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1 : 2014/08/22(金) 08:59:29.74 -
ココア「こんにちはー!」
千夜「あら、いらっしゃいココアちゃん。チノちゃんともふもふちゃんも一緒なのね」
チノ「こんにちは千夜さん。席は空いてますか?」
千夜「ええ、案内するわね」
あんこ「」ジーッ
ティッピー(のう、チノ。ワシまたあの兎に飛び掛られたりせんじゃろうか…)ブルブル
チノ(大丈夫ですよおじいちゃん。ちゃんと言い聞かせたらしいですし)
チノ(……最悪、私に兎の叔父さんや叔母さんができるだけです……)
ティッピー(ノオオォォォォオオォォオオォ!!)
チノ(冗談です。おじいちゃんなら多分、逃げ切れますよ)
あんこ「」キラーン
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408665559
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408665559/
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2 : 2014/08/22(金) 09:00:53.89 -
あんこ「」ドゴォ
チノ「ふもっふ!!」
ティッピー「ノオオオォオ!!」
ココア「え、わ、チノちゃ」
バターン
千夜「だ、大丈夫!?」
ココア「いたた……私は大丈夫だけど、チノちゃんは……チノちゃん?」
チノ「…………」
チノ(ココアさんの顔がすぐ近くに……というかココアさんを押し倒した形に)
チノ(わ、私は何をドキドキしているんでしょう……////)
ココア「えっと、チノちゃん……どいてくれると嬉しいな」
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3 : 2014/08/22(金) 09:02:40.64 -
千夜「ごめんね~。あんこはきつく叱っておくわ……」
千夜「お詫びに、今月の新メニュー『氷点下の支配者』をあげるわ」
チノ「す、すごいです……黒蜜のたっぷりかかったカキ氷…」
ココア「これは……討伐が難しそうだよ」
チノココ「いただきます!」
モグモグ……
チノココ「……!!」キーン
千夜「二人とも反応が一緒……本当に姉妹みたい」
お客「店員さーん」
千夜「は~い」タタタッ
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4 : 2014/08/22(金) 09:04:06.75 -
ココア「食べさせあえば頭痛くならないよ。ほらチノちゃん、お口開けて」
チノ「嫌ですよ。そんな子供っぽい……」
ココア「そんなことないよ~。ほら、あーん…」
ティッピー「ノオオォォォオオオォォォォォォ」ズドドドド
あんこ「」ダダダ
あんこ「」ドゴォ
ココア「ふもっふ!!」
ムチュッ
チノ「」
ココア「」
ティッピー「ノオオォオオォォォオ」
あんこ「」ダダダダダ
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5 : 2014/08/22(金) 09:05:43.81 -
チノ「う、ぁ……///」
ココア「……その……チノちゃん、ごめんね。きっと、初めてだったよね…」
チノ「…………」
ココア「事故だったとはいえ……やっぱり、嫌だよね。私じゃ」
チノ「……いです」
ココア「えっ」
チノ「嫌じゃない、です。……全然、嫌じゃないんです」
チノ「ココアさんの唇が触れて、私、ドキドキしました」
チノ「ずっと、そんなことは無いって、思っていました……けど」
チノ「私、ココアさんのこと、好きみたいです」
ココア「チノちゃん……」
ココア「私も。私も大好きだよ。チノちゃんのこと」
ココア「いつだって本気で、チノちゃんのこと好きだって言ってたよ!」
チノ「ココアさん……」
ココア「チノちゃん……」
千夜「キス以上のことしそうになったら止めなきゃ……」ドキドキ
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6 : 2014/08/22(金) 09:06:53.45 -
夕方
シャロ「お、お邪魔…しまーす」ソロソロ
あんこ「」ジッ
シャロ(あいつ、今日は飛んで来ないわね……)
千夜「あらシャロちゃん。どうしたの、お風呂?」
シャロ「そうよ。……いつも悪いわね」
千夜「良いのよ。シャロちゃんのためだもの」
あんこ「」キラーン
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7 : 2014/08/22(金) 09:08:08.19 -
あんこ「」ダダッ ガジガジガジ
シャロ「痛っ! いやああぁぁあ足噛まないでえぇ!」ダキッ
あんこ「」ペロペロペロ
シャロ「ひいいぃいぃ! 舐めないでええぇえぇ!」ギュウッ
千夜「し、シャロちゃん落ち着いて! そんなに強く…んっ」
シャロ「離れて、離れなさいよ! 離れてください!! いやああぁぁぁぁ……うう……ぐすっ」
あんこ「」ペロペロペロペロ
シャロ「取って、取ってよぉ、千夜あぁ…」グズッ
千夜「ごめんねシャロちゃん。今日のあんこ、興奮してるみたいで……」ヒョイッ
あんこ「」ジッ
シャロ「ふうぅうぅぅ…」グスグス
千夜「あんこをケージに戻したら、一緒にお風呂に入りましょうか」
シャロ「…………」コクコク
