私「ふぅー、捨て艦戦法でE-4突破ーw」


1 : 01/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:15:16.87 ID:nUU+0KzH0
私「報酬の伊8ゲットーw これからもよろしくねーw」

伊8「はい! よろしくおねがいします!」

私「じゃ、はっちゃんは母港戻ってて。私ちょっと司令室行くから」

伊8「了解です!」 たたたっ

(司令室)

私「…………」 バタンッ

カチャッ(施錠)

私「さて、パソコンで作戦の報告書を作成しないと」 カチッ

私「ん? メールが来てる。差出人のメアドは……あれ? 空欄?」

私「バグ? ウィルスだったら怖いけど、総司令部からの
  メールかもしれないから一応チェックしとかないと……」

カチッ


ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1384161316/


2 : 02/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:16:01.75 ID:nUU+0KzH0
【メール】

件名(無し)

許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない

許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない


3 : 03/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:16:33.67 ID:nUU+0KzH0
私「っ……!?」 ガタッ

私「や、やっぱりウィルス!? 早く消さないと……!」 カチッ

私「!? なんで……!? メールが消えない!?」 カチッカチッ

電「……提督? どうしたのです?」

私「電ちゃん! なんかウィルスのメールを開いちゃったみたいで!」


4 : 04/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:17:28.75 ID:nUU+0KzH0
私「……って、あれ? 私さっき……司令室の鍵かけたよね?」

電「?」

私「なんで……電ちゃんが司令室に……?」

龍田「あら~提督~。お困りのようね~」 ぽんっ(両肩に手を置く)

私「っ……!」 ビクッ

私「た、龍田ちゃんまで……? いつの間に私の後ろに……」


5 : 05/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:18:25.67 ID:nUU+0KzH0
天龍「……おいおい提督。寝惚けてるのか?」

不知火「提督には……私達の違いが分からないのですか?」

私「えっ……? えっ……? 天龍ちゃんに不知火ちゃんでしょ……?」

電「…………」

ぼとっ

私「っ……!? で、電ちゃんの左腕が……取れた!?」


7 : 06/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:19:28.20 ID:nUU+0KzH0
電「酷いのです……提督……」

ぽたっ(血の涙)

私「ま、まさか……!」

ぎゅっ(龍田が後ろから抱きつく)

私「っ……!?」 ぞっ

龍田「そう……。私達はみーんな……」

天龍「第四海域で提督に轟沈させられた……捨て艦達だぜ」

ガリガリガリ……(天龍がボロボロになった剣を鞘から抜く)

私「わ、私をどうするつもり……!?」

龍田「さあ~? どうしましょう~? うふふ~」


8 : 07/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:20:12.30 ID:nUU+0KzH0
私「くっ……! 机の裏の、非常ボタンを……!」 ばっ!

がしっ!

不知火「提督……。何も……感じなかったんですか?」 ぎりぎり……

私「ぐあっ……!? う、腕を掴まれて……!」

不知火「嫌がる私達の腕を引っ張って、無理矢理出撃させて……」

私「は、放して……!」

不知火「……折りますよ」 ミシッ……

私「っ……!? ぐあああああああああああッ!?」


9 : 08/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:21:03.84 ID:nUU+0KzH0
電「提督……答えて欲しいのです」

私「……! わ、私だって……!」 ぽろっ

私「私だって! 本当は捨て艦戦法なんて……したくなかったわよ!」

龍田「…………」

私「私みたいなレベルの提督じゃ……まともに出撃したって
  あの第四海域は、絶対に乗り越えられなかった……!」

不知火「だから……第四海域を突破するためなら、私達の命を
    デコイとして使い捨てる事くらい、仕方がなかった事だと?」

私「あなた達を轟沈させる気は無かったの……! 本当に……!
  だから……あなた達の最期の声が、今でも耳に焼き付いて———」

声『次に生まれてくる時は……平和な世界だといいな……』

声『龍田……悪ぃ……先に逝くぜ……』

私「っ……! あ、ああぁぁぁぁぁッ!」 ばっ!

