-
1 : 2015/07/19(日) 19:55:58.20 -
熊野「あら、提督」
熊野「熱心に何を見てらっしゃいますの?」
提督「変態これくしょん、略して変これだ」
熊野「仕事はできて、女ができないのも納得ですわね」
提督「うまくねえよ!」
熊野「大体、そんなゲームの何が面白いんですの?」
提督「ヒロイン達がまぶしいほど可愛いらしいんだ」
熊野「まぶしいのはPC画面のほうではありませんこと?」
提督「変だな、確かに画面がチカチカしてる」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1437303348
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1437303348/
-
2 : 2015/07/19(日) 19:58:58.80 -
熊野「わたくし、なんだか立ちくらみが」フラッ
提督「大丈夫か?一旦、目を離したほうg・・・」クラッ
熊野「」ドサッ
提督「」ドサッ
・・・・・・・・・。
・・・・・。
・・・。
-
3 : 2015/07/19(日) 20:01:30.42 -
提督「熊野!起きろ」ユサユサ熊野「ん・・・んぅぅ・・・ふぁぁ・・・」
熊野「あら?わたくしいつの間か寝てしまいましたのね」
提督「俺達、執務室にいたはずだよな」
熊野「えぇ。で、なんで山の中にいますの?」
提督「分からん」
熊野「そもそもここは、鎮守府なんですの?」
提督「分からん」
提督「だが、似ているんだ」
熊野「何にですの」
提督「ギャルゲーの舞台にそっくりなんだ」
-
5 : 2015/07/19(日) 20:04:51.46 -
熊野「ゲームの世界に入ってしまったとでもいいますの?」提督「あくまで仮説だがな」
熊野「ど、どうしたら鎮守府に帰れますの!?」
提督「おそらく方法はただ一つ」
提督「全ヒロインの攻略だ」
-
6 : 2015/07/19(日) 20:08:28.26 -
響「ここで何をしているんだい」
熊野「きゃぁっ!?」
提督「その、少し道に迷ってしまってな」
響「ここから先は禁足地だ」
響「鬼に食われたくなければ近づかないことだね」
熊野「鬼ってどういうことですの?」
響「この島の人じゃなさそうだね」
響「着いてくるといい。家に案内しよう」
熊野「提督、この子信用していいんですの?」
提督「今はそうするしかない」
-
9 : 2015/07/19(日) 20:12:08.80 -
響「二人はどうしてこの島に?」
提督「ギャルゲーしてたはずが、気付けばここにいた」
響「ヤるゲー?ずいぶん卑猥だね」
提督「ギャ・ル・ゲー・な!」
熊野「泣きゲーというジャンルらしいですわ」
響「抜きゲー?やっぱり卑猥じゃないか」
提督「こいつ難聴属性だ!」
熊野「先が思いやられますわ・・・」
-
11 : 2015/07/19(日) 20:17:10.60 -
雷「雷よ!かみなりじゃないわ!」
電「電です。どうか、よろしくお願いいたします」
暁「暁よ。一人前のレディーとして扱ってよね!」
熊野「なんですの提督、このメンツは」
提督「いやー同僚がどうしてもって薦めてくるからなー」
提督「ロリばっかりなんて知らなかったわーマジ知らなかったー」
熊野「ありえませんわ・・・」ドンビキ
-
12 : 2015/07/19(日) 20:20:18.27 -
提督「さて、誰から攻略しようか」
雷
電
→響
暁
-
14 : 2015/07/19(日) 20:23:49.00 -
響「これ似合うかな?」
電「とてもかっこいいのです」
熊野「でも、どうして制服を着ていますの?」
雷「明日は響が出撃する日なの!」
提督「どういうことだ、電」
暁「どうもなにも、昨日開戦したばかりなんだから」
電「深海棲艦の脅威がこの国にも迫っているのです」
電「だから人民、資源、領土を守るため、軍は反攻作戦を発令したのです」
響「沖ノ島沖艦隊決戦」
響「沖ノ島を絶対防衛ラインとして、それを押し上げるのさ」
-
15 : 2015/07/19(日) 20:27:01.59 -
熊野「でもどうして響が?」
雷「沖ノ島を失うと次はこの島が危ないの」
提督「軍の接収か」
暁「命令でここを出て行かされるかもしれないわ」
暁「絶対に嫌よ、私達の島を軍に明け渡すなんて」
雷「でも響の持つ天性の砲雷撃センス」
雷「それがあれば島の防衛は有利なはずよ」
