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1 : 2014/03/25(火) 20:56:17.31 -
注意
・スト魔女SS
・劇場版後の設定
・スト魔女SSはじめて
・スト魔女はアニメのみ視聴よろしくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395748577
ソース: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395748577/
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2 : 2014/03/25(火) 20:58:04.16 -
静夏「明日から私もいよいよあこがれの501に配属というのに……つい立ち寄った本屋で買ってしまったわ」静夏「『特集!501の知られざる秘密』」
静夏「くだらない雑誌の記事だとは思うけど……。一体どんなことが書いてあるんだろう?」
静夏「まぁ501については前々から色々坂本少佐からも聞いているから、雑誌記事なんかよりも私の方が詳しいとは思うけど……やっぱり気になるし……」
静夏「まずは宮藤さんの記事から見てみよう。どれどれ……って、な、なにこれ!?」
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3 : 2014/03/25(火) 20:59:24.03 -
『501部隊の中でも最後に入隊した新人でありながら、ガリア・ロマーニャ両国の開放作戦の際には大きな活躍を残したという宮藤芳佳少尉。その宮藤少尉は実は密かに「淫獣宮藤」という二つ名で呼ばれているという』
『可憐な彼女が淫獣とはどういうことなのか。それを知るべく本誌では独自に関係者へのインタビューを試みた。インタビューに協力してくれた某国ウィッチのE氏によれば「宮藤はいつもリーネや大尉の胸を凝視してるゾ。しかもアイツは常に揉もうと隙を伺ってるナ」とのこと。501以外の女性達からも彼女からのセクハラ被害の相談が相次いでいるという。宮藤少尉の同僚であるL氏は日常的にセクハラ被害を受けているとの噂も絶えない』
『また別の隊員から彼女は「豆狸」とあだ名されているという情報もキャッチした。「豆狸」とは扶桑の伝承に残る妖怪であり、女性が用を足している最中にそのお尻をさわるのだという。なぜ宮藤少尉がそのようなあだ名で呼ばれるに至ったか、本誌では知る術もないが、ここまでの証言を考えれば想像に難くないだろう。あるいは宮藤少尉は妖怪「豆狸」に取り憑かれているからこそ、淫獣になったのかもしれない』
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4 : 2014/03/25(火) 21:00:58.06 -
静夏「なっ…そ、そんな宮藤少尉が淫獣だなんて!?なんて出鱈目を!こんな低俗な雑誌なんて買うんじゃなかった……」
静夏「あ、……でも、そういえば宮藤さんは天城で一緒だった時にいつも私の胸を見ていたような……」
静夏「いや…!きっと私の勘違い!こんな記事を読んだからそう思ってしまっただけで。宮藤さんはそんな人じゃない!!」
静夏「そ、そうだ、新人なのに活躍した宮藤さんだから、きっと僻まれてこんな記事を書かれたんだ!ずっと前線で活躍していた坂本少佐ならちゃんとしたことが書かれているはず……!!」
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5 : 2014/03/25(火) 21:03:57.40 -
『「大空のサムライ」坂本美緒少佐は扶桑のみならず、世界中の少女達の憧れを受けるウィッチである。
残念ながら魔法力の減衰により前線からは退いたが、現在は教練担当として501に復帰している。
しかし、この「大空のサムライ」は夜空の下ではどうやら様子が違うらしい。
驚くべきことに坂本少佐には夜な夜な奇声のような高笑いをしながら、部下である少女達を次々と手込めにしているという噂があるのだ。
なんでも坂本少佐は酒癖が悪く、酔うと手当たり次第に周りの少女を持ち前のテクニックで虜にしていくという。
一説には501の鬼隊長として有名なミーナ・ヴィルケ中佐も坂本少佐の技の前には陥落したという。
坂本少佐に手込めにされた少女達のなかでも、特に「ブループルミエ」の名で知られるガリアの英雄ペリーヌ・クロステルマン中尉は彼女の忠実な性奴隷であり、坂本少佐の命令にはどんなことでも絶対服従するという噂だ。
クロステルマン中尉は坂本少佐に心酔するあまり、坂本少佐に近づくもの全てに威嚇行動を取り、時には「トネール!」というガリア語を叫ぶという。
この「トネール」とはガリア語で「畜生!」という意味である。
ガリア貴族であるクロステルマン中尉自身がこのような貴族らしからぬ言葉を発するのは、坂本少佐の忠実な畜生奴隷であることを知らしめるためであるという。
なお、このことからクロステルマン中尉は巷では「忠犬ペリーヌ」と呼ばれている』
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6 : 2014/03/25(火) 21:09:14.21 -
静夏「そ、そんな坂本少佐やクロステルマン中尉までそんな風に……!?」
静夏「そういえば、扶桑の兵学校では教員宿舎の方から奇声を上げて笑う妖怪の噂があったような……。あれはまさか……」
静夏「いやいやいや!でもクロステルマン中尉は前に会った時にはとても優しい方だったし、そんなはずは……」
静夏「き、きっと何かの間違い……。あ!坂本少佐が真面目だって褒めていたバルクホルン大尉なら変な噂もないはず……!バルクホルン大尉の記事は…どれどれ…」
『ゲルトルード・バルクホルン大尉については今更本誌で語ることはないだろう』
静夏「ほっ……。やっぱりバルクホルン大尉は真面目な方なんだ。よかった。あれ?でも大尉の記事にも続きが……?」
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7 : 2014/03/25(火) 21:14:24.13 -
『本誌で語るまでもなく、彼女は通称「姉のバルクホルン」として有名な世界的シスコンである。
リベリオン合衆国の雑誌TIMEの企画である“お姉ちゃんオブザイヤー”にも二年連続で受賞され、その妹好きを知らぬ者はいないと言っても過言ではないだろう。
バルクホルン大尉は単純に自身の妹を愛するだけで無く、同じ501の年下の隊員たちに対して自分の妹となることを強要しているという噂もある。
某国ウィッチのE氏からも裏付けとなる証言が得られた。
E氏によれば「大尉は私に姉がいると知った途端、妹になれって言ってきたんダ。全く大尉の妹好きにも困ったもんだナ」とのこと。
すでに同隊のハルトマン中尉や宮藤少尉は無理矢理、妹にされているという。
また、バルクホルン大尉は同じカールスラント軍の「アフリカの星」ことハンナ・ユスティーナ・マルセイユ大尉との不仲説が囁かれている。
