提督「なんだそれ?」榛名「招待状です」


1 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:47:24.29 ID:lb3fv1LU0

今までのよりかは長くなりそうです。
娯楽物としてツイスターゲームで書いてみようとしたら自分の表現の限界に気づきました。

前回無駄に金剛出した辺りに、本当無駄に伏線張ってました。1行だけ。
↓前作です。読んでいると、あーここねってなります。
加賀「なんですか?」瑞鶴「勝負よ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439687400/

過去作
暁「なにこれ?」響「王様ゲームだよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439552493/

蒼龍「なにこれ?」飛龍「ボードゲームだよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439387196/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439952444


ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439952444/


2 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:48:03.15 ID:lb3fv1LU0

提督「招待状?」

榛名「はい、金剛姉様の別荘への招待状です」

提督「金剛の?あいつに別荘なんてあったのか…」

榛名「みたいです。それで今金剛姉様は別荘の方に行っていて是非提督も、と」

提督「え?マジで?だって俺金剛に酷い事言ってから話してないんだけど…秘書官もやってくれないし」

榛名「仲直りがしたいそうですよ」

提督「そ、そうなのか!じゃあ……お言葉に甘えようかな」

榛名「本当ですか!金剛姉様も喜びます!」

提督「やはり、秘書官は金剛でないとしっくりこないからな」

榛名「……提督は今の金剛姉様はどう思いますか?」

提督「? それはどういう意味だ?」

榛名「いえ…。では私はこれで。別荘の件宜しくお願いしますね」

提督「お、おお。またな榛名」

提督「…今の金剛ねぇ…」


3 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:48:34.25 ID:lb3fv1LU0
—-回想—-

—-海岸—-

提督『金剛、急に呼び出したりしてどうした?』

金剛『来てくれてありがとうございマース。ちょっとお話があって』

提督『話なんていつでも出来るじゃないか。こんな夜遅くじゃなくても…』

金剛『Hey!テートク!こういう時は誰にも聞かれたくないって事…察して下さいヨ!』

提督『ああ、そうなのか。すまんすまん』ナデナデ

金剛『モー…』

提督『それで?話ってのは──』

—-回想 終—-


4 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:49:09.19 ID:lb3fv1LU0
—-別荘—-
—-朝—-

提督「ここ、だよな?思ったよりでかい…3階建てだ」

提督「海辺の近くか、理想の別荘だ。俺もいつかは…」

霧島「あ、提督!良く来て下さいました!」

提督「やあ、霧島。今日は世話になるよ」

霧島「ええ、勿論です。さぁこちらへ」スタスタ

提督「ああ」スタスタ


5 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:49:39.63 ID:lb3fv1LU0
—-裏庭—-

──ネー! デ-ス!

提督(お、金剛の声だ)

金剛「そこで私はこう言ったのデース!あ!霧島おか…──!?」

提督「よ、よう。久しぶりだな、金剛」

金剛「W…Why!?どうして提督がここにいるのデス!」

提督「どうしてって…お前が招待してくれたんじゃないか」

金剛「…?私が、提督を…?」

金剛「─!Hey!榛名!もしかしてもう一人呼んだっていうお客様って!」

榛名「ごめんなさい、金剛姉様」ペコ

榛名「提督と不仲のままで居てほしくなくて…。提督もそのつもりで来てくれましたから」

提督「まぁ…この事は聞いてなかったがな」

金剛「Really?提督は私と寄りを戻したいのデスか?」


6 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:50:08.93 ID:lb3fv1LU0
提督「誤解が生まれる言い方をするんじゃない。まぁ、仲直りしたいのは本当だ」

金剛「そうデスか。でも許さないデース」

提督「簡単に許してもらえるとは思ってなかったさ。俺が悪いしな」

金剛「でも提督と不仲のままは嫌デス。ですから1度だけ私のお願いを聞いて下サイ」

金剛「そしたら、許しマス」

榛名「金剛姉様…!」

提督「ああ、いいぞ。金剛がそれで良いなら」

金剛「Yes!内容は考えておくので、それまでは楽しく過ごすデース!」

霧島「良かったわね、榛名」

榛名「ええ、霧島。ありがとう、提案してくれて」

霧島「いいのよ、私も金剛姉様と提督がギスギスしてるの見ていたく無かったしね──」

比叡「──皆さーん!カレーが出来ましたよー!」

比叡「あ!提督!来てくれたんですね!」

提督「おお、比叡じゃないか。お前がカレーを作ったのか?楽しみだ」

比叡「そうですよ!お口に合うかわかりませんが!気合入れて作りました!」


7 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:50:37.20 ID:lb3fv1LU0
提督「それはさぞ美味しいんだろうな」