龍田「あっ……。提督が私の腕の中から抜け出した……」


10 : 09/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:22:12.04 ID:nUU+0KzH0
提督「とにかく、この司令室から出て……!」 たたたっ!

電「提督が入り口の方に! 逃げちゃダメなのです!」

提督「っ……!? あ、あれ……!?」 がちゃがちゃっ

提督「なんで……!? 鍵を開けたのに……! 扉が開かない!」

ドンッ! ドンッ! (タックル)

提督「っ!? ビクともしない!?」

天龍「……提督。ここはもう……いつもの鎮守府じゃねーぜ」 じりっ

提督「ひっ……!? ど、どういう事……!?」

龍田「うふふ。この司令室は……深海空間にコネクトされちゃったの」

私「っ……!?」

不知火「つまり、提督はもうどこにも逃げられないし、
    誰の助けを呼ぶこともできない……と言う訳です」

私「ひっ……。あっ……」 すとんっ

じょじょじょ……


12 : 10/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:23:28.79 ID:nUU+0KzH0
電「あっ。提督がお漏らししてるのですー」

天龍「おいおい。艦隊の目の前で放尿なんて、提督として
   示しが付かないぜーまったく」

私「ゆ、許して……」 ガクガクガク

不知火「…………」

私「私……ほ、本当に……あなた達を轟沈させたことに……
  ざ、罪悪感を……抱いてたの……」

私「本当に……。もう……今まで……息も出来ないくらい……。
  う、嘘じゃないの……。どうすれば……信じてもらえるか
  分からないけど……。私———」

不知火「……っ!」 がしっ!

がんっ!(髪を掴み、床に叩き付ける)

私「ごがっ……!?」

不知火「提督の罪悪感は……本当の事だと私は思います」

私「っ……! そう、本当に……! あなた達に謝りたくて……!
  でも謝ることもできなかったから……! だから———」

電「でも……提督はそれ以前に、"欲"に目が眩んでしまったのです」

私「っ……!」


14 : 11/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:24:48.39 ID:nUU+0KzH0
天龍「欲に目が眩まなければ、私達を捨て艦にしてまで
   第四海域を突破しようとは……思わなかったはずだよな」

私「そ、それは……! くっ……! う、ううぅぅ……!」 ぽろっ

龍田「欲に眩んだ提督には、罰を与えましょう~」

ガンッ!

私「っ……!?」 ビクッ

私「ば、バケツ……? 赤く……汚れた……」

龍田「うふふ、提督。これ、なーんだ?」 ずるっ……

私「なっ……!? えっ……!?」

龍田「ひっくり返った両眼、だらりと垂れた舌、黄色い髪……」

ぽいっ ごんっ

ごろっ……

私「あ……あ……」

伊8の首「…………」

私「ああああああああああああああああああああああああああああ
  ああああああああああああああああああああああああああああ
  あああああああああああああああああああああああッッッ!?」


16 : 12/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:25:38.31 ID:nUU+0KzH0
電「第四海域の報酬は、没収なのです!」

私「なんで……!? どうして……!? こんな、酷いこと……!」

龍田「ほら、提督~。大好きなはっちゃんですよ~。ちゅー」 ぐいっ

私「んぐっ……!? ごぼっ……!?」

伊8の首「…………」 ぐちゅっ……

私「や、やめ……! 息が……! んぐ……!?」 じたばた

不知火「くっ……。提督、暴れないでください」

天龍「おい龍田。提督が窒息死しちまうぞ」

龍田「あら~。ごめんなさい~。気が付かなかったわ~」 すっ

私「ぷはっ! はあ……! はあ……!」


18 : 13/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:26:49.38 ID:nUU+0KzH0
電「……こっちのバケツには、伊8さんのミンチが入ってるのです」

