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1 : 2015/05/24(日) 13:39:17.49 -
※山城とケッコン済み設定
時雨「幸せ太り……ねえ?」山城「」の続編かも
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432354343/執務室
山城「本当に…姉様に掃除なんかを手伝わせてしまっていいのでしょうか……」
扶桑「いいのよ、山城。ほら、今日はこんなに空が青いわ……。
お洗濯日和はお掃除日和。さあ、頑張りましょう?」山城「ありがとうございます、姉様……。
では姉様は机や本棚をお願いします。私は床をやりますので」扶桑「了解よ。任せてちょうだい……」
山城「まったく、あの提督……世間はお休みだっていうのに、
執務室の掃除は私たちに任せて出張だなんて」ブツブツ扶桑「ふふっ……それを言うなら、
『折角のお休みの日にに提督がいなくて不幸だわ……』でしょう?」山城「は、はあ!?そんな事思ってないですし!!?全然!全く!ちっとも!!
大体、今日だって熱が37℃もあったのにこんなの微熱だよとか言って、
出張に出かけるとか……本当、軍人のくしてちっとも自己管理できてないし!
相変わらず私より体力ないし!近視だし!小遣いあんまあげてないのに相変わらずお土産沢山買ってくるし!!」扶桑「ふふっ……山城、惚気も程度を弁えてね……はぁ……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432442347
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432442347/
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2 : 2015/05/24(日) 13:40:52.72 -
山城「〜♪〜〜♪」
扶桑(鼻歌まで歌って……ご機嫌ね、山城)シリョウセイリー
扶桑(…………)ヒキダシフキフキー
パサッ
扶桑(あら……これは)
【姦これ!!ロリ特集!駆○艦のホンキ見せちゃいます♡
巻頭グラビア18p『ときちゅ☆かぜ』】扶桑(あら……あらあら……)
山城「どうかしました、姉様?」
扶桑「え?ああ……いや、何でも無いのよ?」サッ
山城「え?今何か後ろに隠しました?」
扶桑「……か、隠して、ないわ」
山城「そんな見え見えの嘘つかないでください……、姉様、ちゃんと見せて」
扶桑「……や、山城。提督も男の人だし……ある程度は許してあげてね?」
山城「っていうとカストリ雑誌の類いですか……いいですよ別に、もう馴れました。
それより姉様にそんなものを見せてしまって……すみません」扶桑「それはいいのだけれど……。
その、あの……山城、本当に、気にしすぎないでね?」山城「???」
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3 : 2015/05/24(日) 13:43:02.76 -
山城「」
扶桑「…………」
山城「…………」パラパラパラ……パン!
扶桑「……」ビクッ
テクテクテク
山城「おら」
シュレッダー「ガガガガガガガ」
山城「…………ふぅ」
山城「さあ、姉様、お掃除……続けましょう」ユラァ…
扶桑「え、ええ……」ビクビク
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4 : 2015/05/24(日) 13:45:10.49 -
昼 間宮食堂
時雨「なるほどね、そういうことがあったんだ」
山城「全然気にしてないわ。もう全然まったくちっとも。
大体、提督が不用心なのも悪いけど、机は本来プライベートスペースだものね!
うん、分かってるわ。うん、すっごく分かってる。私分かってる……ワカッテル……」ブツブツ時雨「だからさあ……そういう風に自分の本音押し込めるのやめようよ……」
山城「別に?私は十分素直なつもりよ……。
でも、自分の旦那がロリコンだってなんて……不幸だわ」時雨「ふっ、あははっ。山城の『不幸だわ』は久しぶりに聞いたなあ」
山城「そ、そんなに言ってなかったかしら……」アセッ
時雨「ボクは未婚どころかまだ子供だし、山城の気持ちはちょっと分からないけどさ……。
別に良いんじゃないかい?好きな人の好きな物がどんなものでも、さ」山城「私はそこまで達観できないわ……」
時雨「だって、提督が一番山城を好いてくれてるのは、山城自身が一番分かってるだろう?」
山城「う……ぐ………………」コクリ
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6 : 2015/05/24(日) 13:47:04.24 -
時雨「肝心なのはそこさ。一般的に〈小さい子が好き〉って嗜好は、気持ち悪いとか、
犯罪者予備軍とか酷い風に言われてるけどさ、それでその本人の人格が変わる訳じゃないだろう?