霧島「榛名…用意してる?」ヒソヒソ

榛名「ええ、任せて」スタスタ

比叡「あ、榛名ってばそんな急がなくても大丈夫ですよ!カレーは逃げません!」

榛名「比叡姉様のカレー楽しみなんです。先に行ってよそっておきますね」スタスタ

比叡「照れちゃいますよー榛名!ではお願いします!」

金剛「比叡、カレー作ってくれてありがとうデース」ナデナデ

比叡「こ、金剛お姉様…えへへ…」

金剛「では早速比叡のカレーを頂きに行きましょうカ」

比叡「はい!」


8 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:51:10.47 ID:lb3fv1LU0
—-リビング—-
—-昼—-

提督「外から見たときも凄かったけど、中も凄いな」

金剛「Yes!ここまでRenovationするのは大変でしたケド」

提督「え?なんだって?リ、リノ…?」

霧島「要はリフォームしたって事ですよ、提督」

提督「ああ、なるほど。頑張ったんだな、皆」

榛名「今では良い思い出です。では早速頂きましょう」

提督「そうだな。いただきます」

提督「どれどれ、比叡のカレーは…」パク

比叡「ど、どうですか…」ジー

提督「…うん、美味しいじゃないか!比叡!」

比叡「ほ、ほんとですか!良かったー!」

金剛「ンー!Very good!比叡!美味しいデース!」

比叡「頑張って作った甲斐がありました~!」


9 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:51:43.71 ID:lb3fv1LU0

榛名「霧島…」ヒソヒソ

霧島「心が痛むけど…皆を守る為よ…」ヒソヒソ

提督「ん?何かあったか?霧島、榛名」

榛名「い、いえ!比叡姉様!すっごく美味しいです!」

霧島「ええ。鎮守府の皆にも食べさせてあげたいですね」

比叡「え、えへへ…ありがとうございます…!」

比叡「今度間宮さんにお願いして、出してもらおうかなぁ……な、なんて」

提督「おお!良いんじゃないか!これは人気が出るぞ!」

金剛「デース!是非お願いしてみましょう!」

榛名「た…楽しみですね!」

榛名(それだけはやめて下さい…!比叡姉様…!)

霧島「え、ええ…!」

霧島(体調不良者続出必至…間宮さんに根回ししておかなければ…)

提督「こんな美味しいものが作れるんだ。比叡は良いお嫁さんになるな」


10 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:52:11.31 ID:lb3fv1LU0
比叡「ひえっ!?私が…お、お嫁さん…ですか…?」

提督「ああ。比叡をお嫁に貰える人は幸せ者だ」

比叡「そ、そんなぁ…褒めてもカレーしか出ませんよ…」テレテレ

金剛「Hey!私の大切な妹を口説かないで下サーイ!テートクゥ!」

提督「い、いや!?別に口説いてないぞ!?思った事を言ったまでなんだが…」

霧島「たらしですか」

榛名「ですね」

提督「霧島に榛名までそんな…」

比叡「あ、あはは…。ほ、ほら!まだまだおかわりはあります!どんどん食べてください!」

提督「あ、ああ。そういえば、この後は何をするんだ?」

金剛「決まってマース!!」

提督「なんだ?」

金剛「もちろん!私のBeachに行きますヨー!」

提督「えっ──」


11 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:52:53.79 ID:lb3fv1LU0
—-ビーチ—-

提督「まさかこんな事になるとは…」ソワソワ

提督(み、皆の水着姿か…どんなの着てくるんだろう…)

提督「ま、まだかな…」ソワソワ

金剛「ヘーイ!テートクー!お待たせしまシター!」

提督「お、おお。来た──かっ…!!」

提督(うおおおおお!!こ、これはぁぁぁ!絶景…!山が…いち、に…)