響「司令官、この制服似合ってるかな?」
-
16 : 2015/07/19(日) 20:30:41.23 -
「あぁ、似合ってるぞ」
→「全く似合ってないな」
-
17 : 2015/07/19(日) 20:32:11.16 -
響「そろそろ脱いでもいいかな」シュン
暁「ちょっと!嘘でもいいから気をつかいなさいよ!」
熊野「それ、暗に似合わないって言ってるようなものですわ」
暁「あっ」
全員「あははははは」
-
19 : 2015/07/19(日) 20:36:56.14 -
響「司令官、ちょっといいかな」
提督「構わんぞ」
響「笑わないで欲しいんだけど」
提督「なんでも言ってみろ」
響「夜が怖いんだ」
響「昔、夕方に山の中で迷子になってね」
響「暮れていく陽を見ていると、今でも一人取り残されるような」
響「暗闇の何かにさらわれそうな気分になるんだ」
提督「でも海戦ともなれば夜戦だって」
響「分かってるさ」
響「戦えない兵に意味はあるのかな」
提督「それは・・・」
響「こんな話して悪かったね」スタスタ
提督「おい!響!」
-
20 : 2015/07/19(日) 20:41:23.08 -
熊野「そんなことがありましたのね」
提督「響のために何かできないだろうか」
熊野「出撃は明日ですのよ」
提督「それでも俺は響の力になりたいんだ」
熊野「せめて恐怖心だけでも拭えればよいのですが」
提督「それだ!」
熊野「え?」
提督「現時刻をもって対暗闇撃滅作戦を発令する!」
提督「総員、ヒトハチマルマルに庭へ集合!」ニヤリ
熊野「はい?」
-
21 : 2015/07/19(日) 20:42:38.24 -
響「司令官、これは?」提督「見てのとおり、バーベキューだ」
熊野「あら、このお肉なかなか上品な味ですわね」
暁「もう!暁が焼いたの取らないでよね!」
雷「暁、ニンジン焼けたわよ!」
電「ナスとピーマンもよそってあげるのです」
暁「あぁー!野菜はいらないっていったでしょ!」
ワイワイギャーギャー
響「ふふっ」
響「暁、お皿のお肉にレモン汁かけておいたよ」
暁「ぴゃぁぁぁぁああああ、響がいじめるー」
提督「どれ、俺もいただくとするか」
-
22 : 2015/07/19(日) 20:45:45.58 -
熊野「ふぅ、もう食べられませんわ」
電「おなかいっぱいなのです」
提督「なにいってるんだ、夏の夜はこれからだぞ」
雷「今度は何をしてくれるのよ」
提督「廃校に行くぞ、肝試しだ」
暁「ぴゃぁぁぁぁああああ」
提督「2人ずつペアを作るんだ」
提督「そうだな、俺は・・・」
-
23 : 2015/07/19(日) 20:47:39.36 -
雷
電→響
暁
熊野
-
24 : 2015/07/19(日) 20:51:01.60 -
提督「響、ついてこい」グイッ
響「ハラショー」スタスタ
熊野「お二人ともいい雰囲気ですわね」
雷「若いっていいわねー」ウンウン
電「雷、おばさんくさいのです」
暁「えっ、えっ、選ばれなくてもへっちゃらだし」
-
25 : 2015/07/19(日) 20:55:01.36 -
響「なかなか雰囲気のある建物だね」
提督「怖いか?」
響「少し」
響「でも司令官となら・・・嫌いじゃない」
提督「そいつは光栄だ」
響「暁、だいぶ怖がってたけど、女の子をいじめるのが趣味なのかい」
提督「肉にレモン汁かけたやつに言われたくないな」
提督・響「プッ、あははははは」
響「もしかして、今日は私のためにこんなイベントを?」
提督「バレたか。夜も怖いことばかりじゃないだろ?」
-
26 : 2015/07/19(日) 20:56:00.56 -
響「知らなかったよ」
響「夜がこんなにあたたかいとはね」
チュッ
提督「!」
響「ところで司令官の手は、あたたかいな」
響「もう少しだけ、このままで構わないかい?」
提督「もちろんさ」
【HAPPY END】
-
27 : 2015/07/19(日) 20:56:33.13 -
提督「さて、誰から攻略しようか」
雷
電
→暁
-
28 : 2015/07/19(日) 20:57:20.91 -
次は4日後にプレイします
読んでくれた人スパシーバ -
34 : 2015/07/23(木) 20:08:41.59 -
提督「ふあぁ、もうだいぶ陽が高いじゃないか」
提督「少しばかり寝すぎたか」
ぴゃぁぁぁああああ
提督「朝から元気な奴だな」
暁「司令官のばかばかばか!なんで起こしてくれないのよ!」
