凛「こおきえくり……」花陽「クッキークリッカーじゃないかな?」


1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 19:54:01.36 ID:X0hnpM3Q0
凛「かよちん読めるの? すごいニャ!」

真姫「それくらい中学生でも読めるわよ」ヤレヤレ

花陽「それでそのクッキークリッカーっていうのはなんなの?」

凛「人気のゲームみたいニャ」

真姫「へぇ、どういうゲーム?」

凛「確か、クッキーがどうとかおばあちゃんがどうとか……」

花陽「おばあちゃんがクッキーを焼くのかな」タラー

真姫「かよちん、よだれ垂れてるわよ」


ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1379760841/


3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 19:58:10.01 ID:X0hnpM3Q0
凛「試しにここでやってみるニャ!」カチッ

真姫「部室のパソコンで勝手にやっていいものなのかしら」

花陽「わぁ! 美味しそうな大きいクッキー!」

凛「クッキーの絵と……なんだか色々ごちゃごちゃ書いてあるニャー」

真姫「クッキークリッカーっていうくらいだしとりあえずクッキーをクリックしてみたら?」

凛「このおっきいクッキー?」カチッ

花陽「クッキーが降ってきた!」パアアアアアアアア


6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:01:36.63 ID:X0hnpM3Q0
真姫「ただクッキーをクリックするゲーム? つまらないわね」

真姫「こんなのやるくらいだったらスマートフォンで配信されてるラブライブ! スクールアイドルフェスティバルをやった方がよっぽど有意義よ」シャンシャンシャン

花陽「待って、この右の方……」

凛「指とかおばあさんとかのイラストがあるニャ」

花陽「イラストの下にクッキーの絵と数字……」

真姫「クッキーをその数だけ集めるとこのアイテムが買えるとか?」

凛「やってみるニャ!」カチカチカチカチッ


8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:05:00.14 ID:X0hnpM3Q0
花陽「15 cookiesになったら指のマークのところが点灯したね!」

凛「クリックしてみるニャ」カチッ

真姫「クッキーが減って……」

凛「何が起こったの?」キョトン

花陽「あ! 見て! クッキーの周りに指が出てる!」

真姫「よくみたらper secondが0.1になってるわね」

凛「ぱーせかんど?」

真姫「1秒間にってことだから1秒間に自動で0.1個のクッキーが作られるってことでしょ?」


11 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:08:46.56 ID:X0hnpM3Q0
凛「1秒に0.1個だから……1個作るのには……」ユビオリ

花陽「10秒かかるってことだね」

真姫「なるほど、こうしてクリックしながら色々なアイテムを買っていくのね」

凛「100でおばあちゃんが買えるみたいだし100まで頑張るニャ!」カチカチカチカチッ

真姫「クッキー100個で雇えるおばあさんっていうのも変な話よね」

花陽「まぁそれはゲームだし……」アハハ

凛「100個たまったニャ!」


12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:13:16.19 ID:X0hnpM3Q0
凛「おばあちゃん購入!」カチッ

真姫「per secondが0.6になったわね」

凛「6倍になったニャ!」

花陽「この上に出てきたのはなんだろう」

真姫「確かに最初はなかったわね。Cusorを買った時から出てたけど」

真姫「Reinfourced index finger……The mouse gains +1 cookie per click.Cusors gains +0.1 base CpS……」

凛「CpSって?」

真姫「おそらくCookie per Secondのことね。1クリック当たりの獲得量が+1されて、この指のCpSが+0.1されるみたい」

凛「クッキー100個で買えるんだよね? 100個まで頑張るニャ!」カチカチカチカチッ


13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:17:18.19 ID:X0hnpM3Q0
凛「買ったニャ! その隣はなぁに?」