金剛「どうデスかー?テートクゥ。似合ってマスかー?」ポーズ

比叡「えへへ…いくら慣れ親しい提督といえど、これは恥ずかしいですね…」

榛名「あ、あんまり見ないで下さい…提督…恥ずかしいです…」モジモジ

霧島「提督、何処見てるんですか…。変態」

提督「なっ!違うわ!…み、皆とても似合っている!可愛いぞ…!」

金剛「ありがとうございマース!では、早速遊びましょうカー!」

提督「お、おお。何するんだ?」

比叡「ふっふっふ…コレですよ!提督!」ジャンッ

提督「ボール…ビーチバレーでもするのか?」

金剛「That's right!こっちデース!」グイッ

提督「わかったわかった…!引っ張るなって!」


12 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:53:20.88 ID:lb3fv1LU0

—-ビーチバレーのコート—-

審判:霧島
チーム1:提督、榛名
チーム2:金剛、比叡

金剛「比叡!頑張りましょうネー!」

比叡「はい!お姉様!」

提督「榛名、よろしくな」

榛名「は、はいぃぃ…」モジモジ

提督「あれだ、俺前に居るから榛名は後ろを頼むよ、そうすりゃあんまり見えないからさ」

榛名「あ、ありがとうございます…提督…」

霧島「それでは始めます。あら、マイク音量大丈夫かしら?チェック、1,2…」

提督「…霧島ノリノリだな。マイクなんてどっから…」

霧島「お待たせしました!金剛姉様チームからのサーブです!」

金剛「覚悟して下サーイ!行きます!…ファイアー!」ポーン

霧島「金剛姉様による、優しいサーブです!受け止めるは榛名!」


13 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:53:46.99 ID:lb3fv1LU0

榛名「わわ…はいっ提督っ」ポーン

霧島「大きく打ち上げたー!これは高ーい!」

提督「任せておけ…ふんっ!!」バシーン

霧島「提督による…強烈なスパイク!これは決まったかー!?」

比叡「させません!」ポン

霧島「おーっと!比叡姉様!凄ーい!」

提督「なっ!?捕っただと…!?比叡!中々やるじゃないか!」

金剛「Niceネ!…比叡!任せマシタ!」ポーン

霧島「トスが上がったー!チャンスです!」

提督「これは…」ダッ

比叡「はい!お姉様!…気合!入れて!…打ちます!」バシィィン

霧島「こちらもまた強烈!果たして捕れるでしょうか!」

榛名「えっ提督?…えっ!?きゃっ…!」ドンッ

提督「ん!?うわあぶn─おわぁっ!?」ドンッ

霧島「あーっ!これは連携ミス!提督と榛名がぶつかってしまったー!………おや?」

比叡「…ひえぇぇ…」

金剛「Hey!榛名!提督!大丈……ブッ!?」


14 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:54:16.44 ID:lb3fv1LU0

提督(いてて……下にクッションあって良かった…ん?クッション?)ムニ

榛名「…榛名は…大丈夫です…」

提督「そうか……って!うわっ!」モミ

榛名「ひゃんっ!?…て、提督…あの…手…」カァァ

提督「こ、これは事故だ!わざとじゃない榛名!!」モミ

榛名「わ、わかりましたから…手を…手をぉぉ…」ワナワナ

提督「本当にすまん!榛名ァ!」モミモミ

金剛「いつまで触ってんデスかー!!」バチィーン

提督「ぎゃ!!」


15 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:54:42.39 ID:lb3fv1LU0

—-別荘・寝室—-
—-夕—-

提督「いて!いてて…!…優しくして!」

霧島「ほら、動かないで下さい」

提督「…っはぁ。それにしても金剛の奴、思いっきりビンタしてくれたな…」

霧島「提督が悪いんですよ、榛名の胸を離さないんですから」

提督「頭ではわかってたんだけどな…身体は正直と言うか…」

霧島「ケダモノか。まぁ、仕方がないといえば仕方ないのかしら…」

霧島「はい、終わりです」

提督「お…ありがとう霧島。大分マシになった」

提督「今度何かお礼するよ」

霧島「いえ、気持ちだけで十分です」

提督「そうか。ありがとうな」

提督「榛名達は?」


16 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:55:13.75 ID:lb3fv1LU0

霧島「下で姉様達と一緒に夕飯を作っていますよ」

提督「そうか。後で榛名にはちゃんと謝っておかないとな」

霧島「そうですね。それと……一つお伺いしたいのですが。いいですか?」

提督「なんだ?」

霧島「金剛姉様と喧嘩した理由…、私知らないんですよね」

提督「ああ…知りたいのか?」

霧島「ええ、まあ」

提督「お前達が聞いたら怒るかな…あまり言いたくないんだが。それでも聞くか?」

霧島「教えてください」

提督「そうか、わかった」

「簡単に言うと、だ。俺が今の金剛の事をだな」

「前の金剛と同じ様にしてしまったんだ──」


17 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:55:58.33 ID:lb3fv1LU0

——–

 『ふぁぁ…おはよう~』ボケー

 『おはようデース。Break fastも出来てマース!』

 『金剛ー…』クイッ

 
 『え、て、提督?何するんデス?』キョトン

 『ん…何って…いつも朝してくれるじゃないか…』ボケー

 『…!?て、提督…私には、デキません…』バッ

 『え…いつもはしてくれるのに…』ボケー

 (……!)

 (いつも…デスか…。'私'は…提督といつもキスしていたんデスね……)

 『……今…ココに居るのは…私なのに……なんで…』ポロポロ

 『あ、あれ…?俺今何してた…こ、金剛?』ハッ

 (やばい!もしかしてクセでやっちまったか!?)