この背景にはバルクホルン大尉がマルセイユ大尉に妹となることを強要し、それを拒絶されたことがあるらしい。
バルクホルン大尉には早期のシスコン治療が望まれる』
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8 : 2014/03/25(火) 21:19:57.38 -
静夏「……」
静夏「………私のあこがれの……あこがれの501が……」グス
静夏「きっと何かの間違い……。そうに……決まってる……」グス
静夏「こんな……こんなの……きっと、うそだ……」グス
静夏「………」ペラ
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9 : 2014/03/25(火) 21:23:35.10 -
『501隊長、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐。
スペードのエース、フュルスティンと通称されるカールスラントの英雄の一人だが、実は彼女にはもう一つ二つ名があるらしい噂を本誌は耳にした。
どうやら巷では「ケツ圧のミーナ」と呼ばれているらしい。
「ケツ圧」とはどういうことなのか。
未だ十代の彼女が高血圧に悩まされているとも思えない。
しかし、本誌の調査の結果、何と彼女は単機でしかもケツ、つまり尻の圧力のみでネウロウを圧殺したことがあるらしいという情報を耳にした。
あの空を舞う巨大なネウロウをケツの圧力のみで圧殺できるとは考えにくいが事実なのだろうか。
本誌のインタビューに協力してくれた某国ウィッチのE氏からも「確かにケツ圧だけでネウロウを圧殺するのを見たゾ」との証言を得られた。
どうやら事実であるらしい。
古今東西、単機でネウロウを殲滅するウィッチはいても、尻のみでネウロウを倒すウィッチは彼女だけであろう。
501部隊の強さが垣間見られる。
加えてE氏からはこんな証言も得られた。
「あ、こんなことを喋ったって書かないでくれヨ。中佐にキュっとお仕置きされるからナ。中佐のお仕置きほど恐ろしいものはないんだゾ」
精鋭である501を率いるヴィルケ中佐はどうやら鬼隊長であるらしいが、この「キュっと」とはどういう意味であろうか。
推測するにこれは尻で潰される際の擬音ではないだろうか。
つまり、E氏の述べるヴィルケ中佐のお仕置きとは中佐の尻によって踏みつけられる刑なのではないだろうか。
男性にとってはとてもうらやましいお仕置きのように思えるが、しかし、ネウロイを圧殺するほどの尻である。
それはおそらく言葉に出来ないほどの痛みがもたらされるのではないだろうか。
少なくともこのことを語った際のE氏の怯えは本物であった』
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11 : 2014/03/25(火) 21:30:09.96 -
静夏「やっぱりこの記事は全部出鱈目。だって、お尻でネウロイを殺すなんてあり得ない。こんな記事に振り回されるなんて……私もまだまだなんだ。坂本少佐、宮藤さん、疑ってごめんなさい」
静夏「はぁ……こんなくだらない雑誌を読んで時間を無駄に浪費してしまった。明日は501の皆さんと顔を合わせるんだから、早く寝ないと……」
静夏「………」
静夏「でも、他の人もひどいことを書かれてるのかな……。だとしたら、ちゃんと内容を読んで出版社に抗議をした方が……」
静夏「うん、そうだ。抗議するためにも一応読んでおかないと。中身を知らなきゃ抗議も出来ないし。うん」ペラ
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12 : 2014/03/25(火) 21:32:10.71 -
『リネット・ビショップ曹長は宮藤少尉と同じく501の中では新人であるものの、その確かな狙撃能力と豊満なボディから密かな人気があるウィッチである。
だが、そんなビショップ曹長には何と「雌豚」という別名があるという。
こんなことを書いてしまうと、ビショップ曹長のファンである読者から反感を買ってしまいそうであるが、なんとこれは本人の自称であるという。
この件について某国ウィッチのE氏に聞いてみたところ決定的な証言を得ることが出来た。
「そういえば、この前夜にトイレに行ったら個室から声が聞こえてきたんダ。なんダろうと思って聞いてみたら、「私は芳佳ちゃんの雌豚ですぅぅぅ」って聞こえたんだ。アレは確かにリーネの声だったナ。一体なんダったんだろうナ」
考えられないことではあるが、どうやら本当にビショップ曹長の自称であるらしい。
この証言に現れる「芳佳ちゃん」とは言うまでもなく宮藤少尉のことであろう。
宮藤少尉が「淫獣」として名高いことを考えれば、すでにビショップ曹長は「淫獣宮藤」の手によってすでに調教されてしまったものと推測される。
基地近隣の市街ではこの二人が仲良く買い物をしている姿も目撃されており、本誌の推測はあながち的外れではないだろう。
この件については本誌でも今後、追跡取材をしていきたい』
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13 : 2014/03/25(火) 21:34:48.31 -
静夏「あんな優しい人をこんな風に書くなんて、なんて最低な雑誌……!?」
静夏「いや、でも、そういえば前にガリアで会った時に宮藤さんと妙な雰囲気になっていたような……。いやいや、考えすぎ、そんなのうそっぱちに決まってる」
静夏「だいたい、精鋭部隊である501の風紀がこんなに乱れているはずない!」
静夏「次は……えっと……あ、ルッキー二少尉の記事か」
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14 : 2014/03/25(火) 21:38:19.34 -
『フランチェスカ・ルッキーニ少尉は501の中でも最年少の隊員でありながら、多大な功績を残している神童である。
公式の場でも無邪気にはしゃぐ姿がメディアでも良く映る愛らしい少女だ。
しかし、そんなルッキーニ少尉には驚くべき趣味があるという。
なんと彼女は女性の胸を揉みしだくのが趣味であるらしい。
特に同隊のイェーガー大尉の胸がお気に入りであるとのことだ。
だが、ルッキーニ少尉が幼くして家族と離れ、軍に入隊したことを考えれば、単純に彼女は母性を求めているだけなのかもしれない。
そう考えれば彼女の奇行にも納得がいく。
この件について某国ウィッチのE氏に尋ねたところ、次のような証言が得られた。
「ルッキーニが胸を揉むのはまァ、アイツの趣味ダナ。ヤツのおっぱい鑑定はワタシよりも確かかもしれないナ。そういえば、一回だけシャーリーのおっぱいを吸ってるのも見たナ。あのときのシャーリーは何だか顔面蒼白だったナ。なんダったんだろうナ」
なんとルッキーニ少尉は母性を求めるというよりも趣味でそのようなセクハラを日常的に行っているらしい。
しかし、それは本当に単純なセクハラであったのであろうか。
そこで本誌記者はふとルッキーニ少尉の口癖を思い出した。
彼女はよく「うじゅー」という謎の言葉を発している。
しかしこの「うじゅー」という言葉、良く聞くと何かの液体を吸っている音に聞こえないだろうか?
