盤の結果に、右往左往する提督の姿は」
提督「あ、あれは貴様が……!」
提督「何ということだ……」
提督「信を置いていた貴様が、まさか、獅子身中の虫だったとは……」
金剛「……デスが」
提督「……?」
-
34 : 2015/05/18(月) 20:22:13.86 -
金剛「初めのうちは、演技デシタけど……」
金剛「私は……次第に……」
金剛「提督のことを、心から、愛するようになってしまったのデース……」ポロポロ
提督「……金剛」
金剛「温かな風……優しい人々……静かな海……」
金剛「そして、いつも諦めず、前を向く提督……」
金剛「私はいつしか、貴方を裏切るのに、罪悪感を覚えるようになりマシタ」ポロポロ
-
35 : 2015/05/18(月) 20:25:45.30 -
金剛「でも、私の罪は消えない……スパイをした事実は、変わらないのデース」
金剛「だから、きっと、罰が当たったのデス」
金剛「幸せの中にいる、今、この瞬間に——」
金剛「罪の告白をしなければならなくなった」
金剛「これは、『トウゼンノムクイ』デスよね……?」
金剛「分かりマス……今の私には、全部、全部、分かりマース……」ポロポロ
提督「金剛……」
-
36 : 2015/05/18(月) 20:28:23.40 -
提督(今の話を聞く限り、金剛はスパイ……『だった』ということになる)
提督(今はそのことを悔いており……)
提督(どうやら、情報を流しているスパイとは違うようだが……)
提督(私は彼女を赦すべきなのだろうか……)
赦す or 赦さない
-
40 : 2015/05/18(月) 20:29:19.65 ID:43K48WcaO - 許さない
-
44 : 2015/05/18(月) 20:32:09.76 -
提督「……話は全て分かった」
提督「私は立場ある人間として、貴様を赦すことはできない」
提督「相応の厳罰は——覚悟してもらおう」
金剛「……」グスグス
金剛「……ハイ」
金剛「どんな罰でも……ちゃんと受けマス」
金剛「だって、それは——愛する人たちを騙した、罪だから」ポロッ
-
45 : 2015/05/18(月) 20:35:19.32 -
提督「——言ったな?」
提督「来いっ! 貴様に罪を与えてやる!」グイッ
金剛「アッ、提督、な、何をっ!?」
金剛「何をするんデスか!?」
提督「黙れっ! さあ、ここに入るんだ!」
金剛「ここは——提督の、寝室」カァァ
提督「今夜は寝かさんぞ、金剛」
提督「貴様の身体に、罪の重さを——」
提督「刻みつけてやるっ!」ガオー!
金剛「アッ、提督ぅ! アッ、アッ、アアッ!?」
<ア~~~~…………
-
49 : 2015/05/18(月) 20:37:11.41 -
~翌朝~
チュンチュン チュンチュンチュン
金剛「提督ぅ……愛してマース……」ムニャムニャ
提督「……」
提督「ふう」
提督「金剛に対する厳罰は、このようなものでいいだろう」
提督「しかし、参ったな。スパイが見つかったと思ったら、別口だったとは……」
-
56 : 2015/05/18(月) 20:40:43.68 -
提督(おそらく、金剛が任務を放棄したことで、新たなスパイが送られてきたのだろうが……)ガチャ
提督(それは誰なんだ?)スタスタ
提督(素行や言動の怪しい艦娘はまだいる)スタスタ
提督(あのうちの、誰が……)スタスタ……
北方「テートク、オハヨー」
提督「おお、ほっぽちゃん。今日も早いのだな」
提督「姉さんはまだ寝ているのか?」
北方「ウン。オネエチャン、ネボスケ」
提督「ハハハ……」
-
59 : 2015/05/18(月) 20:43:38.08 -
提督「そうだ、ほっぽちゃん。最近、怪しい動きをしている人を見なかったか」
提督「そういった人を調査してるのだが……」
北方「アヤシイヒト?」
北方「ウーン……」
北方「アッ!」
提督「見たのか」
北方「ウン」
それは誰?