 『もう…いいデス…』トボトボ

 『え、ちょ!待ってくれ!金剛!』ガシッ

 『提督…痛いデス。痛いん…デス。離して下サイ…』

 『俺が悪かった!だから──』

 『離してヨ!!!』パンッ

——–


18 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:56:25.07 ID:lb3fv1LU0

霧島「うわぁ……それは…金剛姉様も怒りますね」

提督「本当にな。馬鹿な事をしてしまったと思う」

霧島「提督は、前の金剛姉様の事は──」

提督「好きだったよ。ケッコンカッコカリの約束もしていた」

霧島「そうですか…。今の金剛姉様では駄目なんですか?」

提督「駄目ではない。ただ…俺が未だに整理出来ていないだけだ」

提督「まだ…あいつが、金剛が忘れられないんだ。…引きずるタイプなんだな、俺って」

霧島「…私達にとっては、前の金剛姉様も大切な金剛姉様ですが」

霧島「やはり、今の金剛姉様も金剛姉様であることには変わりません」

霧島「私達の、大切なお姉様です」

提督「……そう、だな。そんな簡単な事なのにな。俺は…」

提督「もしアイツがいたら、シャキっとしろって背中を叩かれてしまうな…」

提督「俺が不甲斐ないばかりにこんな事になってしまって、すまんな霧島」

霧島「こればっかりは提督次第ですからね、頑張ってください」


19 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:56:59.79 ID:lb3fv1LU0

提督「ああ。霧島、ありがとう」

霧島「…いえ。そろそろリビングへ行きましょうか。あまり長居すると怪しまれますし」

提督「怪しまれるって…何かあるわけでもないのに─」

霧島「男女が同じ部屋で2人きりですよ。変な事が起きてもなんら不思議ではありません」

霧島「提督は何もしませんでしたけど」

提督「俺をなんだと…。さすがに、皆が下にいるんだし」

霧島「あら?もし居なかったら私は…押し倒されていたという事ですか?」

提督「はっ!?ち、違う違う!何もしないから!」

霧島「それは…私に魅力が無いって事ですか…」シュン

提督「そうじゃない!そうじゃなくて!」

霧島「自分で言うのもあれですけど、中々の物だとは思うんですけどね」ユサユサ

提督「胸を持ち上げるんじゃない!たしかに霧島は良いスタイルしてるよな…じゃなくて!」

提督「てか俺の目の前でそういう行動はやめろ!色々と駄目だろ!」

霧島「冗談ですよ。提督は素直ですね」

提督「ははは…俺だって男なんだ…勘弁してくれ…」

霧島「ふふ…先に下行ってますね。では」

提督「おお、下でな」

提督「──…はぁ。いい加減、ケリつけないとな…」ポリポリ


21 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:57:25.34 ID:lb3fv1LU0

—-回想—-

金剛『…ちょっと、恥ずかしいデスけど…』

金剛『私はネ…提督の秘書官になれて本当に良かったデス』

金剛『提督のお手伝いは色々と大変デシタけど、それでも…』

金剛『毎日が充実していて…とても幸せデシタ…』

金剛『そしていつからか、私は提督に恋をしてしまいマシタ』

金剛『今ではもう、LikeではなくLoveに…』

金剛『提督……貴方の事を愛していマス』

金剛『だから…』

金剛『私と…』

金剛『結婚して下サイ…』

—-回想 終—-


22 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:57:59.92 ID:lb3fv1LU0

—-リビング—-

提督「いただきます!」

榛名「どうぞ。お口に合えば良いですが」

提督「それにしても凄いな、榛名達が作ったのか?」

金剛「Yes!と言いたい所デスが、ほとんど榛名が作ってマシタ」

比叡「私も皮むきとか、簡単なお手伝いくらいしかしてませんからね」

霧島「榛名は家事全般は何でも出来るんですよ、見習いたいものです」

提督「そうなのか、榛名は凄いな」

榛名「い、いえ!そんな事…ないですよ…」テレテレ

金剛「榛名は本当に自慢の妹デース!」ナデナデ

榛名「金剛姉様ぁ…」

比叡「私にも今度料理を教えてくださいね!榛名!」

榛名「はい…!」

提督「仲良くて良いな、お前らは…。…おっ、この肉じゃが美味いな!」

榛名「本当ですか!良かった…」


23 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:58:32.49 ID:lb3fv1LU0

比叡「どれどれ私も…あいたっ」

霧島「あら?比叡姉様怪我してます?」

比叡「あいたた…ちょっと手伝ってる時に利き手の指を切っちゃいまして…」

提督「そうなのか。どれ…食べさせてやろう」

比叡「ひえっ!?いやいや!これくらい大丈夫ですって!」

提督「無理するな。そんな箸の持ち方じゃ食べるのも大変だろ。ほら、口を開けろ」アーン

比叡「うぅ…わかりました…。あ、あーん…」パク

提督「よしよし、ちょっと恥ずかしいけど、まぁ平気だろ?」

金榛霧「……」ボーゼン

提督「ん?どうしたお前達…そんなこっちを見て…」

榛名「いえ、流石は提督です…」

霧島「わかっててやってるのか、わかってないのか知りませんが。本当に女ったらしです」