しかも、E氏の証言でおっぱいを吸われていたというシャーリーことシャーロット・イェーガー大尉はその時、顔面蒼白であったという。
果たしてセクハラだったにせよ、おっぱいを吸われて顔色が悪くなるだろうか。
もしかしたら、ルッキーニ少尉は何か別なものを吸っていたのではないだろうか。
人間が吸われて、顔面蒼白になる液体。
これはもう血液しかないだろう。
そう、ルッキーニ少尉は人間の血液を吸うことを密かに趣味としていたのでは無いだろうか?
本誌では「血飲児(ちのみご)」のルッキーニ少尉について、その正体を探るべく今後も取材を続けたい』
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15 : 2014/03/25(火) 21:40:12.61 -
静夏「はっ、血飲児のルッキーニだなんて、吸血鬼じゃあるまいし、馬鹿馬鹿しい」
静夏「まぁ、所詮こんな下世話な記事を書く記者の想像力なんてその程度でしょう」
静夏「だいたいあの純粋そうなルッキーニ少尉が胸を揉むのを趣味にする訳がない。ホントにくだらない」
静夏「さて、次の記事はっと」
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16 : 2014/03/25(火) 21:45:41.77 -
『そんなルッキーニ少尉と良くペアを組むのが、グラマラス・シャーリーことシャーロット・E・イェーガー大尉である。
その豊満なボディは世界中の人々を魅了し、ファンも多い。
ルッキーニ少尉のセクハラの最大の被害者とも言えるイェーガー大尉だが、そんな彼女にも隠れた性癖があるらしい。
どうやら彼女は露出癖があるらしいのだ。
本誌はその件を目撃したというブリタニア人の漁師に直撃取材を行った。
以前、501基地がドーバー海峡にあった時期に、彼は突然のネウロイの襲撃にあったという。
そこで颯爽と現れてネウロイを撃墜したのがイェーガー大尉であったそうだ。
そして、その戦闘後に空から丸裸で落ちるイェーガー大尉を目撃したというのだ。
また、某国ウィッチのE氏にもこの件を聞いたところ、「シャーリー?そういや、よく格納庫で裸同然の格好してるところをミーナ(ヴィルケ)中佐に怒られてるナ」という証言が得られた。
この格納庫で裸でいるという証言から、イェーガー大尉には露出癖があり、どうやらたびたび裸で出撃していることに間違いは無い。
そして、それを知った隊長であるヴィルケ中佐に裸での出撃を咎められているようだ。
どうやら501はかなり風紀に問題を抱える部隊であるようである。
しかし、そうなるとイェーガー大尉はヴィルケ中佐のお仕置きを頻繁に受けているのであろうか?
もしそうであるとすれば、日常的にあのイェーガー大尉の豊満なおっぱいがヴィルケ中佐のたゆやかな尻に圧迫されていることになる。
ぜひその姿は本誌のグラビアに掲載したいものである』
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17 : 2014/03/25(火) 21:46:54.38 -
静夏「はいはい、何が露出癖だか。だいたい私は前に飛んでいるイェーガー大尉を見たけどきちんと服を着ていたし。全くくだらないことばっかり書いてある」
静夏「あとはハルトマン中尉とリトヴャク中尉、それにユーティライネン中尉の三人か」
静夏「三人とも前に見たときはしっかりしている印象があったし、変なことなんかしないに決まっている。今度はどんなでっち上げをするのか……」ペラ
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18 : 2014/03/25(火) 21:48:55.15 -
『エーリカ・ハルトマン中尉はカールスラントが誇るトップエースであり、世界中のウィッチ達の中でも最高峰のウィッチの一人であろう。
その撃墜数は300機を越え、「黒い悪魔」とも呼ばれる空の猛者だ。
しかし、そんなハルトマン中尉のもう一つの通り名を知っているだろうか?
彼女はファンの間ではEMTとよく言われているのだ。
このEMTとは何かの略称であると思われるが、本誌の調査では判明しなかった。
しかしながら、取材を続けるうちに興味深い噂を耳にしたのだ。
それはハルトマン中尉がゴミ屋敷に住んでいるという噂である。
これについて某国ウィッチのE氏に尋ねたところ、次のような証言を得た。
「中尉はマジで部屋を片付けた方がいいゾ。中尉たちの部屋は汚すぎて清掃業者も埋もれるくらいなんダ。だいたい部屋が汚すぎて中尉がズボンを無くしたことがあって、それのせいで酷いめにあったこともあるんだゾ」
この証言を元に本誌ではその清掃業者を探してみたが、ついぞ見つけられなかった。
もしかしたらハルトマン中尉の部屋、そのゴミの山の中で今も眠っているのかもしれない。
これらを勘案するにEMTという彼女の通称は「Erica the Maximum Trash-strewn hills(エーリカマジゴミ屋敷)」の略称なのではないかと考えられる。
おそらくハルトマン中尉のファンは彼女がゴミ屋敷に住んでいることを知っているのであろう。
だが、それを口にするのは彼女の名誉に係わるために、知らない人間には分からないようにEMTと言っているのではないだろうか。
また同じくE氏の証言によれば、ハルトマン中尉はズボンをはかずに出撃することもあるという。
おそらくこの露出癖は同隊のイェーガー大尉に影響を受けたものと考えられる』
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19 : 2014/03/25(火) 21:50:55.52 -
『アレクサンドラ・V・リトヴャク中尉は501唯一のナイトウィッチであり、リーリヤとも呼ばれる。
このリーリヤとはオラーシャ語で百合を意味する。
夜空に凛と咲く一輪の百合のように美しい彼女に相応しい通り名と言える。
リトヴャク中尉について某国ウィッチのE氏に尋ねてみたところ、
