真姫「指引っ張って」


1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:38:22.85 ID:ACUUhgsS0
にこまき

短いかもしれない

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446712702


ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446712702/


2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:39:39.24 ID:ACUUhgsS0
にこ「え?なんで?」

真姫「いいから早くして!」

これは心理テスト
にこちゃんが…あの指を選んでくれますように

にこ「えぇ~?どれにしようかな~?困っちゃうにこ!」

真姫「どれがいいのよ」

にこ「どれにしようかな♪天の神様の言うとおり!…親指よ!」

真姫「親指…」ガックシ

にこ「何落ち込んでんのよ…あ、今日もいい?」

真姫「…もちろんよ」

親指は相談相手。
確かにこの心理テストは大正解

…少し勇気が欲しかったの


3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:40:52.93 ID:ACUUhgsS0
にこ「じゃあ絵里が来たらね!」

真姫「わかったわ」

ガチャッ

絵里「何してるの?」

真姫「絵里、手のひら出して」

絵里「ん?ええ…」

真姫「にこちゃん、どの指がいい?」

にこ「また?それじゃ、小指にしようかしらねー」

真姫「くっ…やっぱりね」

にこ「やっぱり?何が?」

絵里「?」

小指は理想の恋人。


4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:42:42.51 ID:ACUUhgsS0
真姫「いや、なんでもない…」

少しだけ気になる
はぁ…後悔するんじゃないわよ、私。

真姫「にこちゃん、手のひら出して?絵里はどの指がいい?」

絵里「そうね…うーん…小指かしら」

真姫「!?」

小指!?
まさか…両思い?

いやただの心理テストだから
でも…もしかしたら

絵里「にこの指って綺麗ね…」

にこ「でしょ?」

有り得る。有り得るわ


5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:43:55.52 ID:ACUUhgsS0
真姫「…それじゃ、今日もやるの?」

にこ「もちろん!」

絵里「こういう話は楽しいのよ!」

真姫「それじゃ、誰から?」

にこ「じゃんけんで勝った人から時計回り!」

「「「最初はラブ!じゃんけんぽい!」」」


6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:46:09.16 ID:ACUUhgsS0
にこちゃんがぱー
絵里もぱー
私はチョキ。

真姫「私からね。私は前も話したけど…好きな人はいないわ」

にこ「もー!マッキーいつもそれで終わっちゃうにこー!」

絵里「好きなタイプとかないの?」

真姫「…タイプ」

にこ「真姫ちゃんはまだ子供なのよ」

真姫「なによ!タイプくらいあるわ!」

にこ「じゃあ言ってみてよ」ニヤニヤ

真姫「そ、それは…」

絵里「言ってみればいいんじゃないかしら…?」

好きなタイプはにこちゃん
好きな人もにこちゃん
…バレないように遠回しにいくしかないわね


7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:46:54.27 ID:ACUUhgsS0
真姫「…笑顔にしてくれる人かしら」

にこ「ふーん…意外と普通ね」

真姫「普通じゃない!可愛いわよ!」

絵里「…あら」

にこ「真姫ちゃん好きな人いるんじゃない!」

やってしまったわ
天才真姫ちゃんも慌てるとダメね…


8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:48:09.15 ID:ACUUhgsS0
真姫「私のトップシークレットなの。それじゃ次はにこちゃんね」

にこ「毎回言ってるけど、素直な子ね!」

…私と真反対じゃない
なんて思ってる。

にこ「はい次絵里!」

絵里「私はたまにドジしちゃう人よ!」

まさににこちゃんじゃない!
もう…!