提督「なっ…!そんなんじゃないだろ!なぁ、比叡…」チラッ

比叡「……は、はいぃ」カァァ


24 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:59:01.32 ID:lb3fv1LU0

提督「あ、あれ…。ほら…な?」

霧島「…はぁ」ヤレヤレ

金剛「テーートクッ」

提督「ん?なんだ金……剛?何してるんだ…?」

金剛「見ての通りデース。はい、アーンして下サイ」

提督「や、やめろ!俺は大丈夫だ!それに皆の前で、恥ずかしいだろ…」

金剛「自分もやっていたじゃないデスか。今更恥ずかしがる事はありませんヨ?」

提督「うっ…それは仕方なくで…。これは流石に恥ずかしいんだが…」

霧島「提督、女性からの好意は受け取らないと」

提督「き、霧島…」

金剛「そういう事デス。はい、提督。アーン」

提督「くぅ…。あ、あーん…」パク

金剛「フフフ…照れてる提督、可愛いデース」

提督「お前なぁ…」モグモグ

提督「次は俺の番だ、お前にも辱めを受けさせてやる。…ほれ、あーんしろあーん」

金剛「アーン」パク

提督「あれ、もっとリアクションとかないの…」

金剛「…美味しいデース!」ニコ

提督「くっ…!」

榛名(…本当にお二人はお似合いなのに…どうして…)


25 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:59:27.09 ID:lb3fv1LU0

—-寝室—-
—-夜—-

提督「──…ふぅ」

提督「なんだかんだあったけど楽しかったな、今日は」

提督「帰ったら金剛にもう一度、秘書官をしてもらおう…」

提督(…あ、そういえば…)

提督(お願いって結局なんだったんだろうか…)


26 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 11:59:57.34 ID:lb3fv1LU0

——–

『英国で産まれた帰国子女の金剛デース!ヨロシクオネガイシマース!』

『なっ…!』

(まさか…また金剛が来るとは…!くっ!)グラッ

『Hey?提督ゥ?大丈夫デースか?』

『い、いや…何でもない…歓迎するぞ、金剛』

『Yes!早速デスケド、質問してもいいデスか?』

『ああ。なんだ?』

『以前、此処に私、居マシタ───?』

——–

提督(…懐かしいな…)


27 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 12:00:30.64 ID:lb3fv1LU0

──コンコン

提督「ん?誰だ?入ってくれ」

──ガチャ

金剛「失礼しマース」

提督「おお、金剛か。どうした?」

金剛「約束、覚えてマスカ?」

提督「ああ、丁度その事を考えていた所だ。それでどうするんだ?」

金剛「…ちょっと、出ませんカ?」

提督「? ああ、良いぞ」


28 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 12:00:56.22 ID:lb3fv1LU0

—- 3階 バルコニー —-

提督「…おお、ここから見る夜景は綺麗だな」

金剛「デショ?私のお気に入りデース」

提督「それで?お願いってのは何だ?」

金剛「そう急かさないデ下サーイ。一緒に夜景でも見まショ」

提督「ん、そうか。…そうだな」

提督(なんだ?金剛が少し赤い…)

金剛「…提督」

金剛「どうして…どうして私を秘書官にしたんデスか?」

提督「いきなりだな……そうだな…。…可能性を感じたんだ」

金剛「可能性…デスか?」

提督「ああ。金剛がウチに来た時の事覚えてるか?」

金剛「イェース。覚えてマス。提督何か狼狽えてマシタネ」


29 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 12:01:34.24 ID:lb3fv1LU0

提督「その時、金剛。お前が自分で言った事覚えてるか?」

金剛「確か……以前此処に……マサカ…」

提督「すまんな金剛。察しの通りだ」

提督「艦娘は、以前の自分の記憶を稀に引き継ぐ事があるそうだ」

提督「俺は、それに賭けていたんだ…」

提督「最低だろ?軽蔑してくれても構わないぞ…」

金剛「イエ…。ちょっとショックでしたケド…」

金剛「実は…時々、知らない提督と私の夢を見ていたんデス」

提督「なんだって?」

金剛「あ、期待はしないで下サイ。見たってだけで私は私デス」

金剛「でも、今言われて気付きマシタ…。いや、違いマスネ…気付いていたのに…」

金剛「私はきっと、認めたくなかったんデス。そして嫉妬もしていマシタ」

金剛「まるで恋人のような2人に…憧れ、私もそうなりたいと思って…努力したんデスけどネ」

金剛「ダメ…でした…。私じゃ…あの私には到底勝てません…」

提督「金剛…そんな事は──」

金剛「だから、私はズルい事をしマス。このお願いデ」

提督「な、なんだ?」


30 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 12:02:11.74 ID:lb3fv1LU0

金剛「私はネ、提督。貴方の秘書官になれて本当に良かったと思ってマス」

  『私はネ…提督の秘書官になれて本当に良かったデス』

提督(──!!!)

