提督「笑顔の君が好き」


1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 21:39:19.88 ID:6rthQnFj0
扶桑「あの、提督お話が」

提督「なんだ珍しい。神妙な表情だ。って、それはいつものことか」

扶桑「お時間ありますか?」

提督「俺に今時間があるように見えるか」

扶桑「はい」

提督「なるほど」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434976749


ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434976749/


2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 21:40:09.29 ID:6rthQnFj0
提督「それで話というのは」

扶桑「………ここでは少し」

提督「話しづらいことなのか?」

扶桑「………ええ個人的なことですから」

提督「深刻な話なのか? 襟を正して聞くべきか」

扶桑「いえ、そこまでしていただく必要はありません」


3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 21:40:39.90 ID:6rthQnFj0
提督「何にせよ、場所を移したほうがいいな」

執務室

提督「さて、ここならば気兼ねなく話せるはずだ」

扶桑「それでは、えっと。いえ、やっぱり」

提督「歯切れが悪いな、扶桑」

扶桑「言いづらいです………場所を設けてもらったことに後悔しています」


4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 21:41:35.17 ID:6rthQnFj0
提督「随分と引っ張るじゃないか? 悪いことなのか? 良いことなのか?」

扶桑「私からの話でどちらの比率が大きいですか?」

提督「悪い方だ」

扶桑「そうですか。悪い方なのですか」

提督「それなら早く言ってくれ。そういうのは焦らされる程心臓に悪い」

扶桑「………い、いえ、そうなのですけど、でも大したことじゃありません」


5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 21:42:14.43 ID:6rthQnFj0
提督「………」

扶桑「………言っても笑いません?」

提督「な、なんだよ。わ、笑うことなのか?」

扶桑「いえ、決してそうでは、くくく」

提督「お前の方が笑っているじゃ、な、ないか」

扶桑「だ、だから笑わないでくださいね?」


6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 21:43:06.48 ID:6rthQnFj0
提督「あ、ああ。笑わないと誓う」

扶桑「………絶対ですよ?」

提督「………」

扶桑「肯定してくれないのですか?」

提督「わ、笑わないから、は、早く言ってくれい!」

扶桑「練度が99になりました」


7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 21:43:42.27 ID:6rthQnFj0
提督「………」

扶桑「………」

提督「………プッ!」

扶桑「………ふくくく」

提督「も、もう一度、もっかい言ってくれ、くくくっ」

扶桑「で、ですからね、れ、練度が99っに………ふふふくく」


8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 21:44:38.15 ID:6rthQnFj0
提督「れ、練度がなんだって? ふひっ」

扶桑「れ、練度が、くうじゅ、くふふ、99になったんです」

提督「ウホホホホ、練度が99? 練度が99! うはははははは」

扶桑「ウハハハハハ!」

提督「ウハハハハハ!」

ウハウハウハウハウハウハウハウハウハウハ


9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 22:04:44.85 ID:6rthQnFj0
提督「………ヒーっヒッヒヒッヒ!」

扶桑「あ、あの、見ます練度表? こ、これです。くふふふ」

提督「………ふはははは、練度表に9が、9がふ、二つ! ふはははは!」

扶桑「あははははは! 9が並んで、並んで! あははははは!」バンバン

提督「ウヒヒヒヒヒ」

扶桑「ウヒヒ、み、見てください、99がしかも光って、輝いて、ウヒヒヒヒ」


10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 22:05:39.05 ID:6rthQnFj0
提督「ひか、光るとか、お前ぐふふふっ、しかも喋るし、くくく、書類一式にサイン? サイン! うへへへへへ」

扶桑「しょ、書類くくく、せっかくですから、言うことを聞いてあげましょう、うへへへへ」

提督「待て。それだと指輪も取り出さないといけないじゃないか」

扶桑「はい。その通りです」

提督「へへへへへへへへへへへ」

扶桑「へへへへへへへへへへへ」


11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 22:42:51.35 ID:6rthQnFj0
提督「よしよし、ならば、指を出せ」

扶桑「はい」

提督「はめるぞ? 扶桑の指に指輪をはめるぞ?」

扶桑「はい。私の指に指輪をはめてください。是非どうぞ」

提督「………」

扶桑「………」


12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 22:43:51.34 ID:6rthQnFj0
提督「………プッ!」

扶桑「………ふくく!」

提督「す、数字が100にっ、100って三桁だぞ、三桁! ムハハハハハ!」

扶桑「わ、輪っかが渦巻いてます、ムフフフフフフ!」

提督「………結婚しちゃったなー」

扶桑「………そうですねー」


13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 22:49:23.75 ID:6rthQnFj0
提督「あ、愛しているよ、扶桑、くくく」

扶桑「私もです、ふふふ」

提督「い、いい夜だな。ぐふふふ」

扶桑「そうですね。今夜は一緒にいてくれますか?」

提督「今夜は榛名に誘われているんだ」

扶桑「………」

提督「………」


14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/22(月) 22:50:08.23 ID:6rthQnFj0
扶桑「へへへへへへへへ」

提督「へへへへへへへへ」

榛名「へへへへへへへへ」

「「「「へへへへへへへへへへへ」」」」

おわり

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