古鷹「耳かきしましょうか?」


1 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 17:59:43.69 ID:zavoqv4H0
<夜 執務室>

提督「……」カキカキ

提督「よし、終わったぁ……」

提督「んーっ……はぁー……」ノビー

提督「さて……」

スッ

提督「……」つ耳かき

提督「……いざ、勝負!」スーッ

提督「今日こそ掻き出してやるぞ! 覚悟しろ大物コラァ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431421173


ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431421173/


3 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 18:11:11.47 ID:zavoqv4H0

コチョッ
コチョッ

提督「さぁ、どこだ……」

ズズッ
グッ

提督「……違う、これじゃないな」

ゴショッ

コリッ

提督「そこか!」

コチョッ、コチョッ
スッ
カリッ


4 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 18:23:16.77 ID:zavoqv4H0

提督「えぇい、上手く掬えん……」イライラ

コチョッ、コチョッ
スーッ

提督「お、掴んだか!」

スーッ
スッ…

提督「あっ! この感覚……」

提督「そらっ!」

ズボッ

耳かき「何も乗ってないですよ」

提督「ぬぅぅぅぅぅっ……」イライラ


5 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 18:32:17.56 ID:zavoqv4H0

<数十分後>

コチョッ
ゴッ
コリッ

提督「おっ」

ゴゴッ
ズズズッ……

提督「よし……そのままそのまま……」

耳かき「ハ☆ズ☆レ」

提督「だぁぁぁぁぁっっ! また取り損ねてる!」

提督「あーもぉっ! やめたやめた!」ポイッ


6 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 18:41:15.83 ID:zavoqv4H0

提督「ええい、どうしたものかな……この匙型耳かきでは取れないぞ……」イライラ

提督「とはいえ綿棒では大きいのは取りにくいし……ピンセットを手探りで使うのは怖いし……」

ドア「コンコン」

提督「おっと。ゴッ、ゴホン……どうぞ」

古鷹『古鷹です。失礼します』

ガチャ

古鷹「先程帰還した第2艦隊の戦闘結果のレポートを提出に来ました」

提督「おぉ、もう出来上がったのか。相変わらず古鷹は仕事が早いな」

古鷹「い、いえそんな……///」


8 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 18:52:09.07 ID:zavoqv4H0

古鷹「……提督、何かありましたか?」

提督「えっ?」

古鷹「顔に書いてありますよ。何か困り事があるのではないですか?」

提督「いや、別に、大した事じゃない。ちょっと耳がな」

古鷹「耳……ですか……?」

提督「あぁ……どうしても取れないしつこいのがあってな、耳が痒くて痒くて仕方ない……」

提督「何か良い耳かきはないかと思って……」

古鷹「そうですか……」

提督「……おっと、よく考えたら女の子にする話じゃないなコレ。すまん、忘れてくれ」

古鷹「は、はい。では失礼します……」

バタン


9 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 19:03:16.69 ID:zavoqv4H0

<翌日の夕方 談話室>

古鷹「−−という事があって……」

加古「……へぇ……zzz」ガックガック

青葉「ふむふむ……」ニヤニヤ

衣笠「ほぅほぅ……」ニヤニヤ

古鷹「皆、良い耳かき知らない?」

青・衣「あらぁっ!?」ドテッ

古鷹「えぇっ!?」


10 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 19:09:15.97 ID:zavoqv4H0
ご飯食べに落ちます。
再開は0900の予定。

13 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 21:02:18.53 ID:zavoqv4H0

加古「古鷹……本気で言ってんの……?」フラフラ

衣笠「そこは『私がやります!』って言う所でしょうが!」

古鷹「えぇっ、そ、そんなの……迷惑じゃない!?」

加古「んなこたぁないと思うけどなぁ……」

青葉「男性にとって、女の子の膝枕、ましてそこから耳かきされるって一種の憧れですよ!? 迷惑な訳ないでしょう!」

衣笠「それとも何、提督の耳かきをするのは嫌?」

古鷹「そ、そんな訳じゃあ…………///」


14 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 21:12:29.14 ID:zavoqv4H0

青葉「それにこれはチャンスですよ?」

古鷹「チャンス?」

青葉「ここで上手く司令官の耳かきを完遂すれば……」

提督『古鷹……凄く、良かったよ……』

提督『お礼に……』

−−チュッ

提督『今度は、古鷹を気持ち良くしてあげる番だ……』

ギュッ……ドサッ

青葉「そして司令官は、古鷹さんのスカートの中に手を……」

古鷹「……ッ!!!///」ブン!