金剛「提督の健康管理も含めて大変でした…提督は栄養が偏ってマシタからネ」

  『提督のお手伝いは色々と大変デシタけど、それでも…』

提督(──…やめろ)

金剛「それでも、毎日楽しかったデス…幸せデシタ…」

  『毎日が充実していて…とても幸せデシタ…』

提督(──…やめてくれ)

金剛「そして、私は、提督を好きになりマシタ」

  『そしていつからか、私は提督に恋をしてしまいマシタ』

提督(──…俺は…)

金剛「イイエ…多分もう、愛してしまっていマス」

  『今ではもう、LikeではなくLoveに…』

提督(──…金剛…)

金剛「提督……私は、貴女を愛してシマッタんデス」

  『提督……貴方の事を愛してしまいマシタ』

提督(──…また…俺は繰り返すのか?)


31 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 12:02:48.42 ID:lb3fv1LU0

金剛「だから…」

  『だから…』

提督(──…違う、わかってるだろ…)

金剛「私と…」

  『私と…』

提督(──…今、俺の目の前に居るのは…)

金剛「結婚して下サイ…」

  『結婚して下サイ…』

提督(──… 金剛 だろ…)


32 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 12:05:21.41 ID:lb3fv1LU0
続きます。
結末は2つを予定してます。どういう風に落ちるかはまだ決めてませんが。

遅筆なので次の投下がちょっとわからないです。
2つ書き終えたらまた来ます。

読んでくれた方ありがとうございました。


34 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 12:34:13.13 ID:nQRoUhXq0
あ、それは誤字です。
よく間違えるなぁ…。

36 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/19(水) 17:36:34.77 ID:g2OvqpYUo
おつつ
あなたは旧すれに新スレ情報のっけなさいよ…おもしろいけど探すの面倒なのよ…

37 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:23:25.93 ID:nEp+aj6n0
書いてみたら終盤だし、どっちともそんなに長くならなかった…。
完成したので投下します。

>>36
そうか…!投下終わったら載せてきます!


38 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:25:35.16 ID:WuJ6LuOV0
—-受け入れない未来—-

(──…ダメだ…)

(──…情けないな、俺は…)

(──…未だに覚悟が出来てないなんて…)

「金剛」

「ハ、ハイ!」

「すまん…その願いは…聞いてやれそうにない…」

「…そ…ソウデス…ヨネ…」

「すまん…」

「べ、別に大丈夫デース!」

「だって…これはズルいってわかってましたカラ…」

「だから…ほんと…気にしないで…下サイ」ツー

「こ、金剛…」

「あ、あれ…?ヤダ…。私ったら何で…」ツー


39 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:27:00.86 ID:WuJ6LuOV0
あ、やべ。
名前振り忘れてた。
出直してきます。

40 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:33:34.74 ID:WuJ6LuOV0
—-受け入れない未来—-

提督(──…ダメだ…)

提督(──…情けないな、俺は…)

提督(──…未だに覚悟が出来てないなんて…)

提督「金剛」

金剛「ハ、ハイ!」

提督「すまん…その願いは…聞いてやれそうにない…」

金剛「…そ…ソウデス…ヨネ…」

提督「すまん…」

金剛「べ、別に大丈夫デース!」

金剛「だって…これはズルいってわかってましたカラ…」

金剛「だから…ほんと…気にしないで…下サイ」ツー

提督「こ、金剛…」

金剛「あ、あれ…?ヤダ…。私ったら何で…」ツー


41 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:34:04.41 ID:WuJ6LuOV0
金剛「なんで…?なんでぇ……」ポロポロ

金剛「痛いデス…胸が痛いデス…!」ポロポロ

金剛「こんなに痛くなるなら…恋…ナンテ…」ポロポロ

金剛「……したくなかったデス……うわぁぁあん」ポロポロ

提督「金剛…!」バッ

提督(─待て…!)ピタッ

提督(くっ…!ここで抱きしめてやるのは、本当に優しさなのか…!?)

提督(残酷なだけだろ…!くそっ…!)

金剛「うううっ…うぅ……」ヒックヒック

提督(すまん…金剛…──


42 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:34:31.70 ID:WuJ6LuOV0
—-寝室—-
—-朝—-

──ガチャ

霧島「おはようございます。提督、朝ですよ。起きてくださーい」

提督「…あぁ、今起きたよ」

霧島「あら?あまり眠れませんでした?」

提督「いや、そんな事無いさ。ちょっと考え事してたら遅くなってしまってな」

霧島「…そう…ですか」

提督「準備したら下に行くよ」

榛名「霧島~?提督は起きましたか~?」ヒョコ

霧島「ええ。起きていたわ」

榛名「あ、おはようございます!提督!」

提督「ああ。おはよう榛名」

提督「──その…金剛は起きているか?」

榛名「? ええ、下で提督を待ってますよ?」

提督「そうか…。わかった、今行く」

提督(ちょっと気まずいが…行くしかないだろう…)


43 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:35:04.08 ID:WuJ6LuOV0
—-リビング—-

提督「…おはよう。金剛、比叡」

比叡「おはようございます!提督!」

金剛「オハヨウデース!テートクー!」

提督「お、おう…」

提督(あ、あれ…。考え過ぎかな…)