「サーニャについて?ふふん、サーニャはなぁ通称リーリヤ、つまりオラーシャ語で百合って呼ばれてるんダ。まァ、さながら夜空に凛と咲く一輪の百合のように美しいサーニャにぴったりの通り名だナ。ちゃんとこういう風に書いておけヨ。(中略)しかもサーニャはとっても頑張り屋さんなんだ!いつも一人で夜間哨戒をがんばっているんだゾ。朝方に帰ってくるんだけどいつも私のベッドに入ってくるんだ。サーニャは寝ぼけて間違えてたって言ってるけど、きっと私のことが大好きだからだろうナ!!」
と語ってくれた。
さて、この証言からリトヴャク中尉について驚くべき事実が判明するのである。
まずリトヴャク中尉が百合と呼ばれる可憐なウィッチであることに異論は無いが、果たしてそれだけの意味であろうか。
実は本誌の調査によると、扶桑では百合とは女性の同性愛者を指すことが判明した。
扶桑人が二人も在籍する501でこの事実が知られていないということはないだろう。
つまり、リトヴャク中尉は同性愛者なのである。
また、リトヴャク中尉はE氏のベッドに毎日潜り込んでくるという。
彼女がレズビアンであることを考えれば、これは夜這いであることに間違いはない。
また、ここまで本誌記事に書いたように501隊内では性的な主従関係が取り結ばれることが多いようだ。
つまりはこの証言をしてくれたE氏はリトヴャク中尉によって性的な奴隷とされているのである。
本誌は501の風紀について甚だ疑問を呈するのであるが、よもやインタビューをした本人がその当事者であるとは思いもよらないことである』
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20 : 2014/03/25(火) 21:57:17.03 -
静夏「ふぅ……くだらない。もうこれ以上は読むに堪えないし、今日はもう布団に入ろう」
静夏「この雑誌については明日坂本少佐やミーナ少佐に相談して、しっかり501として正式に抗議をしてもらわないと」
静夏「さて、明日からはいよいよ501に配属……!がんばろう!」
静夏「………」
静夏「………」ドキドキ
静夏「………」ドキドキ
静夏(………私、501でやっていけるのかな。何だか不安になってきた……)
静夏(………いや、私は一度ちゃんと501の皆さんには会ってるんだし、あんなくだらない雑誌の記事なんか気にしてはいけない)
静夏(明日からしっかりがんばろう。………おやすみなさい、お父さま)
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21 : 2014/03/25(火) 22:10:22.10 -
翌日 ブリーフィングルーム
ミーナ「皆さん、本日から新しく配属された服部静夏軍曹です。仲良くしてあげてね」
静夏「………」ビクビク
ミーナ「……?服部さん?」
静夏「え?あ、し、失礼しました!!」
静夏「ふ、扶桑皇国海軍兵学校から参りました、服部静夏軍曹であります!!あこがれの501の一員となれることが出来、光栄であります!!未熟者ですが、み、皆さんよろしくお願い致します!!!」
宮藤「静夏ちゃん、よろしくね。そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」
リーネ「ガリアで会って以来だね。私は何か教えられるような実力はないけど、よろしくね」
ヨロシクー ヨロシクナー オウ、シッカリヤレヨー ウジュ キンチョーシテルー zzz コラ、ハルトマンオキロ!
坂本「うむ。まだ服部は未熟だが、磨けば光る逸材だ。みんなもよく面倒を見てやってくれ。宮藤、リーネ、服部に基地内を案内してやれ」
宮藤・リーネ「「了解」」
静夏(よ、よかった。皆さん優しそう……。やっぱりあんなくだらない記事なんか嘘だったんだ)
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22 : 2014/03/25(火) 22:12:24.50 -
基地内 廊下
宮藤「どこから案内しようか?」
リーネ「静夏ちゃんは自分の部屋の場所は覚えてる?」
静夏「は、はい!大丈夫です!!昨日から基地には着いておりましたから」
宮藤「あれ?そうだったの?なんだぁ、じゃあ、顔くらい見せてくれてもよかったのに」
静夏「い、いえ、昨日は生活用品を買いに市街地に出てまして、帰りも遅くなってしまったので、夜分に失礼かと思ったので……」
リーネ「そうだったんだ。じゃあ、昨日は大変だったんだね」
宮藤「でも、静夏ちゃんと一緒なんて、うれしいな!」
リーネ「そうだね、芳佳ちゃん」
静夏(やっぱり、お二人ともとっても優しい……。変な記事に惑わされて不安になるなんて、私はなんて失礼な……)
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23 : 2014/03/25(火) 22:13:39.23 -
静夏(……あれ?宮藤さん、どこを見て喋っているんだろう。明らかにリーネさんの顔じゃないところを見ているような……。顔よりも下の、ちょうど胸の辺りを見ているような……)
静夏(……胸!?胸を見て喋っている!?ま、まさか、そんな……。いや!きっと何か別の、そ、そうだ、リーネさんの胸の辺りにゴミが付いてるとか)
静夏「………」ジー
静夏(な、何もついてない。……やっぱり胸を見てる!?)
リーネ「……豚…………一緒に…………芳佳ちゃん……」
静夏「!?!!?」ビクッ
リーネ「……?どうしたの、静夏ちゃん?」
静夏「え!?い、いえ、何でもありません!!い、今かおっしゃいましたか?」アセアセ
リーネ「え?今?補給で豚肉がたくさん届いたから、今日は豚肉のショウガ焼きを一緒に作ろうねって芳佳ちゃんと話してたんだけど……」
静夏「あ、そ、そうでしたか!申し訳ありません、少し緊張して聞き逃しておりました!」
宮藤「私たちと話すのに、そんなに緊張しなくていいのに。午後から訓練もあるんだし、そんなんじゃ一日持たないよ」
静夏「そ、そうですね…。す、すいません」
静夏(やっぱり気にしすぎだ……。こんなに優しいお二人に変な疑いを持つなんて……。だめだな、私)
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24 : 2014/03/25(火) 22:53:49.62 -
翌日 早朝
静夏(今日は随分早く目が覚めたし、朝食まで時間もあるから少し走り込みでもしようかな)
静夏(皆さんの足手まといにならないようにがんばらないと!)