青葉「ゴフッ!!」ドスッ!

加古「おぉ、目が覚める様な裏拳……」

衣笠「綺麗にみぞおちに入ったね……大丈夫? 自業自得だけど」

青葉「ぅ……ぅごぉぉぉぉっ……」プルプル

古鷹「……///」プシュゥー…


16 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 21:39:38.90 ID:zavoqv4H0

古鷹「はっ!? ご、ごめん青葉!」

青葉「ぅぅぅっ……ぃ、ぃぇ…………」フルフル

青葉「で、でも……司令官がとても喜んでくれるのは間違いないでしょう……」ガクガク

衣笠「それに、耳かき上手そうな艦娘って鎮守府にいっぱいいるからねぇ。鳳翔さんとか榛名さんとか……」

加古「それから大和さんに大鯨さんに……とにかく、モタモタしてたらそういうライバルに先越されるよ……zzz」

古鷹「う、うん! わかった! 頑張る!」

衣笠「よし! じゃあ早速……」

ガチャ

龍驤「古鷹ー。あぁ、おったおった」

隼鷹「イカ釣るから明かりと人手欲しいんだけど、ちょっと良い?」

青・衣・加(間ァ悪ッ!!!)

青葉「ほ、他の探照灯持ちの艦娘は……」

龍驤「今日に限ってみぃんな出払っとる。残ってるのは古鷹だけなんや」

隼鷹「頼むよぉ。夕飯のイカが足りないんだよぉ……このままだと……」

龍驤「夕飯のイカリング……ウチらの口に入る前に全部加賀さんに持ってかれてまうんや……」

古鷹「は、はーい……」トテトテ

バタン

古鷹(はぁ……)

古鷹(でも幸い、今夜は秘書艦……その時に……!)


18 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 22:02:39.58 ID:zavoqv4H0

<夕食後 執務室>

提督「よーし、今日のお仕事はこれで終わりだ……」ノビー

古鷹「お疲れ様でした」

提督「古鷹もな。秘書艦業務ご苦労だった。戻ってゆっくりしてくれ」

古鷹「提督も、です」

提督「ん? どういう事だ?」

古鷹「……私が耳かき、しましょうか?」スッ

提督「なんっ!? 古鷹が、してくれるのか!?」

古鷹「私で良ければ、ですけど……」

提督「良ければなんてとんでもない。是非頼むよ」


19 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 22:13:24.60 ID:zavoqv4H0

提督「女の子の膝の上か……初めての経験だ……」

古鷹「私が初めてなんて……光栄です」スッ

古鷹「まずは耳たぶの内側から……」

ススッ
ススーッ
パリパリパリ

提督(これはこれで気持ちいいけど……耳の奥が余計に気になって来た……)

提督(焦らしてる訳じゃ……ないんだよな?)


21 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 22:22:35.91 ID:zavoqv4H0

スィーッ、スィーッ
パリパリ
パリパリパリッ

提督(いかん……意識し出したら余計に痒く……)

スススーッ
パリパリ
ペリペリ

提督「ふっ……古鷹……早く、中を……」

古鷹「慌てないで……ちゃんと、とってあげますから……」

パリピリ
ペリペリペリッ
ススッ
スススーッ

古鷹「はい、これで耳たぶは終わりです。中へ入れます」

提督「早く、早く……」


22 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 22:30:31.27 ID:zavoqv4H0

スーッ
コリッ
カリカリッ、コリッ

提督「んむっ……」ブルッ

古鷹「おっと……提督、あまり動かれると……」

提督「す、すまん……」

コシュッコシュッ
ゴッゴッ
ススーッ

古鷹「これは……」

提督「どうかしたか?」

古鷹「提督が悩んでいると思しき大物は視認できました。ただ……」

古鷹「それまでの道中にも頑固そうなのがあるので、そちらから先にしないといけなくて……」

提督「つまり、本命はまだ先という事か……仕方ない、続きを頼む」

古鷹「はいっ」


23 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 22:43:03.10 ID:zavoqv4H0