ドンッ

私「!? うっ……!? に、においが……」

不知火「……提督、ほら。たくさん食べてください」

ぐちゃっ!(ミンチ入りのバケツに頭を突っ込む)

私「ごっ!? ごぼぼぼぼっ! ごがっ! ごぐ……!」 ばたばた

ぐちゃっ……(バケツから出す)

私「ごほっ……! ごほっ……!」

不知火「……提督、全然食べてないじゃないですか」

ぐちゃぁ(左手でミンチをすくう)

不知火「ほら、ちゃんと食べて」 ぐちゅっ

私「ごがっ……!? ごっ……!?」 ぎゅむっ


19 : 14/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:27:55.57 ID:nUU+0KzH0
不知火「喉の奥まで突っ込みますよ」

ごぎゅっ……

私「ぐえっ……!」 ごくっ

不知火「……ちゃんと喉を通ったみたいですね」 ずぽっ

私「うえっ……。…………。うっ……!」

げろげろげろ……

天龍「うわっ。せっかく食べたのに全部吐いちまった。きったねー」

私「げぼっ……。うげぇ……」 ぴちゃっ

不知火「……不知火の手に、ゲロが付いた」

ごむっ!(腹パン)

私「ごぼっ……!?」

不知火「提督の軍服で……拭かせてもらいますね……」 ごりごりっ


21 : 15/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:28:48.32 ID:nUU+0KzH0
私「ごぐっ……!? ぐっ……!」 ぎゅっ……

私「……ああああああああああああああああああああッ!」

ごんっ!(不知火を殴る)

不知火「ごぷっ!?」

龍田「あっ……」

私「はあ……はあ……!」

私「殺してやる……! 全員……!」

不知火「…………」

不知火「よくも……不知火の顔を……殴ったな……」 ぶつぶつ

私「ああああああああああああああああああッ!」 だっ

不知火「っ……!」 がしっ!

私「ごぐっ……!? く、首を掴まれ……!?」

不知火「殺す……!」 ぎりっ……!

私「っ……! …………! …………!」 じたばた

天龍「ヤバイ! 不知火のやつ……ブチ切れてるぞ!」


22 : 16/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:30:14.44 ID:nUU+0KzH0
私「かっ……! こっ……!」

不知火「このまま首の骨を……!」 ミシミシッ!

私「きゅっ」 ガクッ

ブクブクブク……

天龍「おい! 提督が口から泡吐いてるぞ!」

不知火「…………」 ぱっ

どさっ

私「…………」 ピクピク……

電「はわわ! 提督、死んじゃったのです!?」

龍田「んー……大丈夫、気を失ってるだけみたい」

天龍「じゃあ電、例のアレで提督を起こしてやってくれ」

電「了解なのです! 電気ショック~!(スタンガン)」

バチィッ!

私「ぎゃっ!?」 ビクンッ!

龍田「良かった~。提督が目を覚ましたわ~」


23 : 17/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:31:32.48 ID:nUU+0KzH0
私「あ……」

龍田「?」

私「あなた達は……!」 ぽろっ

私「一体……! 私に……どうして欲しいのよ……!」

天龍「…………」

天龍「そんなの……決まってるじゃねーか」

私「……?」

天龍「龍田、電、不知火。提督を……押さえててくれ」

龍田「了解よ~」 がしっ! がんっ!(床に押さえつける)

私「がっ……!?」

天龍「私達が味わった轟沈の苦しみを……
   提督にも……味わってもらうんだよ……」

スチャッ(剣を構える)

私「なっ……!?」


24 : 18/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:32:38.25 ID:nUU+0KzH0
天龍「俺の剣ももう、ボロボロに刃こぼれしてっからさー、
   ノコギリみてーにギコギコ引かないと斬れねーだろうなー」

天龍「提督の……首……」 ピタッ(首に刃を押し当てる)

私「っ……!」 ひやっ

龍田「提督~? 今、どんな気持ちですか~?」

私「ひっ……。あ……。や、やめて……。そんなことしたら……
  わ、私、死んじゃう……。はっ……。はっ……!」

電「……あの出撃のとき、私達も……同じことを思ったのです」

私「っ……!」

不知火「それでも提督は、私達を第四海域に出撃させ……」

龍田「その結果……やっぱり私達は轟沈してしまった」

私「う、うううぅぅぅぅ……!」 ぽたっ

天龍「知ってもらうぜ……。提督にも私達の……最期を……」 ぎゅっ

私「っ……! や、やめっ———!」

……ゴリッ!


