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1 :
2014/07/25(金) 19:32:04.27
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※思いつき短編集
→ 絵里「シベリアではトリートメントで食器を洗うのよ」
穂乃果「すごーいっ! 髪の毛だけじゃなくって、お皿もきれいになるんだ!」
絵里「ま、まあね・・・その、別に間違えたわけじゃないのよ?
ただこう、日本の暮らしに慣れなくて、ね?」希(えりち、無理せんでいいんよ・・・いまのうち本当のこと言っておけば)
絵里「ほら、北国ってあまり買い物に行けないでしょう?
その、兼ねるのよ。いろいろな洗剤をねっ」希(設定盛り始めたー?!)
凛「すごいにゃー・・・凛、てっきり間違えちゃったのかと思ったよ。
だってほら、これ、日本製だし。シャンプーですらないし」絵里「日本製だってお皿ぐらいは洗えるのよっ!?
その、こう、しっとり感が表面の光沢にね?
こう、お皿のキューティクルに効くのよ!日本製品は!!」希(お皿のキューティクル!? そんな概念あったん!?)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406284324
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406284324/
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2 :
2014/07/25(金) 19:33:21.03
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穂乃果「知らなかった・・・穂乃果もうち帰ったらトリートメント使ってみる!」凛「かよちんに自慢しちゃうのにゃー!」
絵里「ああっでもね?あなたたちはだめよ、その、配合が大事だから。
うん、配合。配合しないとトリートメントの毒がお皿に回ってね、」凛「毒!? そんなもので食器洗ってたの!?」
穂乃果「穂乃果たちさっきこのお皿でチーズフォンデュ食べたんだよ!?」
絵里「ああっ毒は毒でも良い毒なのよ! こう、ね、ばい菌を殺すようなね、」
希(もうグダグダやん・・・)
希「あー凛ちゃん、穂乃果ちゃん、ちょっとうちと振り付けの確認しにいこか?」
ガチャ
亜里沙「あっ、お姉ちゃーん。そっちのボトル髪洗うのだよ?
お皿洗うのはこっち!」絵里「」
希「おおう・・・」
完
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3 :
2014/07/25(金) 19:34:16.07
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→ 海未「本当に、この自動販売機の下に落としたのですね?」亜里沙「はい・・・見つかりませんか?」
海未「すみません・・・小石や雑草が多くてなかなか・・・
私が慣れない服を着てるせいもあるかもしれませんが・・・」ゴソゴソことり「ごめんね。ことりも手伝えたらいいんだけどなぁ」
亜里沙「一人分しか手が伸ばせないですもんね・・・。あ、手鏡借りますね」
ことり「はい。・・・海未ちゃぁん、やっぱりことりが代わるよ?」チラッ
海未「気にしないでください。私が何としても見つけ出します」ゴソゴソ
亜里沙「ありがとうございます、ありがとうございます」
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4 :
2014/07/25(金) 19:35:06.36
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海未「? まあとにかく、お祖母さんからもらった大事なものですからね」ゴソゴソ亜里沙「え」
ことり「そうそう! 亜里沙ちゃん、ロシアの通貨ってなんだったかなぁ?」
亜里沙「あ・・・ルーブルです。10ルーブル硬貨です。
日本円だと30円くらいだけど、私にとっては思い出の品なんですよ。
それに、外国のお金ってきれいだし、いろいろ思い出せるし」海未「なんとなく分かる気がしますね・・・ところで、そこ暑くないですか?
こちら側は日陰になってますから、どうぞ」ことり「気にしないで、海未ちゃん」
亜里沙「ここからしか見えないものもありますから」
海未「そうですか・・・幸い、私は薄着なので暑くはないですが」ゴソゴソ
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5 :
2014/07/25(金) 19:35:49.90
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ことり「そうだねぇ。でもすごく似合ってる、そのスカート」海未「・・・やっぱり丈が短いですよ、これ」ゴソゴソ
亜里沙「そんなことないです!似合ってて、とてもかわいいですよ!」
海未「そういって頂けると私もうれしいです。・・・見つかりませんね」ゴソゴソ
ことり「そうだねぇ・・・海未ちゃん、もう少し奥の方はどう?」
海未「ええと、こちらですか?」ウーン
亜里沙「あっ、左足あげてください。泥が付きそうですから」
海未「ありがとうございます。・・・うーん、もう少しで壁に手が・・・!」ウーン
ことり「亜里沙ちゃんナイス」
亜里沙「ことりさんのアシストほどじゃないですよ」
海未「二人は何の話をしてるんですか・・・?