提督「レディの一日は礼に始まり礼に終わるものだぞ」
暁「お、おはようくらいちゃんと言えるし」
提督「うむ、おはよう」
暁「って、そうじゃなくて!」
暁「昨日の約束忘れたの?」
提督「昨日?」
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
-
35 : 2015/07/23(木) 20:11:55.83 -
響「明日は、今年きっての猛暑日だそうだ」
熊野「では家でおとなしくしてたほうがよろしいですわね」
暁「嫌よ。雨続きだったし、遊びに行くんだから」
電「熱中症にかかったら大変なのです」
雷「塩分を摂れば、外でもいいじゃない」
響「私は涼しいところで過ごしたい」
暁「司令官は外で遊びたいわよね?」
電「司令官さんも家で涼みたいに決まっているのです」
-
36 : 2015/07/23(木) 20:15:21.96 -
提督「そうだな・・・」
→「みんなで遊びに行こう」
「今日はのんびりしたい」
-
37 : 2015/07/23(木) 20:18:40.34 -
暁「当然よ!」
熊野「わたくしは遠慮させていただきますわ」
提督「まぁ聞け」
提督「現時刻をもって河川棲艦鹵獲作戦を発令する!」
雷「へ?」
響「なるほど、川で遊べば家より涼める」
提督「60点」
提督「ヒントは旬の魚だ」
暁「鮎ね!」
電「塩焼きにすれば塩分も摂れるのです」
熊野「全く・・・作戦指揮だけは頭がまわりますのね」
-
38 : 2015/07/23(木) 20:21:39.38 -
電「さっそく、納屋から網を探すのです」
雷「水着も忘れずにね」
響「暁、さすがにビキニは・・・」
暁「サイズが大きすぎないかって?」
暁「丁度いいに決まってるじゃないっ」プンスカ
提督「計画通り」ニヤリ
熊野「なにか嫌らしい視線を感じますわ」ジトッ
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
-
39 : 2015/07/23(木) 20:24:57.36 -
提督「くそっ!昨日のデータからリプレイだ!」
暁「ふぇー!もうみんないないしぃ!」グゥー
暁「///」
提督「レディのためにも、遅めの朝食と洒落込むか」ニヤニヤ
提督「ふぅ。食った食った」
暁「って、もうお昼じゃないのよ!」
-
40 : 2015/07/23(木) 20:27:55.30 -
提督「(暁と二人きりか。せっかくだから・・・)」
→「デートしよう」
「愛について語り合おう」 -
41 : 2015/07/23(木) 20:31:01.07 -
暁「で、でででで、デートですって!?」
提督「あぁ。山中もいろいろ知りたいからな」
暁「・・・別に期待したわけじゃないんだから」
提督「ん?何か言ったか?」
暁「もう!許さないんだから」プンプン
・・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
-
42 : 2015/07/23(木) 20:34:32.39 -
暁「おおかた、こんなところよ」
提督「あの神社によくついてる、ギザギザの紙はなんだ?」
暁「禁足地よ。あなたみたいな余所者が入らないようにしてるの」
提督「また禁足地・・・か」
提督「暁、あれから先は何があるんだ」
暁「司令官には関係ないんだから」
-
43 : 2015/07/23(木) 20:38:00.76 -
提督「ほほう・・・」「郷に入りては郷に従えか」
→「ホントは知らないんじゃないのか?」
-
44 : 2015/07/23(木) 20:40:57.93 -
暁「なっ!別に知らないわけじゃないんだから」
提督「無理すんな無理すんな」
暁「響の作った警告に決まってるじゃない!」
提督「な、なんだってー(やっと調子が出てきたな)」
暁「この付近はマツタケの群生地なの」
暁「だから私達を近づけないための創作に決まってるわ」フンス
提督「ま、言い伝えも蓋を開ければそんなもんか」
暁「な、なによ強がっちゃって」
提督「じゃあせっかくだし、あそこの洞窟を探検して遊ぼう」
暁「ぴゃっ!?」
-
45 : 2015/07/23(木) 20:44:32.16 -
暁「ずいぶんと涼しいところじゃない」
提督「あぁ、さっきまでの暑さが嘘のようだ」
暁「セミも鳴きやんじゃったわね」
提督「静かなもんだな」
提督「(不気味なほどに、な)」
暁「ずいぶん暗いわね」
ドボォン