9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:49:04.00 ID:ACUUhgsS0
真姫「はい、じゃあここまでにするわよ」

にこ「真姫ちゃん恋愛話になるとすぐ切り上げるわよね」ニヤニヤ

真姫「し、知らない!ほら発声練習するわよ」

にこえり「はーい」ニヤニヤ

真姫「もう//」

とっとと消してしまいたい
絵里とにこちゃんが両思いなんじゃないかという想像を。


10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:49:50.12 ID:ACUUhgsS0

ガラッ

女先輩「失礼します!真姫ちゃんいますか…」

真姫「ヴェ!?なんですか…?」

女先輩「ちょっと話があるんだけど…」

真姫「は、はい…」

にこ「じゃあ待ってるわ」

絵里「その間ダンスね…」

バタンッ


11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:51:03.77 ID:ACUUhgsS0
真姫「え、えっと…なんですか?先輩…」

まさか、にこちゃんの彼女だって勘違いした先輩がライバル宣言をしに…!?

女先輩「実は…委員会で一緒になった時、好きになってしまったの。付き合ってくれないかな…」

真姫「わ、私!?」

女先輩「うん…ダメかな?」

真姫「お断りし…」

ちょっと待ちなさい真姫。
もしこの状況が私とにこちゃんだとして、にこちゃんに私が告白してこんな風に断られたら…辛いわ
なるべく優しくお断りをしないとね


12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:52:15.07 ID:ACUUhgsS0
真姫「…私、好きな人がいるんです。だから…友達としてこれからも付き合ってくれませんか?」

女先輩「そっか…うん!わかった!あのね…」

真姫「なんでしょうか?」

女先輩「この髪飾り、真姫ちゃんに似合うと思って…付けてくれないかな」

くれたのは可愛いシンプルな髪飾り

真姫「ありがとうございます!」

女先輩「ちょっと動かないでね…」

そして女先輩は私の髪に髪飾りをつけた

女先輩「うん!凄い可愛い」ニコッ

真姫「本当ですか?」


13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:53:43.96 ID:ACUUhgsS0
にこ「真姫ちゃん!」

真姫「あれ?にこちゃん…」

そこには私の大好きなにこちゃんがいた

にこ「練習時間が無くなるから早く来て欲しいわ」

真姫「ご、ごめん…」

何故か…少し怒ってるみたい

女先輩「あ、待って!真姫ちゃん…これからもよろしくね。これメールアドレス。暇だったらメールして欲しいな」

真姫「メールアドレスいいんですか?ありがとうございます」ニコッ

μ'sのメンバー意外の先輩からメールアドレスを貰ったのは初めてだった
…少し嬉しいかも

女先輩「それじゃ、また明日ね」

真姫「はい」

スタスタ


14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:55:09.11 ID:ACUUhgsS0
にこ「ねぇ真姫ちゃん」

真姫「な、なに?」

何かさっきより怒ってるみたい
どうしよう…

にこ「さっきの人誰?」

真姫「委員会の先輩よ」

にこ「どういう関係なの?」

真姫「どういう関係って…ただの先輩後輩同士よ」

にこ「そうには見えなかったけど!」

真姫「何でそんなに怒ってるのよ…ちゃんと言ってくれないと分からないわ」

にこ「しらない!ほら早く練習いくわよ!」

タタタタッ

そういってにこちゃんは走っていった
もう意味分かんない!

その後、にこちゃんと一度も話さなかった。


15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:57:27.28 ID:ACUUhgsS0

モヤモヤしながら次の日
登校中、りんぱなの惚気話を聞いていたらポロッと言ってしまった

凛「かよちんが怒ったら大変なんだよ!」

花陽「あれは凛ちゃんがいけないんだよ…」

凛「あ、あははは…」

怒る…か
昨日にこちゃん怒ってたわ…

真姫「…にこちゃん」

花陽「にこちゃん?」

真姫「え!?」

思っていた事が口からつい…

花陽「にこちゃんと何かあったの…?」

凛「もしかして進展したのかにゃ!?」

この2人には相談に乗ってもらってるの

真姫「…誰にも言わないで。あのね…」

そして昨日あったこと、全てを話した。


16 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 17:59:09.56 ID:ACUUhgsS0

真姫「…ということなのよ。私、にこちゃんに嫌われちゃったのかしら…」

凛「それは無いにゃ!今の話を聞いてるとにこちゃんはま「わーわーわー!!」かよちん?」

花陽「えへへ…この事はにこちゃんと話せばいいんじゃないかな?」

真姫「でも…」

花陽「不安なら本人に聞いたほうがいいと思うよぉ…」

凛「!…そうだよ!にこちゃんなら本当の事言ってくれるよ!」

…そうよね
親友2人がこう言ってくれてるんだもの
大丈夫よ!