静夏(あ、そうだ。昨日は疲れて、すぐ寝たから、雑誌のことを少佐に報告するの忘れていた……。今日こそ少佐に報告しないと)
宮藤「いちっ!にっ!さんっ!しっ!」ブンブン
坂本「宮藤!!もっと腰をいれんか!!」
宮藤「は、はい!!いちっ!にっ!」ブンブン
静夏(あ、坂本少佐と宮藤さん。そういえば兵学校にいたときも坂本少佐は毎朝素振りをしてたな。せっかくだから私も一緒にやらせて貰っても大丈夫かな?)
ペリーヌ「………ブツブツ………ブツブツ」コソコソ
静夏(ん?あれはクロステルマン中尉?あんなコソコソと何してるんだろう?それに何か独り言を言っているような……?)
静夏(何を言ってるんだろう?もう少し近づけば聞こえるかな……?)
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25 : 2014/03/25(火) 22:54:59.22 -
ペリーヌ「……あの、豆狸、またしても少佐と……!!きぃぃぃ!!腹立たしい!!なぜ少佐はあのような豆狸なんかと……!!」ボソボソ
静夏「ひぃっ!!!!」ビクウウッッ
ペリーヌ「!?……服部さん?」
坂本「?なんだ?誰かいるのか?」
静夏「ご、ご、ご、ごめんなさぁい!!!ひぇっ!!し、ししし失礼しますっっっ!!!」ダダダダダダ
宮藤「あれ?行っちゃった」
坂本「?何だ、ペリーヌもいたのか?服部はどうかしたのか?」
ペリーヌ「いえ、突然うしろから現れたと思ったら、走り去ってしまったもので、わたくしも何が何だか……」
坂本「ん?ペリーヌはずっといたのか?」
ペリーヌ「い、いえ、そ、その、わたくしも今ちょうど来たところですの。おほほほほ」
坂本「そうか」
宮藤「静夏ちゃん、どうしたんでしょう?」
坂本「さぁな。もしかしたら、鍛錬する我々の気迫に怖じ気づいたのかもしれんな。はっはっはっはっはっは!!」
宮藤「なるほど!!」
坂本「よし、宮藤!!気合いを入れ直して鍛錬だ!!ペリーヌも一緒にどうだ!?」
ペリーヌ「ぜ、ぜひご一緒させていただきますわ!!」
坂本「よし!!ペリーヌも新人が逃げ出すくらい気合いを入れろよ!!はっはっはっはっはっは!!」
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26 : 2014/03/25(火) 23:11:04.43 -
静夏「はぁ…はぁ…はぁ…」ゼーゼー
静夏「つい逃げてきてしまった……」
静夏「あの雑誌の記事の通り、宮藤さんが豆狸って呼ばれてた……。しかも、クロステルマン中尉が坂本少佐と二人きりになってる宮藤さんに嫉妬してた……」
静夏「クロステルマン中尉は本当に少佐の手籠めにされてるんだ……」
静夏「もしかしてあの記事は全部本当に……」
サーニャ「……zzz………zzz………ベッドで………寝なきゃ………」フラフラ
静夏(あ、あれはリトヴャク中尉?)
静夏(そうか、夜間哨戒から帰ってきたんだ……)
静夏(あの雑誌が事実なら、もしかしてユーティライネン中尉の部屋に……)
静夏(ま、まだ全部の記事が本当って決まった訳じゃないし、確かめる意味でも少し着いていってみようかな)
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27 : 2014/03/25(火) 23:33:54.55 -
サーニャ「……zzz………zzz………」フラフラ
サーニャ「………」ガチャ
バタン
エイラ「ん?サーニャ??………今日だけダカンナー」
静夏(あわわわわわ……!!!ホントにユーティライネン中尉の部屋に入っていった!!)
静夏(やっぱり本当なんだ!!?本当に501の風紀は乱れきっているんだ!!)
静夏(い、一体どうすれば……!?)
シャーリー「……ん?服部?」
静夏「ひっ!!!?」ビクッ
シャーリー「お、おう、驚かせたか?ごめんごめん」
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28 : 2014/03/25(火) 23:35:18.31 -
静夏「!?……い、イェーガー……大尉?(何で下着しか着ていないの!?)」ビクビク
シャーリー「あぁ、私のことはシャーリーでいいよ。どうしたんだ朝からこんなところで?」
静夏「……そ、その、ですね……あの、その格好は……一体……?」ビクビク
シャーリー「ん?あぁ、何だか汗をかいちゃってなぁ。どうせ女しかいなんだし、いいだろ別に下着でも」
静夏「も、もしかして……あの……今まで格納庫に……?」ビクビク
シャーリー「おぉ、よく分かったなぁ。実を言うと今日は……」
静夏「!!??」
静夏(やっぱり裸で出撃する露出癖があるんだ!!きっとミーナ隊長に怒られるからこっそり朝方に裸で空を……)
ルッキーニ「シャーリー!!」ダキッ
シャーリー「お、ルッキーニ!おはよう!今日は早いなぁ」
ルッキーニ「ウジュジューなんだかお腹減って目が覚めちゃったー」モミモミ
静夏「!!??」
シャーリー「おー、そうかそうか。じゃあ、一緒に朝風呂にでもいくか?」
ルッキーニ「いくいくー!!」モミモミ
静夏(ルッキーニ少尉がイェーガー大尉の胸を揉んでる!?胸ってあんなに何の脈絡も無く揉まれるものなの!?しかもイェーガー大尉はどうして何にも気にしていないの!?)
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29 : 2014/03/25(火) 23:39:48.79 -
静夏(あ、あれ?しかも、よく見ればイェーガー大尉の顔色が悪いような……?ま、まさか……!?)
静夏「あ、あの!?」
シャーリー「ん?」
静夏「あ、あの……その、大尉の顔色がよくないように……お見受け、するのですが……?」
シャーリー「あぁ、それは昨日ルッキーニがなぁ……」
静夏「!!!?!?!?」
静夏(ルッキーニ少尉!?顔色が悪いのはルッキーニ少尉のせいなの!!?ということは、やっぱりあの雑誌の通り、ルッキーニ少尉に血を吸われて……!!?)