・・・・・・。
暁「ちょっと司令官?返事くらいしなさいよね」
提督「暁!そこを動くな!」
暁「司令官!?どこなの?」
-
46 : 2015/07/23(木) 20:47:31.91 -
提督「すまない。どうやら地底湖に落ちてしまったようだ」
→ 「水温が低い。すぐに助けを呼んでくれ」
「俺は大丈夫。まずは落ち着くんだ」
-
47 : 2015/07/23(木) 20:50:53.97 -
暁「た、助けを呼べばいいのね」ダッシュ暁「ここを右から来たはずよ」
暁「行き止まり!?どうしてよ!」
暁「急がないと日が暮れちゃうわ」
グゥゥウウウウウウウォォォォォォォォオオオオオオオオ
暁「きゃあっ!?」
暁「(今、洞窟が揺れたわよね)」
暁「(それにさっきの声。まるで鬼が吠えたような・・・)」ゾッ
-
48 : 2015/07/23(木) 20:55:04.45 -
暁「そうよ!風の吹いてる方向に行けばきっと・・・」
暁「やった!光が見えるわ」
暁「えっ、天井の隙間から差してるだけじゃない」
暁「それに道が5つもあるし」
暁「もうだめ・・・おなかが空いて歩けないわ・・・」
暁「ふぇぇ、響、雷、電、助けに来なさいよぉ」
-
50 : 2015/07/23(木) 20:59:01.28 -
電「暁も司令官も帰ってこないのです」熊野「置いて行ったから、ひねくれたに違いありませんわ」
雷「できたわよ!鮎の天ぷらに塩焼き、お刺身もあるわ」
響「ハラショー。でも司令官と暁を待つとしよう」
電「早くみんな揃ってご飯を食べたいのです」
【BAD END】
-
51 : 2015/07/23(木) 20:59:33.01 -
提督「さて、誰から攻略しようか」
雷
電
→暁
-
56 : 2015/07/24(金) 20:30:58.53 -
暁「ちょっと司令官?返事くらいしなさいよね」
提督「暁!そこを動くな!」
暁「司令官!?どこなの?」
-
57 : 2015/07/24(金) 20:31:43.58 -
提督「すまない。どうやら地底湖に落ちてしまったようだ」「水温が低い。すぐに助けを呼んでくれ」
→「俺は大丈夫。まずは落ち着くんだ」
-
58 : 2015/07/24(金) 20:32:52.13 -
暁「ふぇぇ、無事でよかったぁぁぁ」
提督「泣くのはまだだ、行動あるのみっ!」ヒュンッ
暁「きゃあっ!なんなのよもう」パシッ
提督「俺の話をよく聞くんだ」
提督「その懐中時計も持っていけ」
-
59 : 2015/07/24(金) 20:36:40.72 -
暁「とにかく日の差す場所を探すのよね」
暁「やった!光が見えるわ」
暁「天井の隙間から西日が差してるじゃない」
暁「確か、時計の短い針を・・・」
(提督「まず短針に太陽の方角を合わせる」)
(提督「次に12時と短針の間を見るんだ」)
(提督「そこが南を指す。俺達の入ってきた方向だ」)
暁「えっへん!待っててね司令官」
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
-
60 : 2015/07/24(金) 20:39:31.25 -
雷「もう、二人とも心配したんだから」
響「暁、レディならもっと慎みを覚えたらどうだい」
提督「響の言うとおりだぞ、暁」ハフックチャクチャ
提督「雷—、鮎の天ぷらおかわり!抹茶塩でな」
熊野「て い と く は反省なさい」ギュゥゥ
提督「アバババ・・・正直すまんかった」
暁「ふえぇ、司令官・・・私レディー失格ね」
-
61 : 2015/07/24(金) 20:41:54.13 -
提督「心配するな・・・」
「いつだって俺がエスコートしてやる」
→「あの熊野だって、レディーのはしくれだ」
「暁最高」
-
62 : 2015/07/24(金) 20:44:57.46 -
暁「どういうことなのよ」
提督「エステだのローズヒップティーだの言ってるが所詮は貧乳」
提督「だから暁にも十分な素質が・・・」
熊野「て い と く は猛省なさい」ギュゥゥ
提督「アバババ・・・正直すまんかった」
-
63 : 2015/07/24(金) 20:47:43.08 -
電「でも今日くらいは、私達に甘えてほしいのです」雷「そうよ!もう勝手にいなくなっちゃダメよ!」
暁「し、し、しょうがないわね」
暁「今夜だけは頭をなでなでしてもいいんだから///」
雷「そうそう。暁こそ最高ね!」キュンッ
電「暁最高なのです」キュンッ