-
65 : 2015/05/18(月) 20:44:37.06 ID:fuUDKnQoO - 港湾
-
70 : 2015/05/18(月) 20:47:08.63 -
北方「オネエチャン、サイキン、ヘン!」
北方「ナニカ、カクシゴトシテル!」
提督「そうか……」
提督(港湾棲姫、か)
提督(内気で、人見知りで、臆病で)
提督(そんなあの子にスパイが務まるとは思えないが——)
提督(……探りを入れてみるか)
-
74 : 2015/05/18(月) 20:49:55.82 -
~鎮守府 執務室~
港湾「テイトク。コレガ、キョウノショルイデス」
港湾「メヲトオシテオイテクダサイネ?」
提督「ああ」
提督「いつも助かる」
提督「すまないな」
港湾「イ、イエ……」
港湾「シゴト、デスカラ……」ポッ
-
75 : 2015/05/18(月) 20:52:29.29 -
提督(やはり可憐だ)
提督(大きな身体に反して、愛くるしい)
提督(そんな彼女にも——隠し事があるという)
提督(それは何だ……?)
提督「なあ、港湾棲姫」
港湾「? ハイ?」
提督「私に隠れて……何か、コソコソとしているそうではないか」
港湾「っ!!」ビクッ
-
76 : 2015/05/18(月) 20:54:09.08 -
提督「その反応、図星か」
提督「さて、教えてもらおうか」
提督「貴様は一体、何を隠してるというのだ?」
港湾「ソ、ソレハ……」
港湾「エト……」
-
78 : 2015/05/18(月) 20:54:36.66 ID:xK7oG7VuO - 実は深海棲艦なんだ
-
88 : 2015/05/18(月) 20:57:49.99 -
港湾「……ジツハ」
港湾「ワタシ、深海棲艦、ナノ」
提督「なにっ——!?」
提督「馬鹿な! 貴様が深海棲艦だと!?」
提督「信じられん……!」
港湾「深海棲艦デス」
港湾「メモヒカリマス」ピカッ!
提督「本当だ!!」
-
91 : 2015/05/18(月) 21:00:45.85 -
提督「まさか、鎮守府内に二人も深海棲艦がいたとは……!」
港湾「フタリ? ホッポノコトデスカ?」
提督「ひいっ!? あのほっぽちゃんも深海棲艦だと!?」
提督「なんということだ……!」
提督「この鎮守府の審査はどうなっているのだ……!?」
港湾「ワリト『ザル』デシタ」
提督「くっ……!」ドンッ!
-
92 : 2015/05/18(月) 21:03:58.53 -
港湾「デモ、ゴカイシナイデクダサイ」
港湾「ワタシト、ホッポハ、深海棲艦デスケド」
港湾「イイ深海棲艦ナノデス」
提督「いい深海棲艦?」
港湾「ハイ。クライウミノソコヲデテ、アタタカナチジョウデクラス」
港湾「ジンルイニミカタスル深海棲艦デス」
提督「なるほど……」
提督(金剛もそうだったな……)
-
94 : 2015/05/18(月) 21:06:04.80 -
港湾「バレテシマッタノハ、ショウガナイデスケド……」
港湾「ワタシタチヲシンジ、コレカラモ、チンジュフニオイテクレマスカ?」
港湾「ワタシト、ホッポノ、フタリヲ」
提督「むう」
提督(……どうする?)
提督(港湾棲姫のことを、信じるか?)
信じるor信じない
-
96 : 2015/05/18(月) 21:06:29.09 ID:VF3sn9O80 - じる
-
102 : 2015/05/18(月) 21:09:02.28 -
提督「……分かった」
提督「貴様のことを、信じよう」
提督「二人は今まで通りに暮らしてくれて構わない」
提督「貴様らの立場は、私が責任を持って保証しよう」
港湾「テイトク!」パァァ
港湾「シンジテマシタ、テイトク!」
港湾「アナタハ、シンライデキルヒトダッテ!」ムギュッ
提督「ぐ、むうう!? 胸がっ!」
-
103 : 2015/05/18(月) 21:12:23.61 -
港湾「オモイキッテ、ウチアケタカイガアリマシタ!」ムニュ、ムニュ
提督「く、む、むむ!」
提督(爆乳に顔を包まれて……)
提督(息が、息ができない……!)
提督(振りほどこうにも……)
提督(流石の膂力だ……!)