真姫「ありがとう!部室で聞いてみる!」

凛「その調子だにゃー!」

花陽「応援してるからね…!」


17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 18:01:35.40 ID:ACUUhgsS0

そして部活前
仲直りするために部室に一番乗りに来るにこちゃんより早く来た

ガララッ

にこ「…」

真姫「…」

やっぱり話しづらいわ
でも…仲直りするって決めたんだから!
そうよ…そうよ!勇気を出しなさい西木野真姫!

にこまき「にこちゃん!/まきちゃん!」

真姫「ヴェェ!?え、えっと…」

にこ「…そっちから先でいいわよ」

真姫「あ、ありがとう…その、にこちゃん昨日はごめん」

にこ「え…」

真姫「何か、にこちゃん怒らせちゃったみたいで…私なんで怒らせちゃったのかわからないのよ…」


18 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 18:02:30.94 ID:ACUUhgsS0
にこ「それは私が悪いの!!」

真姫「え?」

にこ「…わ、私…嫉妬したのよ」

真姫「嫉妬?」

にこ「ほら、昨日あんなに仲良さそうに喋ってて…」

真姫「…女先輩と?」

にこ「そうよ。しかも…真姫ちゃんがその人と付き合うって!」

真姫「つ、つつ付き合う!?」

にこ「そういったじゃない…」

付き合う?
何でそんなことに…


19 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 18:03:14.64 ID:ACUUhgsS0
もしかして…

真姫「にこちゃん、いつから聞いてたの?」

にこ「まさに真姫ちゃんが付き合ってくれませんか?って言った所よ。」

真姫「…それ友達として付き合うって意味よ」

にこ「え」

真姫「っぷ…ふふっ…にこちゃん面白いわ」

にこ「なっ…!しょ、しょうがないじゃない!//」

それで怒ってたのね
って…なんで?

真姫「でもそれが怒ることにどう繋がるのよ」

にこ「そ、それは…」

真姫「?」


20 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 18:05:00.23 ID:ACUUhgsS0
にこ「すぅ…はぁ…」

にこちゃんは深呼吸して言った

にこ「私…真姫ちゃんが好き!」

真姫「えっ…?」

にこちゃんが好きなのは絵里じゃないの?
な、ななななななんで私!?

真姫「まって!絵里じゃないの!?」

にこ「なんで絵里が出てくるのよ!」

真姫「だ、だって…小指!」

にこ「小指?…昨日の?もしかしてあれって心理テストだったの?」

真姫「…そう」

にこ「っあはは!心理テスト何か信じるなんて真姫ちゃん子供!」

真姫「なっ…なによ!でも小指は理想の恋人だって…私は…相談相手」


21 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 18:06:13.05 ID:ACUUhgsS0
にこ「真姫ちゃんは相談相手であり好きな人よ。絵里はほら…理想の恋人って感じじゃない?誰にでもそう感じると思うわ…なんか案外当たってるわね」

真姫「…そういうことね」

確かに絵里はなんでもできて…
でも可愛さがあって、確かに理想の恋人ね

にこ「それで、真姫ちゃんは?」

真姫「わ、私!?」

にこ「うん…すき?」

少し上目遣いで見てくるにこちゃん…
恋人じゃ…好きじゃ収まらない。


22 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 18:06:58.66 ID:ACUUhgsS0
真姫「手のひら出して?」

にこ「え?う、うん…」

ギュッ

私は薬指を握ってこう言った

真姫「…愛してるわ」

おしまい

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