ウォッカ「肉が食いてえですぜ兄貴!」 ジン「ほう」


1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/02(日) 23:13:03.95 ID:jE01xn0u0
ジン「確かに最近ベルモットのやつがダイエットだなんだわめいて、魚や野菜中心の食事だったからな」

ウォッカ「たまにはガッツリ食いてえですぜ…」ウルウル

ジン「よしわかった、今日はステーキでも焼くか」

ウォッカ「ステーキ!」キラキラ

ジン「幸い今日はベルモットは出掛けている、恐らく夕飯は外で済ますんだろ」

ウォッカ「そうと決まれば早く肉を買いに行きやしょうぜ!」

ジン「まぁそう慌てるな」ヤレヤレ


ソース: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1391350383/


13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/02(日) 23:15:42.46 ID:jE01xn0u0
~某イオン、肉コーナー~

ジン「お、ちょうどステーキ用肉が安くなってるな」

ウォッカ「しかも兄貴、国産のサーロインですぜ!」

ジン「あぁ、ラッキーだったな」

ジン「ちなみに肉の選び方だが、綺麗に赤みがかってるものを選ぶ。赤が濃すぎたり、逆に灰色がかっているものは避けるべきだ。」

ウォッカ「へぇー」フムフム

ジン「それとトレーの中に肉汁が溜まってるのも焼いた後旨味にかけるからNGだ」

ウォッカ「兄貴、これなんかどうですぜ?」ミセー

ジン「うむ、淡いチェリーのような赤で脂身と赤みもはっきり分かれてる。これなら大丈夫だろう」カゴニイレー


25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/02(日) 23:21:03.48 ID:jE01xn0u0
ウォッカ「あれ、ソースは買わなくていいんですかい?」クビカシゲ

ジン「市販のステーキソースでも十分うまいが、せっかくだし今日は自分で作ろうと思ってな」

ウォッカ「兄貴お手製のソース、楽しみですぜ!」ワクワク

ジン「よし、早いとこ会計済まして帰るとするか」

~黒の組織 キッチン~

ジン「よし、さっそく作り始めるか」

ウォッカ「へい兄貴!」

ジン「まず最初に、肉は常温でしばらく放置する。冷えたままだと十分に火が通らないからな」

ウォッカ「じゃあそれまで何するんですぜ?」

ジン「まずは下準備からだ。ウォッカ、ご飯は炊いてあるな?」

ウォッカ「ばっちしですぜ!」スイハンキパカー

ジン「よし、最初はガーリックライスを作る。ステーキにはただの白米よりもガーリックライスだ」


34 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/02(日) 23:26:50.37 ID:jE01xn0u0
ジン「ニンニク、パセリ、クレソン、青じそをみじん切りにする」タタタタ

ジン「そしたらフライパンにバターと一緒にぶち込む」ジュー

ウォッカ「おぉ、ニンニクのいい香りですぜ!」

ジン「焦げないうちにご飯を入れて、塩・胡椒・醤油で味を整える」パッパッ

ジン「ウォッカ、取り分け用の皿をとってくれ」

ウォッカ「え、もう完成ですかい!?」ビックリ

ジン「あぁ、こんなちょっとした手間で肉をより美味く味わえるんだ」ヨソリヨソリ


40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/02(日) 23:32:15.22 ID:jE01xn0u0
ウォッカ「じゃあ次はいよいよ肉を焼きますかい?」ワクワク

ジン「まぁ待て。もう一品付け合わせを作る」

ジン「ウォッカ、レストランなんかでハンバーグやステーキにはなんの付け合わせがある?」

ウォッカ「えっと、甘いにんじんですぜ!」

ジン「そうだ、ステーキの付け合わせといえば人参のグラッセだ」

ウォッカ「でも作るの難しそうですぜ?」クビカシゲ

ジン「あんがいそうでもないんだ、ウォッカでもできるぞ」

ウォッカ「ほ、ほんとですかい?」キラキラ

ジン「あぁ、やってみるか?」

ウォッカ「へい兄貴!」


48 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/02(日) 23:40:53.68 ID:jE01xn0u0
ジン「まずは人参を輪切りにする」

ウォッカ「輪切りっと」ザックザック

ジン「そしたら次に角を一周切り落とす、いわゆる面取りだな」

ウォッカ「角だけ、角だけ…」オソルオソル

ジン「なかなか上手じゃないか」

ウォッカ「そ、そうですかい?」デレデレ

ジン「そしたらそいつをバター・砂糖と一緒に鍋に入れて、人参が全部かぶるくらいまで水を入れる」

ウォッカ「へい!」ジャー

ジン「あとは強火で煮て、沸騰したら弱火にしてしばらく煮るだけだ」

ウォッカ「簡単ですぜ!」

ジン「だから言ったろ?ウォッカはそのまま鍋の火を見ててくれ、俺はその間に肉に取りかかる」

ウォッカ「了解ですぜ!」


50 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/02(日) 23:45:37.22 ID:jE01xn0u0
ジン「まずはニンニクの芯を抜いて1ミリ幅くらいの輪切りにする」タタタタ