真姫「マウスとカーソル……。つまりクッキーの周りのこの指ね。それで獲得するクッキーを2倍にするらしいわ」

凛「400個で買えるんだよね? クッキーを貯めて買うニャ!」カチカチカチカチ

花陽「あ、クリックして手に入るクッキーが2になってる! さっきの100個で買ったやつのおかげだね!」

真姫「なるほど、投資してクッキーを効率よく増やしていくゲームなのね」

真姫「中々奥が深いかもしれないわ」

花陽「クッキーおいしそうだよぉ……」ダラー


15 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:19:52.50 ID:X0hnpM3Q0
真姫「とりあえず買える物は買っちゃった方が良いみたいね」

凛「おばあちゃん1人じゃかわいそうだしもう何人か買って、指も……」カチカチカチカチッ

花陽「あ、金色のクッキーが浮び上がってきたよ!」

凛「本当ニャ!」カチッ

真姫「ゴールデンクッキー、77秒間生産量7倍? たまに出てくるのかしら?」

凛「画面から目を離せないニャ!」カチカチカチカチッ


16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:22:25.18 ID:X0hnpM3Q0
にこ「みんなでパソコンの前で何やってるニコ?」

花陽「あ、ニコちゃん! クッキークリッカーっていうゲームなんだけど……」

にこ「わー! クッキーがいっぱい降ってきてるニコ!」

にこ「こんなに食べたら太っちゃうニコ……」

凛「ん、なんだかふぁるむっていうのが買えるニャ」カチカチカチカチカチッ

真姫「Farmね、どれどれ。……クッキーの種を植えてクッキーを育てる? ばっかじゃないの!」

花陽「クッキーの種……。本当にあったらいいのに……」ダラダラ

にこ「かよちん、よだれよだれー!」


17 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:25:35.30 ID:X0hnpM3Q0
凛「張り切ってクッキー増やすニャ!」カチカチカチカチカチカチカチカチッ

にこ「というかこれってクッキー焼いてどうするニコ?」

花陽「そういえばどうするんだろう」

真姫「適当に数焼いたらクリアなんじゃない?」

凛「ふぁくとりーが買えるニャ」

真姫「工場ね。まぁ工場でクッキーを作るって言うのは別に普通のことだけど……。その下がすっごい気になるわね」

にこ「Mine? I my me mineのー?」

花陽「それは違うと思うな」アハハ


18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:28:31.58 ID:X0hnpM3Q0
真姫「Mineはつまり鉱山のことよ。説明にはクッキー生地とチョコチップのある鉱山からクッキーを採掘するって書いてあるけど、何よそれ……」ハァ

真姫「というか、Mineだけじゃなくてその下全部気になるんだけど」

花陽「ShipmentとAlchemy labとPortalだね」

凛「あ、その下もあるニャ!」

にこ「タイムマシーンとあんちま……」

真姫「Antimatter condenser。反物質コンデンサね」

真姫「説明読ませてもらってもいい?」

凛「いいよー」ハイッ


19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:31:37.07 ID:X0hnpM3Q0
真姫「Shipment……。ロケットは、クッキーの惑星からクッキーを仕入れる?

クッキーの惑星って一体何よ……」ハァ

花陽「クッキーの惑星、いってみたいかも」キラキラ

真姫「Alchemy lab、まぁ研究所ね。金をクッキーに……? なんでそんなもったいないことしてるわけ?」

花陽「金があればクッキーも買えるのに……。クッキーだけじゃなくて色々買えるよね、ご飯も……」エヘヘ

真姫「Portal、Cookieverseへの扉を開く? そもそもCookieverseって何よ」

凛「クッキーバースはクッキーバースなんだよ!」カチカチカチカチカチッ

にこ「凛ちゃんすっごい連打してるニコ。指疲れないの?」

凛「指が疲れてもクッキーは焼かなきゃ!」

真姫「何の使命感よ……」ハァ


22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:36:53.80 ID:X0hnpM3Q0
真姫「TimeMachine、クッキーが食べられる前の時間からクッキーを持ってくる?」