ルッキーニ「どしたの?静夏?」ウジュ
静夏「ひぇっっ!!!??ご…ご…ごめんなさぁい!!!私は美味しくありませんんんんん!!!!!!!!!!!!!」ダダダダダダダダダダダ
シャーリー「?な、なんだぁ、あいつ?変な奴だなぁ」
ルッキーニ「それよりシャーリー、私のせいで顔色悪いの?」
シャーリー「お前が昨日、一日中遊んでってせがむから、その分やろうと思ってたストライカーの整備を夜にしてたんだよ。そしたら、いつのまにか朝になっててさ」
ルッキーニ「シャーリー、寝てないの!?」
シャーリー「まぁね。それに一晩中、格納庫にいたら暑くて汗も掻いたし、目覚まし代わりに朝飯の前に風呂に行こうと思ってたんだ」
ルッキーニ「おふろ!!あたしもいくー!!!」
シャーリー「お、そーか、そーか!じゃあ、一緒に朝風呂と行くか!」
-
30 : 2014/03/25(火) 23:42:14.21 -
静夏「はぁ…はぁ…はぁ…」ゼーゼー
静夏「あのままいたら、きっと私も血を……」ゾッ
静夏「しかも、ルッキーニ少尉のあの鋭い八重歯……。本当に吸血鬼っていたんだ……」
静夏「このまま私……血を吸われて……」
静夏「だ、だれか助けて……」
バルクホルン「コラ!!!!」
静夏「!!?」ビクッ
バルクホルン「ハルトマン!!!!!!いい加減に起きろ!!!起床時間だぞ!!!起きんか!!ハルトマン!!!」ドンドンドンドン
静夏「ば、バルクホルン大尉……?」
バルクホルン「ん?あぁ、服部か。おはよう」
静夏「お、おはようございます」
バルクホルン「すまんな、朝から大声を出して。だが、こうでもしなければハルトマンが起きんのだ」
バルクホルン「いい加減にしろ!!エーリカ!!!」ドンドンドン
静夏「こ、これは一体……?」
バルクホルン「ハルトマンは朝が弱くてな。前の基地では私と同室だったからまだマシだったが、こちらの基地で個室になってからはまた酷くなってしまったんだ。全くこれでは新人のお前にも示しがつかんだろうに……」
静夏(し、しっかりしている!坂本少佐の言っていた通り、バルクホルン大尉はきちんとした人なんだ……。この人になら相談しても大丈夫かもしれない!)
-
31 : 2014/03/25(火) 23:48:05.64 -
バルクホルン「……仕方ない。踏み込むか」
バルクホルン「入るぞ!!!ハルトマン!!!!!」バァン
バルクホルン「いい加減にしろ、ハルトマン!!新兵が見ているんだぞ!!!恥ずかしくないのか、貴様は!!!!??」
静夏「!!!!!!?????????」
静夏(な、なに、この部屋!?部屋ってこんなに汚せるものなの……!?ゴミ捨て場でももう少し綺麗なのに……)
静夏(しかもハルトマン中尉はタンクトップ一枚しか着てない!?やっぱりイェーガー大尉の露出癖に影響されてるんだ!!!)
バルクホルン「む?ハルトマン……、貴様この部屋……」
静夏(やっぱりバルクホルン大尉は注意を!!そうですよね、大尉!こんな部屋あり得ないですもんね!!やっぱりバルクホルン大尉はちゃんとした……)
バルクホルン「……少しは片付けたようだな。床が見える部分がある。だが、今日も片付けをしろよ。それよりもいい加減に起きろ!」
静夏(え……!?片付けた!?今、片付けたって言ったの!!?これで!!????)
ハルトマン「あと90ぷーん……zzz……」
バルクホルン「いい加減にしろ!!!」
バルクホルン「すまんな、服部。見苦しい所を見せて。こいつのマネはするなよ」
-
32 : 2014/03/25(火) 23:54:51.31 -
バルクホルン「ん?少し顔色が悪いようだが、どうかしたか、服部?体調でも悪いのか?それとも何か悩みか?」
静夏「いえ…あの……その……」
バルクホルン「……服部は着任したばかりで、まだ分からんかもしれんがな、501は家族なんだ。みんなお前の悩みは真剣に聞いてくれる。別に私に言いづらくとも誰かに相談してみろ」
静夏「……バルクホルン大尉」グス
バルクホルン「泣くな、服部。貴様は扶桑撫子だろう。もし良ければ、私が相談に乗るぞ。501は家族だからな……。私を姉と思ってくれていいぞ」
静夏「……え?い、今大尉、なんとおっしゃいましたか?」ビク
バルクホルン「ん?いや、その、私を姉と思って何でも相談しろと言った。できる限りのことはしてやる」
静夏「ひっ!?す、す、す、すみません!!!!!わ、わ私、私長女なんですーーー!!!!!!!!!!!!!」ダダダダダダダダダダダ
バルクホルン「あ!こら!!廊下は走るな!!軍紀違反だぞ!!」
バルクホルン「……行ってしまった。一体、どうしたんだろうか?」
ハルトマン「……トゥルーデがさっきまで怒鳴ってたから、怯えちゃったんじゃない?」
バルクホルン「!?貴様、起きていたのか!!!だったら、さっさと服を着んか!!!!」
ハルトマン「トゥルーデはうるさいなー、もう」
-
33 : 2014/03/26(水) 00:06:15.57 -
静夏「はぁ…はぁ…はぁ…」ゼーゼー
静夏「ふぅ……あやうく妹にされるところだった」ゾッ
静夏「けど、一体どうすれば……。あの記事が本物だなんて……」
静夏「もう誰も信じられない……。きっと私も明日には坂本少佐のおもちゃにされてしまうんだ……」グス
静夏「………あ!宮藤さん!!そうだ!宮藤さんは一ヶ月も一緒にいてそんな奇行はなかった!!!」
静夏「昨日も多少、視線は気になったけど、きっと私の思い違いですよね……」
静夏「それにリーネさんも昨日話した感じでは普通だったし……」
静夏「よし!!宮藤さんとリーネさんに相談に乗ってもらおう!!」
宮藤の部屋の前
静夏「宮藤さん、いらっしゃいますか?宮藤さん?」コンコン
静夏「まだ、朝の訓練から戻ってないのかな……」
-
34 : 2014/03/26(水) 00:07:30.84 -
………シカチャン………アァ…………ヨシカチャン………
静夏「あれ?宮藤さんの部屋の中から何か聞こえたような……?」
静夏「み、宮藤さん??いらっしゃるんですか?」
ガチャ
静夏「あ……鍵が開いてる?誰かいr……!!!?」
リーネ「あぁ、芳佳ちゃん!!!好き!!芳佳ちゃん!!!!!」スーハースーハー
静夏「!!??」
静夏(り、リーネさんが……宮藤さんの枕で……!??え?え?う、うそ……そんな……!!!??)