それにしても、なかなか見つかりませんねぇ・・・」ウーンウーン完
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6 :
2014/07/25(金) 19:37:19.83
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→ 穂乃果「わあっ、あひるさんが行列作ってるよ!」ことり「ほんとだぁ・・・!
後ろの子、よちよち歩きでかわいいねっ」穂乃果「どこへ行くのかな?」
ことり「そうだねぇ・・・車来たら危ないよね」
穂乃果「ちょっとついて行ってみようよ!」
ことり「ふふ、うんっ!」
海未「二人とも遅いですね・・・って、あんなところで何を?」
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7 :
2014/07/25(金) 19:38:12.00
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亜里沙「それでね、そのとき海未さんがいい感じに太股を」絵里「あの、ちょっと待って、ルーブル硬貨の話は・・・?」
亜里沙「そんな話したっけ? それでねっ、」
絵里「・・・ああうん、続けて」
亜里沙「・・・・・?」ピタッ
絵里「何よ、急にどうしたの?」
亜里沙「そこ。海未さん、穂乃果さんたちのこと、追いかけてる・・・?」
絵里「そうね・・・尾行してる、ってわけでもなさそうよね。隠れる気がないもの」
亜里沙「何してるのかなぁ・・・」
絵里「・・・ちょっと気になるわね」
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8 :
2014/07/25(金) 19:38:49.55
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穂乃果「・・・行っちゃったね」ことり「さすがに敷地の中には入れないよね」
穂乃果「このあとどうしよう・・・ことりちゃん、どうしよっか?」
ことり「そうだ、海未ちゃんが・・・・って、あれ?」
穂乃果「えっ? あ、向こうにいるの、雪穂だよね・・・?」
ことり「誰か捜してるのかな・・・あっ、向こう行っちゃう」
穂乃果「・・・もしかして、デート!?」
ことり「ええっ!? それなら、じゃましちゃダメなんじゃ・・・」
穂乃果「おもしろいからつけてみようよっ!」
ことり「あっ、待って・・・!」
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9 :
2014/07/25(金) 19:40:08.00
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——————
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——真姫「ねぇ、このパフェ本当に減ってるの?
というかにこちゃん、ちゃんと食べてないでしょ?」にこ「うっさいわねー。スプーンが小さいのが良くないのよ。
もっとこう、がっつり、がぶーって一気に食べたいわよにこだって」真姫「時間使わせたいんじゃないの? カップル向け商品だから」
にこ「はぁ? そしたら溶けちゃうじゃない、上のアイスが」
真姫「・・・にこちゃんには分からないでしょうね」
にこ「なによそれ・・・って、真姫ちゃん。あのスタバの入口のとこ、四周目が来た」
真姫「えっ、あの子たちまだやってたの? ・・・わあ」
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10 :
2014/07/25(金) 19:40:58.62
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<ユーキホー ユキホチャーン
< ホノカー? コトリー??<ウミサーン マッテヨウミー
<アリサー? ドコー?にこ「さっきからずっと何やってんのよ、穂乃果たちは・・・」
真姫「まるで自分のしっぽ追いかけ回す犬よね・・・」
完
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11 :
2014/07/25(金) 19:43:29.97
- こんな感じで小ネタを地味にやってみます
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15 :
2014/07/26(土) 03:59:56.25
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→ 真姫「待ちなさい。私がGPSで完璧に調べてあげるわ」花陽「ううん、大丈夫だよ・・・行き方ちゃんと覚えてきたから」
凛「凛もいいよ。真姫ちゃんこういうときめんどくさいし」
真姫「はあっ!? 新しく買い直したばっかりなのよっ!?
いいから黙って見てなさい、ゼッタイ最短距離で到着してみせるわ。
なんなら渋滞予測や降水確率だって教えてあげていいのよ?」ピッ花陽「花陽たち徒歩だから、渋滞はいいんじゃないかな・・・」
凛「だったら、そんなのいいからさっきの美容院探してよー。
かよちんも凛も3時半に予約とっちゃったんだから」真姫「バカにして・・・いいわ。じゃあそこの歩道橋を渡りなさい」テクテク
凛「え?でも、」
真姫「いい?ここから300メートル先の交差点は二車線なの。
だから今のうちに歩道橋を渡らないとロスするのよ。
この西木野真姫に無駄な時間を使わせようっていうの?」花陽「わかった、うん・・・」
凛「めんどくさいにゃー・・・」
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16 :
2014/07/26(土) 04:00:50.44
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真姫「・・・ほら、見てよ二人とも!