港湾「テイトク、テイトク!」ムニュウウウ
提督「む~~~~!!」
北方「……」ジー
北方「マタオネエチャン、ヘンナコトシテル……」
-
105 : 2015/05/18(月) 21:14:50.11 -
~10分後~
港湾「ワ、ワタシッタラ……」カァァ
提督「はぁ、はぁ、はぁ……!」
提督「し、死ぬかと思った……!」
港湾「スミマセン、テイトク」
港湾「ワタシ、ウレシクッテ」
提督「い、いや、構わない」
提督「気に病む必要はない」
港湾「提督……」キュン
-
107 : 2015/05/18(月) 21:17:55.92 -
提督「しかし、参ったな。また捜査が振り出しに戻った」
提督「深海棲艦側のスパイは、いつになったら見つかるのか……」
港湾「……」
港湾「ソノコトナンデスケド……」
港湾「ジツハワタシ、ココロアタリガアルンデス」
提督「何だと!?」
港湾「アノヒトガ、サイキン、キョドウフシンナンデス」
あの人とは?
-
110 : 2015/05/18(月) 21:18:36.17 ID:XdmXOvdWo - 利根
-
115 : 2015/05/18(月) 21:22:03.68 -
港湾「アノ、ワガハイ、ワガハイッテイッテルヒト」
提督「利根か」
提督(奴は艦娘のまとめ役をよく務めてくれている)
提督(立場的には、多くの機密を知ることができるが……)
提督「よし、話を聞いてくるか」
港湾「オ、オキヲツケテ」
-
116 : 2015/05/18(月) 21:25:13.90 -
~ドック内~
提督「利根はここにいるそうだが……」
提督「ああ、いたな。お~い、利根! 少しいいか!」
利根「ギクーッ!!」
利根「な、なんじゃ、提督か。驚かせるな」
利根「そこで待っておれ! すぐに降りる!」
提督「……」
提督(……怪しい)
-
117 : 2015/05/18(月) 21:28:16.32 -
利根「それで、吾輩に何用じゃ?」
利根「こう見えて、なかなか忙しい身でな」
利根「手短に済ませてくれると、助かるのじゃが……」キョロキョロ
提督「ならば、単刀直入に聞くが」
提督「利根。貴様——私に何か隠しているな?」
利根「ギクギクッ!」ビクーン!
-
120 : 2015/05/18(月) 21:30:50.62 -
利根「ななな何のことだか、さっぱりじゃ!」
利根「何か証拠でもあるのか? 言いがかりは許さぬぞ!」
提督「ほう、食い下がるな」
提督「だが、利根よ。目撃証言があるのだ」
提督「それらを一つ一つ、並べ立てるべきなのか?」
利根「んなーっ!?」ガーン
提督(ブラフだがな)
-
123 : 2015/05/18(月) 21:33:27.48 -
利根「く、くぅー……」ワナワナ
利根「……分かった。吾輩も誇りある艦娘じゃ」
利根「今さらジタバタするまい」
提督「……では?」
利根「ああ、お主がつかんでいる通りじゃ」
利根「吾輩は——」
何をしていた?
-
126 : 2015/05/18(月) 21:34:22.36 ID:NJdMCRNVO - 深海に情報を送信していた
-
138 : 2015/05/18(月) 21:37:07.13 -
利根「実はな……」
利根「深海に——情報を送信していたのじゃ」ニヤリ
提督「……」
提督(……なっ!?)
利根「ククク、流石は提督じゃ。吾輩が見込んだ男なだけはある」
利根「まさか、こうも早くスパイ行為がバレるとはな」
提督「利根、貴様……!」
-
142 : 2015/05/18(月) 21:40:57.81 -
提督「仲間を裏切って、申し訳ないとは思わなかったのか!」
利根「多少はな。兵器とはいえ、心を持つ吾輩たちじゃ」
利根「後ろめたい気持ちは、もちろん、あったぞ」ニヤッ
提督「利根ぇぇぇ……!」ワナワナ
利根「しかし、お主もタイミングが悪い」
利根「もう必要なデータは送ってしまったぞ」
利根「取り戻すことなど——できるわけがないな?」フフフ
提督「おのれ……!」
-
144 : 2015/05/18(月) 21:45:21.79 -
提督「言えっ! 何のデータを送った!」
提督「艦隊の編成か! 出撃予定日か! それとも資材の量か!」
利根「お主も妙なことを言う」
利根「どうして吾輩がそのような瑣末なことを送らねばならぬのだ?」
利根「もっと、もっと、必要にされておることじゃよ」
利根「それこそ、深海側がのどから手が出るほど欲しがっている情報じゃ」
提督「何だ、それは!」
利根「ふふん、それはな——」
それは?