響「暁は最高だね」キュンッ
熊野「暁、最高でしてよ」キュンッ
-
64 : 2015/07/24(金) 20:50:31.01 -
提督「つまり・・・」
「いつだって俺がエスコートするさ」
「あの熊野だって、レディーのはしくれだ」
→「暁最高」
-
65 : 2015/07/24(金) 20:54:17.22 -
提督「みんな、今夜は暁の頭を大いになでなでしてくれ!」
雷・電・響・熊野「いやっほぉぉぉぉぉぉぅ!!暁最高—————!!!」
提督「エビバディセイッ!」
雷・電・響・熊野「暁最高—————!!!」
提督「ラブアンドピースッ!」
雷・電・響・熊野「暁最高—————!!!」
暁「どう考えても、暁が最高ってことよね!」フンス
【いやっほぉぉぉぉぉぉぅ!!暁最高——————!!!END】
-
66 : 2015/07/24(金) 20:55:01.50 -
提督「さて、誰から攻略しようか」
→雷
電
-
70 : 2015/07/25(土) 20:33:32.96 -
雷「はぁ、今月も赤字だわ」
熊野「あら、何を悩んでいますの」
響「私達の家計は雷に任せてるんだけど」
雷「最近かぶの調子が悪すぎるのよぉ」
提督「そうか?雷の作ったかぶの漬物は絶品だったぞ」
提督「雷の手が浸かってる時点で丼10杯はイケる」
熊野「提督こそ地底湖に浸かって頭を冷やしてはいかがですの?」
-
71 : 2015/07/25(土) 20:40:58.11 -
雷「株よ!蕪じゃないわ!」
暁「雷は、すとっくほるだーなのよ!」エッヘン
熊野「株で生活していらしたの!?」ガーン
提督「実は、雷ってめちゃくちゃ頭いいんじゃないのか」ガガーン
電「こんな島では他に収入源がないのです」
-
72 : 2015/07/25(土) 20:49:37.17 -
雷「先々月までは、配当の大きい優良株があったのよ!」
響「でも明石造船が軍に接収されてから」
響「世間で開戦の噂が広がり、市場が冷え込んだのさ」
暁「戦争なんか起こるはずないわよ」
熊野「確かに、重く考えすぎだと思いますわ」
提督「だが、万が一開戦すれば・・・」
提督「どうなるんだ?」
-
73 : 2015/07/25(土) 20:54:34.67 -
雷「そこなのよっ」
雷「何が天井か底値か全然読めないわ」
暁「司令官、なんとかしなさいよね!」
-
74 : 2015/07/25(土) 20:58:52.34 -
提督「分かった。・・・」
「俺に任せとけ」
→「熊野、後は任せた」
-
75 : 2015/07/25(土) 21:07:23.94 -
熊野「な、何をおっしゃいますの!?」
響「お得意の作戦命令はどうしたんだい、司令官」
提督「俺は経済に関してはズブの素人」
提督「敵の土俵に上がらんのは兵法の基本だ」
熊野「もっともらしいこと言って誤魔化さないでくださる?」
響「司令官、大丈夫か?」
提督「(神戸生まれだし)大丈夫だろ」
雷「熊野さん、これで家計が助かるわ」キラキラ
熊野「なんか、もう・・・断れないですわ」
雷「で、くまのんはどう考えるのよっ」
-
76 : 2015/07/25(土) 21:13:25.86 -
熊野「おそらく・・・」
「開戦しますわ」
→「開戦はありえませんわ」
-
77 : 2015/07/25(土) 21:13:56.71 -
電「世間でもその考えが一般的なのです」
雷「そうね!深海棲艦なんて存在しないわよ!」
暁「やっぱり一人前のレディーはかっこいいわね」キラキラ
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
-
78 : 2015/07/25(土) 21:19:42.82 -
『!告布戦宣へ艦棲海深に遂・國帝』
『果戦大の々赫に島ノ沖・−シバ』
雷「・・・・・・」
暁「・・・・・・」
熊野「・・・・・・」
響「見事に売りが殺到してるね」
電「・・・・・・もう身売りでもするしかないのです」
響「司令官、本当に行くのかい?」
提督「何で俺に行かせようとしてんの!?」
-
79 : 2015/07/25(土) 21:27:58.25 -
雷「あはは・・・200円も借金ができちゃったわ」
提督「うーん、新兵の初任給でも11円か」
熊野「わたくし、もう一度チャンスをいただきたいですわ」
電「でも期日までに払えないと司令官のお尻が大変なのです」
響「大丈夫。失うものはもう司令官のお尻だけだよ」