静夏「………」
静夏「………宮藤さんが私の最後の希望」
静夏「宮藤さん……」
宮藤「え?何か呼んだ?」モミモミ
-
35 : 2014/03/26(水) 00:14:48.74 -
静夏「あぁ!!宮藤さん!!探してたんです!実は相談し…た………いこと……が……えっ?」
宮藤「相談?どうしたの?何かあった?」モミモミ
シャーリー「何だ、服部、やっぱり悩み事か?さっきも様子が変だったしなぁ。どうしたんだ?」
ルッキーニ「具合でもわるいのー??」モミモミ
静夏「………」
静夏「……何をしているんですか、宮藤さん?」
宮藤「え?いや、さっきお風呂でシャーリーさんとルッキーニちゃんと会って、一緒に入ってきたんだ」モミモミ
ルッキーニ「よしかぁ、シャーリーのおっぱい貸すのは今日だけだかんね」モミモミ
シャーリー「ほら、二人とも真面目な話みたいだから、揉むのをやめろって」
静夏「………もう」
静夏「………もう何も信じられません!!!!もういやぁあぁぁああああああ!!!!!!!」ダダダダダダダダダダ
宮藤「え…?どうしたんだろう?」
シャーリー「さ、さぁ?とにかく、服部に話を聞いてみないと」
宮藤「そうですね!追いかけましょう!!」
-
36 : 2014/03/26(水) 00:22:08.93 -
静夏の部屋
静夏「もうやだ……」グス
静夏「501に来てはいけなかったんだ……こんな部隊だったなんて………」グス
静夏「お父さま、不甲斐ない私をお許しください」グス
ダンダンダンダン!!
静夏「!?」ビクッ
シャーリー「おーい、服部いるんだろー!出てきてくれー!」
宮藤「静夏ちゃん、何か悩んでるんでしょ!?私に出来ることなら何でもするから話を聞かせて!?」
ルッキーニ「出てきたら特別にシャーリーのおっぱい揉ませてあげるからー!!」
静夏「ひぃぃぃ!!!!」
静夏「助けて……!!助けて……、おとうさま!!!このままじゃ犯されて血を吸われるぅぅぅぅぅ!!!!!」
-
37 : 2014/03/26(水) 00:26:56.27 -
宮藤「どうしたんだろう、静夏ちゃん……。私、何かしちゃったのかなぁ」
シャーリー「しかし、何かあったにせよ、怯えすぎじゃないか?ドアの向こうから悲鳴まで聞こえるぞ。たった二日でここまで怯えるなんて……。誰か新人いじめでもしたのか?」
宮藤「そんな…!?まさか!?」
宮藤「し、静夏ちゃーーーーん!!!私は味方だよ!!!!絶対静夏ちゃんを守るから話を聞かせて!!!!!」ドンドンドンドン
バルクホルン「おい!!朝から廊下で何をやっている、リベリアン!!?騒がしいぞ!!!」
ハルトマン「もー、うるさくて起きちゃったよぉ」
エイラ「おイ、何なんだヨ、朝から。サーニャが起きちゃったダロ!」
サーニャ「……芳佳ちゃん、何かあったの?」
ペリーヌ「一体なんの騒ぎですの?全く朝から……」
ミーナ「あら?みんな、服部さんの部屋の前に集まってどうしたの?何かあったの?」
坂本「一体何の騒ぎなんだ?」
-
38 : 2014/03/26(水) 00:35:56.56 -
宮藤「みなさん!大変なんです!!静夏ちゃんが誰かにいじめられたらしくて、部屋にこもっちゃったんです!!」
バルクホルン「なんだと!?誰がそんなくだらないことを!?私が修正してやる!!」
シャーリー「いや、そうかもしれないって話で、別に決まった訳じゃ無いって」
ハルトマン「……トゥルーデが厳しくしすぎたんじゃないの?こういうのって自覚がないのが一番タチが悪いよね」
バルクホルン「ば、馬鹿な!?まだロクに話もしていないんだぞ!!!おい!!出てきて話を聞かせろ、服部!!!!私が守ってやる!!!」ドンドンドン
ヒエッ イモウニハナリタクナイィィッ
ハルトマン「悲鳴あげてるよ。やっぱりトゥルーデが原因じゃ……」
ミーナ「困ったわねぇ。何があったか分からないんじゃ、どうしようもないし……」
ハルトマン「はっとりー!出てこないとミーナにお仕置きされちゃうぞー」
ミーナ「余計なことは言わないで!そんなこと言ってるとフラウにお仕置きするわよ」
ハルトマン「げぇ!?……ご、ごめんなさーい」
ハルトマン『はっとりー!出てこないとミーナにお仕置きされちゃうぞー』
静夏「ひっ!!ミーナ隊長のお仕置き……。潰される……私、ミーナ隊長のお尻に潰されて死ぬんだ……」ガクブルガクブル
-
39 : 2014/03/26(水) 00:40:16.66 -
エイラ「大丈夫なのカ?無理にでも入って落ち着かせた方がいいんじゃナイのか?」
リーネ「え…?いや、でももうちょっと落ち着いてからの方が……」
ペリーヌ「けれど、今にも死にそうなくらい怯えてますわよ」
坂本「ふむ、確かに自殺でもしそうな怯えようだ。服部には悪いが、無理にでも一度入らせて貰うか。最悪、医務室の鎮静剤を使うか」
バルクホルン「よし!服部!!すまんが、ドアを開けさせて貰うぞ!!」
バルクホルン「フン!!!」バキッ
静夏「ひぃぃぃぃぃっっっっっ!!!!!こ、来ないでください、こないでぇえええ」ガクブルガクブル
宮藤「大丈夫だよ、静夏ちゃん!私が絶対守るから!!!」
静夏「ひぃぃぃ、お、犯されるぅう!!!!!」ガクブルガクブル
-
40 : 2014/03/26(水) 00:43:15.83 -
坂本「落ち着いたか、服部?」
静夏「……はい。でも、近くには来ないでください」グス
ミーナ「一体何があったの?教えてくれる?もしここでは言いにくいなら、私の部屋でも構わないけど……」
静夏「ヒィ!?……い、いえ、な何もお話しすることは……ありません」
ミーナ「でも……。私に話しにくいなら、坂本少佐でもいいし、他の誰でもいいのよ?」
静夏「いえ……私は……何も……」
ハルトマン「あ、なんだ、この雑誌?『特集!501の知られざる秘密』?」
静夏「!?」ビクゥッ
ミーナ「ハルトマン中尉、今はそれどころじゃ……」
サーニャ「……あの、今、この雑誌で服部さんが反応したような」
シャーリー「もしかしてこの雑誌が関係あるのか?」
静夏「ぃ、いえ、そ、それは……」
ルッキーニ「どれどれぇー……っ!?にゃにこれーー!?」
-
41 : 2014/03/26(水) 00:46:25.42 -
坂本「全く何かと思えば、こんなくだらない記事を信じたのか」
服部「も、申し訳ありません……」
シャーリー「でも、少佐。結構これタチ悪いですよ。中途半端に事実が書いてあるし、見るところだけ見れば勘違いしちゃう部分もありますよ」
ルッキーニ「あたし血なんか吸わないよー!!」
ミーナ(上層部にも隠してたのに……ばれた……世界中に……!?)