-
146 : 2015/05/18(月) 21:45:56.58 ID:9eTgJQHJ0 - 今晩の献立
-
159 : 2015/05/18(月) 21:48:49.62 -
利根「今晩の献立、じゃよ」
提督「なにぃ?」
利根「ククク、今晩の献立を送ったと言った」
利根「この意味が分かるか?」
利根「門外不出の鎮守府の味が、深海側にも伝わるということじゃ」
提督「貴様ぁ……!」
利根「いいものをいつまでも独占していてはいかん」
利根「そうは思わんか……なぁ、提督?」ニヤリ
-
164 : 2015/05/18(月) 21:52:44.43 -
提督「自分が何をしたのか分かっているのか!」
利根「ああ、分かっておるよ」
利根「海軍カレーや間宮パフェのレシピを送った」
利根「これで深海棲艦の恵まれない子どもたちも、美味しい食事にありつけるなぁ?」
利根「ふはは! 吾輩は感謝されて然るべきであろう!」
利根「そうは思わんか、提督!」
提督「黙れ!」
提督「もうこれ以上……口を開くな!」
-
171 : 2015/05/18(月) 21:57:19.31 -
提督「海軍のカレーは先人たちの血と汗と涙の結晶」
提督「そして、今なお愛される、かけがえのないレシピだ!」
提督「それを無料公開した貴様を、私は赦すことができない!」
利根「——ほう?」
利根「ならば、どうするというのだ?」
提督「——決まっている!」
提督「我が怒りの制裁を……」
提督「受け入れろ、利根ぇぇぇぇぇぇ!!!!」ババッ!
利根「ふはは、愚かな!」
利根「返り討ちにしてやるぞ、提督ぅぅぅぅ!!!!」ババッ!
-
174 : 2015/05/18(月) 22:00:40.21 -
<キエー!
<ホワー!
<アータタタタタ!
<アタッ!
<ゴッ
<イタッ、ヤメッ、ヤメルノジャ!
<ソウムキニナルナ! ナ、ナッ? ハナシアオウ……
<ンアア!? ナンデヌグノジャ!? ヒイイ!
<アッ、アッ、アアアアッ……!?
<チ、チクマ~~~!!
筑摩「……」
筑摩「今日も平和ですね」ニッコリ
-
179 : 2015/05/18(月) 22:07:22.05 -
~後日~
提督「ふう……」
長門「お疲れですね」
提督「ああ、疲れもするさ」
提督「結局、深海棲艦側に作戦情報を送っていたスパイが見つからなくてな」
提督「空振りばかりで、疲れだけが溜まったよ」
港湾「ア、アノ。カタ、モミマショウカ?」
陸奥「あら、あらあら♪」
陸奥「いつの間にか、随分と積極的になったじゃない?」ニヤッ
港湾「チ、チガッ」カァァ
-
180 : 2015/05/18(月) 22:09:26.17 -
提督「あまりからかってやるな」
陸奥「はぁ~い♪」
長門「しかし、スパイはどこに潜んでいるのでしょうね」
提督「もしかしたら、もう逃げ出したのかもしれんな」
提督「でなければ、よほどしたたかなやつか……」
長門「一度、鎮守府に所属する人員の情報を洗ってみます」
提督「ああ、頼む」
-
181 : 2015/05/18(月) 22:12:22.70 -
提督(……)
提督(……しかし、本当に誰なのだろうか?)
提督(機密にアクセスできて、極秘裏にそれを送り、痕跡を消し去った)
提督(そのようなことができるのは……)
提督(いかん。考えすぎだな。ゆっくり休んで、気持ちを切り替えよう)
提督「それでは、後のことは任せたぞ」
長門「はっ! お休みなさいませ」
-
182 : 2015/05/18(月) 22:14:24.43 -
提督「さて、風呂に入って寝るか」
提督「っと、もうこんな時間か」
提督「金剛と利根が待っている。急がねばな」タタッ
タッタッタッタッタッタッタッ……
大淀「……」
大淀「…………」
大淀「ふふっ」
~完~
-
185 : 2015/05/18(月) 22:16:06.91 -
おしまい
アニメ艦これのスパイも、大淀だと睨んでいる(真剣)
奴は間違いなく悪女やでぇ……みんなも気をつけや。
最近のコメント