雷「そうそう。私がいるじゃない!」
熊野「承りましてよ」
熊野「重巡熊野、推参いたします!」
提督「らめぇぇぇぇぇぇぇええええええ!」
雷「とりあえず天井・底値の株をリストアップしたわ!」
-
80 : 2015/07/25(土) 21:29:13.58 -
熊野「ではわたくしはこの株を・・・」
愛宕乳業 82円
島風被服 61円
大鳳ガス 92円
→龍鳳硫曹 10円
19製粉 44円
-
81 : 2015/07/25(土) 21:36:26.64 -
提督「暁が噛みそうな社名だな」雷「それ、この間不祥事があったところじゃない!」
熊野「だからこそ安くたくさん買えますのよ」
熊野「加えて、軍に火薬や染料を納入していますわ」
電「でも、原料の輸入は未だ止まっているのです」
雷「おかげで製造増産が追い付かないのよ?」
熊野「えぇ。軍が制海権さえ取れば値上がりも期待できるのですが」
-
82 : 2015/07/25(土) 21:42:12.32 -
響「軍の訓練はとても厳しいものだった」
響「あの精鋭が本当に深海棲艦に負けるとは思えないな」
提督「確かに新聞を見る限り、連勝はしてるようだが」
熊野「決めましてよ。買って買って買いまくりますわ!」
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・。
-
83 : 2015/07/25(土) 21:47:34.91 -
暁「やっと終戦ね」
響「軍としては辛勝といったところかな」
提督「株価はどうなんだ?」
雷「じわじわと上がってるわっ!」
電「でも200円には程遠いのです」
提督「この株、どうするんだ?」
-
84 : 2015/07/25(土) 21:52:35.51 -
熊野「もちろん・・・」
「今のうちに売りますわ」
→ 「まだ持ち続けますわ」
-
85 : 2015/07/25(土) 21:53:17.61 -
雷「そうよ!一発逆転の日は近いわっ」
提督「(一発逆転とか言ってる家主ってなんかやだな)」
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
-
86 : 2015/07/25(土) 21:59:07.30 -
響「ついにお尻の期日だね」
電「司令官さんのことは忘れないのです」
提督「そういうのやめよう?な?な?」
雷「あっー!くまのん見て!」
熊野「あっー!龍鳳硫曹が214円になってますわ!」
電「はわわ、大儲けなのです」
響「戦後インフレ・・・本当にきたんだね」
-
87 : 2015/07/25(土) 21:59:46.50 -
熊野「まだですわ」
雷「へっ?」
熊野「まだ相場は天井じゃありませんわ」
熊野「儲けを元手に、買って買って買いまくりですわ!」
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88 : 2015/07/25(土) 22:01:17.07 -
提督「熊野の予想は当たり、市場は相場700円の狂乱相場となった。
神戸生まれってすごい。
改めてそう思った。
二人は『熊野・雷証券』を設立し、今やその会社を知らない者はいない。
俺はといえば、雷の『司令官、私がいるじゃない!』の一声でケッコン(仮)した。
雷に養われる生活も意外と悪くない」
雷「そうそう。もーっと私に頼っていいのよ!」
【ヒモEND】
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89 : 2015/07/25(土) 22:01:57.42 -
提督「さて、誰から攻略しようか」
→電
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94 : 2015/07/26(日) 21:02:59.84 -
電「ちょっと井戸水を汲んでくるのです」
熊野「わたくしもご一緒しますわ」
提督「なんだ、それくらい俺に任せてくれていいぞ」
熊野「レディに重いものを持たせるなんてありえませんわ」
熊野「早く持ってくださいませんこと」
提督「はあ?電に言ったに決まってるだろ」
電「大丈夫なのです」
電「熊野さんといられるなら、これ位平気なのです」
提督「無理はするなよ」スタスタ
熊野「ちょっと!わたくしの水は!?」
-
95 : 2015/07/26(日) 21:08:53.32 -
電「今夜はカレーを作るのです」