ズズッ
ザッ、ザリッ
ズズズッ

提督(あぁ……何だか、気持ち良くなってきた……)

ズスッ、ズスッ
ズッ、ズッ
ススーッ

提督(段々ティッシュの上が大変な事になって行く……ちょっと申し訳ない気分……)

ズズッ、ズーッ
バリッ、ビッ
ススーッ

提督(耳が、段々熱く……耳を引っ張られる感覚……癖になりそうだ……)

ザリザリザリッ
バッ、ビッ
スススーッ

古鷹「はい、これで本命を取り出せます」

提督「いよいよか」

古鷹「慎重な作業です。決して動かないでくださいね」

提督「あぁ……」


24 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 22:53:14.02 ID:zavoqv4H0

スーッ
カツッ

提督(おっ、触れた。大物来たっ)

カッカッ
カリッカリッ
ズズーッ、カリッ

提督(ここまでは、一人でやっている時と同じ感覚……どう出る古鷹……)

カカッ、カカッ
グリッ、ググッ
グーッ、カリッ

提督(取れそうで取れない……やはり苦戦するか)

カリカリッ、カリカリカリッ
クリックリッ、カリッカリッ
ズッ

提督(おっ?)


25 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 23:02:14.46 ID:zavoqv4H0

クリクリクリッ
カリュッ、クリュッ
ピッ

提督(な、何だこの感じ!? 初めてだ!)

クリーッ
カリカリーッ
コリッコリッ

古鷹「あともう少し……」

ペリンッ

提督(おおおっ!!)

古鷹「ふぅっ……取れましたよ。耳から出すまで少し待ってくださいね」

提督「あぁ……耳の中でも感じたよ……」

ススッ、スススッ
パリッ

古鷹「よし、摘出完了です」

提督「おぉ……こんなものが……痒い訳だ……」


26 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 23:09:10.46 ID:zavoqv4H0

古鷹「では、続きをするので……」

提督「何、まだやってくれるのか!?」

古鷹「せっかくですから。不要でしたか?」

提督「いやいや! 嬉しい誤算って事だよ。ありがたく続きをお願いするよ」

古鷹「お任せくださいっ!」


27 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 23:11:29.85 ID:zavoqv4H0

−−
−−−

古鷹「はい、これでこちら側は完了です。反対側をするので、寝転がってください」

提督「あぁ……」クルンッ

提督「……!!??」

古鷹「……///」

提督(いかん!! 冗談抜きにいかんぞこれは!!!)

提督「わ、悪い! 今すぐ戻って……」

古鷹「い、いえ!! このままで!!///」

提督「えぇぇっ!!? 良いのか!?」

古鷹「はいっ! 良いんです!!///」

提督「そ、そう言うなら……」

提督(……やっぱり俺が駄目だ! おヘソ見えちゃってるよ! 生の肌が文字通り目と鼻の先の距離に!!)


28 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 23:18:45.05 ID:zavoqv4H0

スーッ

提督(あぁっ! 入って来ちゃったよ!)

古鷹(こ、これなら……逃げられない、よね……?///)

コリッカリッ
カカッ、パリッ

提督(おぉぉ……耳の中は癒し……しかし目の前のモノが……!)

ペリペリ
カリカリカリッ
コリッ

提督(……う、おぉ……)

提督(……力が、抜ける……?)

コリッコリッ

ススーッ

カッカッ
コリッ

ススーッ

提督(段々落ち着いて来た……凄いな、古鷹の耳かきは……)


29 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 23:24:29.44 ID:zavoqv4H0

古鷹「……あっ、これは……」

提督「どうかしたのか?」

古鷹「こちら側は、手前の方は比較的綺麗だったのですが、その代わり奥の方にかなりの大物が……」

提督「取れそうか?」

古鷹「……全力で、頑張ります」

提督(自信を持って言い切らなかった……相当手強い相手と見えるな……)


30 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 23:31:08.16 ID:zavoqv4H0

ゴッゴッ
ググッ
ガッ

提督(重い音だな……ほぼ最奥か)

提督(鼓膜のすぐ傍……古鷹でなければ頼めないな……)

ガガッ、ガッ
ゴリッ、ゴッ
ゴゴゴッ、ゴッ

古鷹(ダメ……良く見えないせいか、ちゃんと掴めない……)

古鷹(奥過ぎて照明の光も届かないし……どうしたら……)

グッ、グッ
ゴッゴッ

ピタ

古鷹(ん…………照明?)