この青い矢印がちょっとずつ動いてる!これ私たちよね!?」花陽「そうだね・・・」
凛「すごいにゃー」
真姫「なによ、もっと感動しなさいよ。これが文明の利器よ?
ほらそこ、その道渋滞してるから左折よ」凛「えー?こっちの方がぜったい近道だよ!凛、昔こっちきたことあるもん!」
真姫「そうなの? じゃあ何で私に聞いたのよ」
凛「真姫ちゃんが自慢ついでに言い出したんだにゃー!」
花陽「ふ、二人とも落ち着いて・・・!
凛ちゃん、せっかくだから別ルートも開拓してみよ?ねっ?」凛「むぅ・・・」
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17 :
2014/07/26(土) 04:01:50.82
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花陽「真姫ちゃんも! それ、試してみたいんだよね?
花陽も買い換えようか迷ってて、」真姫「そうよ! ぜーったいこの機種にすべきだわ。
なんせ音声認識でなんでも検索してくれて、ジュースだって買えるのよ?」花陽「それはすごい! のど渇いたら、便利だよね・・・!」
凛「かよちん。真姫ちゃんが自販機使ってるの見たことないよ」
真姫「っ・・・そこの交差点を左よ」
凛「はぁ・・・・って。真姫ちゃん、だめだよ」
真姫「はあ?!私の選択のどこが、」
【道路整備 工事中】
真姫「」
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18 :
2014/07/26(土) 04:03:08.29
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花陽「そっか、こないだの台風ひどかったもんね・・・」凛「柱が倒れたんだよね、怖かったにゃー」
真姫「・・・仕方ないわね。でも、不測の事態こそ腕の見せ所よ。
スマートな西木野真姫ちゃんのスマートフォンには、
即座に迂回ルートを検索できるものこそがふさわしいの。わからない?」凛「知らないよーっ!!」
花陽「凛ちゃん、おさえておさえてっ!!」
真姫「見てなさい。二人には“急がば回れ”って言葉を教えてあげる」
花陽(最短距離ってなんだったんだろう・・・)
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19 :
2014/07/26(土) 04:03:40.97
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真姫「ん・・・おかしいわね。この矢印、本当にこの道のこと?
読み込みが遅い・・・私のことバカにしてるの?」ピッ ピッ凛「なんか逆に遠回りしてる気がするにゃー・・・」
花陽「余裕持って出たから、大丈夫だよ、・・・たぶん」
真姫「二人とも、そんな顔しないの。
仕方ないわね、私がじきじきに飲み物をおごってあげる」凛「えっ、ほんと!?」ピョン
真姫「ちょ・・・びっくりさせないで!
うん。見てなさい、私のPASMO対応スマートフォンが、」真姫「・・・ってなんでお金しか使えないのよ!? どうかしてるのっ!?」
花陽「はい。ポカリスエット」
凛「かよちんありがとにゃー! ぷはあっ、生き返るー・・・!」
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20 :
2014/07/26(土) 04:04:16.18
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真姫「・・・そろそろよ。あとはここを曲がって橋を渡るだけね・・・」フラフラ花陽「真姫ちゃん、大丈夫? 緑茶だけど、飲む・・・?」
真姫「大丈夫よっ・・・私は、西木野真姫だもの・・・」フラフラ
凛「・・・かよちん、早く着こう?真姫ちゃんのためにも」
花陽「うん・・・」
真姫「よし。あとはGPSに従って橋をわたるだk」
真姫「・・・」
真姫「・・・はあぁあっっ!?」
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21 :
2014/07/26(土) 04:05:19.23
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真姫「何よこれ!? 意味わかんないっ!
どうして橋がないのよ!? 有り得ないでしょうっ!?」凛「あー・・・」
花陽「台風で崩れて、取り壊しになったんだっけ・・・」
凛「・・・もういいよ、真姫ちゃん。
つれてきてくれてありがとね。凛のポカリもあげ」真姫「・・・・うぅううう」グスッ
凛「!?」
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22 :
2014/07/26(土) 04:06:09.60
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真姫「ぅううっ・・・えぐっ・・・・パパにっ、かってもらったのに・・・!」えぐえぐ凛「ま、真姫ちゃん!? 凛も新しい道が分かって楽しかったにゃー!