熊野「わたくしもお手伝いいたしますわ」
提督「電、カレーくらいなら俺も力になるぞ」
電「ありがとう、なのです」
電「でも今日は熊野さんと作りたいのです」
熊野「そうですわ。台所は男子禁制」
熊野「提督はあっちへ行ってらして」
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96 : 2015/07/26(日) 21:16:15.12 -
熊野「電、一緒にお風呂に入りませんこと?」
電「なのです!」
熊野「わたくしが直々に洗って差し上げますわ」
電「はわわ!?そこは恥ずかしいのです」
キャッキャウフフ
提督「・・・・・・」
-
97 : 2015/07/26(日) 21:26:40.69 -
提督「ずいぶん電と仲がいいんだな」
熊野「わたくし、一目見た時から電のことをお慕いしていましたわ」
熊野「そして、マリアナ海溝より深い絆で結ばれましたの」
提督「は?」
熊野「電は心も体もわたくしのものですわ」
提督「まてまてまて!」
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98 : 2015/07/26(日) 21:31:59.31 -
提督「俺はショートケーキの苺は最後に取っとくタイプなんだ」
提督「だから電を残しておいたんだぞ」
提督「この狼藉、断じて許すわけには・・・」
熊野「あら電、タイが曲がっていてよ」クイッ
電「はわわ、ありがとう・・・なのです」
熊野「それと、わたくしのことはお姉さまとお呼びなさい」
電「あの・・・、あ、あのっ!・・・熊野お姉さま///」
提督「あら^~ 」
【百合END】
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99 : 2015/07/26(日) 21:34:04.46 -
提督「ここでの生活にもだいぶ慣れてきたな」
熊野「田舎暮らしも悪くありませんわね」
提督「でもそろそろ潮時だな」
熊野「提督?」
提督「帰ろう。俺達の鎮守府に」
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100 : 2015/07/26(日) 21:38:41.11 -
熊野「さっきから、潮時とか鎮守府とかなんのことですの?」
提督「あーあ。今の、鈴谷が聞いたらなんて言うかなぁ」
熊野「この島に、鈴谷・・・さんという方はいませんわ」
提督「熊野、冗談はそのへんに・・・」
提督「まさか鈴谷のことを覚えてないのか?」
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101 : 2015/07/26(日) 21:42:57.59 -
提督「鈴谷といえばやっぱり・・・」提督「・・・・・・!?」
提督「(なんだ?頭にもやがかかってるみたいだ)」
提督「(名前以外、何も思い出せない!!)」
提督「(そもそも、俺はいつからここにいるんだ?)」
提督「チッ・・・長居が過ぎたようだな」
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102 : 2015/07/26(日) 21:46:07.42 -
提督「すぐ荷物をまとめろ!」暁「ちょっと司令官?」
雷「こんな時間にどこへ行くのよ」
提督「島を出るんだ」
提督「今まで世話になったな」
電「・・・い・・・です」
熊野「なんですの?」
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103 : 2015/07/26(日) 21:53:30.96 -
電「帰さないのです」ニタァ
雷「そうよ。私がいるじゃない」ニヤニヤ
暁「くまのんも、こっちへ来なさいよね」ガシッ
熊野「きゃぁっ!な、何をするんですの!?」
提督「走れ、熊野!」グイッ
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104 : 2015/07/26(日) 21:54:03.86 -
提督「さて、誰から攻略しようか」
→ 熊野
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108 : 2015/07/28(火) 20:03:28.38 -
熊野「ここは確か」
提督「俺達が響と会った場所だ」