提督「…そういえば、この後の予定は?」

金剛「鎮守府へ帰りマース!」

霧島「さすがに2、3日も空ける訳にはいきませんからね」

提督「そうか…わかった」

金剛「あ!テートク!後でお話がありマース!」

提督「…!お、おお。わかった…」

榛名(…?なんだか提督がぎこちないですね…)


44 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:35:41.76 ID:WuJ6LuOV0
—-帰路・バス車内—-

提督(…話ってなんだろうか…)ボー

提督(…金剛も前の席で皆と話しているし…気になる…)

金剛「ちょっと席外しマスネー!」

金剛「盗み聞きしちゃ、NO!デスヨ?」

比叡「はーいお姉様!」

提督(…お、金剛がこっちに来た…)

金剛「Heyテートク。昨日はお恥ずかしい所をお見せしマシタ」ポスン

提督「いや…俺の方こそすまなかったな…何もしてやれなくて…」

金剛「その事はもう良いんデス。それよりデスネ…」

提督「ん?なんだ?」

金剛「お願い、まだ残ってマスよね?」

提督「…あぁ、確かに。そうだな」

金剛「ネ!それでお願い何デスけど…」

金剛「私をもう一度、秘書艦にして下サイ」


45 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:36:16.89 ID:WuJ6LuOV0

提督「─!?」

提督「金剛は…それで良いのか…?」

金剛「ハイ。例えもう叶わない事デモ…提督の傍に居させて欲しいデス」

金剛「提督にはツライ事でしょうケド」

提督「…いや、良いぞ。お願い聞くって言ったのは俺だからな」

提督(それに、お前が姿を見せなくなる方が嫌だからな…)

金剛「ホントデスカ!嬉しいデース!」ギュー

提督「こ、こら!人前で抱き着くんじゃない…!」グイィ

金剛「もー!何照れてるネー!」

──

提督<時間と場所をわきまえろよ…?

金剛<あー!それ私のセリフデース!

榛名「なんだか大丈夫そうですね」

霧島「ええ。何かあったみたいだけど良かったわ」

比叡「お姉様、元気出たみたいで良かったです」


46 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:36:59.30 ID:WuJ6LuOV0

—-鎮守府・執務室—-

提督「……」カキカキ

金剛「テートクー」

提督「ん?なんだ金剛」

金剛「前の私のお墓とかって…あるんデスか?」

提督「……あぁ、一応な」

金剛「何処デスカ?」

提督「なんだ?行くのか?」

金剛「ハイ、気持ちの整理をしてきマス」

提督「…そうか。墓は───」


47 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:37:31.60 ID:WuJ6LuOV0

—-堤防—-

金剛「えーと…ここら辺デスヨネ…」キョロキョロ

金剛「提督の地図わかりにくいネー」ムー

金剛「あ…」

金剛「……」スタスタ

金剛「これが…'私'の…」スッ

金剛「……」パンパン 南無~

金剛「…聞こえてマスか…?私」

金剛「私ネ、昨日提督にフラれちゃったんデスヨ…」

金剛「貴女なら上手く行ってたんデスかね。私は駄目デシタケド…」

金剛「……やっぱり悔しいデス…」


48 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:38:01.32 ID:WuJ6LuOV0

金剛「同じ私ナノニ…何で貴女は選ばれて、私は選ばれないのカ…」

金剛「…納得デキませんヨ…本当に…」

金剛「デモネ…もう大丈夫デス」

金剛「提督は…貴女の分まで私が守りマス」

金剛「ダカラ…貴女は提督のココロを支えてあげて下サイ…」

金剛「……ちょっと喋り過ぎマシタかね…」スクッ

金剛「また、来マスネ」ニコ

金剛「Bye…ワタシ…」スタスタスタ

   『頑張ッテ』

金剛「─!? 今のって……マサカ…」


49 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:38:55.03 ID:WuJ6LuOV0

金剛「……全く…私を侮ってもらっては困りマース」

金剛「言われなくても…諦めてなんかいませんヨ」

金剛「貴女は私で、私は貴女なんデスからネー!」

金剛「そろそろ戻りマース!」

金剛「もうすぐ Tea Time の時間デスカラ───。


50 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:40:31.54 ID:WuJ6LuOV0
1の未来、終わりです。
次投下します。

51 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:45:59.29 ID:WuJ6LuOV0
—-受け入れる未来—-

提督(そう…こいつは…金剛なんだ)

提督(あいつじゃない!ちゃんと向き合ってやるんだ…!)