31 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 23:36:13.45 ID:zavoqv4H0

古鷹(……そうだ!)

提督「……どうした?」

古鷹「提督、少し眩しいですよ?」

提督「ん? あ、あぁ」

古鷹「……照射!」ピカー!

提督「おぉっ!」

古鷹(思った通り! これなら奥まで見える!)

スーッ
ググッ……
グリッ

古鷹(手応えあり……!)

古鷹(このまま……)


32 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 23:41:03.24 ID:zavoqv4H0

グリッ、グリッゴリッ
ガリッ、ガリリリッ

提督(凄い音だ……でも痛みはない……心地いい刺激……)

グゴゴゴッ
ガゴッ、グッ、ググググッ
ガリッ

古鷹(硬い……ここから崩して……)

ゴコッゴコッ、ゴコココッ
ガグッ、グッ、グゴゴゴッ、ガガッ

古鷹(もう少し……)

ガゴッガゴッ、ガゴゴゴッ
ガガガッ、ガグッ
ゴッゴッゴッ

ガリッ

古鷹「来た!」

提督「おぉっ!」


33 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 23:44:49.09 ID:zavoqv4H0

ガリッ、ガッ、ゴッ
ゴリッ
ゴリリッ

提督「おぉっ……おぉぉっ……」

古鷹「痛く、ないですか?」

提督「全然……そんな事……凄く……気持ち、いいぞっ……ぉぁっ……」フルフル

ゴリッ、ガリッ、ガゴゴッ
ゴッゴッ、ガガッ
バリリッ!

古鷹「それっ……!」

ガリッ、ガッ、バリバリバリッ!
ゴゾッ、ガザッ、ガザガザッ!
ゴリッ!!

提督「おぉぉっ!」

ズッ
ズズズッ……
ズーッ

スッ

古鷹「ふぅっ……ふぅぅぅぅっ……消灯……」パッ…

古鷹「取れましたよ……!」

提督「あ……あぁぁ……」ガクビク


34 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 23:49:38.97 ID:zavoqv4H0

ポテッ…

提督「うぉう、なんつー……」

提督(取れた跡が……ジンジンする……すっきりした、良い感じ……)

古鷹「後は残った細かいものを取って……」

コリッ
コチョッコチョッ
カリリッ、パリッ

古鷹「仕上げの梵天です」

フワッ
モフモフッ、モフッ
フワフワフワッ
ボフッ
モフッ
フワフワッ

ふーーっ……


35 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 23:54:56.24 ID:zavoqv4H0

古鷹「はい、これで完了です。お疲れ様でした」

提督「おぉ、終わりか……」ムクッ

古鷹「いえいえ」

提督「古鷹……凄く、良かったよ……」

古鷹(……えっ!? こ、これって……!!?///)

提督「お礼に……」

古鷹(あわっ……あわわわわわっ……///)カァァ

提督「何が良い?」

古鷹「へっ!?」

提督「?」

古鷹「えぇっと……じゃ、じゃあ……」

−−−
−−


36 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 23:57:48.18 ID:zavoqv4H0

<翌朝 食堂>

古鷹「♪」モグモグ

加古「……zzz」モグ…モグ…

青葉「随分とご機嫌ですねぇ~」

衣笠「て事は、上手く行った!?」

古鷹「うん! 凄く気持ち良かったって!」

衣笠「ほうほう!」

青葉「それでそれで!?」

提督『これで、良いのか?』

ナデナデ

古鷹『はい……///』

古鷹「お礼にって、撫でてもらっちゃった……///」

青葉(そ、それだけ!?)

衣笠(それだけでそんなに……?)


37 : ◆pysihcVNJQ 2015/05/12(火) 23:58:50.71 ID:zavoqv4H0

青葉「まぁ……」

衣笠「本人が幸せならそれで良いか……」

古鷹「はぁ~///」

この後無茶苦茶した

おわり

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