サトシ「レッドさんが失格?」


1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/23(金) 01:29:01.96 ID:Igy9RmVi0
サトシ「はははっ、冗談だよな、タケシ」

タケシ「何と言っていいか……」

サトシ「第一、あのレッドさんがどうして失格になるんだよ」

タケシ「……」


ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1377188941/


2 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/23(金) 01:44:36.64 ID:gJTg1fN90
サトシ「そうだよな、タケシ」

タケシ「……ドーピング……あと……くっ……ポケモンの改造だ」

サトシ「……タケシ、いくら冗談でも言って良いことと悪いことがあるぞ」

サトシ「なぁ、冗談なら冗談と——」

タケシ「事実だ」

サトシ「……嘘だ」

タケシ「サトシ、どこでそんな話を聞いたか知らんが、今は」

サトシ「嘘だ! そんなの嘘だ!」


6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/23(金) 01:56:15.41 ID:gJTg1fN90
タケシ「今は、グローバルショーダウンに向けて全力を尽くせ」

サトシ「……タケシ、俺、直接確かめてみる。 なぁ、レッドさんが今どこにいるか知っていたら教えてくれないか」

タケシ「サトシ……分かった。 そこまで想ったらもう、聞かないもんな」

サトシ「……」

タケシ「シロガネ山に行け」

サトシ「ありがとう、タケシ」

タケシ「大会まで3日、絶対に戻ってこいよ」

サトシ「ああ!」


8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/23(金) 02:01:33.30 ID:gJTg1fN90
アイリス「ねーねーサトシ、電話で誰と話してたの?」

サトシ「ああ、ちょっとね……」

アイリス「……」

サトシ「ごめん、ちょっと用事があるから、ここは頼む」

アイリス「サトシ、ちゃんと戻ってきてね」

サトシ「ああ」コクッ

アイリス「……泣いてた? それとも怒ってた……?」


13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/23(金) 02:16:17.11 ID:gJTg1fN90
サトシ「レッドさん、俺はあなたに憧れて……ポケモンマスターになりたいと……」

サトシ「はぁ、でもここは寒いな。 夏なのに長袖で」

サトシ「なんだか耳も痛いし」

サトシ「こんなところにいたら凄いよな」

サトシ「……いなかったら、そのまま帰れるのにな」

サトシ「はぁ、はぁ……」

レッド「良く来たね」

サトシ「…………ポケモンが、出てきませんでしたからね。 楽なもんですよ」


16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/23(金) 02:23:12.19 ID:gJTg1fN90
サトシ(ついに、ここまで来てしまったのか)

レッド「どうしてこんなところに来たの?」

サトシ「……噂を聞いたんです……悪い噂を」

レッド「……」

サトシ「はは、嘘ですよね。 ……ポケモン達を改造していたなんて」

レッド「そうだよ」

サトシ「良かった……」

レッド「そうだよ、ポケモン達を改造した」

サトシ「そんな……」


19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/23(金) 02:30:48.19 ID:gJTg1fN90
レッド「この前、大会を失格になって……考えを改めたんだ」

サトシ「ほ、本当ですか! また、一からやり直しましょう! レッドさんなら出来ますよ!」

レッド「……そうだね、やり直そう」

サトシ「俺、どうしようかと」

レッド「ピカチュウ、サトシのピカチュウにボルテッカー」

ピカチュウ「ピィィィカァァァァ」ババリバリッシュ

ピカチュウ「!?」チャァァッ!

サトシ「色違いの、ピカチュウ!?」


22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/23(金) 02:40:05.12 ID:gJTg1fN90
レッド「……そう、最初からやり直すことにしたんだ」

レッド「ピカチュウ、下がれ。  デオキシス、君に決めた!」

サトシ「なんだって!また……クソッ! ハハコモリ、頼む。糸を吐くで相手の動きを止めるんだ!」

ボトッ

サトシ「!? モンスターボールを拾わないと!」


24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/23(金) 02:48:48.89 ID:gJTg1fN90
サトシ「あれ……? 俺の……手が えっ……」 ボタボタボタボタ

アイアント「……」キチキチ……

レッド「変だと想わなかったのかい? ここまでポケモンが出なかったこと」

サトシ「あ、そんな……」ボタボタボタボタ

レッド「サトシ、ポケモンマスターへの道は遠いな。 デオキシス、サトシにれいとうビーム」

デオキシス「……」

サトシ「えっ、嘘だろ……」


26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/23(金) 02:54:16.10 ID:gJTg1fN90
「……」

「……」

「……サトシ……サトシ」

サトシ「……うーん、デント…もう食べられないよ」

アイリス「起きなさいよ! サトシ!」

サトシ「ん……? アイリス?」

アイリス「寝ぼけてこんなとこで寝るなんて、サトシってまだ子供ね−!」

アイリス「……いたの?」

サトシ「ううん、いなかった。 バトルしたと思ったら、消えちゃったよ」

アイリス「帰りましょ、明日はもう大会なんだから。 しょうがないからカイリューに乗せてあげても良いわ!」

サトシ「ああ、ありがと」


27 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/23(金) 02:59:55.95 ID:gJTg1fN90
アイリス「ところで血がついてるみたいだけど、けがでもしたの?」

サトシ「いやあははは、実を言うと転んじゃってさ」

アイリス「ホント、サトシって子供ね!」

サトシ「……振り向かない、うつむかない、へこたれない、あきらめない」

アイリス「どうしたの、サトシ?」

サトシ「ああ、気合いをね」

サトシ「いつも……遙かな夢、目指して…… あははははっ!」

おわり

Comments are closed.

Post Navigation