ジン「フライパンに牛脂を入れて、溶けたら1度フライパンを濡れ布巾の上に置いて、ニンニクが焦げないように冷ます」

ジン「そしたらフライパンにニンニクを入れて、弱火で揚げ焼きにする」ジュー

ウォッカ「あぁ、いい匂いですぜ」

ジン「揚がったら1度キッチンペーパーに取り出す」

ジン「ウォッカ、人参の方はどんな感じだ?」

ウォッカ「もうだいぶ水気が飛びましたぜ!」

ジン「よし、そんなもんで大丈夫だ。皿に盛り付けてくれ」

ウォッカ「へい兄貴!」モリツケー


54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/02(日) 23:53:17.21 ID:jE01xn0u0
ジン「肉は焼く前に何ヶ所かスジを切っておく」

ジン「両面の水分を軽く拭き取って、塩胡椒で下味を付ける」パッパッ

ジン「さっきニンニクを揚げ焼きした時に出た油をそのまま使って、フライパンを強火で熱する」モクモク

ウォッカ「兄貴!煙が出てますぜ!大丈夫なんですかい?」アセアセ

ジン「あぁ、問題ない。そのまま肉を入れる」ジュワー

ウォッカ「ニンニクの香ばしい香りがたまんねぇ!」ジュルリ

ジン「肉汁が浮いてきたら裏返して」クルッ

ジン「フライパンに赤ワインを入れる」ボッ

ウォッカ「フライパンから火が!」

ジン「心配するな、すぐ消える。火が消えたらすぐに肉を取り出す」ジュー


57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/02(日) 23:55:39.76 ID:jE01xn0u0
ジン「ここですぐに肉を切らずに置いておく」

ウォッカ「どうしてですぜ?」

ジン「すぐに切るとせっかくの肉汁が溢れ出てしまうが、少し置くことで肉の中に肉汁が閉じ込められるんだ」

ウォッカ「なるほどですぜ!」

ジン「その間に、ソースを作る」

ウォッカ「いよいよ仕上げですかい?」

ジン「あぁ、もうちょっとの辛抱だ」

ウォッカ「早く食いてえですぜ!」ジュルリ


63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/03(月) 00:01:31.41 ID:EWauU2TF0
ジン「醤油・みりん・赤ワイン・砂糖・チューブわさびを合わせてよく混ぜる」マゼマゼ

ウォッカ「わさび、ですかい?」

ジン「わさびは火にかければ鼻にツーンとくるようなあの辛さが吹っ飛ぶんだ」

ウォッカ「初めて知りやしたぜ!」フムフム

ジン「フライパンは拭き取ってもいいが、せっかくだからさっきの肉汁が付いたままで使おうと思う」

ジン「さっき混ぜ合わせたものを入れて、わさびが溶けたら完成だ」

ジン「肉を切ってくれ盛り付けて、ソースをかける」

ジン「よしウォッカ、待たせたな」

ウォッカ「早く食べやしょうぜ!」ワクワク


66 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/03(月) 00:07:52.89 ID:jE01xn0u0
~黒の組織 リビング~

ウォッカ「いただきますぜ!」パクッ

ウォッカ「……」

ジン「どうした?」

ウォッカ「兄貴…美味いですぜ!こんな美味いステーキ生まれて初めて食いましたぜ!」

ジン「ふっ、そいつはよかった」

ウォッカ「口の中で溢れ出てくる肉汁、肉に良く合うソース、それにニンニク風味のご飯も肉の美味さを引き立てて…最高ですぜ!」

ジン「ウォッカ、自分で作った付け合わせの人参も食べたらどうだ?」

ウォッカ「おっと、忘れてやしたぜ!」パクッ

ウォッカ「うん、甘さがよく染みてて柔らかい!自分で作ったとは思えませんぜ!」

ジン「あぁ、うまく作れてるな」パクパク

ウォッカ「えへへ、兄貴の教え方がうまかったからですぜ」デレデレ


73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/03(月) 00:13:54.42 ID:EWauU2TF0
ウォッカ「こんなに美味いなら姉御にも食わせてやりたかったですぜ!」

ジン「まぁ奴はああ見えて頑固だからな、1度ダイエットすると言ったからにはそうそう肉を食おうとは…」

ガチャ

ベルモット「ただいまー!たまにはいいかと思って牛丼買ってきちゃったー♡みんなの分もちゃんとあるわよー!」

ウォッカ「あ、兄貴…」

ジン「…ベルモット、やっぱりてめぇは隅に置けねえ女だよ」

おしまい

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