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8 : 2014/08/22(金) 09:09:36.52 -
チャポン
千夜「シャロちゃんがあんなに乱れるなんて思わなかったわ」
シャロ「その言い方やめてくれない? ……仕方ないじゃない。舐められたら噛まれる以上に気持ち悪かったのよ」
千夜「ごめんね……今日のあんこ、もふもふちゃんに飛び掛ってから、ずっと興奮しっぱなしみたいで」
シャロ「ティッピーね。それはあの子も災難だわ…」
千夜「シャロちゃん、小さい頃はいつも、兎に絡まれたらあれくらい泣いてたわよね」
シャロ「それは言わないでよ……」
千夜「最近は、あんな風に頼られることも減って、ちょっと寂しい気もするわね……」
シャロ「まあ、少しは自分で対処できるようになったし、リゼ先輩もいるし」
千夜「そうよね……リゼちゃんがいるものね……」
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9 : 2014/08/22(金) 09:10:20.43 -
千夜「あんこ、そろそろ寝るわよ。……明日はもう、あんな風になっちゃだめよ?」
あんこ「」ジッ
千夜「……やっぱり、シャロちゃんはリゼちゃんが好きなんですって」
千夜「私よりしっかりしてるもの……きっと、そっちのほうが幸せよね」
あんこ「」ガッ ガッ
千夜「あんこ? どうしたの、まだ興奮してるの?」
あんこ「」ガッ ガッ
千夜「ダメよ。今日はもう寝なさい」
あんこ「」ガッ ドゴォ
千夜「ケージが壊れた!? ま、待ってあんこ!」
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10 : 2014/08/22(金) 09:12:58.84 -
あんこ「」ピタッ
千夜「どうしたのあんこ、シャロちゃん家になんて来て」
千夜「また、シャロちゃん齧りたくなったの?」
あんこ「ジーッ」
千夜「?」
シャロ「千夜……千夜ぁ……」
千夜「私を呼んでる? シャロちゃーん?」ガチャッ
シャロ「!!?」ゼンラー
千夜「あっ……」
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11 : 2014/08/22(金) 09:16:07.43 -
シャロ「な、なななな」
千夜「ご、ごめんシャロちゃん!!」バタン
シャロ「なんであんたがここに来るのよーッ!!」ドンドン
千夜「ご、ごめんなさい! 私何も見てないから大丈夫、大丈夫よ!!」
シャロ「嘘言うな馬鹿ぁ! 見えなかったわけないでしょ! バッチリ目があったでしょ!」
千夜「なんで鍵閉めて無いの!?」
シャロ「そ、それは……千夜とお風呂入って、その……」ボソボソ
千夜「……シャロちゃん。さっき、私のこと呼んでたわよね?」
シャロ「…………呼んでない。絶対、そんなこと無いんだから」
千夜「シャロちゃんの好きなのって、リゼちゃんじゃなかったの?」
シャロ「……違うわ。私の一番好きな人は、もっと身近にいるもの」
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12 : 2014/08/22(金) 09:16:54.66 -
千夜「ねえ、シャロちゃん。私、シャロちゃんのこと、好きよ」
シャロ「ふぇ…?」
千夜「シャロちゃんが可愛くて、大好きで、ずっと一緒にいたいと思ってた」
千夜「シャロちゃんが私のこと呼びながら、そんなことしてるのを見て、私、ちょっと嬉しかった」
シャロ「……馬鹿」
シャロ「千夜のお馬鹿。なんでこんな時に入ってくるのよ。なんでこんな時に、そんなこと言うのよ」
シャロ「千夜の馬鹿ぁ……私も。千夜のこと好きよ。大好き」
シャロ「千夜……愛してる」
千夜「シャロちゃん……///」
あんこ「」テクテク
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13 : 2014/08/22(金) 09:17:50.87 -
ティッピー「やれやれ、今日は酷い目にあったわい」
タカヒロ「俺に兄弟が増える日も近いのか……」
ティッピー「誰が生むか馬鹿もんが!」
チリンチリン
タカヒロ「いらっしゃ……」
あんこ「」ジッ
ティッピー「えっ」
あんこ「」ドゴォ
ティッピー「ノオオォオオオォオオオオオオォォォォォ!!」ドドドドド
あんこ「」ダダダダダ
タカヒロ「あ、親父……」
タカヒロ「……行っちまった。この場で動かなければ、俺が外に追い出したのに」
タカヒロ「まあ、親父なら逃げ切れるだろう」
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14 : 2014/08/22(金) 09:21:03.61 -
約一ヵ月後
ティッピー「」
ココア「わぁ、これが生まれたての子兎なんだね! なんかむくむくしてて可愛い!」
チノ「……その、なんというか。……おめでとうございます? おじいちゃん」
チノ「しかし、叔父さんも叔母さんも可愛いです……見分けはつきませんが」キラキラ
ティッピー「」
ココア「この子達をお店に出したら、ほんとに兎のいるラビットハウスだよ」
チノ「そうするには色々準備が必要ですし、兎のストレスにもなりますから、家で飼いましょう」
ココア「そっかー……あ、お父さんのあんこにも見せに行こうよ!」
チノ「ええ、行きましょう」
ティッピー「」
タカヒロ「……その、なんだ。……おめでとう?」
ティッピー「」シクシク
おしまい
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