26 : 19/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:33:47.70 ID:nUU+0KzH0
私「いやあああああああああああああああああああああああああ
  あああああああああああああああああああああああああッッッ!」

龍田「うわ~。喉の奥から響くような、大っきな声~」

私「うわああああああああッ! ああああああああッ!」 ばたばたっ

電「くっ……! あ、暴れちゃダメなのです提督!」

私「く、首の……! 後ろから……! 温かい……液体が……!」

どろっ……

天龍「さすがに……! こんなナマクラじゃ全然斬れねーな……!」

ギコ、ギコ、ギコ……

私「かびゅ……! ごこぽ……!」 ごぽっ

かぴゅー、かぴゅー

不知火「……首の断面から、呼吸が漏れてますね」

天龍「よし……このまま一気に提督の首を切り落とすぞ!」

ガリガリガリッ!

私「ぽゅ」 ぐりんっ!

電「あっ! 提督の首が勢い余って一回転しちゃったのです!」


27 : 20/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:35:13.37 ID:nUU+0KzH0
私「…………」 ビクンッ! ビクンッ!

天龍「首の骨がねじ切れちゃったみてーだし、支えが無いから
   斬りづらくなっちまったな……。誰か提督の頭押さえててくれ」

龍田「私が押さえるわ~」 がしっ

天龍「よし……。よっ。ほっ」 ガリガリ、ガリガリ

不知火「……後は引き千切れば良いでしょう」 ブチッ

私の首「…………」 ごろんっ……

天龍「よし! これで俺達も心残りなく成仏できるな!」

電「提督の首は伊8さんの首と一緒に、机の上に置いとくのです」

トンッ トンッ

龍田「それじゃ、みんな逝きましょう~」

ガチャッ(入り口の扉を開ける)

不知火「さようなら……提督」

バタンッ

私の首「…………」

伊8の首「…………」


31 : 21/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:36:44.87 ID:nUU+0KzH0
(1時間後)

電(本物)「提督ー? まだ作戦の報告書を書いてるのですかー?」

ガチャッ

私の首「…………」

伊8の首「…………」

電(本物)「っ……!? い、いやああああああああああああッ!」


32 : 22/22 ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:37:51.43 ID:nUU+0KzH0
同様の事件が多発していた。

ある提督は首を切り落とされ、
ある提督は心臓をくり抜かれていた。

噂では、鎮守府内にも関わらず
溺死体で発見された提督すら居るらしい。

殺害方法に違いがあれど、襲われた提督には
全員、1つだけ共通する事柄があった。

第四海域突破に……捨て艦戦法を用いたこと。

もし、仮に、提督達を襲った犯人が
アイアンボトム・サウンドに眠る艦達だったとして、
それは……復讐以外の何物でもないだろう。

忌わしき戦略として、捨て艦戦法には提督達から批判が多く、
捨て艦戦法を行った提督はその事実を隠してしまうため
事件を未然に防ぐ事が難しい現状となっている。

誰にも打ち明けられない恐怖。
いつ襲われるか分からない恐怖。

「ていとく……」

ぺちゃり、と、湿った足音がいくつも近づいてくる。
まるで海の底から這い上がってきたかのように、ずぶ濡れの格好で。

「あなたにも……同じ痛みを……」


33 : ◆11111111RI 2013/11/11(月) 18:38:26.36 ID:nUU+0KzH0
おわり♪

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