金剛「……提督?」

提督「金剛」

金剛「ハ、ハイ!」

提督「今まですまなかった」

提督「俺はお前に、本当に酷いことをしていた」

提督「でも、もう…ちゃんと」

提督「金剛、お前と向き合うよ」

提督「結婚しよう」

金剛「───!!提督…!!」ギュー

提督「おわっ!」


52 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:46:35.37 ID:WuJ6LuOV0

金剛「テートク!テートク!テートクゥー!」グリグリグリ

提督「おいおい…痛いって。よしよし」ナデナデ

金剛「…大好きデス。もう私から離れないで下サイ…」ギュゥ

提督「1回離れて行ったのは金剛の方じゃないか…」

金剛「あれはテートクが悪いデース…」

提督「ははは…そうだったな。大丈夫だ、これからはずっと一緒にいる」

金剛「本当デスか?」

提督「ああ。本当だ。だから心配するな」

金剛「じゃ、じゃあ…その…」

提督「ん?なんだ?」

金剛「キ、キスして下サイ…」

提督「─!」

提督「ああ……いいぞ」グイッ

金剛「て、テート──んっ…──


53 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:47:01.20 ID:WuJ6LuOV0

—-寝室—-
—-朝—-

──ガチャ

霧島「提督、朝ですよ。起きてくだ──さ!?」

提督「……」スヤスヤ
金剛「……」スヤスヤ

霧島「一体何が…」

霧島(でも…抱き合って寝ているって事は、本当の意味で仲直りしたんですかね…)

榛名「霧島~!提督は起きましたか~?」ヒョコ

霧島「見てみなさい」

榛名「え?……わぁ…」

榛名「お二人とも…'仲'良く寝ていますね」フフ

霧島「でしょう。このままにしておきましょうかね?」

榛名「そうですね。それに…」

榛名「もう私達の後押しは、必要ないみたいですから」

霧島「ええ、そうね─…」


54 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:47:32.50 ID:WuJ6LuOV0

—-後日—-

金剛「Hey!テートクゥー!またそんなもの食べテー!」

提督「げぇッ!金剛!」

金剛「何がゲェッデスか!!」

提督「ち、違う!これは球磨の差し入れで…!」

金剛「全くモー!私が居るというノニ皆さんハ…」

金剛「テートクもテートクデース!」

提督「す、すまん…断りきれなくて…。せ、せっかく貰ったんだ。没収はしないでくれよ…?」

金剛「モチロン、しませんヨ」

提督「ご勘弁を!……え?今何て…?」

金剛「ですカラ、没収しませんヨ」

提督「え…どうした金剛…?熱でもあるのか…?」ピタッ


55 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:48:09.60 ID:WuJ6LuOV0

金剛「テートクの中で私は一体どういうキャラなんデスか…」

提督「それはもう鬼よm──」

金剛「ムッ!」キッ

提督「う、嘘です。それはもう……一番可愛い俺の嫁だ」

金剛「─!も、モウ…そう言えば良いと思っテ…」

提督「愛してるぞ、金剛」

金剛「む~~……ズルいデース」

提督「ははは…なあ金剛」

提督「……していいか?」

金剛「え…べ、別にしてもイイけど…時間と──」

提督「場所、だろ。大丈夫だ、誰も居ないだろ?」

金剛「そうデスけど…もぅ、仕方のナイ人デス…」目トジ

提督「そう言うな…──」


56 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:48:36.56 ID:WuJ6LuOV0

──ガチャ

球磨「提督~!さっきのお菓子どうだったクマ~!」

球磨「クマッ!?」

提督「……!!?」キスシタママ

球磨「し、失礼したクマ~…」

──パタン

多摩<あれ~?球磨どうしたにゃ?提督は?

球磨<な、何でもないクマよ!!とりあえず今は入っちゃ駄目クマ!

多摩<そうなの?

球磨<そうだクマ!

多摩<怪しいにゃ~。

球磨<駄目クマ!多摩にはまだ刺激が強すぎるクマ!

多摩<? ケチ~。

球磨<ほ、ほら!間宮に行くクマ!好きな物奢ってあげるクマよ!

多摩<ほんとに?何かわかんないけどラッキーにゃ。


57 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:49:03.41 ID:WuJ6LuOV0

提督「……」

金剛「見られちゃいましたネ…」

提督「いや、皆公認だから…不自然ではない…が」

提督「やはり恥ずかしいな…」

金剛「そう…デスね…」

提督「今度からはちゃんと、わきまえます」

金剛「ハイ。そうして下サイ」

提督「そうだ。金剛これ──」ガザゴソ

金剛「あ…ソレハ…」

提督「後で渡そうと思ってたんだけど。今、渡すよ」

金剛「やっとデスネ……嬉しいデス…本当に…」

提督「…愛してる、金剛」


58 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:49:48.97 ID:WuJ6LuOV0

提督「改めて……俺と結婚してくれ」

金剛「…ハイ」

私も愛していマス。提督───。


59 : ◆R1OJ1Fo.YQ 2015/08/19(水) 18:51:57.13 ID:WuJ6LuOV0
完結です。
もしこの世界線でまた何か続けるのなら、1の未来の提督になりますね。多分。
また何か思いついたら来ます。

読んでくれた方ありがとうございました。

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