提督「ここなら帰り方も分かると思ったんだが」
響「島の客人はみなせっかちだね」
熊野「きゃぁっ!」
響「今までだってそうだ」
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109 : 2015/07/28(火) 20:07:29.42 -
提督「俺達以外に人がいたというのか?」
響「ときどきこの辺に現れるんだ」
響「そして山に登ったが最後、二度と姿を見せない」
響「ただそんな日には、決まって山が震えるんだ」
熊野「山には何がありますの?」
響「分からない」
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110 : 2015/07/28(火) 20:11:32.86 -
提督「じゃあ禁足地というのは」
響「暁たちを近づけないためさ」
提督「俺は山に登る」
熊野「正気ですの?」
提督「響達のためにも、解き明かしたいんだ」
提督「この島の秘密をな」
響「私の話を信じるのかい?」
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111 : 2015/07/28(火) 20:16:10.05 -
提督「響のことは・・・」
→「信頼してるよ」
「信頼できない」
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112 : 2015/07/28(火) 20:16:54.63 -
提督「じゃあな、響」
響「山のふもとに港がある」
熊野「!」
響「朝日が昇るまでに来てほしいんだ」
提督「約束する」
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。 -
113 : 2015/07/28(火) 20:22:50.95 -
熊野「ずいぶん変わった地形ですのね」
提督「ところどころ地面がえぐれてるな」
熊野「それにこの辺りだけ木々が根こそぎ折れてますわ」
提督「本当に鬼の仕業なのかもな」
熊野「やめてくださる?・・・あっ」
提督「だから足元には気をつけろって・・・!?」
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114 : 2015/07/28(火) 20:23:18.57 -
提督「地面から何か突き出てるな」
熊野「金属のプレート、ですの?」
提督「見ろ」
提督「あそこにも、向こうにも生えてる」
熊野「この形、見覚えがありますわ」
提督「俺も工廠で似たようなのを見たな」
提督・熊野「・・・・・・」
熊野「提督、この島はもう・・・」
提督「・・・響のもとへ急ごう」
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
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115 : 2015/07/28(火) 20:26:22.60 -
響「不発弾だって?」
提督「深海棲艦のものだろう」
響「山の震え・・・帰らぬ客人・・・見事だね司令官」
熊野「響も早く船に乗ってくださいまし!」
響「私はここに残るよ」
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116 : 2015/07/28(火) 20:30:14.66 -
提督「バカ言え!」
熊野「残りが爆発すれば島が土砂に覆われますのよ!」
響「バカなのは承知さ」
響「でもここは私達が長年過ごしてきた、大切な島なんだ」
響「だから最後の時まで姉妹一緒に過ごしたい」
響「ダスビダーニャ、司令官」
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117 : 2015/07/28(火) 20:33:44.00 -
熊野「こんなのってあんまりですわ」グスッ
提督「響の決めたことだ」
熊野「ちょっと!そんな言い方!」
提督「・・・・・・」
熊野「提督?泣いてますの?」
提督「いや、潮風が目に染みただけだ」
熊野「鈴谷に笑われますわよ」ギュッ
提督「熊野、思い出したのか」
提督「帰ろう。俺達の鎮守府に」ダキッ
【TRUE END】
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