ごめんねっ、やっぱりじーぴーえすはすごいにゃーっ!!」真姫「——いぐわよおっ! はしっ、渡るのおっ!!」グイッ
凛「だめーっ!!そこ壊れてるのっ、川のなか落ちちゃうからーっ!!?」ぐいっ
真姫「わたるのー!じーぴーえすがあっ、パパのGPSがあっ・・・!!」
凛「ダメだって!ドブ川なんだってばあっ! かよちーんたすけてぇー!!」
花陽「あ。美容院ここだったんだ。先に入って待ってよっと」テクテク
凛「かよちーーん!! 真姫ちゃんが川にダイブしちゃうにゃーっ!!」
真姫「はなしてっ、私はさいたんきょりで行くのおっ、私にかまわないでえーっ!!」
凛「かーーよちーーーーん!!!」
完
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23 :
2014/07/26(土) 04:07:43.57
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→ 海未「どうですか? 今度の歌詞は自信作なんです!」真姫「そ、そうね・・・ちょっと、すぐには分からないわ・・・」
海未「うーん、そうでしょうか・・・これしかない、って思ったのですが」
真姫「・・・海未。疲れてない?大丈夫?」
海未「・・・そんなに、心配させてしまいましたか?」
真姫「いや、そういうわけじゃないんだけど・・・待って、少し時間をちょうだい」
海未「はい・・・あ、でも。今回のは仕方ないかもしれませんね。
一般に目にする歌詞の形をしている、とは言い難いですから」真姫「・・・考えがあったのね?」
海未「はい。・・・私は今回、歌詞とは何なのかを真剣に考えてみたんです」
海未「歌詞とは、曲と手を取り合い、声を持って初めて完成するもの。
そのように私は思い至りました」
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24 :
2014/07/26(土) 04:08:25.33
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真姫「まあ、常識なんじゃない?」海未「でも、これまで私は歌詞単体でも完成した作品を目指してきました。
それは曲や声など、他のすべてをないがしろにする考えでもあったのでしょう」真姫「そんなこと・・・・・ないわよ」
海未「真姫の曲は、言葉がなくても雄弁に語ってくれるものでした。
ですから、私が文字にしてきた部分を、
音楽という言葉に委ねてみたくなったのです」真姫「だから、あんなに悩んでたのね・・・・」
海未「今回作った歌詞は、ある意味で未完成なんです。
真姫の彩りある曲と私たちの歌声がついて初めて完成するんです」真姫「・・・」
海未「私は、あえて語らないことを選びました。
ですから、私の言葉という食材を、どうか真姫の手で料理してください」真姫「・・・・!」
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25 :
2014/07/26(土) 04:09:04.10
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真姫「・・・私の音楽を、信じてくれているのね」海未「当然ですよ。
今までだって、私の未熟さが語り落とした言葉を真姫が拾ってくれました」真姫「料理、ね・・・ありがとう、見えてきたわ。
匂い立つ空気、暖かみ、味わい、したたるような感触・・・温もり」海未「・・・! さすが、真姫ですね。
この詞は、私たちが生まれ育った郷愁も一つの主題としてるんです」真姫「そうね、そうよね・・・!
にこちゃんたちが離れていっても、甘い日々は忘れないって・・・!」海未「・・・解釈は任せます。私は、真姫を信じていますから」
真姫「うん。・・・見えてきたわ。そんなに待たせないつもりよ?」ニコッ
海未「・・・はいっ!」
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26 :
2014/07/26(土) 04:09:40.52
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◆ ◆ ◆ことり「じゃあ、そろそろはじめよっか?」
穂乃果「うん! ことりちゃん、まず何から始めたらいいかな?」
ことり「えーっと・・・ごめん、ちょっと待ってて。メモとってくる」
ことり「うーん・・・・・あ。あった」ごそごそ
穂乃果「もうっ。買ってきたの、これであってるのー?」
ことり「それは大丈夫だよっ、ちゃんと別の紙にメモっといたから!」
穂乃果「がんばってる海未ちゃんのために、穂乃果たちもがんばろうねっ!」
ことり「うんっ! ・・・・・あれっ? これって」
穂乃果「どうしたの? あっ、じゃがいも皮むいといた方がいいかな?」
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27 :
2014/07/26(土) 04:10:13.86
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◆ ◆ ◆真姫(「牛薄切り肉 100g/サラダ油 大さじ一杯」)~♪
真姫(「軽く炒めてから、中火で3分」・・・譜割りが難しいわね)~♪
真姫(・・・待ってなさい、海未。あなたの期待には必ず応えてみせるわ!)
真姫(「ちゅうびで~♪ さーんぷーーん♪
み・り・ん♪ しょ・お・ゆっ♪・・・違うわね。もっとこう、メロディで家庭的な暖かみを・・・)~♪
完
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