宮藤「私のせいじゃないもん……使い魔が……使い魔が悪いんだもん……」
ペリーヌ「さ、坂本少佐の性奴隷だなんて……で、でも、少佐となら……」
リーネ「……キカレテタ……キカレテタンダ……モウシニタイ」
バルクホルン「おい、この某国のウィッチE氏って……」
ハルトマン「言っとくけど、私じゃないよ」
バルクホルン「わかっている!」
-
42 : 2014/03/26(水) 00:48:29.60 -
サーニャ「……エイラ、どこに行くの?」
エイラ「え!!?い、いや、何か解決したみたいだし、ワタシがいなくてもいいかナーって」
エイラ「そ、それに、その、なんかトイレに行きたいナって……」
ミーナ「エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉?私はこんな雑誌の取材を許可した覚えはないのだけれど?」ゴゴゴゴゴ
エイラ「そ、それは、そのー、なんテいうか……記者のオッサンがサーニャの魅力を全世界に発信できるっテ……」
サーニャ「エイラにとって、私の魅力は夜這いするレズってことなのね」
エイラ「ち、違うゾ、サーニャ!こ、こんなこと書かれるなんテ思ってなかったんダ!!」
ミーナ「中尉!!あとで私の執務室まで来なさい。お望み通り、キュってしてあげます」
エイラ「ヒィ!!?ご、ご、ごめんなサーイ!!!!!」
-
43 : 2014/03/26(水) 00:52:50.32 -
静夏「み、皆さん、今回は本当に申し訳ありませんでした!!」
静夏「くだらない雑誌を信じて、皆さんには酷いことを……」
坂本「まだまだ修行が足りんな。訓練の時は覚悟しろよ」
静夏「はい!よろしくお願いします!!」
シャーリー「まぁ、あんまり気にすんなって。今回のことはこの雑誌とエイラのせいなんだし」
シャーリー「しかしまぁ、これからは服を着るようにしようかなぁ」
バルクホルン「当たり前だ」
-
44 : 2014/03/26(水) 00:57:58.38 -
静夏「み、皆さん、今回は本当に申し訳ありませんでした!!」
静夏「くだらない雑誌を信じて、皆さんには酷いことを……」
坂本「まだまだ修行が足りんな。訓練の時は覚悟しろよ」
静夏「はい!よろしくお願いします!!」
シャーリー「まぁ、あんまり気にすんなって。今回のことはこの雑誌とエイラのせいなんだし」
シャーリー「しかしまぁ、これからは服を着るようにしようかなぁ」
バルクホルン「当たり前だ、リベリアン!普段から規律を守っていないからこうなるのだ」
ハルトマン「トゥルーデはホントのことしか書かれなかったもんね、さすがはおねえちゃんオブザイヤー」
バルクホルン「は、ハルトマン!貴様!」
宮藤「そ、そういえば私もバルクホルンさんに妹になれって言われたことがあったような……」
バルクホルン「ち、ちがうぞ、宮藤!あれは501は家族だから、そういう意味であって、べ、別に変な意味では……」
ハルトマン「全くお姉ちゃんの妹好きには困ったもんだね、宮藤」
宮藤「あははは……そ、そうですね。でも、頼りにしてますよ、バルクホルンさん」
バルクホルン「み、みやふじぃ…」
-
45 : 2014/03/26(水) 01:06:31.74 -
ミーナ「この雑誌を発行してる出版社には軍として正式に抗議をすることにしたわ」
バルクホルン「当然だ」
シャーリー「で、結局、エイラのところはなんて書いてあったんだ?」
宮藤「そういえば……」
ルッキーニ「んーと、どれどれぇ」
『エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉はスオムスが誇るエースである。
彼女について某国のE氏に尋ねてみた。
「ユーティライネン少尉について聞きたイ?
ショウガナイナー。
スオムスのトップエースで、一度も被弾したことがないんだゾ。
しかもなァ
(中略)
まァ、とにかく501はワタシがいなイと何も出来ないってことかナー」
この証言について本誌としては思うところがないではないが、敢えて言うことはない。
なぜなら何を隠そうこの記事の取材に協力してくれたE氏とは彼女のことである。
彼女のウィッチとしての実力はさておき、この特集は彼女がいなければ成り立たなかった。
本誌にとってはまさに「ダイヤのエース」である彼女の今後の活躍を期待したい』
-
46 : 2014/03/26(水) 01:12:52.07 -
ペリーヌ「よくもまぁ、こんな厚顔無恥なことを」
坂本「全くエイラも一から根性を鍛え直した方がいいな。なぁエイラ?」
エイラ「ヒェ……」
静夏「501では悪いことをすると、逆さづりにされるんですね」
シャーリー「いや、私もアレは初めて見たよ」
ミーナ「今日はしばらくその格好でいてもらいます!!」
エイラ「み、みんな、ごめんっテ!!!もー許してくれよーーーー!!!」
サーニャ(今度からはちゃんと自分の部屋で寝よう)
おわり
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