……だったらそういうのがあっても別にいいじゃない。所詮は嗜好だよ。
車が好きとか、海が好き、とかと大して変わらないさ。要はその人がどんな人か、だろう?」山城「……うん」
時雨「提督がどんな人?だとかはここでは聞かないね。山城の惚気話も飽きたし。
ただね……その人がどんなことを考えて、何を一番大切に思って生きてるかってことは、
長く一緒にいると自然と分かるものだよ。ボクが知ってる提督は山城を安心して任せられる人。
だからね、ちっとも心配してない。山城は……心配かい?」山城「…………ちょっと」
山城「だって……ていとくが…………すきなのが…もし小さな子だったら……わたし……小さくないし……」グスッ
時雨「まあ、だろうね。今回のはタチの悪い偶然か、事故だと思うけどさ。
心配なんだよね。だったら直接聞いてみたら良いよ。提督に。あなたはロリコンですか?って」山城「…………でも……それでもし……嫌われたらぁ…………」ズズッ
時雨「好かれたいのに嫌われるのを恐れるのは、愚かだと思うよ?」
山城「…………………………がんばる」
時雨「よく言えました。大丈夫、君たちは間違いなくボクの理想の夫婦だよ」
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7 : 2015/05/24(日) 13:56:05.13 -
書き溜めがちょっとアレでして、
続きはちょっと待って頂けると幸いです。 -
10 : 2015/05/24(日) 15:23:27.41 -
夜
山城(ご飯よし、お風呂よし、下着……よし。
…………よし、やるぞやるぞやるぞー)<タダイマー
山城「ひやあっ!?」
山城(違う違う、ここは玄関に駆けていって言うのよ。あのセリフを!)
ドタドタドタ
山城「しれぇー!ご奉仕するのぉー///」
提督「」
山城「…………」
提督「…………」
山城「……」ダラダラダラ
提督「……頭、打った?病院……行く?」
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11 : 2015/05/24(日) 15:24:52.21 -
山城「…………ご飯もお風呂ももう出来てます。
ついでに言うと私はもうお風呂入りました。提督は熱下がりましたか」ムスッ提督「あ…ああ、熱は下がったよ。ってか忘れてた、んだから大丈夫だろう。はは。
そういや風呂、俺の当番だったよな?ごめん、待てなかったか」ゴソゴソ山城「あ、いや……違っ……」
提督「これ、呉鎮守府の土産な。定番だけど、はっさく大福と広島風お好み焼きセット」
山城「あ、ありがとうございます。あ……鞄」
提督「ん?」
山城「鞄……持つから、寄越して」
提督「……ん?なんか今日やけに挙動不審だなあ。
どうした?……また俺の秘蔵の艦船プラモでも勝手に作っちゃったか?」山城「違うし……1/700扶桑プラモ勝手に組んで怒られたばっかりですし……」
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12 : 2015/05/24(日) 15:26:52.15 -
提督「あれはプレミアものだったからなあ……正直泣いたぞ」
山城「本当に…ごめんなさい……」シュン
提督「あはは、もう良いんだよ。プレミアとか意地悪言ってごめんな?
山城ってば……あれで素人とは思えない出来映えのヤツ作って、すっげー嬉しそうにしてたよな。
……あの笑顔だけでおつりが出るさ」ハハッ山城「ふぇっ……」ウズクマリ
提督「おいおい、本当にどうした?山城こそ体調悪いんじゃないのか?
病院行くのキツかったら医者に来てもらうか?それとも何か嫌な事でもあったのか?」山城「…………や、やっぱり、嫌!!」
提督「?」
山城「この際、ロリコンでもホモでも何でもいい!
優しい!大好き!別れたくないよおおお!!!!」ビエエエエエン提督「わ、別れる!?何言ってんだ!?」
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13 : 2015/05/24(日) 15:28:16.62 -
* * *
提督「なるほど……事情は分かった」
山城「……提督、私…子供産みます」
提督「へっ!?何だよ急に?」
山城「小さい子好きなんでしょ!?子供は愛せるんでしょ!?