真姫「そんなことまでするわけ? タイムパラドックスとかそういうのはないわけ?」

にこ「金をクッキーに変えるような連中ニコ、やりかねないと思うなー」

真姫「この世界でクッキーは相当な価値があるようね」

凛「だから100個でおばあさんがやとえるんだね」カチカチカチカチカチカチッ

花陽「アイテムを買う度に購入に必要なクッキーは増えていくんだね」

凛「おばあさんも大分高くなってきたニャ」

真姫「CpSも大分大きな数字になってきたわね」

凛「でもまだ下の方のアイテムは買えそうにないニャ」


23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:39:15.59 ID:iJlTNqtkP
真姫「最後のAntimatter condenserは、宇宙の反物質をクッキーに」

真姫「そんなの食べたくないわね」

にこ「ニコは畑から取れる時点で食べたくないニコ」

花陽「畑で育ったクッキー、美味しいかもしれないよ?」

花陽「農家のおじさん達の気持ちがいーっぱい詰まったクッキーだもん、美味しくないわけないよ!」

花陽「ね? 凛ちゃん?」

凛「………」カチカチカチカチカチカチカチカチッ

にこ「無言でクリックしてるニコ」


24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:41:10.86 ID:X0hnpM3Q0
穂乃果「おっはよー! 高坂穂乃果、部室に参上!」

花陽「穂乃果ちゃん! おはよう!」

真姫「もうおはようなんて時間ではないけどね」

穂乃果「芸能界ではその日初めて会ったらいつでもおはようだってユッキーが

言ってたよ?」

にこ「そう! アイドルはいつでもおはようニコ!」

海未「穂乃果はすぐそうやって影響されるんですから……」ヤレヤレ

ことり「穂乃果ちゃんらしいよね」アハハ


26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:44:45.45 ID:X0hnpM3Q0
穂乃果「さってとー、艦これ艦これー、って凛ちゃんがパソコン使ってるの?」

凛「クッキーを焼いてるニャ!」カチカチカチカチカチカチッ

海未「クッキーを焼いているにしては少々おかしいものも見える気がしますが」

ことり「ことり、あとで本物のクッキー焼いてくるね」エヘヘ

花陽「わーい、ことりちゃんのクッキー楽しみ!」

穂乃果「むー、ちょっと艦これやらせてよー!」

凛「クッキーは1秒にしてならずニャ!」カチカチカチカチカチカチッ

海未「クッキーを焼くのには大分連打が必要なんですね」フムフム


28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:47:34.86 ID:X0hnpM3Q0
数分後

絵里「みんな揃ってる? そろそろ練習始めるわよー」

希「早く支度しないとワシワシするよー」

穂乃果「はーい」トテトテ

絵里「ん? 凛はパソコンに向かってどうしたの?」

凛「クッキー焼いてるニャ」カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチッ

希「あぁ、今流行りのクッキークリッカーやね」

絵里「ゲームに夢中になってないで練習するわよ」

凛「もうちょっと待ってニャ!」カチカチカチカチカチカチッ


29 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:50:12.80 ID:X0hnpM3Q0
希「それってある程度やったら放置ゲーやん」

凛「でもいつゴールデンクッキーが出てくるか分からないニャ」カチカチカチカチカチカチッ

花陽「今どんなかんzピャー!?」

真姫「変な声出してどうs」サーッ

にこ「おばあちゃんが化け物になってるニコ……」

凛「おばあちゃんも進化したニャ」

穂乃果「穂乃果も艦娘改造したいの!」

絵里「放置ゲーなんだったらさっさと練習行くわよ」

凛「うわーん、クッキー!」バタバタ


30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:54:27.96 ID:X0hnpM3Q0
帰り道

凛「かよちん、クッキーってなんなのかニャ?」

花陽「クッキー? クッキーは小麦を主原料とした焼菓子だよ」

凛「そうだけどそうじゃないニャ。クッキーっていうのはこの世界のどんな役割を担ってるの?」

花陽「役割……? 食べ物じゃないの?」

凛「食べ物、それだけでいいのかニャ?」

花陽「それ以外に何かあるの?」キョトン

凛「凛は考えたんだ。クッキーって言うのはもしかしたらこの世界全てなのかもしれないって」

花陽「え?」


31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 20:59:40.51 ID:X0hnpM3Q0
凛「この世界はクッキーで出来ていて、きっと凛もかよちんもクッキーを作るために産まれてきたの」