なら私は二番目で良いから!だから産む!!種ちょうだい!」ガバアッ
提督「暴走し過ぎだアホンダラ!」ベシーン
山城「痛いっ!?」
提督「そんな理由で子供作るなんて、冗談でも言うな!
それに俺の一番は山城、お前だ!
何度でも言うぞ……俺が一番好きなのはお前だ!」ゼエゼエ
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14 : 2015/05/24(日) 15:30:04.81 -
山城「…………」
山城「……ホントに?」
提督「本当だ」
山城「あの本は?」
提督「今日行ってきた呉の同期が、悪ふざけで送ってきたゴミだ」
山城「…………ホントに?」
提督「本当だ。内容が内容だから、その……処分に困ってた。」
山城「『しれぇー!ご奉仕するのぉー』ってページ、折り目付いてたけど」
提督「」ダラダラダラ
提督「ゴミでも、タダじゃないからな……出版社とか製本業者に失礼だし……」ボソボソ
山城「そう…じゃあ……口、閉じて?」
提督「?」
ベシーン
提督「Ouch!?」
山城「心配したんだから!」ダキッ
提督「ごめん、ごめん……」ギュッ
山城「うええええええんんん」
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15 : 2015/05/24(日) 15:36:12.47 -
数日後 執務室
−−−時雨「そのあとめちゃくちゃ夜戦したんだね、そっかそっか」
提督「まだそこらへんは何にも話してないぞ」
時雨「君たちの話を聞いてるといつも微笑ましいんだけど、
まあ、なんというかこめかみが痙攣するんだよ」提督「それは……なんというか、ごめん」
時雨「で、用件は何だい?ボクを手篭めにでもするのかい?」ニヤニヤ
提督「冗談はよしてくれよ……。
その、今回も色々と山城の相談に乗ってくれたって聞いたから。
いつもいつもありがとうな……時雨さん」時雨「今の『さん』は聞かなかった事にするよ。
……なんたってボクは『駆逐艦』だからね」提督「そう……だったな、ごめん」
ガチャ
山城「部屋にいないと思ったら……こんなとこに…ってあら時雨」
時雨「やあ、山城。二の腕にキスマークが付いてるよ」
山城「えっ!嘘!?」
時雨「嘘だってば。じゃあボクはお暇するかな……。
いつまで経ってもお熱い二人の邪魔をして、馬に蹴られたくはないしね」提督「ああ、またな。今回はありがとう!」
時雨「お安い御用さ」
ガチャ バタン
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16 : 2015/05/24(日) 15:48:42.98 -
山城「提督……何?朝から駆逐艦と執務室で二人きりで……浮気?」
提督「そ、そんなわけないだろ?」
山城「じゃあ何話してたの?」
提督「それは秘密だ」
山城「そう……じゃあ、口閉じて」
提督(仕方ない……か……ってアレ?)
山城「んっ……」
提督「!?」ムグッ
チュ……チュパ……
山城(提督の頭を掴んで、舌を思うがままに嬲る。
辞めたと言っていたのに少し煙草の匂いがした。それとガムのミント味。
努力の欠片が何となく愛おしくなって、その先に行きたくなる。
しかしここは我慢と、私はやんわりと提督の頭を解放した)山城「……ビンタよりこっちの方が好き」
提督「俺の山城が小賢しくなった」
山城「で、ね……ちょっと聞いて、提督」
提督「何だ?」
山城「別に提督がこれから先、
何を好きになって何を嫌っても良いけれど……。
その……好きの方の一番は……私でいて……ください」提督「…………もちろん」
山城(再び鼻先を近づけてくる提督を止める。
この告白には勇気が必要だった。いつだって期待の裏には昏い不安がある。
でも、この提督のきょとんとした顔を見ていたら、そんな不安すら馬鹿らしくなるのだ。
だからもう大丈夫。だって私は……『幸せ』なのだから)
山城「提督、子供が出来たわ」
おわり
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