凛「そもそも最高のクッキーを生み出すためにこの世界が産まれた」

花陽「凛、ちゃん……?」オドオド

凛「始まりはクッキーで終わりもクッキー」

凛「戦争はクッキーのために始まってクッキーで終わる」

凛「宇宙はクッキーによって産まれ、膨張し、いつしかクッキーに収束する」

凛「クッキーのクッキーによるクッキーのためのクッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキー
クッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッ
キークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキー
クッキークッキー」

花陽「凛ちゃん!」


32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 21:02:43.80 ID:X0hnpM3Q0
凛「かよ、ちん……?」ビクッ

花陽「凛ちゃん、クッキーなんて見ないで私だけを見てよ!」ウルウル

凛「かよちん、なんで泣いてるの?」オロオロ

花陽「凛ちゃんがクッキーが好きなら花陽だってクッキーを好きになる!」

花陽「凛ちゃんが最高のクッキーを作りたいって言うなら花陽も手伝うから!」

花陽「だから花陽のことも見て! 花陽を捨てないで!」

凛「かよちん……。」

凛「凛は絶対ぜーったいかよちんのこと捨てたりなんかしないニャ」ダキッ


33 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 21:05:07.75 ID:X0hnpM3Q0
凛「もしかよちんさえよければだけど……」

花陽「……?」

凛「これからの人生、ずっと凛と」

凛「一緒に行こっ! 一緒に最高のクッキーを作ろう!」スッ

花陽「凛ちゃん……!」

花陽「不束者ですが、花陽で良ければ……」カアアアアアアアアアア

凛「かよちんが良いニャ」ナデナデ

花陽「えへへ……」


34 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 21:08:03.32 ID:X0hnpM3Q0
数年後

真姫「ついに開店ね」

穂乃果「クッキー専門店を経営するって2人が言い出した時はどうなることかと思ったよ」アハハ

海未「夢がついに叶うんですね」

希「最初はクッキーをクリックして始まった小さな夢」

希「その夢は2人の夢になって、いつしか9人の夢になった」

絵里「凛、花陽。2人から挨拶よろしく」


35 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 21:10:26.97 ID:X0hnpM3Q0
凛「開店はゴールじゃないニャ! むしろこれから!」

花陽「最高のクッキーを作って、全世界に届けることが花陽達の夢です!」

凛「でも、一応一区切りということで凛達からみんなに報告ニャ!」

ことり「報告?」

希「聞いてる?」

絵里「うぅん」フルフル

凛「実は凛とかよちんは」

りんぱな「「結婚します!」」


36 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 21:14:04.76 ID:X0hnpM3Q0
にこ「まだしてなかったニコ?」

真姫「てっきりもうしてるものかと思ってたけど」

花陽「約束だったから、ね?」

凛「凛とかよちんと、みんなのお店が出来た時結婚しよう、って」

凛「もちろん本当には出来ないけど、事実婚ってやつニャ!」

にこ「ならニコもー! 真姫ちゃんと結婚するニコ!」

真姫「ちょ、ちょっと! 勝手に決めないでよ!」

ことり「ことりは穂乃果ちゃんと!」

海未「あ、ことり!」

ことり「穂乃果ちゃん取っちゃってごめんね」アハハ


37 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 21:16:21.13 ID:X0hnpM3Q0
絵里「みんな結婚するのね」

希「ウチもえりちと結婚したいなー」チラッ

絵里「ふふ、仕方ないわね」

海未「これが奇数のしわ寄せ……」

亜里沙「海未さん」チョンチョン

海未「……亜里沙?」

亜里沙「えへへ」ニコッ

海未「亜里沙……っ!」ダキッ


38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/21(土) 21:18:02.80 ID:X0hnpM3Q0
凛「それじゃあいっくニャー!」

凛「μ’sクッキー屋さん!」

\スタート!/

おわり

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